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仮投下スレ
84
:
鮮血の開幕
◆DbK4jNFgR6
:2015/07/22(水) 23:26:18 ID:0abp7gyY0
「説明は終わったのね」
参加者が全員会場へと移動させられるのを見計らってから時臣の前に一人の女性が現れた。
女性の首に金属製の首輪はなく、つまり彼女も時臣と同様に主催者側の人間であることが分かる。
「そちらの準備もできたようだね、入巣清香」
この若干ロリっぽい三十路の女性こそ大企業アイリス・グローバルの社長、入巣清香であった。
年齢にそぐわぬ美人である女だが、正直なところ時臣は清香を快く思っていない。
清香は自らの娘である入巣蒔菜をバトル・ロワイアルに参加させていた。
同じく娘を持つ親として、それは許容し難い行為である。
時臣は確かに娘の桜を養子に出したが、それは桜のためを思ってのこと。
間桐の娘にすることが、桜にとっては最善だったからに他ならない。
一方、清香は娘の蒔菜に対しての愛情は皆無であり、今回の参加者選抜で娘が選ばれた時も一切反対しなかった。
その様子を間近で見ていた時臣は清香に対して不快感を覚えると共に、この女が不要になった時は自らの手で罰しようと心に決めていた。
「一体何人があの出まかせを信じるかしら」
「雁夜なら案外、真に受けているかもしれないな」
参加者たちにはああ言ったが時臣には始めから勝者の願望を叶える気などなかった。
優勝者が決定してこの部屋に招かれた瞬間、優勝者の首輪を爆破。願いを叶えるエネルギーを横取りする算段である。
弟子である言峰綺礼が参加者に入ってしまっていることは残念だが、代行者である以上、死は覚悟の上だろうと割り切る。
聖杯戦争と違い自分がリスクを負うことなく根源に至る手段を得られる。
つくづく彼女の協力者になって良かったと時臣は思う。
彼女というのは入巣清香でのことではなく――
「揃っているわね、二人共。計画は順調かしら?」
「無論だ、繭君」
この繭というカリフラワー頭の少女こそ、バトル・ロワイアルの発案者であり、時臣が最も信頼している協力者でもある。
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