[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
第一外典:魔法少女管理都市『瀬平戸』
88
:
名無しさん
:2019/05/03(金) 03:15:48
「よろしい。これで一切、そういうのはナシ。ウチも割り切る。だから……」
それが本心からのものであるかどうかなど、ヨツバにとってはどうでも良いものであった。
ここにいる誰も彼もが忘れていた、割り切るための儀式。例え形式的なものであろうとも、やっておくことが重要なのだということを。
誰も彼もが忘れていた。……そのやり取りを終えたコノハナ少佐は、変身を解いた。
「そんじゃあ!! ここからはウチらみんなは仲間ってことで、ええな!」
仕切り直しとばかりに、パチリと両手を叩いて、よく通る声でヨツバが皆にそう告げる。
張り詰めていた空気が、弛緩していくのが手に取るように分かる。皆が抱えるものが、少なくとも緩和されて。
(……オーネストハート)
その手管……というには、いささか乱暴な。おそらく自然体のものなのだろう、それを見届けた此花立夏は。
自分にはないものを、ここにいる彼女以外の全員に無いものを、そして必要だったものを、正しく見せつけられたと思った。
(あなたは、とても素敵な人に出会えていたんだね)
――――――――その出会いは、少しばかり遅すぎたかもしれない。
けれどもし、その先にある『やり直し』があるとするならば。もう少しだけ早く、出会えていたのならば……紗夜子へと視線をやったのならば。
彼女もまた、同じことを考えていたのだろう。口元を緩ませて、目を細めるその姿が証拠だ。
「さぁっ!! 作戦会議、行くで!!!」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板