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ぷちます!いじめ・虐待専用スレの避難所 七匹目

1名無しさん:2014/11/08(土) 01:36:06 ID:aI3zudAY
ぷちますキャラ(ぷちます版アイドル・P含む)の精神的・身体的・性的ないじめ、虐待、陵辱、拷問、虐殺、四肢切断、スカトロなどなど、
本スレ、キャラスレ、エロパロスレに書けないような妄想を垂れ流す隔離系スレッド(通称:ぷ虐スレ)の避難所です。
規制などで本スレに書き込めない時に活用してください。

虐待以外のぷちますSSは事前にスレ住人と相談の上で投下の可否を決めてください。
虐待ネタが嫌いな方は見ないで下さい。
気に入らないネタがあっても非難せずにスルーしてやって下さい。
ぷちます以外のアイマス系いじ虐の話題は別スレで。

盗作君が出現しているのでSS作者はトリップ推奨。
書き溜めは可能な限り。他人の投下中の割り込みは避けましょう。


ぷちます! 隔離スレ・SSまとめwiki
ttp://putimaskakuri.wiki.fc2.com/m/

ぷちます!隔離スレ まとめwiki (更新停止中)
ttp://putimasisolation.wiki.fc2.com/

本スレ
ぷちます! いじめ・虐待専用十四匹目
ttp://toro.2ch.sc/test/read.cgi/motenai/1401525615/l50

前スレ
ぷちます!いじめ・虐待専用スレの避難所 六匹目
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16471/1409908943/

889ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/19(木) 22:44:02 ID:7wMg72jw
奈子「昔は奈子が幼かったから世の中のことを知らなかっただけ。
    今はなんでも自分で考えられるから自分の意見が
    言えるようになっただけ」

絵に描いたような思春期だった。父親の社長にとっては
可愛く見えたが、妻はそれなりに悩んでいた。

毎日家にいる身としてはこたえるものがあるのだ。
先週もデパートで買い物してる時に喧嘩してしまったらしい。

社長(奈子はママの化粧品をこっそり使うようになったらしいな。
   スタイルやファッションでも同級生の女の子たちと競うあたり、
   勝気な性格はアイドルに向いてるな)

敏腕Pをスカウトした経験のある社長は、
自分の長女にティンとくるものを感じていた。


次の日。

事務所では雪歩が女王様気分で威張りまくり、
午前中いっぱいぷちどるの世話をしてから
タクシーを呼んでテレビ局に向かった。

売れっ子ナンバー2の美希は、

美希「その顔。見てるだけでストレスがマッハなの。
    激おこなの」

ゆきぽ「ぽっ!?」

特に何かしようとしたわけではない。まだ穴も掘ってない。
茶葉を急須にいれ、いつものようにお茶を入れようとしていたのだ。

千早「奇遇ね美希。私も制裁しようと思ってたのよ。
    最近仕事ばっかりで腕がなまってるから」

美希「なら一緒にやるの」

ゆきぽ「ぽえっ!?」

890ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/19(木) 23:04:12 ID:7wMg72jw
ゆきぽ「ぽえっぽ!! ぽえっぽぉ!!」

旗振りをはじめ、自分の無実を主張した。
確かに今日は何もしてないから殴られる理由がない。

美希「そんなの関係ないの」

千早「歌の収録の時、録音スタッフに散々駄目だしされたわ。
    あんな昭和くさいおっさんに私の歌の何が分かるのよ!!」

ドカ

文字にすると短いものだが、爪先が正確にゆきぽの鼻をつぶしていた。

ゆきぽ「ぷ……ぷりぃぃぃ」

尋常じゃない鼻血が吹き出し、洗濯されて真っ白なワンピースに
ボタボタと零れ落ちていく。涙の量もすごい。

激痛で涙が止まらないのだ。

美希「よいしょっと」

ゆきぽは背中に隠していたスコップを回収されたことに気付いてなかった。

バキィ

ゆきぽ「ぶっ!?」

スコップを横なぎに振るわれる。
ハエたたきで真横から叩かれたように吹き飛ばされた。

891ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/19(木) 23:16:12 ID:7wMg72jw
ドゴオオオン

轟音。小鳥の机に当たる。すごい勢いで机がへこんだ。

美希「小鳥、ごめんなの」

千早「仕事の邪魔しちゃったかしら?」

小鳥「い……いえ……ぜんぜん」

千早「そう。ならよかったわ」

美希「美希たちはこいつで遊んでるの。
    小鳥は気にしないで仕事しててね?」

小鳥「はい……」

これが小鳥と2人の力関係だった。

雪歩とは恋敵ということもあり日常的に殴りあったりしてたが、
美希と千早はシャレにならなかった。確かに普通に考えれば
雪歩の方がヤバいはずなのだが、千早達はヤバさの種類が違った。

千早「いつまで寝てるつもり? 起きなさい」

ゆきぽ「ぷぃぃぃ」

ぺたんと両足を開いて座り、めそめそ泣いてる。
大粒の涙を流すその姿が千早達を苛立たせてることを理解してないのだ。

千早「立ちなさい」

ゆきぽ「ぷぃぃぃ」

千早「立て」

ゆきぽ「ぷぃぃ……」

892名無しさん:2015/02/19(木) 23:18:12 ID:8KYxmPKY
で、これいつ終わるの?

893ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/19(木) 23:25:19 ID:7wMg72jw
千早「……」

ゆきぽ「ぽっ?」

怒った千早はシュレッダーの角にゆきぽを叩きつけた。

ゆきぽ「ぽう」

千早「いうことを聞かなかった罰よ」

ゆきぽ「ぽっ……ぽっ……ぼっ……」

正面から首をつかみ、後頭部を角に繰り返しぶつけた。
呼吸ができなくて苦しいのに加えて後頭部から血が止まらない。

頭がぐるぐる回りって気絶しそうになるが、また叩きつけれて覚醒させられる。
血が飛び散り、シュレッダーの周りが赤く染まっていく。

千早は少し微笑みながら、何度も何度もゆきぽを叩きつけた。

ゆきぽ「ぽっ……ぱうっ……ぽっ……ぱぅっ……」

千早「ふふふふふふふふ」

ゆきぽ「ぷりぅ……ぷうっ……ぽぎっ……」

ゆきぽの奥歯が抜け始めた。手足がだらりとし、
全身から力が抜けていた。恨みと恐怖の目で千早を見上げていた。

ドゴ ドゴ ドガ ドゴ ドガッ ドゴ ドゴ……

ゆきぽ「ぷうぅ……ぽぎぎ……ぽぎっ……ぽおおぐ……」

どうしてゆきぽにここまでするの……

いつ解放してくれるの……

このままじゃ、ゆきぽ本当に死んじゃうよ……

894ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/19(木) 23:30:00 ID:7wMg72jw
今日は絶命コースに入ってしまってる。
文字通り死ぬまで容赦しないということだ。

美希「千早さんばっかりずるいの」

こあみを捕まえた。貴音のペットだが気にしない。

こあみ「とかぁぁ!?」

美希「えい」

グサリ。

処刑用に用意した長さ50センチほどの槍だ。

床に垂直に置かれていて、先が天井へと伸びている。

こあみは背中から刺されてしまったのだ。

痛みと驚愕で両手両足が面白いように震えてる。

こあみ「とぉぉ……かっぁぁ……!?」

美希が力を入れて押し込むと、こあみのお腹まで貫通した。
まだ槍の先端の位置だから、床に触れるまではまだ距離がある。

こあみ「とととおととt……」

自重に従って段々と位置が下がっていく。
ぱくぱくした口から血があふれ出る。

その状態は、例えるなら串団子。

重量のある団子が串の先端に刺さっているのに近いだろう。

もちろん刺されただけでは簡単には死なない。
出血と内臓の痛みと戦いずつ、ゆっくり死ぬ運命だ。

美希はこの状態から手足をライターであぶるのが好きだった。

美希「こまみ用の槍も用意してあるよ?」

こまみ「ちいいぃいぃぃぃぃいぃ!!」

ソファの後ろに隠れて様子をうかがっていたこまみ。

895ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/19(木) 23:31:40 ID:7wMg72jw
美希と目が合うと半狂乱となって脱走した。
余裕たっぷりに追いかけっこをして、壁際に追い詰めた。

こまみは最後の手段として媚を売り始めたが、
美希を逆上させるだけだった。抵抗の意思を奪うため、
往復ビンタを食らわせようとした時だった。

伊織「おはよー」

社長「うむ……。今日もみんな元気そうで何よりだ?」

美希「今こまみが逃げちゃったの」

社長「はは……。お仕置きはちゃんと受けないなんて悪い子だね」

千早「今日は伊織と一緒だったんですか」

社長「たまたま交差点で一緒になってね」

千早「社長。ゆきぽの新品。また注文しておいてくださいね?」

社長「うむ。任せておきたまえ。可愛いアイドルたちの
    頼みなら何でも聞いてあげるよ」

美希「さすが社長は話が分かるの」

伊織「床の血、掃除としておきなさいよ」

千早「あら? こんなに汚れていたのね。
    でもめんどくさいわ」

小鳥「そういうのって事務員の仕事じゃない?
    私がやっておくから安心して!!」

美希「小鳥も話が分かるの」

千早「うちの事務所って良い人ばっかりね」

社長「当然だよ君ぃ。今を輝くアイドルたちの手を
    汚すわけにはいかないからね……」

伊織(大人が子どもの言いなりになってなさけない。
    2人とも売れてるからって調子に乗りすぎよ)

社長「伊織君。死体は私が処理しておくよ」

伊織「顔色悪いけどちゃんと食べてる? 
    あんまり無理しすぎないでね?」

黒い死体袋にゆきぽを入れ、部屋を後にする社長。
人間の黒い本性を見せ続けられた彼の精神は崩壊寸前だった。

896ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/19(木) 23:32:53 ID:7wMg72jw
今日はここまでだな
たぶん書きたい内容の半分くらいはかけたと思う
無駄に長いのは癖だから気にしないでくれ

じゃあまた

897名無しさん:2015/02/20(金) 02:12:36 ID:wot4IOJw
最近ハードル下がってる気がするけど下手なものより面白い

898名無しさん:2015/02/21(土) 00:29:39 ID:EUZSfsQw
久しぶりに読んだ
ちゃんと続いててよかった

899500円:2015/02/21(土) 04:48:53 ID:.RCAKU6c

ある日の午後、男がジュースを買うために財布から500円玉を取り出そうとしたら、うっかり落としてしまった。

チャリン

音を立てて地面に落ちた500円玉を拾おうとした瞬間、ある生き物が500円を奪った。

男「あっ!」

やよ「うっう〜」チュバチュバ

このやよという生き物は小銭が好きで、小銭の音に反応してすごい勢いでそれを奪ってしゃぶったり、そのまま
持ち帰ったりする生き物で、別名でネコババツインテールと言われている。

男は取られた500円玉を取り返そうとするが。

男「おい!返せよ!」

やよ「うっ」やだ

やよは男に背を向けて拒否する。500円を手放したくないようだ。

男「返せ!」

やよ「うっう」やだもん

やよの前へ回り込もうとしても、また背を向けるので男は無理やり奪い返そう
とする。

男「いい加減にしろ!」ガシッ!

やよ「ううっ!?うっ!ううう〜!!」いやだ!はなして!

男はやよの髪を掴み、やよが咥えている500円玉を引っ張るが、やよも奪われたくない
らしく必死に抵抗する。
男が500円を奪い返そうとしたとき

ガブリ!

男「いてっ!」

やよが噛み付いてきた。たいした痛みではないが、そのときにせっかく返した500円を落とし
やよに奪われた。
やよは500円を咥え、逃げる。男も頭にきてそれを追いかけるもやよは素早いので追いつけず
逃げられてしまった。

900500円:2015/02/21(土) 05:38:29 ID:.RCAKU6c
しかし、噛まれた上に500円を奪われて頭にきた男はあのやよを追いかけた。
そして、少し探した後、あのやよを見つけた。
男は、すぐに捕まえて叩きのめしてやろうかと思ったが、あることに気づいた。
やよには子供がいたのだ。やよの子供はまだ小さいようだ。
男はそのとき、あることに思い出し、実行することにした。

やよ「うっう〜」
べびやよ「「「「「「うっう〜」」」」」」

30分後

男は原付を持ってきた。後ろには水槽が括り付けられている。
男はやよの巣の近くで10円玉を遠くへ投げる。

チャリ〜ン

やよ「う?うう〜!」

やよは落ちた十円玉の音に反応して10円が落ちた方向へ走っていった。子供を残して。

男はやよが10円を取りに行っているあいだ、男はやよの巣に入り、ベビやよを両手で掴み
原付の後ろに括り付けてる水槽の中へ入れる。

べびやよ「ううー!うー!うー!」
6匹いるベビやよは母親に助けを求め、母親も気づいた

やよ「う?」

ベビやよ「うー!うー!」

やよ「う!ううー!」

やよは自分の子供が連れ去られると思ったやよは、すぐに水槽に入れられた子供を
助けようとするが、水槽をくくりつけている原付は発進した。

901500円:2015/02/21(土) 06:43:58 ID:.RCAKU6c
やよは必死に原付を追いかけるが、追いつかない。しかし、引き離す
わけではなく、原付はやよとの距離を一定に保ちながら走る。

ベビやよも走っている母親を見て助けを求めたが、母親は追いつかず、限界が近づいてきて
走るスピードも遅くなっていく。

男「そろそろだな・・・」

男はそうつぶやくと公園に入り、原付を止めた。

やよもそれに続き、公園に入った。やよはかなり息切れしていた。

やよ「ふぅぅ・・・ぅぅぅ・・・」はぁはぁ

やよはゆっくりと子供のもとへむかおうとしましたが男に思いっきり
蹴り飛ばされた。

やよ「うべっ!」

男は蹴り飛ばしたやよの前にしゃがみ、こう言った。

男「おいやよ、子供を返してほしいか?」

やよは痛みに苦しみながら子供を返してもらうように頼んだ

やよ「うう・・うっう〜・・・」かえして・・私の子供を返して・・・

男「だったらさっきお前が俺に奪った500円あるよな?そいつを返せ。」

やよは、500円を奪ったことは覚えているようで、それで返してくれるならと、
べろちょろから500円玉を取り出し、男に差し出した。
男はそれを受け取ると水槽から一匹のベビやよをとりだし、そのまま思いっきり
やよに投げつけた

やよ「うっ!」
ベビやよ「う!!」

やよは投げつけられたベビやよを受け取れず、そのまま顔面に受けた。やよは顔の痛みに耐え
飛んできたベビやよを見ようとした瞬間、また男の蹴りが飛んできた。

やよ「うべ!」

ベビやよ「「「「「ううー!うー!」」」」」

水槽の中のベビやよも母親が痛めつけられているところを見て叫ぶ。やめて
と言っているようだ。だがおとこはやめなかった。
男はさっき投げたベビやよを拾いあげ、やよの前で思いっきり地面にたたきつけた。

べちゃ

たたきつけられたベビやよは口から血を吐き、痙攣して死んだ。
その光景をみたやよは悲鳴をあげた。

やよ「う、うううううううううううううう!!!!」

やよがたたきつけられたベビやよに駆け寄ったが、もう動かなかった。

902500円:2015/02/21(土) 07:16:35 ID:.RCAKU6c
やよ「ううう!!!うううう!!!!」なんてことするの!ひどい!

男「うるせえ!」

ドガッ!

やよ「うげっ」

今度はやよをおもいっきりやよを踏みつける。骨が折れたのか内臓が傷ついたのかはわからない
が、やよは血を吐いた。

やよ「うぐっ・・・げふっ」

男は水槽からもう一匹取り出そうとする。その時、ベビやよの一匹が噛み付いてきた

べびやよ「ううううう」

全然痛くない。おとこは噛み付いているベビやよを取り出し、噛み付いているやよをあっさりと
引き剥がす。
そして、胴体を握り軽く苦しめる

ベビやよ「ううううう・・・・・」くるしいよー

やよ「うう・・・うう、うううう」これ以上子供を苦しめないで・・・

やよは男に懇願した。

男「わかったわかった。これで最後にするから」

そういって男はベビやよの頭をつまみ、頭を引っ張ります

ベビやよ「うううううううううう!!!!!!!」

やよ「う、うー!ううー!!」

ほかのベビやよ「「「「ううー!うー!」」」」

ぶちっ

ベビやよの首は千切れ、あたまと胴体が分かれた。男は、その頭と胴体をポイッと
やよの前に放り投げた。やよは自分の子供が無残な状態になって悲鳴をあげた。

やよ「う、うあああああああああああ・・・!」

男は原付に乗り込み、エンジンをかけるとやよのほうに原付を向け、やよに猛スピードで突っ込み、
やよを轢いた。

やよは轢かれ、苦しみ悶える。そして男がもう一度原付で轢くと

やよ「うげ」

その言葉を最期に、やよは血を吐いて死んだ。男は残りのベビやよをつれて去っていった。

のこりのベビやよを母親が見えなくなっても泣き叫び続けさせながら。

903500円:2015/02/21(土) 07:28:41 ID:.RCAKU6c
その後

男「500円が2500円になるとは・・・」

男は、ベビぷちがペットのえさとして人気で、ベビぷちをペットショップで
買い取ってくれると知り合いから聞いていた。
あのあと、ペットショップに持ち込んだら、一匹500円で買い取ってくれたの
だった。

そして取り返した500円を合わせ、2500円。

500円を奪ったやよは結果500円を5倍にしてくれた。
そして残りのベビやよは生きながら蛇に丸呑みにされたり、ほかの動物に
噛み砕かれていることだろう。

500円

終わり

904名無しさん:2015/02/21(土) 08:22:51 ID:aPghxc2k
イイネ

905ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 14:14:09 ID:P8AL6hcI
ちーっす
少し書きためしたんで続き投下しまーす 
読んでくれてる人たちあざーっす

>>903
乙。べびやよみたいなゴミにも500円の価値があるんだな……

906ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 14:35:39 ID:P8AL6hcI
社長「ふぅ……。最近肩がこるようになった」

死体を保健所に持っていく。

行政が大量破棄されるぷちどるの処理を苦慮した結果、
近隣の保健所で引き取ってくれることになってるのだ。

ガス室や火葬場を備えており、設備はばっちりだ。
日夜ぷちが運ばれてくるのだが、
大半がゆきぽ、あふぅ、ちひゃー、やよだ。

保健所の職員は物好きのキチが多い。

社長「ゆきぽが一匹だ。……すでに死んでるよ」

職員「そすかw サーセンすけど規則なんで
    死亡した理由とか教えてもらっていいっすか?」

社長「飼っていたのは私の友人の娘だ。
    飼いきれなくなって殺してしまったらしくてね」

職員は書類に必要事項を書いていく。
事務手続きを踏まないと処分できないことになってるのだ。

職員「頭が陥没してるじゃないっすかwww
    どんだけ乱暴な娘さんすかwwぱねえっすww」

社長「ゆきぽのような害獣なら誰だってああなるだろ。
    悪いがこのあと予定がるんだ。質問は終わりだね?」
 
職員「あざーっしたw」

気分転換に公園による。

907ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 14:41:04 ID:P8AL6hcI
今日は日差しが強く秋並みの陽気だ。
来週から一気に冷え込んで都内でも積もる可能性があるという。

スマホのお天気ニュースを見て悪態をつく。

社長(何が史上最大の寒波だ。毎年同じことを言ってるじゃないか。
    少し雪が積もっただけで大騒ぎする都民もおかしい。
    こんなの北陸に比べれば遊びレベルだよ)

ベンチに座り、アイスコーヒーを飲んでいた。

ここは23区の中心地に近く、広大なスペースの公園がある。
散歩道はよくテレビ局に報道されていてるほど有名だった。

都会の中で別世界のように緑が豊かで、散策や森林浴、
ジョギングやウォーキングを楽しむ人々など様々な人がいた。
皇居付近なこともあり、どこか品のある人が多いように思えた。

社長は歩くのも面倒になってベンチに座る。
ネクタイを緩めてがっくりと首をさげた(うなだれた)

社長(肩だけじゃく体のふしぶしが痛むね。
    どうやら精神的な疲れた体にまで来てるようだ)

何気なくスマホを取り出し、優秀なマッサージ師がいそうな店を検索する。
なぜかおかしなサイトに引っ掛かり、憤慨してしまう。

社長「イケメン限定……女性と添い寝する『添い寝屋』を体験、だと……?」

従来は30代以降の女性がターゲットだったが、最近では
若い人で利用してる人がいるらしい。

俗にいう出張ホストのようなもので、性的サービスはNGとされてる。
しかし、いかにも怪しげな商売である。

社長「こんな商売に需要があるとは。腕枕をしたまま仏のように
    じっとしてればいいのか……。甘いトークやマッサージも含む……。
     実に世界は広いね。うちのアイドルみたいに恋愛禁止されてる子は
     こういうに憧れたりするんだろうか……」

美留は小4になってもママと一緒にお風呂に入るほど寂しがりだった。
休日はママと一緒の布団に入り、本を読んでもらうこともあった。

父親として美留には真っ直ぐ育ってほしいと願っていた。
あの子は人をいじめたり暴力をふるう子ではない。
ぷちいじめを趣味にしてる奈子から悪影響を受けないか心配だった。

ガサゴソ ガサゴソ

社長「ん? ベンチの裏かに誰かいるのか?」

こあみ「とかぁー」

社長「野生のこあみじゃないか」

こあみは全身切り刻まれており、血だらけだ。

908ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 14:44:59 ID:P8AL6hcI
人の良さそうな社長の足に触れ、こっちへ来てくれとお願いする。
社長は面倒だと思ったが、こあみがあまりにも必死の形相なので
ボランティアのつもりで着いていった。

ベンチの裏は意外と深い林になっていて、
しばらく歩いた先には国道やビルが並ぶ。

こんなとこにいると警備員につかまらないか心配になった。

巨大な落とし穴があった。うさぎを生け捕りにできそうなほど大きい。
穴の底からヤリがいくつか伸びてる古典的なタイプだった。

社長「落ちたのはこまみか。眼球をヤリが貫いてる。
    どう見ても死んでるな」

こあみ「とぉかぁ」

社長「なんだ? 埋葬するのを手伝ってほしいのかい?」

こあみ「とか!」

今更だが、人間たちはさも当然のように
ぷちの言ってる内容を把握してる。

これは、外国語が聞き取れないのに身振り手振りや
表情などでおおよそのニュアンスが通じてしまうことに近い。
社長たちはぷちを通じて異文化コミュニケーションをしてるのだ。

社長「さすがに素手はきついね。
    せめて。スコップがあればいいのだが」

こあみ「とかっ」

社長「用意がいいね。野生のゆきぽが落して行ったものかい?」

小型だが大人でも使いやすく、あっという間に土をかぶせていく。
塞がった穴の上を社長が何度も踏みしめ、
墓標代わりに木の枝を刺してあげた。

こあみ「とかっ、とかっ」

社長「はは。お礼など良いのだよ。こんなことしかやって
    あげられないが、君の悲しみが少しでも癒えればいいのだがね」

こあみが何度も頭を下げるので照れくさくなった。

別れ際に聞いたところ、こまみを殺したのは近所の小学生とのこと。

感の良い社長は胃がつぶされるような思いがした。
近くには美留の通ってる学校があるからだ。

社長(考えすぎだろう……あの子に限ってそんなことあるわけない)

909ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 14:55:31 ID:P8AL6hcI
社長の娘は別々の学校に通ってる。

どちらもエスカレーター式の私立だが、
奈子は自由奔放な雰囲気の共学校。

美留は将来嫁ぐことを考えて家政系の学校に通ってる。
明治時代から続く由緒正しきお嬢様校だ。

社長「妙な胸騒ぎがする。今日も早く家に帰るとするかね」

事務所ではP不在のため、絶賛セルフプロデュース活動が行われてる。

雪歩、美希、千早の3巨頭はテレビ局から
勝手に仕事が舞い込んでくるレベルだ。

社長の仕事といえばアイドルの不祥事の始末(ぷちどる)や
契約書にサインすることなど。つまりたいして忙しくなかった。

臨時Pを雇うことは諦めてダンスや歌の練習に使う
スタジオの規模を拡大したばかりだ。

スタッフやマネージャーも結構な人数を雇ったので
一時は赤字になりつつあったが、今は全く問題ない。

社長(売れっ子メンバーは紅白にソロで出場決定。
    超人気監督の映画にも出演決定。雪歩君の
    CM出演数は11社を超えた。ここまでくると奇跡だ)

765プロは本社となり、都内にいくつか事務所を設けてる。
新しく入って来た事務スタッフはそこで働いてもらっていた。

仕事の邪魔にならないよう、ぷちだけは本社に集めてある。

社長(それが問題なのだ。アイドルたちは本社の事務所に
    虐待する為に訪れては愛護派のアイドルと戦争を起こしてる)

帰り道に書店によった。ペットコーナーには可愛いぷちどるの
飼育法(まこちーやぴよぴよなど手間のかからないぷちを中心)
について書かれた本が置いてある。ゆきぽの写真集もあった。

社長(実にくだらんね。こういう本に騙されてゆきぽを飼った日には
    最悪だ。一晩もしないうちに家の床を穴だらけにされ、
    最後には発狂して殴るか、捨てるかのどっちかだ。)

他にもあふぅやちひゃーなど、飼育に適さないぷちは多数存在する。

アイドルコーナーを見る。中学生の女子達が集まって765プロの
特集を見ていた。年ごろの女の子は同性のアイドルに憧れる子が多い。

社長は通り過ぎるふりをしてチラ見。女の子たちは
美希のメイク方法の特集のページを開いてキャピキャピ騒いでる。
10代で大人っぽく見せる前髪の作り方やアイラインなど
写真付きで詳しく解説してる。

910ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 14:58:05 ID:P8AL6hcI
社長(憧れるのは自由だが、ああいうメイクは美希君の顔立ち
    だからできるんだ。簡単にマネできるものじゃないんだよ。
    メイクとは人のまねをするんじゃなくてその人の顔に会ったの
    をスタイリスト(メイクさん)が決めてくれるものなんだ)

偉そうなことを言ってるように聞こえるが、事実だった。

社長(流行を作り出す人というのは完成されたプロトタイプにすぎない。
    一般人が形だけマネしたところで意味がないだけではなく、
    自分の個性(良さ)を否定してることに気付いてないのだ)

社長は若いころはこんな感じの皮肉屋だった。

どうしたら人と違うことができるか。人の心に残ることがやれるか。

ロックミュージック時代はハードロックだけに飽きたらず
サイケデリックやプログレにまで精通していた猛者だった。

そして人を見る目がある。芸能界では人間に最高の価値がある。
芸能界で生き残るのがどういうタイプの人間か熟知していた。

妻「おかえりなさい。今日も早いのね」

社長「うむ。仕事は部下に任せてあげるからね」

妻「疲れてるところ悪いんだけど、美留が……」

社長「美留がどうしたのかね!?
    テストの点数でも悪かったのかい?」

妻「いえ、美留がペットを飼いたいそうなの」

社長「ペットだと? 美留が動物に興味があるとは知らなかったな」

妻「それがね。誕生日プレゼントにまこちーを
   買ってもらいたいって言ってるわ」

社長「ま……ままま……まこちーだと……!? ぷちどるじゃないか!!
    あの子がぷちどるに興味があるっていうのかい!?」

ドサッ

ずっしり重たい鞄を玄関先で落としてしまう。
社長はすっかり腰が抜けてしまい、奥歯をガタガタいわせていた。

顔はポルナレフ(ジョジョ)
口調はサ○エさんにでてくるマスオさんにそっくりだった。

妻「学校でぷちどるが流行っててね、
   家庭科部の友達もみんな飼ってるから、
   美留だけ仲間はずれなのはいややーって」

社長「あんな害獣を飼うなんて僕は認めないぞ!!」

妻「そんな……ゆきぽやあふぅじゃないんだから。
   まこちーは大人しい子で有名よね?」

911ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:02:31 ID:P8AL6hcI
社長「際限なくお菓子や食べ物を要求し、堕落し、腐りまくり、
    風船みたいに膨らむ奴だ!! 空手技も使える!!
    うちのアイドルにだって毎日虐待されてるんだよ!?」

妻「エリオット君。おちついて。
   まだ飼うと決まったわけじゃないんだから」

エリオットとは社長の下の名前だった。
カタカナだけどネイティブの日本人だ。

社長「美留と話をさせてくれないか?」

妻「今日は友達の家で遊んでくるって言ってたわ。
   ぷちどるを見せてもらうんだーって……」

社長「うぅむ……おかしなことに巻き込まれてなければいいが」

妻「心配しすぎよ。美留だって10歳になったんだから」

社長「私からみればまだまだ子供さ」


そして夕食の時間。

いつもリビングのテレビはつけっぱなしで食べてる。
今日はバラエティ番組なので騒がしかった。

つまらないギャグを全力で披露する芸人に
家族全員がうんざりしていた。社長が気を利かせて
チャンネルを変えようとリモコンを手に取る。

社長「今日はフィギュアがやってるんだったな」

妻「羽生君でるかしら」

奈子「くまのぷーさんをプレゼントしてあげたいな」  

美留「パパ。まこちーが飼いたいの」

妻「……!!」

奈子「え……」

社長「み、みる……。本気で言ってるのかい?」

激しい動悸と震えにより、リモコンを床に落としてしまう。
パカッと電池カバーが外れ、中に入っていた単四電池が床に転がった。

社長は夕方にお風呂に入っていたのでパジャマに着替えてる。
美留とデパートで買い物した時に選んでもらったクマさんパジャマだった。

ちなみにパジャマは本編と関係ない。

912ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:05:40 ID:P8AL6hcI
美留「なんでそんなに驚いてるの?
    美留、そんな変なこと言った?」

奈子「……」

社長「美留にペットはまだ早いんじゃないのかね?」

美留「どうして? 友達はみんな飼ってるよ?
    クラスのいくちゃんなんてぷち5匹と猫8匹も買ってるのに」

奈子「バカじゃないの。あんなの飼って何が楽しいんだか」

美留「なに?」

奈子「べつに」

社長「もし飼ったとしてもだね、美留にちゃんと世話ができるのかい?」

美留「うん」

妻「口だけじゃないでしょうね?
   エサをあげたり散歩に連れていかないといけないのよ?
   あとで嫌になったから捨てるとか言われても困るわ」

美留「ちゃんと面倒みるで?」

奈子「へっ、どうせ口だけよ」

美留「奈子ねえ、さっきからうっさいねん。
    お姉ちゃんには関係ないやろ?」

社長「喧嘩するんじゃない。生物を飼うのは大変なことなんだよ?
    ぷちどるは犬猫よりもずっと凶暴でわがままだ。
     美留が怪我したらどうする?」

奈子「ほらでた。まーた美留の心配。みる。みる。二言目にはみる。
    パパの中では美留はまだ幼稚園児のままなんでしょ?」

社長「ちゃかさないでくれ。パパは真剣に話をしてるんだよ?」

美留「ママはどう思うんや?」

妻「美留が命の大切さが分かるようになってからでも
   遅くないと思ってるわ」

美留「なんでやねん」

妻「ぷちどるは飼うって本当に大変なのよ?
   ママたちは美留が怪我したりしないか心配なの」

美留「なんで否定ばっかりするん?
    クラスでまこちー飼ってる子おるで!!
     まこちーは他の害獣と違ってええ子やねん!!」

913ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:13:34 ID:P8AL6hcI
余談になるが、初等部に家庭科部、中等部に調理部がある
中等部になると家庭科調理検定などの資格に挑戦できるようになる。

近畿地方出身の母にべったりで育ってきたため
美留は感情的になると関東の言葉が出てこなくなる(ママも同じ)

妻「納得いかないのは中途半端に飼うことやねん。
   我がまま過ぎて面倒見れない、賛否歩に連れてくのが
   めんどくさいとか言って最後には捨てちゃう人が多いねんで」

社長「ママの言う通りだぞ。中には飼うのが嫌になって
   虐待する子だっているんだ。ぷちは人間が思ってる以上に
    飼いにくい生き物なんだよ?」

美留「なんでパパもママも反対するん!?
    昨日は美留の欲しいものなんでも買ってくれるゆうたやん!!」

奈子「子供のヒステリーには付き合ってられないよ。
    奈子。お風呂入ってくるね」

社長(奈子……)

社長「ぷちどるとなれば話は別だよ。ワンちゃんじゃダメなのかい?」

美留「いやや。まこちーがええねん」

妻「ぷちどるって見た目は可愛いけど、中身は害獣やねんで?
   ちひゃーとか見てみい。その辺の道端に捨てられてるやん」

美留「まこちーは害獣ちゃうねん。雑誌にも飼いやすいて書いてあったで。
    お菓子食べてる姿とかめっちゃかわええやん」

妻「……どうしても飼いたいんか?」

美留「うん」

社長「美留……」

美留「パパ。一生のお願いや。こうてくれたら勉強も今まで以上に
    頑張るねんで。まこちーのご飯も自分で作れるようにするわ」


社長は、冷や汗をかいたポルナレフの顔を
したまま承諾してしまうのだった。

大食いのペットが増えたところで家系的には全く問題ない。
最悪、飼えなくなれば捨ててしまえばいい。

楽観的に考えてのことだった。

それから一週間後。美留の家にまこちーがやってきた。

まこちー「まきょ、まきょ」

美留「お姉ちゃん。まこちー、めっちゃかわいいよ!!」

914ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:18:07 ID:P8AL6hcI
奈子「……チョコばっかり食べさせすぎだよ。太るよ?」

美留「日中に散歩させれば大丈夫だよ。
    友達から飼い方教えてもらったし。
    ほら。ポッキーも食べる?」

まこちー「ヤーっ!!」

フライング気味の誕生日プレゼントとなったこともあり、
美留は大喜び。まこちーのぷにぷにのほっぺた。
人間そっくりの毛並やビール腹などすべてが新鮮だった。

美留「まこちーすごい。大人の人みたいなパンチが打てるんだ?」

まこちー「ヤー、ヤー!!」

ボスボス

サンドバッグに連続パンチを打ち込んでいく。
空手の蹴りも得意だった。

奈子がトレーニング(ダイエット)用に
使っていたサンドバッグを借りたのだ。

奈子「将来は正義のヒーローになるのが夢なんだって。
    チビのくせに生意気」

美留「まこちーの言ってることよく分かるね?」

奈子「……なんとなくだけどね。
    こいつらって思ってることがすぐ顔に出るし」

まこちー「まきょー」

美留「すり寄ってくる。美留に甘えてるんだ。
    これから毎日世話してあげるからね?」

まこちー「ヤー」

一見すると平和そのものだ。

奈子も実の妹の前では虐待癖を隠してたので
まこちーがいじめられる心配は当分ない。

社長(しかし、相手はぷちどるだ。
    これで一件落着とはいかないだろう)

社長の予想通り、2週間経つころに事が起きた。

とある休日の昼下がり。

美留「まこちーと散歩に行ってくる」

奈子「暇だから奈子もついていくよ」

妻「遅くならないうちに帰りなさいよ?」

奈子はリードをつけるように勧めたが、
虐待だからと妹は反対した。

賑わう商店街を歩く。世間では冬休みなのだ。

915ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:20:09 ID:P8AL6hcI
最近は外国人観光客の姿を見るようになった。

奈子「今年はウィーンで年明けを向かれないね」

美留「最近ヨーロッパでテロが起きてるでしょ。
    まこちーが巻き込まれるかもしれないからね」

美留の訴えにより海外での家族旅行を
中止して家ですごすことにしたのだ。
海外ではぷちどるなど当然認知されてない。

奈子「日中に観光。夕方にウィーンフィルの定期演奏会を
    聴いてからホテルで食事するのが毎年のパターンだったわね。
    あんたクラシック好きだったのに行かなくてよかったの?」

美留「演奏なら国内でも聴けるからいいよ」

奈子「あっそ。私は眠くなるだけだからいいんだけどね。
    3時間半も座って聞いてらんないよ」

美留「ママが大人になると良さがわかるって言ってたよ?
    美留も今はまこちーの方が大切だけど」

奈子「すぐ飽きるかと思ったけどなぁ」

美留「まこちーのこと?」

奈子「美留のことだからすぐ飽きて捨て
    ちゃうんじゃないかと思ってた」

美留「捨てるなんて考えたこともないよ。
    まこちーは家族の一員だもん」

奈子「……ねえ。ぷちどるってそんなにかわいい?」

美留「えっ?」

奈子「人間にそっくりだけど顔でかすぎ。
    なんかさぁ、人の姿をした獣みたいじゃない?
    もしくは珍獣?」

美留「……何がいいたいねん。お姉ちゃんやて
    まこちーの世話してたやないか」

奈子「んー、奈子は別に。あんたが大切そうにしてたから
    暇つぶしに遊んでただけ。ひとつ忠告があるんだけどね」

美留「なんや?」

奈子「甘やかしすぎるとつけあがるよ?
    ママたちの言ってたことは嘘じゃないからね」

美留「余計なお世話や。
    飼ったことないお姉ちゃんに何がわかんねん」

温厚な美留もまこちーのことになると口調が変わる。

奈子としては害獣が家にいるだけで虫唾(むしず)が走るから、
美留が世話しなくなったら虐待しようと考えていた。

916ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:22:52 ID:P8AL6hcI
姉妹でぷちに対する考え方が面白いくらいに正反対なのだ。

会話が途切れてしまい、ギスギスしたまま小さな公園にたどり着いた。

美留「砂場にゆきぽがおるで。飼い主の人も一緒やん」

奈子「今どきゆきぽを飼う人とかいたんだ……」

ザクザクザク……

ゆきぽは砂場に無数に穴を掘っていく。
昼寝をする為ではなく、ストレス解消にやってるのだ。

その仕草。声。砂を巻き上げてること。

全てが奈子をイラだたせたが、妹の前なので耐えていた。
虐待癖が美留にバレたら大喧嘩になるのは確実だ。

奈子「なんや、えらいストレスたまってそうやな。
    どんだけ掘ったら気が済むねん」

美留「奈子ねえの日本語なまっとるで?
    室内で飼われらそりゃストレスたまるやろ。
    基本的にどの家庭でも穴掘り禁止やで」

奈子(だったら初めから野良生活してればいいのに。
    なんで人間に寄生しようとするのかな?
    ああもう……あの顔見ただけで殴りたくなっちゃう)

美留「お姉ちゃん。ガンジーみたいな顔してるで?」

奈子「ほっとけ。ってか誰がガンジーだ」

まこち「まきょぉ……」

遊びたそうな顔をしてるので好きに遊んでおいでと美留が言うと、
まこちーは砂場に駆けていってゆきぽとじゃれあうのだった。

みなみ「はぁ……」

美留「ジャングルジムの前でうなだれてるのは……私の友達の
   みなみちゃん? ゆきぽの飼い主で、飼うのに
   疲れてます的な空気出てるけど、どうしたの?」

みなみ「みる? 実はゆきぽを飼って5日目なんだけど、
     家の廊下と庭を穴だらけにして両親激怒。
      お父さんから捨てて来いって言われて現在困り中なの」

奈子「なんて説明口調なセリフ……」

美留「ゆきぽは飼うのが一番難しいって言われてるじゃない……」

みなみ「うん、私もバカだなって分かってたんだけど。
    道端で段ボールで捨てられてるこの子の目が忘れられなくて
    つい…… えへへ。私ってやっぱりダメな子だよね?」

917ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:25:34 ID:P8AL6hcI
美留「ううん。そんなことないよ。私はみなみちゃんの優しいこと大好き」

みなみ「ほんと? 美留もやさしいね」

美留「えへへ」

みなみ「まこちーは手間がかからなくていいなぁ」

美留「すごく良い子だよ。ご飯もたくさん食べるし
    動きもすばやくて……」

奈子(温室育ちのお嬢様同士の会話うざ。
    ゆきぽin段ボール拾うとか計画性ゼロのバカじゃん)

美留「奈子姉ちゃん。ガンジーの顔マネやめろいうたやん。
    みなみちゃんが怖がってんで」

奈子「うるさい。さっきからガンジーって誰のこと?」

美留「ガンジー知らんの? アメリカ人やねんで」

みなみ「ガンジーアメリカ人ちゃうで。インド人やん。
     ガンジー知らんとかどんだけアホやねん」

美留「どっちでもええわ。みなみちゃん、東京育ちやのに
    なんでそんななまっとるん。関西バカにしとるんか?」

みなみ「みるの話し方がうつったんや。いいと思って
     つかってるんやから、別にええやん」

奈子「インチキくさい関西弁で話すのやめて。
    奈子たち有楽町で生まれ育ったのになんで方言を話すの?
    ママに買い物頼まれてるんだから早く行こうよ」

美留「すっかり忘れてたよ。でもゆきぽどうしようか?」

奈子「みなみ。ちゃんと捨てなよ。親からも言われてるんでしょ?」

みなみ「お昼からずっとここにいるんだけど、
     決心がつかないの。ゆきぽをここに捨てたら
     次はどんな人に拾われるかわからないし……」

奈子「はっ、拾う? ないない。ひゃくぱーあり得ないよ。
    道路にも穴をあける。畑も荒らす。ナルシストで
    人の言いつけは絶対守らない。キングオブ害獣だよ!!」

みなみ「そんなぁ」

奈子「あんたのお父さんが怒ってるのは床の修理代が
    大変なことになってるからじゃないの?
    害獣の被害にあったお父さんの気持ち、分かるなぁ」

美留「害獣とかそんな言い方せんでええやん!!」

みなみ「いいよ。拾った私が悪いんだから。
     お父さんもすごい怖い顔で怒ってた」

918ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:36:08 ID:P8AL6hcI
ゆきぽ「ぽええっ!!」

みなみ「どうしたの?」

奈子「寒くなってきたから家に帰ろうって言ってるわ」

みなみ「すごーい。ゆきぽの言ってることが分かるんだ?」

奈子「奈子。英語得意だから」

美留「それ、関係あるんか?
    前の英語のテスト16点やったやないか」

みなみ「アルファベットも全部言えないってほんまなん?」

奈子「やかましいねん。みなみもはよゆきぽ捨てて帰りや」

みなみ「いややねん」

美留「奈子ねえにも方言がうつっとるやん」

奈子「普通に話してるつもりだったんだけど……」

みなみ「私もつられちゃったよ……」

奈子「で、みなみはゆきぽのこと叱ったことあるの?
    こいつは注意しても無駄。体に教えないと意味ないよ?」

みなみ「見た目が可愛いからつい甘やかしちゃうんだよねぇ。えへへ。
     ゆきぽってお風呂に入れてあげるとぽわぁってして、
     すごい可愛い顔するんだよぉ? うふふ」

奈子「そのふわふわした口調ええ加減にせえや。
    聞いててイライラすんねん」

美留「ほんまもののお嬢様なんやからしかたないやんけ」

奈子「話が脱線しすぎた」

美留「飼い主がしつけしいひんとぷちが図に乗って
    手に負えなくなるって言いたいんやろ?」

奈子「みなみは完全に駄目なパターンだね。
    一度甘やかしたら最後。ゆきぽはどこまでも
    みなみに着いていくよ?」

みなみ「えー……ゆきぽにそんな体力あるのあるのかなぁ?」

奈子「ゆきぽを舐めると痛い目見るよ? 弱そうに見えて頑丈だし、
    スコップで大人の男の人を倒すこともできるのに」

美留「ほんまかぁ?」

みなみ「私もちょっと信じられないよ。
     でも美留のお姉ちゃんがそこまで言うんだったら……」

いろいろ話し合った結果、ゆきぽを捨てて
ダッシュで逃げることにした。非常にシンプルな作戦だ。

919ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:38:09 ID:P8AL6hcI
ゆきぽ「ぽおおええええっ!!」

短い脚で精一杯ダッシュするが、人間には追いつけない。
ゴキブリと同レベルの害獣のくせにまともに走ることもできないのだ。

美留に至ってはまこちーを抱えたままで余裕で逃げ切れる。
みなみちゃんが振り返ろうとすると、奈子に厳しい口調で叱られたのだった。

日が暮れる前になこみるの家に着く。

妻「2人とも手ぶらね。買い物はどうしたの?」

奈子「色々あったのよ」

美留「うん。色々あったの」

妻「なんのこと? ぷちどる買ってあげたんだから
   ママのいうことを聞くって約束したでしょ」

美留「だってぇ……ほりみなちゃんが」

妻「みなみちゃんと会ってたの?
   ずっと遊んでたんじゃないでしょうね」

社長「まあまあ。怪我もなく無事に帰ってこれたんだから
    良いじゃないか。買い物ならあとで私が行ってくるよ」

妻「パパは美留に甘いんだから」

奈子(けっ)

まこちー「ヤー」


事件はその数日後に起きた。

920ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/21(土) 15:39:16 ID:P8AL6hcI
いったん切って書き溜めに戻る

それにしても時間があるって素晴らしいな!!
いくらでもネタが思い浮かぶぞおお!!

921名無しさん:2015/02/21(土) 19:17:10 ID:aPghxc2k
>>903

最近やよが、やよいを悪く解釈した感じに思えてムカついてきてたから嬉しかったぜ。

>>920
まこちーがどうなるんか楽しみやで

922名無しさん:2015/02/22(日) 13:06:42 ID:i12TIIas
ゆきぽ「ぽえ〜(ゆきぽからのプレゼントだよ)」

つttps://www.hellowork.go.jp/

923ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 13:40:07 ID:0QtDLDFs
書けたとこまで投下しまーす

924ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 13:46:15 ID:0QtDLDFs
ここはみなみちゃんの自宅。

堀と書かれた表札の奥には立派な一軒家が立ってる。

(堀みなみ。通称ほりみな。美留が家庭科部で友達になった子だ)

地球が生み出した最凶の生物であるゆきぽは玄関の前にいた。

番犬「バウバウッ」

ゆきぽ「ぽー……」

泣きはらした眼にはクマのような模様がついてる。
体格の良いレトリバーに吠えられても平然としてるのは、
家への侵入経路を考えてるからだ。

ゆきぽは堀家で穴掘りパーティーをしたことがある。
みなみの親父殿は激怒し、ゆきぽにプロレス技を食らわせて
追い出した。その時、まさにこの玄関から閉めだれたのだ。

『二度と帰ってくるんじゃない!!
  次顔を見せたら容赦しないからな!!』

そしてみなみが公園に捨てに行ったというのが事の経緯だ。
それからわずか数日で、ゆきぽは数キロ離れた家にたどり着いてしまった。
堀家は住宅街の中にあるから探すだけでも一苦労のはずだ。

ゆきぽ「ぽぅ」

それにしても、ぷちどるの嗅覚は異常である。
ぷちらがどのようにして飼い主の家に戻るのか詳しく
解明されてないが、専門家の間では犬に近いものだと考えられてる。

時刻はまもなく深夜の2時になろうとしてる。
堀家の二階のとある部屋では明かりがついてた。

太盛「あぁ……くそっ。眠いけどアイドルのために我慢だ。
    あともう少しでマリッカたんに会えるぞ」

彼の名前は堀太盛。みなみの6歳年上の兄だ。
フトモリと書いてセマルと読む。
変な名前なので小学生の時からコンプレックスだった。

ゆきぽ「ぽえ」

太盛「!?」

部屋が、妙に涼しいとは思っていた。
石油ファンヒーターは正常に動いてる。

問題は壁だった。スコップでゆきぽ一匹分が入れそうな穴が開いてる。

彼はいくつかの理由でいらだっていた。

アイドル番組を見るのを邪魔されたこと。
(毎週かかさず見ていた。録画はしない派)

そして壁を破壊され、土足でカーペットの上を
歩いてる極めて不快な生物がいること。鳴き声も大変に不愉快だった。

925ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 13:48:37 ID:0QtDLDFs
ゆきぽ「ぽえーえ。ぽえーえ」

太盛「あ……?」

ゆきぽ「ぽえ。ぽえぽえ。ぽえっえ」

太盛「公園で置き去りになって、寒い思いをした。
    食い物を探すのにも苦労した。
    みなみがさみしがってるだろうから戻って来た、だと?」

ゆきぽ「ぽえっ」

太盛「おまえ、自力で戻って来たのか?
    捨てられた場所からここまで?」

ゆきぽ「ぽえー」

太盛「どんだけ救いようのない害獣なんだ?
    捨てられたのはてめえのせいだって気づけよ!!」

眠気覚ましに用意していた熱々のコーヒーを顔面にぶちまける。

ゆきぽ「ぷぎゃああああああああ!?」

シュートを外したサッカー選手のように顔を両手をおおい、
ごろごろ転げまわる。ベッドの角に頭をぶつけてさらに大泣きした。

太盛「うるせえんだよ!!
    親父たちが起きちゃうだろうが!!」

ゆきぽ「ぽぐっ!?」

サッカー部(左のサイドバック)で鍛えられた足が、
ゆきぽの無防備なお腹に突き刺さる。

ゆきぽはトラックとぶつかったのと同等の衝撃を受け、吹き飛ぶ。
怒りから放たれたキックにはそれほどの衝撃があったのだ。

太盛(フリーキックを蹴ってる感覚に近いな。あるいはPKか)

ゆきぽ「……ひぅっ……ひゅーっ……ひーっ……」

血行が悪くなり、口を開いてぷるぷる震えてる

涙目でよだれを垂らしてる姿が最高に気持ち悪かった。

みなみ「お兄ちゃん、さっきからうるさいけど暴れてるの?」

ガチャリと扉を開け、パジャマ姿の妹が部屋に入ってきた。

太盛「みなみ。起きてたのか」

ゆきぽ「ふひゅー……ひぃーっ……」

926ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 13:51:10 ID:0QtDLDFs
みなみ「え……嘘でしょ? 眠気冷めちゃった。
     ゆきぽがなんでうちにいるの?
     お兄ちゃんが飼ってるの?」

太盛「そんなわけないだろ。お前が飼っていたやつが
    戻って来たんだよ。みなみがちゃんと殺さないから
    こんなざまになったんだ」

みなみ「殺すなんてひどすぎるよ……。
     みなみはそんなこと考えたこともないよ」

太盛「動物の不始末はちゃんと自分でつけないとだめだぞ。
    保健所に引き取ってもらうよう父さんから言われただろ」

みなみ「……」

太盛「みなみ。おまえも10歳になったんだから
    飼うことに責任を覚えなさい」

みなみ「……」

太盛「ちゃんと聞いてるのか」

みなみ「聞いてるよぉ」

太盛「ゆきぽが戻って来たことを父さんと母さんが
    知ったらどうなると思う。秘密にしておいてやるから
    俺たちだけでこっそりゆきぽを処分しちまおう」

みなみ「処分ってどういう意味?」

太盛「殺すってことだよ」

みなみ「ええっ、そんなのかわいそうだよ!!」

太盛「うるさい!! 今はそれどころじゃないだろ!!」

みなみ「うぅ……」

太盛「みなみ。俺はお前のためを思って言ってるんだ。
    一度人間並みの生活を知ってしまったゆきぽは
    永遠に寄生先を探し続ける。世間では常識だぞ」

みなみ「……」

太盛「部屋の壁は自分でやったことにしておく。
    後腐れのないようゆきぽを殺すぞ」

みなみ「で、でも……ゆきぽだってそんなことのために
     生まれてきたわけじゃ……」

太盛「まだ言い訳するつもりか?」

みなみ「ごめんなさい……。なんでもないです」

927ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 13:53:31 ID:0QtDLDFs
太盛「それでいいんだ。すぐ終わるから黙ってみてなさい」

冬の山登りの最中に行き倒れてしまった人のように寝てるゆきぽ。

ゆきぽ「……ぱうぅ」

まだ傷が癒えずに苦しそうだ。

太盛兄さんはこっそり近づき、タヌキのしっぽに手を触れた。

ゆきぽ「ぽぎいいい!!」

太盛「おわっ!!」

みなみ「お兄ちゃん!!」

生命の危機が迫ってることを察したゆきぽが起き上がり、
元気にスコップを振り回し始めしたではないか!!!!

ゆきぽ「ぽぎっ!! ぽぎっ!! ぽぎいっ!!」

太盛「こ、こいつ。まだこんなに元気があったのか」

みなみ「やっぱりゆきぽって凶暴だったんだ。
     スコップをバッドみたいに振り回すって
     冷静に考えたらすごいよね」

太盛「なに他人事みたいに言ってんだ」

ゆきぽは突きの姿勢。ジャンプし、ドリルの回転ように
くるくる回りながら太盛へ突っ込んできた。

太盛「なにいい!!」

みなみ「わあああっ!!」

ゆきぽ「ぽおおっ!!」

PK時のゴールキーパーのように横っ飛び。ギリギリで交わした。

太盛の背後にあったパソコンデスクを粉砕。

想像の限界を超える破壊力に戦慄するしかなかった。
圧倒的なスピード。パワー。気迫。もはや子供の勝てる相手ではない。
これが文明的な生活を送って来た人間と、野生の獣との力の差だった。

ゆきぽ「ぽぉぉぉぉげぇぇぇ」

低音のうめき声。目が完全にイッてしまってる。

みなみ「こ、殺されるよ」

太盛「正面からやりあって勝てる相手じゃないな」

みなみ「お父さんたちを起こそうよ」

928ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 13:55:58 ID:0QtDLDFs
太盛「なんでだ? まだ負けと決まったわけじゃないぞ?
    俺たち人間は高度な知能を持ってる。
    なぜ人類が地上の支配者になったのか。
    それを教えやるよおおお!!」

頼れる兄は害獣の弱点が大きな眼球であることを見抜いた。
レーザーポインターで目くらまし。

ゆきぽ「ぷぅ!!」

太盛「スコップを落としたな。今だ!!」

堀太盛。一世一代の突撃を敢行した。
押し倒してマウントポジになり、殴る。殴る。ひたすら殴る。

太盛は経験からゆきぽの強さの秘密はスコップにあり、
徒手空拳での戦闘なら人間が有利だと考えた。

ゆきぽ「ぽぐっ……ぽぎゃっ……ぴぎっ……!!」

ゆきぽは短い手を振り回して防ごうとするが、
手の長さに絶望的な差があるため無意味。

さらに頭部も異常にでかい。殴りやすいことこの上ない。
超至近距離においては武器を使うより素手で殴るのは各国共通だ。

太盛はサッカー部で毎日ランニングしてるので体力には自信がある。
息切れすることなく殴り続けることができた。

(この時の太盛の顔は、1944年ごろ、欧州東部戦線にて
  激戦の末鬼畜ドイツ軍からベラルーシを奪還した時の、
   ソビエト連邦軍の将兵にそっくりだっという)

太盛「このナチ野郎!! ハーケンクロイツのブタめ!!
    俺の女房と娘を返せ!! ベルリンを占領したら
     てめえの家族にも同じ思いをさせてやるからな!!」

ゆきぽ「ぱうぅ……ぽうぅ……!!」

みなみ(ナチってなんだろう? ミツバチの親戚かな?)

一方、ゆきぽはダメージを蓄積するごとに
顔が腫れ上がると同時に怒りのボルテージが上がって行った。

ゆきぽの力の源は怒りだった。みなみに拾われ、
不可解な理由(本人にとっては)で捨てられ、
数日乞食のような生活を経て現在に至る。

生きようとする意志が、害獣の潜在能力を引き出していた。

ゆきぽ「ぽぉぉぉおえええええっ!!」

929ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 13:58:29 ID:0QtDLDFs
太盛「うわああああああ?」

みなみは、こんなに綺麗に巴投げされる人を柔道の
試合以外で見たことがなかった。

小さなころから憧れていた兄が、ゆきぽに吹き飛ばされた。
みなみの中で何かが目覚めようとしていた。

太盛「なんて力だ……。こんだけ体格差があるのに
    投げ飛ばすなんて尋常(じんじょう)じゃないぞ……!!」

ゆきぽ「ぽおおおお……。ぽおおおおえええ!!」

太盛「く、くるな。それ以上近づくな」

ゆきぽ「ぽいえええっ」

スコップを拾う。それを太盛の足もとで振り回せば、
簡単に切断することが可能だ。次は首が落されるだろう。

今のゆきぽの力なら自分の体ほどある岩石を持ち上げることもできる。

太盛「来るなって言ってるだろ!! くるなああ!!」

形勢が逆転。

これは戦争全般に言えることだが、気迫で負けたら最後だ。

かつてソビエト連邦軍の将兵は、技術、訓練、経験、教養、
その他多くの面でドイツに劣りながらも懸命に戦い抜いた。

最終的に2000万もの国民が犠牲になったといわれるが、
ベルリンを占領するまで何人殺されようと絶対に諦めなかった。

ソ連兵はの捕虜は銃殺され、絞首刑になり、強制収容所送りにされた。
ナチは考えられるあらゆる手段でソビエト国民を冒涜したのだ。

全ソビエト国民にとってナチスは憎むべき絶対の悪であり、
倒すべき対象だった。どれだけ過酷な戦場でもひるむことは許されなかった。

さて。セマル君の侵略者に対する態度はどうだろう。

太盛「くっ……」

ゆきぽ「ぽおお……」

さきほどまでの威勢はどこへ消えたのか。

じりじりと後退し、ついに壁際まで追い詰められた。
心の中で勝てないと思ったら絶対に戦闘には勝てない。

高校一年生のせまるにそれを求めるのは確かに残酷だが、
戦わなければ死あるのみ。古来より続いてきた自然の摂理だ。

彼はこの平和な日本において独ソ戦を疑似体験してしまったのだ。

930ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 14:03:14 ID:0QtDLDFs
ゆきぽが必殺のスコップを振りかぶったその時だった。

ゆきぽ「ぽがあああああ!?」

何者かに殴打され吹き飛ぶ。

腰が抜けそうになった兄は、部屋を見渡した。

この部屋には自分と妹と害獣しかいない。

つまり、ゆきぽを殴ったのは……

みなみ「もう許さないんだから」

太盛「みなみなのか……?」

堀みなみ。10歳。兄のピンチをきっかけに覚醒する。

みなみ「はあああっ!!」

ゆきぽ「ぽおおお!!」

突撃したみなみ。カウンター気味に振るわれた地獄のスコップを、
ボクサーのように首をかたむけてかわす。ゆきぽのアゴにアッパーを放つが、
バックステップでよけられる。この間、わずか2秒だった。

みなみ「ならこれでどう!?」

ゆきぽ「ぽっ!!」

すれ違いざまにラりアートを食らい、壁まで吹き飛ぶゆきぽ。
初めて食らう技だけに相当なダメージを与えることに成功した。

ゆきぽ「ぱぅぅ……!!」

みなみ「こいつ、まだ全然動けそうだよ。
     お兄ちゃんは離れて」

太盛「バカ。おまえだけに任せてられるか」

みなみ「怖くないの?」

太盛「金属バッドを用意した。これでボコボコにしてやる」

ゆきぽ「ぽぎぎぎぎぎっ……」

毛が逆立ち、鬼の形相で葉を食いしばるゆきぽ。
リミッターが外れるとこうなる。
ゆきぽの本性を知らない人が見たら腰を抜かすことだろう。

兄弟は次の攻撃に備えていたが、ゆきぽは
何を思ったか窓ガラスをぶち破って逃走してしまった。

ぴゅーぴゅー隙間風が入る室内。

猛獣が去ってしばらくの間は緊張が解けなかった。

太盛「……助かったみたいだな」

931ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 14:05:30 ID:0QtDLDFs
みなみ「たぶん勝てないと思って諦めたんだろうね。
     お兄ちゃん、怪我してない?」

太盛「平気だ。それ、いつもは俺のセリフなんだけどな」

みなみ「お兄ちゃんが無事でいてくれてよかった」

太盛「みなみ。お前はまだ俺のことを兄と呼んでくれるのか?
    おまえがいなければ、ゆきぽ一匹も撃退することができない、
    情けない俺のことを?」

みなみ「うん。だって太盛お兄ちゃんは、
     いつだってみなみの自慢のお兄ちゃんだから」

それは、みなみが小学校低学年の頃だった。

バレンタインの時期になると堀家はチョコレートの
集積場となる。学校で人気者の太盛が女の子たちから
プレゼントされるのだ。本命チョコが八割だった。

『俺はいらないから、みなみが食べていいよ』

『わー。こんなに食べていいの?』

手作りや市販のもの、メッセージカードが入ったものなど、
多種多様だった。みなみはチョコが大好きなので
タダで食べられてラッキーくらいにしか思ってなかった。

『みなみのお兄ちゃんってかっこいいよね?』

『そんなにいいかな? 毎日一緒にいるから分かんない』

女の子達と同じ話を何度したか覚えてない。

『うちの学校はホリセマさんみたいにレベルの高い人いないよぉ。
  お兄さんって彼女いるの?』

『どうなんだろう。いっつもサッカーの話しかしないから分かんない』

兄の話をすると女の子たちは目を輝かせる。

『みなみちゃんがうらやましい。私もカッコいいお兄ちゃん欲しかったな』

『私は逆に妹が欲しかったかも』

兄を褒められるのは嫌いではないけど、なぜか胸がチクッとした。

友達に誘われてサッカーの練習試合を観戦したことがあった。

932ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 14:07:35 ID:0QtDLDFs
観客は男子より女子が多かったのを今でも覚えてる。
自分より年上の女たちが兄を熱っぽい眼で見てた。
みなみはちっとも面白くなかった。なぜか胸が締め付けられるのだ。

家では真面目で正義感の強い兄。
みなみは気がついたら兄のことが大好きになっていた。

みなみ(ぷちどるはいてはいけない存在。
     奈子ちゃんの言ってる意味がよく分かったよ
     これからはみなみがお兄ちゃんを守ってあげる)

みなみは禁断の組織に足を踏み入れる決心をしたのだった。

近所の子供達の間で密かに結成されていた、ぷちどる対策委員会である。

933ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/22(日) 14:08:33 ID:0QtDLDFs
ここまで切ります。管理人さん、いつもまとめてくれてあざーっす

934名無しさん:2015/02/22(日) 18:48:43 ID:EnV.dK1s


強いゆきぽに違和感よりも独ソ戦の方が違和感w

935名無しさん:2015/02/22(日) 19:34:33 ID:lfkSPqCo
乙ぽ

最近個人的にとても面白いです。
次回の投稿が楽しみです。

936執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2015/02/22(日) 22:30:11 ID:kH7Fz1t2
乙です
最近執筆が進まなかったのは、オットー・カリウスの死にショックを受けてたからです(嘘です)
まあでもぼちぼち、取り掛かっているところです

旧wikiにぷちどる愛護法の続きが投下されていたので、まとめさせてもらいました
容量オーバーが近づいてきたため、第2部へと分けてあります

937名無しさん:2015/02/22(日) 23:38:01 ID:n4mK38CY
愛護法の主人公?って何かイライラする。

938名無しさん:2015/02/23(月) 00:01:03 ID:htic.jWQ
みなさん乙です
後でまとめて読みます

>>937
愛護側の人間だから多少はね?
それよりこの先あるであろうジェノサイドにwktkが止まらんw

939名無しさん:2015/02/23(月) 01:00:06 ID:aAa6zI3Q
愛護法

940名無しさん:2015/02/23(月) 01:03:34 ID:DvAQTV1.
誤送信失礼した
愛護法の人乙です
主人公はどちらに一体転ぶのか‥‥
それと関係ないけど、ぷちが脱皮してたらマジキモい。あいつらの皮なんか見たくねぇぞ

941ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 15:55:11 ID:O0Jbv08E
ちーーーっす。今日も投稿させてもらいまーす

942ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 15:58:36 ID:O0Jbv08E
ぷちどる対策委員会は屋外での活動を基本とした。

一部の人にはぷち討伐隊とも呼ばれる。

学生中心のメンバーだが大人も少し混じってる。
人目のつかない河川敷や路地裏などで日夜制裁が行われていた。

今日は河川敷が集会場所だった

男の子「おい、こっち向けよ」

いお「もおっ!?」

男の子「このデコ野郎。おまえ、近所の商店街でビームを乱射して
     店をめちゃくちゃにしたんだって?
     うちのおやじの店も被害にあっんだよ。
     当然お仕置きが必要だよな?」

いお「……」

男の子「なんとか言えよ!!」

いお「ヴォっ!!」

腹パン。制裁活動の基本中の基本の動作だ。
男の子は長身の中学生でこのチームの初期のメンバーの1人だ。

ラグビー部で鍛えた拳はいおには過酷すぎたようで、
うつ伏せになってしくしく泣いてる。


女の子「このあふぅ親子は仕入れたばかりの魚を食い漁って
     お店の人を困らせました。明らかに有罪です」

知的な雰囲気女の子が読み上げる。彼女は美留の家庭科部の先輩だった。

委員会のメンバーには美留の学校に生徒も普通にいる。
お嬢様とはいえ、どこで悪事を働いてるかわからない時代なのだ。

あふぅ「なぁぁ……」 子あふぅ「にゃによぉぉ」

あふぅ親子は即席で用意された物干しざおに吊るされてる。
簀巻き状態で縛られ、横一列に並んでいた。

火あぶりの刑に処すための薪が、あふぅらの下に敷き詰められてる。

みなみ「魔女先輩。こんなとこでなにしてはるんですか?」

女の子の表記を魔女へ変更する。

魔女「見れての通り刑を執行するのよ。
    このあふぅ親子は町内会の人から処分を依頼されてるわ」

魔女というあだ名の少女はいつも黒いフードをかぶっている人物だ

常に中世の格好をしてるので周囲から浮いていた。
小学5年生でみなみと美留の一つ上だ。

ロザリオを首から下げる熱心なキリスト教信者でもあった。

943ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:01:08 ID:q5IA6zP6
魔女「その眼を見れば分かるわ」

みなみ「何がですか?」

魔女「あなたも虐待を求めてここへやってきたのね?」

みなみ(虐待してることはみとめるんか)

みなみ「さすが先輩は鋭いですわ。
     みなみはぷちどる大嫌いやねん。むしろ憎んどるわ」

魔女「その不思議な言葉遣いは親友の美留さんの影響のようね。
    私は地域差で差別しないから好きな言葉で話しなさい」

みなみ「ほんまですか? 話がわかる人でよかったわ。
     私もイライラした時は口調がこうなってまうねん」

魔女「……読めたわ」

みなみ「なにが?」

魔女「あなたは家族をゆきぽに殺されそうになった。
    そして暴力制裁に目覚め、自らの内に宿る
    衝動を抑えきれないでいる。違うかしら?」

みなみ「こっちの事情を正確に把握しとるやんけ。
     先輩だてに水晶占いとかしてないんやなぁ」

先輩はフードを外すとかなりの美人だった。
くせのついた長めのボブカット。整った輪郭に大きな瞳と魅力的な唇。
変な格好さえしてなければ中等部でもトップになれるほどの
美少女と言われていた。

みなみ「先輩スタイル良くて綺麗やのに彼氏おらへんから
     レズやないかってもっぱらの噂ですよ?」

魔女「低俗な庶民の考えね。神に仕える身の私が
    不順異性交遊などするわけがないでしょ?」

みなみ「ほんまめっちゃ美人やのにもったいないなぁ。
     奈子ちゃんも綺麗やけど先輩ほどではおまへんやね」


『おらああああああああ!!』


みなみ「あっちにえらい元気な人がおるで」

魔女「見慣れない男性ね。新人の人かしら」

944ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:04:00 ID:O0Jbv08E
>>922 ゆきぽ「ぽえ〜(ゆきぽからのプレゼントだよ)」
つttps://www.hellowork.go.jp/

お兄さん「ハロワなんて毎週通ってるわ!!
      俺が就活中なのバカにしてんのか!!」

ゆきぽ「ぽぐううっ!!」

お兄さん「おらおらっ!! まだまだ終わらねえぞ!!」

ゆきぽ「ぽぐぅ、ぽぐぅう!!」

面接帰りでスーツ姿に身を包む28歳の男性だった。
今年の2月に仕事を辞めたばかりで現在は過酷な転職活動の真っただ中だ。
(といっても良い求人が見つからないのでほとんど自宅待機)

前職での過酷な営業のストレス(八割が社内の対人関係)により、
精神に異常をきたしていた。彼のやり場のない怒りは
ぷちどるへ向けられていたのだった。

お兄さん「なあ教えてくれよ? 俺はあと何社受ければ楽になれる!?
      俺はいつまで就活を続ければいい!?
       教えてくれ、五飛(ウーフェイ)ーーーーーーっ!!」

ゆきぽ「ぱぅぅううぁああ!!」

ドロップキックが決まり、ゆきぽは20メートル吹き飛んで川へ落ちた。

川は流れが速い。

ゆきぽ「ぱああぅぅぅうっぅぅぅ!! あぷっ、あぷっ!!」

泳げないので流されるまま。
でかい頭が浮いたり沈んだりを繰り返し、やがて視界の外へ消えてしまった。

小学生の男子A「お兄さんすげえよ!!」

男子B「さっきのドロップキック、EXILEみたいだった!!
      マジかっけーよ!!」

男子C「あとで俺達にも教えてくれよな!!」

お兄さん「へへ/// しょうがねえな///」

対策委員会は出入り自由な開放的な組織である。

お兄さんのように社会に不満のある人、
みなみのようにぷちに恨みのある者、そして……

奈子「さて。今日も委員会の活動頑張るぞ」

純粋にぷちを虐待したくてたまらないものが集まる。

945ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:09:00 ID:O0Jbv08E
対策委員会とは、言いかえれば虐待依存症患者の集会場だった。

みなみ「奈子先輩。こんなとこでなにしてはるんですか?」

奈子「それはこっちのセリフだよ。ここは捨てぷちを
    拾っちゃうような単細胞の人が来ていい場所じゃないんだよ?」

みなみ「なーんや、その言い方。ごっつ腹立つわ」

みなみちゃんはのび太君の顔をして一部始終を説明したのだった。

奈子「あっそう。私としては太盛君が無事で良かったけど」

みなみ「まるで私のことはどうでもええみたいやん」

奈子「だって太盛君イケメンなんだもん。まだ彼女いないの?」

みなみ「はぁ……その台詞聞くのこれで何度目やねん。
     それと兄貴の話するときだけ乙女の顔すんのやめろや」

奈子「ブラコンちゃん。今週堀家に遊びに行っていい?」

みなみ「兄貴には合わせへんで」

奈子「ケチ」

みなみ「奈子はん恋愛依存症やのに学校で彼氏作らへんの?」

奈子「だってクラスにカッコいい男の子いないんだもん。
    ジャニーズ並みのイケメンがいたら付き合うけど」

みなみ「ジャニオタは考え方がきもいんじゃ。
     どーせ顔だけしかみてないやん。
     うちのクラスにもイケメンしか興味ない!!
      とかバカなことつぶやいてるガキどもたくさんおる」

奈子「誰だって不細工な男よりイケメンの
    ほうがいいに決まってるじゃない。
     やたら上からな言い方してるけどあんたもガキでしょ」
 
みなみ「うち、小4でもおっきいほうやから奈子ねえと
     たいして身長かわらへんで。
     奈子ちゃんジャニーズのコンサートに行ったら
     今でも身長制限に引っかかるんやろ?」

946ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:11:22 ID:O0Jbv08E
奈子「……さっきからあんたのその態度はなに?
    年下にここまでバカにされたの初めてなんだけど」

みなみ「方言を話すと性格が変わってこうなってまうんや。
     自分でもアカンと思うねんけど止められへんのよ。
     ホンマに堪忍してや」

奈子「前から思ってたけどあんたの日本語所々聞き取りにくて
   イライラする!! 千代田区で生まれ育ったのに
   なんで訛ってるの!! 東京のど真ん中で方言丸出しってどうなのよ!!」

みなみ「うわっ、暴力反対や!! あと大阪バカにスンナや!!」
     これやから年寄りと田舎もんは困るで」 

奈子「東京の!! ど真ん中の!! 皇居の近くに住んでる私のどこが、
    田舎者なのよ!! あんたもしかして世界の中心が大阪だと
    思ってるんじゃないの!?」

みなみ「難波バカにしたら痛いめみるで」

奈子「ご飯とお好み焼きが一緒に食べられるかって言いたいんでしょ!?
    ラーメンとご飯を一緒に食べるのと大して変わらないよ!!」

みなみ「適当なこと言うのもええ加減にしいや」

魔女「愚か者たちよ。人間同士で争うことの無意味さを知り、
    その怒りをぷちどるへ向けなさい」

奈子「この根暗少女だれ?」

みなみ「ここの常連やのに知らんの? 私の部活の先輩やで」

奈子「そのかっこう、どこの修道院から抜け出してきたの?
    修道女の格好してぷち虐待とかカオスすぎて笑える。
    コミケとかにいるコスプレ好きにアニオタ並みじゃない」

魔女「たーけだねぇーおみゃーさんわ。
    おみゃーに言われたにゃーわ」

奈子「は!? 今のロシア語!?」

みなみ「確かに字面だけは似てるけど日本語やで。
    おまえに言われたくないって言うとる」

奈子「わ、分かった。今のが京都弁ってやつ?
    さすが日本語は奥が深いね」

みなみ「奈子ちゃん……アホちゃうか? どうやったら京都弁に
    聞こえるん? そんなんやから英語の点数が低いんやで」

奈子「英語と何の関係が!?」

みなみ「美留から聞いたんやけど塾でも英語の成績最下位なん?
     六年生やのに一人だけ特別クラスにおるもんな。
      ママさんもあきれてはるんやろ?」

947ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:12:54 ID:O0Jbv08E
奈子「だからなに!? 英語なんてしゃべれなくても生きていけるもん!!
    あんたのエラそうな態度本気でムカつくんだけど!!」

魔女「大阪でも東京でも名古屋弁はどえりゃー笑われるでなぁ。
    名古屋弁はよその人にはコミカルに聞こえるみたゃあだでねぇ」

みなみ「先輩なんで名古屋弁しゃべってんねん。
     関東の言葉に慣れてると外国語にしか聞こえんわ」

魔女「特に意味はないのだけれど、その時の気分といったところかしら」

奈子「急に方言で話されるこっちの身にもなってよ。
    何言ってるか聞き取れないのって結構ストレスたまるんだからね」

みなみ「どうでもええわ。日が暮れる前にはよ虐待しようや」

魔女「ならば始めましょうか。我々対策委員会の神聖なる職務を」

 
シュボ。マッチに火をつける。

ポイ。一か所に集められた薪へ投げる。

あふぅ「なぁああ!?」 子あふぅA「にゃぁ!!」 子あふぅB「にゃにょお」

簀巻き状態で干物のように干されてる害獣達。

豚の丸焼きと同じ要領でたき火で焼かれていくのだった。

あふぅ「なぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁあぁ!!」

ぐるんぐるんと身体を上下に振り子運動させ、
少しでも熱さから逃れようとする。

物干し座がギシギシ音を上げていた。

奈子「ぷちにしては根性あるわね。生き残るのに必死な感じ」

魔女「簡単に死なれてもつまらなくてよ?」

みなみ「見てみい。大泣きしとるで。いい気味や」

子あふぅA「ビイィィ」 子あふぅB「ビヤァァァ」

足元からじっくりとあぶられる、想像を絶する苦痛。

涙さえ焼かれてしまいそうな熱ささだった。
幼い金髪にまで引火し、火だるまへ。

子あふぅA「びやぁああぁ!!」 子あふぅB「びゃああっ びやぁあっ!!」

ぼおっ、と一瞬びっくりするほどの火力になった。
ドラクエでメラミを発動したのを想像してほしい。
火球となったちびあふぅの叫び声はどんどん激しくなっていくのだった。

真冬の空の下でもたき火代わりになって暖かい。

もちろん生きてる獣の肉を焼いてるわけだから
言葉にできないほどの匂いが広がってるのだが、
奈子たちは軽口をたたく余裕すらあった。

948ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:15:30 ID:O0Jbv08E
奈子「最近ぷちの悲鳴が極上の音楽のように聴こえるんだよね」

魔女「悲痛な表情、叫び、時一刻と迫る死の足音。
    文学的だわ。例えるならあふぅの悲鳴は
    バッハのシャコンヌを連想させる響きね」

みなみ「バッハ先生なめとんのか?
     次シャコンヌ言うたら怒るで」

奈子「毎年コンサートに行ってるのに正直バッハと
    モーツァルトの違いが分かりません」

みなみ「奈子ねえ、どんだけクソ耳やねん。
     ほんなら一生ジャニーズでも聴いてろや」

魔女「これほど素晴らしいショーがこの世にあるかしら?
    高揚してきたわ。みなみさん、紅茶を用意してちょうだい。
    アールグレイでよくてよ?」

みなみ「そんなお嬢様グッズが河川敷にあるわけないやん。
     関係ないねんけど先輩のお嬢様言葉もたまに鼻に触るわ」

子あふぅA「にゃ……」

一匹が息を引き取った。火が消えて黒焦げの物体が残されたのだった。

子あふぅB「なあぁっ……!!」

二匹目も最後に大きく鳴いてから動かなくなった。
ゴミが本物のゴミクズになってしまったのだ。

あふぅ「にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁあによおおおお!!」

みなみ「え?」

激しい振り子運動と炎により、あふぅの縄が切れてしまった。
用意周到な魔女先輩が仕掛けた縄が切れるのは奇跡に近い確率だった。

しかもいつの間にか炎が消えてしまってる。

あふぅ「なぁぁぁぁ!!」

さすがのあふぅも人間の恐ろしさが身に染みたのか、
全身大やけどを負ってるのに猛ダッシュ。

魔女「おどりゃあ、ぶち食らわすぞ。殺すぞ!!」

バキッ。

あふぅ「あふっ?」

全力で追いかけてきた先輩に一瞬にして左足が折られる。
処刑に失敗したことが彼女のプライドを傷つけたのだ。
先輩は凶器のトンカチを握りしめていた。

あふぅは電池が切れたロボットのような動作で芝の上に倒れた。

カラス「カーカー」

付近にカラスの群れが集まってくる。偶然ではない。
焼死体を狙っているのだ。

949ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:18:24 ID:O0Jbv08E
みなみ「先輩どこの地方の出身やねん。
     こいつにとどめ刺すんか?」

魔女「そのつもりだったのだけれど、
    今回はこの名誉をあなたに譲るわ」

みなみ「えっ、ほんまに? うちがとどめ刺してええんか?」

魔女「昨日ゆきぽを殺し損ねたんでしょ。
    今後の活動のためにあふぅで練習しておきなさい」

みなみ「ラッキーやで。なら遠慮せんわ。
     手ぶらなのもあれやから、先輩武器とか持っとらんの?」

魔女「選べるほど持ってないわよ?
    長やりとハサミとペンチとカッターとスタンガンと
    電動ドライバーと虫よけスプレーと電気ポットと……」

みなみ「十分すぎるわ。なんでそんなに持ってるん?」

奈子「対策委員の人は武器をたくさん携帯する決まりがあるのよ。
    初めて参加する人に貸してあげたりできるでしょう?」

みなみ「それはわかったけど電気ポット携帯する意味あるんか?
    まあええわ。トングと中華鍋貸してや」

あふぅをトング(主にベーカリーでパンをつかむもの)
で鍋の中にぶち込んだ。

あふぅ「びやぁぁぁああ!!」

みなみ「命乞いしても無駄だよ? たき火のとこへ戻ろうね?」

骨折と大やけどによる消耗で逃げられないあふぅ。
巨大な鍋の中で死ぬまで灼熱地獄を味わうのだった。

みなみ「生物を焼くのって初めてかも。なんかとっても新鮮だった」

魔女「慣れてくるとパンケーキを焼くのと変わらなくなるわ」

みなみ「やっぱりこういうのも慣れが大切ってことなんですね」

魔女「ちなみに電気ポットは紅茶用に持ってきたのよ」

みなみ「屋外だとお湯が冷めちゃいますよ……。
     保温水筒のほうがお手軽だと思いますけど」

魔女「まあ、あなたの言うとおりね。言われるまで気づかなかったわ」

奈子「なんで紅茶なの?」

魔女「貴婦人は優雅に紅茶を飲みながらショーを鑑賞するものよ?
    ウィーンでブラームスが生きていた時代のコンサート会場では…」

みなみ「すみません、眠くなるんでもういいです」

奈子「どうでもいいけど、みなみの口調コロコロ
    変わりすぎて違和感がハンパないよ」

みなみ「そうなの? 自分では意識してやってないから
     よく分からないんだけどね」

950ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:20:41 ID:O0Jbv08E
今日も平和に委員会を終えて帰宅する奈子っち。

奈子「たっだいまぁ」

妻「えらい機嫌よさそうやなぁ?
   時計見てみい。今何時やと思ってるん?」

奈子「ろ、6時でしょ」

社長「門限は守らないとだめじゃないか。外はもう暗くなってるんだ」

奈子「そんなこと言っても冬の門限早すぎ!! 
    夕方の5時半までに帰らないといけないなんて過保護すぎるよ」

社長「冬は暗くなるのが早くて物騒なんだ。
    どこに誘拐犯が潜んでいるかわからないんだよ?
    奈子の身に何かあったらどうするんだい?」

奈子「ちゃんと明るい道を選んで帰ってるから平気だよ。
    ここはド田舎じゃないんだからね!!」

妻「反抗期もええかげんにせえや。
   最近ほんまにシャレにならんで」

奈子「なに? また説教するつもり?」

社長「奈子。お母さんの話を聞きなさい」

奈子「やだ!! もう聞きたくない!!」

社長「奈子……」

奈子「部屋に行ってるからご飯できたら呼んでね!!」

タンタンタン

そう言って階段を登るのだった。

階下から怒鳴り声が聞こえたので心配になった妹は
部屋の前で待っていた。

美留「お姉ちゃんお帰り。遅かったんだね」

奈子「うるさい。そこどいて。今は1人になりたいの」

美留「おお? お姉ちゃんの服から焦げ臭い匂いがするやんか……。
    これは……動物の肉の焦げた匂い? 魚ではないな。
    美留は料理得意やから匂いには敏感やねん。
    どこでどんな遊びしてたんや?」

奈子「ぎくっ」

美留「実は前から怪しいと思ってたんや。
    帰宅部やのに帰りが遅い理由はなんなん?」

奈子「ちょっと寄り道してから帰ってるだけで……えっと」

美留「なんやねん、はっきり言えや」

奈子「……」

951ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:22:08 ID:O0Jbv08E
美留「家族にも言えないことなん?」

奈子「……」

美留「初めは男遊びでもしてるんかと思っててんけど、
    奈子ねえみたいにやかましくてしょうもない
    ジャジャ馬女、相手にするヤツおる訳ないもんな」

奈子「はぁ? なんで妹のあんたにそこまで言われなくちゃいけないの!?
    彼氏なら中学生になってからゆっくり決めるもん!!」

美留「財布落ちたで?」

奈子「ちょ……奈子のお財布勝手に見ないでよ!!」

美留「ぷちどる対策委員会……会員証……」

奈子「……」

美留「奈子ねえ、いくら反抗気でも笑えん冗談やん」

奈子「……」

美留「……分かってると思うけど、まこちーに手を出したらあかんで。
   私やって奈子ねえと戦いたないけど、
   人の道を踏み始めた外道には容赦せえへん」

奈子「……ほりみなも」

美留「なんや?  ハッキリ喋りいな」

奈子「堀みなみも今日から委員会に加入したわ」

美留「え?」

奈子「大きい中華鍋で楽しそうにあふぅを調理してた。
    楽しそうに……笑いながらね……」

美留「うそやろ?」

奈子「今日撮影した写真見て。みなみと奈子が映ってるでしょ」

美留「ほんまや……このスマホ叩き割りたいわ。
    みなみちゃん学校での様子がおかしいと
    思ってたらこんなことしてたんか……」

奈子「Извините」

美留「え!?」

952ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:23:57 ID:O0Jbv08E
奈子「Извините,меня ミル пожалуйста」

美留「……」

奈子「Я больше не буду」

美留「Ничего、ナコねえ!!」

奈子「A?」

美留「Ничего. Все нормально」

まこちー「お嬢さんら、なに言うとるか分からんけど、
      小説読んでる人置き去りにしたらあかんで」

奈子「はぁぁぁ!? まこちーがしゃべったぁぁ!?」

美留「まこちーの語学力なめたらあかんで。
    暇な時間があるたびにまこちーに日本語教えとったんや」

奈子「ええええ!? ぷちどるが日本語話すとか
    世界初じゃないの!? すごすぎるよ!!」

まこちー「まあ今はワシのことはどうでもええやんか。
      それよりさっきロシア語で何話してたん?」

奈子「奈子が美留に謝って、美留がもう気にしてないから
    いいよっって言ったの」

まこちー「ほぉ? 美留はこいつを許すんか?」

美留「完全に許したわけやないけどな」

奈子「え?」

美留「これでも血を分けた姉妹やから
    パパたちに言いふらすのは勘弁してあげるで。
    そのかわり、あとでゆっくりお話ししようや」

奈子「そ、それよりまこちーだよ!!
    ママーーー!! まこちーがしゃべったよぉお!!」

まこちーを抱えながら下へ降りる。

(社長の妻をママへ表記変更する)

ママ「今夕飯の支度が終わったからちょうど呼ぼうと思ってたのよ。
    今日はビーフシチューよ」

奈子「それどころじゃないんだよ!!
    まこちーが博多弁みたいな言葉を話せるの!!」

美留「博多弁ちゃうで」

奈子「どっちでもいいよ!!
    まこちー、何弁でもいいから言葉を話してみて!!」

953ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:25:23 ID:O0Jbv08E
まこち「ヤー」

奈子「!?」

ママ「ぷちどるが言葉を話せるわけないでしょ」

美留「姉ちゃんはアホやな」

奈子「ほんまに!! ほんまに話してたんやで!!
    美留も知っとるやろ!? 嘘やないで!!
    なんでみんなしらけた顔してんねや!!」

美留(なこ姉ちゃん、めっちゃなまっとるやん)

社長「分かった分かった。あとでパパがゆっくり
    聞いてあげるから今はご飯食べようじゃないか。
    せっかくのシチューが覚めてしまうよ」

美留「せやな」

まこちー「まきょーっ」

奈子「……嘘やないのに」

ママ「はいはい。サラダにドレッシングかけてあげるわ」

美留「まこちーもサラダ食べるよね?
    はい。あーん」

まこち「ヤー」

奈子「……ふーん。そういうことね」

新種の生物の発見は奈子に強い衝撃を与えた。

この新種のまこちーとの出会いが奈子の運命を大きく変えるのだった。

954ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/23(月) 16:26:30 ID:O0Jbv08E
切ります。続きはまたあとでねー

955名無しさん:2015/02/23(月) 16:30:23 ID:1uKX/LZw
支援
ぷちどる対策委員会とかめっちゃ懐かしい

956名無しさん:2015/02/23(月) 17:07:53 ID:LwzHhQQk
だれだこれ?って思ったらオリキャラなのね……

957名無しさん:2015/02/23(月) 20:54:25 ID:2vuUYUNg
>>936
まとめ感謝します
一応最後まで構想はできておりますが
書く時間がなかなか取れないのが課題です
気長に待っていただけるとありがたいと思います

958957:2015/02/23(月) 20:56:09 ID:2vuUYUNg
失礼
日常の作者です

959名無しさん:2015/02/23(月) 23:19:31 ID:RHWmt26g
>>958作者様ひとまず乙です
あなたのssめちゃめちゃどストライクです

>階段まで戻ると、やよたちが重なり合うようにして取っ手に手を伸ばしていた。取っ手まで届いてはいるのだが、開け方がわからないようだ。
職員さんが十円を取り出すと、背後に向かって投げた。

「「うっうー」」

やよたちの悲しき習性か、ちゃりんと床で音を立てる十円に向かって殺到していく。
押し合いへし合い、十円の獲得競争からはじかれた個体は、大声で泣きわめき、廊下は大騒ぎになっていた。

「いいんですか?」

「じゃれているだけですから」

さっさ柵を抜けると廊下側を施錠する。

「うぅ……」

施錠されたことに気が付いたやよなどが悲しそうな眼でこちらを見上げてきた。

「あの……」

「お外遊びの時間以外は、外に出さないようにしているんですよ」

職員さんは、柔和な笑みを崩さないままそう答えた。

ここと庭のゆきぽのくだり良いですね
普通に書いてもぷちはヘイトを溜めれるんだから、変に改変して害獣化させなくていいですよね
そのぷちが馬鹿みたいに可愛がられず、「適切」にあつかわれてるだけでスッとします
そしてこの主人公、いい感じにムカつかせますね。自ら「現場」に入ったというのに「お客様」してるのがなんというか…
職員さんのぷちを分ったうえでの距離感のとれた対応に対して、可哀想だろとかいっちゃう「ズレ」
「責任を負った善意的な行動」に対して「無責任な偽善的発言」
ぷちます!がぷちだけじゃなくアイドルもムカつく理由を再確認出来ました

是非ゆっくりと時間をかけて良いssに仕上げてください、応援してます!

960名無しさん:2015/02/24(火) 10:20:52 ID:52MXpPdU
愛護法の主人公、ペットショップの場面もいいですね。
頭で理解していても、保護施設のゆきぽをみた時に感情的になるとかw
このSS読んでいると「俺とぷちどる」を思い出します

961名無しさん:2015/02/24(火) 16:03:37 ID:/EjUercY
日常もゆきぽアイドル虐待も最近また更新され始めたけど少し前ネタ切れとか言ってたアホが原因かな?

962ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 19:54:54 ID:aQdZWe6A
今週は冬休み前の半日授業だった。

天気も良く、いつもの帰り道をみるみなコンビが仲良く歩いていた。

みなみ「今日ミルの家遊びに行ってもいい?」

美留「いいけど、まこちーに手を出すつもりじゃないよね?」

みなみ「なんで分かったの?
     お菓子作りのついでにサンドバッグしようかなって」

美留「ぶっ飛ばされたいんか?
    美留が許可するわけないやん」

みなみ「落ち着けや。それどころやないで」

美留「なんや?」

みなみ「あそこにおるの、うちの兄ちゃんやんか」

おしゃれなカフェの前でカップルのような男女がいた。

太盛「高木さん……」

奈子「奈子って呼んで良いんだよ? いつも言ってるでしょ?」

太盛「なんか照れくさいな// 俺ってクラスの
    女子ともあんまりしゃべらないし」

奈子「奈子といる時に他の女の話?
     太盛君はデリカシーが足りないよ」

太盛「ご、ごめん」

太盛(なんで俺が謝ってるんだ?)

奈子「なこはねー、他の男の子にはこんな言い方しないんだよ?
    下の名前で呼ぶのを許すのは太盛君だけだから」

太盛「えっと、それって……どういう意味なの?」

奈子「……そのままの意味/// 早くお店に入ろうよ」

みなみ「どりゃああ!! ぶっ殺したるわ!!」

太盛「うわっ!! 急に割って入って来たのは……みなみ!?」

奈子「ちょ、いいとこで邪魔しないでよ!!」

963ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 19:57:45 ID:aQdZWe6A
みなみ「奈子。おみゃーはたーけと違うか。たーけ。
     自分以外の女がセマ兄とおるとどえらけにゃー腹が立つ」

奈子「……は? 何言ってるのかさっぱり分からない!!
   東京弁で話してくれる!?」

太盛「みなみは家でもこんな感じでたまに話が通じなくなるんだ」

みなみ「最近の名古屋はキチガイが子供を殺いてまったり、
     ケッタの婆さが包丁で人刺したりでおそがいでかん」

太盛「なんて言ってるんだ?
    俺は英語の授業を中1でリタイアしたレベルだから
    さっぱり理解できないぞ」

奈子「たぶん英語は関係ないと思うよ?」

みなみ「日本中から名古屋がたぁけばっかの街だと
    思われてまえへんかしゃんと心配だが。
    ただでさえ馬鹿にされとるんだによぉ」

美留「東京人のうちらに関係ない話すんな。魔女先輩の
    影響で名古屋弁になってしまったんか。
    それより奈子ねえ。太盛君をデートに誘っとったんか?」

奈子「悪い? 恋愛は早いもん勝ちだよ」

美留「無謀なことはやめとき。太盛さんみたいなイケメンが
    奈子ねえのようなチンチクリンを相手にするわけないやろ」

奈子「妹のくせに生意気!!」

太盛「待て待て。俺は奈子ちゃんのこと嫌いじゃないよ」

奈子「ほんま!?」

美留「太盛さん、考えてもみてみいや 。
    世間的に高校生と小学生が付き合うのはおかしいやろ?
    娘大好きなうちのパパが知ったら激怒するんとちゃうか?」

みなみ「そーだそーだ。だんこはんたい!!
     お兄ちゃんがロリコンでペドだったら 
      恥ずかしくて一緒に街を歩けないよ!!」

奈子「うるさいうるさい!! あんた達には関係ないでしょ!!」

太盛「みんな落ち着け。俺はそういう意味で言ったんじゃない。
    奈子ちゃんは幼馴染の可愛い子だと思ってる。
     変な意味で言ったわけじゃない」

奈子「え……?」

美留「なんや。その程度の認識やったんか。恋愛対象外ってことやな」

奈子「……」

太盛「奈子ちゃん……泣いてる?」

964ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 19:59:51 ID:aQdZWe6A
奈子「……」

みなみ「うちの兄貴競争率めっちゃ高いねんから、
     奈子ちゃんなんかが付き合えるわけないやろ。
     セマ兄の高校にはモデル級の美人さんがぎょうさんおるで」

奈子「……」

美留「ジャニオタはジャニオタらしく握手会でも
    行ってたらええねん」     

太盛「美留ちゃん、それはさすがに言いすぎだよ!!」

奈子「もういやや!!」

太盛「な、奈子ちゃん!! 待って!!」

奈子「いややぁぁ!!」

美留「奈子ねえ。私の決め台詞パクんなや!!」

みなみ「あんちゃん!! 追う必要ないで!!」

太盛「そんなわけにいかないよ!!
    奈子ちゃんが事件にでも巻き込まれたらどうするんだ!!」

美留(かっこええセリフやな。少女漫画の世界みたいやわ。
    いつか自分も現実で言われてみたいねん)

こうして高校生男子と小学生女子の参加者2名による、
千代田区限定マラソンが15分ほど実施された。

ゴール地点は森林公園だった。

奈子「はぁはぁ……最近お菓子ばっかり食べてるから
    太ったのかも……」

太盛「奈子ちゃん。ここにいたのかい?」

奈子「こないで!!」

太盛「……」

奈子「どうして追いかけてきちゃったの?
    奈子の気持ち、全部わかってるくせにひどいよ」

太盛「違うんだよな奈子ちゃん。俺は……」

奈子「……」

太盛「俺は……」

965ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 20:02:18 ID:aQdZWe6A
やよA「うっうー(低音)」

奈子「え?」

やよB「うー」 やよC「ヴー」 やよD「うううー」

太盛「な、なんだこいつら?」

やよE「うぅー」 やよD「うー」 やよE「うっうー」

奈子「いつの間にか包囲されてるみたいだね……」

太盛「嘘だろ? 全然気づかなかったぞ……
    なんでこんなに大量にいるんだ……?」

奈子「きっと野良プチなんじゃないの?
    最近人間にひどい目にあわされたぷちが
    徒党を組んで仕返しにくるって話を聴いたことがある」

やよの集団は、約束の木の下?でラブコメをしていた
太盛君と奈子ちゃんを囲んで威嚇していた。

普通のやよと違って非常に凶暴であり、歯を食いしばりながら
睨みつけてる。アホらしさはみじんも感じられなく、
ぷちどるというより豹の一種とさえ感じられた。

やよA「うっうー(低音)!!」

太盛「うわああああああああああ!?」

奈子「せまるくぅぅん!!」

タックルを食らい、盛大に簡単に吹き飛ばされる堀太盛16歳。

太盛は長身で体格も良い高校生だった。
普通に考えればやよの身体で吹き飛ばせる相手ではない。

奈子「ちょ、こっちに来てるよぉ!!」

やよB「うー」 やよC「うぅぅぅ」

太盛「おいクズども!! アホ面してどこを向いてる!?
    おまえらの相手はこの俺だ!!」

966ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 20:04:00 ID:aQdZWe6A
やよC「うっうー(超低音)!!」

太盛「ぐあああああああ!?」

またしてもタックル。さっきよりもすごい衝撃で飛んでいった。
地面の上を何度もバウンドし、35メートル離れた場所で止まった。

サッカーの経験のない一般人だったら全治3か月の重症である。

チャリイイン

やよ「う?」

それは、太盛の財布から落ちた小銭だった。
吹き飛ばされた時に財布を落としてしまったのだ。

やよたち「うっうー!!」

一斉に集まって小銭を拾い集め、口に加えては
がま口に入れていく。返すつもりは全くないようだ。

やよ「うー」

奈子「こっちを睨んでる。どうすればいいの?」

太盛「ちくしょう……助けてやりたいが体がいうことを聞かねえ……!!」

奈子「いやだ……害獣にタックルされるなんて嫌だよ……。
    誰か助けてえええ!!」

突如現れた侵略者たちに恐れおののき、震えるしかない奈子。

野生のやよ軍団に包囲されつつある状態は、例えるなら
クルスクを巡るドイツとソ連の戦車戦に似ていた(1943年)

まこちー「何をちゃーすかちゃーすか 言っとりゃーす!
      ワシが良い知恵貸したるから黙るんだぎゃあ! 」

奈子「なっ……!?」

まこちー「待たせたな? ヒーローの登場や。
      英雄は遅れてやって来るもんやで」

みうらさん「あらー」

突っ込みどころはたくんさんあった。
木の影から普通にあらわれた、だみ声のまこちー。

967ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 20:05:21 ID:aQdZWe6A
そしてなぜかみうらさんもいる。

チャリーーン!!

みうらさんの周りにたくさんの硬化(美留の貯金箱の中身を拝借した)
がぶちまけられ、歓喜の声をあげるやよ集団。

やよら「うーーーーーーー!!」

まこちー「それだけやないで!! これ見てみい」

みうらさんの体にも数えきれないほどの
10円玉がセロテープで貼ってあった。

やよ「うっうーーーーーーーーー!!」

みうらさん「あらああああああ!?」

やよ軍団に身体を舐めまわされ、激しく動揺するみうらさん。
恒例の特殊能力発動のきっかけとなった。

みうらさん「ぴっ」

次の瞬間にはテレポートして消えていた。
襲ってきた全てのやよと一緒に。

どこへ消えたのかは誰にもわからなかった。

奈子「助かったぁ……」

太盛「俺は今自分の目で見たことが信じられない。
    俺はつい最近ゆきぽという害獣に殺されかけ、
    プライドをズタズタにされた」

太盛「だが今はどうだ? 凶暴なやよに襲われかと思ったら
   人の言葉を話すまこちーに助けられた。
    まったく意味が分からない。
    ぷちどるとはいったい何者なんだ?」

まこちー「世の中理屈で説明できないことはたくさんあるもんや」

太盛「そうだろうな。俺はおまえに心から感謝してる。
    そして改めて自分のちっぽけさを思い知ったよ」

まこちー「そんなことないと思うけどな。
      太盛は奈子を守るためによう戦った。
      結果的に負けたかもしれへんけど、
      その勇気は戦士そのものやった」

奈子「奈子も太盛君が戦ってくれてうれしかった!!」

968ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 20:11:29 ID:aQdZWe6A
太盛「奈子ちゃん……。君は俺のことを許してくれるのかい?」

奈子「許すってなにを?」

太盛「いや……」

まこちー「ネガティブすぎるのもどうかと思うわ。
      大量の敵を相手にしたんやから勝てないのも仕方ないやん」

奈子「そうだよ。太盛君かっこよかった」

太盛「奈子ちゃん……」

奈子「あっ……///」

可愛い年下の女の子に褒められてうれしくなったこともあり、
冷静な判断がつかなくなっていた。
気がついたら自然な動作で奈子を抱きしめていたのだ。

妹のみなみのとは違う、血のつながりのない
女の子にこんな気持ちを抱いたのは初めてだった。

抱きたいとかよこしまな感情ではなくて
純粋に愛しいと思ってしまったのだ。

華奢な肩は太盛の腕の中に簡単に収まってしまう。
奈子の髪の毛から甘ったるいリンスの香りがした。
細くてサラサラの髪の毛。手触りが良いのでいつまでも撫でていたくなる。

奈子「うれしいよ太盛君……。もっと強く抱きしめていいよ?」

太盛「うん」

奈子「あっ、強すぎ///」

まこちー「なんや、見てるこっちが恥ずかしくなってくるわ。
      ワシも学生時代はこんな感じやったんかな。懐かしいわ」

奈子「私たち、付き合ってるってことでいいんだよね?」

太盛「え?」

太盛(勢いでここまでやってしまったが、
    冷静に考えたら法律的にまずいのかもしれない)

奈子「太盛君?」

太盛「そ、そうだね。僕は君のことが好きだ」

奈子「うん。奈子もね」

太盛「ん?」

奈子「奈子も大好き!!」

そのまま勢いでキスまでしてしまう2人。

見てられなくなったまこちーは煙草でも買いに行こうかと思った。

969ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 20:13:18 ID:aQdZWe6A
まこちー「おっちゃん、自販機の裏に隠れてるのバレバレやで?」

社長「見られてしまったかね。奈子がどこの馬の骨かも
    わからない男に奪われてしまった。手首を切って
    自殺したいのだが、カミソリとか持ってないかな?」

まこちー「とりあえず落ち着きいや。
     ワシにも年頃の娘がおるねん。気持ちはようわかる」

社長「正直ロリコン野郎は絶滅させるべきだと思うのだよ」

まこちー「だから落ち着け言うとるやろ。それより
      おっちゃんはワシがしゃべることにつっこまんのか?」

社長「今はそんな余裕すらないのだよ。
    奈子を正気に戻してあげたい。どうすればいい?」

まこちー「反抗期で思春期やからなぁ。
     小6病て言葉があるけどあの年頃の
      女の子は誰もが危険な恋をしたがるもんやで」

社長「……しかし、しかしだね」

まこちー「親バカもたいがいにせえ。
      暗くなってきたから遅くなる前に家帰るで」

社長「う、うむ」

奈子にばれないようにこっそりと帰宅する1人と1匹(推定年齢46歳)

なこせまカップルはその後、連絡先を好感してすぐ別れた。
もちろん奈子はもっと一緒にいたかったのだが門限を気にしてのことだった。

奈子「ただいまぁ」

社長「奈子。これから家族会議を始めるから座りなさい」

奈子「へ?」

その日の食事は用意されおらず、いつもの食卓には
地味な花瓶が置いてあるだけだった(社長の家は夕飯が早い)

奈子「なんでご飯作ってくれないの!?」

ママ「あとでファミレスに行く予定やねん。
    こちとら夕飯の支度どころやなかったわ」

美留「成り行きで太盛君と付き合うとか策士やなぁ?」

ママ「今までずっとジャニーズの追っかけをしとったのにな。
    現実でも年上のイケメンがええんか?」

奈子「ちょっとちょっと!! なんでみんな
    私と太盛君のこと知ってんの?!」

美留「影でこっそりみなみと一緒にみてたねん」

社長(実は私もなのだが。今回は美留が見たってことにしておいたよ)

奈子「最低! バカ! たーけ! ストーカーみたいなことするな!!」

970ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 20:19:11 ID:aQdZWe6A
美留「奈子ねえに言われたないわ。みなみちゃんカンカンに
    怒っとッたで? いつか刺されるんとちゃうか?」

奈子「あのブラコンきもすぎ!! 
    どいつもこいつも人の恋愛に口出しするな!!」

ママ「年の差を考えなさい。あっちは高1やぞ?
    本気の恋愛が成り立つと思っとるんか?」

美留「奈子姉ちゃんのせいで太盛君がロリコンやと
    思われることになるんやで」

奈子「ちゃんと両思いなんだから別にいいでしょ!!
    もうバカ!! みんなバカ!! ほんとうにバカ!!」

みんなに否定されて感情が爆発した奈子はちゃぶ台返して
から自室に閉じこもるのだった。

社長「奈子……」

まこちー「奈子はん……」

ママ「この子、普通に日本語しゃべっとるやん」

美留「実はしゃべれたんやで。ぷちどるを超越したびっくり生物やん」

まこちー「奈子はしばらくほっときや。
      ひとりでじっくり考える時間も必要やろうからな」

社長「まこちー君の言う通りだな。
    今の奈子は私たちが何を言っても聞いてくれないよ」

まこちー「おっちゃん。今夜は飲もうや」

社長「うむ。そうだね。酒でも飲まなければやっていけないよ」

ママ「まこちー君は何を飲むの?」

まこちー「ウイスキーをオンザロックで頼むわ」

社長「私はストレートでいいよ。むしろボトルごとくれたまえ」

西部劇のワンシーンのようにボトルを口につけて
ぐびぐび飲んでいく社長。普段の温厚な彼では考えれない行動った。

まこちー「おっちゃん……」

美留「パパ……」

その後、1時間ほど飲み続けて足元がふらついた社長は
自室のベッドにダイブし、夜遅くまで泣き続けたのだった。

ますます悪化する奈子の反抗期。いったいどうなってしまうのか?

                        つづく

971ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 20:24:35 ID:aQdZWe6A
投下終了っすwww読んでくれてる人あざッしたwww

今日転職先が決まったので来週から書く時間が無くなっちまうんすけどwww
サーセンwwwwせっかくいいネタが思いついてるのにうれしいやら悲しいやらwww
あと今回は投稿予告し忘れたんで重ねてサーセンwwww

来週以降は土日祝をうまく使って投稿してく予定なんでwwwオナッシャスwww

972名無しさん:2015/02/24(火) 21:30:00 ID:h3a3q48.
「ゆきぽ」も「アイドル」も「虐待」もないのですが…伏線回?

973ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 21:39:30 ID:aQdZWe6A
>>972
サーセンwww

974名無しさん:2015/02/24(火) 22:16:27 ID:52MXpPdU
随分と草生えてるな

975執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2015/02/24(火) 23:11:28 ID:dzNDGtzU
乙です。スーツ姿のお兄さんって作者さん本人ですかーい
面白いことできそうな人を手放すなんて無能な職場ですな
しかし自分だったら、仕事辞めたらしばらく旅に出ちゃいますね
たった一度の人生、棒に振ってみないかー

976名無しさん:2015/02/24(火) 23:13:45 ID:/EjUercY
作者さんは学生?それとも社会人?
半日授業って書いてるけど転職先って書いてもいるし

977ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 23:35:44 ID:aQdZWe6A
>>975
いやあ、執行人殿に言われると大変に恐縮ですな

辞めた後は本当にすっきりしましたよ。自由って最高っすね
この世界はお金には変えられないものがあるって学びました
実は明後日から新しい職場での初勤務になります

>>976
もちろん社会人っす、混乱させちまったようでサセンしたー

978名無しさん:2015/02/24(火) 23:50:05 ID:WshQdiIU
昔 神前竜磨って名前でSS書いたりしてない?
違ったらすまん

979ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/02/24(火) 23:57:09 ID:aQdZWe6A
>>978
自分ではないっすね

980アニメしか見てない人:2015/02/25(水) 03:45:24 ID:lBwaHhWw
もうすぐ埋まりそうですが、ようやく次の作品が出来たので投稿します。伊織が主役です。

981アニメしか見てない人:2015/02/25(水) 03:55:01 ID:lBwaHhWw
ヤルと決めたらヤル女
「もぅー!何なのよ、こいつら!!」
この子の名前は水瀬伊織。水瀬財閥の御令嬢ですが765プロに所属するアイドルです。
その彼女が現在怒鳴っているのは今日真美と亜美が拾ってきた変な生き物『ゆきぽ』と『あふぅ』の存在です。
この二匹の害獣は事務所に預けられてから、事務所に様々な損害を与えています。
一日目
「こらゆきぽ!穴を掘るのをやめなさい」
「あふぅ!お握りはさっき食べたばかりでしょう?食べたいからって暴れるんじゃないの!!」
そう言って注意をしても、ゆきぽは「はぅぅ〜」と目を潤ませ悲しい顔をするものの三十分後には床に穴を掘って寝ており、あふぅは「ハンッ」と馬鹿にした態度をとり、伊織が買って置いたプリンを勝手に食べるなど改める気は無い事を示しました。
基本的に真面目で、仲間想いの伊織は今の状況に危機感を抱きました。
(事務所に仕事も来ない状況で、無尽蔵に損害を出されては困るわ。仕事が来ないのは、これからの私達の努力とそれからまぁ……あいつの営業でまだ何とかなる。だけど、あの屑たちの損害をどうにかしないと事務所は確実に破綻するわ)
財閥の令嬢たる伊織は今の事務所の経営状況とこれから害獣達が出す損害の修繕費の圧迫が見えており、自分達自身の能力と関係ないことで芸能活動が出来なくなるのは我慢できることではありませんでした。
(私が何とかしないと!)伊織はそう決意をしました。

982アニメしか見てない人:2015/02/25(水) 03:55:45 ID:lBwaHhWw
二日目
「こら、ゆきぽ!昨日穴は掘っちゃ駄目って言ったでしょう。寝床はあるんだからそこで大人しく寝てなさい」
「はぅ〜」と、またウルウル目を潤ませゆきぽは穴の中で寝ないと落ち着かないのと言います。
「だったら、事務所の外で穴を掘りなさい。ここはゆきぽだけの場所じゃないのよ」
「はぅ!?は、はぅ〜」今度は首を振って、外は危ないし汚いから可愛いゆきぽがいていい場所じゃないよと伝えます。
「はぁ!?ふざけるんじゃないわよ!私達があんたの為に何で必要以上にお金を使わないといけないのよ!だったら、穴を掘らないようにスコップを渡しなさい!!」と詰め寄ります。
「ほっ!?ふうぃ〜〜」スコップが取られると分かるとゆきぽは一目散に逃げようとしました。「逃げるんじゃないの!!」バシッ「はぅ!」バタン
ゆきぽは足が遅いので伊織はすぐに追いつき頭を叩いたのでゆきぽは転んでしまいました。
「まったく、手間取らすんじゃないわよ」伊織は冷たく言い、スコップを取ろうとゆきぽの服の中を漁ります。
「ふぅ!はぅ〜!ほへ〜」ゆきぽはスコップを取られてはたまらないと、必死に体をジタバタさせて抵抗します。
「大人しくしなさい」バキッ
暴れるゆきぽを今度はグーで叩き動きを制します。
「はぅ〜〜!はぅ〜〜!!」痛みからゆきぽは大泣きをしてしまいました。
「あ、合ったわ。へぇ〜見た目に反して軽いわね」伊織は泣きじゃくるゆきぽを無視してスコップを取り上げる事が出来ました。
「はぅ〜〜〜〜!」ゆきぽはヨロヨロ立ち上がり伊織の足にヒシっとしがみついてきました。
「このスコップはあんたが大人しく、言う事をよく聞く良い子になったら返してあげる」伊織は無理だろうなと思いつつゆきぽに言いました。
「はぇ、ほぅ〜」ゆきぽは自分は可愛い良い子だから返してと伊織の足に頬を擦り付けて訴えます。
「あらそう?じゃあスコップを私達に預けておきなさい。良い子のゆきぽなら当然言う事聞くわよね?」とゆきぽに冷たく返事をします。
「はっ、はぅ〜」再び首を振るゆきぽ。
「そう、じゃあ悪い子のゆきぽにはお仕置きとしてスコップは没収するわ」と言ってゆきぽがしがみついてきた足を振って引きはがします。
「ほ、ほぇ〜」ゆきぽは諦められず、伊織の後を追っていきます。
「あんたは良い子になれるように、そこで反省してなさい」と、伊織は言ってゆきぽを蹴ってダンボールに放り込みます。
「さて次はっと」とスコップをしまい次なる害獣を目にしました。
そこには起きたばかりのあふぅがいます。
「あら、起きたの?ご飯はまだだから大人しくしてなさい」と伊織はあふぅに告げます。
それを聞いてあふぅは「ナノッ!ナ〜ノ〜!!」と食べ物をよこすように催促をしました。
「我慢しなさい。時間になったらきちんとご飯は出してあげるんだから」とこの先の展開が見えながら伊織は声を掛けます。
「ハンッ。ナ〜ノ〜〜!」あふぅは貰えないと分かると昨日したように暴れようとします。
亜美真美が暴れた時にお握りを出したのに味をしめての行動です。
それを理解している伊織は直ぐに行動に移します。
頭が良く、運動神経のある伊織はあふぅの軌道を読んでジャンプをしたときに素早く反応し襟首を掴みました。
パンッ「聞こえなかった。大人しくしてなさいと言ったはずよ」とあふぅの頬をはたきながら言います。
「……ビェ〜〜〜」あふぅは突如大声を上げて泣き始めました。あふぅお得意の嘘泣きです。しかし、相手が悪かったです
猫被りが得意な伊織は逆に本質を見抜く目も持ち合わせているのでこれが心から泣いているのではないと分かりました。
伊織は声を掛けるのではなく、あふぅの想定していない行動をします。
ブンッとあふぅを床に投げます。ベチャン「ニ゛ャニ゛ョ!」と短く悲鳴を上げます。
「あら、声が普通じゃない。はい嘘泣き決定」と言ってしゃがんで再びあふぅの胸倉を掴んで自分の顔の高さにあげて声を掛けます。
「いい?これからご飯の時間以外に食べ物が無いからって暴れたり、勝手に物を食べたりしたら許さないわよ」と、淡々と告げます。
「ナノ!ナノ!」しかし、あふぅは自分のしたいことをして何が悪いと言って伊織に抵抗します。
「いいこと?あんたのは我儘と言って、人の反感を買うものなのを覚えておきなさい」と言いあふぅを放すものの「さっき言ったこと忘れたてたらもう容赦しないわよ」と付け足した。
「ナノ〜、ナノ〜」と鳴いて、あふぅは伊織から逃げ出します。

983アニマしか見てない人:2015/02/25(水) 04:14:55 ID:9Qq2A6Bo
三日目
昨日Pから事務所の鍵を預かった伊織は誰よりも早く事務所に来ます。
「やっぱりね」と伊織は溜息交じりに事務所を見まわします。
昨日までは昼まで起きないゆきぽとあふぅが起きて事務所を無茶苦茶にしています。
ゆきぽはスコップを探して事務所中を漁っています。そしてあふぅはまだ朝御飯の時間になっていないのに冷蔵庫の中や戸棚から食べ物を取ろうと皿やコップを床に落としています。
伊織は探し物に夢中になっているゆきぽの後ろから近付くと思い切り蹴りを喰らわせます。ブンッ!「はぎゃぁぁぁ〜」ドタッと倒れこみ、やっと伊織がいることに気が付きます。
「はぅ〜、はぅ〜!」スコップを返して。ゆきぽのスコップ!と伊織に訴えます。
「あら、昨日良い子になるように言っておいたのにまだなっていないようね。こんなに事務所を滅茶苦茶にした悪い子のゆきぽにはスコップは返せないしお仕置きをしないと駄目ね」とわざとらしくゆきぽに聞こえるように言います。
「はへっ!?はぅ〜」ゆきぽは変な声を出して逃げますが伊織はまた思い切り蹴り壁に叩きつけます。
痛みが大きいのかゆきぽは動けず「うぁぁぁ〜」とすすりなく声を上げます。
「そこでしばらく大人しくしてなさい」と言って泣くゆきぽを無視してもう一匹の屑の所に向かいます。
「ナァァァ、ナ〜」と、先程のゆきぽの顛末を見て自分もやられると思い伊織に威嚇の鳴き声を上げます。「あら、自分がやられるってことは自覚しているのね。それならやらなければいいのに。本当に馬鹿なんだから」と伊織は意に介さずあふぅを見つめています。
「まぁ、分かっているのなら応えてあげないとね」と言ってあふぅに近づきます。
「ナノ〜」とあふぅは伊織から逃げようと全力で走り横を通り抜けます。伊織は経験から追いかけるバカバカしさを感じていたので、こちらにおびき寄せる策を講じています。
「あふぅ、これを見なさい」とあふぅに声を掛け振り向かせます。
「ナノ?」振り向いたあふぅの視線の先には手袋をした伊織の左手の中にお握りがあります。「ナノ〜!?」あふぅは大好物のお握りに我を忘れて伊織に飛び掛かります。お握りは伊織の手に上下から包まれているのであふぅは伊織の手ごとお握りを口に入れます。
「ナノナノ♪」お握りを口にして上機嫌のあふぅ。しかし直ぐに違和感に気付きます。口内にて感じるお握りが普段と違って硬いのです。それに気を取られている間に伊織は右手であふぅの首筋を掴みます。
「……馬鹿には伝わってないか。まぁこんなあからさまなおもちゃのお握りも分からないなら、話の内容なんて分かる訳ないか」そういって、掴んだ右手とあふぅの口の中にある左手を振り回して壁に叩きつけます。
ガツンッ「ブビ〜」あふぅはくぐもった悲鳴をあげます。頭の大きなたんこぶと口から血を出して苦しむあふぅを伊織は床に落とします。
「いい?これが最後通告よ。ゆきぽ、あんたは事務所内で穴を掘ることをやめなさい。あふぅ、あんたは事務所の食べ物を勝手に食べないことと暴れて事務所を滅茶苦茶にしないこと。それができないなら、次は命の保証はしないわよ。あんた達は飼われている身のくせに調子に乗りすぎよ」
「うぅぅぅ」「ビェェェ!」伊織は泣いている二匹を一瞥して宣言します。
そして、二匹が暴れて事務所を滅茶苦茶にしたことをPに報告をします。
もう明日にはあの二匹の命は無いものだろうと思い始末する準備をしようとしていたところに、「伊織ちゃん」とやよいが近づいてきます。「あら、やよい?どうしたの?」と伊織が答えます。やよいが「伊織ちゃん。私達これから仕事で無人島に行くみたいですよ!」と元気よく言います。「やよい。もう一度言ってもらいたいのだけれど」「私達これから仕事で無人島に行くみたいですよ!」先程と全く同じセリフをやよいは言います。
「無人島!?そんなの無理に決まっているじゃない!!」と、慌てる伊織に「でもプロデューサーに何があっても伊織ちゃんを連れて行くよう言われましたので。行きますよ伊織ちゃん」と、やよいは伊織を袋詰めにして連れて行きます。

984アニメしか見てない人:2015/02/25(水) 04:24:21 ID:9Qq2A6Bo
四日目
「帰りたい……」伊織は無人島の海辺で呟きます。
現在無人島で過ごしている伊織。やらせのないサバイバル生活で生きるのに精一杯で屑二匹の処分の方法を考える余裕がありません。
六日目
しかしある雨の日に不思議な生き物に出会いました。人に噛みつき、水を被ると増える生物。これを見たとき、伊織の頭の中に天啓が閃きました。
「ねぇ、プロデューサー。私達が事務所に戻るときに他に誰がいるの?」
「ん?えーと……戻ってきたときには律子に、亜美と真美、春香がいるかな。それと俺たちの少し後に真が来るかな」
「そう、分かったわ」
それを聞いて、伊織の脳内で屑の処分方法が決まりました。
八日目
事務所に戻ってきたときに伊織が見たのは、おそらく双子が見つけて返しただろうスコップで穴を掘り埋まっているゆきぽ。そして事務所の中を暴れているあふぅの姿です。
「「「「お帰り〜」」」」と律子たちが声を掛けます。
律子たちは新しいプチに興味津々です。それを見て伊織は適当に返事を返し事務所の窓を開け二匹に近づきます。
「あんた達、この前言ったことを忘れているようね」と冷たく声を掛けます。しかし屑二匹は伊織がいない間にアホ双子に甘やかされて調子に乗っているのか、「はぅ〜!はぅ。はぅぅ!!」「ハッ。ナノ!」と、それぞれ(可愛いゆきぽは何をしても許されてるの!ゆきぽは穴を掘るのが好きなの。文句を言うそっちがおかしいんだ!!)、(関係ないの。やりたいようにやるだけなの!!)と、返事をします。
「あらそう?穴を掘るのが好き?やりたいようにやるだけ?周りがどう思ってるのかやっぱり分かってないのね」と伊織はもう屑を処分する気でいるので怒りは全く湧き上がりません。他のアイドル、特に春香の行動を目の隅に入れ、この後の展開が伊織の考え道理に進んでいるか確認します。
その春香は自分が名づけた新しいぷち『はるかさん』に「はるかさ〜ん、ご飯とお水持ってきたよ」と言い近づきます。
それを見て伊織は屑二匹から離れ、事務所から出ていきます。伊織を言い負かしたと勘違いした屑達は「はぅ!」「ハッ」と伊織の背中に嘲りの声を掛けます。
そうしているうちに春香はいつもの様に転んでしまい、はるかさんに水を掛けてしまいます。次の瞬間はるかさんが大量増殖を起こします。
「は、はぅ!?」「ナノッ!?」いなくなった伊織に溜飲を下げていた二匹は避難が遅れその増殖に巻き込まれてしまいます。
「はぅ!?はぅ〜!ぷげ!ぱぅぅ!」「バビャッ!ニ゛ャニ゛ョ〜!」体中を蹴られ踏みつぶされ、呻き声を上げます。しかし、その言葉は通じないので、ゆきぽはスコップではるかさんをかき出し、あふぅは暴れることではるかさんを遠ざけようとします。しかしそれは徒労に終わり、更に踏まれ蹴られ続け圧迫感が増していきます。もう増え続ける春香さんたちは部屋を埋め尽くさんばかりになっています。そして一部は先程伊織が開けた窓から事務所の路地裏へと落ちていきます。やがて屑達が落ちてきました。
「ぽぉぉぉおおお―――」「ナ―――ニャノォオオーーーー」春香さんの群れから解放されたと思いきや、今度は落ちていく恐怖に悲鳴を上げます。
「ぷぎぃ!」「ナ゛ッ」地面に腹ばいに落ち短く悲鳴を出します。何とか命は取り留めたものの「「「「「「「「「「「「かっか〜」」」」」」」」」」」」「「「「「「「「「「ヴァ〜イ」」」」」」」」」」とはるかさんが次々と落ちてきて二匹は春香さんとぶつかるたびに悲鳴を上げます。
「こら〜!整列!!戻る!!!」と事務所の方から声が聞こえて、はるかさんの増殖が止まりました。
「は、はぅ〜?」「ナ〜、ナ……ノ……?」はるかさんが落ちてこなくなり二匹は辺りを見回します。
助かったと安堵と体の痛みから泣き出す二匹。そこへ人影が近づいてきます。伊織です。
「やっぱり、屑害獣はしぶといわね。それにしても今のあんた達の格好、本当にお似合いよ」と、伊織は害獣達に嘲笑を浴びせます。
伊織の言うとおり、今の二匹ははるかさん達に踏まれ蹴られ続けたことで、体中に青痣を作り血を流して腕や足がおかしな方向に曲がっていて服はボロボロに破け汚れています。
あふぅは片目をつぶされた顔で伊織を見て「ナノ〜」と、助けを乞います。
「はぅ〜」とゆきぽも血まみれの顔で哀願します。
伊織はあふぅに近づきます。助けてくれると思ったあふぅは「ナノ」と体の痛みからか小さな、少し引き攣った笑顔で鳴きます。

985アニメしか見てない人:2015/02/25(水) 04:29:27 ID:9Qq2A6Bo
しかし、伊織はあふぅが顔を軽く上げた時に顔を思いっきり踏みつけました。ガツンと地面にあふぅの顔がぶつかり「ビャアアアアアアアア!?」と悲鳴を上げます。
「勘違いするんじゃないわよ。次は命の保証はしない、そう言ったはずよ」そう言いはるかさんとは比べ物にならない強さで蹴りつけます。何度も何度も今までの鬱憤を晴らす様に。
「ビぃぇえええええええええ」あふぅはついに耐え切れなくなり、大泣きをします。今までの様な嘘泣きではない、本当の涙を流します。涙交じりに止めてと伊織に訴えますが、「関係ないわ。やりたいようにやるだけよ。あんたも、私に止めろと言われてもそう言って止めなかったでしょ」とだけ言いました。何度も何度も踏みつけ、あふぅの泣き声も止みやがて「ナ……ノ……」と力無い声しか出なくなりました。「もう、あんたも終わりね。大人しくしてれば死ななくて済んだのにね」と言い、とどめを刺すべく足を大きく上げました。「ナ……」あふぅは何とか最後の足掻きをしようと顔を上げました。その顔を伊織は思い切り踏みつけました。伊織はゴキッと骨を折った感触と「ニ゛ャ゛」と言って首をありえない方向に曲げたあふぅの姿から死んだのを確認しました。
死骸を一瞥して「さてと」とゆきぽの方に近づいていきます。ゆきぽはあふぅの受けた仕打ちを見て怯えています。「次はあんたね」と短く言ってゆきぽの前に立ちます。「はぅ〜、はぅ〜」ゆきぽは止めて嫌だよと首を振って伊織に鳴きます。「はぅ、はぅ〜」ゆきぽは好きな穴掘りを楽しんでいただけだよ、酷いことしないでよ。と訴えます。
今更何を言われても処分する気を変えない伊織ですが、少し考え事をして「穴掘りが楽しいね。それじゃあ、あんたのスコップを貸してくれない?私も穴掘りをしてみるから、楽しかったのならあんたを生かしておいてあげるし穴掘りも許してあげるわ」と言います。
「は、はぅ!?」ゆきぽは慌ててスコップを渡しました。
受け取った伊織はアスファルトに軽く刃を突き立ててみます。あっさりとアスファルトを貫通するスコップに伊織は目を丸くします。「すごいスコップね。アスファルトなのに大した力を入れずにあっさりね」と言い、やや大きめの穴を掘ります。「はぅぅ〜?」一旦動きを止めた伊織に向かってゆきぽが楽しいでしょう?と聞きます。「そうね、なかなか楽しいじゃない」伊織は良い笑顔でゆきぽに答えます。
「ほへぇ〜」ゆきぽは伊織が楽しいと言ったので、自分の身の安全とこれから穴掘りをしても怒られない生活が待っていると思ったようです。
「穴掘り楽しいから、もう少しこの可愛いゆきぽが持っているスコップで穴掘りさせて」と伝えます。そして、ゆきぽに向かってスコップを突き立てます。
ザクッとスコップがゆきぽに刺さります。「ぽぎっ!」と短い悲鳴が出ます。伊織は気にせず何度も突き立てます。ザクッ「ぶぎっ!」ザクッ「ばべ!」ザクッ「ぽぎっ」突き刺さるたびにゆきぽから呻き声が出ます。「は、はうぇぇぇ〜」何でこんなことするの、止めてよと、言います。
伊織は「私は穴を掘るのが好きなの。文句を言うゆきぽがおかしいわ。あんただって私にそう言ったわよね。あんたが直ぐに止めると言っていたなら私も穴掘りは直ぐ止めてあげてたわよ」と返します。「は……ぅ……」ゆきぽは返す言葉がありませんでした。
「それじゃあ最後にもう一回だけ穴を掘ろうかしら」と言って、スコップを自分のおでこまで持ち上げ刃をゆきぽに向けて構えます。
「ぽ……」ゆきぽは何とか逃げようとしますが、もう体を動かす事が出来ません。あきらめの言葉を吐きます。ザクッ「ぷぎゃ!!」最後に断末魔を放ちゆきぽは死にました。処分を終えた伊織は屑二匹を先程道路に掘った穴に埋め処理を済ませました。
「本当、屑なだけしか印象に残らなかったわね。私はヤルと決めたらヤル女だってことを覚えておかないからこうなるのよ」伊織はそう言ってその場を後にします。
事務所を滅茶苦茶にした屑ですが、一つだけ役に立った事があります。
ゆきぽが持っていたスコップ。
従来の物に比べ、軽くて丈夫で手入れがいらない事が分かり水瀬財閥で商品化に成功。世界中で役立つ大ヒット商品になりました。
終わり。

986アニメしか見てない人:2015/02/25(水) 04:38:12 ID:9Qq2A6Bo
以上です。
アニメで、はるかさんが初めて事務所で増える騒ぎの後に伊織とゆきぽが登場しなかったので想いついたのですが、できるのにに2週間以上も掛かってしまいました。
伊織はアニメだと屑トリオに関わる描写が少ないのでイメージに苦労しました。やっぱり原作も見てみた方が良いかもしれませんね。
あずささんとみうらさんが沢山出ていると嬉しいですけど。
今後もスローペースで投稿になるかもしれませんが、生暖かい目で見守っていただくが、スルーしてもらえれば幸いです。

987名無しさん:2015/02/25(水) 08:01:53 ID:GC2b2zK2
>>986
乙です
伊織って虐待側に荷担することも少ないですよね

あと新スレ建てました

ぷちます!いじめ・虐待専用スレの避難所 八匹目
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16471/1424818790/

988名無しさん:2015/02/25(水) 13:28:09 ID:xiSSqmHw
アスファルトを簡単に掘れるスコップか・・・
商品化したら危なそうだね
絶対犯罪行為に使われるよなー
車の扉や家の扉程度なら簡単に掘れそうだし。




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