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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ14
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DMMのブラウザゲーム、艦隊これくしょん〜艦これ〜のエロパロスレです。
エロ妄想なりSSなりご自由にどうぞ。
シュチュやネタ妄想雑談しつつ、ゆるーく行きましょう。
SSは形式不問、長いのも短いのもエロいのもエロくないのもご自由に。
リョナ・強姦・死姦・スカトロ・ふたなり・性転換などの特殊嗜好を含む内容は注意書き必須
百合・女性提督ネタは百合スレで、こちらに投下の場合は注意書き推奨
【艦これ】 艦隊これくしょんで百合 ←検索したら出ます
■■禁止事項
批難中傷・荒らし
SS作者以外による改変/改竄および他スレへの投下
投下のあからさまな妨害・その他スレの空気を悪くする言動
上記を行った場合は警告なしで削除とホスト規制します。
※次スレは>>980を踏んだ人が立ててください。
公式
http://www.dmm.com/netgame/feature/kancolle.html
艦これエロパロ避難所板
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/16725/
保管庫
http://www55.atwiki.jp/kancolle_ero/
第二避難所
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/16725/
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結局二人は似た者同士、帰る場所もない家なき子。
この関係を女々しい傷の舐めあいと言われれば、二人とも否定する気は無かった。
だがいったい誰がその台詞を言えるだろう。
戦い続けて傷ついた末、居場所を失って彷徨い、ようやく手に入れた安息をだれが否定できるだろう。
「提督。私はずっと傍にいます。だから―」
伊勢は提督の胸元に頭をうずめる。
「提督も傍にいて。私の傍に」
かつて『くろがねの館』と呼ばれた艦があった。
終戦後、解体される予定だったその艦に家を失った人々が住みつき、その艦をそう称した。
そして今、同じ名の艦娘はまた戦争で行き場を失った者を支えている。
彼女自身も、支えられながら。
終
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以上スレ汚し失礼しました。
以前から度々あった伊勢さん書きたい病の発作が出たので投下しました。
もっと木造迷宮っぽい感じにしたかったけどどうしてこうなった。
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乙
つらい…な
こういう虚しいのはすきなんだけどね
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乙です
時代に取り残されつつ生きる相手がお互いのみ、悲しみを共有するのも一緒ってお話は良いですね
自称ネタ師なのでこんなの書けて羨ましいです
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GJ!
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艦娘に限ったことじゃないが生身である程度の力がある(かもしれない)存在って
平和になったら存在意義がなくて世間から疎まれそうだよなあ
艦娘の場合『艦娘』の能力って平和な世界では活かせる機会がほぼないだろうし
元の艦の転生とかだったら本気でいてもいいのか悩む奴も出そう
だから深海棲艦との戦いが終われん
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>>724
確かに雪風が比喩される某コーヒーの苦いむせるさんの戦後しばらくみたいになりそうではあるな
それか戦いを求めて流転するとか
不要になって解体されるのもちょっと寂しいかなと思ったので記念艦として提督といちゃいちゃするのもいいかもしれない
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SSを読んでいたり書いていたりしていて艦娘の声が脳内再生されるが
(場合によっては声優が実際に演じる以上に感情が伝わるような感じに妄想できることも)
いかがわしい言葉とかは少し妄想が憚られてしまう
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>>724
海難救助隊や水中作業員、警備隊として海上保安庁と海自に加えサルベージ会社で取り合いになると思う
人間以上の力や単体での索敵機能に加えて海上水中での活動能力とか便利すぎる
むしろ、休ませて貰えないのだ…
エロパロ的には娼館流れの方がいいんだろうが
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>>709 ギャグ寄りな作品なら導入しても良さそうな設定だな。セクハラした提督が数万馬力の力で吹っ飛ばされたり、ながもんのホールド(8万2000馬力)で背骨バキバキにされるとか。
蛇足だけど、加賀さんには最近どうも変態提督のブレーキ役なイメージしか湧かないのが悩み。
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逆に変態提督と一緒になって悪ふざけする艦娘って誰だろう?
個人的には19と青葉かな。
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>>720乙
提督のブレーキ役やってるうちに思考が変態になって行くってのも調教みたいで中々いいと思う
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F-22(リボン付き)やF-15の模型が飾ってある中に嫁艦(予定)の模型をさりげなく混ぜておいて、理由を聞かれてもはぐらかしたい
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ジパングのゆきなみ型3番艦さんが艦娘化したら、やっぱり糞真面目な子なんだろうか?
専守防衛だから、提督に本番ギリギリまでセクハラされて爆発すんの。
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>>729
おっさんは結果的にそうなってしまう人
https://twitter.com/mimonel/status/509373069098373120
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TBF「大和型をイかせるのには最初は2時間掛かったが、次は1時間位に短縮できた
次は30分以内でイかせそうだがもうこの世に彼女はいないのだ」
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>>730 いつの間にか変態側と止める側が逆転してしまった鎮守府。
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>>734
Mk13航空魚雷ってそういう…
でも初陣は全滅で童貞喪失失敗したんだな…だからアヴェンジャーか
凄く親近感が湧いてきたよ…俺もそうだったから
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バイブは魚雷型にした方が変な背徳感を感じて興奮したりするんだろうか…
駆逐艦の性の目覚めは魚雷によるものが多いという(某鎮守府調べ)
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>>710
何や巨乳じゃないとあかんてか
せやけどな、今でこそ当たり前のように使われる「巨乳」やけどな
最初に使われたんは昭和59年の米ポルノ映画「マシュマロ・ウェーブ/巨乳」って言われとるんやわ
で
「巨乳」が更に一般レベルで定着したのは平成10年、松坂季実子の胸を巨乳と表現したのがキッカケや
つまりは、や、巨乳っちゅうのは現代社会に定着して10〜20年程度のもの
爆乳、美乳、貧乳、微乳、虚乳等が生まれたんはさらに後や
だいたい昔は「乳」といえば牛乳とかの液体を指したんやで?それが今や乳房の大小を指すものとなってるだけなんやな、因みに余裕のない時に牛乳が戦闘糧食替わりに配給されることもあったんやで、水分はとれるし多少は腹も膨らむしな。
ともかくや、ええか!つまりは大戦当時そのような言葉は存在しておらんし、うちは意味もわからんということを踏まえた上で提督にはうちに接してもらいたいんや
なんやまだ何か言いたいんか
え?なに「ボイン」が自分の艦隊と世間とで二重に死語になってるんが悲しいやって、ええかげんにせなしばくでホンマ
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なんだかんだ龍驤ちゃんは愛されてるなあ
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おっきいのがボインなら―、ちっちゃいのはコインやでー。もっとちっちゃいのはナインやでー。
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まあスマホやコンビニやロクマルを知ってる艦娘が普通に闊歩してる以上、>>738のRJちゃんはただの自己欺瞞やってるに過ぎないんだけどね
そんな浅はかなところも愛おしい
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現代社会の便利さに堕落する艦娘が続出しそうだ。
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なんかそういうのが出てきそうだけど、そうなった艦娘が役立たずとみなされて、強制的に解体されそうな気も…
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ただ飯食らい(ボソッ
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この前はちょっと話広げすぎてすまんかった
今度はそういうのないの書けたよ
大井っちをよく知らない人は改二の時報台詞見て読んでみるといいよ
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「今日の戦艦の防御力は凄かったね〜……」
北上が納得の行かない演習結果に疲れたようにぼやく。
「完っ全に作戦が悪かったのよ……」
戦術的には勝利判定となったのに大井も不満気だ。
「………」
その二隻の小言に挟まれる指揮官の自分は、少しではあるが肩身狭さを感じ反論は一つもできない。
練度をひたすらに極めた相手艦隊の戦艦はデータ上は低速であるはずだが、
装甲の厚さと侮れない回避力を前に決定的な打撃を与えられなかったのだ。
それに加え、嘗ての海軍に見限られる程に魚雷とは元来命中率の低い艦装であり、
努力で完全に克服できる柔な宿命ではない事も熟知しているつもりだ。
かと言って本当の意味での重雷装艦とさせた魚雷のみの大井と違い、
比較試験のため片腕に主砲を残している北上が大井よりも良好な戦果を挙げたかと言えばそれもまた難しいもので、
果たして此奴らはどのように運用するのが正しいのか、
長い目で見てきても未だに結論付ける事が出来ないでいる。
北上が言うように此奴ら重雷装艦とは甚だ扱いが難しい船で、戦艦のように単純明快とはいかない。
それでも何故此奴らを使い続けているかと言うとそれは自分の趣味でしかなく、
此奴らにその事を尋ねられた時は何時だって重油を濁してきた。
特に練習艦として使われ続けるうちに作戦内容に敏感になっていった経歴を持つ大井の前でそんな本音をほざいてみろ。
冷たい魚雷でぶん殴られ木の床に沈められるのは目に見えている。
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「あらやだ。北上さん、碌な作戦も考えられない提督ったら何も言えないみたいね」
「まあそう言わないであげなよ。提督も提督なりに考えてるんだからさ、って……」
「……やっぱり何も考えてないんじゃないんですか? 提督笑ってますし」
しまった、顔に出ていたか。
私の顔なんか見上げていないで二隻だけで和気藹々と駄弁ってくれればよかったものを。
「笑ってない。作戦は真剣に考えているつもりだ」
焼け石にバラスト水であろうと、念のため取り繕っておく。
次に聞かれたら重油をどう濁すのが格好付くか、とか、
これだから重雷装艦は面白いだとか考えていたのがばれるのは此方としては面白くないのだ。
「いや笑ってたよね」
「笑ってましたね誰が見ても」
「笑ってない」
「笑った!」
「笑いました!」
「笑ってない!」
ああもうゲシュタルト崩壊するからやめてくれ。
馬鹿みたいな言い争いを繰り広げながら廊下の右への曲がり角の一つで立ち止まろうとする。
すると。
どんっ!
「うわっ!」
曲がり角の側を歩いていた北上に突然衝突された。
衝突と言っても小突くような程度のもので、自分に被害はない。
北上はその後よろめいて尻餅を付いた。
正確には、北上に衝突されたと言うより……。
「いったー……」
「ううぅ、またやっちゃ……え?」
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同じく床に座り込んで頭を押さえ唸っているのは、軽巡阿武隈であった。
どうやら自分らが五月蝿く騒ぎ立てていたせいで、阿武隈が廊下を走っていた事に気付けなかったらしい。
"廊下を走るな"の貼り紙を"廊下は静かに歩け"と書いたものに変えるべきかもしれない。
阿武隈が掟を守る気がないのか、貼り紙に気付かないのかは定かではないが、どちらにせよ効果は薄そうだ。
「き、北上さん、と、大井さん……」
貼り紙だけでなく私も見えないのか。
書いた者の存在感が薄いと貼り紙もそうなるのか。
怒っていいか。大井が。
「阿武隈ちゃん? "廊下は走るな"って、書いてあるわよねぇ?」
突き当たりの壁に貼られたそれを指差してくれる。
ありがとう大井。大好きだ。
「乱暴な字ですけど」
五月蝿い。
時間が推している時に何枚も手書きした物だから諦めろ。
座り込んだまま次第にこの世の終わりを悟ったような顔に変化していく阿武隈と、それを修羅の顔で見下ろす大井。
それは、何処から見ても蛙と蛇の図だった。
「ご、ごっ……、ごめんなさああぁぁい!!」
耳をつんざく大音量で放たれた謝罪の言葉が、ドップラー効果を持ってこの場に残る。
音爆弾の艦装は載せていない筈だが。
つまるところ、阿武隈は北上に当て逃げしていった。
せめてこの場で止まって謝罪していれば擁護する余地もあったのだが。
ところで、来た道を脱兎の如く全速力で戻って行ったが、阿武隈は何の用事があったのだろう。
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「よくも北上さんを……、うふ、うふふふふ……」
「こら、美人がしちゃいけない顔になってるぞ」
演習を終えてすぐ艤装を下ろしていなければ阿武隈に攻撃していそうであった大井を窘める。
修羅を思わせる顔の歪め方をしていた大井は私の言葉にきょとんとし、
一呼吸置いて満更でもなさそうに少しだけ顔の歪みを戻した。
「……美人? そうですよねー、堅物気取りでヘタレな提督を骨抜きにしたんですからねー」
「あのな」
合ってるけれども。
「……いちゃついてないで助けてくれないかな」
「いちゃついてませんよ。……北上さん、立てる?」
大井は姉妹艦を心配するのみの顔付きに変化させ、手を差し伸べた。
大井の手を取り起き上がった北上の装甲は少々傷ついている。
「あーもう小破しちゃったよ。せっかく入渠したのに……」
この後すぐには出撃命令は出さないから、もう一度ドックへ行くか明石の世話になってきなさい。
ただ高速修復材の使用は控えてくれ。
あまり時間もかからないだろうし、何よりこんな下らない事故で一々使っていられない。
兎にも角にもあの阿武隈には後で私から言っておくから許してやれ。
「え? あの娘のところに行くんですか? …………」
どうした。自分で手を下さないと不満か。
「あんな娘の元なんかに……、いえ、何でもないの」
大井は取り繕うようにやけににっこりと笑って艦首を振る。
一先ず自分はこのまま執務室に行くから、大井は北上を連れて行ってやりなさい。
「いいよ、小破なんだからあたしだけで」
「駄目よ、また何か起こるかもしれないわ。守ってあげるから一緒にドック入りましょう!」
ドックまで連れて行ったら大井は戻るんだぞ。いいな。
「ッチ」
おい。
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あの後阿武隈の部屋を訪ねてみたが、阿武隈は不在だった。
大井に襲撃される事でも恐れて逃げたか。
仕方なく執務室に戻り、演習前から置き去りにしていた書類に手を付けていると、扉が叩かれる音が響く。
「大井、戻りました」
うむ。
では早速で悪いがそこに分けておいた書類を処理してしまってくれ。
自分は此方の束に集中したい。
「分かりました。さっさと終わらせましょう」
そう意気込んで大井は私の隣に座り、筆を握る。
私の任務は小一時間かかりそうだが、大井の方は半時間もかからないだろう。
共に黙り込んで紙の束を消化していく。
自分の見込んだ通り、大井は時間をかけずに素早く消化してしまった。
やる事がない大井は姿勢を崩しながらも健気に私の作業の終焉を待ってくれる。
特に喉が渇いてはおらず、お茶淹れにも断ったので尚更退屈そうだ。
それからまた数分そうしていると、視界の端で大井は突然ぶつぶつと何事か呟き始める。
「北上さん、大丈夫かなぁ……。私がいないと心配だなぁ……。
うん……、心配……きっと、そう、きっと何か起きてる! 私、行かなきゃ! …………」
…………。
何なんだ。
その、ちらっと此方を伺うような横目は。
返事でも求めているのか。
何を返せば満足なのか。
あと少しかかるから、それまでは好きにしろとしか言えない。
集中しているのだから。
すると、まるで代わりに答えるように鳩時計の針やら歯車やらの機械音の後に鳩が鳴く。
「……あらやだ、ヒトナナマルマルです。もうすぐ夕食の時間ですね。私、ちょっと夕食の仕込みしてきますね」
む?
間宮の手伝いでもするのか。
出来ると言うのであれば行ってこい。
しっかり頼むぞ。迷惑はかけるなよ。
「言われるまでもありませんよ」
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大井が出て行ってから、暫くして本日付の執務は粗方片付いた。
後は余裕があれば片付けた方がいいものもあるが、集中力を切らした自分は食堂へ足を運んでいた。
騒がしい食堂の厨房には割烹着に身を包んだ間宮と大井の姿が。
大井が持っているその蓋付きの鍋の中身は何だ?
「勿論、愛情たっぷりの、大井特製カレーです!」
ほう、カレーか。
今日は土曜日ではないが、良かろう。
実際土曜日にカレーを作るなんてのは、多くの兵が艦上で何日も過ごす事のある海軍の名残りでしかないから構わない。
ではその愛情を香辛料にしたであろうカレーを貰おうじゃないか。
そういえば北上の姿が見えないが、修復はまだ終わらんのか?
「あ、いえ。それが、北上さんにもあげようとしたら、もう夕食は済ませたって……」
それはそれは、残念だったな。
まあ安心してくれ。
大井の有り余ってしまった愛情は私が全部頂く。
私と北上にしか食べさせる気がなかったのか、そのくらいの鍋ならおかわりすれば完食できるさ。
早速よそってくれ。
「はい。では、そこの席で待っていてください」
そう言って大井の目線の先の席とやらを見る。
そこは二人用の小さな席がぽつぽつある食堂の入り口付近で、
多くの艦娘が陣取る海を一望できる窓際辺りと比べると閑散としている。
あそこじゃないと駄目か?
間宮の作業場が見えるカウンターか海が見える窓際近くがいいんだが……。
「だ、駄目です。あまり騒がしいところは好きませんので」
むう。まあ良かろう。
そこまで執着はしない。
素直にその席につき、大井はテーブルに鍋を置きまた引っ込む。
今度は割烹着を脱ぎ、白飯を盛った皿を持って現れた。
同じように大井も対面した席につき、鍋の蓋を開ける。
すると、厨房で歴戦を繰り広げた証である湯気と香りが立ち込める。
今日もカレーは美味そうだ。
「"は"とはどういう意味ですか。頭にぶちまけますよ」
一々細かいところに突っ込むな。
大井の愛情を頭から被るのは悪くはないが、これは愛が情熱すぎて火傷を負ってしまうからまた別の機会に頼むぞ。
では頂くとしよう。
「はい。召し上がれ」
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薔薇を思わせるにっこりとした笑顔で許可を頂いたので、白飯とカレーを掬ったスプーンを口に運ぶ。
米特有の甘みを持つふっくらしつつも立った白飯と、辛過ぎない程度に食欲を促進させてくれる香辛料の入ったカレーは、
自分好みに調理されている味で毎度ながら感服される。
一口目を咀嚼して飲み込んだ後、大井は最早聞き飽きたであろう短い賞賛の科白を今日もつく。
よく出来ている。美味い。
「美味しい? そうでしょう?」
嗚呼、具も柔らかく煮込まれている。
完璧だよ全く、カレーはな。
「一言多いです。文句言わず食べて下さい」
言われなくとも二口目を運び、大井を観察する。
テーブルに両肘をついて頬に手を当てる大井は、
美味しいと言ってやれば嬉しそうに目を細め、今のような戯言を言ってやるとむっとして口角を下げる。
内に秘めるように普段微笑を浮かべていながらも、実際はこうしてころころ表情を変えるから面白いものだ。
二口目も飲み込み、すうっと流れる後味の中、自分の味覚は何時もと違う何かを感じ取った。
大井、隠し味か何か入れたか?
「あ、分かりますか? 隠し味を入れてみたんですよ」
ほう。自分はそういった試みに挑んだ事が無いから分らないんだが、何を使った?
チョコレートか? 牛乳か?
「愛情を入れました」
自分は、がくっと少し首を横にずっこけさせた。
それはさっき聞いた。
そうじゃなくて、何か別の食材でも入れたんじゃないのか。
「はい。いつもお疲れの提督の為に、元気になるものを入れました」
「ふうん……」
漢方薬か何かだろうか。
心遣いは身に染みるが、カレーの隠し味には はっきり言ってしまうと合っていない。
しかしカレーの味を壊す程不味くもないので、自分は気にせずまたスプーンを口に運ぶ。
話は変わるが大井よ。
お前は食べないのか。
「え……。私はいいんですよ、提督のために作ったんですから」
なら一口やろう。
ほら、あーんだ。
「い、いやっ、私は……」
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どうした。
何故差し出したスプーンから逃げるように身を引くんだ。
料理の基本である味見も毒見も行ったのだろう?
不味くないから大丈夫だ。
大井が食べないで私だけ呑気に食べてはいられない。
ほら、口を開けてくれ。
「で、でも……」
ははあ。
もしや間接キスでも気にしているのか?
それ以上の事をやってきてこんなので恥ずかしがるとは、大井は乙女だなあ。
「恥ずかしがってなんかいませんよ!」
だったら一緒に食べような。
ほら。
「……ぁ、あーん……」
大井は自分で作った癖に、
まるで苦手な物でも食べる子供のように目を瞑ってスプーンのカレーを口で受け取り、不安そうに口を動かす。
何を怖がっているんだ。美味しいだろ?
「お、美味しい、です……」
そうだろう。
私の為に愛情込めて頑張って作ってくれたんだから、不味い訳が無いんだ。
この分だと鍋の方も冷めるまでに食べ尽くせるな。
このカレーは二人で食べてしまおうな。
ではもう一度。あーん。
「そんな……」
何か言ったか?
此方から口に入れておいて悪いが、よく聞こえなかった。
「んくっ。い、いえ、何でもないの」
そうか。ならさっさと食べてしまおうな。
遠征部隊もそろそろ帰ってくる頃だ。
そう言って自分は腕時計を気にしながらカレーの咀嚼に勤しんでいた。
その隙に、大井が恨めしげに何事か呟いていたのを自分は全く気付けなかったらしい。
「ううっ、どうなっても知りませんから……!」
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さて、それからというもの自分と大井で手分けして時間もかからずに一つの皿を二回空けた。
のだが、自分の身に異変が生じていた。
別段激辛のカレーを食べた訳でもないのに……。
「はぁ、体が熱くなってきた? そうでしょう、ね……。はぁ……、はぁ……」
そうなのだ。
体の中を熱が疼く。
運動していないのに息が荒い。
屋内なのに汗も滲み出ている。
そして何より、同じような症状が出ている大井が、何故かとても扇情的に映える。
一応断っておくが、自分は時と場所を考えずにこんな情を抱く獣のつもりはない。
大井も途中から自棄になってカレーを食べていたが、お前は本当に何を入れたんだ……?
「言ったでしょう……。ん、提督が"元気"になるものって……」
まさかとは思うが、もしかして。
自分がやがてある一つの答えを行き着き、口にする前に大井がゆっくりと立ち上がる。
テーブルに両手を突いてやっと立ち上がった大井はふらふらになりながら私の肩に縋り付き、
私の耳元で妖艶に何事か囁きかける。
「早く、はぁ……、早く、はぁ、行きますよ、執務室……」
大井が食堂の入り口から近い席に座るよう指示したのは、この為だったのだろうか。
自分も、そろそろ我慢が限界を迎える。
……………………
…………
……
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共に危ない足取りで執務室に引き篭もり、施錠した。
カレー鍋も、食器一式も放置してきてしまった。間宮よ許してくれ。文句なら大井に頼む。
残った理性の欠片はそんな事を遺言とし、弾けた。
執務室の扉に大井を押し付け、次々と口付けを落とす。
「っ、はぁ……。好きですね、提督も……」
「"も"ってのはどういう意味なのかな」
「一々拾わないでくれませんか……」
知った事か。
お前にだけは言われたくないね。
同じ物で塞がれれば物言えなくなると思うが。
「黙ってて下さい。ちゅう、ちゅ……」
首を伸ばすようにして私の口に大井は吸い付く。
大井の柔らかい両手が私の顔を包む。
まんまと嵌り、共に戯言をきけなくなり、部屋には夜戦の始まりを告げる音だけが響く。
「っぱ、はぁ、はぁ……」
やがて口を離した頃、大井は体を完全に扉に預けてしまっている事に気付いた。
自分も両手を扉に預けてやっと足を床に支えている状態だ。
「はあ、ほら、向こう行くぞ……」
「……っ」
大井は顎を引いた。
私の肩にしがみ付く手を取り、更に奥の私室へ連れ込む。
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寝具に飛び込み、事を再開した。
装甲の乱れた大井の扇情的な姿に堪らず、色んな場所に口付けを落とす。
まず、足。
「はぁっ……。提督、んっ、そんなところにして、楽しいですか……、んっ……」
聞かず唇を押し付け、吸い付く。
十数秒もそうしていると、いい具合に白い足に跡が付いた。
周辺に幾つも付けていく。
気が済んだら、次に、腹。
「ぅ、ん……、んっ、臍に、興味があるんですか……?」
次に、手の甲。
「っ、ふふ……。はぁ、気取らないで下さいよ……」
次に、首筋。
「っあ……、はぅ、うぅ……」
最後に。
「っ、やっとですか、んむ、……ちゅ、ちゅ、ぇる……はぁ、ちゅる」
自然と共に口を開き、小さな舌を絡める。
情はどんどん深まり、口だけでなく互いの首が互いの腕で繋がれ、足も縺れ合う。
身を引き寄せ合い、互いの熱を共有する。
大井のボイラーは自分に負けずひどく熱い。
あのカレーは殆ど半分ずつ食べたようなものだからな。
特に熱暴走がひどいのは下腹部だ。
自分の考えている事を読むように、大井の手が私の局部を布越しで擦る。
「ちゅく、っあ、はぁ、はぁ、提督の魚雷、もう硬くなってるじゃないですか……」
誰の所為だ誰の。
責任取れよ。
「ふぅ……、んん、こんなつもりじゃ、なかったんだけどね……」
「責任取って、処理してあげます……。私だけが、ね……」
……………………
…………
……
-
「どうしたの大井っち、前の服なんか着て」
「え、北上さん!? えと、気分よ、気分……」
午前。
やっと昨夜ぶりに邂逅を果たした北上が、大井に話しかける。
臍部分が隠れる以前の装甲に身を包んだ大井は、後ろ指でも指されたように僅かに飛び上がった。
「なんでずっと魚雷つけてるの?」
「え、こ、これは……。そう! 昨日北上さんに衝突した艦に制裁を与える為よ!!」
大井は仇討ちに燃える修羅を演じているつもりか、腕を突き出す。
しかし説得力がない。何故なら。
「じゃあなんで補給してないの?」
「えっと……、暴発したら危ないじゃないですか!!」
魚雷が一門も装填されていない発射管を見せられて、誰もが疑問を持つ筈である。
見事に打ち破られた大井は最早言っている事が支離滅裂であった。
その横で自分は知らぬ顔を貼り付けつつ、自分は北上と同じように大井に疑問を突っ込む事もしなかった。
真実は自分と大井しか知らない。
朝になって我に返った自分らは、体のあちこちにできた夜戦の痕跡である赤い印をどうにかして隠す事に奔走した。
自分は元々袖も丈も長い服装なので今まで通りの格好で良いのだが、
それなりに露出がある大井はそうも行かない。
大井の首筋は長髪に隠れるから良いとして、足、腹、手の甲に私がつけた印をどうするか。
議論の結果、腹まで隠れる装甲に変更し、足と腕に艦装を施していれば隠れる事が分かり、今に至る。
これに阿武隈への仇討ちの意志は全く含まれていなかったが、北上の言葉で大井は思い出してしまっただろう。
本当に仇討ちを遂行しかねない。
阿武隈よ南無三。
これに懲りて金輪際廊下を走らない事だな。
唯、刑執行人が大井の場合だと金輪際走る事が出来ない体にさせられそうである。
そのブレーキ役となるべく、今日は一日一緒にいるとしよう。
「はい、提督にオムライスです。……え? いやだ、愛情以外何も入ってませんよ。うふふ……」
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終わり
今回の雷巡ボイス更新は賛否あるみたいね
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乙 何らかの形で前のボイスの復刻とかがあれば良いんだけどねえ。
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GJ!
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人間用の高速修理剤は流石にないよなあ。
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うろ覚えだがある純愛エロ同人で艦娘が兵装だけが壊れていた場合
兵装だけが直って使われなかった疲労回復成分は尻から出る修復剤ってのがあったなあ
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乙
そりゃ復活は要望出すしかないわな
>>761
ヒロポン
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>>763 逆ブラ鎮の始まりである。…今まで軽々しく高速修理剤を使ってごめんなさい。
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>>764
最終的に倒れた提督の身柄を巡っての争いが起きるんだな
http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40593125
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>>765 錦の御旗(提督)掲げてるほうが正義みたいな?
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おつおつ
この人の大井があるだけで大井成分には困らない
余は満足じゃ
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高速修復剤(ヤバイ薬)があるならば夜戦用バケツがあってもいいんじゃないだろうか?
http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=38676557
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沢山の作品、それも一連のストーリーで書けるなんて素晴らしい
私の場合同じ艦娘で書いても世界観とか微妙に違ったりするからなあ
おかげでどれでも使えるようなネタを投稿しにくい
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最近ながもんが犬っぽく見えて仕方が無い。いったいどうすりゃいいんだ。
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このバカ犬とピンク髪のロリ提督に罵られるながもん
ある夜…
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秋雲は成長するとこういうことしてくる
http://kancolle.x0.com/image/95034.png
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提督「犬が飼いたい。だが鎮守府では動物の飼育は禁止だ。どうしたものだろうか?」
長門「ならば私が提督の犬になろうか?」
提督「!?」
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忠犬となるかそれとも狂犬になるのか…
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このスレだったら雌犬だろ
提督「マスティフだこいつ・・・」
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>>774 忠実な猟犬ではないだろうか?
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>>649 もしそうなったらやっぱり大酒飲みな艦娘やヘビースモーカーな艦娘も出てくるのかな?
>>650 じゃあ見た目が幼い駆逐艦達もお酒飲んだり煙草吸ったりできちゃうのか。複雑な気分だ。
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>>773
提督「ワンッって言ってみてくれ」
長門「わん?これでいいのか?」
提督「…お手」
長門「何だ?手を差し出して陸奥ではないが何も出ないぞ」
提督「……ちんちん」
長門「ちんちんとはなんだ?どうやるのか教えてくれ」
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駄犬すぎるぞ…
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俺は首輪と鎖をつけて、柱か何かにつないでもう少しで届かない位置にアイスを置いてみたいな。鬼畜なのはわかってるけど。
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そういや犬の健康状態を見るために肛門の匂いを嗅ぐみたいな話を聞いた事があるが
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>>774
忠犬と言ったら朝潮、
狂犬と言ったら夕立、
猟犬と言ったら不知火、
番犬と言ったら時雨、
愛玩犬と言ったら時津風、
イメージイメージ
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http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=manga&illust_id=46304392
犬といえば時津風
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>>782 そして逆に提督を飼い慣らすのは雷なんだな。
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>>777 軽い気持ちで赤城さんにバケツに入れたお酒を出したら大変気に入られました。
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>>784
「頼っていいのよ?」ってのをはじめっから「機会があったら頼むね」って軽くあしらい続けながら何でもソツなくこなして全然その機会は訪れないようにして
「司令官がぜんぜん私を頼ってくれないのよ・・・」って相談されたデンチャンがドン引きするぐらいになったら本当になんでもないくだらない事で
「ちょっと手伝って欲しいんだ」って頼んで「いいわよ!もちろんよ!わたしにまかせて!」
ってすっごい嬉しそうに瞳をキラキラさながら駆け寄ってくるところを見たいだけなので
ダメ提督呼ばわりされるのは甚だ遺憾である
遺憾である
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>>785 バケツでお酒か…
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>>785
べろんべろんに酔って、暑い言って脱ぎ出して、提督にしなだれかかって、
「艦隊の戦力の増強のために子作りしましょう」とか不規則発言したりするんですね。
とりあえず落ち着け
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潮ちゃん改二でおっぱいがどうなるのか… 気になって夜はティッシュが減るばかりです
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>>788 暑くて脱ぐのは加賀さんだろ!…と思っていたけれどよく考えたら普段から体温高いからお酒飲んでも暑さ感じないかもしれないんだよな…
>>789 より強調されるか、それとも着痩せ化するのか。
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隼鷹が妊娠したら
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ちゃんと禁酒できるか鎮守府で賭けの対象とされます
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>>792
今はノンアルコール日本酒もあるんだよ
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最近布団に入ると弥生ちゃんといちゃらぶする妄想が止まらない
弥生ちゃんから司令官以外の呼び方をされるならお兄さんと呼ばれたい
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睦月級から漂うシスプリ臭
名前的にはハピレスだが
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>>685 暁は無理に飲んで倒れたり吐いちゃったりしそう。初雪は布団の横にお酒の空き瓶とか空き缶の山ができてそう。
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>>795
常識人な睦月、子供っぽい卯月、男っぽい皐月くらいしか共通するのいないな
あとは弥生がきさらぎ(うづきからはきーちゃんと呼ばれている)に近いって感じだな
そういやハピレスのアニメ版の主人公の名前はチトセだったよな。男でむつきと結婚するけど
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>>797
睦月級が1番お兄云々言って違和感ない気がする。
吹雪級はクラスメイト
暁級は家族
陽炎級は幼馴染
朝潮級は部下
島風級はペット
まさか艦これスレでハピレスの最後を知るとは思わなかった
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G'sの系譜ってベビプリの後ラブライブなんだよな…あの雑誌ほんと人生ブレイカーだな
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今更だけど武蔵には日焼けのラインみたいのが無いんだよな…
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>>799
俺がこの道に沈んだのは咲耶のせい(最初に見たのはドリマガだが)
秋雲って何故か咲耶と外見が微妙に似ている気がしてしまう
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ここはエロパロスレだから優男だったりし艦娘に警戒されない提督ってのは無理なのか?
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>>802
ん? どういう意味?
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ん?何でもするって?
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>>803 一緒に寝ても何も起きなさそうって言えば分かるかな?
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突然電波を受信して即興でプロット書き上げたから、
まず導入部だけ投下するよー
それにしても大井以外を書くのは1年ぶりだ……
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せっかく疲労を回復させていたところなのに、何故だ。
下腹部をこそばゆいようなくすぐったいような感触で、自分の意識は深海から浮上して行くのが分かる。
自分の中の時計はまだ習慣付られた睡眠時間を刻んでいないようで、不快感に見舞われながら徐々に覚醒させられる。
そんな中、やがては下腹部を液体で濡らされ始めた事も分かった。
いい歳して寝小便? そんな訳が無い。
それだったら外気に晒されて寒い思いをする訳がなく、下穿きの中が蒸れる筈だ。
それだけでなく、一点だけは熱い。
この感触が催してしまった事によるものではないのは明白な訳で。
「……っ」
「ぅー……、ぺろ、ぺろ。……ん、んん……ちゅ……」
自分の砲身に口を押し付けていたのは、航空戦艦山城であった。
自分の砲が立派な物に改装されてしまっているのは山城の所為ではない。
人とは眠りから醒める時、全身の神経に隈なく命令を送る。
男の場合そこの神経も活性化されるので結果、肥大すると言う事だ。
断じて山城の所為ではない。
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「おい。何をしている」
「れろ。……見て分からないんですか」
問い掛けを問い掛けで返すな。
何のつもりだ。自室に戻って寝ていろ。
明日もまた、私もお前もやる事はある。
「ちぅ……、私を使うつもりなんかない癖に」
何を拗ねているんだ。
今日お前は出動していただろう。
演習において潜水艦を交えた艦隊が一つあったからお前に出撃命令を出した事、もう忘れたのか。
「ちる、たったそれだけ、ぺろ、じゃない……」
「いいからやめろっ」
自分は黒髪を纏う山城の頭を精一杯の力を込めた両手で押し退けた。
山城は不満気だ。
降ろされていた下穿きとズボンを直し、砲身をねじ込むように無理矢理格納する。
横に退かされていた布団も被り直し、山城から顔を背けるように寝返りを打つ。
「明日も潜水艦を相手にする事があったら考えん事もない。今回の事は不問にするからもう寝なさい」
「…………」
僅かな沈黙があった後、一隻分の重さを受けていたベッドが軋み、その圧力がなくなった事を示す。
扉が控え目に開閉の音を立てる。
山城は部屋を出て行ったようだ。
自分はその音を聞き、布団の中で大きく溜息を吐いた。
明日も仕事だ。寝なければならない。
だと言うのに、山城に付けられた唾液のお陰で砲身は一向に鎮まらず、
自分は悶々としながら再び深海に意識を落とすのに時間をかける事になってしまった。
……………………
…………
……
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次の日の晩。
自分は壮烈な既視感を覚えながら摘まむように必死に惰眠を貪ろうとしていた。
「ちゅう……、ぇる、れる、ぇうー……」
まただ。
もう少し強く言ってやらないと駄目らしい。
自分は辿々しい動きによって局部に与えられる感覚を振り払って起き上がった。
「っ!」
勢い良く上体を起こした自分の顔を見て、山城は驚いたように私の砲身から舌を離した。
その小さな舌も山城の口の中に引っ込んだ。
自分は私の砲身に添えていた白い両手を掴み、そこから離す。
「…………」
山城の赤い目を睨んだが、山城はまるで怯んでおらずうんともすんとも言ってくれない。
山城はやはり不満そうな、よく見ると悲しそうな顔をしていた。
しかしそれは知った事ではない。
私の局部に覆いかぶさっていた山城の上体を両手を押し退ける事で下手糞な正座に移行させた。
やはり立派な物にさせられている自分の砲身の我儘もまた知った事ではなく、私は下腹部の服装の乱れを整えた。
それから私は山城にしゃんとした正座で向き合う。
「山城、少し話をしようか」
「…………」
はいとでも言ったらどうなんだ。
俯き気味に視線を落とすんじゃない。
人と話す時は目を合わせなさい。
「一体どういうつもりなんだ。私と山城はそんな関係ではないだろ」
「……近代化改装よ。これで、欠陥戦艦とは言わせないし」
山城は此方を睨み返すように視線だけを上げて戯言をのたまってくれた。
何を馬鹿な事を言っているんだ。
何が不満なんだ。
読心術なんか持ち合わせていないんだから、口に出してくれないと分からないぞ。
こう諭しながらも、自分の語気は静かに苛々が含まれて行くのが分かる。
「……提督。昨日はあんな事を言っておいて、今日は使ってくれませんでしたよね」
またその話か。
確かに考えん事もないとは言ったが、別に約束した訳じゃない。
今日どのような事があったからと言って、明日の事柄を透視できる能力がある訳でもないんだ。
「"ケッコンカッコカリ"、ってあるじゃないですか」
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あるな。
頭が花畑と化したらしい上が考えた制度だ。
「昨日の演習の中に一隻、それをしていた艦がいたじゃないですか」
いたな。
元帥殿が最も気に入っているらしいあの艦は、他の艦とは練度の格が違ったな。
お前もその艦を狙うのに苦労していた。
「その艦が言っていたんです。夜は提督とこういう事をしていて、それがとても幸せだって」
演習後の情報交換の時間で聞いたのか。
その艦は一途に元帥殿に愛されているのだろうな。
……で?
その艦がそう言っていたから、自分もそういう事をすれば幸せになれる筈だと?
ふざけるな。
浅はかにも程がある。
「これで二度目だぞ、いい加減にしろ。
山城の考える幸福ってのは何なんだ。自分でも分からないなら強引に私を巻き込むんじゃない」
最早怒気を言葉に込める事は抑えられなかった。
こんな形でこのような行為を強要されて、嬉しい訳が無い。
不愉快だ。
自我を持った艦娘がそうであるように、自分もまた良いように扱われていい道具じゃない。
山城は幸福になりたいのかもしれないが、これでは私が不幸だ。
人に不幸を押し付ける等、幸福がそんな汚い事の上に成り立つ物である筈がない。
「罰を与える。山城にとっての幸福が何なのか、考え直してきなさい。
相談ならいつでも受けるから今日のところは帰れ」
人差し指で私室の扉を指差しながら促す。
こうやって自分は拒絶の意を尖らせて現す。
山城は前髪で目が隠れる程俯き、一瞬右手を目元へ持っていった。
何の仕草か分からなかったが、その後顔を上げた山城の赤い目は少し潤んでいるように見えた。
気のせいだ。気のせいに違いない。
「……分かりました。迷惑かけてごめんなさい」
悲しそうな顔をいい加減どうにかしろ。
これではまるでは私が悪者ではないか。
流石にここまで辛辣な言葉は口にはせず、
自分を正当化するための免罪符として心の中に縛り付けていた。
山城は、昨日より控え目に扉を閉めて出て行った。
この珍事、どう対処したら良いのだろうな。
あれだけ山城に大言を叩いておきながら、布団の中で自分はそんな自問の雨を浴びていた。
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今日のところはここまで
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期待して待ってます
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作者がおもしろいw
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乙
据え膳食べてから幸せにする方法考えても良いんじゃないかなw
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乙
これってもしかして、提督依存山城?
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乙
殴り飛ばしても、それはそれで依存しそうなキミの悪さよ
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エロ姦隊陣形。
単縦陣:6人1列になって、順に前の奴をバックでハメてく陣形。
複縦陣:3人2列になって単縦と同じことをする陣形。横目に同じ事をしてる奴がいるので、それを見て興奮することはできるだろう。
輪形陣:対面でハメてる二人の背後を、別の奴がハメ、さらに横から両手に茎の、輪姦陣形。
単横陣:所謂痴態のお披露目陣形。踊り子さんにはお手を触れないでぇください。
梯形陣:単横陣の変則。
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>>817 これが発想の勝利ってやつだな。
>>805 つまり艦娘に男として見られてないということか。
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