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尚六SS「仁重殿の夜」

14仁重殿の夜(13):新刊発売まであと43日:2019/08/30(金) 21:48:35
「はぁっ、あぁ、あ、はあぁ、ん」
 六太は顎をのけぞらせて金の髪を振り乱し、俺の掌に手を添えると、自分
から股間を俺の掌に押しつけて大胆に腰を動かした。
「あっ、あぁっ!」
 激しくあえぎながら腰を動かしていた六太は、俺の手の中で射精した。三
度目にしては量が多い。立派なものだ。なりは小さいが、もう大人の男と変
わらんな。俺は六太の一物をさらにしごくと、精液を最後までしぼるように
して出してやった。
 体から力が抜けた六太をあおむけにして臥牀に寝かせ、その小柄な体に覆
い被さって抱きしめる。先ほど押し倒したときのように太腿の間に腰を入れ、
普段のこいつなら抵抗するに違いないほど大きく股を開かせたが、六太はな
されるがままで、逆に俺の首にしがみついてきた。先ほどと違って服越しで
はない今は、腰を動かすと熱を帯びて濡れた六太の股間が直接俺の腹に当
たってこすれる。
「ん、あん、あぁん」
 俺の首にしがみついてあえぐ六太の色っぽい声に、俺の情欲も刺激された。
こんなに大胆に股を開いて俺の腰に脚をからめているくせに、こいつは今、
自分がどれほど卑猥な格好をさせられているのかわかっていないのだろうな、
とほくそえむ。
「気持ちいいだろう……?」
 俺自身もあえぎながら腕の中の六太に問うと、六太は俺に強くしがみつい
て、同じようにひっきりなしに腰を動かしながら「ん」とうなずいた。そう
してしばらく刺激しあったあとで、俺は後ろに手を伸ばしてこいつの尻をま
さぐった。小さな蕾を指先でさすり、さらに押し開くように愛撫する。六太
は激しく反応し、いっそう俺にしがみついてきた。
「俺はここに入れたいのだ。俺のものを、な」六太の耳の穴に舌を差し入れ
てなめつつ、わざと呼吸を荒げた声音で淫らにささやく。「わかるか? あ
のときのように根元まで入れて激しく出し入れしたいのだ……」
 その声だけで、六太は感じてしまっているらしい。俺が耳元でささやきつ
づけていると、可愛らしいあえぎを上げながら、俺の首に回した腕に力をこ
めた。

15仁重殿の夜(14):新刊発売まであと42日:2019/08/31(土) 09:46:43
「良いな……?」
 六太は何も答えなかったが、俺の首元に顔を埋めてかすかにうなずいた。
ここに至ってもまだ交わることに抵抗があるのか――あるいは単に恥ずかし
がっているだけなのか。
「いい思いをさせてやるぞ」
 俺はそうささやくなり体を起こすと、最初に脱いだ装束をさぐって、玄武
で使った残りの香油を移し替えた小瓶を取り出した。玄英宮に着いてからわ
かったのだが、香だけでなくどうやらこれも媚薬入りらしい。そのうち蓬山
に使いを出して、新しい品を手に入れることにしよう。
 俺はまず香油を自分の一物に塗った。ついで六太の秘所をまさぐり、なで
たりちょっと中に指の先を入れたりして愛撫がてら、たっぷりと香油を塗り
たくった。そうしてからやっと一物を六太のそこにあてがう。
 先端だけを少し挿入し、腰をぐるりと回して入口を刺激する。身もだえす
る六太にかまわずにしばらくもてあそんでから、ゆっくりと感触を楽しみつ
つ挿入した。
 玄武でのときのように、入口と中の肉襞が俺を絶妙な締めつけ具合で迎え
た。この快楽を知ってしまったら、正直、その辺の女では満足できんな……。
「はぁん、あん、ああぁん」
 快感にうわずってかすれた悩ましいあえぎ声が、六太の喉からひっきりな
しにもれる。
 半分以上挿入してから俺は六太の体を引いて起こし、自分の膝の上に座ら
せて対面座位になった。六太自身の重みのせいで、俺のものがこいつの中に
根元までずぶずぶと入っていく。
「あぁっ、あっ、あっ――」
 六太が金の髪を振り乱してもだえた。俺は六太の体を両側から強くつかん
で支えると、「動くぞ」とだけ言い置いて、いきなり腰を突き上げた。
「あう!」
 俺が唐突に与えた強い衝撃に、六太は大きく顎をのけぞらせて激しく反応
した。ただでさえ自分の体重で俺のものをのみこんでいるところだ、相当な
刺激なのだろう。

16仁重殿の夜(15/E):新刊発売まであと41日:2019/09/01(日) 10:23:09
 俺は構わず、幾度も幾度も深々と突き上げた。六太の欲求に応えるためと
いうのもあるが、既に俺のほうも、こいつと交わる悦楽にのめりこんでいた。
黄医が言っていた、麒麟の性欲の強さは閨でも王に仕えるためという説を思
い出す。どの麒麟もこれほどの快楽を主にもたらすのなら、その説もむべな
るかなというところだ。
 のけぞって白い喉を見せたままひっきりなしにあえぎつづけた六太は、快
楽に溺れるあまり、だんだんすすり泣きのような声になっていった。もう体
に力が入らないようで、完全に俺が支えてやらなければならなかった。
 脱力した六太の体が妙にくにゃくにゃとして扱いづらいのには閉口したも
のの、こいつが小柄で、かつ体重も軽いことが幸いした。両脇の下に手を入
れて支えてやりながら、荒々しく腰を入れつづける。
「どうだ、気持ちいいだろう? おまえの体はこれをずっと求めていたのだ
ぞ」
 そう言いながら俺は、ついに六太が絶頂に達して激しい快楽の叫びを上げ、
恍惚として失神寸前になるまで責めつづけたのだった。

 幾度か体位を変えて交わり、六太の中に三度射精して至極満足した俺は、
放心している六太の体を臥牀に横たえた。体力を使い果たしたのかぐったり
としている。媚薬入りの香油の効果もあるとはいえ、さすがにちょっと激し
すぎたかと思ったものの、少なくともこれならもう眠れないことはあるまい
と考え直す。
 俺はぼんやりしている六太を抱きしめて、そっとささやいた。
「眠れなくなる前に俺に言え。これで体力には自信があるからな、麒麟の欲
求がどれほどのものかは知らんが、おまえの相手ぐらい、いつでもたっぷり
としてやるぞ」
 六太は夢うつつといったふうで何も答えなかった。俺の声が聞こえていな
いのかもしれない。
 しかしほどなく俺の腕の中で静かな寝息を立て始めた。さすがに疲れた顔
をしていたものの、どこか安らいだ風情であるのを見て取って、俺のほうも
穏やかな気持ちになった。
 俺は乱れた髪をなでてやりながら、まあいいか、とひとりごち、六太を抱
きしめたまま眠りに落ちた。

17一人カウントダウン企画 ◆y8UWMRK39I:2019/09/01(日) 10:25:25
まだまだラブラブになるには時間がかかりそうな感じですが、
尚隆、登極したばかりだしねー。
これから時間をかけて、ゆっくり絆を深めていってくれることでしょう。

次は掌編を挟んで、この企画一番の長編&ラブラブな話です。
というか、残りは全部ラブラブだよん♥

18名無しさん:2019/09/01(日) 20:57:46
乙でした〜
うぶなのに性欲強いろくたんめちゃエロいですね…!
早く心もラブラブになってほしいものです\(//∇//)\

それにしても麒麟がみんな性欲強いという設定は結構すごいですよねw
この設定読んで最初に思ったのは、じゃあ景麒も強いのか…?そりゃあ、堯天に女はいらぬのですとか言いたくなるよね…って予王に同情してしまいました。すいません…

残りのラブラブな話も楽しみにしてます!

19一人カウントダウン企画 ◆y8UWMRK39I:2019/09/02(月) 00:10:04
はっはっ、実は昔、景麒についてはまさにそういう構図でエロパロ板のほうに出したことがあります。
多情な景麒が女官食いまくりで、普通に夫婦のつもりだった予王がどこまでも報われない感じの。
この設定、コメディでもシリアスでも、いくらでもネタにできそうなんですよねー。

20名無しさん:2019/09/02(月) 17:21:11
マジですかw 予王可哀想に…
まさかエロパロ板にも書いていたとは!
姐さんの引き出しの多さに驚嘆です。


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