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水濡れの地獄

1 : のねめ :2019/04/16(火) 00:48:40 wYfjvZzk0
彼女は政治家の娘で、競泳部のエースだったのだが、高校生にして妊娠をしてしまった。それも身に覚えのない、処女懐胎とかいうやつで。
親はその事実を隠すため、娘を山奥の家に住まわせ、そこで使用人1人と暮らすよう言い渡された。
その家は意外にも豪華で、なんと屋内プール(25m)がある。
彼女はそれを喜び、お腹が大きくなっても着れるよう、水分を含むことで収縮して自分に丁度ぴったりのサイズになる競泳水着を購入した。
締め付けは多少きついが、許容範囲内。彼女は毎日それを着て、日に日に巨大化するお腹を抱えながら泳いだ。
そして、そんな毎日を過ごすこと数ヶ月。
ついに臨月を迎えた彼女は、5230gの超巨大児を宿したお腹を抱えてもなお、未だに毎日泳ぐことを日課にしていた。無論、あの水着を着ながら。
最近ずっと降り続いている雨に気が滅入っている彼女ではあるが、プールの前ではそんなこと全くない。
使用人は山の下へ買い出しに行ってるし、今日はいつもより自由に泳げる!
そんな呑気なテンションで、彼女はデジタルオートロックのドアを開け、プールへと飛び込んだ。
いつものように鳴るロック施錠の音など気にもせず、彼女は泳ぎまくった。


そしてその瞬間、凄まじい音が鳴る。どうやら土砂崩れが起きたらしい。
それにより電線が切れて全ての電気がダウンし、更にはここに続く道も寸断された。
…察しのいい人はもう気付くかもしれないが、彼女は、競泳水着の下に双子級サイズのお腹を抱えた状態で、プールという密室に閉じ込められてしまったのである。


2 : Jony :2019/05/09(木) 23:59:05 1MpC4ty.0
電気が切れたことでプール内の照明が全て消え、
娘は暗い水中に取り残された。
さらに運が悪いことに、彼女の腹は少しづつ張ってきていた。
これだけ巨大な腹をしておきながら、いつにも増して激しく泳いだからであろう。

彼女は、プールという密室で、たった一人で出産することになってしまった。


3 : 名無しさん :2022/05/07(土) 19:58:36 JQRqWntY0
お腹の張りは少しずつではあるが確実に強くなっていた。
彼女は救助が来る前に出産することを自覚した。
まずはプールから上がらなければと思い暗闇の中、陸へ向かって泳ぎ始めた。


4 : 名無しさん :2022/05/14(土) 22:03:09 zDDHh1jI0
娘は岸がどこかわからない暗い中で必死に泳いだ。
しかし泳いだことによって子宮が刺激されてしまいお腹の張りはさらに強くなった。
「くっううう・・・・!!!」
彼女は耐えながらも泳ぎ続けようとした。


5 : 名無しさん :2022/05/18(水) 21:49:32 .bJu1R7c0
暗闇の中どっちがプールの端かわからない中、彼女は必死に泳ぎ続けた。
そうしている内にお腹の胎児はいよいよ産まれ出ようと胎内を降り始めた。
「あ、あかちゃん・・・もう・・ちょっと待ってええ・・今・・出てきちゃダメェェェ・・・」
彼女は赤ん坊をプールで産んではいけないと早く岸に上がろうと泳ぐ力を強めた。
何故プールで産むのを嫌がるのかと言うとプールは家の風呂同様雑菌が多く出産する場所としては危険だからだ。
彼女は赤ん坊の頭が出てくるまでにプールから早く上がろうと必死に泳いだ。


6 : 名無しさん :2022/07/12(火) 21:19:35 dbs/IEpU0
しかし泳いだことによって体は程よく刺激を受けてしまい。
彼女の意志に反して胎児の進む速度は上がっていく。
「っ!?」
彼女は股間に違和感を感じた。
既に胎児がそこまで進んできているのだ。


7 : 名無しさん :2022/07/13(水) 23:42:01 ZaVl.O.20
「赤ちゃん、ま、まだ産まれちゃちゃダメェ〜〜〜〜〜!!」
彼女は産まれてこようとしている我が子にそう言い聞かせながら内股になった。
しかしそれではうまく泳ぐことは出来ない。
「どうしょう・・・・このままでは進めない・・・・・こうなったら・・・」
彼女は内股をやめて自分の股間を手で押さえた。
そしてバタ足で泳ぎ始めた。


8 : 名無しさん :2022/09/18(日) 23:43:49 MYHSuWmY0
その恰好での泳ぎは速度があまり出ない上に両手が塞がっている為安定が取れず中々進まなかった。
それでもそのまま何もせずにその場にいるよりはマシだと思い、中の胎児がそれ以上産道を進まないよう体に気を付けながら彼女は泳いで行った。
そして暗闇で何も見えなかったが、何か壁のようなものにぶつかった。
「もしかして陸!?」
彼女は慎重に手を伸ばして確認する。
そして彼女はそれが陸地だと気付いた。
「!!やったついたわ!!よし早く上がらないと・・・・」
この時点で胎児はあともうちょっとで頭の先が見えそうなところまで降りてきていた。


9 : 名無しさん :2022/11/30(水) 23:57:05 LnfuzmRg0
娘はお腹を刺激しないようゆっくりとプールからあがった。
「ふうふう・・・・一時はどうなることかとおっ?!!」
娘はプールからあがったことによりそれまで張りつめていた緊張が解けたのが原因か、安心した途端に強い腹痛が襲った。
「う、産まれる〜〜〜〜!!!」
娘は出産の為にすぐに水着を脱いだ。
そして水着を脱いだ途端に胎児の頭の先が出てきた。


10 : 名無しさん :2022/12/02(金) 00:04:39 c82py6O.0
この様子だと助けが来るのは間に合わないと感じた娘はこの場で出産する決意をした。
「ふんーーー!!」
それまでのお腹に刺激を受けていた為か、大きな胎児にも関わらず思いのほか進みが良かった。
そのかわり・・・
「いだだだっ!!!いだいーーーーー!!!!」
大きな胎児が順調に進むことによって産道が勢いよく無理矢理広げられ、その結果大きな痛みが伴った。


11 : 名無しさん :2022/12/04(日) 01:01:52 JoPoswiI0
彼女はその痛さのあまり息むのをやめたが、胎児は勢いがついたのか、息んでいないのにも拘らず、産道をぐいぐいと進んでいった。
「ぎゃあああああああ!!!いだい、いだいーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
彼女はその痛みにただひたすら悲鳴を上げるしかなかった。
そのような状態で20分たった頃には胎児は肩の辺りまで出ていた。


12 : 名無しさん :2022/12/17(土) 19:42:17 JRk9yyKQ0
「はあはあ・・・・うんっ!!!!」
ジュルリッ!!!!!
ほぎゃあ!!ほぎゃあ!!
そして彼女が大きく息んだ途端に胎児の体の全てが出てくると同時に産声が部屋中に響き渡った。
「う・・・・産まれたぁ。」
かなりの体力を消耗した彼女はヘトヘトになりながらも産まれた我が子を見て笑顔になった。


13 : 名無しさん :2022/12/18(日) 19:05:15 WjNA8uhk0
「大丈夫ですか!?」
「女性と産まれたばかりと思われる新生児二人の生存を確認。」
それから15分くらい時間が経とうとする頃に救助隊が付いた。
土砂崩れで道が崩れたのでヘリを使ったのだ。
救助隊が来たのは連絡が取れなくなった彼女の親が救助隊に要請したからだった。
彼女と彼女の子供はすぐに病院に運ばれた。
幸い二人とも体に異常はなくすぐに退院できた。
その後彼女は復学し、産まれた子供は彼女が高校に行っている間は両親が雇った使用人が面倒を見ている。
大きな困難を乗り越えた彼女は学業と育児の二つを苦労して行いながらも暮らしていくのだった。

水濡れの地獄・END


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