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鏡の世界の迷子の旅路 無断転載
25
:
語り(管理人)
:2015/07/06(月) 23:00:20
平然とした恭也の言葉が浸透するにつれ、顔の赤みをそのままにシャマルの目尻が吊り上がっていく。
だがシャマルが爆発する直前、機先を制す様に恭也がドアに向かって声をかける。
「どうぞ」
「え?」
疑問を発するシャマルに答える様に一拍の間を空けてドアを開けたのは、ノックの前に声を掛けられたことに訝しがるシグナムだった。
「起きていたか。そろそろ食事の準備が終わる。食べられるならダイニングへ・・何かあったのかシャマル?」
「ありません!」
「そ、そうか?」
思わず気圧されるシグナムは恭也を見るが、ここに到っても表情を崩さない恭也から状況を推し量ることは出来なかった。
拳の落し所を失うどころか振り上げることすら出来なかったシャマルが、肩を怒らせて客間を出て行く。
その姿に声をかけそびれたシグナムがため息を漏らす。戻る前に交渉の結果を確認しておく必要があるが今のシャマルに聞いて答えが得られるかどうか。
だがその答えはシグナムの予想しない相手から得られた。
「提案は受けるつもりです。ただ、概要しか聞けませんでしたから後で詳細を教えて下さい。もちろん利害の一致に過ぎませんから、俺の話を聞いたうえで拒否してもらっても構いません」
シャマルの様子とは非常に分厚い隔たりのある恭也の落ち着いた声にシグナムは頷くことで応える。
恭也とシャマルの態度の違いは深く考えないことにしたようだ。シャマルの態度よりはやての生活の支えになる恭也の動向の方を優先しただけだろう。
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