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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ19

1管理人:2016/05/11(水) 03:02:30 ID:???
DMMのブラウザゲーム、艦隊これくしょん〜艦これ〜のエロパロスレです。
エロ妄想なりSSなりご自由にどうぞ。
シュチュやネタ妄想雑談しつつ、ゆるーく行きましょう。

SSは形式不問、長いのも短いのもエロいのもエロくないのもご自由に。
リョナ・強姦・死姦・スカトロ・ふたなり・性転換などの特殊嗜好を含む内容は注意書き必須

百合・女性提督ネタは百合スレで、こちらに投下の場合は注意書き推奨
【艦これ】 艦隊これくしょんで百合 ←検索したら出ます

■■禁止事項
批難中傷・荒らし
SS作者以外による改変/改竄および他スレへの投下
投下のあからさまな妨害・その他スレの空気を悪くする言動
上記を行った場合は警告なしで削除とホスト規制します。

※次スレは>>980を踏んだ人が立ててください。

公式
http://www.dmm.com/netgame/feature/kancolle.html

艦これエロパロ避難所板
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/16725/

保管庫
http://www55.atwiki.jp/kancolle_ero/

第二避難所
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/16181/

78名無しの紳士提督:2016/08/01(月) 16:34:50 ID:Tf2ZOKcA
乙ですぅ

79名無しの紳士提督:2016/08/03(水) 01:30:41 ID:wsIO5upA
艦娘ではなく、艦息として転生した装甲空母ヴィクトリアスが自慢の魚雷(意味深)でビス子を足腰立たなくなるまで犯すというシチュ。

80名無しの紳士提督:2016/08/03(水) 11:37:12 ID:TSWj97FA
そこはフタナリとか双頭バイブでええやん

81名無しの紳士提督:2016/08/04(木) 08:48:40 ID:IttU4yug
むしろ普通に魚雷で突きまくられて足腰立たなくなっちゃったビス子をお姫様抱っこでお持ち帰りするんでも良くない。…普通すぎるか。

82名無しの紳士提督:2016/08/05(金) 09:47:09 ID:RWN8bibg
艦載機を飛ばせど飛ばせど大きくならず。じっと胸を見る

83名無しの紳士提督:2016/08/05(金) 11:05:24 ID:0CgZ8eqE
平たいほうが使いやすいぞ

84名無しの紳士提督:2016/08/05(金) 22:20:05 ID:f7c4hfXE
空母は甲板胸という言葉がある通り胸が平らな方が都合がいい。
弓を引く場合は勿論、それ以外の発艦方法でも空気抵抗が大きく気流の乱れを起こしかねない大きな胸は空母には不要。
反対に重巡や戦艦は自身の放つ砲撃の衝撃から臓器を守るための筋肉が付き、結果的に胸が発達しやすい。

故に空母でおっぱいが大きいのは元々戦艦として建造される予定だった赤城、加賀
15,5cm砲を搭載する計画があった蒼龍
同様に15cm砲を積む予定だったグラ子


え?雲龍?龍鳳?知らない子ですね

85名無しの紳士提督:2016/08/07(日) 20:55:42 ID:D2ZnpAdI
>>82ですが、うわあここはかつて海軍が誇った歴戦の空母が多い板ですね……

「んー……あっ、ぽい?」
 いつものように近海の警備にあたって、いつものように工房のボスである工作艦「明石」が艦隊の最終的な点検を行っている。
 夕立が真っ先にチェックされたのも、いつもの事だ。駆逐艦であるためあまり手間がかからない事、といって後にすると待っている間にそわそわと落ち着きがない事、点検が終わり艤装が済めば戦意に溢れ大人しくしているようになる事など、そうなる理由がいくつかあった。
 だからその時、工房の隅で物陰から提督が姿を見せた時も、こてんと大きく首を横に倒して、どうしたのかしら、と思うに止まった。これが出撃前でなければ、あるいは掃除機と戦う子犬のようになっていただろう。
 提督は目深に被った軍帽の下でにっこりと笑い、人差し指を立てて「しーっ」といってきた。
 そのままこいこいと手招きされたので、とことこ歩いていく。
 すぐそばに立つと、提督が嬉しそうな笑顔のままもう一度指を唇に当てたので、夕立も声は出さずに(てーとくさん?)と口をぱくぱくさせて聞き返した。
「これを。持っていきなさい……おっと。乱暴にするなよ。そうだ、いい子だ」
「ぽい?」
 そういって、提督から手渡された包みは丁度、夕立の手のひらの上に収まるくらいの大きさで、まだほんのりと温かかった。
「間宮が握ってくれたんだ。戦闘糧食だ。具は何だったかな……五目だったか。大丈夫か、嫌いじゃないか?」
「ん! 好きっぽい!」
「そうか。よかった。頑張ってきなさい。よしよし、いい子だ。さっ、早く戻れ。みんなには内緒だからな」
「ん。しーってするっぽい!」
「ああ、そうだ。しー、だからな」
「んー! んんー!」
 二人で顔を合わせて「しー!」と言い合った。
 夕立はぴょんぴょんと跳ねて何度も頷いた。その度に、背中の装備の50口径12.7cm連装砲2基4門に1基門、40mm単装機銃2基、61cm4連装魚雷発射管2基8門、爆雷投射機などが、がしゃんとなった。
「提督さんのためなら、夕立、どんどん強くなれるっぽい!」

86名無しの紳士提督:2016/08/07(日) 21:13:16 ID:D2ZnpAdI
ここ五年ぐらいずっと夕立におにぎり渡し続ける作業を行ってます
夕立がすごい可愛い。おにぎりで張り切っちゃう現金さがやだもう最高ほんとかわいい(ばばばば

87名無しの紳士提督:2016/08/07(日) 21:17:42 ID:/9jY5Kss
さてここで、第1回俺問題です
上記文章内のキーワード3つで、俺が連想したことはナンでしょう

「しーっ」
まだほんのりと温かかった。
みんなには内緒だからな

88名無しの紳士提督:2016/08/07(日) 23:39:40 ID:D2ZnpAdI
>>87はひょっとして天才ではないのか
ボブは訝しんだ

89名無しの紳士提督:2016/08/08(月) 00:44:00 ID:5Uyo063E
一度で二度美味しいとはこのことか

90名無しの紳士提督:2016/08/08(月) 09:11:43 ID:5rVBfWOM
4-3で対潜レベリングしてるのに絶対夜戦してよねっておねだりする川内ちゃんすっげえ可愛い
随伴艦の開幕爆撃オーバーキルぶち込んでMVP強奪して大はしゃぎする祥鳳さんすっげえ可愛い

91名無しの紳士提督:2016/08/08(月) 13:47:30 ID:HK9qIiTY
8月8日はハッチャンの日
アハト・アハト!

92名無しの紳士提督:2016/08/09(火) 19:25:02 ID:9MMaG6ko
8月9日は89式戦車&大初童貞の日っぽぃ

93名無しの紳士提督:2016/08/13(土) 01:20:21 ID:B6uCRGrI
段々東がフェチ度の高い変態になりつつあるな

94名無しの紳士提督:2016/08/14(日) 23:19:03 ID:4.XIdrUo
解ってない人から見たら変態の大集会にしか見えないんだろうな、そもそも
違うけど

95幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:10:12 ID:vlDTuP4Q
一年ぶりに幼妻大鯨ちゃんシリーズを投下します
自分のSSにありがちな妄想による独自設定も結構あります

96ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:11:47 ID:vlDTuP4Q
八月一日。静かな一日だった。作戦の前だというのに特に慌ただしい事もなく平和であった。

「無事帰ってきました。良かったぁ〜」

仕事を終えようとしていた俺の耳にささやくかのような甘くかわいらしい声が聞こえた。
どうやら観艦式の予行に行っていた艦隊が戻ってきたみたいだ。

「ああ、みんなご苦労さ……!?」

労いの言葉をかけようとして顔を上げたら
ビキニからあふれんばかりの大きな胸が目に飛び込んできた。

「観艦式の予行、大成功しました」
「ご、ご苦労……」

俺は何とか平静を保とうとしていたがきっとそうならなかった事は態度に出ていただろう。
水着の女の子がいきなり見上げた先にいたら驚きを隠せるわけがない。
それでも一度でも水着姿を見た事があったなら何とか驚かないでいられるが、
今回は初めて見るものだった上に、着ている者が着ている者だけに余計にドキドキした。

「これ、報告書です」
「あ……ああ……」

はにかんだような、少し恥ずかしそうな表情を見ると何だかこっちもそんな気持ちになってしまう。

「私の計算通りね」
「提督さん、大鯨さんを見てドキドキしてますね」

鳥海と鹿島のひそひそ話が聞こえた。どうやら彼女達の仕業らしい。
まあ大鯨自身も少し前に水着を今度見せますとか言っていたけど……

「…大鯨、その格好……?」
「あの、私…水着、着てみました。どうでしょうか?」
「……うん…凄く……いいよ……」
「あ、あの、あまり見つめないで下さい…はわゎゎゎ…」

大鯨の水着姿はなんというか、本当に可愛かった。
豊かなおっぱいが見えるのもポイント高いが、
何よりも彼女の恥じらう姿が一番かわいくて、
俺も何だかドキドキが止まらなかった。

「司令官様と大鯨様、どちらも初々しくて、
 なんというかその…恋愛漫画を見ているみたいですわ」
「一緒に暮らしはじめてから二年、結婚してから一年半以上も経っているのに…」
「でも夫婦円満でとてもいいのです」

春風、弥生、電が次々と言った。彼女達も一枚噛んでいたようだ。

97ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:13:47 ID:vlDTuP4Q
「みんな、ありがとうな」
「私たちじゃなくて大鯨さんに言ってほしいのです」
「そうだな…………大鯨、その水着姿、凄くかわいいよ。
 おかげでとても元気が出てきたよ。ありがとう」
「ど、どういたしまして……」

うん、やっぱりかわいい。大淀が休暇でいない中仕事を一人で頑張っていたが、
仕事量がいつもよりは少なかったとはいえ夜までかかった為、
仕事を最後の力で終わらせて遠征の報告等は帰ってきた大鯨らに任そうかと思っていたが、
彼女の水着姿を見た途端驚いたと同時にやる気も出てきた。
仕事も終わらせ、遠征の報告書も俺がやり、そしてそのあと…………

「はわゎ〜、やっぱり恥ずかしい〜。
 ねえ、鹿島さんや鳥海さんも水着を着てください」
「ええっ!?」
「だってやっぱり私一人だけ水着だと恥ずかしいですし、
 それに鹿島さんは水着着ようかどうか考えていたじゃないですか」
「あ、あくまでも用意しようかなあと思っただけで用意しますなんて言ってないし……」
「…鳥海さん、あなたに至っては『今度』って言ってましたよね?」
「い、色々と立て込んでいて…」
「今年だけじゃなくて去年も『今度』って言いながら結局着ませんでしたよね?」
「な、なんであなたが怒るのですか…」
「さっきも言いましたけど、私一人が水着とか、冷静になって考えたら本当に恥ずかしくて…」
「二人はあなたたちに気を使ったんだよ……」
「弥生?」

いつもは静かな弥生だが、今ははっきりとした声で言った。

「もし鳥海さんや鹿島さんが水着になって、それで司令官を誘惑しちゃったら大変なことになります。
 だから二人は水着を着なかったんですよ。それに大鯨だけ水着の方が一層際立ちますし…」

鳥海や鹿島が水着を着るようなそぶりを見せながら結局着なかったのは俺達に気を使ったからか。
確かにそう考えられなくもない。しかし…

「でも……司令官様はそんな簡単に誘惑に負けるようなお方ではないと思います」
「風ちゃん?」

俺が言い出そうとした直前に春風が口を開いた。
その内容には春風と昔からの知り合いだった鹿島も思わず愛称で呼んでしまっていた。

98ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:15:19 ID:vlDTuP4Q
「確かに司令官様はよく色々なものに目をひかれます。
 そして大鯨さんとは違って気恥ずかしさが湧きにくいからか、
 大鯨さんに対してよりも素直になりやすいでしょう」

春風の言っている事は結構正しい。俺は大鯨相手だと意識しすぎて
上手く褒めようとして結局上手く褒められない事もある。
逆に他の人に対しては割と素直な感想が出やすい事がある。

「でも司令官さんは大鯨さんを決して裏切るような人じゃないのです。
 確かに司令官さんは色々なものに目が行きやすいのですけど、
 これと決めたら脇目も振らずに突き進む人なのです。
 私たちが心配しちゃうくらいに真っすぐなのです……
 だから司令官さんは大鯨さんとすべてを捧げ合った以上、
 最後まで大鯨さんへの愛を貫くはずなのです。
 龍鳳の艦長が鹿島の艦長に異動したという歴史があって、
 それが大鯨さんにもふりかかるかもしれない運命なのだとしても、
 司令官さんなら絶対にそんな運命は跳ね退けるのです」

いつもは弥生ほどではないとはいえ口数が多い方ではない電が長々と言った。
彼女は俺が提督になって初めての部下となった艦娘だが、
電自身も俺が初めての上司となる司令官であり、
今に至るまでずっと一緒に艦隊運営をしてきた電は
ある意味では大鯨以上に俺の事を知っていてもおかしくはない。
まあ最近は俺のせいでよくも悪くも変わってきている面があったりするから、
出来たら俺のせいで変な道には進んでほしくないが……

99ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:15:49 ID:vlDTuP4Q
「……そうですね。私たち、大鯨さんの気持ちをあまり考えずに押し付けちゃったみたいで……」
「私も龍鳳と鹿島の史実を変に意識しすぎて勝手に暴走しちゃって……大鯨さん、ごめんなさい」
「いいんです。鳥海さんも鹿島さんも提督と私のことを考えた上でそうしたみたいですから。
 私最近は仕事がない時は子供たちにばかりつきっきりでこの人とは…」
「子供につきっきりなのは母親として当然だ。気に病む事はないさ。
 むしろ俺が提督業に追われて父親として子供に向き合い切れているかどうか……」
「……そういえばあの子たちは?」
「祥鳳と瑞鳳達に見てもらっているさ。特に変わった事はないさ」
「よかったぁ……」
「そういえば提督さんと大鯨さんの子供って男の子と女の子の双子だったんですよね」
「そうだ。中国じゃ龍鳳胎と呼ばれる、とってもおめでたいものだ」
「さすがは龍鳳に改造される可能性のある艦娘の子供……といったところですか」
「確か中国では普通の双子でもめでたいって聞きましたね」
「龍は皇帝、鳳凰は皇后だ。鳳凰も鳳で男、凰で女ってのもあるけどな」
「とにかくこの鎮守府の一番偉い人とそのお嫁さんがおめでたいことに恵まれたってすごく幸せなことですね」
「……あ、もうこんな時間なのです」
「長々と話し込んじゃいました……」
「いや、君達が帰ってきた時点でもう君達の仕事は終わった。
 私の仕事も報告書の確認だけだ。ちょっとくらいはいいさ」
「そう言ってもらえるとありがたいです」
「皆さんと久々にお話できたの、楽しかったです。明日からまた忙しくなりそうですけど、
 もし今度こういったことがあったらその時はお茶とお菓子を用意したいですね」
「それでは提督さん、大鯨さん、あとはお任せしました。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
「お休み」

鹿島達は一足先にあがっていった。俺と大鯨も報告書の確認作業をし、すぐに終わらせたのだった。

100ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:16:28 ID:vlDTuP4Q
「はぁ〜、暑い時にはぬるめの風呂が一番だな」

仕事と確認作業を全て終わらせ、子供達がもう寝た事を確認した俺は風呂に入った。
岩風呂であり、ちょっとした野外気分が楽しめなくもない。
暑い夏だから熱いのは嫌だが、かといって冷たい水風呂もそれはそれでさっぱりしないので、
人肌より少し温かいくらいがちょうどよい。

「今日も一日ご苦労様でした」

何故か彼女と一緒に入る事になった。一応さっきから着ていた水着のままだ。
提督として大鯨に命じたとかではなく彼女から誘って来たのだ。
別に提督命令を自分の欲望に使う気はまったくないし、
意に反する相手を風呂から追い出す時に使おうとくらいは考えているが、
彼女は追い出す理由が全くない。精々俺が恥ずかしいというくらいだが、
追い出して変に亀裂が入っても嫌だから受け入れていた。

「しかし…一緒に入りたいなんて…」
「夫婦だからいいじゃないですか」
「まあそうだけど」

夫婦だからっていつも一緒に風呂に入るものではないだろう。
むしろ本当は俺から誘いたいくらいだが
そんな事したら何だか嫌われるんじゃないかと不安になって俺から誘った事はほぼなかった。

「それにあなたの背中を流したくて……背中は洗いにくいですから、
 少しでも私が力になれたらと思って……」
「………わかった。頼むよ」

俺は彼女に背中を流してもらうことにした。

「それじゃ早速」
「はいっ、お任せください」

そう言って彼女はボディソーフの蓋を開け、椅子に腰掛けて背中を向けた俺の背中に…

「っおい!?」
「ああっ、もう…動かないでください」
「直接かけて…」
「いいからじっとして。私にお任せください」

あまり見たこともないような剣幕で言われた俺は従うしかなかった。
あまり変な事して機嫌を損ねてしまうのも嫌だしね。
俺は言われるがままに彼女の言葉に従った。
しばらくして背中に柔らかい感触がした。明らかにスポンジ等ではない。

101ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:17:01 ID:vlDTuP4Q
「これは…」
「どう……ですか?気持ちいい…ですか…?」
「……うん」

俺は素直に答えた。後ろは見えないから彼女が何をしているのかはわからないがどう考えても確実に……
……胸で俺の背中を擦っている。二つの柔らかい大きなものが当たっている感触があったからだ。

「おっぱいはみんなあの子達に飲ませましたからミルクを無駄にして汚しちゃう心配はありませんよ」

自分でカミングアウトしちゃったよこの子は。
なんでこんないかがわしい店みたいな事
(俺は一度も行ったことがないのでそういう店で実際にどんな事をしているかなんて知らない)
をしているのだろうか。そう考えている内に泡立った感触が増してきた。
きっと水着がスポンジやタオルの代わりになっているのだろう。

「背中だけじゃなくて前も洗いますね」

そう言った彼女だったが身体の動きを止めなかった。その代わり…

「ここもちゃあんときれいにしましょうね」

手に泡をたくさんつけて俺の固くなっていたちんちんを包み込んだ。

「あなたのおちんちんは皮で包まれていますから、しっかりと洗わないと不潔ですよ」

そしてちんちんの皮を剥き、露出した亀頭をゴシゴシとし始めた。

「うぉわあっ!?」
「ふふっ。気持ちいいみたいですね」
「もうちょっと動かず、優しく……」

俺は毎日ちんちんの皮を剥いて洗っているが、
あくまでもシャワーをそれなりの時間当てているだけである。
夜戦とか、何かしらの行事の前にはちゃんと石鹸で洗っているが、
彼女の洗い方は他人が俺のちんちんに触れているという事もあってかとても刺激的に感じた。
しかも胸で背中を洗い流す行為も未だに行っていた為にとてもエロティックに興奮してきた。

「もういいっ、充分だっ…」

俺はそう言うのがやっとだった。そして……

102ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:17:46 ID:vlDTuP4Q
「あっ…………」

ぴちゃん……

風呂に一滴の雫が落ちた。俺のちんちんは彼女に握り締められながらびくん、びくんとしていた……

「…………」
「……スッキリと…しましたか…?」
「………ありがとう……」

沈黙が流れかけたが、彼女の方から沈黙を破る言葉をかけてきて、俺は素直にすっきりしたと答えた。
すっきりしたかったわけじゃないから思ったよりはすっきりしてないけど……

「じゃあ次はこちらで……」

そう言って彼女は湯舟に入り、岩風呂の岩に片手をついて俺の方に尻を向け、
水着の下の部分をずらして女性の最も大切なところを見せた。
それは明らかに普通の水やお湯とは違う濡れ方だった。

「私…もう我慢出来ません…だから…早く…」

彼女は我慢ならないみたいだ。俺も正直我慢ならない。
彼女とは去年の土用の丑以降は身体を重ね合わせた事がなく、自慰さえも最近はしていなかった。
そのせいで一発発射したというのにまだまだ俺のちんちんはびんびんに勃起したままだった。

―挿れたい…彼女の暖かさを感じたい…
彼女の胎に俺の遺伝情報と欲望と想いをぶちまけて溢れるくらいに満たしたい…
雄としてこの雌を孕ませたい…俺の全てで染め上げたい―
そんな本能的なものが頭を支配せんとする中で俺はなるべく冷静になろうとしていた。
俺は彼女の赤ちゃんの部屋へと続くところの入口に赤ちゃんの素の発射口を口づけし、そして……

103ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:18:40 ID:vlDTuP4Q
「んっ!」
「あ!そ、そんないきなり!」

俺は一気に最奥まで遠慮なく突き入れた。
出産を経験したからか記憶にある以上にすんなりと入っていって挿れた俺も驚いた。
しかし、次の瞬間一気に締め付けられる感触がした。
俺を離すまいとする彼女の締め付けは処女を奪った時の感覚に迫るものだった。
あの時は俺も童貞を捧げた身であった故に堪え切れずに吐き出してしまったが、
今回は事前に射精していた為すぐに発射する事はなかった。
とは言っても一年も身体を重ね合わせていなかった為、
その瞬間はまたすぐに来そうであった。俺は遠慮なく腰を動かした。

「やあっ、そんなっ!激しすぎですっ!」

風呂場にじゅぼじゅぼした音と少し湿ったパンパンという音が響いた。

「やめてください…そんなに激しくしたら…
 声、我慢出来なくて…みんなに聞こえちゃう…見つかっちゃう……」

さっきまで散々声を出していたのによく言うものだ。しかし岩風呂でするのは初めてである。
もしかしたら彼女の頭の中では海に来て岩場に隠れながら
スリリングなセックスしているというロールプレイをしているのだろう。

「大丈夫だって。こんな所には誰も、来ないって」

俺もそう思って彼女に付き合う事にした。もし間違っていたならその時はひたすら誤ろう。
でも脱衣所の入口に提督入浴中だから入ってくるなと注意書きをして、鍵もかけておいた。
よっぽどの緊急事態でもない限り扉を蹴破ってでも人は入ってこないはずだし、
脱衣所に入らなければ風呂場の音も聞こえない。

「だから君のかわいい声を、存分に聞かせてくれっ!」

俺はもう完全に悪乗りしていた。突く度に響き渡る、俺より四つ下という年齢に見合わぬ幼い声と、
元気な子供を産めそうな大きな尻に興奮が止まらず調子に乗りに乗っていた。
もし騎乗位だったならこちらの主導権こそ取り辛いものの、
幼い声に違わぬようなかわいい童顔と、
それとはアンバランスなわがままおっぱいの激しい揺れにまた別の興奮が生まれただろう。
だが見えないからこそ妄想する楽しみもあり、俺は妄想しながら興奮していた。
そんなんだからもう二発目の射精が迫っていた。

104ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:19:12 ID:vlDTuP4Q
「そろそろ限界だっ…膣内で出すぞっ…!」
「はぃ…あなたのを…たくさん…」

了承を得た俺は更にスピードを速めた。
もし拒否されたなら無理矢理膣内に出そうとはしなかっただろう。
出すとしたら最初から了承を得た上でのロールプレイの時くらいだろう。
俺は昇って来る感覚を抑え切れず、もう限界という所で最大の力で腰を打ち付けた。

どびゅびゅっ!!どびゅっ!!びゅるっ!

俺は彼女の腰を掴み、一滴も零すまいと全力で胎内に吐き出していた。

「ああぁぁ……熱い……私の中が……あなたで……満たされ……」

彼女も快楽を享受しながら俺の想いを受け止めていたのだった。

「はぁぁ……はぁぁ……」
「ふぅ……はぁ……」

久しぶりのセックスに二人とも息を切らしかけていた。
長い射精が終わった後、俺は彼女の膣からちんちんを抜いた。

ごぽっ

そんな音がした気がした。彼女の膣口から俺の精液が溢れ出していた。
こんなに出せるなんて…彼女は名器だな…
俺は口には出さずにそう思った。

105ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:19:48 ID:vlDTuP4Q
「もう……こんなにたくさん……また子供が出来ちゃったらどうするんですか……」
「あ……こんな時に何だが、今度新しい伊号潜水艦の艦娘が着任するんだ」
「えっ、本当ですか?」
「伊26。昔は伊27という名前の潜水艦で、その名は改名した時に別の潜水艦に使われた。
 伊26はニーナじゃなくてニムって呼んでと言っていたな。
 個人的には彼女もニーナって呼んで、伊27が着任したらそっちはニナと呼んでもいいが、
 それは彼女たちが決める事になるだろうな。
 まあとにかく今度伊26が私に任命されてこの鎮守府に着任することは確実という事だ」
「そうですか。ますます潜水母艦として頑張らなきゃ……
 ってそうじゃなくてえ、私たちに子供が出来たらの話をしてるんです!」
「君だって欲しいって言ったじゃないか」
「質問に答えてくださいよ」
「ん……その時はもっと提督として頑張るさ」
「……あの子達も弟か妹が出来たら寂しくなくなりそうですね」
「そうだな……」

一人っ子だった俺は寂しさこそなかったとはいえ、彼女の言葉に理解出来るものがあった。

「……こんなに出しちゃったんですから、もっとしましょう」
「そうだな。一年もしていなかったんだ。もっともっとしてもいいな」

遠征から帰ってきた時の彼女は些か恥ずかしがっていたが、今の彼女は色欲に溺れている。
最初はちょっと躊躇いがちでもいざその時となると止まらなくなる。
俺も彼女も蠍座であるが故にそういった面が共通しているのだろう。
一度火が付いた俺達はもう止める事が出来ない。
明日も仕事だが午後からという事もあるのが大きな理由だろう。
俺達は流石に朝早くから仕事があるのに夜戦とかするほど馬鹿ではない。
余裕があるからこそこうするのだ。
俺達は一年ぶりにお互いの愛を激しく確かめ合うのだった。


―終―

106幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:23:02 ID:vlDTuP4Q
以上です
水着大鯨ちゃんは来たけど
海での夜戦は誰か来たらと思うと怖くてできないと考えてこういう話にしました
セリフで水着に言及していた鳥海と鹿島が水着を着なかった理由も
自分なりに考えてみました。あくまでも彼女達以外に別の誰かが提督とくっついているということ前提なので
鳥海か鹿島と相思相愛の場合で水着着てこなかった理由は単に忙しかったとかいう理由になっちゃいますが……

それではまた

107名無しの紳士提督:2016/08/15(月) 21:33:00 ID:VYHsURTU
大鯨シリーズいつも楽しみにしてる、乙

108名無しの紳士提督:2016/08/16(火) 15:28:51 ID:G5Th4VvA
提督分身系とか複数提督(双子・三つ子、親戚従兄弟)系の
イチャ風の男多数×艦娘一人(ないし「男が娘一人に対し最低二人なら複数でも可」な作品あります?

109名無しの紳士提督:2016/08/17(水) 21:03:10 ID:WdrZl.Sw
大鯨かわいいよ大鯨

110名無しの紳士提督:2016/08/18(木) 21:01:07 ID:.Tcnqt9E
これは良いものだ

111名無しの紳士提督:2016/08/19(金) 23:18:57 ID:3Gf4Z6AQ
水無月を中破させて入渠させると
フェラでビュルビュルと口に出されてそれを飲まざるを得なくなった水無月が
「司令官・・・あーごめんこれは不味いよ」
と言いながらも全部飲んで
「これ・・・綺麗にするから待ってて・・・んん・・・」
と自分からお掃除しに行って周りに付いているものも全部飲むと言う
ものすごく健気でいやらしい子にしか思えないのはきっと掘りで疲れているせい

112名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 00:17:52 ID:Y72SaYiM
E-2でドラム缶3本背負った電が戦艦夏姫をクリティカルでSATSUGAIしたんだが、どういう絵面だったのだろうか
電がドンキーコングになったのか、戦艦夏姫にドラム缶を挿入したのか

113名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 07:15:21 ID:Mor/wX/2
縄をくくりつけたドラム缶を鎖分銅のように高速で振り回し、その勢いで殴打したり投擲してぶつけたりってのはよく見るなぁ

114名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 14:40:56 ID:Cv6aQFoA
>>112
電って言うくらいだし、ドラム缶に詰めて電撃パンチでも喰らわせたんでしょ

115名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 14:43:20 ID:OZglNbVY
中に仕込んでいたガソリンで焼いた説

116名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 16:19:09 ID:lqc5d79A
このスレ的にはドラムカン風呂のお色気シーンとか

117名無しの紳士提督:2016/08/21(日) 22:59:32 ID:UmR6vYLs
そーいやドラム缶風呂って初出かも。リンガとか南の方の泊地とかなら違和感なく出せるし、しおいとかみたいに映える娘もいるしな。…掘りも振るわないことだし、堀に使う体力を少しだけ文才に振り分けてみてもいいかもしれん。

118名無しの紳士提督:2016/08/22(月) 09:42:35 ID:pdJQK8cM
大潮の「小さな体に大きな魚雷」って挨拶が卑猥な意味に聞こえる

119名無しの紳士提督:2016/08/22(月) 16:31:32 ID:n4CLq0Kg
>>117
ちょい昔の薄い本で、提督専用ドラム缶風呂が壊れたところに初代エラー娘が登場して、艦娘のドック(風呂)を使えって流れになって実際に提督が入浴していたら
浴槽の底にいたゴーヤが(次に入渠してくる艦娘を脅かすイタズラのため)いきなり浮上してきたところでその光景を見られそうになった提督が慌ててゴーヤを
再び風呂に沈めて(物理)誤魔化していたら今度はゴーヤが水中で提督の潜望鏡(意味深)にイタズラを始めてそのままセクロスの流れに…ってのがあったな

120名無しの紳士提督:2016/08/25(木) 14:53:53 ID:OTqLps4Y
「あらぁ、ケッコン相手のエロ本チェックは嫁の務めなのよ?」と荒潮にそそのかされて、提督の留守中に私室を物色したら
拘束椅子道具責めやら浣腸プレイやら尿道責めやら想像以上にディープなジャンルの本が出てきて
途方に暮れちゃう霞ちゃんかわいい

121名無しの紳士提督:2016/08/27(土) 01:43:19 ID:fMv81JlQ
イベントで大和引っ張り出したけど、
大和の水着姿はやはりいいな
胸の間にラムネを挟んでいる意味は小一時間問い詰めたいが、
あの弾力性あふれる胸は犯罪的だ

122名無しの紳士提督:2016/08/27(土) 09:10:27 ID:H23Brs3A
大和さんすっごい柔らかそう

123名無しの紳士提督:2016/08/28(日) 19:39:44 ID:QThoz2ys
今日本屋フラついてたら、絵本を前に「足長おじさんと足柄おばさんって響きが似てるよね」って言ってた奴がいたンゴ

恵まれない少年に筆おろししてくれるエッチで綺麗なお姉さん、か……

124名無しの紳士提督:2016/08/28(日) 23:07:38 ID:RoAKXUP6
足柄おばさんという単語でも
足柄叔母さんという単語には凄く惹かれるモノがある

125名無しの紳士提督:2016/08/28(日) 23:54:19 ID:sXYzQ0dM
あ^〜閉経見え始めた足柄obsnに高齢出産させたいんじゃあ゛〜

126名無しの紳士提督:2016/08/30(火) 06:39:09 ID:e08l5TM2
海の海水浴で児気反応忌雷の群れに
穴という穴を…なネタSSはないんか?

127名無しの紳士提督:2016/08/30(火) 11:45:28 ID:UsvOvYe6
マックスがすっかり触手系になってしまった原因の児気反応忌雷

128名無しの紳士提督:2016/08/31(水) 08:17:01 ID:pKBGNvNQ
寧ろ文月皐月が児気反応忌雷に…が見てぇ…

129名無しの紳士提督:2016/09/02(金) 12:01:42 ID:cVBxFd5g
応急修理女神「貴方が轟沈させたのは『貴方が脱ぎ捨てた制服をこっそり持ち出して匂いを嗅いでいる霞』ですか?
          それとも『貴方の留守中にこっそり寝室に潜り込んで枕に秘部を擦りつけている霞』ですか?」

提督「や、そういうのいいんで、『いつもガミガミ怒鳴ってるけど本当は心優しい普通の霞』を返して下さい」

応急修理女神「貴方はとても正直な人ですね。そんな貴方には
          『いつもガミガミ怒鳴っているけど貴方が脱ぎ捨てた制服をこっそり持ち出して匂いを嗅いだり
          貴方の留守中にこっそり寝室に潜り込んで枕に秘部を擦りつけている霞』をお返ししましょう」

提督「いやだから普通の霞でいいから! 俺の霞を返せ!」

応急修理女神「ご安心ください。それが『貴方の霞』ですよ」

霞「いっそ沈めて・・・」

130名無しの紳士提督:2016/09/02(金) 20:52:10 ID:mzBiE3AA
ベッドの海に、かな?

131名無しの紳士提督:2016/09/02(金) 23:38:44 ID:WPGMyS96
とりあえず最初嫌がるけど途中から観念する情景が身に浮かぶが

132名無しの紳士提督:2016/09/08(木) 05:41:01 ID:VnrtFNg6
最近のキャラが柔らかくなった霞やだやだ!
僕の霞はいかなる時も冷静で気を荒げない歴戦の水兵で、いっぱい敵を沈めてきたし、いつか自分の番が来たらそれを黙って受け入れる、海の上で戦い続けて生まれた筋金入りの運命論者だもん……。

133名無しの紳士提督:2016/09/08(木) 05:41:34 ID:VnrtFNg6
>>129じゃあこれ
 これは本当に霞なのだろうか?
 妖精さんがこしらえた、よくできた偽物なのではないのか?
 心の疑問を解決するために、うつむいて真っ赤になったその頬を「ぎゅっ」と抓った。霞は視線を落したまま、二言三言ぽつりと、聞くに堪えない汚い言葉を呟いた。
 態度こそ普段からは想像もできないものだったが、その罵倒はまぎれもなく霞そのものだった。
 可愛らしい少女には到底不釣り合いなその卑語を背中に受けながら、自分は今日まで戦い抜いてきたのだ。
「なるほど。たしかに間違いないようだ」
「……」
 そうなると、この別人かと疑いたくなるほどのしおらしさは、被弾による損傷に対しダメコンによって撃沈は免れたものの、一時的に動揺しているせいなのだろう。ぎりぎりのところで生還を果たしたのだ。その後多かれ少なかれ言動に奇妙なものが表れても、決して本人を責められない。
「そのー……あれだな……いつもの、霞だ」
「だから正しくは『貴方が脱ぎ捨てた制服を……』」
「いいからいいから」
 工房で腕を振るう連中というのはどいつもこいつも軽薄な冗談が過ぎる。
 霞が性を持て余して自慰に耽るだと? 最高に愉快な想像じゃないか。
 むしろ、それを嫌がる男もいないだろう。特に、霞のような綺麗な子に想いを向けられて。
「それは冗談ではないのですね?」
「冗談を言ってきたのはそっちだ! さっ、もういいだろ。かすみ……」
 話している間も、指先のふにふにとした素晴らしい感覚を名残惜しく思ってあちこち触れて撫ぜていたが、いつものような怒号と拳、あるいは蹴りのいずれも一向に飛んでこなかった。そのせいで止め時を忘れて、さらさらとした銀髪のつむじを見つめながら、その下の赤面を想像し、手のひらで頬をゆっくりと擦った。内側から熱を放っているようにあたたかい。
 だからその時霞の手に、手首を完全にがっちりと掴まれて、完全にやりすぎたと悟った。
 顔を伏せたまま、怒りによってか肩も腕もぶるぶる震えていて、手は汗でびちょびちょに濡れていた。
「ああもう……! 馬鹿ばっかり!」
「ま、待て、そっちは何もないぞ」
 何もないどころか、積み重なった資材の山に隠れれば、あらゆるところから死角になる。
 艦娘の反乱……フランケンシュタイン・コンプレックス……偶然の誤射……。最悪の予想が次々と脳裏をよぎった。
 みっともなく言葉尻が裏返り、まるで女みたいな悲鳴をあげてしまう。
 すると霞は手を繋いだそのままに、ぐるんと振り返った。
 その顔は、秋の紅葉よりもなお赤く、耳まで染まっていたけれど……しかしその言葉を聞いた自分の方も、負けないぐらいに赤くなってしまったのだ。
「女の方から誘わせる気?! ほ、ほんとに……黙ってついてらっしゃいったら!」

134名無しの紳士提督:2016/09/09(金) 02:25:35 ID:vXjPzbc6
>>133 これはいいものだ
やたら駆逐艦の凌辱物が多いのは気のせいだろうか?

135名無しの紳士提督:2016/09/09(金) 18:33:27 ID:VzrcSr6.
>>134
光源氏計画は永遠の男のロマンだから……
それに合意があるから凌辱じゃないしヘーキヘーキ

大潮辺りは下手に覚えさせたが最後、連日無邪気に絞り取られそうでそれも又良し

136名無しの紳士提督:2016/09/11(日) 10:59:18 ID:IDCp4VoM
>>135
小さな体に大きな魚雷でボゴォヒギいな拡張物にハマる大潮

137名無しの紳士提督:2016/09/16(金) 00:26:56 ID:USOX1JSw
慰安鎮守府読んでて思ったんだけど、
提督なり艦娘なりに気に入られたから東は鎮守府にいると
でも謎の深い艦娘のところに正体も掴めない人間は本来入れるはずがない
つまり見つかった時点で何故入ってきたか自白させられる……
そんな感じの流れになった時にノリノリで独房に拘束されている男を犯しに来るのは誰だろう?

138名無しの紳士提督:2016/09/18(日) 19:08:02 ID:3KXWOrvo
まとめの更新した人乙です
でも長編のところもできたら更新して欲しいところです

139名無しの紳士提督:2016/09/24(土) 15:08:43 ID:s22eag7w
>>137 ノリノリで犯すとは別かもしれんけど日向かな。自身の肉体は本当に人間と同一のものなのか試すとか言って表情ほとんど変えないまま犯すみたいな感じになりそう。

14018-403:2016/09/25(日) 18:58:39 ID:/I1fX8VM
今日は様々な艦娘の進水日ですが
鹿島のSSを投下します
今回はエロがない上に他の艦娘が目立ったり
独自設定がまたまた多数出てきますがご了承ください

141せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 18:59:32 ID:/I1fX8VM
8月31日、夏も終わろうとしている日、俺達は伊良湖岬にある、鎮守府の出張所兼甘味処に来ていた。
湾内の奥にある鎮守府とは違い出張所は外海に接した所にある。
俺はいつもは鎮守府で大事な内務をしていて、出張所の艦娘には鎮守府から指示を出しているが、
今日は出張所の近くの甘味処にも常勤している伊良湖が帰ってくるという事で
俺は鹿島達と共に出張所に来ていた。

「提督、鹿島さん、水無月ちゃん達。伊良湖特製のアイス最中をどうぞ」
「やったあ。伊良湖ちゃんありがとう」
「これがモナカ…日本のおやつ…」

イギリスの戦艦ウォースパイトの艦娘が珍しそうな顔で最中を見つめた。

「おいしそう……ありがたくいただきます」

鹿島はテーブルに器が置かれるや否や最中を手に取り食べはじめ、
他のみんなも次々と手に取り食べはじめた。

「日本にはこんなにも美味しいものがあったなんて……
 他の食べ物にも期待出来そうですね、よしよし」

イタリアの空母アクィラの艦娘はその味にとても満足したようだ。

「そうだよ。ねえ、お兄さんも食べて」
「お兄さん?」

海外艦娘達は驚いた顔で俺達を見た。

「こら、お兄さんじゃなくて提督さんか司令官でしょ」
「ごめんなさい鹿島お姉ちゃん」

水無月は今までの癖が抜けてないのかつい昔のように俺を呼んでしまった。
彼女はつい最近俺によって艦娘水無月に任命された為、彼女はまだ俺を艦隊司令官としては見ず、
昔、彼女がまだ艦娘候補生であり、俺が提督ではなかった頃からの呼び方を時々していた。

「まあそんな事はどうったっていい。それより水無月、俺も最中を貰うよ」
「はい、どうぞ」

水無月に最中を手渡された俺は早速食べ始めた。
いつもは健康を考えてあまり甘いものは食べないが、
伊良湖の最中は健康の事も考えて作られている為、安心して食べられる。

142せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:00:45 ID:/I1fX8VM
「確かに本当に旨いな。しかし横須賀から帰って早々働かせてすまないな。
 君にはじっくりと休んでほしかったところなのだが」
「いえ、一ヶ月ぶりに故郷に帰ってきて、
 波の音を聞いていたら元気が出てきて、長旅の疲れも一気にとれちゃいましたよ」
「それならいいが…」
「提督、冷えたぜんざいもあるから待っててくださいね」
「楽しみに待ってるよ」
「ふふ……」

笑みを浮かべながら伊良湖は厨房へ走っていった。

「伊良湖ちゃん本当に元気だね」
「彼女はこういう時が一番働ける時だからな」

伊良湖――本名【伊良子 岬(いらこ みさき)】はここ、
伊良湖岬(いらござきだったりいらごみさきだったり読み方複数)出身の艦娘である。
艦娘といっても彼女は戦闘能力はなく、水上移動能力と他の艦娘と共通の高い馬力があるだけだった。
しかし彼女自身の料理の才能は間宮に匹敵する程であり、
彼女の作った料理を食べた人間はたちまち皆元気になる。
また、伊良子家は料理で財を成した家系であり、その血筋は彼女にも受け継がれている。
そして伊良子家は艦娘達のパトロンでもあった。
資金面での援助はもとより、伊良子家の土地である伊良湖岬にこの地方の鎮守府の出張所が建てられたのも
伊良子家が所有していた土地の一部を借り受けたからである。
伊良子家の経営する甘味処は伊良子家の店の事も考えてあえて作らなかった出張所の食堂も兼ねていた。
ちなみに本来は東海地方には鎮守府はなく、作る計画もなかったのだが、
二年前の夏の大規模作戦の際に日本に艦娘がほとんど出ていって留守だった時に
日本本土のほとんどが深海棲艦の別動隊によって襲撃され、かなりの被害が出た。
艦娘達は大規模作戦で出払っていたとはいえ本土まで深海棲艦に攻められたのは事実であり、
大本営のやり方等への不満の声も沢山あがっていた為、
本土の警備体制の強化の為に太平洋側新しい鎮守府の設置計画があがった。
鎮守府がなかった東海地方にも新しい鎮守府と出張所が作られたのだった。
ちなみに何故出張所があるのかというと本来は伊良湖岬に鎮守府を建てる予定だったのだが、
東海・東南海・南海地震が起こった場合の津波による被害を懸念し、
伊勢湾の奥に重要な設備を置いた鎮守府を建て、
ここはドックや訓練所等の機能だけを備えた前線基地としたからだ。
もし東海地震が起きても湾内の奥にある鎮守府に津波被害は何とか抑えられるはずである。
もし伊勢湾内が震源地だった場合は……その時はその時である。
ただ深海棲艦が伊勢湾内に突如出現したとしても鎮守府から直接出撃させればいいはずだ。
幸いな事に現在の所伊勢湾等の内海や日本海付近では深海棲艦が突如出没したという話は聞かないが。

143せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:03:02 ID:/I1fX8VM
「提督さん、どうしたんですか?」
「ん?ああ、二年前からの事を思い出していたんだ。
「二年前の日本への深海棲艦襲撃の時は大変だったと聞いたわ」
「艦隊が出払っていた時に日本全国の主要都市が一斉に襲撃されたという意味では最大の危機だった。
 強さや厄介さで言えばもっと恐ろしい奴らと戦った事もあったが、
 そいつらは俺達と戦っていた時は本気じゃなかったらしい。
 それが本当の話だとしたら恐らく全鎮守府が総力をあげても勝てるかどうか……」
「もっと恐ろしい奴ら………その時はどう対処したのかが聞きたいわね」
「助っ人でも現れたんですか?」
「その通りだアクィラ」

アクィラが正解を答えたが、彼女自身も冗談で言ったのか
本当にそうだったの?と言わんばかりの表情だった。

「……だったらもしまたそのもっと恐ろしい奴らが現れてもその助っ人に頼めば…」
「残念ながら彼女達との連絡は無理だ。その時は提督ではなかったとはいえ、
 ある程度彼女達と関わった俺でも全然わからないし、
 ここの前提督も恐らく彼女達の詳細は知らないだろうし、恐らく大本営も……
 ……今も海のどこかで元気でやっていて、またいつか会える……
 そんな祈りに近いような事しか出来ない今、俺達自身が頑張らなきゃいけないんだ」
「己の力を高めようとせず、ただ不確定要素に期待するしかしない者に
 勝利の女神は微笑まないでしょうしね」
「私だっていつかグラーフみたいに夜戦を出来るように頑張りますよ」

ウォースパイトの言う事はもっともだ。自らの努力の結果ではなく
偶然を第一に期待する奴に未来が切り開けない事は俺自身が身をもってわかっていた。
アクィラもぽんこつおねーさんと評しちゃえそうな雰囲気や性格とは裏腹に
空母としての限界を越えようと必死にもがいていた。
それは単にドイツ艦娘のグラーフ・ツェッペリンという、
空母でありながら夜戦が可能な艦娘への対抗心というだけでなく、
空母艦娘としての能力が客観的に見てもあまり高くなく、
艦の能力の限界を別の角度からカバーしようという、艦娘としてのプライドなのだろう。

「みなさん意気込んでますねえ。頑張ってくださいね。
 私も練習巡洋艦として、提督さんの秘書艦として、
 戦う為の力はほとんどありませんがみなさんのパワーアップの為に精一杯頑張りますね」
「よろしく頼むわね」
「今までも出来たんだし、これからだって!」

鹿島も燃えていて、三人とも決意を新たにした。
……ここでさっきから水無月が会話に入ってこない事に気付いた。

「どうしたの、水無月?」

暗い顔と驚き顔が入り混じった水無月をアクィラが心配した。
普段は人懐っこく感情豊かな水無月には珍しい態度だったからだ。

144せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:08:19 ID:/I1fX8VM
「アクィラさんとウォースパイトさん、二人とも外国の人で、
 ちょっと前までは話す言葉に外国語も入っていたのに、
 今じゃ色んな日本語を知ってたり流暢に話せたり出来て……」

海外艦娘であるアクィラやウォースパイトが流暢に日本語で会話出来たのは
海外艦娘も最近かなり増えてきたが全体で見れば艦娘やその関係者は日本人が大多数の為に
日本語を海外艦娘に習わせた方が手間がかからないだろうと考えられたからだ。
アメリカ艦娘のアイオワやドイツ艦娘のビスマルク、
その他多くの海外艦娘達は俺の鎮守府で夏の間に日本語をみっちりと教えられていた。
結果みんな数週間で日本語をマスターしたのだった。

「それは鹿島のおかげよ」
「そうです、彼女の教えがよかったからよ」
「でも二人とも鹿島お姉ちゃんと知り合いだったからこんなに早く上達したと思う…」

ウォースパイトは鹿島の遠い親戚と聞いたし(あとどこかの王家の末裔とも聞いた)
アクィラもポーラ・ザラ姉妹共々鹿島と昔からの知り合いだったからか
最近日本に来た艦娘とはいえある程度日本語は出来ていた為
前々から来ていた海外艦娘達と同じくらい日本語力があったのだ。

「それに比べて水無月はつい最近艦娘になったばかりだからほとんど何も下地はないし、
 睦月型だから戦闘でも役に立てなくて足手まといだし……
 水無月はさっちんやふみちゃん、ながながみたいには司令官の役に立てないよ…」
「まだ諦めるのは早過ぎだろ。確かに睦月型自体の戦闘能力はあまり高くないが、
 睦月型の艦娘達はみんな前提督に鍛えられて戦いで華々しい活躍をした。
 水無月が今はまだ燻っているのもあまり俺達が構ってやれなかったからで君が思い詰める必要はない」
「司令官…」
「睦月型はみんな艦娘としても天才だったが、艦娘になる前からも天才だった。
 世間でも結構名の通った存在だった上に学力だってトップクラスで、
 それが艦娘として座学を学ぶ際にも発揮されていた。
 俺なんて君達と同じくらいの年頃どころか今の自分でも君達に勝てるかどうか……
 水無月、君も睦月型という選ばれた存在だ。早々に結論なんて出さずにもっと自信を持て」
「……うん、わかったよ……」
「鹿島、今回の作戦の報告書の作成等は私が行う。君は明日から水無月をみっちりと鍛えてくれ」
「わっかりましたぁ!練習巡洋艦の本領、期待していてくださいね」
「よろしくお願いします、鹿島お姉ちゃん」
「ええ、お姉ちゃんに任せなさい!」

鹿島は元々人にものを教えるのが得意で、
彼女自身も教えるという事に生き甲斐を感じていたが、
最近は海外艦娘に日本語を教えるという事しかできず、
練習巡洋艦として艦娘の戦闘能力を鍛え上げるという事が出来なかった。
その為、練巡としての本領を久々に発揮出来る事に喜びを感じていた。

145せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:09:17 ID:/I1fX8VM
「あ、提督さん、もうすぐ大鯨さん達が帰ってくる時間ですよ」
「ん、そうか。もうそんな時間か」
「早く戻りましょう」
「いや、彼女達には帰ってきたらここでぜんざいを食べてもらおうと思ったから
 大鯨達の艦隊には帰ったらここに報告に来るように出発前に言っておいた。
 ついでにこれから遠征に向かう由良達の艦隊にも出発前に来てもらうつもりだ」
「どうして?」
「みんな作戦の影響で疲れが溜まっているはずだ。
 だからみんなには伊良湖のおやつを食べてもらって元気になってほしいからな」
「そう…」

俺のやり方が不真面目に見えたのか、ウォースパイトの目が少し冷ややかだった。

146せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:10:27 ID:/I1fX8VM
「て・い・と・く。提督、第二艦隊、ただ今戻りました。大成功です」
「ご、ご苦労……」
「た…大鯨さん、その格好は…」

遠征から帰ってきた大鯨はまだ水着を着ていた。

「着替えてから報告するべきでしたのでしょうけど、こちらの方が近かったのでつい…」
「…まあ今は移行時間だから別にいいだろう。
 それよりもうすぐ冷やしぜんざいが出来上がるはずだ。ここで一服していけ」
「わかりました」

俺は大鯨達を待たせつつ、ぜんざいと由良達が来るのを待った。
「提督さん、第三艦隊、もうすぐ遠征に行ってきます」
「わかった。冷やしぜんざいももうすぐ出来上がるはずだからそれを食べてから行け」
「わかりました…」
「……どうしたんだ由良?」
「あ、あまり見ないでください…」
「水着じゃないのに恥ずかしがるなんて…」

由良の態度を訝しがる鹿島。由良の格好はいつものセーラー服ではなく浴衣姿だった。
別に水着とは違って何も恥ずかしいものではないはずなのに…

「だってあまり提督さんの目をひくと鹿島さんが…」
「気を遣わないで由良さん。その浴衣、似合ってますよ。ね、提督さん」
「ああ」

鹿島は俺に気にしないでいいと言わんばかりに俺からの感想を聞き出した。

「提督、浴衣姿ならあたしがいっちばーんかわい……あ痛っ!」
「大丈夫か、白露!?」

『一番』が口癖の艦娘の白露が俺のもとに走って来たはいいが思いっきり転んでしまった。

「痛ったー…」
「白露さんなんて格好に…って下に水着を着ていたんですね」
「ごめんなさい提督、仮眠をとっていたのですが少し寝過ごしてしまい遅れてしまって…」

遅れて朧がやってきた。去年と同じく彼女も浴衣姿だった。

「ほら、白露」
「ごめん朧…」

あられもない格好で転んだものの下に水着を着ていたおかげで少しはマシだった白露に朧は手を差し延べ、
白露はその手を取って少しバツが悪そうにしながらも起き上がった。

147せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:11:38 ID:/I1fX8VM
「うぅ……ありがとう、朧……っ痛た……擦りむいちゃった……」
「大丈夫!?……これくらいなら絆創膏で十分よ」
「ごめんね…………」

朧は絆創膏を白露に貼った。絆創膏を出す瞬間に水着が見えた気がしたが
おそらく彼女も準備に余裕がなかったのだろう。

「もう……二人とも、早く準備しないからこうなるんですよ〜」

そうこうしている内に阿武隈もやってきた。彼女も第三艦隊の一員として遠征に向かう予定だ。

「提督、ごめんなさい…」
「いや、まだ少しは余裕があるからいい。それよりもちゃんと事前準備は怠るな。
 前もって準備しておかないからこうなるんだ。これからは気をつけるんだ」
「はい」

白露と朧は素直に応えた。

「ところで急いでいたはいいがダメコンは持ったか?」
「大丈夫だよ、艤装にちゃんと備え付けてあるから」
「よし」
「提督、冷やしぜんざいができましたよ〜…あら、賑やかだと思ったら皆さんお揃いで」

伊良湖が厨房の奥から顔を出して呼びかけた。
俺達が話している間にぜんざいを作り終わったらしい。

「特製の材料で腕に寄りをかけて作りましたよ、提督、どうぞ」
「伊良湖さん、お帰りなさい」
「ええ、大鯨さん達も遠征お帰りなさい。冷やしぜんざいです。由良さん達も出発前に是非」
「ありがとう伊良湖さん」
「それじゃいただきまーす」

白露はいの一番に飲みはじめた。他の艦娘も次々と飲みはじめた。

148せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:14:27 ID:/I1fX8VM
「ん〜、おいしい!」
「元気出たか、白露?」
「うん!」

先程までの痛そうな顔とは打って変わって明るい顔となった。
心なしかキラキラと輝いているようにも見える。

「あ、そろそろ出発時間だ」
「そうね、そろそろね。それじゃ、行ってきます」
「行ってきまーす!」

ぜんざいを食べて元気になった由良達は遠征に出かけていったのだった。

149せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:16:18 ID:/I1fX8VM
由良達も出発し、大鯨達もウォースパイトやアクィラと共に食べ終わった後に食堂から出て行った。
今は俺と鹿島と水無月と伊良湖だけだった。

「伊良湖ちゃんのぜんざいを食べてみんな凄く元気になったね」
「ほんとね……ねえ伊良湖さん、今度私にあのぜんざいの作り方を教えてくれない?」
「あ…ダメです。あのぜんざいの作り方は企業秘密です。あと最中も…」
「そんなあ…」
「君や間宮の作った食べ物を食べた者は疲れていても元気になったり、
 普段以上の力を発揮できるようになったりしていたな。
 レシピに秘密があって、それは門外不出ってわけか」
「そうです。あと材料も特別なものを使っていますからおいそれと使うわけにはいきません。
 手に入れようにも結構値が張るものですから……
 でも鹿島さん、他のおやつの作り方なら教えてあげます」
「本当ですか、ありがとう」
「でも練習巡洋艦の艦娘にものを教えるなんてちょっと変な感じですね」
「練習巡洋艦だって最初から何でも出来るわけじゃありませんよ。
 人にものを教える為には自分も色々と知ってなきゃダメですからね。
 その過程で自分でするだけじゃなく人から聞くことも大切ですから」
「鹿島お姉ちゃんって頑張り屋だねえ」
「人から物事についていつどんな事を聞かれてもいいようにいつも色々な事を学んでいるからな」
「もう……お兄さんはニブいなあ…」
「むぅ……何だよ」
「もうすぐ秋だよ。食欲の秋、恋の季節……
 鹿島お姉ちゃんは大好きなあなたにおいしいものを作ってあげたいんだよ」
「み、水無月ちゃん!」
「あれ?違うの?」
「そうじゃなくて…もう……マセたこと言わないでくださいよ……」

明らかに図星だろう。鹿島の態度を見ていたらいくらニブい俺でも大体想像はつく。

150せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:17:26 ID:/I1fX8VM
「好きな人の為に一生懸命になれる女の子ってとっても素敵ですね」
「もう、伊良湖さんまで!」
「でもどうして水着姿を披露しなかったんですか?」
「え…」
「私もですけどけっこうな数の艦娘はある時期になると普段とは違う格好をしますけど
 鹿島さんはクリスマスの時とバレンタインの時、
 それも当日くらいしか披露しませんでしたよね」
「そういえば鹿島の特別な姿はほとんど見てなかったな」
「お正月に晴れ着を着る事もありませんでしたし、
 梅雨の季節はともかく夏だって水着を用意しようかと思っていたみたいなのに着ませんでしたから」
「もうすぐ秋だけど浴衣とか特別何か用意している気配もなかったな」
「すみません、それは、その…忙しかったから……」
「…………確かにそうだな。俺が提督になった去年末から君には随分と仕事を頑張ってもらっていたし、
 それより前も俺が提督になれるようになる為に俺に付き合わせてしまったし…………
 …………よくよく考えたら鹿島が特別な衣装を用意する暇がなかったのは大体俺のせいだった……」
「サンタ衣装は鎮守府にあった仮装用のものでしたし、
 エプロンだって鎮守府の食堂のものを拝借していたみたいですし、
 自分特別な衣装を用意する時間がなかったですからね」
「すまない鹿島。特別な装いはともかく、君にはほとんど休みを与えず、
 いつも俺の仕事に付き合わせてしまった」
「謝らないでください。私は提督さんの秘書艦で、
 提督さんの力になることが私のやるべきことですから」
「ああ…ありがとうな…」
「でも仕事ばっかりというのも心配だよ。ここ一ヶ月はしょうがないとしても、
 最近司令官と鹿島お姉ちゃんが一緒に出かけるところ見たことないし…」
「と言いますか休暇自体ほぼ取ってなかったですよね提督さん。毎日毎日仕事ばかり…
 たまに休みがあったとしても精々半日程度…
 私もあまり疑問に思わず同じくらい働いていましたから人の事は言えませんけど、
 少しはじっくりと休んでみたらどうですか?」
「休みたいのは山々だし、そりゃあ君との仕事以外の時間を作らなければならないけど、でも…」
「…睦月型のみんなが子供ながらにみんなの役に立ってるのに、
 自分は小っちゃい頃からあんまりみんなの役に立ってなくて、
 それで今まで何もしてこなかった分を今取り返そうとしている…」
「水無月……?」
「司令官のさっきの口ぶり的にそんなこと考えて仕事ばっかりしてるんじゃないかって思ってさ」
「……やはり睦月型はただ者じゃない奴らばかりだな……
 水無月の言う通りここ一ヶ月の俺は今までしてこなかった分を取り返そうと
 その分仕事ばかりしてきていたんだろう」
「それだけではなく、提督が提督となってから少しずつ人が変わっていっているようにも思えます」
「そういえば司令官が司令官になったのと同じ頃に鹿島さんと結婚したんだよね」
「ま、まさか提督さんがそんな事になっちゃったのは私のせいですか…」

151せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:18:27 ID:/I1fX8VM
鹿島は俺がこんな事になっているのを自分のせいなのではないかと思ったが、
確かに鹿島が無関係とは言いきれないかもしれない。
昔鹿島から「いつか世界中をまわりたい」というような事を聞いた事があった。
その言葉が俺の心の中に引っ掛かっていて、
鹿島の夢を叶える為に静かな海を取り戻そうと提督として全力を出してきたのだろう。
だがこの事を鹿島に言ってしまえばますます負担になると思い言い出せなかった。

「いえ…鹿島さんと結婚した事は関係ないと思います。
 提督は根っこの部分では今でも変わっていませんから」
「司令官として偉くなれば偉くなるほど仕事ばっかりって気がするよ」
「すまない。自分の立場が上がれば上がるほどそれに相応しい働きをしなきゃならないって思ってな」
「真面目なんだね、司令官は。普通は逆に思いそうなのに」
「真面目というか融通がきかないって感じですね。ちゃんと見てあげないと心配です。
 今はまだ完全に仕事の事しか頭にないわけじゃありませんけど、
 その内壊れちゃいそうで不安です……」

鹿島をここまで心配させてしまうなんて……
仕事をする事が人の為だと思い込むというあかんパターンに陥ってしまっていたようだ。

「心配かけてすまない。これからはもう少し仕事を控えるよ」
「約束ですよ」
「ただ作戦の最中は休めるかどうか…」
「わかってますよそれくらい」
「提督、いくら将官だからって周りの目を気にしてばかりいないでくださいね。
 提督だって人並みの休息を取っても誰も文句は言いませんから」
「ありがとうな」

上の立場にいるがゆえにそれに相応しい人間であろうと無理をする俺を心配し、
無理にそうあろうとはしなくていいよと言ってくれる人達がいる事が素直に嬉しかった。

152せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:20:04 ID:/I1fX8VM
上の立場にいるがゆえにそれに相応しい人間であろうと無理をする俺を心配し、
無理にそうあろうとはしなくていいよと言ってくれる人達がいる事が素直に嬉しかった。

「でも提督さん、来月の24日までもう予定が埋まってますね。
 24日も含めて半日だけ仕事という日も少しはありますけど…」
「ねえ、25日は仕事を空けてるって事」
「そうだ」
「確か9月25日って……」
「練習巡洋艦鹿島が進水した日…私が進水した日ですよ」
「し、進水……」
「誕生日を進水日と表現するのは艦娘らしい言いまわしだ。
 艦娘はみんなそれぞれが司る艦の進水日が自身の誕生日という運命にあるからかな」
「私のその日をちゃんと覚えてくれていてよかったです」
「ねえ今からでも他の日にも休みを入れられないのかなあ?」
「入れる予定はないな」
「どうして?」
「これだけ仕事をすれば9月25日の一日くらい、
 何が何でも休んだって文句を言われやしないだろうからな」
「あなたらしい考え方ですね。まあ私も同じ考えですけど」
「提督、今日の事を忘れないでくださいね」
「忘れたら妙高姉さんや朝潮ちゃんに言っちゃうからね」
「わかったよ」

鹿島だけでなく伊良湖と水無月の為にも約束を忘れないでおこう。
俺はそう心に誓った。勿論その事を必要以上にガチガチに考え過ぎない事も。

153せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:21:55 ID:/I1fX8VM
「結構人がいますねえ」

9月25日。練習巡洋艦鹿島が進水した日、
その日と同じ日にこの世に生まれた女性が俺に声をかけた。
普段は鹿島の艦娘である彼女も休日となれば普通の女性である。
今日は彼女は艦娘としての服ではなく、動きやすいカジュアルな服装だった。
髪型もゆるふわな髪をツインに纏めたものではなくポニーテールにしていた。

「その髪型、かわいいな。服装だっていつもとは違って新鮮な魅力があるよ」
「本当ですか!?よかったぁ…」

俺に髪型や服装を褒められた彼女の笑顔はとてもかわいかった。
いつもとは違う髪型や服装も彼女の違った魅力を引き出していたが、
笑顔だけはどんな時でも一番魅力的なものである。

「しかしすまないな、見たかったテレビ番組が終わるまで待たせて。
 今日は君の言う事を出来るだけ聞くと約束したのに…
 これじゃ君のしたい事が出来ないかも…
 君の誕生日だというのに俺のわがままを聞いてもらってすまない」
「別に見たい番組を邪魔してまで付き合わせたくはありませんから。
 そもそも提督業を行っている時だって、その時間になれば休憩してテレビを見るでしょ?」
「はは…」

時刻は午前十時の少し前。俺達二人は公園に来ていた。日曜だからか家族連れも沢山いる。

154せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:23:49 ID:/I1fX8VM
「それにしても平和ですよねえ。まるで深海棲艦の脅威があるなんて嘘みたいです」
「君達が守っている平和だからな。俺だってもっと頑張らないと…」
「もう…仕事の事は忘れてくださいよ」
「ごめんごめん。今頃鎮守府のみんなも俺達に休日をって事で必死に頑張ってるはずだ。
 そんな彼女達に酬いるには俺達がゆったりと休まなきゃならないからな。
 さて…これから何をするんだ?映画を観に行くのか?」
「見たいアニメ映画はありましたけど、あまりにも大人気でこの日のチケットが取れませんでしたから」
「そうか」
「まあ動員数が百万人を越えた映画ですから中々チケットが取れませんよ」
「銭湯の女湯も今頃ガラガラだろうな」
「へ?」

俺の言葉の意味を彼女は理解出来なかったようだ。

「あ、それは同じ名前の別のラジオドラマだったか」
「んー、あなたって色んな事を知っているんですね」
「名前だけは知っているという程度のものも多いけどな。
 同名の作品を知っているのも四半世紀前にてつをがやっていたからという程度で内容は知らないさ。
 ところで映画が観れないとすると今日は何をするんだ?」
「とりあえずこの公園で運動しましょ。
 今までずっと鎮守府か出張所にいて体を動かしていませんでしたからね。
 頭で考えてばかりいると頭だけが疲れてノイローゼになっちゃいますから」
「そうだな。人間はいつかは死ぬという事だけが頭の中でぐるぐる巡ってノイローゼになった美少年も
 恋人である美少年キラーとの激しい夜戦で体を動かす事によってノイローゼから立ち直ったしな」
「な…夜戦…」
「あ、ちなみに同じくノイローゼになったつぶれアンマンの国王殿下は
 腹を空かせた巨大蛸の水槽に投げられて必死で逃げ回ってノイローゼから立ち直ったなあ」
「それ、何の話ですか…」
「後で教えるさ。それよりも運動するんだろ。
 俺は最近運動しなかったからか体の動かし方をあまり覚えてなくてな」
「まっかせてください!ちゃんとした体の動かし方をきちんと教えますよ。
 運動の後は伊良湖さんから教わった料理を食べさせてあげますからね」
「ああ、期待してるよ」

提督業ばかりしていて人間らしさを失い都合のいい機械のようになりたくはない。
俺はもう細かい悩みなんて考えるのをやめ、
俺を大切な人だと思っている大切な彼女と共に一日中戦いから離れた過ごし方をしたのだった。
 
 
―終―

155せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて 後書き:2016/09/25(日) 19:31:54 ID:/I1fX8VM
以上です
海外艦娘が日本語をスラスラと喋れるようにするため
鹿島に水着グラがなかったこともあわせて
水着を用意しなかった理由とかをそういう風に考えました
他の時にも特別グラがなかったのは忙しいという理由付けも
この世界線の提督の来歴的にこじつけました
今回は鹿島の教える人としての立場をフューチャーしたつもりですが
他の方々の方が目立っちゃったかも……
主となる艦娘だけでなく他の艦娘も描くと深みが出るでしょうが
バランスを崩すと主役の娘の影が薄くなってしまいます
そこは気を付けないと……

それではまた

156名無しの紳士提督:2016/09/25(日) 22:27:02 ID:ZIA.0uzM
    /||ミ 
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157名無しの紳士提督:2016/10/05(水) 15:37:09 ID:6Om5/d6g
久しぶりに見たら作品来てた、乙ん

さっき昼寝してたら艦これやってる夢を見て、木曾が「キソ。出撃するキソ」って言ってて目を覚ました

158sage:2016/10/05(水) 17:38:06 ID:q6RJRNIg
まとめwikiを18スレ950まで更新しました
18スレ豊作すぎて終わらないでち

> 138
現在ある長編ページの新作は追加している(筈)
提督×鹿島は長編ページ作ってもいい感じですが
先ずは現行スレに追いつくのを優先しています
暫くお待ち下さい

159名無しの紳士提督:2016/10/06(木) 21:04:31 ID:4v692Dno
秋月から自分はこれでも20歳だと聞かされた。
…なぜかはらはらと涙が出てきた。普段の俺なら合法ロリだと歓喜するはずなのに。

160名無しの紳士提督:2016/10/08(土) 00:13:30 ID:5AsVNuaE
鹿島がドロップするようになってもあんな難しい海域でドロップするんじゃあ昼の練習艦としての意味なくない?だってそこまで行ける提督ならもう練習艦が教えることなんて何もないからな!

…こうなったら夜の練習艦になってもらうしかない。

161名無しの紳士提督:2016/10/16(日) 00:06:25 ID:Rh0aF/Ak
最近優しく責めてくれるシチュに憧れてやまない
五十鈴が甘くパイズリしてくれるとか最高ではないか

162名無しの紳士提督:2016/10/22(土) 07:39:58 ID:3WP0rwS2
陽抜の陽炎の恋人になって不知火と不倫したい

16318-959:2016/11/01(火) 02:58:55 ID:9Z8AeCrQ
デ練度と言う言葉がありますね、練度が上がっていけばデレていく、何て素晴らしい言葉なんだ!
でも千代田は練度を上げても……

ちょっと待て何のために練度が155まで上がるんだ!
(デ)練度がまだ足りなかっただけだよ!
彼の人もこう言いました
「諦めんなよ、諦めんなよお前!どうしてそこでやめるんだそこで!もう少し頑張ってみろよ!
 ダメダメダメダメ諦めたら。周りの事思えよ、応援してくれる人達の事思ってみろって、
 あともうちょっとのところなんだから。俺だってこの-10℃のところ、しじみg(ry」
そんなエロくないお話です

164名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:00:09 ID:9Z8AeCrQ

【1】
「君が新しい艦娘だね、よろしく」

「水上機母艦、千代田です。姉の千歳がいつも迷惑かけてませんか?」
「いや、まだ居ないんだよね…」

【2】
「千歳お姉、危ない…!あっ…夢かぁ…」

【3】
「少しは千歳お姉に近づけたかな?」

【4】
「うん、これで勝てる、千歳お姉に勝てるかも!」

【5】
「千代田が一番?あら、お姉はちゃんとやっているかな?」

「だからまだ、居ないって……」

165名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:01:23 ID:9Z8AeCrQ
【10】
「千歳お姉の方に行かせるな!」
(守る相手は千歳じゃないんけど、必死にみんなを守ろうとしている)

「もう、これじゃ水上機運用が……」
(あまり無茶はしないで欲しいんだけど)

【11】
「うっっ、私が大規模修理…」

「千代田さん、今ドック空きましたよ」
「あっ…千歳お姉には黙ってて!お願い!」
「えっ、あっ……はい」

【12】
「千歳お姉くすぐったいよぉ…」
「また千歳の夢を見ているよ……起きろ―、起きろ―」

「って、提督、何してんの…?」
「秘書官を務めている時に眠っている君もどうなんだい」

【15】
「いよいよ水上機母艦から航空母艦にジョブチェンジよ!お姉、見てた?」


「あんた……早く見つけてあげなさいよ」
「探してはいるんだけど……」

166名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:03:00 ID:9Z8AeCrQ
【20】
「千歳です。日本では初めての水上機母艦な「おねえええええええ!」

「千歳おねええええ!探したよぉ!」

「…仲がいいんだね、二人とも…」
「そうですね、私も久しぶりに会えて嬉しいけどとりあえず落ち着いてね千代田」

【25】
「お姉ぇ〜お姉ぇ〜」
「はいはい」
「鎮守府に居る間ずっとくっついているんじゃないかって位だな……」
「いーのっ」

「そうね、あの時はあまり一緒に居られなかったわね」
「……」
「空母に改装された後は一緒に居られたけど慌ただしかったわね、でも今はゆっくり出来るわ」


「なるべく一緒に居られるようにしておくよ」
「やったぁ!」

「ところで提督、何かお飲みになりますか?」
「君の方は真昼間から飲めというのかい」

167名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:04:00 ID:9Z8AeCrQ
【30】
「空母としての千代田もいけるじゃない。千歳お姉、ちゃんと見てた?」
「大丈夫よ、しっかりやっていってるわね」


「…今度は、大丈夫だね」

【35】
「練度も上がってきた所で大規模な改装が出来るようになったよ、早速やろうか」
「ありがとう、これなら正規空母並みよね!」

【40】
「……起きろー、起きろ―」
「千歳お姉、そういうのは二人の部屋で…」

「って、何だ!提督なの?」
(いったい……何をしているんだ……?)

168名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:04:58 ID:9Z8AeCrQ
【50】
「提督、この艤装と迷彩は……」
「みれば分かると思うけど、あの時の改装をモチーフとした新たな艤装だ」

「より大規模な改修計画が整ったよ、これでもっと活躍できるね」
「これなら……あの時と違って…今度はレイテでも大丈夫!」

「そうね、マリアナのようにもいかないわ」
「あっ!お姉の分もあるの!?やったー!」
「自分の事より喜んじゃってるね」

【55】
「提督、お姉から、じゃなかった、司令部から連絡です」
「千歳とはいつも連絡してるよね」

「司令部とお姉どちらから確認しますか?」
「千歳の方はなんなの!?」

169名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:05:37 ID:9Z8AeCrQ
【60】
「…なんか作業が進まないな」
(どうも……千代田の事が頭から離れない……)

「なんでかな……」
(そう言えば……あの時は凄かったな……)

(「痛たたたたぁ…千歳お姉には内緒よ」)
(手に収まらない大きさに、大胆な黒)
「……」

「決してそこだけではないからな、うん、うんうん」

「直向きな所とかかなぁ……」
(……よく分からないけど……これはそう言うものか……)

170名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:06:45 ID:9Z8AeCrQ
【65】

「……」
(僕は君を見ているけど君に僕は見えているのだろうか)

「……提督?」
(どうしたらこの想いは伝わるのだろうか)

「提督、さっきから私を見つめてどうかしたの?」
「なんでも……ないよ」

171名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:07:47 ID:9Z8AeCrQ
【69】
「ふぅーっ、無事戻ってこれたわ」

「あの声はここ最近ご主人様が一番旗艦に選んでいるであろう千代田さんですぞー」
「いや、そんなことは……」
「お帰りなさいませ、千代田さ……」

「作戦は無事成功したわ、大分やられちゃったけど」
「ん……」
「お疲れ様、これまた派手にやられてるな……すぐにドックに」
「行ってくるわ」
「お山……たわわ……」

「さっきから呆けているけど大丈夫かい」
「アイェェェェェ……バルジリアリティショック……あれが軽空母?mjd?」
「……落ちついて」

172名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:08:55 ID:9Z8AeCrQ

【70】
「本当はやりたくはないけど……そう言う訳にもいかないか……」
『千歳、今すぐ来てくれ』


「提督、何か御用ですか?」
「敵母港の空襲を行う、長く難しい作戦だが千歳が居れば艦隊はまとまるだろう」
「分かりました、でもそれだと千代田は……」
「それも分かっている、でも千代田はすぐには出れない…」
「提督……」

「千歳にも辛い思いをさせてしまって済まないと思う」
「いいえ、大丈夫です、行ってきますね提督」

【71】
「お姉を守るためとはいえ、ちょっと無茶をしすぎたなぁ」
「これじゃ私がお姉に心配されちゃうじゃない……」

「ダメね、これじゃ、もっと強くならないとお姉は守れないわ」

173名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:10:00 ID:9Z8AeCrQ

【72】
「提督、千歳お姉はどこにいったかしら」
「千代田が入渠している間に千歳は遠征に行ったよ、これ以上開始を先延ばしには出来なかったからね……」
「えっ……お姉が…?」

【73】
「それでお姉はいつ帰ってくるの?」
「大体3日くらいかかるね」
「3日……」

「お姉が……3日も……?」



「おーい、おーい、千代田ー大丈夫かー」
「無理よぉ〜……大丈夫じゃないよぉ〜……」

174名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:10:41 ID:9Z8AeCrQ
【74】
「お……おねぇ〜…」
「はわわわわ、ぐったりしているのです」
「昨日からそうなってるね」

「お姉が……いないよぉ〜……」
「ちょっと遠征で3日居ないだけじゃないか」
「1時間でも長すぎるのぉ〜……」

「なんで一緒に行かなかったのです?」
「本当は一緒に行かせたかったけど…損傷が激しかったから細かい部分まで整備していてね」
「空母はメンテが肝心よ……」
「だから時間がかかって千歳と一緒に行きそびれちゃった」
「うぅぅぅ、う〜……足りないよぉ〜」

「千歳お姉が足りないよぉ〜」
「とっても、お姉さん想いなのです、見習いたいのです!」
「……ここまではならなくていいからね」

175名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:11:25 ID:9Z8AeCrQ
【75】
「うぅ〜……後2日も退屈ぅ〜…」

「じゃあ明日街の方に一緒に遊びに行こうよ」
「えっ……?提督と……?」

「いつも休みの時は千歳とどこかに遊びに行ってるじゃないか」
「そうだけど……」

「気分転換にもなるだろうし、ここに居るよりはいいと思うよ」
「…お姉の代わりにはならないわ……暇だから……付き合うけど」

「代わりにはなれないか……」
(分かっては、いるけどね…)

176名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:11:55 ID:9Z8AeCrQ
【76】
「お待たせ、提督」
「早かったよ、いつもと違う服だね」

「かわいいよ、千代田」
「なっ、何よ!それよりも早くご飯に行きましょ」

【77】
「じゃあ私はかつ丼と天丼と秋刀魚定食と……」
「ちょっと待ってそんなに食べるのかい!?」

177名無しの紳士提督:2016/11/01(火) 03:13:35 ID:9Z8AeCrQ
【78】
「へぇー……鎮守府の近くにこんな店があったんだ」
「うん、千歳とはこの辺りには来なかったのかい?」

【79】
「あっ、これ可愛い!」
「じゃあ僕が買うよ」
「えっ、いいの?」

「千代田はいつも頑張っているからね、いつものお礼だよ」
「…ありがとう」
「こう言った事は、初めてだね」
「私も何か貰うのは始めてかな……お姉から以外は……」


「提督……大切にするね」




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