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仮投下スレ
1
:
名無しさん
:2019/04/01(月) 23:47:41 ID:8/mVDKqc
内容に不安のある人や本スレに書き込めない人はこのスレに一度仮投下してください
2
:
◆J5IZ9694XQ
:2019/04/01(月) 23:48:31 ID:8/mVDKqc
OP案改めてこちらに投稿します
3
:
開・演
◆J5IZ9694XQ
:2019/04/01(月) 23:49:19 ID:8/mVDKqc
暗い。
彼の視界は闇で覆われていた。
(うーん、プーアル。もっと強く圧してくれぇ…)
否、暗いという表現は適切ではなかった。
彼の視界を遮っていたのは、他ならぬ彼自身の瞼であったのだから。
その男はグッスリと眠っていた。
(あ、あれ?そうか…こりゃ夢か…)
眠りはいずれ覚める。
男が自分が夢の中にいると自覚した途端、眠気は薄れていった。
やがて両の瞼が開けていき、視界が明るくなる。
しかし、彼の瞳に映るものは彼が知るものでは全くもってなかった。
(なんだこりゃ?)
長髪のその男…ヤムチャが眠りから覚めて最初に見たものは、地べただった。
自分はうつ伏せになって眠っていたのか。という事にまずは思い当たる。
地の上で転がされて眠っていたなら、そりゃまず第一に目にするものは地べただろう。
だが、何故自分はそんなところで眠っていたのだ?
記憶を少し辿ってみても、気が付いたらここで眠っていたとしか思い出せない。
ここはどこなんだ?と、ヤムチャは混乱した。
次にヤムチャを混乱させたのは、その地べたである。
そこは自然の土で固められた地面などではなく、機械的な…翠色や黄色の配線のようなものが張り巡らされている…そんな奇妙なものだった。
慌てて身体を起こし、立ち上がって視界を上げると、奇妙なのは自分の立つその大地だけではない事が分かった。
機械的な地面はどこまでも続いており、少し遠くには地面と同じようなカラーリングで彩られた建築物のようなものが幾つも見える。
まるでコンピューターの中の世界に放り込まれたみたいだ。とヤムチャは思った。
機械的なこの奇怪な空間はとても現実のものとは思えなかった。
俺はまだ夢の中にいるのか?
ヤムチャの脳内は混乱に支配されていた。が、呻き声が耳に入ってきたことで彼の意識は引き戻された。
人がいる。
それも何人…否、何十人も。
覚醒直後の頭に異様な光景が叩き込まれた事で気が付かなかったが、本来そちらの方が目に入ってしかるべきだったのだ。
何十人ものその人々はヤムチャがそうであったように、この場で眠らされていた。
そしてまたヤムチャがそうであったように人々は次々と目を覚ます。
やはり彼らもまた混乱していた。ヤムチャのとった行動を繰り返しているような光景があちらこちらで見受けられた。
「やあ。おはよう皆。やっと目が覚めたんだねぇ」
不意に声が聞こえた。
誰だ?そう思ってヤムチャは声のする方へと視線を向ける。
それはこの場にいた他何十人も同様で、ここにいる全員の視線はその声の主に集中していた。
そこには、マントで首から下を隠し、肩には突起物が付いており、目にあたる部分は赤いバイザーのようになっており、何より特徴的だったのは頭が燃えている事…そういう風棒の怪人がいた。
その姿を確認した途端、あっと声を漏らす者もこの場の何十人の中には存在した。
「まあ…既に私の事を知っている人もいるだろうから、少し気恥ずかしいんだが…知らない人の方が圧倒的に多いだろうし改めて自己紹介するよ。
私はアレクシス・ケリヴ。君達をこの場に招いた張本人さ」
ヤムチャはアレクシスの事を知らない側の人間である。
コスプレでもなければ、アレクシスと名乗ったその怪人は人間だとは思えない。
ヤムチャの周りには人間とは異なる姿をした獣人もいるし、モンスターのような姿の人種だっているが、それらと比較してもアレクシスの存在は一際異様であった。
「何故呼ばれたのか気になってる人達でいっぱいだろうから手短に用件を伝えるよ。
君達には最後の一人になるまで殺し合いを行ってもらう。私はこの殺し合いの主催者というわけさ」
ざわめきが起こった。
それはそうだろう。突然訳も分からずこんなところに連れてこられてそんな事を告げられては、動揺するのも無理はない。
ヤムチャもまた、何が何だか理解できなかった。
4
:
開・演
◆J5IZ9694XQ
:2019/04/01(月) 23:49:57 ID:8/mVDKqc
「それと、この空間が何なのか知りたがっている人もいるかもしれないけど、すまないね。
殺し合いの場となるのはここじゃないんだ。別の場所に君達を転送させてもらう。だからここが何かは知る必要はないよ。
移動先で君達にはデイパックを一人につき一つずつ支給する。中には食料や飲料水、地図や名簿にルールブックを支給品として入れてあるんだ。
それと個別のものが一つから三つ入ってる。人によっては愛用している武器も没収しないでおくから安心していいよ。
そしてここからが重要なんだけど…」
アレクシスの言葉の途中で人込みの中から影が飛び出した。
ウェーブの掛かったロングヘアーでゴスロリ服を着たその少女はアレクシス目掛けて飛びかかっていった。
(お、オイ!ヤバいんじゃないのか!?)
ヤムチャはそう思いながらも彼女を止めることは出来なかった。
少女と怪人にはの体格差はかなりある。
何か勝算があるのだろうか?
考える一瞬の間に少女はアレクシスに肉薄した。
「おおっと」
瞬間、ボンッと音がした。
それが爆発音だと気付くのに時間は要さなかった。
少女は首から上が消し飛んでおり、彼女の若いその命が無残にも散らされた事は誰の目にも明らかであった。
しかしその下手人であろうアレクシスは事もなげに言葉を続ける。
「デモンストレーションとしては丁度良かったねぇ。
君達参加者には今死んだ彼女と同様に首輪を付けさせてもらっているよ。
殺し合いの会場は…地図を見てもらえば分かると思うんだけど、縦横の線でエリア分けしている。
そのエリアはランダムに一つずつ禁止エリアとして指定していくんだ。入ったら彼女と同じように首輪が爆発してしまうから気を付けた方がいいよ。
それに会場の外に出ても駄目だし、主催である私に反抗するのも駄目だし、破損してしまっても駄目だよ。どれをやっても爆発してしまうからね」
ヤムチャは慌てて自分の首元に手を当てる。
確かに冷たい金属製の首輪が備え付けられていた。
ゾッとした。今迄気付かなかった己の迂闊さを呪った。
自分達の命は既にこの怪人の手の内に落ちていたのだ。
「この首輪はただの爆弾というだけではなくてね。
君達の中に所謂異能を持っている人もいると思うんだけど…スタンドやペルソナと言えば分かるかな?それらを制御する機能も備わっているんだ。
現に今死んだ彼女も本来なら何をやっても死ぬはずの無い再生能力を持っていたはずなんだ。信じるか信じないかは君たちの判断に委ねることにするけどね」
重苦しい空気が溢れる。
誰一人として言葉を発しようとしなかった。
ただ、アレクシスだけが話を続けている。
5
:
開・演
◆J5IZ9694XQ
:2019/04/01(月) 23:50:43 ID:8/mVDKqc
「ああ、言い忘れていたけど勿論ただで殺し合いをやってもらうつもりはないよ。優勝者は元いたところへ帰れるし、なんでも一つ願いを叶える権利をあげよう。
なんでも構わないよ?死んだ人を生き返らせる事でも、巨万の富を得る事でも、過去に起こった事を変える事でも、どんな願いでも叶えてあげるよ。
信じられない事かもしれないけど、信じられるという人も君達の中にはいるんじゃないかなぁ?私としてはどちらでも構わないのだけれどね」
その話を聞いて実際、ヤムチャはドラゴンボールの事を思い浮かべていた。
七つ揃えればなんでも一つ願いが叶うその球をこのアレクシスという怪人は揃えているのだろうか?
信じたのか信じていないのか、周りがどう思っているかを知る術をヤムチャは持ち合わせていないが、アレクシスの言葉が場の空気に何かしらの変化を与えたかもしれない、という事は分かった。
「それでは説明はこのぐらいにしてゲームを始めようか。
では、インスタンス・アブリアクション!…ではなかったね。つい癖が出てしまったよ」
その言葉を聞いた途端、ヤムチャは再びとてつもない眠気に襲われた。
何か強制的な力が両の瞼を強引に閉じようとしている。
ヤムチャだけではない。
この場にいるアレクシス以外の全ての者が意識を奪われていった。
再び瞼が開かれた時、彼らの瞳に映っているのは先程までの機械的な空間ではなかった。
――――――――ゲームスタート。
【ハードゴア・アリス@魔法少女育成計画 死亡】
【主催】
【アレクシス・ケリヴ@SSSS.GRIDMAN】
6
:
◆J5IZ9694XQ
:2019/04/01(月) 23:51:28 ID:8/mVDKqc
投下終了します。
7
:
◆J5IZ9694XQ
:2019/04/03(水) 17:52:03 ID:8/mVDKqc
×長髪のその男…
○その男…
に変更
髪型で参戦時期決まっちゃうかもしれないので
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