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第一外典:魔法少女管理都市『瀬平戸』

88名無しさん:2019/05/03(金) 03:15:48

「よろしい。これで一切、そういうのはナシ。ウチも割り切る。だから……」

それが本心からのものであるかどうかなど、ヨツバにとってはどうでも良いものであった。
ここにいる誰も彼もが忘れていた、割り切るための儀式。例え形式的なものであろうとも、やっておくことが重要なのだということを。
誰も彼もが忘れていた。……そのやり取りを終えたコノハナ少佐は、変身を解いた。


「そんじゃあ!! ここからはウチらみんなは仲間ってことで、ええな!」


仕切り直しとばかりに、パチリと両手を叩いて、よく通る声でヨツバが皆にそう告げる。
張り詰めていた空気が、弛緩していくのが手に取るように分かる。皆が抱えるものが、少なくとも緩和されて。

(……オーネストハート)

その手管……というには、いささか乱暴な。おそらく自然体のものなのだろう、それを見届けた此花立夏は。
自分にはないものを、ここにいる彼女以外の全員に無いものを、そして必要だったものを、正しく見せつけられたと思った。

(あなたは、とても素敵な人に出会えていたんだね)

――――――――その出会いは、少しばかり遅すぎたかもしれない。
けれどもし、その先にある『やり直し』があるとするならば。もう少しだけ早く、出会えていたのならば……紗夜子へと視線をやったのならば。
彼女もまた、同じことを考えていたのだろう。口元を緩ませて、目を細めるその姿が証拠だ。



「さぁっ!! 作戦会議、行くで!!!」


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