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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第三章

261五穀 みのり ◆2zOJYh/vk6:2019/03/17(日) 13:34:58
今までいついかなる時でも余裕を持ち思考を巡らせられていたのは、自分は安全である
それだけの力(パズズ)を有しているから、という揺ぎ無い精神的な支柱があったからだ
それをなくした今、目の前に立ちはだかる絶対的な力に成す術を見出すことができないでいた

しかし、ミハエルの言葉とは裏腹に、イブリースに戦う意思はなかった
言葉を交わしミハエルを伴い門に消えて行ったのを見送り、みのりは文字通り崩れ落ちる

「はぁ〜〜〜因果な話やねえ……
王の刺客とか言われてもうたけど、何となく色々と合点がいったわ
うちらがガチャ回してパートナーモンスターを引くように
ニヴルヘイムは確定ガチャ一回で金獅子はんを召喚
アルフヘイムは十連ガチャで不特定を召喚
いう感じなのカモやねえ」

なぜに自分たちが召喚され、いいように戦わされているのか?
常に疑問であったし、不信感を越え不快感を持っていた
だがイブリースの言葉にブレモンをプレイしていた自分を置き換える事で納得できる部分ができてしまったのだ
勿論ゲームでありパートナーモンスターに説明云々など機能としてありはしないし、必要ない
しかしもし自分がモンスターとしてガチャで引かれたら?
それがまさにこの状況に当てはまるのだから

「それにしても……」

よろよろっと立ち上がり、言葉を続ける

「相手の目的は【生きること】とは困ったものやねえ
アルフヘイムを壊さないと自動的にニヴルヘイムが崩壊してまうとか、そういうのっぴきならない制限でもあるんやろか?
なんにしても和解や回避は不能っぽいやぁねえ」

>しかし……しかし、だ。この小さな板切れの中に、オレたちの希望がある」
イブリースの言葉を思い出しながらため息をついた
あれほどの力を持つモンスターがタブレットに、ひいてはブレイブに【希望】を見出し縋っているのだ
どうにもならない危機があちら側に迫っているのだろう

「まあ、落ち着いたところで、一応紹介しておくわー
なんやもう馴染んでる感じになってるけど、シルヴェストル(風の妖精族)とそのパートナーユニサスなんやけど、うちらと同じブレイブやって云うてはるんやわ
ミドガルズオルムを抑えるのに高機動でずいぶん助けてもらったけど……人やないし、あっちのエンバースもやけど、どういう事なんやろねえ?
まあ、後でゆっくりお互い自己紹介しよか」

本来ならばエンバースともども詰問し、場合によっては大鎌で一太刀するつもりであったが、イブリースの登場と様々な情報で毒気が抜かれてしまった
既にイシュタルも鎌もスマホに戻している
今までのように溢れるほどのクリスタルを背景にイシュタルや藁人形を常時出現させているわけにはいかなくなってしまったのだから

>「……頑張らなくちゃ」

そんな決意を固めるなゆたをみのりは眩しく見ていた
エンバースの言葉ではっきりと【もう、自分は戦えない】と自覚している自分とはあまりにも対照的だったから


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