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【DQ3】やる夫達は幸せを掴み取りたいようです 41【ドラクエ3】

1： ◆HD5ItXoLGM：2017/04/05(水) 00:10:08 ID:NZ7bntdU0
・SFC版ドラゴンクエストⅢ;をベースにしておりますが、かなりの設定を改変、または付け足しております。

・展開の都合上、性表現や暴力描写が少しある場合がございます。

・R-18的描写がたまにあるかも知れません。未成年の方は、残念ながら閲覧をご遠慮願います。

・厨ニ病がたまに全開です。

・リアルの都合上、更新速度は遅くなってます。ご容赦下さい。

・投下間隔も基本遅めです(セリフをAAに貼って行く投下パターンが多い為)

・原作に忠実では無い箇所も御座いますが、ご容赦下さい。

・深夜投下が多いです、ごゆるりとお読みになって下さい。



その他にも、様々な至らぬ点があると思いますが、どうかご了承下さい。

それでは、よろしくお願い致します
825： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:09:16 ID:qAp1v1OI00




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　　　　　　　 ,' 　 ./　 ｉ　ミ}{_{:::::::::::::::::::::::::::::::::r―f￣￣￣￣l:i:i:i:}＼f´｀＼::::::::}{:::::／r=ti　 ﾚ＝フﾆ二)＿_),r＝≪.　　　',
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　　　 　 　 ,'　　 ⊂ニ´ﾆ二二二∠ﾆ∠ﾆ二二二二二二二二)∠三三三ネ{＿}＿＿＿__Ll　　ﾉﾉ /.三}｀}ヽf´;.;.;.;ヽ　　　',
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　　 　 　 ,'　∠二コ＝―-.tz―――‐ｧ ――――― ､――――――┬――――――''''＾ヽﾆ二ｿ￣￣￣ヽゝ＝＝<}.　 ',
.　　　　 ,'　 f＝=-'´　 (≠)　 ￣二ﾆ´,ｘ-―――――- ミ二ﾆ> 三三三|　; ,　　　　. : : :　. : ; ; 　 , ; ; ; ; ; ; ; ,x≦´￣￣ﾍ　 ',
.　　　　 ∨￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣∨
　　　　　 ∨　　　　　　　,{二二}､　　　　　　　　 ＿__　　　　　 　 rﾆﾆﾆﾕ　　　　　　　 ＿__　　　　　 ,{二二}､　　　 　 　 ∨
.　　　　 　 ∨　　　　　　{ {ー‐ '} } 　 　 　 　 　 {　　 {―-､　　　　 {(ﾆ)}　　　　　, -―}　　 }　　　　 { {ー‐ '} }　　　　　 ∨
　　　　　　　∨　　　　　 ー＝―'　　　　　　　　 ー―ー-､｀ー――――――‐' ,r―'―‐ '　　　　　 ー＝―'　　 　　 ∨
.　　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ー―――――――' ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


　　　　　┌─────────────────────────┐
　　　　　│戦車の底部にもぐり込み、レストアしても　　　　　　　　　　　....│
　　　　　│使えそうに無いパーツを、交換する為に取り外します。　　......│
　　　　　└─────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　　　│まだ使えそうなパーツは、取り外してから、　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　│「まだ使えるかも」ボックスに放り込んでいきます。　　　..│
　　　　　　　　　　　└───────────────────────┘

.

826： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:09:31 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　｀￣｀丶、
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　 _　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　_　　　　　 ｀＼　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　/　　　　　　　　 ヽ　　　　　　'、
　　 　 　 　 　 　 /　/　 　 ｛ 　 |＼　　　　　　　ヽ　 i
　　　　　　　　　 ′　 　 　,'|　　|　 ヽ＼│　　　 :|　 |
　 　 　 　 　 　 /　　 　 | / |l　 i|　七ト-│　}　　:|　,′
　　　　　　　　/ｲ　　|　 N-八__ﾘ　 '弋氿|　/　　 i /
　　　　　　　　　| l 　|ﾊ_|{代心　　　　'''　|　　 　 八
　　　　　　　　　|八　　 i＼｀´　　,　　　　ﾚ|　　:/⌒　　　　　「うん……こんな所、かな……」
　　　　　　　　　∨ ' 、　　 ヽ　　　､-，　　|　　厂＾＞
.　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　 个ト　　..__　イ|　 ∧_/
　　　　　　　　 　 　 　 }　 　 |'Ｖ⌒ハ　 ／|　ん'　>‐ ､
　　　　　　　　 　 　 　 |人　 |人　　┴〈　 ∨ﾑイ　　　ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧│　　　　_人　|::::::::|　　　　 '.
　　　　　　　　　　　　　 /　Vﾄ､　　　　／∨ ::::::|　　　　　'.
　　　　　　　　　　　 　 ,′　 |::::`rー''´　 /::::::::::| ヽ　　　　',
　　　　　　　　 　 　 　 {.　　､|::::: |　　　 /::::::::::::{　ハ
　　　　　　　　 　 　 　 j　 　 |:::::⊥...r‐厶:.::＿__∨　ヽ　　　 '、
　　　　　　　　　　　　 ,′ 　 l／　　｛::｛　　　　　￣￣￣｀　　'、
　　　　　　　 　 　 　 /　　/〔‐ｭ 　 ィ⌒＞　..._　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　/　　〈`ーｲ　/::::::::::::::::::::::::::::＞::ーr---一

　　　┌────────────────────────┐
　　　│その作業が一通り終わったら、次は使えるパーツを　　　...│
　　　│即座に選別して、使えないパーツがあった箇所に　　　　　.│
　　　│次々と、取り付けていきます。　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　└────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　│もくもくと、されど、的確に。　　 　 .│
　　　　　　　　　　　　└──────────────┘


.

827： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:09:46 ID:qAp1v1OI00



　　　　　　　　　　┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　│交換作業を行いながらも、　　　　　　　　　　　　....│
　　　　　　　　　　│ノエルの頭は次やることを考えています。　　　　.│
　　　　　　　　　　└────────────────────┘


　　 　〃!　　　　　　 　　　　　/ 　 |__　　　　　　　　|
　　　 i　|_|」 _　 　 　 |　　　 ,厶-‐（　｀ ｰ-=ﾆ､　 　｜
　　　 |´「八{　　　　| |　,　´〃￣￣｀ヽ‐- ､ 　 ＼　 |　　　　 「……よし……ここは……
　　八| ,.ニ ミト ､ハ| j '-‐'　-‐＝　 　 ＼　＼, -‐ ､|　　　　　たぶん、大丈夫だけど……
　　|　く(´ん心ヾ　　 .′　ｘｆ云心ミメ、　 ヽ / 　 _　＼　　　　あそこは……お手入れ、しなくちゃね……」
　　|　　 弋::ツ　　　 l　 　 ん:::::）:}　 )::> 　}/ 　/ 　 ｀　ヽ
　 八　　　　 　 　 　 '.　　弋)つツ　'"　　,' }　/　　, -､ 　ヽ
　 　 ＼　　　　　 　 　 .　 　 ｀ﾟ゛　 　 　 /　しｊ 　 /´￣　, 　＼
　　 ト　＼　　　　　 ′ ＼　　　　　　 .ｲ　／ しノ　 ,-‐く　 　 |
　　 ﾄ､　　　　　 　 　 　 　 ＞‐-= =-‐　´　　　｜_ﾉ＼　　 　├- 、
　　 |　＼　　　　　(::::)　　（＿＿__ . ＿　　　　　´　　　　　 　 |ﾆニ＼
　　 |　　 l丶.　　　　　　　　 　 .イ /　　 ｀ヽ　　　　　　　　　　|ﾆニ二＼
　　 ∨ハ| 　 丶　　　 　 　 ＜〃/　　　　 /｀¨广＾ヽ､ 　　　　|ﾆニニ二ヽ
　　　 ヽ.｜　　　 ｀ ｰ=≦　　|/ / 　 　 /l/`ヽ/ﾆﾆﾆﾆ}｀　　　├ニニニ二}



　　┌─────────────────────┐
　　│たとえば、少しガタがきているような箇所を、　　　　│
　　│後で一気に行うためにチェックしたり。　　　　　　......│
　　└─────────────────────┘

　　　　┌─────────────────────────┐
　　　　│今はまだ大丈夫だけど、後々劣化していきそうな　　　　　　　│
　　　　│箇所も覚えておいて、余裕があればそれらの箇所にも　　　 .│
　　　　│手を加えてみたり、そのまま改良してしまったり。　　　　　　....│
　　　　└─────────────────────────┘

.

828： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:10:05 ID:qAp1v1OI00



　　┌─────────────────────────┐
　　│たまに独り言を、ひそひそ無自覚につぶやきながらも、　　　.│
　　│基本的にはもくもくと、ひたすら作業に没頭している　　　　......│
　　│ノエルを、少女は特に退屈している様子もなく、　　　　　　　....│
　　│じーっと、ずーっと、ながめています。　　　　　　　　　　　　　....│
　　└─────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　＿　 　_,
　　　　　　　　　 ＿__,＞ Ｙ´'ー -､
　　　　　　　　＿>ｚ二_　＿　__`ー≧＿_
　　　　　　　 ＞┴'´￣｀ ‐-､￣　 ７ ＜
　　　　 　 ｀,　　 　 　 ,:　　　　ヽ ｀Ｙ′之＞
　　　　 　 /　　,．{- /{ 　 :|-　、　ヽ .}<い　　　　 「……ほぉ〜……」
.　　　 　 /　　j　ハ/　 　 卜 　 |　 ﾊ V. ﾚ
　　　　 /ｲ　　}厶ﾆ、　 ＼]ﾆ＼｣､|　 |ヾゝ、　　　 「あそこは、そうやるんだぁ……」
.　　　 /　|　 /' Vtり　　 　 Vtり｀:|　 |　｀ﾊ
　　　　　 |: ∧ XX　　　　 　 ,XX |　 }/ﾙ′
　　　　　 ﾚ }人 　 　 　 　 　 　 ,ｘ|　ﾊ　　,．-‐-
　　　　　　 ハ介::.... __丶__ .　イ、ﾘｲ ﾉ　/　　　　　　 ヽ
　 　 　 　 　 　 ﾚ/´::::=::::::=7:::::::＼´ 　 j　　　　　　　　}
　 　 　 　 　 　 く::::/　　 　　ヾ:::::::::ヽ／ 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　 / V　　　　　　 ＼／＼_／　　　　　　′
.　　　　　　　 〈__/　 　 　 　 　 　 ｀T ｰ' ￣　　　 　 j
　　　　 　 　 　 ｛　　　　　　　　　　ﾉ｀　..,,＿＿_ . イ
　　　　　　　　　 ＼__　ヘ　＿_ . イ
　　　　　　　　　　　　｀｢_}￣｢_}´


　　　　┌────────────────────────┐
　　　　│などと、よく分かっていないなりに、　　　　　　　　　　　　　....│
　　　　│なんとなくそれっぽい感心をため息を　　　　　　　　　　　　..│
　　　　│吐き出しながら、ノエルの地道な、　　　　　　　　　　　　　.....│
　　　　│しかし確実に精度の高い作業をながめていました。　　　....│
　　　　└────────────────────────┘

.

829： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:12:30 ID:qAp1v1OI00




　　　┌────────────────────────┐
　　　│２時間ほどたった頃、作業に一区切りをつけた　　　　　　...│
　　　│ノエルが、戦車の底部からひょっこり顔を出しました。　 　 │
　　　└────────────────────────┘


///////|　　　　 　 　 　 　 　 　　 　ヽ　　　　 ヽ
///////|　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｙ　　　 　 .
///////|　　　　　　　　　　　　　 ｉ
///////| 　 　 　 ′　　 　 　 　 ｉ}　　　 　 　 Y　　i
///////|　　　　/　　　　　 　 　 ﾘ　　　}　　　 ｉ　　|
///////|　　/ 〃　　　　　　 　 /　　　　 　 　 |　　}
///////|　イ_/ {＿　　 　 　 ｲ/ 　 　 /　　　　|　 /
///////| 　 　 　 　 ￣_ 二 」〈　　 //　　　 　i| ./
///////| 　 　 　 　 〃(ｒ:::::ﾉﾘ＾≫ｲ/　　　　　ｌ}/
///////|　　　　　　　 ｀ ー ´　 　 ′　/　　　ﾘ
///////|　　　　　　　　　 　 　 ／　　/　　/ /
///////|　　　 　 　 　 　 　 ／　　　/　　/ /
///////|　　　　　　　 　 ＜ ＿　. イ　　/イ
///////|ヽ　　　　　　 　　 ｉ　 　 　 　 ﾊ {　　　 「……ひょこっと」
///////| 　 　 　 　 　 　 イ |　　　　　 {
///////|＿　　　 -‐　　／: :|　　　　/ハ
///////|　　 　 　 　 ／: : : :ｉ　　　 /＼
///////|＿＿_ 　 ／: : : : : :ｉ　 　 /: : : 〉_f´￣￣｀ヽ
///////|: : : : : : : : : : : : : : :.　　 /: : ／: : |　ﾋﾟｮｺｯ　|
///////|: : : : : : : : : : : : : :.ﾉ　 }/: : : : : : : 廴＿＿ ノ
///////|: : : : : : : : : : : : :ー:イ/: : : : : : : : : : : : 〉

830： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:12:44 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　　　　　　　　 |＼_ ￣ﾄ､ｰ―-､
　　　　　　　　 ＿＿＿＿_＞　＼| Ｌ＿＿_|
　　　　　　　　 ＞＿＿＿__　　　　__＿　＜
　　　　　　　　l／　 　 　 　 ヽ　／ 　　 ＼!ゝ
　　　　　　 ／　　　 　 ／ﾐヽ Vr勿＼　　 ＼ヾ
　　　　　／／　　＞-―┴┴-　∠.:＼lVVV＼＼
　　　 ∠／　／　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ゝ　》
　　　 /:/: ./　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　}: | ﾉ
　　　/　//　　 　 /　__/　　 {　　:ir―　､　 　 ∧|
.　　　　 / 　 /　 '／ ./'｀ ィ.ハ　 :|＼. 　 |　　　ハ
　 　 　 ′, /　　|　 ./_|/　|′ ､　|, __＼.:i.　　　　 .
　　 　 i　/}′.　:|　/＿___､　　 ヽ|_´_＿_ﾄ:.　　　　 i
　　 　 |/　'!　:..:∧《ん;;;ｎ|　　　　 |:. ;;;ｎ|》 V 　 ﾊ｜
　　　　　/ |　 :ハ　乂__ソ　　　　 乂__ソ'　ﾊ.　 |:ﾊﾄ､
　　　 ／.:　ヽ i人i　 ///　 　 '　 　 ///　 iﾉi.　.i　　　　　　　「……じーっ……♪」
　 　 　 　 　 ｲ{.:.人　　　　（` 　 ´） 　 　 人:|:..:|
　　　　 　 　 トイ＞＞　.　 　ー　　 .　＜_厂}i/
　　 r‐yｧァ＝ ´:::::::: { {{ 　 i￣￣/　 ﾉﾉ}::::::::｀¨¨:::::TTY ﾌ
　　 `{ { {:::::::::::::::::::::: `iﾐ ､　､　 / ／.イ:::::::::::::::::::::::::} } |´
　　 人 ､ ､:::::::::::::::::,.ｨ:::::::/　 ∨ ヾ:::::::::>､::::::::::::::::::ﾉﾉ｜
　　　　＼_≧=／　　 ￣　 　乂　 ￣￣　 丶 ミ／'　ノ
　 　 　 　 　 iゝ　　　　　　　　　　　　　　　 <|　 ￣´　　┌───────────────────┐
　 　 　 　 　 |ゝ　　　　　　　　　　　　　　　 <|　　　　　 │少女は、あいかわらずそこにいました。　　　　│
　　　　 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　V　　　　　　└───────────────────┘
　　　　　　　　∨　　　　　　 　 　 　 　 　 V


　　┌─────────────────────┐
　　│ニコニコとほほえみながら、ノエルの作業を、　　　 │
　　│ずーっと、じーっと、見守っていたのです。　　　　　..│
　　└─────────────────────┘

.

831： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:12:55 ID:qAp1v1OI00
///////|　　　　 　 　 　 　 　 　　 　ヽ　　　　 ヽ
///////|　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｙ　　　 　 .
///////|　　　　　　　　　　　　　 ｉ
///////| 　 　 　 ′　　 　 　 　 ｉ}　　　 　 　 Y　　i
///////|　　　　/　　　　　 　 　 ﾘ　　　}　　　 ｉ　　|
///////|　　/ 〃　　　　　　 　 /　　　　 　 　 |　　}
///////|　イ_/ {＿　　 　 　 ｲ/ 　 　 /　　　　|　 /
///////| 　 　 　 　 ￣_ 二 」〈　　 //　　　 　i| ./
///////| 　 　 　 　 〃(ｒ:::::ﾉﾘ＾≫ｲ/　　　　　ｌ}/
///////|　　　　　　　 ｀ ー ´　 　 ′　/　　　ﾘ
///////|　　　　　　　　　 　 　 ／　　/　　/ /
///////|　　　 　 　 　 　 　 ／　　　/　　/ /
///////|　　　　　　　 U ＜ ＿　. イ　　/イ
///////|っ　　　　　　 　　 ｉ　 　 　 　 ﾊ {　　　　「……休憩に、しよっか？」
///////| 　 　 　 　 　 　 イ |　　　　　 {
///////|＿　　　 -‐　　／: :|　　　　/ハ
///////|　　 　 　 　 ／: : : :ｉ　　　 /＼
///////|＿＿_ 　 ／: : : : : :ｉ　 　 /: : : 〉_
///////|: : : : : : : : : : : : : : :.　　 /: : ／: : :＼
///////|: : : : : : : : : : : : : :.ﾉ　 }/: : : : : : : : : : :.


　　　┌────────────────────────┐
　　　│ノエル自身は、まだまだ作業を続けられるけれども、　　.....│
　　　│少女のことを放置し続けながら、作業していくのは、　　 　 │
　　　│さすがにちょっぴり、気が引けてしまいました。　　　　　 　 .│
　　　└────────────────────────┘

　　┌───────────────────────┐
　　│……なぜ気が引けたかは、実のところ、　　　　　　　　.....│
　　│ノエルにもよく分からなかったのですが、　　　　　　　 　 .│
　　│とにもかくにも、いったん引くことにしたのでした。　　 　 .│
　　└───────────────────────┘

.

832： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:15:21 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　／
　　　　　　　　　　　　　　 |＼_ ￣ﾄ､ｰ―-､　　　　＼／ ／>
　　　　　　　　 ＿＿＿＿_＞　＼| Ｌ＿＿_|　　　　　　<／
　　　　　　　　 ＞＿＿＿__　　　　__＿　＜　　　　　 ┌─┐
　　　　　　　　l／　 　 　 　 ヽ　／ 　　 ＼!ゝ　　　　 └─┘
　　　　　　 ／　　　 　 ／ﾐヽ Vr勿＼　　 ＼ヾ
　　　　　／／　　＞-―┴┴-　∠.:＼lVVV＼＼
　　　 ∠／　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ゝ　》
　　　 /:/: . : /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : .. :ヽ: . :}: | ﾉ
　　　/:/|: . /: . : . : . : . :/: . : . : . : . : 　.　　 ',:.:| :∧
　　　|/ :|: /: . : .:/: . : . ﾊ:: . : . : . : . : . :　 . 　', |'　 |
　　　 j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : .// /ﾚ'|i ト､|:　. Ｎ　　ｌ
　　　　 ハl 　 l i.〃　　__＼　|. , _´_　＼ヽ l i |.| l　l|　　 「うんっ、わかったー！」
　　 　 ヽ!　 ハ 〃_,r=＝ﾐ　ヽ! 　r＝=､ ∠ l l !.| l　|
　　　 　 i Y/ 　 Y　　 　 　 　 　 　　　 / 》 ///i |　|
　　 　 　 | l !　 .ハ ´´ 　　_ '＿　　´´ イ/ ./ﾚ'| ト､|
　　　　　 ハ〜､ゝ＞.、　　Ｙ　 ｿ 　 ∠//ﾚﾍ ﾄヽﾊﾉ
　　　　　　　 ﾚｋ レ 　｀＞.- _　一´ﾑ ム/r
　　　　 　 　 　 ,／￣｀＞　-- ' _ ´ﾑ ム/　 、
　 　 　 　 　 ／l　ヽ｀ ＼ー 、.　 　イf´┐Y　 ヽ


　　┌───────────────────┐
　　│元気に返事をする少女を見てノエルは、　　　 │
　　└───────────────────┘



　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　..:::::::::::::::::::::::::::::::::_:::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　..::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 　 　 　 　 　 /　　　　 ..::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::＼::ヽ
　　　　　　　　　 /　　　　..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.
　　　　　　　　　　　　　 ..::::::::::::　:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
　　　　　　　　　|　　 　 :::::::::::::　::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:: |　i
　　　　　　　　　|　　　 :::::::::::::　:::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::/ ::: |　|
　　　　　　　　　　　　　::::::::/　::::::::::::::::::::|/: ／|::::::::j::::::::::::::::: /:|::::: |　|
　 　 　 　 　 　 　 　 　 :::::/　 .::::::::::::::::::::|: /ノ|　::/|::::::::::::/:/　|:::::ｉ|　j
　　　　　　　　　　∨:｝　:/　..:::::::::::::::::::::::爪＾ｱ尓ミ Ｌ:::::::/l/＼ﾚ::::ﾘ /
　　　 　 　 　 　 　 ∨:::/　.::::::::::::::::::::::::::|　 弋(ソ　　　　 y≦ｧ从/i/　(……やっぱり、あの子、
　 　 　 　 　 　 　 厶:∧　 :::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　ﾋ(ﾝ,:'::/ /　　ボクが仕事してる間、退屈だったのかな……？)
　　　　　　　　　　　 j人::ヽ　 :::::::::::::::::::::|　　　 　 　 　 、　 .::::/ /
　　　　　　　　　　　 　 _｝:::',　 :::::::::::::::::::|　u 　　　　 　 　 /:::/ /　　　 (だって、ボク、ずっと仕事してただけだし……
　　　　 　 　 　 　 __厂V__:∧　::::::::::::::i:::|　　　　　　　　 ..::::/ /　　　　 話しかけずに、黙々とやってたし……)
　　　　　　 　 ／　/　　 : : : :Vﾍ ::::::::::i:::|、　　　 ´' .イ:::::::／
　　　　　　　/　ｰ┴　　_: : : : : : ＼::::::i:::|/＞: :-＜｝::::::/|/　　　　　　　(……ボク、あの子に悪い事、しちゃったかな……？)
　　　　　　ノ　　　　　　　｀: :ー-: : :＼i:::|＼_人/⌒|::::


　　　　┌──────────────────────┐
　　　　│ちょびっとなぜか、みょうに、むしょうに、　　　　　　 　 │
　　　　│申し訳ないような思いにかられてしまいました。　　　...│
　　　　└──────────────────────┘

　　┌───────────────────┐
　　│以前のノエルであるならば、少々こしょう　　　 │
　　│人を待たせてしまっても、依然としている　　.....│
　　│ぐらいには、よくも悪くも、他人のことを　　　　 │
　　│気にしない方だったのにね。　　　　　　　　　　 │
　　└───────────────────┘

.

833： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:16:10 ID:qAp1v1OI00


　　┌────────────────┐
　　│でも今は、ちょっとだけ違います。　　....│
　　└────────────────┘


　　　 　 　 　 　 /　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 :.
　　　　　　　 　 ' 　　/ 　 　/　 　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　 　　ｉ　 　' 　 　/l 　 　 l 　 ﾄ.　　　　　　 l　｝
　　　　　　　 　l　　 　ﾊ-/‐l , 　　|、 」_!　 ,　　　　 | /
　　　　　　 　 八 　∨ ｊノ　.|ﾊ. 　 | ヽﾊlヽ/　　　　//
　　　　　　　　　 ヽ ハ ヾﾋテ'　＼|｀ﾋテ>ﾊ　　　 /, |
　　　　　　　　　　 |　 ゝ　:::::　 　 　 :::::　厶ｲ　 /∧|　　　 「……それじゃ、お茶でも……飲む？」
　　　　　　　　　　 | 　∧　　　 ′　　　　 _, l　 '/
　　　　 　 　 　 　 И　　ト.　　 - 　 　 .イ/: l　/　　　　　 「ボクが飲みたいから……その、
　　　　 　 　 　 , -‐ﾍ. 　|l　｀≧=-＜__|_厶　 ∧　　　　　　ついでに……いれてあげる、けど……」
　　　　　　　 ／＞ ､　ヽ|｀丶､　　　　/　/　∧厶ヽ
　　　　　　 /⌒′　 ＼　 　 　 ー=≠＼^ ｲく/　＼>､
. 　　　　　/　　 　 　 　 丶 、　　　 　 ／ヽ 　}　 　 }∧
　　　　　 {　＼　　　　 　 　 |｀ ーｒ‐ ´ 　 | ＼!　　 /　}





　　　　　　＿＿ィﾍヽ　,イ￣ ㍉
　　 　 ／　　 　 ｀ヽ} Y　 イ＝ヽ
　　 ∠ ,ォ――-＿　＿＿ミ、　＼
　 　 イ　　／´/　/　/　 丶 ｀ ミヽヽ
　 ./　, - /　 /　　　　　　　　　　　 ヽ
　/ ｲ　 /i ／　　　　　　　　　　　　　 ﾟ．
ｲ'　,{　/　'　　 i　　　ｨ　　　　　　　　　　ヽ
　 / }ｲ　ｉ　　　|　　/.| ./|　　　,　　ﾉ .i　　i
. /　{ i　.|　 | . |　./　|/ .| 　 ィ　 ィ　 |　　l
/イ 7ﾍ ﾘ　 | .ｲ / 　 '　 |.／ |.／|/./　 ｨ |
'　 /　 >,i　 |/.|/ ∩　　 '　　i∩　|/　/ }/
　/-イヽ{　 { . 　 ∪　　　　　∪　!.／!　　　 「……お茶？」
　　　| ./|　 |ヽ、'' 　　､＿ 　 　 ノ ∧!
　　　|/ .| .∧　|ぅr-,、---r ､＜ｲ/　`　　　　「お茶かぁ……うーん、ねぇ、
　　　 　 l/　 ヽl /｀"Ｖﾑ' / ヽ/|/　　　　　　 ノエルお姉ちゃん、ジュースはないの？」
　　　　　　　　 ｲ　　　　|
　　　　 　 　 　|　　　　│　　　　　　　　　　 「おさとう入って、メッチャ甘いヤツ！」
　　　　 　 　 　|　　　　丿

　　　　┌──────────────┐
　　　　│……いえ、少しずつだけど、　　　 │
　　　　│変わりはじめていたのです。　　　.│
　　　　└──────────────┘

.

834： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:17:07 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　┌────────────────────────┐
　　　　　　　│今までは、自分と、風景と、風景のような人たちと、　　　.....│
　　　　　　　│後は、ノエルに悪いことを言ってくる人たちだけだと　　　　.│
　　　　　　　│認識していた、ノエルのまわりには、いつのまにか。　　　...│
　　　　　　　└────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　／　 　 　 /　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 ヽ 　 　ヽ
　　　　　　　　　　　/　　/　　　 |　　 /　　 ﾊ　　　 '、
　　　　 　 　 　 　 　 　 ,′　　　/　 /∨　 j∧　　 ハ
　　　　　　　　　　 {　　｛　　　　｛/l/⌒| 　 厂Lj V
.　　　　 　 　 　 　 ∨　　　　　　代)::ｱ ￣ ｲ):ｱ ﾘ　 l |
　　　　　 　 　 　 　 ｝　八. 　 八|　､､､　　　　　/　八|
　　　　　　　　　　　ﾉヘ::::::..　　 |＼　　　　'　　,′,′
　　　　　　　　　　　　　 ヽハ.　 |、 　　 - 　　ﾉ　/
　　　　　　　　　 　 　 　 ｲ::::｝　:|: ＞　,_ 　＜|:: ﾘ　　　　 「……野菜を絞って作った、野菜ジュースならあるよ。
　　　　　　　　　　　　　　厂V{　ﾄ､ 　 ｛　ﾉY＾|::人　　　　 昨日、人からもらった野菜で、作ってみたんだ」
　　　　　　 　 　 　 　 ／⌒　 ∨　￣￣　人_|/＿＞
　　　　　　　　　　 ／(＞┬-､　`ー─=彡　　〉｀ヽ　　　 「栄養は、たっぷりかも……しれない」
　　　　　　　　　 /⌒＼／　　＼　 　 　 　 ／　 }ハ
　 　 　 　 　 　 /　　　 ヽ　　　 ｝＼＿roイ　　}　　 ',





　　　　　　＿＿ィﾍヽ　,イ￣ ㍉
　　 　 ／　　 　 ｀ヽ} Y　 イ＝ヽ
　　 ∠ ,ォ――-＿　＿＿ミ、　＼
　 　 イ　　／´/　/　/　 丶 ｀ ミヽヽ
　 ./　, - /　 /　　　　　　　　　　　 ヽ
　/ ｲ　 /i ／　　　　　　　　　　　　　 ヽ
ｲ'　,{　/　'　　 i　　　ｨ　　　　　　　　　　ヽ
　 / }ｲ　ｉ　　　|　　/.| ./|　　　,　　ﾉ .i　　┃　　　 「……うーん、ゴメン、ノエルお姉ちゃん」
. /　{ i　.|　 | . |　./　|/ .| 　 ィ　 ィ　 |　　┃
/イ 7ﾍ ﾘ　 | .ｲ / 　 '　 |.／ |.／ | ./　 ｨ'┤　　　 「私、お茶でいいよー」
'　 /　 >,i　 |/.|/　￣￣ ' 　 .!'￣ |/ 　/ }/
　/-イヽ{　 {　, ＝≡≡　　≡≡ !ﾊ /　　　　　　 「甘くないジュースは、にせものだよ〜……」
　　　| ./|　 |ヽ、U 　 　　　　　_ ｲし , ‐-､
　　　|/ .| .∧　|ぅr-,、(_つ＜ー (　　　 ﾉ ）
　　　 　 l/　 ヽl/｀" ﾇ　 　　　　ゝ、＿ノ
　　　　　　　 　i　　　┃

835： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:17:26 ID:qAp1v1OI00



　　　　　　　　　　　　　／　 　 　 /　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 ヽ 　 　ヽ
　　　　　　　　　　　/　　/　　　 |　　 /　　 ﾊ　　　 '、
　　　　 　 　 　 　 　 　 ,′　　　/　 /∨　 j∧　　 ハ
　　　　　　　　　　 {　　｛　　　　｛/l/⌒| 　 厂Lj V
.　　　　 　 　 　 　 ∨　　　　　　代)::ｱ ￣ ｲ):ｱ ﾘ　 l |
　　　　　 　 　 　 　 ｝　八. 　 八|　､､､　　　　　/　八|
　　　　　　　　　　　ﾉヘ::::::..　　 |＼　　　　'　　,′,′
　　　　　　　　　　　　　 ヽハ.　 |、 　　ー　　ﾉ　/　　　　「……うん、分かった」
　　　　　　　　　 　 　 　 ｲ::::｝　:|: ＞　,_ 　＜|:: ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　厂V{　ﾄ､ 　 ｛　ﾉY＾|::人　　　　「それじゃ、ふたり分いれてくるから……
　　　　　　 　 　 　 　 ／⌒　 ∨　￣￣　人_|/＿＞　　　ちょっとだけ、待っててね」
　　　　　　　　　　 ／(＞┬-､　`ー─=彡　　〉｀ヽ
　　　　　　　　　 /⌒＼／　　＼　 　 　 　 ／　 }ハ
　 　 　 　 　 　 /　　　 ヽ　　　 ｝＼＿roイ　　}　　 ',


　　　　　　┌────────────────────┐
　　　　　　│ノエルが、ちょっとだけ大切に想える――　　　.....│
　　　　　　│かもしれない、人たちが、いるのですから。　　.....│
　　　　　　└────────────────────┘


.

836： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:17:38 ID:qAp1v1OI00



　　　　 　 　 　 　　 　 　 　 　 ●


　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ●


　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ●


　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ●


.

837： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:17:52 ID:qAp1v1OI00



　　┌─────────────────────────┐
　　│格納庫の片隅で、ほっと一息つきながら、　　　　　　　　　 　 .│
　　│二人でお茶を飲みながら、少女はノエルに聞きました。　　.....│
　　└─────────────────────────┘


　　 /　　　　　　　 }　　　　　 　 　 ∧　　　　　　　ヽヽ　　　|
　　 |　　　　∧　　从　　　　　 　 /　 ヽ　　　　　　　|　|　　 }
　　 |　　　　{　l　 ∧ハ　　　　７寸 ￣_∨ヽ　 　 }ヽ }　}　　 |
　　 {　　　 十弋寸云　ヽ　　/ 　 了77/ｉ} }　　　}ゝ 、/　　N
　 　 }. 　 　 | 了///ｉ} 　 ＼/　　　乂//ノ |..　　/⌒ .} 　 ｲ　　　 「ねぇ、お姉ちゃん」
　　ノ へ　　{　乂//ﾉ　　　　　　　　 ￣　 ﾘ　 ./　　ノ　　 {
　　　　　 ヽ ＼　 ￣　　　　　　　　　´´　ム／ 厂´　　 ト !　　　 「お姉ちゃんはさっきまで、
　　　　　 　 丁´´　　　　 　 ー　　　　　 　 ｨ爪 　 　 　 }　　　　　いっしょうけんめい何をやってたの？」
　　　　　　　 ヽ　　　 　 　 　 　 　 　 　 イ}} 　 }　　 　 /
　　　　 　 　 　 ≧=-r― ｧｚｚr-r=≦ｚァ }辷ﾆ_ﾉ　　ﾍ/
　　　　 　 　 　 　 　 |　イ（（〃//////ﾑ|　|　　　./
　　　　 　 　 　 　 　 !/　ヽ＼〈/／ヽ///ﾑﾘ／!／





　　　　　　　　　　　　 _,　-‐‐-
　　　　 　 　 　 . 　 ´〃　　　　　　｀　 ､
　　　　　　 ／　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　／　　　　 ‐-　　　　　　　　　　　 ヽ
.　　 　 /　／　　 　 　 　 ｀ヽ　　　　　　　　　ヽ
　　　 /　/　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 　 ﾊ
　　　,　　 　 　 |　　　　､　　　　　　　　　　　 　 |
　 　 i　　　 　 ｜　　　 | ＼　　}　　　　 　 　 　 ｊ
　 　 |　　 　 　 |　　　　|'´ 八jハ　　　　　　　　,
　　　l　　 　 |､_ﾄ .＿_,从ｨ笊ラﾊ{　 　 　 　 　 /
　　　',　 ＼Ｎｧ=ミ、　　 ﾉ Vソ　|　 /　　　　〃
　　　 　 　 ⌒ Vソ　　 　 　 　 ｜ '　 　 　 /(
　　　　ヽ　　}ﾊ　　　､　　 　 　 ﾉｲ　　　　∧　　　「……何って、言われても……
　　 　 　 ＼　 }ﾄ､　　　_　　u.　　|　　　 ,　　　　　ただの、戦車の整備だけど……」
　　　　　 　 ＼　个ト .　 　 　 .ｲ | 　 　 {
　　　　　 　 　 i 　l |　N≧ 爪 　 |　 ∧ハ
　　　　　 　 　 l∧　　|＿__ ノ}　 ハ '　　　＼
　　　　　　 　 ﾉ　ﾊ　｜　 　 , 　 　 }　　　　　＼
　　　　　　 　 ／　lハ|　　　　　 　＿__　　 　 　 ヽ

838： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:18:07 ID:qAp1v1OI00



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　----　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 く　 ,. --- ､ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀´　　　　＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾍ ≧ヘ　|} ／ ＼　　　　　　　　　　　　}　 }
　　　　　　　　　　　　　　,, ''"´　ミ　　　　　ミ　ヽ ＼　　　　　 /｀ ー‐ '　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　 イ　 ／　　￣　￣-≧ﾍ 　ヽ ミ　　　　 く__/｀¨¨¨¨´
　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ ﾄ　　　i⌒ヽ
　　　　　　　　　／　　　　/　/　　　　　　　　　　　　 ﾍ　　　　ー '
　　　　　　　　/　／　　,斗ー-　/　　　　l　 l　ﾍ　　　ﾊ
　　　　　　　　 //　　　/　/　　/　　　　 l ーl-k　　　　 l
　　　　　　　l / /　/　/／|/ヽ/|　　　　/l　/l　　ヽ　　　l
　　　　　　　l/　l　　　/,ィf斤夊|/l　　/　|/- ヽ　 l　　　ﾘ　　 「……せーび？」
　　　　　　　　　l l　l /　 込ツ　　|　/ ィ示気 ﾘヽl　　 人
　　　　　　　　　ﾊ|ﾍl＼.　　 　 　 レ 　 乂iソ /　/　　/　　　 「センシャさんをせーびしたら、
　　　　　　　　　　ﾉ／ミ=-　　　、　　　 　　 /／　 ／　　　　　いったいどーなるの？」
　　　　　　　　　　/ /ﾊﾍ　　　　　　　　　 _／イ/イ
　　　　　　　　 　ﾉ/ハ从/ヽ　´｀ ヽ　　 ,　イ/　/ l
　　　　　　　 　／ 三三三 ヽ`＿ -=≦/::≧　{　ﾊ





　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　｀￣｀丶、
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　 _　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　_　　　　　 ｀＼　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　/　　　　　　　　 ヽ　　　　　　'、
　　 　 　 　 　 　 /　/　 　 ｛ 　 |＼　　　　　　　ヽ　 i
　　　　　　　　　 ′　 　 　,'|　　|　 ヽ＼│　　　 :|　 |
　 　 　 　 　 　 /　　 　 | / |l　 i|　七ト-│　}　　:|　,′
　　　　　　　　/ｲ　　|　 N-八__ﾘ　 '弋氿|　/　　 i /　　　　「……そうだね、君にも分かるように言えば……」
　　　　　　　　　| l 　|ﾊ_|{代心　　　　'''　|　　 　 八
　　　　　　　　　|八　　 i＼｀´　　,　　　　ﾚ|　　:/⌒　　　　 「……ちゃんと整備すれば、今ここにある戦車が、
　　　　　　　　　∨ ' 、　　 ヽ　　　､-，　　|　　厂＾＞　　　 スペック通りに――いや、ちゃんと、動くようになったりするんだよ」
.　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　 个ト　　..__　イ|　 ∧_/
　　　　　　　　 　 　 　 }　 　 |'Ｖ⌒ハ　 ／|　ん'　>‐ ､
　　　　　　　　 　 　 　 |人　 |人　　┴〈　 ∨ﾑイ　　　ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧│　　　　_人　|::::::::|　　　　 '.
　　　　　　　　　　　　　 /　Vﾄ､　　　　／∨ ::::::|　　　　　'.
　　　　　　　　　　　 　 ,′　 |::::`rー''´　 /::::::::::| ヽ　　　　',
　　　　　　　　 　 　 　 {.　　､|::::: |　　　 /::::::::::::{　ハ

839： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:18:21 ID:qAp1v1OI00

　　　　　　　　　　　　　 　 　 、　 ＿_,
　　　　　　　　　　　　 　 ､-ー'｀Ｙ ＜,__＿
　　　 　 　 　 　 　 ＿_,≦ー`　　　.　　／　　___
　　　　　　 　 　 　 ＞　 　 　 　 　 ，-γ´　__　≧=一
　　　　　　　ｰ=≦　 　 　 　 　 ／　　 ,′´　　　　`
　　　　　　　　 　 ＞　 　　 .:／　　 　 {′　　　､　　　＼
　　　　　　　ｰ=≦　 　 　 .:/　 　 　 ＾Ｙ　ヾ:,　　 ヽ　 、　＼
　　　　　　　　 　 〉 　 　 ::;′　 /　　　；　　 }i,　　 }i,　 ヽ
　　　　　　 　 　 ハ　　 ...:i{　 　i{ 　 　 i} 　 　 }i,　　 }ｉ, 　 :,　 　 　 )
　　　　　　　　　　　';　　 :ｉ{　 　ｉ:,　 　,斗、―　{i,　　 {i, 　 }ト-‐=彡
　　　　　　　　 　 　 }j　 .:::i:, 　 ,r=ﾐ､,i{　', ＼　　ゞ:.､　ゞ:､　ゝ,　　　　)
　　　　　 　 　 　 　 /ｲ .:::ﾊ〉、i{ 　 V{ィ芹≠ミ　　r=ミｰ=ミ　}ト-‐=彡
　　　　　　　　　　　　|八　::i:i个うo　ﾘ　乂rﾘ　　 　{rﾘ,′　ヽ:!
　　　　　　　　　　　　}　 ＼ ::i:i:i:ilil〕、　　　　　　 ′ /　､　　ﾘ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 );::ir＜}　＼　　　　-　 ィ　 　 ヽ　　　　「えっと……その、せーびをしないと、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｢}:::::::＞o.:≧=ｧ= ´ `ー==ミ,｛　　　　 センシャさんは、ちゃんと動くようにはならないの？」
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::`ー'::）　　 　 　 ヾ,
　　　　　　　　　　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::==≦r'ヽ　　　　　 　}!





　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　 　 　 /　　　/　　　　　　　.:/　　　 　 　 ＼　　 ヽ
.　　 　 　 /　　　/　　　　　　　.:/::/　　　　　　　 ヽ
　　　　　,′　　　　　　　　　　　　　　　｝　　　 　 jﾊ　　ハ
　　　　　　 　 :/　　　　　　　　　　/　　　 　 　 　 ｉ |　　　:i
　 　 　 ｛　/ :;′　 　 　 　 /　　 /　　/}　 　 /　/| |　 |　 |
　　　　　V　.:{: 　　　 　 　 i　　 /　　/ﾒ　　 /|: /⌒|　 |　 |
　　　　　八 .::.　　　　　 　 |　イｉ|: ／/＿__/i_j厶:/厶イ　│　 「うん……特に、ここの戦車はね」
　　　　　{:ハ::ﾊ　　　 　 　 |/斗七=ﾐ　　　　 ﾋﾂﾉ/ .:i:ﾉ　 ﾘ
.　　　　　　　':∧:::｛　　　!八ヽ弋)ｿ　　　　 　 　 　 ::|: |: /　　 「元々の管理状態があまりよくなかったから、
.　　　　 　 　 j:ハ :::.　　 |丶:＼　　 　 　 　 '　　 '　 :|/|/　　　 ちゃんと整備してあげないといけないんだ」
　　　　　　　/⌒ﾍ　|)、　 　::l⌒　　　　 _　　　 厶ｲ::|
.　　　／⌒ﾌ　　　ヽ|ハ:.　　::ﾄ　　　 　 ´　　 イ　　!::|　　　　　「じゃないと……その、いざという時に……
　　 /　 ´￣￣￣＼!　 :. 　 ::|　＞　 _..､＜　|::i::　:八|　　　　　 皆が、困るから……」
.　 /　　 ／::::￣｀丶＼∧　　|`ー┴'⌒｝　ヽ|::i::　l
　/　 ／＼::::::::::::::::::＼ヽﾍ　│　　　　人　　)人:│

840： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:18:41 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　, -―-、　／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　 {⌒/　/
　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ゝ、　 ∨　 {／⌒｀ミ、＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　 　 f, /7 ━=三≦ミ、ヽ　　　、／
　　　　　　　　　　　　　　 ／ // 　 /　　 ヽ　 ヽ ',　　　　ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　 /　　 　 }　　 } } ﾍ 　 ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　/ イ　 //　　　　へ　　 ﾘ/　 ヽ　 ヽ　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ´/　　　　　 　 　 　 ヽ /"　 　 ', 　 ＼　ヽ
.　　　　　 　 　 　 　 /　　　 {　　　　　 }　ヽ　 ヽ　　 　 |　　ヽ ＼!
　　　　　　　　　　　,'　　　　ﾊ　　　　 ハ　 }ヽ　 ',　/　 ｝　　 ＼
　　　　　　　　　　　{　　 　 T7寸　　/ 寸7T }　　}/ 　 ,'　 　 ヽ!
　　　　　　　　　　　!ﾊ　　/ {戊テ、/　〒テｱ| 　 ﾘ､　/|　ハ　}　　　 「そっかあ……ふーん……」
　　　　　　　　　　　　 ヽ∧ﾊ''｀´　　 　 ｀¨´　}.　/ノ/{　jノ　ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　　|ﾘ 、　 '　　　　 '' |. /　ｲ从
　　　　　　　　　　　　　　 r-イ ＞　_っ,　イ　j/／　　 }
　　　　　　　　　　　　　 〃ﾍ　 　 |ﾉヽ }　　 ィ／　　⌒ヽ





　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　..:::::::::::::::::::::::::::::::::_:::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　 ..::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::＼::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..::::::::::::　:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
　　　　　　　　　　　　　　|　　 　 :::::::::::::　::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:: |　i
　　　　　　　　　　　　　　|　　　 :::::::::::::　:::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::/ ::: |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::/　::::::::::::::::::::|/: ／|::::::::j::::::::::::::::: /:|::::: |　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 :::::/　 .::::::::::::::::::::|: /ノ|　::/|::::::::::::/:/　|:::::ｉ|　j
　　　　　　　　　　　　　　　∨:｝　:/　..:::::::::::::::::::::::爪＾ｱ尓ミ Ｌ:::::::/l/＼ﾚ::::ﾘ /
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨:::/　.::::::::::::::::::::::::::|　 弋(ソ　　　　 y≦ｧ从/i/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 厶:∧　 :::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　ﾋ(ﾝ,:'::/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　 j人::ヽ　 :::::::::::::::::::::|　　　 　 　 　 、　 .::::/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _｝:::',　 :::::::::::::::::::|　u 　　　　 　 　 /:::/ /
　　　　　　　　　 　 　 　 　 __厂V__:∧　::::::::::::::i:::|　　　　　　　　 ..::::/ /　「……ゴメン、君にはつまらなかったよね？」
　　　　　　　　　　　 　 ／　/　　 : : : :Vﾍ ::::::::::i:::|、　　　 ´' .イ:::::::／
　　　　　　　　　　　　/　ｰ┴　　_: : : : : : ＼::::::i:::|/＞: :-＜｝::::::/|/　　　 「ボク、仕事に集中しちゃうと、
　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　｀: :ー-: : :＼i:::|＼_人/⌒|::::∧|　　　　 他の事とか、気にする余裕、無くなっちゃうから……」
　　　　　　　　　 〃　　 　 　 　 : : : : : : : : :＼: ヽ|: : : : : ）: :j／: :｝
　　　　　　　　 r┴─―＜　　. : : : : : : : : : : : 丶、: ＿八: : : : : :j


　　　　　┌───────────────┐
　　　　　│自身の仕事ぶりと、それとは　　　　..│
　　　　　│直接関係ないことにも、　　　　　　　..│
　　　　　│彼女なりに、気を使ってみる。　　　...│
　　　　　└───────────────┘

　　┌───────────────┐
　　│これも、今までのノエルには、　　　　│
　　│考えられなかったことでした。　　 　 .│
　　└───────────────┘

.

841： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:19:09 ID:qAp1v1OI00


　　　　┌───────────────────┐
　　　　│ノエルの自嘲、あるいは自虐を、　　　　　　 　 │
　　　　│少女はあっさり、無邪気に否定しました。　　　│
　　　　└───────────────────┘


　　　　　／´￣ ｀　　　　＿　　＼
　　 　 //　　　　　イ´　⌒ヾ―-　＿
　　　/ ／´ 　　／ 　　,　-‐-　　 _ ﾆ= 、
　　/ / ィ　 　/　　／　　　　　　　　　　｀ヽ
　/ｲ./　 　　/　　´　　 　　/　/ 　/　i　　　　ヽ
　　}/　 　 /　　　/　　　 /　/ 　 /　 .|　　 i　　｀
　 /　　　　　　　 ／ l/ l/　 　　./　　　　　l　　l
　　　　　 l　　　l/l匕￣ l　 　　/　　:i
　l　　　　l　　　l ｨf==zx,l j　　/l /l :j　　/　　 l
　,　　　　l　　　l 弋ツ　 l/l ::/ ﾘ　l/l
　|ﾊ　　 ∧　　从　　　 　 l/ ｨ≠ﾐxﾘ　/　/　 i　　　　　「ううん、そんなことなかったよ！」
　　 ヽ /　 ﾊ　　 ヽ　　　　 '　　　／ｲ/　/　 /
　　　 }　 ハ　　トﾐヽ　< _　ｧ　　　/ /　/ ／
　　　{ﾊ/　 ヽ　 / ,＞、 　　　 イ/／ 从ﾊ
　　　 ／ﾆ三ﾆ/ ´／/ ｀,l二二二二 ﾍ, 　　 lヽ
　　 /／三三ﾆ＼　 　 ヽ'三三三三ﾆﾑ　　 l　i
　　l　二二二三ﾆ＼　　　ヽ三三三三 ﾊ 　 l　l _ _
　　 l/::::::::::::::::＼ヽ二ヽ_ ィ:::l二二二 ヘヽ.　 l　li .} l Yヽ
　　　:::::::::::::::::::::::ヽ: : : :l:::::::::i: : : : : : i:::::::::ﾑ　| ﾉ　しJゝ'
　　　ﾏ::::::::::::::::::::::::ヽ: ::|:::::::::|: : : : : ::ﾊ::::::::ヽ .l　　i ヽ .}





　　　 　 　 　 　 /　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 :.
　　　　　　　 　 ' 　　/ 　 　/　 　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　 　　ｉ　 　' 　 　/l 　 　 l 　 ﾄ.　　　　　　 l　｝
　　　　　　　 　l　　 　ﾊ-/‐l , 　　|、 」_!　 ,　　　　 | /
　　　　　　 　 八 　∨ ｊノ　.|ﾊ. 　 | ヽﾊlヽ/　　　　//
　　　　　　　　　 ヽ ハ ヾﾋテ'　＼|｀ﾋテ>ﾊ　　　 /, |
　　　　　　　　　　 |　 ゝ　:::::　 　 　 :::::　厶ｲ　 /∧|
　　　　　　　　　　 | 　∧　　　 ′　　u.　 _, l　 '/　　　 「……えっ？」
　　　　 　 　 　 　 И　　ト.　　 c 　 　 .イ/: l　/
　　　　 　 　 　 , -‐ﾍ. 　|l　｀≧=-＜__|_厶　 ∧
　　　　　　　 ／＞ ､　ヽ|｀丶､　　　　/　/　∧厶ヽ
　　　　　　 /⌒′　 ＼　 　 　 ー=≠＼^ ｲく/　＼>､
. 　　　　　/　　 　 　 　 丶 、　　　 　 ／ヽ 　}　 　 }∧
　　　　　 {　＼　　　　 　 　 |｀ ーｒ‐ ´ 　 | ＼!　　 /　}

842： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:22:18 ID:qAp1v1OI00



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≦＞　＜≧
　　　　　　　　　　　　　　　　_　≦ ＝∨== ≧、
　　　　　　　　　　　　　 ／:.:.　:.:.　:.:.　:.:.　:.:. :.:. ヽ、
　　　　　　　　　　　　/ :.:.　:.:.　:.:.　:.:.　 :.:.　:.:.　:.:. :.ヽ
　　　　　　　　　　　/:.:.　:.:.　:.:.　:.:.　:.:.　 :.:.　:.:.　:.:. . ミx_
　　　　　　　　　　　:.:.　:.:.　:.:/ l:.:.　:.:.　:./ :.:.　:.:.　:.:. :.:
　　　　　　　　　　 l/l :.:. --/ーl ´l:.:. :.:./ヽ:./＿:.:. :.:.l:.: ﾄ
　　　　　　　　　　　 l:.　:.:./ |／|ヘlﾍ:.: l　|/ﾍ/ ﾘ :.: :l :.:l
　　　　　　　　　　　 ﾊ:.:/ヽ≡≡　　丶|　ミ≡ /:.: / :人
　　　　　　　　　　　 从ミ=-::::::::　　　　　:::::::: /:.:/:.:/:.:{　　　 「えっとねー……なんかよく分からなかったけど、
　　　　　　　　　　　　　ハ　　　　ゝ＿ｧ　　／イ:.:/ :.:从　　　 ノエルお姉ちゃんがいっしょーけんめい、
　　　　　　　　　　　　 /ヘl＞ 、　　　　　　, /:.:イ :.: :.:ﾘ　　　 なんかやってるのはよく分かったし、
　　　　　　　　　　　　　　　/ 三三三三三7ﾍ从　∨∧　　　 そんなノエルお姉ちゃんを見てたり、
　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三三ﾘ;＼　　　　　　　　お話を聞いたりするのは、なんか楽しかった！」
　　　　　　　　　　　　　　　|;;;;;y- ｭ-y-、;;;ヽ ;;;;;;＼
　　　　　　　　　　　　　　　l;;;;;;l　 ﾖ:::ﾄ　ﾘ;;;;;l＼ ;;;;; ＼
　　　　　　　　　　　　　　　.l／;=-l:::::ゝ,ｲ;;;/　 ＼ ;;;;;; ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 l;;;;;;;;;;;l::::l;;;;;;;;l;l　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　 l;;;;;;;;/::::::ヽ;;;;;;;l




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　　 　　″
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′
　　　　　　　　　　　　　, ′　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
　　　　　　　　′　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ′
　　　　　　 ./　　 　 /　　,　　　　　　 　 　 　 　 　 '.
　　　　　　/　　 　 /　　 '　　　　　　　 　 　 ⅰ　　　.　　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　/　/　 　,′　/　　　　!　　　　　　　　 ｜
　　　 .／　ｲ i　 　{　//　/{　 "/　／'　/　 　 ｌ ⅰ　　}　　 　, ￤
　　　　／　i :|　　　/,'{ト㌣!　}/／ /　/ },′/ ｌ　；　　　　　 / ⅰ
　　..′　　八|　　ⅰi ik冬ミメv'　 ′'　‐‐-　.」　'　 /　　 　 　 ;
　　 {　　　'　 | 　 八i { 乂::::ｯヽ　　　　 　- -　}ノ　/ 　,　　　　　　　「そ、そうなんだ……」
　　..! 　（ 　 ｜ 　　 ＼　　　　　　　　 艾::::茨｀ y 　／/
　　　　　 ヽ ｜　 {　,∧＼　　　 　 　 　　　　 _ノイ　 / 　 .　'
　　　　　　　｜　∧ {: : :.、　 　 ｀　 　 　 U 　 小ﾘ　/　 ｲ-‐‐ｧ
　　　　　　　..|　（: :ヽ: : : :＼ 　 _　　　　 　 . ｲ/　 　 ／ ;. :: :
　　　　　　　/,: : ＼: :＼: : （　 、 ｀ 　 ..:＜)）/　　xく. :_/_彡'　 　 　 　 -‐-､
　　　　　　 / （: :: :: :＼: : : : ℃o｡二.,,_彡'　/　／ }ノ¨¨ ヽ 　 　 　 ´　　´￣)
　　　　　　,′　＼: : : : . . . . . . _＿._._._:_ : /／ : : {: :ヾ: : : :.　　／　／　／ )
　　　　　　　　　 {_＼: : : : . . . . . . . . . -= : : : : : :∧: : : : : : } ,:'　　 　／ ／
　　　　　　　　　　 　 丶: : : : . . . .‐------‐. : :/ 　 、: : : ._/　　　　 .／


　　　　　┌────────────────────┐
　　　　　│どうやら少女は、「何か」という曖昧すぎる　　 　 .│
　　　　　│観点で、ノエルの仕事ぶりを観察しつつも、　　....│
　　　　　│彼女なりに楽しんでいたようでした。　　　　　　　..│
　　　　　└────────────────────┘

　　　┌───────────────┐
　　　│「何か」が何をさすのか、　　　　　 　 │
　　　│もちろんノエル自身には、　　　　　　.│
　　　│よく分からなかったのですが。　　　...│
　　　└───────────────┘

.

843： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:22:33 ID:qAp1v1OI00



　　　　　　　　　　　　　　　　|＼_ ￣ﾄ､ｰ―-､
　　　　　　　　　　＿＿＿＿_＞　＼| Ｌ＿＿_|
　　　　　　　　　　＞＿＿＿__　　　　__＿　＜
　　　　　　 　 　 l／　 　 　 　 ヽ　／ 　　 ＼!ゝ
　　　　　　　　／　　　 　 ／ﾐヽ Vr勿＼　　 ＼ヾ
　　　　　　 ／／　　＞-―┴┴-　∠.:＼lVVV＼＼
　　　　　∠／　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ゝ　》
　　　　　/:/: . : /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : .. :ヽ: . :}: | ﾉ
　　　　 /:/|: . /: . : . : . : . :/: . : . : . : . : 　.　　 ',:.:| :∧
　 　 　 |/ :|: /: . : .:/: . : . ﾊ:: . : . : . : . : . :　 . 　', |'　 |
　　　　　j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : .// /ﾚ'|i ト､|:　. Ｎ　　ｌ　　　　 「たぶんだけど、ノエルお姉ちゃんは、
　　　　　　ハl 　 l i.〃　　__＼　|. , _´_　＼ヽ l i |.| l　l|　　　　 センシャさんを動かす為に、頑張ってたんでしょ？」
　　　　　 ヽ!　 ハ 〃_,r=＝ﾐ　ヽ! 　r＝=､　　l l !.| l　|
　　 __　 　 i Y/ 　 Y　　 　 　 　 　 　　　 / 》 ///i |.　|　　　　「それじゃあ、ノエルお姉ちゃんは、
　　 i ヽ　　.| l !　 .ハ ´´ 　　 _'＿　　´´ イ/ ./ﾚ'| .i ト､|　　　　センシャのおいしゃさんを、
　　　ヽ ヽ　.ハ〜､ゝ＞.、 　　{´　ｿ 　 ∠/ //ﾚﾍ ﾄヽﾊﾉ　　　 一生けんめいやってたんだねっ！」
　　　　ヽ .ヽ,_ｒ ､,､､　 --｀＞ｧ ｀ _´　´ﾑ ム/r ､
　　　　 ﾉr'^ヽr‐､_,-'ヽ: ヽ'' ~　　　　　~-y/　ヽ_　　　　　　　　「センシャのおいしゃさんができるなんて……
　　　　 i ー‐､冫-i 、　ヽ: ヽ_　　　　　 ／:/　　 ヽ　　　　　　　やっぱノエルお姉ちゃんは、すっごいなぁ……！」
　　　　 | -ーｖ'　 ﾄ　､　　丶 ヽ _: -_／: ／　　　 ﾉ,ヽ
　　　　 ゝ　--'　ﾉ: ヽヽ､　　 ~ ヽ:ヽ^:.／　　_ -　~/: :i
　　　　 |ヽ　　 ./:i: :.',　 ` ー　-''- `' -- '- - ' ~ /: : : i
　　　　 | :|　　 .i:.ﾉ: : :',　　 　　　　　　　　　　i ./: : : : :i





　　　 　 　 　 　 /　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 :.
　　　　　　　 　 ' 　　/ 　 　/　 　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　 　　ｉ　 　' 　 　/l 　 　 l 　 ﾄ.　　　　　　 l　｝
　　　　　　　 　l　　 　ﾊ-/‐l , 　　|、 」_!　 ,　　　　 | /
　　　　　　 　 八 　∨ ｊノ　.|ﾊ. 　 | ヽﾊlヽ/　　　　//
　　　　　　　　　 ヽ ハ ヾﾋテ'　＼|｀ﾋテ>ﾊ　　　 /, |　　　 「……戦車、の……医者？」
　　　　　　　　　　 |　 ゝ　:::::　 　 　 :::::　厶ｲ　 /∧|
　　　　　　　　　　 | 　∧　　　 ′　　u.　 _, l　 '/　　　　　 「まあ、確かに、整備や修理をするのが、
　　　　 　 　 　 　 И　　ト.　　 c 　 　 .イ/: l　/　　　　　　ボクの仕事の一つだとは思うけど……
　　　　 　 　 　 , -‐ﾍ. 　|l　｀≧=-＜__|_厶　 ∧　　　　　　医者とは、ちょっと違う様な……」
　　　　　　　 ／＞ ､　ヽ|｀丶､　　　　/　/　∧厶ヽ
　　　　　　 /⌒′　 ＼　 　 　 ー=≠＼^ ｲく/　＼>､
. 　　　　　/　　 　 　 　 丶 、　　　 　 ／ヽ 　}　 　 }∧
　　　　　 {　＼　　　　 　 　 |｀ ーｒ‐ ´ 　 | ＼!　　 /　}


　　　　┌─────────────────────┐
　　　　│少女の、思わずあぜんとするような例えに、　　　　.│
　　　　│ノエルは思わず、きょとんとしてしまいました。　　　.│
　　　　└─────────────────────┘

　　┌────────────────┐
　　│ああ、幼い子どもというのは、　　　　　 │
　　│何とも不可解で不条理なことを、　　　 .│
　　│平然と、平気で言うのだろうとも、　　　.│
　　│ノエルは思いました。　　　　　　　　　　..│
　　└────────────────┘

.

844： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:23:04 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　　　　　　　／　 　 　 /　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 ヽ 　 　ヽ
　　　　　　　　　　　/　　/　　　 |　　 /　　 ﾊ　　　 '、
　　　　 　 　 　 　 　 　 ,′　　　/　 /∨　 j∧　　 ハ
　　　　　　　　　　 {　　｛　　　　｛/l/⌒| 　 厂Lj V
.　　　　 　 　 　 　 ∨　　　　　　代)::ｱ ￣ ｲ):ｱ ﾘ　 l |
　　　　　 　 　 　 　 ｝　八. 　 八|　､､､　　　　　/　八|
　　　　　　　　　　　ﾉヘ::::::..　　 |＼　　　　'　　,′,′　　　 (……戦車のお医者さん、か……)
　　　　　　　　　　　　　 ヽハ.　 |、 　　ー　　ﾉ　/
　　　　　　　　　 　 　 　 ｲ::::｝　:|: ＞　,_ 　＜|:: ﾘ　　　　　 (……まあ、医学の資格だって、
　　　　　　　　　　　　　　厂V{　ﾄ､ 　 ｛　ﾉY＾|::人　　　　　 一応持ってるから、決して間違いって訳では、
　　　　　　 　 　 　 　 ／⌒　 ∨　￣￣　人_|/＿＞　　　 .無いんだけどね……)
　　　　　　　　　　 ／(＞┬-､　`ー─=彡　　〉｀ヽ
　　　　　　　　　 /⌒＼／　　＼　 　 　 　 ／　 }ハ
　 　 　 　 　 　 /　　　 ヽ　　　 ｝＼＿roイ　　}　　 ',


　　┌───────────────────┐
　　│けれども、不可解な形容そのものは、　　　 　 │
　　│不思議と不愉快ではありませんでした。　　　...│
　　└───────────────────┘

　　　　┌────────────────────────┐
　　　　│幼稚で、けれども純粋でもあり、　　　　　　　　　　　　　　......│
　　　　│ノエルの中にない概念を教えてくれる少女のことを、　　......│
　　　　│少しだけ好ましいなと、ノエルは思いました。　　　　　　　.....│
　　　　└────────────────────────┘

.

845： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:23:18 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　　　　　　　　 　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　|＼_ ￣ﾄ､ｰ―-､
　　　　　　　　　　＿＿＿＿_＞　＼| Ｌ＿＿_|
　　　　　　　　　　＞＿＿＿__　　　　__＿　＜
　　　　　　 　 　 l／　 　 　 　 ヽ　／ 　　 ＼!ゝ
　　　　　　　　／　　　 　 ／ﾐヽ Vr勿＼　　 ＼ヾ
　　　　　　 ／／　　＞-―┴┴-　∠.:＼lVVV＼＼
　　　　　∠／　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ゝ　》
　　　　　/:/: . : /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : .. :ヽ: . :}: | ﾉ
　　　　 /:/|: . /: . : . : . : . :/: . : . : . : . : 　.　　 ',:.:| :∧
　 　 　 |/ :|: /: . : .:/: . : . ﾊ:: . : . : . : . : . :　 . 　', |'　 |
　　　　　j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : .// /ﾚ'|i ト､|:　. Ｎ　　ｌ
　　　　　　ハl 　 l i.〃iｼﾄ、＼　| ,. ＝､＼ヽ　l i |.| l　l|
　　　　　 ヽ!　 ハ 〃弋歹　　ヽ!　 代歹　〉　 l l !.| l　|
　　　　　　i Y/ 　 Y　 　 　　　　　　￣　/ 》 ///i 　|.　|
　　　　　　.| l ! 　　 |´´´ 　｀　　　　´´´イ// /ﾚ'| 　i ト､|
　　　　　 　 ハ〜､ゝ＞、 　 ー　　　∠/ / /ﾚﾍ　ﾄヽﾊﾉ　　 「……私ね、実はね、お医者さんになりたいの」
　　　　　　 　 ﾚ//, ､/⌒ ＞ - ｧ　´ ﾑ ム/
　　　　　　　　 /,.-/_　く　 `ー '"´　　 ﾉ　 ＼　　　　　　　　 「みんなのおケガをパパっとなおせちゃう、
　　　　　　.　／　＿_）／｀ｰ--- ‐ '"ﾍﾍ　　　ヽ　　　　　　　　ステキなお医者さんだよ」
　　　　　　 / 　　 ___ﾉ　　　　,.　　　　　ｉl　　　　〉
　　　　　　 !　　　__,ﾉ　　　／　　　　　　ヽ　　　l
　　　　 　 .ﾊ　　　i ゝ、　　',　　　　　　　　i　＿ ヽ、
　　　　　/〈^ー- ﾍ /　　　ヽ　　　　　　 /´　　 二i _,／⌒i
　　　　く　　`ー- / }　　　　 丶　　　　/　 ／´　　　　___ノ
　　　　　i　　　　/ /　i　　　　　　　　　|　 i　　 ヽ.__ノ　ヽ
　　　　　|　　　/ / !　l　　　　　 ／　 /!　.|　　　　　　　、 ＼
　　　　＜`ー '　＼　 !　　__ _／　　　　>　ヽ,　 ,　 ﾄ､　 ＼　 ヽ
　　　　　 ｀ヽ-'"／ ヽ.,___　　　　_____,イヽ　 /　/ 　| ヽ　ヽ `ー'
　　　　　　　|／　　　 |　 `ー‐‐' 　 　| 　 V__ノ　|　|　 ヽ _〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ'


　　　　　┌──────────────────┐
　　　　　│ノエルが軽い感慨にふけっていると、　　 　 │
　　　　　│少女が自分の夢を、とうとつに、　　　　　　...│
　　　　　│とつとつと語りはじめました。　　　　　　　 　 │
　　　　　└──────────────────┘

.

846： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:23:31 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　 　 /　　　　　/　　　　　　　　　　 }　 　 　 　 　 ヽ
　 　 　 　 　 　 　 / /　　　　::　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　 / /　　　　.:::|
　　　　 　 　 　 ,′　　　|　::/:| 　 　 | /　│l　　　 |　　　　　　　｝
　　　　 　 　 　 　 |　 　 |　 |: |ｉ:: 　 │-‐=l∧　 　 |　　　　　　　　　　｝
　　　　　　　　 |　 |八_|八　|｀|ﾊ＿:Ｎ　＿　　＼{∨　　　　　　　j:::　 ﾘ
　　　　　　　　 |　 　 iﾊ ｘ气ミ　　　　　ィ弍≧x　/　　/　 　 　 /::::../
　　　　　　　　 |　　　::::. 　 Vｿ　　　　　　V)ソ'"/ 　 /　 　 　 /:::::./
　　　　　　　　 |　:|　 i::::　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　/:::::./
　　　　　　　　 ヽ∧　ｉ:::i　　　'　　 　 　 　 　 /　／　　　　 /:::::ｲ
　　　　　　　　　　　＼八　　　　　　　 　 　 /／|　　　　　.:::::八{
　　 　 　 　 　 　 　 　|　 ヽ 　 ‘ ヽ　　　　 ´　　|　　　　/∧｛
　　 　 　 　 　 　 　 　|　 　 ＼　　　　　 　 イ　 |　　　://　　　　　 「……どうして、医者になんてなりたいんだい？」
　　 　 　 　 　 　 　 　| ∧　　个:::--r　´　　　　|　　.:/|:|＼
　　 　 　 　 　 　 　 　l/ ハ 　 |厶-ハ＿,／⌒Yﾚ|　::| jﾉ　 ｝
　　　　　　　　　　　　　 　 j_／ 　 ⌒／〈　　/ |　|　∧　　〈
　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　　/　 人_ノ,,人 ∨ 　＼.　＼
.　　　　　　 　 　 　 　 ＿人　 ＿_,/　　　ﾉ￣　／⌒⌒＼〉　　＼
　　　　　　　　　　　／　ー‐'´ 　 /　　／　＿/＿_＿_＿_ ＼　　ﾉ
　　　　 　 　 　 　 〈　　　　 　 ／{__／　／:::::::::::::::::::::::::::::::￣＼｛
　　　　　　　　 　 　 >　　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼





　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≦＞　＜≧
　　　　　　　　　　　　　　　　_　≦ ＝∨== ≧、
　　　　　　　　　　　　　 ／:.:.　:.:.　:.:.　:.:.　:.:. :.:. ヽ、
　　　　　　　　　　　　/ :.:.　:.:.　:.:.　:.:.　 :.:.　:.:.　:.:. :.ヽ
　　　　　　　　　　　/:.:.　:.:.　:.:.　:.:.　:.:.　 :.:.　:.:.　:.:. . ミx_
　　　　　　　　　　　:.:.　:.:.　:.:/ l:.:.　:.:.　:./ :.:.　:.:.　:.:. :.:
　　　　　　　　　　 l/l :.:. --/ーl ´l:.:. :.:./ヽ:./＿:.:. :.:.l:.: ﾄ
　　　　　　　　　　　 l:.　:.:./ |／|ヘlﾍ:.: l　|/ﾍ/ ﾘ :.: :l :.:l
　　　　　　　　　　　 ﾊ:.:/ヽ≡≡　　丶|　ミ≡ /:.: / :人　　　「うん、だってお医者さんは、
　　　　　　　　　　　 从ミ=-::::::::　　　　　:::::::: /:.:/:.:/:.:{　　　　みんなの役にたてるでしょ♪」
　　　　　　　　　　　　　ハ　　　　ゝ＿ｧ　　／イ:.:/ :.:从
　　　　　　　　　　　　 /ヘl＞ 、　　　　　　, /:.:イ :.: :.:ﾘ　　　「今は、センソーちゅーで、おケガする人だって
　　　　　　　　　　　　　　　/ 三三三三三7ﾍ从　∨∧　　　 でてくるかもしれないから……
　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三三ﾘ;＼　　　　　　　 .そーゆー人たちを助けたいなーって、思ってるの」
　　　　　　　　　　　　　　　|;;;;;y- ｭ-y-、;;;ヽ ;;;;;;＼
　　　　　　　　　　　　　　　l;;;;;;l　 ﾖ:::ﾄ　ﾘ;;;;;l＼ ;;;;; ＼
　　　　　　　　　　　　　　　.l／;=-l:::::ゝ,ｲ;;;/　 ＼ ;;;;;; ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 l;;;;;;;;;;;l::::l;;;;;;;;l;l　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　 l;;;;;;;;/::::::ヽ;;;;;;;l


　　┌─────────────────────────┐
　　│……ノエルは、思いました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　│少女の、曖昧で純粋な夢にすら、　　　　　　　　　　　　　　　　.│
　　│戦争という残酷が時代の影が差し込んでいるのかと。　　　....│
　　└─────────────────────────┘

　　　┌─────────────────────┐
　　　│もしかしたら、この時が平和な時代だったら、　　　 │
　　　│少女は、もっと別の、夢らしい夢を、　　　　　　　　　│
　　　│夢見ていたのかもしれないと。　　　　　　　　　　　　.│
　　　└─────────────────────┘

.

847： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:23:44 ID:qAp1v1OI00


　　┌───────────────────┐
　　│けれどもノエルは、少女の夢を否定する　　　..│
　　│気には、どうしてもなれませんでした。　　　　　│
　　└───────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　 　 /　　　　　/　　　　　　　　　　 }　 　 　 　 　 ヽ
　 　 　 　 　 　 　 / /　　　　::　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　 / /　　　　.:::|
　　　　 　 　 　 ,′　　　|　::/:| 　 　 | /　│l　　　 |　　　　　　　｝
　　　　 　 　 　 　 |　 　 |　 |: |ｉ:: 　 │-‐=l∧　 　 |　　　　　　　　　　｝
　　　　　　　　 |　 |八_|八　|｀|ﾊ＿:Ｎ　＿　　＼{∨　　　　　　　j:::　 ﾘ
　　　　　　　　 |　 　 iﾊ ｘ气ミ　　　　　ィ弍≧x　/　　/　 　 　 /::::../
　　　　　　　　 |　　　::::. 　 Vｿ　　　　　　V)ソ'"/ 　 /　 　 　 /:::::./
　　　　　　　　 |　:|　 i::::　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　/:::::./
　　　　　　　　 ヽ∧　ｉ:::i　　　'　　 　 　 　 　 /　／　　　　 /:::::ｲ
　　　　　　　　　　　＼八　　　､__　　　　 　 /／|　　　　　.:::::八{
　　 　 　 　 　 　 　 　|　 ヽ 　　　｀¨´ .　　 ´　　|　　　　/∧｛　　 「……うん、良いんじゃない、かな」
　　 　 　 　 　 　 　 　|　 　 ＼　　　　　 　 イ　 |　　　://
　　 　 　 　 　 　 　 　| ∧　　个:::--r　´　　　　|　　.:/|:|＼　　　　「いつの日か、君が大きくなったら……
　　 　 　 　 　 　 　 　l/ ハ 　 |厶-ハ＿,／⌒Yﾚ|　::| jﾉ　 ｝　　　 お医者さんになれると、いいね」
　　　　　　　　　　　　　 　 j_／ 　 ⌒／〈　　/ |　|　∧　　〈
　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　　/　 人_ノ,,人 ∨ 　＼.　＼
.　　　　　　 　 　 　 　 ＿人　 ＿_,/　　　ﾉ￣　／⌒⌒＼〉　　＼
　　　　　　　　　　　／　ー‐'´ 　 /　　／　＿/＿_＿_＿_ ＼　　ﾉ
　　　　 　 　 　 　 〈　　　　 　 ／{__／　／:::::::::::::::::::::::::::::::￣＼｛
　　　　　　　　 　 　 >　　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼


　　　　　　┌──────────────────┐
　　　　　　│ノエルは、おせっかいな否定ではなく、　 　 .│
　　　　　　│消極的な肯定をしました。　　　　　　　　　　..│
　　　　　　└──────────────────┘

　　┌───────────────────┐
　　│たぶん、おそらく、その方が、　　　　　　　　　　│
　　│少女のためになる……かもしれないと、　　　 .│
　　│ふと、ちょっとだけ、思ったからです。　　　　　 │
　　└───────────────────┘

.

848： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:23:58 ID:qAp1v1OI00


　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ ,　　　　　　　　　/　　　,
　　　　　　　　　　　　 　 /　 7　　　　　/´￣｀`　　　/　　　　　　i　 　 ∨
　　　　　　　 　 　 　 　 /　 .7　　　// /　/　/　　　ｲ　　　　　 }-ト､　　 i
　　　　　 　 　 　 　 　 /／ ,i　　　7 }/ | /　/　 .／.　 　 　 　 / /　 ｀ヽ､}
　　　　　　　　　　　 　 '´／'|　 　 !{ /　{7 ./　／/ 　 　 　 　 / ,′　　　/＼　　}
　　　　 　 　 　 　 　 ／/　! .|　 |　ハ、_/／　/　　　　　 ／ /　/　　./　　 ヽ/
　　　　　　　　　　　 ｸ /　 .| i{　 |　 z≦ﾆﾐ､　′　　　 ／ ﾑｲ　/　　/　,　　〃
.　　　　　　　 　 　 　 ´　　 i |V　! 〃　　 ヾ/　　 　.／　　　　/／i /／ﾑイ}　/,′
.　　　　　　 　 　 　 /　　　｜!:∨i 　 　 　 /　　.／´　　　_,z==ミ_ '　　　ﾑｲ／
　　　　　　　　　　　|　.／ .∧∨', !／/／/.,／´　　　　　 ´　￣｀ヾzトz-.／
　　 　 　 　 　 　 　 {/ / /　 i.|i　i!　 　 /´ 　 　　　　　　　　　　　 Ⅵ／　　 /　　「えへへっ……♪
　　　　　　　　　　 　 / /　　 | |i. ｀　　　 　　、 　　　　　　 　 　　-= ｨ　 ／　　　　ありがとっ、ノエルお姉ちゃん」
　　　　　　　　　　　ｰイ.　　　ﾘ∧　　　　 　　　　　　　　 ／/／/／ /／　　./
　　　　　　　　　　 　 / /.　 　　 ∧　　　　r-　_　　 　 　 　 　 　 　ィ　　　　/
　　　　　　 　 　 　 ./ /|.　/ 　 　 ∧　　　 V. 　　__｀;　　 　　　　／　　　／
　　　　　　 　 　 　 | /｜｜, 仆　|:::::::、　　 　　　_.ノ　　　　　　 ￣/　／y　 　 　 /!
　　　 　 　 　 　 　 ,' 　 !　i/ .j.| ｿ.―-へ 　 　 　 　 　　＿＿_, -‐= ￣￣￣￣￣
　　　　　 　 　 　 　 　 r-―-=ﾆ三三三≧==-- ――" 　　　＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　　 　 　 　 　 　 1ﾆ三三三三-=ﾆ　 　　　　　　＿-=三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　／-=ﾆ三三-=ﾆ　　　 　 　 　-=三三三三三三三三三三三

　　┌───────────────────┐
　　│自身の夢を率直にほめられて、　　　　　　　　 │
　　│真っ直ぐな少女は、素直に喜びました。　　 　 │
　　└───────────────────┘


　　　　┌────────────────────┐
　　　　│そして、自分のことをちゃんと見てくれて、　　 　 .│
　　　　│認めてくれる、ノエルのことが、　　　　　　　　　　 │
　　　　│ますます好きになりました。　　　　　　　　　　　......│
　　　　└────────────────────┘

.

849： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:24:22 ID:qAp1v1OI00


　　┌───────────────┐
　　│大人な兵士たちも好きだけど、　 　 .│
　　│彼らよりは歳が近くて。　　　　　　 　 │
　　└───────────────┘

　　　　　┌────────────────┐
　　　　　│思わずあこがれてしまうぐらい、　　　....│
　　　　　│キレイな顔をしていて。　　　　　　　　　 │
　　　　　└────────────────┘


　　　　 /.. .: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : 丶
　　 　 ,′.: : : : : : : : : : : : :::|: : : : : : : : : : : : : : : : : : i}: : : : : : : :::.
　.　　/ . .: : : : : : : : : : : : : ::|: : : : : : : : : : : : : : : l : : i}: : : : : : : : :::.
　 　 ′.: : : : : : l: : : : :/| : /|: : : : : : : : :|: : : : : :｜: ::i}: : : : : : : : : ::i
　　/ . .: : : : : : ::! : : : :{ | /　: : : : : : : : :l: : : : : : :ﾄ; : ｉ}: : : : : : : : : :::l
　 ,'. . .:: : : : : : : ! : : : :| l;′ i: l : : : : : : ｌ: : l: : : : | '; :ｉ}: : : : : : : : : :::|
　 l. . .:: : : : : : :/! : : : :|　 　 И: : : : : : :| : ;i: : : : |　ﾚl : : : : : : : : : : |
　 |. . . : : : : : : | ￣￣　　　　 ｌ : : : : : : |／l_:_:_:_:| 　 !: : : : : : : : : : :|
　　. . l}: : : : : : l　 .ｨ'――…　 ￣￣￣　…――-､　!: : : : : : : : : : ;
　 ヽ. .l: : : : : : :| 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,': : : : : : : : : : ,
　　 ∨: : : : : : :!　,-=＝=x 　　 　 　 　 　,,ｨ＝=ミ､ 　′ : : : : : :｜:/
　　　|. . : : : : : |　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　 / : : ; : : : : : :|:,′
　　　ｌ. . : : : : : ﾄ, 　ﾍﾉﾍﾉ　　　　 、 　 　 ﾍﾉﾍﾉ　': : ::/: : : : : : :;′
　　　|. . : : : : : |ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　 / : ／: : : : : : :/
　　　|. . : : : : : |込　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ムイ: : : : : : : ;ｲ{
　　　|. . : : : : : |/∧　　　　　　｀　　 ´　　　　　　从: : : : : : ハヽ、
　　　|. . /i : : : |//'{ﾍ、　　　　　 　 　 　 　 　 ／//i}: : : : :/　 丶 ﾆ=-
　　　|. /　l : : ::!/　∨≫ 、　　　　　　　　 ィ//}'///|: : /l/
　　　|/　　l : : :|　／∨i}/|　　　　_ 　 　 　 |'/ ﾚiﾙ'/!: /⌒ヽ、　
　. 　 　 　 l/l／　{ 　 ＼ir! 　 　 　 　 　 　 !／　　ﾚ| ;′　／⌒ヽ＿
　　　　　　 ＿＿yv　　　||ー‐==ニニ＝彡'ｌ|,へ　　　ヽ　　　　／⌒ヽ
　　　　　／⌒ヽ／ 　 　 ||　　　　　　　　　 ||　　＼　　}-＝-≪
　 　　／　　　　 ＼　　　||　　　　　　　　／~　　　 ヽ〃　　　　＼

　　┌──────────────────┐
　　│自分の遊びに、よくつきあってくれて。　　　..│
　　│その上、お話だってよく聞いてくれて。　　　..│
　　└──────────────────┘

　　　　┌───────────────────┐
　　　　│そして、センシャさんも直せちゃうぐらい、　　　│
　　　　│頭だってよくて、なんでもできそうで。　　　　　 .│
　　　　└───────────────────┘

.

850： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:25:27 ID:qAp1v1OI00


　　　　　┌──────────────────────────┐
　　　　　│少なくとも、少女の主観において、ノエルはそんな存在で。　　　│
　　　　　└──────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　 |＼_ ￣ﾄ､ｰ―-､
　　　　　　　　 ＿＿＿＿_＞　＼| Ｌ＿＿_|
　　　　　　　　 ＞＿＿＿__　　　　__＿　＜
　　　　　　　　l／　 　 　 　 ヽ　／ 　　 ＼!ゝ
　　　　　　 ／　　　 　 ／ﾐヽ Vr勿＼　　 ＼ヾ
　　　　　／／　　＞-―┴┴-　∠.:＼lVVV＼＼
　　　 ∠／　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ゝ　》
　　　 /:/: . : /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : .. :ヽ: . :}: | ﾉ
　　　/:/|: . /: . : . : . : . :/: . : . : . : . : 　.　　 ',:.:| :∧
　　　|/ :|: /: . : .:/: . : . ﾊ:: . : . : . : . : . :　 . 　', |'　 |
　　　 j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : .// /ﾚ'|i ト､|:　. Ｎ　　ｌ
　　　　 ハl 　 l i.〃　　__＼　|. , _´_　＼ヽ l i |.| l　l|
　　 　 ヽ!　 ハ 〃_,r=＝ﾐ　ヽ! 　r＝=､ ∠ l l !.| l　|
　　　 　 i Y/ 　 Y　　 　 　 　 　 　　　 / 》 ///i |　|
　　 　 　 | l !　 .ハ ´´ 　　_ '＿　　´´ イ/ ./ﾚ'| ト､|　 「ねぇ、お姉ちゃん！」
　　　　　 ハ〜､ゝ＞.、　　Ｙ　 ｿ 　 ∠//ﾚﾍ ﾄヽﾊﾉ
　　　　　　　 ﾚｋ レ 　｀＞.- _　一´ﾑ ム/r　　　　　　「今度は、私のおべんきょーを見てくれないかな？
　　　　 　 　 　 ,／￣｀＞　-- ' _ ´ﾑ ム/　 、　　　　　私、ホントのホントに、お医者さんになりたいんだよねっ♪」
　 　 　 　 　 ／l　ヽ｀ ＼ー 、.　 　イf´┐Y　 ヽ
　　　 　 　 /　　＼　＼i＞ ー ´く ､｀ヽ　　}　　 }
　　　　 　 /　　/￣/7へ、 : : : : : v〉　　　ﾉ　　 i
.　　　 　 /　　 .{　　　　＾､} : : : : :/　　　 //　　 !
.　 　 　 /　　 f::.＼　　　　ヽ : : :」ー―‐く/　 　 |


　　　　┌──────────────────────────┐
　　　　│だから少女は、ノエルのことが大好きになったのでした。　　　　│
　　　　└──────────────────────────┘


.

851： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:25:48 ID:qAp1v1OI00



　　　 　 　 　 　 /　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 :.
　　　　　　　 　 ' 　　/ 　 　/　 　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　 　　ｉ　 　' 　 　/l 　 　 l 　 ﾄ.　　　　　　 l　｝
　　　　　　　 　l　　 　ﾊ-/‐l , 　　|、 」_!　 ,　　　　 | /
　　　　　　 　 八 　∨ ｊノ　.|ﾊ. 　 | ヽﾊlヽ/　　　　//
　　　　　　　　　 ヽ ハ ヾﾋテ'　＼|｀ﾋテ>ﾊ　　　 /, |
　　　　　　　　　　 |　 ゝ　:::::　 　 　 :::::　厶ｲ　 /∧|　 「……ああ、うん……別に、いいよ」
　　　　　　　　　　 | 　∧　　　 ′　　　　 ._, l　 '/
　　　　 　 　 　 　 И　　ト.　　`　´　 　.イ/: l　/　　　 「お仕事が忙しくなきゃ、で良ければ、ね……」
　　　　 　 　 　 , -‐ﾍ. 　|l　｀≧=-＜__|_厶　 ∧
　　　　　　　 ／＞ ､　ヽ|｀丶､　　　　/　/　∧厶ヽ
　　　　　　 /⌒′　 ＼　 　 　 ー=≠＼^ ｲく/　＼>､
. 　　　　　/　　 　 　 　 丶 、　　　 　 ／ヽ 　}　 　 }∧
　　　　　 {　＼　　　　 　 　 |｀ ーｒ‐ ´ 　 | ＼!　　 /　}



　　　┌───────────────┐
　　　│そしてノエルも、少女のことを、　　　.│
　　　│ちょっとずつ、少しずつ――　　　　....│
　　　└───────────────┘



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　……　… ────────────── …　……
　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　　─…
・　　━　　━━　━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━　━━　　━　　・

852： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:27:20 ID:qAp1v1OI00
とりま一区切り分やったので、今回はこの辺りで！
こんな感じで、地道に進めてければ良いかなーと
Ayayaビュアーというツール導入して、大分作業が捗る様になりました(^oヘ)

853： ◆HD5ItXoLGM：2019/08/24(土) 03:36:24 ID:qAp1v1OI00
後、別スレをやってた、というか、今も密かにやってたりします

始めた時は、そもそもちゃんと続けられるかどうかの見通しが不透明だったので、
こっそりしてたけど、最近、とりあえずは続けられそうな算段が立ったのと、
話の方も、「まあこんな感じかな？」という程度には進められたので

【ガルパン】大洗は大洗いされて大顕な様です
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1520277014/

またまた原作モノですが、多分だけど、ドラクエスレの方を楽しめた人なら、
その内の8割ぐらいは楽しめるんじゃないかなーという、
そんなスレになってる…かと、思います
良ければこちらもよろしくです(^oヘ)

ではでは、次回もなるたけ近い内に、よろしく?

854：令和もどこかの名無しさん：2019/09/16(月) 20:53:29 ID:vJZ76LZ.00
久々の投下乙！！

他のスレにはない、この独特の作風が良いんだよな。
別スレもチェックしてくる。

855： ◆HD5ItXoLGM：2020/01/01(水) 00:43:19 ID:lBHe5u7c00
とりあえずあけおめです(^oヘ)

年内にスレ埋めどころか、年内投下も、
ちょっと年末に色々あって出来なかったのが残念だけど、
まあ引き続き、別スレ共々、のんのんペースでやっていけたらなーと思ってます

それでは、今年もよいお年を

856：令和もどこかの名無しさん：2020/01/02(木) 15:55:59 ID:qs0RbkeY00
遅くなり申したがあけましておめでとうございます

857：令和もどこかの名無しさん：2020/01/03(金) 01:03:28 ID:GlG4Jhj.00
あけおめ

858： ◆HD5ItXoLGM：2020/02/26(水) 00:05:13 ID:GKzPvgpM00
こっちでも案内出しておきます。
投下出来てない状況で恐縮なんですが、
したらばの状況がかなり微妙なので、今後は普通のやる夫板に移転して、
そっちメインでやっていこうかなーって予定です。

埋めネタは…ここは完全にあぼるまではやって、
後は、書き溜めしつつ、どこかの短編スレに投げるか、
中編としてどっかに落とす予定なのかなーと思ってます。

諸々の準備整ったら、ツイッターの方で案内します。
こちらはとりあえず、あぼるまではそのままの予定です。
よろしくお願いします。

ttps://twitter.com/zakky_san7

859： ◆HD5ItXoLGM：2020/05/24(日) 16:12:40 ID:a3Hkfsjc00
こちらはお久です、密かに短編書いてました

ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-14214.html

結果的には、埋めネタでやっていた事を、濃縮還元した様な形になりました
というか、初めからこういう形式でやっていれば、もうちょい作業量減ったのかも
しれないと、ふと思ったり…

まあ、埋めは埋めで、個人的に大事なネタなので、
地道にやってかなきゃなーって感じです

とりま、近況報告と共に

860： ◆HD5ItXoLGM：2020/05/24(日) 16:31:29 ID:a3Hkfsjc00
とりま、しばらく現行はこちら

ttp://bbs.yaruyomi.com/ban/work/4f2a8eeb9569de11b8487a98e5730851

したらば、いつアクセス不可になるか分からんので、
普通板にメイン軸を移す事にしました

短編はさておき、長編はやれても今回のが最後だろうなーと
とにもかくにも時間が無い！
これと、埋めネタを完成させたら、やる夫スレ作者としては、完！

それまでは、なるべく限り、のんのんペースでやってきたいモンです
ではでは、また〜

861： ◆HD5ItXoLGM：2020/05/24(日) 16:49:01 ID:a3Hkfsjc00
リンクはこっち貼っとけば良かった(^_^;)
個人的に、板直の方が見やすい様に思える

ttp://bbs.yaruyomi.com/test/read.cgi/ban/1589736982/380-479
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