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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第十章

263embers ◆5WH73DXszU:2024/08/02(金) 02:27:15
【ディスカース(Ⅱ)】


『代わりの案を出さずにこんな事言いたくは僕もないんだけど…避難民を戦わせるのだけはやめないか?
 せめて…数は激減するだろうけど希望制にする…とか…敵と戦わせないから大丈夫とか…
 戦うのはモンスターだからとか…そんな話してるんじゃない…』

「あー……なんだ。ボタンを連打しすぎてテキストを読み飛ばしちまったか?
 さっき言った事、もう一回ちゃんと言った方がいいか?」

『そうね。わたしもジョンと同意見』
『理由はみんな、もうとっくに理解してるでしょ。……分かっているのに、見ないふりしてる。
 だから、わたしが言うわ。
 ――――――――『それは』。『よくない』。
 わたしたちの戦う意味。やるべきこと。それを見誤らないで』

「なるほどな。ではご期待に応えて――俺はちゃんと、こう言ったよな。
 ブレイブの力があるに越した事はない。『身を守るにしても』『逃げるにしても』――だ。
 まさか、みんな俺の事を誰彼構わず戦場に駆り出す冷血漢だと思ってたのか?それは……ちょっと傷つくな」

エンバース=大袈裟なくらい傷心の様子。

「……まあ、いいさ。まずはみんなの話を聞かせてもらおうかな」

『ううん、ジョンにはもっと別の役目があるよ』
『全世界配信。そのMCをジョン、あなたがするんだ』

『んで、フォロワーを増やした上でバカザハが呪歌のバフを掛けるって段取りか。
 フン……まっ、面白くねーケド、またデュエットしてやンよ。
 配信とはいえ何億人もの人たちの前で歌うんだろ? あがり症でお調子者のバカザハだけじゃ心配だかんな!』

「……全人類に力を借りて総力戦をしよう。そう言ってるのか?本気か?」

『戦闘が始まったら、全世界にこの光景を配信する。
 ジョンが視聴者へ向けて説得をして、カザハとガザーヴァが呪歌を演奏。
 視聴者にも協力と参加を呼び掛けて……後は、みのりさんとウィズがローウェルの居場所を見つけ出してくれれば――』

『しかし、そうなるとジョン殿とカザハ殿、幻魔将軍は戦力としては当て込めぬということになるな。
 どうする? 其方ら『異邦の魔物遣い(ブレイブ)』三名と妾、アシュリー、兇魔将軍とその手の魔物。
 連中の頭数が相当減少することを前提としても、此方の圧倒的不利は否めぬぞ』

「それどころじゃない。もっと大きな問題があるだろ?総力戦になるって事は――
 ――ああ、いや。お前達はこの世界の歴史なんて知らないもんな」

『それについては大丈夫』
『わたしに腹案があります。
 ……ね? みのりさん、ウィズリィ! 進捗はどう? 間に合いそう?』
『え? 腹案ってなんだ、って?
 ふふ……それは、決戦の時までのお楽しみ!』

「……ああ、なるほどな。やっと分かった気がする。ずっと、こんな気分だったんだな」

エンバース=頭を抱える/何かが腑に落ちたといった様子――なゆたに歩み寄る。

「……初めて会った時を思い出すな。お前とはいつも意見が合わない。
 だから今更かしこまる理由もない。ハッキリ言わせてもらうぜ――」

両手を腰に当ててその顔を覗き込む=真剣な面持ち。

「どうもーモンデンチャンネルです。今日は世界の命運をかけて戦ってみたいと思います。
 皆さんはただ見ているだけ。でもバフをブーストする為なのでちゃんと応援はして下さいね。
 ついでにスパチャとフォローもお願いします」

いつも通りの冗談めかしたセリフ――しかし声色は冷たく/抑揚に乏しく。

「――――これはフェアじゃないだろ」

そして断固たる口調。


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