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触手・怪物に犯されるSS 避難所

935名無しさん:2021/09/26(日) 22:14:09 ID:DbsDh/Uw0

そのひと時だけ、暗い眠りの闇の中から、明るい夢の世界の中へと帰ってきた。
少女は真っ白なフワフワとした世界のなかで、自分がなにも身に着けていない裸であることを知った。

『わっ?!私、ハダカだ!?あれ?でも……どうしてハダカなのかな……?』

夢の中で必死に考えていく。そう、ここは夢の中。イメージがカタチを持つ場所。

『ウサギさん!そうウサギさんが私……のこと……赤ちゃんつくろうって……』

目の前に自分が大きなウサギのぬいぐるみに何度も何度もお腹を殴られてる映像が映し出され、少女の眼はそれに釘付けとなった。

『ちがう……こんなことウサギさんしてない!してない……!私、ウサギさんに抱っこしてもらったり、女の子の大事なところ触ってもらったりしただけで…』

しかし、目の前にあるイメージは止まらない。そこにいるウサギさんは独りの女の子を痛めつける悪い姿で……。
そして映像の中の、何度もお腹を殴られている自分の姿をみていたら少女は自分の下腹部がキュウッと締め付けられるような痛みに襲われ、途端にうずくまった。
全身からじわっと脂汗が噴き出して、あまりの痛さに息苦しささえ感じる。
なんという夢なのだろう。

『うぐぅぅ……おなかがいだいぃ……!ウサギさん、も、もうやめてッ!』

顔を真っ青にしてようやく見上げた画面の中のウサギさんはゆっくりこっちを見つめてきている。

―――これは夢の中のお話しだよ。

少女の眼がギョッとした。
良く聞き覚えのある声で映像の中のウサギさんは喋ったのだ。

(え?これ、私の声?私と同じ声?!)

ウサギさんは言葉を続ける。

―――夢の中のことだからきっと忘れちゃう。
―――朝が着て目を覚ませばなんにも残らないのが夢。
―――痛いのも、苦しいのも、自分の体がたいへんなことになるのも覚えてないし、気にしなくていいよ。
―――赤ちゃんつくろうって言ったよね?じゃあ、それはなに?

少女は『え?』と短い戸惑いの声をあげた。
そして、さっきまで痛むお腹を抱えていた両手にはいつのまにかミミズみたいなものを無数に生やした不気味なウサギの赤ちゃんを抱いていた。


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