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番外編投下用スレ

70明神 ◆9EasXbvg42:2025/04/29(火) 20:49:07
>『う、うああ……全然ダメそうなのです……え、ええい!もうどうにでもなれなのです!
 とにかく行くのですベルゼブブ・シン!ヤツらを血みどろにしてやるのですー!』

そんなわけで、再生怪人めいたベルゼブブ・シンとの戦端が開かれた。

「おあつらえ向きに2Pカラーを用意してくれてんだ。ミラーマッチと行こうぜ、マゴット!」

スマホを手繰る。サモンの光が迸り、虚空から出現したのは――

『グフォ……?』

手のひらサイズの蛆虫だった。

「あれーーーっ!?マゴット君幼虫に戻っちまってるじゃん。
 これもネタバレ禁則事項ってやつなのか?」

思いっきりデザイン使いまわしの敵出しといてネタバレもクソもねえだろ!
RTA見てから二巡目に手ぇつけたプレイヤーはどういう感情でエーデルクーデ編見りゃ良いんだよ!

>「ところでインベントリにこんなものが入ってたんだけど……。
 虫系モンスターを攻撃するためのアイテムで、蠅・蚊特攻だって!」

「うおっ危ね!スマホに戻っとけマゴット!」

カザハ君が何やら殺虫剤みたいなのを取り出す。
急にスポンサーの存在をほのめかすじゃん……。
アレにもFF無効はちゃんと機能すんのかな。

「……ま、正味問題はねえな。せっかくの三巡目なんだ、二巡目とは違うスタイルでプレイしていくぜ。
 二巡目は死霊術師ビルドだったからな――今回の俺は、正統派魔法使いビルドだ!」

インベントリを起動し、『レア度』でソート……
予想通り、リストの先頭にそれはあった。
二巡目では没収されていた、ユニークアイテムの数々。
俺がゲーム内で獲得してきたウルトラレアの最強装備、神代遺物シリーズだ。

その中からひとつ、『聖杖アレフガルド』を選ぶ。
2メートルくらいの棒に炎のような宝石がはめ込まれた両手杖が出現した。
握った瞬間、神代遺物の凄まじいステータス補正が身体に注ぎ込まれるのを感じる。
特に強烈なのがINT、魔法攻撃力補正だ。今ならメラもメラゾーマに変貌する。

そして神代遺物の最たる特徴は――装備者に専用ユニークスキルを授けること。

「行くぜ必殺のぉぉぉ――『始原の炎(プライマルフレア)』!!」

無数の炎弾が曳光弾のように夜空を埋め尽くす。デスフライの群れを飲み込んでいく。
……そこで俺は、ある失策に気付いた。
カザハ君が景気よく撒きまくってる殺虫剤には、スプレー缶共通のある禁則事項があった。

――火気厳禁。

「やべっ」

荒野が炎に包まれた(2回目)。


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