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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ19

1管理人:2016/05/11(水) 03:02:30 ID:???
DMMのブラウザゲーム、艦隊これくしょん〜艦これ〜のエロパロスレです。
エロ妄想なりSSなりご自由にどうぞ。
シュチュやネタ妄想雑談しつつ、ゆるーく行きましょう。

SSは形式不問、長いのも短いのもエロいのもエロくないのもご自由に。
リョナ・強姦・死姦・スカトロ・ふたなり・性転換などの特殊嗜好を含む内容は注意書き必須

百合・女性提督ネタは百合スレで、こちらに投下の場合は注意書き推奨
【艦これ】 艦隊これくしょんで百合 ←検索したら出ます

■■禁止事項
批難中傷・荒らし
SS作者以外による改変/改竄および他スレへの投下
投下のあからさまな妨害・その他スレの空気を悪くする言動
上記を行った場合は警告なしで削除とホスト規制します。

※次スレは>>980を踏んだ人が立ててください。

公式
http://www.dmm.com/netgame/feature/kancolle.html

艦これエロパロ避難所板
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/16725/

保管庫
http://www55.atwiki.jp/kancolle_ero/

第二避難所
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/16181/

48名無しの紳士提督:2016/07/25(月) 23:50:43 ID:O9nJNI9o
寮への移動中に発情して夜戦(意味深な方)バカになった川内にとっつかまってそのまま青姦という変形ルートはどうだ?

49名無しの紳士提督:2016/07/26(火) 03:06:52 ID:I4fyiGsY
意外なところでポーラとかイタリア辺りの海外艦出てこないかなぁ
東の鎮守府の提督って凄腕っぽいし

50名無しの紳士提督:2016/07/26(火) 19:11:57 ID:8Lx2BUsw
ポーラは迫ってきてもシラフになってからまた来なさいって言われそう。

ポーラ「でもポーラ、今日はお酒飲んでないんです。それで抱いてほしいって言ってるんです。…ダメ、ですか?」

51名無しの紳士提督:2016/07/26(火) 20:24:00 ID:TkZ6eSpI
無理やり提督にキスして下をねじ込んで
「今日はポーラからお酒の匂いしてないでしょ…?これでも疑うんですか?」
って迫ってくるポーラ

52名無しの紳士提督:2016/07/26(火) 20:28:04 ID:TkZ6eSpI
下をねじ込んでってなんだ顔騎乗じゃないか
舌をねじ込んでね
下半身当ててたら酔っ払ってますよ

53名無しの紳士提督:2016/07/26(火) 22:48:14 ID:wthA8ruo
油断するといまだに雪風の「しれぇ!」が「死ねぇ!」って聞こえてビビる
だがたまに気持ちいい

54名無しの紳士提督:2016/07/27(水) 05:21:25 ID:REM1NrYA
>>53
中の人が同じな次女もちょーっと舌足らずなところあるしなぁ

55名無しの紳士提督:2016/07/27(水) 21:30:46 ID:P85eVJ1M
黒潮まさかの隠れ巨乳。こうしてこのスレも黒潮病に埋め尽くされるのだ…

56名無しの紳士提督:2016/07/28(木) 01:02:38 ID:vx3UltGc
鎮守府慰安労働の続きを投下します
タイトルはとりあえず仮名です

57鎮守府慰安労働〜逃走編〜:2016/07/28(木) 01:03:18 ID:vx3UltGc
「さてと、これからどうするか」

工廠から飛び出してすぐ、壁に背を預けながらひとりごちる。
明石の話だけを聞けば、今の鎮守府に俺が安住できる場所は一切ない。
少なくとも食堂で夕食を摂った艦娘は、全員明石に近い状態なのだ。
見つかれば誘われるか襲われるか、いずれにせよたまったものではない。
あるとすれば自分の部屋までたどり着き、朝になるまで大人しくしていること。

ところがどっこい、俺の部屋は工廠からは全く対角線の先にしかない。
迂闊に外へ出て、本来鎮守府にはいない男の存在を明らかにするのもまずい。
そうなるとある程度寮を通っていく必要性が出てきてしまった。

「戦艦寮か、あるいは駆逐艦寮か」

重い腰を上げながら、足がまっすぐ戦艦寮の方へと向かい始める。
いくら艦娘といっても、戦場に身を置いていると言っても駆逐艦たちは子供だ。
自分の身に襲い掛かる感覚を理性で抑え切れるとも限らず、襲われる可能性は高い。
ただ寝静まっている可能性を考えれば、それはそれで選択肢としてありである。

そこまで考えたところで、逆に戦艦寮の艦娘たちが起きている可能性が頭をよぎった。
同時に走る恐怖と言う名の電流と、自分自身の浅はかさにあきれ果てる。
駆逐艦寮を通っている最中に駆逐艦に襲われたとしても、艤装がついていない状態ならどうにかなるかもしれない。
ところが戦艦寮で見つかった挙句、明石が振り回される薬に戦艦娘たちの理性が呑み込まれていたら?

「……駆逐艦寮を通るか」

初めから選択肢などないも同然だった。
金剛型姉妹は金剛にお熱、扶桑型に伊勢型も同じくして姉妹仲睦まじく成り果てるだろう。
問題は他姉妹がそうならないまま、俺に襲い掛かってきたとしたら逃げる術はない。
世界に誇るビッグセブン、オーバースペックの海外艦に我が国が誇る超弩級戦艦が2人。
仮に一人にでも見つかれば、なし崩し的に食われてしまうだろう。
ましてや抑え込まれれば脱出など不可能、展開としてはおいしいのは間違いないが。

58鎮守府慰安労働〜逃走編〜:2016/07/28(木) 01:03:49 ID:vx3UltGc
思い立ったが吉日、そうなれば足を止めている暇はない。
いつまでも足を止めていれば後ろから明石が……なんてことにもなりかねない。
チラと後ろを見やり、工廠の明かりがついていることだけを確認してからその場を離れた。
そして駆逐艦寮に足を踏み入れたものの、そこは地獄絵図と化していた。

「弥生〜、これは流石に怒ってるぴょん?」
「んっ、ふっ! あっ、怒ってなんか、ないです……っ!」

普段の冗談めかした表情からはかけ離れた、卯月の目いっぱい色気づいた表情。
抑え込まれながら、抵抗もままならない状態で床に伏し、びくびくと身体を震わせる弥生。
秘部には深々と卯月の指がくわえ込まれ、泡立つほどに弄られている。
姉妹艦同士でのじゃれ合いという一線を確実に越えた光景はそこだけではなかった。

「や、あっ! やめて、やめなさい、荒潮! ふぁ、あんっ」
「うふふ〜、こうすると声が抑えられなくて興奮するでしょう〜?」

かたや廊下の壁に身体ごと押し付けられているのは朝潮だ。
最近施された改二の服を大きくはだけさせられ、スカートもずれ落ちている。
控えめながら膨らみ始めた胸を隠すブラも、パンツもその姿を晒している。
その上から荒潮に愛撫され、口の中に指を滑り込まされ、嬌声を抑えることもできなくなっていた。

それだけではない。
睦月型に綾波型、果ては秋月型まで廊下でお互いを貪るように身体を重ね合っている。
唇を合わせ、身体をすり合わせ、時にはお互いの秘部をまさぐり合っている者までいた。
全てが同意の上ではないのかもしれないが、薬の上で抵抗できなくなっているのは確かだろう。
目の前の朝潮がいい例だ、荒潮の手を抑えてはいるが抵抗しているそぶりなど感じさせない。

「はっきり言ってやばい……」

59鎮守府慰安労働〜逃走編〜:2016/07/28(木) 01:04:43 ID:vx3UltGc
思わず口に出てしまうほど、目の前の光景に見入ってしまっている自分がいた。
可憐な少女たちが惜しげもなくその肢体を晒し、快感に嬌声を上げているのだ。
それも一人や二人などとわずかな数ではなく、何人も、何十人も。

廊下での行為はもちろん、姉妹に用意された部屋の中からも嬌声が飛んできている。
廊下は女性の愛液やよだれと言った体液が床を汚し、筆舌に尽くしがたい女の匂いが漂う。
目が、鼻が、耳が、ありとあらゆる性的な情報を拾い上げては脳にそれが充満していく。
それは男の本能をくすぐり、やがて一か所に血液を集中させていくのだ。
早い話が勃起してしまっている、悲しいものだが男の性には逆らえない。

しかし幸いにも薬が効きすぎているのか、艦娘たちがこちらに気付く様子はない。
姉妹同士のまぐわいにすっかり夢中なうちにさっさと抜けてしまうことにする。
床に転がっている弥生を飛び越え、壁でまぐわっている荒潮たちの横を通り過ぎる。
すっかりいちゃいちゃモードの敷浪と綾波を見やりながら、姉妹を恐ろしい勢いで弄り倒す響の裾を縫っていく。
こういう時の響は一周回ってたくましさすら覚えた。

ようやっと駆逐艦寮の廊下の終わりが見えてきた。
何事もなく通過できたのは嬉しいような、少し肩透かしにも似たような感覚を覚える。
とにかく何も起きなかったならそれでいい、このまま裏口から出て自室に――。

「捕まえた」

驚きの声を上げる間もなく、気付けば開いたドアの向こうに吸い込まれていた。
誰に腕を引かれたのか、誰の部屋に引き込まれたのか、そんなことを確認する暇もない。
ただ遠ざかっていく廊下と、駆逐艦寮を抜けられると思った希望を潰えさせる扉が閉まる。
そのまま畳の上に背中を預け、視界に飛び込んできたのは屋上とその間に滑り込む人影。

60鎮守府慰安労働〜逃走編〜:2016/07/28(木) 01:05:17 ID:vx3UltGc
「元気そうね」
「お前は、神風?」
「そうよ。神風型駆逐艦一番艦神風」

神風は笑顔を見せて自己紹介にも似た言葉を投げかけてきた。
何を隠そう、こうして二人で顔を合わせたのは片手で数えるほどしかない。
慰安夫としての仕事はほとんどなく、一緒に出掛けたり食事を摂ったりしたくらいのもの。
今の廊下の現状を目の当たりにした上で二人きりとは、なんともこそばゆくすらある。
神風は着ていた袴をはためかせながら、艶めいた笑みを浮かべて口を開いた。

「騒がしいのは性に合わないの。どうせなら二人きりがいいわね」
「冗談だろ、神風。下着が見えて――んぶっ!」
「ざ〜んねん。パンツ見えなくなっちゃったわね、見たかった?」
「んんーっ! んっ、んんっ!」

唐突に顔全体に訪れた硬いとは言えない袴の感覚。
顔を包み込むような甘い香りに、底のない沈み込んでしまいそうな柔らかさ。
視界全体が淡い桃色に包まれ、容易に自分の身に何が起きているのかを察した。
神風に顔に座られている、視界に広がっているのは神風の袴だ。
その事実と顔に伝わる感覚が、思考を遮っては甘ったるい選択肢を広げていく。

「どうしたの? ほらほら」
「んっ、んんっ、んぐっ!」

顔に座られた状態で腰を揺らされ、顔全体が鮮明な甘い感覚と香りに包まれる。
なんとか抵抗しなければいけない。
明らかに誘っている、だがお互いのためにも薬と勢いに任せるわけにはいかない。
俺が取るべき選択肢は、選択肢は――。
1.抵抗心を削ぎ取られ、神風の思うがまま
2.残された理性で抵抗、神風の説得に成功
3.説得不可、神風から力ずくで脱出

61名無しの紳士提督:2016/07/28(木) 01:06:13 ID:vx3UltGc
今回はここまでです
次回はどの選択肢でも間違いなくエロくなる、と思われます
あと急に一人称になりましたが、書きやすい方で進めると思います
それではまた

62名無しの紳士提督:2016/07/29(金) 08:41:18 ID:cwdgR3pU
3に一票。いくら艦娘とはいえ、駆逐艦でしかもおばあちゃんだ(艦齢的な意味で)。だから勝てるはず!

63名無しの紳士提督:2016/07/30(土) 14:22:05 ID:u9bRYHrE
秘書艦の秋津洲が暑そうにしてるので「こんな涼しそうな服なのに?」と腋スリットとミニスカートに手を突っ込んだら更に温度が上がったみたいだ

異常かな? 艦娘の体調管理も提督の勤めだから診てやらないとな

64名無しの紳士提督:2016/07/30(土) 14:26:22 ID:M2G9XndI
乙です3

65名無しの紳士提督:2016/07/30(土) 15:36:36 ID:eV0y0uiY
老練な神風にされるがままの1も見たい

66名無しの紳士提督:2016/07/30(土) 20:35:41 ID:KprF..lA
今日は土用の丑なので『う』のつくものを食べるSSを投下します
他の子と結ばれた世界線のSSと一緒の設定があったり
艦娘同士の関係で新しい独自設定があったり
メタいセリフがあったりしますがご了承ください

67有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:36:49 ID:KprF..lA
2016年7月30日。今日はうのつくものを食べる土用の丑だ。

「今日は牛肉を食べるのね」
「ウシ違いだ。丑だからビーフじゃねえ!」
「7月の最終土曜日にウナギを食べる日だってば」
「ドヨウ違いだっての。土用はサタデーじゃねえよ!」

日本人でも結構知らなかったり間違えたりするのだから
海外艦娘のアイオワやリベッチオが間違えても仕方ない事なのだが、
俺のツッコミたい気質のせいかついきつくツッコんでしまう。

「土用の丑ってそもそも何なの?」
「土用は四立、立春・立夏・立秋・立冬、そのそれぞれの日の前の18日間の事で、
 その中で十二支の丑にあたる日が土用の丑だ。
 だから土用の丑がそれぞれの季節ごとに二回ある年もあるんだ」
「今年の秋の土用の丑は私の誕生日と司令官の誕生日の日と二日あるのよね」
「雷ちゃんに私を無視された…不幸だわ……」
「あ…ごめんなさい……」

駆逐艦雷の進水日と同じ10月22日に生まれた艦娘雷が、
戦艦山城の進水日と同じ11月3日に生まれた艦娘山城に謝った。

「そう…でもどうして夏にしかウナギを食べないのかしら…?」
「一説には平賀源内という江戸時代の発明家が
 夏に鰻を売ろうとした店に頼まれて考えたのが
 夏の土用の丑の日に鰻を食べるようになったと聞いた。
 冬にしかやらない節分も四立と同じく実際には年に四回あるんだ」
「そうですか」
「まあ今話した俺もこれらの事が完全に頭に入っているわけじゃないからな。
 もし正確な事や細かい事を知りたかったら自分で調べてくれ」

俺は話を強引に切り上げた。

「みなさん、お昼の時間です」
「今日は土用の丑だから特うな丼を用意しましたよ。
 これを食べて午後からも頑張ってくださいね」

ちょうどタイミングよく大淀と明石が食事を持ってやってきた。

68有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:37:48 ID:KprF..lA
「いただきます!」
「ん………おいしい……」

大淀らが持ってきた特うな丼はみんなに好評なようだ。

「旨いな。ただ、出来れば鰻重がよかった…と言っても仕方ないか」
「これは冬に特別任務でお世話になったお店に、
 その時の縁でサービスしてもらったものですからね」
「その店は元々重はないわけだから我が儘は言えないな」
「確か大本営からの御達示で協力したんですよね」
「日本全国の鎮守府でな」
「鹿島様もコンビニのキャンペーンガールをやっていましたね」
「……本来戦うための存在である艦娘が戦い以外のことに駆り出されるなんて……」

話の中でふと山城がぼやいた。

「山城さん」
「だって私たちは古い時代の艦船の力を借りて活動しているわけでしょう。
 だったら戦闘とか、もっとそれらしいことをしないと…」
「艦娘でも戦闘が得意ではない子もいるんですけどね……」

ほとんど聞き取れないような小さな声でそう言ったのは大鯨だった。
彼女は潜水母艦の艦娘だ。戦闘が目的な艦娘ではなく、彼女自身も好戦的な性格ではない。
おとなしい幼妻的な外見に違わぬおとなしさであり、
はっきり言って、鹿島とタイプは違えど俺がもの凄くタイプな子である。
もし鹿島ではなく大鯨と先に出会っていたら……
いや、俺には将来を共に歩む人がいから今そんなこと言っても仕方ないだろう。
もしかしたら別の世界じゃ俺と彼女が結ばれている世界もあるかもしれないが……
それはともかく…

「山城、今日の花火大会で花火の打ち上げ係をするのが不満みたいだな」
「不満というか、そういうことに使っていいのかなって思っているんですけどね。
 そりゃあ戦艦娘だから主砲は戦闘に使いたいっていう気持ちはあるけど……」
「そうか……」

山城の気持ちはもっともだろう。
俺自身もこういった事に艦娘の力を使ってよいものかと思う時があった。

「山城さん…駆逐艦娘であり、艦娘としての経験も浅い私が、
 戦艦娘のあなたにものを申すのはおこがましいことかもしれませんが」
「姉さ…親潮!?」

朝潮が思わず姉さんと呼びかけそうになった艦娘親潮は、
本名【潮 親(うしお いたる)】。
彼女は朝潮、本名【潮 朝(うしお あさ)】の実姉であり、
妹とは違い最近までどこにでもいる普通の女の子だった。
彼女は俺によって今年の4月に艦娘に任命されたばかりである。
そんな新参者が古参の戦艦娘である山城に意見するなど普通ならあまり考えられない事だ。

69有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:38:46 ID:KprF..lA
「大鯨さんじゃありませんけど、
 艦娘の力は何も戦闘行為ばかりに使うものではないと思います。
 重要地点や輸送船団が襲われないようにするための抑止力や万一の時のための防衛力、
 災害時の救援物資運搬や人命救助、海難事故の防止……
 直接的な戦闘以外にもたくさんの仕事が艦娘にはできるはずです」
「……まさか、司令官に見出だされた恩を感じてそんなことを…」
「朝…確かに私は司令官に見出だされて艦娘にしてもらったことに恩を感じているわ。
 でも今はそういう理由で言っているわけじゃないの。
 私なりに艦娘の在り方というものを考えた上でのことなの」

親潮は妹と同じく真面目な優等生といった印象であり、事実そうであったが、
妹が譲れない場面では一歩も引かず己の意思を示した事があるように、
姉である彼女もまた、今この瞬間に上の存在である山城に対し
自分の意見をしっかりと述べていた。

「……失礼しました。口が過ぎたようです」
「こちらこそごめんなさい。最近出撃してなくて気分が少し沈んでいただけだから……」

親潮が自身の行動を失礼な事と思ったのか謝ったが、
山城もまた自身が暗い気持ちだからと他人に愚痴った事について謝っていた。

「でも山城さんの言うことももっともだわ。
 私たちは艦娘。かつての戦闘艦の力を扱う存在なのだから。
 それなのに司令官が新しくなってから出撃任務が減ったわ。
 最初の頃は新任だから少なくてもよかったけど、
 最近になってもほとんど出撃任務がないわ。
 山城さんとか、もう二ヶ月も出撃していないのよ」

雷の言葉は俺の心に来た。彼女は優しい子だがみんなが思うほど甘い子ではない。
『強いだけじゃダメ』というのが彼女の理念だが、それは弱くてもいいというわけではない。
弱いというのは出撃しての戦闘の勝ち負けの事ではなく、
出撃したりさせたりして戦いの中に向かおうとする意思の事である。
出撃任務をほとんど出さない俺が弱いと思ってもおかしくはない。

「でも……司令官様は他の鎮守府の皆様やこの国の人々の為に自分なりに頑張っていらっしゃります。
 水辺に住む人々を護り、工業地帯からの物資の輸送任務を行い、
メタンハイドレート調査の時の護衛も買い、災害救助と復興支援も積極的に行いました」
「確かにその功績は認めてあげるべきだけど、
 だけど私たち艦娘のすることは戦闘なのよ」
「ええ。このままあまり出撃しないと、いざという時に何も出きなくなるわ」

春風が俺を擁護したが雷はすかさず言い返した。
雷の言葉は中々に的を射ていたのか、厳しいと評判の霞もただ雷の言葉を補うだけだった。

70有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:40:21 ID:KprF..lA
「それでも私は司令官様が立派になると信じています。
 何よりも鹿島様が信じて己の全てを捧げた殿方ですから……」

春風も雷の言葉を認めつつも自分の思いを口にした。
俺は彼女が艦娘春風ではなく【春 風花(あずま ふうか)】という少女だった頃からの知り合いであり、
俺が初めて見出だした艦娘であり、俺がサミット警護艦隊指揮の為に臨時で少将に置かれた時に
親潮と共に俺が初めて艦娘として任命した者である。
彼女が鹿島を鹿島様と呼ぶのは春家が鹿島家に代々仕える家系というのもあるが
彼女が鹿島の親戚であり、歳は離れていたとはいえ昔から仲が良かったらしいという事もあるのだろう。
そんな彼女は鹿島をいつも近くで見てきて、鹿島の目が正しかった事を幾度も見てきていたに違いない。
鹿島を信じると言った時の彼女の顔はどことなく鹿島と似ていた気がした。

「でも〜、提督と鹿島が釣り合うとは思えないんですよね…」

唐突な爆弾発言にその場が凍り付いた。発言主はポーラ。
鹿島の親友のザラの妹であり、彼女自身も鹿島とは何回か飲んだ事がある仲らしい。
そのポーラが言う通り確かに俺と鹿島は釣り合いが取れてない。
鹿島と結婚…というか婚姻届を出しに行った時の俺は少佐になったばかり。
直前にこの鎮守府の艦隊司令官に任命されていたとはいえ、それは成り行き上の事である。
鹿島はとてもいい女だ。とっても可愛くてスタイルもよくて料理もおいしくて、
頭だって俺を少佐にさせられたくらいいい。
疲れた時にはマッサージもしてくれるがそれがまた上手であり、
ふわりと甘い声と合わさって身も心も癒される。
…………はっきり言ってそんな彼女と新任左官だった俺が互いの大切なものを捧げ合い、
一つとなって愛し合ったなんてもはや聖夜の奇跡としか言いようがなかったのだった。

「だってぇ、鹿島とは違って提督はお酒が強くないんでしょ?」

「は?」

唐突な言葉の次は意外な言葉だった。

「お酒が強くない提督が、お酒の強い鹿島とどうやって仲良くなったのか…」

この子は仲良くなる方法を飲みニケーションしか知らないのだろうか。
そうは思えないが、いつもお酒を飲んでいる彼女だとそう思っても不思議ではなかった。

「……弱くてすまないな……」

なぜだか俺は謝った。まあ俺が酒に強くないのは多方飲み方の問題だろうが。

71有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:41:23 ID:KprF..lA
「いいですよ〜。もう飲んじゃいけないんですからさぁ〜」
「えっ?」
「だって提督も鹿島も、お酒を飲んだら生まれてくる子供がかわいそうじゃないですか」
「かわいそう…って提督、まさか鹿島さん…」
「いや…妊娠したとか聞いた事ないが…」
「妊娠は多分まだですよ。いつになるかわからない将来の話ですし…」
「……というかそもそも俺が酒を飲んだって…」
「アルコールは精子に悪影響を与えるんですよ。
 複数の大学などの調査で判明したことですから。
 だから提督も鹿島もお酒は飲んじゃいけません」

意外な言葉のマシンガントークだった。ただポーラはアル重と呼ばれるくらい酒好きな子だ。
酒そのものだけでなく酒が絡む物事の知識がたくさんあっても不思議じゃない。

「俺が鹿島を飲めなくさせた事は…」
「別に怒ってませんよ〜。夫婦なら当たり前のことじゃないですか〜」
「…あなたも結婚したらザラさんも頭を痛めずに済むでしょうね…」
「私もお酒以上に酔わせてくれる素敵な人に巡り会いたいですぅ〜」
「むしろそのためにお酒を程々にしなきゃね」
「鶏が先か、卵が先か…って話だなこりゃ」

ポーラの言葉は最後まで予想外の連続だった。
彼女やザラの同期である沖波や初月は普段のポーラからは想像しにくい言葉に驚きながらも
いつもこうだったらいいのになといった顔をしていた。
夕雲型と秋月型は駆逐艦でもエリートである。その艦娘がこの鎮守府所属になったのも

『ザラが鹿島と共に戦いたがっているからポーラも送ろう。
 でもポーラの面倒はザラだけでは見切れそうにないから同期の沖波と初月も送ろう』

的な理由らしい。嘘か真かは知らないが。

72有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:42:06 ID:KprF..lA
「あっ、みなさんが話している内にもう休憩時間が10分を切ってますよ!」
「うな丼は………みなさん既に食べ切ってましたね」

周りを見渡すとみんな食べ切っていた。しかし一つだけ手付かずのうな丼があった。

「これは?」
「あー、これは鹿島さんの分だったんですけど…
 花火大会の警備の最終練習のために
 警備任務に中心となってあたる長良さんと木曽さん、
 五月雨ちゃんと一緒に現地に向かったとは聞いてましたが
 まだ鹿島さんは帰ってきていないんですか?」
「彼女は長良達に誘われてお昼を向こうでよばれて、
 そのまま会場付近の警戒準備にあたるとの事だ」
「会場は長良さんや木曽さん、五月雨ちゃんの故郷ですからね。
 色々とお店を知っているんでしょうね」
「じゃあこのうな丼は提督が食べておいてください。出来立てが美味しいんですから
 冷まったからって温めても出来立てには劣りますし。
 艦娘達は艤装の準備をしなければいけませんし、
 私は鹿島さんの代わりに色々と準備しなければいけませんから」
「そうするよ」

俺は勧められるままにうな丼を食べた。
もっとも、そのせいで後々ちょっとした騒動になるわけだが…………

73有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:43:18 ID:KprF..lA
「花火大会、何事もなく終わらせる事ができましたね」
「そうだな。街のみんなも花火大会を楽しんでいたしな。
 君達が全力で警備していたおかげだよ」
「戦艦娘達による主砲での打ち上げ花火、好評でしたね」

花火大会を無事に終わらせた俺達は鎮守府に戻り、
俺と秘書艦の鹿島で報告書を書いて提出し、自室に戻ったのだった。

「それにしても、お昼はみなさんで鰻を食べてらっしゃったんですね」
「君の分を残しておかなくてすまない」

俺は不満そうな彼女に謝った。食べたのが俺だっただけに何かばつが悪かった。

「だったら食べないでくださいよ、もう…」
「だけど出来立てじゃなきゃ美味しくないってみんなが…」
「人のせいにしないでください。人から言われたから食べたとはいえ
 それをしようとしたのは他ならぬ自分でしょう」
「確かに……悪かった…じゃあ今度特上な鰻を奢って…」
「それはいいです。今の私にはもっと欲しいものがありますから…」
「欲しいも…!?」

いきなり彼女にキスをされた。逃がさないといわんばかりに両手で顔を掴まれながら
俺の口の中に舌を受け入れる事になり俺の舌は成すがままに彼女の舌に絡められた。
突然の事に戸惑った俺だったが、負けじとこちらも舌を絡めに行き、
右腕は彼女を強く抱きしめて右乳房を揉みしだきつつ、
左手で彼女のお尻の方から秘部を刺激した。

「んつ!?…………んんんんっ、んんっ!!」

俺の反撃を受けた彼女は更に俺への責めとして
俺のズボンのチャックを下ろし、トランクスのボタンを開け、俺のちんちんを出した。
キスされていた為か興奮して少し大きくなっていたが、
彼女が直接手に触れる事によって物理的な刺激が伝わり、
彼女の手の中でむくむくと大きくなっていった。

「こんなに大きく……でも恥ずかしがり屋なのかしら?だったら…えいっ!」
「うおっ!?」

彼女によって包茎だったちんちんの皮を剥かれた。
剥かれたといっても真性ではなく仮性だから元々向こうと思えば剥けたのだが…

「ぅ………ぁ………」
「えいっえいっ、えいっ!」

彼女は楽しそうに俺のちんちんをいじくりまわした。
普段は刺激を受けない為に皮を被せていたが、
その為に刺激に対する耐性がほとんど備わらなかった。
その為ちょっとした刺激でさえも未だに強い刺激となっていた。

74有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:43:50 ID:KprF..lA
「こんなに涎を垂らしてますね。でも……」

カウパー全開だった俺のちんちんだったが、
彼女のあそこも物凄く濡れていた。

「人のうな丼を勝手に食べちゃった悪い人を私が食べちゃいますからね」

彼女はそう言って俺を押し倒し、そびえ立つちんちんから少し離れたところで跨がっていた。
彼女のあそこから滴り落ちる液体。それはまるで我慢できずに涎を垂らしているかのようだった。

「人のものを勝手に食べちゃった悪い人のおちんちん……」

彼女が膣口を鈴口に口づけさせて…

「いっただっきまぁーーす!!」

じゅぶりっ!

一気に腰を落とした。

「うわあっ!!?」
「っ!?」

どくんっ!びゅくん!

「あ……」

限界に近かった為か挿入の刺激だけで暴発してしまったのだった。

「……もう射精しちゃったんですか……?」
「最近ご無沙汰だったからな……」

本当に久方ぶりだった。結合部から溢れた多量の白濁液もどろりとしていた。

「あ………でもまだ硬いですよ。私の中にしっかりと存在を感じます……まだまだいけますね?」
「ああ…」
「じゃあ動いちゃダメですよ。私が食べちゃうんですからね!」

流れからいくと食べ物の恨みと思いそうだが、彼女は別にそんなには恨んでいないだろう。
むしろセックスをする為の口実とか、プレイ的なものとか、そういった面が大きいだろう。
彼女は育ちが良いので落ち着いた女性と思いがちだが、意外とノリがよくて子供っぽい面もある。
むしろその素直さが彼女の最大の魅力といってもいいのかもしれない。

75有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:44:26 ID:KprF..lA
「えいっ、えいっ、えいっ!」

彼女は身体を上下させた。とてもどろりとした白濁液がいつもとは違う快感を与えてくれる。
その為一回射精したばかりだというのにもう限界を迎えようとしていた。

「あら?もう出ちゃいそうなのかしら?それじゃ、私の一番奥でっ、たっぷり味わせてねっ!」

そしてまた挿入の時と同じように強く腰を落とした。
しかも今度は強烈に締め付けてきた。

びゅるるっ!びゅるるっ!

「あ…あぁ……びくびくって……熱いのが奥に…激しく……」

彼女が強くうねって絡み付いてきてとても平気ではいられなかった。
あまりにも凄まじい快楽に俺の身体に上手く力が入らなかった。

「はあ……はあ…………うふふっ、私の中にこんなにたくさん……
 二回目はやっぱり凄いですねえ」
「………」

快楽の余韻を感じていた俺には答える力がなかった。

「あなたもとっても気持ち良さそう……
 でも私、まだイッちゃってないんですからね。もう一回いきますよ。えいっ!」

彼女は三たび腰を動かした。三度目は単純な上下運動だけでなく前後左右など様々な私見を与えた。

三回目だけあってさすがにすぐに出してしまう事はなかったが、
それでも次々と迫りくる様々な刺激は俺をじきに快楽に導こうとしていた。

「うふふっ……そろそろ…イッちゃいそうなんですね……私も……もうすぐ…ですから…一緒…に……」

彼女自身が感じやすいように動いていたからか彼女もそろそろ達しようとしていた。

「イッちゃい………ましょ…」
「でえやっ!!」
「っ…ふあぁ……ぁぁあああっ!!?」

俺は力を振り絞って腰を上げた。予想外の行動にはさすがに彼女も驚いたのか、
それとも腰を落とす力と腰を上げる力がぶつかりあい、凄まじい力を生んだのか。
鈴口と子宮口が激しくぶつかりあった瞬間、三たび俺は白濁液を解き放った。

76有明のじょ『う』お『う』を食べたくて:2016/07/30(土) 20:45:15 ID:KprF..lA
びゅるーっ!びゅるーっ!

三回目だったが一番気持ち良かったのかもしれない。
子種を一滴残らず搾りとらんとするかのように激しい締め付けが襲ってきた。
おそらく彼女はイッたのか………意識的ではない、無意識によるものかのような締め付けだった。

「う……ふふふ…っ……」

ドサッ

どうやら本当にイッたのかもしれない。
打ち上げ花火のような射精を幾度も受ければさすがにただではすまないか。
俺は倒れこんできた彼女の重みと暖かさを感じながら彼女が落ち着くのを待った。


「うふふ……あなたにイかされちゃった……」

俺でも女の子をイかせる事が出来たのだろうか?
彼女がイくタイミングでたまたま動いたからイッただけかもしれない。
だが彼女が俺にイかされたと感じるならきっとそうなんだろう。そう思った。

「それじゃ、今日はもう…」

終わらせようとした彼女だったが
俺は彼女を逃がすまいと強く抱きしめ、
そして彼女と上下反対になった。

「え?ええ?」
「まだ俺はおさまりがつかないぞ…」

俺のちんちんは三回目の射精でやっと小さくなったが、
ずっと彼女の中にいて暖かさと感触を味わっていたからかもう大きくなっていた。

「ほとんど君にされっぱなしだったからな。今度はこっちからだ…」
「やだもー!どうしてそんなに元気なんですか……」
「うな丼二人前食べたらまあそうなるな」
「もう…しょうがないですね……私が全部受け止めてあげますねっ」

しょうがないという言葉とは裏腹に彼女の顔ははにかみながらも期待に満ちていた。
うな丼を食べた責任を気持ち良くさせるという形で取らせるのか。
何にしろ互いが気持ち良くなれるなら何でもいいだろう。
俺達の夜はまだまだこれからだ!
 
 
《終》

77名無しの紳士提督:2016/07/30(土) 20:50:02 ID:KprF..lA
というわけで以上です
他のSSで出てきた設定もありますが
自分のSSは基本的に大まかな世界観は一緒で
提督のその時の選んだ道によって枝分かれしているという想定です
そもそも提督自身が自分の分身として描いているわけですし


8月1日のメンテで水着グラが追加される艦娘がいますが
鹿島や大鯨、鳥海達に追加されるかどうか
去年は鳥海がセリフで水着に言及していたのに何もなしだったので
もしかしたらまたこないかもしれませんけど……

それではまた

78名無しの紳士提督:2016/08/01(月) 16:34:50 ID:Tf2ZOKcA
乙ですぅ

79名無しの紳士提督:2016/08/03(水) 01:30:41 ID:wsIO5upA
艦娘ではなく、艦息として転生した装甲空母ヴィクトリアスが自慢の魚雷(意味深)でビス子を足腰立たなくなるまで犯すというシチュ。

80名無しの紳士提督:2016/08/03(水) 11:37:12 ID:TSWj97FA
そこはフタナリとか双頭バイブでええやん

81名無しの紳士提督:2016/08/04(木) 08:48:40 ID:IttU4yug
むしろ普通に魚雷で突きまくられて足腰立たなくなっちゃったビス子をお姫様抱っこでお持ち帰りするんでも良くない。…普通すぎるか。

82名無しの紳士提督:2016/08/05(金) 09:47:09 ID:RWN8bibg
艦載機を飛ばせど飛ばせど大きくならず。じっと胸を見る

83名無しの紳士提督:2016/08/05(金) 11:05:24 ID:0CgZ8eqE
平たいほうが使いやすいぞ

84名無しの紳士提督:2016/08/05(金) 22:20:05 ID:f7c4hfXE
空母は甲板胸という言葉がある通り胸が平らな方が都合がいい。
弓を引く場合は勿論、それ以外の発艦方法でも空気抵抗が大きく気流の乱れを起こしかねない大きな胸は空母には不要。
反対に重巡や戦艦は自身の放つ砲撃の衝撃から臓器を守るための筋肉が付き、結果的に胸が発達しやすい。

故に空母でおっぱいが大きいのは元々戦艦として建造される予定だった赤城、加賀
15,5cm砲を搭載する計画があった蒼龍
同様に15cm砲を積む予定だったグラ子


え?雲龍?龍鳳?知らない子ですね

85名無しの紳士提督:2016/08/07(日) 20:55:42 ID:D2ZnpAdI
>>82ですが、うわあここはかつて海軍が誇った歴戦の空母が多い板ですね……

「んー……あっ、ぽい?」
 いつものように近海の警備にあたって、いつものように工房のボスである工作艦「明石」が艦隊の最終的な点検を行っている。
 夕立が真っ先にチェックされたのも、いつもの事だ。駆逐艦であるためあまり手間がかからない事、といって後にすると待っている間にそわそわと落ち着きがない事、点検が終わり艤装が済めば戦意に溢れ大人しくしているようになる事など、そうなる理由がいくつかあった。
 だからその時、工房の隅で物陰から提督が姿を見せた時も、こてんと大きく首を横に倒して、どうしたのかしら、と思うに止まった。これが出撃前でなければ、あるいは掃除機と戦う子犬のようになっていただろう。
 提督は目深に被った軍帽の下でにっこりと笑い、人差し指を立てて「しーっ」といってきた。
 そのままこいこいと手招きされたので、とことこ歩いていく。
 すぐそばに立つと、提督が嬉しそうな笑顔のままもう一度指を唇に当てたので、夕立も声は出さずに(てーとくさん?)と口をぱくぱくさせて聞き返した。
「これを。持っていきなさい……おっと。乱暴にするなよ。そうだ、いい子だ」
「ぽい?」
 そういって、提督から手渡された包みは丁度、夕立の手のひらの上に収まるくらいの大きさで、まだほんのりと温かかった。
「間宮が握ってくれたんだ。戦闘糧食だ。具は何だったかな……五目だったか。大丈夫か、嫌いじゃないか?」
「ん! 好きっぽい!」
「そうか。よかった。頑張ってきなさい。よしよし、いい子だ。さっ、早く戻れ。みんなには内緒だからな」
「ん。しーってするっぽい!」
「ああ、そうだ。しー、だからな」
「んー! んんー!」
 二人で顔を合わせて「しー!」と言い合った。
 夕立はぴょんぴょんと跳ねて何度も頷いた。その度に、背中の装備の50口径12.7cm連装砲2基4門に1基門、40mm単装機銃2基、61cm4連装魚雷発射管2基8門、爆雷投射機などが、がしゃんとなった。
「提督さんのためなら、夕立、どんどん強くなれるっぽい!」

86名無しの紳士提督:2016/08/07(日) 21:13:16 ID:D2ZnpAdI
ここ五年ぐらいずっと夕立におにぎり渡し続ける作業を行ってます
夕立がすごい可愛い。おにぎりで張り切っちゃう現金さがやだもう最高ほんとかわいい(ばばばば

87名無しの紳士提督:2016/08/07(日) 21:17:42 ID:/9jY5Kss
さてここで、第1回俺問題です
上記文章内のキーワード3つで、俺が連想したことはナンでしょう

「しーっ」
まだほんのりと温かかった。
みんなには内緒だからな

88名無しの紳士提督:2016/08/07(日) 23:39:40 ID:D2ZnpAdI
>>87はひょっとして天才ではないのか
ボブは訝しんだ

89名無しの紳士提督:2016/08/08(月) 00:44:00 ID:5Uyo063E
一度で二度美味しいとはこのことか

90名無しの紳士提督:2016/08/08(月) 09:11:43 ID:5rVBfWOM
4-3で対潜レベリングしてるのに絶対夜戦してよねっておねだりする川内ちゃんすっげえ可愛い
随伴艦の開幕爆撃オーバーキルぶち込んでMVP強奪して大はしゃぎする祥鳳さんすっげえ可愛い

91名無しの紳士提督:2016/08/08(月) 13:47:30 ID:HK9qIiTY
8月8日はハッチャンの日
アハト・アハト!

92名無しの紳士提督:2016/08/09(火) 19:25:02 ID:9MMaG6ko
8月9日は89式戦車&大初童貞の日っぽぃ

93名無しの紳士提督:2016/08/13(土) 01:20:21 ID:B6uCRGrI
段々東がフェチ度の高い変態になりつつあるな

94名無しの紳士提督:2016/08/14(日) 23:19:03 ID:4.XIdrUo
解ってない人から見たら変態の大集会にしか見えないんだろうな、そもそも
違うけど

95幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:10:12 ID:vlDTuP4Q
一年ぶりに幼妻大鯨ちゃんシリーズを投下します
自分のSSにありがちな妄想による独自設定も結構あります

96ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:11:47 ID:vlDTuP4Q
八月一日。静かな一日だった。作戦の前だというのに特に慌ただしい事もなく平和であった。

「無事帰ってきました。良かったぁ〜」

仕事を終えようとしていた俺の耳にささやくかのような甘くかわいらしい声が聞こえた。
どうやら観艦式の予行に行っていた艦隊が戻ってきたみたいだ。

「ああ、みんなご苦労さ……!?」

労いの言葉をかけようとして顔を上げたら
ビキニからあふれんばかりの大きな胸が目に飛び込んできた。

「観艦式の予行、大成功しました」
「ご、ご苦労……」

俺は何とか平静を保とうとしていたがきっとそうならなかった事は態度に出ていただろう。
水着の女の子がいきなり見上げた先にいたら驚きを隠せるわけがない。
それでも一度でも水着姿を見た事があったなら何とか驚かないでいられるが、
今回は初めて見るものだった上に、着ている者が着ている者だけに余計にドキドキした。

「これ、報告書です」
「あ……ああ……」

はにかんだような、少し恥ずかしそうな表情を見ると何だかこっちもそんな気持ちになってしまう。

「私の計算通りね」
「提督さん、大鯨さんを見てドキドキしてますね」

鳥海と鹿島のひそひそ話が聞こえた。どうやら彼女達の仕業らしい。
まあ大鯨自身も少し前に水着を今度見せますとか言っていたけど……

「…大鯨、その格好……?」
「あの、私…水着、着てみました。どうでしょうか?」
「……うん…凄く……いいよ……」
「あ、あの、あまり見つめないで下さい…はわゎゎゎ…」

大鯨の水着姿はなんというか、本当に可愛かった。
豊かなおっぱいが見えるのもポイント高いが、
何よりも彼女の恥じらう姿が一番かわいくて、
俺も何だかドキドキが止まらなかった。

「司令官様と大鯨様、どちらも初々しくて、
 なんというかその…恋愛漫画を見ているみたいですわ」
「一緒に暮らしはじめてから二年、結婚してから一年半以上も経っているのに…」
「でも夫婦円満でとてもいいのです」

春風、弥生、電が次々と言った。彼女達も一枚噛んでいたようだ。

97ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:13:47 ID:vlDTuP4Q
「みんな、ありがとうな」
「私たちじゃなくて大鯨さんに言ってほしいのです」
「そうだな…………大鯨、その水着姿、凄くかわいいよ。
 おかげでとても元気が出てきたよ。ありがとう」
「ど、どういたしまして……」

うん、やっぱりかわいい。大淀が休暇でいない中仕事を一人で頑張っていたが、
仕事量がいつもよりは少なかったとはいえ夜までかかった為、
仕事を最後の力で終わらせて遠征の報告等は帰ってきた大鯨らに任そうかと思っていたが、
彼女の水着姿を見た途端驚いたと同時にやる気も出てきた。
仕事も終わらせ、遠征の報告書も俺がやり、そしてそのあと…………

「はわゎ〜、やっぱり恥ずかしい〜。
 ねえ、鹿島さんや鳥海さんも水着を着てください」
「ええっ!?」
「だってやっぱり私一人だけ水着だと恥ずかしいですし、
 それに鹿島さんは水着着ようかどうか考えていたじゃないですか」
「あ、あくまでも用意しようかなあと思っただけで用意しますなんて言ってないし……」
「…鳥海さん、あなたに至っては『今度』って言ってましたよね?」
「い、色々と立て込んでいて…」
「今年だけじゃなくて去年も『今度』って言いながら結局着ませんでしたよね?」
「な、なんであなたが怒るのですか…」
「さっきも言いましたけど、私一人が水着とか、冷静になって考えたら本当に恥ずかしくて…」
「二人はあなたたちに気を使ったんだよ……」
「弥生?」

いつもは静かな弥生だが、今ははっきりとした声で言った。

「もし鳥海さんや鹿島さんが水着になって、それで司令官を誘惑しちゃったら大変なことになります。
 だから二人は水着を着なかったんですよ。それに大鯨だけ水着の方が一層際立ちますし…」

鳥海や鹿島が水着を着るようなそぶりを見せながら結局着なかったのは俺達に気を使ったからか。
確かにそう考えられなくもない。しかし…

「でも……司令官様はそんな簡単に誘惑に負けるようなお方ではないと思います」
「風ちゃん?」

俺が言い出そうとした直前に春風が口を開いた。
その内容には春風と昔からの知り合いだった鹿島も思わず愛称で呼んでしまっていた。

98ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:15:19 ID:vlDTuP4Q
「確かに司令官様はよく色々なものに目をひかれます。
 そして大鯨さんとは違って気恥ずかしさが湧きにくいからか、
 大鯨さんに対してよりも素直になりやすいでしょう」

春風の言っている事は結構正しい。俺は大鯨相手だと意識しすぎて
上手く褒めようとして結局上手く褒められない事もある。
逆に他の人に対しては割と素直な感想が出やすい事がある。

「でも司令官さんは大鯨さんを決して裏切るような人じゃないのです。
 確かに司令官さんは色々なものに目が行きやすいのですけど、
 これと決めたら脇目も振らずに突き進む人なのです。
 私たちが心配しちゃうくらいに真っすぐなのです……
 だから司令官さんは大鯨さんとすべてを捧げ合った以上、
 最後まで大鯨さんへの愛を貫くはずなのです。
 龍鳳の艦長が鹿島の艦長に異動したという歴史があって、
 それが大鯨さんにもふりかかるかもしれない運命なのだとしても、
 司令官さんなら絶対にそんな運命は跳ね退けるのです」

いつもは弥生ほどではないとはいえ口数が多い方ではない電が長々と言った。
彼女は俺が提督になって初めての部下となった艦娘だが、
電自身も俺が初めての上司となる司令官であり、
今に至るまでずっと一緒に艦隊運営をしてきた電は
ある意味では大鯨以上に俺の事を知っていてもおかしくはない。
まあ最近は俺のせいでよくも悪くも変わってきている面があったりするから、
出来たら俺のせいで変な道には進んでほしくないが……

99ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:15:49 ID:vlDTuP4Q
「……そうですね。私たち、大鯨さんの気持ちをあまり考えずに押し付けちゃったみたいで……」
「私も龍鳳と鹿島の史実を変に意識しすぎて勝手に暴走しちゃって……大鯨さん、ごめんなさい」
「いいんです。鳥海さんも鹿島さんも提督と私のことを考えた上でそうしたみたいですから。
 私最近は仕事がない時は子供たちにばかりつきっきりでこの人とは…」
「子供につきっきりなのは母親として当然だ。気に病む事はないさ。
 むしろ俺が提督業に追われて父親として子供に向き合い切れているかどうか……」
「……そういえばあの子たちは?」
「祥鳳と瑞鳳達に見てもらっているさ。特に変わった事はないさ」
「よかったぁ……」
「そういえば提督さんと大鯨さんの子供って男の子と女の子の双子だったんですよね」
「そうだ。中国じゃ龍鳳胎と呼ばれる、とってもおめでたいものだ」
「さすがは龍鳳に改造される可能性のある艦娘の子供……といったところですか」
「確か中国では普通の双子でもめでたいって聞きましたね」
「龍は皇帝、鳳凰は皇后だ。鳳凰も鳳で男、凰で女ってのもあるけどな」
「とにかくこの鎮守府の一番偉い人とそのお嫁さんがおめでたいことに恵まれたってすごく幸せなことですね」
「……あ、もうこんな時間なのです」
「長々と話し込んじゃいました……」
「いや、君達が帰ってきた時点でもう君達の仕事は終わった。
 私の仕事も報告書の確認だけだ。ちょっとくらいはいいさ」
「そう言ってもらえるとありがたいです」
「皆さんと久々にお話できたの、楽しかったです。明日からまた忙しくなりそうですけど、
 もし今度こういったことがあったらその時はお茶とお菓子を用意したいですね」
「それでは提督さん、大鯨さん、あとはお任せしました。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
「お休み」

鹿島達は一足先にあがっていった。俺と大鯨も報告書の確認作業をし、すぐに終わらせたのだった。

100ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:16:28 ID:vlDTuP4Q
「はぁ〜、暑い時にはぬるめの風呂が一番だな」

仕事と確認作業を全て終わらせ、子供達がもう寝た事を確認した俺は風呂に入った。
岩風呂であり、ちょっとした野外気分が楽しめなくもない。
暑い夏だから熱いのは嫌だが、かといって冷たい水風呂もそれはそれでさっぱりしないので、
人肌より少し温かいくらいがちょうどよい。

「今日も一日ご苦労様でした」

何故か彼女と一緒に入る事になった。一応さっきから着ていた水着のままだ。
提督として大鯨に命じたとかではなく彼女から誘って来たのだ。
別に提督命令を自分の欲望に使う気はまったくないし、
意に反する相手を風呂から追い出す時に使おうとくらいは考えているが、
彼女は追い出す理由が全くない。精々俺が恥ずかしいというくらいだが、
追い出して変に亀裂が入っても嫌だから受け入れていた。

「しかし…一緒に入りたいなんて…」
「夫婦だからいいじゃないですか」
「まあそうだけど」

夫婦だからっていつも一緒に風呂に入るものではないだろう。
むしろ本当は俺から誘いたいくらいだが
そんな事したら何だか嫌われるんじゃないかと不安になって俺から誘った事はほぼなかった。

「それにあなたの背中を流したくて……背中は洗いにくいですから、
 少しでも私が力になれたらと思って……」
「………わかった。頼むよ」

俺は彼女に背中を流してもらうことにした。

「それじゃ早速」
「はいっ、お任せください」

そう言って彼女はボディソーフの蓋を開け、椅子に腰掛けて背中を向けた俺の背中に…

「っおい!?」
「ああっ、もう…動かないでください」
「直接かけて…」
「いいからじっとして。私にお任せください」

あまり見たこともないような剣幕で言われた俺は従うしかなかった。
あまり変な事して機嫌を損ねてしまうのも嫌だしね。
俺は言われるがままに彼女の言葉に従った。
しばらくして背中に柔らかい感触がした。明らかにスポンジ等ではない。

101ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:17:01 ID:vlDTuP4Q
「これは…」
「どう……ですか?気持ちいい…ですか…?」
「……うん」

俺は素直に答えた。後ろは見えないから彼女が何をしているのかはわからないがどう考えても確実に……
……胸で俺の背中を擦っている。二つの柔らかい大きなものが当たっている感触があったからだ。

「おっぱいはみんなあの子達に飲ませましたからミルクを無駄にして汚しちゃう心配はありませんよ」

自分でカミングアウトしちゃったよこの子は。
なんでこんないかがわしい店みたいな事
(俺は一度も行ったことがないのでそういう店で実際にどんな事をしているかなんて知らない)
をしているのだろうか。そう考えている内に泡立った感触が増してきた。
きっと水着がスポンジやタオルの代わりになっているのだろう。

「背中だけじゃなくて前も洗いますね」

そう言った彼女だったが身体の動きを止めなかった。その代わり…

「ここもちゃあんときれいにしましょうね」

手に泡をたくさんつけて俺の固くなっていたちんちんを包み込んだ。

「あなたのおちんちんは皮で包まれていますから、しっかりと洗わないと不潔ですよ」

そしてちんちんの皮を剥き、露出した亀頭をゴシゴシとし始めた。

「うぉわあっ!?」
「ふふっ。気持ちいいみたいですね」
「もうちょっと動かず、優しく……」

俺は毎日ちんちんの皮を剥いて洗っているが、
あくまでもシャワーをそれなりの時間当てているだけである。
夜戦とか、何かしらの行事の前にはちゃんと石鹸で洗っているが、
彼女の洗い方は他人が俺のちんちんに触れているという事もあってかとても刺激的に感じた。
しかも胸で背中を洗い流す行為も未だに行っていた為にとてもエロティックに興奮してきた。

「もういいっ、充分だっ…」

俺はそう言うのがやっとだった。そして……

102ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:17:46 ID:vlDTuP4Q
「あっ…………」

ぴちゃん……

風呂に一滴の雫が落ちた。俺のちんちんは彼女に握り締められながらびくん、びくんとしていた……

「…………」
「……スッキリと…しましたか…?」
「………ありがとう……」

沈黙が流れかけたが、彼女の方から沈黙を破る言葉をかけてきて、俺は素直にすっきりしたと答えた。
すっきりしたかったわけじゃないから思ったよりはすっきりしてないけど……

「じゃあ次はこちらで……」

そう言って彼女は湯舟に入り、岩風呂の岩に片手をついて俺の方に尻を向け、
水着の下の部分をずらして女性の最も大切なところを見せた。
それは明らかに普通の水やお湯とは違う濡れ方だった。

「私…もう我慢出来ません…だから…早く…」

彼女は我慢ならないみたいだ。俺も正直我慢ならない。
彼女とは去年の土用の丑以降は身体を重ね合わせた事がなく、自慰さえも最近はしていなかった。
そのせいで一発発射したというのにまだまだ俺のちんちんはびんびんに勃起したままだった。

―挿れたい…彼女の暖かさを感じたい…
彼女の胎に俺の遺伝情報と欲望と想いをぶちまけて溢れるくらいに満たしたい…
雄としてこの雌を孕ませたい…俺の全てで染め上げたい―
そんな本能的なものが頭を支配せんとする中で俺はなるべく冷静になろうとしていた。
俺は彼女の赤ちゃんの部屋へと続くところの入口に赤ちゃんの素の発射口を口づけし、そして……

103ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:18:40 ID:vlDTuP4Q
「んっ!」
「あ!そ、そんないきなり!」

俺は一気に最奥まで遠慮なく突き入れた。
出産を経験したからか記憶にある以上にすんなりと入っていって挿れた俺も驚いた。
しかし、次の瞬間一気に締め付けられる感触がした。
俺を離すまいとする彼女の締め付けは処女を奪った時の感覚に迫るものだった。
あの時は俺も童貞を捧げた身であった故に堪え切れずに吐き出してしまったが、
今回は事前に射精していた為すぐに発射する事はなかった。
とは言っても一年も身体を重ね合わせていなかった為、
その瞬間はまたすぐに来そうであった。俺は遠慮なく腰を動かした。

「やあっ、そんなっ!激しすぎですっ!」

風呂場にじゅぼじゅぼした音と少し湿ったパンパンという音が響いた。

「やめてください…そんなに激しくしたら…
 声、我慢出来なくて…みんなに聞こえちゃう…見つかっちゃう……」

さっきまで散々声を出していたのによく言うものだ。しかし岩風呂でするのは初めてである。
もしかしたら彼女の頭の中では海に来て岩場に隠れながら
スリリングなセックスしているというロールプレイをしているのだろう。

「大丈夫だって。こんな所には誰も、来ないって」

俺もそう思って彼女に付き合う事にした。もし間違っていたならその時はひたすら誤ろう。
でも脱衣所の入口に提督入浴中だから入ってくるなと注意書きをして、鍵もかけておいた。
よっぽどの緊急事態でもない限り扉を蹴破ってでも人は入ってこないはずだし、
脱衣所に入らなければ風呂場の音も聞こえない。

「だから君のかわいい声を、存分に聞かせてくれっ!」

俺はもう完全に悪乗りしていた。突く度に響き渡る、俺より四つ下という年齢に見合わぬ幼い声と、
元気な子供を産めそうな大きな尻に興奮が止まらず調子に乗りに乗っていた。
もし騎乗位だったならこちらの主導権こそ取り辛いものの、
幼い声に違わぬようなかわいい童顔と、
それとはアンバランスなわがままおっぱいの激しい揺れにまた別の興奮が生まれただろう。
だが見えないからこそ妄想する楽しみもあり、俺は妄想しながら興奮していた。
そんなんだからもう二発目の射精が迫っていた。

104ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:19:12 ID:vlDTuP4Q
「そろそろ限界だっ…膣内で出すぞっ…!」
「はぃ…あなたのを…たくさん…」

了承を得た俺は更にスピードを速めた。
もし拒否されたなら無理矢理膣内に出そうとはしなかっただろう。
出すとしたら最初から了承を得た上でのロールプレイの時くらいだろう。
俺は昇って来る感覚を抑え切れず、もう限界という所で最大の力で腰を打ち付けた。

どびゅびゅっ!!どびゅっ!!びゅるっ!

俺は彼女の腰を掴み、一滴も零すまいと全力で胎内に吐き出していた。

「ああぁぁ……熱い……私の中が……あなたで……満たされ……」

彼女も快楽を享受しながら俺の想いを受け止めていたのだった。

「はぁぁ……はぁぁ……」
「ふぅ……はぁ……」

久しぶりのセックスに二人とも息を切らしかけていた。
長い射精が終わった後、俺は彼女の膣からちんちんを抜いた。

ごぽっ

そんな音がした気がした。彼女の膣口から俺の精液が溢れ出していた。
こんなに出せるなんて…彼女は名器だな…
俺は口には出さずにそう思った。

105ぬ・れ・ぬ・れ 幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:19:48 ID:vlDTuP4Q
「もう……こんなにたくさん……また子供が出来ちゃったらどうするんですか……」
「あ……こんな時に何だが、今度新しい伊号潜水艦の艦娘が着任するんだ」
「えっ、本当ですか?」
「伊26。昔は伊27という名前の潜水艦で、その名は改名した時に別の潜水艦に使われた。
 伊26はニーナじゃなくてニムって呼んでと言っていたな。
 個人的には彼女もニーナって呼んで、伊27が着任したらそっちはニナと呼んでもいいが、
 それは彼女たちが決める事になるだろうな。
 まあとにかく今度伊26が私に任命されてこの鎮守府に着任することは確実という事だ」
「そうですか。ますます潜水母艦として頑張らなきゃ……
 ってそうじゃなくてえ、私たちに子供が出来たらの話をしてるんです!」
「君だって欲しいって言ったじゃないか」
「質問に答えてくださいよ」
「ん……その時はもっと提督として頑張るさ」
「……あの子達も弟か妹が出来たら寂しくなくなりそうですね」
「そうだな……」

一人っ子だった俺は寂しさこそなかったとはいえ、彼女の言葉に理解出来るものがあった。

「……こんなに出しちゃったんですから、もっとしましょう」
「そうだな。一年もしていなかったんだ。もっともっとしてもいいな」

遠征から帰ってきた時の彼女は些か恥ずかしがっていたが、今の彼女は色欲に溺れている。
最初はちょっと躊躇いがちでもいざその時となると止まらなくなる。
俺も彼女も蠍座であるが故にそういった面が共通しているのだろう。
一度火が付いた俺達はもう止める事が出来ない。
明日も仕事だが午後からという事もあるのが大きな理由だろう。
俺達は流石に朝早くから仕事があるのに夜戦とかするほど馬鹿ではない。
余裕があるからこそこうするのだ。
俺達は一年ぶりにお互いの愛を激しく確かめ合うのだった。


―終―

106幼妻大鯨ちゃん:2016/08/15(月) 20:23:02 ID:vlDTuP4Q
以上です
水着大鯨ちゃんは来たけど
海での夜戦は誰か来たらと思うと怖くてできないと考えてこういう話にしました
セリフで水着に言及していた鳥海と鹿島が水着を着なかった理由も
自分なりに考えてみました。あくまでも彼女達以外に別の誰かが提督とくっついているということ前提なので
鳥海か鹿島と相思相愛の場合で水着着てこなかった理由は単に忙しかったとかいう理由になっちゃいますが……

それではまた

107名無しの紳士提督:2016/08/15(月) 21:33:00 ID:VYHsURTU
大鯨シリーズいつも楽しみにしてる、乙

108名無しの紳士提督:2016/08/16(火) 15:28:51 ID:G5Th4VvA
提督分身系とか複数提督(双子・三つ子、親戚従兄弟)系の
イチャ風の男多数×艦娘一人(ないし「男が娘一人に対し最低二人なら複数でも可」な作品あります?

109名無しの紳士提督:2016/08/17(水) 21:03:10 ID:WdrZl.Sw
大鯨かわいいよ大鯨

110名無しの紳士提督:2016/08/18(木) 21:01:07 ID:.Tcnqt9E
これは良いものだ

111名無しの紳士提督:2016/08/19(金) 23:18:57 ID:3Gf4Z6AQ
水無月を中破させて入渠させると
フェラでビュルビュルと口に出されてそれを飲まざるを得なくなった水無月が
「司令官・・・あーごめんこれは不味いよ」
と言いながらも全部飲んで
「これ・・・綺麗にするから待ってて・・・んん・・・」
と自分からお掃除しに行って周りに付いているものも全部飲むと言う
ものすごく健気でいやらしい子にしか思えないのはきっと掘りで疲れているせい

112名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 00:17:52 ID:Y72SaYiM
E-2でドラム缶3本背負った電が戦艦夏姫をクリティカルでSATSUGAIしたんだが、どういう絵面だったのだろうか
電がドンキーコングになったのか、戦艦夏姫にドラム缶を挿入したのか

113名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 07:15:21 ID:Mor/wX/2
縄をくくりつけたドラム缶を鎖分銅のように高速で振り回し、その勢いで殴打したり投擲してぶつけたりってのはよく見るなぁ

114名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 14:40:56 ID:Cv6aQFoA
>>112
電って言うくらいだし、ドラム缶に詰めて電撃パンチでも喰らわせたんでしょ

115名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 14:43:20 ID:OZglNbVY
中に仕込んでいたガソリンで焼いた説

116名無しの紳士提督:2016/08/20(土) 16:19:09 ID:lqc5d79A
このスレ的にはドラムカン風呂のお色気シーンとか

117名無しの紳士提督:2016/08/21(日) 22:59:32 ID:UmR6vYLs
そーいやドラム缶風呂って初出かも。リンガとか南の方の泊地とかなら違和感なく出せるし、しおいとかみたいに映える娘もいるしな。…掘りも振るわないことだし、堀に使う体力を少しだけ文才に振り分けてみてもいいかもしれん。

118名無しの紳士提督:2016/08/22(月) 09:42:35 ID:pdJQK8cM
大潮の「小さな体に大きな魚雷」って挨拶が卑猥な意味に聞こえる

119名無しの紳士提督:2016/08/22(月) 16:31:32 ID:n4CLq0Kg
>>117
ちょい昔の薄い本で、提督専用ドラム缶風呂が壊れたところに初代エラー娘が登場して、艦娘のドック(風呂)を使えって流れになって実際に提督が入浴していたら
浴槽の底にいたゴーヤが(次に入渠してくる艦娘を脅かすイタズラのため)いきなり浮上してきたところでその光景を見られそうになった提督が慌ててゴーヤを
再び風呂に沈めて(物理)誤魔化していたら今度はゴーヤが水中で提督の潜望鏡(意味深)にイタズラを始めてそのままセクロスの流れに…ってのがあったな

120名無しの紳士提督:2016/08/25(木) 14:53:53 ID:OTqLps4Y
「あらぁ、ケッコン相手のエロ本チェックは嫁の務めなのよ?」と荒潮にそそのかされて、提督の留守中に私室を物色したら
拘束椅子道具責めやら浣腸プレイやら尿道責めやら想像以上にディープなジャンルの本が出てきて
途方に暮れちゃう霞ちゃんかわいい

121名無しの紳士提督:2016/08/27(土) 01:43:19 ID:fMv81JlQ
イベントで大和引っ張り出したけど、
大和の水着姿はやはりいいな
胸の間にラムネを挟んでいる意味は小一時間問い詰めたいが、
あの弾力性あふれる胸は犯罪的だ

122名無しの紳士提督:2016/08/27(土) 09:10:27 ID:H23Brs3A
大和さんすっごい柔らかそう

123名無しの紳士提督:2016/08/28(日) 19:39:44 ID:QThoz2ys
今日本屋フラついてたら、絵本を前に「足長おじさんと足柄おばさんって響きが似てるよね」って言ってた奴がいたンゴ

恵まれない少年に筆おろししてくれるエッチで綺麗なお姉さん、か……

124名無しの紳士提督:2016/08/28(日) 23:07:38 ID:RoAKXUP6
足柄おばさんという単語でも
足柄叔母さんという単語には凄く惹かれるモノがある

125名無しの紳士提督:2016/08/28(日) 23:54:19 ID:sXYzQ0dM
あ^〜閉経見え始めた足柄obsnに高齢出産させたいんじゃあ゛〜

126名無しの紳士提督:2016/08/30(火) 06:39:09 ID:e08l5TM2
海の海水浴で児気反応忌雷の群れに
穴という穴を…なネタSSはないんか?

127名無しの紳士提督:2016/08/30(火) 11:45:28 ID:UsvOvYe6
マックスがすっかり触手系になってしまった原因の児気反応忌雷

128名無しの紳士提督:2016/08/31(水) 08:17:01 ID:pKBGNvNQ
寧ろ文月皐月が児気反応忌雷に…が見てぇ…

129名無しの紳士提督:2016/09/02(金) 12:01:42 ID:cVBxFd5g
応急修理女神「貴方が轟沈させたのは『貴方が脱ぎ捨てた制服をこっそり持ち出して匂いを嗅いでいる霞』ですか?
          それとも『貴方の留守中にこっそり寝室に潜り込んで枕に秘部を擦りつけている霞』ですか?」

提督「や、そういうのいいんで、『いつもガミガミ怒鳴ってるけど本当は心優しい普通の霞』を返して下さい」

応急修理女神「貴方はとても正直な人ですね。そんな貴方には
          『いつもガミガミ怒鳴っているけど貴方が脱ぎ捨てた制服をこっそり持ち出して匂いを嗅いだり
          貴方の留守中にこっそり寝室に潜り込んで枕に秘部を擦りつけている霞』をお返ししましょう」

提督「いやだから普通の霞でいいから! 俺の霞を返せ!」

応急修理女神「ご安心ください。それが『貴方の霞』ですよ」

霞「いっそ沈めて・・・」

130名無しの紳士提督:2016/09/02(金) 20:52:10 ID:mzBiE3AA
ベッドの海に、かな?

131名無しの紳士提督:2016/09/02(金) 23:38:44 ID:WPGMyS96
とりあえず最初嫌がるけど途中から観念する情景が身に浮かぶが

132名無しの紳士提督:2016/09/08(木) 05:41:01 ID:VnrtFNg6
最近のキャラが柔らかくなった霞やだやだ!
僕の霞はいかなる時も冷静で気を荒げない歴戦の水兵で、いっぱい敵を沈めてきたし、いつか自分の番が来たらそれを黙って受け入れる、海の上で戦い続けて生まれた筋金入りの運命論者だもん……。

133名無しの紳士提督:2016/09/08(木) 05:41:34 ID:VnrtFNg6
>>129じゃあこれ
 これは本当に霞なのだろうか?
 妖精さんがこしらえた、よくできた偽物なのではないのか?
 心の疑問を解決するために、うつむいて真っ赤になったその頬を「ぎゅっ」と抓った。霞は視線を落したまま、二言三言ぽつりと、聞くに堪えない汚い言葉を呟いた。
 態度こそ普段からは想像もできないものだったが、その罵倒はまぎれもなく霞そのものだった。
 可愛らしい少女には到底不釣り合いなその卑語を背中に受けながら、自分は今日まで戦い抜いてきたのだ。
「なるほど。たしかに間違いないようだ」
「……」
 そうなると、この別人かと疑いたくなるほどのしおらしさは、被弾による損傷に対しダメコンによって撃沈は免れたものの、一時的に動揺しているせいなのだろう。ぎりぎりのところで生還を果たしたのだ。その後多かれ少なかれ言動に奇妙なものが表れても、決して本人を責められない。
「そのー……あれだな……いつもの、霞だ」
「だから正しくは『貴方が脱ぎ捨てた制服を……』」
「いいからいいから」
 工房で腕を振るう連中というのはどいつもこいつも軽薄な冗談が過ぎる。
 霞が性を持て余して自慰に耽るだと? 最高に愉快な想像じゃないか。
 むしろ、それを嫌がる男もいないだろう。特に、霞のような綺麗な子に想いを向けられて。
「それは冗談ではないのですね?」
「冗談を言ってきたのはそっちだ! さっ、もういいだろ。かすみ……」
 話している間も、指先のふにふにとした素晴らしい感覚を名残惜しく思ってあちこち触れて撫ぜていたが、いつものような怒号と拳、あるいは蹴りのいずれも一向に飛んでこなかった。そのせいで止め時を忘れて、さらさらとした銀髪のつむじを見つめながら、その下の赤面を想像し、手のひらで頬をゆっくりと擦った。内側から熱を放っているようにあたたかい。
 だからその時霞の手に、手首を完全にがっちりと掴まれて、完全にやりすぎたと悟った。
 顔を伏せたまま、怒りによってか肩も腕もぶるぶる震えていて、手は汗でびちょびちょに濡れていた。
「ああもう……! 馬鹿ばっかり!」
「ま、待て、そっちは何もないぞ」
 何もないどころか、積み重なった資材の山に隠れれば、あらゆるところから死角になる。
 艦娘の反乱……フランケンシュタイン・コンプレックス……偶然の誤射……。最悪の予想が次々と脳裏をよぎった。
 みっともなく言葉尻が裏返り、まるで女みたいな悲鳴をあげてしまう。
 すると霞は手を繋いだそのままに、ぐるんと振り返った。
 その顔は、秋の紅葉よりもなお赤く、耳まで染まっていたけれど……しかしその言葉を聞いた自分の方も、負けないぐらいに赤くなってしまったのだ。
「女の方から誘わせる気?! ほ、ほんとに……黙ってついてらっしゃいったら!」

134名無しの紳士提督:2016/09/09(金) 02:25:35 ID:vXjPzbc6
>>133 これはいいものだ
やたら駆逐艦の凌辱物が多いのは気のせいだろうか?

135名無しの紳士提督:2016/09/09(金) 18:33:27 ID:VzrcSr6.
>>134
光源氏計画は永遠の男のロマンだから……
それに合意があるから凌辱じゃないしヘーキヘーキ

大潮辺りは下手に覚えさせたが最後、連日無邪気に絞り取られそうでそれも又良し

136名無しの紳士提督:2016/09/11(日) 10:59:18 ID:IDCp4VoM
>>135
小さな体に大きな魚雷でボゴォヒギいな拡張物にハマる大潮

137名無しの紳士提督:2016/09/16(金) 00:26:56 ID:USOX1JSw
慰安鎮守府読んでて思ったんだけど、
提督なり艦娘なりに気に入られたから東は鎮守府にいると
でも謎の深い艦娘のところに正体も掴めない人間は本来入れるはずがない
つまり見つかった時点で何故入ってきたか自白させられる……
そんな感じの流れになった時にノリノリで独房に拘束されている男を犯しに来るのは誰だろう?

138名無しの紳士提督:2016/09/18(日) 19:08:02 ID:3KXWOrvo
まとめの更新した人乙です
でも長編のところもできたら更新して欲しいところです

139名無しの紳士提督:2016/09/24(土) 15:08:43 ID:s22eag7w
>>137 ノリノリで犯すとは別かもしれんけど日向かな。自身の肉体は本当に人間と同一のものなのか試すとか言って表情ほとんど変えないまま犯すみたいな感じになりそう。

14018-403:2016/09/25(日) 18:58:39 ID:/I1fX8VM
今日は様々な艦娘の進水日ですが
鹿島のSSを投下します
今回はエロがない上に他の艦娘が目立ったり
独自設定がまたまた多数出てきますがご了承ください

141せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 18:59:32 ID:/I1fX8VM
8月31日、夏も終わろうとしている日、俺達は伊良湖岬にある、鎮守府の出張所兼甘味処に来ていた。
湾内の奥にある鎮守府とは違い出張所は外海に接した所にある。
俺はいつもは鎮守府で大事な内務をしていて、出張所の艦娘には鎮守府から指示を出しているが、
今日は出張所の近くの甘味処にも常勤している伊良湖が帰ってくるという事で
俺は鹿島達と共に出張所に来ていた。

「提督、鹿島さん、水無月ちゃん達。伊良湖特製のアイス最中をどうぞ」
「やったあ。伊良湖ちゃんありがとう」
「これがモナカ…日本のおやつ…」

イギリスの戦艦ウォースパイトの艦娘が珍しそうな顔で最中を見つめた。

「おいしそう……ありがたくいただきます」

鹿島はテーブルに器が置かれるや否や最中を手に取り食べはじめ、
他のみんなも次々と手に取り食べはじめた。

「日本にはこんなにも美味しいものがあったなんて……
 他の食べ物にも期待出来そうですね、よしよし」

イタリアの空母アクィラの艦娘はその味にとても満足したようだ。

「そうだよ。ねえ、お兄さんも食べて」
「お兄さん?」

海外艦娘達は驚いた顔で俺達を見た。

「こら、お兄さんじゃなくて提督さんか司令官でしょ」
「ごめんなさい鹿島お姉ちゃん」

水無月は今までの癖が抜けてないのかつい昔のように俺を呼んでしまった。
彼女はつい最近俺によって艦娘水無月に任命された為、彼女はまだ俺を艦隊司令官としては見ず、
昔、彼女がまだ艦娘候補生であり、俺が提督ではなかった頃からの呼び方を時々していた。

「まあそんな事はどうったっていい。それより水無月、俺も最中を貰うよ」
「はい、どうぞ」

水無月に最中を手渡された俺は早速食べ始めた。
いつもは健康を考えてあまり甘いものは食べないが、
伊良湖の最中は健康の事も考えて作られている為、安心して食べられる。

142せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:00:45 ID:/I1fX8VM
「確かに本当に旨いな。しかし横須賀から帰って早々働かせてすまないな。
 君にはじっくりと休んでほしかったところなのだが」
「いえ、一ヶ月ぶりに故郷に帰ってきて、
 波の音を聞いていたら元気が出てきて、長旅の疲れも一気にとれちゃいましたよ」
「それならいいが…」
「提督、冷えたぜんざいもあるから待っててくださいね」
「楽しみに待ってるよ」
「ふふ……」

笑みを浮かべながら伊良湖は厨房へ走っていった。

「伊良湖ちゃん本当に元気だね」
「彼女はこういう時が一番働ける時だからな」

伊良湖――本名【伊良子 岬(いらこ みさき)】はここ、
伊良湖岬(いらござきだったりいらごみさきだったり読み方複数)出身の艦娘である。
艦娘といっても彼女は戦闘能力はなく、水上移動能力と他の艦娘と共通の高い馬力があるだけだった。
しかし彼女自身の料理の才能は間宮に匹敵する程であり、
彼女の作った料理を食べた人間はたちまち皆元気になる。
また、伊良子家は料理で財を成した家系であり、その血筋は彼女にも受け継がれている。
そして伊良子家は艦娘達のパトロンでもあった。
資金面での援助はもとより、伊良子家の土地である伊良湖岬にこの地方の鎮守府の出張所が建てられたのも
伊良子家が所有していた土地の一部を借り受けたからである。
伊良子家の経営する甘味処は伊良子家の店の事も考えてあえて作らなかった出張所の食堂も兼ねていた。
ちなみに本来は東海地方には鎮守府はなく、作る計画もなかったのだが、
二年前の夏の大規模作戦の際に日本に艦娘がほとんど出ていって留守だった時に
日本本土のほとんどが深海棲艦の別動隊によって襲撃され、かなりの被害が出た。
艦娘達は大規模作戦で出払っていたとはいえ本土まで深海棲艦に攻められたのは事実であり、
大本営のやり方等への不満の声も沢山あがっていた為、
本土の警備体制の強化の為に太平洋側新しい鎮守府の設置計画があがった。
鎮守府がなかった東海地方にも新しい鎮守府と出張所が作られたのだった。
ちなみに何故出張所があるのかというと本来は伊良湖岬に鎮守府を建てる予定だったのだが、
東海・東南海・南海地震が起こった場合の津波による被害を懸念し、
伊勢湾の奥に重要な設備を置いた鎮守府を建て、
ここはドックや訓練所等の機能だけを備えた前線基地としたからだ。
もし東海地震が起きても湾内の奥にある鎮守府に津波被害は何とか抑えられるはずである。
もし伊勢湾内が震源地だった場合は……その時はその時である。
ただ深海棲艦が伊勢湾内に突如出現したとしても鎮守府から直接出撃させればいいはずだ。
幸いな事に現在の所伊勢湾等の内海や日本海付近では深海棲艦が突如出没したという話は聞かないが。

143せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:03:02 ID:/I1fX8VM
「提督さん、どうしたんですか?」
「ん?ああ、二年前からの事を思い出していたんだ。
「二年前の日本への深海棲艦襲撃の時は大変だったと聞いたわ」
「艦隊が出払っていた時に日本全国の主要都市が一斉に襲撃されたという意味では最大の危機だった。
 強さや厄介さで言えばもっと恐ろしい奴らと戦った事もあったが、
 そいつらは俺達と戦っていた時は本気じゃなかったらしい。
 それが本当の話だとしたら恐らく全鎮守府が総力をあげても勝てるかどうか……」
「もっと恐ろしい奴ら………その時はどう対処したのかが聞きたいわね」
「助っ人でも現れたんですか?」
「その通りだアクィラ」

アクィラが正解を答えたが、彼女自身も冗談で言ったのか
本当にそうだったの?と言わんばかりの表情だった。

「……だったらもしまたそのもっと恐ろしい奴らが現れてもその助っ人に頼めば…」
「残念ながら彼女達との連絡は無理だ。その時は提督ではなかったとはいえ、
 ある程度彼女達と関わった俺でも全然わからないし、
 ここの前提督も恐らく彼女達の詳細は知らないだろうし、恐らく大本営も……
 ……今も海のどこかで元気でやっていて、またいつか会える……
 そんな祈りに近いような事しか出来ない今、俺達自身が頑張らなきゃいけないんだ」
「己の力を高めようとせず、ただ不確定要素に期待するしかしない者に
 勝利の女神は微笑まないでしょうしね」
「私だっていつかグラーフみたいに夜戦を出来るように頑張りますよ」

ウォースパイトの言う事はもっともだ。自らの努力の結果ではなく
偶然を第一に期待する奴に未来が切り開けない事は俺自身が身をもってわかっていた。
アクィラもぽんこつおねーさんと評しちゃえそうな雰囲気や性格とは裏腹に
空母としての限界を越えようと必死にもがいていた。
それは単にドイツ艦娘のグラーフ・ツェッペリンという、
空母でありながら夜戦が可能な艦娘への対抗心というだけでなく、
空母艦娘としての能力が客観的に見てもあまり高くなく、
艦の能力の限界を別の角度からカバーしようという、艦娘としてのプライドなのだろう。

「みなさん意気込んでますねえ。頑張ってくださいね。
 私も練習巡洋艦として、提督さんの秘書艦として、
 戦う為の力はほとんどありませんがみなさんのパワーアップの為に精一杯頑張りますね」
「よろしく頼むわね」
「今までも出来たんだし、これからだって!」

鹿島も燃えていて、三人とも決意を新たにした。
……ここでさっきから水無月が会話に入ってこない事に気付いた。

「どうしたの、水無月?」

暗い顔と驚き顔が入り混じった水無月をアクィラが心配した。
普段は人懐っこく感情豊かな水無月には珍しい態度だったからだ。

144せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:08:19 ID:/I1fX8VM
「アクィラさんとウォースパイトさん、二人とも外国の人で、
 ちょっと前までは話す言葉に外国語も入っていたのに、
 今じゃ色んな日本語を知ってたり流暢に話せたり出来て……」

海外艦娘であるアクィラやウォースパイトが流暢に日本語で会話出来たのは
海外艦娘も最近かなり増えてきたが全体で見れば艦娘やその関係者は日本人が大多数の為に
日本語を海外艦娘に習わせた方が手間がかからないだろうと考えられたからだ。
アメリカ艦娘のアイオワやドイツ艦娘のビスマルク、
その他多くの海外艦娘達は俺の鎮守府で夏の間に日本語をみっちりと教えられていた。
結果みんな数週間で日本語をマスターしたのだった。

「それは鹿島のおかげよ」
「そうです、彼女の教えがよかったからよ」
「でも二人とも鹿島お姉ちゃんと知り合いだったからこんなに早く上達したと思う…」

ウォースパイトは鹿島の遠い親戚と聞いたし(あとどこかの王家の末裔とも聞いた)
アクィラもポーラ・ザラ姉妹共々鹿島と昔からの知り合いだったからか
最近日本に来た艦娘とはいえある程度日本語は出来ていた為
前々から来ていた海外艦娘達と同じくらい日本語力があったのだ。

「それに比べて水無月はつい最近艦娘になったばかりだからほとんど何も下地はないし、
 睦月型だから戦闘でも役に立てなくて足手まといだし……
 水無月はさっちんやふみちゃん、ながながみたいには司令官の役に立てないよ…」
「まだ諦めるのは早過ぎだろ。確かに睦月型自体の戦闘能力はあまり高くないが、
 睦月型の艦娘達はみんな前提督に鍛えられて戦いで華々しい活躍をした。
 水無月が今はまだ燻っているのもあまり俺達が構ってやれなかったからで君が思い詰める必要はない」
「司令官…」
「睦月型はみんな艦娘としても天才だったが、艦娘になる前からも天才だった。
 世間でも結構名の通った存在だった上に学力だってトップクラスで、
 それが艦娘として座学を学ぶ際にも発揮されていた。
 俺なんて君達と同じくらいの年頃どころか今の自分でも君達に勝てるかどうか……
 水無月、君も睦月型という選ばれた存在だ。早々に結論なんて出さずにもっと自信を持て」
「……うん、わかったよ……」
「鹿島、今回の作戦の報告書の作成等は私が行う。君は明日から水無月をみっちりと鍛えてくれ」
「わっかりましたぁ!練習巡洋艦の本領、期待していてくださいね」
「よろしくお願いします、鹿島お姉ちゃん」
「ええ、お姉ちゃんに任せなさい!」

鹿島は元々人にものを教えるのが得意で、
彼女自身も教えるという事に生き甲斐を感じていたが、
最近は海外艦娘に日本語を教えるという事しかできず、
練習巡洋艦として艦娘の戦闘能力を鍛え上げるという事が出来なかった。
その為、練巡としての本領を久々に発揮出来る事に喜びを感じていた。

145せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:09:17 ID:/I1fX8VM
「あ、提督さん、もうすぐ大鯨さん達が帰ってくる時間ですよ」
「ん、そうか。もうそんな時間か」
「早く戻りましょう」
「いや、彼女達には帰ってきたらここでぜんざいを食べてもらおうと思ったから
 大鯨達の艦隊には帰ったらここに報告に来るように出発前に言っておいた。
 ついでにこれから遠征に向かう由良達の艦隊にも出発前に来てもらうつもりだ」
「どうして?」
「みんな作戦の影響で疲れが溜まっているはずだ。
 だからみんなには伊良湖のおやつを食べてもらって元気になってほしいからな」
「そう…」

俺のやり方が不真面目に見えたのか、ウォースパイトの目が少し冷ややかだった。

146せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:10:27 ID:/I1fX8VM
「て・い・と・く。提督、第二艦隊、ただ今戻りました。大成功です」
「ご、ご苦労……」
「た…大鯨さん、その格好は…」

遠征から帰ってきた大鯨はまだ水着を着ていた。

「着替えてから報告するべきでしたのでしょうけど、こちらの方が近かったのでつい…」
「…まあ今は移行時間だから別にいいだろう。
 それよりもうすぐ冷やしぜんざいが出来上がるはずだ。ここで一服していけ」
「わかりました」

俺は大鯨達を待たせつつ、ぜんざいと由良達が来るのを待った。
「提督さん、第三艦隊、もうすぐ遠征に行ってきます」
「わかった。冷やしぜんざいももうすぐ出来上がるはずだからそれを食べてから行け」
「わかりました…」
「……どうしたんだ由良?」
「あ、あまり見ないでください…」
「水着じゃないのに恥ずかしがるなんて…」

由良の態度を訝しがる鹿島。由良の格好はいつものセーラー服ではなく浴衣姿だった。
別に水着とは違って何も恥ずかしいものではないはずなのに…

「だってあまり提督さんの目をひくと鹿島さんが…」
「気を遣わないで由良さん。その浴衣、似合ってますよ。ね、提督さん」
「ああ」

鹿島は俺に気にしないでいいと言わんばかりに俺からの感想を聞き出した。

「提督、浴衣姿ならあたしがいっちばーんかわい……あ痛っ!」
「大丈夫か、白露!?」

『一番』が口癖の艦娘の白露が俺のもとに走って来たはいいが思いっきり転んでしまった。

「痛ったー…」
「白露さんなんて格好に…って下に水着を着ていたんですね」
「ごめんなさい提督、仮眠をとっていたのですが少し寝過ごしてしまい遅れてしまって…」

遅れて朧がやってきた。去年と同じく彼女も浴衣姿だった。

「ほら、白露」
「ごめん朧…」

あられもない格好で転んだものの下に水着を着ていたおかげで少しはマシだった白露に朧は手を差し延べ、
白露はその手を取って少しバツが悪そうにしながらも起き上がった。

147せめて進水日は一緒に穏やかに過ごしたくて:2016/09/25(日) 19:11:38 ID:/I1fX8VM
「うぅ……ありがとう、朧……っ痛た……擦りむいちゃった……」
「大丈夫!?……これくらいなら絆創膏で十分よ」
「ごめんね…………」

朧は絆創膏を白露に貼った。絆創膏を出す瞬間に水着が見えた気がしたが
おそらく彼女も準備に余裕がなかったのだろう。

「もう……二人とも、早く準備しないからこうなるんですよ〜」

そうこうしている内に阿武隈もやってきた。彼女も第三艦隊の一員として遠征に向かう予定だ。

「提督、ごめんなさい…」
「いや、まだ少しは余裕があるからいい。それよりもちゃんと事前準備は怠るな。
 前もって準備しておかないからこうなるんだ。これからは気をつけるんだ」
「はい」

白露と朧は素直に応えた。

「ところで急いでいたはいいがダメコンは持ったか?」
「大丈夫だよ、艤装にちゃんと備え付けてあるから」
「よし」
「提督、冷やしぜんざいができましたよ〜…あら、賑やかだと思ったら皆さんお揃いで」

伊良湖が厨房の奥から顔を出して呼びかけた。
俺達が話している間にぜんざいを作り終わったらしい。

「特製の材料で腕に寄りをかけて作りましたよ、提督、どうぞ」
「伊良湖さん、お帰りなさい」
「ええ、大鯨さん達も遠征お帰りなさい。冷やしぜんざいです。由良さん達も出発前に是非」
「ありがとう伊良湖さん」
「それじゃいただきまーす」

白露はいの一番に飲みはじめた。他の艦娘も次々と飲みはじめた。




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