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ここだけ魔法禁止世界・ロールスレ
39
:
ファッティグラビタン
◆Tj20KbDC5E
:2015/08/18(火) 01:46:03 ID:0C102c1M0
>>38
「なっ……何ぃぃ!!」
【鮮血が、男の顔にも飛び散る】
【男は女のその突然の行動に躊躇し、立ち止まった】
【そしてその次に……その傷口がぐちゃぐちゃと音を立て、何らかの動きを見せている】
「貴様も――魔法能力者だったのかっ!!」
【誤算――】
【相手は、異様な力を持つ魔法能力者だ】
【奴隷として売るには、少々ホネが折れる――】
「さあらば……貴様を死体とし、魔石を宰相殿に奉納するまでよ!!」
【とはいえ、男は攻撃的な能力ではない】
【行動を牽制し、交渉に持ち込むのが男の能力の特性である】
(異形の力とはいえ……攻撃の気配はない!
攻めるのみ! 凌辱し、心を屈服させるのみぃぃぃっ!)
【男はためらいながらも、肩口のナイフを引きはがそうと試み……】
【そのまま体当たりし、壁際におしつけ、黄金化した左腕で顔面を容赦なくなぐりつけようと試みる!!】
40
:
アーデルハイト/帝国
:2015/08/18(火) 02:04:50 ID:???0
>>39
「さあ。家では散々な言われようでしたし、果たして私から魔石が生まれるかどうか。
あなたのものに比べると、見ての通り、すっきりとしていませんでしょう?
【言葉のリズムはゆったりとしたまま。】
【相手に動きがあっても、言葉を途中で切ることはしない。】
「これを魔法と言ってくださるのは、光栄なことですけどねぇ」
【ナイフは引き剥がされた。体当たりも決まった。】
【だがそのまま壁に押し付けようとしたとき、あらぬ方向から男に力が加わる。】
【傷口から伸びていた肉塊が、腕の形を取っている。】
【首と平行に縦に伸びて出来上がった異形の腕が、男の服を掴みかかりに来る。】
【体当たりされ、吹っ飛ばされているところだと言うのに、女から伸びた三本目の腕は】
【男を掴んで、体当たりの力に上乗せして引っ張り込み、逆に男の頭を壁に叩きつけようとしてくる。】
(力加減が難しいのですよね。ついやり過ぎて、服を破いて力を逃がしてしまいがちです。
上手く引っ張り込んで、衝撃はブタさんに被ってもらわないと……壁にぶつかったら、痛いのでしょうね)
41
:
ファッティグラビタン
◆Tj20KbDC5E
:2015/08/18(火) 02:14:12 ID:0C102c1M0
>>40
【なおも、女は落ち着いていた】
【男は右手でナイフを引きはがし、体当たりの後硬化した左手で女の首をつかみ、壁に押し付けるが――】
「!?」
【肩口から、もう一本の腕が出現していた!】
「なっ」
【強力な力でひっぱられ、男の体は壁に叩きつけられる!!】
【あまりに強力な衝撃!!】
【施設の壁には大きくへこみ、男の頭は壁にめり込んだ!】
「……あ……あ、あ……」
【あまりに体勢が悪かった】
【意外なところからの不意打ち……男は舌も噛んだのだろう】
【当たり所はあまりに悪く、巨漢の男は失神した……】
【失神と同時に、肩口にこびりついていた金も消え、元に戻っている】
【男は完全にノックアウトされたようだ】
【ドアの小さなのぞき窓から、ちらちらと案内の小男が様子を伺おうとしている】
【衝撃と、ただならぬ雰囲気を察しているようだが……】
【もともと人払いもしているので、特に守備兵もいない。脱出は容易のようだ】
42
:
アーデルハイト/帝国
:2015/08/18(火) 02:28:11 ID:???0
>>41
「あら? ふくよかな方は衝撃には強いものと思っていましたが」
【崩れ落ちた男の瞼をめくって、本当に気絶しているか確かめる念の入り様。】
【ナイフを拾い、刃の血を軽く服で拭って鏡面で自分の傷口と、そこから伸びる腕を確かめる。】
(このまま出るわけにはいきませんね。綺麗に切り取って直さないと……)
【ドア横の死角に立って、血に濡れた服ごと肉に切り込む。】
【切れ味の落ちた刃は、一太刀では肉を断てず、うめき声だけが漏れた。】
【――】
【やがて少々派手なお色直しが済めば、女はその場を後にすることだろう。】
【その場にもう一度会いたい旨の書置きを残し、代わりに男の見せた砂金を、男の服から切り取った布で包んで持ち去って。】
/こんなところでしょうか。お疲れ様でした。
43
:
ファッティグラビタン
◆Tj20KbDC5E
:2015/08/18(火) 11:53:06 ID:obcXvfRM0
>>42
【女が去った後、グラビタン商会の使用人たちが、巨漢の男を救出しにやってきた】
「……」
『グラヴィタンさま、こんな書置きがありましたが……あの女は、いかがいたしましょう? 探し出して血祭りに……』
「……いや。」
【全身に汗をかきながら、頭を抑えながら巨漢は座り治療を受ける】
「あの女……金になる。いいか、もしあの公女を見つけたら、
丁重にもてなし、すぐさま連絡をいれるんだ。
『奇貨居くべし』……われら商人の鉄則よ」
【そういうと、男は痛みをこらえながらも、ニヤりと笑うのだった】
/送れましたがお疲れ様でした!! ロールできてよかったです!
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