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仮投下スレ

1 ◆V1QffSgaNc:2015/10/10(土) 12:58:53 ID:3r4glP3w
本投下前に不安ならまずここに投下。
あとは規制に巻き込まれたり、放送案を投下したりはここで行いましょう。

2 ◆V1QffSgaNc:2015/10/10(土) 12:59:26 ID:3r4glP3w
>あとは規制に巻き込まれたり、放送案を投下したりする場合の投下はここで行いましょう。

3名無しさん:2015/10/10(土) 23:29:40 ID:M08wYMW6
ttp://dl6.getuploader.com/g/spark/193/90smap.jpg
とりあえず地図作りました

4 ◆V1QffSgaNc:2015/10/11(日) 03:22:39 ID:ZdY.iST2
>>3
ありがとうございます。
こちらでも保存しておきました(決定前ですがwikiにもアップロードしておく予定です)。

来なかったらと思って、私もやり方を考えて一つ試しに制作していたので一応。
ttp://fast-uploader.com/file/7000056718133/

5 ◆V1QffSgaNc:2015/10/12(月) 23:59:04 ID:55Hw7R3M
オープニング案を投下します。

6オープニング ◆V1QffSgaNc:2015/10/12(月) 23:59:37 ID:55Hw7R3M



 199X年──。
 来るべき21世紀を前に、恐怖の大王が堕ちてきた。







「──」

 声にならない声をあげながら、彼らはゆっくりと目を開け、次に上体を起こした。
 冷たい床に眠っていたようだが、果たして自分はいつの間に眠ってしまっていたのか──。そう、誰もが考えている。
 人が大量に詰められていても涼しさを覚えるほどに広い部屋にいる。周囲は薄暗い。
 そして、微かにその床が上下に揺れており、これがおそらく「船の上」であるのは、推察する事が出来た。

(ここは一体……)

 しかし、こんな場所に眠るような出来事は、おそらくここにいる誰の記憶にもない。その証拠に、見える範囲にいる者は「彼」と同じように周囲をきょろきょろと見回している。
 周囲には、自分と同じように、目を覚ましている人間で溢れていた。百人はいないだろうが、おそらくその半分は超えている。性別はばらばら、年齢もばらばら(小さな少年少女の姿も目に付く)、国籍はばらばら、酷い時は「人間か否か」さえばらばらなようにさえ見える。……ただ、こう薄暗くては全員を見る事は出来なかった。
 周囲にはアジア人が多いようだが、そうなると、彼──ジョン・マクレーンは、つまりその中では異端であるようだ。

 始めは人身売買の船の中にでもいるのかと思ったが、そうとは思えないのは──マクレーン自身が、サンフランシスコの有名な市警であるからである。刑事をその手の犯罪に巻き込む者はあまりいないだろう。
 逆に、そんな職業だからこそ恨みを買う事もあるのだが、これだけ多種多様な人間をマクレーンと同じ扱いで捕えているあたり、今回は特別そう言う訳でもなさそうだった。
 ──おそらくは、「いつもと同じく、偶々、事件に巻き込まれた」という事だと考えて間違いない。

(……ったく……どうしちまったんだ、一体……どうしてまたこんなついてない目に遭うんだ……!)

 マクレーンは、まず冷静に事態を順序立てて考える事にした。
 自分が何故、今突然、「周囲と全く同じタイミングで目覚める事になったのか」からだ──。今自分がいる状況を知るには、自分の記憶を探らねばならない。
 そうだ……先ほど、首元に小さな衝撃を感じたのである。それが彼ら全員の目覚まし時計代わりになっていた。
 それを確認する為に首に手を触れて……マクレーンは、一言。

「くそ」

 先ほどまで自分が眠っていた床よりも遥かに冷たい──金属の輪が首を一周している事がわかった。こんなに厄介な物が装着されているという事は、拉致されてから随分時間が経っている事になる。
 周りの人間を見てみると、誰もが同じ物を身に着けていたようだった。
 この人数に同じ物を付けたという事は、組織ぐるみと見て間違いないだろう。
 そして、マクレーンが気づいたのと同じように、周囲にいる人間たちそれぞれが首のブツに手をかけ始めていた。それを見て、マクレーンは血相を変える。

「おい、お前ら! 死にたくなければそれに触るな!」

 マクレーンは、思わず周囲に警告するようにそう叫んだ。
 彼の方を見てざわめいて怯える者もいれば、マクレーン同様に落ち着いて事態を考察する者も多数いたようである。
 マクレーンには、嫌な予感がしたのだった。わざわざ取り付けられているこの首輪──おそらくは、ただの飾りじゃない。
 むやみに外そうとしてはならないだろう、と、マクレーンはすぐに考察する事が出来た。

「──諸君、お目覚めのようだね」

7オープニング ◆V1QffSgaNc:2015/10/13(火) 00:00:12 ID:097Md0f2

 そんな時だった。部屋の四隅に設置されたスピーカーから、突如、加工された不気味な音声が鳴り響いたのは──。
 マクレーンは、そこから聞こえる日本語の音声を、どういうわけか、寸分違わず理解する事が出来た。
 だが、注目すべきは、その音声がかなり加工され、男女さえ定かではないような物であったという事だろう。相手は身元の手がかりを、「日本語を解する者」である事以外、全く残さないように注意を払いながら、我々に言葉だけを届けようとしているようだった。
 この場に来た時から薄々あった嫌な予感が、倍増する。

「なんだ……?」
「私の名は、『ノストラダムス』……とでもしておこう。──こうして諸君を呼びつけたのはほかでもない。これから、ここにいる皆さんには一つゲームをして頂きたいのだ。スティーヴン・キングの小説に出てくるようなデスゲームを……」

 マクレーンの予感は的中した。
 それでも、まだ誰も騒ぎ立てる事はなかった。世界中で訳されているベストセラー作家とはいえ、キングを知らない者も少なからずいるだろう。
 デスゲーム、という言葉の意味をすぐに思い浮かべる事が出来た者と、出来なかった者がおり──前者は、悉く冷静だったし、後者は騒ぐ事ができなかった。
 謎の声は続けた。

「ゲーム名は、『バトルロイヤル』」
「バトルロイヤル……?」
「そう。……これから向かう場所に着いたら、ここにいる者たちで──最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう」

 小さな騒ぎが始まったのは、そんな趣旨が明らかになった瞬間だった。まだそこにいる者が現実感を持つまでには至らないらしい。冗談だと一笑する者や、冷静に思考を巡らす者……反応は様々だが、少なくとも、マクレーンは黙りこんだままだった。
 今、周囲にいる人間がこれから殺し合いをする敵だとわかったのだ。そう聞いた時点でも、まず周囲を観察しておかなければならない。
 やはり、アジア人やヨーロッパ人の小さな女の子供がいる。
 マクレーンは自分の娘を思い出す。

 そして、少なくとも──ジョン・マクレーンだけは、その時点で方針を決めた。
 ──こんな事を言い出す馬鹿をぶちのめす、と。
 彼には『ノストラダムス』の言葉の本気度がわかり始めている。マクレーンがここに来る前に携帯していたはずの銃がどういうわけか奪われている事がその理由の一つだ。
 相手は、マクレーンが刑事であるのを理解した上で監禁しているらしい。
 そして、あらかじめ反抗の為の凶器を奪ったのだ。

「あの〜、すみませんちょっと待ってください」
「その声……古畑さん!?」

 そして、そんな時、やたらと襟足の長い黒ずくめのアジア人が片手をあげ、嫌に丁寧な口調でその場の騒ぎを止めた。猫背だが独特のオーラを持つ男である。薄暗いせいで顔や手しか見えないのが恐ろしく見えた(まさか、マクレーンも、彼が日本の同職の男だとは思わなかっただろう)。
 彼が現れた瞬間、誰かがその男の名前を呼んで駆け寄ったような音がした。その男がこの暗い中で、黒ずくめの男のもとに辿り着けたかは定かではない。

「──何だね。古畑任三郎くん」
「……えー、我々の言葉に返答できたという事は、あなた今、私たちの様子をカメラか何かで観察しているという事ですよね? だとすれば、どうです? んーーー……んっふっふっふっふっ、そんな面倒なやり方で会話をするよりも、我々の前に姿を見せてくださるつもり、ありませんか?」

 フルハタ・ニンザブロー。それが彼の名だ。
 まだ冗談だと信じ込んでいるのか、それとも、普段からそんな飄々とした口調なのか、彼は間に笑い声のような声を交えながら、そう訊いた。
 しかし、会話が成立している点を見ているのはなかなか目の付け所が良い。
 マクレーンにはイマイチこの男の正体や性格が掴めないが、古畑の口調は情報を引きだそうとしているようにも見えなくもない。
 それから、相手がこちらの名前を把握しているという事も今の会話でわかった。完全に無作為に選んだわけではなく、相手側には「名簿」が存在している。

「残念だが、それは出来ない」
「どうして? やはり〜……犯罪、だからですか?」
「……我々の事を知る者がこの中にいる。しかし、参加者の条件や情報は平等でなければならない。我々の正体を知る者がゲーム内に存在してはならず、それゆえ、私も『ノストラダムス』という仮名を使用しているのだ」

8オープニング ◆V1QffSgaNc:2015/10/13(火) 00:01:08 ID:097Md0f2

 我々──つまり、やはり複数犯、あるいは組織ぐるみだという事だ。
 果たして、口を滑らせたのか、それとも、そのくらいの情報は見破られる前提なのか。下手をすると、複数と思わせるブラフかもしれない。
 ただ、その言葉を切欠に、古畑という男の口調は変わった。まくしたてるように『ノストラダムス』を責めたてる。

「……平等ですか? あんな小さな女の子まで連れてきているのに? ……いや、自慢じゃないですが、私も体力に自信のある方ではありません。しかし、見てください。ここには何人も体格の良い男性がいて、逆にあんな幼い女の子もいる。平等を求めるならどうして子供や私を巻き込むんですか、あなたたち平等という物を少しはき違えてます」
「──古畑くん。あまり調子に乗らない事だ。我々も早々にルールを説明して話を進めなければならない。黙って聞きたまえ」

 『ノストラダムス』は、古畑の追及を無視し、少し強い口調で言った。
 この返答であっさり引き下がるあたり、古畑という男の様子は奇妙だった。
 あのまま情報を引きだすのが普通のやり方だが、両手をひらひらと挙げて歩きだす古畑の様子は、自然と何名かの参加者の目を引いた。

「……君が場を静めてくれた事はひとまず感謝しよう。それでは、ルールを順に説明する」

 そして、それと同時に、スピーカーの中から、説明は始まった。
 誰もが、声を殺してそれを聞く事になった。今から行う殺し合いゲームとやらが、本物か本物でないのか、見極める為だろう。
 まだ本気だと確定したわけではない。だからこそ、これがテレビゲーム大会かドッキリTVである僅かな可能性を信じて、説明を聴き続けようとしているらしい。

「会場に着いたら、諸君の手元にはデイパックが支給される。中には食料や水、ライトや島の地図、筆記用具、いま諸君の周りにいる参加者の名簿、時計が入っている。これらは全員共通だ。しかし、それとは別に参加者によって別々な武器や道具も支給されている……これは、アタリもあれば、武器ですらないハズレもある」

「それから、こちらで今行っているのと同じように、六時間ごとに主催側から音声による放送を行う。死者の名前や残り人数は、その放送で全て説明する。また、これから行く会場で立ち入ってはならない場所──禁止エリアを二時間ごとに定める事になるが、それもここで順番に発表される」

「既に気にしていた者も多いようだが諸君たちの首に巻かれている首輪……その首輪は、無理に外そうとした場合、──あるいは、我々に反抗した場合、それから、禁止エリアに立ち入った場合に、爆発するから気を付けたまえ」

 一通りの説明を終えた時に、小さなどよめきが始まった。
 今周囲にいる人間たちが敵であるという恐怖よりも──たとえ、隠れていても常に自らを縛る爆弾が装着されているという事実に。
 マクレーン自身の予感は的中した。
 この首輪は──触れてはならないものだと。そして、これは正真正銘、生身の肉体を使って行う殺し合いであると。
 そんな時、『ノストラダムス』の声が叫んだ。

「そう──たとえば、今、誰かの首輪が音を立てているようになったら注意だ」

 ──言われて、マクレーンの形相が変わる。焦って、耳を澄ませた。

 ピピピピピピピピピピピ……。

 小さな電子音が不意に、静まり返ったその場に聞こえ始めた。どこから聞こえるのか──自分の近くではあるが、自分の首元ではなさそうだ。
 そんな安堵感を覚える者もいたが、いや、そうではない。誰かの首輪が音を立てているという事は、誰かが死ぬという事だ。マクレーンはそれを許さない。
 あの小さなアジア系の子供か、それとも、あの小さなヨーロッパ系の子供か?
 電子音は、疎らなどよめきに隠れていく。

「わ、私……!?」

 突如、スポットライトが一人のピエロに浴びせられた。それが、どよめきに隠れていた一つの電子音を白日のもとに晒した。
 ピエロが首に巻いている金属の輪が、小さな赤色のランプを点滅させていた。そして、音も明らかにそこから発されているのがわかった。
 この時、そこにいる参加者たちは、自分のまいている首輪の姿を始めて見る事になったのである。自分ではないと知って、ほっと息をついた者などいない。
 誰の目にも、銀色の鉄の塊が凶器に見えた瞬間だった。
 あれと同じ物が自分にも巻かれているのだ。

9オープニング ◆V1QffSgaNc:2015/10/13(火) 00:01:40 ID:097Md0f2

「な、何故私が……!?」
「君がこの殺し合いの見せしめだ。首輪の効果を説明するのに命を使わせてもらう」
「い、いやだ! 他の奴に代わらせてくれ!」
「──悪いが、時間だ」

 ピエロが弁解を続けている間に、主催人物の冷徹な言葉が宣告される。
 すると、ボンッ! ──と激しい音を立てて、首輪の電子音が終わりを告げた。
 そして、そのピエロ──美しい魔闘家鈴木の生涯も。
 上体そのものが爆破したかのように、首から上が完全に吹き飛び、下半身が力を喪い倒れた。吹き飛んだ部分は、まるで木片のように小さく周囲の参加者に降り注いだが──それが男の身体だというのは、マクレーンにも一瞬理解できなかった。
 首から上は形を残す事もなく、粉々だ。首の下も抉れたので、両腕も体から離れてもげている。黒い焦げ跡が爆発の威力を示していた。

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」

 それにより、場内は悲鳴で溢れかえる。女性のものだけではなく、大の男さえもその姿に大きな悲鳴をあげた。初めて人の死を見た者もいただろう。それがこんな残酷な殺しであったとなれば、悲鳴も出よう。
 マクレーンでさえも口を噤みながら、強く恐怖したほどだ。長年刑事をやっていても、こんな残酷な殺し方には滅多に出会えるものではない。

「禁止エリアに立ち入った場合も、こうなる運命となる」

 あんなものが──全ての参加者の首に。その事実が戦意を削ぐ。
 これで、『ノストラダムス』に反抗する者はもう無いかと思われた。
 しかし──。

「貴様らの卑劣な行為……このオレが見逃すわけにはいかん! たとえ貴様らがオレの命を握っているとしても、理不尽に人間を殺され、むざむざ従うオレではない!」

 そう、まだ、いたのだ。
 こんな卑劣な悪事を許せず、どうしても立ち上がってしまうタイプの男が。──「やめろ!」と叫びたいところだが、マクレーンも思わず押し黙ってしまった。
 彼の元にも先ほどの鈴木同様、どこからかスポットライトが向けられた。

「!?」

 そこにいたのは、ピンク色の顔の二足歩行のワニであった。体は大きく、これから殺し合いをする相手というより、これから人間を襲う相手としか思えない。
 映画に出てくるような化け物がそんな声を発しただけでも何人かは驚かざるを得ない。
 被り物にしては精巧で、その口や目の動きはハリウッドでもなかなか再現できなさそうなレベルに達している。

「察するに、ここは船の上だ。……だとすれば、別室にはこの船を動かしている貴様らの仲間がいるはず。──どこだ! どこにいる! あのフルハタという男の言った通りだ、オレのたちの前に姿を現せ! さもなければ──こちらから見つけ出すのみ!」

 次の瞬間、ワニの怪物は、スピーカーに向けて、手から光を発する。マクレーンは、そんな姿に昔の子供向けテレビ番組のの電子レーザー銃を思い出した。
 スピーカーの一つにそれが命中すると、それは小さく爆発し、轟音を鳴らす。光が機械を爆破する姿は、さながら魔法のようであった。

「なっ──」

 しかし──それと同時に、怪物の頭部に向けて、真上から一本の太い槍のような矢が降り注ぐ事になった。
 その矢は、彼が気づくよりも早く、彼の頭部に突き刺さり、ぐちゃり、と腐った果実を潰すような音を鳴らす。
 それより少し遅れて、その怪物の最期の断末魔がその場に響き渡った。

「ぐわああああーーーーーッ!!」
「クロコダイーーーン!!」

 ワニの怪物──その名もクロコダインの身体は、一瞬で串刺しになり、それと同時におそらく彼の生涯は終わった。そんな彼に、知り合いらしき少年たちが二名駆け寄る。
 それが一瞬参加者たちの目に映ると同時に、クロコダインを照らしていたスポットライトは消える。しかし、そこに勇猛な怪物の死体があるのは変わらない。
 亡骸に寄っていったらしい、少年たちの涙声が痛ましく響く。

 ……少なくとも、主催側の用意は、この首輪だけではないという事だ。
 ここで反逆すれば、知る限りの残酷な殺し方を示す結果になるらしい。

10オープニング ◆V1QffSgaNc:2015/10/13(火) 00:02:13 ID:097Md0f2
 あれが本物の化け物であるかはわからないが、そこに駆け寄った少年の仲間を想う声が偽物であるとはマクレーンにも思えなかった。
 どういう事だかはわからないが、あんな怪物がいたとして……それさえも拘束できるのがこの主催者なのだ──。
 残念ながら……純粋な力では敵わないと見た。それでもマクレーンは主催側への反抗心を緩めはしないだろう。

「これでわかっていただけたかな?」

 クロコダインが破壊した物とは別のスピーカーから、再び『ノストラダムス』の声が聞こえた。まだ三つのスピーカーが残っており、それでも充分にこの部屋には音声が通る。
 二人も殺しておきながら、スピーカーから聞こえる声色には一切の変化がない。そして、その声は無情にルールを説明し続けた。

「残りは六十七名だ。このゲームの勝者には、商品としてどんな願いでも一つだけ叶えてやろう。不老不死、巨万の富、死者蘇生……あらゆる用意もある。信じない者もいるかもしれないが、その証拠を持つ者とは、生きてさえいればいずれ証人に会えるだろう」

 付け足すようにそう言ったスピーカーの音声だが、大部分の参加者は賞品よりも、自分の命を優先する。たとえ、本当に不老不死を得られるとしてもこんな事に巻き込まれるのは御免という者が多いだろう。

「……ちょっと待てよ。一つだけ教えてくれ」
「なんだね、金田一一くん」
「どうして俺たちを選んで、こんな事をするんだ? 人間をこんなに集めて手の込んだ用意までして殺し合いなんてさせたって、意味がないじゃないか!」

 正義感の籠った怒りの瞳でそう言う一人の高校生ほどの少年。
 誰にとっても気がかりな質問であったが、誰も問う事がなかった質問だ。
 だが、彼の場合は恐怖よりも真実の追及が勝っているのかもしれない。金田一なる少年は、臆する事なくその質問を『ノストラダムス』に向けた。
 スピーカーの音は少し待った後で、答えた。

「……その質問に答える事は出来ない。しかし、道楽に意味など求めない方が良いだろう」

 納得できる答えではなかったが、それ以上の追及は無意味という事だ。
 唯一聞こえた、「道楽」という部分に、少年は強い怒りを抱いたようだ。

「……わかったよ、あんたがそう言うなら、最初に宣言しておく……。──『ノストラダムス』、お前の正体は俺が絶対暴いてやる! ジッチャンの名にかけて!」

 彼が『ノストラダムス』への反抗の意思を告げた次の瞬間である。
 ふと、マクレーンは体がふらつくような感覚に苛まれた。そして、強烈な眠気がマクレーンを襲い始め、見れば、周囲の参加者が次々と膝をついて、眠りかけようとしている。
 主催側がここで全てのやり取りを終え、全員の意識を一度途切れさせようとしているのだ。

「……参加者諸君に、最後に一つだけアドバイスだ。勝ち残るには、力や武器だけではない。知恵も必要となる。今この状況になっても、そこの金田一くんや古畑くんのように、自分の置かれている状況を冷静に判断する切れ者がいる……上手に利用する事だ」

 ──薄れゆく意識の中で、『ノストラダムス』の有難くもないアドバイスだけが聞こえた。
 これ以上、反抗する者はいない。……いや、最初から、反抗した者を殺して強さを示す事を目的に、挑発していたのかもしれない。
 気づけば、マクレーンは揺れる床に顔をくっつけていた。
 最後の意識が、彼に告げる。

「さて……到着だ。君たちが次に目覚める時……殺し合いは既に始まっている……諸君らの健闘を祈る……」

 マクレーンたち、その場にいた者たちの意識は、次の瞬間、途切れた。
 次に目覚める時──彼らは、バトルロイヤルをする事になる。


【美しい魔闘家鈴木@幽☆遊☆白書 死亡】
【クロコダイン@DRAGON QUEST-ダイの大冒険- 死亡】


【主催人物】:不明(怪人名:『ノストラダムス』)
※主催者の音声は加工されており、口調も実際の主催者とはかけ離れている(作られている)可能性が高いです。
※おそらく複数人。ただし、ブラフである可能性もあり。

11オープニング ◆V1QffSgaNc:2015/10/13(火) 00:02:45 ID:097Md0f2
投下終了です。

12 ◆V1QffSgaNc:2015/10/13(火) 02:25:45 ID:097Md0f2
少々マップを手直ししました。
マップ案Bはこちらでお願いします。
ttp://fast-uploader.com/file/7000226265844/

13 ◆vBmg.f7Zg.:2015/10/14(水) 23:12:20 ID:jOxJtkdE
地図案投下します。
ttp://firestorage.jp/photo/1ef7db65d6bc4b6cb1827e837051ef2fc01c8d30

きちんと貼れてるか不安ですが…
間違いやここにこの施設入れたいorいらない等の意見があればお願いします。

※「プレミアマカロニ」はレオン内で出てきたイタリアンレストランの現実での名称です。作中での名前がわからなかったので

14 ◆vBmg.f7Zg.:2015/10/15(木) 01:10:22 ID:2fFmKXuo
早くも少しだけ修正しました。

ttp://firestorage.jp/photo/bb95b2a028002913ba527d01849e5c2864992de7

15 ◆V1QffSgaNc:2015/10/15(木) 02:06:16 ID:AkEDj9iA
>>13-14
マップ制作&投下乙です。wikiに収録しました(修正前も見られる形になってます)。
「※干潮時のみ通行可能」のルートには、早速トリックが一つ思いつくくらいにミステリーの匂いがします。

これでマップ案三つですね。
オープニングもマップもまだまだ募集中です。

16 ◆vBmg.f7Zg.:2015/10/15(木) 14:47:31 ID:2fFmKXuo
>>15
Wiki収録ありがとうございます。
灯台のある土地以外は山などの配置も含めて、ダイの大冒険のダイの育ったデルムリン島を象っています。
投票の際など名称が必要な場合は「デルムリン島型マップ」でお願いします。

17 ◆emwJRUHCH2:2015/10/18(日) 22:16:22 ID:M8CoZcy.
遅くなりましたがOP案を投下したいと思います。

18オープニング ◆emwJRUHCH2:2015/10/18(日) 22:18:20 ID:M8CoZcy.
これより逃れられぬ運命の幕が上がる。





意識を取り戻すと、そこは深い闇の中だった。

闇の中に居るのは一人や二人ではない。
まるで水面に浮かび上がる泡沫のごとく、その場に居る者が次々と目を覚ます。
意識を取り戻した者の多くは、自分が意識を取り戻したことにすらすぐには気付かなかった。

そこはどれほど目を見開いても、光一つ差さない闇。
そこはどれほど耳を澄ましても、音一つ拾えない静寂。
そこはその場に居る誰も覚えの無い状況だった。

異常な事態に疑問を口にしようにも、誰の声も発せられることは無い。
誰かが声を出そうとしても、口から音声そのものを発することができないのだ。
声一つ漏れない静寂の中、それでも場に居合わせた者たちの中で、
何を便にするでも無しに波紋のごとく不安感や恐怖感が広がっていく。
闇の中に異様な緊張が限界まで張り詰めた時、静寂を破る声が響いた。

「お待たせしました」

一斉に声のする方向へ、注目が集まる。
闇の中、一人の少年の姿が浮かび上がる。
自分の身長より長い杖を携えた、丸い眼鏡を掛けた小学生くらいの少年。
しかしそんな外見的な特徴よりも、何より少年はその纏う空気が異質だった。
外見の年齢にそぐわぬ沈着な声と空気で、少年は瞬時に場を支配する。
少年は落ち着き払った様子で言葉を続けた。

「まずは自己紹介をしましょう。僕の名前は柊沢エリオル。
こうして貴方たちに集まってもらったのは、殺し合いをしてもらうためです」

こうしてエリオルと名乗った少年によって告げられた。
逃れられぬ運命――殺し合いの始まりを。

殺し合いを告げられ、闇の中に更なる波紋が広がっていく。

19オープニング ◆emwJRUHCH2:2015/10/18(日) 22:19:56 ID:M8CoZcy.
この場に蔓延していた漠然とした不安や恐怖。
それが殺し合いという言葉によって具現化したのだ。
エリオルの理不尽な物言いに対しても、相変わらず誰も声をたてられない。
静寂にエリオルの声だけが響き渡る。

「殺し合いは貴方たちの中から最後の一人が決まるまで行ってもらいます。
但し今この場ではなく、専用の会場を用意したので貴方たちをそこにお送りします。
会場には貴方たちしか居ないので、安心して殺し合いを行って下さい」

小学生くらいの少年が、至極淡々と殺し合いの説明を進めていく。
それは平穏に生活している者には、非現実的なほどに異様な光景だった。

「貴方たちが会場に送られると同時に殺し合いは開始して、全員にデイパックが支給されます。
デイパックには食料や水などの他に、殺し合いの参加者の名簿やルールブックなども入っており、
参加者個別にランダムの支給品が、それぞれ一個から三個まで入っています。
そして殺し合いの会場の地図もあり、この地図は貴方たちの生存にとって重要な物になります。
何故重要なのかを説明しましょう。あちらをご覧になって下さい」

エリオルが杖で前方の闇を指す。
そこに三人の女の姿が浮かび上がった。
一人は金髪で長身の白人の女。
一人は着崩れたような着物の日本人と思しき女。
一人は白人の女より更に長身で褐色の女。
三人はまるで見えない柱に縛られているように、背中合わせに密集して立っていた。
着物の女は怒気も露にエリオルに向かって声を荒げている様子だが、やはり声そのものは誰にも聞こえない。
褐色の女はその筋骨隆々の肉体を駆使して力付くで見えない拘束を外そうとしている様子だが、その場を一歩も動けないらしい。
白人の女は他の二人のように抵抗する様子は見せないが、やはりエリオルへの警戒と敵意を隠してはいない。

「一人ずつ紹介をしましょう。まず着物の女性が神崎すみれさんです。
すみれさんは帝国歌劇団・花組の舞台女優をされている方です。
まあ、今はすみれさんの素性は関係ありませんが。すみれさんの首元をご覧になって下さい」

すみれの首から光が発せられる。
それはすみれの首に描かれた円状の模様から発せられていた。
驚き動転している様子から、すみれ自身も首の模様に覚えが無いらしい。

「すみれさんの首に描かれている物は魔法陣と呼ばれる物です。
あの魔法陣と同じ物が貴方たち全員の身体に描かれています。
魔法陣は条件を満たすと発動します。条件とは立ち入り禁止に指定されたエリアに侵入することと、
そして僕の任意でも発動します。このように……」

すみれの首にある魔法陣が大きく広がり浮かび上がる。
浮かび上がった魔法陣は、再びすみれに近付いて行く。
そして魔法陣と接触した途端、すみれは誰にも聞こえぬ悲鳴を上げた。

「魔法陣が発動すると、描かれた方がこのように……消滅します」

魔法陣はすみれに頭部から覆い被さるように降りて行った。

20オープニング ◆emwJRUHCH2:2015/10/18(日) 22:21:41 ID:M8CoZcy.
そして魔法陣の通っていった箇所にあったすみれの肉体が、欠損していく。
聞こえぬ悲鳴を上げていたすみれだが、頭部の全てが魔法陣によって消え去ると、
その全身から力が抜けて落ちる。

「魔法陣が消滅させるのは描かれていた方のみです。
他の方が発動した魔法陣に接触しても消滅はしないので安心して下さい」

エリオルの説明通り、魔法陣と接触している他の二人に影響は無い。
それでも消えゆくすみれに動揺して声を掛ける様子から、二人はすみれと浅からぬ仲であると推測できた。
しかしすみれの辿る運命を変えることはできない。
すみれの上体が消え去ると、魔法陣も消失した。
そして残ったすみれの下半身が足元に向けて倒れ落ちた。
消滅したのはすみれの肉体のみだったらしく、上半身の着物は残り、
倒れた下半身に巻き込まれて、倒れ伏す形になった。
その着物を、下半身から染み出てきた血が濡らしていく。
無残な死の様相が露になっていった。

「そちらの褐色の女性は桐島カンナさん。
すみれさんと同じく帝国歌劇団・花組の女優さんで、琉球唐手桐島流を修めているそうです。
ご覧の通り非常に鍛えられた頑強な肉体をお持ちの方ですが、魔法陣にとっては無意味ですね。
いかなる身体を持ついかなる存在も、魔法陣は消滅させることができます」

今度はカンナの首から魔法陣が浮かび上がり、そして降りて行った。
声にならぬ悲鳴を上げるカンナを、魔法陣が一瞬の躊躇も無く消し去っていく。
その頑強な肉体が、まるで消しゴムに掛けられたかのごとく呆気無く消失していく。
やがてカンナもすみれと同様に、下半身だけの無残な姿となった。
下半身が倒れ伏し、大量の血を流す。

「さて……そちらのお二人の半身を残してしまいましたが、それは魔法陣の発動の結果を貴方たちへ効果的にお伝えしたかったからです。
貴方たちの魔法陣が発動した際には、全身が消滅します。
その様子をあちらの最後に残った女性、マリア・タチバナさんで実演したいと思います」

マリアの首から魔法陣が浮かび上がる。
魔法陣に襲われ、マリアの身体が為す術も無く消えていった。

「マリアさんも同じく帝国歌劇団・花組の女優さんで、かつてはロシア革命の闘士や用心棒もされていたそうです。
しかしどんな技術や経験があっても、逃れることは適いません……魔法陣からも……殺し合いからも」

マリアの全身を魔法陣が通り抜ける。
無残な半身どころか、血の一滴も残さない。
惨劇の後にはマリアの衣服と虚無感が残った。

「先ほども説明しましたが貴方たちの身体にも例外無く魔法陣が描かれています。
そして魔法陣は指定した禁止エリアに侵入すれば発動します。
どこが禁止エリアに指定されるかは、殺し合いの開始から六時間毎に行う定時放送でお知らせします。
禁止エリアは番号で指定されますが、支給される地図と照合すれば会場のどこか分かるようになっています。
定時放送では過去六時間の脱落者も発表されます」

惨劇の血の匂いも生々しい中、エリオルは平然と説明を続けていく。

21オープニング ◆emwJRUHCH2:2015/10/18(日) 22:23:07 ID:M8CoZcy.
その様子からはいかなる感情も読み取れない。

「最後の一人が決まれば殺し合いは終了して、その方の魔法陣は解除され元の世界にお帰りになれます。
更に報酬として一つだけどんな願いでも叶えられます。
富、権力、能力、不老不死、死者蘇生、どんな願いでも構いません」

まるで夢物語のような報酬を語るエリオル。
しかしその場に浮かれたような気配は微塵も無い。
先ほど起きた血の惨劇。そしてこれからより以上の惨劇が起きる予感。
それが場の空気を変わらず支配していた。

「それと報酬は殺し合いの途中でも与えられます。
三名以上の参加者を脱落させた方は、僕に報酬を求めて下さい。
音声でも筆記でも構いません。どんな状況でも察知して使いの者を送ります。
報酬は以下の三種類の中から選べます。
一つは追加のデイパックを一つ。中にはもちろん、共通支給品一式と新たなランダムの支給品が一個から三個入っています。
一つは体力や負傷からの回復。命ある限り完全に回復します。
一つは参加者一名の情報。状態から動向や現在位置まで殺し合い内の情報なら望む限りお教えします。
以上の三種類の中から選んで使いの者に伝えて下さい」

エリオルはここに来て、殺し合いを推進するようなルールを提示してきた。
そんな誘いに乗る者は居ない。
そう言い切れる者こそ居ないのだ。
この闇の中で、自分以外の他者が誰で何を思っているかなど誰にも分からないのだから。

「では今から、殺し合いの会場にお送りします。最後に助言を一つ。
誰が生き、誰が死に逝くかを選択するのはあくまで貴方たち。くれぐれも悔いの無いように」

次の瞬間、エリオルの姿が闇に消える。
そしてその場に居る全ての者の意識も闇に消えていった。
次に目覚めた時に、幕は上がる。



こうして逃れられぬ運命の幕が上がる。
逃れられぬ運命の――殺し合いの。




【神崎すみれ@サクラ大戦シリーズ 死亡】
【桐島カンナ@サクラ大戦シリーズ 死亡】
【マリア・タチバナ@サクラ大戦シリーズ 死亡】



【主催人物】:柊沢エリオル@カードキャプターさくら

22 ◆emwJRUHCH2:2015/10/18(日) 22:26:13 ID:M8CoZcy.
投下を終了します。
最後になりましたが期限ギリギリの投下になってすいませんでした。

23 ◆vBmg.f7Zg.:2015/10/20(火) 00:23:33 ID:iLuhYR1o
ではとりあえず電車周辺の設定ができたので投下します。
できればいろいろな意見が聞きたいです。その場合は議論スレか?

24 ◆vBmg.f7Zg.:2015/10/20(火) 00:24:19 ID:iLuhYR1o
電車詳細

駅名:東京タワー ―(6分)― 友枝遊園地 ―(11分)― 港区―(8分)― ダレス国際空港前 ―(16分)― 地下鉄入り口 ―(10分)― 東京タワー
第一回放送直後より運行開始、右回り
列車は昼間をイタリアの古い列車(ジョジョ5部:フィレンツェ行き)、夜間を寝台列車『銀流星1号』(金田一:魔術列車殺人事件)が通っている。
昼の始発は東京タワー駅から6時30分発(放送30分後)、終電は00:30に東京タワー駅着(放送30分後)、夜間は回りが反対になる
各駅に2分弱止まる、同じ駅には一時間に一本来る

※マップには記載されていませんが、1辺3km(1マス9km²)です。
※電波を使用する物(携帯電話等)の支給品は地下鉄の線路の中では使用できません。
※どちらも元は特急だが速度は65km/h程,どちらも5両編成になっており、銀流星は寝台列車なので寝台4+食堂車、イタリアは普通4+食堂車(BAR)
※車内でも放送は聞けるようになっており、次駅のアナウンスよりも優先される。

※以下は暫定的なものです他の方の意見が聞きたいところ

時刻表例
昼【東京タワー駅    06:30 07:30 08:30 〜〜 23:30】
 【港区駅     06:50 07:50 08:50 〜〜 23:50】

夜【東京タワー駅    00:30 01:30 02:30 〜〜 05:30】
 【ダレス国際空港前駅 00:59 01:59 02:59 〜〜 05:59】

一周(発車時刻)
昼:06:30 〜 06:37 〜 06:50 〜 06:59 〜 07:18 〜 07:30

夜:00:30 〜 00:32 〜 00:59 〜 01:10 〜 01:22 〜 01:30

他にも決めておきたいことなどあるでしょうか?

25 ◆V1QffSgaNc:2015/10/20(火) 00:52:07 ID:sge6pcuU
>>247
乙です。確認しました。
タイムテーブルは概ねそれでよろしいかと思います。

ただ一点だけ。
6:30ごろの始発は「朝」と言い換えた方がイメージがわかりやすそうですね。
wikiのマップのページに内容を追記しておく形になると思うのですが、その際は、【日中】のように書き換えてよろしいですか?

他に決めておく事…そうですね。
外部から電車への攻撃そのものをペナルティ化するルールとかもあった方がいいですかね?
いきなりブッ壊されるとたまらないというのもあるので。

南部の灯台を繋ぐロープウェイはその都度、利用者が動かせるものと想定していますが、そちらはそういうイメージで構いませんか?

26 ◆vBmg.f7Zg.:2015/10/20(火) 01:19:36 ID:iLuhYR1o
>>25
まぁ昼とかそこら辺はあくまで設定のニュアンスとしてメモ程度に書いただけなのでどう変更してもらっても構わないです。

ペナルティはどちらでも構わないというのが本音です(そこまでする奴がいるかは分かりませんし)
もし付けるのであれば第一回放送を書く方にお任せします。(それまでは格納庫にあるので)
よろしければ車内は禁止エリアに入っても首輪が爆発しないというルールも追加でお願いします。

ロープウェイはたくさんのゴンドラがずっとゆっくり動き続けている想定でしたが(止まることがあると空中で取り残される事態に繋がる可能性があるので)
あまり詳しくないため、必ず反対側まで行ける方法があるならそっちにしてもらって構わないです。

27 ◆V1QffSgaNc:2015/10/22(木) 00:55:47 ID:dgck9FAQ
>>26
では、ペナルティの有無は第一回放送任せで。
車内は禁止エリアに抵触しないルールを追記して、マップの電車についての設定は良いと思います。

ロープウェイは、イメージが二種類存在しますね。
一つは、「二台のゴンドラが両端にあって、起動するとそれらがゆっくり半周する」というイメージ。
もう一つは、「たくさんのゴンドラが回り続けている」というイメージ。
私は前者を利用する事の方が多かったので、ついそういうイメージで考えていましたが、 ◆vBmg.f7Zg.氏の場合は後者であると。なるほど。
だとすると、ロープウェイはどうすればいいですかね?
私も正直、あんまり詳しくないですが、これもできれば多くの方の意見を聞いてみたいです。

28 ◆V1QffSgaNc:2015/10/23(金) 01:27:10 ID:bi8JG7Ic
あ、もう一点。
実際に書き始めるまで全く気づかなかったのですが、B-1に「垂金屋敷」、B-8に「垂金邸」で同じ施設が重複しているのでは?

29 ◆vBmg.f7Zg.:2015/10/23(金) 13:12:17 ID:4taLwxSE
確かに修正したつもりだったのですが、出来ていませんでした…
B-8の垂金邸をB-1に変更した後、B-8に別の施設を配置したはずだったのですが…
どうしましょうかね?始まってしまってから修正というのはありなのでしょうか?
正直私もB-8に新たになにを配置したのか覚えてませんし、地図のファイルも上書きできていなかったようで残っていません…
ご意見をお聞きしたいです。

30 ◆V1QffSgaNc:2015/10/23(金) 21:26:01 ID:bi8JG7Ic
修正は別に良いと思いますよ。
垂金邸を舞台にしなければ書けない話を書いている人がいた場合でも、別の垂金邸に舞台を移して書いてもそこまで展開変わらないと思いますし。
途中修正するよりも、同じ施設が重複したまま進む方が不自然に思いますから…。

31 ◆vBmg.f7Zg.:2015/10/23(金) 22:58:50 ID:n6jjU7eA
ではB-8の「垂金邸」を無難なところで「図書館」へと修正させていただきました。
意見がございましたら、迅速に対応致します。

ttp://firestorage.jp/photo/f3a6886aed9d5c376ff5045be07a8dcc35058c34

32 ◆emwJRUHCH2:2015/11/27(金) 23:59:04 ID:fVhvsz36
ギリギリになりましたがこちらに投下したいと思います。

33不屈の超魔生物 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:01:40 ID:G0r4IZDQ
「…………まさか、ダイやバーンとこんなことに巻き込まれるとはな……。
何の因果…………いや、やはり宿命と言うべきか。あいつと決着を付けるための……」

殺し合いの地に立つ一つの人影。
人のシルエットを為すそれは、しかし明らかに人では無かった。
全身から露になる異形は、数多の魔物の長所を移植手術によって魔族の身に宿した戦闘生物、
超魔生物たる証。
かつては地上を席巻した魔王ハドラーは、一介の戦士たる超魔生物ハドラーとなっていた。

ハドラーはその生涯において、栄光と破滅の繰り返しだった。
魔王として軍を率いて地上を侵攻し、勇者アバンに打倒される。
そして大魔王バーンの下で復活を果たし、勇者アバンを倒して魔軍司令として権勢を振るうが、
アバンの残した使徒を相手に幾度も敗北を繰り返した。
アバンの使徒に勝利するために、ハドラーは決断をする。
それは自らの肉体を超魔生物へと改造する決断。
魔族の肉体と魔王としての過去を捨て、ハドラーはダイとの決戦に臨んだ。
しかしそこで判明したのは、自分の身体に伝説の超爆弾”黒の核晶(コア)”が埋め込まれていた事実だった。
黒の核晶(コア)の爆発によってダイとの決着を付けることは叶わず、バーンとも決別したハドラー。
ハドラーは魔族の肉体も、元魔王のプライドも、地位も名誉も失った。

「……ある意味、この状況は好都合と言えるな。ダイと邪魔の入らない状況で決着を付けるのには」

それでもハドラーは目的を失ってはいない。
その意思は揺らぐことは無い。
ハドラーの目的はアバンの使徒打倒のみ。
魔族の肉体もプライドも地位も名誉も、目的のために自らの意思で捨てたのだ。
目的は明確である以上、不必要に思い悩むことも無い。
殺し合いと言う状況に巻き込まれたならば、それに沿って目的を達成するまでだ。
気に掛かる点は別にあった。

「問題はオレの崩壊しかかっている身体が、どこまでもつか……か」

ハドラーの巨躯をより際立たせている超魔生物の威容。

34不屈の超魔生物 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:02:50 ID:G0r4IZDQ
しかしそれは完全な物とは言い難かった。
欠けた角。胴体に大きく開いた穴。
本来、超魔生物は強い回復能力を持っている。
しかし今のハドラーはそれを十全に発揮することができない。
既にその血肉と化していた黒の核晶を摘出したことで、ハドラーの肉体は崩壊しかかっていた。
おそらくハドラーの肉体は、もう長くは保たない。
殺し合いの時間程度は保つだろうが、ダイに出会うまでにおそらく戦闘は避けられない。
今の状態で戦闘を重ねれば、無事にダイの所まで辿り付くことは叶わないだろう。
何か危険を避ける手段が必要になる。
そう考えながらハドラーはデイパックの中を検め、目ぼしい支給品を手に取る。

もっとも既に手遅れのようだった。

「……オレに何の用だ?」

背後の気配に振り向くハドラー。
ハドラーが振り向いた先には一人の女が居た。

「へぇ……あたしの気配に気付くとはね」

長く髪を伸ばしたその女は、まだ少女と呼んでも差し支えの無いほど若い娘だった。
しかし若さに見合わない怪しげな空気を纏っている。
その気配からも人間でない、それも相当の力量を持っていることは容易に察せられた。
背後から隙を窺うように近づいて来た女を、ハドラーは睨みつけるが、
女は怖じる様子も無く、尚もハドラーに気安く話し掛け続ける。

「あんたは見た所魔族みたいだけど……」
「かつてはな……今は魔族の身体は捨てた」
「ふふふ……それでも強いことには違いないわよね?」
「もったいぶった話をする前に、名前くらい名乗ったらどうだ」

女の含みのある口振りを遮るハドラー。
今のハドラーにあるのは自分の目的のみ。
他者を無闇に撥ね付けるつもりは無いが、愛想を振り撒くつもりも無い。
他者からの情報が無くとも、殺し合いが進んでいけばダイとは自ずと行き当たるはずだ。

「私はメドーサ。竜神族だけど、これでも魔族には通じていてね」

ハドラーが只者ではないと睨んでいた通り、メドーサは神族の者だった。
主に天界に棲む神族ならば、ハドラーを知らずとも不思議は無い。
今のハドラーは自分の知名度などに関心は無いが。

「もったいぶった話が嫌なら、単刀直入に言うわ。私と組まない?」
「……組んでどうする? 二人は生きて帰れんのだぞ?」

メドーサの提案は、おおよそハドラーにも予想できた。

35不屈の超魔生物 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:07:20 ID:G0r4IZDQ
そして実の所、そのメリットも理解できる。
殺し合いを優勝するのだろうと、脱出するのだろうと強い協力者が居ればメリットは大きい。

「優勝したいのなら最後の二人になるまで組めば良い。
脱出したいのなら協力者は多いに越したことは無いわよね」

ハドラーの態度も意に介さず薄い笑みさえ浮かべているメドーサ。
その様子からメドーサの己の力量に対する自信が感じ取れた。

「いずれにしても神族である私とあんたが組めば、殺し合いの中でも敵は居なくなる。
見た所殺し合いの参加者のほとんどが人間、下等なゴミに過ぎない連中なんだから」

それでもハドラーは、何故かメドーサと組むつもりにはなれない。
メドーサの言葉の中に引っ掛かるものがあるからだ。

「……下等なゴミ? 随分と人間を見縊るのだな」
「無闇に人間を見縊るつもりは無いわ…………。
油断さえなければ……人間にしてやられることは無い。そうでしょ?」

メドーサはここで初めて、その態度から余裕を無くす。
余裕を無くす、どころでは無い。
思わず歯を食いしばり、目を血走らせる。
人間を見縊る、という話題から思い出したのだ。
メドーサにとって最大の屈辱を与えた人間、横島忠夫の存在を。

神族でありながら魔族のアシュタロスと繋がり、数多の陰謀をめぐらしていたメドーサにとっては、
人間など、陰謀のための駒に過ぎない矮小な存在だった。
しかしその矮小な存在であるはずの人間、その中でも取るに足らない下らない存在であるはずの横島に、
何度も自身の計画を妨害され、その末に倒された。
メドーサにとってこれ以上ないほど屈辱的な事実だった。

だからメドーサの最優先事項は横島の殺害である。
それさえ達成すれば、後は優勝を目指しても脱出してもどちらでも構わない。
もっとも、参加者にはその横島の他に美神令子も居るために脱出は容易くは無さそうだが。

「その人間に……随分してやられてきたらしいな」

まるでメドーサの心中を見透かしたようなハドラーの口振り。
メドーサの苛立ちがハドラーに向かう。

「……あんた、私を知ってるの?」
「おまえのことなど知らんな。だが、おまえの見せた怒りには覚えがある。
見下していた相手に勝てぬ苛立ち、下らんプライドに固執する者の怒りだ」

メドーサの抱える憤りは、ハドラーにとってはよく理解できる物だった。
自分のプライドに固執して相手を見縊り、それゆえに敗北を重ねる。
アバンとその使徒を相手に失態を積み重ねてきた時の心情。
先刻のメドーサの様子は、ハドラーにそれをありありと思い出させた。

36不屈の超魔生物 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:12:06 ID:G0r4IZDQ
しかし今のメドーサはハドラーにその怒りを向けている。

「知った風な口をきいてくれるね……魔族の身体も守れずに魔物に身を落とした分際で」
「種族の別は関係無い。神族だろうと魔族だろうと、自分も相手も見誤っている程度だということだ」

ハドラーにとってメドーサは、己の愚かな過去を思い出させる存在である。
当然、そんな相手と組むつもりなど無い。
そしてそれは最早、メドーサにとっても同様であった。

「…………馬鹿な奴ね。素直に手を組んでいたら、使える内は生かしておいてやったのに!!」

メドーサは最初からハドラーも使い捨ての駒にするつもりだった。
その使い捨ての駒に屈辱を思い出させられて、見透かされたようなことを言われた。
それを黙っていられるようなメドーサではない。

地を蹴るメドーサ。
その一蹴り何メートルもあるハドラーとの距離を、文字通り一足飛びに詰める。
メドーサは跳躍ではなく飛行している。
何も持っていなかったはずのその右手には、二又の刺又槍が握られていた
右手から現出させた刺又槍に、霊力を込めてハドラーに向けて振るう。
並の魔族や魔物ならば絶命を避けられない一撃。
その一撃がハドラーに届く、寸前に止まった。

「竜神族か何か知らんが……」

刺又槍はハドラーの手の甲から突き出るように伸びた爪、地獄の爪(ヘルズクロー)に止められていた。
メドーサは両手に持ち更なる霊力を込めるが、地獄の爪に挟まれた刺又槍は突端は全く動かない。
ハドラーは並の魔族や魔物ではない。
かつての魔王にして今や超魔生物であるハドラーの力は、竜神族をも上回る。

「オレをなめるなァッ!!!」

今度はハドラーが地獄の爪を振るった。
挟まれた刺又槍はおろか、メドーサの身体ごと軽々と吹き飛ばされる。
メドーサは地面に叩きつけられ、それでも勢いが収まらずに転がる。
ハドラーはそこへ更に追い討ちを掛けるべく、両肩を広げ推進力を得る。
跳躍力でメドーサとの距離を一足飛びに詰めるハドラー。

37不屈の超魔生物 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:16:30 ID:G0r4IZDQ
そのまま地獄の爪で貫いた。

「――――!?」

地獄の爪が貫いたのは地面。
転がっていたはずのメドーサの姿が、地獄の爪に貫かれる前に消えたのだ。
否、ハドラーはその影を捉えていた。
メドーサの影が消え去って行った右後ろを振り向く。
同時に右肩に走る痛みと衝撃。右手に持っていた支給品を落とす。
ハドラーの右肩に刺又槍が刺さっていた。

「チッ、超加速の加速度が低い!」

ハドラーを奇襲したメドーサはしかし、自分の動きの遅さにごちる。
メドーサが使ったのは一部の神族が使える秘術”超加速”。
物理法則をも超えて加速できるこの術は、しかし常より加速度が劣っていた。
加速度の低下の原因は制限によるものだが、今のメドーサに原因を探っている余裕は無い。

「地獄の鎖(ヘルズチェーン)!!」

右肩を刺されたハドラーだが痛みも意に介さず反撃に出る。
ハドラーの左腕から伸びる鎖、地獄の鎖(ヘルズチェーン)がメドーサに襲い掛かった。
巻き付かれる寸前に超加速で回避。

捕まれば力で劣る自分は負ける。
しかし速さであれば超加速が使える自分が勝る。
自他の戦力を分析したメドーサは、勝利のための戦術を導き出す。



(速い! 速さならヒムやシグマをも上回るか……)

地獄の鎖すら回避されたハドラーは、メドーサの速さに瞠目する。
ハドラーの反応速度を上回り、超魔生物の視力でも追うのがやっとと言う有様だ。
地獄の鎖を回避したメドーサは、一瞬でハドラーの左側に周り左肩に刺又槍を刺す。

「イオ!!」

それにも構わずハドラーは即座に反撃。
魔法力を爆発させる爆裂呪文”イオ”を放つ。
自身の左側、メドーサの居た場所を爆発させた。
はずが、やはりそこにはメドーサは居ない。
次の瞬間、ハドラーの背中に痛みが走る。
背後からメドーサが刺又槍で刺していた。
ハドラーが振り返った時には、メドーサの姿は消えていた。

メドーサの取った戦術を、ようやくハドラーも把握することができた。
それはヒット&アウェイの戦術。
一撃離脱を繰り返し、ハドラーの消耗を狙う戦術である。
単純であるがゆえに対応に難かしい。
ハドラーが万全であれば、対応法もあっただろうが。

幾度かの交戦の後、遂に刺又槍がハドラーを貫通した。

38不屈の超魔生物 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:20:30 ID:G0r4IZDQ
ハドラーの右掌をメドーサの刺又槍が刺し貫いたのだ。
しかしハドラーは痛みの中、右掌を握り締める。
刺又槍の動きが、メドーサの動きが一瞬止まる。

ハドラーの地獄の爪がメドーサを刺すのと、
メドーサが超加速で刺又槍を引き抜くのは、ほぼ同時。

地獄の爪はメドーサの左肩に刺さったが、
鮮血だけを残して、再びメドーサは姿を消す。

しかしハドラーには、次にメドーサの来る方向が大よそ読めていた。
ハドラーは左後方に目をやる。
そこに現れた人影。そして鮮血の色。
ハドラーはそれが何かを確認する前に地獄の爪で刺し貫いた。

何かが砕け散る乾いた音。
光や肉片、そして液体が飛び散る。
ハドラーは瞬時に、自分が破壊した物がメドーサではないと気付いた。
それはメドーサの鮮血が塗られた、ホルマリン漬けの人間の肉片だった。

ハドラーには知り得ないことだが、それはメドーサの支給品『輪切りのソルベ』。
それでもメドーサの罠に掛かったことには瞬時に気付いた。
同時にハドラーの胴体に激痛が襲う。
そこはちょうど、バランの手によって黒の核晶を摘出された箇所。
バランの手によって刺し貫かれたのと同様に、メドーサに正面から刺又槍で貫かれた。

「下等なゴミは、あんたもだったねハドラー」

勝ち誇り、ハドラーを見下ろすメドーサ。
ハドラーの全身から力が抜け、膝から崩れ落ちていた。

(馬鹿な……オレはこんな所で終わるのか…………ダイにも辿りつけず…………)

無念を抱え、未だ闘志は衰えないハドラー。
しかし身体がまるで追い付いてこない。
身体の全ての力が完全に抜けていく中で、ハドラーは自らの死を実感する。
身体を支える全ての力が完全に抜け、ハドラーは自分が落とした支給品の上に倒れ伏した。

ハドラーが落とした支給品、それは本来世に二つと無い物であった。

39不屈の超魔生物 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:24:32 ID:G0r4IZDQ
それは本来、美神令子の魂と融合した一つしか存在しない。
しかし美神令子が過去にタイムスリップした際、
美神令子の前世であるメフィストフェレスと融合した固体のもう一つと同時に存在した。
そしていかなる所以か、このバトルロイヤルにおいてももう一つの固体が支給されていた。
それは霊力の高い人間の魂を集め造り出される、エネルギー結晶と呼ばれる物だった。

エネルギー結晶は倒れて来たハドラーの傷口から体内に入り込む。
エネルギー結晶は侵入した存在と融合する性質を有していた。
そして黒の核晶を失っていたハドラーの肉体は、エネルギー源となる代替物を欲していた。
エネルギー結晶はハドラーの肉体と融合していき、
ハドラーの肉体はエネルギー源を利用して、生来の回復能力を発揮する。

ハドラーの肉体が再び超魔生物の威容を取り戻していく。



「…………しつこい奴ね」

徐に身体を起こすハドラーを見て、メドーサは吐き捨てる。
超加速がある限りメドーサの有利は揺るがない。
しかしこれ以上、ハドラーを相手に手間取りたくは無かった。
今度は胴体の傷を貫通してやると決意するが、その胴体の傷が泡を吹いて治癒して行っている。
ならば治りきる前に貫ぬく。
そう決意してハドラーへ向けて飛ぶ。
ハドラーの胴体の傷目掛け、刺又槍を突いた。

「――――!?」

甲高い粉砕音。
中ほどから切断されて、宙を舞う。
メドーサは切断されて宙を舞った刺又槍ではなく、
刺又槍を切断したハドラーの剣を信じ難いと言った表情で見ていた。
ハドラーの右腕から噴出する光の剣を。



「フフフ……生まれ変わった気分だ」

ハドラーにはエネルギー結晶がどういう物かも、自分に何が起きたのかも分からない。

40不屈の超魔生物 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:32:09 ID:G0r4IZDQ
しかし取り戻された回復能力。
当然のように発現できた生命の剣。
そしてかつてない力が漲る身体。

「今ならばかつてない力が出せる!! 幾らでも掛かって来いメドーサ!!」

立ち上がったハドラーは再び完全に超魔生物の威容を取り戻す。
こうしてハドラーのバトルロイヤルが始まった。



【H-4 海岸付近/1日目 深夜】

【ハドラー@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】
[状態]:健康
[装備]:生命の剣@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0〜2、
[思考]
基本行動方針:ダイと戦い決着を付ける。
1:バーンを倒す。
2:メドーサを倒す。
[備考]
※参戦時期は、原作23巻終了後です。
※エネルギー結晶と融合しました。
※回復能力を取り戻しました。
※生命の剣を発現させることが可能になりました。

【支給品説明】
エネルギー結晶@GS美神 極楽大作戦!!
ハドラーに支給。
霊力の高い人間の魂を集め造り出されるエネルギー集合体。
侵入した存在と融合する性質がある。
宇宙処理装置(コスモ・プロセッサ)の起動に使用される。

【メドーサ@GS美神 極楽大作戦!!】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0〜2、
[思考]
基本行動方針:横島を殺す。
1:ハドラーを殺す。
2:殺し合いを優勝するか、脱出するかは保留。
[備考]
※参戦時期は、原作34巻で復活直後です。
※刺又槍を現出させることができます。
※超加速は制限されています。
※輪切りのソルベは破壊されて、周囲に散乱しています。

【支給品説明】
輪切りのソルベ@ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の旋風
メドーサに支給。
暗殺チーム一員ソルベがディアボロによって輪切りにされ、
透明のケースに入れてホルマリン漬けにした物。

41 ◆emwJRUHCH2:2015/11/28(土) 00:37:42 ID:G0r4IZDQ
投下を終了します。
本投下を保留した理由は
・エネルギー結晶@GS美神 極楽大作戦!!の支給
・ハドラーとエネルギー結晶の融合
この2点が可か気になったためです。
意見があればお願いします。

42行き場のない名無しだから:2015/11/29(日) 23:30:17 ID:Z3ABpieQ
仮投下お疲れ様です。
他の書き手の方からご意見が無いようでしたら、いち読み手としては通しで大丈夫かと思います。

43行き場のない名無しだから:2015/11/30(月) 19:13:30 ID:sH/k.yFw
仮投下おつです。

読み手ですが、一応意見を。
他の書き手さんがどう考えておられるのかわかりませんが、エネルギー結晶の支給自体は問題ないと思います。
ただ、本来の対象以外の存在との融合では完全に吸収・活用できないとあったと記憶しているので、そういう描写を付け加える必要はあると思います。

44行き場のない名無しだから:2015/12/01(火) 14:41:54 ID:uH3KI7TU
ディアボロの体もそうだけど、これって同じ物体が重複して潜在してるって事?

45 ◆emwJRUHCH2:2015/12/01(火) 15:43:11 ID:604hzFDc
PCの不調で返事が遅れて申し訳ありません。

>>42>>43
お返事ありがとうございます。
>>43で指摘された部分を修正した物をこちらに投下したいと思います。

>>44
指摘された通り同じ物体が重複して存在してる状況ですが、原作でも美神令子がタイムスリップした事で成立している状況です。

46不屈の超魔生物>>40修正版 ◆emwJRUHCH2:2015/12/01(火) 15:49:14 ID:604hzFDc
そしてエネルギー結晶は、本来の持ち主であるアシュタロスでなければ完全な融合・活用は不可能。
それは不完全な融合・活用に過ぎない。
しかし取り戻された回復能力。
当然のように発現できた生命エネルギーを噴出して武器に転化する、生命の剣。
ハドラーはかつてない力が自らの身体に漲るのを実感する。

「今ならばかつてない力が出せる!! 幾らでも掛かって来いメドーサ!!」

立ち上がったハドラーは再び完全に超魔生物の威容を取り戻す。
こうしてハドラーのバトルロイヤルが始まった。



【H-4 海岸付近/1日目 深夜】

【ハドラー@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】
[状態]:健康
[装備]:生命の剣@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0〜2、
[思考]
基本行動方針:ダイと戦い決着を付ける。
1:バーンを倒す。
2:メドーサを倒す。
[備考]
※参戦時期は、原作23巻終了後です。
※エネルギー結晶と融合しました。融合は不完全な物でエネルギー結晶を活用しきれません。
※回復能力を取り戻しました。
※生命の剣を発現させることが可能になりました。

【支給品説明】
エネルギー結晶@GS美神 極楽大作戦!!
ハドラーに支給。
霊力の高い人間の魂を集め造り出されるエネルギー集合体。
侵入した存在と融合する性質がある。
宇宙処理装置(コスモ・プロセッサ)の起動に使用される。

【メドーサ@GS美神 極楽大作戦!!】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0〜2、
[思考]
基本行動方針:横島を殺す。
1:ハドラーを殺す。
2:殺し合いを優勝するか、脱出するかは保留。
[備考]
※参戦時期は、原作34巻で復活直後です。
※刺又槍を現出させることができます。
※超加速は制限されています。
※輪切りのソルベは破壊されて、周囲に散乱しています。

【支給品説明】
輪切りのソルベ@ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の旋風
メドーサに支給。
暗殺チーム一員ソルベがディアボロによって輪切りにされ、
透明のケースに入れてホルマリン漬けにした物。

47 ◆emwJRUHCH2:2015/12/01(火) 15:51:57 ID:604hzFDc
>>40を修正した物を投下しました。
まだ問題があれば、お手数ですが指摘をお願いします。

48行き場のない名無しだから:2015/12/01(火) 22:38:27 ID:THmEgVvk
注意だけでなく、状態か装備に書いておいた方が良いかもれませんね。


[状態]:健康、エネルギーの結晶と不完全融合中

[装備]:

49行き場のない名無しだから:2015/12/01(火) 22:41:18 ID:THmEgVvk
↑ミスって途中送信してしまいました

[装備]:生命の剣@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-、エネルギーの結晶@GS美神 極楽大作戦!!

など、どちらでもいいと思いますが念のため。

50 ◆emwJRUHCH2:2015/12/01(火) 23:06:40 ID:604hzFDc
>>48
では、ハドラーの状態表を以下のものに修正します。


【ハドラー@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】
[状態]:健康、エネルギーの結晶と不完全融合中
[装備]:生命の剣@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0〜2、
[思考]
基本行動方針:ダイと戦い決着を付ける。
1:バーンを倒す。
2:メドーサを倒す。
[備考]
※参戦時期は、原作23巻終了後です。
※エネルギー結晶と融合しました。融合は不完全な物でエネルギー結晶を活用しきれません。
※回復能力を取り戻しました。
※生命の剣を発現させることが可能になりました。

【支給品説明】
エネルギー結晶@GS美神 極楽大作戦!!
ハドラーに支給。
霊力の高い人間の魂を集め造り出されるエネルギー集合体。
侵入した存在と融合する性質がある。
宇宙処理装置(コスモ・プロセッサ)の起動に使用される。

51 ◆emwJRUHCH2:2015/12/02(水) 22:59:09 ID:b9StqYCk
問題が無いようなので本スレに投下したいと思います。

52行き場のない名無しだから:2016/12/13(火) 18:37:37 ID:/Frt57fg


53行き場のない名無しだから:2016/12/13(火) 18:38:09 ID:/Frt57fg


54行き場のない名無しだから:2016/12/13(火) 18:38:47 ID:/Frt57fg



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