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第一外典:魔法少女管理都市『瀬平戸』

55名無しさん:2019/01/14(月) 03:33:48

再開は一矢を以て――――空を斬り裂いて放たれた矢が、女王へと飛来する。
放たれた矢は無数に分裂し、その空間を埋め尽くすかのように分裂するが、女王がその右手を翳したのならば、ただそれだけでその空間に『静止』する。
膨大な魔力量による、障壁によって固定された魔力の矢は、そこから動くことはなかったが――――意識を僅かに向ける、という点に於いては達成されたと言ってもいい。

「――――――――せぇやァァアアアア!!!!!!!!!」

「――――――――はぁッ!!!」

それは、一対一の戦いでは"機会"にはならなかったかもしれないが、この戦いは、一人を相手にしているものではない。
天翼の魔法少女と、剛剣の魔法少女が、一息に距離を詰めて追撃を行う。左右から挟み込むように、その手に握りしめる剣を、寸分違わず同時に振るっていた。
その何方もが、如何に女王といえども無視をすることが出来る威力ではない――――その両手にバヨネットが握り締められると、その挟?を、左右の片手で受け止める。

「くッ……!!」

「残念ながら、そう容易く私に傷をつけられるとは思わないことですね――――!!!」

そして、剰えその両手は"前線戦闘を得意とする二人の魔法少女"を相手取って、尚も片手で押し返すだけの力があった。
僅かにその刃が外されると、二人の刃を弾くようにそれを振るったのならば、その衝撃で後方へと飛ばされる――――天翼、剛剣、共に体勢を立て直しながら着地する。

「おおおぉぉぉぉぉぉぉっしゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

だが、そこから更に間髪入れずに、四葉の魔法少女が飛び出してくる。両手に炎を滾らせて、真正面から女王の前に繰り出し、正面から拳を叩きつける。
一発で駄目なら二発、二発で駄目なら四発、四発で駄目ならば八発、一撃一撃が必殺に相応しい威力の一撃を、何度も何度も振るい続ける。

「ただの力押しで、私に勝てるとでも!!!」

爆炎の最中にありながら、それでも女王はその一撃を一発一発、或いは回避し、或いは受け流す。全く以て、涼しい顔をして。
それどころか、放たれた拳、伸び切った腕を取ったのであれば、そのまま足を払い――――柔術の動きを以て、彼女の身体を投げ飛ばした。


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