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【艦これ】スーパー艦娘大戦GP長門型三番艦【仮面ライダーネタ】
1
:
名無しさん
:2015/04/05(日) 21:22:26 ID:zTk02SYs
――19XX年――
長門「ここまでだな、戦艦水鬼!」
陸奥「もう逃げられないわよ!」
戦艦水鬼「イマイマシイ……ガラクタドモ、メ……ッ!!」
長門「貴様ら深海棲艦による支配はさせん!」
戦艦水鬼「ククク……ソウダナ、私ノ負ケダ……シカシ、タダデハ、沈マン……ココデ、貴様ラモ、死ネェ!」バリバリバリバリ
陸奥「!長門!」
長門「ああ!」バッ
ドオオオォォォ…………
長門「はぁ……はぁ……終わった……のか?」
陸奥「はぁ……そういう……台詞は禁句よ……」ピトッ
こうして深海棲艦は全滅した。
長門と陸奥の長く、辛い苦悩の日々から解放された筈だった――――
2
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:29:23 ID:zTk02SYs
ブォォォオ……!
長門・陸奥「?!」
ォォオオ……!!
陸奥「この音は……」
ォオオオ……!!!
長門「何だっ?!」
オオオオ!!
長門「陸奥!」
陸奥「ええ!」
ザッパァアアアアアアアアア!!!!!
長門「無事か?!」
陸奥「ええ……なんとか……長門は?」
長門「こちらも問題ない……だが……」
陸奥「……彼女は……」
?「……」ザザァ……ザザァ……
陸奥「いったい……」
長門「誰なんだ……?」
?「フッ……私ハ、長門・陸奥ヲ倒ス為ニ生マレタ……」
ザザァ……
三番艦「長門型……三番艦!」
長門「三番艦だと?!」
陸奥「どういう事なの……?」
三番艦「戦艦長門・陸奥……オ前達ハ、ココデ死ヌ!」ジャコン
長門「!来るぞ!」ジャコン
陸奥「ええ!」ジャコン
三番艦「沈メ」キュイィィ……
ドオオオン!ドン!ドン!ドオン!
陸奥「はあああ!ビッグセブンパンチ!」ブオォォ!
三番艦「……」スッ
陸奥「なっ……!」
三番艦「消エヨ」バキィ!
陸奥「ぐぅっ……!」
長門「陸奥!貴様ぁ!」ザアァ!
三番艦「……」指クィッ
長門「おのれぇえ!」ドォオ!
三番艦「……」バァア!
ガキューン
長門「ビッグセブンチョップ!」
ガキィ!
三番艦「……」
長門「……チィッ!」バッ
陸奥「長門!」
長門「陸奥!行くぞ!」
陸奥「はい!」
長門・陸奥「ビッグセブン!ダブルキック!」ギュオオオオオ!
三番艦「……ビッグセブンキック……!」ギュオオオオオ!
ドォオオオオオオオオオオオ!!!!!
パラパラ……
三番艦「……」
長門・陸奥「……」
バリッ!バチバチ
長門「ぐぁっ……!」ガクッ
陸奥「ぐふっ……!」ビチャッ
バチバチバチ……チュドォオオオオオオオ!!!!!
三番艦「……轟沈、確認……」バッ
こうして戦艦長門・陸奥は死んだ。
そして時は流れ――――
3
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:31:18 ID:zTk02SYs
現代。
夕立「!そっちに行ったっぽい!」
睦月「吹雪ちゃん!」
吹雪「ええ?!……お、お願い……!」ジャコ
イ級「グオォ!」ザザザザ
吹雪「当たって!」ドオオ!
イ級「ギィイイイ!」チュドーン!
夕立「駆逐イ級、撃沈したっぽい!」
吹雪「へっ……?や、やったぁ!」
睦月「吹雪ちゃん!やったね!」ギュッ
吹雪「えへへ……睦月ちゃん、痛いよ……」
ゴオオォォォ……
夕立「あ、あれ何……?な、なんか来るっぽい……!」
吹雪「え……?」
睦月「な、何が……」
ギュオオオオオオオオオ!!!!!
睦月「ヒッ……!」
吹雪「睦月ちゃん!」ドンっ
睦月「うっ……」
ピカアアアアアアアアアアアアア
4
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:33:20 ID:zTk02SYs
………………
睦月「…………あ、れ……?何とも……え……?」
ふと見た海は黒く、空には戦艦水鬼の顔が描かれた飛行船が飛んでいた。
睦月「夕立ちゃん、吹雪ちゃん大じょう……ぶ……?」
吹雪「?睦月チャン、ドウシタノ?」
夕立「顔色ガ変ッpoi?」
吹雪と夕立の肌と髪は白く、服の色も黒一色へと変化していた。
気付けば、睦月自身の服もまた黒く染まっていた。
睦月「え……?な、何が……どうなって……」
吹雪「睦月チャン、ドウシタノ?」
睦月「だっ、だってあれ……戦艦水鬼……!」ビシッ
吹雪「?邪悪ナ艦娘長門ト陸奥ヲ相打チデ倒シタ、偉大ナル深海棲艦戦艦水鬼司令官ノ飛行船デショ?」
睦月「え……?」
睦月(どういう事?!長門司令達が邪悪……?!でも……戦艦水鬼は……長門司令達が倒した筈なのに……どうして……?!)
夕立「睦月チャン、モシカシテ頭打ッタッpoi?」
吹雪「エェ?!睦月チャン、本当ニ大丈夫?!急イデ鎮守府ニ戻ッテ、ワ級に診テ貰ヲッ!」
睦月「い、いや、本当に大丈夫!ちょっとうとうとしちゃっただけだから!」
吹雪「ソウナノ……?ナラ、良カッタ。ジャ、早ク次ノ任務ニ行コッ」
睦月「次の……任務……?」
夕立「モー、任務ト言ッタラ一ツシカナイジャン」
睦月「え……?」
吹雪「モー、転ンダ表紙ニ忘レチャッタノ?私達ノ任務ハ――」
5
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:35:39 ID:zTk02SYs
――同時刻鎮守府――
大井「北上サンハ今日モ美シイデス!他ノ艦娘ナンカメデハアリマセン!アァ……!北上サン……!」スリスリ
北上「大井ッチ……暑イ……」
足柄「大井サン?私ノ前デイチャツカナイデッテ、イツモ言ッテイルデショ?」
大井「何ヨ、私ト北上サンノ世界ニ文句ガアル訳?!ムシロ、貴女ノ方ガ邪魔ヨ!貴女ノ吐ク汚ラワシイ生キ遅レ臭ガ北上サンニ移ルワ!」
足柄「何デスッテ?!今日ト言ウ、今日ハ、貴女ヲ、駆逐級達ノ餌ニシテアゲルワ!」
北上「ソーイエバ、吹雪ッチ達ハ〜?」
愛宕「吹雪チャン達ナラ、次ノ任務ニ向カッテルワヨォ」パンパカパーン
6
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:39:12 ID:zTk02SYs
――鎮守府内水上訓練場――
プーッ!
霧島「マイクチェック、マイクチェック……ハーイ!終了―ッ!……ハイッ!白熱シタ水上レースデシタネェ!トップベスト3ハァ……暁、響、雷デェス!オメデトォオオオオオイッ!」
暁「ヤッタワ!コレデマタ、一人前ノレディニ近付イタワ!」
雷「コレガ私ノ実力ヨ!……暁チャン、次ハ負ケナイワヨ!」
暁「何度ヤッテモ、レディハ負ケナイワ!」
電「マタ、ベスト3ニナレナカッタノデス……電ニハ才能ガナイノデス……」
響「ソンナ事ハナイ、電ハカーブノ時、怖ガッテブレーキヲカケテシマッテイルダケダ。マタ次、頑張ロウ」ポン
電「ソウナノカナ……」
リ級「オ疲レ様、栄光アルトップ3ノ子供達」
暁「ア、リ級サン!」ペコッ
リ級「水上スキーデ最モ速イ者ガ、最高ノ深海棲艦ヘ改装サレルニ相応シイ……貴女達ハ深海棲艦ヘ改装サレルノヨ」
暁「ヤッタァ!コレデ一人前ノレディニナレルワ!」
雷「イヨイヨ、私ノ力ガ認メラレルト言ウ訳ネ!」
響「ハラショー」
電「私ハ少シ遅レルノデス……」
リ級「大丈夫、貴女モ改装サレタラ同ジ艦隊ニ配属サレルヨウニ、ヲ願イシテオイテアゲルカラ」
電「ホ、本当ナノデスカ?!」
リ級「エエ」ニッコリ
電「ヤッ、ヤッタ!私モット頑張ルノデス!」
霧島「ウフフ、ソレジャア三人ハ、改装室ヘゴ案内スルワネ♪」
?「そうはさせないわ!」
霧島「ッ?!」
リ級「……ヤハリ、来タカ……赤城!」
7
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:42:13 ID:zTk02SYs
赤城「その子達を深海棲艦として改造する事は、この私がさせません!」
霧島「黙リナサイ!艦娘ノ手先メ!」ジャキッ
リ級「コノ子達ハ、渡サナイワ!」ジャキッ
赤城「貴女達……」スッ
霧島「フッフッフッ……邪悪ナル艦娘赤城!コノ私ノ眼鏡ニ誓ッテ、ココデ討ツ!」
リ級「ソレニ、貴女ガ来ル事ハ予想済ミ……対応班ヲ招イテイルワ」
吹雪「赤城サン!」ザザァ
夕立「マタ現レタッpoi?」
睦月「そんな……」
赤城「吹雪ちゃん、夕立ちゃん、睦月ちゃん?!」
吹雪「赤城サン、ドウシテ、鎮守府ヲ裏切ッテ深海棲艦ナンカニ!」ブンッ
赤城「吹雪ちゃんの方こそどうして?!」バシッ
吹雪「私ハ、貴女ノヨウナ艦娘ニナリタクテ……貴女ノ役ニ立チタクテ、鎮守府配属ヲ希望シタノニ、ドウシテ、裏切ッタンデスカ?!」ガシッ
赤城「吹雪ちゃん、よく聞いて!貴女が正義だと思っている深海棲艦こそ人類の敵なのよ!歴史が改変されたの!今の世界は本来あるべき世界じゃないの!皆、歴史が変わった事で深海棲艦に洗脳されているのよ?!」
吹雪「ソ、ソンナ……話、信ジラレマセン!」
?「ソノ通リデス」
8
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:44:49 ID:zTk02SYs
バシュッ
赤城「くっ……!」頬カスッ
吹雪「カ、加賀サン!」
加賀「赤城サン、コレ以上、吹雪ニ戯言ヲ吹キ込マナイデクダサイ」コッコッ
赤城「加賀さん……貴女まで……!」
加賀「霧島サン、リ級サンハソノ子達ヲ早ク、連レテ行ッテクダサイ」
霧島「オッケー!サッ、ココハ危険ヨ」ササッ
リ級「早ク、避難シマショウ」ササッ
暁・雷・響・電「「「「ハイ」」」ナノデス」
加賀「サテ……赤城サン、貴女ガ何故、艦娘ノ味方ヲシテイルノカ、ソレハ問イマセン。タダ、デキレバ貴女ヲ殺シタクアリマセン、鎮守府ニ戻ッテクダサイ。今ナラ、解体刑ニ処サレナイヨウニ手配デキマス」
赤城「加賀さん……悪いけどそれはできないわ。この世界は間違ってしまったから……正しい世界へ戻さないといけないから……そして、深海棲艦がこの世界を支配するという運命に抗う希望であり続ける為に!」
吹雪「キ……ボ……ウ……」ブルッ
夕立「吹雪チャン!シッカリスルッpoi!」
加賀「残念デス、赤城サン、貴女ヲ……処刑シマス」キリキリ
赤城「だったらその前に……貴女を討つ!」キリキリ
加賀「赤城サン……」キリリ……
赤城「加賀さん……!」キリリ……
赤城「沈みなさい!」
加賀「沈メ」バシューン
赤城「ぐぅっ……!」ブスッ
加賀「っ……!」シュッ
9
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:49:14 ID:zTk02SYs
吹雪「アアッ……アアッ……赤城サン……!」フラッ
夕立「吹雪チャン!」
睦月「赤城さん!逃げて!」
赤城「!……それはできないわ……!」
睦月「どうして?!」
赤城「もう二度と……」
睦月「!」
赤城もう二度と、失う訳にはいかないから……!」
睦月「……」
赤城「それに、例え海から引きずり出されて、地を這ってでも、子供達の夢を守り、希望を光を灯し続ける……それが、艦娘だからよ!加賀さん、貴女にも艦娘としての心と水雷魂がある筈!」
吹雪「艦……娘……水雷……私、私……ワ・タ・シ・ハ……」
加賀「水雷魂……ソンナ物ハトウノ、昔ニ捨テタワ」
赤城「何ですって……?」
加賀「今ノ艦娘ニアルノハ、水鬼魂ヨ。憎ミ、選バズ、倒ス……勝利ノ為ニ、如何ナル手段ヲモ問ワナイ」
リ級「動クナ赤城!」
赤城「!」
霧島「ソレ以上、抵抗ヲ続ケルノナラバ、コノ子ノ命ハナイワ」ジャキッ
電「ァッ……ァッ……アノ……霧……島サン……」ブルブル
霧島「安心ナサイ、傷ツケルツモリハ、ナイワ。赤城ガヲカシナ事ヲシナケレバ、ダケドネ」グッ
電「ヒッ……!」
10
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:53:51 ID:zTk02SYs
睦月「そ、そんな……!卑怯です!」
加賀「ヲカシナ事ヲ言ウ……水鬼魂ハドウシタ、睦月サン?」
夕立「マサカ……睦月モ赤城ノ味方ッpoi?!」
睦月「ちっ、ちが……」
吹雪「ハァ……!ハァ……睦月……チャン……マデ……?」
睦月「ぁ……吹雪ちゃん……わ、私は……」
加賀「睦月サン、貴女モ艦娘ノスパイダッタノネ、ナラバ貴女モ沈ムガイイ……!」キリキリ
赤城「加賀さん!駄目!」
加賀「……消エロ」バシュッ
赤城「ぐ……ぁあっ……!」ザシュッ
睦月「赤城さん!」ガシッ
吹雪「私……私は……深海棲艦……赤城サン……艦娘……チガッ……ワタシ、ガ、カ・ン・ム・ス……?」
夕立「吹雪チャン!」
睦月「ど、どうしよっ……えっと……吹雪ちゃん、夕立ちゃん、ごめん!」ビュー
夕立「エッ?!」
吹雪「睦……月ィィィイイイイイイイ!!!!!」
加賀「逃サナイ……」キリキリ
ブォオオオンッ!
加賀・リ級・霧島「?!」
ザザアアアアアアアアアッ
?「フンッ……」
夕立「エッ、ダ、誰ェ?!」
?「話は後よ、夕立、貴女はどうする?吹雪と共に逃げるのかしら?」
夕立「ワ、私ハ……」
加賀「……」ギロッ
夕立「ヒッ……」
?「優柔不断な奴は、嫌いよ」ザァアアアアアアアアア
霧島「止マリナサイ!止マラナイト――」
暁「タ、助け――」
?「お前達には殺せないわ」ババババ
リ級「ウァッ!」バチュチュン
霧島「アアッ!」バキュキュ
ボトッ
電「タ、助カッタ……?」
?「逃げなさい!」
電「ハ、ハイナノデス!」ビューン
加賀「オノレ……!」キリキリ
?「遅い!」ゲシッ
加賀「グァッ……!」バシャン
?「フンッ……」ブォォオオオオオオ!
吹雪「ウゥ……追ワナキャ」ヨロヨロ
夕立「吹雪チャン、動カナイ方が……」
吹雪「退イテ!」バン
夕立「poiィィ〜」バシャン
吹雪「ハアアアアアアア!」ザアアアアア!
11
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:55:19 ID:zTk02SYs
?「ン?……来たか……」ブオオオオオオ
吹雪「逃ガサナイ!」ドンドン
?「狙いが甘い!」スイスイ
吹雪「コノッ……!」
?「フゥン!」ザザザザ
吹雪「ハアアア!」ザザザザ
二人は激しい水上スキーによる追走劇を繰り広げた。
何度も激しいターンや蛇行移動を繰り返しながら撃ち合った挙句、謎の艦娘は水上で大きくジャンプやドリフトにも似た移動さえ繰り出し、吹雪を圧倒した。
?「ただの駆逐艦が、この私に勝てると思うな!」
次の瞬間、発射された砲弾は急な方向転換をしようとしてバランスを崩した吹雪を――
吹雪「アアアアアアアアアアア!!!!!」ザバアアアアア
?「フン……未熟者ね」
吹雪「…………貴女ハ……一体……」
?「私は長門型三番艦……フフッ、信じられない様子だな」
吹雪「ダッ、ダッテ……長門型ハ……二番艦マデシカ……」
三番「歴史の中に現れた幻よ……忘れて構わない」ガッ
吹雪「グッ……!」バタン
三番「フッ……」ブオオオオオオ……
12
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 21:59:54 ID:zTk02SYs
――数時間後、宿舎――
睦月「赤城さん、大丈夫……ですか?」
赤城「えぇ……貴女の……応急処置……のおかげで……」
睦月「本当は、お風呂に入れなきゃいけないのに……ごめんなさい」
赤城「いいのよ、この鎮守府も……すっかり、変わってしまったわね……」
睦月「何があったのかわからないけど……艦娘と深海棲艦の立場が逆転しているみたいです……」
赤城「それは……かつて深海棲艦を全滅させた長門司令と陸奥さんが――」
吹雪「ヤッパリ、ココニイタ」ガラッ
睦月「吹雪ちゃん?!」
赤城「吹雪……ちゃん……」
吹雪「睦月チャン、赤城サンヲ司令部ニ、差シ出ソ?今ナラ、マダ許シテモラエルト、思ウカラ……」
睦月「だ、駄目!赤城さんは、本当の世界を知ってる!吹雪ちゃんも目を覚まして!」ガシッ
吹雪「私ハ……正気……ダヨ……?睦月チャンノ方コソ、赤城サンニ騙サレテ……」
赤城「……吹雪ちゃん……」
吹雪「……」
赤城「信じてくれなくても構わないわ……だから話を聞いて……」
吹雪「……ハイ……」
赤城「昔、長門司令と陸奥さんが戦艦水鬼を倒した事で深海棲艦は壊滅……現代では残党との戦いが続いている……それが本当の歴史……だけど、何らかの理由で現れた、存在しない筈の長門型三番艦によって二人が倒され、歴史が変わってしまった……深海棲艦が世界を支配する歴史に……そして、長門・陸奥の後も幾度となく艦娘が建造され、歪んだ歴史に抗ってきた……でも、圧倒的な物量を誇る深海棲艦と、長門型三番艦によって倒され、深海棲艦の艦娘として洗脳されていった……中には本当に改造されてしまった艦娘もいるわ……加賀さんもそうだった……」
睦月「加賀……さんも……?」
吹雪「……」
赤城「私の身代わりとなって捕まって……再会した時には……身も心も深海棲艦に改造されてしまっていた……でも、吹雪ちゃん、貴女は違う!貴女の脳は……心はまだ、艦娘のまま……その胸には水雷魂が残っているの!だからお願い……この世界の運命に抗って!」
吹雪「ワ……私は……」
13
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:10:24 ID:zTk02SYs
バンッ!
イ・ロ・ハ「グォオォオオ」ゾロゾロ
チ・ル「「……」」カッカッ
赤城・睦月・吹雪「!」
加賀「ヤハリ、ココニ匿ワレテイマシタカ、赤城サン」
赤城「加賀さん……いえ、空母ヲ級!」
加賀「ヤット、ソノ名前デ、呼ンデクレマシタネ……」ビキッビキッ
睦月「加賀さん……?」
吹雪「……」
加賀「マッタク、ドイツモ、コイツモ、加賀サン、加賀サント……」バキキッ
ヲ級「悠々シカッタ……!」スポッ
睦月「か、か、加賀さん?!」
ヲ級「何ヲ言ッテイルノ私達ハ、深海棲艦デショ?イヤ……赤城、ソシテヲ前ハ艦娘カ」キュィィ
赤城「このっ!」ガンッ
ヲ級「……!赤城ィッ!」ドンッ
睦月「こ、こないで!近付いたら……た、叩いちゃうよ?!」枕投げ
チ級「……」ベシッ
睦月「いったぁああああい!」ゴンッ
吹雪「アノ……アノ……」
ル級「ドウシタノ、貴女モ、手伝イナサイ」ムンズッ
睦月「は、離して!」
チ級「ウルサイ」ガスッ
睦月「うっ……!」
ル「黙レ」ゲシッ
睦月「かはッ……!」
吹雪「アッ……アッ……」
イ・ロ・ハ「キェエエエエエ!」ゴスッドガッバキッ
睦月「ぐっ……ぅっ……ふ……ぶき……ちゃっ……!」
吹雪「……ウッ……ぅっ……ム、睦月ちゃんをいじめないでええええええええええ!!!!!」バンッ
イ「グェッ?!」
吹雪「この!この!」ポカスカ
ロ「ギャッ!」
ハ「ガッ……!」
チ「貴様……!」
ル「裏切ルノカ!」
吹雪「そうだよ!睦月ちゃんに酷い事して……絶対許さない!」
赤城「吹雪ちゃん……!」
吹雪「赤城さん!」タックル
ヲ級「ヲ?!」バタン
吹雪「睦月ちゃん、大丈夫?!」肩貸し
睦月「うっ……うん……ちょっと痛いけど……」
吹雪「二人共、逃げましょう!」
赤城「ええ!」睦月「うん!」
タタタッ
ヲ級「逃ガスナ!ヲエ!」
チ・ル「ハッ!」タタタッ
14
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:13:26 ID:zTk02SYs
吹雪「よかった!まだ艦装は使える!」ガチャコン
睦月「これで戦えるね!」ガチャコン
赤城「よし、まだ使える……」ギギッ
ガタガタガタ
チ級「逃ガスカ!」ドンッ!
ル級「クソッ!開ケ!」ドンドン!
赤城「二人は早く行って!」
吹雪「で、でも……!」
睦月「赤城さんは?!」
赤城「私は時間を稼ぐわ!一航戦として、希望を送り出します!」
吹雪「そんな……!」
赤城「早く行きなさい!運命に抗う為に!」
睦月「……!吹雪ちゃん!行こう!」ガシッ
吹雪「あ、赤城さ――!」
ドガアアアア!
イ・ロ・ハ「グオオオオオオ!!!!!」ドガッドガッ!
チ級「砲撃セヨ!」ババババ
ル級「殲滅アルノミ……!」バシュッバシュッ!
赤城「早くしなさい!」バシュッ
睦月「……!」敬礼
赤城「……」コクッ
睦月「行こう!」腕掴み
ザアアアアアアアアアアアアアア
吹雪「嫌……赤城さん……赤城さああああああああああああああああああああん!!!!!」
赤城(歪んだ歴史にも……この運命にも……あの子達は……抗い、きっと勝ってくれるわ!)
赤城「一航戦赤城、参ります!」
チ・ル「「死ネエエエエエエエエエエエ!!!!!」」ドドドドド
赤城「希望の艦は……出航したわ――――!」
ドオオオオオオオオオオォォォォォォォ………………
15
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:14:20 ID:zTk02SYs
夕立「吹雪チャン達ガ、裏切ッタッpoi?!」ガタッ
北上「ソレハ大変ダネー…………ウザイ奴トハ思ッテタケドサァ……」
大井「ムキーッ!鎮守府ヲ裏切ルトイウ事ハ、北上サンヲ裏切ルモ同然!許セナイワ!海ノ藻屑ニシテヤルワ!」ガチャガチャ
足柄「オォ……ツイニ……ついにあの子達がやってくれたのね!」
夕立・北上「?!」
大井「今、ナント言ッタァアア?!」
16
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:17:00 ID:zTk02SYs
吹雪「赤城さん……」
睦月「吹雪ちゃん、早く鎮守府から離れないと……」
バリイイイイイイン!
吹雪・睦月「?!」
足柄「きゃあああああああああああああ!!!!!」バッシャアアアアアアアアアアアン!
吹雪「あ、足柄さん?!」
睦月「だ、大丈夫ですか?!」
足柄「ぐっ……二人共……早く……逃げなさい……カハッ!」ビチャ
吹雪「足柄さん?!しっかりしてください!」
足柄「わ、私は……貴女達が……水雷魂を……忘れていない事……知ってたわ…………だから…………戦いなさい…………貴女達は…………きっ……と……」ガクッ
吹雪「足柄さん……?足柄さん!」ユサユサ
睦月「そんな……!」
ゾロゾロゾロ
大井「フフフ……裏切リ者ニハ、制裁ヲ……」ガチャン
北上「ヲ前達ニハ死ヲ」ガチャン
夕立「吹雪チャン、夕立チャン、ホントノホントニ裏切ッタノ?」
睦月「はわわ……」
吹雪「……足柄さん……」スッ……
北上・大井「「……」」
吹雪「私、わかりました。この世界は間違っているって……正さなきゃいけないって……」
夕立「……」
吹雪「だから、見ていてください、私の水雷魂!」ガチャッ
17
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:20:34 ID:zTk02SYs
大井「貴様……!」
北上「アーウザイ!大井ッチ、潰スヨ!」
大井「ハイ!」
北上・大井「「スーパー北上・大井っち合体!」」ボフン
スーパー北上・スーパー大井「「フウゥゥゥ……」」
吹雪「はああああああああ!」ドンッドンッ
スーパー北上・スーパー大井「「スーパー北上様・大井ッチアタック!」」ブン
吹雪「負けるもんかあああああああああ!!!!!」ボンボンボン
夕立「……パーティー、スルシカナイッpoi!」バシュシュ
吹雪「夕立ちゃん!」ドスッ
夕立「poiィィィイイイイイ!」バスッ
ガキンガギン!バババ!
ドゴォ!ゴオン!
吹雪「このお!」
スーパー北上「スーパー北上様ニ任セテ!」ドバアッ
吹雪「きゃっ!……って何これ?!ネバネバしてて……動けない?!」ネチャアァァ
スーパー大井「フッフッフッ、北上サンノ汗粘液デ動ケマイ!オーホッホッホッ!」
スーパー北上「粘液……?イヤ、アレハ」
スーパー大井「キ、北上サン!ソンナ事言ワナクテイイデス!/////」
スーパー北上「?」
睦月「吹雪ちゃん!」
夕立「poi、poi、poi、poi、poi!」ドガドガドガ
吹雪「ぐううっ!」ドコッガスッバギィッ!
睦月「吹雪ちゃん!」
吹雪「睦月ちゃんは逃げて!まだ深海棲艦化していない艦娘達を探して!早く!」
睦月「で、でも……!……ぅ、うん……また、すぐ助けを連れて来るから!」ビューン
スーパー大井「逃ガスモノデスカ!」
スーパー北上「カ級!追イカケテー!」
カ級「リョーカイ」ブクブク
ザババババ
吹雪「例え動けなくても、砲撃はできます!」バシュッバシュッ
夕立「ソンナ砲撃、当タラナイッポイ!」ヒョイヒョイ
吹雪「お願い……当たって!」ジャコッ
夕立「poォォオオオオオi!」グオォ
18
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:23:42 ID:zTk02SYs
ブオオオオオオオオオ!
夕立「poi?」
大井「コノ音ハ?!」
ザザザザアアアアアアア
吹雪「あ、貴女は……三番艦さん!」
三番艦「多少は、戦う覚悟ができたようね」ドオッ!
スーパー北上「ウワッ!」ボゴオン!
吹雪「あっ!ネバネバが取れた!」
三番艦「一斉斉射!」ドドドドドド!
スーパー北上「ウワアアアアアアア!!!!!」チュドドドドド
スーパー大井「北上サアアアアアン!!!!!」ドドドドドドド
夕立「poiィィィィィィィイイイイイイイ!!!!!」
三番艦「とどめ……!」ジャキッ
ヲ級「待テ!」
三番艦・吹雪「「!」」
ヲ級「ソレ以上、動クナ。兵装ヲ解イテ、降伏セヨ。サモナクバ、コノ人質ノ命ハナイ」グィッ
睦月「ふ、吹雪ちゃん……」
吹雪「睦月ちゃん!」
三番艦「……」
ヲ級「フフッ……ヲ友達ハ、大切ナンダロ?」
吹雪「そんな……!」
三番艦「……」
睦月「吹雪ちゃん!私に構わないで戦って!」ジタバタ
ヲ級「!コノ、大人シク……!」
睦月「前、提督が言ってたよ、吹雪ちゃんが希望だって!それに赤城さんだって吹雪ちゃんの為に!だから!」ガブッ
ヲ級「ヲッ!」バッ
吹雪「睦月ちゃん……?」
睦月(私なんかがいるから吹雪ちゃんは戦えないんだ……!だったら!)タタタッ
ヲ級「マ、待テ……ッ!」
睦月「たあっ!」飛び降り
吹雪「む、睦月ちゃあああああああああああん!!!!!」
睦月(吹雪ちゃん……後は……頑張って……!)ザブン
ブクブク……
吹雪「そ、そんな…………」ガクッ
三番艦「逃げるぞ!」バッ
ブオオオオオオオォォォォ…………
19
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:26:02 ID:zTk02SYs
――鎮守府から少し離れた小島――
吹雪「赤城さん……足柄さんに睦月ちゃんまで……どうして……」
三番艦「……あの子については残念だった……でも、死んだ艦娘達の事を思っていても、何も始まらないわよ」
吹雪「でも……これからどうしたら…」
ドオオオォォォォ……
吹雪「!ち、鎮守府が……!」
三番艦「始末されたか……裏切り者への見せしめとして」
吹雪「そんな……」
三番艦「だけど、まだ行くべき場所はある」
吹雪「え……?」
三番艦「深海棲艦の侵略から逃れた『艦娘タウン』という所に生き残った艦娘達が集まって反攻作戦の準備をしているの。そこへ行きましょう」
吹雪「艦娘タウン……?」
三番艦「ええ、長門司令と陸奥も死の直前、意識を電子頭脳に移していたの。それの隠し場所を中心に創られた街……いわば艦娘の艦娘による艦娘の為の街よ」
吹雪「じゃ、じゃあ……せめて夕立ちゃんも……」
三番艦「彼女は諦めなさい、姿は同じかもしれないけど身も心も深海棲艦として改造されているわ」
吹雪「……」
瑞鶴「見ツケタワヨ!裏切リ者吹雪!ソシテ長門型三番艦!」バンッ!
吹雪「瑞鶴さん?!」
三番艦「もう追いついたのか!」
瑞鶴「私ダケジャナイワ!」ジャコッ
ヌ級「私モイル……」ドォン!
吹雪「きゃっ!」ドォオン
三番艦「戦うしかない!」
ヌ級「ココデ仕留メテアゲル……!」ブンッ
三番艦「たあっ!」ブンッ!
ヌ級「ハッ!ハッ!」バッバッ
吹雪「やめて瑞鶴ちゃん!目を覚まして!」サッサッ
瑞鶴「ウルサイ!裏切リ者ニハ制裁アルノミ!」ブンッブンッ
吹雪「瑞鶴ちゃん……!」ガッ
20
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:27:18 ID:zTk02SYs
球磨「増援到着クマーッ!」バババッ
多摩「援護開始スルニャ」ドンドン
タ級「攻撃……攻撃……!」ボンッボンッ
吹雪「勝ち目がない……でも、諦めない!」
三番艦「その通りよ!諦めてはいけない!」ブォッ
ヌ級「ゲッ!」メキィッ
三番艦「沈め……!」ドンッドンッドンッ!
ヌ級「」シュゥウ…………
三番艦「さあ、かかって来い!」
タ級「ウオオオオ!」バッ
多摩「ウニャアアアアア!!」ドッ
三番艦「はあ!ふん!でああっ!」ドッゴッバッ
タ級「グァッ!」バキィッ
多摩「ウニャ?!」ズドォ!
三番艦「大した強さではないな、トドメだ」ギュォオ!
タ級「!」ガシッ
多摩「ニャ?!」
三番艦「ビッグセブンパンチ……!」ブオオオッ!
多摩「グニャアアアアアアアア!!!!!」ズドオオオオオオオ!!!!!
吹雪「今のは……?!」
瑞鶴「余所見ヲ……スルナァ!」ブンッ
吹雪「しまった……!」ベキィッ
バチチチ……
吹雪「兵装が……!」
瑞鶴「フフッ……五航戦ノ実力、見セテアゲルワ……!」キリキリ
吹雪「……!」
21
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:29:45 ID:zTk02SYs
ビュォォオオオオオオオオオ
島風「速き事、島風の如し!です!」ブゥウウウウウン!
瑞鶴「島風……?!」
島風「連装砲ちゃん、やっちゃって!」
連想砲×3「「「クルッピィイイイイイイイ!」」」
瑞鶴「な、何コイツラ?!ハ、速イ……?!」
連装砲「俺達の実力思い知らせてやろうじゃねえか!」ドン!
瑞鶴「グッ……!」
連装砲「邪悪なる敵は欠片も残さず殲滅してやる!」ドドド
瑞鶴「キャァァアアアアアアアアアア!!!!!」
連装砲「消え失せろ!」バキィ!
瑞鶴「ナ……ンテ……強サ……ナノ……」ガクッ
連装砲「ふぅ……」
連装砲「大した奴ではなかったな」
連装砲「とんだ豚野郎だったな」スパァ
瑞鶴「」ビクンビクン
吹雪(なんでどこか嬉しそうなの……?)
島風「なんとか追いつけました!」ビシッ
吹雪「あぁ……ええとその……なんというか……ありがとう……?」
連装砲「礼なんかいらねぇぜ」
連装砲「俺達はただ、やるべき事をやったまでだ」
連装砲「君が無事で何よりだ」
吹雪「う、うん……そうなんだけど……」
ドスッドスッドスッドスッドスッ…………
吹雪「この音は……」
島風「連装砲ちゃん!見てきて!」
連装砲「配置に就け!砲撃用意だ!」
連装砲「次弾装填よぉーし!視界良好!周囲に敵増援の気配なし!」
連装砲「警戒を怠るな!」
ドスッドスッドスッドスッ…………
吹雪「三番さん、大丈夫……で……すか…………?」
タ級「モ、モウ……戦エナイ……!ホ、報告モシナイ!タ、助ケ……グェッ!」ドスッ
三番館「ふぅ!ふぅ……!」ドスッドスッドスッドスッドスッ
タ級「オ、オ願ッ……!」ドスッ
三番艦「潰す……完膚なきまでに……叩き潰す!それが!」グワッ
吹雪「三番艦さん!駄目です!」
三番艦「!」ピタッ
吹雪「それ以上やったら、死んじゃいます!」
三番艦「…………」
タ級「ヒッ……ヒィィイイイイ!」タタタッ
連装砲「逃がすか!砲撃!」
連装砲「やめろ、逃げる者を追うな!」
連装砲「島風の所に戻るぞ」
三番艦「なぜ止めたの?」
吹雪「だって……だって……」
三番艦「完膚なきまでに相手を叩き潰す……勝利とはそういう物じゃない?」
吹雪「別に勝ち負けが全てじゃないはずでず!殺さなくても……」
三番艦「甘いわね、それは勝てない負け犬の台詞よ」スッ
吹雪「………」
22
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:30:47 ID:zTk02SYs
――さらに離れた島の川沿いの森――
パチパチ……
三番艦「この調子なら、艦娘タウンに通じる地下水路まではあと一週間もかからずたどり着けるわ。それまでの辛抱よ」モグモグ
吹雪「……」
島風「このまま何も起きない事を祈るばかりだよね……」モグ
連装砲「そうだな、何も起きなければいいのだが……」
連装砲「何、心配する事はない。俺達がついている」
連装砲「恐れる事なく、人類の未来を切り開こう」
三番艦「そうだな、共に世界を変えよう」
吹雪「……でも……三番さん、貴女が長門司令達を倒したんじゃないんですか?」
島風「え?」
連装砲「何だと?!」
連装砲「それは本当か?!」
連装砲「だとすれば、こいつは敵ではないか!」
三番艦「……確かに私が長門と陸奥を殺した事は事実よ。だけど、私はその事を後悔しているわ」
吹雪「後悔……?」
三番艦「私のせいで、この世界は本来あるべきではない歴史を刻んでしまった……だから、私がけじめをつけるべきだと思うの」
吹雪「けじめ……」
三番艦「だからお願い、もうしばらく私に付き合って」
島風「ま、私は全然いいけどねー。私も正しい歴史を取り戻したいし」
連装砲「島風がそういうのならば、俺も彼女と同意見だ」
連装砲「俺達も力を貸そう」
連装砲「少しでも変な動きを見せたら、後ろからでも撃つがな」
三番艦「ええ……それで構わないわ」
23
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:32:31 ID:zTk02SYs
ズシーン……ズシーン……
吹雪「な、何?!この音!」
島風「おっきいのが近づいてる……!」
連装砲「おい、火を消せ早く!」
連装砲「もう見つかっている!」
連装砲「島風を守れ!」
三番艦「大和か……!」
ヌウウゥゥゥ……
大和「大和型一番艦大和、推シテ参リマス……!」ズズズッ……!
吹雪「大戦艦って……大きすぎません?!」
連装砲「とんだジャイアントガールだぜ、ありゃあ!」
連装砲「勝ち目がない、戦略的撤退だ!」
連装砲「早くしろ!踏み潰されるぞ!」
島風「ビューン!と逃げよう!」
三番艦「逃げるぞ!」
ザザザザザザザザ
大和「逃ガシマセン!」ズドオオオ!
吹雪「す、水路が……!」ザザアアアア
島風「吹雪ちゃんが!」
連装砲「「「別の流れにどんぶらこ!」」」
三番艦「ええい、仕方ない!このまま行くぞ!」
大和「シマッタ!コレデハ追エナイ…………オ腹好キマシタ……」グウウウゥゥゥゥゥ……
24
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:33:44 ID:zTk02SYs
――翌日――
バコオッ!
金剛「榛名!何するデース!」
榛名「裏切リ者ノオ姉様……悲シイ事デス。オ姉様ヲ処刑シナケレバナラナイト言ウノハ」
金剛「榛名、どうしたというのデス?!そんなダークな目をして!比叡をあのまま深海棲艦に改造されていいんデスか?!」
榛名「オ姉様ニハ、関係ノナイ事デス」バキィッ
金剛「ぐっ……!榛名、いつから……いつから私にそんな態度をとるようになったんデスか?!」
榛名「イツカラ……?最初カラデスヨ」ジャキッ
金剛「くっ……!」
榛名「サ・ヨ・ナ――」ドゴォ!
金剛「ホワッ?」
三番艦「大丈夫か!」
島風「連装砲ちゃん、レッツゴー!」
連装砲×3「「「クルッピィイイイイイイイイイ!」」」
榛名「レ、連装砲?!島風デスネ!」
連装砲「血の海に沈めてやるぜ!」
連装砲「鮫の餌にでもなっちまいな!」
連装砲「踊り食いを皆で見届けてやろうぜ!」
ムッキィイイイイイ!
榛名「キ、気持チ悪イ!来ナイデクダサイイイイイイ!」ビューン
連装砲「チィッ、逃げ足だけは速い奴だぜ」
連装砲「あんな小娘、俺達の相手をするには程遠いって訳よ」
連装砲「クルッピィ!」
25
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:35:16 ID:zTk02SYs
島風「大丈夫ですかー?」ツンツン
金剛「うぅ……私とした事が、道を踏み外した妹達を正してやる事ができなかったデス……姉の面子丸潰れデス……(´・ω・`)」
三番艦「しかし、どうしてお前達は戦っていた?仲の良い姉妹だと思っていたが……」
金剛「深海棲艦達の恐ろしい計画を止めようとして、対立してしまったのデス……」
三番艦「恐ろしい計画?」
金剛「イエス……美味しい紅茶に見せかけて、飲むと腹痛を引き起こす激痛紅茶の葉の開発デス」
三番艦「は?」
島風「?」
金剛「見た目と匂いも味もパーフェクト……しかし、飲んだら激しい腹痛でお手洗いとフレンドになっちゃう紅茶デース……それを大量生産し、売り捌く事で敵を無力化しようというとっても恐ろしい計画デース。しかし、そんな紅茶を冒涜する計画を許す訳にはいかなったのデス。しかし、霧島は既に洗脳され開発主任となっていました……そこで比叡、榛名と共に霧島の説得を試みたのデスが……ヲ級達によって榛名までもが洗脳されてしまい、今度は比叡までもが捕まってしまったのデス!」
島風「えっとぉ……かなりどうでもいい計画を阻止する為に裏切った訳?」
金剛「裏切ったなんてノーデス!追い出されたというのが正解デス!」
三番艦「まあどっちでもいいけど……とりあえずその比叡を助けた方がいいのか?」
金剛「ハイ!比叡だけでも入れば、百人力いや五十人力デース!」
島風「減ってるね」
三番艦「それでも助けないよりはましか……」
金剛「手伝ってくれるのデスか?!」
三番艦「ええ」
金剛「オーイエー!これでまたまたバーニングラアアアアブ!デース!」
三番艦「その前に……そこにいるんでしょ?出てきなさい」
島風「お?」
愛宕「ぱんぱかぱ〜ん!……って言うには、似合わない感じね……」
三番艦「ずっと私を監視してたんでしょ?」
愛宕「そうね、貴女は危険な匂いがするもの」スンスン
三番艦「ならもっと近くで監視すればいいでしょ?」
愛宕「あら、いいの?私みたいなのが一緒に居て」
三番艦「ついて来る者は拒まないわ」
愛宕「うふふ、じゃあお言葉に甘えて近くで監視させてもらうわね」
三番艦「好きにしなさい」
26
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:36:44 ID:zTk02SYs
榛名「マタ来タノデスカ、オ姉様」
金剛「ヘェーイ!今度こそ比叡を助けてみせるのデース!榛名、悪い貴女と霧島もきっちりお仕置きしてあげますから、覚悟するがいいデース!」
三番艦「こいつは私に任せて、貴女達は先に行きなさい!」バッ
榛名「誰ガ相手デモ、榛名、全力デ参リマス……!」ジャキッ
金剛「は、榛名はよろしく頼んだデース!」タタタッ
島風「じゃね〜」
連装砲「お達者で!」
連装砲「ご武運を!」
連装砲「死んだら俺が許さん!」
三番艦「……手加減はしない」ジャキッ
榛名「フフッ……ソレハコッチモ、同ジデス」ジャキッ
27
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:38:10 ID:zTk02SYs
金剛「バーニングラァアアアアアアアブ!!!!!」
バコオオオオオオオオオン!
金剛「比叡!迎えに来ましたよ!」
比叡「ぅ……姉様……」
島風「今から外してあげるよー」タタッ
連装砲「おい、そっち持て!」
連装砲「足を?!パンツ見えそう!」
連装砲「そこにあるのはドリーム」
愛宕「こらこら皆、静かに外さないと見つかっちゃうわよ」
霧島「マイクチェック……ワン・ツー♪ワン・ツー♪既ニ見ツカッテイルワヨ」
金剛「霧島!」
島風「あわわ、早く外して!」
連装砲×3「「「クルッピィイイイイイイイ!」」」
28
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:38:44 ID:zTk02SYs
ドゴォオオオ!
榛名「グヌヌ……!中々ヤリマスネ!」
三番艦「お前もな……!」
榛名「シカシ、貴女達ハドノ道、負ケルワ」
三番艦「何?」
榛名「フッフッフッ……サア続ケマショウ!」ドッ
三番艦「であっ!」ブンッ
29
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:42:45 ID:zTk02SYs
島風「よっし!外れたよー!」
連装砲×3「「「クルッピィイイイイイイイイイ!」」」
霧島「……」ニャ
比叡「フンッ!」ドスッドスッ!
連装砲「何っ?!」
連装砲「グッ!」
島風「比叡さん……?」
比叡「ククッ、残念デシタネ!私ハ既に改装済ミナノダ!」バァン!
愛宕「まさか!」
金剛「フッフッフッ……ソノマサカネ!私モ深海棲艦デース!」
愛宕「金剛さん……!」
島風「オンドュゥルルラギッタンディスカ?!」
金剛「ノーノー、裏切ッテナドイマセーン。最初カラ騙シテタノデース!」
比叡「サスガ、オ姉様!」
霧島「私達ニデキナイ事ヲ平然トヤッテノケル!ソコニ痺レル!憧レル〜!」
金剛「サア、オ前達!ヤッテシマイナサーイ!」
比叡・榛名・霧島「「「アラホラッサッサー!」」」ババッ
島風・愛宕「「!」」ザッ
連装砲「かかって来いやオラァ!」
連装砲「ギタギタにしてやる!」
連装砲「メガネかち割るぞゴルァ!」
ドゴォッ!
榛名「ウワァアアアア!」ガシャーン!
三番艦「皆、無事?!」
連装砲「オラ、これでもくらえ!」メガネパリーン
霧島「嫌ァァアアアアアアアアア!!!!!」
連装砲「あ!あんなところに紅茶の茶葉が!」
金剛「エ?!」
連装砲「馬鹿め!」ドゴォッ!
金剛「グフゥッ……!」
連装砲「ほら!これがいいんだろ?いいんだろ!」ビシッバシッ
比叡「ヒエェェ〜!」顔真っ赤
三番艦「特に心配はいらなかったようだな」
30
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:44:23 ID:zTk02SYs
愛宕「これでトドメよ!」提督写真にライター近付け
金剛「ヒヤアアアアアア!!!!!」
三番艦「やめろ!」
愛宕「!」
三番艦「私以外に、艦娘を殺す後悔をさせたくない」
金剛「グヘェ……」バタン
愛宕「ご、ごめんなさい……私ったら……」
三番艦「わかってくれればいい……」
愛宕「!危ない!」バッ
バチュチュン
島風「あれは!」
川内「夜戦じゃないから調子悪いな……!」
三番艦「川内……」
愛宕「どうして三番艦を狙ったの?!貴女は、深海棲艦にはなっていないようだけど……」
川内「飽き飽きなのよ……深海棲艦だとか艦娘だとか……」
ザザアアアァァ……
愛宕「川内ちゃん……」
31
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/05(日) 22:44:56 ID:zTk02SYs
今日はここまでデース
32
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:20:04 ID:9BflJzhY
ザザァ……ザザァ……
三番艦「この洞窟を抜ければ、艦娘タウンよ」
愛宕「大きな艦装は置いて行くしかなさそうねぇ」バシュー
島風「私はだいじょーぶ」
連装砲「ああ、邪魔な岩は砕くまでだ」
連装砲「俺達の進んだ後、道ができる」
連装砲「粉砕・玉砕・航路開拓!」
愛宕「ぱんぱかぱ〜ん!っと進みましょ♪」
ザザザザザザ
三番艦「……」
島風「〜♪」
連装砲「全方位に警戒するんだ」
連装砲「いいか?」
連装砲「いいな?」
愛宕「なんだか不安だわ……」
33
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:22:13 ID:9BflJzhY
ズドォオ!
三番艦「何?!」
泊地棲姫「行カセナイ……誰一人……行カセハシナイ……!」
愛宕「白地棲姫?!」
連装砲「ドンパチするしかなさそうだな!」
連装砲「ここは俺達に任せろ!お前達は先に行け!」
連装砲「大丈夫だ、無理はしない!」
島風「連装砲ちゃん……」
ズドドド!
愛宕「また増援?!」
川内「夜戦だあ!って訳じゃあないけど……邪魔させてもらうよ!」ジャキッ
愛宕「どうして貴女まで……貴女は洗脳もされていないんでしょ?!」
川内「そうね。でも……神通も那珂も皆、貴女達みたいに足掻いて、足掻いて……負けて深海棲艦になった……結局、足掻き続けても無駄って訳。だから、せめて誰かの邪魔をした方が残りの人生楽しいかなって思ってね」ジャキッ
島風「川内ちゃん!」ビューン!
川内「島風!」ガキィッ
島風「こいつは私が相手するから!」
川内「望む所だよ!」
ガキーンガキーンガキキキキッ!
三番艦「急ごう!」ザッ
愛宕「え、ええ!」ザッ
34
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:25:37 ID:9BflJzhY
白地棲姫「逃ガスモノカ……!行ケ!」
リ級「タッタ二人……沈メテミセル……!」
ネ級「沈メ……!深イ、海ノ底ニ……!」
大鳳「砲撃……開始……!」
三番艦「……そう……なら私が相手をするわ」ジャコン
愛宕「三番さん……」
三番艦「艦娘タウンはすぐそこよ!長門司令と陸奥が待っている!」
愛宕「三番さん……皆……!わかったわ、必ず……必ず反攻作戦は成功させるわ!ここまで頑張ってくれた仲間の為にも!」ザザザアアァァァ……
三番艦「……仲間……か……」
リ級ネ級大鳳「「「ウオオオオオオオ!!!!!」」」ドンッドンッドンッ
三番艦「私は、勝利さえ掴めればそれでいい……!」ドスッ
リ級「グェッ!」
三番艦「強いから勝つのでない」ガッ
ネ級「ギャッ!」
三番艦「勝った者が強いのだ!」ドゴオオオ!
大鳳「グアアアアア!」
白地棲姫「!マダダ!」
飛行場姫「ソウ……マダダ……!」ズオオッ
戦艦棲姫「ココデ、沈メ……!」ゴオオッ
島風「ま、また増えた……」
川内「余所見を!」ドゴオッ!
島風「っ!」バッ
連装砲「流石にまずいぞ!このままでは!」
連装砲「諦めるな!希望は必ずある!」
連装砲「悪は滅びるんだって事を教えてやろうぜ!」
妙高「ソレハ、貴女達ノ事ヨ……」ザバァッ
那智「ソウ……沈ムノハ……」ザバァッ
羽黒「貴女達ノ方……!」ザバァッ
三番艦「ッ……!このっ……!」
飛行場姫「ドウシタ、続ケルカ?ソレトモ終ワリニスルカ?」
三番艦「そんな決定権がお前にあるのか?!」ドッ
飛行場「ナラバ……沈ンデイケ……!」ドオッ!
三番艦「うおおおおおおおお!!!!!」ザァッ
35
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:28:15 ID:9BflJzhY
――艦娘タウン――
愛宕「はぁ……はぁ……本当にここが艦娘タウンなの……?艦娘どころか、人っ子一人見かけないけど……長門司令と陸奥さんはどこなの……?」
長門『私ならここにいるぞ!』
愛宕「この声、長門司令官?!」
陸奥『早くいらっしゃい』
愛宕「陸奥さんも!」
長門『こっちだ』
スイイィィー……
愛宕「長門……ここね」
ギイィィィ……
武蔵「待っていたぞ、長門司令がお待ちだ」
愛宕「あ、は、はい!」
コッコッコッ……
武蔵「その胸が挟まらないよう気を付けてれ」
愛宕「もー馬鹿にしないでください!」
ガチャッウイーン……
ウィンウィンウィン……ピロロロ……
愛宕「こ、これが長門司令官と陸奥さん……?」
長門『そうだ、我々は死の直前意識をこの電子頭脳に移し替えていたのだ』
陸奥『もしもの時の為に資材を少しずつ使って組み上げていたのが幸いしたわ』
愛宕「でも……どうして街に艦娘が一人もいないんですか?この街に無事な艦娘達が集まっていると聞いていたのに」
長門『……』
陸奥『……』
愛宕「長門司令……?陸奥さん……?」
36
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:30:52 ID:9BflJzhY
武蔵「フフッ……」
愛宕「……?」
陸奥『まだ気付かないのね』
長門『愚かな艦娘だ』
愛宕「まさか……!」
武蔵「そう、その通り!」
武蔵「ココハ艦娘タウンナドデハナイ!」
ピロロロ……キュイーン
戦艦水鬼『ココハ、我ガ戦艦水鬼ノ膝元……言ワバ、深海タウン!』
ゴオオオオオオオオ!!!!!
愛宕「な、なんですって?!じゃあ、三番さんは?!」
三番艦「フッ、私ハ既ニ深海棲艦ニ忠誠を誓ッテイル」スッ
愛宕「な……!騙したのね!」
戦艦水鬼『ハハハ!全テハ全テノ艦娘ヲ一ヶ所ニ集メ、一網打尽ニスル為ノ作戦ダッタノダ!』
三番艦「ソウイウ事ダ、オ人好シで馬鹿ナ奴ラデ助カッタヨ」
武蔵「三番艦、ゴ苦労ダッタ」
三番艦「ハッ」
愛宕「酷い……信じた私が馬鹿だったわ!
」
三番艦「ソウカイ」ジャコッ
37
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:32:21 ID:9BflJzhY
吹雪「やっぱりそういう事だったんですね!」ザザッ
愛宕「吹雪ちゃん?!無事だったの?!」
吹雪「ええ、あの後流された先がここの近くでした」
三番艦「駆逐艦吹雪……」
吹雪「でも……何かおかしい……」
愛宕「え?」
武蔵「二人ガ揃ッタ事ダ、ココデ弄リ殺シニシテクレル!深海棲艦達ヨ……出テコイヤッ!」ガバァッ
ゾロゾロゾロゾロ
イ級「イーッ!」
ロ級「ローッ!」
ハ級「ハーッ!」
二級「ニーッ!」
ヘ級「ヘッヘッヘッ……」
ト級「トー(棒)」
チ級「オ任セヲ……」
リ級「砕イテヤル……!」
ヌ級「逃ゲラレルト思ウナ……!」
ル級「一網打尽……ククッ……」
ヲ級「ヲッヲッヲッ、早ク終ワラセテボーキサイトカレー食ベタイデス」ギュルルル
ワ級「ゴメンナサイ、今持ッテナイデス」
カ級「ダリィ……」ブクブク
ヨ級「全員呼バナクテモイイジャン……」ブクブク
タ級「アー……家ノ鍵閉メタッケ……?」
レ級「オッハヨーゴザイマス!」ビシッ
ソ級「刀剣乱舞ノ続キヤラセテヨ……」ブクブク
ツ級「ネェ、前見エナイ、チャント整列デキテル?ネェ、チャント隣ニ居テクレテル?ネェ」
ネ級「今晩ハ何作ロウカシラ……」
愛宕「……」
吹雪「……」
武蔵「モ、モウ少シ待テッ!」
三番艦「オ、オ前達ニ逃ゲ場ハナイ!」
38
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:33:59 ID:9BflJzhY
浮遊要塞「ネーマダ終ワンナイ?」
泊地棲姫「全員紹介スル必要アル?」
装甲空母鬼「ネー」
南方棲鬼「アレ、ココ南ダッケ?」
飛行場姫「艦娘ニハ嫌ナ思イ出シカナイ」
戦艦棲姫「ソロソロ横一列厳シクナイ?」
港湾棲姫「寝テタイ……」
ほっぽ「ドウシタラオッキクナレルノ?ネーネー」
中間棲姫「コラコラ、チャント並ンデ」
空母棲姫「帰リタイ……」
駆逐棲姫「オ勉強ノ時間……」
空母水鬼「ケホッ……チョット風邪気味……」
軽巡棲姫「ヘーイ!深海ノアイドル、軽巡棲鬼ダヨー!CD買ッテネー!」
戦艦水鬼『クククッ、コレダケノ敵ヲ前ニ勝テル等トハ思ウマイ!』
深海棲艦達「「「「「メンドクサイカラ降伏シロー!」」」」」」
愛宕「ど、どうしましょう……」オロ
吹雪「戦艦水鬼!私から一つ提案があります!」
戦艦水鬼『ナンダ?』
吹雪「決着は水上スキーレースでつけさせてください!」
戦艦水鬼『何ィ?』
吹雪「水上スキーで最も速い者が最高の深海棲艦に相応しい……いつも言っていましたよね?」
愛宕「吹雪ちゃん、何を言って……」
三番艦「ソウダ、オ前ハ既ニ一度、水上スキーデ私ニ負ケテイル。改メテ勝負スル必要モナイ」
吹雪「いいえ、あの時と違って私には迷いはありません!」
三番艦「!」
戦艦水鬼『ハッハッハッ!面白イ!イイダロウ、準備ヲサセヨウ!勝負ハ明日!最モ速イ者ガ勝利!ソレデイイナ?』
武蔵「戦艦水鬼様?!」
戦艦水鬼『私モ水上スキーレースガ見テミタクナッタ!水上スキーグランプリノ開幕ダ!』
ワアアアアアアアアアアア!
愛宕「吹雪ちゃん……」
吹雪「大丈夫ですよ、愛宕さん……」
39
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:35:52 ID:9BflJzhY
――牢の中――
愛宕「ねえ吹雪ちゃん、どうしてレース対決を申し込んだの?」
吹雪「……あの長門型三番艦さんにどうしても確かめたい事があって……」
愛宕「確かめたい事?」
吹雪「ええ、彼女の中に水雷魂に似た何かを感じる所があって……それに、彼女自身深海棲艦というより私達と同じ普通の艦娘な気がするんです」
愛宕「でもそれは私達を騙す為の演技だった……」
吹雪「だから、確かめます。明日のレースで彼女が本当に深海棲艦なのか、それとも艦娘なのか」
愛宕「吹雪ちゃん……」
吹雪「……今日はもう寝ましょう。明日は早いですから」ゴロン
愛宕「……」ゴロン
40
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:37:22 ID:9BflJzhY
――翌日――
霧島「マイクチェック、ワン・ツー、ワン・ツー……イェーッ!皆サン、ノッテマスカー?!サアサア、今日ハ艦娘vs深海棲艦の大バトル!いえ、デッドヒートレースガ繰リ広ゲラレマース!司会ト解説ハコノ私、霧島ト」
軽巡棲鬼「深海ノアイドル、軽巡水鬼チャンガ担当スルヨー!」
霧島「サテサテ、前代未聞ノ水上スキーレースグランプリトイウ訳デスガ、軽巡サンハドノヨウニ予想サレマスカ?」
軽巡棲鬼「ヤッパリネェ、イクラ艦娘ト言ッテモ、深海棲艦ニハ勝テナイト思ウヨー!」
霧島「デスヨネー!」
ワーワーワー
睦月「吹雪ちゃん……」磔
愛宕「あ、睦月ちゃん」磔
睦月「飛び降りたら下で潜水艦が待機してて……」
愛宕「いや、その時の事知らなかったけど、無事で何よりよ」
睦月「でも……この状態かなり危ないですよね……」
愛宕「ま、まあね……」
スーパー大井「今回ノレースデ誰ガ勝トウト、北上サンガ最モ美シク、格好イイノハ変ワラナイワ!ネ、北上サン!」
スーパー北上「大井ッチ、ポップコーン買ッテキテ〜」
スーパー大井「ハアアアッ!ワカリマシタ、スグニ買ッテ参リマス!」ダダッ
暁「今回ノレースハ見物ネ!」
雷「一体、誰ガ勝ツノカシラ!」
響「ハラショー」
電「はわわ……早く二人を助けないといけないのです……」コソッ
41
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:39:49 ID:9BflJzhY
軽巡棲鬼「ハーイ!ソレジャア、出場者ノ紹介ダヨー!」
霧島「エントリー№1!艦娘、吹雪!タダノ駆逐艦デース!」
軽巡棲鬼「平ダネー」
霧島「エントリー№2!長門型三番艦!」
軽巡棲鬼「モー長門型ナノニ、深海棲艦トカ訳ワカンナイ!」
霧島「エントリー№3!空母ヲ級!」
軽巡棲鬼「私ノ人気ヲ横取リシテマス」霧島「イヤ、アンタ後輩ダロ!」
霧島「エントリー№4!夕立!」
軽巡棲鬼「吹雪トハオ友達ダッテー」
霧島「エントリー№5!戦艦レ級!」
軽巡棲鬼「アノ笑顔ガ腹立ツ」
霧島「エントリー№6!雷巡チ級!」
軽巡棲鬼「アノ仮面剥ギ取リタイ」
霧島「エントリー№7!金剛姉様!」
軽巡水鬼「スタート前ノ紅茶ハ忘レナイ!」
霧島「エントリー№8!夕張!」
軽巡水鬼「自作ノデッカイ戦艦ミタイナノニ乗ルノハアリナノ?」霧島「知ラネェ!」
霧島「エントリー№9!妙高!」
軽巡水鬼「クラッシュシソウ!」
霧島「エントリー№10!大淀!」
軽巡水鬼「ボート乗ッテナイ?ネェ、アレドウ見テモエンジン付キボートダヨネ?!」
霧島「サアサア、チキチキ猛レースノ開幕マデ残リ僅カ!張リ切ッテ待機中デス!」
軽巡水鬼「怒ラレチャウヨ?!」
吹雪「三番さん、貴女にも水雷魂がある筈です、それなのにどうして……」
三番艦「ソレハ……水上スキーデ勝ッタラ、教エテアゲル。マア、私ハ勝ツ為ニハドンナ手段デモ使ウカラ、勝チ目ハ無イケドネ」
吹雪「望む所です……!」
42
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:47:13 ID:9BflJzhY
霧島「ハーイ!準備ガ整ッタヨウデスネ!ハイ!カウントダウン!スリィー!」
軽巡水鬼「ツゥ-!」
霧島・軽巡「「ワァアアアアアン!」」
プーッ!
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
霧島「ハイ、一斉ニスタートシマシタ!吹雪、三番艦、共ニ順調ナ走リ出シ!」
軽巡水鬼「一方poi・poiコト夕立ハ早速横転!自分ノ足ニ躓イチャッタ!」
霧島「アリャリャ、体勢立テ直シテマスガ大キク出遅レマシタ!」
夕立「poiィィイ〜!」
霧島「オオットォ!ココデ夕張ガ後方カラ砲撃開始!」
軽巡水鬼「モウレース関係ナイジャン!」
夕張「ヒャッハアアアア!ソコノケ、ソコノケェエ!!」ズドドドドド!
睦月「攻撃するなんて卑怯よ!」
愛宕「というか、艦娘が戦艦に乗るのはどうなのかしら」
吹雪「くっ……!こんなの……!」ボーンボーン
三番艦「言ッタ筈ヨ、勝ツ為ナラドンナ手段モ使ウッテ」ズドドド
吹雪「負けません!」ザザザザザ
霧島「サア!トップヲキープスルノハ大淀!」
軽巡水鬼「モウスグカーブダヨー!ソンナニスピード出シテ大丈夫―?!」
大淀「フフッ……コノ私ノボートニハ誰モツイテ――」ガシャアアアアアアアア
霧島「オオットォ!大淀コースアウト!スピード出シ過ギマシタネ!」
軽巡水鬼「カーブ曲ガリキレナイトカダッサ!」
霧島「ン?!コレハ!夕張ニ続イてレ級モ攻撃開始!」
軽巡水鬼「アイツノ火力ハ馬鹿ニナラナイヨー!」
霧島「集中砲火デスピードダウンスル艦ガ続出!ソノ中ヲ吹雪、三番艦ハ突キ抜ケテマス!シカシ、トップハ妙高!続イテ吹雪、三番艦、レ級!」
軽巡水鬼「白熱シテルー!」
妙高「ヨシ……!コノママトップヲ――」チュドォオオオオオオオ!!!!!
三番艦「邪魔ダ!」
睦月「そんな?!」
雷「味方ニ攻撃ヲ?!」
暁「ドウシテ?!」
響「無情ダ……」
霧島「オットヤハリト言ウカ、必然ト言ウベキカ……妙高!撃☆沈!」
軽巡水鬼「wwwwww」バンバンバン
43
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:48:15 ID:9BflJzhY
霧島「トップニ躍リ出タ吹雪&三番艦!白熱シタ砲撃戦ヲ繰リ広ゲナガラ進ム!進ム!」
軽巡水鬼「オッ!後ロカラ金剛迫ル!」
霧島「キャーッ!オ姉様!私ダケデナク、客席カラ姉妹一同揃ッテ応援シテオリマス!」
比叡・榛名「「オ姉様、頑張ッテエエエエエエエエエ!!!!!」」
金剛「オー!比叡、榛名、霧島!私ノナイスドライビングテクニックヲヨク見テオクデース!」ギュオオオオオ大オオオオオ!
比叡「ヒエェ〜!」
榛名「流石デス、オ姉様!」
金剛「HAHAHAHA!ヴァルハラノ向コウ側ヲ越エルノデース!」ギュオオオオオオオオ
レ級「?!」
霧島「レ級ヲ抜イタァア!」
軽巡水鬼「夕張サンモレ級を越エタ!」
霧島「金剛姉様、夕張、三番艦ニ並ンダア!コノママトップヘト躍リ出ルノカ?!」
三番艦「ソウハサセン!」ジャコンッ
夕張「エ?!」ドガアアアアア
金剛「ホワッ?!危ナカッタネ……」
吹雪「味方にまで攻撃するなんて!」
三番艦「勝利ノ為ナラ誰デアロウト容赦ハシナイ!」ギュオオオオオ
霧島「金剛姉様ギリギリ回避!夕張、ソノデカ物ガ仇トナリマシタ!無念ノ撃沈!」
軽巡水鬼「レ級ガ攻メル!」
霧島「更ニチ級トヲ級ガ迫ル!」
44
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:50:44 ID:9BflJzhY
レ級「トップハ私ノ物……!」
チ級「誰ガ勝ッテモ文句ナシ……!」
ヲ級「ヲ中空イタ……」
霧島「オオットォ?!ヲ級ドウシタノデショゥ、スピードダウン!」
軽巡水鬼「空腹ミタイダネ〜、シッカリ食ベテ来ナカッタカラ……」
霧島「アア!夕立ニ抜カレチャイマシタ!」
夕立「poi、poiィィイイイイイ〜!」
レ級「抜カセナイヨ!」ズドドドド
チ級「妨害……妨害……」ズドドド
夕立「poi?!」ズガガガガ
吹雪「夕立ちゃん!」クルッ
三番艦「!」
睦月「吹雪ちゃん?!」
愛宕「そんな、レースを放棄するつもり?!」
霧島「オオ?!吹雪進路反転、夕立ニ向カイハジメマシタ!」
軽巡水鬼「助ケルツモリ?!」
愛宕「吹雪ちゃん駄目よ!レースに戻って!」
スーパー大井「フンッ、馬鹿メ!纏メテ沈ムガイイワ!」
スーパー北上「デモ……ナンダカ、応援シタクナルヨネ……」
スーパー大井「北上サン?!」
45
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:52:24 ID:9BflJzhY
吹雪「夕立ちゃん!」ザザザザ
夕立「吹雪チャン?!」
レ級「馬鹿ダネ!纏メテ沈メ!」ズドドドド
チ級「勝利ハ我ガ手ニ!」ズガガガガ
吹雪「くっ……!夕立ちゃんはやらせないんだから!」ボンッボンッ
チ級「そんなヘナチョコ砲弾ガ当タル物カ!」ズンッズンッ
レ級「沈ンジャエヨ……オ前!」ズドオオオオ
吹雪「きゃああああああ!!!!!」ガアアアアアアアン!
夕立「吹雪チャン!」
睦月「吹雪ちゃんが……!」
愛宕「そんな……!」
霧島「吹雪中破ァ!」
軽巡水鬼「マダ沈ムニハ程遠イケド……」
愛宕「これじゃあ、進めないわ……!」
睦月「吹雪ちゃん……」
暁・雷・響「……」
電「……吹雪さん……」ヒョコッ
夕立「吹雪チャン、私ノ事ハイイカラレースヲ……!」
吹雪「できないよ!夕立ちゃんは沈ませない!きゃぁっ!」ズガァッ
夕立「モウヤメテ!レースニ復帰シテ!」
吹雪「嫌だ!夕立ちゃんは友達だもん!置いて行けないし、放っておけないよ!」
夕立「吹雪チャン……」
チ級「無駄ナ事ヲ……!」
レ級「コレデ沈メエ!」
吹雪「このっ……!」
夕立「モウ駄目ッpoi!」
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
吹雪・夕立「「…………?」」
チ級「ソンナ……」
レ級「ナ……ンデ……」
バシャン
46
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:53:45 ID:9BflJzhY
三番艦「吹雪……」ジャコンッ
夕立「三番艦……」
吹雪「どうして……?」
三番艦「オ前ハコノレースデ私ニ勝ツト言ッタ。ダカラ、コンナ形デ勝負ヲツケサセタクナカッタ。ソレダケ」
吹雪「違います」
三番艦「何?」
吹雪「貴女が私を助けたのは、それだけじゃない筈です」
三番艦「何ヲ言ッテイル、マサカ私ガオ前ニ友情ヲ持ッテイルトデモ?」
吹雪「貴女は言いましたよね、長門司令艦達を殺した事を後悔しているって。私達と旅をしたのも、その迷いを振り切る為に……」
三番艦「ソレハオ前達ヲ騙ス為ノ」
吹雪「それに貴女は、深海棲艦になる為の脳改造を受けていない。だから心は艦娘のままの筈です!」
三番艦「……何ヲ証拠ニ……」
吹雪「貴女が本当に深海棲艦として改造されているのなら、今、私を助ける筈がありません!」
三番艦「!」
吹雪「貴女の心は艦娘のまま、だから私を助けたし、ここに来るまでだって何度も殺せた筈の私達を殺さなかった!違いますか?!」
三番艦「……違ウ、ソンナ物デハナイ。全テハ水鬼様ノ為」
吹雪「だったら……私は貴女を倒してみせます!そして、証明します!水雷魂が貴女にもあるって事を!」
三番艦「ソウ……ナラ水上スキーデ私ニ勝ッタラ勝負シテアゲル。本当ニ強イノハ、水鬼魂カ水雷魂カノネ」
吹雪「望む所です!」
三番艦「フンッ……」ブォオオオオオオオオオオ!
夕立「フ、吹雪チャン……!」
吹雪「夕立ちゃん、ここで見ていて、私の水雷魂……!」ザッ!
47
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:55:21 ID:9BflJzhY
霧島「レース再開ィィィイイイイイイイ!!!!!金剛姉様トノ距離ガグングン縮ンデ行キマス!」
軽巡水鬼「コノママ、吹雪ニ勝タセル訳ニハ行カナイワ!深海棲艦!発進!」
イ・ロ・ハ・ニ「「「「ウオオオオオオオオオオオオ!」」」」
リ・ツ・ネ「「「行カセナイ……!」」」
吹雪「また妨害……!でも、諦めない!私は水雷魂を持った艦娘なんだから!」ギュオオオオオオオオ!
暁「水雷……」
雷「魂……?」
響「胸ガ熱クナルノヲ感ジル……」
雷「私達ハ……!」
電「吹雪お姉ちゃん、頑張るのですぅぅうううううううう!!!!!!」
雷「電?!」
暁「電チャン?!」
響「電……」
スーパー大井「貴様……!」ノシッノシッ
愛宕「いけない!」
睦月「電ちゃん逃げて!」
電「吹雪お姉さん、頑張るのです!」
雷「イ、イナヅマ……!」
暁「ワ、私達ガ応援スルベキナノハ……」
響「いや……私は吹雪さんを応援する!」キュピィン
電「響ちゃん……!」
響「どうして忘れていたのだろう……私は……私達は、水雷魂を持った第六駆逐艦隊であるという事を……!」
暁「!そ、そうだわ……私は一人前のレディだった筈……!」キュピィン
雷「そう!私達は、艦娘なんだから!」キュピィン
雷・電・暁・響「「「「吹雪お姉さん、頑張れえええええええええ!」るのですうううううう!」ってえええええ!」ハラショー!」
スーパー大井「オ前達……!」ジャコッ
スーパー北上「子供ダカラッテ容赦シナイヨ」ジャキンッ
愛宕「皆……!」
ゴンゴンッ!
高雄「愛宕さあああああああん!」タッタッタッ
愛宕「!高雄さん!」
高雄「ようやく追いつけました!今、外しますので!」ガンガン!
愛宕「ありがとう、高雄さん。よく来てくれたわね」シュタッ
高雄「はい、反撃開始です!」バシュシュ
ガコン
睦月「やっと自由に動ける……」シュタッ
高雄「それに、あの人も来ています!」
愛宕「あの人……?」
48
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 21:57:20 ID:9BflJzhY
コッ……コッ……コッ……
愛宕「あの人は……!」
霧島「ウェ?!アイツハァ!」
軽巡水鬼「ソンナ……馬鹿ナ?!」
赤城「一航戦赤城……帰還しました!」ビシッ
愛宕・睦月「「赤城さん!」」
スーパー大井「ソンナ……貴様ハ鎮守府デ死ンダ筈!」
赤城「この世にお米がある限り……私は死にません!」キリッ
スーパー北上「エェ……ソンナノアリィ〜?」
赤城「一航戦赤城、参ります!」バッ
ザザザザザアアアアアアアアアアアア!
霧島「オオットォ!レースニ一航戦赤城ガ乱入ぅぅううううううう!」
軽巡水鬼「モウ訳ガワカラナイヨ」
ブオオオオオオオオオオオオ!
ヲ級「赤城ィイイイイイイイイイイイイイ!」ギュオオオオオオオオオオオ
霧島「赤城参戦ニ伴イ、ヲ級復帰ィイイイイイイイイ!」
軽巡水鬼「凄イ勢イデ追イカケテイルヨ!エンダ〜流シテイイカナ?!」
ヲ級「ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲッ!」
赤城「加賀さん……!とあああああ!」ルパンダイブ
ヲ級「赤城サァァアアアアアアアアア――――」
霧島「アー……ドウモアリガトウゴザイマシタ。吹雪ノレースニ戻リマスッ!」
軽巡水鬼「絶妙ニ見エナイ所ニ飛ビ込ンダネ」
霧島「ソウコウシテイル内ニ金剛姉様、吹雪、三番艦ガ並ンダーッ!」
49
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:00:25 ID:9BflJzhY
軽巡水鬼「凄イ!凄クユックリ歩イテル!」
霧島「三人共、オ疲レノヨウデスネー」
軽巡水鬼「言葉通リ、互イノ足ヲ引ッ張リ合ッテルヨ。コレ見テテ、楽シイノカナ?!」
霧島「勝負ハ最後ノストレートデス!」
吹雪「はぁ……絶対……勝ちます……!」ぜぇぜぇ
三番艦「ソレ……私ノ……台詞……!」ぜぇぜぇ
金剛「オー……ヴァルハラガ見エルヨ……」ぜぇぜぇ
霧島「モウ、コレレースジャナクネ?」
軽巡水鬼「ゴールマデ後、10m!」
吹雪「最後の……10m……!」ぜぇぜぇ
三番艦「気持チ悪イ……」ヨロヨロ
金剛「終ワッタラ、ティータイムネ……」グデグデ
吹雪「ラストスパート……!」
三番艦「ヒィ……!」
金剛「勘弁ネー」
吹雪・三番艦・金剛「「「ハアァァァ…………」」」
プーッ!
霧島「ハイ、ゴールッ!」
軽巡水鬼「ヤット終ワッタァ……」
霧島「エート……ビデオ判定ノ結果……」
ダラララララララララララ
睦月「吹雪ちゃん……!」
夕立「吹雪ちゃん……」
愛宕「吹雪ちゃん……」
高雄「……」モグモグ
暁「レディ……」
雷「吹雪お姉さん……」
電「お願いなのです……!」
響「ハラショーな結果を……」
スーパー北上「誰デモイインダケドネー」
スーパー大井「……!」ビキッビキッ
赤城「大人しくしなさい!このっ!」
ヲ級「ヲヲヲヲヲヲーッ!」
霧島「一位!コンマノ差デ金剛オ姉様ノ優勝―ッ!」
吹雪「へ?」
三番艦「ェ……」
全員「「「「えぇええええええええええええ?!」」」」
50
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:08:43 ID:9BflJzhY
霧島「尚、二位吹雪、三位三番艦ノ順トナッテオリマス!オ疲レ様デェース」
軽巡水鬼「疲レタ……」
金剛「イェーイ!私ノ勝利ネーッ!比叡達、コレガ私ノ実力ネーッ!」
比叡「流石です、お姉様!私、見惚れてしまいました」キュピィン
榛名「とても美しい水上スキーでありました!」キュピィン
霧島「お姉様の強さには誰も勝てる訳がございません!」キュピィン
金剛「オーウ!三人共、とても輝いてるネー!そうだ!今夜は私の優勝パーティーをするのデース!」キュピィン
ワイワイ
吹雪「たまには……負けるのもいい物ですよ……?」ぜぇぜぇ
三番艦「ソ、ソウダナ……負ケルノモ悪クナイ……オ前ノ言ウ通リ、勝チ負ケガ全テデハナイナ……」ゴロン
吹雪「三番さん……」
三番艦「フフッ……また勝負をしてみたいものだ……」キュピィン
吹雪「ほっ……」
夕立「吹雪ちゃん!」キュピィン
睦月「吹雪ちゃん!」
吹雪「睦月ちゃん、夕立ちゃん!」
睦月「お疲れ様」
夕立「負けちゃったけど……解決したっぽい?」
愛宕「ぱんぱかぱ〜ん!」
高雄「まだ終わってはいないようですけど……ね」
吹雪「あ!そうだ!」バッ
戦艦水鬼『アッハッハッハッハッ!史上最速・最強ノ艦娘ガ決マッタヨウダナ!』ゴゴゴゴゴゴ
三番艦「戦艦水鬼……!」
比叡「ひえぇ〜!」
金剛「皆、構えるのデース!」ジャコッ
51
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:10:31 ID:9BflJzhY
戦艦水鬼『ハッハッハッハッハッ!私ガ水上スキーグランプリヲ快諾シタノハ、史上最速・最強ノ艦娘ヲ見ツケル為!ソシテ勝負ハツイタ!』ガシャコンガシャコン
吹雪「で、電子頭脳が……」
夕立「変形しているっぽい?!」
戦艦水鬼『史上最速・最強ノ艦娘金剛ヨ、私ト一ツニナルノダア!』ビーッ
金剛「ノォォオオオオオオオオオオ!!!!!」
比叡「お姉様!」ガシッ
榛名「榛名、全力で引っ張ります!」ガシッ
霧島「皆さん、手伝ってください!」
愛宕「金剛さん、手を!」
金剛「ヘルプ・ミー!助けてくだサーイ!」
高雄「引っ張らる力が強い……!」
雷「私達も手伝うわよ!」握っ
電「電も手助けするのです」握っ
暁「見捨てるなんてレディ失格よ!」握っ
響「皆、ハラショーだ」握っ
全員「「「「「「「「「「うーんとこしょっ!どっこいしょ!」」」」」」」」」」
金剛「オー!それは大きなカブデスネー!懐かしいデス!」
比叡「お姉様!そんな事言っている場合じゃないでしょ?!」
戦艦水鬼『ナラバ、貴様ラ全員纏メテ一ツニシテクレルワ!』ギュオオオオオオオオ!
比叡「ひえぇ〜!もう無理ですぅ〜!」
榛名「もう限界……!」
霧島「メ、メガネが飛んで行ってしまいそう……!」
愛宕「もぉ!そんな事言っている場合?!あ、帽子が!」
高雄「愛宕さん!」
雷「手が痛いわ!」
電「電達も吸い込まれてしまいそうなのです……!」
暁「グググっ……!」
響「身長が一気に伸びるかもしれない」
金剛「い゛た゛た゛た゛た゛た゛た゛た゛!」ビリビリ
吹雪「金剛さん!」
三番艦「私が行く!」バッ
金剛「ふ、服が破けるぅぅうううううううう!!!!!」ビリビリビリィ
比叡・榛名・霧島「「「「お姉様の服があああああああ!!!!!」」」」
愛宕「腕がツりそう……!」
高雄「ヒールが折れそう……!」
雷「手に力が入らないわ!」
電「吸い込まれちゃうのです!」
暁「レディは諦めないわ!」
響「身長よ、伸びろ」
金剛「もぉ駄目デェエエエエエエエエエエエエエス!」
52
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:12:27 ID:9BflJzhY
三番艦「とぉお!」ゲシッ
金剛「長門司令?!……の、そっくりさん?!」ビッターン!
三番艦「吸引力の変わらないただ一つの――――!」ギュオオオオオオオオオオ、バタン
吹雪「そんな……」
雷「吸い込まれちゃった……」
電「吸われたのです」
暁「疲れたわ……」ペタッ
響「ん、帽子がない」ペタペタ
戦艦水鬼『フンン……三番艦カ、マアイイ……フハハハハ!完成シタゾ、我ガ最強ノ肉体ガ!見ヨ!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
吹雪「あれは……!」
夕立「おっきぃヲ級っぽい?」
夕立「なんなの……一体?」
戦艦水鬼『冥土ノ土産ニ教エテヤロウ!我々深海棲艦ハ歴史改変マシンヲ開発シ、我ガ魂ヲ宿シタ電磁頭脳ニ組ミ込ミ、長門型三番艦ヲ誕生サセ、長門達ヲ葬ッタノダ!ソシテ今、史上最速・最強デハナイガ三番艦ヲコアトシテ取リ込ム事デ、最強ノ肉体ガ完成シタノダ。ソノ名モ、深海ロボ!』
夕立「名前クソダサいっぽい」
睦月「そもそもあんなにおっきくしたら被弾しやすいよね」
吹雪「自分で最強って言う時点で……」
深海ロボ『ウルサイ!貴様達等、葬ッテクレルワ!』
武蔵「深海棲艦よ……出てこいやっ!」ガバァ
泊地棲姫「ハッ!」
装甲空母姫「行キマス……!」
南方棲姫「南ノ海岸カラ」
南方棲戦鬼「南カラ失礼」
飛行場姫「何度デモ、沈ンデ行ケ……!」
戦艦棲鬼「鬼合戦ノ始マリヨ」
港湾棲姫「……」
離島棲姫「チョット置イテ行カナイデヨ」
北方棲姫「イ・ク・サ!イ・ク・サ!」
中間棲姫「ハイハイ」
空母棲鬼「殲滅スル……!」
駆逐棲姫「イックヨー!」
空母水鬼「纏メテ潰ソウ……!」
軽巡棲姫「ハーイ!今度ハ本気デ行ックヨー!」
スーパー北上「ナーンカ場違イナ気ガスルンダヨネー」
スーパー大井「ソンナ事アリマセンワ!北上サンイル所、無敵デスワ!」
その他「ウオオオオオオオオオ!」
53
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:13:59 ID:9BflJzhY
夕立「いっぱい出て来たっぽい……!」
睦月「なんて数なの……?」
愛宕「流石に厳しいわよ……」
高雄「大丈夫、勝てるわ」
金剛「そうデース!私がついてるネー!」
比叡「私達もいます!」
榛名「全力で参りましょう!」
霧島「マイクチェック、ワン・ツー、ワン・ツー!さあ、準備よしです!」
雷「私も頑張るわ!」
電「怖いけど……頑張るのです!」
暁「レディたるもの、逃げないわ!」
響「まったくハラショーな皆だ」
吹雪「でも……水雷魂は輝いている!」
赤城「そうよ!私達は運命に抗うのよ!」
吹雪「なんでしれっと混じってるんですか」
赤城「え」
深海棲艦・武蔵・スーパー北上・大井「「「「ウオオオオオオオオオオオオオ!」」」」ザザザザザザザザザザ
吹雪「全艦、戦闘開始!」
金剛「オーイエス!皆、旗艦のぶっきーの命令に従うのデース!」ドォン!
比叡「比叡も頑張ります!」ドォン!
榛名「お姉様のお言葉のままに!」ドォン!
霧島「レッツ・ゴー!」ドォン!
夕立「素敵なパーティーを、始めるわよ!」ドン!
睦月「う、うん!」ドッ!
愛宕「ぱんぱかぱーん!」ドドォ!
高雄「愛宕さん、援護します!」ドドォ!
雷「一斉攻げーきっ!」ポポン
電「頑張るのです!」ポポン
暁「せい!せい!」ポポン
響「ハラショー」ポポン
赤城「一航戦、参ります!」バシュッ
54
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:15:58 ID:9BflJzhY
泊地棲姫「コノ……!沈メ……沈メ……!」
ビューン!
島風「到ちゃーく!連装砲ちゃん、やっちゃって!」
連装砲「「「クルッピィイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」」」
泊地棲姫「?!」
中間棲姫「怯ムナ!戦エ!」ドゴドゴ
南方棲姫「格闘ニ備エルノヨ!」ジャコッ
連装砲「お嬢さん方、退かねえと怪我するぜ!」
連装砲「そんな砲撃が効くモノかよ!」
連装砲「ハハハハハハ!」
雷・電・暁・響「「「「じゃんけん!」」」」
北方棲姫「ホッポ!」
雷・電・暁・響「「「「あいこで!」」」」
北方棲姫「ホッポ!」
北方棲姫「アッチ向イテポッ!」
雷「セーフ!」
電「大丈夫なのです」
暁「レディたるもの、そんなのにひっかからないわ!」
響「残念だったな」
北方棲姫「ムムッ……!」
金剛「バーニング……ラァァアアアアアアアアアブ!!!!!」ブンッ
港湾棲姫「……」ガッ
金剛「中々やるデスネ……」ジャリッ
港湾棲姫「……」
金剛「黙ってねぇで、なんか言いやがれデェス!」ブォッ!
港湾棲姫「……」ブォッ!
比叡「比叡の実力を見せてやります!」スッ
南方棲戦鬼「フッ……」スッ
比叡「北へ回り込む!」ザッ
南方棲戦鬼「!」
比叡「アームロック!」ガシィ!
南方棲戦鬼「……!」
比叡「参ったって言いなさい!このっ!」
南方棲戦鬼「ククッ……」こちょ
比叡「ひっひぇっ……!」ゾワゾワッ
南方棲戦鬼「ハァッ!」十字固め
比叡「ひえぇ〜!」パンパンパン
55
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:17:12 ID:9BflJzhY
戦艦棲姫「コノ私ニ勝テルトデモ?」
榛名「榛名、全力で頑張ります!」
戦艦棲姫「デアッ!」ドドド
榛名「そんな攻撃……大丈夫です!」ドドド
戦艦棲姫「深イ、深イ、海ノ底……沈ンデイキナサイ……」グオッ
榛名「は、榛名の全力を思い知りなさい!」グオッ
バキィッ
霧島「はい、マイクチェック、ワン・ツー♪」ドッドゴッ
軽巡水鬼「ワン・ツー♪」ドッドゴッ
霧島「ワン・ツー♪ワン・ツー♪」ドッドゴッドッドゴッ
軽巡水鬼「ワン・ツー♪ワン・ツー♪」ドッドゴッドッドゴッ
霧島「やるじゃありませんか」ニマ
軽巡水鬼「フッフフッ……」ニマ
愛宕「ぱんぱかぱーん!」ドゴオッ!
空母水鬼「パン……パッ……パー……」ドゴオッ!
愛宕「挨拶はできるみたいね」
空母水鬼「……沈ミナサイ」ドドッ
愛宕「そっちがね!」ドドドッ!
空母水鬼「私ハ沈マナイ、二度ト……!」ドドッ!
愛宕「二度と……?まさか……」ドドッ!
高雄「愛宕さん!」ガアアアア!
愛宕「高雄さん!」
高雄「大丈夫です!」
空母棲鬼「オ前達ニ勝利ハ……ナイ!」
空母水鬼「海ノ底ニ消エルガ、イイ……!」
愛宕「私達は沈まないわ!」バッ
高雄「水雷魂がある限り!」
愛宕・高雄「「こんな所では沈まない!」」ドッ
夕立「ぽいぃ〜!」ガッ
駆逐棲姫「グヌヌッ」ガッ
睦月「たああっ!」ブォッ
飛行場姫「フッ!」ドッ
夕立「睦月ちゃん!」ザァッ
睦月「夕立ちゃん、大丈夫?!」ザッ
夕立「大丈夫っぽい!それより吹雪ちゃんは?!」
睦月「吹雪ちゃん?そうだ、吹雪ちゃんはどこ?!」
56
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:19:08 ID:9BflJzhY
吹雪「三番さん!返事してください!三番さん!」
ズドオッ!
レ級「オ前ノ相手ハ私ダヨッ!」ドドドドド!
吹雪「な、なんて火力なの?!」
レ級「ククッ……レースノ時トハ違ウンダヨ!」グオオオッ!
吹雪「でも……逃げたりなんかしません!」ジャキッ
レ級「ヨク言ウネェ……駆逐艦サン」ズガガガガ
吹雪「てぇええええええええい!」ブォッ
レ級「ハハハハハハハハ!!!!!」ブォオッ!
深海ロボ『フハハハ!モガケ!モガケ!無駄ニ抵抗シ、無駄ニ抗イ、無駄ニ死ンデユケェ!』ズガガガガガガガガ
チュドドドドドドドドドド
吹雪「きゃああああああああああ!」
愛宕・高雄「「くっ……!」」
睦月「夕立ちゃん!」
夕立「ぽいぃ〜!」
深海ロボ『貴様達モダァアッ!』
ズガガガガガガガ
チュドドドドドドドドドドド
金剛「ノォオオオオオオオオオ!!!!!」
比叡「ひえええええええええええ!!!!!」
榛名「ああああああああああああ!」
霧島「」パリィーン!
深海ロボ『フハハハハハハハハハ!』
ズガガガガガガガガガ
チュドドドドドドドドドドド
雷「きゃあ!」
電「痛いのですぅ!」
暁「レ、レディは……泣かない物よ……!」
響「皆、防災頭巾をかぶろう」スポッ
北方棲姫「ソレ何ッ?!」
深海ロボ『沈メ!沈メ!全テノ艦娘ハ、深海ヘト還ルノダアッ!』
ズガガガガガガガガ
チュドドドドドドドドドドドドドド
赤城「また……駄目なの……?」
チュドドドドドドドド
赤城「また……抗えないの……?」
ドドドドドドドドド
赤城「どれだけ頑張っても……」
ドドドドドドドドド
赤城「私は……何も……!」
?「諦めるのはまだ早いぜぇ!」
57
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:20:47 ID:9BflJzhY
赤城「この声は……?」
天龍「情けねぇな一航戦!この天龍様が来てやったぜ!」バアアアアン!
赤城「天竜さん……」
天龍「お前達、行くぞお!」ドオッ
球磨「クマーッ!」
多摩「ニャーッ!」
妙高「やっと復帰しました」
夕張「死ぬかと思ったけど、また頑張るよ!」
瑞鶴「五航戦の実力を思い知らせる時が来たわ!よく見てなさい!」
那珂「那珂ちゃん、現役復帰だよー!」
艦娘軍団「エイエイオー!」
赤城「どうして……こんなに……一体誰が指揮を……」
大鳳「赤城さん、これは誰に指示された訳でもありません。これは、私達艦娘一人一人の意思です」
赤城「貴女は……」
大鳳「さあ、戦いましょう。戦いは始まったばかりです」
天龍「暴れるぜぇぇぇえええええええええええええ!!!!!」ギュォオオオオオオオオオオオオオ
睦月「良かった……!皆、元に戻ったんだ!」
夕立「でもまだ何人かは深海棲艦側っぽい」
駆逐棲姫「余所見ヲスルナーッ!」ブォッ
夕張「貴女の方こそどこを……見ているのかしら?!」ガシィッ!
駆逐棲姫「ナッ?!」
夕張「うふふふふ!私の実験道具(おもちゃ)の相手をしてもらおうかしら!」ジャキィッ!
駆逐棲姫「ヒッ……!」
ギュィィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
天竜「おりゃぁぁぁああああああああああああああああ!」ブォオッ
武蔵「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」ブォオッ
ドォオオオオオオオン!
天龍「てめぇ……まだ深海棲艦のままなのか?」ギギギ……ッ
武蔵「……!」ミキッミキッ
天龍「気に入らねえな、そのインテリメガネェ!」バキィッ!
武蔵「グァッ……!」
天龍「どぉおおおおりゃああああああああああああああああ!!!!!」一本背負い
バッシャァァァァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
武蔵「ぐ……私は……」キュピィン
天龍「やっとこさ元に戻ったか……」
58
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:22:52 ID:9BflJzhY
ズシーン……ズシーン……!
大和「大和型一番艦大和!大きくなっても、推して参ります!」
天龍「お!大和の奴、来てくれたか!」
深海ロボ『オノレ……大和ダトォ?!』
大和「はあああああ!」パァンチ
深海ロボ『ウォオオオオオ!』ズガァッ
大和「大和パァアアアアアンチ!」ズドォッ
深海ロボ『グァァアアアアアアアアア!』ドドォォオオオオオオオ!
吹雪「大和さん……凄い……!」
大和「さあ、トドメです!波d……」キュィンキュィンキュィン
深海ロボ『コウナレバ、奥ノ手!』ガバッ
大和「!」
深海ロボ『歴史改変ビーム!』ピカアアアアアアアアアアア
大和「こ、これは……!」スゥッ
吹雪「そ、そんな?!」
睦月「大和さんが……」
夕立「消えたっぽい……?」
深海ロボ『消エタノデハナイ、大和ガ存在シタトイウ歴史ソノモノヲ消シタノダ!』
吹雪「そんな無茶苦茶な?!」
深海ロボ『歴史改変マシン、艦娘ノ体、ソシテ私ノ魂ガ一ツニナル事デ完成シタノダ!モウ、誰ニモ倒セヌ!歴史改変ビーム!』ピカアアアアアアア
金剛「榛名!霧島!大丈夫デスか?!」
榛名「だ、大丈夫じゃありませぇぇえええええええええええん!」スゥッ
霧島「お姉様……!」スゥッ
金剛「は、榛名……霧島……そんな……」ガクッ
比叡「お姉様!立ってください!」
59
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:24:04 ID:9BflJzhY
深海ロボ『歴史改変ビーム!』ピカアアアアアアアア
球磨「クマァアアアアアアア!」スゥッ
多摩「球磨ちゃ――」スゥッ
夕張「あひゃひゃひゃ!これでど――」スゥッ
深海ロボ『マダマダ!』ピカアアアアアアアアアア
妙高「またぁ?!」スゥッ
蒼竜「また別の歴史で――」スゥッ
飛竜「会える事を――」スゥッ
赤城「ま、また……消える……!私達は……!」
ピカアアアアアアアアア
最上「僕が消えても、水雷魂は忘れないでくれ……!」スゥッ
睦月「最上さん!」
那珂「えっ?!まだ何もして――」スゥッ
夕立「もう駄目っぽぃい〜!」バタンッ
吹雪「夕立ちゃん当たってないよね?!」
連装砲「うわあああああああああああ!」スゥッ
連装砲「すまない……!ここまでだ……!」スゥッ
連装砲「未熟なばかりに……!」スゥッ
島風「連装砲ちゃん!」
スーパー大井「島風ェ!」ガシッ
島風「あっ!」
スーパー北上「一斉掃射―!」ズドドドドドドド
イ・ロ・ハ・ニ「「「「いぇえええええええー!」」」」ズドドドドドドド
島風「きゃあああああああああああああ!!!!!」チュドドドドドドドド
60
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:25:36 ID:9BflJzhY
赤城「どうして……どうしていつもこうなるの?!」ダンッ
天龍「あの野郎……!グハァッ!」ドガッ
深海ロボ『時ノ海ニ沈ンデイケェ……!』ピカアアアアアアアア
赤城「私は……こうなってしまう前に……間違った歴史を変えようと必死に……!でも……歴史を正す事も、こんな被害を出さないようにする事も……できなかった……!」
ヲ級「赤城……サ……」ズキッ
赤城「空母ヲ級……いいわよ、どうせ全滅するのなら、私から……!」
深海ロボ『フハハハ!一航戦赤城、オ望ミ通リ、貴様ヲ消シテヤロウ!歴史改変ビ――』
陸奥『戦艦水鬼!貴女の好きにはさせないわ!』
深海ロボ『何ィ?!』
長門『暁の水平線に我々の勝利を刻むのだ!』
深海ロボ『バ、馬鹿ナ……?!』
長門・陸奥「「とあああああああ!!!!!」」バコォォオオオオオオオオオオオン!
シュタタッ
長門「ビッグセブン長門!」バンッ
陸奥「ビッグセブン陸奥!」ビシッ
長門「この世に光がある限り、水雷魂は不滅だ!」バァアアアン!
吹雪「長門司令官!陸奥さん!」
夕立「幽霊じゃないっぽい?!」
睦月「ふ、二人共……本当に復活したの……?」
長門「すまない、私達のせいで苦労をかけた」
陸奥「でも、この暗い世界は終わりを迎えるわ!」
ザッ
長門「この長門がいる限り、深海棲艦の好きにはさせん!」
深海ロボ『ナ、ナゼダァ?!貴様達ハ死ンダハズ?!』
陸奥「貴女の電子頭脳には私達の魂もコアとして使われた……」
長門「長い時をかけ、新たな肉体を作り出し、復活の時を待っていたのだ!」
陸奥「そして……」
長門「来い!三番艦!」
深海ロボ『ムゥッ?!』
三番艦「とりゃあああああああああああ!」バリイイイイイイイイイイン!
シュタッ
三番艦「長門型……三番艦……!」
長門「我々は、共に未来を切り開く!」
陸奥「宜しくね、三番さん」
三番艦「はい……陸奥姉さん、長門姉さん」
61
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:27:13 ID:9BflJzhY
深海ロボ『シマッタ……コレデハ歴史改変ビームが……!』
三番艦「奴を倒せば全ての歴史が元に戻る!」
陸奥「皆!長門司令の指示に従うのよ!」
長門「全艦、全ての火力を以てして敵を掃討せよ!」
艦娘達「了解!」
アーサーノヒカーリーマブーシクテーウェイッカー
金剛「オー!比叡!榛名と霧島の仇を討つのデース!」
比叡「はい!榛名と霧島を取り戻しましょう!」
コートバモナクテーターダナミノーオトキイーテター
港湾棲姫・南方棲戦鬼「「ウオオオオオオオオオ!!!!!」」
パシッ
金剛・比叡「「バーニング…………ラアアアアアアアアアアアアアアブ!!!!!」」ズドォオオオオオオオオオオ!
港湾棲姫「ナッ……?!」
南方棲戦鬼「コノ力ハ……!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!
比叡「やりましたお姉様!」
金剛「イエー!見ましたか、これが私達の姉妹愛の力デース!」
キオクノーイミータメーサレーテイルミータイニ
夕立「ぽいぽいぽいぽいぽいぽい!」シュッシュッシュッシュッ
軽巡水鬼「グッ……!コノ私ガ……コンナ……!」ドドドドド
ヤミーノナーカーデーモーオモイダースー
睦月「てえええええええええええい!」シュドドドド!
ネ級「ナゼ……コンナ……奴ラニ……?!ナゼダ?!」ズガガカガガッ
睦月(如月ちゃん……どうか見てて……私は……!)スッ
マエーニースースームノーミーテイテヨー
睦月「!如月ちゃん……?」
如月『…………』コクッ
Sorepeatedly,wewon`tregrettothem
睦月「ありがとう……でももう大丈夫だよ……」
ソーンナフーウーニーカンガエーテーイーターノー
睦月「憧れて抜錨して……未来を目指して……絶望して色んな物を失して、如月ちゃんとも離れちゃったけど……私はもう」
イクツモノカナシミトウミヲーコーエッ
睦月「前に進めるから!」ズドオッ!
夕立「っぽーい!」ズドォッ!
ネ級「ソンナ……馬鹿ナ……!グァッ……!」
軽巡水鬼「私ノステージハ……マダ……!」
ズドォオオオオオオオオオオ!
62
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:28:54 ID:9BflJzhY
タトエ、セカイーノスベーテーミイローニトーケーテーモー
雷「負けてしまった……」
暁「あっち向いてほいで負けるなんてレディ失格だわ……」
響「すまない……」
ほっぽ「私ニ勝テナイヨ!ホッポハアッチ向イテホイノ天才ナンダカラ!」
電「まだなのです……!」
ほっぽ「ポ……?」
電「電はまだ負けてないのです!」
キットアナタノコエーガースルーダイジョウブーカエロッテデモ
ほっぽ「無駄ヨ、私ニハ勝テナインダ!」
電「電の本気を見るのです!」
セカイガースベテハンテンッシテルノーナラー
電「じゃんけん!」
ソレデモーアナタトーマッスグーニーマエヲームイテー
ほっぽ「ホッポ!」
電「あっち向いて――!」
イマーネガイコメーターイチゲーキ
ほっぽ「ホッ……ポオオオオオオオオオオオオオ?!」ほっぺ指ぐさぁ
雷・暁・響「「「!」」」
ほっぽ「ホッポオオオォォォォォ……」バタンッ
ハッゼッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!
雷「やったわ電!」ギュッ
電「い、雷ちゃん……!」
暁「むむっ……電もレディという事を認めてあげるわ!」
響「実にハラショーな勝利だ」
電「え、えへへ……」
Shewassplendidlikeourflagship
空母棲姫「グァッ……!」ズドォッ
高雄「愛宕さん!」バッ
Butit`sallinthepast
空母水鬼「クッ……!」ドゴオッ
愛宕「高雄さん!」バッ
Shenevergaveupthehopeeventilltheend
愛宕「決めるわよ!」
高雄「はい!」
Onlytheseaknowsダカラ
愛宕・高雄「「ぱんぱかぱーん!」」ズドドオッ!
ヌリツブサレーテモワスレナーイコージーアケルンノーミーテーイテヨ
空母水鬼・棲姫「「ヒッ……!」」
ズドオオオオオオオオオオオオオオ!
愛宕「いぇーい!」パシンっ
高雄「ふふっ……」パチンッ
63
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:30:10 ID:9BflJzhY
Sofoolish,don’trepeatthetrgedy
ソンナコトーバーニタヨリーハシーナーイー
吹雪「このぉっ!」ドゴオッ
戦艦棲姫「!」
吹雪「煌めく青空と希望……例え負けて水底に沈んでも……眠らない物がある……それを、赤城さんが教えてくれました!」
イクツモノナミダノーウミーヲーコーエー
吹雪「だから私、こんな所で負けません!」ブォオッ
戦艦棲姫「……!」ベキィッ
吹雪「例え私の全てが過去に消えても!」ブンッ
戦艦棲姫「コノッ……!」バキィッ
吹雪「ずっと、きっと共にあるって……変われるって!だから!」ギュオオオッ!
戦艦棲姫「シカシ、改変サレタ歴史デハ貴様ラハ、幻当然ナノダ!」ボコオッ
吹雪「私の全てが幻だったとしたら……それでも奇跡を信じて、祈りを込めます!」キュオォォォ……
戦艦棲姫「コノ光ハ……」
吹雪(改二)「この一撃、どうか当たってください!」グオオオオオオオオッ!
戦艦棲姫「テ……ィト……!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
64
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:34:22 ID:9BflJzhY
赤城「……!長門司令のおかげで皆が奮い立っている……そうね……そうよね、私も立たなきゃ……!」ヨロッ
ヲ級「!ココハ……譲レ……マセン……!」ギリッ
赤城「加賀さん……貴女はまだそこにいるのよね……なら私が!」ダッ
ヲ級「赤城……サ……!」ズキッ
赤城「大丈夫よ、鎮守府へ帰れます!」ユサッ
ヲ級「グゥッ……!デ……モ……歴史ハ……!」ザッ
赤城「大丈夫よ!歴史が変わっても、また変える事ができるから!」
ヲ級「ガッ……!無駄ダ……!ヲ前達ハ……ココデ沈ム……!」ギリッ
赤城「そうだとしても、私は進むわ!だから加賀さんも深海棲艦になんか負けないで!」
ヲ級「黙レェェエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!」バッ
赤城「加賀さん!」
ヲ級「私ハ深海棲艦空母ヲ級!ソレ以外ノ何者デモナイ!ヲ前ノ言ウ事ハ全テ嘘ダ!私ヲ……惑ワスナア!!!!!」ドゴオッ!
赤城「グッ……!」
ヲ級「コレデ終ワリダ……!」
赤城「違う!終わらない!終わらせない!」ドッ
ヲ級「グウゥッ……!」
瑞鶴「加賀さん!」ザザッ
赤城「瑞鶴さん……」
瑞鶴「どうしたのよ!いつまでも深海棲艦の殻に隠れて!一航戦の誇りはどうしたのよ!」
ヲ級「貴……様……!」ドッ
瑞鶴「まだ加賀さんとしての人格があるのなら、隠れてないで出てきなさいよ!それができないっていうのなら、貴女は五航戦の足元にも及ばないわ!ただのグズよ!鉄屑だわ!」
ヲ級「……!」ガッ
瑞鶴「深海棲艦の殻を被っていないと私に反論もできない訳?!なら五航戦である私の勝ちね!だって、自分の意見を言えない臆病者だもの!」
ヲ級「ズィ……カク……サ……」
瑞鶴「!そうよ、文句があるなら自分でいいなさい!」
ヲ級「……ゴ……メ……サイ……」
瑞鶴「加賀さん……」
赤城「下がって!」キリリッ
瑞鶴「あ、赤城さん?!」
赤城「一航戦赤城、射抜きます!」ビシュッ
ヲ級「ァッ……」帽子ブスッ
ヲ級(帽子)「ゥウギャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
赤城「加賀さん!」ブォッ
ヲ級(帽子)「アアアアアアアアアアアアア!!!!!」
赤城「離れなさい!」ゴンッ
キュポン
ヲ級(帽子)「ヌアアアアアアアアアアアア!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
加賀「ぅっ……」フラッ
赤城「加賀さん!しっかり!」ガシッ
加賀「……赤城……さん……」
瑞鶴「加賀さん!」抱きっ
加賀「……瑞鶴……さ……」
瑞鶴「い、一々手を焼かせないでよね……!もう……!」
加賀「……勝手に……手を焼いた……でしょ……」
瑞鶴「な。なんですっ――」
加賀「でも……ありが……と……」
瑞鶴「?!今、なんて?!」
赤城「寝ちゃったわ……相当消耗していたみたいね」
瑞鶴「……加賀さん……」
赤城「ふふっ……本当に良かった……ようやく、助けられた……」
65
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:35:38 ID:9BflJzhY
深海ロボ『オノレ、艦娘共……!コノママ押シ潰シテクレルワ!』キンッキンッ
睦月「ど、どうしよう、砲撃が効かない!」
夕立「魚雷も無理っぽ〜い!」
愛宕「ぱんぱかぱ〜んとはいかなさそうね……」
高雄「ど、どうすれば……!」
金剛「諦めるのはノーネ!バーニングハートで迎え討つデース!」
比叡「ひえぇ〜!無理ですぅ!」
天龍「ああ!もうどうりゃあいいんだよ!」
吹雪「でも……撃ち続けましょう!」
深海ロボ『無駄ダ!貴様達ノ弾等通用セヌ!死ネェエ!』
チュドドドドドドドドド
吹雪「くっ……!」
66
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:37:02 ID:9BflJzhY
島風「ぐっ……ぅぁっ……」ガクッ
スーパー大井「ヒャッヒャッヒャッ!北上サン、今デス!」
スーパー北上「一緒ニヤロウ、大井ッチ」
スーパー大井「ハ、ハイ!」
スーパー北上・大井「「沈メエエエエエエエエ!」」ズドオオオオオオオ
島風「がっ……ぁっ…………」ザブンッ
スーパー大井「ヤッタワ!北上サン!」
スーパー北上「ナーンカ悪役ッポイ倒シ方ダヨネー」
スーパー大井「ソ、ソンナ!北上サンハ命令通リ、働イタダケデスワ!悪役ナンカジャアリマセン!」
長門「島風ぇええええええええええ!!!!!」ザザッ
陸奥「長門!」
長門「島風!しっかりしろ!ぜかまし!」
三番艦「無駄だ……もう……」
陸奥「そんな……」
長門「くっ……!」ギッ
スーパー北上「アー……コレハ、機雷群ニ突ッ込ンダネー」
スーパー大井「エッ……」
長門「北上……大井……貴様らはまだ深海棲艦のままなのか……」ザッ
陸奥「島風ちゃんを……」ザッ
三番艦「……」ザッ
スーパー大井「ク、来ルナラ来ナサイ!纏メテ沈メテアゲルワ!」ジャコッ
スーパー北上「イヤァ……ドー考エテモサー」
長門「ゆ゛る゛さ゛ん゛!」
スーパー北上「何モカモ終ワリダヨー」
長門「ビッグセブンパンチ!」ボコォッ!
スーパー大井「グェッ?!」
陸奥「ビッグセブンチョップ!」ベキィッ!
スーパー北上「ウワー」
三番艦「ビッグセブンラリアット!」ドゴォッ!
スーパー北上・大井「「ヴェッ?!」」
ズドーン!
スーパー大井「ゲホッゲホッ!ウググ……北上サ……」
スーパー北上「ウゲェ……吐キソウ……」
長門・陸奥・三番艦「「「ビッグセブン!トリプルキック!」」」グオオオオオオオッ!
スーパー大井「ヒャアアアアアアアアアア!!!!!北上サァァアアアアアアアアアアアアン!!!!!」ギュウゥゥゥ
スーパー北上「モーオ終イダ〜」
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
ザザザザザァッ
長門「フー……ッ!」
陸奥「はぁぁ……」
三番艦「足ツった」
北上「うぅ……ちょー痛い……」キュピィン
大井「北上さん……ハスハス……」キュピィン
67
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:38:37 ID:9BflJzhY
深海ロボ『クタバルガイイ……!』ジャコッ
長門「戦艦水鬼!」
深海ロボ『ムゥ?!』
長門「長門キィイイイイイイイイック!」ズドオオオオオオッ!
深海ロボ『グアアアアア!!!!!』グラッ
長門「皆!私達が脱出した穴を狙うんだ!」
陸奥「皆の火力を一か所に集めるの!」
三番艦「吹雪、共に奴を倒そう!」ジャコン
吹雪「三番さん……わかりました!」ジャキッ
長門「整列!構え!」ジャコッ
陸奥「空いてる手はそっと添えて」スッ
愛宕「全砲門解放!」ジャコッ
高雄「全弾装填!」ジャキッ
赤城「標準固定!」キリリッ
瑞鶴「引き絞り!」キリリッ
天龍「いつでいいぜ!」ジャキンッ
金剛「皆のバーニングソウルを受けてみるがいいデス!」ジャキン
比叡「比叡も準備完了です!」ジャキッ
雷「こっちも大丈夫!」チャキッ
電「用意完了なのです!」チャキッ
暁「絶対外さないわ!」チャキッ
響「ハラショー」チャキッ
深海ロボ『オノレ……!消エサレ……!』ジャコン
長門「撃てぇー!」
陸奥「たぁー!」
三番艦「でぁー!」
吹雪「せぁー!」
愛宕「ぱんぱかぱーん!」
高雄「ぱー!」
赤城「でぁーっ!」
瑞鶴「くらいなさい!」
天龍「どりゃぁあー!」
金剛「バーラングラァアアアアアアブ!」
比叡「ラァアアアアアアアブ!」
雷「はー!」
電「なのです!」
暁「てぇーい!」
響「とー!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!
深海ロボ『ヌ、ヌァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』
ズガガカガガガガガガガガガガガガ
深海ロボ『馬鹿ナ……コノ私ガ……イツ……ドコデ……選択ヲ……間違……エタト……イウノダ……』バチチチッ
深海ロボ『海ノ底……!嫌ダ……!イ……ヤダ……!モウ……!』ボロッボロッ
戦艦水鬼「カ・エ・リ・タ・ク・ナ・イ」
ゴポポポポポポ…………
68
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:40:40 ID:9BflJzhY
ゴォォオオオオオオオオオオオオ……
長門「……歴史が修復されていく」
陸奥「全て元通りね……」
吹雪「三番さんはどうなるんですか?」
三番艦「……歴史改変マシンが破壊された事で全ての歪みが正されていく。私もまた歪みの一つだ」
吹雪「そんな……じゃあ」
三番艦「ああ、私も消える」
吹雪「……」
三番艦「そう寂しがらなくていい。私は最初から存在しないのだから」
長門「長門型三番艦!」ザッ
三番艦「長門姉さん……」
長門「本来の歴史では、お前は存在しない。だが、今この瞬間は存在している!」
三番艦「……」
長門「歴史が修繕された時、私の記憶にこの事が残っていかはわからない。しかし、改変された歴史の中とはいえお前が生きていたという事は変わらない。だから……お前の水雷魂はしかとこの胸に刻まれるだろう!」バンッ
吹雪「長門司令官……」
陸奥「ふふっ、私もこの胸に刻むわ……あなたの事」
三番艦「長門姉さん……陸奥姉さん……」
吹雪「三番さん!私も、貴女の事は胸の中に……いえ、この心に刻みます!」ビシッ
長門「長門型三番艦に敬礼!」ビッ
陸奥「それじゃあね」ビッ
金剛「サヨナラデース」ビッ
比叡「じゃ」ビッ
瑞鶴「!」ビッ
高雄「それじゃあ」ビッ
愛宕「さよなら……」ビッ
天龍「なんか、わかんねぇけどじゃあな」ビッ
雷「ばいばーい!」ビッ
電「さよならなのです」ビッ
暁「それじゃーねー!」ビッ
響「お別れだ」ビッ
三番艦「……ああ、さようなら……」ビッ
私の全てが溶けだして時の深みへと沈んでいく……
私の記憶の全てが光となって消えていく……
私という存在は消える……
だけど大丈夫、あなたの声が聞こえるから……
大丈夫、還ろうって……
……そう、大丈夫……また生まれて来るなら……きっと……
69
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:45:03 ID:9BflJzhY
暁「今度こそ大会で優勝するんだから!」
響「ならもっとコントロールを練習しよう」
雷「ふっふっふっ……実は今日、間宮さんの所のスイーツ無料券を福引で手に入れたわ!」
電「皆で食べに行くのです!」
暁「やったー!」
響「ハラショー」
キャッキャッ
間宮「はーいお待たせ〜♪」
四人「いったっだきまーす!」パク
四人「美味しい〜!」
電「美味しいのです……でも……何か忘れている気もするのです……」モグ
雷「そーいえば……」モグ
暁「何か大切な事を忘れている気がするわ」モグ
響「……?」モグ
瑞鶴「いい?私が真っ先に敵艦隊に攻撃したから体力を作戦時間内に削りきる事ができたのよ!」
加賀「瑞鶴さん、貴女の攻撃よりも私の的確に弱点を狙った攻撃が今回の勝利を導いたのよ。貴女の攻撃がなくとも、削りきる事は可能だったわ」
瑞鶴「ムッキぃ!なんですってぇ?!」
加賀「事実を言ったまでです」
瑞鶴「だったら勝負よ!……あれ」
加賀「どうされました?」
瑞鶴「いや……何か……忘れてるような……」
加賀「まったく、呆れた物です。……いえ、私も……そうですね……」
金剛「バーニングラァアアアアアアアアアブ!」抱きっ
霧島「こ、金剛姉様に抱き着かれている!これは……!」
金剛「へ?ソーリー、また間違えてしまったのデース」パッ
榛名「もーお姉様ったらしっかり確認してください」
金剛「ソーリーソーリー、ところで提督は何処に?」
比叡「提督なら、別の鎮守府に出張してます」
金剛「な、な、な……なんで前日に言ってくれないんデスかー?!とっても寂しいデース!」
比叡「寂しい……?」
榛名「そう言えば、なんだか部屋が広く感じるというか……」
霧島「居る筈の誰かが居ない気がします……」
金剛「提督以外にデスか?……確かに……そう、デスね……」
70
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:46:16 ID:9BflJzhY
愛宕「今日もぱんぱかぱ〜ん!とストレッチよ〜!」
高雄「はい」
愛宕「さあ、まずは三人で……ってあら?私達……二人しかいないわよね?」
高雄「そうね、私と愛宕さん以外に……誰かいましたっけ?」
愛宕「?なんだか釈然としないわ……」
高雄「ですね……」
陸奥「どう長門、調子は」
長門「うむ、最近はさして強力な深海棲艦が現れる事もなく、私としては資料に目を通し判を押すだけだからな……肩がこるばかりだ」
陸奥「もう、言ってくれれば代わるのに……」
長門「いや代わってもらう程の量でもないさ」
陸奥「そう言って根詰めていると、体壊しちゃうわよ〜」
長門「気遣い感謝する…………」
陸奥「?どうしたの?」
長門「いや……もう一人……誰か隣にいたような気がしてな……気のせいかもしれんが」
陸奥「……言われてみれば……確かに……なんだか寂しいわね……」
長門「むぅ……」
夕立「駆逐イ級!そっち行ったっぽい!」
睦月「吹雪ちゃん!」
吹雪「うん、任せて!」ジャコッ
イ級「ウォオオ!」
吹雪「当てます!」ズドォッ
ドオオオオオオオオオオオン……
睦月「敵駆逐艦、撃沈を確認!」
夕立「任務完了っぽ〜い!」
睦月「やったね吹雪ちゃん!」
吹雪「えへへ……大分上手くなった気がする!」
――ッソーイ……
吹雪「へ?」バッ
睦月「吹雪ちゃん?」
夕立「どうかしたっぽい?」
睦月「早く帰らないと怒られちゃうよー」
吹雪「う、ううん!なんでもないよ!今行くから!」スィー
71
:
鎧カリバー
◆OPO1uqcrCU
:2015/04/06(月) 22:47:34 ID:9BflJzhY
〜19XX年〜
長門「ここまでだな、戦艦水鬼!」
陸奥「もう逃げられないわよ!」
戦艦水鬼「イマイマシイ……ガラクタドモ、メ……ッ!!」
長門「貴様ら深海棲艦による支配はさせん!」
戦艦水鬼「ククク……ソウダナ、私ノ負ケダ……シカシ、タダデハ、沈マン……ココデ、貴様ラモ、死ネェ!」バリバリバリバリ
陸奥「!長門!」
長門「ああ!」バッ
ドオオオォォォ…………
長門「はぁ……はぁ……終わった……のか?」
陸奥「はぁ……そういう……台詞は禁句よ……」ピトッ
こうして深海棲艦は全滅した。
長門と陸奥の長く、辛い苦悩の日々から解放されたのである。
彼女達は今を乗り越え、未来へと舵を取る……
ザザァ……ザザァ……ザザァ……ザザァ……………………ゴポッ…………オッソーイ…………ゴポポポポポ…………ザザァ…………ザザァ…………ザザァ…………ザザァ…………
完
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