イ ミイ ヽ
／ ／ イ ´ 个 ､ ､ ＼
/ / ／ ／ / ハ
/ / / ／ /ｊ ! ',
! ′/ ｨ ／/{ .
| ! ﾘ / | ／ ィノ!∧ ｊ | 十つ ..十
iﾊ| ｊ/ｧ､!／ ／,ィ ／ｊ/ V i ! | フ ｰ┼‐
ｊﾊ个ｷｭ_／ｚフ⌒＞ ､ | ﾄ､ ｌ ! く__ .人
〉Lｿ ´斤ｙｒ‐､_ | | 彡⌒} ! j| ｡ノ は
イｊ ｌ / ゞ:;ソ ^´ | | 八 ｊ | ｲ!
/ ｊ八 ヽ ￣~ j | ィ_ イ ハ八
（ ｒ7 ｊアヽ､__ , /｢ ｊ ! ＼｀ー ､
} ﾘ / /⌒ﾟ ｀ ｲ ! / 人 ｀ヽ ハ
イ / / ⌒ ーｒ 彡´ | ｊ ! /｀ー ´￣ ＞､ ｊ
/⌒７/≧=ｭ､ ヽ |/ | { ムヽ ＿＿
/ニ７/ニｭ､ ヾ┬ ﾊ ヾ､ﾊ ヽ ムニﾑ タ ├
{ニ7/ニニニｭ､｢{ ﾄヾ､＿ X､ヽ :. イニニﾆｊ └ を
ﾏﾆ {ニニニニｊ! ゝー┴ 八 ｀ ハ } ｊ } ィニニニニﾘ
ﾏﾑiニニニフ{_ j!ハ / ,リ/ ﾉ_ ィニニニニニﾆﾄ
ﾏヽ､ニニ｢ニ≧、 ィﾊ ﾊ ｊノイ /ニニニニニニニﾆ! ヽ
ハﾆム､ニｊニニ≧≠ニﾆ!≧ｙ´イ7 /ニニニニニニニニ| } ┼─┼
/ ﾊニﾆ Vニニニニニﾆ7≠（(_⌒ヽ {ニニニニニニニﾆﾆ|! ﾘ □ﾆ□ ＿＿
{ / |ニﾘ /ニニニニニﾆ ｒｌヽ ヾ!ニニニニニニニニ|‐´ |￣￣￣| | ―‐|
ヾ |ﾆ7 /ニニニニニニ′ {Ｌﾑｊ/ !ﾏニニﾆﾆﾑニニニﾆ| ﾉニ| |ニニ| る
. ｊ/ /ニニニニニニ7 ｀ｰ个､__ノ ｊニニニﾑﾆ7ニニニ､ ノ に ｊ ｌ＿,
ｨ } 个ァニニニニニ７| ﾑﾆ ヽ＿ノｊニニﾆｊニ/ニニニ|! ＼
/（ ノ ｊ/ /ニニニニニニ!ﾑ ノニﾑ /ニニィニニニニニ|! ﾘ
{ ￣ /ニニニニニニニｊニニニニニニニ＞´￣ミヾニニｭ､ニ! （
｀ー ´|ニﾆア⌒￣￣~~｀ヽ￣￣≧｢ニニニニニニニニニニヾ|､ ーｲ
V´ィ }! }ニニニニニニニニニニニｊ ￣
今回はウソ紹介はありません。
登場人物については前スレを参考にして下さい。
.
このスレは？
・安価でゲームをするスレです。
・ルールは真・女神転生TRPG 魔都東京200Xを使います。
・世界観はよくある現代厨二退魔バトルものです。
・15禁くらいということにしておきます。セクシー系で。
・更新速度は亀の歩みです。
・平日毎日、平均４レスの投下を予定しています。
・が、出産しまして子どもたちの体調の問題により、連絡なしで休む可能性があります。
・安価は、範囲内の多数決で行います。
・そのため、雑談及び相談をしてください。
・展開先読み、ネタ潰しもどんどんしてください。
・>>1はせっかくだから書きおろしてみたよ。
┏───────────────────────────────────────┓
・前スレ（上の方ほど新しい）
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15956/1369357348/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15956/1363135694/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12766/1355187068/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12766/1348465861/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12766/1339549392/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1332300939/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1324955599/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1318653965/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1313541378/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1308013310/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1301360524/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1295329382/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1288919010/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1280966604/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1274484280/
・データ確認用wiki
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/
・月齢カレンダー
ttp://koyomi.vis.ne.jp/moonage.htm
・雑談所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1368666380/
┗───────────────────────────────────────┛
安価について
・このスレの安価は『範囲内での多数決』で行われます。
・安価に参加する方は、可能ならばトリをつけてくださると嬉しいです。
・試験的な試みとして、『観客ポイント』制度を取り入れております。
・トリをつけて安価に参加した方には、観客ポイントが１与えられます。
・現在観客ポイントは、新月の『絆の上昇』と満月の『ニャンコ先生及び墨目の悪魔改造』『幻死』に使われております。
トリってどうやってつけるの？
・名前欄に『#』を入れ、その後に好きな文字を入れてください。
・sage進行は、メール欄にsageと入れるだけです。
（ ,⌒) ＿,,..-―'' ﾞ―-..,, (⌒ヽ （
（ ⌒ヽ _,,...-‐‐''""￣ ／ / | ＼ （ ⌒) ゝ
ゝ ∧_∧__,,,....--―-..、 ／ / | ＼ ,,.( ）、,,(
( ﾁﾝﾎﾟ （´・ω・`） ,,,,,,,,,;;》》》〉〉ゞ ／ / | （ ゝ
_,,...-‐‐--..,,/つ(.::)oミ'' ／ / /> />
>〉〉》》》》>>,, `ヽ、,r'‾￣￣`ヽ、￣＋;￣￣ __￣￣ / ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,,￣￣￣￣￣￣
_____,,,...（,;;）/⌒ヽ、"",,, ヽ、 。..: ＿'. ! ..::::. / ...::::::.. ..::::::::........ ｡ﾟ｡,,,_ .....:::::::::::::::::::::
,,r''‾￣,,,,,,;;;;《《（,;;）;;）彡 ヽ 彡,,ゝ ／ | .::::: ＊....::::... ........＋:::::_,,..,,,,_..::::::::. ......::::::.....:.:
《《《<"" ,r';i;i/ ..::. 彡 ） ＋::: | ／...........::::::::..:::::.. 。...:::::::::. .::::::::........ ...::::::::::.. ::...
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〜；,,｡,r';i;i;i;i;i/ :::::::... :: ／ | .........:::::::::::::::::.........::...:::::::...::::::::::::。::::::.........::::::::
/w ｩ (⌒─⌒)... | ／。.....ﾟ .........。・...｡.... 。 。。..::::...... 。...::::::::... ......::::::::::::::::..
/;i;i;i ｩ'` ((´^ω^)) ｳﾏｽｗ ／〜〜・｡,,,,：〜"‾‾。〜・" ﾟ''〜｡,,, 。....ﾟ....... 。.....:::::::::..........:::::
/w;w;w, '` /つ(:::)) 新スレです ‾^^ﾟ〜・,,｡,, 。....ﾟ......。..。....
しー-Ｊ 楽しく使ってね
仲良く使ってね
7/8は新月の冒涜的な介入なので、絆を張っておきます。
新月のルール
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/38.html
１ 期間は新月の日中。一人につき一度まで。
２ 絆が上がってほしいキャラと、上げたい絆点数を書き込む。
なお、一度に投入できる観客ポイントは20までです。
３ 書き込み時間の『秒』がゾロ目の場合、指定した絆が上昇する。
４ 上昇した絆点数分、観客ポイントを失う。
５ 書き方は 「ＰＣ名」「絆対象名」ポイントだとありがたいです。
６ やる夫の妄想への絆を下げるときはゾロ目でなくてもよい事にする！
やる夫 → 蒼星石
と書かれた場合、どちらかが分かりにくいので、必ず「誰の絆表か」を前にお願いします。
観客ポイント一覧
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/81.html
注意！
絆は50を超えると上がりにくくなるので、投入量には注意してください。
絆一覧
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋.. やる夫 ..╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃入速貸本 95
┃妄想 69
┃鏡と茨の死神☆. 0
┃荒野の黒龍 64
┃隻眼の老人 39
┃千の化身 28
┃モーンブレイド.. 73
┃
┃>>蒼星石☆ 98
┃高良みゆき☆. 59
┃華琳☆ 41
┃>>夢宮アリカ☆ 14
┃>>やらない夫☆.. 17
┃長門有希☆ 0
┃水銀燈 87
┃クツキ 73
┃でっていう 61
┃鷹野三四 60
┃伊藤誠 56
┃ニャンコ先生. 51
┃阿部貴和 49
┃ルカ. 44
┃新城直衛 35
┃東田 38
┃真紅 32
┃ジャギ 27
┃シックス 19
┃こなた 17
┃霊夢 17
┃キル夫 17
┃紳士 15
┃間桐慎二 15
┃間桐雁屋 13
┃『傾国』 11
┃クラウザー. 12
┃泉教授 10
┃ニャル. 10
┃『万魔』 10
┃間桐桜 10
┃ロラン 9
┃ケンシロウ. 9
┃墨目 7
┃ナタル 6
┃金糸雀 5
┃ジェニュイン ...4
┃雛苺 4
┃間桐臓硯 4
┃お嬢さん 2
┃
┃翠星石☆ 37
┗━━━━━━━━━━━━━
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋.やらない夫.╋ LIGHT-CHAOS .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃ニャンコ先生☆ 60
┃翠星石☆ 51
┃>>やる夫☆.. 7
┃>>蒼星石 86
┃ディオ.. 58
┃>>夢宮アリカ 59
┃Ｌ 48
┃墨目 48
┃ノイマン 28
┃神楽 16
┃羽入 15
┃ニャルナンチャラップ 15
┃ロリカード 13
┃キュゥベぇ. 12
┃諫山冥 10
┃太公望 9
┃屈木 9
┃チョッパー 7
┃甲鱗様 7
┃鷹野三四 6
┃麻呂 5
┃キル夫 5
┃霊夢 4
┃『武僧』 3
┃ナタル 3
┃銀さん 2
┃ブーン 2
┃
┃通常攻撃 4
┗━━━━━━━━━━━━━
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋. アリカ ..╋ NEUTRAL-HEHO .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆ 33
┃ばっちゃ☆ 11
┃>>蒼星石. 97
┃エダ 88
┃>>やらない夫 70
┃ニャンコ先生. 53
┃マイケル師匠 50
┃翠星石さん. 46
┃カクリコン. 41
┃冥. 40
┃アンデルセン.. 35
┃ジェリド. 33
┃ケンシロウ 29
┃四ツ目 27
┃刹那. 22
┃キオ 22
┃真紅. 19
┃冬悟 16
┃クツキ 15
┃ミスト 15
┃先代 13
┃エミヤ 10
┃ドルキ 8
┃モズグス 8
┃鷹野三四 8
┃ナタル 7
┃霊夢 7
┃ルカ 4
┃志摩子さん 4
┃できる夫 2
┃キル夫 2
┃
┃拳☆. 0
┗━━━━━━━━━━━━━
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋ 蒼星石 ╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆☆ 29
┃翠星石☆ 44
┃>>アリカ☆. 22
┃志摩子さん☆. 0
┃>>やらない夫 73
┃ジャギ 69
┃上杉謙信 62
┃ケンシロウ 57
┃ニャンコ先生. 60
┃ハサザミノヒメ 48
┃キル夫 53
┃ミスト 45
┃華琳 40
┃ナタル. 39
┃屈木 30
┃四ツ目 24
┃冥 24
┃ニャル. 21
┃デュランダル. 20
┃『巨魔』 20
┃タカハシ. 15
┃フリット. 14
┃ロージェノム. 13
┃麻呂 13
┃キオ 12
┃ルカ 9
┃霊夢 9
┃吉良 7
┃麻呂重 6
┃鷹野三四 17
┃霊夢 13
┗━━━━━━━━━━━━━
志摩子サンハ アヤシクナンテ ナイデス
ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッ─────ッ！！ｗｗ
さて、明日が新月か
交渉相手の絆を上げるも良し、血族の絆を上げてトレースしやすくするも良し。手堅いところだと妄想の絆下げだな。ゾロ目でなくても成功するし。
『傾国』ことちひろさんの絆を上げるのも今のうち
あと、前スレは埋めネタが４本あるんでとっておいてください。
明日明後日は埋めネタ予定です。
これでいいのかな？
PC名 やる夫
絆対象 シックス
に1P
そしてやる夫の妄想の絆下げにも1P消費します
「絆対象名」金糸雀
ポイント4
「対象」妄想
「効果」４点下げる
ちょっと危ないんで下げておこう
やる夫 → 東田 ２ｐ
やる夫 → ルカ ２ｐ
「対象」妄想
５ｐ突っ込もう。トレースしたい相手はいくらでもいるし
やる夫 > ちひろ 20pt
えっ！？ これ……、下げるを書き忘れただけだよね？
アリカ ― 先代巫女 2点
やる夫 ― 金糸雀 4点
やる夫 ― 『傾国』 3点
やる夫 ― 東田 2点
やる夫 ― ルカ 2点
妄想下げ ― -10点
前スレで埋めネタをやります。今日と明日。この時間と昼ごろ。
レス数の関係上向こうはとっておいてくださるとうれしいです。
しかしいい親父さんやな、社長てだれやろw
ちひろさんの善い信者が誕生の予感
昼もガンガレ！
ケンガンアシュラ原作ネタですね。
長男です。
>>28
おおっとｗｗ
にほんゆうすう が に哺乳数 にｗｗｗ
ありがとうございます。
しかしやはりちひろは女神だったな(白眼
というか、ドクターキリコが出たせいで、性格が悪化した間先生にしか見えないw
上手く交渉できればしょぼい状態で無理やり連れてこれるし！
このままだと東京なくなっちゃって、それだと信仰してくれる人もお金もなくなって、それだとちひろさんには面白くないと思うんだけど。
うーん、情報が足りない
ニャルについてる理由：『血族』が鬱陶しい（楽しい経済活動の邪魔をする）から
だけで、好きにやれるとならば別に気にはしないんじゃない？
だからニャルも今回で死んでくれと願ってる訳で
あと、金糸雀のおみやげは、大方の予想通りアレです。
フロストずきん （非売品・売値1000）
頭部防具 物防1 魔防0
・妖精との会話判定の失敗を成功に変える。
現在の防具が 物防3 魔防3 のメタルクラウンのやる夫にはいらん子です。
ω つーか、妖精ってどこにいるんだお？
☆ 金糸雀と『邪悪帝国』の他は『糖分同盟』のブーンが妖精ですね。
且 売り払おう！
☆ まあ、売り払って消耗品を買うのは手でしょう。
☆ 他のセットも1000マッカ相当でしたし、必要な分だけ買うもよし。
蟻 欲しがってる人っていないの？
☆ 非売品ではありますからね。
☆ わらしべ長者を目指してこれから会いに行くシックスに渡してもいいかもしれません。
☆ では、安価 7/10中
プレゼントで貰ったフロストずきん、正直いらないけど。
１ 売り払って消耗品を買う
２ シックスにプレゼントする
３ とっておく。どこかで必要になるやもしれん
死語が他人を道連れにするとかコワイ
このままニャルについてるとちひろさんにとってマズイ事になるってあたりで交渉できるかなぁ？でもこれPL知識だからなあww
実際コワイ！
ニャルの目的：世界を混乱させたい（『天国』をこの世に作り上げたい）は
高位悪魔だとわかりきってる事な上に、現在は邪魔をしかねない『血族』をボロボロにする、
で利害が一致してるから微妙。一時的な利害の一致はその間は崩しづらいのよ。
クトゥグアという大きな災害に関してこちらも利害の一致を見て不干渉あるいは
対策としての一時的な同盟を組むことの方が便利かな
カクカク言うアレも幻死で見てるからそっちも説得材料ではある
珍しくフライング無しかにゃ？
おおっと、フライング可です。
失礼しました。
微妙だけど活動の実態は確かにあるのでここは「実体」かと。
>埋めネタ
霊夢の神はお金を投げ捨てると助けてくれるのか……ど、ドコカで聞いたようなお話ですね。それもすごい最近。
サゾヤ、ウツクシクテ、キヨラカナカミサマナンダロウナー。
>フロスト帽子の処遇
2で。
このまま持ち続けて、フロスト＝ヤルオ＝ノーデンスがニャルもろともクトゥグアを葬る勇姿を期待しても良いけど、流石に望み薄だろう……きっと。
わざわざ選択肢としてあるということは何かあるんだろう
埋めネタで長門やみwikiさんに着せよう！
レッツワラシベ
むだになるのもそれはそれで
絵的に見たい
２で
「どこかで必要になるやもしれん」ってのが
必要な妖精キャラを出してくれるフリなんだろうさきっと
（ちひろさんを認識しているように、明らかに異能を行使していない悪魔は認識できています。
『糖分同盟』のＬもロリカードも高位悪魔の下位分霊ですし）
賞味期限が明日のゴディバ（GODIVA）グランプラスを10箱もらえたりして
３
身長的に
暑いから仕方ない
>>967
＞神道系は『結社』との折り合いの悪い。
>>993
＞やる夫してもありがたい
＞翠星石屋やらない夫
>>62
なにそれわるい！
>>65
おおっと、ありがとうございます！
前スレ
>>998
やる夫専用女体盛了解。
みゆきさんは何を口走ってるんだｗｗｗ
>>999
フリット了解。私はアスノ家ではアセムが好きです。
>>1000
ぜったいあく了解。
正体を明かすべき時が来たようだな！
おごご、ありがとうございます。
>>68
やる夫を器にして女の子たちが突くシーンを見たいのかね？
そんなのが得なのって私だけじゃないのか？
下世話なガールズトークを交わしながら男心を弄びつつも決定的な行為には至らないという、ひどく悲しい展開になりますね。
我々の世界では御褒美です！
,;r────ｰｭ ; |l| ＼｀l::. | ;γ´ 'ヽ γ´ 'ヽ :,
,, ||￣￣||￣￣|| :|l|,､ .:i |::. | :; ||￣￣||￣￣|| ||￣￣||￣￣|| ;,.:'
,;:.: " || ||// || ~;:|l| ＼i |::. | || ||// || ,";; || || // || ,' γ´￣￣￣￣｀ヽ
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, '{ﾆニニニニﾆ} ";; |´ヽ＼ﾚ::... | |￣￣￣￣￣'| ;. |￣￣￣￣￣'| :||＿＿＿||＿＿＿|| ;:
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| その商店街はずいぶんと寂れていた。
| 雨をしのぐはずのアーチは陽光を遮断し半端な薄暗さを感じさせる。
|
| 並ぶ店舗の半分以上はシャッターが下りたままで、卑猥な落書きや謎のマークが並んでいる。
|
| やらない夫は額の汗を拭いた。雨が近いのか、空気がじっとり重い。
| 周囲を見回すが食品系の店は空いていない。
|
| 諦めて、自動販売機でスポーツドリンクを購入する。二本だ。
| そして口をつけずに目的地に向かった。
|
| 商店街を抜けた少し先に合ったのは、うっそうと雑草の生えた建物だった。
| 舗装されたタイルの隙間からも雑草が生え、数か月以上手入れがされていないのがうかがえる。
|
| 廃屋だ。打ち捨てられた……教会であった。
|
|「何の用だい？」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●）
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ ん、ああ、邪魔するぜ。
| ,.<))／´二⊃
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 教会はぼろぼろで、雨漏りの心配もあった。
| やらない夫は屋根に座る赤毛の少女を認め、目を細めた。
|
| 炎のように赤い。太陽のようにまぶしい。
|
|「あんたと話をしにきた」
|「ここの事をどこで聞いたのさ？ 女の子の家に無断で入ってくるとか趣味悪いわぁ」
|
| 挑発的な物言いを、やらない夫は文字通りに受け取る。
| 腹芸ができるような性格ではない。する気もない。
|
|「土足は悪いな、廃墟だと思っただろ。
| ここの事は久能さんって人に聞いた。知ってるだろ？」
|「クノ？ ……冬悟か。あのオヤジ、勝手に人んちバラしやがって」
|
| 飛び降りる少女。健康的なふともも。細いからだ。ひるがえるポニーテール。
| 口にはアイスキャンディーを銜えていた。
|
|「悪いけど、アンタと話す事なんかないね。帰りな」
|「そうはいかないな」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
/:.:.:.l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:./:ｲ ヽ:.l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.l＼
/:ｲ:.:,:.:.:.:.:.l:.ﾄ:.:.:.ll:.{ ',:ﾄ､:.:|ヽ:.__l:.:.:.:l:.ヽ
l:l:.:.:ｲ:.:.:l:.:|_| ',:.:.|ﾘ ﾘ ,斗!´ ﾘl:!:.:.:.|､:.:..
|:./人:.:.:.:|ﾘ ﾄ-!､ ,ｨ示オ!:.:.,:.lヽ:.
|/ｲ:.:.:､:.:.|下示ォ 込j |:.:./､!:.
､:|:l,:.:,ヽ:.:. 込ｿ , |:./ｲ/:., ……なんだテメェ。
l从l:.l,ゞ,ミ､ /,-':.:.:.:,
'，:ｰ-`､ vっ ,.ｲ:.:l:.:.:.:.:.:. 消えろってんだ。
l:.:.:.l:.:l:.＞ . _ ,.イ:.:.:|:.:.:.,:.:.:.:.:.:. ケガしないうちに失せろよ。
|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:.:lr,l ￣ !ﾆヽ､:.:.l:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.|, -r''"´ { _ ,- / ｀ｿ｀ヽ､:.:.:.
|:.:,ｲ | ,＿_｀_＿,/ / /｀ヽ:.
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/:.:,' Ｙ ｀ヽ､ﾍ::::/イ_, - ´ l l ,:.:.
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| 少女の目が胡乱に細まる。
| 脅しではない。本気だろう。この少女は、暴力で訴えることに一切の躊躇がない。
|
|「オレは話をしに来たんだ」
|「そりゃあアンタの都合だよね」
|
| 少女がアイスの棒を噴き捨てた。
| チャーミングな犬歯も露わに不敵に笑う。
|
|「アンタ何者だ？」
|「マッポー少女見習入門前」
|「ウッゼェ、アタシにゃあ関係ないじゃん」
|
| 少女の舌打ち。視線を逸らすと同時に、その足が鞭のようにしなった。
| 完全に虚を突いた、奇襲的ローキック。
|
| やらない夫はそれを無造作にかわした。
| 異能を使った打撃ではない。町のケンカなら場数が違った。
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入l ﾞ､::::::{:::::::::::｀`''ｰ - ' ', ｀'ｰ-'ﾞ , ' ///:::
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へ<､,｣ ｀::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｨ::,' /:::,／ ／
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ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞヽ､:::::::::::::::｀ﾞ'''ｰ-,､ニ'=ｭ ,/'::::::::::＼
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| 少女の目が剣呑に吊り上がる。
| 裏拳、はフェイントか。小さな足がやらない夫のつま先を踏もうとするのを避ける。
|
| みぞおちを狙った抜き手が三連。両手でいなす。
|
|「やるじゃん」
|
| 少女の手から、銀色の光が漏れる。
| どこに隠していたのか、掌よりも大きい楔型の刃物が落下した。
|
| 汚れたタイルを砕いた楔は、少女の手につながっていた。
| いや……槍だ。どんな手品を使ったか、少女の手の中に赤い槍がある。
|
|「おいおい、異能は勘弁してくれ。オレは一般人なんだ」
|「そうかい」
|
| 聞く耳持たず。蹴り倒された石突きがやらない夫の胸板を狙う。
| 下がって回避。やらない夫も、腕時計の隙間に仕込んであったヒゲを引きだす。
|
| 倒れた槍を蹴りあげる少女。空中で回転する槍が、赤い軌道を残して首筋を狙う。
| 手を離れていても操れるのか！ やらない夫は感心した。
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| ヒゲ槍を伸ばしてガード。だが油断はできない。
| 恐らく、少女の槍はヒゲ槍と同様の品物だ。
|
| 少女が石突きを持ち、長い棒のように振りかぶった。
| 槍の動きではない。独自のケンカ殺法。振りかぶった石突きが伸び、目を狙う。
|
|「すごいな！」
|「うるせぇ！ ちょこまか逃げやがって！」
|
| やらない夫は感心しっ切りだ。
| だがそれを挑発と受け取ったのか、少女は額に血管を浮かす。
|
| 伸ばした石突きを掴み、物干し竿以上の長さになった槍の振り下ろし。
| やらない夫は受けない。なぜなら、やらない夫なら受けさせないから。
|
| 想定通り、振り下ろしながら短くした槍が、必殺の速度を持って突き出される。
| 目にもとまらぬ三段突きをなんとか受け流し、やらない夫は冷や汗をかいた。
|
| 今の……食らったら死んでただろ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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>>84
合は、相応しいとかの意味で、存在を示す時には使わないと思うけど
おおっと、ありがとうございます。
>>92
逆です。
あんこちゃんの書き溜めが終わってたから「食うかい？」したのです。
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ○）（○）
. | U （__人__） 降参だ降参！
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 慌てて手を上げるやらない夫。
| しかし、少女の怒りは収まらない。
|
| 今の打突、自信があったのだろう。
| それをすべて交わされいなされ、降参で済む話ではないのだろう。
|
|「ああ？ っざっけんな！ 舐められたままでいられるか！」
|「……仕方ないな」
|
| やらない夫はヒゲ槍を構えた。
| 少女の槍と同じタイプの武器なら、いまだ手の内を見せていないやらない夫がやや有利か。
|
| 一発ブン殴る。
|
|「……ハッ、いいね！ やる気になってきたじゃんか！ やってやんよ！」
|
| やらない夫の手の中のヒゲ槍は、いまだ短剣サイズだ。
| これが伸縮自在なのを気付かれる前に、仕留めめねばならない。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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,. . ------ｨ─＜:::::＞..、: : : ヽ 、:ﾊ: : : :ヽ. 、
, .＜: : : : : : : : : : :ヽ::::::::::::::::; -ヽ`ヽ、:ヽヽ: !: : : : ヽ. 、
「＞. .∠＿ : : : : : : : : : : : : : i::::::::＞': : : : : : : ヽ: i: :!:i: : : : : i : ヽ
,-x.__i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾑ ': : : : : : : : : : : : ﾏ|: :|j: : : : : ト、 ﾊ
,: : : : :V: : : : : : : : |: : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : ij : : : : : : : ! ヽ ﾑ
!: : : : ∧ : : : : : : : | : : : : : : : : : , ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / .ﾏ: !
|: : : : : :∨: : : : : : :|,,: : : , -.、 :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / .!: i
.i: : : : : i X : : : : : : i '' /, ^ヽ.V : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : / |: ! 来いよ腰抜け！
. |、: : : :|/ x=ｧ: : : : :| 、ヽ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , .i , そのゴリッパなブツは飾りじゃねーだろ？
.i i: : : : i ' ri |、: : : : i ﾑ ' , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ノ
ﾉ' ヽ: : ヽ .|:! ｀ヽ: : : ヽ rz !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i
` ! :ヽゝ 、 ヽ｀ -｀- |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
ノ /i ｌヽ ｀ i .! : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
丶 ,ﾍ , V: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ ,ｲ
ゝ <v' ﾉ ., ＜￣｀＞、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾑ ／/
, イ、 .／, ￣￣￣` ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀. .、 ＿__ ／:,
／ ヽ＿// ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／
i , 、 ｀ ＜ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／
! ／ , ＜ ｀＞ ｀ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : __＞': ヽ、
ヽ ' ／ , --- ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
. く .／ ,＜ 〉、 : : ﾄ.、 : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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. , ＜ .／ .ﾏ: :| .iヽ: : : : : : : : : : : : : : : :
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| バッと行って、クワッと来たらガツンとやる。
| 脳内で戦術を組み立て、やらない夫は打ちかかる。
|
| ヒゲ槍で攻撃。隙を見せて打ち込ませ、カウンターを取る。
| 言葉で言うより、イメージが優先だ。
|
| やらない夫のヒゲ槍は、現在短剣の長さ。30センチくらいか。
| ナイフのイメージで体を半身にし距離を詰め、突き、突き、薙ぐ。
|
|「遅いぜウスノロ！」
|
| こちらが距離を詰める以上に突き放される。槍の間合い。
| 連続の刺突を紙一重で弾き、槍の内側に……だが、これはいけない。
|
| やらない夫は慌てて身を伏せた。頭の上を矛めいて横に伸びた刃が通り過ぎる。
| 危うく首を刎ねられるところだった。
|
| 冷や汗をかきながらの水面蹴り。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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, - '⌒
_ ,-.、.r 、／'＿＿
!:｀,x'. ‐yi .! Y/.': ; ----｀ヽ、
.!::/:/三ヽ:!L:i:}:,ム-'三｀ヽ、 ヽ
, ' ￣: : : : : : : :｀ ＜:::::::／｀ヽ、}
,. .'rヽ: : : : : __: : : : : : : : ｀ヽ: : : : : ヽ
r--,': : /: : :ヽ: ／: : ヽ, - 、: : : : ﾊ : : : : : ＼
/ : { : : _: : : : :ヽ 、: : : ﾊ: : ヽ、: : : ﾑ: : : : : : :ヽ
i : : ﾄ、: ! ヽ ヽ,斗 ヽ:.ト、}ヽ: :ﾊ: : : : :}: : : : : : : ｀
{ : : ! ヽﾑ ヽ ヽ:i ヽヽ:!、:ヽ:ヽ: : :i: : : : : : : : :
ﾄ、 i ヾ ,ィ＝ｱ ヾﾏ :,ヾ! : :i: : : : : : : : : 勘のいい奴！
ヾ:! rﾐr んi i, ^V: /: : : : : : : : :
ヽ{.{ri 弋ｿ ) ,},/: : : : : : : : : :
!.ゞ ' ''' _／: : : : : : : : : : : :
.人''' ｬ‐‐v7 !: __,、: : : : : : : : : :
＞ ｀ ‐‐ ' , , ‐ ￣ ｀ヽ` 、: : : : : :
とニヽ , ------ ＿＿＿＿＿≧=＝-─‐ヽ 、 ヽ ｀ヽ ｀ - .、:
.と二二｀ヽ-┬ .ﾍ ﾊ ヽ 7:
, - '二 ヽ ヽ } ヽ ,/:
￣, ', --- ＿ 〉 } ＿＿, --- i /: :
｀ ｀'--┴─----------------┬ru ' ｀ヽ、 i!: : :
} Y !: : :
! .! 、 .i: : :
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| ひらりと身をかわしながら、少女が笑う。
| 隙を作る余裕はないかもしれないな。
|
| そう思いながらも、やらない夫はヒゲ槍短剣を逆手に持ち替えた。
|
|「……そこまでだ、佐倉杏子。備府やらない夫。
| 君たちが争う理由h「すっこんでな！」「後にするだろ」
|
| 伸びっぱなしの雑草の中から顔を出した白いなまものが制止した。
| が、少女……杏子もやらない夫ももはや引く気はない。
|
| 声を合わせて聞き入れない。
| ほれぼれするほどに息が合っていた。
|
|「やらない夫ってのかい、アンタ」
|「ん、ああ。名乗り忘れていたな。夢宮班の備府やらない夫だ」
|「上杉謙信配下、佐倉杏子だ」
|
| 槍を回す杏子。目つきがより鋭くなる。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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//／__::／⌒
__,,..-―- ､ {::{::/圭≧zｭ )｝
壬-――-ミ : : ヽ:/≫''~三￣:: ~"''ｰ- ....__ ／/
／:: :: :: ::,ィ炙㌢/:: :: :: :: :: :: :〜:: へ:: :: :: ::￣::／
:: ::／,ｨ圭圭ｱ /j:: :: :/:: ::／:: :／:: :: ::/:: ::￣ｽ
／,ｨ圭圭Ⅳ:: :; :l :: :/:: :/:: :: :: ::／:: /: :: :: ::/:: ＼
≪圭圭Ⅳ:: :: j:: ! ::/: /::/-―/::／/:: :: ／/: :: :: :ト､
／::￣寸!:: :: ::i:: :: / /::/＿//:/ ` !: ／ / l:l :: ::/:: :|
::/: /:: :: j: :: :: i: :: j::/ :;〃/7ミx､ヽl:/ ／ __L_::/:: : i
/::/::/{:: {:: :: :/⌒ !:j:: j ::/ {::｛::(ヾ / _,,j :/:: :: l:i
:: :: /:: ::λ:: :｛ l::l::i::l/:| 弋;少ﾞ /ん》/ / ::lﾍ
:: :/:: :: :: :ﾍ:: :＼ i:l :: :: :i ｛シ/／:: ﾉ ｀､ 最速で行かせてもらうよ！
: /:／/l:: :/＼:: y`l:|ﾍ: :: i ry‐- ...、` /:j／ ＼
､{:: ::/ {:: :i ＞Y | ＼i λ У /:: !
:λ:/ l:: :l ( i ｀::...._ ` ｰ " イ:: :ﾊ
/: / λ::i __! {`''ｧ-‐＜__ ﾉ} /
:: :l ヽ:| へ_/_ﾉ -／ -―､Y j/
:: :{ __r〜／-7 ／／ ／ -- ､ !i
::l::У/ /ニ/-､ r-／／ / ／ ｀}i＼
:l::/ ｛ 仁/ ＿ /／ / ／ﾌ /｜ﾉ
:l/ { /:::::::::／ / ／ /! 「
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| 杏子の突進、土煙を上げ、目で追えないほどの速さ。
| やらない夫は亜音速の突きをヒゲ槍で受け流し、懐に入り込む。
|
|「遅ーい！」
|
| 待ちかまえていたのは健康的な太ももと膝だった。
| 掌で受ける。反動で回し蹴り。赤いポニーテールをかすめるが、それだけだ。
|
| 地面から垂直に立ち上る槍。はやにえになってたまるかと、やらない夫は身をよじる。
| だが、避けきれない。足の甲を縫いとめられる。
|
|「しまっ……」
|
| 大振りの槍がやらない夫のこめかみを狙う。
| 隙どころではない。やらない夫は槍を受け止め、ヒゲ槍を変化させた。
|
| がっちりと掴み、逃がさない。杏子の動きに驚きが見えた瞬間、やらない夫は手刀をふりかぶって……。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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／￣￣＼
／ ＼ ＼
.（●）（● ） u. |
（__人__） u |
.(｀⌒ ´ | 降参だろ。
{ |
{ u. /
. ＿＿＼ /ﾘ 厂`'‐- .._
／ : : :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
| : : : : ::〈 ｢｀乂/ / 丿: : : : : : : |
| : : : : : /: | {::::} / `7: : : : : : : :│
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| 杏子の槍は蛇のようにうねり、その切っ先はやらない夫の眼前にあった。
| 形状変化は何度も見たが、多節武器に変化するとはさすがのやらない夫の目を持ってしても見抜けなかった。
|
| 完敗である。
|
|「いや、アンタ強かったな……最初から本気だったら勝負は分かんなかったぜ」
|
| 槍が赤い粒子となって空中に消えた。
| やらない夫も、ヒゲ槍をただのヒゲに戻す。
|
|「勝つつもりだったんだがな」
|「さすがに異能なしには負けられないねぇ……食うかい？」
|
| いつの間にか、ポケットから棒キャンディを取り出していた杏子。
| やらない夫は遠慮せずにそれを受取って、気になったことを尋ねた。
|
|「それって空海とかけてるのか？」
|「んなワケねーだろ」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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仕留めめねば → 仕留めねば
交わされ＞躱され
持ってしても→もってしても
おおっと、申し訳ありません、ありがとうございます。
よろしければお名前を。
ほいほい
ん？ この反応、
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15956/1369357348/966
「死語は赤の他人を道連れにしようって言うのね。」は死後の誤変換ではなく、死語で意図した通りなのでしょうか？
ほほいのほーい。
>>109
いや、死語は誤字ですよ。
名前の確認とお礼の言葉を省いたのですね。ありがとうございます。
あと、最近夏バテでやさぐれてるというのもあります。
それをご指摘したのは私ですが、埋めネタは賄賂の対象外なので、この対応でよいのです。わざわざ取り上げて頂きありがとうございます
まあ、なんて謙虚なお方！
よろしければお名前を。
ｘ, ｘ,
} ､＼＿＿＿／/ } ／
厶- } {‐ く 〈{＿＿＿__
／ ／ ＼ ＼ ＼ ＼
＿/ ｉ{ (Ｃ) (Ｃ) }i '. _ 7＾ 丶 ……もういいのかな？
〃7 八 ､_,_, 八 V＾)) / '
＿／{{ ／ ｀ ｧ r ' {{､ 〃'く_＿ }
(__.:.:ﾟ｡:.ヾ=彡 .′ '. ゞ=彡.:.:.:.｡ﾟ-く ′
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| やらない夫が持参したスポーツドリンクを分け合い、健闘を讃え合う脳筋どもに、キュゥベぇが訊ねた。
| ガラス玉のような赤い双眸がゆらりと輝く。
|
|「ん、ああ。待たせたな」
|「つーか、何の用だよアンタ」
|
| ケンもホロロな杏子。やらない夫が苦笑する。
|
|「オレは、ええと佐倉さんにこいつの居場所を聞きに来たんだ」
|「あ？ 知らねーよ。本体の入院先は分かるけど、こいつがどこをうろついてるかなんざ」
|「それだろ」
|
| そうとも、やらない夫は杏子からキュウベェの入院先を聞こうと思っていたのだ。
| どつき合いになるのは想定外だったが、いい訓練になった。
|
| ついでに、同じタイプの武器使いなら、見本にできそうだ。
|
|「備府やらない夫。好奇心までに聞かせてくれ。何故ボクの本体の居場所を知りたがる？」
|「大変勝手ながら、次のニャルラトホテプの攻勢以降も、あんたには生きていてほしいからな」
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/／. /: /: : : : : : : : : /: : : : : :|: : : : : :ヽ: : : : : : ヽ: : ヽ＼＼
/ /: ://: : : : : : ,／: : : : : : :ﾊ : : : : : : ',: : : : : : : ヽ: :ヽ .ヽヽ
/: :/ : : : : : : //ｲ : : : : // |: : : : : : : | : : : : : : : |: : ﾊ Ｖ
': :〃:/: : : ､ // ||: : : : /ｲ !: :!: : : : :ﾘ､: : : : : : :ﾊ: : :|
|: :! ! |: : : : /ヽ |: : : :/〃 |: :| : : : /: :!: : : : : : | ヽ: :!
V:| |: V: : l_l { ＼_: : |_,{{ |: ﾊ_:_:./_!: |: : : : :!: :| V
V .|: :ﾊ:/､/≧=ｧミ: :| ヽ ーｊ/¨|: / |｀ﾘ､: : :/: :ﾘ
|: | ,ﾍ:ﾊ弋:::ﾉ ｀ヽ 〒ﾃﾆzzﾚ|: /: :/: :/
|: :＼| ＼{ヽヽ 弋:::::ﾉ〃ﾘ/: :/: :/
/: : : : ＼ ' ヽヽヽ /ﾉ:／: / ……アン？
/: : |: : : : |＞ . ‐‐､ ｲイ : : ｲ
. /: : ｲ: : :/: ! : : 个.- ニ′-‐: ﾆ :´:｜: : : : |
/: /／⌒Y_ﾉ/⌒j′ |⌒ヽ-イ⌒ヽ: : |:ﾍ
. /: /′ { |´ ､ ´7 } 〉: ヽ:ﾍ
／::/ﾍ ヽ ヽ ′ / / / ＼: : :ﾍ
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| 杏子が眉を上げた。
| キュゥベぇの生死についての問題。
|
| 死期が近いとして、東京全体の魔の力の上昇がそれを早めるだろうというキュゥベぇ自身の推測を、
| 杏子は知らないのだ。知らされていないのだ。
|
|「おい、てめぇ、どういうことだ？」
|「キュゥベぇは死ぬ。だが、オレはそれを避けたいんだ」
|
| 食って掛かる杏子に、やらない夫は感情を交えずに想いを伝えた。
| 眉間に縦じ輪を寄せる杏子。考えは同じだろう。
|
|「どうもこうもない、聞いた通りさ佐倉杏子。
| ボクはゲートパワーの上昇に肉体が耐えきれずに絶命する。それは避けられない未来だ」
|
| しかし誰よりも、自分自身の死に無感動なキュゥベぇ。
| 『血族』の指導者の一人として、無数の死を見てきたのだろう。
|
| 彼にとって命はすこぶる軽い。
| その中に、彼自身の命も当然含まれる。
|
| ふざけるなだ。
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/:.:.:.l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:./:ｲ ヽ:.l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.l＼
/:ｲ:.:,:.:.:.:.:.l:.ﾄ:.:.:.ll:.{ ',:ﾄ､:.:|ヽ:.__l:.:.:.:l:.ヽ
l:l:.:.:ｲ:.:.:l:.:|_| ',:.:.|ﾘ ﾘ ,斗!´ ﾘl:!:.:.:.|､:.:..
|:./人:.:.:.:|ﾘ ﾄ-!､ ,ｨ示オ!:.:.,:.lヽ:.
|/ｲ:.:.:､:.:.|下示ォ 込j |:.:./､!:.
､:|:l,:.:,ヽ:.:. 込ｿ , |:./ｲ/:.,
l从l:.l,ゞ,ミ､ /,-':.:.:.:, アンタ、何を知ってる？
'，:ｰ-`､ vっ ,.ｲ:.:l:.:.:.:.:.:. どうするつもりだよ。
l:.:.:.l:.:l:.＞ . _ ,.イ:.:.:|:.:.:.,:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:.:lr,l ￣ !ﾆヽ､:.:.l:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.|, -r''"´ { _ ,- / ｀ｿ｀ヽ､:.:.:.
|:.:,ｲ | ,＿_｀_＿,/ / /｀ヽ:.
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/:.:,' Ｙ ｀ヽ､ﾍ::::/イ_, - ´ l l ,:.:.
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| 剣呑な視線が、やらない夫に向けられる。視線だけじゃない。見上げる位置にある襟首を掴まれた。
| キュゥベぇ本人を問い詰めても無駄だと、杏子も分かっているのだ。
|
| こいつは『天気』に極めて近い。
| 曖昧で気ままで、そして何よりも老獪だ。
|
|「次の満月に、ニャルラトホテプが『元老院』を狙う可能性が極めて高い」
|「それでボクが狙われるなら、敵の手の一本が他に向くことを防げるね」
|「そういう問題じゃねーだろッ！ キュゥベぇ！ アンタ殺されるんだよ！」
|
| 激昂する杏子に、キュゥベイはそのつぶらな瞳を向けた。
| 瞬きもせずに、小さく小首を傾げる。
|
|「ボクはどうせ死ぬ。それが早まるだけ。分かりやすいしどこにも不利益がない。
| なのに何を怒ってるんだい？ 訳が分からないよ」
|
| 彼は本当に理解できないのだ。やらない夫は目を細めた。
| だが、人は分かりあえる。
|
| 死んでほしくないという気持ちをきちんと伝えれば、きっと分かってくれる。
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,, -‐ ､
/' ヽ
／￣￣＼ ./ i
／ ._ノ ヽ､＼ / ...........i
| （●）（●） | / ..:::::::::::::::| キュゥベぇ。
| （__人__） | / ..::::::::::::::::::l オレは返答期間の延長を要求する。
.| ｀ ⌒´ .} ./ ..::::::::::::::::::::!
| }/ .::::::::::::::::::::/
ヽ ./ .:::::::::::::::::::/
.ヽ . .／ .:::::::::::::::::::/
,. ‐'"´ `'‐,r''"~ .:::::::::::::::::／
..:.／,. -‐‐- ､ l′ ..:::::::::::::／|
:,' ／ !.:::::::／:i..:..l
r ､ / !::::::::::: i..:..i
l .......`:i i !:::::::::: ﾞ､:.i
! ::::::::::/ i i:::::::::: ヽ:i
.! ::::::::/ i .....i::::::::::: ヽ
.ヽ ::::::| `､ `､ .....::::::::::::l:::::::::::: `,
/ ＼:::l. `､ ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: /'''ー─----､
`ヽ `､ .::::＼:::::::::::::::|::::::::: /,, ,. ‐;''
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|「なぜだい？ 満月まででは不足だったかな？
| 悩むほどの事ではないと思うのだけれど」
|
| 悩むべき物事のような気が、やらない夫はちらりとしが、大した問題ではなかった。
|
|「先日今までの戦果を確認してな。
| 『貪獣』『怪魚』『白鬼』『巨魔』……退けるのに手は貸せたが一役買ったという自負はない。
|
| 早い話が、オレに『英雄』は役が勝ち過ぎる。だから次の満月の後にしてくれ」
|
| なにが『だから』なのだろうか。
| やらない夫は自分で言っておきながら理解ができない。
|
| 生存を諦めるキュゥベぇを生かすためには、目的が必要だろうと、
| やらない夫の相談に蒼星石は答えた。
|
| そして決めたのが、『すぐに何者かになるから待て』という答えだ。
| しかし、キュゥベぇは、それすらも容易く見抜く。
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／ ＜/ |
-┴──＜L_
／､ ＞ ´二二ニ=ｧ
／下ﾊ ／ ､:::::::::::::/
. ｌ ￣ ＿ ヽ ＼::／ イ
. | ､_ 下心 ‘, ＼ r=x ／: :∠＿_
八 ー' ￣ ﾊ ＼_//_」 ｌ -‐o . : : :´: : : ／
{{个 、 / ､ ￣ } | o : : : :／ ……先に末法少女になれば、
＼ ヾl|＿＼ ／ ＼ // : : : ￣ア 君は確実に『何者かになれる』。
＼ 下￣＞‐-ｧ -＜ ＼ // o . : : ／
＼ ｀ー─ -＼＼ l ヽ |V/ー─ ￣￣￣ ボクが保証する。
｀ー‐ - ‐─ ＼ | ト､ ∨ 君はニャルラトホテプに勝てる。
￣ ﾄ､ } ヽ::＼
| ∨ l ＼:..＼
| ｜ | ＼´＞- ､
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| それでも、嫌なのか？
| 皆まで言わぬキュゥベぇに、やらない夫は深く頷いた。
|
|「勝てるのか？」
|「勝てるとも」
|
| 自信ありげに根拠無い保証をするキュゥベぇ。
| やらない夫は少し考え、諦めた。
|
| こいつとは化かし合いで勝てる気がしない。
| ならば、外付け頭脳と相談するべきだ。
|
|（どう思う先生？）
|『あ？ 前にもなんか秘密にされたじゃろ？ 突いとけ』
|
|「どうやってだ？」
|
| やらない夫の問いかけに、キュゥベぇは逡巡した。
| 答えるべきか否かを思い悩んでいるのだろう。
|
| だが、すぐに顔を上げた。心を決めた様子。
|
|「君は数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となる。
| どんな途方もない望みだろうと、叶えられるだろう……56億7千万年後には」
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縦じ輪 → 縦皺
あらら、ありがとうございます！
>>120
弥勒菩薩の末法少女ですね。
弥勒菩薩が降臨すれば再び末法は遠い未来になるので、正確には末法少女ではないもっとおぞましい何か。です。
やらない夫にとっては後の世界で、やる夫やほかにとっては前の世界かもしれないが
安価の結果次第では一斉発動してポンと弾けるんだろうか？
さすがにそれは酷いんで、そうなりそうだったら警告が入りますよ。
「やる夫発狂のお知らせ」
「トレース結果は次の新月に妄想の絆を減らしてクールダウンするまで見せない」
「99以下にならなかったら？ スレタイどうしようか考えなきゃな」
って感じだと思います。
､ ,. -―- 、
＼. ／
＿__ ＿_ ヽ // -―. .､
{////≦/////＞,､Y:/: : : : : :_:_ﾍー- 、
入///＞-‐ｧ＝＝ー-ミ/Y/////,＼、:ヽ
,.ゞ≦: : : :／: : : : : : : :ノ:Y :｀ヾ/≫､/ﾑヾ: ﾟ.｡
`ー―≦:, へ.,_: : : : : :,.: :ヘ、: : : ﾉ: : : ﾊ/ﾊ///ﾊ、ﾟ｡ :
／: :/: : : : :｀: : ¨´: : : : : Yー---―ﾍ｀ヾ////j＼:
/: : : ; : : : : : : :ﾊ : : : : : : : i : : : : : : : : ﾟ｡:.}//////ﾑ
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i !: :i: : :iz示苅 ィ示苅ﾆァi/: : : : : ﾄY/: : i/
'. ﾊ: : i! r'/j} rf/j::} /: : : : ｲ/ }: : : :! ごじゅうろくおく……？
j' ﾟ.: ﾊ ゞ ' ゞ= ' /: : : 。ﾟノ ,.ｲ: : :i: ! アンタさぁ、マジで言ってんの？
ﾟ｡:!i ::::::: ' ::::::::::::/: :, イ-‐≦: : : : :!:.!
f人 ＿ /イ人Y: : : !: : : : : i: !
ﾟ. ＞ ∨ ｀ヽ イ/....j＼: :!: : : : : !/
ﾉ 乂....＞｀¨＿ ＜ /..............≧x、 : : !
/.! 二ニニ⊃ /..........／......／ヾ: :ﾟ.
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}{、 -- 人....i. /....／......／............../: : :ﾟ。
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| あきれ顔の杏子。同調するやらない夫。
| だってそうだろう？ 地球の年齢が46億だとされているのだ。
|
|「宇宙の年齢が137億だぞ？ 56億はちょっと……」
|「げ、なんでそんなのすぐ出てくるんだよ、キモイ」
|
| 杏子の容赦のないドン引きが、やらない夫に突き刺さった。
| ち、地球の年齢くらい基礎教育じゃないかな？
|
|『違うと思いますわ』『お主はおかしい』
|
| 脳内で墨目とニャンコ先生が追撃する。やらない夫のガラスのハートは蜂の巣だ。
|
|「弥勒菩薩だよ。聞いたことぐらいはあるだろう？」
|「ぜんぜん」「知らないだろ」
|
| 弥勒菩薩とは、お釈迦様の次に仏陀となることが約束された存在である。
| お釈迦様が入滅した後、56億7600万年後の未来に現れ、人々を救う存在。
|
| 未来の救済者である。
| ……と、ニャンコ先生があきれながら解説。やらない夫の知識は明らかに偏っている。
|
|「……『シ』の上級端末が云々ってニャンコ先生が言ってるだろ」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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-‐ﾆ ┤
＿ -‐ ´ ／ }
＿＿ ／´ ｀ヽ､ j
_ -‐二 ─ｧ (:.r:.) ヽﾉ それは身勝手な絶望者が
く ￣ / (:.r:.) ヽ＼ 弥勒菩薩を貶めるための方便さ。
＼ / / ､＿, } ヽ
ヽ/ { ｰ´ ﾉ ヽ 弥勒菩薩は逆だよ。
/ ﾊ ｲ ヽ
,′ | ゝ ／ l ヽ＿┐
＿ l ├─｀ｰ ┬- l´ l ヽ //
＼ヽミヽ/ ! l ! l ／ﾍ
／⌒ ヽ＼〃ミヽ､ j ,' l＼ ∧_ ／／ ﾟ ＼
/ ( ｀ノ ＼､ l ＼/レ-＜ ､ ﾟ､＿ ＿ )
/ ＼ ／o ﾉヽ＼ ハ i ヾ､:..ヽ ＼ﾟ｀ヽ､ ＼
{ r‐｀￣ ／ o o ／ ｀ｰ┘ { { | ｀"ヽ ｀ヽ､_)｀ｰ--'
､ ゝ-／ ／ ／ ! 丶 { ヽ
＼ 'ｰ─／__ ／ ／ l ∨ / }
＼ ´ _ -‐ ´ l { ∧ ﾉ
｀ ｰ─-- -─ ´ ((l, H ト､ゝ─ ´ ／
〉 ハ / (r , '´
ゝノ/ ノ ￣'
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| スッパリ切り捨てるキュゥベぇ。
| それを聞き、喚くニャンコ先生が煩わしく、やらない夫は先生を顕現した。
|
|「『絶対に来ない救い』など、がらんどうじゃ！
| 永劫以上の時間の先にどう救われろと？ 待てる者の居ない未来に、何を期待しろというんじゃ」
|
| いきなり鼻息荒いニャンコ先生。思うところあるのだろう。
| 召喚に、杏子が驚愕し、やらない夫とニャンコ先生を見比べた。
|
|「テメェ、サマナーかよ！ それであの体術……舐めてんのか！？」
|「いや、オレはオレ、ニャンコ先生はニャンコ先生だ」
|「……訳わかんねー」
|
| ぶつくさと文句言いながらも、それ以上追及しない杏子。
| しかし、何となく通じたのだろう。
|
| 杏子は舌打ちしてそっぽを向いた。
| ならばと、やらない夫は疑問を口にする。
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＿_ ━┓
／ 〜＼ ┏┛
／ ノ (●)＼ ・
. ｜ (.／) ⌒）＼ 永劫って永遠じゃないのか？
. ｜ （__ノ￣ ＼
＼ |
＼ /
. ＼ ⊂ヽ∩
/´ (,＿ ＼.
/ ＼. ＼
./ / |. ＼ソ
（ y' .|
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| どこにあるかは知らないが、どこかにあるはずの絶対的無限時間概念。
| それが永久＝永劫＝永遠だと思っていたやらない夫の、素直な疑問。
|
|「アホか？ 劫っつったらカルパじゃろうが。永劫は『劫ほどに永い』という比喩じゃ」
|
| カルパって何？ とは聞けない雰囲気である。
| 杏子も、同じことを思った様子であったが、空気を読んだのか何も聞かない。
|
| なお、分かりやすく言うとヒンドゥー教の概念で、宇宙一つが生まれて消えるまでを指す。
| このスレにおいても前世を指す言葉として『○つ前のカルパ』という表現をしたことがある気がするが、
| 早い話がすごく長い期間だということである。
|
|「弥勒菩薩信仰では、彼が修行する兜率天に往生することで、救いを待ち続けることになる。
| あるいは、弥勒菩薩の救済が56億7千万年『以内』と定義することで、備えるという考え方もあるんだ。
|
| いつか必ず救いが来る。あるいは、今こそ来るという信仰を得た弥勒菩薩は、人々に希望を与えてきた。
| 来ないことも証明できないけれど、来ることも証明できないからね」
|
|「詭弁にも程があるわ！ ならばなぜ、世界が一巡するような未来を指定しおった？
| カルパが廻れば世界も初めからじゃ。弥勒はいつまでたっても顕れはせんぞ」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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./ /v⌒; i そうとも。
/ 弋__ン /⌒; | だからこそ、備府やらない夫には
,′ 辷ン ∧ 弥勒菩薩の末法少女になってもらう必要があるんだ。
/ .＼ / ',
＼ 、 / ',
＞ ー 'ヽ __ﾉ ／ ',
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|「理由が分からん」
|「そうだろうね。しかし、イヌガミノスクネ。
| キミも、備府やらない夫も、そのような存在に心当たりがあるんじゃないのかい？」
|
| ニャンコ先生は目を白黒させた。未来永劫たどり着かない絶対不在の救世主。
| そんなもの、心当たりなんてあるはずがない。
|
| やらない夫は杏子がつまらなさそうにポケットを漁り、ノシイカを取り出すのを、何とも無しに見つめていた。
| そして、ふと気がついた。冗談めいた類似。
|
|「……それだ」
|「ん……喰うかい？」
|「いや、そうじゃない、ノシイカ……ノ、ノ……ノーシイカ？」
|
| 名前が思い出せない。デウス・エクス・マキナ。最後に救いに来てくれるすごい神様。
| ニャルラトホテプの天敵！
|
|「気づいたようだね備府やらない夫。ボクら『元老院』は伊達に年を取っている訳じゃない。
| 皆、何かしらの奥の手を持っている。そしてこれこそがボクの最後の手段」
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} 乂:.:.:.:.:.:!:::::::::ノ ‘，:::::::::ヽ
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ｲ -- ─ ､ ／⌒ヽ ∧::::::::::::::::‘，
.ｨ .:.:l ﾆﾆ / ヽ. . . . . . ′。 } ‘，::::::::::::::‘， ノーデンスか！
(/ .:.:.:! { ﾟ ﾞ : : : : ヽ ＿_ ノ ‘，::::::::::::::‘，
ｉ:.:.l ゝ ＿__ ／: : : : : =ｲ l}::::::___::::::！
___ .ﾊ |:.:.{ 、/ -ｨ .〃:::::＼)::::/!
(／ (_/ |:八 ト= ､_人__, /:::::::::::::::／ i|
ﾄ :.:.＼ ﾄ- ﾉ’／ .ｲ:::::::::． ´ l|
‘，｀¨¨＼ ⌒ ／￣￣ ﾘ
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ゝ ´ ／
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| ニャンコ先生の驚愕。
| なんとまあ、冒涜的な回答であろうか。
|
| 永劫を引き裂いて、因果律も置いてきぼりにする。
| 絶対にたどり着かない場所に居る存在だからこそ、なんとでも言える。
|
| なんにでもできる！
|
|「絶対不在の救世主の前借り。弥勒菩薩の末法少女だ。
| たった一度の力の行使で、因果律に反逆し、宇宙を再編するだろう」
|「代償はなんじゃ？」
|「少なくとも今言えるのは、『英雄』になることだけだね」
|「それって代償なの？ 訳わかんね」
|「……オレがオレじゃあなくなるってことだろ、それは悩むな」
|
| しかし、実際ニャルラトホテプを滅ぼせるなら魅力的だ。
| 恐らくそれだけの『結果』を出せば、翠星石は娶れるだろう。
|
| だが、同時に懸念もあった。
| 簡単な答えに飛びついて、それで本当に欲しいものが手に入るのか？
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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/ { ／ | i ＿＿＿
,ｲ ヽ / ﾄ-'― ー--＜二 ￣｀ ､
ｌ i ､＿ ｀ー ﾆ´ └ ､ ￣｀ ､ 丶
! 'ﾊ＼ ￣｀ー- ´ , -c ヽ ｀ ､ ヽ
', ゝ' ヽ ヽ-' ヽ ｀ ､
ゝ´ ｊ. , -c } ヽ ｀ー--‐
,ィ ,ｲ ヽ-' __ﾉ ｊ ＼
. / ｊ ｀ｰ' ﾉ ＼ : : :
/ ハ _ ＜＿ ヽ : : : :
. / ! ヽ ヽ ￣￣｀ ､ ｀ヽ : : : :
/ ! ｀二ー┐ ヽ ヽ ｀ー . : : : :
/ l (￣ ｀´ ヽ ー : : : : :
. i ! ￣｀ ー --┐ i ＼ ', ￣￣
l. . l ', j ヽ }
. l: : : . . :l ', l / ヽ /
i : : : : : . . : : : : i ,ｲ ヽ l i ヽ､＿＿ ノ ／
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| 安価7/18中。酉のある方はフライング可。
|
|
| ボクと契約して弥勒菩薩の末法少女になったあげくに因果律ぶっちしてニャルを亜空間にバラまいてよ！
|
|１ 正式に断る（別に断ったからってキュゥベぇは気を悪くはしないよ）
|２ 保留する（とりあえず後回し）
|３ なる（メリットは上記の通り、デメリットは不明）
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突っ込もうぜ！
ピリオドの向こう側に！
ダッタトレーヤーの相と言うには…
もう少し悩もう ２
英雄ってどうにも好かんけどない夫だと今更だし
杏子のがない夫と相性良さそうな
>>128で折角誘ってくれてるんだから腋とか舐めに逝けばいいのに
一時的かそうでないかはわからないけどやらない夫じゃなくなるとニャンコ先生との契約に反しますし
２
2
ニャル様対策はロージェノムの案を採用したいので
神族覚醒は、協力的なにゃんこ先生の機嫌を損ねるのとか
覚醒した結果 神話に引きずられたりしそうでやっぱ怖いわね
備えは多いに越したことはない
どれかが成功したら止めるをよし
久兵衛なら何とかさえ出来れば文句なかろうよ
1と2が仲たがいしてる間に3になるぞ！
3で
成功率が存在するだけでもやばい。1％の成功率でも99人のやらない夫が犠牲になって次のやらない夫がうまくやってくれさえすればいい
やばい、原作以上におぞましくて頼もしいQB
3
下手すると「ひぐらしの梨花」とか「未来日記の由乃」もしくは「超人ロック」みたいなことになりそうでなあ
デメリットをちゃんと出揃わせてくれんと保留しっぱなしの方がいいような気がしてしょうがない
末法少女になると東京受胎でも引き起こしそうな気がするのでｗ
キュゥベぇの申し出は英雄にはなれるだろうけど
やらない夫の求める翠との生活は絶対に手にはいらなそう
AA的に
そして男が末法少女とかそっちの方がマッポーめいてる
おお、ブッダよ！寝ているのですか！！
自己犠牲おいしいです
１でもいいけど３になったらどうしましょう（笑
２
で
世界が滅んでもQBの提案は絶対にNO
釗
＼、__ﾄ.、
,､r=＝＝＞:.｀ヽ｀ヽﾄ、
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ）:.:.:i:.ﾚｰ-
. _＿,.､＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノヽ:.:.:ノ:.:.:⌒ヽ､
＞〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:ﾍVｲ:.:ﾍ:.:｀ヽ:.:.＼
／イ:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヾｲ.:.:.:.:.:ヾ:.ヽ:＼ゝ
／ 〃:.〃:.:.:.: /:.:./:.:/:.i!:.:|:.! ∨:.:.:.:}:.:.:ﾍj
/:.:./.:.:/:./:.:イj:.ﾘ:.八:.リ j:i:.:.:.:.:ﾄ:.ヾヽ
!／:.:イ:./≧x､lハｊ _,,ﾘ≦二ｲ:j.:.:i:.:ハヽ＼_
ノﾚ´ﾑ:ｲ∧ぐｾｵ} 弋ダﾉｲ:.:.:ﾘ }｝ｿヾ
|:.∧ﾊ j ／イ:.:./ソ:/ おや夢宮さん。
ﾚ' ﾘ八 <、 /ｲ/ﾊ:.:/
ﾄ､:ﾍ ､_ ＿ , /ｲ |｀ヾヽ
／ﾘ;;;;＼ - ′ !;;;;ｿ;｝}
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| 訓練場へ向かう途中で、アリカがすれ違ったのはミストであった。
| 相も変わらず胡散臭い清々しさを感じさせる笑みを浮かべている。
|
|「お久しぶりです。あたし今から訓練ですけど、良かったら一緒にいかがですか？」
|「それは遠慮しておきます」
|「ありゃ残念」
|
| アリカはミストに一目置いていた。彼は強化された人間で、神仏の加護を得ていない。
| それでも悪魔と易々と渡り合い、戦闘機械を使役する。
|
| それだけだとやらない夫と大差なく感じるが
| 実際には超人的な強化と無数の戦闘経験を備えたミストとやらない夫には天地の差があった。
|
|「俺とアリカさんの間でこんなにも意識の差があるとは思わなかった……」
|「あれ？ あたし、ミストさんにいろいろ教わりたいなって思っただけだよ」
|
| 明け透けな物言いに、ミストは苦笑した。
| だが、アリカにはその笑みの意味が理解できない。
|
|「俺は『血族』内ではお客だからな。いい目で見られないんだ」
|「みんないい人だよ？」
|
| ミストは諦めた様に首を振る。
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／: : :,イ: : : : : :／: : : : {: : : : : : :|: : ∧: : ∧: :}: : : : i : :
／: :／／: :/: : : /: : : : : :/: : /:.: : :.|: /i:i:i}:/:i:i:}: :!: : : : : : :
. /:イ/: /: : :./: : : /: : : ／: {: : /: : : : ﾊ:}`ヾ/ ""!:,' : : : }: ヽ
/:./:.: : /, : : /: :.／/:／l : {i: ﾊ: / }| !': : : : :|: : :＼
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/: ／ :/: : /{/,ィ竓斥ミ､乂 ,ィ彡芋斥ﾄ､.': /:/: : :i :{ : :＼
. /／ ／{: : :ハ ` ()jc)_, ヽ 、 ､__ ()zc) ,》:/:/ : : : !ヽ、:
/' /イ: /|: :/: : } ｀¨二彡 .::ﾉ `ー== ￣"7:/:/ : : /:/ }:＼
. /:/;;;;!/{: : : ! ￣ 《 ￣ ./ｲ:/}: : /:/ 〉.ﾉ: }
{/};;;;;/;;l : : ﾊ ` 、 ,ィ ﾉ' !:./:/ .／:／
／./. ｀¨¨´|: }: :∧ r ､_＿＿＿_ ..イ} /:/:/‐': ／
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| 実際には彼の胡乱な性格も理由なのだが、それには気付いていない様子だ。
|
| 志摩子さんの覚えが良いのもミストが嫌厭される理由なのだが、
| 優秀な手足を持たない志摩子にしてみれば、数少ない手駒だ。
|
| 優遇ではなく、他の手を持たないだけなのだ。
|
|「ミストさん達はいつも訓練は？」
|「主に沿岸の倉庫でやってますよ。俺はレヴリウスの整備があるし、四ツ目さんも爆弾の調合とかありますしね」
|
| 言われ、二人がよく行動を共にしているのを思い出した。
| 人格や立場に難ある二人だが、気が合うのだろう。
|
|「仲良しなんだ」
|「勘弁してください。俺は性格破綻者じゃないんですから」
|
| 四ツ目が聞いたら噴飯ものだろうが、ミストは困った事に大真面目である。
| いや、だからこそ余計に性質が悪いが、アリカはそんな細かいことは気にしない。
|
|「そういえば、ミストさんの班も新しい人が入ったんでしょ？」
|「ええ、随分な面子ですがね……俺が東京を守りたくなくなっちまうような」
|「ありゃ？」
|
| どうせ口だけなのだが、アリカは真剣に心配した。
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-ミ＼:≧-: ､ヾ.|
,. . : :≦: :`:.ヽ: ＼ : ﾉ!彡￣ミ: . .、
＿＿/: : : : : : ／: : : : : У: :彡: : : ミ:､ヾ
＞: : : : : : :._: : -:ミ: : : : : ／: : : : : :.ヾ＼
／7': : ／: : : : : /: : : : }: : :/: : : _: : : : 八::ヾ
＿ 彡': :／: : /: : : :/: :/:/从:.:/r‐:.': :.ﾊ: : : : : ::. 俺も四ツ目さんも、
〃:／ : 彡': : : : ,: :.从iゞゞヾ:.i:|: : : : : ＼: : ::≧=- 長期戦や連戦が得意なタイプなんですがね。
-=≦: :／:ﾉ: :.:.:ｨ:i: :,|:! ﾉ|!: : : : ヾ:.､≧ー::.
_|:/ 彡:.ｧ‐ミ＜!从 i.!:! __'__! :.!: : : :ﾊ: :≧ー: :＼ 新入り二人は短期型で連戦に耐えられそうにない。
|ﾊ:///: :i:.弋弐 Nヾ=ｧ示≦､厂｢: : 小:.､: : :､: ＼ヾ
{ { i/ !从:! / `ヾ'-イ//!: :.j !ヽ.:＼: :＞-ヽ 俺達と人事担当でこんなにも
| { 八 ､' ／'〃/,.:.:./ﾘ} !: :∠ 意識の差があるとは思わなかった……！
!ﾄ ヽ ノ' /:ｲ':/.ノ彡 ⌒
_|i.‐ヽゝ=- ノ' ノ- ゞ'' !ミ. 、
,x≦ニニハ ≠ .|=j. ＼
__i彡≦＞≦ﾆ≧z r≦ 〃 .ﾉ=:! 弋≧.､-､
Yﾆ/三三三三三={. // ,;仁/ ヽi |!
.ﾉ|ﾆ{!:三三三≫ ´.:iヾ , / ,,仁ｼ ! ! !/
／ fiⅦ!三:≫ ´ ﾉ .// ,.ｲ=.／ / :/ ,x≦
.. i .f==〈/:.:i ヽ､ / ../ ,,:仁／ , ../,:仁二
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| 実際には逆なのかもしれない。
| アリカにも、それが容易に想像できた。
|
| アリカは祖母の影響で皆よく接してくれる。
| しかし見ず知らずの誰かから、不意に予想外の敵意を向けられることがあった。
|
| 新人で、七光りだと、聞こえるように悪口も言われた。
|
| まあ、アリカにしてみればそれは事実なのでうんうんと頷くくらいなのだが、
| 恐らくミストはアリカ以上の、悪質で陰湿ないじめを受けていた。
|
|「ミストさんの優秀さが羨ましいからだよ」
|「……俺は優秀なんかじゃありませんよ」
|
| 暗い目をするミスト。地雷だ。
| 随分と扱いづらい。
|
| アリカはすこぶる困り果てた。
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ｒ'ｨｰ-'' , ヾ､
{!､__ゝ,'== ﾘ､
,!| 7/=''ﾞヾゝﾉ おいミスト。何やってる。
ヾヽ´ ,-_‐､ ﾊ
｀ ﾊ__ｨ=､/‐'‐-､__ ,, ィ‐- ､
／ o__ ィ''.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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| 救いの神は随分と荒っぽく、外見的にも近寄り難かった。
|
|「あ、四ツ目さん」
|「夢宮か、そいつに用か？」
|
| 鼻筋に黒い入れ墨を入れた男。
| 頬骨の上あたりには、瞳の入れ墨。
|
| 悪魔混じりの元テロリスト、四ツ目である。
|
|「ごめんなさい、久しぶりだから引き留めちゃった」
|「構わないが……いや、夢宮お前、異能は戦闘能力の向上だったな？
| 筋力は？」
|
| アリカは考え込んだ。蒼星石と三四はなんと言っていたか。
| たしかアリカの異能は肉体の強化であり、皮膚は同時に異能の外骨格で、それを支える異能の筋肉があるとか。
|
| ダメだ。三四の説明はよく分からない。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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／三三三三．-――‐-ｬ=､三三ﾆ｀ヽﾆﾆ＼
, ′三ﾆ孑'"´: :,ｘ': : : : : :./: : :ヾ`丶三三＼ﾆﾆヽ
/三ﾆ／´: : : ／: : ;ィ ;ｨ: ;ｲ.:/:.; : : : : : ＼三三＼ニﾍ
/三ｲ".: : :.x∠ ;.:イ ,:イ／ /;ｲ: i!: : : : : : : :.ヾ三ニﾍ三.!
ﾚ;":/: : : :∠孑彡≧く´ !.;ハ:{i : : : : : : : : : ∨三ﾆⅥ.}
j/: ﾑ=彡弍≠=ｧｭx..:_ ＼ |:{ }:ﾄ:､: : : : : : : : :.i:∨三ﾆⅥ
/: : {: : : :{:.{‘ ん'r;;｀ヾ` |:| |:| Ⅵ: : : :ヽ: : : !: :∨ﾆﾆiﾘ
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/:/: : :l: : :.{ !| ｀ ｷ ヾ￣卞:､: : :}: : |: : : }Iﾆﾆ!
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,';ｲ: : : : : ﾄ、| ｀ ｲ ん';バ: : :!: :.i: : : ﾊ:ﾆ/
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j/ !: : :ｲ: :!: . ` 廴ﾉ ` イﾍﾉ/: : :/: }Y
_ |: : ∧:i}.: . ／!′: /: /|:!
く >――ｧ:、 |: ;ｲ;ﾍ:ハ: . ∠: :ｲ: :イ: / ﾘ
ノ≦､¨ｽ≦ﾉ |:/ "|:’:/:. : . .イ) /:./／/:./
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,. -ｧﾅ¨三三:ヽ、:. :. : . .．-―ｧ:.≦ｲ: : : : : : :./:/ /ｲ
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 蒼星石はアリカの全身を目に見えないけど確かに存在するパワーが覆っていて、
| 全ての動きをサポートしてくれると言っていた。
|
| 早い話が電動自転車みたいなものだとも。
| アリカは納得した。つまりアシストがあるってことだ。
|
|「力仕事？ 手伝えるよ」
|「なら手を貸してくれんか？」
|
| 四ツ目の頼みをアリカは快く引き受けた。
| 訓練に行く予定で忙しくはないし、ミストや四ツ目にも興味があった。
|
| 三人で軽トラックに乗り込むと、四ツ目の運転で出発した。
| アリカはミストと四ツ目と出かけることを蒼星石にメールした。
|
| まあ、この二人となら危険もないし、心配もされはしないだろう。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
>>138 ◆BOfUUEthUU
>>141 ◆fl15rilh2E
>>142 ◆MAROd..Uts
>>146 ◆sVVR0Q7eM2
>>150 ◆Z0APLXykMM
>>153 ◆mdNzeAtrtQ
>>156 ◆GoMmwhXw6.
>>158 ID:i.x9vFQY0
>>165 ◆TIENe3Twtg
>>166 ◆ttpokvFX8s
２ 保留する …… 12票
>>136 ◆wZFOryiZkw
>>139 ◆lGbW60L72o
>>140 ◆3DH52tljio
>>143 ◆vxML1Lislo
>>152 ◆u9Ls68fGDM
>>159 ◆.AbaIO0B0A
>>160 ◆uUUL1UxePw
>>161 ◆yaoWbZhG96
>>162 ◆tS3RueByJs
>>174 ID:0EV3InyA0
>>177 ID:AxtAMrn20
>>178 ◆RengelsnNs
３ なる …… 11票
>>133 ◆QpZ3gvBxm2
>>134 ◆cn/qYe9whE
>>137 ◆yYd9Z6eRjk
>>144 ◆4eLgaI8N3I
>>145 ◆PVM.vDrgIA
>>147 ◆ev50ICEEVE
>>149 ◆52sg9FxRUQ
>>154 ◆z7fKsWA8UA
>>157 ◆mmsSEDCh.s
>>164 ◆bbq3AN25Iw
>>176 ID:q84Fz5gc0
２ですね。
新規さん多かったのかな？
>>158 >>174 >>176 >>177 さんはトリップつけるとボーナスありますよ〜
トリ忘れってだけかもしれませんが一応アナウンス
しかしすごい接戦でした。 魔丞決戦になるかとドキドキしました。
>>239 ◆CByxRbsj1 1
が抜けてますよ〜ｗ
ありがとうございます、訂正。
１ 正式に断る …… 11票
>>138 ◆BOfUUEthUU
>>141 ◆fl15rilh2E
>>142 ◆MAROd..Uts
>>146 ◆sVVR0Q7eM2
>>150 ◆Z0APLXykMM
>>153 ◆mdNzeAtrtQ
>>156 ◆GoMmwhXw6.
>>158 ID:i.x9vFQY0
>>165 ◆TIENe3Twtg
>>166 ◆ttpokvFX8s
雑談 ◆CByxRbsj1 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1373268817/239
でしたか、規制ドンマイです。
結果は同じだけど接戦すぎ！
最近の安価は均等に割れて楽しいですね（笑
申し訳ありません。次回はまた来週。
>>175
そのとおりでした。確認したら全部ウスになってる。書き直さねば。
早期発見ありがとうございます！
>>179-181
すごい接戦ｗｗｗ
ありがとうございました！
（というか。>>179さんもトリつければ賄賂がｗｗｗ）
お大事に〜
接戦の安価はいい安価の印！ 競ってるとドキドキして楽しいですよね♪
集計は、酉付けてないけど最近のこのフォーマットの集計はいまのとこ全部わたし……のはず（笑
賄賂あるなら今回はわたしよりも>>180さんに渡してもらえるとうれしいな、と思うのです、まる。
明日来なかったらそれのせいだとおもってください。
でも明日は満月です。
>>185
いつもありがとうございます。
でも>>180さんの名前が分からないので>>182様に入れておきますね。
・トリ付きで、投資対象とポイントを指定。書き込む。
・投資対象を前もって相談することは推奨されています。どんどんしてください。
・投資必要額以上になった場合、全員にポイントが返還されます。
・事故は発生しなくなりました。
・達成された投資対象は、悪魔合体しても引き継がれます。
・事故で習得したスキルは、『固定化』しなかった場合、悪魔合体で消滅します。
・所持しているスキルは『固定化』すれば、合体後にも引き継がれます。
・しかし、わざわざ『固定化』しなくても必要に応じて継承はしてくれます。
・必殺技は強くて安価ですが、使用回数制限があります。
・たくさん取り過ぎると逆に不便になるので気をつけましょう。
・あと何か質問あったらお願い致します。
・満月は7/23です。
詳しくは
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/41.html
観客ポイントはこちら
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/81.html
┏━ニャンコ先生 聖獣シーサーLV14
┃
┣┫相性┣
┣━電撃吸収・破魔無効・呪殺に強い/火炎に弱い→強い
┃
┣┫属性┣
┣━ニュートラル4 カオス14 ライト12 ヒーホー7
┃
┣┫基本性能┣
┣HP 132
┣物理防護点 36 ╋━╋ 魔法防護点 36
┃
┣┫能力値┣
┣力 . 14(2) ╋84% ╋格闘威力 28+1d
┣魔 . 11(3) ╋69% ╋魔法威力 25+1d
┣体 . 11(2) ╋69% ╋射撃威力 11+1d
┣速 . 12. ╋74% ╋回避 22%
┣運 . 08. ╋54%
┃
┣┫習得スキル┣
┣牙攻撃 相性：剣 49+1d 89%
┣石化かみつき HP20 相性：剣 73+1d 89% STONE50%
┣ひっかき HP6 相性：剣 40+1d 84%
┣投げ技 HP6 相性：剣 34+1d 84% SHOCK30%
┃
┣反撃 相性：剣 49+1d 50% 格闘攻撃に反撃
┃
┣ファイアブレス３ HP9 相性：火炎 68+3d 104% 対象：一列 必殺
┃
┣ジオ３ MP3 相性：電撃 65+6d 99% SHOCK20% 必殺
┣マハジオ MP8 相性：電撃 35+3d 69% 対象：一列 SHOCK10%
┣放電 MP9 相性：電撃 35+3d 69% 対象：一列 SHOCK10%
┃
┣ディア３ MP3 回復 55+1d
┃
┣ムド MP6 相性：呪殺 単体即死40% 69%
┣ハピルマ MP2 相性：精神 単体HAPPY40% 69%
┃
┣ラクカジャ MP12 味方の防護点上昇
┣雄叫び MP40 敵の威力大幅減少
┣(貸)フォッグブレス HP30 敵の判定値大幅減少
┃
┣ハイアナライズ 11+2d 74% 威力以下の悪魔の情報を得る。ボスにも有効
┣コンピュータ操作 MP8 69% コンピュータで情報収集
┃
┃
┣┫消費型スキル┣
┣□□□蛇の道は蛇３ 情報収集
┣□スクライイング 情報収集
┣(貸)□カバー かばう
┃
┣┫自動効果スキル┣
┣特定スキルの強化
┣━ジオ3 ハイアナライズ2 ファイアブレス2
┃
┣牙強化 牙を使用した攻撃威力+5
┣生得武器：牙 牙の威力大幅上昇
┣(貸)格闘武器 格闘武器使用可能
┃
┣電撃威力強化 電撃相性の威力+2d
┣電撃ブースター 電撃相性スキルのスキル威力二倍。
┃
┣物理耐性 物理防護点＋体
┣魔法耐性 魔法防護点＋魔
┣耐呪殺 相性変更
┣耐火炎 相性変更
┣耐電撃 相性変更
┃
┣┫必殺技┣
┃
┣☆メギドラダイン
┃ 消費：MP120 相性：万能 対象：全体 威力：149+1d 自動成功
┃ 対象が『軍団』であるならば弱点として扱い、かつ、クリティカルしたものとして扱う。
┃
┣★ジオダイン
┃ 消費：MP10 相性：電撃 対象：１ 威力：189+3d 69% SHOCK20%付加(*1)
┃
┣★ギガジャマ
┃ 消費：MP10 相性：万能 対象：全体 威力：なし 自動成功
┃ 敵全体のスキル及び神威を次のターン終了時まで封じる。
┃ この効果は、名前を知らない対象には効果が無い。
┃ 対象がボスでも中ボスでもない場合、アナライズに成功していれば名前を知っているとして扱える。
┃
┣☆サン・アタック
┃ 消費：MP12 相性：補助 対象：１ 威力：なし 自動成功
┃ 対象の物理・魔法防護点を二段階下げ、相性変更スキルを失わせる。
┃ 使用制限：太陽の下でしか使用できない。
┃
┣★やらない夫強化
┃ 消費：なし 相性：強化 対象：やらない夫
┃ やらない夫の物理・魔法・射撃威力、物理・魔法防護点、すべての判定値を+4dする。
┃ この効果はニャンコ先生が回避以外の行動をするまで持続する。
┃
┣☆ニャンコ先生強化
┃ 消費：なし 相性：強化 対象：ニャンコ先生
┃ ニャンコ先生の物理・魔法・射撃威力、物理・魔法防護点、すべての判定値を+4dする。
┃ やらない夫の行動開始時に命運を１消費しない限り、この効果は消滅する。
┗━━
┏━┫【強化改造】┣━
┃
┏┫所持能力強化┣
┃
┣レベルアップ（6）／最大レベルは16（現在14）。能力値がランダムで１上昇する。
┣能力値上昇(6→6→9→9→12)／各能力値最大＋５
┣━現在上昇値 力2 魔3 体2 速0 運0
┃
┃
┣スキルのランクアップ┫
┣━全てのスキルの最大ランクは3（初期を１とする）
┣━威力のあるスキルはランクを上げると威力+10
┣━クリティカルするスキルはランク３でクリティカル率上昇
┃
┣特定スキルの強化┫
┣━最大強化は３（初期を０とする）
┣━威力+1d 判定値+10%
┃
┣特定スキルの固定┫
┣━合体しても対象のスキルが残る
┃
┣スキルの進化┫
┣━スキルがより高位のスキルに進化する
┣━進化した場合、ランク・強化・固定は引き継がれる。
┃
┃
┣石化かみつき HP20 相性：剣 威力+24 +STOONE50％ 牙格闘
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━未強化(6→6→6)
┣━スキル未固定(6)
┃
┣ひっかき HP6 相性：剣 威力+12 爪格闘
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━未強化(6→6→6)
┣━スキル未固定(6)
┣━毒ひっかき進化(6)／
┣━━消費HP6→15 威力+12→+23 +POISON40%
┃
┣投げ技 HP6 相性：剣 威力+6 すで格闘 SHOCK30%
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━未強化(6→6→6)
┣━スキル固定済み
┃
┃
┣反撃 50% 格闘攻撃への防御・回避の代わりに通常攻撃で反撃
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━未強化(6→6→6)
┣━スキル未固定(6)
┣━猛反撃進化(36)／
┣━━
┃
┃
┣ファイアブレス HP9 相性：火炎 威力+10 格闘 対象：一列
┣━最大ランク
┣━強化２(6)
┣━スキル固定済み
┃
┃
┣ジオ３ MP3 相性：電撃 威力+10 魔法 SHOCK20%
┣━最大ランク
┣━スキル強化３(最大)
┣━スキル固定済み
┃
┣マハジオ MP8 相性：電撃 威力+5 魔法 対象：一列 SHOCK10%
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┃
┣放電 MP9 相性：電撃 威力+5 魔法 対象：全体 SHOCK10%
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル未固定(6)
┃
┃
┣ディア３ MP3 回復 威力+10
┣━最大ランク
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┣━メディア進化(9)／
┣━━消費MP3→12 対象１→全体 威力10→5
┃
┣ムド MP6 相性：呪殺 単体即死40% 魔法
┣━ランクアップ(6→12)／BS率+10%
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┣━マハムド進化(6)
┣━━消費MP6→15 対象1→一列 即死40%→20%
┃
┣ハピルマ MP2 相性：精神 単体HAPPY40% 魔法
┣━ランクアップ(6→12)／BS率+10%
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┣━ドルミナー進化(6)
┣━━消費MP2→9 対象1→一列 HAPPY40%→SLEEP30%
┃
┃
┣ラクカジャ MP12 味方の防護点上昇
┣━ランクアップ(6→12)／防護点上昇+1
┣━スキル固定済み
┃
┣雄叫び MP40 敵の威力大幅減少
┣━ランクアップ(6→12)／威力減少+1
┣━スキル未固定(6)
┃
┣フォッグブレス HP30 敵の判定値大幅減少
┣━ランクアップ(6→12)／判定値+1
┣━スキル固定済み
┃
┃
┣ハイアナライズ 10+2d 魔法 威力以下の悪魔の情報を得る。ボスにも有効
┣━ランクアップ(6→12)／威力+1d
┣━スキル強化２(6) スキル固定済み
┃
┣コンピュータ操作 MP8 魔法 パソコンで情報収集
┣━ランクアップなし
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┃
┣スクライイング 消費 占いで情報収集
┣━ランクアップ(12→12)
┣━スキル固定済み
┗━━
┏┫スキル習得┣
┃
┣アギ(6)／消費：MP3 相性：火炎 対象：１ 魔法威力+15
┣ブフ(6)／消費：MP3 相性：氷結 対象：１ 魔法威力+10 FREEZE20%付加
┣ザン(6)／消費：MP3 相性：衝撃 対象：１ 魔法威力+10 クリティカル時に吹き飛ばし効果
┃
┣マハラギ(9)／消費：MP8 相性：火炎 対象：一列 魔法威力+10
┣マハブフ(9)／消費：MP8 相性：氷結 対象：一列 魔法威力+5 FREEZE10%付加
┣マハザン(9)／消費：MP8 相性：衝撃 対象：一列 魔法威力+10 クリティカル時に吹き飛ばし効果
┃
┣ハマ(6)／消費：MP6 相性：破魔 対象：１ 即死40%
┣マハンマ(9)／消費：MP15 相性：破魔 対象：一列 即死20%
┣マハムド(9)／消費：MP15 相性：呪殺 対象：一列 即死20%
┃
┃
┣タルンダ(12)／消費：MP12 敵全体の物理・魔法威力1d点減少。4d分まで累積。
┣スクンダ(12)／消費：MP12 敵全体の判定値1d点減少。4d分まで累積。
┣挑発(12)／消費：MP20 敵全体の物理・魔法防護点を2d点減少させ、物理威力を同数上昇。4d分まで累積。
┣雄叫び（18）/消費：MP40 敵全体の物理・魔法威力2d点減少。4d分まで累積。
┣溶解ブレス（18）/消費：MP40 敵全体の物理・魔法防護点2d点減少。4d分まで累積。
┣ランダマイザ（30）/消費：MP48 敵全体の全ての威力・防護点・判定値1d点減少。4d分まで累積。
┃
┣生得武器：爪(12)／素手攻撃が大幅に強くなる
┣生得武器：羽(18)／すごい射撃武器をゲット
┣一分の活泉(18)／ＨＰが上昇する
┃
┣火炎威力強化(8)／火炎相性の威力ダイス+2d
┃
┣耐〜(6)／現在相性への耐性
┣耐電撃(12)／電撃相性によるダメージとバッドステータス率が半分になる
┣耐……／過去耐性があった相性への耐性スキルが習得可能になっています
┗━━
種類（必要ポイント数）／解説
┏━┫【先行投資】┣━
┣先行投資に観客ポイントをつぎ込んだ場合、次回の満月から反映されます
┃
┃
┣高威力属性魔法を寄越せ(12)
┣━《アギラオ》《ジオンガ》などの高威力魔法が習得可能になる
┃
┣バッドステータス付加魔法が欲しい(6)／
┣━《ハピルマ》《プリンパ》など、精神系バッドステータス付加魔法を習得可能になる
┣━精神系は範囲が広く、相手を一時的に行動不能にするものが多いが、効果のない悪魔も多い
┃
┣破魔相性の即死でない魔法が欲しい(6)／
┣━破魔相性攻撃魔法の《聖印》が習得可能になる。
┃
┣射撃スキルが欲しい(6)／
┣━対象を毒状態にする《毒針》が習得可能になる
┃
┣格闘スキルが欲しい(6)／
┣━対象を毒状態にする《毒ひっかき》とかそういうスキルを習得可能になる
┃
┣━能力強化スキルが欲しい(6)／
┣━味方全体の物理威力を上げる《タルカジャ》、魔法威力を上げる《マカカジャ》が習得可能になる
┃
┣属性の威力を高めたい/：(6)／
┣━氷結・衝撃の、選んだ威力が2d上昇する《属性威力強化》 が習得可能になる
┃
┣いいからブースターを寄越せ：(6)／
┣━火炎相性の、威力が倍増しBS率も上がる《属性ブースター》 が習得可能になる
┃
┣ハイブースターも寄越せ：(9)／
┣━電撃相性の、威力が倍増しBS率も上がる《属性ハイブースター》 が習得可能になる
┃
┣能力の貸与／電撃（9）
┣━やらない夫が電撃相性で攻撃可能になるって噂。
┃
┣スキル進化の次段階は？：(12)／
┣━《マハラギ》など、ちょっと上のスキルも進化可能になる
┃
┣もっといろんな種類の耐性をつけたい(30)／
┣━
┃
┃
┣ランダムスキル表を見せろ(6)／ランダムスキル表の一部が見れるよ！
┣事故りたい(0)／各個人ごと。次回満月で必ず事故が発生する。
┃
┗━━
┏━┫【必殺技】┣━
┃
┣必殺技は通常のスキルと分けるために、スキル名の前に☆がつく
┣必殺技は複数習得できる。
┣必殺技は一回の戦闘でどれか一つ、一度しか使えない。
┃
┃
┣☆メギド(6)／万能相性の全体魔法攻撃スキル。相性無視が魅力的。
┣☆メギドラ(6)／万能相性の全体魔法攻撃スキル。相性無視が魅力的。ＭＰはギリギリ。
┃
┣☆ダムド(6)／ガン相性の全体魔法攻撃スキル。50%で防護点を無視する。
┣☆ダムドーラ(6)／ガン相性の全体魔法攻撃スキル。50%で防護点を無視する。ＭＰはギリギリ。
┃
┣☆竜巻(6)／衝撃相性の全体魔法攻撃スキル。貫通付き扱い。ＭＰはギリギリ。
┃
┣☆切なさ乱れ撃ち(6)／剣相性の全体射撃スキル。高確率で切なくなる。
┃
┣☆合体攻撃(6)／なんか格好いい。
┣☆自爆技(6)／ニャンコ先生、星になる。
┃
┣☆ダグザの棍棒(6)／八人がかり。
┣☆マグネタイト集中(6)／みんなの命運をオラに分けてくれ！
┃
┣☆群れの召喚(6)／猫の群れが敵一部隊を排除してくれる。なお、ニャンコ先生は猫ではない（自称）。
┣☆ネコパンチバズ(6)／格闘スキル。万能は強すぎるので剣相性。ニャンコ先生は猫ではない（自称）。
┣☆ニャン２クロー(6)／格闘スキル。単体に二回攻撃。くどいようだが、ニャンコ先生は猫ではない（自称）。
┃
┣☆あれは○○！(6)／知っているのか雷電！？
┃
┗━━
ニャンコ先生 必殺技リストと、必殺技ルール
１ 必殺技は通常のスキルと分けるために、スキル名の前に☆がつく
２ 必殺技は複数習得できる。
３ 必殺技は一回の戦闘でどれか一つしか使えない。
４ 同じ必殺技でも、一回の戦闘で一度しか使えない。
５ 必殺技は可能ならば満遍なく使わせたいので、たくさん習得させると不利になるかもしれない。
６ ＭＰ不足のスキルはやらない夫が無理することで使えたりする。血を吐くとか。
７ スキルによっては前提条件をこじつけたりするかもしれない。
１ 強化改造編
能力値は力だ
属性スキルはたくさんあっても損はない
火炎威力強化はファイアブレスが強くなるし優秀
２ 先行投資編
能力の貸与は本当に要らないの？
ブースターとれるようにしとけば？
３ 必殺技編
>>1の陰謀で昼間戦わないからサンアタックが死んでるんですけど
格闘系必殺技もとってもいいのよ
４ この後編
改造する機会はこの幕では最後かもしれん
あの、>>182ってご自分ですよ
んだもこらいけなもんな
あ、今日は満月です。
.. ....:.r:.:..:‐-.:..::.:::...、
....:..:.: :.:.:..::.:|:.:..:.:.:..:..: :.:..:...:ヽ
rｱ.:..:. :..: :.:..:...:.:｛:.:..:|!:.:..:.:. :.:.:. :.:..:.:.
ノ/:.ヽ :::.: :..::.:::ﾐ´ ＼ｌヽ:.:..ﾄ:..:.:､.: :.:.:..:.
ノﾀi:.: :.:.: :.:.:..:ト´ ,x=＝=＼､＼ｌ＼:.: :ﾊ
ｲﾉ |.: ::ヽ:.::.:.:.}´ , ､ -xl:. :.:i
ｲ { }:.: :.:. :..:.:.ﾐ / 札! l:.: :}
ﾉ／ { ﾄ.:.:: :.:.ﾐ { ﾄｨﾉ ' 仭ｲ:.:/
{Yi }ﾄ ヽ「ミ｀''‐-､ , ｰ レ'
ﾉノ )〈 { 〈 ヽ __ __ | へえ、すごいね。なにこれ？
{Y} {Y} ゝ ､ ＼ 丶 / 丿
iタ }〈 l丶 ヽ_ノ ／ ＼
{r} {y} l ` . ／
}ﾀ 〉| l Ｔ
{y} ﾏ! ノ ___ ト ._
ﾏ｝ {i}_ - ´／ ヘ l! ｀ ‐ 、
{ﾍ , ´ ｒ´ -┤ -‐ l! ハ
ﾏ! / l -┤ l! ｌ
ｔ} ′ l ｲノ l! |
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| アリカはパレットに乗った奇妙な金属塊を観察した。
| 車のフレームのような、微妙な曲線を描く分厚い金属塊。
|
| 流線型のそれは車には小さいがバイクには大きかろう。
|
|「レヴリアスの増加装甲ですよ」
|
| 当たり前だが、戦闘用のドローンは魔法では癒せない。
| とすると、こういった装甲板や換えのパーツが生命線となる。
|
| なお、名称こそレヴリアスだが、原作スパロボの二足歩行ロボットのことは忘れてください。
| 恐らく多足で車輪も付いた小型の自走戦車である。
|
| 汎用性の為に多目的アームが数本伸びている。
| これで武装の変更や先頭外行動も補佐できる。
|
| その他に銃座、サスマタ、毒ガス噴霧装置、火炎放射器。
| 電磁ネットにチャフにスモークディスチャージャーと、絢爛豪華な装備である。
|
| このフレーム装備は過去の『暴徒鎮圧』作業の頃から変化していない。
| しかしそれ以上考えるのは怖いのでここでは忘れることとしよう。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
＿
,. -f一'
,.ｲ一′
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/.:!´
j､ﾉ ,.--､r‐
f:.:/ ,. ‐!ー'´￣
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／ __,r‐'.:.:.:｀ヾ⌒丶f:ﾉ
/ ,r／.:.:.:.､:.:.､:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:＼､
/ //.:.:./.:.|:.:ヽ:.:ヽ､:.:.:.!:.:.:ヽ:.ヽ＼
/ //:/.:ﾊ.:.:.!＼l＼|__ヽ:|＼:.:.|:.:.:l:.:|',
i |:|:.ﾄ､:|-ヽ| ´,r==､｀ ヽ|:.:.:|:.:!ﾊ
| |:.!:|´ ,r=､ fﾊ ヽ }:.:./:/:/|
＼ ヽN / fﾊ ﾋﾘ /,.ｨ=rく/l そういえば、
ﾊ. ﾋﾘ , , ´// .ﾉ }/ レヴリアスって量産できないの？
,.-‐{‐! , , ､ /l:| └/
/ /ハ{ r‐┐ ! ヾ／ ,、
{ |:| ＼ ﾞｰ' ,.ｲヽ /: :ヽ
ヽ ヾ=- ｀ 、 ,. '´ |=彳: ／:￣｀
＿＿｀_丁´ l／／: : : : : :
/ : : : : /: ﾊ ／: : l: : : : : : : :
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| よいしょのかけ声で持ち上げる。
| 腰に来る重さだ。『蒼天の青玉』が必要だったかも。
|
|「おいおい、大丈夫かよ？」
|「いよいしょーッ！」
|
| トラックの荷台に載せる。息を吐き、吹き出た汗を拭った。
| ミストが感嘆の息をもらす。
|
|「……重量どれくらいだ？」
|「装甲一式、予備も含めて500くらいですね。フォーク借りてくるつもりだったんですが」
|
| 500kgというイメージがうまく掴めず、アリカは小首をかしげた。
| トンの単位になるとすごい思いイメージがあるが、kgなら問題あるまい。
|
| ……なお、500kgとは、アリカ１ダースより重い。
| これ以上考えると自重より重い物体を持ち上げることに関して云々あるので、
| 異能的加護のすごさであると考えてください。
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,､ --ー -- ､ __,
／ ヾ
ｊ'' 丶_
/ ヽ
ｒ'' _,,, ''""彡 ゝ
},,,ィ''' '', , - ､ }
l ', / } ｌ
l l/ 彡-,, |i / ） i {
! l| __,, ヽ,,l ヾ ﾊ ! 降ろす方も頼めるか？
ヽ ヽィﾂ二ノ ｰ' ｊ ヽ ｊ
ﾄーゝ--==＝li ｒｰ' ｀ｰ=''
ｌ三三三三三|l }l ,, -´ｲ´ ｌ
ｌ 〉 ヽ ﾉ l ,,ィ´ ｌ
｀ i ヽ // !／ ｌ
｀iー - ///／ ＼
｀lさ､,,,,,__ /// ,, -ゝ､
ヾ､,,ィ'''ィ ／.:.:.:.:.:.:.:｀ｰ､
{__ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
ヽ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽｰ､
ﾉl ／-'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノl
／.:.:｀ﾞ-ー'.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:
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|「いいよ、でも、重いからジュースかなんかおごってね」
|「フォークリフトに比べりゃあ安いもんだ」
|
| 装甲板にブルーシートをかける四ツ目。
| その間に、ミストは馴染みらしい工場のおじさんと話をしていた。
|
| アリカは、何度かミストと組んだ際にレヴリアスの活躍を見てきた。
| 大型バイク程度の大きさの鋼鉄のカニ。
|
| 物理的な性質が強い屍鬼やらには圧倒的だった。
| これを量産すれば悪魔退治はずいぶん楽になると思う。
|
| お金はかかるかもしれないけど、人間の怪我は少なくて済む。
| アリカの腹の奥で、『蒼天の青玉』がゆっくりと蠢いた。
|
| 機械との戦いでは昂らない。
| だが、それでいい。アリカは自分のあ仲の攻撃性を抑圧しながら考える。
|
| 破壊的衝動に流されずに、冷静に戦えるなら、その方が絶対にいい。
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＿ ﾄ､ﾄ､
､ー‐ ＞ ⌒ヽヽ }ﾉ
x≧´: : : : :'i:i:W: :ミ ､ レヴリアスのAIは未完成品なんですよ。
,ィ7 : : : : : ; :/ ｀_ }: : :ヽ＼
/: ｲ: : :メ}:/,ィｯｧ; : : : :ﾄ､ r-､ _
{/{: ! :<rｯ{:' ¨´/: : :ム'ゝ rくヽ}ｰﾄ､}‐､
|:ﾊ: :|、 ヽ__ /ｲ: /: / _ン/へ/ﾊ /
' l:ﾊ!ヽ `ｰ ' 彡'ィ＝=x､ム/ヽ／ヽ/〉つ
j r― `iー ´{i{ ／////r.､ヽ／ヽ
ィ7//|｀!:.:.:.:| |i| <///'⌒ヽV}¨｀ヽ/}
r 7/{/＞'ヽ}Yノ＿__/｀ヽ)ﾊY }/ﾘ_｀ !/}
八//|/ r,イY:弋ﾝ { // ﾊ//ヽ }/
_r┤ r=＝≠ |: : i! l ｨ/ , , ヽ//ム}'
ﾊⅥ 弋 ゝｲi| ﾄ.､ |: : i! l ﾊ{ 〈 } //´ }
//∧`ｰ ≧xﾊ //ﾊ｜: :i! l/ ヽ 乂 //乂_ノ
」///∧ . ィ∨/' ヽ!: : i! { ｒっ乂ー ≦イ‐’
八/////`77≦} ｒっ|: : :i! | ￣ {≧x
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| いつの間にか戻って来ていたミストが、冷たい口調でそういった。
|
|「レヴリアスは操縦者の脳波を解析して動く、いうなれば外付けの異能です。
|
| アリカさんが『力を込めよう』と思うだけで異能が発動するように、
| あれは俺がちょっと攻撃的な気分になれば相手を壊す凶器なんです」
|
| ミストの微笑みは固く、ひきつっていた。
| 取りだした携帯灰皿に煙草をねじ込みながら、四ツ目が近づいてくる。
|
|「悪いな」
|「まったくですよ」
|
| アリカはなんて言えばいいか分からなかった。
| ミストの秘密を聞いてしまったことと、それをバレてしまったせいで、
| どんな顔をすればいいか分からなかった。
|
|「いやあ、隠し立てするほどの事じゃないんですよね。
| どうせですから、俺達の倉庫に行く途中の暇つぶしに話しますよ」
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かな？
おおっと、そのとおりです。
ありがとうございます。
先頭外行動 → 戦闘外行動
そこらへんは趣味の問題とも言えます。
あと、メガテン風なのでやはりアイアンクラブ的なイメージで。
>>206
ありがとうございます。
うーむ。
356 ： ◆MAROd..Uts：2013/07/23(火) 13:51:27 ID:e5GCtQ/E
では遠慮無く振り込むどん！
満月のあれ
＞石化噛み付き
・スキル未固定(6)
＞スキル習得
・ブフ(6)
・一分の活泉(18)
＞先行投資
・高威力属性魔法を寄越せ(12)
・もっといろんな種類の耐性をつけたい(30)
・能力の貸与／電撃（9）
・ハイブースターも寄越せ：(9)
・いいからブースターを寄越せ：(6)
計96ポイント
あとにゃんこ先生のHPがなんか違うけど、正解は150かな
誰かが手を貸すと還元が発生するからタトがたぶん喜ぶぞ！
まあ、こんだけつぎ込んでもあと7点残ってやがるんですが。
すごい思いイメージ→すごい重いイメージ かな
・いいからブースターを寄越せ：(6)→１ｐ
１ｐずつそっと添えればいいのかな？
ファイアブレス 強化２(6)→6ｐ
能力の貸与／電撃（9）→１ｐ
もっといろんな種類の耐性をつけたい(30)→2ｐ
ん、なら
・レベルアップ（5）
石化噛み付き
・スキル未固定(2)
コンピュータ操作
・スキル未強化(5)
スキル習得
・ブフ(2)
先行投資
・高威力属性魔法を寄越せ(2)
・もっといろんな種類の耐性をつけたい(2)
すごい思いイメージ
イメージ力か！さすがメガテンスレです
皆さま満月ありがとうございました。
ト.. ﾄ
ヽー- :一 ´:: ｀:: :｀ヽ}::Vﾊ
_..＞:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :}ｲ
⌒＞:: :: :: :: :: :: :: :: /}:ﾊ:: :く
/: /:: :: ::.ｲ :: ::/:: ｲ ヾ}:: ::ﾊ
〈イ:: :: ::/≧x{ｲ: /ﾊx≦.Ⅳ:: {
{ｲ:: ::.{弋ツ ヽ{ 弋ツ }:}:: ::ゝ さて、そんなに面白い話でもないんだけれど。
ﾑｲ八 ﾉ、 イ::八ト
ｲ:: :ヽ ー .. 一 ｲ/
Ⅵ:i:i＼ ／ .ト､
_＿＿ r:i´:i:i:i:i:i| ー ' }i:i:≧x
. : ´〃 : : : {i:|:i:i:i:iノ} ヽ / Li:i:i://Y´￣: ｀: .､
{: : : {{: : :／ ヾ＜ >'/ ヽ: : : : : : :ヽ
八: : :ヾ / ,r 厂∨｀ ト:.:.rｰ ､―:.:.イ 厂L ､ V : : : : : 八
{ rヽ=≠ミ 《○ { !:.: 乂!ﾉ }:.:.:}/ ﾉO}} }: : : :／ ヽ
/ ｀¨∨: { ヾ} ! |:.:.:.:.:i! !:.:.l / i! ｒ==≠ﾐ }
r ´ =-Ⅵ! / :. | |:.:.:.:.:i! .|:..:l / 〃/: :/ ｀ヽ} {
rィ⌒ヽ、 ヽ{∨: 八 | ｜:.:.: i! .|:.:.}′ ｲ{./: :/ ￣ ‐- ミ､
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八.､:.／ ∨ :. ノ､ ヽ. }:.:.:. i! l:.:{／ / ｀ イ:{:.:.:.ヽ、
.〈 `ｰ＝: : 人 ､:ヽ/ヽ } rっ i! !:.:.:.:i! l:.i!rっ ト、 .／ ､ヽ乂:.:.:}:〉
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| 軽トラは煙草の匂いがしみ込んでいたが、四ツ目は煙草に火をつけなかった。
| 銜えたままで運転席に乗り込み、黙ってハンドルを握る。
|
|「レヴリアスは感度が高すぎるのです。攻撃的意思に反応して動くんじゃ、
| 迂闊に喧嘩もしていられない」
|「イラッとしただけで銃弾が飛んでくるってこと？」
|「良く分かってるじゃねーか」
|
| 前に蒼星石に享受されたことを思い出す。
| 異能者は、武道の段持ち以上の危険だ。
|
| 武道の段持ちが路上で喧嘩した場合、それは凶器を使用したとして殺人未遂になる。
| 異能を取り締まる法律はないが、アリカが人を殴った場合、
| 『明確な殺意を持って銃で相手を撃った』のと同様の罪になるという。
|
| そして、レヴリアスはそれを現実に行使してしまう。
| 相手を殴ったら、それに反応したレヴリアスが相手を肉片に変えるだろう。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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釗
＼、__ﾄ.、
,､r=＝＝＞:.｀ヽ｀ヽﾄ、
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ）:.:.:i:.ﾚｰ-
. _＿,.､＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノヽ:.:.:ノ:.:.:⌒ヽ､
＞〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:ﾍVｲ:.:ﾍ:.:｀ヽ:.:.＼
／イ:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヾｲ.:.:.:.:.:ヾ:.ヽ:＼ゝ
／ 〃:.〃:.:.:.: /:.:./:.:/:.i!:.:|:.! ∨:.:.:.:}:.:.:ﾍj
/:.:./.:.:/:./:.:イj:.ﾘ:.八:.リ j:i:.:.:.:.:ﾄ:.ヾヽ
!／:.:イ:./≧x､lハｊ _,,ﾘ≦二ｲ:j.:.:i:.:ハヽ＼_
ノﾚ´ﾑ:ｲ∧ぐｾｵ} 弋ダﾉｲ:.:.:ﾘ }｝ｿヾ アトリームでは、不便がなかったんですが。
|:.∧ﾊ j ／イ:.:./ソ:/ 平和な国では危険極まる欠陥です。
ﾚ' ﾘ八 <、 /ｲ/ﾊ:.:/
ﾄ､:ﾍ ､_ ＿ , /ｲ |｀ヾヽ
／ﾘ;;;;＼ - ′ !;;;;ｿ;｝}
///／;;;;;;;ﾍ..___..／ / レｸ:ﾉ.:|
_..,,,,,///´;;;;;;;;;;;;;ﾉ! / ／::／ ..:j＞,､_
_.,､＜://:::{:{:{;;;;;;;;;／´ j { / ／::／ /ト.,､＜⌒＞,､_
:::::::::://＞｛ii{;;;;;;/ / ｛;;;;;{ ／ / {::::::::::...,､:＜⌒＞:.､_
:::::::::{｛ 〃∧ヽソー-- 、 __人__{;;;;{ ｲ ｛::::／´::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
::::::::::::｝ ____,,ゞ:::::＞､,,_____,,,､ｒ=＝」k;;j_ ノ ﾉ/:::::::::::::::::::::::::＞"⌒ヽ:j
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| ミストは、自分が暮らしていた今は亡き国家を過剰に美化して表現することが多い。
| しかし、今の彼の言葉では、アトリームが平和ではなかったということになる。
|
|「防衛隊では『機械化部隊』は基本的に隔離されてましたね。
| 操縦者同士が喧嘩をすると、それだけでそこが戦場になる」
|
| アリカは、二体のレヴリアスが火器の限りを尽くした銃撃戦を繰り広げるのを想像した。
| たとえば、食堂などで、些細な言い争いが起きた瞬間に。
|
|「怖いね」
|「本当に怖いのは、操縦者が地位を持っていたことですよ」
|
| アリカは小首をかしげた。
| ミストは現場指揮官だったという。強くて頭が回るのだ。
|
| 何がおかしい？
|
|「つまりな、操縦者の部下は『損耗』が前提なんだよ。上官の怒りに触れた瞬間に虫みたいにつぶされるのさ」
|「しかも、操縦者の適性テストに性格はないんですよ」
|
| アリカの中のアトリームが、その瞬間北斗の拳の世界になった。
| 異様な風体のマッチョが、難癖をつけて部下のモヒカンを縊り殺す世界。
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|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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,ｨ'´ ｀ヽ
,. ----{{ ､ ヽ.
,. '´.:.:.:.:.:.:.:.―‐一- ､ l!
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,r_ﾆ´ｧ='´_ノｿ.:.:.:.:.:.:.:/,ｨ:.:.:.:.＼:.:.:.:.＼:.ヽ:ﾍ
_,rァ'´__ノ.:ノ´ ﾊ.:.:.:.:.:.:.:|:| !:ヽ.:.:.:.:.＼:.:.:.:ヽ.:.!:.:!
_/ノ _/.:ノ´ ﾄ､ヽ:.:.:.:.ｲヾ ＼!`ー--＼:ﾄ､ﾍ!:.:|
r'ノ r'´/´ ﾄ､`__:.:.:ｲ｀`''ー‐---ノ _,斗ﾍ:|:.:l
f/ r‐'/´ __ ﾍ:/fゝV､ ｨ云ﾊヽ 伝ﾊlﾘ:/
. fl ﾉ／ {{ ｀ヽ＼ヾ !ﾄヽ弋zｿ ｀´/ｲ/ ミストさんは……その……。
!|f.:j ,. -､__!ヽ__ /! jﾞｰ||､ ' /､
ﾝ:〈 / L_／／:::::ヾ＜＼ ﾘ ＼ ^ ／}} i
!.:/､ / /:::::::::::::::ヽ_7ヽヽ.＿_＞ - '´┐ ﾘ ﾉ
ハヾヽ L_-一'!::::::::::::::::::::::::}ｰ} ﾊY ／ {,. -､
|:/ ヾヽ._)／|::::::::::::::::::::::::に | /ﾞ=ﾍ!'_,. ‐''´ ヽ
}:ヽ ｀{ l::::::::::::::::::::::::::}¨}-く::山:ﾊ _ _ﾉ
ﾍ:〈 ﾞｰ､,ﾊ::::::::::::::::::::::::!ｲﾍ ヽノ l|,. ‐''´ (´
{:.} /ﾉ!:::l:::::::::::::::::::::::::7! ヽ ＋ ||￣＿_ﾉ
ヾヽ ヾi|::::|!::::::::::::::::::::::::| ヽ ヽ._ ,!jﾍ´(:l
ヽ:! //!:::::!:l:::::::::::::::::::::::l ｀ｰJ ﾚ |‐':l
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| 聞いてしまってから、アリカは後悔した。
| ミストがそうやって部下を殺害したことがあるなんて聞きたくない。
|
| 無いとは信じたいが、もしものことがあったら。
|
|「答えづらい事を聞きますね」
|
| 苦笑するミスト。
| その悲しげな顔を見て、アリカは自分の弱気を右ストレートで粉砕した。
|
| ミストさんは。きっと大丈夫！
|
|「俺には優秀なサポートがいましてね、『暴走』の経験は皆無なんですよ」
|
| 悲しそうに答える姿が、アリカの琴線に触れる。
| ミストの泳ぐ視線。声色。誤魔化すような微笑。
|
| その人は、もう死んでるんだろう。
|
|「そして、俺のレヴリアスにはそいつの幽霊がついてるんですよ」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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／'´￣ __｀ヽ __ ＿
〃 ／.:.:.:.::｀´.:.:.:.＼:.:｀ヽ―ｧ
|! /:/.:.l:.ヽ:.:＼:.:.:.:!:.:ヽ:.:.:.ヽ:ヽ
l /:l:{:.:.:l＼ﾄ､:.:.ヽ:.:|:.:.:.l:.-‐ハく
{:.ﾑト-` '⌒｀丶l､!:.:.:.|:.:/.:.:.:ﾄ､〉
ヽlr;=､ r;=､ ノ j:.:.:/.:.:.__:./!〈:〉、
l lj {j /／/.:/r､V ハ:〉
/! ' ､､ '´ 'l:.f l-'/ ∨〈〉
|/ヽ ＿ U ,ヽ!ｨく 〈:〉〈:〉 え？
,r‐ｧ‐_-＼ﾞｰ' ／ ,ﾊ_ 〈:〉 〈:〉 じゃあ浄化したら壊れちゃう！？
//´/´／ﾉ__＞‐＜＿ ／ /:!ｰ―'-､':〉
〈 ' / /´: /: : | ／ヽ /: :| : : : : : ヽ、
ヽ ヽ :/-一!:::|::::::ヽ/＼: ! : : , -‐-､!
,.-‐i _,.⊥:|: ／::::l:::::::::!: : : :〉: ／ : : : : j
!ｰ-｀ﾆ´┐ l／＿::::|::::::__|: : /:r' : : : : : : /
|: : : : : : :l !ヽ￣ヾl_/,r‐'!: //: :／ : : : /
!: : : : : : L_!: :｀ﾄ､_|::::::, ┘'/／: : : : : /
l : : : : : : : |: : : !_ T´: : :／／´: : : /
j: : : : : : : : !-‐'l:ヽ｀|｀T/／ : : : : : /
/: : : : : : : : j : : |: :} l lﾉ' : : : : : : :/:!
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| 驚くアリカを、ミストと四ツ目は声を立てて笑った
|
|「冗談ですよ」
|「ええー」
|
|「だが、なぜかミストのレヴリアスには安全装置が付いてるのさ。
| 仕様じゃなく、完全なバグとして」
|
| ミストの社会的生活を守るための、システム外の安全装置。
| なるほど、幽霊だ。アリカはちょっと感動的な気分になった。
|
| きっとミストさんの妹とか幼なじみの恋人に違いない！
| 『50年後だろうと100年後だろうと君は俺の大切なパートナーだよ』とか言っちゃったに違いない！
|
|「まあ、そんなわけでレヴリアスの量産は無理ですね。
| 『教会』はを欲しがるだろうけど、俺は許さないです」
|
| あまりにも世紀末的な、殺戮用の武装。
| アリカは納得した。
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:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヾ-.､:.:.:.:.:.:.:.:＼
:／:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:ﾊ:.:.:. 斗‐V:.:.:i:.:.:.:.:
:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./:/!: !: :|v:.::. ｘ≦,,≦-､V:.:|: : : :
: /: :.:.:.:. :/:/. V:N::. V: ::.／,,ィ行:刋 ' :.:.|v:.:|: : あ、それと、脳改造の適合率が6％で、
/: :/: : :.,:.:/ _ヾ从:. ヾ:::. ゞ ´ !:j |:.:|:.:: 改造手術の成功率が30％を切るというのも問題です。
:.:.:,:.:.:.:. _,/≠伝示 ヾ.､ `＼ /' |: |:.::
:.:.ﾊ:.:.:.:!:.:.|. {゜ゞ夕 ヽ 八!: :
:ﾉ|:.!:.:. |:从:.､ i , |:.::
|ﾊ:. :.|:.|:.:.:!:ヽ. ゝ ノ .|:.:/
V:.N ヾ:.:.:.ヽ - ´ /|/
ヾ::. ＼:ヽ:. ､ ´ /
. ヾ ヾ ＼:.＞.､ ,
／／ .＞ _ イ
ｘ≦ ア／ ハ
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| さらっと言ってのけたミスト。
| 驚異的な数字に、アリカは慄然とした。
|
|「5％しかないよ！」
|「1.8％だ」
|
| 四ツ目の冷静な突っ込み。
| アリカは考え直した。
|
|「ほんとだ！」
|「その成功率に手術に手を出せるのは、狂気の沙汰ですよ」
|
| 50人に1人も生き残らない計算。
| 『血族』では、絶対にそれをよしとしないだろう。
|
| だって、たった一人の兵士を作るために、50人犠牲にする計算なんだもの！
| アリカの信じる『血族』はそんなことしない。
|
| ……本当のところは、分からないが。
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かな？
享受 → 教授 と、思う
おおっとすいませんありがとうございます。
>>227
ああ、書いてて何かちらつくと思ったらサイコフレームでしたか。
女の幻影がまとわりついて離れない辺り
アイテムを入手しました…
……ストックします
その成功率に手術に → 成功率の
かな
（女の幻影がちらつくと言ったらシャアの方が……）
>>230
ご想像にお任せします。
>>231
そのとおりでした。ありがとごじます。
改造前に検査でわかるなら実用化目指す組織もいそう
軍人五〇人と引き換えに小回りの効く戦車一台では……
あ、でもモータードクロっぽいし研究が進めばいずれ超兵器に……！
自分も良くしらないけどwしかし承太郎でもないと操縦者の髪型の話も出来ないメカとかひどい代物だw
舞姫の時は結構活躍あった気もしないでもないような、なかったような
その人体実験とモーター理論がイヤだから、ミストは隠している訳です。
でなかったら某国とか某国とかが普通に実験してるでしょうよ。
>>234
チャイルドっつったら舞姫の時がメインでしたからなぁ。
>>235
OVAで大暴れしてますね。あと、乙に出てくるモンスターみたいなのはチャイルドをオリジナルとした量産機です。
すいません、諸事情により明日は休みをいただきます。
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| 沿岸部の倉庫でレヴリアスの増加装甲を降ろす。
| 今度は、お留守番だったレヴリアス本体のフォローがあるので楽な作業だった。
|
|「レヴリアスの多目的アームは重量作業を行うためのものじゃないんだ」
|「人間よりかは力持ちだがな」
|
| 装甲を降ろすためにアームを酷使しすぎて壊しては笑い話にもならない。
| 装甲を工場内に降ろして、指定の位置まで運んだところで一息つく。
|
|「助かったぜ」
|
| くわえ煙草の四ツ目がペプシのペットボトルを差し出してくる。
| 冷蔵庫から取り出したものだ。
|
|「いいの？」
|「あ？ ビールにするか？」
|
| アリカは両手を振ってお断りした。
| お酒はもうやめよう。絶対飲まないと誓ったのだ。
|
|「それより、うちの班員を紹介しますよ。そこら辺にいるはずです」
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| ヽ ==ﾆニ二ﾆ= ./ ∨ ……。
| ヽヽ:ヽ::::| : ::::ﾉ/ ヘ
| ＼∧:::::: ∧/―- ミヽ - .ノ
| // _ヽ::∨/ ＼ 丶 }i
| _＿/＿::ヽ＿＿彡ﾐヽヘ - ._,.ノ
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| ミストに言われ周りを見渡すと、薄暗い工場の奥に、一つの人影が立っていることに気がついた。
|
|「あれ……かな？」
|
| しかし、アリカは目を凝らして困惑した。
| 人影は、お金持ちのお家に調度品として置いてありそうな鎧であった。
|
| ホラーだと中身がないのに襲ってきそうな、鎧。
| アリカは、場違いなその鎧を凝視し、息を飲んだ。
|
| 大きく、硬そうで、真っ黒で、雄々しく仁王立ちした鎧。
| 動きも制限されそうだし外も見えなさそう。実用的には見えない。
|
|「あの鎧の中の人？ どこかにいるの？」
|「いや、アレそのものだ。正体は知らん」
|「え？」
|
| アリカはひどく狼狽した。
| だって、そうだろう？ 金属鎧だ。フルプレートだ。
|
| 夏は熱く冬は冷たい。機密性はあるが熱は素通しの鉄の塊だ。
| それを着たまま？ 死んじゃう！
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＿ ﾄ､ﾄ､
､ー‐ ＞ ⌒ヽヽ }ﾉ
x≧´: : : : :'i:i:W: :ミ ､
,ィ7 : : : : : ; :/ ｀_ }: : :ヽ＼
/: ｲ: : :メ}:/,ィｯｧ; : : : :ﾄ､ r-､ _
{/{: ! :<rｯ{:' ¨´/: : :ム'ゝ rくヽ}ｰﾄ､}‐､
|:ﾊ: :|、 ヽ__ /ｲ: /: / _ン/へ/ﾊ / 雁夜さんの話によれば、
' l:ﾊ!ヽ `ｰ ' 彡'ィ＝=x､ム/ヽ／ヽ/〉つ あれは悪魔に近い存在だそうで。
j r― `iー ´{i{ ／////r.､ヽ／ヽ
ィ7//|｀!:.:.:.:| |i| <///'⌒ヽV}¨｀ヽ/} 仮に『バーサーカー』と呼んでいるよ。
r 7/{/＞'ヽ}Yノ＿__/｀ヽ)ﾊY }/ﾘ_｀ !/}
八//|/ r,イY:弋ﾝ { // ﾊ//ヽ }/
_r┤ r=＝≠ |: : i! l ｨ/ , , ヽ//ム}'
ﾊⅥ 弋 ゝｲi| ﾄ.､ |: : i! l ﾊ{ 〈 } //´ }
//∧`ｰ ≧xﾊ //ﾊ｜: :i! l/ ヽ 乂 //乂_ノ
」///∧ . ィ∨/' ヽ!: : i! { ｒっ乂ー ≦イ‐’
八/////`77≦} ｒっ|: : :i! | ￣ {≧x
/ ヽ/////r ´ ｨ ｒっﾉ; : :i! '. ｒっ ノ///
{ `ｰ￣ 丁´ /八 , ´/ : 八 } .．＜//,
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| ミストの解説を聞きながら、アリカはそのバーサーカーとやらに近づいて行った。
| 20メートル以上離れていたのだが、どれだけゆっくり近づいても微動だにしない。
|
| 面頬のスリットはアリカの方を向いているので、近づいているのは見えている、はず。
| 中の人が寝ていなければだが。
|
|「……こんにちわ！」
|「……」
|
| 話しかけても返事はない。
| 本当に中身が入っているのだろうか。アリカは心配になった。
|
|「夢宮アリカです！ よろしくね」
|
| とりあえず挨拶。しかし反応は一切ない。
| アリカは不安そうに四ツ目とミストを見た。
|
| 二人とも意地悪そうにニヤついている。
| ……もしかして、担がれた？
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/ ／ ' ´ `ｰ'´￣ ｀丶､､
{ , '／ ／ ＼ヽ､
ヽ // , ´ / ヽ ＼
lﾊ / /ﾊ | ｀丶 ', ヽ
|∧ ハ l ! ', |ヽ ヽ ゝヽ - ＿ﾊ ',
l!´ﾍ､ ヽ| ＼ l ＼'､ヽ l ─-- 1 ノ|ﾑ
| ,..㍉ ヾ､ 丶ﾞ, |! |´ |/ な、なに笑って……！
__{} { f.:cぃ､, _,,._､z=‐┼ト| l 彡ﾊ
, ' ´ ´! ､ﾞﾆ´ `''"ﾌf､tJ~ヽ ｊﾉ│ ! ／/:::〉
/ / ﾍz r ゞン ﾉ ｊﾉ /__ ノ|::/
/ { ､＿ z_｀ ー , ' /ニｿ:| ﾊ
! ／ ﾑ | ハ ／ ／ﾊ／l:ﾉ {:::}
｀ / ヽ V ', ｰ '´-‐ ｱ､_／ |! ∧ ∨
／{ |＼ヽ } ,..イ /ハ }} |:::} |ヽ
／ .:: || ＼ｰ' ＿,.. ‐ ´‐'´／ 八 / ';/│:::〉
.. ‐ "´ .:::::::... || l__三ー ''_´ - ´ ／ _,ノ＼,､ﾄ､ヽ/
..::::::::::::::l.. || ::ヽ＼´ ／ ／ ＼ ハ
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| 言いながらバーサーカーの胸板に手を伸ばした。
| 触れるか触れないか。その瞬間、アリカは飛び退いた。
|
| バーサーカーは相変わらず微動だにしていない。
| しかし、彼の体からは言い知れぬ、恐るべき気配が漂っていた。
|
| 脳の奥で火花が散る。きな臭い愉悦を嗅ぎとりながら、アリカは下腹部が熱くなるのを感じた。
| こいつは強い、そして、きっと悪魔の類だ。
|
| お互いが血みどろの肉片になるまで殴り合いたい。
| そういった衝動を叩き伏せる。
|
| このひとはミストさんと四ツ目さんの仲間だ！
|
|「バーサーカーは喋らん」
|「自発的に動いてるのを見たこともないです」
|
| つまり……ロボットみたいなものなのか。
| アリカは困惑を露わにした。
|
| ニャンコ先生や墨目のような、ずいぶん人間的で愉快な悪魔を見てきたせいか、
| 酷く違和感がある。
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,, ､
/ ｊ
_ -ｰ- ､ i / で、そいつの保護者だが……。
ｒ''´ ﾍ ) } いねえな。
{ ',｀ﾞﾞｰ='' ハ / ノ ｒ 、
ﾞi ヽ ｀ヽ, L,ｨヽ !/ ｒ-'- ヽ
｀r ﾐ ・-''彡= !| ,､ 〉- }､ｒ､
ヽ_ゝ, '''ﾞ _,-‐十 ヾ ヾ三 ｌ }｀ー､
ヽ｀＞ ィ´ィ´!>ー〉ｰ' ｨ-ゝ'ー'.:.:.:.:.:.:.:｀ー､
／ __ --''､.:.:.:ヽ }ﾄ __.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
!-､_イ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ,, -､!':.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｨ_ -- '､.:.:.:.:ヾー-- ー-'
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ヽ
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|「どんな人なの？」
|
| ミストが酷評していたのを思い出す。
| たしか、連戦には向かないって。
|
|「アリカさんと同じタイプですよ」
|「前衛戦士？」
|「俺とアリカさんでこんなにも意識の違いがあるとは思わなかった……」
|「それじゃわかんねーよ」
|
| 苦笑する四ツ目。アリカは小首をかしげた。
|
|「悪魔の力を借りる代わりに、何かを捧げてるタイプだ。
| しかも、そいつは素質がないから血を吐く」
|
| アリカはドキリとした。
| 何かを捧げてる。下腹部でぬるりと疼くもの。
| 狂喜の破壊衝動。
|
| そんな感じのものを抱えて、戦ってる人。
| 会ってみたい。そう思う。
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あと機密性→気密性かな
>>243
そうです。中身が機密なのは確かですけど機密でした。
ありがとうございます。よろしければお名前を。
>>244
やる夫が選択するパンツは、一日平均2.5枚！ なにそれこわい。
面倒くさいから生理用品付けるべき。
地味に汚くね？毎日換えろよ。
ほんとうだ！ アスリート女子にはあるまじき行い！
失礼しました
それがどういう結果をもたらすかとか、そういうのを一切考えられない、馬鹿なんです
それはもうⅡ板の管理人さんが
公の場で◆1UKhcAc/VIはとんでもない馬鹿ですって公言したことで自明ですね？
その結果たくさんの人が巻き込まれて規制されました
ただし本人は大した咎めも無く楽しそうに投下をしています
ここで問題なのが
◆1UKhcAc/VIさんはねこ管さんと一つ約束をしていました
ところが◆1UKhcAc/VIさんは馬鹿のくせに姑息ですから
なんとか抜け道を探して読者に対してレスをするような真似をしたわけです
こういう人物を今のところキャップすら設けずに野放しにしておいてるわけなんです
危険であるとしかいいようがありません、この人何しでかすか分からないんですよ？
とまってるのは大規模規制か何か？
釗
＼、__ﾄ.、
,､r=＝＝＞:.｀ヽ｀ヽﾄ、
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ）:.:.:i:.ﾚｰ-
. _＿,.､＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノヽ:.:.:ノ:.:.:⌒ヽ､
＞〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:ﾍVｲ:.:ﾍ:.:｀ヽ:.:.＼
／イ:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヾｲ.:.:.:.:.:ヾ:.ヽ:＼ゝ
／ 〃:.〃:.:.:.: /:.:./:.:/:.i!:.:|:.! ∨:.:.:.:}:.:.:ﾍj
/:.:./.:.:/:./:.:イj:.ﾘ:.八:.リ j:i:.:.:.:.:ﾄ:.ヾヽ
!／:.:イ:./≧x､lハｊ _,,ﾘ≦二ｲ:j.:.:i:.:ハヽ＼_
ノﾚ´ﾑ:ｲ∧､_＿_} ､＿__,ﾉｲ:.:.:ﾘ }｝ｿヾ 悪い人ではないんですがね。
|:.∧ﾊ｀￣¨j ｀￣´イ:.:./ソ:/
ﾚ' ﾘ八 <、 /ｲ/ﾊ:.:/
ﾄ､:ﾍ _＿ /ｲ |｀ヾヽ
／ﾘ;;;;＼´ - ｀ ′ !;;;;ｿ;｝}
///／;;;;;;;ﾍ..___..／ / レｸ:ﾉ.:|
_..,,,,,///´;;;;;;;;;;;;;ﾉ! / ／::／ ..:j＞,､_
_.,､＜://:::{:{:{;;;;;;;;;／´ j { / ／::／ /ト.,､＜⌒＞,､_
:::::::::://＞｛ii{;;;;;;/ / ｛;;;;;{ ／ / {::::::::::...,､:＜⌒＞:.､_
:::::::::{｛ 〃∧ヽソー-- 、 __人__{;;;;{ ｲ ｛::::／´::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
::::::::::::｝ ____,,ゞ:::::＞､,,_____,,,､ｒ=＝」k;;j_ ノ ﾉ/:::::::::::::::::::::::::＞"⌒ヽ:j
∨::::://O / /:::::::l:.:.:{:::}{:::}:::::::/:.:/⌒/ｰ-､ ノﾉ:::::::γ⌒ー"´ }｝
j::〆K / /:::::::::l:.:.:.:｀7´::::::/:.:/ / O ∨ｲ::::::::::ノ ;j
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| 何やら口ごもるミスト、悪くはなくとも、何かあるのか。
| アリカはふと、入口の方を見た。
|
| そこには、買い物袋をぶら下げた異様な男が立っていた。
| ……いや、バーサーカーに比べれば、異様でもなんでもない。
|
| ちょっと必要以上に痩せていて、ちょっと死人のような顔色で、
| ちょっと目つきが理性がなく、ちょっと痙攣しているだけ。
|
| 夏なのに暑そうなパーカーを着こんでおり、しかし汗よりももっと違う不快な臭いが。
| そう、内臓が腐ったような悪臭漂う男であった。
|
|「ああ、雁夜さん」
|「あの人が……」
|
| アリカは、その死人じみた人物を凝視した。
| アリカの末路となるかもしれない姿。
|
| 悪魔に内側を食われた男の破滅的な容姿。
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_ -＝＝= ､、
／' r二_'―- ..＿＿ こんにちわ！
／' _ ゝ、_￣ ｀ - ﾆ_Ｙ⌒ヽ
〃 ／ ｀r_ｰ､ _,ゝ､ ヽ＿＿＿＿
〃 / / / ﾄ､ヽｰﾆ_ｰ .__/ ヽ ｀¨ ‐- _
（( // | | ハヽ､ ヽ｀＞‐ヽ .从_r ￣ ＼
｀ｰ || | ヽ!-‐ ｀ ￣ ´ . -V_ ! _∠_ 丶
ヽ V ﾄゝ､ ´ 心ﾉヽ/ ¨ﾉ >､＿ /
|Ｙ rひ) ┴‐'´/_∠_ ／_| .べ丶 /
＿＿」 ,,ヽ' ヽ ＿_ 〃'´ ￣￣／／ ｀ ‐- /
_-=-´_二ﾆ=! ﾏ´ l ∧ ／／ /
〃 〃 ヽ V / ｜ ＼_/／ /
´ ヽ ＼ ｰ ' ／￣ヽ ） ／
_､ ＿ 丶、／ ﾉ >' ／
ゝ ゝ-､ ＿ ／ ヽ_ ィ _ - ｲ ,.ｲ
￣｀丶､ゝ- ､＿／ ヾ _∠-ｵヽ< // ／{ ヽ
｀' ーｙ' _ ゝ'´ 〃一' / i ／ Y |
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_ -‐ ´ r'⌒'/ 〃 / ｜ ／ ヽ,ｲ
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| とりあえず挨拶。
| 雁夜という男の、焦点を結ばぬ双眸がぐらぐら揺れる。
|
| こないだの、ライブハウスに居た『端末人間』を思い出す。
| 拡大しきった瞳孔。定まらぬ瞳が揺れる。
|
|「……だれ、だ？」
|「夢宮アリカです。よろしくおねがいします」
|
| 礼儀正しく一礼。雁夜はフードを脱ぐ。
| 生気のない白髪が露になる。
|
|「間桐……かり……や。ゆめみや？」
|
| 茫洋に、のろのろと挨拶をしようとしたところで、雁夜は顔を上げた。
| 白濁した片目は意志とは関係なく動いているようだが、深い知性が、残った黒瞳に揺れた。
|
|「……ゆめみや？」
|「はい、ばっちゃの孫です」
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／:.:/..:|: : | ../ | ′ | | | | ｉ| ∨ ! ! ! ｀ー‐
-=彡: : :/／|: : | / | | | | | ｉ|u ﾚ| | | |
/ :/ :|: : /! ′ .| ´.厂￣| ｢¨|¨/´:ｉ ｉ| |∧| | |
. / 彡|: :. /│/ | ! i斗-=リ=ﾐ/: :ヽ ｉ| /`ヽ} ! /
ノ|: : : | ′|:′ リ/ﾐ 、 （） ｝: :..:} リ ﾑ- / :| /
. ／ ＼ :リ : :l/ !| j/ ｀¨¨:彡 ´ {ｔｧﾃ.} /}′
/ ＼＼∨:| ﾘ 丶彳ﾘノ
｛ ｝ ∨ し ＼ ゆ、ゆめみや……？
∧ 〈 、 --〉 レナさんの？ シロウの……？
∧｀ヽ ﾉ } : :＾: : :／
∧ ＼ | ／ }
ー‐{ ι / j_,. -===---=ｧ'′
/ ‘, ′ いｭ.,_ ｀ヽ¨¨¨/ /
| |′ ‘, ￣￣￣￣ 〉/
’│ ＞ し' ¨¨¨¨¨ヽ.′
∧! ｀ ′
‐┴-′{__ ｀ ., |
ニニニニニ==- 二ﾆ==---′
ニニニニニニニニニ=- /
ニニニニニニニニニニニ=- /＼
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| 雁夜が、見ていて心配になるほど激しく震えた。
| 瞳から知性の光が消え失せ、狂気に光る。
|
|「う、うげええええええ！！？」
|
| びしゃびしゃと音を立てて、雁夜が赤黒い液体を吐瀉した。
| 強い鉄の匂い。腐った潮の臭いだ。
|
| 仰天するアリカを尻目に、雁夜は脱兎のように逃げ出した。
| 引き留める間もない。なんだったんだろう？
|
|「あ、ええと……？」
|「雁夜は最近まで精神を病んで閉じ込められていたそうだ。
| 婆さんに何かされたトラウマがあんのかもな」
|
| つまらなさそうに四ツ目が言い、雁夜の吐瀉物を一瞥して舌打ちした。
|
|「汚したうえに逃げやがって、誰が掃除すると思ってるんだ」
|「四ツ目さんですね」
|「あ、ええと……手伝うよ」
|
| ようやくショックを脱したアリカの提案に、ミストが首を振る。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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､
-ミ＼:≧-: ､ヾ.|
,. . : :≦: :`:.ヽ: ＼ : ﾉ!彡￣ミ: . .、
＿＿/: : : : : : ／: : : : : У: :彡: : : ミ:､ヾ
＞: : : : : : :._: : -:ミ: : : : : ／: : : : : :.ヾ＼
／7': : ／: : : : : /: : : : }: : :/: : : _: : : : 八::ヾ
＿ 彡': :／: : /: : : :/: :/:/从:.:/r‐:.': :.ﾊ: : : : : ::.
〃:／ : 彡': : : : ,: :.从iゞゞヾ:.i:|: : : : : ＼: : ::≧=-
-=≦: :／:ﾉ: :.:.:ｨ:i: :,|:! ﾉ|!: : : : ヾ:.､≧ー::.
_|:/ 彡:.ｧ‐ミ＜!从 i.!:! __'__! :.!: : : :ﾊ: :≧ー: :＼
|ﾊ:///: :i:.弋弐 Nヾ=ｧ示≦､厂｢: : 小:.､: : :､: ＼ヾ
{ { i/ !从:! / `ヾ'-イ//!: :.j !ヽ.:＼: :＞-ヽ
| { 八 ､' ／'〃/,.:.:./ﾘ} !: :∠ あれは女の子には刺激が強すぎますよ。
!ﾄ ヽ ノ' /:ｲ':/.ノ彡 ⌒
_|i.‐ヽゝ=- ノ' ノ- ゞ'' !ミ. 、
,x≦ニニハ ≠ .|=j. ＼
__i彡≦＞≦ﾆ≧z r≦ 〃 .ﾉ=:! 弋≧.､-､
Yﾆ/三三三三三={. // ,;仁/ ヽi |!
.ﾉ|ﾆ{!:三三三≫ ´.:iヾ , / ,,仁ｼ ! ! !/
／ fiⅦ!三:≫ ´ ﾉ .// ,.ｲ=.／ / :/ ,x≦
.. i .f==〈/:.:i ヽ､ / ../ ,,:仁／ , ../,:仁二
/! / ./:.:.:ﾊ ヽ __.r≦彡 ' ／ /,:仁ニニ
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| そういいながら、工場の端にある流しに向かう。
| 工業用の手洗い洗剤とかモップやバケツが置いてある。
|
| 煙草を揉み消しながら、四ツ目も従う。
| アリカは、その間に出口の方を見に行った。
|
| 雁夜という男性が心配であった。
| ……だが、その途中、彼が吐いたものを見て眉をひそめた。
|
| 赤黒いのは血だ。そして、そこでぴちぴちと跳ねるのは、なんだろう、オタマジャクシだろうか。
| サンショウウオか、あるいはヒルめいた形状の何かが、血の池で蠢いていた。
|
| ……これが、雁夜さんの飼っている悪魔。
| 彼を内側から喰っている、悪魔か。
|
| アリカはこみ上げる吐き気を飲み込んだ。
| 自分もいずれ、ああなるのかと思った。
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,, -- ー-- 、
,, "´ ,,､､ ヽ
／ ／ '', ﾞ､
/ｨ ,,/ /,,ィ rｰ､ ﾞ､
ｲ ﾞ" ./ __,;;:: '',,l ｲ､} ﾐ
! l ｌ_,ィ_ソ ´! 〉{ ﾐ
! ,＞ｨr-ゝ-ｰ三ヽ ､_ﾉl ｼ
｀ｌｰｼ三三,ニ=＝' ヾ{ ならねーよ。
∨ｿ_..::; / ヽ
｀ ! ＿＿ /:: :. ,,,ゝ-ｰ ､
ヽ ´ __ ｀ /;; ,;イ ', {
ヽ ,,i''ｰ-､､イ ', ' , ', ヽ
｀フ､´ ', ' , ' ,_ -ーゝ､
ィ ' , ', ,, - ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:’-､
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| 四ツ目がモップで、血だまりと得体の知れない生物を寄せ集めながら言った。
|
|「あいつは、悪魔そのものを内部に飼うタイプ。お前さんは鎧に纏うタイプだ。
| 心は壊れるかもしれないが、体は壊れんだろうな」
|
| 見透かされたのを驚くアリカに、ミストがバケツの水をひっくり返しながらウィンク。
| 手馴れた掃除。日常茶飯事なのだろう。
|
|「不安だって顔に書いてあったからな。
| 俺や四ツ目さんも、悪魔を体に入れてるんでよく分かるんですよ」
|
| 『教会』と『結社』の改造人間。そして、きっと雁夜はいうなれば『血族』の改造人間か。
| そう考えると、アリカ三人がひどくお似合いなメンバーな気がした。
|
|「さ、掃除が終わったら本部まで戻りましょう。
| きっと蒼星石さんが心配してますよ」
|
| 事実、帰ったアリカは蒼星石とやる夫にこってりと絞られることになった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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☆ アクセサリですか？
蟻 ううん、やる夫兄いか蒼星石さんにあげる。
蟻 やらない夫さんでもいい。
ω ええ子や……。
∩ オレの方は自分で何とかするぞ。コネからもらう。
蟻 じゃあ、やる夫兄いに。
☆ よーし。じゃあミストからジェットブーツをあげましょう。
且 あ、いいなー！
ω お前も誰かからもらえお。
☆ あと、ミスト班ですが。彼らは指示を出せば極力従ってくれます。
蟻 やったね！
☆ ただし、条件が二つ。
１ 他の『血族』とは相性が良くないので援軍には行くが一緒に作戦行動をとれない
２ 雁夜おじさんが罪悪感で発狂するのでアリカ（PC班）とは合流すらできない
且 うん、まあ、埋めネタ見る限り、アリカの両親の死因だし。仕方ないよね。
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋. アリカ ..╋ NEUTRAL-HEHO .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆ 33 → 41 LVUP!
┃ばっちゃ☆ 11 → 16
┃>>蒼星石. 97 → 99
┃エダ 88
┃>>やらない夫 70
┃ニャンコ先生. 53
┃マイケル師匠 50
┃翠星石さん. 46
┃カクリコン. 41
┃冥. 40
┃アンデルセン.. 35
┃ジェリド. 33
┃ケンシロウ 29
┃四ツ目 27 → 35 LVUP!
┃刹那. 22
┃キオ 22
┃真紅. 19
┃冬悟 16
┃クツキ 15
┃ミスト 15 → 20 LVUP!
┃先代 15
┃エミヤ 10
┃ドルキ 8
┃モズグス 8
┃鷹野三四 8
┃ナタル 7
┃霊夢 7
┃ルカ 4
┃志摩子さん 4
┃できる夫 2
┃キル夫 2
┃バーサーカー 0 → 4
┃間桐雁夜 0 → 5
┃
┃拳☆. 0 → 4
┗━━━━━━━━━━━━━
アリカにもなんか仕込まれててもおかしくないレベルだし
今何してるのか気になって調べてたどり着いた。
これから読んできます。
どうもどうも。ありがとうございます。
現在はほぼ毎日ゆっくりやってます。
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､.＼
| （●）（●） |
| （__人／,〉.|
{ ´フ´ ./._ } じゃあ、保留で。
ヽ .／,二ニソ}
_ヽ/ ,-― ､}ﾉ
／:;:{' ノｰﾍJ:;:;ヽ
／:;:;:;:;:;| _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}
/:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＿/:;:;:;::;:;i:;/＼
{:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:＼
ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:＼:;／ヘ、
￣￣7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ｰj
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|「簡単に言うね。普通の子なら二つ返事なんだけど」
|
| キュゥベぇの言葉に、やらない夫は肩をすくめた。
|
|「簡単に曲がれないし、手近なものにも飛び付けない。そんな性格なんだ勘弁してくれ」
|「仕方ないな……しかし、僕を生存させるのは骨じゃないのかい？」
|
| やらない夫は考え込んだ。
| 東京の異界深度が上がりすぎて、耐えきれずに死ぬというが。
|
| なら、方法はいくつかある。
|
|「ゲートパワーが上がる以上に下げるにしても、上がった瞬間ショック死したら無意味だ。
| それに、刺客が送られてきたら退ける手も必要だろう？」
|
| 先回りするキュゥベぇ。現状、手が足りないのは事実。
| しかし、だからと言って見過ごせない。
|
|「退けるために、あんたの本体の居場所を聞きに来たんだ」
|「……冬悟じゃダメだったのかよ」
|
| 杏子の言葉に、やらない夫は肩をすくめた。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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-‐ﾆ ┤
＿ -‐ ´ ／ } ボクの入院先を知ってるのはごく少数さ。
＿＿ ／´ ｀ヽ､ j 首領と、上杉謙信。
_ -‐二 ─ｧ (:.r:.) ヽﾉ 螺旋王、吉良吉影、麻呂。
く ￣ / (:.r:.) ヽ＼
＼ / / ､＿, } ヽ あとは佐倉杏子。君くらいだ。
ヽ/ { ｰ´ ﾉ ヽ
/ ﾊ ｲ ヽ
,′ | ゝ ／ l ヽ＿┐
＿ l ├─｀ｰ ┬- l´ l ヽ //
＼ヽミヽ/ ! l ! l ／ﾍ
／⌒ ヽ＼〃ミヽ､ j ,' l＼ ∧_ ／／ ﾟ ＼
/ ( ｀ノ ＼､ l ＼/レ-＜ ､ ﾟ､＿ ＿ )
/ ＼ ／o ﾉヽ＼ ハ i ヾ､:..ヽ ＼ﾟ｀ヽ､ ＼
{ r‐｀￣ ／ o o ／ ｀ｰ┘ { { | ｀"ヽ ｀ヽ､_)｀ｰ--'
､ ゝ-／ ／ ／ ! 丶 { ヽ
＼ 'ｰ─／__ ／ ／ l ∨ / }
＼ ´ _ -‐ ´ l { ∧ ﾉ
｀ ｰ─-- -─ ´ ((l, H ト､ゝ─ ´ ／
〉 ハ / (r , '´
ゝノ/ ノ ￣'
￣
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|「はぁ？ キュゥベぇ、アンタ偉いんだろ？ なんでさ」
|「偉いからだよ。同僚にも部下にも命を狙われる可能性もあるからね。
| ボクは多くの恨みを買っている」
|
| キュゥベぇがどんな恨みを買っているのか、杏子もやらない夫も想像もつかない。
| ただ、成り行きを見ているニャンコ生成には想像が容易かった。
|
| キュゥベぇは、人の命をひどく軽んじている。
| 東京守護という大義の前に、『血族』が命を投げ出すのを当然であると考えている。
|
| 末法少女の件をやらない夫は保留にしたが、キュゥベぇは大事なことを説明していない。
| それは成功率だ。
|
| 弥勒菩薩信仰などありふれたものだ。
| しかしそれで？ その超未来存在の力を借り入れるのは、どれほど簡単なのだ？
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_.. -‐─‐- .._ ,へ
,. . : '": : : : : : : : : : : ::Y ｀＞‐-=.._
／. : : : : : : : : : : : : : : : : | /. : : : : :.::.:::丶._
／ : : : : : : : : : : : : : : : : ／ {: : : : :.::::::::::::::::::::Y´￣￣ 7
/. : : : : : : : : : : : : : : : : : ／､'′ ＼: :.::::::::::::::::::::::/ /
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ ＜fｧ、 `ー----‐ '´ ／
ハ: : : : : : : : : : : : : : : : :〃 `ｰ ｀ヽ _xrz、´-_ f
| ヽ : : : : : : : : : : : : : ／{ ｀ (__..､`' '⌒￣｀ }
| ￣￣￣￣￣ 八 ￣｀ヾ..＿_, 二 ﾉ
ヽ ＼ _.x=ミ／
＼ ＞､..__ ｲ ′〈
＼ _ `くマｰvﾆ=彳 〉
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| キュゥベぇは、やらない夫なら可能であるかのように語るが、
| 何故やらない夫なのかを明言していない。
|
| ニャンコ先生の存在を理由にしたこともあったが、それは違うだろう。
| ニャンコ先生自身が選ぶ相手は、英雄でもなんでもない。
|
| むしろ、結果的に『何者にもなれなかった』者の方が多いのだ。
|
| ではなぜ、やらない夫なら可能だと？
| やらない夫が異能を持たないただの人間に過ぎないのは、ニャンコ先生がよく知っている。
|
| 異能の才能は無きにしも非ずだが、それほど特別なものではない。
|
| ではなぜ？
| やらない夫について、ニャンコ先生の知らない事を知っているのか？
|
| どれだけ問うても、こいつはおそらく答えない。
| 故にニャンコ先生は、質問をせずに様子見に徹した。
|
| うん、実際めんどくさいのもあった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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/／. /: /: : : : : : : : : /: : : : : :|: : : : : :ヽ: : : : : : ヽ: : ヽ＼＼
/ /: ://: : : : : : ,／: : : : : : :ﾊ : : : : : : ',: : : : : : : ヽ: :ヽ .ヽヽ
/: :/ : : : : : : //ｲ : : : : // |: : : : : : : | : : : : : : : |: : ﾊ Ｖ
': :〃:/: : : ､ // ||: : : : /ｲ !: :!: : : : :ﾘ､: : : : : : :ﾊ: : :|
|: :! ! |: : : : /ヽ |: : : :/〃 |: :| : : : /: :!: : : : : : | ヽ: :!
V:| |: V: : l_l { ＼_: : |_,{{ |: ﾊ_:_:./_!: |: : : : :!: :| V
V .|: :ﾊ:/､/≧=ｧミ: :| ヽ ーｊ/¨|: / |｀ﾘ､: : :/: :ﾘ
|: | ,ﾍ:ﾊ弋:::ﾉ ｀ヽ 〒ﾃﾆzzﾚ|: /: :/: :/
|: :＼| ＼{ヽヽ 弋:::::ﾉ〃ﾘ/: :/: :/
/: : : : ＼ ' ヽヽヽ /ﾉ:／: / ……戦えて、結界が張れる。
/: : |: : : : |＞ . ‐‐､ ｲイ : : ｲ そういう奴がいればいいんだな？
. /: : ｲ: : :/: ! : : 个.- ニ′-‐: ﾆ :´:｜: : : : |
/: /／⌒Y_ﾉ/⌒j′ |⌒ヽ-イ⌒ヽ: : |:ﾍ
. /: /′ { |´ ､ ´7 } 〉: ヽ:ﾍ
／::/ﾍ ヽ ヽ ′ / / / ＼: : :ﾍ
／: ／ ＼ ＼ ＼-----/ ／ ／ ＼: :ﾍ
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|「ダメだよ佐倉杏子。ボクを、『元老院』を相手にするつもりの奴だ。
| 君ごときでは足止めにはなりはしないよ」
|「やってみなきゃわかんね―だろうが！」
|
| 激昂する杏子に、キュゥベぇは「訳が分からないよ」と肩をすくめた。
| やらない夫にしてみれば、予想外の援軍である。
|
|「結界が張れるのか？」
|「ん、ああ。アタシゃ謙信様のお付きだからね。一通りできる」
|「で、戦える。オレより強いくらい」
|「アンタより強いのなんてごまんといるけどね」
|
| その通りである。やらない夫は『血族』の戦士では下から数えた方が早い程度の実力だ。
| なにしろ。そもそも異能すら持たない。
|
|「……ちょっと待て。なあキュゥベぇ。
| アンタの入院先って何人知ってるんだって？」
|
|「備府やらない夫。君を含めて七人だ。佐倉杏子が言いふらしたりしていなければ」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） ニャルラトホテプは『血族』内部に
. | （__人__） 裏切り者がいることを示唆している。
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ } キュゥベぇ、もう一回言ってくれ。
. ヽ L } もしもお前が襲われたら、誰かがクロだ。
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
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| 不意打ちの物言い。虚をつかれた杏子が、口からノシイカを落とした。
|
|「あ、もったいねぇ！」
|「……君、佐倉杏子。あとは藤堂志摩子。螺旋王ロージェノム。
| 上杉謙信。芦屋道密麻呂。『狂死』吉良吉影だ」
|
| そうそうたる面々である。
| 杏子は落ち着かない様子でやらない夫とキュゥベぇ、そして落ちたノシイカを見比べる。
|
|「怪しいのは？」
|「筆頭は君だね。次は佐倉杏子。他は『四天王』に『元老院』、
| そして『血族』首領だ。疑うのは不敬だと思わないかい？」
|
| なるほど、やらない夫は納得した。
| 一番怪しいのはやらない夫だ。そして、次が杏子なのも分かる。
|
| そして、やらない夫が見る限り、たぶん杏子は大丈夫だ。
| 理由はないがそう信じた。この子はいい子だ。
|
|「怪しくないのは？」
|「上杉謙信と螺旋王だね。あの二人は自分の持ち場からそうそう出れない。
| 裏切る理由もないし、接触する機会もない」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＞ニャンコ生成 ニャンコ先生の誤字っぽい？
しかしまさかやらない夫がクロだったとはこの海のリハクの目を持ってしても(ｒｙ
人手を割かせ労力使わせ士気を下げるからな〜
もういっそのこと一まとめにしてしまっちゃえばいいのにｗ
ガッツに対応できるようにしとけばいいだけだし
おおっと、ありがとうございます。
よろしければお名前を。
ただ、元老院を合法的に潰したいだけだよ！
任せれば後顧の憂いは全くないね
/ ＼ ＿＿＿＿
,′ {: : :＜ ｀＜＞:.｀ヽ ＿＿＿＿
{ '､: : ＜＞､ ＞:.:.:.:.:} /
〃､ ＼: : : : :.:.:.:.:.:.:.／ /
/､` ／丁:::ｧ、 ￣￣￣￣ / 『狂死』はどうなんじゃ？
Y ￣⌒'ヽ ヽ ,.-‐r::.x、_,. { 奴は七月の事件の後にこっちに来たんじゃろ？
{ 二 ､, -‐┴-'､ヽ ﾆ |¨:.:.、
, ‘-‐'^ヽ._) ｰ‐ j:.:.:.:..＼
∧ ￣ 八:.:.:.:.:.:.＼
/. : ＼ ,〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
,′ {:ﾐx、 _..x<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y
｛ ＼:::三ﾆｧ=‐r-----‐=彡'′ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
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|「『十二の封印像強奪事件』の際の、『血族』側の内通者は死んでいるとみられている。
| そう考えると、ニャルラトホテプが新たに内通者を見つけていてもおかしくはない」
|
| ニャンコ先生の問いに、キュゥベぇは淀みなく答えた。
| ニャルラトホテプは強力な精神操作を持って対象に取り入る。
|
| そう考えると、『狂死』や、家族を失った麻呂も怪しく見えてくる。
|
|「大首領様は？」
|「ちょっ……そりゃねーだろ！」
|
| 会ったこともない首領への疑念に、杏子が反発を見せる。
| しかし、やらない夫から見れば蒼星石の友人だ。
|
| 以外と近い距離にある。そして、いくつか気になる点もある。
|
|「精神操作が効かない相手で、最も怪しいのは藤堂志摩子だ。
| 彼女は『血族』内でも傀儡として扱われ、『教会』にもいいように扱われている。
|
| 彼女が現状打破のために破滅的契約を結んでもおかしくはない」
|「おい！」
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／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●）
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ
| ,.<))／´二⊃ じゃあ、その辺りは
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ もしも本当にキュゥベぇが襲われたら考えるか。
ヽ､ｌ ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
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|「……あ？」
|
| 声を荒げる杏子に、何事もなかったかのようにやらない夫が言う。
| 何を言っているのか理解できない様子の末法少女。
|
|「つーわけでキュゥベぇ。オレはあんたが襲われない方に賭けるぜ」
|「楽観主義だね」
|
|「わしもそう思う。その賭け金が佐倉杏子の命だと分かってるのか？」
|「ええと？」
|
| 意地の悪い口調でニャンコ先生。杏子は名を呼ばれ困惑した。
|
|「……さっきの人たちの誰も裏切ってなけりゃ、アタシが死なないって事だよな」
|「そうだよ。逆にいえば誰かが裏切っていた場合、キミは死ぬだろう。
| それも、成す術もないほどあっさりと」
|
| キュゥベぇは事実を淡々と語った。
| 脅すような調子ではないが、それゆえに一層、現実味のある口調であった。
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/:.:.:.l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:./:ｲ ヽ:.l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.l＼
/:ｲ:.:,:.:.:.:.:.l:.ﾄ:.:.:.ll:.{ ',:ﾄ､:.:|ヽ:.__l:.:.:.:l:.ヽ
l:l:.:.:ｲ:.:.:l:.:|_| ',:.:.|ﾘ ﾘ ,斗!´ ﾘl:!:.:.:.|､:.:..
|:./人:.:.:.:|ﾘ ﾄ-!､ ,ｨ示オ!:.:.,:.lヽ:.
|/ｲ:.:.:､:.:.|下示ォ 込j |:.:./､!:. そんなの関係ねーよ。
､:|:l,:.:,ヽ:.:. 込ｿ , |:./ｲ/:., アタシは、アタシの好きなようにやるさ。
l从l:.l,ゞ,ミ､ /,-':.:.:.:,
'，:ｰ-`､ vっ ,.ｲ:.:l:.:.:.:.:.:.
l:.:.:.l:.:l:.＞ . _ ,.イ:.:.:|:.:.:.,:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:.:lr,l ￣ !ﾆヽ､:.:.l:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.|, -r''"´ { _ ,- / ｀ｿ｀ヽ､:.:.:.
|:.:,ｲ | ,＿_｀_＿,/ / /｀ヽ:.
,:.:/ l､ ､ l::::::::::::::::/ ／ ／ / ､.
,:.:.ﾄ, ＼ ＼ ,:::::::::／,. -´, - ´ / ,:.､
/:.:,' Ｙ ｀ヽ､ﾍ::::/イ_, - ´ l l ,:.:.
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/:.:.:.:l ､ _,ノ l ゝ ､ ､:.:.:＼
,:.:.:.:.:.| } ､ l, ,:.:.:.:.:.
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| 苛立ち混じりに、杏子が絞り出した。
| 死を恐れている訳ではない。もっと違うものが恐ろしいのだ。
|
| それが何なのかまでは、やらない夫には分からないけれども。
|
|「誰のためとか、人のためとか。そんなの知ったこっちゃねー。
| 奇跡ってのはタダじゃないんだ。やりたいようにやる」
|「佐倉杏子。まったく、キミも言いだしたら聞かないね」
|
| 嘆息するキュゥベぇ。話はまとまったようだ。
|
|「あ、それはそれとして二つほど質問があるんだが」
|「なんだい？」
|
| キュゥベぇが、感情の乗らないガラス玉のような目を向けた。
| やらない夫は質問を口にしようとし、しばし逡巡。
|
|「なんだっけニャンコ先生」
|「お主は……記憶する気がないならメモくらい取らんか！
| わしはデータ管理ソフトではないぞ！」
|
| プンスカ怒るニャンコ先生。
|
|「いや、一個は覚えてるんだがな」
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／￣￣＼
_ノ ヽ、 ＼
（ ●）（ ●） |
（__人__） | ..／} キュゥベぇ、あんた
_ ヽ｀⌒ ´ | / / __ 『古き印』って持ってないか？
(＾ヽ{ ヽ { ./ / . ／ .ﾉ
(￣ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ ／
.(二 ヽ i i |,r‐i ﾉ. ヽ / ／
ヽ ／ ノ ／ r一'´ ー ､ ￣￣￣）
i { ｲ―イ / .`ー―. ､＿_ .〈￣￣
ヽ. `ｰ '/ / /＼ ＼
`ー ' ￣￣! | ヽノ
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|「ニャルラトホテプを退散させる魔除けかい？
| 残念ながらボクの元にあるのは図形の写しだけだね。
|
| ……だがね、備府やらない夫。君がボクと契約して末法少女になるなら、
| そんなものは必要ないのよ？」
|
| 『次』に遭遇した時に必要だと聞いている魔除け。
| たしかに、末法少女として因果を無視した刃を振るえるなら無意味だろう。
|
|「だが、まだオレは末法少女になると決めたわけじゃないからな。
| キュゥベぇ、その写しでいいから佐倉さんに渡しておいてくれ」
|
|「ん？ アタシ？」
|「なるほど、もしも刺客がニャルラトホテプの人間もどきなら、効果はあるかもしれないね」
|
| ひとり納得するキュゥベぇ。
| それで、彼の生存率が上がるなら万々歳だが。
|
|「もう一個は……」
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ゝ /. : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
） ( ' : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
/{ ⌒ ヽ､_.:.:.:.:.:.:.__. ' ,
ん｀ ,ィ:::‐ 、 ￣ ,ィ' ¨丁`ヽ ´_
′ /._ !:::::::lヽ ／ !::::::::: | ヽ 『ネクロノミコン』じゃ。
; ヽ. ｀ヽ:::! } { _.⊥ -‐┴…- ｀ 『蛇身』が探しとる。
! ヽ｀ ｀` ___ノ
' ____ノ
'、 ( _ゝノ )
ヽ `T´ ヽ.___. ィ´
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|「そうそれ、『ネコネコミカン』」
|「白状せい、わざとじゃろ？」
|
| やらない夫を胡乱に睨むニャンコ先生。
|
|「生憎、ボクは持っていない。持っているならもっと有効に使っているね」
|「じゃろうな」
|
|「持っているなら臓硯かシックスじゃないかな。
| 使用はしていないと思うけれど、どちらも邪法には造詣が深い」
|
| シックス。陰陽術系で、やる夫に声をかけてきたという男。
| そして臓硯、妖術使いの大元締めか。
|
|「そいつらが持ってたとして、なんで出さないんだ？」
|「さてね。臓硯は持っていても簡単に渡す玉じゃない。
| それとシックスの場合……持っていることを憶えていない可能性もあるかな」
|
| やらない夫はやる夫から聞いた「ぜったいあく」の性質を思い出し……。
| 納得した。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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∩ ついでに、相性変化の方が重要だな。
且 頭部 ダーククラウン 3/3 → 9/3 精神無効
且 腕部 Gラダーズ 3/0 → 1/4 耐呪殺
且 脚部 ジェットブーツ 1/0 → 4/1 回避強化
∩ 回避強化より相性防御だな。呪殺と精神は防げるんなら防ぎたい。
ω 『万魔』が呪殺するんだったかお？
且 ニャルのチャームも勘弁願いたいしね。
∩ 翠星石からダーククラウンをもらう予定にして、とりあえずGラダーズください。
☆ データ見てる奴は話が早くていいなぁ。
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋.やらない夫.╋ LIGHT-CHAOS .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃ニャンコ先生☆ 60 → 69
┃翠星石☆ 51
┃>>やる夫☆.. 7
┃>>蒼星石 86
┃ディオ.. 58
┃>>夢宮アリカ 59
┃Ｌ 48
┃墨目 48
┃ノイマン 28
┃神楽 16
┃羽入 15
┃ニャルナンチャラップ 15
┃ロリカード 13
┃キュゥベぇ. 12 → 14
┃諫山冥 10
┃太公望 9
┃屈木 9
┃チョッパー 7
┃甲鱗様 7
┃鷹野三四 6
┃麻呂 5 → 9
┃キル夫 5
┃霊夢 4
┃『武僧』 3
┃ナタル 3
┃銀さん 2
┃ブーン 2
┃佐倉杏子 0 → 9
┃
┃通常攻撃 4 → 5
┗━━━━━━━━━━━━━
意外と？
＞そんなものは必要ないのよ？
QBの中の人女の子説
ダーククラウンってピエロ頭だったっけ
秘書兼愛人ですね！わかります！
おおっとありがとうございます。
>>298
（おなじ指摘を前に受けていた兼ｗｗｗしかたねえ、翠星石からはアメジストの魔除けをもらおう）
あ、よろしければお名前を。
そろそろ盾も欲しいっすね…
というか、盾防御と防御、魔法防御の扱いが防御点のアップ
じゃなくて『ダメージの減少』とすればもうちょっと（ｒｙ
Д＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿Д
［[]!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![]］
|-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.|
|.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=|
ﾉ-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.ゝ.
ﾉ=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ､
ｷIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIﾔ.
ノ＿二三_-=＝-＿─￣三─≡￣-三=＝_-二＝三≡-_─＿二三_-=＝ヽ､.
／二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=≡＿二三二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=＼,,
,,_,,,-''''＝_-三￣≡_-=＝─≡-￣_=≡_＿二三二＝_-三≡_-=＝─≡_-￣=≡＿二三''''-,,_,,.
_,＿,,_,,,-'''＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ "''-､,,,_,,＿,_,,_
ヽ @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ﾔ
`ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{ ／
＼}{ |ｌ|!￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣::┣━Д━┫::￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣γ∴⌒∴⌒ .；}{.／
}{ |ｌ|!: ::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵ ∴丿;∵;∴ヾ∴ヽ
γ;;⌒ﾉヽ;;);⌒ヽ|:::::::::::::::::| :::: :: ::::::| :: :::: :::::::|| |＿＿||＿＿||＿＿| .| :: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴::∴):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.＿＿|.＿＿＿|..＿＿＿||＝.＝.＝＝＝＝＝＝＝ |＿＿＿_|____`(∵(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ":（∴;（∴;ヾ)
(:: ;;;;ソ;; ) ;::ｿゝヾ) ;;):::)==ii==ii==ii==ii==ii==|^|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|^|==ii==ii==ii（ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ" |;`ﾍﾞ
(::: :（;;;;;（ ;::). (;ゝﾉ ::)Y...||￣￣｀ﾞr|￣￣￣/l--------------------lヽ￣￣￣|（∴ﾐ∵丿 ;`ﾍﾞ∴;（∴ ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:
((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ﾌﾞ__||_________||________/l----------------------lヽ____（∵ゝ丿;`ﾍﾞ∴;(;ゝ(:::∴ ｿ)（∴ ∴::〆:ソ"ﾍ∴;
`ﾍﾞ(; ゛(;;; (:::: ｿ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!li|il!li!li|il!li/l------------------------|ヽ (;ゝﾉ∵∴;（∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵:(:;;∴∵丿∴;
: : : : : : : : ゝ|;iｌ|!|ソ´~: : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : :ゞ|;iｌ|!|;iｌ|!|/: : : : : ; : : : : : : : :
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| 善国寺はあまり大きな寺ではない。
| 檀家も少ないし、正直近隣住民でも案内できない。
|
| ……それもこれも、東京守護の要として定められ、
| 『血族』の結界により一般人から感知され難くなっているからである。
|
| もしも実際に訪ねてみれば、集う人数と物々しさに目を疑うだろう。
| なにせ善国寺は『血族』中の術師が集まる修練の場でもあるのだ。
|
| 東京のど真ん中にあって、これほど一目をはばからずに術を行使できる場は他にはない。
| 結果、術式や信仰関係なく集う、秘術の博覧会状態なのであった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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(ヽ、００ ∩
⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ
（ ⊂ニニ / ／⌒) ） (ヽ、００ ∩
｀ｰ――'′ し∪ （ノ ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
／￣ー―‐ 、 ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
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::::::::::|、 .r ' c ／､:.:.:ヽ ヽ ｰ」: : : : ii ヽu.___､/ ＿ん' ｀´ム.' |:::r―┤
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| ……その晩集まっていたのは、『血族』中の仏教系と神道系、そして陰陽の術師である。
| 満月を前に、東京の結界強化の総仕上げとして多くの術者が集まっていた。
|
| 中心となるのは『四天王』上杉謙信。
| 東京守護の四大天を、風水的にも見立てる。
|
| 補佐に立つのは『四天王』芦屋道満麻呂と、神道系術師の筆頭である博麗先代。
| そうそうたる面々ではあるが、彼らは皆術式が異なる。
|
| 術師としての実力にも開きがあるし、結界の種別も違う。
|
| 分かりやすく説明すると、絵と文と音声程に異なる。
| それぞれの差は圧倒的で、すり合わせをする位なら一つに絞る方が遥かに楽だ。
|
| ……と、ひとつの神以外は認めない『教会』や、
| 協調性という言葉を知らない『結社』なら考えるだろう。
|
| だが、それらは『血族』には通じない。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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イ ミイ ヽ
／ ／ イ ´ 个 ､ ､ ＼
/ / ／ ／ / ハ
/ / / ／ /ｊ ! ',
! ′/ ｨ ／/{ .
| ! ﾘ / | ／ ィノ!∧ ｊ |
iﾊ| ｊ/ｧ､!／ ／,ィ ／ｊ/ V i !
ｊﾊ个ｷｭ_／ｚフ⌒＞ ､ | ﾄ､ ｌ !
〉Lｿ ´斤ｙｒ‐､_ | | 彡⌒} ! j|
イｊ ｌ / ゞ:;ソ ^´ | | 八 ｊ | ｲ!
/ ｊ八 ヽ ￣~ j | ィ_ イ ハ八
（ ｒ7 ｊアヽ､__ , /｢ ｊ ! ＼｀ー ､
} ﾘ / /⌒ﾟ ｀ ｲ ! / 人 ｀ヽ ハ
イ / / ⌒ ーｒ 彡´ | ｊ ! /｀ー ´￣ ＞､ ｊ
/⌒７/≧=ｭ､ ヽ |/ | { ムヽ
/ニ７/ニｭ､ ヾ┬ ﾊ ヾ､ﾊ ヽ ムニﾑ
{ニ7/ニニニｭ､｢{ ﾄヾ､＿ X､ヽ :. イニニﾆｊ
ﾏﾆ {ニニニニｊ! ゝー┴ 八 ｀ ハ } ｊ } ィニニニニﾘ
ﾏﾑiニニニフ{_ j!ハ / ,リ/ ﾉ_ ィニニニニニﾆﾄ
ﾏヽ､ニニ｢ニ≧、 ィﾊ ﾊ ｊノイ /ニニニニニニニﾆ! ヽ
ハﾆム､ニｊニニ≧≠ニﾆ!≧ｙ´イ7 /ニニニニニニニニ| }
/ ﾊニﾆ Vニニニニニﾆ7≠（(_⌒ヽ {ニニニニニニニﾆﾆ|! ﾘ
{ / |ニﾘ /ニニニニニﾆ ｒｌヽ ヾ!ニニニニニニニニ|‐´
ヾ |ﾆ7 /ニニニニニニ′ {Ｌﾑｊ/ !ﾏニニﾆﾆﾑニニニﾆ|
. ｊ/ /ニニニニニニ7 ｀ｰ个､__ノ ｊニニニﾑﾆ7ニニニ､
ｨ } 个ァニニニニニ７| ﾑﾆ ヽ＿ノｊニニﾆｊニ/ニニニ|! ＼
/（ ノ ｊ/ /ニニニニニニ!ﾑ ノニﾑ /ニニィニニニニニ|! ﾘ
{ ￣ /ニニニニニニニｊニニニニニニニ＞´￣ミヾニニｭ､ニ! （
｀ー ´|ニﾆア⌒￣￣~~｀ヽ￣￣≧｢ニニニニニニニニニニヾ|､ ーｲ
V´ィ }! }ニニニニニニニニニニニｊ ￣
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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| 許容と慈悲。理解と統合。
| 狭い島国とは思えぬ信仰への懐の広さ。
|
| その象徴こそが、現代に顕在したキクリヒメが転生。
| 『血族』首領、藤堂志摩子である！
|
| 決して相容れぬ生と死すら和解させた、目を疑う程の仲裁。
| その破壊的なまでの融和能力が、本来喧嘩するはずの３つの術式を見事に混ぜ合わせる。
|
| 志摩子の前では、どれほどの対立も無意味である。
| ぶつかり合い食み合うはずの術式は見事としか言いようのない芸術的精度で組上がる。
|
| 惚れ惚れするほどの妙技。
|
| 若く、実績もない、お飾りの首領であると陰口を叩くものもあるが、
| 志摩子の秘技は口さがない連中を黙らせるに余るものであった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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.///////才´ -──┴─ 、
{l////／ ィi〔//////////////
､/／ ／///＞─………─ 〈
＼.／//／:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:ヽ
／//／:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.／:.:.:.:.:.:＼.:.:.
. /////:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:.､:.Ｘ 笊ト:.、:.:.:.:.､{
ー‐く:.:.:.:.:l__＼:.:.:＼ 仗ｚｼ |:.:.:＼{
|ﾄ:.:.:.:{ィ笊 ￣ Иl:.:､!｀
|l ヽ:バzﾒ ､ /:.:l:.:.:|＼
乂 }:.:..､ , ´ ｲ{:.:.l:.:.:| }
乂:.:.≧=- =彡、ト､V/
,に.／::::::::＼( Y¨¨`X≧z._
に/:::::::::{::::::::に、廴_/＼_ハ::}
V:::::::::::::::、:::::に、 ！ｌ .0《 ＼
′::::::::::::::::::::::l:::}L |i:| 0 :i:iV)
/:::::厂＼:::::::}::::j:::にi |/ 0 V })、
└彳 / ¨「＼{::::乂匸匸ソ )廴ソ
| .′ /∨777ノ:::::::}}_Χ{l::::::〉
_.ﾉ /::::::ヽ///｀777/｀7//ｲ、
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∨ ＿__ﾉ V/／::¨::¨::¨＼》:::::＼ト ．__＿ ＿
厂V)´ ！ }/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ー ---ミ
厂/ | ′::::´::::::::::::::::::::::::＼{:_:_:_:_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
厂0 | ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::}
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| 大規模な儀式が終わり、蒼星石は激しく憔悴した志摩子を抱え、奥の間にいた。
| 志摩子の術は強大だが、肉体への負担も大きい。
|
| 青ざめ、立っているのもままならない志摩子に、薬湯を入れる。
|
|「蒼星石……ありがとうございます」
|
| 気丈に微笑み礼を言う志摩子さんに首をふる。
| 無理に喋る必要はない。ここは親しいものしか来ない。
|
| ならば、首領としてではなく、若干17歳の少女として振る舞っていいのだ。
| しかしそもそも、志摩子には『親しい友人』がほとんどいない。
|
| 『血族』には、年の近い同性がほとんどいないのだ。
| 比較的近い者たちとも三つ以上離れており、腹を割って話せる友人など、それこそ蒼星石くらいしかいない。
|
| その蒼星石も、彼女の神道と仏教の二種の術式を組む関係で親しくなったにすぎず、
| 友人ではあるが親友などとは呼び難いものであった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
〈 ノ /
し 妹 う 〈 ヽ 人 気 〈
て を ち 〈 ノ 間 に ヽ
い フ に 〈 , -――- 、 ヽ // 入 /
い ァ 来 〈 ＿＿＿＿ ＼ } ‥ っ ヽ
で ッ て 〈 ※ ※ ※ ヽ / た /
す ク 〈'´￣￣￣￣｀丶∠、 で ヽ
// r┘／ / ｌ｜ ヽ Ｖ〉 す ／
‥ r┘ / / /l/ヽ. ! l/i⌒ヽ /
r┘ｌ |≧:ｘ／ / ｘ:≦､| l |／ﾉ⌒Y⌒Yヽ
r┘ Ｔ|l {イ:::´l { ｌ ﾘ / /!
Y⌒Y⌒ ヽ. / ﾄ､ ヽゞ ' ＿__ ゝ ' ﾉ イ l
, rー､ﾄ､ Y ﾉ イ´ } '､
／ ／⌒ヽ〉 ＞r ｧ＜ { } ヽ
{. 〈 ／ 〉 「 不 ７ T} } l
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| ではその姉、翠星石は？
|
| 志摩子にしてみれば、親しくなれば歯に衣着せぬ翠星石は気の置けない相手となりえる筈であった。
| ……彼女の特別な才能さえなければ。
|
| 志摩子本人、上杉謙信、北斗ケンシロウなど、若い世代にも希有な才能は揃っている。
| しかし、翠星石は次元が違う。
|
| 異能が特殊過ぎて、誰の手にも余るのだ。
| ロージェノムの見立てでは、一度力の方向性を決めたら、無限に力を放出しかねないという。
|
| 『元老院』の誰もが翠星石を欲しがったが、しかし誰も制御できる自信がなかった。
| 溢れる神性で、現世が神話の時代に戻る可能性が高いのだ。
|
| それは誰も看過できない。
|
| そして、翠星石の異能の制御は、できそうにない。
| 結果、誰もが遠巻きにし、見守るほかの選択肢を持たず。
|
| 当然志摩子も翠星石の異能を畏れ、親しくなることはできなかった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
一目→人目
かな？
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/38.html
１ 期間は新月の日中。一人につき一度まで。
２ 絆が上がってほしいキャラと、上げたい絆点数を書き込む。
なお、一度に投入できる観客ポイントは20までです。
３ 書き込み時間の『秒』がゾロ目の場合、指定した絆が上昇する。
４ 上昇した絆点数分、観客ポイントを失う。
５ 書き方は 「ＰＣ名」「絆対象名」ポイントだとありがたいです。
６ やる夫の妄想への絆を下げるときはゾロ目でなくてもよい事にする！
やる夫 → 蒼星石
と書かれた場合、どちらかが分かりにくいので、必ず「誰の絆表か」を前にお願いします。
注意！
絆は50を超えると上がりにくくなるので、投入量には注意してください。
絆一覧
┣絆╋.. やる夫 ..╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃入速貸本 95
┃妄想 69 → 59
┃鏡と茨の死神☆. 0
┃荒野の黒龍 64
┃隻眼の老人 39
┃千の化身 28
┃モーンブレイド.. 73
┃
┃>>蒼星石☆ 98
┃高良みゆき☆. 59
┃華琳☆ 41
┃>>夢宮アリカ☆ 14
┃>>やらない夫☆.. 17
┃長門有希☆ 0
┃水銀燈 87
┃クツキ 73
┃鷹野三四 60
┃伊藤誠 56
┃でっていう 61
┃ニャンコ先生. 51
┃阿部貴和 49
┃ルカ. 44 → 46
┃新城直衛 35
┃東田 38 → 40 LVUP!
┃真紅 32
┃ジャギ 27
┃シックス 19
┃こなた 17
┃霊夢 17
┃キル夫 17
┃紳士 15
┃間桐慎二 15
┃間桐雁屋 13
┃クラウザー. 12
┃『傾国』 11 → 14
┃泉教授 10
┃ニャル. 10
┃『万魔』 10
┃間桐桜 10
┃ロラン 9
┃ケンシロウ. 9
┃墨目 7
┃ナタル 6
┃金糸雀 5 → 9
┃雛苺 4
┃ジェニュイン ...4
┃間桐臓硯 4
┃お嬢さん 2
┃
┃翠星石☆ 37
┗━━━━━━━━━━━━━
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋.やらない夫.╋ LIGHT-CHAOS .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃ニャンコ先生☆ 60 → 69
┃翠星石☆ 51
┃>>やる夫☆.. 7
┃>>蒼星石 86
┃ディオ.. 58
┃>>夢宮アリカ 59
┃Ｌ 48
┃墨目 48
┃ノイマン 28
┃神楽 16
┃羽入 15
┃ニャルナンチャラップ 15
┃ロリカード 13
┃キュゥベぇ. 12 → 14
┃諫山冥 10
┃太公望 9
┃屈木 9
┃チョッパー 7
┃甲鱗様 7
┃鷹野三四 6
┃麻呂 5
┃キル夫 5
┃霊夢 4
┃『武僧』 3
┃ナタル 3
┃銀さん 2
┃ブーン 2
┃佐倉杏子 0 → 9
┃
┃通常攻撃 4 → 5
┗━━━━━━━━━━━━━
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋. アリカ ..╋ NEUTRAL-HEHO .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆ 33 → 41 LVUP!
┃ばっちゃ☆ 11 → 16
┃>>蒼星石. 97 → 99
┃エダ 88
┃>>やらない夫 70
┃ニャンコ先生. 53
┃マイケル師匠 50
┃翠星石さん. 46
┃カクリコン. 41
┃冥. 40
┃アンデルセン.. 35
┃ジェリド. 33
┃ケンシロウ 29
┃四ツ目 27 → 35 LVUP!
┃刹那. 22
┃キオ 22
┃真紅. 19
┃冬悟 16
┃クツキ 15
┃ミスト 15 → 20 LVUP!
┃先代 15
┃エミヤ 10
┃ドルキ 8
┃モズグス 8
┃鷹野三四 8
┃ナタル 7
┃霊夢 7
┃ルカ 4
┃志摩子さん 4
┃できる夫 2
┃キル夫 2
┃バーサーカー 0 → 4
┃間桐雁夜 0 → 5
┃
┃拳☆. 0 → 4
┗━━━━━━━━━━━━━
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋ 蒼星石 ╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆☆ 29
┃翠星石☆ 44 → 53 LVUP!
┃>>アリカ☆. 22
┃志摩子さん☆. 0 → 3
┃>>やらない夫 73 → 78
┃ジャギ 69
┃上杉謙信 62 → 74 LVUP!
┃ケンシロウ 57
┃ニャンコ先生. 60
┃ハサザミノヒメ 48 → 55 LVUP!
┃キル夫 53
┃ミスト 45
┃華琳 40
┃ナタル. 39
┃屈木 30
┃四ツ目 24
┃冥 24
┃ニャル. 21
┃デュランダル. 20
┃『巨魔』 20
┃タカハシ. 15
┃フリット. 14
┃ロージェノム. 13 → 15
┃麻呂 13
┃キオ 12
┃ルカ 9
┃霊夢 9
┃吉良 7
┃麻呂重 6
┃鷹野三四 17
┃霊夢 13
┃佐倉杏子 0 → 1
┃大怨霊 0 → 16 LVUP!
┗━━━━━━━━━━━━━
現在観客ポイント一覧（五十音順・敬称略）
10/31◆.AbaIO0B0A
36/85◆10ApkKSZho
24/62◆200X.ofSxM
4◆3.fkfeQ/sk
0/25◆3DH52tljio
4◆3PUGsfYI1s
2◆3q8fuEGUGg
15/144◆4eLgaI8N3I★
22◆4sMIfi54fI
62◆52sg9FxRUQ
10◆5hP8kChfFU
23/25◆5LFioFMpBg
35/112◆5q.v2gptpA☆
16/90◆5rXXXxXIT.
7◆6h1chSkFOk
4◆6o0O/sMy1E
12/33◆/9VFxmqPeY
3◆947FEvWH3Y
8◆/7r/M3Cw5M
2◆/s.yGd3KhU
3◆a/xD6v3KLY
10/14◆AEc9naHyUE
40/69◆al9/.v0aCM
2◆AKUMA2pDNk
8/45◆AWQD6Lb1uk
◆aXe1ogPkW6
3◆b9duBPHcok
26/114◆bbq3AN25Iw☆
56/124◆BOfUUEthUU☆
2◆BS4FKU9Kcs
◆Bwrrj1pnTg
56◆CBWsOpHrbw
22/55◆CByxRbsj1.
6◆CLRYpIa9Kc
13/45◆cn/qYe9whE
50/66◆D07MIjCMEE
2/30◆Dm1s29RE7Q
32/82◆e52bu8jgoU
11/16◆eR5z2C.vi2
12/15◆EuIEJpojhY
39◆ev50ICEEVE
25/49◆fl15rilh2E
10◆G3Gjy6DGfA
4/10◆GoMmwhXw6.
20/30◆HCeZ2oI.bM
◆ih5a/uuYUk
◆IQYPK8s3s2
15/60◆JACKolF2vA
3/11◆jKrMVrQQlw
20/21◆JRdUHopK5M
10/17◆jryiMNo.QI
2/9◆kcoFWEwInQ
4◆KTEnSnXkWk
3/34◆l5B5sGnbkQ
3◆liFi/Qrcjw
28/87◆lGbW60L72o
18/135◆MAROd..Uts☆
0/65◆mdNzeAtrtQ
33/59◆mmsSEDCh.s
25◆MOBqqkAfh6
7/31◆n5Z3VuZapw
0/18◆nbjuSvHfdk
2/4◆NQZjSYFixA
18/22◆NVBv1.Pj5o
20/49◆nzPELBqxOw
◆oppaiQ3pBc
11◆p0T.3egnww
36/45◆PVM.vDrgIA
44◆pZ1SG0LlqY
4/9◆qfLg9Spico
0/3◆qInxGFJnPg
4/61◆QpZ3gvBxm2
4/33◆R3/KETQDWk
38/109◆RengelsnNs☆
9/24◆Rig.Bady8Y
5/46◆s7CVF0Eu8I
5/11◆SoulZkyIaA
10/11◆Su5Zk7G1ZY
7/30◆sVVR0Q7eM2
3/21◆TGjKoJdVQ2
2◆thx1q1gBGw
7/52◆TIENe3Twtg
9/12◆TRPG8ux7Kw
14/69◆tS3RueByJs
20/23◆ttpokvFX8s
85/109◆u9Ls68fGDM☆
◆Ugh/0aOKOU
2/17◆UlyxgJyrJ2
12/17◆uUUL1UxePw
7/18◆uxffmXpvq6
3◆uwX.8TrWtI
5◆v.v/EbAz5Y
◆v9gfpR/.hM
23/29◆VPpncOkoNc
48◆vxML1Lislo
53/72◆wS/0Zx62a.
4/105◆wZFOryiZkw★
2/27◆X4AODaKY.U
3/5◆x4NlUopa5g
3/59◆xT5TyczDqI
17◆yaoWbZhG96
20/69◆YeqXWjTM4k
9/16◆ypv6fDfA1A
21/42◆yYd9Z6eRjk
58/81◆z7fKsWA8UA
7◆z9EQPA7Msc
53/114◆Z0APLXykMM☆
3◆zBvvMGYmRg
14/62◆ZUNKxf4Mog
◆ZYIggdNQgg
・50ポイント以上の大混沌（8名）
85/109◆u9Ls68fGDM☆
62◆52sg9FxRUQ
58/81◆z7fKsWA8UA
56◆CBWsOpHrbw
56/124◆BOfUUEthUU☆
53/72◆wS/0Zx62a.
53/114◆Z0APLXykMM☆
50/66◆D07MIjCMEE
・30ポイント以上の狂神（10名）
48◆vxML1Lislo
44◆pZ1SG0LlqY
40/69◆al9/.v0aCM
39◆ev50ICEEVE
38/109◆RengelsnNs☆
36/85◆10ApkKSZho
36/45◆PVM.vDrgIA
35/112◆5q.v2gptpA☆
33/59◆mmsSEDCh.s
32/82◆e52bu8jgoU
・20ポイント以上の超人（15名）
28/87◆lGbW60L72o
26/114◆bbq3AN25Iw☆
25◆MOBqqkAfh6
25/49◆fl15rilh2E
24/62◆200X.ofSxM
23/29◆VPpncOkoNc
23/25◆5LFioFMpBg
22◆4sMIfi54fI
22/55◆CByxRbsj1.
21/42◆yYd9Z6eRjk
20/69◆YeqXWjTM4k
20/49◆nzPELBqxOw
20/30◆HCeZ2oI.bM
20/23◆ttpokvFX8s
20/21◆JRdUHopK5M
・15ポイント以上の達人（6名）
18/22◆NVBv1.Pj5o
18/135◆MAROd..Uts☆
17◆yaoWbZhG96
16/90◆5rXXXxXIT.
15/60◆JACKolF2vA
15/144◆4eLgaI8N3I★
・10ポイント以上の異能者（14名）
14/69◆tS3RueByJs
14/62◆ZUNKxf4Mog
13/45◆cn/qYe9whE
12/33◆/9VFxmqPeY
12/17◆uUUL1UxePw
12/15◆EuIEJpojhY
11◆p0T.3egnww
11/16◆eR5z2C.vi2
10◆G3Gjy6DGfA
10◆5hP8kChfFU
10/31◆.AbaIO0B0A
10/17◆jryiMNo.QI
10/14◆AEc9naHyUE
10/11◆Su5Zk7G1ZY
・10ポイント以下をいちいちわけるのが面倒になって来た（たくさん）
9/24◆Rig.Bady8Y
9/16◆ypv6fDfA1A
9/12◆TRPG8ux7Kw
8◆/7r/M3Cw5M
8/45◆AWQD6Lb1uk
7◆z9EQPA7Msc
7◆6h1chSkFOk
7/52◆TIENe3Twtg
7/31◆n5Z3VuZapw
7/30◆sVVR0Q7eM2
7/18◆uxffmXpvq6
6◆CLRYpIa9Kc
5◆v.v/EbAz5Y
5/46◆s7CVF0Eu8I
5/11◆SoulZkyIaA
4◆KTEnSnXkWk
4◆6o0O/sMy1E
4◆3PUGsfYI1s
4◆3.fkfeQ/sk
4/9◆qfLg9Spico
4/61◆QpZ3gvBxm2
4/33◆R3/KETQDWk
4/105◆wZFOryiZkw★
4/10◆GoMmwhXw6.
3◆zBvvMGYmRg
3◆uwX.8TrWtI
3◆liFi/Qrcjw
3◆b9duBPHcok
3◆a/xD6v3KLY
3◆947FEvWH3Y
3/59◆xT5TyczDqI
3/5◆x4NlUopa5g
3/34◆l5B5sGnbkQ
3/21◆TGjKoJdVQ2
3/11◆jKrMVrQQlw
2◆thx1q1gBGw
2◆BS4FKU9Kcs
2◆AKUMA2pDNk
2◆3q8fuEGUGg
2◆/s.yGd3KhU
2/9◆kcoFWEwInQ
2/4◆NQZjSYFixA
2/30◆Dm1s29RE7Q
2/27◆X4AODaKY.U
2/17◆UlyxgJyrJ2
◆ZYIggdNQgg
◆v9gfpR/.hM
◆Ugh/0aOKOU
◆oppaiQ3pBc
◆IQYPK8s3s2
◆ih5a/uuYUk
◆Bwrrj1pnTg
◆aXe1ogPkW6
・悪魔に魂を売り渡した猛者（4名）
0/3◆qInxGFJnPg
0/18◆nbjuSvHfdk
0/65◆mdNzeAtrtQ
0/25◆3DH52tljio
・死に魅入られた亡者(0名)
・愛にすべてを捧げた漢(0名)
・死に魅入られた亡者(0名)
・累積100ポイント以上の[[魔丞]]
◆4eLgaI8N3I 使用済
◆MAROd..Uts 未使用
◆BOfUUEthUU 使用済
◆Z0APLXykMM 未使用
◆bbq3AN25Iw 未使用
◆5q.v2gptpA 未使用
◆RengelsnNs 未使用
◆u9Ls68fGDM 未使用
◆wZFOryiZkw 未使用
大変申し訳ありませんです。
69レベルで他の封印悪魔のレベルと大体釣り合うし
:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:/:/:./:.:.:./:/:.:/:.:.:.:/:.:.:./:.l:.:l:.:l:.:|
:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:/:.:l:.l:.:.:.:.l:.:l:.λ:.:.:/:.:.:./:./:.:/:.l:./
:.:.:.:.:.:.:/:l:.:.:.:.:!:.:.:l:.:.:|:.:l|:.:.:|+|-|-+/､/_/_/:.:./:.//
:.:.:.:.//:.:|:.:/:.:l:.:.:|:.:.:l|ヽl:.:.:l巛!:ゝ:.:/_/／/／:／
:.:.:.:./:.:.:l:.:.l:.:.|:.:.:.l:.:.:l! ゞヾ ! y'´ /::!ゞﾘ／／
:.:.:/:.:.:./:.:.|:.:|:.:.:.:l:.:.l| ヽ ヽ、i:/ イ '´
:.:/:.:.:./:.:.:.|:.:|:.:.:.:l:.:|l| ｀` !
/:.:.:./:.:.:.:.:|:.:l:.:.:.:∨ヽ ヽ、 ……蒼星石。
:.:.〃:.:.:.:.:.|:.:.:､:.:.:.ヽ、ﾄ、 , - '´ あなたに渡したいものがあります。
／:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.ﾄ､:.:.:.:.:!:| ､フ´
:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:l:|＼:.:.:.ヽ、 /
:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:l:.l /:>、:.:.ヽ`r-ｧﾘ
:.:.:.:.:.ノ/:.:.:.:.:./:ﾉ／ ）:.:.:.:）:l l.::(
‐_'´＿, -‐＜´/ /:.:.:.ノi:.:l l:.:ヽ、
｀! ノ:.:.／ノノ ヽ:.:ヽ
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 人心地ついた志摩子が、目を伏せながら口を開いた。
| 言い方からしてろくなものではないのだろう。
|
| 志摩子は、年上の友人であり側近である蒼星石にも遠慮しがちだ。
|
|「なんだい？」
|
| だから蒼星石は、慈愛を込めて微笑む。
| 年下の上司。『血族』を東京の守護を、その細い肩に乗せられた娘。
|
| 志摩子さんに尽力したい。そう、蒼星石は願っている。
|
|「これを」
|「……ロザリオ？」
|
| 志摩子がポケットから取り出したのは、銀製の十字架だった。
| 過度な装飾のない質素な作りで、しかしにじみ出る静謐さがあった。
|
| 先端から透き通った数珠が伸びている。ロザリオ。『教会』の聖印。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
＿,,,-- ､___
, -'", -'"⌒冫ﾚ'ンｰ ､
／ ／ ／／ ／ ﾊヽヽ｀ﾞヽ､
／／／ ／ / / i } }ヽ ＼＼＼
/ / / / / // / l | | ヾ＼ヽヽ ヽ
/ ./ ./ // / // /ﾊi } l | ﾄ､ヽ. ヽヽ ﾞ､ }
/ / / // / // / ,ｲ ﾉﾉ } ヽヽ ﾄ} ､ }ﾉ いえ、ロザリオではありません。
,' l l // /ﾚ// ﾉ // /ﾉﾉ_,,-''弋} } } }ﾉ 数珠が違います。
l l l l //l レ'ｻｰナﾒノ ",,ｨﾆ手lﾉﾚ lﾉ
| | | l { { ｲ{,ｨｲﾆミ､ ' {:;;ﾘl ' | | |
l l i| i l ヾ彡{ {:;;;;ｹ| ヽ;;;ｨ |ヽl ﾄ､ヽ､
', l | l ﾊ ＼ ヽ,ｼ’ 丶 ﾉ l | l ｀ｰ二ﾆ､､
ヽヽヾ､ﾊヽヾ ､ _ ..ｨ ,ｲﾊﾉﾉ ヽ ヾ､
ﾞ､ } ﾊl ､ヽ ヽﾐ_ﾆ ､. ｀ ' ／l | y/ヽ.ヽ＼ )）
ﾞ､ i | i＼＼ ｀ﾞ''ﾒ ､,_ ／l |ﾊ V ﾊ ヽ ヾ ､ ／'
l | | l ﾊヽ ヽ （ l､l ll | } // ﾊ l ヾ} /
l | .l l l l∧ﾞ､＼､ ヽ￣''//ｰ-- ､| }}（ ⌒)
l l ﾉ ／ } } ヽ､ l { { ヾ,ヽｰ､ ﾘ ｀ｰ '
} ／ l l ヽ}ｰ '"| | | （ } } } ノ,ｨ'⌒ヽ
, <_ // } ﾄ､ | l ﾞ､ ﾌﾌ/ (( l )）
< `ｰ､ヽ // ﾉﾉ ヽ l ヽ ｀メノﾉ l ン
/ ｀ヽ､＼` ((_つ)／' ヽ|_,,
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| ロザリオとは元来、聖女マリアを信仰するための道具である。
| 祈る回数を数珠を持って数えるための道具であり、その他にもいろいろ由来がある。
|
| しかしここで一番の問題なのは、志摩子の取り出したものがロザリオではなく、
| ロザリオの如きものであるという事実である。
|
|「僕、年上だけど姉妹の契りを結ぶ？」
|「いいえ、それに蒼星石。あなたとなら薔薇の指輪に接吻をするべきでしょう」
|「銀杏並木の下で？」
|「ええ、我ら二人、生まれた時は違えどもと」
|
| 冗談を口にし合い、くすくす笑う。
| 蒼星石の妄言で、志摩子さんもずいぶん染まった。
|
| 他の誰かには見せられない、子供のような姿。
|
|「私とロージェノムの身勝手で、蒼星石には辛い思いをさせてきました。」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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''"´ニニニニニニニﾆニﾆニニﾆニﾆニニ/
ニニニニニニニニニニニﾆ_ニニニニﾆ/
ﾆニニニニニ_,.. - ''': ´￣ : : : : : : : : : : : ＼
ヽﾆニニ: '"´: : : !:. : : : : : : : i: : : : :｀ヽ : : : : ヽ
>'´: : : : : : : : .|: : l : : i: : : '; : : : : : : ヽ.: : : : ﾍ
, : : : : : : .!: : : :ﾊ : :!: : '; : : : ＼ : : : : : '; : : ヽ : !
|: : : : : : :ｉ: : :./.ハ:.ヽ: : ヽ : :___lヽ.: : : : !: :ｉ : :|!:.|
| : : : : : / : :/ _,.ヽ ﾄ、 .l＼: : ヽ ＼￣「: |: : l !:|
'; : ; : :./: : /￣ ヾ:.＼ヽ. > ｧ｜: l: :/ ﾘ
Ｖ : :/: ;.ｲ ｀` ､＿,, 〉! ./;/ そんな事はないさ。
l:／イ: ､ヽ ゞ==" ￣ //ノ: :!:ヽ
. |∧: ' : :ﾍ.` i ,.ｲ ´: :|.｜:.:.＼
,.ﾍ : : : : ヽ、 ｰ - .／| |/!: :ﾊ |:.:.:.／
-､／. ヽ: : : :ｌ ｌ ＞ｔ- .,,＿,. イ:. ）! | / .ﾚ:／
ヽ､⌒l ＼: : | : . . ＞ｧｔ＜ヾヽ （ ﾄ'´:.:,.ｲ
＜´ﾍ.`ｰｔ ヽ:| ／／ //ﾄ､ヽ! | ）!.）.ｲ:. |
:.:.:じｒ.l :.ヽ ヾ ー'/ | | ー' .（ .ﾄ､:.:.:.: |
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 蒼星石の才能。特定の方向に特化した才能。
| それ故に、無才のように扱われてきたこれまでの日々。
|
| 血を吐くような思いで身につけてきた術の数々と、胸の内で燃える暗い炎。
| ロージェノムの言い方だと、それにこそ価値がある。
|
| ならば苦難の日々も、砂を掴むような苦渋も……。
| 全てを許すのは、少しばかり難しいか。
|
|「蒼星石、ロージェノムの用意した道は、確かにあなたの試練の答えです。
| しかし……それに乗らないという選択肢もあっていいと思うのです」
|
| 想像もしなかった、志摩子の言葉。
| 蒼星石は虚をつかれ絶句した。
|
| きっと今の蒼星石は、ハトが豆鉄砲を食ったような顔をしているに違いない。
|
|「他の選択肢？」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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_.. -- .._
,､ '": : : : : : : : : : :.` ‐‐- ､
／: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾂｬ‐- ､＼
／: :／: : : ／: : : : : : :: : : : ハ:丶: : : :ヽ
/: :／: : : : /: : : /: : :／: : : :/: :l:ヽ: ヽ: : : '
/: :/: :./: : :/: : : /: : :/: : : : :/: : : l: :ヽ : '.,: : :'
/: :/ : ,': : :/: : : /: : :/: : : : : i : : : :l : : :',: : l : : ',
,': :/: ｌ: i: : :l: : :./: : :/,: : : , ' ': : : : llヽ: :.l : :!: : : !
!: :.! : l: |ｌ : |: : :l: l: /.,': : :/ ,': : : :./|l. ヽ!: :.l : l: :l
!: :|l : l: l l: :l l: :l/l/ i: : / /: : ／ ﾘ ll: : l : l: :l
!: l:l : l: l l:.l. l: l-‐‐ l: / /: ／‐,,''‐‐- ､lﾄ､: : :l : l
l l: ',: :', l ﾘ _!..!...._ l/ /／ _.........._ l| ﾚ'"'i : l そうです。
!l: :ヽ: ヽ '"l:.:.:.:.Ｃ｀` '"l:.:.:.c:.lﾞヽ l| / !: :l そしてこの十字架は、そのためのものです。
l : : l丶: l ､ヽ:.:.:.ﾉ_ _ヽ:.:.ノ_.. l /: : !
l : : l : :.l、 ￣ i ￣ / ノ:l: : :l
}: : l: : :.lヽ ' /:.l| /l : :,'
/l: : l: : : !: :＼ --‐- ／ /l//! : l
/:/ : /!: : ｌ: : :| ｌ丶、 ￣ ／:l :/l.l:/l : : ',
,':./: :./:l: : :!: : : リ: 〉:|丶、 イｌ: : l/:l l:/:l: : : :ヽ
l/: ／: :l: : l: : : :.l / : l ` ‐ '´ l: l: :.l:/l l: : :ヽ: : : :＼
l: /: : : :.〉､:ヽ: : : l/: :.l |: l : l: :.l l: : :／ヽ: : : :i
',:{: : : : {: : ゝ:.ヽ: :ﾚ'"ﾉ !ﾞ`ｿ:l: /:ヾV: : :/: : : ノ
>ヽ: : :_ヽ-ﾉ:l: l: :.l { 〉l: :l l: : /ヽ: :/: : :(
/: ,､ '" /: /: : :/ ! / l: :.l: : 〈 ';,` ‐ .._ヽ
_､ ｬ ;;;, /: /:ノ／ !-- 、 _..../ ヽ:ヽ: :.l 〃 ,;;i‐‐､
/::.:.:.:.:', '';;;,. l: 〆／ ', / ヽ: : l〃 ,,;;; ／` ､
l:.:.:.:.:.:.:.:', ;;;l/: / ', / >／ ,;;;; ／:.:.:.:.:.:.:.:i
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 蒼星石は十字架をじっと見つめた。
| 数珠、十字。
|
| ロザリオにしか見えないが、十字架から数珠につながる最初の石に、
| 彫刻があることに蒼星石は気がついた。
|
|「……桜？」
|「いいえ、鏃（やじり）です。そして十字架は『辻』。それはあなたの異能を抑制する祭具です」
|
| 蒼星石は、ロザリオもどきをじっと見つめた。
| 辻。魔と死の象徴。そこに向けられた鏃。
|
| 蒼星石が降ろすべき怨霊は、矢傷で死んだ。
| ギリシャ神話のアキレスのように、ニーベルングのジークフリートのように。
|
| こめかみ以外は鉄身で、どんな刃も通さなかったという説があるほどの怪人なのだ。
| そして、生と死の交わる辻に向けられた鏃は、彼をいつでも射殺せるという意味を持つ。
|
| たしかに、抑制の呪具だ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:. :. :.`ヽ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::.､::::.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.:.:..:.:.:.:.:.:/.:.::::::::::::::＼:＼ヽ::ヽヽ:',
.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:::::::::::::::::.:.ヽ::i:::i::::::', |:|
i.:::::::::/::::ﾊ:::::::!::::::::::::::::',:i:::i:::::::l.|:|
i.::::::/.::::〃ﾊ:::|:::::::::::, _::」|::|:::::::l l:!
l.:::/.:::::〃 ',:::ﾄ､::::く::::::::||::|:::::/ ﾘ
l::/.:::;ｨ:/＝-ヽ＼ヽ,.ｨイ1!::!::/ ′
l/:／ /-‐ 〈tfｼﾉ::!::!′
K ,.ィﾃﾃ'ヽ `´1://
::::', V弋ｿノ ､ l::::|
::::::', ¨¨´ / /::::|
::::ﾄ､ヽ､ _ ,.ｲ::::ﾊ!
::::i `'／l:::::/ 僕が、悪霊を降ろさなくてもよいと？
:::::i ｀`ｰ┬一'´ |::/
:::::L ＿ __/ |/
＼|＿_ _ ユ_＝=ァｧ
＼//
＼
＼__
. .: .: :／￣,.-､入
.: .:. :. :.／ ヽ_ソ.::::::::::.`､
.: .:. :. ／ ヽ_ソ.::::::::::::::::::::.ヽ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「はい」
|
| 志摩子はゆっくりと、しかし力強く肯いた。
| 弱きものであり続けるという選択肢もある。そう、言うのだ。
|
|「……せっかく手に入る力を、捨てたくはないね」
|「しかし、その場合は依代であるあなたが……」
|
| 運が悪ければ死んだり体を奪われたりするだろう。
| 魂を破損し自我崩壊を起こす危険もある。
|
| だが、蒼星石は首を振った。
|
|「覚悟の上だよ」
|「……ならば、これ以上は言いません。
| ですがそのお守りが、最後の瞬間にあなたを助けてくれる可能性もあります」
|
| 悪霊に体を奪われたり、暴走させてしまったときには有効だろう。
| そう考えると、蒼星石の生存率がわずかに上がる可能性があった。
|
|「そうだね、ありがとう。ありがたく頂くよ志摩子さん」
|
| 感謝を述べる蒼星石に、志摩子ははにかんだ笑みを浮かべた。
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とりあえず目安はこんげつちゅう。
あ、後今日は新月です。
・・・人の体が有れば十字架要らんな
貰うのがロザリオっぽいものじゃなくて膝用サポーターだったら衛兵辞めることになりそうだな〜（棒
千の化身→２点
阿部高和→１点
やらない夫
佐倉杏子→１点
蒼星石 → 大怨霊 4
志摩子さん俺だー！神威：安らぎの園をくれー！
ごめんなさいね。それ、絆300からなんですよ……。
→『傾国』：2
蒼星石
→『大怨霊』：10
→『志摩子』：７
砂を掴むは噛むの間違い？
やる夫→金糸雀 1p
＿＿ ,,...._＿＿_......,,,
〃´ ...:｀{_}´:::::::::::::::::::::::::｀ヽ:::ミz
＞‐====‐ 介 -=======‐ ＜:::::::::::::::.、
, ／ :::::::::::::ｉ:::::::::;ハ::::::::::::::::::::｀:::､::::::::::＼
／ ,,.:::::::::::::::::::i::|::::::鄱 |i^ヽ::::::::::::::::::::＼:::::::::::ヽ
/´ 〃:::::::::::::ｉ::::::| |::::::鄱 |ｉ |::: |ｉ::::::::::::::::::＼::::::::::, 志摩子、お見事でした。
鄱::::::ｉ::::::i|::::::| |::::::鄱 }ｉ |::: |ｉ::::::::ｉ:::::､ :::: ＼::::; 体の調子は？
{{ 鄱::::::|::::::i{::￣ |::::::鄱 厂 ￣ ﾘ::::::::|::::::::＼ :::: ＼
从::::::|:::::::だ抃{::::::从 ィ笊が ７ﾆ人:::丶:::::Y::::::: ＼
寸::::::} ぅﾂ うツ＾ 了f＾ ＼:::＼i:::::}i:::.
八:::::::. __,厶ｲ＼:::＼}i:::::.
丶 冫八 ` _ _ , ／:::人:::::ヽ､{t}::::::. 丶、
＼ ..:::/:::价 ‐ ／ ..::::::／:::::::ヽ::::::氷ぐ::::.. ヽ
..:::/ :::::::::::: ＞ __,. ´ ／:::／:::::::丶:::::::＼||へ＼:::..
..:::/:::::::::;:::´:: -=ニ} ／:::／-=ﾆ二二＼::::::|ﾄ､::::＼>:::..
..::::/::::::: /:::／二ア´ ..::::::::/ =二二二二二＼{}::::＼:::丶:::::...
_,,}}¨￣ /::::::: /∠二／ √/:::::::/二二}}¨￣￣￣￣￣￣¨{{_ ::::＼::::...
｛{: /:::::::::√￣ ¨∧ 二/:::::::/二二{{ ∧ }}::､::::::＼::::...
｛{ /:::::／ ー ‐ oヘ/:::::::/=二二{{ぅ__________∨_________c}}:::::＼::::::＼::::...
｛{: /:::::/ ＿ /:::::::/ 二二<〃_|__|__|__|__|__|__|__|__|ヾ>::::::::＼::::::＼:::::...
｛{ /::／ ヽ＿／ /:::::::/ ＼ =二||__|__|__|__|__|__|__|__|__|_||:::::＼::::::＼::::::＼::::::....
｛{｢／ ／ /:::::::/ }i=二||__|__|__|__|__|__|__|__|__|_||丶:::: ＼::::::＼::::::＼::::::::....
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 部屋に入るなり、上杉謙信は大きな机を置いた。
| ずいぶんと重そうだが、毘沙門天の加護ある彼女には大したことはないのだろう。
|
|「ええ、もう問題ありません」
|「なら食事にしましょう。志摩子はもっと肉を付ける必要があります」
|
| 謙信の言う肉とは筋肉と体力の事だろう。
| 実際、志摩子はやせ気味だ。女性としての膨らみもささやかな方である。
|
| 謙信が部屋に持ち込んだのは、まずはタライいっぱいの炊き立てご飯だった。
| そして大鍋いっぱいの味噌汁。巨大な豆腐。てんぷらの山。
|
|「豪華ではないし量も大したことはないですが」
|
| 大机に所狭しと並べられる料理の内容は、確かに豪勢とは言いづらい。
| しかし、量が半端ではなかった。
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| 先ほど集まった全員で食べると言われてもおかしくないほどである。
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|.:..:..!:.!:.:|.i:.:.lヽ:レァ十‐rヽ／ノ ／', -テr〈 |:./ﾉ!ﾉ
|:..:..!:.:|.:.|:ヽ:.',. { {f::ぅ:ｰ'} ´{::ぅｰ}. } ,ﾉ／/
|.:..;'.:.:.|.:|.:.|＼! ヾニソ 辷;ソ イ.／
|..:,':.:.:.:|i:|.:.| ヽ ￣￣´ ､ ￣´ ,':|!
!/.:.:.:.:.:|.:|.:.ﾄ､ / /:.i:| ……相変わらずご健啖ですね。
／':.:.:.:.::ﾉ|:.:|:.:|:.iヽ、 r‐┐ ／:.l:i|:ヽ
,. -‐'ノ:.:.:_／:.:.i.:.:.!: !.:! 丶､ ﾆ'" ／ﾊ:.:ﾉヽ:.:.:｀ヽ、
／, ‐''":, '´ .:.:.:/.:.:.::i !:|、 `丶 .., へr''"､l!:{.:.:|!:.:.:li.:ヽ:.:.:.}
/:.:.i .:.／ :. .:.:;:ノ.:.:.:.:.ハ ', `ー──／. ,.へ｀) ＼:|:l:.i:.:.|,ノ:,:ノ
.{:.:.:.{ .:{:.:.:. ／:./.:.:.:／:.ハ.ヽ i '" 二ヽ、 ',ヽヽ:{:.:.:{
ヽ:.:ヽ.:.i: （:.:.:.:|_;.ノ-‐''ノ. ヽヽ | |. -‐ﾍ l ＼ヾ'丶､
＼:}:.Y＞‐フ ／／ ヽ､.}:.:｝ |. l ,... ﾉ、 | ',:.ヽ‐-｀ヽ、
／ ／ {:.:.{ _,.ノ:ノ..,＿｣ ! ヽ'′ヽ| !:.:.} i ',
,.,.,.,／-‐ ､/ ヽ:ヽr:'"-‐'' ! | ＿,ノ:,ノ !. i
／:/:f ｀ヽ、 ＼｀{.:.{ゝ r‐;.=| | {:r''"´ | | |
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| あきれた様子で呟く志摩子。
| 上杉謙信。またの名を『底無しの奈落』『胃袋から生まれた女』。
|
| 無限に最も近いと言われる胃の持ち主であり、食べた食料を余すところなくエネルギーに変換する能力の持ち主である。
| 満漢全席を持ってしても、謙信に言わせれば『腹八分目』。
|
| 幾多の大食い選手権や特盛チャレンジを軽くクリアしてきた、
| 『四次元ポケット』とも呼ばれる女傑である！
|
| なお、これは異能ではない。
| 繰り返す。これは異能ではない。
|
| てんこもりの食料は、謙信の部下たちの手で運ばれた。
| 謙信は三枚用意した座布団を置き、自ら下座に座った。
|
|「いただきます」
|
| そしてまずはどんぶりに山のような白米を盛り、アジの開きに頭からかじりついた。
| 鬼神と恐れられる実力者にふさわしい、まさに獅子奮迅、八面六臂の食べっぷり！
|
| 志摩子と蒼星石は始めてみるものではないが、その健啖ぶりに圧倒された。
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, -── ﾐ ／￣￣｀ヽ、
／ ￣｀__ヽ、:＼ /: :"⌒￣｀ ヽ、
, - "二---...ミ: V:/: ／⌒x｀ : ｀ヽ、
／: :,.<:::::::::::::::::::::::＞-＜::::::::::::ヽ-..ミ: ＼
/: :／::::::::::::::＞ : ¨￣￣￣¨. . .＜::::::,イヾ:ﾑ
. /: :ヾ、::::::::／: : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ、:ヽヽ:i
/: : /: :ヽ,イ: : : : : : : : : : : : : : : : _: : : : : : ヾ: ヽ
/ : / : : /: : :,__: : : : : /^ヽ、: : :／: ヽ: ＿__,:.ﾑ: ﾊ
，: / : : /: : :/: : ￣: : : : : : : :/ヽ: : : :ﾑ: : : : :ヽ :,: :i
| : i: : : :!: : :，: : : : : : : : : ,ｲ:/ V: : : :，: : : : ﾑ!:.」
| : !: : : !: :i: !: : : : i: ｲ: : :/.!/ ，: : iヽ: : : : :ﾑ!
ヽ ! : : i: : !: : : : : :!:ﾊ : / ! 丶: ! V: : : i: :!
. ﾏ: : :ﾏ: !: : : : :‐--V:L__! , V-十,: : :!: :!
，: : Yヽ: : : : :! V ＿,.!: :,ｫ: :!
. V: : | r ﾏ: : :T ┬‐r‐、 r T ゝ'./ /ﾉ.V
i: : :ゝヽ.＼: ﾑ i. `} 廴ﾘﾑｲ"! ……あ、あの。
ヾ、: : ｀ ヽ＼{ ｀ ¨¨ xxx /: :! 謙信様。
. Y: : : : : ＼ xxx ′ イ: : ，
|: : : : : : : : ≧- -‐_ ＜: : : : : : ﾑ
|: : : : : : : :_/`二二Y 丁二 ｨ: : : : : : : : :，
. ,: : : : :_ イr x-x//∧V ///,ｲ｀ヽr┬‐.ミﾑ
. /: ＞ " .i !//＼＝＝,、＝,イ//∧ヽ ヽ、
. /:Y ! !////, ／.iiハ｀ヽY///∧ﾑ ヽ
/ : |. | |////{ ゝ_ ゞ.ｨ_ノﾉ////∧ i ﾑ
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/: : : | 、 ///////＼,イ Vヽ／/////,∧ ノ ./.＼
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| 食事を持ってきた部下の一人、まだ幼さの残る赤毛の少女が、おずおずと謙信に話しかけた。
|
| 謙信は何度か咀嚼し、大きく喉を鳴らして口の中のものを嚥下。
| しかる後に茶をすすり、少女に向き直った。
|
|「なんですか、杏子」
|「お願いしたいがあって……あります」
|
| 丁寧語に慣れていないのだろう、照れが入った口調で少女。
| 蒼星石には見覚えのない少女だった。中学生くらいか。
|
| 志摩子を一瞥すると、小さく頷いた。
| 生れながらの『血族』ではないのだろう。
|
|「後になさい。姫の御前ですよ」
|「え？ おひめさま？」
|
| 杏子と呼ばれた少女は、驚いた様子で志摩子と蒼星石を見た。
| 謙信の通常の食事と勘違いしていたのだろう。明らかに狼狽している。
|
| 少女の視線は蒼星石と志摩子とを素早く行き来した。
| どっちが『姫』なのか分かってないのだろう。
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, ----- ､
__, '´ ｀ヽ、
,. --- 、 ／ ／ ／ ミ＼
, イ／⌒ヽヽ ／ ／／ ／ ／ ／ ハ ｀ヽ
／二二ヽ、 / // （(⌒ ﾉﾉ /／/ / ／ ／/ ／ /ハ !
/ /＿＿_＼＼ | | | `ー‐ ' // / // ／ / ／ /∧ l | |
|／ ＿___ ＼＼.| ヽ＿＿__／l/ | //,ｲ l┼/-／/ _. '"// ｌ | | |
／ ／ ｀ヽ、｀丶、 l/ﾊ{」 l | / /／ `メ､ | | / /
／ ／/ 丶､ `ー─‐ '´ 川 l `＝= //┤/
//／! / __ , --‐ ''"´￣ ∩ ／／/ } "" `＝= _//ノ{ { 私は構いませんよ。
// / | | ⌒)） ／ ＿_. --/⌒ヽ_| ／／／ ∧ ､'__ ＝"/イ/ハヽ どのような願いなのです？
{ { l ヽニﾆノ /／ ／ ／ l ﾚ'＾ヽﾍ-┬─‐ '´ |ヽ ｀ 〃 ,. イ /｛ ＼＼
トヽ ￣ ﾉ / { // / | ／ ）! ヽ| r┘ ` ｌｌ'"// / ＼ ヽ ）
￣ 〃 | ∨/ / /ハ ／.ｨ1 |、 ヽ jj !! {＼┬､＼ ﾚ′
{{ ﾉ , ┴┴イ / ハ `┴‐ { ＼ Ｘ 〃 /＼ `ー' ）┐/
〉＝＝'┴----‐' / /| __.＼ |＼＼ ヽ.ニノ _/ フ フ / /{ }}
/ ／￣/丁` ー┬ ' /r'´ ﾉ＼` /＼＼＼ ヽ / . -‐'／ ／ /ト`＝'
{ { | ＼ / ／ | 〈＼ `ｰｲ ｀丶､丶､ ∨'´ ／ / |
いミソハ ﾄ､ ∨ __」 ＼二イ 〉 , ニニＹ‐Ｙ"´￣ // ＼
｀￣ ヽﾉノ } /, イ // ￣// ／ .-‐‐} ﾉ￣| // ┬'
￣__ノ八{ ヽ./ / / ／ ／ /屮/} | 〃 l
丶ニ/ / / /／ ﾚ | / l
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| 志摩子がたおやかに微笑んだ。
| 年の頃なら三つも違わぬはずだが、少女と志摩子では背負ってきた世界が違う。
|
|「え、あ……ご、ごめんなさい！」
|「謝る必要はありません。ねえ謙信。せっかくだから一緒に食事に致しましょう。
| 食卓を囲む人は多い方が楽しいものですし」
|
| 困惑を露わにする少女。おそらく、彼女は志摩子が何者なのか理解していない。
|
|「そうですね。杏子。志摩子様に挨拶を」
|「しま……だ、大首領様！？ も、もうしわけありません。
| あた、私は佐倉杏子って言います」
|
|「杏子さんね。藤堂志摩子よ。年も近いのだしそんなにかしこまらないで」
|「無理を言わないでよ、志摩子さん。僕は柴崎蒼星石。夢宮班だ」
|
| 蒼星石の言葉に、杏子が顔を上げた。
| 夢宮に聞き覚えがあるのだろう。おそらく、近い年齢でありながらの班長として。
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.: : : : : : : : : : :.:.//─- |.: :.:.|: : | : : : :|
.: : : : : : : : :/ ;イ ィ＝ｚ､ 从: ノハj : : : :j
. ,′: : : : : : :/ } 弋いり いﾘ ,: : 「´
/入 : : : : : /ｰ-､ } ﾊ: :ﾉ それでどうしたのです？
. ／/:/{: : : : :./: : : :ｌ 丶 ___ 八イ
く／ / .ｌ : : :/: : : : .| ＼ ´ イ: : :.:|
ハ:Ｌ,ﾉ.:.: : : : : : : :.:| ＞┬ ´.:.:ｌ:.: : :.|
/: : : /: : : : : ﾑ二二二二二ム{.＼: :./ヽ: :.:|
. /: : : / : : : : : {:::::::::::::::::::::::::::::::＼＼ ＼ゝﾆﾑj
. : : : : :厂￣￣￣￣￣｀ヽ:::::::::::::::::::､ ＼厂￣￣l}､
／ : : : {´ 〈毘〉 ﾊ|}:::::::::::::::::::::::〈 ﾟ ｀￣￣´ ＼
／: : : : / 从＿＿＿＿＿_＿_从::::::::::::::::::::::へ ,ィ⌒､〉
／ : : : : :/: : { }:::::::::::::::::::::::::::::`ｰ─' ＼ ＼
／: : : : : ;イ: : : | |:::::::::::::::::::::}:::::::::〈 ＼ ＼
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| 問いかけながら、謙信は大根の煮物を飲み物のように流しこんでいた。
| 咀嚼回転が早すぎて、視認できないほどである。
|
|「はい……その、次の満月にお休みが欲しくて」
|
| 一同の目つきが変わる。次の満月。ニャルラトホテプの攻勢の時。
| その時を選んで休みが欲しいと？
|
|「どういたしました？」
|
| 飽くまでも優しく、志摩子さんが問いかける。
| 偶然かも知れない。逆に、何かあるのかもしれない。
|
|「はい、その……ええと」
|
| 口ごもる杏子。大変怪しい。
| そして、蒼星石にすがるような視線を向けてきた。
|
| ……はて？
| 身に覚えのない事だ。蒼星石は思索を巡らせる。
|
| 夢宮班に反応していたし、アリカの友達か何かか？
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始めて → 初めて
謙信ちゃんの部下が飽食界のコックさんのように料理運ぶ様子が見えた
＞「お願いしたいがあって……あります」
こと、とか次第、とかが抜けてる？
どうでもいいがお姫様とかいて「おひいさま」って読むの大好き
まず
>>337
砂を噛むが正しいです。ありがとうございます。
投下前に書いていたのに書き込み忘れてました申し訳ありません。
>>345
ありがとうございます。
大体そんな感じです。
>>346
ありがとうございます。私も好きです。
,.. -―- ..､＿
,.::'´::.::.:::／::.::.::.::.::｀ヽ､
／:::/::.::.:;:'::.::.::.::.:}::.::.:､::.:::ヽ
/::.:::/::.::.:/::.::.::.:::/ﾊ::.::.::ヽ::.:::｀、
,'::ヽ⊥_:_厶彡'::://l::|::.::.::.::';::.::､ヽ
|::.::.:｢:::┬=ﾆ＞く l∧ヽ､::.::.:l::.::.:Ｖｌ
l|:::/ |::.:::l:|｢えﾒﾐ､ |ﾄ Ｖ:_::.::.::|::.::.:::l:|
ﾉ|:人｣::.:::|:l ゞﾐﾝ |ｌ ヽ:｀ヽ|:ｌ::.::;:l:|
´ j从:::|:::|:ﾄゝ 丶 芯刈:/::|::/〃
_rﾍ＿}人:l::l 丶 _′｀‐'/:/::l::|ｰ'′
/７rぅ ､廴_ヽﾄ＼ ＞=彳:::|::| 僕に何か？
rう:.:ヽrﾍヽく ｀ﾒこて´Ｖ{ |::l::|/
７:.:.:.;.:.く_ｎｌ〈 /,ﾆ{}ﾍ f弌ｋ ﾉ/;ﾘ
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|「あ、ええっと……あのやらない夫とかって言う白長い野郎から聞いて、ませんか？」
|
| 想定外の方向だ。
| しかし、蒼星石はちょっとだけ理解した。
|
| やらない夫、仏教系の娘。その接点は奴だ。
| 淫獣もとい伊集院九平衛太。
|
|「少なくとも君の事は聞いてないな。
| でも、君を唆したのがあいつなら、代わりに謝るよ。管理不行き届きだった」
|「まあ、最後まで話を聞きましょう。あ、杏子、お醤油を取って下さい」
|
| 謙信が、特大の豆腐をおたまで取り分け鰹節をかける。
| 手渡された醤油を凄まじいまでの集中力で適量かけ、チュルンと飲み込む。
|
|「……キュゥベぇが」
|「きゅうべえ？」
|「伊集院殿の自称ですよ、志摩子様」
|「ああ。失礼しました。続きをどうぞ」
|
| 食欲が出てきたのか、志摩子がごはんに漬物と梅干を乗せる。
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. ｌ::.::.:.| .:.:.|:.:.:.:.:.l:.:.:.|:.:.:/:.:.:///＿入:_ヽ:.＼ヽ､:＜´l￣:|:.:.:.:.|:.ｌ:| ｌ|
|::.::.::!::.: |::.:.:.:.:.|:.:.:|／;:∠ｲ/´ ヽ＼:＼ ヽ、 ,.=キミ!:.:.:.//l/ ﾘ
. ｌ::.::.::.::.::l::.:.::.:.:.l／／ _, -=＝rミ＼＼:ヽ 个ｔｸ}〃 :;〃 /
. ｀､::.::.::. |::ｌ::.∠イ::.| ＜ V弋ｽ┤ ヽ └- ' ﾘ::/ /
｀､::.:: ｌ::|::.::.::.:|::.:ﾄ、 ヾﾆ-‐' イｨ′
ll::.::.|::|::.::.::. |::.ｌヽ＼ / /l:|
||::.::l::.|::.､::.::l::.｀､｀ヽ , ／::Ｎ
lﾄ､:ﾚﾍ::.|::.::.＼::ヽ、 ￣ ／::.::.;′
＼ ヽl::.::.::.::|ヽ:＞ 、 ／!::.::.: ,′ 志摩子さん、タンパク質も取って下さい。
|::.::.::.:l ｀ヽ､ ｀¨¬ｰ-‐'´|/|::.::.:/
ヽ::.::.:｢ ー- ､ ト､ !::.:/
／ヽ::.| ｀丶､|∠＼ |::/
r─＜´ ∨ ／,.ｲ {_}｀ヽ｀ﾒ/_
r┬イ^ヽ、 〉 ／／/ /}{|＼ ＼ ｀くヽ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 蒼星石が筑前煮をよそう。ほろほろの鶏肉と野菜のハーモニー。
|
|「ありがとうございます」
|「私もいいですか、蒼星石？」
|「はいはい。杏子さんも食べるかい？」
|「あ、いただきます！」
|
| 取り分け取り分け。しばし食事に集中するために皆が黙る。
| だが、すぐに気付いた様子で杏子が水を煽った。
|
|「キュゥベぇが、次の満月に自分が死ぬだろうって言ってやがって」
|「伊集院殿が？」
|「うん……いや、はい」
|
| 素の口調が荒いのだろうが、すぐにメッキがはがれてしまう。
| 杏子は赤くなった。
|
|「話やすいように話してくださいな」
|「え、でも……」
|「じゃあ、そのメザシを取って下さい」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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./:/ l: : : :::::::::l:l: : :::::::ﾊ:.| i:ﾄ: : : :::::ハ: :| ヽ:::::l: : :::::::::::l: l:::ヽ::::::::i ヽ:::!
l::/ .!: : : :::::::::|:ヽ: ::::::l |:.| l:| l: : : :::l |:!,.,イ::::l: : :::::::::::l/i:::::ヽ:::::::| ヽ:!
.!:/ .|: : : ::::::::::ﾊ::i: : :::| l| | l: : ::ﾉr'´|:,! ヽ::l: : ::::::::::ﾚ:|:i::::::|､:::::| .!:|
|:l |:i: : ::::::::V .l::i､: ::| ﾘ 七i:'´/ ,_|!,r―, V: ::::::/::/::l:::i::::::|ヽ:::| l:|
|l .|::i: : :::::::T' 'TTヽTニー ｲ/,r,i＜!//i / l: ::::/:::/=ヽ::i::::::| |::| |
| |i::iヽ: : :::::l t-|-r-==､ / iｲ､ｿ | /: :::/:,ｲヽ ! | :i: :| |::|
| |::i::| ゝ: : :ヽヽ ri/Yi ヽー ' /::::/ ／ち//i: : :l: | |::|
|:i ヽ |:＼: :ヽ 弋ﾆｿ / / / /:, r '´ r''´ﾉ::l : : l: | |:l あ……う、うん。
|:i ヽ|: :{ ゝ､ヽ / / l , ' ,ﾍイ: : : : l: : : l:| |:l
l::| l: :.| ヽ ／: : l:|: : : : i: l: : l:| |/
l::! !:::| ヽ､ ___ ,. イiヽ : : l:l: : : ::l: :l: :X
l:.! !::| i｀ゝ､ ｀ ,. '´ |: : :l: :｀: :l:i: : : :l: :l : : :ヽ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 志摩子の人柄である。杏子はまごつきながらメザシを取った。
|
|「アタシさ……キュゥベぇには恩があるんだ」
|「恩？ 伊集院殿に？ おもちゃにされているのではなく？」
|
| 箸を止める謙信。志摩子の目つきが鋭くなる。
|
|「あ、いや。アイツのよくわかんねーシュミには付き合ってるけど。
| 嫌々じゃないんだ。分かりやすいし」
|
|「あー、君が噂の末法少女か」
|「蒼星石。私も末法少女ですよ」
|
| 決め顔で言う謙信。その頬には白米がくっついている。
|
|「謙信様、お弁当付いてます」
|「これは失礼」
|「ええと……で、アイツには死んでほしくないんだけど」
|
| 杏子の発言に、志摩子が目を剥いた。
| 謙信が色を失って立ち上がる。
|
| 蒼星石はサバの煮付けを口に運んだ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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＿＿＿＿
,, - ´ ,──-｀~─ 、
／／ ／´ ／´￣￣｀丶丶＼
.´／／／ ／ |ヽﾍ丶丶
./ / / / ／ | .| ',',ヽヽ |
./ / / ／ / /＼| | | | |
, | | /| / ／／ '| | | | |
..| | | | /／／ ／ヽ| | |
. | |. |｀ - ,, N ｀ ー ´ ,ヽヽ|-,.| 杏子さん……本気ですか？
＼|＼ト ,, _｀￣ ,,-=''´ ｀ t｀,ﾄ、 相手はあの伊集院……。
＼｀ ｀ __,,= ~｀=- ,,(ヽヽ））
｀iー-ｒ!'|'´iiiiiiii iiiiiiii ｝ | // 彼が部下に嫌われることはあっても、
| |! ! ! | ,──, ／／/{ 死んでほしくないなんて……！！？
. | ', 丶_ | | / （ （ ヽ
. | _i.>、 )__.| .|─ヽ／ヘヽ´::::.ヽ
／:::＼＼ ／＼‐ - t ´/ /丶／ヽヽ::::::::)
::::::::::::::ヾ／ ). ＼ | ..丶 ヽ:::::ヽ:::::} }::::／
:::::::::::／i ／｀..-／▽丶´::::) )::::::::｀´-'´
-''_:::::::::| (::::::::::/ /|:| ヽ::ノ/-''´￣）
￣|｀-´::::/ / |::| )::/ ／
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|「杏子、君は菩薩の末法少女だったですか！？」
|
| 味のしみたサバを噛みつつ、白米も食べる。
| 大変おいしい。なお、二人の取り乱しぶりは納得できるので気にしない。
|
|「恩って言ったよね。どうしたの？」
|「……行き倒れたところを拾ってもらった。おかげでアタシは今、生きてここにいる」
|
| 蒼星石は納得した。家出か、それとも別の何かか。
| なんにせよ、あの獣に拾われて命を救われたのだ。
|
| しかしそれは、命を危険にさらす『血族』の駒を増やす手段に過ぎないというのに。
| 蒼星石は彼女に同情しつつも、指摘するのはばかられた。
|
|「それで、せめてみ取ってやりたいんだ」
|
| 杏子の言葉に、謙信が眉根を寄せた。志摩子が目を伏せる。
| 『血族』の、畳の上で死ねない戦士たちにとって、それはなんて幸せなことなのだろうか。
|
| 伊集院九平衛太は、現在病の淵で病院にいる。
| 老いた体を最新機器につなげ命を延ばしている。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:/:/:./:.:.:./:/:.:/:.:.:.:/:.:.:./:.l:.:l:.:l:.:|
:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:/:.:l:.l:.:.:.:.l:.:l:.λ:.:.:/:.:.:./:./:.:/:.l:./
:.:.:.:.:.:.:/:l:.:.:.:.:!:.:.:l:.:.:|:.:l|:.:.:|+|-|-+/､/_/_/:.:./:.//
:.:.:.:.//:.:|:.:/:.:l:.:.:|:.:.:l|ヽl:.:.:l巛!:ゝ:.:/_/／/／:／
:.:.:.:./:.:.:l:.:.l:.:.|:.:.:.l:.:.:l! ゞヾ ! y'´ /::!ゞﾘ／／
:.:.:/:.:.:./:.:.|:.:|:.:.:.:l:.:.l| ヽ ヽ、i:/ イ '´ ……謙信さん。
:.:/:.:.:./:.:.:.|:.:|:.:.:.:l:.:|l| ｀` !
/:.:.:./:.:.:.:.:|:.:l:.:.:.:∨ヽ ヽ、
:.:.〃:.:.:.:.:.|:.:.:､:.:.:.ヽ、ﾄ、 , - '´
／:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.ﾄ､:.:.:.:.:!:| ､フ´
:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:l:|＼:.:.:.ヽ、 /
:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:l:.l /:>、:.:.ヽ`r-ｧﾘ
:.:.:.:.:.ノ/:.:.:.:.:./:ﾉ／ ）:.:.:.:）:l l.::(
‐_'´＿, -‐＜´/ /:.:.:.ノi:.:l l:.:ヽ、
｀! ノ:.:.／ノノ ヽ:.:ヽ
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|「皆まで言わないでください……杏子が心から伊集院殿を案じているのなら、
| 私も止めはしませんよ」
|
| 杏子が顔を輝かせる。
| 胡散臭さと、命を軽んじる星角から敵の多い伊集院だが、それでも、彼を慕う人間は少なからずいる。
|
| 蒼星石も、彼の冷徹には眉をひそめるが尊敬はしている。
| 謙信も、志摩子も、思うところはあるのだろう。
|
|「では、後で有給申請を出してください。あと肉じゃがをください。器ごと」
|「独り占めはだめですよ」
|「アタシはそっちのこんにゃくちょうだい」
|
| そんなこんなで、少女達はとりあえず食事を楽しんだ。
| なお、大半は上杉謙信の胃袋に収まったことを言い添えておく。
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|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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☆ はい。ロザリオ改の能力は二つです。
且 やったね！
☆ １ 回復強化Ⅰ すべての回復魔法の威力+5
且 現在回復はやる夫任せだから微妙。
☆ ２ 《神格の支援》によって増える属性値-5
且 ん？
☆ このスレでは『レベル差点上昇』という旧ルールを使っています。
且 つまり、すごい悪魔の支援を受けると？
☆ あっという間にNPC化！
且 ……そう考えると悪くないな。
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋ 蒼星石 ╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆☆ 29
┃翠星石☆ 44 → 53 LVUP!
┃>>アリカ☆. 22
┃志摩子さん☆. 0 → 3
┃>>やらない夫 73 → 78
┃ジャギ 69
┃上杉謙信 62 → 74 LVUP!
┃ケンシロウ 57
┃ニャンコ先生. 60
┃ハサザミノヒメ 48 → 55 LVUP!
┃キル夫 53
┃ミスト 45
┃華琳 40
┃ナタル. 39
┃屈木 30
┃四ツ目 24
┃冥 24
┃ニャル. 21
┃デュランダル. 20
┃『巨魔』 20
┃タカハシ. 15
┃フリット. 14
┃ロージェノム. 13 → 15
┃麻呂 13
┃キオ 12
┃ルカ 9
┃霊夢 9
┃吉良 7
┃麻呂重 6
┃鷹野三四 17
┃霊夢 13
┃佐倉杏子 0 → 1
┃大怨霊 0 → 16 LVUP!
┗━━━━━━━━━━━━━
終わってみれば納得のNGわーどであった。
ＬＡＷだから自発的に犯らんかもしれんが上から命令されたら嬉々として姦らかしそうだよなあ
だったですか はPANICしてるからかしら
星角は性格？
つまり22になる。
>>357
NGワードの公表は控えるべきだと判断するので詳しく言えませんが犯罪臭漂う言葉です。
>>358
すごそう！
申し訳ありません、よろしければお名前を。
>>361
つよそう！
>>362
だったのですか
ですね。ありがとうございます。
よろしければお名前を。
>>363
ああ、戻し忘れですね。NGワードが悪い。
看取るです。
という訳で張り忘れてた満月結果と新月結果張りますね。
満月の悪魔改造結果
-実行
--強化改造
---《石化かみつき》固定 合計値8/6
---《ファイアブレス》の強化2→3 合計値6/6
---《ブフ》の習得 合計値8/6
---《一分の活泉》の習得 合計値20/18
--先行投資
---高威力属性魔法解放 合計値14/12
---耐性の種類増加 合計値34/30
---能力貸与の解放 合計値10/9
---《火炎ブースター》の解放 合計値7/6
---《電撃ハイブースター》の解放 合計値10/9
--必殺技
---《☆切なさ乱れ撃ち》の習得 合計値8/6
-出力不足
---レベルアップ14→15 合計値5/6
---《コンピュータ操作》の強化0→1 合計値5/6
-新規スキル
---《アギラオ》(9)／消費：MP8 相性：火炎 対象：１ 魔法威力+40
---《ブフーラ》(9)／消費：MP8 相性：氷結 対象：１ 魔法威力+30 FREEZE20%付加
---《ジオンガ》(9)／消費：MP8 相性：電撃 対象：１ 魔法威力+30 SHOCK20%付加
---《ザンマ》(9)／消費：MP8 相性：衝撃 対象：１ 魔法威力+30 クリティカル時に吹き飛ばし効果
---《電撃貸与》(6)電撃スキルを失ってヒゲ槍が電撃になる
---《火炎ブースター》(30)/火炎相性スキルのスキル威力二倍。
---《電撃ハイブースター》(45)/電撃相性スキルのスキル威力三倍。電撃ブースターとは累積しません
---《○○に弱くない》(9)耐性ですらないけど、弱点は補える
---高威力範囲属性魔法を寄越せ(12)
---いいからブースターを寄越せ／氷結：(6)
---ハイブースターも寄越せ／火炎：(9)
---能力の貸与／火炎（9）
新規ハウスルール
☆切なさ乱れ撃ち
消費：HP38 相性：剣 対象：全体 威力：射撃+40 速%
50%で防護点無視。50%でMPにもダメージ。50%でダメージを与えない。
それぞれ対象ごとに別個に効果を決める。
つまり
12.5% で通常ダメージ、12.5% で防護点無視、
12.5% でMPにもダメージ、12.5% で防護点無視かつMPにもダメージ
だけど、50%でダメージを与えない。
□電撃貸与
即時効果 戦闘終了時まで電撃関係のスキルを全て失う。
代わりに、ヒゲ槍に《属性攻撃/電撃》の攻撃オプションが加わる。
失われるスキルとそれによる効果一覧
・単体スキル → 威力の増加
・範囲スキル → BS率の増加
・威力強化、ブースター、高揚 → 威力ｄの増加
現在ニャンコ先生が習得している電撃相性スキル一覧
・ジオ → 威力+10
・マハジオ、放電 → SHOCK20%
・威力強化、ブースター → 威力+2d
┣絆╋.. やる夫 ..╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃入速貸本 95
┃妄想 59
┃鏡と茨の死神☆. 0
┃荒野の黒龍 64
┃隻眼の老人 39 → 40 LVUP!
┃千の化身 28 → 30 LVUP!
┃モーンブレイド.. 73
┃
┃>>蒼星石☆ 98
┃高良みゆき☆. 59
┃華琳☆ 41
┃>>夢宮アリカ☆ 14
┃>>やらない夫☆.. 17
┃長門有希☆ 0
┃水銀燈 87
┃クツキ 73
┃鷹野三四 60
┃伊藤誠 56
┃でっていう 61
┃ニャンコ先生. 51
┃阿部貴和 49 → 50 LVUP!
┃ルカ. 46
┃東田 40
┃新城直衛 35
┃真紅 32
┃ジャギ 27
┃シックス 19
┃こなた 17
┃霊夢 17
┃キル夫 17
┃紳士 15
┃間桐慎二 15
┃『傾国』 14 → 18
┃間桐雁屋 13
┃クラウザー. 12
┃泉教授 10
┃ニャル. 10
┃『万魔』 10
┃間桐桜 10
┃ロラン 9
┃金糸雀 9 → 10 LVUP!
┃ケンシロウ. 9
┃墨目 7
┃ナタル 6
┃雛苺 4
┃ジェニュイン ...4
┃間桐臓硯 4
┃お嬢さん 2
┃
┃翠星石☆ 37
┗━━━━━━━━━━━━━
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋.やらない夫.╋ LIGHT-CHAOS .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃ニャンコ先生☆ 69
┃翠星石☆ 51
┃>>やる夫☆.. 7
┃>>蒼星石 86
┃ディオ.. 58
┃>>夢宮アリカ 59
┃Ｌ 48
┃墨目 48
┃ノイマン 28
┃神楽 16
┃羽入 15
┃ニャルナンチャラップ 15
┃キュゥベぇ. 14
┃ロリカード 13
┃諫山冥 10
┃太公望 9
┃屈木 9
┃佐倉杏子 9 → 10 LVUP!
┃チョッパー 7
┃甲鱗様 7
┃鷹野三四 6
┃麻呂 5
┃キル夫 5
┃霊夢 4
┃『武僧』 3
┃ナタル 3
┃銀さん 2
┃ブーン 2
┃
┃通常攻撃 5
┗━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋. アリカ ..╋ NEUTRAL-HEHO .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆ 41
┃ばっちゃ☆ 16
┃>>蒼星石. 99
┃エダ 88
┃>>やらない夫 70
┃ニャンコ先生. 53
┃マイケル師匠 50
┃翠星石さん. 46
┃カクリコン. 41 → 51 LVUP!
┃冥. 40
┃アンデルセン.. 35
┃ジェリド. 33
┃ケンシロウ 29
┃四ツ目 35
┃刹那. 22
┃キオ 22
┃ミスト 20
┃真紅. 19
┃冬悟 16
┃クツキ 15
┃先代 15
┃エミヤ 10
┃ドルキ 8
┃モズグス 8
┃鷹野三四 8
┃ナタル 7
┃霊夢 7
┃間桐雁夜 5
┃ルカ 4
┃志摩子さん 4
┃バーサーカー 4
┃できる夫 2
┃キル夫 2
┃
┃拳☆. 4
┗━━━━━━━━━━━━━
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋ 蒼星石 ╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆☆ 29
┃翠星石☆ 53
┃>>アリカ☆. 22
┃志摩子さん☆. 3
┃>>やらない夫 78
┃上杉謙信 74
┃ジャギ 69
┃ケンシロウ 57
┃ニャンコ先生. 60
┃ハサザミノヒメ 55
┃キル夫 53
┃ミスト 45
┃華琳 40
┃ナタル. 39
┃屈木 30
┃四ツ目 24
┃冥 24
┃霊夢 22
┃ニャル. 21
┃デュランダル. 20
┃『巨魔』 20
┃鷹野三四 17
┃大怨霊 16 → 20 LVUP!
┃タカハシ. 15
┃ロージェノム. 15
┃フリット. 14
┃麻呂 13
┃キオ 12
┃ルカ 9
┃吉良 7
┃麻呂重 6
┃佐倉杏子 1
┗━━━━━━━━━━━━━
ダイス目によってはかなり切なくなるが、雑魚の群れにはかなり効果的だと言える）
>>369
はーい。
＿＿__
／´￣￣｀ヽ、
/ ヽ
{ ,. --‐┴…ｰ- ､
ヽ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ、
/.:.:.:.!:.:.!:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.ヽ
l:.:.!:|:|l:.:|ヽ:＼:.:.:!､:.:.:.:ヽ:.!:.:.:.ﾍ
|:.ﾊﾊ!ヽl ＼lヽl__＼:.:.l:|:.:.:.l:.:l
＿ rﾍ!/f,心ヽ /f心ヽヽﾘ.:.:./.:ﾊ
,.--く ,斗-| ﾋzｿ ﾋzｿ } }:.:/:/ヽﾊ
{ ｀ﾒ､ ﾍ._! , , ' , , /ｨく｀),.-'┴ｧ
ヽ,r‐､―- ､ ヽ ､＿_,. /_／-}―‐!｀!__
／´￣｀丶r‐┬-＼ ,. '´{,. -―-､人_|/ｿ
／::::::::::::::::::::::::＼ {::｀ ｰ--‐ '´:::::／:::::::::::::::::::::::} /
::::::::::::::,. -- ､::::::::`,ﾆ´-‐'' ´￣￣￣￣￣￣｀`丶､! }
::::::::／／ ヽ∠::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}'
ヽ::{／／ く::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 縁は異なものである。
|
| 『血族』の『元老院』で、婚姻関係を司るぜったいあくことシックス。
| あのボケ老人がアリカのよく行く和菓子屋だとは。
|
| 店頭でお土産の和菓子を選びながら、やる夫はうなった。
| いや、逆なのかもしれない。
|
| アリカの祖母がこの店を利用していたのは、シックスの店だったからかも。
| そう考えた方が納得が行く。
|
| つまり、アリカの周辺には気付いていないだけで『血族』関係のものがたくさんあるのかも。
|
|「360円になります」
|
| 少年店員に会計を済ませ、しかしやる夫は店を出なかった。
| 小首をかしげる少年。
|
| 外国人だろうか。浅黒い肌に彫りが深く、エキゾチックな容姿をしている。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | シックスさんに遊びましょって伝えてくれお。
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「は？ シックス様のお知り合いで？」
|
| 面食らう少年。むべなるかな。
|
|「アポはないから、いないなら出直すお」
|「い、いますけど……あんたは何者だよ」
|
| 不信感も明らかな少年。至極正しい態度にやる夫は安心した。
| ぜったいあくの関係者だからって狂ってるわけではないのだろう。
|
|「入速やる夫だお。名前と外見で伝わると思う」
|
| 少年はやる夫を値踏みするように見つめ、観念した様子で奥に向かった。
| 五分と待たずに、少年が戻った。
|
|「会うって」
|「ありがとだお」
|「あんたさ……若いんだからもっと自分を大事にしろよ」
|
| 少年の苦言。シックスは禄でもなくて、関わるべきでないのだ。
| やる夫は大いに頷いたが、関わらないわけにもいかない。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
.... ,,、＿_
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,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､ やあやあよく来たね。
ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ うん。
ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
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:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
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| 目は笑わず、大変愉快そうにシックスはやる夫を歓待した。
| 招き入れられた奥の部屋は、光が入らず薄暗い。
|
| それもそのはず、三方の壁には威圧するように棚が置かれ大変圧迫感がある。
| しかも棚に飾られた何らかの標本がまた生々しくて気味が悪い。
|
| シックスらしい邪悪で、訪問者を精神的に落ち着かなくさせる嫌な部屋であった。
|
|「お邪魔しますお。土産あるけど、いるかお？」
|「ほう」
|
| シックスが歪んだ笑みを浮かべる。
| やる夫を値踏みする視線。全身を毛虫が這うような嫌悪感。
|
|「満月堂のぜったいあくまんじゅう。名前は意味不明だけど美味いって噂だお」
|「半端な性の悪さだな。私の店に貢献している以上、あまり嫌な気分ではない」
|「そう思って三つのうち一つに針を仕込んだお」
|「なにそれこわい」
|
| べそをかくシックス。予想外の反応である。
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rf「!/)
| ` '/ﾌ
ヽ_,.ﾑ
〈:.:.:.:.ﾉ
|:.:.:.:| ゲデヒトニス、ゲデヒトニスはいるか！？
_,..―-z!:.:.:.:ﾄ､
__彡ｼ!:.:.:.ﾘl}!
'´,ﾆ三/:.:.:.ﾊえ..、
_ﾝﾉﾊ:.:.:.':.ﾄ､::::::｝
_r:':.ヽ:.:.ﾉﾊ8::(
9∞'´`:.:.:.:}8:､丶､＿＿＿
,}:.:.:.:,:.:.:.,.ｲ|:::::下---- ､:::::｀ヽ
/|:/:/:.:./:.:|:!:::::::'、 ヾ:::::::
_／:ﾉ':ノ:.:.〈':.:八:::::::::＼ |:::::::
／:.,ィ〈:._,.:':.:.:.ヾ::::::｀丶、:::ヽ ﾉ8::::
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/:::::| 〈ｿ:l|:::::::｀::ｰ|:|l
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|「はいこちらに」
|
| ドアが開き、似合わない割烹着姿のジェニュインが現れる。
| 豊満な乳房と尻が収まりきっておらず、ひどく不格好だ。
|
|「しかしシックス。私の名前はジェニュイン……」
|「あなたは口を挟まないでゲデヒト！」
|
| なんだかひどく冒涜的というか、卑怯というか、間違っている癖に正しいような気のする。
| そんな邪悪なやりとりな気がしたが、別におかしい所はなかった。
|
|「お邪魔しています」
|「ああ」
|
| やる夫を一瞥するも、炉端の石より興味ないという表情。
| シックスは嬉しそうに頷くと、やる夫のお土産であるおまんじゅうを見せびらかした。
|
|「にょにょいん。お土産もらったから全部食べなさい」
|「ジェニュインです」
|
| 訂正しながらも、美魔女は頬を染めて息を呑む。
| 逆に色を失ったのはやる夫だ。ひどい。なんて悪い奴なんだ！
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＿＿＿_
／ .u ＼
(（○）) (（○）)
/⌒)⌒)⌒. :::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒) ちょっ！
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / └ー.┘ ヽ / ／
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|「喉に詰まらせる勢いで丸呑みなさい」
|「はいッ」
|
| 完敗であった。
| やる夫は平伏した。嫌がらせでぜったいあくに勝てるはずがないのだ。
|
| やめときゃよかったのだ。こんなぜったいあくにケンカを売るのは！
|
|「負けましたお！」
|「ん？」
|「実はまんじゅうに針なんて仕込んでませんお……」
|
| 嫌がらせ程度のおどしのつもりだったのだ。
|
|「え」
|「え」
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マジか
気のする。
合ってるんだか間違ってるんだか判断しにくいｗ
別におかしい所はなかったならいいんですが
「。」がなければ問題ない気のする口語ですが、明らかな違和感があるので「気もする」だと思って下さい。
ありがとうございます。よろしければお名前を。
かな？
おおっと、ありがとうございます！
_ ,, .... ,,、.＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ {
ｿﾉ八l ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ ； まんじゅうに針？
； .〃 {{＼ u ／!l|l|lﾄﾄゝﾐ なにそれこわい。
li':./ﾉ● ●ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ. ｶﾞｸｶﾞｸ
.i':.|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾄl|l|l､ﾄ
川| { } |l{lﾘﾊﾄl||､} {
；: l|i/⌒l,､l⌒ヽ ﾘ}}iliﾘﾄ､',ﾐ ；
. ｶﾞｸ …/:/ //ﾊ＼ ヽWl::::::::ヽ
; .|;::| l:ヽ００l | :::::.::::::::| ;
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| 青ざめてガタガタ震えるシックス。
| あんたわかっててジェニュインに食べさせようとしてたよね？
|
| 何で急に知らない振りなの？
| ボケてるのか素なのか全部わかってるのか。
|
| どれにしても激しく嫌だった。
|
|「まあいいや。で、何の用事？
| ぜったいあくは網戸の升目を数えるのに忙しいんだけど」
|
|「せめてもっと建設的理由にしてくださいお」
|「なら観客ポイントの数え直しとか、ウィキの更新とか」
|
| 殺意に満ち満ちた発言だが、やる夫には理解できない。
| どこかで>>1に流れ矢が刺さったようにも見えるが、残念ながら流れ矢ではなく目的通りの狙い撃ちである。
|
|「とりあえず、探してるものがありますお」
|「いいとも。どんな願い事でも聞き流してあげよう」
|
| 天使のようにすがすがしい笑み。やる夫は苦笑した。流すなよ。
| いつの間にかジェニュインがお茶を用意していた。わさび入りかもしれないので、やる夫は手を出さない。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 『ネクロノミコン』か『旧き印』ってのを……
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
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|「ブーッ！？」
|
| いきなり噴き出され、やる夫の顔面が緑茶まみれになる。
| 何をするだ？
|
|「ぜったいあくが『旧き印』とか持ってるはずないだろーッ！
| なにそれ？ いじめ？ おびえろ、すくめェとか言うの？」
|
| 錯乱するシックス。
| やる夫にはよくわからないが、なんらかのトラウマスイッチをオンしてしまった様子。
|
|「まあそれはともかくどっちもぜったいあくは持ってないね」
|
| しかし、驚きの変わり身の早さで平静になるシックス。
| 相手をしていると疲れるので、やる夫はそろそろ驚かない事にした。
|
|「忘れてる可能性は」
|「ないね」
|
| 不敵に微笑み断言するシックス。普段の曖昧さが嘘のような力強さである。
| やる夫は思わず信じた。シックスの言葉に嘘はなさそうだ。
|
|「……私が忘れるはず……ああ、ええと。
| 入院費、何を忘れたんだっけ？」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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,. : ´: : : : : : : : : : : : : .､
／.: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
. /.: : : : : :.／: : : : .:/: : : : : : : : ＼
/: : : : : : /: : : : : _彡/: |: : : : : : : : ヽ
: : : : : : / : : : :／.://} ,ﾊ: : : : : : : : : :
i: : : : : :/: .: :〃: : // j/ ＼: : : : : : : :i
|.: .: : :/: :: :/: : ／ / _V: : : : : : |
| ｉ.: : :i.: : :厶ァ‐- / -‐ﾆxﾑ.: .: : : : :|
| | : : |: : ﾑ以｀ ／, 〔以｣: : : : : : :|
j | : : { j i ´ ／ | ＾7从:i: : : :| ……ジェニュインです。
/|: :: :Vi |/ ／ | // |: j: : : :|
／ 从: :i i: :{/ _ ///ﾉ: :: : :} |
. 〃|.: : :|: :ト､ ､__/ |__, .ｲ/: :/: : {:.:|
. ／ /ﾊ.: : :|川川ﾄ､ ｰ| |‐ ィ.://: / : : |ﾍ、
／／ /| : : |川川 ‐! !＜ 川/ /}.: .:从 ＼
／／／／/} : : |川川 | | |j/ //: :i: : : ＼
／／／///: :/ |／ | | {`＜{: : ﾄ,: : :＼＼
／／////: :/// 〈＼ /＼,| j: : {∧: : : :＼
／ ／: :/// ハ. V /⌒＼_ ｛: : {. ＼: : : :
／: :／//! { | { / ￣＾Y V∧ ＼ :
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| さすがのジェニュインも入院費が自分のことだとは分からなかったようで、一瞬戸惑った。
|
|「ネクロノミコンですお」
|「それそれ、ネコネコミカン」
|「わざと言ってないですかお？」
|
| 白目率を高めるやる夫に、シックスはやれやれと肩をすくめた。
|
|「ぜったいあく、銀河を掴む腕の体験媒体だからさぁ。
| 逆に相性良すぎるもんで、そういうの使ってないんだよね」
|
|「銀河を……？」
|「（発音不能）に近くて遠い、同一起源の対立……対立してるわけでもないかな。そういうの」
|
| シックスの説明は全く理解の外である。
| しかし、一つだけやる夫にも記憶にある単語があった。
|
| ニャンコ先生が、そして『モーンブレイド』がその名を口にしていた。
|
|「あんた……ニャルラトホテプなのかお？」
|
| 発音できない単語が、やる夫には『シ』と聞こえていた。
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圭圭圭圭圭圭圭主主主王王王三三三三三三三ﾆ,. -―- ､_
圭圭圭圭主主主王王王三三三彡彡彡彡彡彡彡彡三ミヾ三≧､、
圭圭圭圭主主主王王王三三彡彡彡彡彡彡彡:ｨｲ彡=ﾆ三ﾐヾ三三ミｰ､、
圭圭圭圭主主主王王王三彡彡彡彡彡彡彡彡彡//ィ彡三ミﾐヾ彡三三ﾐ
圭圭圭圭主主主王王王彡彡彡彡彡彡彡彡彡://ｨ彡彡イ三ミヾ彡三三
圭圭圭圭主主主王王彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡ｨイ三テzﾐ'､'三三、
圭圭圭圭主主主王彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡ｨ彡ｱ／￣ `ヾﾐヾﾐ
圭圭圭圭主主主彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡´ ,:'´ ﾞ!ﾄ'、
圭圭圭圭主主彡彡彡彡彡彡彡彡／￣ ＼三三//// |l|li
圭圭圭圭主彡彡彡彡彡/⌒ ＜´ ／＼ミ工メ､、 ﾘ!l|l
圭圭圭圭彡彡彡彡彡／ ヽ ､ { , -tｯﾘ｀ヾ':.:.:.:.:.ｨ＝=/..jl|l
圭圭圭圭彡彡r─ 'ヽ __＼ .ｨ＼ ｀ ノ ヾ三ｼ''" | /ｨtfiメy'ﾘﾉ! ん？ ああ。
圭圭圭彡彡/ ＼ __ヽ { ヾ/////三彡' !l:.:`'テﾗf//ｲ （発音不能）が『シ』とか
圭圭彡彡／ ヽ ＼ ｀ー ' ﾉ//////彡 |:.:.:/:.ﾉ八{｛| （慈悲深くも隠されてる）って聞こえたかな？
圭圭彡彡./ ＼ ＼ レ' ｀- イ////イ ',:.:,ﾘ'ﾉﾉﾉﾊl|l
主彡イ´/ ヽ ヽ ', ヽ/////, '､__ --彳'////八lﾉ
王/ ,ｲ! ', 人 { ).} ヾ ﾘ{、 丶｀`＝==ｧ,ｲﾉﾉｲ////f{
./ /!::! ≧､ ∨ ＼−' ﾉ ＞-､'､丶､｀二二´ｲｼｲﾉﾉﾑfｲ |l|
{ l |:::! ヽ { j i ,￣ ＿＿ ＞ ､ﾃrッﾁ/ｲ/ﾉ/／|i{ |l!
l ヾヽ::､ 丶二.ﾉ イ.t──＜⌒:ト､ }jｲjﾉﾉ////ﾊ{ ,ﾉﾍ ,jﾘ
ヽ ヽ＼ト ＿ イ:/ノ:/ l. 丶 ＿＿／,ｲfr彡∧ムヾ、 /´
＼ヽ｀::ー'::￣イ / ﾘ j／￣ ￣｀ヽ {!
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|「違うよ。ぜったいあくは掲示板にすらアクセスできない記録媒体さ。
| ニャルラトホテプどもとは利益関係から敵対はしても友好関係には……喋りすぎたかな辞任？」
|
|「ジェニュインです。私にはシックスが何をおっしゃっているかさっぱり」
|
| やる夫はちょっと困った様子のシックスを睨みつけた。
| こいつは、前にでっていうが言っていた奴か？
|
| やる夫達が戦うニャルラトホテプとは別目的の別個体。
| 本当は正気なのではと疑いたくなる。
|
|「疑わしいと思うならフェイスレスにでも聞いてみなよ。
| ぜったいあくは現実界側に寄りすぎてて直接介入できないよ」
|
| でっていうは、ニャルラトホテプの化身は無数にいて、強さは千差万別だと言っていた。
| 『血族』内部にそれが居てもおかしくはないのかもしれない。
|
| しかし、こういつはどうなのだ。友好的なニャルラトホテプだったとして。
| 本当に信じられるのか？
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼ う〜む、困っちまうお。
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) / / / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
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|「では、入速やる夫。私の話を聞きなさい」
|
| そこに声をかけてきたのは、状況が飲み込めないと断言していたジェニュインだった。
|
|「シックス様は得体の知れない超特種個体ですが、この発狂は過去数度、
| 東京を守った際に『根源』に触れ過ぎたが故のものです。
|
| どこまでが事実でどこまでが妄言かは分かりませんが、現実問題
| シックス様は『血族』と人類の為に尽力し、結果このような
| 見るたびに笑いを堪えなきゃいけないようなアパラパーになられました」
|
| おーい。
|
|「シックス様はニャルラトホテプと明確に敵対しておられます。
| 『血族』を続けるのが目的であるシックス様にとって、奴は排除すべき存在です」
|「なんか、ぜったいあく、けなされてる？」
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|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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_ァチY≦ミｭ､
,f从/ｨ彳ミヾ从ヽ
从ﾊｆ ７´~ヾﾊ从从
ｨfﾁ从ｊ/=- -!=ｊ洲小､
´ｊ从川ｵｪﾃ, ｒｷｭﾐ从从ヽ
ｲﾊ川从 ´ |! ｀ｊ} 川从ﾊ
彡ｨf从洲ﾄｰ= =-'Vfﾊ从仆,
（川洲从fﾄ幵幵ｲ洲从川 }
ィ≠ｭ-≧ﾊﾘ从ﾑ｀ヾｲ´ｊ7≧┴=｀ｊ⌒ｒ≧､
／ オ ヾ!￣7ー/┴､ _/彡＝― ! ハ＼ ｀ヽ
ｲ ,ｲ! ｌ ﾑ,z ￣￣ ヽ ￣￣ ７ ﾄ､ ヽ }!
7 ／ ﾘ |! | ヾ }! ｲ ﾘ ヽ}ー{
/／ ｣! !| ! ＼ 八 ／ ｊ |!
／ ｲﾊ| |i! ! ﾊ ミー≠┴＝' / !K_ ﾊ --､
ノ⌒ヾ､ / ﾏ| |ﾊ ヾ､ / ｊ ﾄ､ ﾄ. ィ＝､ ー--､
ｒー ´- イ ⌒}､ / }! |ハ ｀ヾミ ィ彡 / / ! ﾑ_ ィ´￣ } -ヘ￣
￣ﾉｰ､ ｀ヾ､/ ／! 八 ￣￣ ｲ! | ヽ ハ / ＿ ィヘヽ.
／／ _ ／ Y! ／／ ﾑ } j! l! ＼} / ｨ⌒ー＝ ミ､＼ヾ}
/／／／ ィヘ ﾊ ｲ／ |ﾊ ハ / | ヽ{ イ/ ｀ー'｀
{_/_／ ´ ハ ／ ｌハ ヽ / ＼＿彡´
｀ー＝ |{ハ ＼＿ノ / j!
ﾏ! ヽ /!
ﾄ､ ＼ ｲ|!
ｊ }ﾄ､＿､＿ ＿ {!
ｲ / ￣￣￣ ヽ
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| ぜったいあくをどうしようか。
| 安価、8/15中。酉のある方はフライング可。
|
|１ 信用する。このままの関係を続ける。
|２ 信用しない。さよならして放置。
|３ 信用しない。『血族』に通報して殺してもらう。
|
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1
胡散臭すぎて逆に頼もしい
こいつはくせぇーーーー！！
胡散臭さがぷんぷんするぜぇーーー！！
だが、饅頭は正義。
饅頭を信じる。
飛び込む！
ぜったいあくの人気に嫉妬ｗ
選択肢は１
とりあえず
1！
ZAMZA的なやつは消毒だー！！
志摩子さん裏切り者です、成敗いたしましょう
ぜったいあくが「銀河を掴む腕」なら俺らは「銀河をくすぐる繊毛」とかそんな感じだなきっとw
面白すぎて殺せないなぁ
ミュートスww麻生さん好きすぎるww
こんな面白い人との接触を断つなんてとんでもない！
>>392
＞超特種個体
先生！ 確かに種族というか個人というか一柱として特殊すぎて誤字なのか当て字なのか区別つきません！
消したくなったらいつでも２４できるしね
○特殊
まちがいです！ ありがとうございます。
うちの周辺では>>392 アッパラパーとつまるけど間違いではないのでしょうね、きっと。
アパラパーだし良いや
もう
, '" ｀ヽ、
,' , - ､ ヽ
ｌ ｊｒｭ-ｒｭｌ ｌ
{ ,ゞ ,ﾑ ,ｲ､ .} オーウ、アリカサーン！
ヽ; ｀ｌ;{(=)}､ｌ' ノ ジツはこのままではワタシ、
＞; ｌ＜ コノ幕で出番がありマセーン！
＿ ／ { } ｀ヽ
／ ｆ--―ヽ､_,::ノ―--｀‐― ､
. / / ､,j''´'"""ヾ,,; .} ､ ヽ
. 〈-'-‐'＾丶､ｼ ﾂ ／ ｀ヽ` :.〉
ヽ｀' '"￣｀゛＞' ￣￣＞-― ､ヾ::ﾚ
{ /'' - ／,, . ｀ ｌ
. ', ＞'"｀` ― :ノ
ヽ､-ニﾆｨ‐',,,＿＿＿_.....-＿,-'′
｀V ﾊ､,,ノ ｀ヽ､_ﾉ￣ .;/
} i、 ,ﾊ、 , i ::}′
| l} i｀"´ﾊ,｀"´ | :|
. ｊ i ｀ﾆ "__｀ﾆ´ ｌ::l
ﾉ-ｲ"´ | | ｀ ７-､{
／／~| | | | ｌ |｀ヽ､＼
. / '" | | | | | | ｀ヽｌ_
／ ＼ | | | | | l,' ／ ヽ,
／ ヽ | ｌ | ﾚ ／ ヽ、
, ' .ヽ{ | . ＼
./ :| | | :| ＼
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| という恐怖に戦くマイケルから、アリカはおつかいを頼まれた。
| なんてことはない、お届けものである。
|
| 一瞬しか顔が出ないのだけれどそれでもいいのかというアリカの問いかけに、
| マイケルは「アリカサンが元気なら問題ありマセーン」と答えた。
|
| そんなこんなで、大型のスーツケースを背負ったアリカは、
| えっちらおっちら歌舞伎町までやってきた。
|
| 届け先は『武僧』ご一行。
| 中身は、対悪魔汎用器・マイケル佰捌號『マラサイ』である。
|
| そもそも『武僧』の武器は画一的であり、故にこそ、その信仰と祈りを戦闘術に昇華できる。
| であるなら、武器の強化は難しく、結果的に防具をよりよくすることぐらいしかできようがない。
|
| そうして、マイケルの元に依頼されたのがこのマラサイである。
| 服の下に着るインナースーツのようだったが、詳しいスペックはアリカに走らされていない。
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,へ､ l!
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i | :I!
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//. | /-'／ ﾉ`''ｰ-､__
} } | ﾊ_/ ／ ∠＿_, ／7
〈〈 | >-tｯ､/ (i_） r=|ヽ, <へ/_
>ヽﾍ￣`/,ｲl_/{;=:ﾝゝ-ﾝ‐{ ﾄ:=i `''ﾍｲ
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. / / Ｌ 〈三{-┬--く}三{､. {ゝ_>iｰ‐¬ニ´
// /l /┘`ヽl_⊥__/,'へ､__二=' { L_ } へ.
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/. / i､__)）//^l i」_,「⌒ﾍヽ＼ﾍ (lxl ）/ |
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{ i/-rﾍ/ { ! | /iﾍ__/_/l_u:--､ /
ト､___/{ U 〉＼_,ﾍ_＿_,ﾉﾄ､_／ /l》 /_l =､l/
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| ちなみに、用意されたマラサイは二着。
| ジェリドとカクリコンの分である。
|
| 超人的な戦士であるアンデルセンには、そもそも防具など要らない。
| 彼は神の祝福による不死者であるとされていて、防具など必要ないという噂なのだ。
|
|「という訳でお届けものだよ」
|「……ユメミヤか。そこら辺に置いておけ」
|
| 歌舞伎町にあるアパートの一室。
| 『武僧』三人組がすし詰めの2kで家賃は月12万円と言う物権である。
|
| 高度に政治的な理由から聖アンジェラ教会を追い出された彼らの寝床は、
| 歌舞伎町駅徒歩6分のウィークリーマンションであった。
|
| もうちょっといい場所はなかったのかと気になるところだが、彼らは快適な住居を必要としていない。
| ついでに、コスト的にも立場的にあまり出せないのだろう。
|
| それにしては武器代に糸目をつけないのが、彼ららしいというべきか。
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／'´￣ __｀ヽ __ ＿
〃 ／.:.:.:.::｀´.:.:.:.＼:.:｀ヽ―ｧ
|! /:/.:.l:.ヽ:.:＼:.:.:.:!:.:ヽ:.:.:.ヽ:ヽ
l /:l:{:.:.:l＼ﾄ､:.:.ヽ:.:|:.:.:.l:.-‐ハく
{:.ﾑト-` '⌒｀丶l､!:.:.:.|:.:/.:.:.:ﾄ､〉
ヽlr;=､ r;=､ ノ j:.:.:/.:.:.__:./!〈:〉、
l lj {j /／/.:/r､V ハ:〉
/! ' ､､ '´ 'l:.f l-'/ ∨〈〉
|/ヽ ＿ U ,ヽ!ｨく 〈:〉〈:〉 その辺てどこ？
,r‐ｧ‐_-＼ﾞｰ' ／ ,ﾊ_ 〈:〉 〈:〉
//´/´／ﾉ__＞‐＜＿ ／ /:!ｰ―'-､':〉
〈 ' / /´: /: : | ／ヽ /: :| : : : : : ヽ、
ヽ ヽ :/-一!:::|::::::ヽ/＼: ! : : , -‐-､!
,.-‐i _,.⊥:|: ／::::l:::::::::!: : : :〉: ／ : : : : j
!ｰ-｀ﾆ´┐ l／＿::::|::::::__|: : /:r' : : : : : : /
|: : : : : : :l !ヽ￣ヾl_/,r‐'!: //: :／ : : : /
!: : : : : : L_!: :｀ﾄ､_|::::::, ┘'/／: : : : : /
l : : : : : : : |: : : !_ T´: : :／／´: : : /
j: : : : : : : : !-‐'l:ヽ｀|｀T/／ : : : : : /
/: : : : : : : : j : : |: :} l lﾉ' : : : : : : :/:!
ヽ: : : : : : : :/---': :! | /: :／: : : : :,'__|
＼: : : : ﾊ――‐' /／ : : : : : / !
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| 部屋には残念ながら足の踏み場がなかった。
| 三人が眠るための場所と思われるスペースは空いているが、それ以外は本で溢れている。
|
| 生活家電はテレビしかなく、そのテレビはニュースを流しっぱなしだ。
| 武器や防具は最低限、身一つで飛びまわれるのが『武僧』の強みではあるが、
| 情報収集は現地で行わねばならない。
|
| そこら辺に積まれている本や書類には、アリカも見覚えのあるものが多かった。
| 『血族』の配布資料の類であった。
|
| ……しかし。
| アリカは壁を一瞥し、そこに張られた大判のポスターを一瞥した。
|
| それ以外はずいぶんストイックなのだが、そこだけなぜか水着グラビアが堂々と張られている。
| 豊かな赤い髪と、大人の色気を醸す厚めの唇がとってもセクシー。
|
| おっぱいも大きく、ウェストも締まっていて、ビキニがよく似合っている。
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,. -‐'"´ !｀ヽ､
,. ‐'´ ! ＼
／ , - '!ヽ. ヽ
／ / -=l }-l ヽ
／ ,r _, -‐ l ヽ､!ﾚ l ､ ヽ. ',
〃 ,ィ／ ヽ、 Y / ヽ ! l
〃 〃 _,,.. ニ-――-ヽ! l
〃 / _,. -‐ '"__ ,,.. -‐ ''"￣｀`l r'
, - ' / r'´!_, -‐ '"ヽ ヽヽ l!j
ー ''ヽ r_´ヶ'くヽ､,__ ヽ ヽヽ _,.ィj!
l／ ﾄ ｀`_ｰ_=_ｰ_ー‐_''三‐r'1 ） ああ、彼女が気になるか？
ノ __ f 〃ﾆ=rｭｰ,ｰ￣ | `"´ l Y
く､ ! ,､l l. ￣／ | ! l
｀ヽ,l l、!l ! '´ r_-､__,r |l_
,へ ヾl '､ __ ,,,,.. --‐ l ヽ
/ ,ィ`ｰヽ. ヽ ,,-, l_ ',
/ r .|､ヽ ヽ｀､｀ﾌ " ﾉl '､
_ ノ l ! ＼＼ ヽ￣｀ヽ=- ＿＿_ ／ﾉ | i ヽ
-‐ イ/ ヽ! ｀ ‐｀_‐- ..,,＿＿ _,. ィノ,､ l l ヽ
‐'''7 ! ヽ ､ lｰ-｀＝=ｰ-, ! /´／,ｨ!!ヽ! , -､ヽ
l l _ヽ＼ ヾﾆl≡! l !. | | |／/ ! //｀ヽヾ
l l ／r‐､ヽ ｀`' ﾆ,_'' ‐' | ! ! ／ l.// / ヽ
! ! ／／ l. ! ! ￣ ｀`''i ﾚ / / /
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| なにやら嬉しそうに、カクリコンがセクシーグラビアを指さした。
| こういう軽い事をするのはジェリドのイメージだ。
|
| カクリコンはイメージとは違っている。アリカは小首をかしげた。
|
|「アメリアは、オレの婚約者さ。来年初めに結婚する約束に……」
|「待って待って待ってカクリコンさん！」
|
| これ以上言わせてはいけない気がして、アリカはひどく狼狽した。
| つまりあれか？
|
| この戦いが終わったら結婚するって言うのか？
| 想像していなかった激しい死亡フラグの高速建造を、なんとかして止めなくてはなるまい！
|
|「そいつにそんな美人の彼女が居るはずねーだろ」
|「え？」
|「考えてみろよ。なんで写真じゃなくてグラビアなんだよ」
|
| ジェリドの言はひどく納得のいくものであった。
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.. ....:.r:.:..:‐-.:..::.:::...、
....:..:.: :.:.:..::.:|:.:..:.:.:..:..: :.:..:...:ヽ
rｱ.:..:. :..: :.:..:...:.:｛:.:..:|!:.:..:.:. :.:.:. :.:..:.:.
ノ/:.ヽ :::.: :..::.:::ﾐ´ ＼ｌヽ:.:..ﾄ:..:.:､.: :.:.:..:.
ノﾀi:.: :.:.: :.:.:..:ト´ ,x=＝=＼､＼ｌ＼:.: :ﾊ
ｲﾉ |.: ::ヽ:.::.:.:.}´ , ､ -xl:. :.:i
ｲ { }:.: :.:. :..:.:.ﾐ / 札! l:.: :}
ﾉ／ { ﾄ.:.:: :.:.ﾐ { ﾄｨﾉ ' 仭ｲ:.:/
{Yi }ﾄ ヽ「ミ｀''‐-､ , ｰ レ' ……か、カクリコンさん、
ﾉノ )〈 { 〈 ヽ u. __ | この人のファンなんだね。
{Y} {Y} ゝ ､ ＼ ／ ∨ 丿
iタ }〈 l丶 { _／ ／ ＼
{r} {y} l ` . ／
}ﾀ 〉| l Ｔ
{y} ﾏ! ノ ___ ト ._
ﾏ｝ {i}_ - ´／ ヘ l! ｀ ‐ 、
{ﾍ , ´ ｒ´ -┤ -‐ l! ハ
ﾏ! / l -┤ l! ｌ
ｔ} ′ l ｲノ l! |
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|「違う、いや、違わないが、違うぞ！
| アメリアは本当にオレの恋人だ！ 幼なじみなんだよ！」
|
| 幼なじみの恋人！ アリカの乙女エンジンに火が付くと同時に消沈した。
| 故郷に残してきた恋人！ なんて殺意の高いフラグだ！
|
|「じゃあ、なんで同期のオレらが見たこと無いんだ？」
|「見せるわけないだろうが！ 彼女はモデルだぞ？ 忙しいんだよ」
|
|「……見たか夢宮。カクリコンはな、ストーカーなんだよ」
|「違うぞユメミヤ、オレはちゃんとアメリアと恋人だ。
| 日本から帰る時にはちゃんと土産にユカタとカンザシを買う約束もしてある」
|
| 「土産は何がいい？ 楽しみにしていろよ」だって？
| もうダメだ。アリカは視界がにじむのを実感した。
|
| カクリコンさんを助けられる気がしない。きっと彼は死んでしまう。
| 功に逸って身動きができないところを狙い撃ちにされる。
|
| そして彼女のシャワーシーン的なイメージを思い浮かべながら死んでしまうのだ。
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アリカに走らされて → アリカには知らされて
>>422
物権 → 物件
Ｚガンダムのカクリコン死亡シーン知らんと判らんネタをｗ
愉快なことになってきた〜ｗｗ
っ名探偵モンクネタの突っ込みなんてだれもわかってくれなそーだな
それはアカンフラグやー
３で。
,､ ‐＝= ､
,. --´‐-- ､ ｀ヽ､
／ /:.:.:.:.:.:.:.:._:_:_:ﾉ＼ ヾ､
r/:.:./:.:.:.:.:.:.:￣:.:.:.:.: . ｰヽ }:}
ﾊ:.:∧:.:l:.:.:.ヽ.:.:.:.:.ト､ヽ:.:. l _ ﾝ
〈.|:.:} ､ヾﾍ:.:.:.ヽ丶､＼_}:.:. |´
〈 ﾊ:.! ,ﾞ≧ｫ､_, ､_ ｨ.ﾆ､ |:.: l
X（ﾊ〈 ﾋﾘﾊ 'ﾋ'ﾂ 〉リ）___ ダメだよカクリコンさん！
,.イ:.〉_∧ r==ﾞ==ヽ イ`ヽ ヽ 『パインサラダはダメだ』ってばっちゃも言ってた！
/ ／⌒|人 { | /ｧ‐､ !
／ | l:l＞ヽ _＿ ノイ| { ヽ
／ ...:} l:| ＼ !ノl:|__!_:.. ＼
_／ ／´二} ￣￣ l:|r‐ ヽ ＼
/ -─---‐ ´ ﾆｿ |:|二 ゝ ､.. ___ ヽ
/ ＿_ ノ´|:| . |:|ｰ‐､_ ヽ }
＼_.. -‐ " ∧ ヽ l:| .ノ:.:.. |:| / ｀丶､ _」
∨ │l | ´ l:| / ￣
◇ |`!:|ー------ !:|!
lﾊ _ﾉ |:| ; !:|.|_
/ヾ_|:| ﾞ _!:|ﾑ〉
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|「なんだそりゃ？ パインサラダ？」
|
| 眉根を寄せるカクリコン。どこの迷信であろうか。
| 少なくともジェリドも知らない様子で肩をすくめた。
|
|「良く知らないけど、『パインとサラダはどっちもフラグで、
| パインサラダはパインとサラダが両方そなわり最強に見える』んだって」
|「お前は何を言っているんだ」
|
| アリカの祖母の如きメタの視点を持たぬ者たちには理解できない迷信であった。
| しかし、不吉な呪文は不幸を呼ぶもの。
|
| カクリコンの死亡フラグの山は何とかする必要がある。
| アリカはそう考えた。
|
|「でも、本当に注意してね、『◆fl15rilh2Eさんも悲しむ』ってばっちゃも言ってたし」
|「あのなあユメミヤ、オレ達を誰だと思ってるんだ？」
|
| 苦笑するジェリド。二人は『武僧』だ。
| 『教会』最強の殺し屋集団だ。
|
|「でも、他の『武僧』の人たちは、歌舞伎町で大変だったよね？」
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_,､-‐'"´｀l
_,､-‐'"´: : : : : : イｊ
／: : ／: ／: : : : : |⊥ｌ
／: : ／: ∠＿＿＿__| Yｊ
／: : ／: ／: : : : : : : : : : ヾj
_ ／: : ／: ／__Oニに)二二二〕
∠─二二:／:.:.:.:.:.:./ ＼＼: : : ヽヽ
｀￣ゝ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡_,,,,,,,ヽ_＞:.､_:.) ）
､_/:.:.:.:.:.:.:.γヽ:.:{ "´ ーｪ冫"〈` ｰ´
ヾ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.!{ｿ ｝:｝ ´ ヽ, だがユメミヤよ。
彡、:.:.:.:.:.人 ｿ:.:ﾐ "ｊ´ オレとジェリドの上司はあの
ゞｰ--ミ ｛:.:.:ゝ、 ´￣」 アレクサンド・アンデルセンだ。
| ヽ彡彡 ヽ
／´ ￣￣￣ ｀ﾍ､、＞ｰ--- ′
___ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ∧:ヾ＝==┐Tヽ
|´￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:::::::ﾍﾞ ─┐|i |::::ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:.::::::::ﾍ─┘|l |::::::ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l :::::::::ﾍ、_| !l |::::::::ﾍ
ゝ＝＝＝＝＝＝＝＜二ニﾆヽヽ¬jヾ:::::::ｸ
／´:::::／:::::::::::::::::::::::::::::::ヘ;:::::::::::::::::＼＼
に二＞::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::ヽ;:::::::::::::::::＼ヽ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 『武僧』の中でも最強と名高い悪魔殺しのスペシャリスト。
| 敵にも味方にも恐れられる首狩り神父。
|
| それがアンデルセン神父である。
|
|「それにいけ好かねぇが、あのモズグスと『異端審問官』もいる」
|「あれ？ モズグスさんいい人だよ？」
|
| アリカは、モズグスの寛容さに感銘を受けていた。
| 穏やかで、包容力がある。アリカの知る中でもっとも聖職者らしい聖職者。
|
|「騙されてるぜユメミヤ。あいつは血に飢えた狂人だ。」
|「えー、うっそだー」
|
| ジェリドが眉根を寄せた。その目が真剣に細まる。
| でも、アリカは信じられない。あのモズグス様が？
|
| あんなにやさしい人なのに？
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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|「モズグスは敵に容赦をしない。殺しを躊躇しない。異端者と異教徒は麦穂を刈るより感情なく殺すぞ」
|「そんな人には見えなかったけどなァ」
|
| 実際、モズグスは他教徒のアリカに優しかった。
| 『教会』の人たちと同じ信仰をしたいと言い出したら、優しく止めてくれた。
|
| ジェリドの言うような人物なら、改宗しないと惨殺されそうな勢いだ。
| どちらが事実なのだろう。あるいは、両方とも真実なのだろうか？
|
|「まあ、なにはともあれ歌舞伎町は楽な任務さ。
| アンデルセン神父に異端審問官。それに『血族』の『四天王』もいるわけだろう」
|
| アリカは麻呂の顔くらいなら分かるが、直接の知り合いという訳ではない。
| 聞く限り、ものすごく強いようではある。
|
| 少なくとも、ほとんど交戦せずに見逃してもらったアリカたちと違い、
| 麻呂は交戦した上で生き残っていた。
|
| 負けたし、月を跨ぐほどの大怪我もしたが、麻呂はニャルラトホテプと正面衝突してそれでも生きているのだ。
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_,. --==､､ ,. -一…ｰ- ､
／´ __ﾝ'´ -‐-､ ｀ヽ、
／ /´r ヽ ､ ヽ ヽ、
/ / | ､＼ ＼ ヽﾆ ,lゝ
l l ヽ ＼ lヽ､ ＼ l ', / |,〉
| ', | |＼ | ｀,.-―`ｰ-ヽ! !_,. ﾉ!
ヽ._ ＿,r‐ｧ_ヽl,ゞ-__｀` ィﾃ心 ﾘ l,=､/ 翠星石さんは？
,r‐ｧ'一'二r_ァﾍ. /f:心 弋zｿ ﾉノ ﾊ}}
,r_ァ'´ __/,. '´ ,rﾍ. ﾋzﾘ 〃o_/
_,r‐ｧ'´ _/／ //__ﾍ、 ' ＿__ {{/!/
／ /´ f ノ ﾊ! ヽ＞ ､ ヽ._ﾉ ／ヾ|-､ _,. -‐ァ､
__/ ／ / j / ヽ __l≧=r ' ´ ,. '´ `!__／´ / /
/ /´ { / ヽ-､ 人 `r‐''´ /// ＿＿ ', /_
. ／ /´ ハ ,.-r' ＼ /／ `Tﾆ()ﾊ ／//´ ／ } / !/!
_/_／ 〈 }_ l ｀`ー ﾝ f7 ｲｲ,Yl〉ﾍ ／ //､ l--､/‐'_/
/ ! l _!_ ／L__ , ' l´l ! ヽｲﾆ!}-‐`´ ﾊ // ｀丶ﾞl |､ /､
〈 ,ノ ｀,L__,ゝ､ ｀!_/ ヽ!| ╋|! || ／,.ｲl ! /､ L| |_二l
{ミ} ／ }'´ヽ /´ l ＼ (.) ,r‐ '´ﾆ-‐' ||､＼{_､｀¨ !
／ ! ,. '´ ＜ノjノ ヽ、ﾍ 丶、 ＼ﾞｰ'´ |! ＞､ } l
. ! | /
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|「誰だそりゃ？」
|
| アリカは、翠星石の巫女としての異能、古今東西の神格を分け隔てなく強化できる
| 『アンプ』としての能力を知らない。
|
| 故に、アリカにとって彼女は『やらない夫の恋人』で『蒼星石の姉』に過ぎない。
| でも、それって十分、アリカにとっては近しい人物なのである。
|
|「麻呂さんの班に居るんだよ、蒼星石さんのお姉さん」
|「蒼星石ってのはユメミヤの所のプリーストだったか。おいカクリコン、ハサミなんて持ってる奴いたか？」
|
| 首を傾げるカクリコン。アリカは誤解に気付いて両手を振った。
|
|「翠星石さんはハサミを持ってないよ！
| そーだなぁ、フリフリの緑の服を着てる感じ」
|
| 顔を見合わせる『武僧』達。
| 『血族』の下っ端の事なんて、いちいち覚えていないのだろう。
|
|「今度会ったら顔を憶えておくか」
|「日本人はみんな同じ顔に見えるんだけどなぁ」
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＼ 〃ｨ个′ ＼=ﾆ : : : : .
{{ﾊ乂 ／⌒` F γ ヽ: : : :
l ! ／＞tﾃ ∨ {/ ､ ': : : :
. ｀{r=ミ ¨´ ゝ ´ " | |〉 ﾘ } : : :
ヽ 弐} | |!ノ /: : : : そうだユメミヤ。
' / l__jTチ: :ﾊ: : こいつを持って行け。
ゝ ｀ , ﾉ ∨: : l |: :}
‘. - ´ _ .．.-:─'──`─‐＜
:. rf´.:.:＿＿_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
. ， l:|.:.:.|=*=*=|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
｀T|.:.:.:.￣￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿.:.:.:.:
ｘ弋､.:.:.:.:.:＞ヒ.:´-ゝ｀＜.:.:.:.:.:
く///｀77/.:´.: ＜////＞､｀.:.:.:
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| ジェリドが差し出したのは、小さな紙袋だった。
| 何の装飾も広告もない、茶色の紙袋はひどく質素で、珍しく見えた。
|
|「……ご、ごめんなさい」
|「おい待て、何を考えてやがる？」
|
| 紙袋の中には、綺麗に畳まれた服……いや、服というか、なんというか。
| 女性用らしいストッキングと、カップ入りのキャミソールに見えた。
|
| しかも、どちらも色は黒。
| 下着である。
|
|「あのね、ジェリドさん。
| あたしジェリドさんの事結構強くて尊敬できる戦士だと思ってるけど、これはちょっと……」
|「だから待て！」
|
| これを着ろと言われても、そんなの素直にはいと言えるはずがない。
| 新品のようではあるが、男性から渡された下着って時点で随分抵抗があった。
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ぼくにもそうみえます。おごご……。よろしければお名前を。
_,､-‐'"´｀l
_,､-‐'"´: : : : : : イｊ
／: : ／: ／: : : : : |⊥ｌ
／: : ／: ∠＿＿＿__| Yｊ
／: : ／: ／: : : : : : : : : : ヾj
_ ／: : ／: ／__Oニに)二二二〕
∠─二二:／:.:.:.:.:.:./ ＼＼: : : ヽヽ
｀￣ゝ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡_,,,,,,,ヽ_＞:.､_:.) ）
､_/:.:.:.:.:.:.:.γヽ:.:{ "´ ーｪ冫"〈` ｰ´
ヾ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.!{ｿ ｝:｝ ´ ヽ, そいつは『武僧』用の、
彡、:.:.:.:.:.人 ｿ:.:ﾐ "ｊ´ 聖別された補助着だ。
ゞｰ--ミ ｛:.:.:ゝ、 ´￣」
| ヽ彡彡 ヽ
／´ ￣￣￣ ｀ﾍ､、＞ｰ--- ′
___ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ∧:ヾ＝==┐Tヽ
|´￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:::::::ﾍﾞ ─┐|i |::::ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:.::::::::ﾍ─┘|l |::::::ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l :::::::::ﾍ、_| !l |::::::::ﾍ
ゝ＝＝＝＝＝＝＝＜二ニﾆヽヽ¬jヾ:::::::ｸ
／´:::::／:::::::::::::::::::::::::::::::ヘ;:::::::::::::::::＼＼
に二＞::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::ヽ;:::::::::::::::::＼ヽ
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| カクリコンの指摘に、アリカは胡散臭そうに眉をひそめ、下着の匂いを嗅いだ。
| ユニクロなどの量販店の如き、化繊的な臭いがする。
|
|「でもこれナイロンっぽいよ」
|「ナイロンだろうが綿100だろうが、魔術補助は事実だ。
| オハラほどいい品じゃあない量産品だが、『教会』の限定品じゃない」
|
| オハラと言われ、光学ガラスかと一瞬思ったアリカだが、すぐにマイケルの苗字であると気がついた。
| しかし女性用？ このむさい部屋に？ 疑念は募る。
|
|「歌舞伎町で……いなくなった奴が注文していた品だ」
|
| 『死んだ』ではなく『いなくなった』とジェリドが表現したことを、アリカは気がつかなかった。
| カクリコンは無言で、指摘をしない。
|
|「女ものだし、どうせ支払いは済んでる。信仰にも制限がない」
|「じゃあ、遠慮なく……」
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／'´￣ __｀ヽ __ ＿
〃 ／.:.:.:.::｀´.:.:.:.＼:.:｀ヽ―ｧ
|! /:/.:.l:.ヽ:.:＼:.:.:.:!:.:ヽ:.:.:.ヽ:ヽ
l /:l:{:.:.:l＼ﾄ､:.:.ヽ:.:|:.:.:.l:.-‐ハく
{:.ﾑト-` '⌒｀丶l､!:.:.:.|:.:/.:.:.:ﾄ､〉
ヽlr;=､ r;=､ ノ j:.:.:/.:.:.__:./!〈:〉、
l lj {j /／/.:/r､V ハ:〉
/! ' ､､ '´ 'l:.f l-'/ ∨〈〉
|/ヽ ＿ U ,ヽ!ｨく 〈:〉〈:〉
,r‐ｧ‐_-＼ﾞｰ' ／ ,ﾊ_ 〈:〉 〈:〉 ……でも大きいね。
//´/´／ﾉ__＞‐＜＿ ／ /:!ｰ―'-､':〉
〈 ' / /´: /: : | ／ヽ /: :| : : : : : ヽ、
ヽ ヽ :/-一!:::|::::::ヽ/＼: ! : : , -‐-､!
,.-‐i _,.⊥:|: ／::::l:::::::::!: : : :〉: ／ : : : : j
!ｰ-｀ﾆ´┐ l／＿::::|::::::__|: : /:r' : : : : : : /
|: : : : : : :l !ヽ￣ヾl_/,r‐'!: //: :／ : : : /
!: : : : : : L_!: :｀ﾄ､_|::::::, ┘'/／: : : : : /
l : : : : : : : |: : : !_ T´: : :／／´: : : /
j: : : : : : : : !-‐'l:ヽ｀|｀T/／ : : : : : /
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| 下着を広げて見て、嘆息するアリカ。
|
|「ユメミヤが発育悪いだけだろ？」
|「胸はフリーサイズだよ」
|
| からかおうとしたものの、あっさりと流されてジェリドは舌を巻いた。
| 恥辱で頬を染めるジェリドを、カクリコンが指差す。
|
|「脚も長いね。すごいあまりそう」
|「……」
|
| 何か気まずそうに視線を泳がせるジェリド。
| 本来の持ち主は、モデルのようなスタイルの美女だった。
|
| 背も高く、溢れる色気と尼僧の清らかさを備えた存在であった。
| ……そんな女はもういない。
|
| 同じ顔で、同じ姿の化け物が、未だにこの東京のどこかにいるのだろう。
| だが、『武僧』巡音ルカは、もう死んだ。
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....:..:.: :.:.:..::.:|:.:..:.:.:..:..: :.:..:...:ヽ
rｱ.:..:. :..: :.:..:...:.:｛:.:..:|!:.:..:.:. :.:.:. :.:..:.:.
ノ/:.ヽ :::.: :..::.:::ﾐ´ ＼ｌヽ:.:..ﾄ:..:.:､.: :.:.:..:.
ノﾀi:.: :.:.: :.:.:..:ト´ ,x=＝=＼､＼ｌ＼:.: :ﾊ
ｲﾉ |.: ::ヽ:.::.:.:.}´ , ､ -xl:. :.:i
ｲ { }:.: :.:. :..:.:.ﾐ / 札! l:.: :}
ﾉ／ { ﾄ.:.:: :.:.ﾐ { ﾄｨﾉ ' 仭ｲ:.:/
{Yi }ﾄ ヽ「ミ｀''‐-､ , ｰ レ'
ﾉノ )〈 { 〈 ヽ __ __ |
{Y} {Y} ゝ ､ ＼ 丶 / 丿
iタ }〈 l丶 ヽ_ノ ／ ＼ そういえばアンデルセンさんは？
{r} {y} l ` . ／
}ﾀ 〉| l Ｔ
{y} ﾏ! ノ ___ ト ._
ﾏ｝ {i}_ - ´／ ヘ l! ｀ ‐ 、
{ﾍ , ´ ｒ´ -┤ -‐ l! ハ
ﾏ! / l -┤ l! ｌ
ｔ} ′ l ｲノ l! |
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| 『マラサイ』のこともあるが、マイケルからは『銃剣』の補給も頼まれていた。
| 直接渡す指示は受けていないが、挨拶くらいはしておきたい。
|
|「神父なら品川だ。上に絞られてるはずだぜ」
|「アンデルセンさんが絞られるのって想像つかないんだけど？」
|「そりゃそうだ。上は絞ってるつもりでも、あの人にはどこ吹く風さ」
|
| アンデルセンは純粋で、そして実践的な抜き身の刃のような人物だ。
| 政治的問題など興味はないだろう。
|
| しかし、その実力が彼を縛る。
| 高すぎる能力故に、『教会』が彼を放っておいてはくれないのだ。
|
|「待つならかなりかかるぞ」
|「あー、どうしようかな……モズグズさんは？」
|「ユメミヤよ……お前人の話聞いてやがったか？」
|
| 眉をひそめるジェリド。
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/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
} : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
ヽ /⌒ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
} / ∨ : : : : :., ⌒ヽ : : : : : : : :/ モズグズは本気でヤバいぞ。
） / γ v : : ／ l : : : : : : / アンデルセン神父よりも排他的だ。
. く}ﾊr‐:..､ { 〃ｰ一' l : : : : : /
￣￣:二ﾆ =‐- { l「｀ヾﾍ l: : : : :/ 近づくべきじゃない。
:::::::::::::::::::::::::::::八ﾘ 弋 ﾄﾐ:､ { 〃 ｘ ─- ､l: :ハ/
:::::::::::::::::::::::::::::::ハ|'⌒ﾞｰ｀´ >j {{r匕-tｧ_ﾁ￣ ﾚ/ /＿
::::::::::::::::::::::::::::/::::::l / / ｀ ｰ─一 /ｲノ|:::::::::::::ミ::...
:::::::::::::::::::::::::/f 7:::: / /斤::::|::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::://j/::::∧ ゝ ' /::::::::::::|::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::/::レ::::::::::| ， ` ー＝= ｲ:::::::∧::l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::ｌl:::::::::／ ヽ∧ ´｀ ／/:::::::::/0 }:l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::|l:::／／::l |ｱ ゝ ＿_ イ.:.:/:::::::::〈0 /::l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::|ﾚ／::::::::ｌ |.:.:./.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.i.:./⌒V::::::::∨::/:::::::::::::::::::::::
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|「でも、本当にいい人だったんだよ」
|
| むしろ、ジェリドの言い分が気になるからこそ会って話がしたいのだ。
| ちゃんと話を聞いて、相手を見極めたいとアリカは考えていた。
|
| モズグスさんは寛大で優しい人だった。
| 人違いだったのか？ それとも、別の理由があるんだろうか。
|
|「会いたい」
|「やめとけ」
|「……じゃあ、他の人に聞く」
|「ジェリド、お前の負けだ」
|
| まったく折れる気のないアリカに、カクリコンが苦笑を浮かべた。
| ジェリドが目を三角にして同僚を睨みつける。
|
|「ユメミヤが心配なら、ちゃんとそう言え。お前の優しさは分かりづらい」
|「誰が！？」
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,. -‐'"´ !｀ヽ､
,. ‐'´ ! ＼
／ , - '!ヽ. ヽ
／ / -=l }-l ヽ
／ ,r _, -‐ l ヽ､!ﾚ l ､ ヽ. ',
〃 ,ィ／ ヽ、 Y / ヽ ! l
〃 〃 _,,.. ニ-――-ヽ! l
〃 / _,. -‐ '"__ ,,.. -‐ ''"￣｀`l r'
, - ' / r'´!_, -‐ '"ヽ ヽヽ l!j
ー ''ヽ r_´ヶ'くヽ､,__ ヽ ヽヽ _,.ィj!
l／ ﾄ ｀`_ｰ_=_ｰ_ー‐_''三‐r'1 ）
ノ __ f 〃ﾆ=rｭｰ,ｰ￣ | `"´ l Y
く､ ! ,､l l. ￣／ | ! l ……三十分待て。
｀ヽ,l l、!l ! '´ r_-､__,r |l_ ジェリドが護衛をしてくれるそうだ。
,へ ヾl '､ __ ,,,,.. --‐ l ヽ
/ ,ィ`ｰヽ. ヽ ,,-, l_ ',
/ r .|､ヽ ヽ｀､｀ﾌ " ﾉl '､
_ ノ l ! ＼＼ ヽ￣｀ヽ=- ＿＿_ ／ﾉ | i ヽ
-‐ イ/ ヽ! ｀ ‐｀_‐- ..,,＿＿ _,. ィノ,､ l l ヽ
‐'''7 ! ヽ ､ lｰ-｀＝=ｰ-, ! /´／,ｨ!!ヽ! , -､ヽ
l l _ヽ＼ ヾﾆl≡! l !. | | |／/ ! //｀ヽヾ
l l ／r‐､ヽ ｀`' ﾆ,_'' ‐' | ! ! ／ l.// / ヽ
! ! ／／ l. ! ! ￣ ｀`''i ﾚ / / /
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|「おいコラ勝手に！」
|「なら俺が行く」
|「……！」
|
| 激昂するジェリド。アリカは小首をかしげた。
|
|「せっかくだからみんなで行く？」
|「そう言う話をしてるんじゃねえ！」
|
| ジェリドは、何が何でもアリカをモズグスに会わせたくはないようだ。
| アリカには理解できないが、良識的な人間としては当然であろう。
|
| 異端審問官の方針は『疑わしきは罰せよ』。
| 現状、モズグスの拠点となっている雑居ビルは、悪魔に汚染された『可能性のある』人間でぎゅうぎゅうだ。
|
| そして、異端審問官たちは日夜、精力的に彼らを分類している。
| ……拷問という方法を持って。
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＿＿__
／´￣￣｀ヽ、
/ ヽ
{ ,. --‐┴…ｰ- ､
ヽ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ、
/.:.:.:.!:.:.!:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.ヽ
l:.:.!:|:|l:.:|ヽ:＼:.:.:!､:.:.:.:ヽ:.!:.:.:.ﾍ
|:.ﾊﾊ!ヽl ＼lヽl__＼:.:.l:|:.:.:.l:.:l
＿ rﾍ!/f,心ヽ /f心ヽヽﾘ.:.:./.:ﾊ
,.--く ,斗-| ﾋzｿ ﾋzｿ } }:.:/:/ヽﾊ
{ ｀ﾒ､ ﾍ._! , , ' , , /ｨく｀),.-'┴ｧ
ヽ,r‐､―- ､ ヽ ､＿_,. /_／-}―‐!｀!__
／´￣｀丶r‐┬-＼ ,. '´{,. -―-､人_|/ｿ
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| で、アリカはどうする？
| 安価 8/21日中 酉のある方はフライング可
|
|１ アンデルセンさんに会いたい。出直そう
|２ モズグスさんに会いたい。駄々をこねよう。
|
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
☆ アゲハドレスをあげましょう。
且 自分らは法の衣があるからいらないんですね分かります。
蟻 でもよかった！ これで蒼星石さんの防具もゲットだね。
∩ ……なあGM。
☆ はい？
∩ アゲハドレスってGP13じゃないのか？
☆ ……。
∩ ……。
且 バッカ！ せっかくくれるってんだから貰っておこうよ！
且 そうせ確認ミスなんだけど、その方が嬉しいだろぉ！
☆ ジェットブーツを上げましょう。
且 うわー。
ω まあ、結局欲しいものなんだから文句言うんじゃねーお。
☆ それと実は明日が満月なんですが……。
☆ したらばメンテと安価も重なったんで、満月のトレースは明後日に行います。
突撃だ！
だぼだぼ？
ごほうびですね！
２で。
突貫！
実践→実戦
かな？
モズグズ→モズグス
モズグスとモズグズが混ざってるね
どっちが正解か知らんけども
そうせ→どうせ
かな？
あと安価は２で
>>461
そうせ確認ミス→どうせ確認ミス
傷は小さい内に
ありがとうございます。
実戦です。
>>471-472
んんん？
よくわからなくなってきた！
もういい！ もうモズグフで固定する！
>>473-474
ありがとうございます。
モズグスで正解な気もするけどwikiでも違うとこがあるからなぁｗ
もう、モズグフというオリキャラでいい気がするｗ
この際もずく酢でいいんじゃないかなぁ、もう
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼
／（ ●） （●）＼ ） よーし、
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ とりあえず疑わしくても信じてみるお！
| (⌒)|r┬-| |
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「え……？ ちょっと、正気か！？
| もう少し良く考えてみろ！ ぜったいあくが信用に足る人間か！」
|
| やる夫の襟首を掴んで、唾を飛ばして熱弁するシックス。
| とりあえずどこから突っ込むべきだろうか。
|
|「信用できないのを前提に、『敵ではない』扱いにして保留だお」
|「チリーン！ こいつぜったいあくを信用できないって言ったァ〜！」
|
| ジェニュインに向き直り、滂沱の涙を流しながら抱きつくシックス。
| ブロンド秘書は持っていたお盆でシックスの側頭部を殴打し、寄せ付けない。
|
|「ジェニュインです」
|「しんじゃうしんじゃう、ぜったいあくの漆黒の脳細胞が死んじゃう」
|「それって、もしかして一周回って正気になるかもってことですか？」
|「なにそれこわい」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
_ ,, .... ,,、＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
, 'ィ//ﾙｲ,ｨ/ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊfr'ﾉｨ//r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八l|l|/,イ ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小fﾘﾘﾉ/}_|_ l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘﾉﾊfi{fﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
,川h{i洲{｛ﾘ丁´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､
ﾘﾉﾉ八ｲﾄﾐメ、 ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ
ノｨｼｲ卞ミﾐヾ,､}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、 ……というわけでやる夫君。
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ',',i|､l｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ 君からぜったいあくに
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ ゝ 提供できるものを聞いておきたい。
'´::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::::::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ｰ'- 、
:::/:o:::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::ヽ
:::ヽ:::::::::::::::|:.:.:.:.:∨|｀` ‐::、.:}:..:'､::jﾘoヽ::::r‐､:ゝ-､
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| いきなり正気の面で、シックスが微笑んだ。
| 酷く胡散臭い、邪悪な笑み。
|
| 魂を要求されてもおかしくないような、そんな表情。
|
|「なにが欲しいんですお」
|「キミの子種が……あ、待って！ 待って脱がないで！」
|
| 念のため言っておくが、やる夫は微動だにしていない。
|
|「ぜったいあく……ノーマルだから、それに男同士なんて……
| そんなのふけつだよぉ……」
|「私も遠慮しておきます」
|「なんで？ ザ・ニュー神父は女でしょ？」
|
| それはちょっとダメじゃなかろうか。
| やる夫は心中で突っ込みを入れた。それではニャルラトホテプだ。
|
|「ジェニュインです。私は50代なので妊娠はリスクが高すぎます」
|「ああ、更年期……」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/ l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、 んじゃあ、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、 今度婚約者あてがうからよろしく。
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ､、
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐﾐヽ
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|! !:.:.. |l ｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ｀ヾヽヽ
. ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ ,..、 |l |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| ヾｿ}
. {{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 ﾉﾘ′
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、 ,ｲjﾘ
. ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､/ﾉ/
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{/ー- 、
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾWト､ ヽ
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、
､__,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ ヾﾐ､i}
｀ﾆ彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小、_, ﾘ
, - ､_,. -'´ ／ /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ '′
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「えー」
|「じゃあ血液取らせて、600くらい。後精液も」
|「血液は構いませんお」
|
| 精液は、ずいぶんと抵抗がある。
| 眉を寄せるやる夫を見て、シックスが小首を貸しげた。
|
|「もしかして：童貞」
|「」
|
| 口をつぐむやる夫を見て、シックスはやおら立ち上がると素早く反復横とびをした。
|
|「えーマジ童貞！？」「キモーイ」
|「童貞が許されるのは小学生までだよねー」「キャハハハハ」
|
| ひとりにったじゅんをはじめるシックス。
| 大変ウザい上にキモチワルイ。
|
|「文句あるんですかお！」
|「イヤ別に？」
|
| 小首を傾げるぜったいあくの邪悪さよ！
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
.＿＿＿_
；／ ノ（ ＼；
；／ _ノ 三ヽ､_ ＼；
；／ノ（（ ｡ ）三（ ﾟ ）∪＼； ぐ、ぐぬぬぬぬ！
；.| ⌒ （__人__） ノ（ |.；
..；＼ u. . |++++| ⌒ ／；
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「じゃあ血液だけでいいや。エヌアイン、準備しといて」
|「ジェニュインですが分かりました」
|
| 退室するジェニュイン。
| チクショウ童貞だよ！ 童貞で悪いか！
|
| 人間よりも類人猿に、類人猿よりもオークやゴブリンに近いと自負するやる夫の容姿は、
| やる夫に並々ならぬコンプレックスを抱かせていた。
|
| 彼の容貌を褒めたのは、明らかに美的感覚が違う水銀燈位のもので、
| 蒼星石や翠星石にも饅頭やら大福やらパグやらなにやらと揶揄される。
|
| そんな男が異性とイチャイチャできるかって言うんだ。
| リア充め、爆発しろ。
|
| すべての記憶、すべてのそんざい、すべての次元のリア充を消し、そしてやる夫も消えよう永遠に！！
|
|「どうどう。別にいいじゃん。変なところで種をばら撒いてないならその方が嬉しい」
|「悲しいフォローするんじゃねーお！」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
_ ,, .... ,,、＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ じゃあ、
ｿﾉ八l ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ ぜったいあくからの情報だけど。
〃 {_ノ ｀ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ
li':./ﾉ● ● ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ ……『血族』でネクロノミコンを持ってそうなのは
川|l ､_,､_, |l{lﾘﾊﾄl|l|､} 『元老院』の誰かかな。
l|i /⌒l, ﾘ}}iliﾘﾄ､',ﾐ
. /::| ￣|ｿ/ﾊﾂﾉﾉWl::::::::ヽ
|;:::| l ヽ０００/ l::::::::::::|
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「その誰かを知りたいんですお」
|「じゃあ、順番に潰していこうか」
|
| 予想外に真面目に答えてくれるシックス。
| やる夫にはとっても驚きであった。
|
|「まず、ぜったいあくは持ってない。あと、確実にあり得ないのが二人」
|「……」
|
| 二人。つまり、持ってる可能性があるのも二人。
|
|「伊集院と螺旋王は、性格的にない。
| 二人は持っていたとしても、『手放したくない理由』がないからねー」
|
| つまり、残りの二人はネクロノミコンを利用している可能性があるってことなのか？
|
|「でも、残りの二人って……」
|「うん、フリットと臓硯だよ……それとついでだから、もう一人」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
アリカにも良縁があるのかしら？
2で突撃
大（アリカ）
並（蒼星石）
の三つから選べ と言い出したらぜったいあくまじぜったいあく
トレースの参考資料
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15956/1369357348/10-18
+『傾国』ビンボウガミ？ ちひろ
+『万魔』ヒルコ ターニャ
+佐倉杏子
+バーサーカー
前回のトレース結果
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15956/1369357348/691-694
☆ 大きな変更はありませんが、小さな変更があります。
☆ 佐倉杏子がキュゥベぇを助けに行くので、キュゥベぇの死亡時刻に余裕ができました。
☆ あと、重要な点として、ミストのチームに派遣依頼を頼めるので、
☆ 実際に彼らを動かすと大いに結果が変わるでしょう。
☆ 今すぐに変化はなくても、変化のありそうな人にポイントを突っ込んでおくのも手ですよ。
☆ というか、トレースは満月の日に流動的な事態に対応する能力なので、
☆ 今のところで大きな変化は起きないんですよね。
☆ 生かしたい人につぎ込む。そう考えておいてください。
あと、12時までの観客ポイント一覧。
11/32◆.AbaIO0B0A
36/85◆10ApkKSZho
24/62◆200X.ofSxM
4◆3.fkfeQ/sk
3/28◆3DH52tljio
4◆3PUGsfYI1s
2◆3q8fuEGUGg
17/146◆4eLgaI8N3I★
22◆4sMIfi54fI
65◆52sg9FxRUQ
10◆5hP8kChfFU
23/25◆5LFioFMpBg
36/113◆5q.v2gptpA☆
16/90◆5rXXXxXIT.
7◆6h1chSkFOk
4◆6o0O/sMy1E
12/33◆/9VFxmqPeY
3◆947FEvWH3Y
8◆/7r/M3Cw5M
2◆/s.yGd3KhU
3◆a/xD6v3KLY
10/14◆AEc9naHyUE
40/69◆al9/.v0aCM
2◆AKUMA2pDNk
8/45◆AWQD6Lb1uk
◆aXe1ogPkW6
3◆b9duBPHcok
28/116◆bbq3AN25Iw☆
57/125◆BOfUUEthUU☆
2◆BS4FKU9Kcs
◆Bwrrj1pnTg
57◆CBWsOpHrbw
22/55◆CByxRbsj1.
6◆CLRYpIa9Kc
15/47◆cn/qYe9whE
50/66◆D07MIjCMEE
2/30◆Dm1s29RE7Q
32/82◆e52bu8jgoU
11/16◆eR5z2C.vi2
12/15◆EuIEJpojhY
40◆ev50ICEEVE
18/52◆fl15rilh2E
10◆G3Gjy6DGfA
6/12◆GoMmwhXw6.
20/30◆HCeZ2oI.bM
◆ih5a/uuYUk
◆IQYPK8s3s2
15/60◆JACKolF2vA
3/11◆jKrMVrQQlw
21/22◆JRdUHopK5M
10/17◆jryiMNo.QI
2/9◆kcoFWEwInQ
4◆KTEnSnXkWk
3/34◆l5B5sGnbkQ
3◆liFi/Qrcjw
26/93◆lGbW60L72o
18/135◆MAROd..Uts☆
2/67◆mdNzeAtrtQ
35/61◆mmsSEDCh.s
25◆MOBqqkAfh6
7/31◆n5Z3VuZapw
0/18◆nbjuSvHfdk
2/4◆NQZjSYFixA
18/22◆NVBv1.Pj5o
20/49◆nzPELBqxOw
2◆oppaiQ3pBc
11◆p0T.3egnww
36/45◆PVM.vDrgIA
44◆pZ1SG0LlqY
4/9◆qfLg9Spico
0/3◆qInxGFJnPg
4/63◆QpZ3gvBxm2
4/33◆R3/KETQDWk
41/112◆RengelsnNs☆
9/24◆Rig.Bady8Y
5/46◆s7CVF0Eu8I
5/11◆SoulZkyIaA
10/11◆Su5Zk7G1ZY
8/31◆sVVR0Q7eM2
3/21◆TGjKoJdVQ2
2◆thx1q1gBGw
8/53◆TIENe3Twtg
9/12◆TRPG8ux7Kw
14/69◆tS3RueByJs
20/23◆ttpokvFX8s
87/111◆u9Ls68fGDM☆
◆Ugh/0aOKOU
2/17◆UlyxgJyrJ2
14/19◆uUUL1UxePw
7/18◆uxffmXpvq6
3◆uwX.8TrWtI
5◆v.v/EbAz5Y
◆v9gfpR/.hM
23/29◆VPpncOkoNc
50◆vxML1Lislo
53/72◆wS/0Zx62a.
2/107◆wZFOryiZkw★
2/27◆X4AODaKY.U
3/5◆x4NlUopa5g
3/59◆xT5TyczDqI
18◆yaoWbZhG96
20/69◆YeqXWjTM4k
9/16◆ypv6fDfA1A
24/45◆yYd9Z6eRjk
60/83◆z7fKsWA8UA
7◆z9EQPA7Msc
55/116◆Z0APLXykMM☆
3◆zBvvMGYmRg
14/62◆ZUNKxf4Mog
◆ZYIggdNQgg
・50ポイント以上の大混沌（9名）
87/111◆u9Ls68fGDM☆
65◆52sg9FxRUQ
60/83◆z7fKsWA8UA
57◆CBWsOpHrbw
57/125◆BOfUUEthUU☆
55/116◆Z0APLXykMM☆
53/72◆wS/0Zx62a.
50◆vxML1Lislo
50/66◆D07MIjCMEE
・30ポイント以上の狂神（9名）
44◆pZ1SG0LlqY
41/112◆RengelsnNs☆
40◆ev50ICEEVE
40/69◆al9/.v0aCM
36/85◆10ApkKSZho
36/45◆PVM.vDrgIA
36/113◆5q.v2gptpA☆
35/61◆mmsSEDCh.s
32/82◆e52bu8jgoU
・20ポイント以上の超人（14名）
28/116◆bbq3AN25Iw☆
26/93◆lGbW60L72o
25◆MOBqqkAfh6
24/62◆200X.ofSxM
24/45◆yYd9Z6eRjk
23/29◆VPpncOkoNc
23/25◆5LFioFMpBg
22◆4sMIfi54fI
22/55◆CByxRbsj1.
21/22◆JRdUHopK5M
20/69◆YeqXWjTM4k
20/49◆nzPELBqxOw
20/30◆HCeZ2oI.bM
20/23◆ttpokvFX8s
・15ポイント以上の達人（8名）
18◆yaoWbZhG96
18/52◆fl15rilh2E
18/22◆NVBv1.Pj5o
18/135◆MAROd..Uts☆
17/146◆4eLgaI8N3I★
16/90◆5rXXXxXIT.
15/60◆JACKolF2vA
15/47◆cn/qYe9whE
・10ポイント以上の異能者（13名）
14/69◆tS3RueByJs
14/62◆ZUNKxf4Mog
14/19◆uUUL1UxePw
12/33◆/9VFxmqPeY
12/15◆EuIEJpojhY
11◆p0T.3egnww
11/32◆.AbaIO0B0A
11/16◆eR5z2C.vi2
10◆G3Gjy6DGfA
10◆5hP8kChfFU
10/17◆jryiMNo.QI
10/14◆AEc9naHyUE
10/11◆Su5Zk7G1ZY
・10ポイント以下をいちいちわけるのが面倒になって来た（たくさん）
9/24◆Rig.Bady8Y
9/16◆ypv6fDfA1A
9/12◆TRPG8ux7Kw
8◆/7r/M3Cw5M
8/53◆TIENe3Twtg
8/45◆AWQD6Lb1uk
8/31◆sVVR0Q7eM2
7◆z9EQPA7Msc
7◆6h1chSkFOk
7/31◆n5Z3VuZapw
7/18◆uxffmXpvq6
6◆CLRYpIa9Kc
6/12◆GoMmwhXw6.
5◆v.v/EbAz5Y
5/46◆s7CVF0Eu8I
5/11◆SoulZkyIaA
4◆KTEnSnXkWk
4◆6o0O/sMy1E
4◆3PUGsfYI1s
4◆3.fkfeQ/sk
4/9◆qfLg9Spico
4/63◆QpZ3gvBxm2
4/33◆R3/KETQDWk
3◆zBvvMGYmRg
3◆uwX.8TrWtI
3◆liFi/Qrcjw
3◆b9duBPHcok
3◆a/xD6v3KLY
3◆947FEvWH3Y
3/59◆xT5TyczDqI
3/5◆x4NlUopa5g
3/34◆l5B5sGnbkQ
3/28◆3DH52tljio
3/21◆TGjKoJdVQ2
3/11◆jKrMVrQQlw
2◆thx1q1gBGw
2◆oppaiQ3pBc
2◆BS4FKU9Kcs
2◆AKUMA2pDNk
2◆3q8fuEGUGg
2◆/s.yGd3KhU
2/9◆kcoFWEwInQ
2/67◆mdNzeAtrtQ
2/4◆NQZjSYFixA
2/30◆Dm1s29RE7Q
2/27◆X4AODaKY.U
2/17◆UlyxgJyrJ2
2/107◆wZFOryiZkw★
◆ZYIggdNQgg
◆v9gfpR/.hM
◆Ugh/0aOKOU
◆IQYPK8s3s2
◆ih5a/uuYUk
◆Bwrrj1pnTg
◆aXe1ogPkW6
・悪魔に魂を売り渡した猛者（2名）
0/3◆qInxGFJnPg
0/18◆nbjuSvHfdk
・死に魅入られた亡者(0名)
・愛にすべてを捧げた漢(0名)
・死に魅入られた亡者(0名)
・累積100ポイント以上の[[魔丞]]
◆4eLgaI8N3I 使用済
◆MAROd..Uts 未使用
◆BOfUUEthUU 使用済
◆Z0APLXykMM 未使用
◆bbq3AN25Iw 未使用
◆5q.v2gptpA 未使用
◆RengelsnNs 未使用
◆u9Ls68fGDM 未使用
◆wZFOryiZkw 未使用
>>501
でも、下の方では未使用表記になってますよね？
・死に魅入られた亡者(0名)
・愛にすべてを捧げた漢(0名)
・死に魅入られた亡者(0名)
この上と下は何か意味が違ったりするの？
……つまり、◆wZFOryiZkw様及び◆JRdUHopK5Mには賄賂をこそりと。
>>503
コピペミスっぽい。ありがとうございます。
誰にも気づかれないうちに賄賂を受け取っておいてくだせえ。
他にポイントの使い道（悪魔：改造、死：トレース、愛：絆、死２：？）あった？ 見落とししてる？？ と、混乱ましたが
ただのミスコピでしたか。
名前が紛らわしいならいっそ串刺しが趣味の百舌さんとかいうオリジナルキャラにしてしまおう
今日中だからーセーフよね
＿_ ,, .... ,,、
,ｨ'ィ三彡三ミ≧ｭ､
ｨf/'ｨ'ｼ' ｀`ヾliヽﾐヾ|ゝｭ､、、
/{|lｗｗl|/ ヾiﾐ'|li|:ｉlヾﾐゝ､__,､
{i lW小f , ｰ-j从|lﾄⅥ|}｝ ヽ｀`ヽ
）!Ⅵi|{ﾚ' ●｀ ｨ|l(iⅥi,j ＼ '､
／⌒)i"● 尢'lﾘﾊﾄl|廴
/ ｙi ﾍ⊃ ,_,⊂⊃lﾉi!洲ﾄ､ﾐヽ だれだっけ？
（ ／::ヾ|iﾄi､_.｀´ _,.ｨ州ｉ:Ⅵlliﾐゝ､
'<::::::::::::::ヾ'ﾄ!i洲ｨfﾘｲ'/::::::::ヽ、 ヽ
＼,:::::::::::|ヽ０００/ l:::::::::::::::|
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| 可愛く小首を傾げるシックス。
| やる夫は無言を決め込んだ。ツッコミを入れても無駄だ。
|
|「超能力の人とわかめのじーさんともう一人って話だお」
|「あー、そうだったそうだった……なにが？」
|「ネクロノミコンを持ってそうな人だお！」
|
| さすがのやる夫も、爆発をこらえきれなかった。
| そして手を打つシックスの表情には、何事もない。
|
| 本気ボケなのか冗談なのかは見通せない。
|
|「じゃあまずフリットだね。
| 君は『超能力』についてどこまで知ってる？」
|
| 問われ、やる夫は考え込んだ。
| アリカがフリットの孫に会ったという話の際に、概要は聞いた。
|
|「空間を把握して、そこを操作する能力？」
|「原理は？」
|「異能に原理なんてあるのかお？」
|
| 肩をすくめるやる夫に、シックスがにんまりと笑った。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼ ……あるのかお？
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) / / / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
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|「正確には、『無いわけではない』だよ。
| 信仰系は上位の存在が不可欠だけど、ぜったいあくの使う陰陽術なんかは技術だ」
|
| そう言われて、得心行く。
| そして、信仰が起源の術も信仰と素質がすべてではないようだ。
|
| 蒼星石なぞ、それが顕著だと言える。
| 信仰と素質が不足しているから、ありあわせで強化している。
|
| 蒼星石を強くしているのは、明らかに技術だ。
|
|「たしかＸ領域とかラウンダーとか」
|「そんな新作ポケモンみたいな未知の領域が、人間の脳にあると思う？」
|「……」
|
| シックスの言うことだ。鵜呑みにしてはいけない。
| そう思いつつも、やる夫は困惑していた。
|
|「いまさら18番目のタイプが増えるとかあり得ると思うかい！？」
|「ポケモンはもういいお」
|
| では、どうなのだ？
| 第二次世界大戦中から研究され、戦後に芽吹いた新たな能力。
|
| そんな、ここ100年以下の歴史の浅い異能など、ありえるものなのか？
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ……たとえば、
＼ ｀ ⌒´ ,／ 新しい神が生まれたとかは考えられないのかお？
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
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|「それはあり得るけど、超能力とは無関係だ。
| なぜなら超能力者に信仰はない。むしろ彼らは自分自身を神に近いと考える」
|
| 自分自身への信仰？ 何かイヤンな感じがして、やる夫は眉をしかめた。
|
|「自分自身を信仰して、力って出せるのかお？」
|「極めて不安定かつ、個人の性質に特化したものになるよ。
| 少なくとも、均一の『超能力』にはならない」
|
| 遭遇経験があるのだろうか。シックスの返答は素早く明快であった。
|
|「新たな神が生まれ、それが力を持ったのなら……
| 『血族』は見逃すほど無能じゃない。
|
| ここ数年で『電子ネットワークの神』が生まれて、少しずつ力をつけてるけど、
| 『超能力の神』が生まれた形跡はない」
|
| 電子ネットワークの神！ なんだか楽しそうな響にやる夫は興味を持った。
| だが、ここではそれは本筋ではない。
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ……Ｘ領域が存在するんじゃないのかお？
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
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|「少なくともＸ領域の確認はフリット・アスノとその取り巻きしかできないね。
| 研究所でも極秘情報だから誰にも教えてない」
|
| フリット・アスノ達が口裏を合わせて「存在する！」と言っているだけで、
| 有るか無いか分からないってこと？
|
| それって、まるでネクロノミコンそのものかノーデンスみたいだな。
| やる夫は不意にそんな風に考えた。
|
|「……アンタが言いたいのはつまり、
| 『超能力の根源はネクロノミコンにあるか否か』ってことかお？」
|
|「顔に似合わず聡明なようだな」
|「顔は余計だお」
|
| やる夫は苛立ちを抑え込んだ。
| シックスの考えは、ひどく理にかなってる気がした。
|
| しかし、推測の域を出ない妄言なのも確かであった。
| 何らかの秘密があったとしても、それがネクロノミコンとは限らないのだし。
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,ｨｆ洲洲洲洲洲洲洲洲洲il洲洲
,ィ侈洲洲洲洲洲洲洲洲'" ヾi
＿,ｨ侈''"´,.ｨfﾘ洲洲洲洲洲洲i}
,.r'"`ﾞ" ｒ'"ﾞヾ洲洲洲洲洲洲洲ﾘ
＿,〈￣￣ }洲洲洲洲洲洲ﾂ
､_,.-'"￣´ ﾞ! i.l洲洲洲洲洲ilﾘ′
,ｨiｌ} ｉ|洲洲洲洲ｉ/{i{ ,;
,il洲ヽ ll洲洲洲洲i{._li! ＿ ,;;;;
. ｨ彡ﾆ=彡洲ili} .llﾘ'l洲洲洲!ヽゞァ ､ヾ ,;;;;;;
. ,.．_,/" ,..〃彡ﾉ ｌ| .ﾘ洲洲ili lilｰ}i!=彡 i;;;;;; ちなみに問いただすなら自分でやってね。
'" ,ィﾋマ彡ノ { .|ｲ洲洲洲{. }l! ,ﾘ .l;;;;;; ぜったいあく、中立だから面倒なことやらないの。
＿,.ﾉ" ，''" ／ ' i.l洲洲洲il!}/'.〃 |;;;;;;
'"￣_ノ´ ,ィ-/.:::::::::.:.:.::: !洲洲洲〃 {ｉ |;;;;;;
,√ノ / { }:.:::::::::.:.:.:: l洲洲洲洲ｉ ） |;;;;;
"´ ／し ' ,!:.:.:.:.:::::::::: !; '´ ヽ洲ililﾑ .l;;::'
.／ ,ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:: ｌ }洲洲小 ､
./i ,／ ｌ::::::.:.:.:.:::: ﾘ ｨ洲洲ｉ}l!{从 _ ヽ､ ｰ---
ﾞ､ ／ ' ヽ:;;;;;;;;::／' ￣;. ー―''"(´ .ﾉi,､ ￣￣
/ / ,. '" ､ ＿_,. イ刈仆从ﾄ､,ｨi
. ,ｲ ,' ／ ＿ -‐ ￣'､ '.） 乂ﾘ{从乂i从
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| どことも友好的に、どことも深い付き合いはせず。
| 敵対はしないが、多少の溝はある。
|
| そんな中立なのであろう。
|
|「……間桐はどうなんだお？」
|「だれだっけ？」
|「間桐臓硯、妖術の『元老院』だお？」
|「ようじゅつ？ ……わじゅつとかちゅうかじゅつとかある感じ？」
|
| やる夫はシックスを睨みつけ、そしてすぐに愕然とした。
| 気の狂ったことを言っているシックスの瞳に、からかう色はない。
|
| それどころか見たこと無いほど純粋で、子供のように澄んでいた。
| 気が狂っていた。
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|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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A．電子ネットワークで見た
ですかね
シンフォギアの響を連想して3秒ぐらい戸惑ったｗ
おおっと、ありがとうございます。
よろしければお名前を。
A．電撃ネットワークを見た
A．電撃姫のふくろとじで見た
間桐臓硯と間桐桜にそれぞれ2Pお願いします。
……反動が怖いが、もう少し情報が欲しい
慎二は、ポイントの追加消費なしでトレース出来るけど大きな変動がないから無意味かなぁ？
残り５体の人間もどきがどこで活動してるのかを知っとかないと不安だからなぁ
疲れて頭がねぼけとる
あと２点ほど欲しい所だがその後に膨れ上がった妄想の絆削らんとちょっと厳しいか？
あとは、モズグス様が麻呂に勝って生存した場合、ニャル様に焼かれるかどうかとか？
ただ、その場合何ポイント使えばいいのかよくわからん。
４ｐも使うなら使わない方がマシかも
余ったポイント回収専門の端末だから
バーサーカー 2P
＿＿
,.ィ'´,ｨィィ三≧ｰ､
,イ////,イ//l/ﾉﾊミヽ
{ﾊl/lﾉﾉ//ｲ川lﾉl_,Vﾘl|
. Wﾊ{｛lｲﾉﾊl|ljﾘfti'〈川、
ﾉﾘ八ＷｲﾊW{f｀~ ヾﾐ、 ぜったいあく、アメリカ料理が好きだな。
,:'ｲf{i{lﾘﾊ､!ｿﾉﾊﾘ､＿rfﾘﾊ
!ｿﾉﾉﾉｼノ'ｲ/l|l|{ﾄ,､了ﾘﾉ｛ あの
彡彳≦､ノﾊlili｛tﾘ洲}i! (_ 『ポテトは野菜だからフライドポテトはヘルシーだブヒ』
::::::::l｡ヽ:.:｀l!ｿli|》ｼﾊｼﾊ､ っていう意味不明さがたまらない。
:::::::::l｡::ヽ:ノ:.:ﾘ/少<ﾊﾐ}）
::::::::::l｡::::ヽ:.,ｲ}!:.:｀ヽ|jﾘﾒ,、
:::::::::::|｡::::::',{l/:、:.:.:.||`'（
:::::::::::|_:_:,:::ヾ､:.',:.:.:ﾉ:〉
:::::::i:::::/:::::::::l:.:.:.;:./:/
:::::::|::〈:::｡::::::|:.:.:.;｛l_ﾄ、
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|「なんか違う話になってますお」
|「臓硯だよね。江戸時代中期に日本に持ち込まれたネクロノミコンだよね」
|
| やる夫は頷いた。その時代に『蛇身』が渡来し『血族』を半壊させ、そして封印された。
| ネクロノミコンの行方は分からぬままに。
|
|「ぜったいあく若造だから江戸時代の事は知らないけどさ、
| 『血族』の一部あるいはどっかの組織が隠してた可能性はあるよね」
|
| そう、そしてそれがどう動いたかが分からない。
|
|「じゃあ、日本中を行脚し、隠された秘術を奪い尽くした男がいたとしようか」
|
| ドキリとした。
| そう言えば、そう聞いている。
|
| 日本中の秘された妖術を統合し体系化した偉人であると。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ 間桐臓硯が、
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 妖術の収集の最中にネクロノミコンを手に入れたって？
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
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|「そう。そしてネクロノミコンから秘術を引きだし、
| それを妖術に取り込んでたとしても不思議はないかなって」
|
| なるほど。可能性としては分かりやすい。
| やる夫は背筋が凍り付くのを感じた。
|
| それで、その後どうしたって？
| 間桐慎二の話を思い出す。
|
| 妖術で自らを悪魔に近い存在に変えているって？
|
|「間桐の方はコネがあるから聞いてみるお」
|
| 慎二に協力を仰ぐのが確実だろうか。
| 臓硯が出かけている間に、部屋を調べてもらう？
|
| やる夫は目の奥が厚くなるのを感じた。危険だ。
| 臓硯が屋敷を出ることなどほとんどない。
|
| そう、たとえば……満月の夜に『血族』の会議がある時くらいしか。
| そしてそれは……やる夫は目の奥の血管が千切れるような痛みに眉をしかめた。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
/ / ゝ /
i ,' | i
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 忌まわしき、吐き気を催す接吻。
| 口腔から侵入し、内腑を喰い荒らす甲虫の群れ。
|
| 慎二にネクロノミコン探索を頼んだら……彼は『万魔』に捕まり殺されるだろう。
| 拷問の末に。
|
|「……で、最後の一人って誰だお？」
|「そりゃあもちろん、『血族』の偉い人間でありながら、
| ある特定の人物が邪魔な奴だ」
|
| にんまりと、邪悪に笑うぜったいあく。
| 外から見る限り、ネクロノミコンを持ってそうなのは三人。
|
| フリット、シックス、間桐臓硯？
| その三人を殺したい？
|
| やる夫には想像できない話であった。
|
|「フリットと臓硯は敵対してるけど、どっちも権力を握りたいタイプだ。
| そしてぜったいあくは昼行燈だから居てもいなくても関係ない」
|
| ……その人物のもくろみで考えるなら、自分は巻き添えだとシックスは主張した。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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}:ｊ ':小:ｉlｉl:i:洲!i|!li:ili:i:i:iﾘiﾘ:l|洲i !i:ｉﾊ丶、丶、. ヽ.,__
｀:.､ . .. :.:.:.:.:.;=-l:{―--}:iい洲:i洲|!|洲ｌi:i:l/:ｲ :l|洲ｉ; Ⅵ:':、 ` ー―≠=ミー=≦三￣ ｀ 丶.__
.:.::::ヽ . :. :.:.:.:.イ´ zｒ:!|==ミﾉ:ﾘ_ }州i洲|!|洲li:i/洲ili洲ili{{ ヾ: :丶._ `ー―-ミ._≦ﾆ＝≠一- ._,.ノ
. :.::::::':, .ｒ' ':. :ｒ'´ {::||(･) ﾘ:i{㍉州:|:i:ｉ:}:|!li:ili/洲洲{{洲|乂＿｀'≦: ﾆ＝ｰ-＜´￣ ｀ ー-ミ辷≠≦二三___
. :.:.:::::::, ' ミ≧=}}==ﾆiﾘ‐彳洲ｉ:i:ﾘli:ilⅣ洲il|}}叭il:{ハ ￣￣￣ ¨ ー‐-ミ丶、 ￣｀ヾ
. : .: :::::; : ` ￣ ﾍ. 〃 ﾘ洲i:i:/洲 {洲i|ｌ|ﾘﾍ:i':.乂_`ｰ― - . , _ 丶:丶
. : : ::::::i i ﾍ. {:{ /:洲:i:/li:洲 !i洲ⅣｉﾊⅦ洲｀::...､ ｰ-ミｊｌ｀ヽ 『ぼくはわるくない！』
. .: .: ::::| ! Ⅵ! .'洲l:il/li:ｉｌ洲 Ⅶｉ:i洲洲Ⅵ:i洲:ｉlハ Ｙiい 丶:::ヽ. ｀ ー- ､
.:..:.::::ｉ | }iⅣililil:i/lｉ:洲洲! Ⅵｉ:i洲洲Ⅵ:i洲}{ミゞ..,＿乂_廴＿_ ヾ::: ':.. 丶
: i Ⅶ!:i:ｉ:ｊｲlｉ洲洲小. Ⅵｉ:i洲洲Ⅵi:il小. ヽ ー―――-ミ:.､ ＼:::': 、 ＼
.:l ' Ⅶ:i:/:'∨!洲i|ｉｌiｌiヾ. Ⅵｉ:i洲洲Ⅵl:i:i:ｉヽ、 丶 ヾヽ `'ｰ≠､
; '. |:i:i:{ :i:∧!洲洲洲:ｉ }i:i:ｉ洲洲}}:i:洲ヾ:_‘ｰ―-..､ ':ﾊ ＼
{:i叭 :'li小!ｌi洲洲ｌi|: .i|li|洲洲iｌ|洲洲lili卞ー- ミヽ }::} ヽ
Ⅷiﾊ;州ilﾊｌi洲洲ｌ|: .|i:i:ｉ洲洲ｉ|:i:洲洲小.丶 }iﾘ .':ﾘ ':
` ー‐ ´ 乂i:i:ヽ!洲洲洲洲 ｉ !ｉ:i 洲洲ｉ|:ｉ:洲i|洲ili'. ヽ ｉ'′ｒ≠彡ｲ i
､__ ｒ:州ﾄ､小.洲洲洲洲i{{i:i:ｉ洲洲:ﾊ:洲洲洲 ::, !{ i::'´ ﾉ
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|「ぜったいあくは絶対にどっかで恨み買ってるお」
|「嘘だよ！ ぜったいあくこんなに純粋な悪そのものなんだよ！」
|
| それがいけないのだろうに。
|
|「まあ、冗談はともかく……『元老院』を邪魔だと思う立場の者って誰だと思う？」
|「……『血族』の、偉い人、かお？」
|
| やる夫はゆっくりと、言葉を選びながら答えた。
| 答えながら、それはないだろうとも考えた。
|
| 『血族』の、偉い人で、『元老院』が邪魔。
| そんな人。そんな人物って……。
|
|「よそう！ ぜったいあくの勝手な想像で皆をこんらんさせたくはない！」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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-‐ ‐-
´ ヽ
∧
/ | ∧
|| ∧
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| | | | | | |
| | | | | | |
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,' | | | |ｌ| |
/ ｊ | | |ｌ| ﾊ
. / / | | || ∧
{ ｊ ﾉ | ∧ }
∨{ / }ヽ ﾘ /
＞.ｒ ｌ|| || / } } / /||ｌヽ__
, ::´::::::::| ||| }| { ﾘ / ／ { ||::::::::::::ヽ.
ｌ::::::::::::::::| ||/ﾘ ﾊ / / // ∧||::::::::::::::::ｌ
|::::::::::::::::| | / . ヽ / / { { ∧|::::::::::::::::|
|::::::::::::::::| { { / ﾘ { .{ } } ﾘ::::::::::::::::|
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| ぜったいあくの制止を、やる夫は甘んじて受け入れた。
|
| やる夫から見れば知り合いではない。
| 顔を知っている程度の、良く分からない人物だ。
|
| しかし、その人物は蒼星石の知己であり、
| 蒼星石が信頼している人物である。
|
| なら、やる夫も信じよう。
| そう考え、疑いを捨てた。
|
|
| ……その選択の成否は、彼の命で支払うこととなる。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
ω ダーククラウンください。
☆ はい。
┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋.. やる夫 ..╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃入速貸本 95
┃妄想 59
┃鏡と茨の死神☆. 0
┃荒野の黒龍 64
┃隻眼の老人 40
┃千の化身 30
┃モーンブレイド.. 73
┃
┃>>蒼星石☆ 98
┃高良みゆき☆. 59
┃華琳☆ 41
┃>>夢宮アリカ☆ 14 → 23 LVUP!
┃>>やらない夫☆.. 17
┃長門有希☆ 0
┃水銀燈 87
┃クツキ 73
┃鷹野三四 60
┃伊藤誠 56
┃でっていう 61
┃ニャンコ先生. 51
┃阿部貴和 50
┃ルカ. 46
┃東田 40
┃新城直衛 35
┃真紅 32
┃ジャギ 27
┃シックス 19 → 24 LVUP!
┃こなた 17
┃霊夢 17
┃キル夫 17
┃紳士 15
┃間桐慎二 15 → 22 LVUP!
┃『傾国』 18
┃間桐雁屋 13
┃クラウザー. 12
┃泉教授 10
┃ニャル. 10
┃『万魔』 10 → 14
┃間桐桜 10
┃金糸雀 10
┃ロラン 9
┃ケンシロウ. 9
┃墨目 7
┃ナタル 6
┃雛苺 4
┃ジェニュイン ...4 → 11 LVUP!
┃間桐臓硯 4 → 13 LVUP!
┃お嬢さん 2
┃
┃翠星石☆ 37
┗━━━━━━━━━━━━━
ゴキは甲虫には含まれませんよね
目の奥が熱くなる？
甲虫だと種類分けされちゃいますし、昆虫が確実ですね。
ありがとうございます。よろしければお名前を。
>>537
胸が厚くなるな。ありがとうございます。
よろしければお名前を。
貰える物は喜んで受け取ります
あれは嘘だ
志摩子さんはきれいなママだよ！
でも信じてるよミストさん！
絆６１のでっていう位置が微妙にずれている気がする
.;;: | ..| | | || || ／|| || || ||／
┌┬┐ ┌┬┐ .|､ └| | | || || || ||;:,. || ||
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ψ ψ .／／ ||:::| | | | .|| ／|| || ／|| || ／||
. Ω Ω ／／ ／.||:::| | .._| | .|| || ／|| || || ||／
／／ ／ ||:::| | |. |ｉ..| .|| ／|| || ／|| || ／||
／ .||:::| | |. |ｉ..| .|| || ／|| || || ||／
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| 昼の歌舞伎町は、どこかけだるさが残っていた。
| まだ日も高い午後。アリカは二人の『武僧』を引連れて歌舞伎町を邁進していた。
|
|「……後悔しても知らないからな」
|
| 脅し文句を言いつつも、素直についてくるジェリドと、
| どこか面白がっている風情のあるカクリコン。
|
| アリカ一人なら、ともかく、彼らがついていれば問題あるまい。
| モズグスが本当に排他的で異教徒を許さない男だったとしても、
| 『血族』と『武僧』の両方と事を構えるのは正しい判断とは言い難いからだ。
|
|「歌舞伎町って、実は始めて来たんだけど……なんか不思議な町だね」
|「……夜の町の昼の顔なんざ、こんなもんさ」
|
| 興味のなさそうなジェリド。カクリコンも続く。
| 夜の街。アリカには漠然としたイメージしかない。
|
| なんだか、エッチな感じの。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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_,. --==､､ ,. -一…ｰ- ､
／´ __ﾝ'´ -‐-､ ｀ヽ、
／ /´r ヽ ､ ヽ ヽ、
/ / | ､＼ ＼ ヽﾆ ,lゝ
l l ヽ ＼ lヽ､ ＼ l ', / |,〉
| ', | |＼ | ｀,.-―`ｰ-ヽ! !_,. ﾉ!
ヽ._ ＿,r‐ｧ_ヽl,ゞ-__｀` ィﾃ心 ﾘ l,=､/ ジェリドさんは、こういう所よく来るの？
,r‐ｧ'一'二r_ァﾍ. /f:心 弋zｿ ﾉノ ﾊ}}
,r_ァ'´ __/,. '´ ,rﾍ. ﾋzﾘ 〃o_/
_,r‐ｧ'´ _/／ //__ﾍ、 ' ＿__ {{/!/
／ /´ f ノ ﾊ! ヽ＞ ､ ヽ._ﾉ ／ヾ|-､ _,. -‐ァ､
__/ ／ / j / ヽ __l≧=r ' ´ ,. '´ `!__／´ / /
/ /´ { / ヽ-､ 人 `r‐''´ /// ＿＿ ', /_
. ／ /´ ハ ,.-r' ＼ /／ `Tﾆ()ﾊ ／//´ ／ } / !/!
_/_／ 〈 }_ l ｀`ー ﾝ f7 ｲｲ,Yl〉ﾍ ／ //､ l--､/‐'_/
/ ! l _!_ ／L__ , ' l´l ! ヽｲﾆ!}-‐`´ ﾊ // ｀丶ﾞl |､ /､
〈 ,ノ ｀,L__,ゝ､ ｀!_/ ヽ!| ╋|! || ／,.ｲl ! /､ L| |_二l
{ミ} ／ }'´ヽ /´ l ＼ (.) ,r‐ '´ﾆ-‐' ||､＼{_､｀¨ !
／ ! ,. '´ ＜ノjノ ヽ、ﾍ 丶、 ＼ﾞｰ'´ |! ＞､ } l
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|「は？ はあぁ！？」
|
| アリカの何気ない問いかけに、ジェリドはひどく狼狽した。
| 幼い、まだハイティーンになったばかりの少女だ。
|
| それに夜の盛り場に来るのかなどと聞かれては、狼狽もしようものである。
|
|「仕事柄な。どこの国でも同じだ。繁華街には欲望が集まる。
| 悪魔どもが現れやすい場所だ」
|
| カクリコンは平静に答えた。それがまたジェリドを揶揄するようにだ。
| しかし、アリカはそれに気づかぬ様子で納得した。
|
| 聞きたかったことは聞けたと、その顔が語っている。
| 苛立った様子で舌を撃つジェリド。カクリコンがにやりと笑った。
|
|「そこだ」
|
| ジェリドが示したのは、なんでもない雑居ビルだった。
| 築三十年は経ってそうな、薄汚れたコンクリートの建物。
|
| 信仰にまつわる一切の色のないその建造物を、アリカは不思議そうに見上げた。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＿_
,,. -─‐ ''"´￣ ｀ヽ
,. ‐'´ ＼
／ ,ﾘ
／ ,.ゝ
! /／ 〈
| ／⌒＞yヽ fr'"'、 }
| , ' ´ （'´ `ｰ'´ l ﾉ
│ / ｀ ﾚ'
| （._ |
| / -─- ､._ __,..ヘ! 『血族』の流儀に合わせてんのさ。
| r‐､ { ｰヮﾆﾆ`ｰ' 〈ｩﾆ'‐.|
ヽ | ,ゝ| ! ヽ、 |
} ヽ(､Ll r:ﾝ' l
{ ! { { /`ｰi _,. -─‐ｧ l ￣￣｀!
,ゝﾄ､ヽ{ { `ｰ-- ' ,' |
i( ヽﾐ`ヽ ヽ､ ｰ l |
. | `'''┴-- ､.._ ｀''‐､ ,!、 亅
| ＿＿＿__￣￣~ヽ` ｰ-r-‐ﾍ ヽ く´
. ! |=<>=<>=| ト､-､r=ﾆ⌒ヽ.） ヽ
_,r=ゝ、 ￣￣￣ | ヽ. ＼ ｀ヽ } /
`ヽ ー-----‐‐┴､ } ヽ ﾚ',ﾉ./`ｰ-
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| アリカの視線の意味に気付いたのか、ジェリドか嘲るように言った。
|
|「オレ達『武僧』は兵隊だが、『異端審問官』は拝み屋の色が強い。
| どんな建物も『教会』風にしちまう……敵にもろバレな程にな」
|
| アリカはもう一度雑居ビルを見上げた。
| 言いたいことは何となくわかった。
|
| 『教会』の、なかでも気位の高い部署は仕事に誇りを持っていて、
| それでいて自らの存在を喧伝したいのだ。
|
| 怯えろ！ 竦め！ 『教会』だぞ！
| そう叫びたいのだ。
|
| ……しかし、それは確かに日本では流行らない。
| 他の国でもちょっとどうかと思う。隠密性のかけらもない。
|
|「宣伝して、いい事があるの？」
|「……根性のない雑魚は逃げるだろうが。そんなのはどうせ相手にならない」
|
| 奇襲を受けることや、情報を奪われることが多いってことなのだろうか。
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f:.:/ ,. ‐!ー'´￣
,.-=＝＝=､、 ﾉ!′ ,.ｲ‐'´
／ |l __ {:.} _f_ﾉ
／ __,r‐'.:.:.:｀ヾ⌒丶f:ﾉ
/ ,r／.:.:.:.､:.:.､:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:＼､
/ //.:.:./.:.|:.:ヽ:.:ヽ､:.:.:.!:.:.:ヽ:.ヽ＼
/ //:/.:ﾊ.:.:.!＼l＼|__ヽ:|＼:.:.|:.:.:l:.:|',
i |:|:.ﾄ､:|-ヽ| ´,r==､｀ ヽ|:.:.:|:.:!ﾊ
| |:.!:|´ ,r=､ fﾊ ヽ }:.:./:/:/| 『武僧』の人たちもそんななの？
＼ ヽN / fﾊ ﾋﾘ /,.ｨ=rく/l
ﾊ. ﾋﾘ , , ´// .ﾉ }/
,.-‐{‐! , , ､ /l:| └/
/ /ハ{ r‐┐ ! ヾ／ ,、
{ |:| ＼ ﾞｰ' ,.ｲヽ /: :ヽ
ヽ ヾ=- ｀ 、 ,. '´ |=彳: ／:￣｀
＿＿｀_丁´ l／／: : : : : :
/ : : : : /: ﾊ ／: : l: : : : : : : :
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|「いや。オレ達は攻めるのが仕事だからな」
|「つまり、馬鹿を見つけて寄ってくる馬鹿を狩るのが仕事さ」
|
| アリカは二人の『武僧』を見上げた。
| やる夫兄いや、やらない夫さんやらよりちょっとだけ年上の。
|
| しかし、多くの修羅場をくぐってきた歴戦の戦士たち。
| 一つ目の馬鹿は、『教会』の人たちだろう。
|
| そして二つ目は。
|
|「飛んで火に入る夏の虫って奴だね」
|「なんだそりゃ」
|
|「夜に火を点けると虫がやってくるでしょ。それで燃えて死んじゃうっていう言葉」
|「日本の言葉か。まさにそれだな。光に寄ってくる虫けらを焼き殺すのさ」
|
| ジェリドが野性味あふれた笑みを浮かべる。
| アリカはアンデルセンを思い出していた。
|
| 奇襲をかけようとしてアンデルセンさんに襲われたらおしっこ漏らすな。
| アリカには自信があった。前科もあった。
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.. ....:.r:.:..:‐-.:..::.:::...、
....:..:.: :.:.:..::.:|:.:..:.:.:..:..: :.:..:...:ヽ
rｱ.:..:. :..: :.:..:...:.:｛:.:..:|!:.:..:.:. :.:.:. :.:..:.:.
ノ/:.ヽ :::.: :..::.:::ﾐ´ ＼ｌヽ:.:..ﾄ:..:.:､.: :.:.:..:.
ノﾀi:.: :.:.: :.:.:..:ト´ ,x=＝=＼､＼ｌ＼:.: :ﾊ
ｲﾉ |.: ::ヽ:.::.:.:.}´ , ､ -xl:. :.:i
ｲ { }:.: :.:. :..:.:.ﾐ / 札! l:.: :}
ﾉ／ { ﾄ.:.:: :.:.ﾐ { ﾄｨﾉ ' 仭ｲ:.:/
{Yi }ﾄ ヽ「ミ｀''‐-､ , ｰ レ'
ﾉノ )〈 { 〈 ヽ __ | 『前科じゃないよ！ ちょっとちびっただけだし！』
{Y} {Y} ゝ ､ ＼ ／ ∨ 丿 ってばっちゃが……あれ？
iタ }〈 l丶 { _／ ／ ＼
{r} {y} l ` . ／
}ﾀ 〉| l Ｔ
{y} ﾏ! ノ ___ ト ._
ﾏ｝ {i}_ - ´／ ヘ l! ｀ ‐ 、
{ﾍ , ´ ｒ´ -┤ -‐ l! ハ
ﾏ! / l -┤ l! ｌ
ｔ} ′ l ｲノ l! |
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| メタな否定を叫び、アリカは小首をかしげた。
|
|「何言ってんだお前？」
|「そうだ。便所行っておけ。『異端審問官』は刺激が強い。
| 昼飯はどうした？」
|
| 気遣ってるつもりなのだろうが、結局デリカシーがないカクリコン。
| アリカは大きく頷いた。
|
|「ちゃんと食べたよ！」
|「ジェリド、何かあるか？」
|
|「ねーよ……おいあユメミヤ、コンビニで飲み物でも買っておけ。
| ビニル袋があった方が、床が汚れないだろ」
|
| そこまで来て、アリカはようやく理解した。
| 二人はアリカを、高校に入りたての小娘だとして気遣ってくれている。
|
| そして『異端審問官』は、反吐を吐いてしまうような、何かなのだ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
あれをリアルで間近に見たら三十路のおっさんだってヤバイわｗ
始めて→初めて
>>549
ジェリドか→ジェリドが
>551
おいあ→おい
かな？
舌を撃つ→舌を打つ
もかな
ジェリドって武僧やる前は理系畑の人だったんかなあ？
>>552
さっさと突入させるつもりが、お兄ちゃんたちが頑張ってなかなか入ってくれません。
ぐぬぬ。
>>553
おおっとありがとうございます。
「はじめて」多いですね……きをつけます。
>>554
ありがとうございます。よろしければお名前を。
>>555
(私の方の問題だｗｗｗ)
_,.. -― ､_,-､
, ‐'´ ヽ
／ , -, ヽ
／ / / , -j lj
／ , = ､ﾍ _j ｲ 〃｀´ !
! 〃ヽ､ ﾍ'ヽ !
. | / 〃ｰrｰ' ! |
! / ヽ l ! 一階は『血族』の連絡員が詰めている。
ヽ { _,,__ _,._‐''ﾘ 二階は倉庫代わり。
l, r ､ l '´-ﾆt'ﾃ'' !┴' | 三階からが奴らの根城だ。
i { r､l l '､ !
! iヾｰl j - ' !
_j人l Tl ー―,,' ト- ､
lく Tヽ`ｰ- ､ l 〃
ヽヽ ! ＼ヽ､,-ミェ- くﾄi 〃
＞ヽ ヽ /7 ﾊヽヽヽl 〃､＿＿
_, -‐ ''´ ｀´l ヾ/ ﾘ ! l! lヾく ｀
ヽ＼ ＼ ' l /ィ7 '
￣￣￣ ｀ ｰ ､ヽ ＼ ヽ ／イ/ , - '
l ヽ ヽl／／ ﾚ ,. -‐'´
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| ジェリドは、ずいぶんと『異端審問官』に反感を持っているようだった。
| 派閥争いとか、そういうものとはちょっと違う気がした。
|
| ジェリドは見るからに野心的で向上心のある男だが、
| ライバル的な相手に見せる敵愾心と、『異端審問官』ヘの表情はちょっと違う。
|
| 何が違うかと聞かれたら、分からないけれど。
|
|「可能なら一階で会えばいいさ。向こうがお取り込み中じゃ無けりゃな」
|
| カクリコンが言いながらドアをノックした。
|
|「……おや、『武僧』の人たちじゃないですか。きょうは非番では？」
|
| どこかで見たような気のする若い男が顔を出した。
| うだつの上がらなさそうな、地味な人物。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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_,. --==､､ ,. -一…ｰ- ､
／´ __ﾝ'´ -‐-､ ｀ヽ、
／ /´r ヽ ､ ヽ ヽ、
/ / | ､＼ ＼ ヽﾆ ,lゝ
l l ヽ ＼ lヽ､ ＼ l ', / |,〉
| ', | |＼ | ｀,.-―`ｰ-ヽ! !_,. ﾉ!
ヽ._ ＿,r‐ｧ_ヽl,ゞ-__｀` ィﾃ心 ﾘ l,=､/ あれ？
,r‐ｧ'一'二r_ァﾍ. /f:心 弋zｿ ﾉノ ﾊ}} タカハシさん？
,r_ァ'´ __/,. '´ ,rﾍ. ﾋzﾘ 〃o_/
_,r‐ｧ'´ _/／ //__ﾍ、 ' ＿__ {{/!/
／ /´ f ノ ﾊ! ヽ＞ ､ ヽ._ﾉ ／ヾ|-､ _,. -‐ァ､
__/ ／ / j / ヽ __l≧=r ' ´ ,. '´ `!__／´ / /
/ /´ { / ヽ-､ 人 `r‐''´ /// ＿＿ ', /_
. ／ /´ ハ ,.-r' ＼ /／ `Tﾆ()ﾊ ／//´ ／ } / !/!
_/_／ 〈 }_ l ｀`ー ﾝ f7 ｲｲ,Yl〉ﾍ ／ //､ l--､/‐'_/
/ ! l _!_ ／L__ , ' l´l ! ヽｲﾆ!}-‐`´ ﾊ // ｀丶ﾞl |､ /､
〈 ,ノ ｀,L__,ゝ､ ｀!_/ ヽ!| ╋|! || ／,.ｲl ! /､ L| |_二l
{ミ} ／ }'´ヽ /´ l ＼ (.) ,r‐ '´ﾆ-‐' ||､＼{_､｀¨ !
／ ! ,. '´ ＜ノjノ ヽ、ﾍ 丶、 ＼ﾞｰ'´ |! ＞､ } l
. ! | /
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|「ああ、夢宮のお孫さん。どうもー」
|
| アリカの記憶が正しければ、彼は警察の人物だったはずだ。
|
|「僕はこっちの事件に詳しいですから、引っ張ってこられました」
|「ああ、こないだもそうだったよね」
|
| 先月、恵比寿のライブハウス封鎖線に、タカハシは参加していた。
| そのとき車を預けたりしたが、その前から何度か、『血族』の仕事で顔を合わせている。
|
|「今日は何人だ？」
|「四人です……あの、メサさん？」
|
| ジェリドの問いに、タカハシはわずかに答えにくそうに答えた。
| メサ？ アリカはちょっと時間をかけて、それがジェリドの名字だと思いいたった。
|
|「……四人か、多いな」
|「あの、まさか夢宮さんに……？」
|
| 顔色を失うタカハシ。カクリコンが首を振った。
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_,､-‐'"´｀l
_,､-‐'"´: : : : : : イｊ
／: : ／: ／: : : : : |⊥ｌ
／: : ／: ∠＿＿＿__| Yｊ
／: : ／: ／: : : : : : : : : : ヾj
_ ／: : ／: ／__Oニに)二二二〕
∠─二二:／:.:.:.:.:.:./ ＼＼: : : ヽヽ
｀￣ゝ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡_,,,,,,,ヽ_＞:.､_:.) ）
､_/:.:.:.:.:.:.:.γヽ:.:{ "´ ーｪ冫"〈` ｰ´ 大丈夫だ。
ヾ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.!{ｿ ｝:｝ ´ ヽ, そんな悪趣味じゃないさ。
彡、:.:.:.:.:.人 ｿ:.:ﾐ "ｊ´
ゞｰ--ミ ｛:.:.:ゝ、 ´￣」
| ヽ彡彡 ヽ
／´ ￣￣￣ ｀ﾍ､、＞ｰ--- ′
___ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ∧:ヾ＝==┐Tヽ
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に二＞::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::ヽ;:::::::::::::::::＼ヽ
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| ジェリドとカクリコンが、『異端審問官』の『何か』を見せに来たわけではないと聞いて、タカハシは胸をなでおろした。
|
|「いやあ、さすがに、若い子には見せたくないですからね」
|「……そんなに酷いの？」
|
| アリカの疑問に、タカハシは二人の『武僧』に目を向けた。
| 答えていいのか？ その目が語る。
|
|「ユメミヤはモズグスに会うために来た。それだけだ」
|「……じゃあ、待っててもらえますか？」
|
| アリカは頷いた。この人たちは、アリカを子供扱いしている。
| しかし、それは侮っているのではなく、純粋に心配されていることが何となくわかった。
|
|「あ、じゃあ、ちょっとトイレ貸してください」
|「ん、そこの奥だよ」
|
| モズグスを呼びに席を立つタカハシを横目にアリカはトイレに向かった。
| 一応、念のため。警告に従うため。
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, -――-､ ｼｭ
／≠ｰy'""´ヽ. | ｼｭ
iO",〇' |li.,.,i |
,-――'´ヽ,,.,ﾉ,.,-‐'" ﾉ
∠--‐_===‐'人 ヾ i
゛７"" ヾ, ` ,｜
ﾉ`ヾ ` ii｜
＿＿ノ_＿__i`' i|ゝ､
/゛j゛゛'ヾ, ￥`iｰ―-､＿ノ"ｷ￣｀'ヽ,
| ‖ ヾy 中 Yﾉ:;､ j￣゛'ｰ- ､
| | __<::: | il|| lji|| |ﾝ:i _,- l
i. i ""i,:::. 中 ﾉﾉ i||| |,∠-y'"´ ≠
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λ i ゛゛`i: 中 // у´" ゛ヽ,у／
λi ﾐゝ;:::ﾉ ´´ √r, / ､ 〈／
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| ゞ, -‐-‐‐〈:: / ／ イ´
| i,il"""||゛'i::: ／ ／iil|
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| タカハシについて現れた人物は、異様な風体をしていた。
| 八月は終わったものの、未だ蒸し暑く暮らしにくい日本で、全身を革製と思われる白い衣服で被っていた。
|
| 衣服。いや、衣装と呼んでもいいだろう。
| 身長は180を超え、長身のジェリドにも劣らぬ体格である。
|
| しかし、スーツにブーツ、手袋で素肌を一歳露出せず、頭部は異形のマスクで覆っていた。
| その為性別は一見して明らかではない。
|
|「モズグス様の弟子のものです……お見知り置きを」
|「夢宮アリカです」
|
| そして、声は籠っていて、やはり性別はわからない。
| それもまあ、仕方あるまい。異形の仮面は音を反響させ、歪ませていたのだ。
|
|「お医者さんなんですか？」
|「いいえ。私は神の僕に過ぎません」
|
| アリカがそう思ったのも仕方ない。
| その人物の仮面は、鳥のような長いくちばしを有していた。
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_ -ｧ_'´_￣＿｀ヽ、
〃´ ｀ ´￣￣｀''-`'､､
／/ ｨ i ､ 、＼ ヽ ＼､
／_イ | { { ヽ_ ＼ ヽ､ | ヽ,
/レ' ! ﾐ ＼{＼ヽ｀-ヾ├} i｜ !}
/ノ /iミ ‐ _ニ,‐｀ ´心ﾄ} ! ! ﾘ
/ﾉ //,ｲヽﾍ辷l , ﾞ-' 〃ハ ´
/ﾉ /ｲ l||｀ヽ _ ﾞ_, 〃}| ヽ なんでお医者さんなの？
/ﾉ ＿/ﾉ !{ヾ、 ﾄ ､ ´ .／ ,ﾘ _⊥、
/ﾉ r'⌒ヽ｀ヾゝ､_／｀ヽ､｀_´ノヽ /￣ ' ヽ
/ﾉ ﾊ | ＿ ヾﾄ、 ,ｲ_ﾄ､ ﾊ _-― ､ノ
/ﾉ ｲヾ} ／ヽ)_,-う |! ﾄ／＝＝ヽ/ｲ|｀￣'' ┴┐
/ﾉ ハ /⌒ヽ ／ｨ || ト｀丶r＾ｭ／ｨ l!_ /
/ﾉ ./ﾉ Ｙ ヾ ｀つ/|| ｀ーゝ,Ｕ_r‐' || ｀ヽ､/|
/ﾉ /ﾉ | } { !＾|| |ﾄへ_ノ !
〃 /ﾉ | ! ｀´＾'|| ||/ |
〃 /ﾉ .| ´ ﾊ || ﾉ |l !
ノﾘ 〃 | / ヽ || ´ ｀ |l !
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| アリカの問いは誰もが疑問に思うところであった。
| 気にならない訳がない。
|
|「いいえ。必要に応じてというものもありますが、
| これは悪魔と、悪魔に憑かれた人を恐れさせるためのものです。
|
| それと同時に、我が師を守るためでもあります。
| 我々弟子の装備は統一しているのですが、私だけは違います。
|
| 特別な存在が複数ある場合、より派手な存在を指揮官であると考えがちです。
| そのため、私はこの仮面を被り、非力で脆弱な素顔を隠しているのです」
|
| アリカは、何となくわかった。
| たとえば『武僧』の装備は二丁拳銃と短剣だ。
|
| その中にアンデルセンが混じっていたら、こいつは確実に別格だと分かる。
| 『医者』はみずからそれを行い、敵対者を威嚇することで攻撃を自分に向けようとしているのだ。
|
| でも、それって悪魔相手にも有効なのかな？
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
一歳 → 一切
封鎖線→封鎖戦 ？
革製じゃなくて布製ならまだわからんでもないんだが
おおっとありがとうございます。
>>563
封鎖線ですね。タカハシさんは道を封鎖して検問やってたんで。
封鎖戦でも間違ってない気もしますが。
>>564
（あれ？ 嘴を持った仮面＝『医者』って一般的じゃないのか？）
中世のペスト医師、現代でもヴェネチアンマスクでは嘴のあるものを『医者』と呼びます。
嘴の中身は香料や薬草で、ガスマスクのような用途で使われていました。
モズグス様の弟子たちには名前がありません。そのため鳥の面の男を、私は昔から『医者』と呼称しておりました。
（私が）分かりやすいので、彼は今後も『医者』という名称で地の文で呼びます。ご了承ください。
へー嘴はそういうものだったんだ
あのマスク、特に効果はなかったって聞いたけど…
ｲ }7ニ{ ﾇ{ ハ
ハ }非ｲ 7/ }!
|! }ﾄx ＿＿ﾉﾆﾐｚ＿＿ ｚｲ{ ﾊ|
|! }ﾄx ､ｚvy〜ｧｫZ⌒Vyｲ〜ｚｧｭx7ア､ヾ
}} }トｒ'￣~~´ ｀ ｚ八x＿ ＿ {ハ } ﾑ
|! 7{ 7ｫァ=―､ｭ〈´ T77ア￣ マ ヾx レｲ
ｊ|! 7{ /ﾑ7 Ｙﾊzxy｣イ{! ﾘ ｊ7 ７ﾘ
ﾏ ハ 八 ﾉ´ハ￣ｊﾄｚ≧ｭ＿ノ ｲ{７スﾌ それで、ユメミヤ様。
ヾ 〕ト､ ≧≠ Z｢ | j!Z７ ｀ヾ{ニニ イﾊ 我が師にどのようなご用件で？
}≧ｭｘ＞ ｚイ ｒ ! | ｊ/ _ノイ 人
{! ヾ＼｢{､ ﾏ ! |/ /／ニニ ｲ }
丶 个､ j! //ニニｊ イ ／ヽ
V/ _｣! ハ {!ニニニ） ／ /
|′ニ! } /ニニイニ≠ 人＿
ﾏ }! ＼ /ニ≠´ニイ イ￣ ｲ{
Y ﾆ} ＼ ,ｲ イニニ≠´ イ￣￣､
ノ イ ＿ニ イニ≠´￣ ￣￣ ≧､
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| 仮面の奥。丸いレンズの向こうの瞳は表情が見えない。
| 表情が見えたからって、嘘が見抜けたりとかするわけではないが、アリカはちょっとした隔意を感じていた。
|
|「近くに来たから挨拶したくって。こないだ良くしてもらったし」
|「それはわざわざありがとうございます」
|
| 丁寧に頭を下げる『医者』。
| アリカは彼から剣呑な香りと、拒絶の意思を感じ取り居心地がア悪くなっていた。
|
| 本等に挨拶に来ただけなのだ。
|
|「お弟子さんって、何人いるの？」
|「……私を入れて六名ですが？」
|
| 話題をつなげようとしたアリカは、『医者』の気配に警戒的なものが混じったのを見て困惑した。
| あれ？ 何かまずかったのかな？
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,ィ⌒
_ .ｨ'亠.-..､
,イ::ﾊﾉ＼ﾊ!ヽ:ヽ
r={:::ﾊ! i:::} みんな餡子食べれる？
〃=ry rｭ‘ ‘ rメ 外国の人って結構ダメらしいんだよね。
〃 !}Y_. ヮ ﾉﾊ
{i {i ヽ_/ヽｪ/i┬=く´ ﾉ
/i i} ｣ （__ ._） ､ L
` ﾑ iヽﾉ::::::r' i _/
|::::::::::/ イ:|
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| 『医者』がガラス越しにアリカを見つめる。
| 値踏みされているのか。アリカは歯を見せて微笑んだ。
|
|「あ、タカハシさんは？ ずっとひとり？」
|「……そうですよ。ここで寝泊まりしてます」
|
| 何やら不満たらたらの表情でタカハシが答える。
| 聞き取れない音量で愚痴の呟きが続く。
|
|「いい場所なんだから商売女でも呼べよ」
|「新婚なんですってば！」
|
| アリカはジェリドを批判的に見つめた。女の子の前でする話ではない気がする。
|
|「じゃあ、20個ぐらいあればいいよね」
|「……なにがです？」
|
| 訝しげな『医者』。アリカは薄い胸を逸らせた。
|
|「おみやげ！ 次来る時ようにね」
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／:::::ノ:::;::＼:::::::::::::::＼
/:::::::::l::ｰ┼‐::l:::::::::::::::::::ヽ
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l::::::/.:.:.:.:＞-く__:.:.:.:.:.:.:.ヽ:::::::::'.,
ﾉ::::::レ′二二二ニニﾆ｛_｝::::::::ﾍ
ム::::{｛ 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:／／ﾄヾ､::::::ヽ
｀￣j＞､,,,ニニﾆ´..,､≦¬ ゝ:::ヽー''
彡::!´￣ﾟ｀! ´￣ ﾟ￣ 〉ヘ::::ｿ
ヾ{ﾍ j l l.6｝彡
い `" ´ l l_ノ" ……本気か？
ﾐ! ´__￣￣ ｲ:ﾉ| オレは勧めないがな。
ﾞ!、 彡.:l
_,,ｲ!ー──一"￣ __:;ﾄ､__
/¨T"´::i´¨ヽ.v.==＝＝"´.:.:.:__::ノ:ヽ.
//:! !: :: :{a ]:.| | |:.:.:.:.「:=aメ´;.:.:.:.:.:.:.:.:'.,
/⌒ﾑ､＿___//.::| |./ノＫ_:.:.| | |:.:.:.:└／∧ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､_
_/ /:::::::::::／.:.:.:::| |i::::::ヽ｀ｰ! ! !...,､／／:.:. ! !:.:.:.:.: ／／:::｀:::ー:-､／￣＞､
/ 〉ｰ′::::::く:／ :::: | |:::::::::::冫〃:::／／:.:.:.＜| |:.:.:／／::::::::::::::::::::::/ ム"´｀:ヽ
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| カクリコンの言葉に、タカハシが神妙な顔で頷いた。
|
|「女の子の来るところじゃありませんよ」
|「モズグスさんたちは、そんなに酷いことをしているの？」
|
| アリカは、『医者』に目を向けた。
| 仮面のせいで表情は分からない。彼はゆっくりと首を振る。
|
|「いいえ。師も、我々も、健常な人間が見れば眉をしかめる行為を行っています。
| しかしそれは、牙無き無辜の子羊を守るために仕方のないことなのです」
|
| アリカの脳の裏側で、警告ランプが点灯した。
| 否定。肯定。この人を信じていいのかよく分からない。
|
|「仕方のないこと？」
|「はい。我々にもっと力があれば、このような行動は取らずに済みます」
|
| この人は、その、例の、よく分からないけど『酷い行為』に積極的ではないようだ。
| 少なくとも人並の感性で、人並に悩んでる。
|
| アリカはそう理解し、しかし、その上で疑問を持った。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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,. '´.:.:.:.:.:.:.:.―‐一- ､ l!
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,r_ﾆ´ｧ='´_ノｿ.:.:.:.:.:.:.:/,ｨ:.:.:.:.＼:.:.:.:.＼:.ヽ:ﾍ
_,rァ'´__ノ.:ノ´ ﾊ.:.:.:.:.:.:.:|:| !:ヽ.:.:.:.:.＼:.:.:.:ヽ.:.!:.:!
_/ノ _/.:ノ´ ﾄ､ヽ:.:.:.:.ｲヾ ＼!`ー--＼:ﾄ､ﾍ!:.:|
r'ノ r'´/´ ﾄ､`__:.:.:ｲ｀`''ー‐---ノ _,斗ﾍ:|:.:l
f/ r‐'/´ __ ﾍ:/fゝV､ ｨ云ﾊヽ 伝ﾊlﾘ:/
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!|f.:j ,. -､__!ヽ__ /! jﾞｰ||､ ' /､ 誰も教えてくれないんだけど。
ﾝ:〈 / L_／／:::::ヾ＜＼ ﾘ ＼ ^ ／}} i 何をしてるの？
!.:/､ / /:::::::::::::::ヽ_7ヽヽ.＿_＞ - '´┐ ﾘ ﾉ
ハヾヽ L_-一'!::::::::::::::::::::::::}ｰ} ﾊY ／ {,. -､
|:/ ヾヽ._)／|::::::::::::::::::::::::に | /ﾞ=ﾍ!'_,. ‐''´ ヽ
}:ヽ ｀{ l::::::::::::::::::::::::::}¨}-く::山:ﾊ _ _ﾉ
ﾍ:〈 ﾞｰ､,ﾊ::::::::::::::::::::::::!ｲﾍ ヽノ l|,. ‐''´ (´
{:.} /ﾉ!:::l:::::::::::::::::::::::::7! ヽ ＋ ||￣＿_ﾉ
ヾヽ ヾi|::::|!::::::::::::::::::::::::| ヽ ヽ._ ,!jﾍ´(:l
ヽ:! //!:::::!:l:::::::::::::::::::::::l ｀ｰJ ﾚ |‐':l
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「……」
|
| 『医者』は口を噤んだ。アリカは真剣なまなざしで、表情の見えないレンズを覗く。
| 言えないようなことをしているの？
|
|「私たちの行為は、その……大変誤解されやすいものです」
|
| 『医者』が小さな声で、言葉を選んでいるのだろうゆっくりと口を開いた。
| アリカは無言でうなずく、先を促す。
|
|「悪魔によって『汚染』された人間は、次なる汚染の原因になります」
|
| アリカは耳を疑った。二人の『武僧』を見る。
| 苦虫をかみつぶした表情。タカハシは、露骨に視線を逸らされた。
|
|「百人を救うために、一人を犠牲にする。
| それが我々の選択肢です。そして、百人を守るためなら手段を選ばないことも」
|
| 『汚染』『犠牲』。聞くだけで悲しくなるような言葉ばかりだ。
| そして重要なのは、何を持って『汚染』とするのかだ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
~ﾍ{ ｘzォ=ｭ､ }｢ハ
〕トｚア~￣ ~｀ヾ￣ム
7f´ ＿＿＿ ｒア ……悪魔の存在そのものが、
}f 厂￣ﾏハx-{_リ この世界への冒涜です。
ﾊ, 八 __人_7⌒ ﾏ!
[〕ト。＿ ⌒ﾄz ｀¨⌒ｱ _ ＼
￣〕ト。＿≧z_人 ｚｲ ヾ≧､ ー
､ ⌒ﾍxイ ､＿ ミ ､
＼ xｽ⌒ﾍ ￣＿−ｭ､_ ＼
ﾄ､ ､ zｱ^ ヾｒ´￣ ￣ ＿
＼ ｀ア^､ _ノ ＞ ｀マｚ､ !
ｽ{ ー≠ﾍ ー ヽ｀ヽｊ
ミヽ ｚｭ､ｲ｢ ヽ＿ ＿j!
}7､＿ ￣人￣ ヽ
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「この世界の多くの者にとって、悪魔の存在は害悪です。
| 彼らは悪魔を知らず、知らぬことで平和を甘受しています。
|
| 人類では簡単に太刀打ちできず、交通事故よりも高い確率で、しかも一般的には防げない災害の存在。
| それを機知とすることで得られる安全よりも、知らぬことで得られる幸福が大きい。
|
| あなたは、どうでしたか？
| 悪魔を知る前と知った後で、どちらがより幸福ですか？」
|
| アリカは返答に詰まった。
| 悪魔を知り、戦いの場に立つことで、アリカの幸せは失われた。
|
| ばっちゃの仕事を、ばっちゃが死ぬ前から知っていたらと思う気持ちと、
| もし知っていたらという想像の天秤が揺れる。
|
| 時々フラリといなくなったばっちゃがいつも危険なことをしていて。
| アリカがそれを知っていたら……？
|
| アリカは、幸せな夜を得られていただろうか。
| 安眠することができただろうか。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
居心地がア悪く → 居心地が悪く
本等に → 本当に
>>579
機知 → 既知
おっと、名乗るほどの者ではござんせん
おおっとありがとうございます。
>>581
まあ、謙虚なお方！
＿＿
／'´￣ __｀ヽ __ ＿
〃 ／.:.:.:.::｀´.:.:.:.＼:.:｀ヽ―ｧ
|! /:/.:.l:.ヽ:.:＼:.:.:.:!:.:ヽ:.:.:.ヽ:ヽ
l /:l:{:.:.:l＼ﾄ､:.:.ヽ:.:|:.:.:.l:.-‐ハく
{:.ﾑト-` '⌒｀丶l､!:.:.:.|:.:/.:.:.:ﾄ､〉
ヽlr;=､ r;=､ ノ j:.:.:/.:.:.__:./!〈:〉、 だから教えないの？
l lj {j /／/.:/r､V ハ:〉 『血族』も、悪魔は秘密にしてるけど。
/! ' ､､ '´ 'l:.f l-'/ ∨〈〉
|/ヽ ＿ ,ヽ!ｨく 〈:〉〈:〉
,r‐ｧ‐_-＼ ／ ,ﾊ_ 〈:〉 〈:〉
//´/´／ﾉ__＞‐＜＿ ／ /:!ｰ―'-､':〉
〈 ' / /´: /: : | ／ヽ /: :| : : : : : ヽ、
ヽ ヽ :/-一!:::|::::::ヽ/＼: ! : : , -‐-､!
,.-‐i _,.⊥:|: ／::::l:::::::::!: : : :〉: ／ : : : : j
!ｰ-｀ﾆ´┐ l／＿::::|::::::__|: : /:r' : : : : : : /
|: : : : : : :l !ヽ￣ヾl_/,r‐'!: //: :／ : : : /
!: : : : : : L_!: :｀ﾄ､_|::::::, ┘'/／: : : : : /
l : : : : : : : |: : : !_ T´: : :／／´: : : /
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| アリカは蒼星石にこう教わった。
|
|『悪魔と人間の精神は極めて密接な関係にある。
| 人間の欲望が集まるところでは、悪魔は力を得やすい。
|
| 人間の精神にはエネルギーがあって、それは熱みたいなものなんだ。
| ひとりの人間がそこに居るだけで、ちょっとだけその場が温まる。
|
| 狭い部屋に数人入ってたら、それだけで部屋は暖まるだろう？
| そんな感じで、人間が集まる場所には精神エネルギーが貯まりやすい。
|
| で、精神エネルギーには感情という種類がある。
| 同じような感情が集まれば、より力が強くなる。
|
| 戦場や墓地に悪魔が現れやすいのはそのせいだ。
| 強い精神エネルギーを食って、悪魔は現実界に顕現する。
|
| ……そしてもう一点、重要なことがある。
|
| 悪魔を信じているかものがあるどうか。
| 悪魔の存在を信じることで、その存在は現実界により強く固定化される。
|
| 分かりやすく言うと、信仰が多く、強い方が力ある悪魔となるんだ』
|
| 蒼星石さんは、物分かりの悪いアリカに辛抱強く、そして分かりやすく説明してくれた。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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l三三三三二二二＝＝＝==--､＿＿
|三三三三三三三三三三三三三三!|
|.＿＿＿ ￣￣＝＝==--､.三三三三l
. r―==＝三三三￣＝＝==―-､＿＿ l
∨三三三三三三三三三三三三三三三三!l＝=-､
∨三三三三三三三三三三三三三三三三三彡´
ゞ＝＝＝＝＝====ﾆﾆ二二三三三三三三／
/: : : : :＼: : : ヽ: : : : : : : : : : l: :￣:¨¨"＝ｲ"
.l: : :ヽ:､: : ＼: : ﾍ: : ヽ: : : : : : l: : : : : :l: : :.:l
.i!: : : :ヽヽ､: ヽ`､:ﾊ:l:l:ヽ: : : : : l: : : : :.:l: :.i:.:l
i!､: l: : ヽ＼`'ﾔﾃﾘﾌi!: :/: : : :l:l: : : : : l: :.l:.:l 『だからどこの組織も
l! ヽ!: :.ﾉ ゞﾂノ/:/: : : : :.l!: : :.: :.l!:.//l:l 悪魔の存在を秘匿する』
.ヽ:.ヽ //l: : l: : : l: : :/: /:/!/ i!
|ﾄ､'ｰ､-､ ／ .l: /: : :/!: /／／.|! |
.| ヽ!､ヽ´ ,､ｨ'´ l/: : :./ |/´／
ヽ!:l:`´:i!/i |: : :/'´´ ヽ､
i!.|: :/|!'´!／!:./ `r‐､rﾍ__
ｨﾍl:/ ,ｨｮｭ .|/ r-'`/`ｰ'､_`!
.〈 ゝ.i!,ｨﾅﾐﾐﾄ, ´ ゝ/ヽ,::::::::::ヽ
ｲ 〈 〃ij! |三! /´ﾉ i´::::::::::::::::ヽ
ｨ ノ.《 ij! .|三! 〉 i 〉:::::::::::::::::::ﾍ
.!`ｰ､ ゞ! ゞｸ ゝ./ /::::::::::::::::::::::::ﾍ
// ,ｲ ij! ij! i´ .l .ﾉ::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/.i ﾉ .ij! .ij! _ﾉ ﾘ´:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
.!_.| `j_r-ij! ij! _ ゝ /,ゝ:l:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|『だってそうだろう？
| 『居るかもしれないお化けに怯えているうちに、そのお化けが本物になる』んだよ。
|
| 悪魔の存在が世間に明らかになったとたんに、『恐怖』を糧にして
| 世界中は悪魔で溢れかえり、人類は滅びてしまうのさ』
|
| 蒼星石はそう言っていた。
| だからすごくすっごく昔から、『血族』は悪魔の存在を秘密にしてきた。
|
| 『教会』もそうなのだろう。
| 世界を守るために、悪魔を秘密にしてきたのだ。
|
|「あたしには悪魔と戦う力があったから。
| それに、たった一人が知ってしまったぐらいじゃ、世界は変わらないよ」
|
| 悪魔に遭遇してしまった人間の多くは、根源的恐怖に耐えられずに心に深い傷を負う。
| そしてその結果、夢とか、見間違いとか、そういった分かりやすい答えに救いを見いだしてすがりつく。
|
| 悪魔を目撃しても、多くの人間は口に出せない。
| 自分の正気を疑いたくはないから。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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, -――-､
／≠ｰy'""´ヽ.
iO",〇' |li.,.,i
,-――'´ヽ,,.,ﾉ,.,-‐'" ﾉ
∠--‐_===‐'人 ヾ i
゛７"" ヾ, ` ,｜ しかし、何らかの異能を目覚めさせたものは別です。
ﾉ`ヾ ` ii｜
＿＿ノ_＿__i`' i|ゝ､
/゛j゛゛'ヾ, ￥`iｰ―-､＿ノ"ｷ￣｀'ヽ,
| ‖ ヾy 中 Yﾉ:;､ j￣゛'ｰ- ､
| | __<::: | il|| lji|| |ﾝ:i _,- l
i. i ""i,:::. 中 ﾉﾉ i||| |,∠-y'"´ ≠
〉 i |::: | || | /￣￣ヽ,／i
λ i ゛゛`i: 中 // у´" ゛ヽ,у／
λi ﾐゝ;:::ﾉ ´´ √r, / ､ 〈／
|`､ l:/ 〃 ／"| /_/_/ﾉ
| ゞ, -‐-‐‐〈:: / ／ イ´
| i,il"""||゛'i::: ／ ／iil|
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「はへ？」
|
| アリカは自分がひどく間抜けな声を出していると分かっていた。
| しかし、他になんと言えば良いか分からなかった。
|
| 異能が、ダメなの？ 予想外の答えであった。
|
|「無規律の、信仰無き異能は、世界を滅ぼすものです。
| 彼らは悪魔を理解し、多くは自らの欲望の為に異能を利用します。
|
| 正義感を持って悪魔と戦おうと誓うものはより一層性質が悪い。
| 彼らは、悪魔の存在を警告する。
|
| つまり、知るべきでない禁断の知恵を配るのです。
| 無自覚の蛇。唾棄すべき存在です」
|
| 『医者』は静かにゆっくりと、しかし力強く言った。
| アリカは唇を噛みしめた。この人の言ってる事はおかしくない。
|
| 確かにその通りなのだろう。アリカはなるほどと納得した。
| でも、何か違う気がする。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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＿＿
,ｨ'´ ｀ヽ
,. ----{{ ､ ヽ.
,. '´.:.:.:.:.:.:.:.―‐一- ､ l!
__ ,.-_､_ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＼:.＼ ﾘ
,r_ﾆ´ｧ='´_ノｿ.:.:.:.:.:.:.:/,ｨ:.:.:.:.＼:.:.:.:.＼:.ヽ:ﾍ
_,rァ'´__ノ.:ノ´ ﾊ.:.:.:.:.:.:.:|:| !:ヽ.:.:.:.:.＼:.:.:.:ヽ.:.!:.:!
_/ノ _/.:ノ´ ﾄ､ヽ:.:.:.:.ｲヾ ＼!`ー--＼:ﾄ､ﾍ!:.:|
r'ノ r'´/´ ﾄ､`__:.:.:ｲ｀`''ー‐---ノ _,斗ﾍ:|:.:l
f/ r‐'/´ __ ﾍ:/fゝV､ ｨ云ﾊヽ 伝ﾊlﾘ:/
. fl ﾉ／ {{ ｀ヽ＼ヾ !ﾄヽ弋zｿ ｀´/ｲ/
!|f.:j ,. -､__!ヽ__ /! jﾞｰ||､ ' /､ 『血族』は、
ﾝ:〈 / L_／／:::::ヾ＜＼ ﾘ ＼ ^ ／}} i そういう人たちを外部協力者として雇ってるよ。
!.:/､ / /:::::::::::::::ヽ_7ヽヽ.＿_＞ - '´┐ ﾘ ﾉ
ハヾヽ L_-一'!::::::::::::::::::::::::}ｰ} ﾊY ／ {,. -､
|:/ ヾヽ._)／|::::::::::::::::::::::::に | /ﾞ=ﾍ!'_,. ‐''´ ヽ
}:ヽ ｀{ l::::::::::::::::::::::::::}¨}-く::山:ﾊ _ _ﾉ
ﾍ:〈 ﾞｰ､,ﾊ::::::::::::::::::::::::!ｲﾍ ヽノ l|,. ‐''´ (´
{:.} /ﾉ!:::l:::::::::::::::::::::::::7! ヽ ＋ ||￣＿_ﾉ
ヾヽ ヾi|::::|!::::::::::::::::::::::::| ヽ ヽ._ ,!jﾍ´(:l
ヽ:! //!:::::!:l:::::::::::::::::::::::l ｀ｰJ ﾚ |‐':l
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| やる夫兄い。やらない夫さん。
| ミストさんに四ツ目さん。
|
| みんな、平和のためにがんばって戦ってる。
| やる夫兄とやる夫さんなんて成り行きなのに、ずっと命を賭けてくれてる。
|
|「モズグスさんは、異能を持った人たちをどうしているの？」
|「人々の犠牲になってもらいます。
| 尊いその命が、多くの人々の平和と安寧を作っているのです」
|
| 『医者』の口調は物分かりの悪い子供に言い聞かせるようにゆっくりであった。
| アリカは蒼星石を思い出す。
|
| アリカにとって、裏の、闇の世界を教えてくれた人物。
| 彼女は気高く、そして強い。
|
| 少なくとも……誰かを殺すことを美化しなかった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
:::::::::/ | 三三三三三三三三三
::::::/ | 三三三三三三三三三三
:::/ ﾚ.. - ───── -,.. _三三
/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ三三
, 'ィ:::::::::::::::::: // :::::::::::::::::::::::::::::: |:::::ヾ三三三
/ // :::::::::::::::::// !:::::::::: |:::::::::::::::::::|::::::::::＼ 三三三＼
':::/,' :::::::::::!:::::// |:::|!::::::|:::::::::::::::::::|::::::::|::::::＼三三三三
i:::/ |:::::/::::::|メ.l! |:N!::::::|:::::::::ﾄ!::::: l::::::::|::::::::::::ヽ 三三三 『人々を、東京を守るのが仕事だよ。
i:::i ﾚｲ:::::!:::!-._,､ヽ,ll ﾞ.:::::,ﾊ ::::| l!::::: ゝ:: |::::::,.:::::::::＼三／ でも当然、命を選ばなきゃいけない時がある。
ﾚ ,ｲ ::::::::::V !ﾊ::::ハヽ |:::::| !::::! ﾞヽ,.::::ﾊ::l::::/::::/::::::::::V
/:,ｨ ::::::::: ! ｀ ‐ ′ |:::::| V!二_j::/､ l::V::::, :::/,ｲ::/ そういう時は悪いけど、
i:::ハ:::::::::ハ ヾ::l 7r:::::j/､_ハ::::V:::://::l:|' まずは自分の命を大事にするんだ。
l:! |::::::::ﾊ ' ヽ. ゞﾆ ′ｲ::::::ヾ.:V:/::::ｲ!
_ l! !::::::::::::ゝ. ‐ ､ ／::::::::::::|!/::::/ l! アリカが生き残ることで敵を殺せれば、
-v' ´ ﾉ_ ゞ!:::::::/ ＼ ___ー= ' :::::::::::::: メ:::::/ l! それで犠牲は少なくなる。
ノ ／'´ !, -､ __ ,ｨ|::::::!== _､ ゝ__ ,∠´__j:1イ:::::::::::::::／:::::,. l!
/ / // ﾉ!,ﾉ} l:::::iト= _､j|_ ／ ´ ﾊﾘ' :::::::::::／::::::／ ﾉ だから、そういう時が来たら躊躇わず、
` // /j／ V'ﾘ {イ |!｢` =====' ::::::::／:::::／ ／ その誰かを見捨てて、殺して、君が生き残るんだ』
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| そう語った時の瞳を忘れられない。
| そしてアリカが反発を示した時に、彼女は笑った。
|
| それでいいと。
| そういう、アリカであればいいと。
|
|「信仰心のない異能者は、邪悪な存在です。
| 彼らの多くは、利益よりも自己犠牲を尊ぶ『教会』を捨て、
|
| 忌々しい欲望に満ちた『結社』に擦り寄り世界を敵とします」
|
|「そうでない人は多いと思う。誰だって大事なものはあるんだ。
| 決めつけるのはおかしいよ！
|
| 話し合って、理解し合って。それで一緒に歩ける道を探すべきだよ！
| 神様は！ お隣さんと仲良くしようって言ってるんでしょ！？」
|
|「隣人を愛せよと語ったのは『神の子イエス』です」
|
| だが、『医者』の返答は冷たかった。
|
|「そして生まれついて原罪を持つ我々は、誰より、自分自身を信じてはいけない。
| どうやっても、他人の善意のみを信じていては、世界は救えないのです」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
やる夫兄とやる夫さん→やる夫兄とやらない夫さん
かな？
> 蒼星石さんは、物分かりの悪いアリカに辛抱強く、そして分かりやすく説明してくれた。
地の文なので、さん付けはいらないのでは
悪魔を信じているかものがあるどうか。
自分を信じるのがダメなら医者自身が断言してることはどうすんだよｗ
しかもそれを美化して正当化して自己暗示かけてる時点で結社の以下だし
そしてループと…
からくりサーカスで「これは昔の医者のスタイルだ」みたいなことを最初の錬金術師しろがねがクローグ村でいってたあれだね！
メイドさんで一杯の館物だ
285 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ ◆XDD/DkyjV6[sage] 投稿日：2013/09/03(火) 07:21:24 ID:Z7KfUZHw
こ、こないだはこちらのサーバの不都合だったが、今回は完全なホスト規制である！
誰か本スレに規制で投下無し。これを機に不足している書き溜めを行うと書き込んでください。おねがいします。
とりあえずスレのけんぜん化が進んでいるようで大変うれしいです。
315 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ ◆XDD/DkyjV6[sage] 投稿日：2013/09/04(水) 09:54:51 ID:2MZB5J12
9/5は新月の冒涜的な介入なので、絆を張っておきます。
新月のルール
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/38.html
１ 期間は新月の日中。一人につき一度まで。
２ 絆が上がってほしいキャラと、上げたい絆点数を書き込む。
なお、一度に投入できる観客ポイントは20までです。
３ 書き込み時間の『秒』がゾロ目の場合、指定した絆が上昇する。
４ 上昇した絆点数分、観客ポイントを失う。
５ 書き方は 「ＰＣ名」「絆対象名」ポイントだとありがたいです。
６ やる夫の妄想への絆を下げるときはゾロ目でなくてもよい事にする！
やる夫 → 蒼星石
と書かれた場合、どちらかが分かりにくいので、必ず「誰の絆表か」を前にお願いします。
観客ポイント一覧
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/81.html
注意！
絆は50を超えると上がりにくくなるので、投入量には注意してください。
絆一覧
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/208.html
後で管理スレにもお礼を言いに行こう。
／､＼
,. -‐´―‐-＜ﾆヽ_
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､＼:.:ヽ._
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿:.:.:.l:.|:.:ﾍ:.:.ﾏY:ﾍ._ じゃあ、誰を信じればいいの？
. /:.:.:/⌒:Y:´:.:.:.:＼!:|:|:|:.ﾍ:.ﾍ ｀Yﾍ._
_/:/.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:∨:.!:.:.:ﾊ:ﾑ=ミY:ﾍ_
／ 7:.;|:.:|:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､:.:＼:.:.:∨:.:〃 ,辷f7ﾇ
〃 !:/:!:.:!:.:.:.:.:.:.:.!:!:ﾊ:.:|ヽ:.:.:Vf{{ ＿__{_／ }}
〃 .|:|!:|:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.|:|:| ':! |ﾍ:.|_ｌﾘ/::::::::::::＼__ﾉﾊ＿
|| |:lﾍ',:.:.:ヽ:.:.:.:.|:|:|､_ﾑ斗イ（_/::::::::::::::::::::ヽ{辷ァﾍ
|! |:| ﾊ:.:.:.:.＼:.!ﾊ! t::ﾃ／::::::::::::::::::::::::::::ﾉ::ヽ }}
ヾv!:/＼:.＼ド=- {:::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::Ｖ/
「ﾒ､ ｀ 下､ ｀ -廴::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::ﾏ__
/:ﾉ ／:＼入了ア´:::＼:::::::::::::::::::ノ:::::::::::::ﾊ:.:L_
. ,レf´::￣／´￣ヽ＼::::::::::／￣￣下､__:::::::::::::::::|｀Y:.}
/ ,ﾑ‐ｧ'´￣｀＼_､ ヽ|:::／ ､＿_ ＼::::::::::::!＼｀辷:､
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| アリカはめまいがした。
| 言葉が通じる以上、誰とだって話せば分かると思っていた。
|
| でも、『医者』は違う。
| 言葉を交わしているのに、どこか上滑りしていく。
|
| 歯車がかみ合わない。理解ができない。
|
|「『主』です」
|
| 即答。断言。
| 正しさの答えを信仰に求め、確信に満ちた声。
|
| 詭弁論者だ。アリカは『医者』こそがそうであると気がついた。
| あるいは、詭弁論に乗せられているかだ。
|
|「異能者を犠牲にしない道はないの？」
|「あります。『主』を信じ、正しい信仰を持って力を行使するのなら、
| その者は危険な異能者ではなくなるでしょう」
|
| アリカは小さく嘆息した。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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／:⌒:ヾｰ.､
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∨ ￣￣￣｀ ゝ､:::i:::::::|::::::::小:ヽ:::::ヽ よかったよかった。
| |:::::∧;;;/;:| ∨|ヽ::::ヽ
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| ごめんなさいして正しく力を使えばいいのか。
| 『教会』の神様も懐が広いみたいだ。
|
|「……本当にいいのかよ」
|「よせよジェリド」
|
| 低く唸るように呟いたジェリドを、相棒が制止した。
| 思わず振り返る。二人の視線が鋭く、怖い。
|
| 戦いの場にいる時のように、鋭く殺意に満ちた気配。
| アリカは、思わず下腹部で熱を持った何かが跳ねるのを感じた。
|
|「どうしたの？」
|「ああ、なんでもないッス」
|
| 両手を振って否を示すタカハシ。心なしかその顔が蒼ざめている。
| みんな、なぜか『医者』の言葉に否定的なのだ。
|
| 何故だろうか。
|
| アリカの聞く限り、『医者』の犠牲を強いる考えは同調できないが、
| 言ってることは間違っていないと思う。
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ｲ }7ニ{ ﾇ{ ハ
ハ }非ｲ 7/ }!
|! }ﾄx ＿＿ﾉﾆﾐｚ＿＿ ｚｲ{ ﾊ|
|! }ﾄx ､ｚvy〜ｧｫZ⌒Vyｲ〜ｚｧｭx7ア､ヾ
}} }トｒ'￣~~´ ｀ ｚ八x＿ ＿ {ハ } ﾑ
|! 7{ 7ｫァ=―､ｭ〈´ T77ア￣ マ ヾx レｲ ……なにか？
ｊ|! 7{ /ﾑ7 Ｙﾊzxy｣イ{! ﾘ ｊ7 ７ﾘ
ﾏ ハ 八 ﾉ´ハ￣ｊﾄｚ≧ｭ＿ノ ｲ{７スﾌ
ヾ 〕ト､ ≧≠ Z｢ | j!Z７ ｀ヾ{ニニ イﾊ
}≧ｭｘ＞ ｚイ ｒ ! | ｊ/ _ノイ 人
{! ヾ＼｢{､ ﾏ ! |/ /／ニニ ｲ }
丶 个､ j! //ニニｊ イ ／ヽ
V/ _｣! ハ {!ニニニ） ／ /
|′ニ! } /ニニイニ≠ 人＿
ﾏ }! ＼ /ニ≠´ニイ イ￣ ｲ{
Y ﾆ} ＼ ,ｲ イニニ≠´ イ￣￣､
ノ イ ＿ニ イニ≠´￣ ￣￣ ≧､
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| 『医者』が小首をかしげた。
| 感情を感じさせない丸いレンズが蛍光灯を反射する。
|
|「……何か隠してる？」
|「私は同盟者である『血族』の方に対し、誠実であるつもりです」
|
| 真意は読み取れない。でも、アリカには嘘だと聞こえない。
|
|「もう一度、聞いていい？」
|「はい」
|
| 『医者』は言葉通り、真摯な態度で頷いた。
| アリカが納得するまで付き合ってくれそうだ。そう思える。
|
|「上で、何をしてるの？」
|「異能者の調査と発見。説得です」
|
| アリカの背後で、ジェリドの歯が鳴った。
| 噛みしめすぎて、歯か軋んだのだ。
|
|「なにをしてるの？」
|「世界の為になることです。我々はひどく誤解されやすい。
| しかし、『主』の教えに逆らうことはいたしておりません」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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:./:.:.:./:.::.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:
:{:.:.:./:.:.:.:.{:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ::.:.:.:.:.ヽ::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.:l!.:.:.:./|::.:.:.|::.:.:.:.:.:.:.| ヽ::..:.:.:.:ヽ､::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.ﾄ!:.:.:/ !::.:.:.l!::.:.:.:.:.:.| ＼::..:.:.:＼丶､::...:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:..:.:.:.:.:.:.
:.:.:|:.:/ ヽ:.:.ﾄ､::.:.:.:.:.:! ｀丶::.:.＼ ｀ヽ::.:.:.:.:.:.:.lヽ:.:.:.:.:.:
:.:.|/ ヽ:.l ヽ::.:.:.:.l ｀ヽ:＼ ＼::.:.:.:.:l ﾊ:.:.:.:.:
トﾍﾄ ＼ ＼:.:ヽ ｀ ＼ ＼:.:.:|j::::!:.:.:.:
l ﾄｨﾍ￣ ｀ ＝､- ､ ＼:ヽ , z‐ﾃ￣ ヽ|ｲ::|:.:.:.:
ヽ´小 ＿.≧ヽ::＼ 丶＼ ／;∠-＿＿ j１:|.:.:.:/ なにを、しているの？
. ＼ヽ. l{ 丁7::ﾃ.ミーヽ _ ィZイ,.イ::ｧ-ｲ ﾘ l::l.:.:/
ｰ､ 丶ヽ辷ソ ヽ /´ヽ:辷ノノ (ｱj:.:ﾊヽ
,ｨﾊ ￣￣ ￣￣ //／ !}
ィ ７´/ |. ヽ 〈| ｲイｰ- _ ﾘ
' i ! | ＼ ／ / | | ,ｲ｀
| ! l 丶､ -‐ __‐- , イ / ! | |
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|「……」
|
| アリカの気迫に押されたのか、『医者』は口を噤んだ。
| そのアリカの肩を、カクリコンが掴む。
|
|「そこまでだ。上は見に行かない方がいい」
|「でも、カクリコンさんッ」
|「……そうです夢宮さん。あなたは見るべきじゃあない」
|
| タカハシも、『武僧』に加勢する。
| だが最後の一人、怒りに満ちたジェリドは、違った。
|
|「好きにすればいいさ。だが、見たら絶対に後悔するぞ！」
|
| 突き放すような言い草。アリカはじっとジェリドを見つめた。
| 彼が何を言いたいのか考える。彼がどこを向いているのかを考える。
|
|「見せてください」
|「ユメミヤッ！」
|
| カクリコンの声が荒くなる。
| アリカは振り返り微笑んだ。
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_,. --==､､ ,. -一…ｰ- ､
／´ __ﾝ'´ -‐-､ ｀ヽ、
／ /´r ヽ ､ ヽ ヽ、
/ / | ､＼ ＼ ヽﾆ ,lゝ
l l ヽ ＼ lヽ､ ＼ l ', / |,〉
| ', | |＼ | ｀,.-―`ｰ-ヽ! !_,. ﾉ!
ヽ._ ＿,r‐ｧ_ヽl,ゞ-__｀` ィﾃ心 ﾘ l,=､/ 見るだけなら大丈夫でしょ？
,r‐ｧ'一'二r_ァﾍ. /f:心 弋zｿ ﾉノ ﾊ}}
,r_ァ'´ __/,. '´ ,rﾍ. ﾋzﾘ 〃o_/
_,r‐ｧ'´ _/／ //__ﾍ、 ' ＿__ {{/!/
／ /´ f ノ ﾊ! ヽ＞ ､ ヽ._ﾉ ／ヾ|-､ _,. -‐ァ､
__/ ／ / j / ヽ __l≧=r ' ´ ,. '´ `!__／´ / /
/ /´ { / ヽ-､ 人 `r‐''´ /// ＿＿ ', /_
. ／ /´ ハ ,.-r' ＼ /／ `Tﾆ()ﾊ ／//´ ／ } / !/!
_/_／ 〈 }_ l ｀`ー ﾝ f7 ｲｲ,Yl〉ﾍ ／ //､ l--､/‐'_/
/ ! l _!_ ／L__ , ' l´l ! ヽｲﾆ!}-‐`´ ﾊ // ｀丶ﾞl |､ /､
〈 ,ノ ｀,L__,ゝ､ ｀!_/ ヽ!| ╋|! || ／,.ｲl ! /､ L| |_二l
{ミ} ／ }'´ヽ /´ l ＼ (.) ,r‐ '´ﾆ-‐' ||､＼{_､｀¨ !
／ ! ,. '´ ＜ノjノ ヽ、ﾍ 丶、 ＼ﾞｰ'´ |! ＞､ } l
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| だが、アリカは知らない。
| ここで行われている『行為』の本当の恐ろしさを。
|
| 凄惨極まるむごたらしさで、何が起きているかを。
|
|「いいでしょう。皆様はいかがなさいます？」
|「……行く」「煽っておいて行かないとは言えねえ」
|
| 青い顔で尻込みするタカハシを置いて、『武僧』二人がアリカに並んだ。
|
|「え〜と、スイマセン」
|
| 謝罪するタカハシに、アリカは首を振る。
| 大の大人でも、見たくないようなものなのだ。
|
| アリカは覚悟を決めた。
| だが、それは間違った覚悟であり、その場にいた全員がアリカを誤解していた。
|
| もしもこの場にやる夫か蒼星石が居て、『異端審問官』の所業を知っていたら、
| 絶対にアリカを止めたであろう。
|
| それは、アリカが深く傷つくからであり、同時に、彼女の強さが理由であった。
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勝てば正義！
戦わなければ生き残れない！
間違ってはいないんだよな。正しいとは言わないが。
放置して被害を拡散させるよりは・・・
おお、ブッダ！
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／ | |.;:,;.,:.;:,:;.,:.;,.:;,;.,.;,:.;,:.,;:,:::;,| |＼ |
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| 古ぼけたエレベータは、四人入るとギュウギュウだった。
| アリカと『医者』、そして『武僧』の二人はエレベータで三階へ。
|
| 『異端審問官』が利用しているという部屋の前についた。
| 重そうな鉄扉。
|
| アリカは下腹部を締め付けられるような感覚にがこそばゆく、うちももを擦り合わせた。
| なんだろう。不思議な臭いがする。
|
| 海に似た、それでいてトイレみたいな。
| お腹の奥の方がじくじくと熱く溢れるような悪臭。
|
| 血と臓物が、すえた臭いだ。
|
| 気が付くと同時に、鉄扉の奥から不気味な悲鳴が聞こえた。
| 得体のしれない巨大な獣が、断末魔の声を上げるような。
|
| 人間の声から出た音とは思えぬその絶叫に、アリカは全身を身震いさせた。
| つま先から、髪の一本一本まで、全身くまなく熱が行き渡る。
|
| 聞きたい。壊したい。
| げらげら笑いながら拳を振るい、あんな声を、上げさせてやりたい。
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_,､-‐'"´｀l
_,､-‐'"´: : : : : : イｊ
／: : ／: ／: : : : : |⊥ｌ
／: : ／: ∠＿＿＿__| Yｊ
／: : ／: ／: : : : : : : : : : ヾj
_ ／: : ／: ／__Oニに)二二二〕
∠─二二:／:.:.:.:.:.:./ ＼＼: : : ヽヽ
｀￣ゝ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡_,,,,,,,ヽ_＞:.､_:.) ）
､_/:.:.:.:.:.:.:.γヽ:.:{ "´ ーｪ冫"〈` ｰ´
ヾ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.!{ｿ ｝:｝ ´ ヽ, ……大丈夫か？
彡、:.:.:.:.:.人 ｿ:.:ﾐ "ｊ´ やめてもいいんだぞ。
ゞｰ--ミ ｛:.:.:ゝ、 ´￣」
| ヽ彡彡 ヽ
／´ ￣￣￣ ｀ﾍ､、＞ｰ--- ′
___ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ∧:ヾ＝==┐Tヽ
|´￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:::::::ﾍﾞ ─┐|i |::::ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:.::::::::ﾍ─┘|l |::::::ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l :::::::::ﾍ、_| !l |::::::::ﾍ
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／´:::::／:::::::::::::::::::::::::::::::ヘ;:::::::::::::::::＼＼
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| カクリコンの心配、アリカは紅潮した頬を隠すように首を振った。
| 彼は勘違いしている。大いに間違っている。
|
| アリカは胸の奥で舌なめずりする『蒼天の青玉』を抑えつけ、
| 『医者』の嘴を見上げた。鷹揚に頷いて、医者がノブに手を伸ばす。
|
| ……ドアの向こうは、地獄であった。
|
| まず最初に感じたのは、熱。
|
| 真夏の日差しを浴びながらも、窓を目張りされた部屋はサウナのような温度になっており、
| 猛暑の影響で40度近い室温になっていた。
|
| そして、10畳ほどの空間は薄暗く、二桁以上の人間が存在した。
| 湿度もまた無暗に高く、全身に纏わりつく粘液のようになっている。
|
| 全身から汗が噴き出す。
| それは、暑さのせいだけではない。
|
| そして爆発的に漂って来た異臭のせいだけでもない。
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／'´￣ __｀ヽ __ ＿
〃 ／.:.:.:.::｀´.:.:.:.＼:.:｀ヽ―ｧ
|! /:/.:.l:.ヽ:.:＼:.:.:.:!:.:ヽ:.:.:.ヽ:ヽ
l /:l:{:.:.:l＼ﾄ､:.:.ヽ:.:|:.:.:.l:.-‐ハく
{:.ﾑト-` '⌒｀丶l､!:.:.:.|:.:/.:.:.:ﾄ､〉
ヽlr;=､ r;=､ ノ j:.:.:/.:.:.__:./!〈:〉、
l lj {j /／/.:/r､V ハ:〉
/! ' ､､ '´ 'l:.f l-'/ ∨〈〉
|/ヽ ＿ U ,ヽ!ｨく 〈:〉〈:〉
,r‐ｧ‐_-＼ﾞｰ' ／ ,ﾊ_ 〈:〉 〈:〉 ……すごいにおい。
//´/´／ﾉ__＞‐＜＿ ／ /:!ｰ―'-､':〉
〈 ' / /´: /: : | ／ヽ /: :| : : : : : ヽ、
ヽ ヽ :/-一!:::|::::::ヽ/＼: ! : : , -‐-､!
,.-‐i _,.⊥:|: ／::::l:::::::::!: : : :〉: ／ : : : : j
!ｰ-｀ﾆ´┐ l／＿::::|::::::__|: : /:r' : : : : : : /
|: : : : : : :l !ヽ￣ヾl_/,r‐'!: //: :／ : : : /
!: : : : : : L_!: :｀ﾄ､_|::::::, ┘'/／: : : : : /
l : : : : : : : |: : : !_ T´: : :／／´: : : /
j: : : : : : : : !-‐'l:ヽ｀|｀T/／ : : : : : /
/: : : : : : : : j : : |: :} l lﾉ' : : : : : : :/:!
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| アリカは呆然とつぶやいた。
| 血と肉と汗と涙。糞尿と、何かが焼けた様な臭い。
|
| そして我慢がならないのは何らかの香草の匂い。
| 甘く、柔らかく包み込んでくれるような血臭に、反吐が出るようなさわやかさが混じっていた。
|
| 室内には、所狭しとよく分からない機械が置かれ、
| 天井からは無数のフックが降りていた。
|
| そのフックの大半にはなにやら悪臭を放つズタ袋がぶら下げられている。
| ズタ袋の半数は、身じろぎ一つせぬ肉塊であったが、残りは怨嗟や呻き、助けを求める声を上げていた。
|
| ドアが開いたことに興味を示したのは、機械の一つの前に立つ小男ひとり。
|
| ぶら下げられた者たちは、他者に興味を示せるほど意識がなく、
| 自由に動けるもののほとんどは、おのれの作業に没頭していた
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:.:/:.:.:.:.:イ.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ::.:.:.:.:.＼:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.!.:.:.:./ |::.:.:|::.:.:.:.:.:.::..| ヽ::..:.:.:.:.ヽ､:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:!.:.:./ l::.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ＼::..:.:.:.:.＼_::...:.:.:.:.:.:.:.ヽ:..:.:.:.:.:.:.
l.:.:/ l:.:ﾄ::.:.:.:.:.:.:.:.:| ｀ ｰ :_::.:＼ヽ::.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:
:./ﾄ ヽ!ヽ::.:.:.:.:.:.:l ｀丶ヽ ＼::.:.:.:.:ﾄ::::.:.:.:
ﾄﾍﾄ ＼:::.:.l:.! ｀ヽ ＼:.:.:|ﾊ:.:.:.:
l ﾄｨヽ ―--､-..､_ ＼:{:{ _ ..-zｧ=― ヽ.|ｲ:|:.:.:.
ヽｰ r ｀丶､ミ:.､＼、 ／;:∠´ ｀! |.:.:
. ＼ヽ ｀ ｰ｀ヽ ‐´二´ ﾉ /}:l./ なんで？
ｰ､ ＞,､＿＿ﾆ_ - _ﾆ＿＿､z (ｱｲ jﾘ′
,ｨﾊ ´￣￣ ｀ ´ ￣￣｀ /´ /′
ィ ７´/ |. ヽ 〈| ｲjｰ- _
' i ! | ＼ ／ / | | !｀
| ! l 丶､ -＝= - , イ / ! | |
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| 作業……そう、作業である。
|
| 特別な感情を込めずに、四人の人物が黙々と作業をしていた。
| その作業が、思わず目をそむけたくなるほど凄惨なもので、アリカは高鳴る鼓動を抑えきれずにいた。
|
| 自らの小ぶりな胸を、爪が食い込むほど握りしめ、アリカは生唾を飲み込んだ。
| 四人の異形の人物が、裸の男女を拷問していた。
|
| 四人を監督していると思しき子男と、異形の四人は同様の衣服に身を包んでいた。
| 頭部を覆う黒い布と、黒のパンツ。上半身は裸。
|
| 中世の処刑人を思わせる姿である。
|
| しかし彼らがその筋骨隆々の肉体に玉の汗を光らせながら行うのは、斬首ではない。
| 拷問である。
|
| 四十台と思われる男は、巨大なガラポンのような器具にくくりつけられていた。
| 四肢を後ろ側に縛られ、何故か全身びしょ濡れになりながらゆっくりと回されている。
|
| ガラポンの下部には巨大な桶があり、桶には水が満載であった。
| 男はゆっくりと水に入れられ、一分以上かけて引きずり出される。
|
| これを繰り返されているようだった。
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:.:.|/ ヽ:.l ヽ::.:.:.:.l ｀ヽ:＼ ＼::.:.:.:.:l ﾊ:.:.:.:.:
トﾍﾄ ＼ ＼:.:ヽ ｀ ＼ ＼:.:.:|j::::!:.:.:.:
l ﾄｨﾍ￣ ｀ ＝､- ､ ＼:ヽ , z‐ﾃ￣ ヽ|ｲ::|:.:.:.:
ヽ´小 ＿.≧ヽ::＼ 丶＼ ／;∠-＿＿ j１:|.:.:.:/ なんで？
. ＼ヽ. l{ 丁7::ﾃ.ミーヽ _ ィZイ,.イ::ｧ-ｲ ﾘ l::l.:.:/
ｰ､ 丶ヽ辷ソ ヽ /´ヽ:辷ノノ (ｱj:.:ﾊヽ
,ｨﾊ ￣￣ ￣￣ //／ !}
ィ ７´/ |. ヽ 〈| ｲイｰ- _ ﾘ
' i ! | ＼ ／ / | | ,ｲ｀
| ! l 丶､ -‐ __‐- , イ / ! | |
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| 女の方は凄惨であった。
|
| アリカに分かるのは、まだ若い、十代の全裸の女性が、全身から血を滴らせていることであった。
| 彼女は鉄製と思しき椅子に座らせられ、足と腕を枷で拘束されていた。
|
| その指という指には、おぞましい事に針の如きものが突き立てられ、
| ゆっくりと血が滴となって滴り落ちていた。
|
| 女はもはや精根尽き果て、何らかの刺激を加えられるたびに痙攣し、
| 短くは呻くもののそれまでであった。
|
| 対して男はまだ抵抗の意を示し、悲鳴を上げ、懇願していた。
| 水責めをされているため、その股間を濡らしているのが水なのか尿なのかは判別付かない。
|
| アリカは、これ以上の描写は要らないと思った。
| ただ、鋭く冷たい目で『医者』を見た。口を開いた。
|
|「なんで？」
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感覚にがこそばゆく→感覚がこそばゆく
>>620
子男→小男
かな
また地域差が出てきそうなｗ
おおっとありがとうございます。
よろしければお名前を。
>>624-625
そうです。拷問の車輪を説明するのに悩んだ結果、ガラポンになりました。
こうですか？
~ﾍ{ ｘzォ=ｭ､ }｢ハ
〕トｚア~￣ ~｀ヾ￣ム
7f´ ＿＿＿ ｒア
}f 厂￣ﾏハx-{_リ 彼らは、不幸にも悪魔を目撃したものです。
ﾊ, 八 __人_7⌒ ﾏ! 彼らは異能を発現する恐れがあります。
[〕ト。＿ ⌒ﾄz ｀¨⌒ｱ _ ＼
￣〕ト。＿≧z_人 ｚｲ ヾ≧､ ー
､ ⌒ﾍxイ ､＿ ミ ､
＼ xｽ⌒ﾍ ￣＿−ｭ､_ ＼
ﾄ､ ､ zｱ^ ヾｒ´￣ ￣ ＿
＼ ｀ア^､ _ノ ＞ ｀マｚ､ !
ｽ{ ー≠ﾍ ー ヽ｀ヽｊ
ミヽ ｚｭ､ｲ｢ ヽ＿ ＿j!
}7､＿ ￣人￣ ヽ
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| アリカは拳を握った。腹の内側で、熱い蜜がうねる。煮え滾る。。
|
|「生命の危機に際して、異能は発現しやすいのです。
| だから彼らの肉体を破壊し、死する前に異能を発現したら異能者。
|
| 人類の敵としてしかるべき死を迎えさせます。
| 最期まで異能が顕れねば哀れな子羊。我々は彼らの為に涙を流し、死後の安s……」
|
| 『医者』は最後まで喋れなかった。
| アリカの拳がその張りだした嘴を掴んでいたのだ。
|
|「お放し下さい」
|「嫌だ……あなたたちは無茶苦茶だ」
|
| 『異端審問官』の所業は、アリカの想像を超えていた。
| 看過できない。許せない。
|
| 拷問に対して気分が悪くなることを恐れられていたが、
| 誰も、アリカが『異端審問官』を攻撃することを警戒していなかった。
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{: : : : : j |:ﾊ: : : : :/ {: !ヽ: : :ハ: : : : : :i: : : : : : : : : : : : : : : :
'; : : : :人 |l '; : : :i ー!:|､_ ＼:l '; : : : : |i: : : : : : : : : : : : : : : :
ハ: :Y }ﾊ | ヽ: : | ヾ｀ヾ､ヽ. '; : : : ! !: : : |: : : : : : j: : : : :
{: : : : :l ｌ: ;', ! ＼! ｀ヽ､ ヽ: : ! l: :ﾄ: j: : : : : /|: : : /:
Y : : : j | ﾊ', ＿＿＿ !ﾊ ＼! ヽ! ｀|: : : :/: j: : /: :
〉 : : ﾉ l:j l:', /／￣￣＞ｭ､｀ヽヾ＼ ｀ !: : /: : l: :/: : :
j: : : : i j/ |:} i/ ,ィ´ゝｧ' ヽ､ﾊ Y}ｊ ｌ : / : : j /: : : :
{: : : : ﾚ/ !| /::｀'／ { ｊ}､ヾ_／ | /: : : ://: : : : :
ﾉ : : // |! ヽ_ゞ' ´ ヾ __ -ｊ/: : : : : : : : : : :
l : : : j´ / , イ´: : j: : : : : : : : : ; : : : /l
,j: : : / / イ＼ j: : イ: : : : : : : :／j: : :/ j 人を守るために、
フ: : : :j ＿ __ ｌ /／ ｊ: : : : : :／ ﾉ: :/ / 人を殺すの？
': : : :ノ 、{_ ヽ ＼ i l| ﾊ /: : : :／ /／ /
: : /´ ｀ヽ､_ヽｭ , -――' ﾊ! イ_: ／ ノ
: ﾉ ｀ ー― ｀ー' ｀ ｰ' ﾘ|! ￣ｌ
´ l / ｌ }
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|「百人の為に一人を殺す。もうお伝えしましたでしょう」
|「本当はそれだってヤなんだけどね……」
|
| アリカの双眸が火を噴いた。
| 鉄をも溶かす灼熱の怒りに気押されたか、『医者』が身じろぎする。
|
|「こんなこと無意味じゃないか！」
|「無意味ではありません。牙無き無辜の……」
|
|「『可能性』を恐れてその『むこのたみ』を拷問して！
| 結局なんにしても殺しちゃうんでしょう！？」
|
| 『医者』が言葉を詰まらせる。
| 結果は死だ。拷問の中で、異能を発現させなければ尊厳ある死。
|
| 異能者であったら？ 人類の敵として討ち取られる。
|
| 外から、行使者から見れば大きな違いなのだろうよ。
| だが、拷問され殺される人間からしたらどんな差異がある？
|
|「許せない」
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ｲ }7ニ{ ﾇ{ ハ
ハ }非ｲ 7/ }!
|! }ﾄx ＿＿ﾉﾆﾐｚ＿＿ ｚｲ{ ﾊ|
|! }ﾄx ､ｚvy〜ｧｫZ⌒Vyｲ〜ｚｧｭx7ア､ヾ
}} }トｒ'￣~~´ ｀ ｚ八x＿ ＿ {ハ } ﾑ
|! 7{ 7ｫァ=―､ｭ〈´ T77ア￣ マ ヾx レｲ
ｊ|! 7{ /ﾑ7 Ｙﾊzxy｣イ{! ﾘ ｊ7 ７ﾘ
ﾏ ハ 八 ﾉ´ハ￣ｊﾄｚ≧ｭ＿ノ ｲ{７スﾌ
ヾ 〕ト､ ≧≠ Z｢ | j!Z７ ｀ヾ{ニニ イﾊ しかし、これは必要な行為なのです。
}≧ｭｘ＞ ｚイ ｒ ! | ｊ/ _ノイ 人
{! ヾ＼｢{､ ﾏ ! |/ /／ニニ ｲ }
丶 个､ j! //ニニｊ イ ／ヽ
V/ _｣! ハ {!ニニニ） ／ /
|′ニ! } /ニニイニ≠ 人＿
ﾏ }! ＼ /ニ≠´ニイ イ￣ ｲ{
Y ﾆ} ＼ ,ｲ イニニ≠´ イ￣￣､
ノ イ ＿ニ イニ≠´￣ ￣￣ ≧､
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| 瞬間、『医者』の嘴が爆発した。
| アリカが怪力を発揮し、握り潰したのだ。
|
|「おいお前！」
|
| 四人の拷問官を総括していた小男が、手にしたかなてこをアリカに突きつけた。
| アリカは憤然と睨み返す。邪魔をするの？
|
|「どういうつもりだ？ 何をやってるのか分かってるのか？」
|「じゃあ聞くけど、あなたは何をしているの？」
|
|「神の正義に基づく行為だ。悪魔の囁きに屈する人間を救っているのだ。
| 邪魔をするのか？ 『主』のお慈悲を代行する行為を」
|
| 次の瞬間、アリカは血と、得体のしれない液体で濡れた床に全身を打ちすえられていた。
| 握りしめられた拳が、後ろ手に回されている。
|
|「ガアアアアア！」
|
| どこかで、巨大な獣の咆哮が聞こえた。
| それがアリカ自身の雄叫びだと、すぐには気付かなかった。
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,. -‐'"´ !｀ヽ､
,. ‐'´ ! ＼
／ , - '!ヽ. ヽ
／ / -=l }-l ヽ
／ ,r _, -‐ l ヽ､!ﾚ l ､ ヽ. ',
〃 ,ィ／ ヽ、 Y / ヽ ! l
〃 〃 _,,.. ニ-――-ヽ! l
〃 / _,. -‐ '"__ ,,.. -‐ ''"￣｀`l r'
, - ' / r'´!_, -‐ '"ヽ ヽヽ l!j
ー ''ヽ r_´ヶ'くヽ､,__ ヽ ヽヽ _,.ィj!
l／ ﾄ ｀`_ｰ_=_ｰ_ー‐_''三‐r'1 ） 落ち着けユメミヤ！
ノ __ f 〃ﾆ=rｭｰ,ｰ￣ | `"´ l Y
く､ ! ,､l l. ￣／ | ! l
｀ヽ,l l、!l ! '´ r_-､__,r |l_
,へ ヾl '､ __ ,,,,.. --‐ l ヽ
/ ,ィ`ｰヽ. ヽ ,,-, l_ ',
/ r .|､ヽ ヽ｀､｀ﾌ " ﾉl '､
_ ノ l ! ＼＼ ヽ￣｀ヽ=- ＿＿_ ／ﾉ | i ヽ
-‐ イ/ ヽ! ｀ ‐｀_‐- ..,,＿＿ _,. ィノ,､ l l ヽ
‐'''7 ! ヽ ､ lｰ-｀＝=ｰ-, ! /´／,ｨ!!ヽ! , -､ヽ
l l _ヽ＼ ヾﾆl≡! l !. | | |／/ ! //｀ヽヾ
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| カクリコンの叫び。
| 落ち着いていられるか！？
|
| 『医者』だけではない、小男。ほかの四人の拷問官。
| そしてジェリドとカクリコン。全員アリカと同等かそれ以上の実力者だ。
|
| 八人を叩きのめして、ここにいる人たちを救う。
| そんな事、物理的に不可能だ。
|
| でも、だからって。
| どうして諦めていられるか！？
|
|「言って落ち着く奴じゃねえよ」
|
| ジェリドの呟き同時に、丸太みたいな腕がアリカの首に巻きついた。
|
|「だから落す」
|
| ジェリドに抑え込まれ、もがくものの振りほどけず。
| 次第に呼吸が苦しくなり……アリカは意識を失った。
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／;:;:; ,.;:;:ﾉ｀'､ ,.';:;:）`'"ﾉ´ ）;:ヽ
.／;:~`ヽ,.,.;:;:;:;:;, ' ;:;:;ヽ .／;:, ", ''" .''") ;:;:＼
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',;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!| |;| そいつをどうするつもりだ、『武僧』？
/` ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, '" ` '''‐;|| l;,'
, "ヽ;:､,,__ﾞ`'' ｰ-- '" _,,,. , '"~:| ;;;:l` 、
.／;:;:;:;:;:;:;::ヽ､;:￣ﾞﾞ`"ﾞﾞ￣;:, '" ;:; :| ;;;:| ;:＼
, ";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ ー- -- '";:;: ;:;: :| ;;;:! , -`,
/` ､;:;:;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;:;:;:;:; ;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;! ;;:!, ' ', i
' ＼;:;:;:;:; ,.;:;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;, -‐-､_,, -{ノ`'ｰ- ､!;;;ｌ
! ／;;;:､｀ ''''-ー '"~ﾞ`ー-'" ｀.{_, - ､ .i ',
./ , " ;;;i;ヽ __,,,,, ﾉ ヽ ,,,,, __ _,;;; '{, -'' ､ ,! ﾉ
.,' '" /;;;!｀'' - '"´ 丶､r‐ ` ､'" !/ '''ｰ ,! ',
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 小男の問いかけに、ジェリドは無言でアリカを担ぎあげた。
| 一歩下がり、代わりにカクリコンが前に出る。
|
|「まだ小娘だからな。ちょいと錯乱したに過ぎんさ。
| それにこいつは『血族』の小隊長でもある……見逃すよな？」
|「見逃す理由があるか？ ん？」
|
| 小男が、覆面の下の金壺眼をいやらしく細めた。
| かなてこを両手で弄び、ねぶるように失神したアリカを見上げる。
|
|「オレらもこいつと同意見だってことだよ。クソ野郎」
|「ア？」
|
| 小男とジェリドの間に、すさまじい殺気が交錯する。
| しかし、片手で砕けた嘴を押さえた『医者』が止めに入る。
|
| 小男は舌打ちをして背を向けた。『医者』は、モズグスの一番弟子である。
|
|「我々の考えに同意していただけずに残念ですと、お伝えください」
|
| 実に悲しそうなその言い草に、カクリコンは眉をしかめ、ジェリドは激しく舌を打った。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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煮え滾る。。→煮え滾る。
おおっと、ありがとうございます。
よろしければお名前を。
この手の奴を同様に悪魔に操られてるかもってことで拷問してどんな言葉を吐くのか見てみたいねえ
魂を救おうとしてるからなあ、議論するだけ無駄というか…
『主』を信じているから大丈夫だ的なことを言うか、女騎士のように命乞いをするかだと思います。げへへ。
☆ 『異端審問官』は、目撃者を拷問して殺してます。
☆ 「拷問して死んだらパンピー。死ななかったら異能者」
☆ 「異能者殺すべし。慈悲はない」
蟻 これはちょっと看過できないなぁ。
且 じゃあ、ジェリドがアリカの腕をひしいで受け身も取らせずに押し倒すよ！
ω ちょｗｗｗｗなにしてやがんだお！
且 そのまま絞め落とす！
蟻 おねがいしまーす。
∩ カクリコンが前に出て、アリカが錯乱した詫びでも入れるか。
☆ お前ら……NPCを勝手に動かしやがって……。
☆ 面白いのでそれでいいや。
☆ あんまり強くないですよ。
☆ ジェリドとカクリコンがスキル改造の賢い中ボスで、レベルは+10くらい。
☆ 《ラクカジャ》《スクカジャ》《メディア》《破魔斬》《なぎ払い》を共有で持ってて、
☆ ジェリドは《三連射》《食いしばり》カクリコンは《フルオート》《カバー》って感じです。
ω 賢い？
☆ はい。殺すつもりで戦術組みますんで、戦闘になったらまず蒼星石が死にますね。ジェリドの《三連射》で。
且 敵に回したくはないなぁ。
∩ 『異端審問官』は？
☆ 『医者』と小男が出現値C（レベル+11〜15)の中ボス。
☆ 他の四人は出現値B（レベル+6〜10)の中ボス。
蟻 ……た、タイマンなら勝てる？
☆ 『医者』と小男には難しいでしょうね。
あんなかっこしてるのに…
ミ}＼＼＼ヾ 厶イ∠二ニ=ミﾒ
爻:::::::::::::ヾｿ/ 三ニ=ミ ﾐ
彡:::::::＞ ､}/ッ／／彡 =ミ ﾐ
ﾊ::::/ 三ﾆ=ミ ヽ
,::::{ ｀ﾞミメ _ヾヾ
{:::::... -‐==ミ､ ∨:/ Ｖ/
. γ⌒V ∠ rtッｰｧ ／ V 勹 }〉
. 弋 ,¨ヽ{ ヽ｀¨／ ノ /
. {｀7 ゝ _.ノ¨´ ﾐ|ｰ ´ﾄ ……で？
V// _ ＼ ､ミ:! !:::, :ゝ ___
. ゝ-─ ' ｀ﾞミヽヾ| |:::::, : :, : : ＼＿＿
ﾊ ヽﾆﾆ=ｰ一 ヽﾞミ ) |:.l ::, : :, : : : : : : : :
/ ::::,｀ ー‐ ´ ｀ﾞミ／ ,.:.:|:::::, : :, : : }: : : : :
..:─┘ :::::,川 i i、ヾヾ／/ ／:.: | :: }: : :, : : : : : : :
. ／::::::::::::::::::::::::ー─‐ :: ´: /／.:.:.:. /.:.: ,: : :.}::::::::::::::::::
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 丸メガネをかけ、枯れ草色の髪をした壮年の神父は、微笑めば柔和なのだろう。
| しかし、鋭く細められた双眸から迸るのは、気の弱いものなら気を失いそうなほどの気迫。
|
|「カクリコンよ、こりゃあ始末書じゃあ済まされんかな？」
|「そう思うなら軽口を慎んどけ」
|
| 二人の若い『武僧』は、軽口を叩きながら、怪人と向き合った。
| 二人はまだ二十代前半だが、神父の気迫に恐怖の片鱗すら見せない。
|
|「『それ』は、あのユメミヤの孫だぞ？
| 『異端審問官』どもの馬鹿騒ぎを見て黙っていられるはずがあるまい」
|
|「そいつは、確かに想定外でしたよ」
|「オレは予想してたぜ」
|「だったら最初から止めろ」
|
| 予想していたからこそ、自分で落としたのだ。
| そう言いたげに、ジェリドは肩をすくめる。
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人 ｌヽ-ｙ' (´ ,ｲ ! !: : j ／ｌ ヽ ＿__ヾﾊ_, ヽ´: : : : : ; : - / ／
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| 迸る殺気と、頭上を通り越す会話に、アリカは呻きを上げた。
| ここはどこ？ なにがあったっけ？
|
| 上手く頭が回らない。どうして寝ていたんだろう。なんだか体が痛い。
|
|「ユメミヤ、目を覚ましたか」
|「！！」
|
| ジェリドの声を聞いて、アリカは反射的に跳び上がった。
| 空中で身をよじり、構えようとしたところで激しい衝撃。
|
|「きゅぅ」
|
| 顔面を低い天井にぶつけ、アリカは高いとは言えない鼻がさらに低くなるのを感じた。
|
|「落ち着けよユメミヤ」
|
| 無様に落下するアリカを、カクリコンが受け止める。
| 思ったより天井が低く、アリカの体の反応が良すぎた。
|
| アリカは何が何だか分からず、とりあえず危険はなさそうだと判断した。
| 体の奥底の『スイッチ』を切る。
|
| 二カ月の訓練で、アリカも能力のオン／オフが可能になっていた。
| だが、どうしてオンのままで寝てたんだっけ？
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／::::!:::::::::::｀＞..、
／:::::ノ:::;::＼:::::::::::::::＼
/:::::::::l::ｰ┼‐::l:::::::::::::::::::ヽ
,'::::::::::人:ヽレ::ﾉ:.:.:｀ヽ;::::::::::ﾍ
l::::::/.:.:.:.:＞-く__:.:.:.:.:.:.:.ヽ:::::::::'.,
ﾉ::::::レ′二二二ニニﾆ｛_｝::::::::ﾍ
ム::::{｛ 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:／／ﾄヾ､::::::ヽ
｀￣j＞､,,,ニニﾆ´..,､≦¬ ゝ:::ヽー''
彡::!´￣ﾟ｀! ´￣ ﾟ￣ 〉ヘ::::ｿ
ヾ{ﾍ j l l.6｝彡 とりあえず、顔は拭いておいた。
い `" ´ l l_ノ" 服は女手がないからそのままだがな。
ﾐ! ´__￣￣ ｲ:ﾉ|
ﾞ!、 彡.:l
_,,ｲ!ー──一"￣ __:;ﾄ､__
/¨T"´::i´¨ヽ.v.==＝＝"´.:.:.:__::ノ:ヽ.
//:! !: :: :{a ]:.| | |:.:.:.:.「:=aメ´;.:.:.:.:.:.:.:.:'.,
/⌒ﾑ､＿___//.::| |./ノＫ_:.:.| | |:.:.:.:└／∧ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､_
_/ /:::::::::::／.:.:.:::| |i::::::ヽ｀ｰ! ! !...,､／／:.:. ! !:.:.:.:.: ／／:::｀:::ー:-､／￣＞､
/ 〉ｰ′::::::く:／ :::: | |:::::::::::冫〃:::／／:.:.:.＜| |:.:.:／／::::::::::::::::::::::/ ム"´｀:ヽ
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| カクリコンに言われ、上着が海老茶色に染め上げられ、パリパリになっていることに気がついた。
| フラッシュバックする風景。
|
| 『異端審問官』どもの所業。拷問行為。
|
|「ジェリドさん！」
|「落ち着け。後感謝しろよ？ ここまでおぶって来てやったんだ」
|
| アリカはジェリドの襟首を掴み、握った拳に力を込めた。
| 手が白くなるほど力を込めるも、複雑な心境から殴るに殴れない。
|
|「ちなみに、奴らにケンカ売って、無傷で帰ってこれた。オレのおかげだな」
|
| アリカは右手を振り抜いた。右ストレートがジェリドの顔面に突き刺さる。
| 異能は込めていない。ただの女子高生のへなちょこパンチだ。
|
| ジェリドは膝をつき、鼻血が噴き出る鼻を押さえた。
|
|「あ、ごめん。つい」
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/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
} : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
ヽ /⌒ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
} / ∨ : : : : :., ⌒ヽ : : : : : : : :/
） / γ v : : ／ l : : : : : : /
. く}ﾊr‐:..､ { 〃ｰ一' l : : : : : /
￣￣:二ﾆ =‐- { l「｀ヾﾍ l: : : : :/ ……てめえ！
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:::::::::::::::::::::::::/f 7:::: / /斤::::|::::::::::::::::::::::
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| 激昂するジェリドであったがアンデルセンの一睨みで黙る。
| 苦笑するカクリコン。
|
|「アンデルセンさん……あの」
|
| だが、アリカは黙った瞑目する神父に目を向けた。
| 『異端審問官』の所業を見て、揺らいでいるのだ。心が。
|
|「小原も言っていたはずだし、オレも、モズグスも忠告はした。
| で、分ったろう？ オレたちゃあ『主』への信仰のためなら何でもする」
|
|「うん」
|「どう思った？」
|
| アリカは口ごもった。反感はあったが、途中までは納得できた。
| 枷のない、欲望で暴走した異能が危険なのは、アリカにも理解できる。
|
| 異能を殺すことで、より多くの人を救うって言うのも分かる。
| 異能になるかもしれないから、悪魔に接触した人を殺すのは……。
|
| アリカは歯が砕けるほど食いしばりながら耐えた。
| 論理は分かる。
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,ｨ'´ ｀ヽ
,. ----{{ ､ ヽ.
,. '´.:.:.:.:.:.:.:.―‐一- ､ l!
__ ,.-_､_ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＼:.＼ ﾘ
,r_ﾆ´ｧ='´_ノｿ.:.:.:.:.:.:.:/,ｨ:.:.:.:.＼:.:.:.:.＼:.ヽ:ﾍ
_,rァ'´__ノ.:ノ´ ﾊ.:.:.:.:.:.:.:|:| !:ヽ.:.:.:.:.＼:.:.:.:ヽ.:.!:.:!
_/ノ _/.:ノ´ ﾄ､ヽ:.:.:.:.ｲヾ ＼!`ー--＼:ﾄ､ﾍ!:.:|
r'ノ r'´/´ ﾄ､`__:.:.:ｲ｀`''ー‐---ノ _,斗ﾍ:|:.:l
f/ r‐'/´ __ ﾍ:/fゝV､ ｨ云ﾊヽ 伝ﾊlﾘ:/
. fl ﾉ／ {{ ｀ヽ＼ヾ !ﾄヽ弋zｿ ｀´/ｲ/
!|f.:j ,. -､__!ヽ__ /! jﾞｰ||､ ' /､ もやもやする！
ﾝ:〈 / L_／／:::::ヾ＜＼ ﾘ ＼ ^ ／}} i
!.:/､ / /:::::::::::::::ヽ_7ヽヽ.＿_＞ - '´┐ ﾘ ﾉ
ハヾヽ L_-一'!::::::::::::::::::::::::}ｰ} ﾊY ／ {,. -､
|:/ ヾヽ._)／|::::::::::::::::::::::::に | /ﾞ=ﾍ!'_,. ‐''´ ヽ
}:ヽ ｀{ l::::::::::::::::::::::::::}¨}-く::山:ﾊ _ _ﾉ
ﾍ:〈 ﾞｰ､,ﾊ::::::::::::::::::::::::!ｲﾍ ヽノ l|,. ‐''´ (´
{:.} /ﾉ!:::l:::::::::::::::::::::::::7! ヽ ＋ ||￣＿_ﾉ
ヾヽ ヾi|::::|!::::::::::::::::::::::::| ヽ ヽ._ ,!jﾍ´(:l
ヽ:! //!:::::!:l:::::::::::::::::::::::l ｀ｰJ ﾚ |‐':l
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|「『お前に『教会』は合わん。『血族』がお似合いだな』……ハッ！」
|
| 急にゲラゲラと笑いだすアンデルセン。
| 鼻血の収まったジェリドとカクリコンがぎょっとする。
|
|「ユメミヤのババァはそう言った」
|「ばっちゃが？」
|
|「ああ……だから、お前は『血族』に居ろ。
| 人との関わり方も、神との関わり方も。『血族』で学べ」
|
| アンデルセンの口調は厳しかったが、その中に優しさを見いだし、
| アリカは素直に頷いた。
|
| 『異端審問官』への感情は、曖昧で、考えるだけね胸が悪くなりそうだった。
| しかし、噛みつくだけの気持ちは、もうなくなっていた。
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考えるだけで
おおっと、ありがとうございます！
_ rー､rー ､＿ _
_ ノ／ ￣ ￣＞―´‐｀‐ ､＿ _ ＿_ __
/ノ´ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:＞､ー｀┴￣'-ー‐ ^ー｀-r_- ､
,.ィ'´ ,. -‐ｧ'7:.:￣:｀ヽ:.;.:-‐:.:/__:⊥ -- 、 ｀ ｰ'r 、
lノ ,.／ /:..::.:ィ:.:￣:｀:.:.:.:.:.:.:.:._:.:.:.￣:ヽ￣ ｀ｰ､
/ﾉ {（ |:.:.ｨ:/:.:.l:l:..:.＼:_:.:.ｰ:､＿＜_￣ {j_
rｧ'´ ｀ ! !{:ﾊ:..:N｀ヽ､:.ヽ｀ヽ､ヽ}/ j_,ヽ
ｨ' ７´ r_{┴_ミ{ _, ｀ヽ!_-‐ヽ7
'′ ,／ﾍヽf7:ぅﾄ ｀ィ:ｫjゝﾊヽ
//-― ﾊ ￣ i ￣ /ｧ‐-l! ……。
l! l ヽト , - ､ ／/ ヽ
| ヽﾄ｀ ー ７／ }
i l l ￣ / /
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| あの後、借り物の尼僧服に着替えたアリカは一旦家に帰った。
| 借りた服は胸があまりすぎで、しかも丈が長すぎた。
|
| 帰宅して制服に着替えたアリカは、すぐに家を出た。
| 定期券を握りしめ、通い馴れた道を歩き学校へ。
|
| 考えても分からないなら、考えないようにしたかった。
| その結果、アリカが思いついたのは体を動かすことであり、
| 『血族』の訓練場には行きたくなかったので、学校の空手部に顔を出そうと思った。
|
| しかし、そこで見知った顔に出会い、じっと見つめられたアリカは言葉を失った。
|
|「学校に行くのか、夢宮アリカ」
|「……そのつもりだったんだけどね」
|「何か悩みがあるのか？」
|「……うん」
|
| 彼の瞳は刃の切っ先か、銃口のようだ。しかも、達人が使う。
| 狙った相手の急所から狙いを外さない、鋭い鋼色の瞳。
|
|「せっちゃんは……」
|
| アリカは説明をためらった。
| なんて言えばいいんだろう。
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ヽ､.........＿
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-―‐_‐- ､::::｀ヾヽ::::::)--
,..‐'ﾆ-::'´:::::｀ヽ､:::::::;ニﾆ''-､
,r'ｨ,r';r::´::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､ヾヽ
,/' //:::::::::;::::::::::::;:ィ:::::::::::::::::::::::ヽヾ､
＿//_ノ:::'::::::;::ィ'::;／::::::ﾍ:::ヽ::::::､:::':::lﾞ'
｀ﾞ''ｧ:;=--ｧ‐;;::ィ:´:::::;:rヽ::ﾍ:::､ゝ､::ヽ:::|
i::l:::::｀l:l::l::::i:/::,r'::ｨ::;:ｲ〉､ゝ､'ｰ､'ｰ:::乂
l::l::i::::lllt､:::l:::::i://ノ__,:ノ l':::-､;_::i::､::ゝ
'､l::l::::ll|tj:､l:::iT''ｱ',rj:┬ヽl:::::::;ｸ}:ｲ}
ヽ:::､::lﾄ乂ヽ､ ´ ゞﾉｨｲ':/::/ /ノ 俺は戦士だ。
ヽ::ヽ ﾉ _,ノ;:ｨ':´/ そうあるべきだと思うし、
ﾉi::ﾍ ｀ ＿_ , ｲ:::::{ そうあろうとしてきた。
ゝ｀i ､ ｰ ｀ ,／ lﾑ:::l
' >イﾑ-‐''´ l;＞ヽ_
,r‐t..f:´rﾞゝﾚ ,..‐:´::::::;::::ク､
,r‐'''ヽ:::＼::::::｀ヽ‐::':´:::::::;:ィ'::::::::::::::|
./.l ﾉ::::::::::‐=ー::::'''';:‐::´:::::::::::::::::/ ヽ
/ ! l:::､:::::::::::::::‐:'::´::::::::::::::::::::::::ノ ヽ
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| 不意に、彼が。聖永刹那が口を開いた。
|
|「世界は歪んでいる。俺は自分の信じる神の為に戦う。
| 俺はそんな戦士で、そしてその先に俺が目指す理想が、ガンダムがあると思っている」
|
| 相変わらずの断定的な、そして結構意味不明な言葉。
| しかし、今のアリカには強く響いた。
|
| 刹那の自信に満ちた言葉が、ひどく羨ましい。
| 重力に抵抗する彼のくせ毛が、歩くのに合わせてゆっくりと揺れる。
|
| しかし、刹那の瞳は揺るがない。
|
|「悲しみに満ちた世界から、悲しみを根絶する。
| 最終的には世界から戦争と貧困をなくすこと。戦争根絶が俺の夢だ」
|
| 知っている。ずっと、小さなころからそれは変わらない。
|
|「だが俺は賢くない。マリナ・イスマイールのように、教師になるのが正しくも思う。
| しかし、戦う以外の選択肢が浮かばない。そんな自分を悩むことがある」
|
| 彼だって悩むのか。アリカにはちょっと意外だった。
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.. ....:.r:.:..:‐-.:..::.:::...、
....:..:.: :.:.:..::.:|:.:..:.:.:..:..: :.:..:...:ヽ
rｱ.:..:. :..: :.:..:...:.:｛:.:..:|!:.:..:.:. :.:.:. :.:..:.:.
ノ/:.ヽ :::.: :..::.:::ﾐ´ ＼ｌヽ:.:..ﾄ:..:.:､.: :.:.:..:.
ノﾀi:.: :.:.: :.:.:..:ト´ ,x=＝=＼､＼ｌ＼:.: :ﾊ
ｲﾉ |.: ::ヽ:.::.:.:.}´ , ､ -xl:. :.:i
ｲ { }:.: :.:. :..:.:.ﾐ / 札! l:.: :}
ﾉ／ { ﾄ.:.:: :.:.ﾐ { ﾄｨﾉ ' 仭ｲ:.:/
{Yi }ﾄ ヽ「ミ｀''‐-､ , ｰ レ'
ﾉノ )〈 { 〈 ヽ __ | 先生だよ、せっちゃん。
{Y} {Y} ゝ ､ ＼ ／ ∨ 丿 イスマイール先生。
iタ }〈 l丶 { _／ ／ ＼
{r} {y} l ` . ／
}ﾀ 〉| l Ｔ
{y} ﾏ! ノ ___ ト ._
ﾏ｝ {i}_ - ´／ ヘ l! ｀ ‐ 、
{ﾍ , ´ ｒ´ -┤ -‐ l! ハ
ﾏ! / l -┤ l! ｌ
ｔ} ′ l ｲノ l! |
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「学外でなら問題ない。マリナはマリナだ」
|
| アリカの指摘に対し、刹那は顔色一つ変えなかった。
| なんという詭弁。
|
|「アリカは、俺の悩みが解決できるか？」
|「ちょっと無理かなぁ」
|
| 世界から戦争をなくすにはどうしたらいいかなんて、アリカには分からない。
| 刹那の力になれない事を不甲斐なく思うが、しかし、なすすべはない。
|
|「だが、聞いてもらうことで気持ちの整理はつけやすい。
| 俺は結局ガンダムを目指す以外の道は知らない……夢宮アリカ」
|
| 刹那が立ち止まる。アリカも足を止めた。
| 鋼の色の瞳が、正面からアリカを射抜いた。
|
|「解決はできなくても、お前の話を聞くことはできる」
|「……ありがと、せっちゃん」
|
| アリカは、再び刹那に何を言うかを考えた。
| でも、状況を説明する言葉が浮かばない。
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／､＼
,. -‐´―‐-＜ﾆヽ_
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､＼:.:ヽ._
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿:.:.:.l:.|:.:ﾍ:.:.ﾏY:ﾍ._
. /:.:.:/⌒:Y:´:.:.:.:＼!:|:|:|:.ﾍ:.ﾍ ｀Yﾍ._
_/:/.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:∨:.!:.:.:ﾊ:ﾑ=ミY:ﾍ_
／ 7:.;|:.:|:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､:.:＼:.:.:∨:.:〃 ,辷f7ﾇ 百人を救うために、
〃 !:/:!:.:!:.:.:.:.:.:.:.!:!:ﾊ:.:|ヽ:.:.:Vf{{ ＿__{_／ }} ひとりを犠牲にするとしたら、
〃 .|:|!:|:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.|:|:| ':! |ﾍ:.|_ｌﾘ/::::::::::::＼__ﾉﾊ＿ どうする？
|| |:lﾍ',:.:.:ヽ:.:.:.:.|:|:|､_ﾑ斗イ（_/::::::::::::::::::::ヽ{辷ァﾍ
|! |:| ﾊ:.:.:.:.＼:.!ﾊ! t::ﾃ／::::::::::::::::::::::::::::ﾉ::ヽ }}
ヾv!:/＼:.＼ド=- {:::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::Ｖ/
「ﾒ､ ｀ 下､ ｀ -廴::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::ﾏ__
/:ﾉ ／:＼入了ア´:::＼:::::::::::::::::::ノ:::::::::::::ﾊ:.:L_
. ,レf´::￣／´￣ヽ＼::::::::::／￣￣下､__:::::::::::::::::|｀Y:.}
/ ,ﾑ‐ｧ'´￣｀＼_､ ヽ|:::／ ､＿_ ＼::::::::::::!＼｀辷:､
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| 刹那は眉をひそめ、鋼色の瞳が一瞬、思案深くうつむいた。
|
|「誰かが犠牲にならなきゃならないなら、俺がなる。
| 誰かを犠牲にしなければならないなら、考え方を変える。
|
| 三年前のクリスマスパーティを憶えているか？」
|「うん」
|
| 孤児院でのクリスマスパーティ。
| 子供たちに行き渡るはずのおもちゃが不足していた。
|
| 年上の子がおもちゃを辞退し、対して、一番小さな子が彼にお菓子を渡した。
| 結果的に、辞退した彼はごちそうを多くよそわれ、ケーキを切られ、お菓子をもらった。
|
| アレがあるべき姿なのだ。
| 誰かに犠牲を強いるのではない。皆で痛みを分け合うべきなのだ。
|
| それが刹那の、刹那らしい答えだ。
| 世界から歪みをなくすために、皆が歪みを知るべきだ。
|
| では、どうやって？ 方法は？
| そこまでは分からない、ただの夢に過ぎないのだけれど。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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＼､.._ ＿＿ ヽヽ
丶::;;_￣ ::::::::::: ｀＞.j: :}
, ＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
ゝ-――::':´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ､
. ｀ ｰァ:::::::::::::::::::::::ノ ::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
＿ .. - '´:;ｨ:::::::::_/:::::'":::::＜::::::::::::::::::::::::::::::::.∧.
｀ ー ' /:::::::/｀T::ﾁ:::!:::::::::::i::::::/:::i::ﾊ:::::∧:::::: ＼
/: :i: :ｉ::::::ト廴ﾊ::::::::: ｉ:::/!::/!少!::::::::i::::::::::::::｀::ア
i::::ﾊ:::i::::::ｉ xz≧:::::::::::;/ｨ≦zx i:::::::::i:::::::::::::＜.,.
. Ⅵ V:V:::ﾊ 弋ｿ＼::::{ 弋ｿ /:::/::/::::::::::彡'´ それが許されないのなら。
Ⅵト:ゞ ￣ ﾉ｀ ゝ. ￣/:::ｲ::/::::厂´ なんとしても誰かを犠牲にしなければならないなら。
ハ:::八. ｀ '"／:::::ク
リ ＼ ´ ｀ イ:::／" 俺は犠牲者を忘れないだろう。
ヾ ＼ __,.イ. |ー-､ そして、次が無くなる努力をする
i ｀ ー―― '"´￣ L_
, -‐ィ j．.._ ,. - L＿
. ,. ./ i / i ､￣ ー ..,彡' ／ ＼ _
. i´: :i i .i ､ ｀ ￣ ／ .／: :｀:ヽ
|: :! ! i ー― ｧ '´ 彡'´: :./: : : :.!
|: :! | |_ ｀ミｰ=＝ニ 彡.:'´: : : :.:./: : : : :.!
|: :! | | ｀:ト ､ ＿,..彡..': ´: : : : : : :.:.:/: : : : : :.!.
|: :! | |: : :! | /: : : : : : : : : : :./: : : : : :.:.|
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| 次。
| アリカは背筋が凍り付くのを感じた。
|
| 『異端審問官』は犠牲にし続けることに疑問を抱いていなかった。
| 犠牲を減らす努力を怠っていた。
|
| 次。アリカの胸の奥で明かりが灯る。
| 何か掴めそうだ。そう思った。
|
|「何か分かったかも」
|「それは良かった」
|
| 表情を変えずに、刹那は頷いた。
| 顔を上げる。いつの間にかアンジェラ教会に着いていた。
|
|「寄って行くか？」
|「後で行くかも、その前にエダちゃんとお話したい」
|
| 確認を取りたかった。相談したかった。
| 『異端審問官』とも『武僧』とも違う、しかし『教会』の人間に。
|
| エダ。アリカの親友に。
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自己犠牲に酔うのも結局はオナニーだな
刹那は強いな
審問官と違って正解ではないかもしれんが信じれる答えだ
医者なんて正義に目覚めた異能者が一番性質悪いとか言ってたが
そのまま自己紹介でブーメランが突き刺さってるし
まあ、宗教上必要な過程かもしれないけど、拷問で責め殺しますとか
被害者からしたら普通に殺されるより質の悪い、罰ゲームで御座るよ
だけど、異能者を弔うわけにはいかないから
異能者かどうかを厳正にチェックする
過程というか、結果的に死ぬけど
きちんと弔うことで、魂は救われるからＯＫだよね
っていう、善意と信仰半々くらいの行動なんじゃねえかと
そのまま発現しないまま神の御許へいけなら意味も解るけど
やってることの正当性は誰が証明してんの？ってね
力があるから嗜虐できてるだけでD-Cと何も違わないと言う
独裁政権でもなかなか無い、キチっぷりだわ
意義がどうこうでなくそうすることに意味があると信仰しちゃってる的な
とりあえず人体実験やってから殺そう
発病したらコイツが悪い地獄行き
しなかったら尊い犠牲だから天国いき
そしてオレガンバッタエライだからなｗ
後者を自慰だと言うなら前者は強姦ではなかろうか
.. ....:.r:.:..:‐-.:..::.:::...、
....:..:.: :.:.:..::.:|:.:..:.:.:..:..: :.:..:...:ヽ
rｱ.:..:. :..: :.:..:...:.:｛:.:..:|!:.:..:.:. :.:.:. :.:..:.:.
ノ/:.ヽ :::.: :..::.:::ﾐ´ ＼ｌヽ:.:..ﾄ:..:.:､.: :.:.:..:.
ノﾀi:.: :.:.: :.:.:..:ト´ ,x=＝=＼､＼ｌ＼:.: :ﾊ
ｲﾉ |.: ::ヽ:.::.:.:.}´ , ､ -xl:. :.:i
ｲ { }:.: :.:. :..:.:.ﾐ / 札! l:.: :}
ﾉ／ { ﾄ.:.:: :.:.ﾐ { ﾄｨﾉ ' 仭ｲ:.:/
{Yi }ﾄ ヽ「ミ｀''‐-､ , ｰ レ' かくかくしかじか！
ﾉノ )〈 { 〈 ヽ __ __ |
{Y} {Y} ゝ ､ ＼ 丶 / 丿
iタ }〈 l丶 ヽ_ノ ／ ＼
{r} {y} l ` . ／
}ﾀ 〉| l Ｔ
{y} ﾏ! ノ ___ ト ._
ﾏ｝ {i}_ - ´／ ヘ l! ｀ ‐ 、
{ﾍ , ´ ｒ´ -┤ -‐ l! ハ
ﾏ! / l -┤ l! ｌ
ｔ} ′ l ｲノ l! |
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| 教会でエダを捕まえ、まるまるうまうまと話を伝えたところ、
| エダは大きく、盛大にため息をついた。
|
| アリカの話を、想定していたのか。
| エダは周囲に目を走らせ、続いてゆっくりと立ち上がり、手近な人物に声をかけた。
|
|「酒買ってくるから、ちょっと任せた」
|
| 相手はまたかとか文句を言いながら、エダを送り出す。
| この素行不良のブロンド美女は酒の為に抜け出すぐらい当たり前なのだろう。
|
| というか、業務中に酒を飲んでるのが当たり前なぐらいだ。
| それでよく追い出されないなと、アリカは前から不思議であった。
|
|「コンビニ行くぞ、いくら持ってる？」
|「二千円ぐらい」
|「じゃあ、情報量でありがね寄越しな」
|
| ポーチからお財布を取り出して差し出すアリカ。
| エダは舌打ちして千円だけ抜きとる。
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／::::____:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:／´ｰ-､｀ヽ―― - ､::::::::::＼
ﾚ.::／ ⌒ヽヾヽγ´⌒ヽ＼::::::::',
//:;' ,∠´￣｀ヾ∨ﾆミヾ ｊ、 ｀!:::::',
//::;'./／ｲ/__ノ ヽ-iﾊjﾑヽ､j:::::::;
{ {:::://:://::::::::ヽ__∠:::}::｝:::::iﾄ∨::::::l
ﾘi::/ヘ::ﾘ::::::::::ノ⌒ヽ::::::/::::::}イｊ:::::::::l ……『異端審問官』はな、
,ﾘ/∧ 釗¨¨´ j:、 ｀７￣ / ﾊ::::::::l ありゃあ途上国に送られるんだよ。
i::{/:::ﾍ ∧:}::::::::l
l:::｛:::::i;ﾍ /;;l:ﾉ:::::::::l
l:::::::::::j;;i;ヽ ___＿____ ｲ;;;;l::::::::::::::!
l::::::::::::i;;;l;;;ヽ、 ´ ￣￣ ｀ ／;;j;;;;;l::::::::::::::l
l:::::::::::::!;;;l;;;;;;| ＼ ／;;;;!;;i;;;;;;l:::::::::::::::l
,':::::::::::::j;;;;l;;;;;j `二´;;;;;;;;;;l;;l;;;;;;;l::::::::::::::::l
ノ:::::::::::::::l;;;;i;;ノj }ヾ;;;;;;;;;;;;ｿ､;;;;;l:::::::::::::::::ヽｰ､、
/´::::::::::::::::::::::ム i! ＼ 〉 ヾ＜/ ＞ﾍ:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､_
/:::::::::::::::::::::::::/ i! 7 ノ ∨:::::::::::::::::::::::::::::::::＞､
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| 道すがらのエダの言葉に、アリカは小首をかしげた。
|
|「もっと死体の処理が楽な国じゃねえと、あんな事やってられるわけねーだろ」
|「……つまり、やっぱり『教会』じゃあ当たり前なんだね？」
|
| 暗い声を出すアリカを、エダが鼻で笑う。
|
|「途上国っつーか、仮想敵国じゃあ、偶然得られた異能は誰のものになってどこに向かう？」
|「……？」
|
| かそうてき？ アリカはエダの言葉が理解できなかった。
|
|「少なくとも、友好国でやるもんじゃねーってことだよ」
|「……そうなの？」
|「『あれ』を、国が許すと思うかい？」
|
| アリカは首を振った。
| 日本という国が、『異端審問官』の暴虐を許しているなら、アリカがすんでるこの国が信じられなくなる。
|
|「許してるぜ。『異端審問官』は外交特権に近い。奴らは人間の法では取り締まれない」
|「そんなの絶対おかしいよ！」
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::| ! /-| | ヽ ヽ ヽ ﾄ､ヽ
::|: ／|. | |. | /ﾊ ', li i ', i
:::!. ／ ! | ,l. |=＝―` | !_ - ￣}i li |. i |
:::|´ i |／ l | .i _.v:イ:.:.:.:./ |. | !. | i|
::::!. ／i.| _.斗- ﾏ￣:.Y´ `くﾊ:.:./ | | i. | |
::::| _ -i|二 -‐七ﾁ`:.:.fﾉ ` く_ .| ! |/
:::::|=＜_:.:.:.:.i|´`:.:.:.´i|:.:.:.／ ノ !|
::::::! ―|――- - ´ r ｲ /
::::::| > 同感だ。おかしい。
::::::|＼ ,. ´〉 しかしな、『教会』は各国に深く食い込んでるし、
:::::::! ＼ ／ ｲ 奴らのやってる事は『有効』な場面が多いんだわ。
:::::::| ＼ ',
::::::::! ＼ }
::::::::| ゝ ＿ ｲ
:::::::::! ー―- ニ= ―― ´:.:!￣ - _
:::::::::| - 二ﾆ -イ:::::::::::::::::::::::::.:i::::::::::::::::::::::::-
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::::::::::| ﾄ､:::::::::::::::::::::::.:i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| アリカはエダの物言いにカチンときた。
| 有効？ 有効ってなんだ？
|
| 人をいたずらに拷問して、殺して、何が有効だっていうんだ！？
|
|「百人を惨たらしく殺せば、それらを見た奴はどう思う？」
|「怒る」
|「違うね、自分が、あるいは家族が同じ目に会ったらって思うのさ」
|
| アリカは絶句した。返す言葉もない。
| あんな風にはなりたくないし、誰かの。たとえばやる夫兄いのあんな姿は見たくない。
|
|「そんで、怖いから従うのさ。
| 目の前にある惨たらしい暴力と、それが自分に降りかかるという恐怖。
|
| 『異端審問官』はニンゲンって奴を正しく理解してやがる。
| こうして『教会』による恐怖支配の始まりだわさ。
|
| 怪しい奴は異能。魔女だ。隣の奴は魔女だ。密告を推奨し、住民同士の連携も切り刻む。
| 百人の血で国を奪える。すんばらしいだろ？」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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／､＼
,. -‐´―‐-＜ﾆヽ_
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､＼:.:ヽ._
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿:.:.:.l:.|:.:ﾍ:.:.ﾏY:ﾍ._
. /:.:.:/⌒:Y:´:.:.:.:＼!:|:|:|:.ﾍ:.ﾍ ｀Yﾍ._
_/:/.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:∨:.!:.:.:ﾊ:ﾑ=ミY:ﾍ_ わけがわかんない。
／ 7:.;|:.:|:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､:.:＼:.:.:∨:.:〃 ,辷f7ﾇ
〃 !:/:!:.:!:.:.:.:.:.:.:.!:!:ﾊ:.:|ヽ:.:.:Vf{{ ＿__{_／ }}
〃 .|:|!:|:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.|:|:| ':! |ﾍ:.|_ｌﾘ/::::::::::::＼__ﾉﾊ＿
|| |:lﾍ',:.:.:ヽ:.:.:.:.|:|:|､_ﾑ斗イ（_/::::::::::::::::::::ヽ{辷ァﾍ
|! |:| ﾊ:.:.:.:.＼:.!ﾊ! t::ﾃ／::::::::::::::::::::::::::::ﾉ::ヽ }}
ヾv!:/＼:.＼ド=- {:::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::Ｖ/
「ﾒ､ ｀ 下､ ｀ -廴::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::ﾏ__
/:ﾉ ／:＼入了ア´:::＼:::::::::::::::::::ノ:::::::::::::ﾊ:.:L_
. ,レf´::￣／´￣ヽ＼::::::::::／￣￣下､__:::::::::::::::::|｀Y:.}
/ ,ﾑ‐ｧ'´￣｀＼_､ ヽ|:::／ ､＿_ ＼::::::::::::!＼｀辷:､
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|「分かんなくていい。でも二つだけ分かっとけ。
| 前にも言ったろ？ 「『教会』は信じるな」それと、「ここは日本だ」」
|
| アリカは小首をかしげた。
| 確かに、『教会』を信じるなと言われたことがある。
|
| だがもう一つはなんだ？
|
|「今は、こっちの不手際で好き勝手させちまってるが、そうもいかねえよ。
| 人んちで好き放題ヤりやがって。一月以内にケツの穴に焼きごて突っ込んでやる。
|
| なんとかやってきた信頼を一瞬でブチ壊しやがって。
| 落し前はヤロウどもの首だけじゃあ済まさねえ」
|
| エダの目が剣呑に光る。アリカは息を飲んだ。
| 気楽に話しているように見せかけて、このサングラスの尼僧はひどく怒っていたのだ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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/::/,/ :/ ﾑ:|| |-､ / i|￣`ヽ;:::::i
. i::/./| /| :ム|-||-､_ L -――-ｬ:::i
i:::|/ri k´!| i| .ﾉ´ ﾄ､＿ - ´i::::::i
|::::::/ﾍ | i|￣ |´ , i〉 :|:::::::i ……最後にも一個。
r ﾆ ´ ﾍ|ﾌ ＿ - ｫ :|:::::::::i 日本で異能候補が見つかったらどうすると思うよ？
i / r ／.ノl 下二￣-― ￣ﾏ i:::::::::::i
. |' ／ ／ l ∨ / .ﾊ::::::::::::i
r.'| イ .ﾊ .l ＼ / /::::|:::::::::::::i
∨ i しﾍv ´ l＼ ` ー ´ ／|::::::|::::::::::::::i- ､
| ヽ ´ .l l ` - ＿.／_ - i:::::|::::::::::::::::i::::`ー
! i ＼_イ￣ -v ´ .|::::|::::::::::::::::::i:::::::::
. | ﾉ::::i i ﾏ.|::::::::::::::::::::i:::::::
／ ／:::i´ﾉ＿ i ／ i|:::::::::::::::::::::::i:::::
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|「……わかんない」
|
| 首を振るアリカに、エダはひどく意地悪な笑みを浮かべた。
| 酷い事をしているのか？
|
| 血の気が引く。だが、エダはそんなアリカを見て指をさして笑った。
| そして、道の向こうから歩いてくる小さな人影に手を振った。
|
|「よーぅ、真紅さん。アリカがおごってくれるっつうんだけど、一緒に飲まね？」
|「エダあなた……子供にタカって恥ずかしくないの？」
|「無いね、全然。こちとら商売でやってんだ」
|
| 所帯じみているにもかかわらず、極端なまでに美しい、非現実的なまでの存在。
| 彼女に絡むエダを見て、アリカは唐突に理解した。
|
| 紅マグロと、彼女の『子』らは、全員『目撃者』だ。
| しかし彼らは、孤児にはなったものの平和に暮らしている。
|
| 刹那もそうだ。きっと彼は、異能の存在すら知らない。
| アリカは不意に泣きそうになって、エダに抱きついた。
|
|「エダちゃん大好き！」
|「あ？ ちょっと放せよ！？ あたしゃノーマルなんだ！」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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┏┳┳━━┳━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣絆╋. アリカ ..╋ NEUTRAL-HEHO .┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆ 41 → 42
┃ばっちゃ☆ 16 → 23 LVUP!
┃>>蒼星石. 99 → 100 COMPLETE!
┃エダ 88 → 95 LVUP!
┃>>やらない夫 70
┃ニャンコ先生. 53
┃カクリコン. 51 → 53 → 59
┃マイケル師匠 50 → 53
┃翠星石さん. 46
┃冥. 40
┃アンデルセン.. 35 → 36
┃ジェリド. 33 → 39
┃ケンシロウ 29
┃四ツ目 35 → 40
┃刹那. 22 → 27
┃キオ 22
┃ミスト 20 → 23
┃真紅. 19 → 35 LVUP!
┃冬悟 16
┃クツキ 15
┃先代 15
┃エミヤ 10
┃ドルキ 8
┃モズグス 8 → 27 LVUP!
┃鷹野三四 8
┃ナタル 7
┃霊夢 7
┃間桐雁夜 5
┃ルカ 4
┃志摩子さん 4
┃バーサーカー 4
┃できる夫 2
┃キル夫 2
┃
┃拳☆. 4
┗━━━━━━━━━━━━━
＿__
＿i＿ _/:::|_ i |::::: i ＿＿ ／ヽ＼ ____________
| ヽ |:::::::: | i i::::::: i ＿＿＿＿ |::::::i i ／..:::::ヽ ＼i i i i i i |
_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,__,_,_,_,_,_,_,_／~＼＼＼,＼＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__; ...|
/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;／ﾆ日ﾆ＼＼／,,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;.//ヽ
/;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/!| |／,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,// ヽ＼
/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/| |,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;/,,,;;// 三 ヽ＼
|￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣| :|王||王i |ﾆi￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣ |三三三|
ゞ;ﾐゞ |王|王| . || |王|王| . | |ﾆi |王|王| . || |王|王|. |三ﾉヽﾐゞ;;;
ｿミゝ:ﾐゞ!LLLi .|| .'LLLLLLi. .| |ﾆi :.LLLLLLi || LLLLLLi |三;;;ミ;;ヽﾐゞ;;
;ﾉ:;:ヽﾐ;:;ミゞ;;; || i=======i====i . . . . || . . .|:ニﾉミヽﾐゞ;;;
ｿ;ﾉ:;ミ;;ゝﾐ;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||￣￣￣||￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｿミヽﾐゞ;;;ミゞゞ
ｿミゝﾐゞ;;;; .. .i^^ii .i^^ii ;ﾉノii;;;ヽﾐゞ;::;;
i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣|: |i |: |i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣
.~i￣i￣i￣i￣i￣i￣i~i: |i'''''''''''''''''''''''''''''''''|: |'~i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' '￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 『螺旋王』ロージェノムの屋敷には、常に獣臭が満ち、女の嬌声が絶えないと聞いていた。
| しかし、実際には彼の屋敷は閑散としとおり、ロージェノムに侍るのは数える程度の侍女のみ。
|
| 蒼星石は、表情を持たぬ侍女に案内され、掃除の行き届いた居間に通された。
| さっきとは別の、しかしよく似た侍女が現れ、お茶を出す。
|
| 彼女らがヒトなのか異能なのか、蒼星石にはよく分からなかった。
|
|「よく出来ているだろう」
|
| 禿頭の巨漢。
| この屋敷の主たる『螺旋王』が、脂じみた頭を撫でながら現れた。
|
| 平伏する蒼星石を一瞥、上座にどかりと座り込む。
|
|「おい！ 茶などいらん！ 酒を用意しろ！
| ……顔を上げろ。蒼星石」
|
| 怒気を孕んだ侍女への命令の直後に、静かな命令。
| 蒼星石は覚悟を決めて顔を上げた。
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| 飲まされるのか。
| 酒には慣れていないし、この状況で飲むのは身の危険を感じてしまう。
|
|「昼間から盛らないでください」
|「さっき鎮めただろうが。堅い場じゃないのだから構わんだろう」
|「パワハラです」
|
| 物怖じというものがない侍女の態度に、蒼星石は驚愕した。
|
|「そうだな。よし、おれには酒、蒼星石には茶菓子も用意しろ」
|「承知」
|
| 下がる侍女を見送りながら、蒼星石はロージェノムへの評価を改めた。
| 傍若無人な印象が強く、逆鱗に触れると手がつけられないイメージがあった。
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／// ! j// ヽ
∧//{ |! i ///
∧// | |/// ﾊ
∧/∧ |! ﾏ/ ／ ﾉ , ﾉ j!
/⌒ﾘ∧ﾊ⌒ﾏ ｊﾘ ﾘ／ /／ ／ ﾘ
＿＿/{ィﾏ ヾｰ// ///ｒ' {/／/ イ
＿ｒ＝ｭ､＿ ィ////{ / ! ﾄ､ﾑ ）/{ {/ソ <//ノ イ/ あいつが気になるか？
イ７/////// 八///ﾘ { ｊ i! i｢iヽ{ z人/} ﾏ ｊ/ ｧ 彡´ /ヽ､
ー７／/７￣7//// / //／ﾊ Ｙ j! ﾑ{ 0ﾏ八ﾘ 7ｲイ彡' _ノ´￣ '/⌒!＞､
／/／ {/７/ イ/ /´ /ハ_ﾉ! ｀ゝ≧ゝｭ}ｲ/彡ｧ_z≦＝ｭｙｚ /ｒ ｊ､ ＼
７/ /! // /// / //ノニ{ ｀ミ彡ヾ>ｒｫZイ ゞ=' ィ /ｲ 人∧ ミ、
/{ // }/ }// ｚニニニニ＝ｭ､￣ｨ ､ｊ/´'/Kヾ｀ミ≠彡' ,ｲ/ イﾊ /∧ ハ
// // ゞニニニ_{´ヽ ｀ヽ{ //ｊ! ヾｭ 彡＿/ ｊ/ｊ //! ﾍ L
/ｲ |{_// |ﾊ｀マニﾊ ｀ｰ_ヽ /ノ 人 ヽ ＿ノ ヾニ{ //} ｊ/ﾊ } ｀
//{ | ｊ// ｊ ｊ! ﾊ 个ﾏム ｚ､_ ゝ＜＿＿,-＝' ￣｀マ ￣＼// ///} ＼
../⌒|! ! ﾏ{ {! i| ﾊ ｊ ﾏミｭ､ )≧=- /＿ ＼ ヽ //// ヽ
/ i ﾑ ﾏ ､ |! ハ }ニニニゝ-＝ア￣｀ヽ イ＞ ≧ｭ､/
{ﾊ ､ ＼ {ﾊ ﾏ ｊニニニニニニ! ／ ／
ﾏ/ヽ ヾﾊ ＼⌒ｊ从イ／´ _{ゝ､＿,, ／/ / ／ ／ ＼
ﾏ//＼ ヾ､ ヽ＿ ＿彡 |! 八 ／ ／／ ＼
ﾏ///ヘ ミ＼ ヾ￣￣彡 ! ￣j! ヽ / /／ 「ヽ
ﾏ////ヘ ＼≧ 八 ⌒ヽ L＼ / V }
ヽ/////へ ヽ ヽ ）/ ≧､
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|「……はい」
|
| 気にならない筈がない。二十代後半から三十代と思われる、滴るような女性であった。
| あの若さなら、そして『血族』なら、蒼星石が知らぬはずはないが、見ない顔であった。
|
| 何者であるか、見当もつかない。
|
|「あいつはシックスの作り出した人造人間。失敗作の廃棄品よ」
|「……は？」
|
| 開いた口が塞がらないとはこのことか。
| シックスが式神を研究し、人造人間に着手しているのは知っていたが……まさか現物が存在していたとは。
|
|「異能を持たず、戦闘能力も皆無。
| ヒトとも悪魔とも子を成せんかったのでな、おれが使っておる」
|
| ロージェノムはニヤリと笑い、声のトーンを少し落とした。
|
|「失敗作でも……穴はあるからな」
|
| 不愉快さに眉をしかめる蒼星石を確認して、ゲラゲラ笑うロージェノム。
| 大変なセクハラである。
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/ ｀ヾ､ ＼ ､ ､
／ｒ｀ヽ ｀ i ヽ
＝ｭ / ｚﾑ ﾏ ヽ ヾ{ ヾＹ{ i|! i ﾘ i
ニニ＼＿ ィ ｊ 八ハ j! ﾑ ｒ､ ＼ 川! |! ! ｊ/
ニニニニニﾘ ｲrイ ､ ﾏ､ ﾏﾑ ﾏリ |! |!/ ｊ
ニニニニニﾑ ヽ≠ }ﾑ ヽ. ! ｢ヾ ﾏﾊ }ｿ ｊ! ﾘ ｊ /ニニｭ､_
ヾニニニニニゝ､ } /ﾊヽ }ﾑ| ﾑ ﾏ{ ｊ{ / ｊ/ ｊ / {ニニニニｭ､
＼ニニニニニｊ/ﾘ_/７ ﾏﾑ ゞ｣ 〉＼ ヾ､ヾ ハ/ r / 7/ , ｒニニニニニニ
ミｭ､ マニニニニニﾆ7 ｒ ﾏ､ { ﾏﾑ { 0､ ^ﾍ{ ｒ' / ィ7ノ ｊニニニニ≠―
≧ヾｭ､ ｀マニニニニﾘ ハ ﾏ､⌒ゞ≧ｭ､zヘ. ｀ ｢/彡´zヤイニニ≠´￣/ニ
ヾ≧ミｭ､ ヾニニﾆﾆ{ /ｨ ﾏヾ､ ミニ三彡'ﾍ ｙz, ,ｚイ0ｊノｲ≠彡´ /ニニ
ｚ≧ミヾ、 Yニニﾆ/ //|＿,ヽ ＼ マ／ 彡ﾍ{ ７/≧≠/／ /ニニ
ヾ≧ミｭ､ ｊニニﾆ{ V//└､＼ T￣ ﾘ {// / ィ⌒} /ニニ
ミヾ≧ヾx ニニニﾑ ﾏ｀７//ヽ ヽ､ ｀ヽ / ｚ７´／ ィ７´ /ニニニ
＞ミヾ=､ ニニニﾑ } {｢￣｀マ77≧ｭ､ ノ ィ 。ィ／ /／￣
＼≧ミヾ､ ニニニﾑ ヽ ヾｭ､ ￣ﾉ7／フ＿z=彡´ ／
ミzニヾ≧x ニニニﾑ ヽ_ ー､_｀≠_／ ／イ´ ／ しかし、なかなかに具合は良いぞ。
｀ヾ≧ミ＼ヽ, ニニニﾑ ´ヾ＝ｭ-彡イ ｚ≠ア ｚ≦ニニ 多少手荒に扱っても文句は言わぬ。
｀マ≧ヾY ニヘニニニ７=／´ ≦彡´／ イニニニ
｀マヘﾍ ﾏニニ／ /ニニニ
ﾏヾﾊ ﾏニ７ ｲニニニニ
ヾ＼{ ﾏ７ ／ニ＝−ニニニニ
ｊ/ ｒイ ｀ヾニニ
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|「情緒が未発達ゆえ、最初こそ反応がつまらんが……
| それもまた調教しがいがあるというもの」
|
| 反吐が出そうであった。
| ロージェノムという男は、なぜこんなにも嬉々として、そんな話ができるのだろう。
|
|「おかげでこの十五年、ヒトを犯さずにすんでいる」
|「は？」
|
| 蒼星石は間抜けにも聞き返した。
| 目の前の怪人の言葉が上手く理解できなかったのだ。
|
| ロージェノムの呪いというか、『後払い』のことは知っている。
| しかし、現代にそぐわぬ行為だとは思ったが、そこまでであった。
|
| 実際にロージェノムの子を見たことがないし、聞いたことがなかった。
| 本当に連日連夜犯して孕ませているのであれば、すごい人数とコストになるはずであるにも関わらずだ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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_ ,, ....,,、__
ｒ:ｉ州Ⅵ彡三≧､
, ',!ﾉﾉﾊｨ//r''^`ﾐⅥﾐ'､_'
/Ⅵ!ﾘl|l|/,イ ヾﾐ'､ﾐ､_ヽ
{i|l|Wfﾘ/} _ノ ｀ヽllﾄヾﾐゝ､_
）洲从|i{f ● ●ｌﾊﾐ!ﾄ､ﾐヽ
,川h{ﾐ ⊂⊃ ､_,､_, ⊂}l洲ヾ'
ﾘﾉ|i⌒ヽ'､. （_.ノ ﾉⅥ／⌒)
ノｨｼi|ヽ ヽﾐ､､ __ .,;ｨi{l|::::ヽ ／
.彳 ∧__,/::ﾄlt洲Wjﾘ;/:::::::::::ﾊ
ヾ::::::::::lヽ０００/:::::::::::/ >
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| なぜか？
|
| それは、ロージェノムがシックスと組んで、神をたばかっていたからである。
|
| 人形をいくら犯しても子は成せない。
| 信仰として考えると、明確な裏切りである。
|
| しかし蒼星石は、ロージェノムを否定できなかった。
| だってそうだろう？ 少なくとも蒼星石はロージェノムに抱かれたくない。
|
|「しかし……大丈夫なのですか？」
|「ん？ ああ、わしの命はとっくに余生よ。
|
| いつ死んでも悔いはない……とか言いながら十五年、
| どうやら我が神は別に支払いを義務化しとらんようでな」
|
| しかし、女を狂わせる気配は変わらず。
| つまりロージェノムの神は相変わらず隙あらばロージェノムに子を成させようとはしている訳だ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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寿命近くで儲けちゃいそうだよなｗ
おもしろめんどくさいオヤジだなあｗ
これじゃ、俺…血族トップを守りたくなっちまうよ…
満月の悪魔改造結果
-実行
--強化改造
---《石化かみつき》固定 合計値8/6
---《ファイアブレス》の強化2→3 合計値6/6
---《ブフ》の習得 合計値8/6
---《一分の活泉》の習得 合計値20/18
--先行投資
---高威力属性魔法解放 合計値14/12
---耐性の種類増加 合計値34/30
---能力貸与の解放 合計値10/9
---《火炎ブースター》の解放 合計値7/6
---《電撃ハイブースター》の解放 合計値10/9
--必殺技
---《☆切なさ乱れ撃ち》の習得 合計値8/6
-出力不足
---レベルアップ14→15 合計値5/6
---《コンピュータ操作》の強化0→1 合計値5/6
-新規スキル
---《アギラオ》(9)／消費：MP8 相性：火炎 対象：１ 魔法威力+40
---《ブフーラ》(9)／消費：MP8 相性：氷結 対象：１ 魔法威力+30 FREEZE20%付加
---《ジオンガ》(9)／消費：MP8 相性：電撃 対象：１ 魔法威力+30 SHOCK20%付加
---《ザンマ》(9)／消費：MP8 相性：衝撃 対象：１ 魔法威力+30 クリティカル時に吹き飛ばし効果
---《電撃貸与》(6)電撃スキルを失ってヒゲ槍が電撃になる
---《火炎ブースター》(30)/火炎相性スキルのスキル威力二倍。
---《電撃ハイブースター》(45)/電撃相性スキルのスキル威力三倍。電撃ブースターとは累積しません
---《○○に弱くない》(9)耐性ですらないけど、弱点は補える
---高威力範囲属性魔法を寄越せ(12)
---いいからブースターを寄越せ／氷結：(6)
---ハイブースターも寄越せ／火炎：(9)
---能力の貸与／火炎（9）
新規ハウスルール
☆切なさ乱れ撃ち
消費：HP38 相性：剣 対象：全体 威力：射撃+40 速%
50%で防護点無視。50%でMPにもダメージ。50%でダメージを与えない。
それぞれ対象ごとに別個に効果を決める。
つまり
12.5% で通常ダメージ、12.5% で防護点無視、
12.5% でMPにもダメージ、12.5% で防護点無視かつMPにもダメージ
だけど、50%でダメージを与えない。
□電撃貸与
即時効果 戦闘終了時まで電撃関係のスキルを全て失う。
代わりに、ヒゲ槍に《属性攻撃/電撃》の攻撃オプションが加わる。
失われるスキルとそれによる効果一覧
・単体スキル → 威力の増加
・範囲スキル → BS率の増加
・威力強化、ブースター、高揚 → 威力ｄの増加
現在ニャンコ先生が習得している電撃相性スキル一覧
・ジオ → 威力+10
・マハジオ、放電 → SHOCK20%
・威力強化、ブースター → 威力+2d
満月のルール（要約）
・トリ付きで、投資対象とポイントを指定。書き込む。
・投資対象を前もって相談することは推奨されています。どんどんしてください。
・投資必要額以上になった場合、全員にポイントが返還されます。
・事故は発生しなくなりました。
・達成された投資対象は、悪魔合体しても引き継がれます。
・事故で習得したスキルは、『固定化』しなかった場合、悪魔合体で消滅します。
・所持しているスキルは『固定化』すれば、合体後にも引き継がれます。
・しかし、わざわざ『固定化』しなくても必要に応じて継承はしてくれます。
・必殺技は強くて安価ですが、使用回数制限があります。
・たくさん取り過ぎると逆に不便になるので気をつけましょう。
・あと何か質問あったらお願い致します。
・満月は9/19です。
詳しくは
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/41.html
┏━ニャンコ先生 聖獣シーサーLV14
┃
┣┫相性┣
┣━電撃吸収・破魔無効・呪殺に強い/火炎に弱い→強い
┃
┣┫属性┣
┣━ニュートラル4 カオス14 ライト12 ヒーホー7
┃
┣┫基本性能┣
┣HP 175
┣物理防護点 36 ╋━╋ 魔法防護点 36
┃
┣┫能力値┣
┣力 . 14(2) ╋84% ╋格闘威力 28+1d
┣魔 . 11(3) ╋69% ╋魔法威力 25+1d
┣体 . 11(2) ╋69% ╋射撃威力 11+1d
┣速 . 12. ╋74% ╋回避 22%
┣運 . 08. ╋54%
┃
┣┫習得スキル┣
┣牙攻撃 相性：剣 49+1d 89%
┣石化かみつき HP20 相性：剣 73+1d 89% STONE50%
┣ひっかき HP6 相性：剣 40+1d 84%
┣投げ技 HP6 相性：剣 34+1d 84% SHOCK30%
┃
┣反撃 相性：剣 49+1d 50% 格闘攻撃に反撃
┃
┣ファイアブレス３ HP9 相性：火炎 68+4d 114% 対象：一列 必殺
┃
┣ジオ３ MP3 相性：電撃 65+6d 99% SHOCK20% 必殺
┣マハジオ MP8 相性：電撃 35+3d 69% 対象：一列 SHOCK10%
┣放電 MP9 相性：電撃 35+3d 69% 対象：一列 SHOCK10%
┣ブフ MP3 相性：氷結 35+1d 69% FREEZE20%
┃
┣ディア３ MP3 回復 55+1d
┃
┣ムド MP6 相性：呪殺 単体即死40% 69%
┣ハピルマ MP2 相性：精神 単体HAPPY40% 69%
┃
┣ラクカジャ MP12 味方の防護点上昇
┣雄叫び MP40 敵の威力大幅減少
┣(貸)フォッグブレス HP30 敵の判定値大幅減少
┃
┣ハイアナライズ 11+2d 74% 威力以下の悪魔の情報を得る。ボスにも有効
┣コンピュータ操作 MP8 69% コンピュータで情報収集
┃
┃
┣┫消費型スキル┣
┣□□□蛇の道は蛇３ 情報収集
┣□スクライイング 情報収集
┣(貸)□カバー かばう
┃
┣┫自動効果スキル┣
┣特定スキルの強化
┣━ジオ3 ハイアナライズ2 ファイアブレス2
┃
┣牙強化 牙を使用した攻撃威力+5
┣生得武器：牙 牙の威力大幅上昇
┣(貸)格闘武器 格闘武器使用可能
┃
┣電撃威力強化 電撃相性の威力+2d
┣電撃ブースター 電撃相性スキルのスキル威力二倍。
┃
┣物理耐性 物理防護点＋体
┣魔法耐性 魔法防護点＋魔
┣一分の活泉 HP倍率+1
┣耐呪殺 相性変更
┣耐火炎 相性変更
┣耐電撃 相性変更
┃
┣┫必殺技┣
┃
┣☆メギドラダイン
┃ 消費：MP120 相性：万能 対象：全体 威力：149+1d 自動成功
┃ 対象が『軍団』であるならば弱点として扱い、かつ、クリティカルしたものとして扱う。
┃
┣★ジオダイン
┃ 消費：MP10 相性：電撃 対象：１ 威力：189+3d 69% SHOCK20%付加(*1)
┃
┣☆切なさ乱れ撃ち
┃ 消費：HP38 相性：剣 対象：全体 威力：52+1d 74%
┃ 50%で防護点無視。50%でMPにもダメージ。50%でダメージを与えない。
┃ それぞれ対象ごとに別個に効果を決める。
┃
┣★ギガジャマ
┃ 消費：MP10 相性：万能 対象：全体 威力：なし 自動成功
┃ 敵全体のスキル及び神威を次のターン終了時まで封じる。
┃ この効果は、名前を知らない対象には効果が無い。
┃ 対象がボスでも中ボスでもない場合、アナライズに成功していれば名前を知っているとして扱える。
┃
┣☆サン・アタック
┃ 消費：MP12 相性：補助 対象：１ 威力：なし 自動成功
┃ 対象の物理・魔法防護点を二段階下げ、相性変更スキルを失わせる。
┃ 使用制限：太陽の下でしか使用できない。
┃
┣★やらない夫強化
┃ 消費：なし 相性：強化 対象：やらない夫
┃ やらない夫の物理・魔法・射撃威力、物理・魔法防護点、すべての判定値を+4dする。
┃ この効果はニャンコ先生が回避以外の行動をするまで持続する。
┃
┣☆ニャンコ先生強化
┃ 消費：なし 相性：強化 対象：ニャンコ先生
┃ ニャンコ先生の物理・魔法・射撃威力、物理・魔法防護点、すべての判定値を+4dする。
┃ やらない夫の行動開始時に命運を１消費しない限り、この効果は消滅する。
┗━━
種類（必要ポイント数）／解説
┏━┫【強化改造】┣━
┃
┏┫所持能力強化┣
┃
┣レベルアップ（6）／最大レベルは16（現在14）。能力値がランダムで１上昇する。
┣能力値上昇(6→6→9→9→12)／各能力値最大＋５
┣━現在上昇値 力2 魔3 体2 速0 運0
┃
┃
┣スキルのランクアップ┫
┣━全てのスキルの最大ランクは3（初期を１とする）
┣━威力のあるスキルはランクを上げると威力+10
┣━クリティカルするスキルはランク３でクリティカル率上昇
┃
┣特定スキルの強化┫
┣━最大強化は３（初期を０とする）
┣━威力+1d 判定値+10%
┃
┣特定スキルの固定┫
┣━合体しても対象のスキルが残る
┃
┣スキルの進化┫
┣━スキルがより高位のスキルに進化する
┣━進化した場合、ランク・強化・固定は引き継がれる。
┃
┃
┣石化かみつき HP20 相性：剣 威力+24 +STOONE50％ 牙格闘
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━未強化(6→6→6)
┣━スキル固定済み
┃
┣ひっかき HP6 相性：剣 威力+12 爪格闘
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━未強化(6→6→6)
┣━スキル未固定(6)
┣━毒ひっかき進化(6)／
┣━━消費HP6→15 威力+12→+23 +POISON40%
┃
┣投げ技 HP6 相性：剣 威力+6 すで格闘 SHOCK30%
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━未強化(6→6→6)
┣━スキル固定済み
┃
┃
┣反撃 50% 格闘攻撃への防御・回避の代わりに通常攻撃で反撃
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━未強化(6→6→6)
┣━スキル未固定(6)
┣━猛反撃進化(36)／
┣━━
┃
┃
┣ファイアブレス HP9 相性：火炎 威力+10 格闘 対象：一列
┣━最大ランク
┣━スキル強化３(最大)
┣━スキル固定済み
┃
┃
┣ジオ３ MP3 相性：電撃 威力+10 魔法 SHOCK20%
┣━最大ランク
┣━スキル強化３(最大)
┣━スキル固定済み
┣━ジオンガ進化(9)
┃
┣マハジオ MP8 相性：電撃 威力+5 魔法 対象：一列 SHOCK10%
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┃
┣放電 MP9 相性：電撃 威力+5 魔法 対象：全体 SHOCK10%
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル未固定(6)
┃
┣ブフ MP3 相性：氷結 威力+10 魔法 FREEZE20%
┣━ランクアップ(6→12)／威力+10
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┣━ブフーラ進化(9)
┃
┃
┣ディア３ MP3 回復 威力+10
┣━最大ランク
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┣━メディア進化(9)／
┣━━消費MP3→12 対象１→全体 威力10→5
┃
┣ムド MP6 相性：呪殺 単体即死40% 魔法
┣━ランクアップ(6→12)／BS率+10%
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┣━マハムド進化(6)
┣━━消費MP6→15 対象1→一列 即死40%→20%
┃
┣ハピルマ MP2 相性：精神 単体HAPPY40% 魔法
┣━ランクアップ(6→12)／BS率+10%
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┣━ドルミナー進化(6)
┣━━消費MP2→9 対象1→一列 HAPPY40%→SLEEP30%
┃
┃
┣ラクカジャ MP12 味方の防護点上昇
┣━ランクアップ(6→12)／防護点上昇+1
┣━スキル固定済み
┃
┣雄叫び MP40 敵の威力大幅減少
┣━ランクアップ(6→12)／威力減少+1
┣━スキル未固定(6)
┃
┣フォッグブレス HP30 敵の判定値大幅減少
┣━ランクアップ(6→12)／判定値+1
┣━スキル固定済み
┃
┃
┣ハイアナライズ 10+2d 魔法 威力以下の悪魔の情報を得る。ボスにも有効
┣━ランクアップ(6→12)／威力+1d
┣━スキル強化２(6) スキル固定済み
┃
┣コンピュータ操作 MP8 魔法 パソコンで情報収集
┣━ランクアップなし
┣━スキル未強化(6)
┣━スキル固定済み
┃
┣スクライイング 消費 占いで情報収集
┣━ランクアップ(12→12)
┣━スキル固定済み
┗━━
┏┫スキル習得┣
┃
┣アギ(6)／消費：MP3 相性：火炎 対象：１ 魔法威力+15
┣ザン(6)／消費：MP3 相性：衝撃 対象：１ 魔法威力+10 クリティカル時に吹き飛ばし効果
┃
┣マハラギ(9)／消費：MP8 相性：火炎 対象：一列 魔法威力+10
┣マハブフ(9)／消費：MP8 相性：氷結 対象：一列 魔法威力+5 FREEZE10%付加
┣マハザン(9)／消費：MP8 相性：衝撃 対象：一列 魔法威力+10 クリティカル時に吹き飛ばし効果
┃
┣アギラオ(9)／消費：MP8 相性：火炎 対象：１ 魔法威力+40
┣ブフーラ(9)／消費：MP8 相性：氷結 対象：１ 魔法威力+30 FREEZE20%付加
┣ジオンガ(9)／消費：MP8 相性：電撃 対象：１ 魔法威力+30 SHOCK20%付加
┣ザンマ(9)／消費：MP8 相性：衝撃 対象：１ 魔法威力+30 クリティカル時に吹き飛ばし効果
┃
┣ハマ(6)／消費：MP6 相性：破魔 対象：１ 即死40%
┣マハンマ(9)／消費：MP15 相性：破魔 対象：一列 即死20%
┣マハムド(9)／消費：MP15 相性：呪殺 対象：一列 即死20%
┃
┃
┣タルンダ(12)／消費：MP12 敵全体の物理・魔法威力1d点減少。4d分まで累積。
┣スクンダ(12)／消費：MP12 敵全体の判定値1d点減少。4d分まで累積。
┣挑発(12)／消費：MP20 敵全体の物理・魔法防護点を2d点減少させ、物理威力を同数上昇。4d分まで累積。
┣雄叫び（18）/消費：MP40 敵全体の物理・魔法威力2d点減少。4d分まで累積。
┣溶解ブレス（18）/消費：MP40 敵全体の物理・魔法防護点2d点減少。4d分まで累積。
┣ランダマイザ（30）/消費：MP48 敵全体の全ての威力・防護点・判定値1d点減少。4d分まで累積。
┃
┣□電撃貸与(6)
┣━即時効果 戦闘終了時まで電撃関係のスキルを全て失う。
┣━代わりに、ヒゲ槍に《属性攻撃/電撃》の攻撃オプションが加わる
┃
┣生得武器：爪(12)／素手攻撃が大幅に強くなる
┣生得武器：羽(18)／すごい射撃武器をゲット
┣一分の活泉(18)／ＨＰが上昇する
┃
┣火炎威力強化(8)／火炎相性の威力ダイス+2d
┃
┣耐〜(6)／現在相性への耐性
┣耐電撃(12)／電撃相性によるダメージとバッドステータス率が半分になる
┣耐……／過去耐性があった相性への耐性スキルが習得可能になっています
┣……に弱くない／
┗━━
種類（必要ポイント数）／解説
┏━┫【先行投資】┣━
┣先行投資に観客ポイントをつぎ込んだ場合、次回の満月から反映されます
┃
┃
┣高威力範囲属性魔法を寄越せ(12)
┣━《マハラギオン》《マハジオンガ》などの高威力魔法が習得可能になる
┃
┣バッドステータス付加魔法が欲しい(6)／
┣━《ハピルマ》《プリンパ》など、精神系バッドステータス付加魔法を習得可能になる
┣━精神系は範囲が広く、相手を一時的に行動不能にするものが多いが、効果のない悪魔も多い
┃
┣破魔相性の即死でない魔法が欲しい(6)／
┣━破魔相性攻撃魔法の《聖印》が習得可能になる。
┃
┣射撃スキルが欲しい(6)／
┣━対象を毒状態にする《毒針》が習得可能になる
┃
┣格闘スキルが欲しい(6)／
┣━対象を毒状態にする《毒ひっかき》とかそういうスキルを習得可能になる
┃
┣━能力強化スキルが欲しい(6)／
┣━味方全体の物理威力を上げる《タルカジャ》、魔法威力を上げる《マカカジャ》が習得可能になる
┃
┣属性の威力を高めたい/：(6)／
┣━氷結・衝撃の、選んだ威力が2d上昇する《属性威力強化》 が習得可能になる
┃
┣いいからブースターを寄越せ／氷結：(6)／
┣━氷結相性の、威力が倍増しBS率も上がる《属性ブースター》 が習得可能になる
┃
┣ハイブースターも寄越せ／火炎：(9)／
┣━火炎相性の、威力が倍増しBS率も上がる《属性ハイブースター》 が習得可能になる
┃
┣能力の貸与／火炎（9）
┣━やらない夫が火炎相性で攻撃可能になるって噂。
┃
┣スキル進化の次段階は？：(12)／
┣━《マハラギ》など、ちょっと上のスキルも進化可能になる
┃
┣もっといろんな種類の耐性をつけたい(30)／
┣━
┃
┃
┣ランダムスキル表を見せろ(6)／ランダムスキル表の一部が見れるよ！
┣事故りたい(0)／各個人ごと。次回満月で必ず事故が発生する。
┃
┗━━
┏━┫【必殺技】┣━
┃
┣必殺技は通常のスキルと分けるために、スキル名の前に☆がつく
┣必殺技は複数習得できる。
┣必殺技は一回の戦闘でどれか一つ、一度しか使えない。
┃
┃
┣☆メギド(6)／万能相性の全体魔法攻撃スキル。相性無視が魅力的。
┣☆メギドラ(6)／万能相性の全体魔法攻撃スキル。相性無視が魅力的。ＭＰはギリギリ。
┃
┣☆ダムド(6)／ガン相性の全体魔法攻撃スキル。50%で防護点を無視する。
┣☆ダムドーラ(6)／ガン相性の全体魔法攻撃スキル。50%で防護点を無視する。ＭＰはギリギリ。
┃
┣☆竜巻(6)／衝撃相性の全体魔法攻撃スキル。貫通付き扱い。ＭＰはギリギリ。
┃
┣☆合体攻撃(6)／なんか格好いい。
┣☆自爆技(6)／ニャンコ先生、星になる。
┃
┣☆ダグザの棍棒(6)／八人がかり。
┣☆マグネタイト集中(6)／みんなの命運をオラに分けてくれ！
┃
┣☆群れの召喚(6)／猫の群れが敵一部隊を排除してくれる。なお、ニャンコ先生は猫ではない（自称）。
┣☆ネコパンチバズ(6)／格闘スキル。万能は強すぎるので剣相性。ニャンコ先生は猫ではない（自称）。
┣☆ニャン２クロー(6)／格闘スキル。単体に二回攻撃。くどいようだが、ニャンコ先生は猫ではない（自称）。
┃
┣☆あれは○○！(6)／知っているのか雷電！？
┃
┗━━
ニャンコ先生 必殺技リストと、必殺技ルール
１ 必殺技は通常のスキルと分けるために、スキル名の前に☆がつく
２ 必殺技は複数習得できる。
３ 必殺技は一回の戦闘でどれか一つしか使えない。
４ 同じ必殺技でも、一回の戦闘で一度しか使えない。
５ 必殺技は可能ならば満遍なく使わせたいので、たくさん習得させると不利になるかもしれない。
６ ＭＰ不足のスキルはやらない夫が無理することで使えたりする。血を吐くとか。
７ スキルによっては前提条件をこじつけたりするかもしれない。
【重要】データが多すぎて読むのが面倒な人のための便利そうなもの一覧
１ 強化改造編
能力値は力だ
属性スキルはたくさんあっても損はない。特に電撃を貸与するんならなぁ
切なさ乱れ打ちするなら《生得武器》があると効果絶大だよ
２ 先行投資編
ブースターとかとっておけばいいんじゃない？
３ 必殺技編
格闘系必殺技もとってもいいのよ
＞しかし、実際には彼の屋敷は閑散としとおり
閑散としており
満月前にワイロもらえたら嬉しいな、っていう下心ー
はーい。すいませんありがとうございました！
/ :: ､ `^′ ＼
i! :: ＿ ヽY ／,. -− i: ヽ
ﾚ :: ヽ. / ,' :: i
Ｎ :: ＿ {. !|i j ,.､=＝≠ヽ ::: |
{ ￣_≧ヵｪｨ j､く,.ィｨ'≦二＿ i
｣ ＼ ◎` 〉 .:::.. ′◎ / /ﾆヽ
,ﾊ. ¨ﾆ..''.´イ::i ; ＼｀二´¨ /,ハ｝|
.},ﾊ| .:::l ; ＼ {ﾍ }｜
..!. { .::::l ; ,ハ 〉/.//
!ﾊ .:::;ﾊ __,、_ / ヽ {/,//
. ヽﾄ､ .::::くｭ..rｧ'′ ミ. ./:| さて、つまらん話はこれくらいにしておくか。
l:.:.:. :.:.:.:. .- ヽfT ﾊ!
,:.:.:. / /ﾆ二ニﾆ二iﾆヽ ヽ ヾ{ ｉ !|
V; :.:! V＿＿＿＿＿,ﾉ} / ヽ:ｉﾘ j/.|
V/,:.:. ｀￣ ｀￣ ´ ヾ`,. ' l
ﾄＮ , . :.:.Tｉ:ｉ:Tﾆ=- ､ ﾄ;>' |
l ∨/; /; !i ｌ: i、i ぃ､ ;ジ' ！
| ヾ{ i |i |ｉ:ｉ:{ ﾄ ;＞'´
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| ロージェノムが話を切るとほぼ同時に、先ほどの女性が戻ってきた。
| お盆の上の羊羹を蒼星石に差し出し、ロージェノムにはぶら下げてきた一升瓶を促す。
|
|「十五年も連れ添うと、もはや女房気取りよ。主人に対して手酌で呑めと言う」
|「味は変わりますまい」
|
|「……聞いたか？ 酷いものだ」
|
| ゲラゲラ笑うロージェノム。
| だが、女性もロージェノムもどことなく楽しそうに見えた。
|
|「さて本題だ蒼星石よ。柴崎の家は広かろう？」
|「……は？」
|
| 蒼星石は虚を衝かれた。確かに、姉妹で暮らすには広すぎる。
| しかし、急になんだと言うのだ？
|
|「もしもお前が生き残ったら、こいつを含めた六体の面倒を見ろ」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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r─────-､､
| .:.:.::::.`ヽ,
|_＿＿＿.:.::.:.:.::::::::::::::/
＿ﾉ__＿＿＿ ￣｀`丶､/
r'´ _ ＿_ _ ￣｀`丶〈_
ヽ,． .:.:.:.::::::::::::::::､::::ー- ､ ＼
/.:,.::::::ﾊ:::::ヽ::.ヽ::.＼.::ヽ:::.＼／
/::/.::::::|:::ﾄ､:::::仁ﾆーミ:::|:::::::::|
|.::|.:.::|_ﾉノ´`ヽ｀ ◯ `1::|::::::l::|
|.::|:::::K´ ◯ |//::/:/
ヽﾄ､::::ﾍ /::/:/ は？
｀`1:ヘ r─っ , ｲ::/,ｲ
|/|.:::＞r‐r＜ |/ｲ´
|.::/^l/l:/＿／⌒ヽ
|/ , ィ´y'´ ,r=ヘ
// /介1 ,fj.:.:.:.:::.＼
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| さっきからこればかりだ。
| 蒼星石はまるで「は」としか言えない間抜けになった気分であった。
|
|「……それはまさか」
|「そのまさかだな。おれは強いが、しかしこの二十年以上も力を行使していない。わかるか？」
|
| 蒼星石は息を飲んだ。
| 分かるとも。つまり、ロージェノムはすでに異能を持たないかもしれないということだ。
|
| ロージェノム自身が力を行使した場合、命の危険が伴うかもしれないということだ。
|
|「大怨霊の封印場所や降ろし方は志摩子と先代にも伝えておく」
|「しかし螺旋王！」
|
|「『元老』で、一番死に近いのは九兵衛太だがな、一番死に備えているのはこのおれよ。
| 志摩子とお前、先代に霊夢と、後継者には恵まれている。女ばかりなのが玉に瑕だがな」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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, -‐━‐- 、
／ 丶
／ ＼
/ ヽ
i .| i
| ＼＼ | | / ／ |
|＼ ＼＼＼| | / ／ |
| ＼ ＼＼ヽ .|. /.／ │
i ---≧ｘ＼＼人/／x≦--- |
./｀ , 弋艾ヲミ从从弋艾ヲ´ i⌒iヽ
{（〉､: ￣彡:介 .个ミ ￣ / .:ﾚ‐i ﾉ
j / (::: 彡' （ i .| ミヾ￣ .,::i //
. ＼ヽiﾐ､ ;/ (､' |;)、. ヽ ｨ斧ﾘ
｀i.|圭,ノx笏≡=.ヽ'=≡笊ミ圭込、
,ｨ斧圭圭' ,-───-､ ﾞミ圭圭込、
ミ笏爪圭圭圭ﾘ /¨T¨ヽ、.::::};圭圭圭≧=‐'
笏圭圭圭ﾐ､..::::. };{,,, .:::ﾉ／ iﾞﾞ｀｀
| ＼ﾐ尨圭ミ=彡′ |
,ﾉ| ', ＼圭尨ｼ' .i. iヽ、
／ i. ', ﾞヾ" / i ＼
__／ .i ヽ / i ＼
/ i ヽ / i ＼
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| ロージェノムの眼は静けさに満ちていた。
| 彼は己の死に感慨を抱いていない。
|
| やらない夫が語るキュゥべぇと同じだ。殉教者の眼だ。
|
|「でだ。厄介を押し付ける以上は駄賃もやらねばならんわな」
|
| 六人の……いや、合計七人の侍女か。目の前に座る女性は、表情一つ変えない。
| 自分の所有者が変わるというのにだ。
|
|「どうぞ」「ん」
|
| それどころか、空になったロージェノムの杯に酒を注いだ。
| 蒼星石には理解できない関係なのだろう。
|
|「イザナミ側のお前にゃ、少しばかり勝手が悪いかもしれんが、他にいいものがなくてなぁ」
|
| ロージェノムが差し出したのは、小さな金属の円錐形だった。
| 鈍い鉄色の円錐には、二つの溝が刻まれていた。
|
| 円錐の頂点で交わる二本の溝は、交わる二重の螺旋を描いている。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| ドリルにも見えるが、これは違うものだろう。
| 蒼星石はロージェノムの神を考え目星をつけた。
|
| これは天沼矛のレプリカかその類だ。
| 絡み合う二つの螺旋は、明らかに男神と女神の交合を。
|
| そして混沌を攪拌して世界を形作る滴を象徴しているのだろう。
|
|「これはコアドリル」
|「は？」
|
| ドリルだった。
| 愕然と言葉のない蒼星石をロージェノムは意地悪く笑う。
|
|「冗談だ。こいつはおれが、かなり昔に作った力の結晶体。螺旋力を打ち出す媒体よ」
|
| ロージェノムは時期を明らかにしなかった。
| しかしそれは『かなり昔』が十五年以上前であることを示唆していた。
|
| つまり、ロージェノムがまだ確実に力を有していた時期の結晶。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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／// ! j// ヽ
∧//{ |! i ///
∧// | |/// ﾊ
∧/∧ |! ﾏ/ ／ ﾉ , ﾉ j!
/⌒ﾘ∧ﾊ⌒ﾏ ｊﾘ ﾘ／ /／ ／ ﾘ
＿＿/{ィﾏ ヾｰ// ///ｒ' {/／/ イ 螺旋は力だ。
＿ｒ＝ｭ､＿ ィ////{ / ! ﾄ､ﾑ ）/{ {/ソ <//ノ イ/ 強く、完成された図形であり、魔法陣である.
イ７/////// 八///ﾘ { ｊ i! i｢iヽ{ z人/} ﾏ ｊ/ ｧ 彡´ /ヽ､
ー７／/７￣7//// / //／ﾊ Ｙ j! ﾑ{ 0ﾏ八ﾘ 7ｲイ彡' _ノ´￣ '/⌒!＞､
／/／ {/７/ イ/ /´ /ハ_ﾉ! ｀ゝ≧ゝｭ}ｲ/彡ｧ_z≦＝ｭｙｚ /ｒ ｊ､ ＼
７/ /! // /// / //ノニ{ ｀ミ彡ヾ>ｒｫZイ ゞ=' ィ /ｲ 人∧ ミ、
/{ // }/ }// ｚニニニニ＝ｭ､￣ｨ ､ｊ/´'/Kヾ｀ミ≠彡' ,ｲ/ イﾊ /∧ ハ
// // ゞニニニ_{´ヽ ｀ヽ{ //ｊ! ヾｭ 彡＿/ ｊ/ｊ //! ﾍ L
/ｲ |{_// |ﾊ｀マニﾊ ｀ｰ_ヽ /ノ 人 ヽ ＿ノ ヾニ{ //} ｊ/ﾊ } ｀
//{ | ｊ// ｊ ｊ! ﾊ 个ﾏム ｚ､_ ゝ＜＿＿,-＝' ￣｀マ ￣＼// ///} ＼
../⌒|! ! ﾏ{ {! i| ﾊ ｊ ﾏミｭ､ )≧=- /＿ ＼ ヽ //// ヽ
/ i ﾑ ﾏ ､ |! ハ }ニニニゝ-＝ア￣｀ヽ イ＞ ≧ｭ､/
{ﾊ ､ ＼ {ﾊ ﾏ ｊニニニニニニ! ／ ／
ﾏ/ヽ ヾﾊ ＼⌒ｊ从イ／´ _{ゝ､＿,, ／/ / ／ ／ ＼
ﾏ//＼ ヾ､ ヽ＿ ＿彡 |! 八 ／ ／／ ＼
ﾏ///ヘ ミ＼ ヾ￣￣彡 ! ￣j! ヽ / /／ 「ヽ
ﾏ////ヘ ＼≧ 八 ⌒ヽ L＼ / V }
ヽ/////へ ヽ ヽ ）/ ≧､
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 最も完成した螺旋。ファイ螺旋は、内部に無限の正方形を納めた黄金の図形だ。
| 器具無く描ける人間はいないが、もしも可能としたならば、人知を越えた回転の力に到達できるはずである。
|
| そしてロージェノムは、他ならぬ到達者そのものであった。
|
|「良いか蒼星石、『の』の字だ。ひらがなの『の』を描け」
|
| 人差し指をクルクル回し、螺旋の王が笑う。
| 『の』。螺旋の開始点。
|
|「ステップを踏め、体を動かせ、関節に螺旋を意識しろ、腰を振れ、リズムを体に刻み込め」
|
| 螺旋の力、回転の力。全身で螺旋を描くことで、回転の扉は開かれよう。
| 蒼星石はしかし、円錐を受け取ることに躊躇があった。
|
|「その……螺旋は男神の力なのでは？」
|「貴様マグロか？ 男だけを動かすつもりか」
|「え、いやその」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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｢:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
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|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｛
_,｣::＿＿＿__::::::::-::‐―…::=-'‐:７
｝_::::::::::::::::::::::＿＿ .二二二 ｘく
〈二二二.:.:-‐:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
,Ｘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｉ:
／7.:./.:.:.:.:.:{.:.:.:| ＼:.:.:.:.:.:.:.:.Ｖ:.:.:.:.:.:.:.:.:.|i
i.:/.:.:.:./:∧ 个ー-＼:.:＼:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト,
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i八.:.:.'似｝ , , , , ｕ /.:.:.:.:.:.:.:.:.: / ｝
＼:.｝' ' ､ /.:.:/.:.:.:.:.:.:./
/:.:人 _ 厶イ.:.:.:.:.:∠_
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｛ Ⅵ:|.:/:.:. ー┐ 厶.:'′: : : : : : : .
ヾ∧/}/ r } ｒ 7: : : : : : : : : : ｉ:
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| 実戦経験のない蒼星石にはわからない問題である。
|
| そして彼女は、諸アダルトコンテンツに置ける女性が、
| 事実とは異なる反応を示すいわゆるエンターテイナーであると理解していた。
|
| 対戦ではない試運転においては、息は荒くなれど声など出ないし、終えたとしても冷静である。
| 身体は緊張と緩和に際して多少の反応はあれど意志に反して動くほどではない。
|
|「セクハラですよ」
|「言いがかりだな」
|
| 侍女の窘めに、ロージェノムは鼻を鳴らす。
| しかし蒼星石に言わせれば言いがかりではない。まごう事なきセクハラであった。
|
|「交接は男女の共同作業であり、経験と技術が必要となります。
| 互いが互いを高め合う意識が無ければ、独りよがりとなりますでしょう」
|
| 無表情に説明をする侍女。
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| 蒼星石は行為を想像して頬を上気させた。
| 無論、共に高まり合う相手はロージェノムではなく、白くて饅頭じみたシルエットであったが。
|
|「……ら、螺旋はそれの象徴でもあるのですね」
|
| 絡み合う二つの螺旋。
| 頂へと達する二つの溝が男女であるなら、女神の、イザナミの信徒である蒼星石にも利用できるのだろう。
|
|「男が使うよりも効果が高いやもしれんぞ。円錐はイチモツだ。
| 男よりも女の手にあるべきだろう？」
|
|「女の手に男性器のみがあるだけなら、それはやはり独りよがりな気がします」
|
| 本当は対となる男女が使用するのが好ましいのだろう。
| だが、蒼星石にはそのような相手はいない。
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/ ｀ヾ､ ＼ ､ ､
／ｒ｀ヽ ｀ i ヽ
＝ｭ / ｚﾑ ﾏ ヽ ヾ{ ヾＹ{ i|! i ﾘ i
ニニ＼＿ ィ ｊ 八ハ j! ﾑ ｒ､ ＼ 川! |! ! ｊ/
ニニニニニﾘ ｲrイ ､ ﾏ､ ﾏﾑ ﾏリ |! |!/ ｊ
ニニニニニﾑ ヽ≠ }ﾑ ヽ. ! ｢ヾ ﾏﾊ }ｿ ｊ! ﾘ ｊ /ニニｭ､_
ヾニニニニニゝ､ } /ﾊヽ }ﾑ| ﾑ ﾏ{ ｊ{ / ｊ/ ｊ / {ニニニニｭ､
＼ニニニニニｊ/ﾘ_/７ ﾏﾑ ゞ｣ 〉＼ ヾ､ヾ ハ/ r / 7/ , ｒニニニニニニ
ミｭ､ マニニニニニﾆ7 ｒ ﾏ､ { ﾏﾑ { 0､ ^ﾍ{ ｒ' / ィ7ノ ｊニニニニ≠―
≧ヾｭ､ ｀マニニニニﾘ ハ ﾏ､⌒ゞ≧ｭ､zヘ. ｀ ｢/彡´zヤイニニ≠´￣/ニ
ヾ≧ミｭ､ ヾニニﾆﾆ{ /ｨ ﾏヾ､ ミニ三彡'ﾍ ｙz, ,ｚイ0ｊノｲ≠彡´ /ニニ
ｚ≧ミヾ、 Yニニﾆ/ //|＿,ヽ ＼ マ／ 彡ﾍ{ ７/≧≠/／ /ニニ
ヾ≧ミｭ､ ｊニニﾆ{ V//└､＼ T￣ ﾘ {// / ィ⌒} /ニニ
ミヾ≧ヾx ニニニﾑ ﾏ｀７//ヽ ヽ､ ｀ヽ / ｚ７´／ ィ７´ /ニニニ
＞ミヾ=､ ニニニﾑ } {｢￣｀マ77≧ｭ､ ノ ィ 。ィ／ /／￣
＼≧ミヾ､ ニニニﾑ ヽ ヾｭ､ ￣ﾉ7／フ＿z=彡´ ／
ミzニヾ≧x ニニニﾑ ヽ_ ー､_｀≠_／ ／イ´ ／
｀ヾ≧ミ＼ヽ, ニニニﾑ ´ヾ＝ｭ-彡イ ｚ≠ア ｚ≦ニニ なんなら、
｀マ≧ヾY ニヘニニニ７=／´ ≦彡´／ イニニニ 実際に『独りよがり』に使っても良いぞ。
｀マヘﾍ ﾏニニ／ /ニニニ
ﾏヾﾊ ﾏニ７ ｲニニニニ
ヾ＼{ ﾏ７ ／ニ＝−ニニニニ
ｊ/ ｒイ ｀ヾニニ
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|「微量の魔力を流せば唸りを上げて振動する。蜜を吸わした方が力も発揮しやすかろ」
|「お断りします」
|
|「機械の張り型より具合が良いはずだが」
|「螺旋王、セクハラです」
|「むぅ」
|
| 侍女の窘めは少し遅かった。
| 無表情な彼女が少し悪戯っぽく見える。
|
|「まあ、使う気があるなら試運転を勧めるぞ」
|「螺旋王」
|
| ピシャリと、侍女が硬質の声で名を呼ぶ。
| ロージェノムは一瞬きょとんとし、苦笑して手を振った。
|
|「それは消耗品ではない故、武器として利用するならばだ」
|「……はい」
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, -‐━‐- 、
／ 丶
／ ＼
/ ヽ
i .| i
| ＼＼ | | / ／ |
|＼ ＼＼＼| | / ／ |
| ＼ ＼＼ヽ .|. /.／ │
i ---≧ｘ＼＼人/／x≦--- |
./｀ , 弋艾ヲミ从从弋艾ヲ´ i⌒iヽ
{（〉､: ￣彡:介 .个ミ ￣ / .:ﾚ‐i ﾉ
j / (::: 彡' （ i .| ミヾ￣ .,::i // 信仰を込めて放てば、
. ＼ヽiﾐ､ ;/ (､' |;)、. ヽ ｨ斧ﾘ 天沼矛の一端が放出できるはず。
｀i.|圭,ノx笏≡=.ヽ'=≡笊ミ圭込、
,ｨ斧圭圭' ,-───-､ ﾞミ圭圭込、
ミ笏爪圭圭圭ﾘ /¨T¨ヽ、.::::};圭圭圭≧=‐'
笏圭圭圭ﾐ､..::::. };{,,, .:::ﾉ／ iﾞﾞ｀｀
| ＼ﾐ尨圭ミ=彡′ |
,ﾉ| ', ＼圭尨ｼ' .i. iヽ、
／ i. ', ﾞヾ" / i ＼
__／ .i ヽ / i ＼
/ i ヽ / i ＼
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| 気まずい様子で説明しなおすロージェノム。
| 蒼星石は侍女とロージェノムの関係をなんとなく理解して舌を巻いた。
|
| 彼女はロージェノムをからかうために、わざと必要以上に窘めた。
| 蒼星石も、『試運転』が『独りよがり』を指す語ではないことくらい理解していた。
|
| しかし、侍女の金属的な冷たく硬い言葉が、
| ロージェノムをセクハラにセクハラを重ねるセクハラ王へと押し上げていた。
|
| これにはあの螺旋王も形無しである。
|
|「……その螺旋はお主が死者から手を借りるように、手を貸してくれるはず。
| 副作用も同様だな」
|
| 蒼星石は無意識に、脇腹を押さえた。
| ハサザマノヒメに押された烙印。死の巫女の印。穢れの塊がそこにある。
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,ィ//////////ヽ!////,｀ｰ､
////////､/////l/////}/∧
|//////∧ヾ/,,ﾍ/l/////!//ﾊ
|///Nヾ､ゝ ｨ'_ｼﾉ/j/////〉//ヘ､
ﾄ,//Tゞ>:::ﾞ:;::::::::':l/ｌ/////ﾄ/////ヽ_
. l ',//ヾ;:::::::__:::;;ィ/|/////|i ヽ////ﾉ=' __
l ∨//｀≧=='///ｌ//////l＼ ヽ=='rゞ''´ヾ､
l ヾ//{///,ィ､}{oヽ////∧/ﾊ|i:lヽゝ i|!
l ヽ>' ヽo∧////l///|´ il| i|!
l 人 ,,ィ='o//ﾉ///|l///| ,!| i|!
l //ﾉ｀´/////／/////l///|l|, i|__丿
l∨ｌ////／////////ﾉ///ﾄ=ｨ|=､ヾ,、
{∧//ヾ//////////｀-=､!;;;;;|i,__ﾉﾉ/ヘ、
. i//}///ヘ///////､ !|::::|liヾ/////へr,--==
. j//!//////｀oヽ/|!､ ｀ー 〉=ヾli￣￣￣| i|l
///////////////, ,,ｨ o |li:::;;;; __;;!l_|l､ __ -
j///////////o/∧ヽ^､l|l|l>;; ;|li´
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i//::l/////////o/ﾉ:::::::',ﾊ､、 ∨/ ∧
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| 八月の戦いの最中に刻まれたそれは、蒼星石がより死に近づいたことを意味する。
| 烙印であると同時に祝福とも呼べるものだ。
|
| だが、それは『人間離れ』を意味するものであり、まだ若い女性である蒼星石は複雑な心境であった。
|
|「すでにヨモツシコメから『印』を押されています」
|「すると、多用せん方がいいな」
|
| 天沼矛は天地創造の神器ではある。
| だからと言って蒼星石の存在が死から生に傾くのではない。
|
| 蒼星石の中に生死が同居する形になる。
| 結果どうなるか、蒼星石が人として自己を保てるかは分からない。
|
| 現状では、まだまだ蒼星石の人間としての器には許容量がある。
| だが、乱用は控えるべきだろう。
|
| 蒼星石は、コアドリルを受け取りながら考えた。
| 実際、数回の試射の後は使用を控えるべきだろう。
|
| 恐らく、蒼星石が今まで扱ってきたどんなヨモツイクサより、
| コアドリルが持つ神性は力強い。
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(そっとボ◯ギノールを置く)
実戦経験→実践経験
かな？
かな？
ノーコメントで。性交渉を『一戦交える』と表現することもありますが、通常の文章では実践が正しいです。
ということで、どちらでも構わないので間違いではないと扱います。
>>729
いや、間違ってませんよ。
ハサザ「マ」ノヒメで本文中はずっとやって来たけど……なぜか絆だとハサザ「ミ」でした！
大変申し訳ありませんでしたぁ！
ジャンピング土下座です。賄賂も入れておきます。
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:. :. :.`ヽ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::.､::::.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.:.:..:.:.:.:.:.:/.:.::::::::::::::＼:＼ヽ::ヽヽ:',
.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:::::::::::::::::.:.ヽ::i:::i::::::', |:|
i.:::::::::/::::ﾊ:::::::!::::::::::::::::',:i:::i:::::::l.|:|
i.::::::/.::::〃ﾊ:::|:::::::::::, _::」|::|:::::::l l:!
l.:::/.:::::〃 ',:::ﾄ､::::く::::::::||::|:::::/ ﾘ
l::/.:::;ｨ:/＝-ヽ＼ヽ,.ｨイ1!::!::/ ′
l/:／ /-‐ 〈tfｼﾉ::!::!′
K ,.ィﾃﾃ'ヽ `´1://
::::', V弋ｿノ ､ l::::|
::::::', ¨¨´ / /::::| ……ところでいくつか、
::::ﾄ､ヽ､ _ ,.ｲ::::ﾊ! 聞きたいことがあるんですが。
::::i `'／l:::::/
:::::i ｀`ｰ┬一'´ |::/
:::::L ＿ __/ |/
＼|＿_ _ ユ_＝=ァｧ
＼//
＼
＼__
. .: .: :／￣,.-､入
.: .:. :. :.／ ヽ_ソ.::::::::::.`､
.: .:. :. ／ ヽ_ソ.::::::::::::::::::::.ヽ
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| 蒼星石がお茶を飲み干すと、すぐにおかわりが注がれた。
| できた侍女である。
|
| 良く考えると蒼星石自身は『血族』関係で結構な収入がある。
| 祖先の蓄えもあるし、『血族』の遺族年金もある。
|
| 彼女を含めた六人ぐらいなら、なんとか養えるであろう。
|
|「ネクロノミコンを、『血族』の誰かが所持しているということはないんでしょうか？」
|「ん？ ああ、おれは『結社』か『教会』が怪しいと踏んでるな」
|
| 想定外の答え。蒼星石は面食らった。
|
|「ネクロノミコンはニャルラトホテプと祖を同じとする神話体系の魔道書よ。
| そう考えた場合ニャルラトホテプを『召喚』した可能性もあると考えられる」
|
| 考えたこともなかった。
| 自然災害のような、特異点的な悪魔であると、蒼星石は考えていた。
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／// ! j// ヽ
∧//{ |! i ///
∧// | |/// ﾊ
∧/∧ |! ﾏ/ ／ ﾉ , ﾉ j!
/⌒ﾘ∧ﾊ⌒ﾏ ｊﾘ ﾘ／ /／ ／ ﾘ あれがいずれかの組織の、
＿＿/{ィﾏ ヾｰ// ///ｒ' {/／/ イ どこかの誰かが呼んだなら……
＿ｒ＝ｭ､＿ ィ////{ / ! ﾄ､ﾑ ）/{ {/ソ <//ノ イ/ 目的はなんだと思う？
イ７/////// 八///ﾘ { ｊ i! i｢iヽ{ z人/} ﾏ ｊ/ ｧ 彡´ /ヽ､
ー７／/７￣7//// / //／ﾊ Ｙ j! ﾑ{ 0ﾏ八ﾘ 7ｲイ彡' _ノ´￣ '/⌒!＞､
／/／ {/７/ イ/ /´ /ハ_ﾉ! ｀ゝ≧ゝｭ}ｲ/彡ｧ_z≦＝ｭｙｚ /ｒ ｊ､ ＼
７/ /! // /// / //ノニ{ ｀ミ彡ヾ>ｒｫZイ ゞ=' ィ /ｲ 人∧ ミ、
/{ // }/ }// ｚニニニニ＝ｭ､￣ｨ ､ｊ/´'/Kヾ｀ミ≠彡' ,ｲ/ イﾊ /∧ ハ
// // ゞニニニ_{´ヽ ｀ヽ{ //ｊ! ヾｭ 彡＿/ ｊ/ｊ //! ﾍ L
/ｲ |{_// |ﾊ｀マニﾊ ｀ｰ_ヽ /ノ 人 ヽ ＿ノ ヾニ{ //} ｊ/ﾊ } ｀
//{ | ｊ// ｊ ｊ! ﾊ 个ﾏム ｚ､_ ゝ＜＿＿,-＝' ￣｀マ ￣＼// ///} ＼
../⌒|! ! ﾏ{ {! i| ﾊ ｊ ﾏミｭ､ )≧=- /＿ ＼ ヽ //// ヽ
/ i ﾑ ﾏ ､ |! ハ }ニニニゝ-＝ア￣｀ヽ イ＞ ≧ｭ､/
{ﾊ ､ ＼ {ﾊ ﾏ ｊニニニニニニ! ／ ／
ﾏ/ヽ ヾﾊ ＼⌒ｊ从イ／´ _{ゝ､＿,, ／/ / ／ ／ ＼
ﾏ//＼ ヾ､ ヽ＿ ＿彡 |! 八 ／ ／／ ＼
ﾏ///ヘ ミ＼ ヾ￣￣彡 ! ￣j! ヽ / /／ 「ヽ
ﾏ////ヘ ＼≧ 八 ⌒ヽ L＼ / V }
ヽ/////へ ヽ ヽ ）/ ≧､
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|「目的……」
|「まあ、分からん。だが少なくとも、呼んだ奴は死んでるとみてよかろう。
| そしてその場合、屈木頑之助の前に、あの事件の前に誰かが不審死したということになる」
|
| 二か月以上前。
| ニャルラトホテプの潜伏期間を考えると、もっと長い可能性もある。
|
| だが、そうすると、『血族』にはそのような不審死は……。
|
|「まあ、推測の域を出ん話よ。それに、死体を操って仕事をさせ、
| あの晩証拠隠滅にと吹き飛ばした可能性もある」
|
| そう言われるとどうしようもない。蒼星石は言葉を詰まらせた。
|
|「つまり、現在はニャルラトホテプ本人の手にあるか、
| あるいは他の誰かの手に渡っていると、おれは見ている」
|
| ロージェノムの推測も、道理が通っているように聞こえる。
| しかし、どこにあるかを説明できねば、『蛇身』には通用するまい。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＿_ ｌﾆ＞‐ '´￣￣￣｀ ｰ＜三三/
〈三三二ﾆ―‐- ､ ＿＿＿ ｀ヽ|
∨三三三三三三三三三三三三二二ニ¬
ヽ三三二ニニﾆﾆニ二二三三三三三／
Ｙ´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:＼::.:｀ヽ::＜三／
. ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::､::.::.ヽ、::.｀、:l:T
｜::.::.::.フ７¬‐､ヾ､:＼>､:|-ﾍ::.::.}::!:|
{::.::／代了圷ﾐヽ. ＼行‐t予l:ﾉ/::|
!::.::.::.:| ゞ-'′ ＼ 辷ｼ '/:/::./ ありがとうございます……。
|::.::.::.:ゝ , 厶ﾉ::.;′ それではもう一点、
ヽ.::.::l|ヽ、 r-､ ／::.::/ 『古の印』をお持ちではないですか？
＼:ﾄ､:j＞ ､ _,.ィ:´::;:l:: /
ヽ ｀ ,.ｲ ｀¨´ ﾄ､ﾚ'|/ |:/
__,. '´＿＞v＜ ｀ヽ、′
┌イ ／／了,ﾊ＼＼ヽ ｀┬ｧ
／7 | { く／ノ/引ヽヽノﾉ | }-､
. /:.:.:.:{ | ｀ｰ'´//l弓| |｀ｰ′ | } :.:l
/:.:.:.:.:.{ | // ]弓ﾄ､ヽ |「 :.:.|
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| ニャルラトホテプを退散させるための印。
| しかし、聞いておきながら、蒼星石はそれは難しいと考えていた。
|
| なにしろ相手は螺旋王ロージェノムだ。
| 天津神の使徒として、他の神を信仰するような道具を持っているかどうか。
|
|「ないない。あるわけなかろ」
|「はい。期待はしておりませんでした」
|「なんと正直なお人」
|「おい、感心するな」
|
| 楽しそうな侍女とロージェノムを見て、蒼星石は心がざわつくのを感じた。
| この二人。いや、他の侍女たちもだろう。
|
| 彼らは彼らなりに幸せに暮らしている。
| 恐らくロージェノムが死ぬまで、彼らの生活は変わらない。
|
| 行く宛てのない失敗作と、神への支払いをやめた男。
| 彼らが静かに暮らせれば、一番良いのだろう。
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／ 丶
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i .| i
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| ＼ ＼＼ヽ .|. /.／ │
i ---≧ｘ＼＼人/／x≦--- |
./｀ , 弋艾ヲミ从从弋艾ヲ´ i⌒iヽ おい。
{（〉､: ￣彡:介 .个ミ ￣ / .:ﾚ‐i ﾉ
j / (::: 彡' （ i .| ミヾ￣ .,::i //
. ＼ヽiﾐ､ ;/ (､' |;)、. ヽ ｨ斧ﾘ
｀i.|圭,ノx笏≡=.ヽ'=≡笊ミ圭込、
,ｨ斧圭圭' ,-───-､ ﾞミ圭圭込、
ミ笏爪圭圭圭ﾘ /¨T¨ヽ、.::::};圭圭圭≧=‐'
笏圭圭圭ﾐ､..::::. };{,,, .:::ﾉ／ iﾞﾞ｀｀
| ＼ﾐ尨圭ミ=彡′ |
,ﾉ| ', ＼圭尨ｼ' .i. iヽ、
／ i. ', ﾞヾ" / i ＼
__／ .i ヽ / i ＼
/ i ヽ / i ＼
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|「自分でお注ぎください」
|「お前なぁ……」
|
| 蒼星石は、静かに決意をした。
| 彼らを守りたい。
|
| 柴崎の家は広いし、侍女たちを養えるだけの金はある。
| だが、しかし、彼らの生活を邪魔したくはなかった。
|
| 可能な限り、できうる限り。
|
| ……蒼星石は、丸くって三頭身で、よく考えると外見的にはクリーチャーな人物を思い出した。
| きっと、蒼星石がどれだけ想おうと、彼との生活はあり得ない。
|
| 蒼星石は死に近く、そして大怨霊に力を貸すことで、さらに人からかけ離れるだろう。
| その結果、人間としての幸せからかけ離れてしまうことを、蒼星石は理解していた。
|
| 彼の重しにはなりたくないし、彼の幸せを邪魔したくもない。
| だから、女としての心は捨て、そして、そして……。
|
| 他者を守るための刃となろう。
| 悪縁を切り裂く鋏として、身を捧げよう。
|
| そう思うのであった。
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┣絆╋ 蒼星石 ╋ DARK-LAW ..┫
┣┻┻━━┻━━┻━━━━━━━━┛
┃>>やる夫☆☆ 29 → 36 LVUP!
┃翠星石☆ 53 → 59
┃>>アリカ☆. 22
┃志摩子さん☆. 3
┃>>やらない夫 78
┃上杉謙信 74
┃ジャギ 69
┃ケンシロウ 57
┃ニャンコ先生. 60
┃ハサザマノヒメ 55 → 71 LVUP!
┃キル夫 53
┃ミスト 45
┃華琳 40
┃ナタル. 39
┃屈木 30
┃四ツ目 24
┃冥 24
┃霊夢 22
┃ニャル. 21
┃デュランダル. 20
┃『巨魔』 20 → 29
┃大怨霊 20 → 23
┃鷹野三四 17
┃タカハシ. 15
┃ロージェノム. 15 → 24 LVUP!
┃フリット. 14
┃麻呂 13
┃キオ 12
┃ルカ 9
┃吉良 7
┃麻呂重 6
┃佐倉杏子 1
┗━━━━━━━━━━━━━
∩ 侍女の絆は増えないのか？
☆ ロージェノムのそれを引き継ぎます。
ω こいつ殺る気だお……。
☆ 死ななかったら結局一緒にいると思いますし。
☆ 単独で行動する理由もない。バラにする理由がないんですよ。
且 なら仕方ないな。
☆ 天津神 アメノトリフネのカードをくれます。
☆ ただし、《神格の支援》専用。
且 え〜。
☆ 《螺旋の蛇》《スクカジャ》を所持してますよ。
且 なにそれこわい。
☆ 元から持ってる《マハザンマ》《□トラポート》もあります。
☆ 移動系スキルは時間短縮に最適ですよ。
且 ぐぬぬぬぬ。
☆ 蒼星石はコアドリルからどのスキルを選択する？
１ 《螺旋の蛇》 単体剣相性 防護点無視
コスト：HP40 威力:89+1d 119%
２ 《マハザンマ》 一列衝撃相性
コスト：MP20 威力:64+1d 104%
３ 《スクカジャ》 補助魔法 強い
４ 《トラフ―リ》 戦闘から逃げる
コスト：MP25
５ 《□トラポート》 戦闘から逃げたり、一瞬で移動したりできる
コスト：MP25
【重要】《トラフーリ》《□トラポート》の違い【ハウスルール】
本来上記の二つにはボス戦で有効か無効か、消費型かそうではないか程度の差しかない。
しかし、今回の状況ではちょっとした効果の差が結果を大きく変える可能性がある。
なので、二つの効果は以下のようにする。
《トラフーリ》 消費MP25
対象：最大6名
効果：敵前から移動し、1km程度離れる。相手の性質によっては即座に再戦もあり得る。
《□トラポート》 消費MP25
対象：最大12名
効果：目的地に瞬間移動する。移動時間を必要としない。
戦闘中の場合、もちろん戦闘は中断される。
ここは代用の利かないスキルを取るべきかと
最も死に近くて遠いやる夫とは知らず相性が良いんだか悪いんだか
戦闘外での大人数長距離移動は重要かと
っていうか、ここでライト上げさせてもらえるのが大きいなｗ
実利を取ると5 トラポートですな
ｷﾞｬﾜｰ
5で
でもまあ、5だな
はい。一回だけですが、その分強いです。
消費２５、どっちにしても一シナリオで何回も使えそうもないからこっちかなぁ
つまり、蒼星石本人の魔とか力は無関係。格闘系である《螺旋の蛇》も有用に使えます。
……なお、《螺旋の蛇》は正式なルールでは使えませんが、ハウスルールなんで無視してください。
汎用性が高いって大切ですね
血族防衛戦で移動とか短縮出来たりします？
服だけ残してトラポート
毎朝どこでもドアが欲しいと思ってたんだ
おおいにできます。
／.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
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.ﾊ : : : ;li.ｉ.i/x≠ミ ﾚ x≠ミ、iﾉ!;ｨ: : :!
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|「じゃあそれ二つ。あとツレ来るんで二人席でお願いしますお」
|
| 『血族』の購買部の横では、『血族』の飲食店があった。
| 購買部のはずの東田であるが、よくこちらの飲食店でも仕事をしている。
|
| やる夫は客商売に必要なはずの愛想というものが一切欠如した東田を、何とも無しに見つめた。
| しかし、先日間桐慎二相手に見せた笑顔を思うと、感情表現が苦手なだけなのであろう。
|
|「二時までだったかお？」
|「はい……料理の方はもう作ってしまっても？」
|「かまわねーお」
|
| 現在、午後一時半。食事をして、丁度いいくらいだろう。
| やる夫は東田及び彼の友人である間桐慎二と約束していた。
|
| 彼らの目的のために何かができるかっていうと、全然思いつかなかったので、
| まずはそもそも情報収集からであった。
|
| やる夫は何とも無しにメニューを見た。
| 普段は自炊だ。外食なんてほとんどしない。
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 味は分からんけど定食が500〜600円かお。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 冷やし中華、ラーメン、うどん、そば、カレー。
| その他に定食がとんかつ、からあげ、生姜焼き。味噌炒め。チンジャオロース。
|
| かなりガッツリな内容で、やる夫は戦々恐々とした。
| やる夫は体つきからは想像できないほどに少食だ。
|
| 正確には大食いではない。
| こんな高校生の学食めいた食事だと、ちゃんと腹に収まり切るかが心配であった。
|
| そして五分も経たぬうちに現れた冷やし中華現品を見て、
| やる夫は嫌な予感が的中したことを理解した。
|
| ジューシーなチャーシューと、色鮮やかな錦糸卵。
| そして食欲をそそる真っ赤なトマトに薄いグリーンのキュウリ。
|
| トマト以外の三種の具材は、ほのかな麺の面の上に均等に分布されていた。
| ふわりと鼻をくすぐる酸味の効いたスープの香り。
|
| やる夫の食欲はすこぶる刺激された。
| されたが、分量は予想の三割増し。
|
| 見るからに胃袋の許容量オーバーであった。
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／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | これ、大盛りかお？
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) / / / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「いいえ、並盛です。『血族』の方々は体が資本なので」
|
| そう言われると、前衛のアリカだけではなく、蒼星石や翠星石もなかなか健啖だ。
| しかし引きこもり気味のやる夫には、この分量は正直きつい。
|
| 仕方ない。連れが来たら一部を食べてもらおう。
| そう考えて、割り箸を割る。
|
|「……早いな、なんだ。僕の分か？」
|
| そんなやる夫の前に、涼しげで皮肉っぽい声の人物が座った。
| 性格よりもひねくれた前髪を揺らし、端正な唇を歪ませる。
|
| ラフに着崩したワイシャツにネクタイという姿だが、ずいぶんと様になっているのが苛立たしい。
|
|「ツレの分だお」
|「いいじゃないか。僕もちょうど空腹だったんだ。
| まだ見えてないんだし、次を注文すればいいさ」
|
| 言いながら、彼は手を上げて東田を呼ぶ。
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__ ゞ,.....、＿
/::::::＾:::::::::::::::::::::ミ、
ｒ´:::::::::i:::::::::::ﾍ:::::::ゝ::::ゝ
ﾉ:/::::i::::r.ハ、::::):::ﾍ::::i:::::l
/:/::::::ｈ::） }::::(:::::::)::l::::::l
{::l::::::::ﾉ）ﾉ ゞミハ::::;;;;;::.l おい、冷やし中華をもう一つ！
ﾍｿ（.丁;;jゝ .「;;;jﾉ{ｙｿソ
弋i.￣ ￣ iﾉ
ﾊ ___'＿_, .仆 、__
＞＼ _ ￣´ ／}: : : : : :｀ヽ、
／: : : :ゝ::≧≦il::ノ : : : : : : : :ﾊ
／: : : : : : : : : : : :lil: : : : : : : : : : : :.ﾍ
/: : : : : : : : : : : : : ::lil: : : : : : : : :i: : :: : ﾍ
ゞ: : : : : : : : : : : : : :.lil: : : :伝彡::l: : : : : : ﾍ、
{: : ミ、: : : : : : : : : : :..lil: : : : : : : :ト: : : : : : : :＞、_ ___
/: : : : : : : : : : : : : : : : :lil: : : : : : :/ ＼: : : : : : : :: : ＞、＿ .｛ r´⊃
{ヽ, r 、 ./: : : : : : i: : : : : : : : : : : lil: : : : : : ｌ ＜: : : : : : : : : : : : : :≧ュ＿_／ ｛/ ⊃
.く/ﾉ / / /: : : : : : :ﾊ: : : : : : : : : : :.lil: : : : : : l ＞＜: : : : : : : : : : ::｛｛::::l 彡.／
くゝ/ /≧ュー--ｚ_.ノ: : : : : : ./ .ｌ: : : : : : : : : : :.lil: : : : : : } ＞＜: : : : : : :｛｛::.:l_＿_ノ
＞、＿ﾉ } .}: : : : : : : : : : ::./ { : : : : : : : : : : lil: : : : : : ﾍ ＞＜、ﾉﾉ:ﾉ/
＼_／ノノ: : : : : : : : : : :/ /: : : : : : : : : : :..lil.: : : : : : :.ﾍ ￣´゛
￣｀・ー- - - - --´ ./: : : : : : : : : : : :.:lil: : : : : : : : ﾍ
/: : : : : : : : : : : : :,'lil',: : : : : : : : ﾍ
/: : : : : : : : : : : : : :lil;;lil: : : : : : : : :ﾉ
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| そしてちゃっかりと対面に座り、割り箸を手に取った。
|
|「ああ、それと入速。僕には分量が多い。少し分けてやるから光栄に思うんだな」
|「あ、てめ！ やる夫にだって多いお！」
|
| 全体の六分の一をガッツリつまみ、やる夫の皿に移す少年。
|
|「キュウリも食えお」
|「イヤだね。ここの錦糸卵はふわふわで柔らかく、
| チャーシューは定食になるほどの人気だ。譲れない」
|
|「つーかやる夫も多いんだお！ キュウリは倍にして返すからチャーシュー寄越せお！」
|「ずいぶんと意地汚いな！」
|
| 意地汚いのはどっちであろうか。やる夫はニヤケ面を睨みつけた。
|
|「真面目に食いきれないから困るお」
|「だからと言って箸つけたものを返さないでほしいな」
|「まだつけてねーお」
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＼ ／ | ｜｜ ﾄ ＼ ',
Ｙ | / /l ヽ | ＼ ＼ |
′ ,′ / / ! |＼ ､ ＼ ,. -‐ i＼―-| | |
| / /_/＿_', 、 ＼＼ へ、 | ヽ | | |
| _, / イ/ /― ＼ヽ ＼＼ ィ＞＝ミ=ﾊ ｜ / |
| / ／/イ￣卞ﾐ ＼ 〃i _ィ:::y ｝ ∧| / |
! /／rｾ {_ ｲ:::}｣｝ ＼ ヾ ノ,. / / ｜
i ／ ＼ ` 丈＿ノ ヽ ￣` / ／ ′ ……ずいぶんと仲良しだね。
／ ＼ ＼"￣ i〉 ／ | ,′ 同じものを分け合うとは。
'. ＼ ＼ / / /
'. ｀ ｰ一 _ ｲ / / やる夫、彼は君の新しい恋人か何かかい？
ヽ ＼ ´ ／ // /
＼ ＼ ＼ ／ /' / /′
＼ ＼ ＞ ,._ ,. ' |ノ ヽ / /
＼ ┌:/lヽ／ ｀ヽー ／ Уく
_＼/ノ'" / } ／ ／ ＼
∧_/＼ ｛ ／ ＼＿_f⌒ヽ
/ r‐' （ ＞' ,二.rく ―‐､ <⌒ヽ丿 └┐
| / Ｙ´ イ ／トく￣＼＼ ___） ／ｎ＿厂
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| 他の客の迷惑も顧みぬ二人の前に現れたのは、この暑いのにシャツのボタンを一番上まで閉めた蒼星石だった。
|
|「柴崎の片割れか」
|「そういう君は間桐慎二君だね。噂に違わず無暗に偉そうだ」
|「あ？」
|
| ひとり納得しながらやる夫の隣に座りこむ蒼星石。
| その視線はうろんな相手を見るかのようで、明らかに蔑んでいた。
|
|「なんだお前、言いたいことがあるならはっきり言えよ」
|
|「『元老院』の中でも間桐は最悪だ。
| その閉鎖的な考え方と自己の利益しか考えないやり方には虫唾が走る。
| それと、彼は他の誰かのミスをあげつらい、失態を嘲るが、身内の不手際には激甘だ」
|
| 蒼星石は汚いものを見るように、少年を見下した。
| 道端のゲロを見るよりも冷たい視線に、流石の間桐慎二もひるんだ様子。
|
|「第一印象が悪い方が、伸びしろが大きいってことだお」
|「やる夫ったらお上手」
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これワカメだよね？
すごいフランクだｗ
蒼星石です。>>773の通り、フォローするやる夫へのイヤミです。
慎二はやる夫を「入速」と呼びます。
暴露したらどんな修羅場になるんだろうか？
やる夫的に凄く嫌がると確信するだろ
政治的な婚約者にするとか、嫌がらせすぎだなw
この差だとトラフーリの存在意義って？
（多分、フーリはほぼ無効化されない程度だとは思う）
でもまぁ結論は変わらないな〜
＞ほのかな麺の面の上に均等に分布されていた。
麺が乗っている面に具が乗るのは……、うん普通ですね。
（宇宙なら両面に盛り付けることもあるかもしれないがここは地上だ）
すぅぱぁぜったいあくならやる夫を翠星石の婚約者にしてしまう
５ 《□トラポート》 戦闘から逃げたり、一瞬で移動したりできる
一回きりってのがつらいな……まぁ便利すぎるから仕方ないんだけど
どれでもいい気がする。1で。
心優しいぜったいあくが嫁き遅れの冥ちゃんに
お婿さんを紹介するという心温まる展開かもしれないじゃないか
＼三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三/
＼三三三三三三≧-''´ヾ＼￣ヽ￣￣￣ゞ=-､-､三三三三ﾆ/
＼三三＞''´/:.:.::i:.:.:.:i:.＼:.:＼:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヾ:.:.:＞-､三ﾆ /
V／/:.:.:./:.:.:.:.:l:.:.:.:l .ヾ:.:.ヽ:.:.V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:V/
/:.:.:/:.:.:.:.i:.:.:.:.::.|:.:.:.:| .＼:.:.:. ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.i'
./:.:.:.:i:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:ハ:.:.| _ ,, -匕ヾゞ,:.:.:.:.:.::.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:/
i:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:ﾉ:.i:.:.レ='´ ＞ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:/
|:.:ﾊ:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.i:.|:.:.:ﾚ' ,, - ィ彡行てi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.{ やる夫はお人よしだから、
ヽい:.:|:.:.:.:.:._＿:.:|ﾉ:.:.ﾉ イi {廴::::::..ｱ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:ﾊ 君の事を手助けするみたいだけど、
i ,､ヾ:.:.:.:.:≧=､/ 弋及ン }:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.:.ハi
ヾ ＼:.:.:.:.:.:.:心 ) |:.:.:.:.:.:.:人:.:.:./ 正直僕は乗り気じゃない。
ヽ ＞＼:.:.:i/ |:.:.:.:.:.:.ハヾ:.:ゝ
｀´|:.ト､ヽ .|:.:.:.::/ ＞∧､_
|:.ハヽゝ､ - ､ ∧:./ / / ＼-=r-,､
ﾚ ＼:.:.| ＞､ ／ 廴＿／ ／ .// てヽ )-､
ハ.i/::::{ ｀ ´ ヽ ∧＿＿ // ん:::::::::V
>:::::{ { [￣＼V ー─ﾍヽ .// {':::::::::::::::::ヽ
/::::::/ il ＞､ ∧ヽ＿＿// .// }'´::::::::::::::::::::::＼
/::::::::{ || ゝ/ ヽー─''´ // ノ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::} || /∧∨ // 及::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| そう言いながら、割り箸を割る蒼星石。
| 無造作に、やる夫の皿に箸を伸ばす。
|
|「おいちょっと、お前の分も頼んであるから勝手にとるなお」
|「いいじゃないか、お腹すいてるんだよ」
|
| トマトを一切れ口に運び、甘みと酸味に溢れたジューシーなそれを味わう。
| そして器用にキュウリとチャーシューをまとめ、麺を巻いて頬張った。
|
|「いけるね」
|「うんまあ」
|「……僕も同感だが、入速」
|
| 少年、間桐慎二は目尻を釣り上げた。
| 間桐桜を助け、『万魔』に対抗するメンバーにこの女を入れたことを、ひどく苛立っている様子。
|
|「でも間桐さん、やる夫は『血族』をよく知らないし、あんたはコネがない」
|「それはそうだが」
|
| だからって、別の適役がいるのではないか。
| 批難めいた目つきに、蒼星石が余裕の笑み。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＼/ ／:::::::::::.. , ' ´ l ＼ ヽ
｀>'::::::::::. ／ . .l | i ヽ ｀ 、
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/:::::::.. /::::::::::::::. |ー≠‐'´__ ヾ、 -≦ｭ| ::::::ｲl ｌ|
|_＿＿」::::::::::::::::::. .l／＿≦==z ヽ {ﾐｶ ! .::／ﾘ ′
|::::::::::,:::::::- ' ´ﾄ､ ＼_弋;ﾉ ￣ |'´|
∨:::::::':;::::::::::. ヽヽ ￣ .ｌ |. |
∨::::::::':;::::::::::. ｀N ｒ-─ｧ / i､| やる夫、僕がこいつを気に入らない理由を。
ヽ::::::|::':;::::::::::.. ヽ ｀ ´ ／. / ` こいつが僕を気に入らない理由を教えるよ。
＼l､::､':;:::::::::. ｉ ＿, イ::;、/
｀l/∨ヾ、:./ l´ V l/
r-V _ |__
ｒﾆ´￣ヾ´ ｀＞､_ｿ_｀ー一'､⌒i､
_）/´￣｀ﾐ､ / 只__ヽ ヽ八_
（ i::::::.. )ﾄ､ / /,仆､ヽ＼ ヽ ）
. _）|:::::. Ｙゝ / / ｉ ハヽ__〉 〉 }（_
（ |:::::. }(_ 〈 〈_/ /ｌ .ﾄ､＿/ | _）
）|:::::. | ） ＼_ノ|;| |;| |(
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| 麺を、具を、次々に口にしながら、しかし汁をこぼしたりもせず、
| 下品ではない程度に咀嚼し、飲みこむ。
|
| 唇の端についた汁をぺろりと舐めとり、蒼星石は挑発的に睨んだ。
|
|「……」
|「僕は『血族』の落ちこぼれ、こいつはエリートコースだった」
|
|「……」
|「でも今は逆、僕はまあまあ実力を認められてきて、こいつは零落したというわけだ」
|
| つまり、蒼星石は慎二が落ちぶれたのを喜んでいるのか？
| やる夫は少なからずショックを受けた。
|
| 彼女が様々なコンプレックスを持っているのは知っていた。
| でも、他人の不幸を喜ぶような輩だとは思っていなかったのだ。
|
|「さてそれで、僕の知ってる間桐慎二って奴は、
| 家柄に頼って自分に甘え、そのまま腐っていくクソ野郎だ……でも」
|
| 蒼星石の視線が、悪戯っぽくやる夫を見つめた。
| 純粋な喜びに煌く眼光に、困惑する。
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＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼ え？
／ .ｲ '（●） .（●）＼ なんだお？
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
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|「やる夫。君が彼を助けたいって思ったってことは、彼はきっと変わったんだな。
| ウジ虫みたいに隅っこで腐肉をついばむのをやめて、立ち上がろうとしてる。違うかい？」
|
| ああ、やる夫は理解した。
| 蒼星石が嫌いなのは、蒼星石が喜んでいるのは、全く逆のことだった。
|
| 落ちぶれ、堕落していくままに任せた奴は大嫌いだが、
| そこから這い上がろうと足掻く誰かには、共感を禁じ得ないのだ。
|
| やる夫と同じで。
|
|「間桐さん、こいつに妹さんの事言ってやれお」
|「はァ！？ なんでだよ！ 嫌だね！」
|
| 不機嫌そうにそっぽを向く慎二。
| ずいぶんと恥ずかしそうだ。でもまあ、わかる。
|
| 妹の為に命を賭ける姿勢は、やる夫の心も動かした。
| でも、それを言うのは恥ずかしかろう。
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＿ ＿_
ィ::::::::::::::::::::｀::::､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
イ::::::::::::::::;::::::::::::::::::､::::::::::
ｊ:::::::::/_/_!::､:::l_ヽ_|_!::::::::::l
/!:::::/ ﾘ _ハ!ヽ:|__ﾏ ｌ::::::::|｀ お待たせしました。
′::::{￣V￣ ￣V￣ ﾘハ! 冷やし中華です。
八! !′
ﾄ ＿ ノ それと……。
≧ｒ __ ィ
人≧ｙ ｒｲ人
{__ ヘ_７ ｀ヽ
ｒ ´ T ＼
ｲ ! !
! | ハ
ｌ |! { ! {
} ヽ＼ |! ｊ |
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| ギャーギャー騒ぐ慎二の耳を、皿を持って現れた東田がぐいっと引っ張った。
|
|「他のお客様の迷惑になりますので、あまり大声でわめかないでください」
|「痛い痛い痛い！」
|
| 目の端に涙を浮かべる慎二。東田は一瞥して手を放した。
| 口をへの字に曲げておとなしくなる慎二を見て、蒼星石は思案顔。
|
|「大量だね……」
|「ここを利用したの初めてだから目測誤ったお」
|「優秀な僕は、ちゃんと自分の食べれる分のみを確保させてもらったからな」
|
| 無意味に胸を張る慎二。蒼星石は目を細める。
|
|「一応聞いておくけど、『アレ』は克服できたの？」
|
| 慎二の顔が凍り付く。青ざめ、寄せた眉が痙攣した。
| 『アレ』が何なのか、やる夫には見当もつかない。
|
| だが、何かひどいトラウマなのだろう。
| 慎二は唇を噛んで顔を伏せた。
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/:::::::::::::::::::::::::::ゝ､
......::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::ヽ
〈:::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ミヽ
>;;:::::::::::::::ヽ:::::ヾ::::::|ﾐ::::::::::::::::::::ヽ､
.〈:::::|:::::::f:::::::::;;''')::::人::ﾊミ:::::::::::::::::从
i:::|::::::::ﾄﾐ'' 〈::::{ ／}::L ミ::y-ミ::ヽ
|::|::::::::::::::ヽ ):）fイ:丁 ｿr}k ）:| ）
|::|::::::::::Y}::|__ ~ ¨´ Y/:::l
{ ヾ:::::::::t k夕 r':::::jゝ 柴崎……。
￣ゝ(ﾍ < ＿ ヾﾘ
（ ヽ ´ ／ ヽ
＞ ､___／---──ゝ.
z-≠─- ､ ヽ へ─--ﾍ
| ＼ ｀ ゝ､
| ＼ ＼
| ＼ ＼
| ＼
| ｲ }
f＼ ﾉ ﾍ }
{ ＼ｲｨ´￣ ﾍ }
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|「蒼星石でいい。柴崎は翠星石もいる」
|「そうかい」
|
| 青ざめた慎二は、のたうつ混沌とした感情をこめた視線を蒼星石に向けた。
| どれほどのことがらが、彼の中で渦を巻いているのだろう。
|
| 少なくとも、蒼星石はこの五分の間に、彼の敏感な部位に幾度となく触れていた。
| 獲物を狩る猫のように、執拗に。
|
| それが慎二を苛立たせ、追いつめていることは確かな様子で、
| やる夫は慎二が心配になった。
|
|「入速、秘密にしていても仕方ないから言っておくが……。
| 僕は術者としては、いまだに優秀だ。これは事実だ。僕は天才だった」
|
| 慎二の双眸がギラギラと輝く。飢えに似た感情が漏れて落ちる。
| 優秀で、でも、過去形の天才。
|
|「ええと、言わなくても……」
|「いや、聞けよ。そして、笑いたければ笑え……。
| 僕は……間桐慎二は、最初の実戦のトラウマで、悪魔恐怖症になったんだよ」
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ ……どれぐらい酷いんだお？
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
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| 悪魔恐怖症。悪魔恐怖症か。
| やる夫の中ではずいぶんと冷や汗ものの言葉だった。
|
| やる夫にも似た気がある。
| ずいぶんと限定的で、どうにも遭遇したことがないが。
|
| やる夫は、『一つ目の死神』という存在に対する、絶対的な恐怖がある。
| ドワーフがバルログに逆らえないような、絶対のルール。
|
| 想像するだけで怖気が走り、箸も止まる。
| むしろ、そのままトイレに駆け込みたくなるほどの恐怖が、やる夫には刷り込まれていた。
|
|「悪魔を前にすると足がすくんで、頭の中が真っ白になる」
|
| パニック状態になるのか。やる夫は想像した。
| 慌てて何も手につかなくなるなら、確かに厳しい。
|
|「足は動かないし、術も使えない。
| どんなに低レベルな相手でも、味方でもそうなっちまう……」
|
| どれほどの恐怖を味わったのだろう。
| どれほどの苦痛の中で、慎二は戦士として死んでしまったのだろう。
|
| やる夫には、想像もつかない。
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', ,. '´ /
> ´ /
く . -‐=＝＝＝＝= ー-く
＼ ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ﾊ: l.: !: : : : : :}
|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ // V: :l: : : l : ;′
|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞ Vく: :./}:/
＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀ tり:.:/ l/
＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ ヽjⅣ 克服は？
}ヽ仆ヽ: : : :lN _ _／: :l
／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
／ V `ー ﾕヽ.:.|
,ん子こ`ヽ | ﾕ､l./
,ん'´: : : : `ヽヽ | l ﾊ'′
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|「……」
|
| 目を逸らしたままの慎二は、蒼星石の問いかけに答えなかった。
| 沈黙が、現状を如実に語る。
|
|「つまり、戦闘になったら僕らが守らないといけない。
| 非戦闘員と同じ扱いってことだね……なんだ、やる夫と」
|
| 言いながら、新しい皿があるにもかかわらず、蒼星石はやる夫の皿から冷やし中華をすすった。
| 非戦闘員。やる夫と同じ。
|
| まったくもって何もおかしくない。
| おかしくはない……が。
|
|「蒼星石は……やる夫をそういう目で見てたのかお？」
|「うん」
|
| 悪びれもせずに蒼星石は答えた。
| うん、まあ、分かってはいたけど。実際言われると正直つらい。
|
| 正直なところ若干どころか結構へこむ。
| しかし、やる夫はへこみながらもある事実に思い至った。
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/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/_::: -ﾃ―‐‐- ::::::::::::::::::::::'.
_// /仏/.ｨ/ _ ｀ ､::::::::::::/
,勹{/ /｀攵ｧ,/／ }ハ ＼:::::/
,仍ｿ/ / , 7友|/ }:/
j幺》/ / _ ′ ｀'/ /'′
／´￣ ＼/ 厶 _丶 ./ /
/ ヽ 厂｀＼ _ イ /
. / ｝ |￣＼ ﾞ＜´ / ′
.' ＼ | ! ) 〉 / /
/ ｰヾ_从｜ / / ′/
/{ 八 { / く / /
. / / / ＼ ＼ V ,
, / /::. 0} ノ /
. // /:::. 乂彡'
} } /:::::::::::.. ∨/
,ｸ′ /::::::::::::::::::::::. j〈
{ く::::::::::::::::::::::::::::....ﾉ }
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| 死の夢の中で、慎二はあのスラヴ系の『万魔』の少女に、臆することなく悪態をついていた。
| 慎二は彼女を恐れていたが、恐慌状態には陥っていなかった。
|
| 克服した？ 無数の『万魔』の尖兵に囲まれ、絶望的な状況だった。
| そうなる前に、慎二は恐怖症に打ち勝っていたのだろう。
|
| そこまで考え、不審な点に気付く。
| 彼は臓硯の情報についてなんと言っていた？
|
| 『万魔』から接触があった。
| そう言ってはいなかったか？
|
|「……『万魔』は？」
|
| 他人の目のある場所で、これ以上言うのは躊躇われた。
| 不自然に言葉を途切れさせたやる夫を、蒼星石が一瞥する。
|
| やる夫は箸を伸ばし、冷やし中華を口に含んだ。
| さっぱりとした汁が麺に良く絡み、程よく食欲を刺激する。
|
| その先言うべき言葉が見つからず、やる夫は次々に麺を口に運んだ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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l;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:、;:;:;:;:;:;八
_斗;:＿ ;:;:;:;:!;:;:;:／;:;:;::;:;:;:;:寸;:;:;:;:;:;ﾑ
〈;::;:;l;:;};:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:;:;∧;:;:;:;:;:＼;:;:;:;:;:;｀丶
. Ⅵ|;:;l;:;:;:;:;:;lﾍ;:;:|/∧;:;:;∧;:;:;:/;:;:;＼;:;:;:;:;:;:;ヽ
|;:l;:/,;:;:;:|;:;|ミヽl/″〉;:;:;:;〉;/;:;:;:;:;:/;:;:;:;;:;:;:;:l
l;:;//;:;:; |;:;l /;:;:;:;/:人 .〈/;:;:;:;:;:;:;:;:;{
斤;{;:;:;:;:;|;:;≧、 ＼;:;N 孑 ´ 〉;:〉八ﾙ八
. | .|今、寸;:、};:;〉 ｀}〉≦z_ {ﾘ }ﾊ 〉ヽ ｀
人,l;:;:;:;};::l l ＞孑' ｀ﾌ ﾋ;:ｼ ″ 〉 ./
｀¨了/} 「 ﾍ;ｿ ｀¨´ u ﾄ ./
{、ﾍﾙ、｀¨´ j _ l;:八 ……一応、味方の悪魔にはだいぶ慣れたよ。
ム 、 - ﾉ ｲﾉ 間桐の眷属なら、足が竦む程度になった。
人 ＞- ´ ／ .l _
今ｭ、 ／ ,ｱ |
| ＞＞ ＿ 七 ´ l 、
＿/l |::l::| 孑 ヽーz ｭ _
＞ - ――――≦´ ｀ ＜ |::l::| ／_ ／ ﾉ ,ﾍ- ｭ _＿_＿
. ／- 、 -ﾆ三 彡´孑 ,}／ ／ .／ /、 l ヽ
/ ＼ |::l::|／ ／ / ／. ／ ./ / .|
| ＼ l l::l/ ／ ﾋ´ ／ / / l
l. ＼ l | |/ ´ / ／/ /. |
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| 慎二がそう呟き、自分の皿の冷やし中華を口に運んだ。
| 完全にお通夜モードである。おいしい料理がもったいない。
|
|「大丈夫だったってことかお？」
|「だから、信じたというのもある」
|
| 敵対する存在から、味方の秘密を打ち明けられて、どうして信じられる？
| ひねくれた性格の少年ならなおさらだ。相手を疑わないはずがない。
|
| だが、慎二の悪魔恐怖症は、ここに至っては真偽を見極める役に立っていた。
| 皮肉な話であったが。
|
|「……」
|
| 蒼星石も、納得した様子でキュウリと卵を口に運んだ。
| 詳しくは言っていないが、『万魔』が間桐の関係者であるとは伝えてある。
|
| そこから判断して、空気を読んだのだろう。
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_,,..ｨ‐-､ ＿ _..._ _..._
r‐''"´ ,! l´ ｀l i´ ヽ. i'´￣￣￣￣! ,.r‐-､ /⌒ヽ. i´ ヽ.
| ヤ´ __l l､＿ ﾞ､ ﾞ､ ﾞ''--------! !、 '' / ﾞ､ ﾞ､
_,'=ﾆ7 l＿_ i'´ | ﾞ､ 冫 ,ィ1 i'´￣￣￣｀`ヽ 丶 ｽ、 ﾞ､ 冫 ,ィ1
i'´ | ﾞー‐┐ ┌‐┘ ヽィﾞ ,r''´ .| l､ ﾉ i'´￣￣l ﾞﾒ ﾞi ヽィﾞ ,r''´ .!
ゝ＿__ ______| i'´ ￣ ￣| _,r''´ ! ￣ ７ / ゝ＿＿,! / r、 ! _,r''´ !
,! ,! ゝ＿_ ＿_| ,r''´ ,.r''´ / / / / ＼| ,r''´ ,.r''´
,! ,! l l. l. ,.r''´ ./ / / / l. ,.r''´
ﾞｰ─‐' ﾞｰ─' `ｰ‐'´ ﾞｰ─‐' ﾞｰ─‐' `ｰ‐'´
ｨ ´￣｀丶､
r ´ ｀⌒ヽ、
（ やめられない、 ﾍ _｀ヽ、__,,,....,,_
ヽ とまらない。 ﾉ ｀ｧ'´ ｀ヽ
ゝ､ __ノ / ﾞi
｀ー-─へ＼ { }
｀ヾ､ l. 0 0 ヽ
ヽ ﾞi ∠二ヽ ,ノ
ゝ､＿,,..､-‐＜_,,,ｨ
/ ヾ_,､, ﾘ
ゝ、 _,,ノ
_丁ﾞﾞﾞ匸
冷 や し 中 華
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| 三人で黙々と冷やし中華を食べる。
| 冷やし中華のAAを作っておけばよかったと後悔するほど、冷やし中華なシーンになってしまった。
|
|「つーか蒼星石、そろそろ自分のから喰えお」
|「へーい。でも、今さら一皿は食べれないからちょっともらって」
|「しかたねーお」
|
| イチャつく二人を胡乱に見つめる慎二。
|
|「お前たち……ずいぶんと仲がいいな。揃って悪趣味だぞ」
|
| その皮肉に気付かぬほど、やる夫も蒼星石もバカではない。
| 二人揃って顔を見つめ合い、苦笑。
|
|「あー、確かに僕は趣味が悪いかもね」
|「やる夫ほどじゃねーお！」
|「あ？ 何だって？ もう一遍言ってみなよ」
|
| ゲテモノ扱いをされ、蒼星石がやる夫の口に指をつっこんだ。
| 喧嘩なら買うぞと、その目が語る。
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なんだこの空間（驚愕）
早く既成事実作って結婚してしまえよｗこんちくしょうｗ
ttp://ux.getuploader.com/gorakunin/download/600/1564.jpg.html
螺旋王の後継はやる夫でええやん（投げやり）
わかります
なんというイチャつき。
ふけんぜんなところは一切ない、けんぜん極まる絵にもかかわらず、溢れるＲ18感……！
でもきっと、指についた冷やし中華の汁を舌で舐め取って綺麗にしてあげてるだけに過ぎないんですよね分かります!
ありがとうございました！ さっそくＡＡにしましてよ。
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ィ;ヘ:::::´:jト､ミ::::､
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ｊ/::::::/:::::}:::::ﾉ~´ |::::ｲ:::::::;ｲ〈
/::::::人::メ::::( {:〈,{::ﾊ:/:ﾊ::ヽ_
ト:::（:::::｢ト-y' :::::､)斗ﾁj:r-:::Y
从ﾊ个}ﾉTエ´:::::::::┴'-从 ｊ:リ
｀⌒ヾ{ﾊ u ｀ ｒｲ::{
｢￣､￣｀ヽﾑ ,,ィ＝ぅ ノ人:ﾊーｧ ､
| ヽ ﾄ≧'ーｒｒ-≠ イ ｊ
} Y ヽ ﾏ{ 彡 / /
ﾊ ｊ｢ ー ｣ﾑ ﾊ {
/ 7 川 V ヽ
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′ ハ ｌ | ! ハ !
ミ､/ } ! iｊ {! Ｖ
{ イ／⌒ーｫ＼ ＿イ| ｌト イハ≠⌒ヾ |
―┤ ア´⌒ヽ――┴┴ ｆ￣｀マ ｊ―――
L j! ￣] [ニ ヾ _ノ
￣ヽ ﾑ ニｲ ト＿ ｊ /! ／´
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ィﾊニニニニニニニニニニニニニニニニｭ
イﾆ7ニ.ニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾊ
ｨニﾆ7ニﾑニニニニニニニニニニニニニニニニ}
／:/{ニﾆ7!ニニ.ニニニニニニニニニニニニニニニニ
. . : : : ﾊ]ニﾆ{ ﾏニﾆﾑニニニニニニニニニニニニニニニ｣
／: : : : : !ﾆ{ニニ ﾏニニヽ.ニニニニニニニニニニニニニﾆﾘ
/: : : : : : : |ニ!ニニ ﾏニニニ＼ニニニニニニニニニニニニ7
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/: : : : : : : : : Vニﾑニニ､ ＼ニニニニニニ三三三三ニニニイ,}
/ : : : : : : : : : : Vニﾆ､.ﾆﾆ＼ ヾニニニニニニニニニニ彡／ニｊ
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V : |: :ﾊ｣:{＿ ヽ:ﾄ､: : ﾊ -＼: : :ヽ V: : : !: :/: :/: :/!
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_人:!: :ハ ´￣￣ ｀⌒￣｀ マﾆz /:ﾘ: :/j:/ｫ
／￣ (_ヽ: : : ト､ /イ: :': / /_｣｀ ヽ
/ ｣ {ハ: ﾊヽ ､ - ､ ノ: : :ｲ:/ ｨ{ ＼
/ ヽ_ ｒｧ ＼{ ≧ｭ . ｒ⌒ヽ i レ 7: : :/j/__ﾉ´ ハ
/ [ ヽ ＼≧ｭ. ｊ }＿ ｣ ! Y⌒V ｒ,､〈 ',
, イ ｒ┴' ｀ヽ､ i! | _ｲ! !八 :.｀ｰﾉ !
／ ｒ .! ゝｒl ＿ ｊ ｊ｢~７ j! ｊ } ={ ハ
／ ィｊ ! {_ヾ ./⌒ﾊ / /__/ / / ﾊ ｣イ{
/／ 八 i ｒ' L! / } / {_７ / ／ / }ノ ｊ ､
〈_人| └, ｒ / / ′ ￣ {／ / ! / j! ',
/ Y| [_└! | { / ! ; ´ / ノｊ / ﾊ }
/ 〔ｒｧ 7 ｒｭ ｊ V (￣￣｀ マ イｫ´/ ／ ｊ/ ｊ /
ヽ ヽ7 ゝ¨ ｙ ´￣ン ｒ−- ｀ ⌒ヽ ｀ヽ/ ´ ｊ / ,ィ /ノ
} 〉’ ／ ィ´ ｀ｒー --−､ ＼ V [ﾄ｢/ ｒf レ'
＼ ゝ ｊ /／￣￣｀ ､ー- -､ V ｒ' /Lｊ人|
个ー ＿＿人/ ´ ⌒ ー-- ､＞ ￣ ｀' '. ＿/
ｊ｀ヽ イ { -― ーf ＿ィ ヽ } ｊ イ´ ｢
恐ろしいですぅ
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ィ;ヘ:::::´:jト､ミ::::､
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ｒ:j::::::::ハ:::::::ト:;ィ!:::ヽ::::＼::､
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/::::::人::メ::::( {:〈,{::ﾊ:/:ﾊ::ヽ_ 僕は暇じゃないんだ。
ト:::（:::::｢ト-y' :::::､)斗ﾁj:r-:::Y
从ﾊ个}ﾉTエ´:::::::::┴'-从 ｊ:リ
｀⌒ヾ{ﾊ u ｀ ｒｲ::{
｢￣､￣｀ヽﾑ ,,ィ＝ぅ ノ人:ﾊーｧ ､
| ヽ ﾄ≧'ーｒｒ-≠ イ ｊ
} Y ヽ ﾏ{ 彡 / /
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 自分の分の冷やし中華を食べ切った慎二が、やれやれと言わんばかりに顔を覆う。
| 無論、自分の分と言っても1/6はやる夫の皿に移動したので完食という訳ではない。
|
|「僕は移動用の足だから、口出ししないよ」
|「接触して話を聞きたいのが四人いるお」
|
| 結局一皿分近く食べることになったやる夫が、四本指を立てた。
| 目を細める慎二。蒼星石は麺をほおばりながら両者を見る。
|
|「まず『万魔』。接触できねーから困ってる相手だし、忘れるお」
|「『万魔』の居場所がつかめたら、『血族』としては放っておけんしな」
|
| 当然とばかりに頷く慎二。だが、可能なら接触は持ちたい。
| 『万魔』は情報源であり、死神であり、武器だ。
|
| 慎二の最終目標は妹である桜と慎二が生存し、臓硯に一矢報いることだとすると、
| 可能なら『万魔』と協力したい。
|
| しかし、『万魔』の目的が臓硯と桜の殺害なら、利害はぶつかる。
| そして『万魔』が慎二の殺害を躊躇わないことを、やる夫は知っていた。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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: : ::::::::::::::: | ::::::: /::::::::::::::: |:::::::::〈 /::::::: 人::::::::::::／:::::::/
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:::::::::::::::: / ::::: / ::: / :::::::::人::::::::〈 ,|::::::〉´ ヽ;: {:::::: <:::::::ヽ
:::::::::::::::/ :::::::/::::: ﾉ -= - - ＿:::ヽ ´}:::/.┬ 、}::Ⅴ::::: 〉＼:}
::::/´ ヽ、 ノ:::::::〈´ ヽ＞-...ﾊ´ヽ::/ ﾚ:::::::l / :::/:::::::/ /′
::::l 「 ＼}::ヽ::::::::: 〉 ,./ |:::::::::::i }’ ｀っ_/ ′.|::::::／ ヽ
::::|礀 ｀ヽ{ヽ::/ ﾍ ｀つ:::/ ｀¨´ lﾊ/
. ＼ ＼ ヽ }7 ゛ ｀¨¨´ ヽ .
}ﾊ::＼ ー ） 〉 /
. }/ ヽ¨´}:lﾑ, ｨ
八:::| ﾍ _ - ﾉ , ’
. Ⅵ ＼ ｀ー… ´ ／ すると残りは、
「´ﾍ ≧ｭ.、 ./ 爺さんと雁夜おじさん。桜か。
. | ＼ ≧ｭ.、 ｨﾍ
. | ｀≧ｭ _＿ ＿ ＿ー.＿Lﾉl＼
/ ￣l 、 |:::l:::|￣ | ｀ー
斗七´. ＼. |:::l:::| l
｀ﾐ、 |:::l:::| ﾉ
｀ミ 、 . |:::l:::| ／
｀. }:::}:::}彡´
ー-〉::〉::〉-＝-
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|「良くおわかりで」
|
| やる夫は、説明の必要がなさそうなのでトマトを口に運んだ。
| 慎二がご高説を並べ立ててくれるだろう。
|
|「爺さんには、特別な用事がなければ接触は難しいな。
| それをでっちあげるにも、何か仕掛けが必要だろう」
|
| 仕掛けは、やる夫が既に始めていた。
| ただ、直接会うことができる可能性は極めて低い。
|
| 『封印像』関係で質問がある。
| そう、『血族』切っての研究者である鷹野の名で手紙を送った。
|
| 相手の出方にもよるが、これでやる夫の目的も達せられる可能性があるスマートな方法だ。
|
|「桜は生憎行方不明だ。爺さんに監禁されてる可能性が高いな。
| 最後に雁夜おじさんは……戦闘班に組み込まれてるはずだな」
|
|「知ってる。そして僕は彼ら……『のけもの』と交流があってね」
|
| ミスト、四ツ目。
| 本当はアリカもつれて来たかったが、なぜか雁夜さんはアリカにひどく怯えるらしい。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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,,. -―/´ｧ―-..、 ＼、
／´: :￣｀: ´ : : : : : ＼ ヽ､
,.ｲ: : : : : : : l: : : :{: : 、:＿:ヘ }:}
/: :{: :|: {: : : : |{: : :下￣ヽ:.十-i 〃
| : ハ.ﾄ ヽ: : : ﾄ＼: :ヽ＼:ﾄ: :| : :|ｰ ´
ﾄ: { ＼ヽト :_＼ ｀ ｰヽ__ﾊ:.}: : }
∧.:{ ￣｀ヽｰｭフ､ｨ／´ j/: :/
{_A:{ ,z=＝ミ , z＝=/:./＿ 『花も恥じらうオトメを捕まえてさ！
／ﾉ:{ jr , z- , ,z-ノイハ、｀ヽ 失礼しちゃう！』
/ jノ‐ト-､ __ __ .小ヽ}}
! ／{{ {:..{ ヽ /..{. } //:.:} ﾉヽ
/ ＼ヽ{i＼ {.__.ノ ｲﾚ':./ i
ﾉ ＼:ヽ､｀ ー‐_´-':／ |
{ ﾄ､｀ -｀二.. - ´ ｲ / 丶
ヽ ヽ. ヽ-＼ 人 ／ｲ { }
ト､ j ｀ ーz) ｀'´(r‐ ´ | ,.ｲ
ヽ:.｀:ー_.:| /―:.:／
| ￣ ﾊ ノ- /― 7
| l / ´ 〈l |
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| そうブー垂れるアリカは、口以上に傷ついていた。
| もとから健常な人物ではないようだが、アリカと遭遇した時の拒否反応はひどく、
| 目を覆うほどであったという。
|
| 挨拶しただけで血を吐くほどの嘔吐を演じられたとなれば、
| 誰だってショックを受けること請け合いである。
|
| というか、ニンジャに出会った一般人でも、もっとマシな反応をする。
| アリカに出会った雁夜の反応は、もっとその……。
|
| やる夫は『悪魔恐怖症』を一瞥し、次に自分の中の『一つ目恐怖症』を弄んだ。
| それらに近いものであるかのように、やる夫は感じていた。
|
|「つーこって、東田が合流したら『のけものチーム』の湾岸倉庫へ行くお」
|「……」
|「噛みつかれるかもしれないから、覚悟はしておくんだね」
|
| 乞われて『血族』に参加しているのに、『血族』内では村八分のミストと四ツ目。
| 皮肉とウザい正論の一斉掃射が頭に浮かぶようで、やる夫は苦笑した。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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l;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:、;:;:;:;:;:;八
_斗;:＿ ;:;:;:;:!;:;:;:／;:;:;::;:;:;:;:寸;:;:;:;:;:;ﾑ
〈;::;:;l;:;};:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:;:;∧;:;:;:;:;:＼;:;:;:;:;:;｀丶
. Ⅵ|;:;l;:;:;:;:;:;lﾍ;:;:|/∧;:;:;∧;:;:;:/;:;:;＼;:;:;:;:;:;:;ヽ
|;:l;:/,;:;:;:|;:;|ミヽl/″〉;:;:;:;〉;/;:;:;:;:;:/;:;:;:;;:;:;:;:l
l;:;//;:;:; |;:;l /;:;:;:;/:人 .〈/;:;:;:;:;:;:;:;:;{
斤;{;:;:;:;:;|;:;≧、 ＼;:;N 孑 ´ 〉;:〉八ﾙ八 こう言っちゃなんだが、
. | .|今、寸;:、};:;〉 ｀}〉≦z_ {ﾘ }ﾊ 〉ヽ ｀ 僕ももはや『そちら側』だからね……。
人,l;:;:;:;};::l l ＞孑' ｀ﾌ ﾋ;:ｼ ″ 〉 ./
｀¨了/} 「 ﾍ;ｿ ｀¨´ ﾄ ./ せいぜい参考にさせてもらうさ。
{、ﾍﾙ、｀¨´ j _ l;:八
ム 、 - ﾉ ｲﾉ
人 ＞- ´ ／ .l _
今ｭ、 ／ ,ｱ |
| ＞＞ ＿ 七 ´ l 、
＿/l |::l::| 孑 ヽーz ｭ _
＞ - ――――≦´ ｀ ＜ |::l::| ／_ ／ ﾉ ,ﾍ- ｭ _＿_＿
. ／- 、 -ﾆ三 彡´孑 ,}／ ／ .／ /、 l ヽ
/ ＼ |::l::|／ ／ / ／. ／ ./ / .|
| ＼ l l::l/ ／ ﾋ´ ／ / / l
l. ＼ l | |/ ´ / ／/ /. |
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| 自嘲するように言う慎二、やる夫はそのニヤケ面を引っ叩きたくなる衝動にかられた。
|
|「違うね。彼らは立場こそ弱いが実力は本物だ。君とは違う」
|
| 辛辣に、吐き捨てるように言う蒼星石に、慎二は一瞬憎悪をこめた視線を向ける。
| しかし、苦笑して前髪をいじくった。
|
| 自分が事実、口では有能をうたっても、何の役にも立たないことを思い出したのか。
|
|「今は好きなように言うんだな。すぐに僕の有能さを理解させてやる。
| その後で謝ったって遅いんだからな」
|
|「僕は、ニヒルを気取って虚栄心で自嘲する奴よりも、
| そうやって上を目指して足掻いてる奴の方が好きだよ」
|
| ニヤリと笑う蒼星石に、慎二は不服そうに眉をひそめた。
| 当たり前だろう。乗せられるのは楽しいものじゃない。
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／ ＼
／ ― ―
／ （ ー） （ー）' あー、食った食った。
| （__ﾉ､_,x ,--､
＼. ｀ー< ヾ zヽ ｽﾞｽﾞ…
＿＿__／ ー‐＼／| ｜
| | / / ＿＿ﾉ
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ. |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
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| やる夫は何とか自分の分を完食し、背もたれに体重を預けた。
| それを一瞥し、残された蒼星石が自分の分に取り掛かる。
|
|「東田はそろそろかお？」
|「はい」
|
| 急に、無表情な店員が姿を現した。
| 時刻は午後一時ちょっと前。手にしたトレーにはコーヒーが置かれている。
|
|「着替えや準備もあるので、十分程お待ちください。
| このコーヒーは俺からのおごりです。あと、もしも慎二が壊れたら」
|
| 二杯のコーヒーをやる夫と蒼星石の前に置き、東田は手刀を振った。
|
|「こうやって叩くと静かになります」
|「なるか！ っていうか、なんでぼくの分のコーヒーがないんだよ！？」
|「あ？ 自分で頼め」
|
| 飲食品店内で見たドブネズミを見るような目で、東田は慎二を一瞥した。
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…いいのか？
l l l l l l l l l l l ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌlllllllllllllllllllllllllllllｌ|lllllllｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ::.. ..:: llllllllllllllllllllllllllｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
l l l l l l l l l l l ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌlllllllllllllllllllllllllllllｌ|lllllllｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ::.. ..:::llllllllllllllllllllllllllｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
l l l l l l l l l l l ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌlllllllllllllllllllllllllllllｌ|lllllllｌｌｌｌｌｌｌｌ＿_,,,,,,,,､､､､､､､､:::.. ..:::llllllllllllllllllllllllllｌｌｌｌｌｌｌｌｌ
l l l l l l l l l l l ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌlllllllllllllllllllllllllllllｌ|- ' ' " / ￣￣￣ ﾞ、_ :::.. ::: ...:: "'''' − - ､､,,,,_ｌｌｌｌ
l l l l l l l l l l l ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌlllllllllllllll__,,,,| _,､､- / .⊂⊃. ﾞ、 ::::::::: _ ＾"''‐- ､,,,_ ~
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＿,,､､ --―'''' " ￣ ;;.. | ; ;_,,､- lTTTTTTTTTTTl =l= - ／ ￣ ﾌ,'''
; ; ; ; ; ; ,,､-''" . ｌ＿＿＿＿＿＿,l ﾆｌﾆ ､-､ ,/ /,
; ; ;; ; ; .,,､-''" ｌ￣ ｢‐lﾆﾆl‐ l ￣ｌ ﾆ'l､- ヽ_ｨ‐'"''‐-,_ . /,
; ; ;; ; ; ,,､-''" llllllll llllllll ﾆヽﾆ, ｌ:::::::::::::::_ ﾞ'ｉ‐-､,_
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; ; ,,､-''" /＿, 二ヽ二 ｌ ｌk,__::::l:::::::::::
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,,､-''" / l ､―ヽ―､ i、
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| ミスト達が使っている湾岸倉庫に行く途中、いつもの車で運転手は蒼星石。
| 助手席にはやる夫で、後部には東田と慎二。
|
|「間桐慎二には、『万魔』から接触がある可能性が高い」
|
| ラジオもプレイヤーもつけず、蒼星石は静かに、しかしよく通る声で断言した。
| やる夫の見た『死の夢』では満月。タイミングから見ると次の満月だろう。
|
|「そこで行うべきことは？」
|「『万魔』を利用して、爺さんの罪を暴くことだが……難しいな。
| 多分奴は僕を交渉相手として見ていない」
|
| そうだろう。生意気を言って殺される未来を、やる夫は見た。
|
|「だから、僕が行うべきことは生き残ること。そして可能な限り情報を引き出すことだ」
|
| だがそれは口で言うほど、簡単なことではないだろう。
| 戦って勝てる相手ではないだろうし、話を聞いてくれるとも思えない。
|
|「相手は悪魔なんだろ？ 何か手はあるのか？」
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|::|::::::::::Y}::|__ ~ ¨´ Y/:::l ……ない。
{ ヾ:::::::::t k夕 r':::::jゝ
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| 東田の問いに、慎二は苦虫を噛み潰した表情で応えた。
| 考え込む東田。一瞬何かに気づいたかのように顔をあげ、すぐに首を振った。
|
|「それだよ」
|
| 蒼星石の言葉に、東田が眉を寄せた。
| あまり気持ちのいい方法ではないのだ。
|
| そして、やる夫も蒼星石も同じ結論に達していた。
|
|「間桐さん、『万魔』に遭遇したら意固地にならずに妹さんを『売れ』お」
|「はぁッ！？」
|
| だから、やる夫が進んで悪役になった。
|
|「ちょっと考えれば分かるお。
| 『万魔』の目的が臓硯と妹さんを殺すことなら、どっちかの居場所を吐けばいいお」
|
| ただし、『万魔』が慎二を許してくれるのであれば。
| そこは賭けになる。『万魔』が残忍で憎悪に燃える復讐者か。
|
| それとも、義理堅く約束を守る存在か。
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. /: : : : : : : : : : : :',: : : |.ヽ|/ ′ ∨ : : ヽ: : {、: : : : : : : : : : : : : ﾄ八
/ : : : : : : : : : : : : :∨: :l | : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : : |' ｀
,:∧ : : : : : : : : : : : : l : ∧ ｀＜ 、:ﾄ: : : :|｀ヽ; : : : :ヽ: : : : :l
.::' l : : : : : : : : : : : : :ﾄ,: : :〉 }: }匕: :L /: : : : 人: : : : |
|:l ヽ : : : : : : : : : : :｀マ〈 、≦,ﾁ￣￣「 》: : : :〈 ヽ: :「j
{′ / : : : : : : : : : / ＿≧zｭ、 / l と/｀＜: / 〉:ﾉ ふざけるなよ……。
〈 : : : : : : : : : : 〉《 ﾏ ￣「 ＿ ｀¨¨´. / ′. //:ﾇ
｀¨女 : l :ﾄ 、{ ﾍ つ孑七、 l /// / l ／:/
〉:ハ:{ ./ ￣／ _ ノ ＞ 、///. |/: : :{
. {:′ ﾍ | /. /´＞ ´ ﾉヽ＿、 / ﾏﾑ:{
｀ l l / / ,≦´ lf- } / /. ﾏ
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| 慎二が怒りに燃えた視線を三人に向けた。
| 押さえきれぬ憤怒が歯ぎしりになって車内に響く。
|
|「アイツを売って、僕だけ生き残る？
| そんなの本末転倒じゃないか。冗談じゃない！
|
| お前ら全員、車から降りろ！ もうお前らの手なんか借りるものか！」
|
| 腹の底から怒号が放たれる。
| その姿をミラー越しに一瞥し、蒼星石が唇の端を上げた。
|
|「な？」「うん、オーケー納得した」
|
| 視線を交わし合い、頷き合うやる夫と蒼星石。
| その様子は慎二の怒りに油を注いだ様子だった。
|
| 掴みかかろうとする慎二を、東田がチョップで止める。
|
|「間桐さん、『万魔』を捉えるにはどうしたらいいと思う？」
|「……なんだと？」
|
| 慎二が動きを止めた。
| その瞳は理性を取り戻した様子で、速やかに事態を理解した。
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ﾈjfｦ ( fｦYﾊ ^〉/ ……謀ったな？
ヽ r <__
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/.:.:.:ゝﾍ__／::／.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ､
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|「詳しい事は聞いてないけど、大体分かった。僕は全力で君を手伝うよ」
|
| 妹のことで激昂した慎二に、蒼星石はにやにや笑いを向けた。
| 趣味の悪い方法だが、慎二の気持ちを確かめたのだ。
|
|「……この方法は一石二鳥のステキ作戦だお」
|「『万魔』を捉える……ああ」
|
| 納得した様子の東田。
| 東田も慎二も飲みこみが早いので話が速くて助かる。
|
| 慎二が桜の居場所を『万魔』に教えることで、命乞いに成功する可能性がある。
| これがまず大きなポイント。
|
| そしてもう一点。『万魔』に抗戦できるメンバーで桜をカバーすれば、『万魔』を狩ることも可能になろう。
| そこで倒すなり捉えるなり出来れば、一挙両得ということである。
|
|「そのためには雁夜おじさんに桜の場所を聞き出す必要があるわけだな」
|「知ってればいいんだけどね」
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／ィ/ : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼: ＼
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／: : :.:::::://: :/:: : /: : ': : ::::/: : :/: :/ |::|､:. : :i: : :!: : :.ﾊ
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｀ヾ::::::::::::::::::::::::| j:::: /: /:::／ /: :×: :/ / ::| |:::. .::: : i::ﾄ :!
￣/:::::::::::r‐|/:;; : :/〃..,,_/_'´ /´lﾉ ′__l|_|::::/:::: .::::| ﾘ
ｰ=彡､:::::::| :.:､ |: / /ーｔ::ｧ‐､¨¨'': /´ｨt::ｧｭ!:/ }:::.::::::l
/:::::::l :.:.:.:|/ ￣ :.／:.:.| ::'ヽ ￣ ﾘ.:. !:::j:::::′
|ﾊ:::::::ヽ ､':. ´ :.:| | j/ /::/!::/
|:::j!::::ゝ_） :| | /ｨ/::/ j/
|:∧::::::::::ﾄ ｀ ´ /::/ j/
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／: : ＼´: : : : : : : : :.rく{ ＼ ／/┐: : : : : : :￣￣￣
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| やる夫は、少し無理をすればその、慎二の妹の居場所を調べられるかもしれないと考えた。
| 彼女に死に様を夢に見ればいい。そういう考えである。
|
| やる夫はあからさまに欠伸をし、うつらうつらするふりをして『やる夫の中の入速貸本』に没入した。
| しかし、普段はテーブルの上に山積みの『本』の中に、それらしきものはない。
|
|「おい、寝るな！」
|
| ぽかりと叩かれ、やる夫は死から引き揚げられた。
|
|「食い過ぎで眠いんだお！」
|「あんなに頼む奴が悪い」
|
| グーで小突いたことを悪びれもせず、慎二は鼻を鳴らした。
| もう一度『やる夫の中の入速貸本』に入る前に、やる夫はあることに気がついた。
|
| 慎二の妹、桜もそうだが、慎二のおじも、臓硯も『死の夢』には見れない。
| 見ず知らずの誰かの夢を見れるほど、やる夫の力は万能ではないのだ。
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かな？
そのとおりです。ありがとうございます。
,, ､
/ ｊ
_ -ｰ- ､ i / 入って右手側にワゴンがある。
ｒ''´ ﾍ ) } そこが休憩室がわりだ。
{ ',｀ﾞﾞｰ='' ハ / ノ ｒ 、
ﾞi ヽ ｀ヽ, L,ｨヽ !/ ｒ-'- ヽ 雁屋もそこだぜ。
｀r ﾐ -=''彡= !| ,､ 〉- }､ｒ､
ヽ_ゝ, '''ﾞ _,-‐十 ヾ ヾ三 ｌ }｀ー､
ヽ｀＞ ィ´ィ´!>ー〉ｰ' ｨ-ゝ'ー'.:.:.:.:.:.:.:｀ー､
／ __ --''､.:.:.:ヽ }ﾄ __.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
!-､_イ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ,, -､!':.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｨ_ -- '､.:.:.:.:ヾー-- ー-'
/.:.:.:.:.:ヾｰヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:＼
l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ-､､.:.:.:.:ｊ.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__ _
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ヽ_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!l.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
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｀ー ､:.:.:.:__ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
ヽ
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| 倉庫の前に置いた空き缶。
| そこに灰を捨てながら、『血族』ののけもの、元テロリストの四ツ目は言った。
|
|「なんで外で吸ってんのさ」
|「ガスも火薬も使ってんだぜ？ 爆死はごめんだよ」
|
| 彼の相棒、中東の小国から来た防衛隊ミストの最大の武器は脳にリンクした自走戦車である。
| その自走戦車レヴリアスは、火炎放射器も機関銃もついた鎮圧兵器だ。
|
| 武器庫で煙草を吸うほど、四ツ目は命知らずではないのだろう。
| 四ツ目は東田と慎二に一瞬油断ならない視線を送り、すぐに目を逸らした。
|
| 興味はあるが他人の事情に詳しく踏み込む気はないのだろう。
| 説明をしないでいい、楽だ。しかし、ミストはそうもいかないだろう。
|
|「ミストさんはいるのかお？」
|「安心しろ、出かけてる」
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／: : :,イ: : : : : :／: : : : {: : : : : : :|: : ∧: : ∧: :}: : : : i : :
／: :／／: :/: : : /: : : : : :/: : /:.: : :.|: /i:i:i}:/:i:i:}: :!: : : : : : :
. /:イ/: /: : :./: : : /: : : ／: {: : /: : : : ﾊ:}`ヾ/ ""!:,' : : : }: ヽ
/:./:.: : /, : : /: :.／/:／l : {i: ﾊ: / }| !': : : : :|: : :＼
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/: ／ :/: : /{/,ィ竓斥ミ､乂 ,ィ彡芋斥ﾄ､.': /:/: : :i :{ : :＼
. /／ ／{: : :ハ ` ()jc)_, ヽ 、 ､__ ()zc) ,》:/:/ : : : !ヽ、:
/' /イ: /|: :/: : } ｀¨二彡 .::ﾉ `ー== ￣"7:/:/ : : /:/ }:＼
. /:/;;;;!/{: : : ! ￣ 《 ￣ ./ｲ:/}: : /:/ 〉.ﾉ: }
{/};;;;;/;;l : : ﾊ ` 、 ,ィ ﾉ' !:./:/ .／:／
／./. ｀¨¨´|: }: :∧ r ､_＿＿＿_ ..イ} /:/:/‐': ／
´ 乂!/: {丶 ∨ー―――‐彡' /:/i/: /}/
_. ∨:i ＼ ヽ二二二二.／ ／:/ / ＿
_＞-､. __Ⅵ-､ ＼ ‐― ／;;乂f:￣:/ ￣ ＼
. /: : :.＼＿_ / }ﾘ: :}`ー-:ヽ、 ＿＿ ／;;;;; /} : : { ＿＿_ ＼
/: : : ／: : : : :{ }: : /: : : : :}、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'' / :!: : :.! `ー― "
: : : /: : : : : : :i i: /: : : : : :ﾊヽ / ./ :|: : : !
: : /: : : :r‐'¨¨! ｛:{ : : : : ＿_} { ／ :ﾉ: : :.|
: :.{: : :./ 〉'⌒ヽ.／ー― ､ ｀ , -- /￣￣: ｀ー:､＿＿
: :.i: :./ r―": : : : : :}ミ===fニニニﾐ===彡': : : : : : : :_;_: :ヽ: : :
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 大変申し訳ないが、やる夫は小さく嘆息した。
| ミストは悪い男ではないが、話していて大変疲れるのだ。
|
| 倉庫は、大型車も入れるシャッターも付いている。
| しかしシャッターは締めきってあり、やる夫たちは立てつけの悪い勝手口をくぐって中に入った。
|
| 倉庫内は暗く、風が通らないため酷く暑かった。
|
|「最低の環境だな」
|「室内で熱中症になりそうだね」
|
| 文句を口にする慎二に、蒼星石が同意を示した。
| この二人、実は性格似てるんじゃないかとやる夫はこっそり思う。
|
|「僕は熱中症で倒れたマヌケを介抱するなんて御免だね」
|「自分の心配をしろもやし」
|
| そうとも、東田が指摘したとおり、慎二は心配したのだ。
| そう考えると、案外と可愛く見えてくる。
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. 'ノ ‐'ー―-.
| . /ﾘ ..}
| Ｚﾆ〕/ "'''ｰ- ..}
| ／ ￣＼ ./ ./
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| ヽ ==ﾆニ二ﾆ= ./ ∨
| ヽヽ:ヽ::::| : ::::ﾉ/ ヘ
| ＼∧:::::: ∧/―- ミヽ - .ノ
| // _ヽ::∨/ ＼ 丶 }i
| _＿/＿::ヽ＿＿彡ﾐヽヘ - ._,.ノ
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|ヽ＼:::::::ヽ ::::::::::::::::::》《 ::::
| ＼ ＼::| ::::::::::::: /::::＼:::::::
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| やる夫は薄暗い倉庫内を見回した。
| ど真ん中には、脱皮した蟹を思わせる巨大な機械が転がっていた。
|
| ミストのマシン『レヴリアス』だ。
| 整備中なのだろう。装甲や武装はすべて外され、配線が丸見えだ。
|
| 丁寧に並べられた装甲板と武装の種類と数は目が回るほどで、広い倉庫の半分近くを占拠している。
|
|「あまり見るなよ、あれは機密の塊だ」
|
| 蒼星石の詩的に、やる夫は頷いた。
| スパイがいたら確かに困る。いや、スパイを入れないために四ツ目が留守番をしているのだろう。
|
| やる夫は視線を泳がせて、休憩所代わりに使っているという傷だらけのワゴン車を見た。
| だが、すぐにその横に起立した、異様な物体に釘付けとなる。
|
| 黒い、西洋の完全鎧。
| ケンシロウやジャギのように鍛え抜いた人間でも、身にまとったらまともに動けないような、鉄の塊。
|
|「なんだおアレ」
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／三;ヽ､´ ヽ三三三､二二二＼
|三三三ｌ ヽ三三三＼二二二＼
／´!三三三ヽ ヽ三三三三＼;二二ヽ
／: : : : ヽ三三三ヽ ＼三三三三三ｰ ､_）
i: : : : : :ｨ ヽ;三三三＼ ＼三三三三三/
ｌ: :,.: : / |: :i ＼三三三三､ ｀ ー 三,イ
. | ｌ l: :/: :| ﾄiヽ ＼三三三三＼_ ｌ|
! ､ l ｿｌ;| |;|＼､､＼;三三三三｀ﾞヽ--ｯﾌ′
. | ! 「 !| ｀i;:;:ｯ､｀ｰ-＝､三三三三:シ
ﾞ i ｀ﾞ'''‐/::. :. : : : :.￣￣￣「
ｌヽ ／ﾉ: :＿＿:: : : : : :: ::/ ……アリカが言ってたね。
｀ー―､///::.::.::.::.:｀ヽ ノ/
ム}ｒ'￣iｯﾚﾉｨi::.::.::.::.:..:..::├'ノ
ム{/ ,.-―ｦ ノ!!::.::.::.::.::.::.::.:ｌ
ム┘/ ×_/ /::.::.::,::.::.::.＞､::〉
ム} （／ / /::./::.:;;ヽ／:;:;ｼヽ＼
(ﾆ} 彡 ﾂ _,-―:::＿_;:;/:;:;:;:;:;:;:;フ::.::.､
＿/ﾞｰ､_ L_{ i,. "ｰ-､ :;:;:ｬﾞi ｀ ｰ≦- 」
ﾆ三ｌミ ┼ ｀ｰ"ｫ､＞､:;:;:;:;:;:／ | 「
三三､ ﾐ 三三三三 ヽ:;:ﾉ {ミ､ |
三三三ヾ 三三三;／二.-―´ ミヾ ｌ
三三三三三ヾ /,. ´ ヽ、 ﾞ i
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| 蒼星石の呟きにやる夫はようやく思い出した。
| 雁夜への不満ばかりを聞いた結果、もう一人の、黙して語らぬ鎧の人物のことをすっかり忘れていたのだ。
|
|「バーサーカー。爺さんの作った悪魔兵器だよ」
|「知っているのか慎二」
|「分厚い装甲の内側に『虫』を詰め込んだ外骨格だ」
|
| バーサーカーとやらから目を逸らし、唾棄するかのように慎二は語る。
|
|「間桐の人間なら特殊な契約も無しに、命令で動かせる。
| 間桐専用の護衛悪魔と言ったところだな」
|
| そこまで言って、慎二は何かに気づいた様子で考え込んだ。
| 護衛？ なら、臓硯が使うべきなのではないだろうか。
|
| 間桐の人間が何人いるかは分からないが、一番命を狙われそうなのは首魁である臓硯である。
|
|「護衛じゃなく、監視かもしれないな……最悪、奴と切り結ぶことになるぞ」
|
| 剣呑なことを言い放つ慎二。東田が肩をすくめた。
|
|「白兵戦ができそうなメンバーはいませんね。
| 何かあったらオレが前出ますんで」
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／::＼,,__
┌ーヽi::::::::::::::::::ヽ￣｀',
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
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ﾉ::/::/:/:::!:::::∧∧:::::::::::::::::i､:::＼
/ /:/::/::::i:::::/ ｝:::）:::ﾍ::::ﾍ::ヾヽ
{ ｛:く;;｛:::∧:（ （:::(ヽ:::::）:::ヾ::｝ }
ﾍ::)::）ﾉへ）) ):）メ::ﾊ::::）:/
{ﾍ!:（丁;;jゝ ´「;;;j厂ﾚ!iﾍ
ヾ∧ ￣ ￣ /ソ
ゝﾍ _'＿ /ノ どういう意味だ？
ﾘヘ 'ｰ一' ／!!′
＼|＼ __ ／ |/!
┌‐┴─ｒr─‐‐┴!
___ __＿＿＿r=┤: : : : : |||: : : : : ├､,,
/: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : 〃/: : : : : : : : :｀:ｰ:-:.:.､,,,__
/: : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :i ! |: : : : : : : : : : : : : : : : :: : :｀ヽ
/: : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : i ! i: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : ',
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| 慎二の問いに、東田は感情の籠らない、変らぬ冷たい視線を返した。
|
|「オレを無駄にしないで逃げろって言ってるんだよ」
|「……優秀な僕を生かすための捨石に志願するとは、東田も見る目があるな！」
|
| 嘲笑する慎二。東田が、まなじりをわずかに下げた。
|
|「だが、無駄な覚悟だよ。良く考えれば僕も間桐だ。
| バーサーカーに命令できる。僕という存在に感謝するんだな！」
|
|「はいはい」「ありがたやありがたや」「バカ言ってないで行きますよ」
|
| バカ笑いする慎二を冷たくあしらい、やる夫たちはワゴンに足を向けた。
| ……もしもバーサーカーと相対することになったら、きっと慎二は死ぬだろう。
|
| なぜなら、バーサーカーが何かするとしたら、きっとそれは雁屋の口封じで、
| そしてその雁屋も間桐である以上、間桐だからと言って安心できる理由はどこにもないのだ。
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指摘？
あと雁夜じゃなかったかな？ 時々ごっちゃになりますねん
ありがとうございます。雁夜おじさんは気を抜くと雁屋になっちゃうので、しばらく賄賂チャンスが続くこと請け合いです。
家庭の事情で朝一が確実性高いんですよー。
集計しながら見たんで返信しようとして忘れてましたよ！ ごめんなさい。
r:::::､ ＿
r:::::::::::ミ´::::::::::ヽ
{:::::::::ﾐ::::::::ヾ:::::::::ヽ
ﾉ:::::::Yﾍ::::､::::j:::::::::::::) 雁夜おじさん。
（:ﾊ:::::( j:::::}::::}:::::::::::::ゝ 生きてるなら返事をするんだな。
〈::ｨ::,ｨ ヾNゝﾐ::::::::::从
ﾈjfｦ ( fｦYﾊ ^〉/
ヽ r <__
＼ﾏﾕ ／ .／:::ゝｰ､＿
/.:.:.:ゝﾍ__／::／.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ､
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| 車は窓が完全に閉められていた。
| 代表して慎二が車を覗きこむと、助手席が極限までリクライニングされており、
| そこには死人のような肌の男が微動だもせずに転がっていた。
|
| 血の気の通わぬ肌は土気色で、脂のない頭髪は艶のない白髪。
| 全身の脂肪がこそげ落ち、皮膚にはところどころひび割れじみた溝がある。
|
| 餓死した男が腐食せずにミイラ化する途中だと言われても、信じてしまいそうな容貌であった。
|
| 雁夜という男は、窓を叩く慎二に気付かず眠っていた。
| いやそもそも本当に眠っているのかを、やる夫は疑わしく思った。
|
| これ、死んでんじゃね？
|
|「生きてるのかい？」
|
| 同じことを思ったうえに口にする蒼星石。
| 慎二は返事をせずにドアに指をかけた。ロックされていない。
|
| ゆっくりとドアを引くと、エアコンで冷やされた空気と同時に、
| 鼻が曲がるような悪臭が漏れ出てきた。
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／`ヽ､_
,,／: : ::::::::::::::｀ヽ､_
／: : : : : : ::::::::::::::::::::::｀ヽ､
／:::: : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::｀ヽ,
/::::::::: : : : :: : : : : : : : : : :: ::::::::::::::ヽ|
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/::::: : : : : :::: : : : :::::: : : : : : : : ::::::::::::::',
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/:: : : : : : : ::: : :::::／{ { ﾍ ／ﾘﾘ＼:::::::}
ヽ:::::::::: : : ::::: ::ハ{ ヽ ,ｲ'''ｧ!|ﾊ:::::ヽ::|
. ヽ::::::::::: : : ／,,___=''" ', '二ｲ|ｨl::::::::∨ う、うう……っ。
ヽ:::::::: : :∧.<.ゞ'ノ ', ｨﾉ.ｨ::::::::::::',
_,,---::::__: : :', ､ ',ノ.^/::::::::::::::ﾍﾍ､
ヽ: :＿＿:::｀ヽ',､ ｀彡ｲ/:::: : : : : :',_ ｀ヽ､
,／/ /: : `ﾍ:',:＼ヽ､ '"´''´´,/:::::: : : : : : |::＞､ ＼
/,::,/─-,/: : : : ::::::',:::::＼､｀.--''"/:::::::|: : : : ::ﾉ: : : : :＞､ >
|::（ ',: : :ヽ:: :: : :',::::::::＼｀￣::::::::::::|: : : ／: : :Ｙ: : : ∧/ |
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| 雁夜がうめき声をあげ、瞼を痙攣させる。
| やる夫はその男から漂う二つの匂いに眉をひそめた。
|
| 一つ目は、カブトムシのケージの匂いを煮詰めたような、干からびた野菜と虫の臭い。
| そしてもう一つ、雁屋が呼吸するたびに漏れ出す、彼の腐った内臓と、蒼ざめた死の芳香。
|
|「おじさん、聞きたいことがある」
|
| 見下ろす角度で、慎二が口を開いた。
| 雁夜は頭を押さえ、首を振った。それだけで白い髪が数本抜ける。
|
|「ちょっと……待ってくれ」
|
| ゆっくりと立ち上がる雁夜は、真夏にもかかわらずフードの付いた厚手のパーカーを着こんでいた。
| 肌の露出を嫌っているのか、手袋までしているようだ。
|
|「慎二くんと……ああ、こんにちわ東田くん」
|
| 痙攣する瞼を揉みながら雁夜は並ぶ顔ぶれを見まわし、甥っ子とその友人に挨拶した。
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|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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＿ ＿_
ィ::::::::::::::::::::｀::::､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
イ::::::::::::::::;::::::::::::::::::､::::::::::
ｊ:::::::::/_/_!::､:::l_ヽ_|_!::::::::::l
/!:::::/ ﾘ _ハ!ヽ:|__ﾏ ｌ::::::::|｀
′::::{￣V￣ ￣V￣ ﾘハ! 今日は配達ではなく、
八! !′ バカシンジの付添いです。
ﾄ ＿ ノ
≧ｒ __ ィ
人≧ｙ ｒｲ人
{__ ヘ_７ ｀ヽ
ｒ ´ T ＼
ｲ ! !
! | ハ
ｌ |! { ! {
} ヽ＼ |! ｊ |
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| その言い方だと違うシンジで、かつ、東田がドイツ人のクォーターのようである。
|
|「それとええっと……どちら様かな？」
|「夢宮班の柴崎蒼星石です」「同じく入速やる夫だお」
|
| 血走った双眸が見開かれる。
| 雁夜の瞼が激しく痙攣し、頬がひきつったような笑みを浮かべた。
|
| いや、違う。彼は笑っているのではない。
| 極度のストレスに晒されて皮膚がひきつっているのだ。
|
| 現に、その表情は恐怖に歪み、瞳孔は縮小と拡大を繰り返している。
| 瞳はせわしなく縦横に動き、唇の端から赤黒いものの混じった何かが垂れた。
|
| ……彼は精神病院に入院していたというが。
| やる夫は雁夜の正気を疑った。
|
| しかし、彼の正気がいつ失われたのかは分からない。
| 閉じ込められていた間か、その前かまでは。
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! ,. -‐── ────┴ ─‐┐
', ,. '´ /
> ´ /
く . -‐=＝＝＝＝= ー-く
＼ ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ﾊ: l.: !: : : : : :}
|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ // V: :l: : : l : ;′ 大丈夫ですか？
|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞ Vく: :./}:/
＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀ tり:.:/ l/
＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ ヽjⅣ
}ヽ仆ヽ: : : :lN _ _／: :l
／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
／ V `ー ﾕヽ.:.|
,ん子こ`ヽ | ﾕ､l./
,ん'´: : : : `ヽヽ | l ﾊ'′
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| 気遣わしげな蒼星石を、雁夜は手で制した。
| 数回深呼吸し、パーカーの袖口で口元をぬぐう。
|
| 瞳の色は濁ったままだが、狂気もぬぐうことができたようだった。
|
|「僕を殺しに来たのか、大丈夫だ。覚悟はできている」
|「え、なんでそうなるんだお？」
|
| 困惑するやる夫に、雁夜もまた混乱した表情を見せた。
| 急に殺すとか言われても困る。しかし……やる夫はひそかに息を飲んだ。
|
| こいつは、アリカに暗殺者を贈られるようなことをしたってことだ。
|
|「『万魔』と桜の事を聞きに来たんだ。洗いざらい喋ってもらうぞ」
|
| 傲岸に言い放つ慎二。雁夜はまぶしいものを見るように、一瞬彼を見上げた。
| そして悲しげに眼を伏せ、小さく首を振った。
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|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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／:...:...:...:ﾍﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
-=彡:...:...:..／:..＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
//:...:...:.／ ｀i:..:..:..＼ ﾆﾆﾆﾆ
, -― - 、＿＿ __. /;;;{:..从/、 ,_|_:._/..:..:＼ﾆﾆﾆﾆ
Y´ﾆﾆﾆﾆﾆ｀ー-- 、＼ /;;;;;ﾘ;.|ｭｯ, '/ｨｔｒ/:.／:..ヽﾆﾆﾆ 僕が言えることはすべて伝えた。
.i、ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧- ､;;;;;|:..} / ヽ ｀" .l:..,rﾍﾆﾆﾆ 桜のことも、臓硯の事も。
ﾆヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ>‐- 、｀ ,／ |/_ソ∨ﾆ
ﾆﾆゝﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ ｀ー--ｭ n{ ,ｲ:..://ﾆﾆﾆ だが、それまでだ。
ﾆﾆ ∧￣￣＼￣￣ー、_{r- 、｀ー--t |, - '´ .|ｨﾆ}ー- 、 それ以上は何も言えない。
ﾆﾆﾆ∧ ＼ﾆﾆﾆニ/ﾆﾍ ,ｨ彡ｿﾆﾆﾆﾆ/ ｿﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ∧ ＼ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾍ 、 ﾄ r'ﾆﾆﾆﾆ| |ﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆ∧. ∨/ﾆﾆﾆﾆﾆ＼__Yr'ﾆ/ﾆﾆﾆ| |ﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/7ﾆﾆｲﾆﾆﾆニ| |ﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾍ. {ﾆﾆﾆ二二/ﾆﾆ/二ニニニ! !ﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ∧ ∨ﾆニニ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｜ |ﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧ }ﾆﾆニ/ﾆﾆﾆﾆニニニニ}| |ﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ＿／ﾆﾆ, 'ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ| {ﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ニﾆﾆ_ノニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆニ.! !ﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ,/ﾆﾆニ| .ﾘﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆニニニｿニ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ.! {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/,／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆ}ﾆﾆニ|. |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|「桜の居場所を知っているか？」
|「知っている」
|
| 距離を置いた発言を無視し、問いかけた慎二。
| しかし雁夜は、知っているとは言いつつもそれ以上は答えようとしなかった。
|
|「教えろ」
|「言えない」
|
| 慎二の眉がつり上がる。
| 殺意と憎悪をこめて睨みつける甥を、雁夜は悲しげに見つめた。
|
|「ふざけるなよ！ 僕を甘く見るな！」
|
| 襟首に掴みかかる慎二、雁夜は一切の抵抗をせず体勢を崩した。
| 慎二の顔が驚愕に歪む。不自然な体勢。
|
| 恐らく、慎二の右手には随分と体重がかかっているはずだ。
| でも、慎二はほとんどよろけなかった。軽いのだ。
|
| 雁夜という男は、中身がほとんどないかのように、がらんどうのように軽いのだ。
|
|「雁屋さん」
|
| 東田が、恐る恐る口を開いた。
|
|「『言えない』とは『言うことを禁じられている』という意味ですか？」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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＞狂気もぬぐうことができたようだった。
言い回しが引っかかるけど、「口元と」なので意味は通ってるのよね
もやもやする〜
口元をぬぐったついでに狂気もぬぐいとったという表現なのですが、自分で読みなおすとちょっとどうかと思うところでもありますな。
よろしければお名前を。
>>856
モズグスさまと雁夜おじさんには『不慮の事故』にでも会ってもらうしか……！
ありがとうございます。よろしければお名前を。
>>855への安価ミスでしょうか
安価ミスですね！ よかったらお名前を。もちろん>>855も。
新月のルール
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/38.html
１ 期間は新月の日中。一人につき一度まで。
２ 絆が上がってほしいキャラと、上げたい絆点数を書き込む。
なお、一度に投入できる観客ポイントは20までです。
３ 書き込み時間の『秒』がゾロ目の場合、指定した絆が上昇する。
４ 上昇した絆点数分、観客ポイントを失う。
５ 書き方は 「ＰＣ名」「絆対象名」ポイントだとありがたいです。
６ やる夫の妄想への絆を下げるときはゾロ目でなくてもよい事にする！
やる夫 → 蒼星石
と書かれた場合、どちらかが分かりにくいので、必ず「誰の絆表か」を前にお願いします。
観客ポイント一覧
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/81.html
注意！
絆は50を超えると上がりにくくなるので、投入量には注意してください。
絆一覧
ttp://www35.atwiki.jp/siwoyumeni/pages/208.html
今日の賄賂分は入っておりません。
wiki では エダ 89
いつのまにか下がってる？
95が正しいです！ ありがとうございます。
よろしければお名前を。
証明できませんがそれはわたしです
明日の新月は妄想下げに入れとくべきかしらん？
妄想下げ 3ポイント
妄想下げ ４ポイント
≪ ‐… '' "" ￣￣ ｀ ,. ---- ｀ヾ:: ヽ
＼ミ三≧ｭ.,__ ,. -‐ ￣´ ──┐ |
＼ ｀ヽ.,__ -‐ ,. ´ ／..:::::／ / ／ | |: |
＼ ／ ／:::::::／ ′.:: / / .ｨ .: | '. |
＼ﾆ==-- '"／イ:::／ / .::: .:::/ .:／/ .:::: :: l: : ! ' |
、 ヾミ=- , '" 彡'":::, ′／' / .:/ .::;:/ .:/ / ::l:: :: |: .: | ﾄﾍ
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| 目を逸らして、しかし雁夜はしっかりと答えた。
|
|「……慎二君に、桜ちゃんの事を話した後に、臓硯に仕掛けをつけられてね」
|「詳しくは？」
|「『言えない』」
|
| 桜と、臓硯、そして『万魔』が同様の存在であるという事実を、雁夜は慎二に語ったらしい。
| しかし、何らかの理由でそれがバレ、これ以上の情報を出せない処置をされたということか。
|
|「つまり、桜さんの居場所とか、状態は言えないってことかお」
|「ああ……すまない」
|
| 歯噛みする慎二。雁屋からの情報は期待できないということか。
| だが、蒼星石は諦めていないようだ。
|
| 口元に手を当て考え込む相棒の姿から、やる夫は彼女の機転を期待した。
|
|「『はい』か『いいえ』で答えることはできるかい？」
|「できないな」
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.///////才´ -──┴─ 、
{l////／ ィi〔//////////////
､/／ ／///＞─………─ 〈
＼.／//／:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:ヽ
／//／:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.／:.:.:.:.:.:＼.:.:.
. /////:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:.､:.Ｘ 笊ト:.、:.:.:.:.､{
ー‐く:.:.:.:.:l__＼:.:.:＼ 仗ｚｼ |:.:.:＼{
|ﾄ:.:.:.:{ィ笊 ￣ Иl:.:､!｀
|l ヽ:バzﾒ ､ /:.:l:.:.:|＼ では、『言えない』か『いいえ』では？
乂 }:.:..､ , ´ ｲ{:.:.l:.:.:| }
乂:.:.≧=- =彡、ト､V/
,に.／::::::::＼( Y¨¨`X≧z._
に/:::::::::{::::::::に、廴_/＼_ハ::}
V:::::::::::::::、:::::に、 ！ｌ .0《 ＼
′::::::::::::::::::::::l:::}L |i:| 0 :i:iV)
/:::::厂＼:::::::}::::j:::にi |/ 0 V })、
└彳 / ¨「＼{::::乂匸匸ソ )廴ソ
| .′ /∨777ノ:::::::}}_Χ{l::::::〉
_.ﾉ /::::::ヽ///｀777/｀7//ｲ、
{ ／ {⌒¨¨}///////////{:::::}＼
∨ ＿__ﾉ V/／::¨::¨::¨＼》:::::＼ト ．__＿ ＿
厂V)´ ！ }/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ー ---ミ
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厂0 | ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::}
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|「……？」
|
| 雁屋の表情に戸惑いが浮かぶ。問いの意味が理解できなかったのだろう。
|
|「あ！」
|
| 慎二が蒼星石の意図を理解した。すぐにやる夫も頷く。
|
|「雁夜さん、桜ちゃんの居場所を知っていますか？」
|「『言えない』」
|「桜ちゃんは……もう死んでますか？」
|「いや……！！？」
|
| 早速の東田の問いに、雁夜も理解を示した。
| 思ったより、簡単な呪縛のようだ。質問そのものは可能で、NOを言える。
|
| なら、時間はかかるが情報を得れないわけではない！
|
|「間桐雁夜さん。あなたの言動、思考はすべて間桐臓硯にだだもれですか？」
|「違うはずだ。奴もそこまで暇ではない。
| 監視ぐらいは付いていると思うが……」
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／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ それは『あれ』かお？
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
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| 直立不動のバーサーカーをやる夫は指差した。
| しかし、雁夜は首を振る。
|
|「いや、あの子は違う……これ以上は『言えない』」
|「……『あの子』？」
|
| 雁夜の呟きを慎二が、慎二のみが聞き咎める。
| やる夫と蒼星石は、さほど気にはならなかった。
|
| やらない夫がニャンコ先生を友人のように扱うように、
| 使役する悪魔を子と呼ぶ者が居てもさほどおかしい事はない。
|
|「バーサーカーは……僕は、爺さんが作った悪魔兵器だと聞いている。
| あの鎧の中には蟲が詰まっていると、違うか？」
|
| 慎二の問いに、雁夜は目を泳がせる。
| 慎二と、バーサーカーと、中空との間で。
|
|「『言えない』」
|「本当に、中身は蟲なのか？」
|「……『言えない』」
|
| 雁夜の返答を聞いた慎二は唇をわななかせた。
| 言葉が出ないのだ。冒涜的な事実に気づいてしまったショックで。
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＿_,,,､イ´;;;;;｀＞＝-､,,,
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ノ;;;;;;;;i;;;;;/;;;;ﾉ;;;;;;/;;;／i;;;;;;;;;;;;;;７
{;;;;;;;;ノ;;;;ﾉ;;く;;一〈;;;;;!wﾉ／i;;;;;;;′
i;;;;ﾉ;;;;;;;ｲﾙｲ＞(;;;γ 彡';;;八
ノ;;;/じソ `で;;)｀);ト （;;ノ;;;ｿ）
!;;ﾄj ( `ｰ＝ ｿ ヘ;);;（´ｿ
）;〉ｰ u ６ｿ）ﾉ)ﾘ
（;/ ; / ⌒ ､ ゝ/ 桜……？
） ＼ ヽ - ' ′
,.-ｰ-:.､__＿ ┌‐┴¬､,,,, ＞ _ ／
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| 大きく目を見開いて、恐怖に歯を鳴らしながら。
| 慎二は直立不動の黒い金属鎧に近づいた。
|
| 鋭角的なフォルムの中世のずんぐりした鎧ではなく、ロボットのようなそれ。
| 震える指で、慎二はそいつに触れた。
|
| だが、何の反応もない。一切の反射はない。
| 『バーサーカー』は彫像のように動かず。慎二はゆっくりと、その面頬に手をかけた。
|
|「『言えない』」
|「ダメだ慎二！」
|
| 東田の制止で、慎二は動きを止めた。
| その手を、恐るべき速さで『バーサーカー』が掴んだ。
|
|「ひ……っ」
|
| みちり。想像していなかった水っぽい音がして、慎二が声にならない絶叫を上げた。
| 自分の手を握るガントレットを、慎二は振り払えない。
|
| 意味を持たない悲鳴を上げる慎二。
| やる夫と東田は動けない。
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/三三三三三=-: :´: : : : : : : ､: ｀: : ｰ.､三三三三三ヽ
. (三三三ﾆ. :'´: : :|: : : : : : : : : : :＼: : : : : ｀: .､三三三ﾆ)
ー＜／: : : : : : {: : 、＼:.:. : : : : :丶: : : : : : :.＼ニﾆ／
／: : : : :/:.:.:.八: : ＼: ＼: _: : : : :ヽ:.:. : : l: : : :ヽ/
. /://: : :.:7:.卞､ ﾉヽ:.:.{ ＼:.:＼＼:.:.:._｣≧: :.|: : : : : ',
/:/: |: : : :.|:.:/ //＼_､:ヽ ＼:<,ィ＜: :| _V: |: :.|: : : :'
|:ﾊ: :|: :{: : |:kメﾃ＝ﾐ ＼', ｫ夕テﾊ}^∧:.}: :.|: : :| |
{ハ: |: :ﾊ: :.{ﾍうんｿ} ＼ 弋ゞ' ﾉ ′}/:.:/:. : :}:.!
{! ヾ!:.:.:ヽ:.', ｀冖´ { ｀ ｀¨^´ /:.:./:.: :.:/:/
|:.:|:.:ヽ:.､ ＿ ／:／:.:.:..:/:/
}:.:!:.:.:.:ト＼ V⌒ ／イ:.:.:.:.:.: /:/ 止まれ！
|:∧:.:.:.ヽ. ‘ _ﾉ //:.:.:.:.:/:/
ﾚ ヽ:.:.ﾄ､{＞.. ｰ . イ:/:.:.:.:.;.':, ′
, - ､ ＼{ ｀ }ﾍ｀ト __ -‐ 7:.:/:./:.:.:.:/ﾚ'
/二､_≧ー―‐ ´￣ ＼ {:./|ノ|:,ｲ/ ′
／ )_ヽ ＼r‐'⌒＼_'＿_
／ )__ヽ ／￣￣)又＼｀＜ )__
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／ / (＿ } ＼ヽ ノ /|ミ}! ヽ} ﾊア∧
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| 印を組み、威嚇する蒼星石。
| その手には、見慣れない円錐。そこに集まる破壊的な殺意。
|
|「バーサーカー！ 放せ！」
|
| だが、蒼星石がバーサーカーを浄化する前に、雁夜の命令で動きを止めた。
| 慎二の手を放し。再び直立不動へ。
|
|「……ううぅ」
|
| 慎二の腕は、ねじ切れていた。
| 骨が折れてるのは明らかで、ありえない方向に曲がっている。
|
| 皮膚ははがれ筋肉は弾け、酷い有様であった。
| しかし、慎二自身は目を見開き、唇を噛んで痛みに耐えていた。
|
| 綺麗な形の唇を、白い歯が食い破り血が溢れているが、悲鳴を上げるのは彼のプライドが許さないのだろう。
| 蒼星石がゆっくりと、バーサーカーから目を離さずに慎二に近づいた。
|
|「癒し手がいて良かったね」
|「……ぃいから……さっさと……」
|
| 脂汗を垂らし、蒼ざめた慎二の手を、蒼星石が術でつなげる。
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スーツアーマーを着て、隙間に蟲が入り込んでるのかな？
ありがとうございます。やはり事故死してもらうか。
妄想で情報収集って今更だが怖い話だなあ
桜にあったからトレースできるのかな？
蟲でテセウスの船ばりにやっちゃったのかもしれん
桜のを追体験すると、やる夫が蟲に「ヒギィッ！！」とかされてるシーンも追体験してしまいそう
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:',V:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.,i::/i:::|',::}､:::i ',', 斗､::} V:,､:.:.:.:.:.:.:.,
. /イ:.:.:.:.:.:.:.:| !| |:::| ',:} 斗＜ ヽ ﾘ ',:i i:.:.:.:.:.:.:.＼
|.:.:.:.:.:.:.:.:L|,!斗气' |::l ., -‐ャｯ Y ﾏ.:.:.:.:.:ﾙ'
|:.:.:.:.:.:.::ﾄ' Y ＼. ` ｀´ ヽ:／ ……雁夜さん、
. ,ｲ_:.::.:.:.:.::| 匕ｴﾅ |/ バーサーカーについて言えることを教えてください。
｀Ⅵ¨∧ u /
| ||∧ ､_ /ヽ __
‘ ｀ ヽ. ―‐っ .／ ﾊ ゝ、
` ｀¨´ .／ ／ ＼
｀ ＿∠:::. ／ ﾄ――― _
rく’ }＜¨＿ ／
r’≧YY＜三} .／
, イ｀i三ノ‐く三ﾐ/／ ／
, イ ｀´ヽ{ ／
r― ' } .／ /
/ i / .／ ／ /
|! 八. | ／ ／ レ
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| 悲鳴を噛み殺しながら治療を受ける慎二を横目に、東田が口を開く。
| 正しい判断だとやる夫は感じた。言えることを聞けば手間が省けるだろう。
|
|「バーサーカーは間桐の悪魔兵器で、魔力効率こそ悪いが、最大出力は高位悪魔に匹敵する。
| こいつは臓硯の虎の子で、奴はずいぶん出し渋った」
|
| ずいぶんと憎々しげに、雁夜が絞り出す。
| その口調は歯ぎしりせんばかりで、しかし、やる夫は内容に首をひねった。
|
|「ということになっている？」
|「『言えない』」
|
| 東田と雁夜のやり取り。やる夫は舌を巻いた。
| 東田はずいぶんと、間桐臓硯を理解している。
|
|「そういうポーズというか嘘というか……そういうことかお？」
|「恐らくは」
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／:::::::::::ヽ
＿＿＿ﾉ;;;::::::::::::::::::ヽ
|:::::::::::::/;;;:::::::::::::::ヽ::::::＼_
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|:|:::j:::::::|ヾY''´):::::）::::::::):::::ﾊ::j
j:|:::{:::::::ヽ (::::（::(ヾ::从ミ:::ヽ
|:{:::::ヽ::::人 ）ｲｨt7ﾊﾉ/^i:::ヾ ……真実じゃないが嘘でもないだろうよ。
`ﾄ(::::::j:::汽ｿ ゝ' ¨ /::/
(''ｿヽ｀¨ , ﾊ;）
',. r-ｦ / .l)
丶､ ￣ ／ |､
|｀==.´-一ﾞﾞ:.:t＿
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| ゆっくりと、噛みしめるように慎二が割りこんだ。
| 治癒の術で傷を治してもらってるとは言え、ひどく痛むのだろう。
|
| そもそも、術がなければ一月二月で治らないような重症だった。
|
|「桜も間桐の改造人間……悪魔兵器だ」
|「慎二君、あの子をそんな風に言わないでやってくれ！」
|
| すこぶる楽しそうに唇をゆがめる慎二に、雁夜が悲痛に哀願する。
| やる夫は間桐慎二の性格をだいぶ分かってきていた。
|
| きっと慎二は、他の誰かに同様のことを言われると怒るんだろうなと。
|
|「間桐臓硯が、戦力不足の実動隊に兵力を貸すという時点で珍しいから。
| ずいぶんと恩着せがましかったろうね」
|
| 視線は慎二の傷から離さずに、蒼星石が補足する。
| しかし、しかしだ……やる夫は雁夜を一瞥した。
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＼｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨｀ ｀丶、 | ',
, ‐ '.´ ｀ヽ ..｀}./
ヾ¨¨¨¨.´ .ヽ ´¨¨¨',
｀ｰｯ'´ ',
/ . ', |
ヽﾆﾆ´ィ / / | / ', | .､ . ..ヽ!
./ , ﾟ ., ﾟ / / . |./―‐ ',..| ..| ヽ＼ ＼
// ., ! .,' / /.....,'|ﾞ ..| | ..} | . ﾄ､ヽ｀ﾄ､丶、
／' ／¨..| .| /| ./.| ./ | | }', .ハ...,' ! .',ﾉ .! ｀¨.｀
ヾー.'´. __| ﾊﾌ¨!/ｰ|/,_ .リ_リ‐.}/ﾊ |__ ! |
.｀_フ . |'.,'.,.| .ィ´ｨヾヽ ﾟ, ., '¨ r‐rｯ‐ｯ ',// } |.,'
｀¨¨| .{ .},.ﾊ ｀¨¨¨ ´ ', .,' ＼¨¨¨// /} .,./ﾘ
.}ﾊ＼ヽﾟ ., , / .// ,'i´／,' 入速くんの考えてるとおりだ。
..', ＼',ヽ | ! { ､ .../ .,ﾞィハ,ﾞ 僕は死にかけの半端もので、
__}ハ . ﾟ, ヽ}__|,ｨ . ＿ / ,ﾞ_ 僕が使役していてはバーサーカーは全力を出せない。
.,ｲ三ﾆ:}ﾊ .ヽ ,ｨニニニニﾍ }, ﾞ . ,'三｀ヽ__
,...:‐/三三三ﾊ ﾊ'., ヽ ＿＿__／.,..ﾟ }ﾊ{三三∧::｀ヽ
./三,'三三三三ﾄ.,|.ﾍ.ヽ ｀¨¨¨¨¨.., ﾟ .ハﾘ三三三:ﾊ三∧
,.ｲ三ﾆ＼三三三三',_ﾊ__｀ー―― '＿_{__}三三三三ﾊ三ﾆ',_
./三三三ﾆ＼三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ:}三三::',
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|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
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| そしてきっと、彼ら二人は扱いあぐねられたのだ。
| だってそうだろう？
|
| 臓硯に借りを作りたくはないし、そもそも能力も微妙。
| 精神病院から出てきたばかりの男を班長にするわけにもいかず、
| だからと言って間桐を部下にしたい者もいない。
|
| そうしてたらいまわしになった結果が、ここ、『血族』ののけものチーム。
|
| 十分な実力も実績もあるが、純粋な『血族』ではなく、
| しかし指揮官不足から任命された成り上がりの厄介もの。
|
| ミスト・レックスの班だったわけであろう。
|
| やる夫は雁夜に同情をしながらも、同時に彼らは運があるとも思った。
| なにしろ、ミストと四ツ目だ。僥倖だろう。
|
| 僅かに袖振りあっただけの関係ではあるが、やる夫は彼らを信頼していた。
| だって、アリカと蒼星石の二人が敬意をもって接する相手だ。
|
| 人格的に問題があっても、信頼できることは明白であった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ とりあえず、
| （__人__） | ミストさんと四ツ目さんところなら安心だお。
./ ∩ノ ⊃ ／ 戦力的にはかなり高いはずだお。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| やる夫の言葉に、蒼星石がうなずく。
|
|「彼らと働いてみて分かったが、僕が十全でも足を引っ張らないで済むかどうか」
|
| 本人たちも言っていたが、術者に不安はあるものの、実際彼らは強力だ。
| 『封印像』の悪魔や人間もどきと相対しても、生き残り、時に勝利することができる実力者である。
|
| 『万魔』の襲撃を予期していれば、十分対抗できる戦力ではあるだろう。
| ……万全であれば。
|
| たとえば彼らが『猟犬』や人間もどき、『結社』の手先との戦闘後だった場合、
| 『万魔』相手に十全な戦力とは言い難い。
|
| 桜＝バーサーカーを、ミスト班から動かせない以上、最初に考えた作戦は確実ではないだろう。
| そう、慎二命乞い作戦である。
|
|「満月の行動も考える必要があるお」
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|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
＿＿＿＿＿
/:::::::::::::::::::::::::::ゝ､
......::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::ヽ
〈:::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ミヽ
>;;:::::::::::::::ヽ:::::ヾ::::::|ﾐ::::::::::::::::::::ヽ､
.〈:::::|:::::::f:::::::::;;''')::::人::ﾊミ:::::::::::::::::从
i:::|::::::::ﾄﾐ'' 〈::::{ ／}::L ミ::y-ミ::ヽ
|::|::::::::::::::ヽ ):）fイ:丁 ｿr}k ）:| ）
|::|::::::::::Y}::|__ ~ ¨´ Y/:::l 満月？
{ ヾ:::::::::t k夕 r':::::jゝ 僕は爺さんが『血族』の会議のうちに、
￣ゝ(ﾍ < ＿ ヾﾘ 家探しをするつもりだったんだが。
（ ヽ ´ ／ ヽ
＞ ､___／---──ゝ.
z-≠─- ､ ヽ へ─--ﾍ
| ＼ ｀ ゝ､
| ＼ ＼
| ＼ ＼
| ＼
| ｲ }
f＼ ﾉ ﾍ }
{ ＼ｲｨ´￣ ﾍ }
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣ / ,ィ | 7 /ﾝ ） / /＿. / /￣ 7 /ﾝ ）. // 〉 〉 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 臓硯がネクロノミコンを持っている可能性があると、やる夫は慎二に話していた。
| 慎二は、臓硯の悪行を白日に晒す手がかりを探すついでに、ネクロノミコンの探索を引き受けていた。
|
|「そこを『万魔』にぶっ殺される可能性があるお」
|
| 可能性があるどころか、実際やる夫は満月に慎二が殺される夢を見た。
| 和風の屋敷だった。おそらく、間桐の屋敷。
|
|「僕らと行動してもいい」
|
| 雁夜の言葉。ミスト立ちなら文句を言いつつも了解してくれるだろう。
|
|「ケンに頼めば保護してくれると思うよ」
|
| ケンシロウの班なら安心だ。彼は強い。
| 慎二が冥にいびられることだけが心配だ。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_ / ∧＼ 〈〈 / / 〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
｀Y´ / ＼/ _ ／＼_
/ / __／::::/＼/::::::::::::i:＼
∨ /〉 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／ﾉ〉にﾆY´ .:/::/:::/::::/ ┴-〉_:i:::＼:::::|
/ 〈_,/ {ﾆﾆﾉ //::/::::＜｀:＼ / ノ〉::::/::〉|
ヽ / / ／ .〈::ヽ::＼:_ﾉ__）ノ Ｖ__ヽ:ｲ::/:::〉 人
| ./_/ / ＼:|:::ﾉiゝ・ ・ |ﾉ､(:::( ｀Y´
| └f { ﾉＴ∧￣ ￣.ﾑﾉ
人 | || ﾉ‐- ミ ＞- ﾏ＿７ ノ'´
｀Y´ , ´￣ヽ | || ￣￣＼_＞ ｒ‐=彡ヽ―
,ｨ( | ＿_／ ‘， ¨|ト ＼ ｉ} /＼ } _｣ ／ / ＼
〈ﾚ＾ 丶 ／ ／ / ‘ || ≧=ｰ∨ / ＼ | /￣ {
| { 、 ／ ''´ ／ i ｌｌ / / / | | ＼
. 、 ＼＿ '´ -<| l ｌl /／ :/ ′ ｒ―┐ ＼ ＼
＼ ＼ ｰ _,. ´ ＼ | .ｌｌ .//-‐ ヽ ｉ ￣ |:＼ ＼
} _,. -= ／､ ＼ ｜ｌl 人 .// ＼:| | ＼ '
／ ／ ／ ヽ ＼ | || ｀Y´／ | / / /
＼__／ ／ ∧ ＼{―― - / :| | .人/ /
/ ／ ∧ ＼ ヽ‐- ／ ／| | ｀Y´ /
／ | 、 ＼ヽ- ∧ ∨ /
／ ／ 人 | ､ ｌ l ｡ ／/∧ ／
ｒ〈＼＿_,. ´ / .｀Y´ | ＼ ｌ ｌ ／ ∧ / ／
く7 ノｲ 八 ﾄ､ ｌ ｌ ／＼ /∧ ｢￣＼ ／＼
`ｰ-- 、 / ＿＞-ﾉ .(＼ ー ﾉ |_／ｰ―‐`―――_／ ､＼＿ ￣＼
＼__／ ｏ ` ―― '⌒ー ≧===' ‐ ニ=‐ └―'⌒ｰ ニ⊃┘￣￣
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 次の満月、慎二にはどうしてもらおうか
| 安価 9/10中 酉のある方はフライング可
|
|１ ネクロノミコンを探して来い（危険：大
|２ のけものチームに入れ（危険度：中
|３ ケンに情けを請え（危険度：小
|４ 『血族』本部は安全なんじゃね？（危険度：大、ただし……？
|５ やる夫たちと来い（危険度：不明
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
ミスト立ち→ミスト達
>>891
9/10中→10/10中
かな?
これ、ワカメ何処に預けようね？ 迷うな
おおっとありがとうございます。
締めきりは一年後ではないです。
>>894
（ここだけの話トレースポイントが7余ってるので、危険度の高い選択をして死亡確認するという手段があります。
死亡確認した場合？ もう一回安価だよ。
観客ポイント貰える回数も増えるし、地雷選択も悪くないかもね、この場では）
4で
さあ、ワカメがヒロインになる時間だｗ
┣宵の入り オプーナの《ムド》で魂を破損した！
┣━本部に行かなければサバイバーに巻き込まれない！
┣━間桐家からの移動先を変更させれば回避可能！
┠─→ 安価待ち
トレースがこれだから本部行ったらサバイバーの情報get
ネクロノミコン行ったら万魔の情報getってことでいいんだろうか…？よくわからん
やる夫と行って慎二が死ぬならボスのことわかんのかな
ワカメよやらない夫の野望を食い止めるのだ
慎二の行動に介入しないと、彼は間桐屋敷で家探しした後に『万魔』遭遇前に『血族』本部へ移動。
そこでサバイバーの攻撃に巻き込まれて東田を殺害後、オプ３号に殺されるということになっていたでしょう。
つまり、１と４は死亡安定。
>>903
仕事があります。
のけものは未介入だと『万魔』の攻撃をうけて壊滅。
ケンシロウ達は無事に満月を越せます。
が、どちらにも行動を依頼できるので、死んだり死ななかったりするかもしれません。
ワカメで遊ぼう
熱い酉バレしてしまったがこのままで行きます
>>893
あぁ、あのAAはそういう（手ぽむ
さぁ死ぬがよい
ワカメが情報を漏らさなくても桜の居場所がばれてるなら
命乞いでワカメに生存してもらって家捜しを続行してもらう？
謙信ちゃんが生存してればミストチーム使って誘導＆デストロイとはできないか流石にｗ
ちょっといつもより余りそうですがね！
新スレです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15956/1381356590/
安価は次スレに書き込んでもらえると嬉しいです。
>>908
了解です。
何も悩むことがない、好きなひとけたの数字を書き込むだけの安価です。
とっても優しくてどこもおかしくない。
_ ,, ....,,、__
ｒ:ｉ州Ⅵ彡三≧､
, ',!ﾉﾉﾊｨ//r''^`ﾐⅥﾐ'､_' ハロー諸君！
/Ⅵ!ﾘl|l|/,イ ヾﾐ'､ﾐ､_ヽ ぜったいあくだよ！
{i|l|Wfﾘ/} _ノ ｀ヽllﾄヾﾐゝ､_
）洲从|i{f ● ●ｌﾊﾐ!ﾄ､ﾐヽ 今日は、邪教の館の主としての仕事も干されて
,川h{ﾐ ⊂⊃ ､_,､_, ⊂}l洲ヾ' メタ存在から作中存在に貶められた僕の復活ライブにようこそ！
ﾘﾉ|i⌒ヽ'､. （_.ノ ﾉⅥ／⌒)
ノｨｼi|ヽ ヽﾐ､､ __ .,;ｨi{l|::::ヽ ／
.彳 ∧__,/::ﾄlt洲Wjﾘ;/:::::::::::ﾊ
ヾ::::::::::lヽ０００/:::::::::::/ >
＿_ ,, .... ,,、
,ｨ'ィ三彡三ミ≧ｭ､
ｨf/'ｨ'ｼ' ｀`ヾliヽﾐヾ|ゝｭ､、、
/{|lｗｗl|/ ヾiﾐ'|li|:ｉlヾﾐゝ､__,､
{i lW小f , ｰ-j从|lﾄⅥ|}｝ ヽ｀`ヽ
）!Ⅵi|{ﾚ' ●｀ ｨ|l(iⅥi,j ＼ '､ え？
／⌒)i"● 尢'lﾘﾊﾄl|廴 「ぜったいあくは合体できないようです」？
/ ｙi ﾍ⊃ ,_,⊂⊃lﾉi!洲ﾄ､ﾐヽ それだよそれ！ それを今から行うのさ！
（ ／::ヾ|iﾄi､_.｀´ _,.ｨ州ｉ:Ⅵlliﾐゝ､
'<::::::::::::::ヾ'ﾄ!i洲ｨfﾘｲ'/::::::::ヽ、 ヽ
＼,:::::::::::|ヽ０００/ l:::::::::::::::|
_ ,, ....,,、__
ｒ:ｉ州Ⅵ彡三≧､
, ',!ﾉﾉﾊｨ//r''^`ﾐⅥﾐ'､_' ハロー諸君！
/Ⅵ!ﾘl|l|/,イ ヾﾐ'､ﾐ､_ヽ ぜったいあくだよ！
{i|l|Wfﾘ/} _ノ ｀ヽllﾄヾﾐゝ､_
）洲从|i{f ● ●ｌﾊﾐ!ﾄ､ﾐヽ 今日は、邪教の館の主としての仕事も干されて
,川h{ﾐ ⊂⊃ ､_,､_, ⊂}l洲ヾ' メタ存在から作中存在に貶められた僕の復活ライブにようこそ！
ﾘﾉ|i⌒ヽ'､. （_.ノ ﾉⅥ／⌒)
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／⌒)i"● 尢'lﾘﾊﾄl|廴 「ぜったいあくは合体できないようです」？
/ ｙi ﾍ⊃ ,_,⊂⊃lﾉi!洲ﾄ､ﾐヽ それだよそれ！ それを今から行うのさ！
（ ／::ヾ|iﾄi､_.｀´ _,.ｨ州ｉ:Ⅵlliﾐゝ､
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_ ,, .... ,,、
, 'ィ三二ﾆ二三ミ:.､
,ﾉｲﾉfr'/r''^ `ミﾐﾐヾミ≧､
/:'!/r''liﾘ 悪 ヾｌl｛ミヾﾐゝ､_,
ｿﾉiｌiｉ从 ノ ｀ヽ ｌ小ﾄｿ}｝ヽ｀`ヽ 今日はかってに悪魔合体をするよ！
ﾘﾊ|洲|i 仟磷ﾄ 磷心 lｉ|{ヾミ'、 やる夫君たちの手持ちを勝手に合体！
ﾘl|l|lⅥ .弋cｿ .cｿﾚ .}｝ilヽ｀`ヽ いい事が……いや、わるい事が起きるといいよね！
川|洲ij⊂⊃､_,､_, ⊂.ﾉ ﾄ't'､｀',ﾘ
从Ⅵ:ｲ,',i|､ __ ,l⌒ヽ',ﾐヽ ゝ
ノ彳/::::::::ﾄi洲Wjﾘﾂ| ｉ::ヾﾐミ',
_ ,, .... ,,、＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ｿﾉ八l 悪 ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ
〃 {_{ー ー !l|l|lﾄﾄゝﾐ いま彼らが持ってるカードは以下の通り。
li':./ﾉr=-, r=;ｧ ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ
川|l ￣ ￣ |l{lﾘﾊﾄl|l|､}.
ﾉl|il|i ｰ=-' ﾘ}}iliﾘﾄ､',ﾐ.
. /:::::::::::ｿ/ﾊﾂﾉﾉWl::::::::ヽ.
|;::::::::::::::ヽ０００/ l::::::::::::|
┏ニャンコ先生
┣━聖獣 シーサー LV14
┏墨目
┣━妖獣 ガルム LV10
┣━邪鬼 ウェンディゴ LV11
┣━屍鬼 ゾンビ LV3
┣━妖精 ゴブリン LV6
┣━堕天使 ウコバク LV9
┣━精霊 アーシーズ LV9
┣━妖獣 バイコーン LV16
┣━悪霊 ポルターガイスト LV17
┣━堕天使 ガミジン LV22
_ ,, .... ,,、
, 'ィ三二ﾆ三ミ:.､
,ﾉｲﾉfr'/r''^`ミﾐヾミ≧､
/:'!/r''liﾘ 悪 ｀ﾐ｛ミヾﾐゝ､
ｿﾉ乂从 ノ ヽ ｌ小ﾄｿ}｝ヽ うんうん！
ﾘﾊ|洲 ≡ ≡ lｉ|{ヾミ'、 いい感じにヤバい事になりそうだね。
川|Ⅵj⊂⊃､_,､_, ⊂ﾉﾄ't'､｀',ﾘ
从Ⅵ:ｲ,',iﾄ､ _ ,l⌒ヽ',ﾐヽ ゝ ゾンビとかゴブリンと合体したら
ノ彳/::::::::ﾄiﾐ洲Wjﾘﾂ| ｉ::ヾﾐミ', ニャンコ先生レベル下がっちゃいそうだし！
,|::::::::::::lヽ０００/l |:::::|ヽ、
_ ,, .... ,,、＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ｿﾉ八l ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ ちなみに合体の結果、
〃 {_｀ヽ ノ !l|l|lﾄﾄゝﾐ ニャンコ先生や墨目が扱いきれないレベルになっても大丈夫！
li':./ﾉ● ● ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ ちゃんと救済策（召喚に必要な命運+1）があるから！
川|l r─ｫ |l{lﾘﾊﾄl|l|､}
r‐‐-､＿ _l|i '､_ノ ﾘ}}iliﾘﾄ､',ﾐ
. ｛ (｀ . │::::::::::::::ｿ/ﾊﾂﾉﾉWl::::::::ヽ
"ヽ │::::::::::::::ヽ０００/ l::::::::::::|
_ ,, .... ,,、＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ｿﾉ八l ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ
〃 {_{ -‐'' ｀‐- !l|l|lﾄﾄゝﾐ あと、反発はめんd……ヤバイので、
li':./ﾉ● ● ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ 合体レベル帯からランダムにするよ！
川|l ､_,､_, |l{lﾘﾊﾄl|l|､}
',￣￣￣｀`'‐､_､,.､-―‐'―‐┐
,:'ヽ、 | ノヽ、
〉 -､） 合体表 (,､- i
ヽ -､） | (,.､- ﾉ
_ ,, .... ,,、＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ｿﾉ八l ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ
〃 {_{＼ ／l|l|lﾄﾄゝﾐ 合体の方法は簡単、0〜9の数字を一つずつ、
li':./ﾉ● ● ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ 合計四人に選んでもらう。
川|l ､_,､_, |l{lﾘﾊﾄl|l|､}
/⌒ヽ l|i ゝ._） ﾘ}}iliﾘ/⌒i ちなみに、どの数字がどの悪魔になるかはマスクデータだよ！
. ＼ /:::::::::::ｿ/ﾊﾂﾉﾉWl:::::/ /
|;::::::::::::::ヽ０００/ l::::::::::::|
_ ,, .... ,,、.＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ {
ｿﾉ八l ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ ； そしたらこっちが合体作業を行うから。
； .〃 {{＼ u ／!l|l|lﾄﾄゝﾐ 君らは指チュパしながら見てるんだね！
li':./ﾉ● ●ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ. ｶﾞｸｶﾞｸ
.i':.|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾄl|l|l､ﾄ じゃあ早速やってみようか！
川| { } |l{lﾘﾊﾄl||､} {
；: l|i/⌒l,､l⌒ヽ ﾘ}}iliﾘﾄ､',ﾐ ；
. ｶﾞｸ …/:/ //ﾊ＼ ヽWl::::::::ヽ
; .|;::| l:ヽ００l | :::::.::::::::| ;
↓1〜↓4
0〜9までの好きな数字を書き込む。無効なら秒数を使う。
同じ数字が選択された場合下にずれる。
↓1と↓2の悪魔を合体し、↓3と↓4の悪魔を合体する。
同じ悪魔を複数回合体させるとトンでもない事になるので、すべて別の数字を選んでほしい。
聖獣シーサー（ニャンコ先生） × 妖獣ガルムか邪鬼ウェンディゴ（墨目）
あるいは
妖獣ガルム × 邪鬼ウェンディゴ
となった場合、墨目のスロットが一つ減少するので、後日安価で選ぶ。
反発でランダムが必要になった場合は追加安価。
１アーシーズ
２ウェンディゴ
３ウコバク
４ガミジン
５ガルム
６ゴブリン
７シーサー
８ゾンビ
９バイコーン
０ポルターガイスト
７ｘ６ 聖獣シーサー ｘ 妖精ゴブリン → 魔獣カーシー LV14
２ｘ８ 邪鬼ウェンディゴ ｘ 屍鬼ゾンビ → 邪鬼アマノサクガミ LV22
……ニャンコ先生が弱くなったなｗｗｗ
聖獣シーサー → 魔獣カーシー
電撃吸収・破魔無効・呪殺に強い/火炎に弱い → 破魔に強い
HP 175 → 189
物防 36 → 40
魔防 36 → 37
力 14 84% → 13 79%
魔 11 69% → 10 64%
体 11 69% → 13 79%
速 12 74% → 11 69%
運 08 54% → 08 54%
喪失スキル
ひっかき、反撃、放電、雄叫び
入手スキル
ドルミナー、かみつき、□トラポート
↑
……む。
邪鬼ウェンディゴ → 邪鬼アマノサクガミ
レベル 11 → 22
氷結吸収 BSに強い/火炎に弱い → BSに強い
HP 114 → 231
物防 19 → 33
魔防 19 → 33
力 10 61% → 09 67%
魔 12 71% → 13 87%
体 08 51% → 11 77%
速 06 41% → 19 117%
運 04 31% → 07 57%
喪失スキル
ブフ、マハブフ、フォッグブレス、メパトラ、一分の魔脈
入手スキル
乱れ打ち、マカジャマ、ラクカジャ、タルンダ、一分の活泉
フォッグブレスはニャンコ先生から貸与してるので、墨目は超強化された感。
魔法攻撃力は下がったがな！
便利過ぎワロタwのレベルです。
一回だけど強いトラポートと合わせて盤石だといいねw
蒼星石が使える一回でも大きいってのにｗｗｗｗ
カーシーにこんな罠があるとは思ってなかったぜ。
ふと、ちひろ戦を回避出来たりします？
中ボス戦でなら《□トラポート》で戦闘回避可能です。
（ちひろと誰かが一緒にいて、その誰かがちひろに『再戦の要求』をした場合はその限りではない）
! .＼、 ヽ.! | / / ｌ
.! ｛ヽ,＼ ヽ ,! ./ ! ｌ
∨ l `'Λ | ｌ │ │ i′
.l ﾞ'レ |.ｌ ﾘ l lr'ﾞ､Х.! .il|
! ｀ 从 ｌ,! 〈`.|ﾘ /! ./ |
.! l ｌ ﾘ ／＼. l |しｲ {
ｌ, |.ｌ .! .ｌ ／/.:::.:.::〉 .! ／
.＼ ﾞl ｌ .、│ . ｌ 〉へ::.:/ﾇ/〉 l /
｀''″ﾞヽ 廴） .ヽ /'个ｙ´￣Lﾑ、 . │ /
ｌ ! ﾉ⌒i 廴 ノ| |:.'.;| [] . :::.ヒ! .│ {
l ...ｌ .!. ._.、 そ lﾞ .lﾞ |;'.:.| . : : : :ﾛ.::|. ﾉ ｲ ilﾞ ノ/
! ヽ|../:/＼..ヽ ! .,! |.:::;|.: :.: :.:.::.:.::.:|. ./ し' { ,ﾉ./
┌个┐| | .:_|＿＿＿. .i | .ｌ,〃 |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:| ｀Y ｌ ／./
| .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:｀L..r─┬i. / て.ﾄ､ ...//| |.: :.: :.:.:.:.:..::| } .| ﾉ ./
＼ | └┴┬i::::|==========|: : ://__.... .l. ノ （.rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|./ / .ヽ, .／ ./
:::...>、 .|[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r､.､ , `Y |.]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::､ ...../〉..／ { /
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. ,ﾉ） : :〉〉 .!.| 人.:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、.廴ｨ
.: ::L└i _ .||＿ | : : : : : :、 〉.,./〉::::::;;:.｀Y´（: : :〈 ' ..,/ く、::..::.::_|:::/Tl::::;二/ﾑ、| || ＿r─. ｛
::.: :└i:| //＼| ::::ﾄ､＿_ : : :||＿'/ヽ､ ‖::..| ） ､..〉. ／ }.:./rへ/ﾚ.丿）.:>┘/ﾄ┘.//::::.｀L「|-┘ 、.ﾄyｨ
|lニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニ
|三三三三三三三三三三三三三三三三三三. // 〉 〉./∧∨∧V / ,ィ | ./ /,／ / /＿三三三三三三三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 炎があった。。
| 美しい街並みがもろく崩れ、瓦礫の山に変貌する。
|
| 踊るように炎が揺れる。ゲラゲラと下品に笑う。
| いくら叫んでも。いくら願っても。いくら祈っても。
|
| 炎は笑う。笑いながら踊るたび、美しい火花が散る。
| 散った火花はきらきらと輝き、炎に吸い込まれ、炎は更に燃え上がる。
|
| 火花は人の命で。
| 炎……その強大な悪魔は、近くの命を手当たり次第に食らっていく。
|
| 彼は、自分の無力を呪いながら、炎に憎悪を向けながら、
| これが日ごとの夢に過ぎないことを理解していた。
|
| この先の展開も見慣れたものだし、どのような結末を迎えるかも理解していた。
| しかし、理解はしていても心はそれに耐えられない。
|
|『ユリン！』
|
| 大切な名前を呼ぶ。もはや痛みしか生まない名前。
| 恋とか愛とか、そんな甘っちょろいものではない。
|
| 復讐の誓いと化した名前。
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く::::::::|!::::::::ﾁｬｆ'ﾔ:i!ﾔ` ´ い!;} ’ !;::::::';|
｀'<::!::::::∧ ヽ弋.ﾂ ｀¨ ﾚﾊ::::::! 『フリット……
!:::::ﾄ.'ﾍ i .' ':::::| 生きるって、ムズかしいね……』
|:::::| {｀ﾍ. _. / |:::::|
'::::::'. ヾ､ヽ. ￣ .ィｿ !:::::!
'､::::'. '､:f'｀i ‐ ..._ .ィﾗ'´ !::ノ
｀ヽヽ __ゝ ｀''¬-.｀´ r'´| '´
,r'´￣｀.''ﾍ￣: :ヽﾞ ､ '. ｜ ハｰ:‐:-､-- ､
,' '. ', : : : :＼｀｀'‐- ヽ|./ | : : : : :| '.
,' '. ', : : : : : ｀: .､__ 〈 ノ : : : : : ! ! l
. ｒ'! '. l: : : : : : : : : : ', '. | : : : : : : :! l |
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| 微笑み。燃え上がる少女。
| やめろ。やめてくれ。
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| こんなはずではなかった。一緒に生きるはずだった。
| 死なないために、死なせないためにしたことだった。
|
| しかし、何もかもが裏目となった。
|
|「……皆殺しだ」
|「悪魔ども……駆逐してやる！ この世から……一匹残らず！」
|
| 怨嗟の声が上がる。どこから？
| 胸の奥からだ。
|
| 少女を失った心の穴から、憎悪が形を持って這い上がる。
| 悪魔を殺せ！ 悪魔を殺せ！ 悪魔がいない？ なら探せ！
|
| ただの、ほんのちょっと特殊な力があるだけの小僧が、悪魔を殺すのは無理がある。
| だから彼は、悪魔を殺すために何でもした。
|
| 見えるだろうか？ あの山の頂にある美しい家が。
| あそここそ、悪魔のいない世界。平和な、あるべき世界。
|
| そして、その世界にたどり着くための階段を彼は上っている。
| 階段は肉でできていた。彼とともに戦い、そして死んでいった者たちの死肉で。
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| やわらかなベッドの上で目を覚ます。
| 外は夜明け前。カーテンの向こうはまだ暗い。
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| いつもの朝だ。まだ夢の中にいる妻を起こさぬよう、彼はゆっくりと動く。
| 全身の脂汗を不快に思いながらも、寝間着を脱ぎ捨て下着姿で隣室へ。
|
| 炭酸水を飲み、半裸のままいくつかの『型』を取る。
| 30分ほどで切り上げ、ストレッチをし、シャワーで汗を流す。
|
| その頃には日も昇り、妻は朝食の支度をしていた。
| 彼ももういい年だ。還暦を迎えた肉体は陰りを見せてきている。
|
| しかし、彼はまだなすべきことを終えていない。
| 地球上からすべての悪魔を滅ぼしていない。
|
| 妻と挨拶し、朝食の支度を手伝う。
| サラダ中心の食事は無駄な肉をこそぎ、彼の脳髄の奥にあるものを活性化させると信じていた。
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| 男の名はフリット・アスノ。
| 『血族』の『元老院』であり、最初の超能力者。
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| そして、最強の超能力者でもある老人であった。
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（:: :/,.-..., ;i:: :: :: ::
（::;/'´ `i "i:: :: :: ::
i:: i i:: :: :: ::
いi',エエ L:: :: :: :: 話が違うんじゃないかな？
!!'i i,:: :: :: :: アスノ君。
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| ピエロじみた服装の男は、合衆国大使トールマンの使いを自称する者だ。
| しかしフリットは知っている。
|
| このキグルイじみた男こそ、トールマン本人であり、
| しかし表立って動くことが出来ぬ立場故に、使者を称して暗躍していることを。
|
|「トールマン氏のやり方は手ぬるいですな」
|「これ以上ないほど過激だと、僕は思ってるけど？」
|
| 首を左右に揺する奇妙な動き。馬鹿にしているようにしか見えない。
| しかし、その挑発すら、トールマンの計略であることをフリットは見抜いていた。
|
|「日本に持ち込んだ核ミサイルは四基。
| しかし、それは『結社』を牽制するためだ。それ以上ではない。
|
| わしは悪魔の根絶を理由に『教会』に契約しておる。
| しかし、トールマンはそんなもん目指しておらん。違うかな？」
|
| ピエロはしばし考え込み、肩をすくめた。
| トールマンとして答えるか、それとも、使者を演じたまま答えるか。
|
|「まずは東京の平和だろ？ 僕らはその件で手を組めると思うよ」
|「牽制でやり過ごす一時しのぎは平和ではない」
|「ならどうしろって？ 東京を焼け野原にしろっていうのかい？」
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} :/ } :} ::/ ー―ｧ
/ { { ﾉ ::ノ＿ ノ
( ト､ ､ イノｰ ´ く `ｰｧ
}｀ヽ ｨ´ ヽ ／
{ { { ./ ／⌒ } 7
､ ﾉ ,==ﾐ ｰくこぅ､ 〈 /
八 ∨f 斗 } ＼ , } rヘ 7 それで悪魔が滅ぼせるなら、いくらでもやるべきだ。
ヽ} ,: /: | |ﾉ:} }′ わしは一向に構わんよ。
人 _` ` ‐-､ {: | | xく
ﾊ {ム-‐ ､ｰ ヽ j ﾐ ､}
i} ´__｀ -‐ くｨ／}_
八 ／ ｀Y´ ／⌒ / ㍉
〈 { ／ ｲ ㍉ ＿
厂 ｀丶､ ノ イ ／ ﾉ ㍉ ﾆ=- ､
人 } ／ =ﾐヽ イ ／ rｰ ¬へ} ヽ
-‐ , =ミ ヽ ＿/ {（__） } }／ rｰ┘.， ´
r ' { (__) } }ﾆﾆﾆゝ __彡 r‐┘ ´ }
,廴 ゝ ＿彡 ﾏ / / ノ rｰ┘ /
. / ㍉、 ｀¨¨| V //rｰ┘ .′ /
/ ｀¨¨¨ヽ! ′://" { /
. / / :| / // .:: 〉 /
/ r_ｰ- ､ , ､/ | { :// .:: ,{ . : 厂
.′rー‐- V } :L -=ミ ､ -‐ ､:／ . : : /}
_｀二` ､ ｀ヽ ／ =＝/ / / ′
.{ ゝ--- -‐ ¨¨ / /{ { ／ 〃/
.{ ｀¨¨／ { {从_ -=≦ 〃/
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| ピエロの顔がゆがむ。厚塗りの白粉でも隠しきれない、本当の表情が垣間見えた。
|
|「民のいない国で何を叫んでも、貴様は裸の王様だ」
|「民はいないだろう。だが悪魔もいない。そこに何の問題が？」
|
| フリットは正気であった。そして、半ば自分の狂気を認めていた。
| 正気にては大業ならず。悪魔を殲滅するなど、狂気の沙汰だ。
|
| そしてフリットは、その狂気を御している自信があった。
|
|「狂ってる」
|「狂わずして、悪魔の駆逐など望めるかよ」
|「その狂気で、国民をも危険にさらすのか？」
|「人類の恒久的平和のために必要な犠牲だ」
|
| フリットは、自分が呼びこんだ『撒き餌』を思い出した。
| 四角い顔の熱狂的な信徒。『異端審問官』。血濡れの経典。
|
| 全ての犠牲を許容できる。彼とは上手くやれそうだった。
| 頭がおかしい屑への嫌悪感も、同族嫌悪に過ぎないのだ。
|
|「貴様が何を言っても無駄だ武器商人。
| 御大層な立場と金を守るのに必死な資本主義の犬め」
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,.．-──- ､
／. : : : : : : : : : ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
{: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :}
{ : : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : :}
.{ : : : ::| ,.、 |:: : : :;! , 、 私の東京を滅ぼす気か？
ヾ: :: :| r--ﾆ-┐ |: : ::/ __ / /
.ゞ-ｲi､ヽ二´.ノ /┬〈 l-｀ｰ〈 {
／ ヽ｀' ―- ´／ ＼lー |
, ｰ''´ ヽ ＼＿／ ／l二, ヽ
/＼ ＼ |::::|、 ／ ヽ ノ＼
/__｀ｰl ＼ ハ::l ＼/ 厂,二／ヽ
/_ ＼_| ,rｰ' `-ー' ﾆ⊃ lへ ／ヽ
／ ｀'r. | ／ ´￣-‐< | ､__￣ ,∧
／ ￣＼_ ﾄ|､／ヽ ＿二丁 /| ､＿_／__ﾍ
ヽ⌒＼_＿／｀､ l_, -ｰ'´|::::| 」ハl、 ／ ∧
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|「『我々の』東京だ。そしてその中にはトールマンは含まれておらん」
|「……」
|
| 仮面ではなく、トールマンとして発言してしまったことを恥じたのだろう。
| 道化は苦虫をかみつぶした様な表情で顔をそむけた。
|
|「わしも暇ではない。これ以上の話し合いは無駄じゃろう……」
|
| ドアを見るフリットにトールマンは暗い瞳を返した。
| しかし、それ以上は負け犬の遠吠えとなるだけ。
|
| 道化師は何も言わずに部屋を出た。
| やたらと大きな音を立てて閉じたドアが、彼の心中を露わしていた。
|
| トールマンが退室してから、フリットは大仰にため息をついた。
| 奴は何も分かってはいない。東京を、自分のおもちゃだと思い込んでいる。
|
| そんな奴らに、この国を、人々を、好き勝手させて堪るものか。
| フリットは強い使命感を持って、受付に連絡した。
|
|「ドナルド氏がお帰りじゃ……む、もう来ておるのか？
| わかった。例の部屋に通せ」
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{:/ -─ , グフフ。
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| 2ｍを超える巨漢が、板チョコをバリバリと噛み砕き、くちゃくちゃと耳障りに咀嚼していた。
| 肥満しきった肉体は、100kgではきかないだろう。
|
| 縦と同じくらい横幅がある。フリットの執務室は簡素な造りなので、彼は入れない。
| そのために別室入りだが……フリットは眉をしかめた。
|
| 男が歩くたびに床が軋む。三人掛けのソファも一人用に見える。
| そのソファも、男が身じろぎするたびに嫌な音を立てていた。
|
|「私は見ての通り目立つからね、通常の方法で海を渡るのは大変なんだよ」
|「そうでしょうね」
|
| 溢れる肉に埋まって、耳も顎も区別がつかない。
| 震える脂肪からチョコりと生えた手足が、吐き気を催すほどに醜悪だった。
|
|「それに、飛行機は嫌いなんだ。高いところはダメだよ。
| 何度か怖い目にあっててね。足が地面につかないと安心できない。
| おしっこチビっちゃう」
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:ヽ ﾘ / ノ 7
. ＼ ＼: . ｲ ﾍ / }
＼r冖¨¨¨¨¨` " ∨ /
「 ＼ {i V
ー- } :ﾉ ヽ ﾘ_,ｨ7}
ｰ- 7 -=ﾐzzzz彡' {f苡〈
r-.､ 〈 ィ忖} ∨
{てﾊ ‘， ／ ∨ } ……。
ゝ` ﾑ ‘， ／ ,= -く 八
{从ｰく} ‘，、 ／ ､}i ＼
从ﾉ ‘，ヽ 「ムイ " `｀ 八 `ﾄ
㍉ ムイ ＼ ィ へノ トゝ ﾘ ㍉
} ㍉ ﾑヘ ｰ-彳 i} ／ ㍉ー- ､
: :} ､ｉ:ｉ㍉ ‘，＼ ﾘ/｀ヽ ㍉ ヽ
: :‘，丶ｉ:ｉ㍉}i. ｰヘ ト､从ｲi:i/⌒} ㍉
: : :‘， ＼:i:i:＞――＜ /i/i:i:i:/ ㍉}
: : ‘， ＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉=く人:iノ ㌻ |
: : :‘， YﾆﾆﾆﾆY } ㌻ | |
: : ‘， ｀¨¨¨7´ {/ ㌻ | :八
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| 何が面白いのか、ゲラゲラと、チョコの破片と唾液を飛ばして笑う男。
| 男の表情は、貼り付けたかのような笑みだ。
|
| ハンプティダンプティじみた怪人の名は、ウィリアム・ヤーボ。
| 合衆国陸軍特殊部隊の一員で、彼の所属はその頭部に乗った小さな帽子が主張していた。
|
| グリーンベレー。
| 陸軍の歩兵200人に相当する戦力を、隊員一人が保有している特殊部隊員。
|
| そして、彼らの中でも対悪魔に特化した部隊が『野良犬たち』。
| その『野良犬』の飼い主こそ、他でもないこの男。ヤーボ大佐であった。
|
|「私は悪魔退治にもテロリストの爆撃にも興味がない。
| 何故栄光ある合衆国特殊部隊が、イタチの穴を爆撃して回らにゃならん？
|
| アホらしくってやる気も出ない。
| だが、あんたの計画には興味がある。
|
| この、高次存在の消失における余剰エネルギーの利用論理。
| そしてそれに必要な、高次存在の破壊を我々に任してくれるということも」
|
| ニタニタと笑うヤーボ。フリットは頷いた。
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「 У / ／ ∨}
} { `ﾄ､/ イ斗≦ イ ＜彡 }
/ 〉 .r`⌒ヽト､{ ∨ / }
{ ′ | / / i V /
､ | } { / {: } :./ , ム
､¬ﾐ L ＿ :. / ＿ } : / / /´
＼ ィ⌒ヾﾐﾒ､ { { rzz彡 ⌒ヾ } /ﾍ .′
Yﾊ } /ノ´苡≧､ｰヘ ィ廴苡>､ } //} } /
} }i ｀¨¨ ／ } ＼ ｲ〃り }′ 毒を以て毒を制すじゃよ。
. V八 ／ } ` ､ / } }/ /
＼ ﾄ､ ､ , / | | ム
Vﾊ イ"" ｀丶、ヽ | しﾍ厂_
∧ }〈{ ィ イ_ヘ_ト ﾄﾐ } } ﾉ }､}､ ｀ヽ
／∨ ﾑゝゞ' ｀¨ﾆﾆﾆ¨´ ／ 〈 ﾉ } ⌒ヽ
_{ ∠ィ ＼ , へ ／ ､}／ / }_
-‐y⌒Y´ } 〈 ﾑﾍ ` " ` ` ` , -=彡 /i:} ｀ヽ
{ / { ゝ =ﾐ } ィ i 〃 /i:i/ }＼
/ { V´:i:i:i:i:i:iヽ 人､从{从 ｲイ { /i:i/ ゝ､:＼
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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「グフフ。つまり我々はより強い毒か。悪くない。
| 私はね、我々の有用性を証明せにゃならん。君の作戦は悪くない」
|
| この男も狂っている。
| フリットはこの男の狂気を利用し、ニャルラトホテプ計画を立てていた。
|
| その計画もまた、狂気の計画だ。
| 正気の人間には理解できないし、それも理解できないだろう。
|
|「『血族』に話は通しておくんだな。邪魔する奴は殺す。
| 私には『血族』内部の序列とかは関係ないんだ」
|
| 世間話のような調子のヤーボ。彼は殺しを躊躇しない。
| 必要以上の殺しはしないが、必要なら、必要なだけの殺しをやってのける男だ。
|
|「大義を理解できない者は、障害物と同じじゃよ」
|「その通りだね」
|
| フリットの脳裏に、一つの面影が浮かんで消えた。
| 十年以上前に彼の元から去った男。
|
| 妻によく似た金髪の、優しげな顔の青年。
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L.ノ_..イ‐=;;;-ｰ ｲ｀'' .广
￣ｌ^ ､ﾋｸ〉 ヽ_ヾ‐､＼ , '
. ヽ ~ ''/" ﾉ／ 『アンタは間違ってるよ、父さん』
ヽ.＿..._ ヽヽ ､ ノ ン ヽ_
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ゝ ｰ…-‐ ¨￣ ノ
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| フリットの考え方を、やり方を、狂気を。
| 真っ向から否定した男。
|
| 八百万の神を信仰してきた国らしく、悪魔と融和の道もあると言った男。
| フリットの息子。アセム・アスノ。
|
| 十年以上前に行方不明になった息子の声が、今もフリットの良心を苛んでいる。
| いや、行方不明ではない。きっと死んでいる。そして、フリットが殺したのだ。
|
| アセムが行方不明になった任務は危険極まるもので、フリットはその任務をアセムに任せた。
| そしてアセムは帰ってこなかった。
|
| 口さがない者たちは、フリットが邪魔者を粛清したのだと言った。
| 実際そうだった。アセムは若者に人気があり、フリットの対抗勢力側に着いていた。
|
| 彼が悪魔との戦いで命を落としたことで、フリットには追い風が吹いた。
| 事実、息子の死を政治的に利用した。
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ｨ ＿＿ -‐¬ _ -‐ 7´ }
-‐=彡 ´ -‐ ﾉ / 从
ト ／ ´ ´ ¨¨¨ ー┐ ﾊ
} { / ／ ＿ ﾉ }
/ / ／ -‐ ¨¨￣ ｀Y´} ﾑ
{ ､ { ィ-‐ ´￣´ーく / 厂
＼}^" 〃 ﾄ / /
ﾘ {i { 勹/
〈 {__, -く⌒ 乂 __ /
i} 辷rtｯｰ､ 〉 / | /7
ﾘ ＼ V /_ .| ' / ……ふぅ。
/ /{ / ｀V ノ
〈__､_, ／ ／i 〈
〈 ｀¨¨ヾ r＜＞ ´ } `} }､ﾉ｀ヽ__
`辷__ ^^^` ／ xく ﾑｲ: : : : } ヽ
}ｰ- ､ __ .， ´ xく .， ´: : ＿厂 }
〈 ／ .， ´: : : : r┘ 八
} ／／.: : : :. :.厂 }≧x
从从斗く {: : : : : : r┘ {ニニ＼
厂 ∧＿: :/: :.ｰ┐ 厂 ノニニニ≧= ､
厂 ／ { /￣ r┘ ｧ^⌒ ´ニ≫ ´ニニニﾑ
∧ 〈 : : ∨: :厂 ｧ^⌒ニニﾆ／ニニニニニニﾆ
/ﾆ乂 ∧／: :r┘ ｧ^⌒ニニニﾆﾆ／ニニニニニニニﾆ}
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| ヤーボ大佐との密談を終え、フリットは脱力した様子でソファにもたれかかった。
|
| アセムを思い出したことで、フリットの中の正気が目を覚ましていた。
| それは、彼にとってはすこぶる厄介な相手であった。
|
| アセムへの罪悪感。生きていてほしいという気持ち。
| しかし、生きているならなぜ帰ってこないのかという疑念。
|
| 狂気に身を任せるほかに、悪魔を根絶やしにする方法はあるのか？
| ない。あってもらっては、困る。
|
| だってそう思わないと、気が狂ってしまいそうだから。
| キオを戦士として育てたことへの罪の意識に押しつぶされてしまいそうだから。
|
| フリットは心を憎悪で埋め尽くし、狂気で正気を覆い隠した。
|
| 御しきれる狂気で心を弄んでおかないと、本当に狂ってしまいそうで。
| フリットは小さく、自嘲した。
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/: : : : : : : : : : ！: : : : : : : : : : : : : : : :` :.、
/: : : : : : : : : : :.:.|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/:,: : : : : : : : : : : :.l: : : : : : :l: : : : : : : : : :/ V: : :ﾊ
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l/: : : : : : : :./: ,: :-1: : : : :l: l V: :l: : : : : : ゝｲ.: : : : :',
/: : : /: : : : /／: / !: : : : : :' V: l｀: : 、: : :V:.: : : : :.l
/: : : :/: : : : /: : : / l: : : : :l:,l V: lV: : `: : : ﾍl: :.l: : :l
. /: : : :,': : : : :,': : : / !: : : : l:.! V:l ﾏ: : : : : : : Vl: : :l
,: : : : :l: : : : : l: :_/__ V: : : :.!! _ヾ!_ ヽ: : : : : : V: : ,'
!: : : :,ｲ: l: : : :l:ｧ丐牛示ｫV: : : :.! ｧ牟示芯':、.: : : : :V:.!
V: :./ l: l: : :/ .)弋゜しぅｿ ヽ: : :l Vしぅ:::ｿ YV : : : : l: l
. V:.l V:! V , '‐ ､ゝ- '´ }-マ! ゝ-゜'´_ .l l: : : : :l:.:l 『せ、先輩専用の盛り皿にしてください！』
V! 〉: l/ rイヽ_／／／ ,／ゝ／／_ ( V }ハ: :/: !
l: :.'{ ゝ Ｖ / ￣ , 、 ￣ ゝ } V: : :}:/: :l
,': :.ハ {:.､、 _‘_’_ ,ィ／ ./x V/.: :.{
/: /:/》Zzx、 ﾉ::::::l‐' }::::::/ ///::ﾊ: : : :',
/:,:': :/ } ミ、::へ、!::::l l:≫’-‐:::'´:::}:::/ V: : :ﾊ
. /:'´: : l /:＞ｘ＼::::::Y::::l '¨´￣;V:::::::／／:::l'′ .}: : :.Λ
/: : : : :}/＼:::::::＼＼:!:::::l ﾊ:::::ｘ＜::::／ `ヽ !: : : :.ﾊ
／: : : : : { `ー-＜::V V! ,:::}::::≫ '´ } l: : : : : :ﾍ
/: : : : : : :.:.l ヾ!ﾍ:::l /:::V / ,': : : : : : Λ
,: : : : : : : : : :! V:::::!_,/::::::l / Λ: : : : : : : :}
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|「そして毒を食らわば皿までですねわかります」
|
| みゆきの叫びを有希が補足する。
| 突然の出来事が理解できず、ついでに詳しい状況を想像して、みゆきは耳まで赤くなった。
|
| 盛り皿にされ、やる夫先輩に「これは赤貝かお？」とか言われながら敏感で大切な場所を摘まれたり、
| 分泌物をタレの代わりに付けられて食べられたり。
|
| 想像するだけで危うい状態になりそうで、みゆきは身震いした。
|
|「すっご〜い、真紅さん声マネ上手！」
|「うふふ、ジャーナリストの嗜みよ」
|
| ふしだらなアテレコでみゆきを妄想の渦に叩き込んだ張本人が、華やぐような微笑を浮かべた。
| ジャーナリストに声マネは必要なのだろうか。
|
| その疑問は誰も口にしない。
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/／/ / ｲ l | | | | ヽ ヽ ヽ、
ィﾆﾆ〔ゝノ_ノ / ヽ＼ヽヽ | l |l |l ヽ
'´／ /| |７ ｒ/'´￣ヽゝﾆヽ-ヽヽ │ | | ヽ ヽ
ｲ/ / ! | | ||-ｬ─-,ﾆ､ﾐ‐`ヽ､ヽヽ / / / | ヽヽ
/ / / j | l| `ｰ='-ﾆゝヽ` |ノメ､/l │ l | l
./ / / ヽ l| ｨ_ﾐヽ`ﾘ ハ || |
' / / ヽ l l､'rヽj`ｧ' メ | / ﾘ でもぉ、お皿まで食べたらもったいないわぁ。
`,´l lヽ ヽ /ﾉ `'’,イ /ｲ 高良さん、こんなに可愛らしいんですもの。
/| | | ｀丶ゝ ｰ､ｰ- ､ lﾉ ,ｲノ 食べごたえはありそうだけどぉ。
. /│| | ﾆ ´ ノ イ |
/ ! | ! ､ ｨﾆィ | |lハ
| ! | _`ト_､ _ , イ ! |ル' ,ｲ
ハ ﾍ |‐' ￣,.ィ´ヘ` ｰ- イ | |l | /│
ノ ﾍ ﾍ | <´ｨ´ ／介「`ヽヽ│ ﾊ l / ﾉ _,
ゞ､＿ゝヽ ! ＼ｰ´／ハ トﾆﾉノ ! / ﾊ ﾄ、／／,ｨ ＿ ,.-ィ´
ヾゝヽ.ヽ lｰ-､ ￣ 1 |│|ヽハ 」 / _ﾊ _／ ｲィﾆｨ'´ ＜
ヾゝヽ. l^ーｨ- ､|│ ! ﾄ､>-ﾘ ｲﾆィー '＾ヽ､
ヾヽヽゝ ￣! | | lヽヾ/ / ヽ
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| ニコニコと、一切の邪気なく水銀燈が小首を傾げた。
| 彼女のひどい誤解……言葉通りの解釈に誰もが色を失った。
|
| やる夫が口を開きかけ、閉じる。
| 羞恥心が勝ったのだろう。さすがに『性的な意味でいただきます』とは言いづらい。
|
|「食べるは比喩。性的結合のこと」
|「じゃあ、相手のを『口にする』のは女の子側じゃあないのぉ？」
|
| 有希のフォローも横滑りした。水銀燈の意外な食いつきに、下品なジョークを発した赤貝側がたじたじである。
|
|「肉食か草食かで言ったら、やる夫兄いは草食っぽいから食べられる側だよね」
|
| どこまで理解しているのだろう。
| 詳細は不明だがアリカがくちばしを挟む。
|
|「え？ そうなのかお？」
|
| やる夫自身、コンプレックスと捨てきれない失恋から強気に出れないが、自分が草食と考えたことはなかった。
| いや、まあ、いざという時怖じ気づく自信はあるが。
|
|「いま流行りの〜系男子というアレね。
| やる夫は潔癖だしイメージする動物は……豚？」
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ﾉ Ｌ＿＿＿_
⌒ ＼ ／ ＼
／ （○） （○）＼
／ （__人__） ＼ どういう意味だマグロ〜っ！
| |::::::| |
＼ l;;;;;;l ／l!| !
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ドンッ！！
`ー､＿ﾉ \xAD堯\xA1l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
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|「豚は一般的なイメージこそ悪いけど、きれい好きで温厚。体脂肪率も低いしかわいい顔をしているということだね」
|
| すかさず、蒼星石がフォローを入れる。
| やる夫は一瞬たじろいだが、すぐに何かに気付いた様子で眉をひそめた。
|
|「一般的なイメージだと？」
|「ピザ、ぶよぶよ、鈍重、貪食、怠惰」
|
| 静かに並べたのは他でもない不人気その人であった。
| 精緻な金細工のようなまつげを伏せて、流れるように髪をかきあげる。
|
|「ブタさんかわいいよね」
|「ふくよかさは安心感よねぇ」
|
| 邪気無く笑うアリカ。頷く水銀燈。
| ダメだこいつら、早くなんとかしないと……！
|
| みゆきはやる夫を助けられるのは自分だけだと確信した。
| このままではやる夫が豚にされてしまう！
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,λ￣゛`ー‐--.| ヽ-‐─--.､_
// .;| . :ｉ::. ｀ヽ、
// ﾉ / .:| : .:|:: :､ ､. ｀ヽ、
／´ ::/ :.:/ :;ﾒ{ : .:|.:|､ ＼ :.ヽ､} ﾊ
/ ／ ::/ : :/ :./| ∨ .: :|.:| ∨ .| :.:｀ヽ.|
/ / : : :/ : :/ ,ィ⌒| ∨ : .:|:| V⌒ヽ : :. ､ ﾍ、
/ /| : : : / : : ｊ ::/ | ∨ｉ .:|ｊ ヽﾄ､ :.: : |: ﾍ
〈 :| | : : ::| : : :/|/ ___ ! ﾘヽ､.:| ___ 〉 : :.: ﾄ､: 〉
ヽ,| |: : : :| : :;ﾊ ,.ｨ'≠ﾐ }冖{ `,.ｨ≠ﾐ､ } : : :. / ｉ ﾚ'
|: : : :ヽ､::{:.:ﾊ. ﾉ , ､ ｊ: : : :/: |
| : :{ヽ､::|': ::.::j｀ ‐-‐ ´ ＿_ ｀‐-‐ ´,|: : :/ｉ: | でも、豚は草食じゃあありませんよ。
｀ヽ| |｀: |:::::|｀l.､ V_,ﾉ ／ｊ;／ | ｉ|
| ｊ: |: :::} .|､:｀＞‐ｧ--t‐＜´ｊ::|: : : | |:|
ﾘ : |::;ﾉ ,ﾆュ､ |´ `} ｀|::|: : : ﾉ. λ
ノ .,ィ´| -‐y 〕 |-─‐-| |ﾘ:. : /ヽ、. ﾍ
／ : ｆ＼.ｒヽ､_＿_,ｊ;＞､ | |: : ﾒ ／ｉ:.. ﾍ
／ ::ﾉ:| }｀ミ三三三彡. | ｊ:: /／ |::ｉ :. ｀ヽ、
／ : .:/: :| 〈｀゛──--ー'〉 | ./ / |: :| ::. ）
＼ .:/: : :| 〉 "|. | / / |:.:| ::: ／
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|「ほう、雑食系男子か。いやらしい。さすがやる夫いやらしい」
|
| 謎のいかがわしさを醸し出す表現。有希の言うとおり大変いやらしい。
| みゆきは女とみれば片っ端から手をつけるナデポニコポなやる夫を想像して青ざめた。
|
| そんなの先輩じゃない！
| しかし残念ながらみゆきの信じる入速先輩も、女とみれば手を出す外道であった。
|
| 現にやる夫の中に留まる魔剣とか大天使は、
| やる夫がちょっと名前を呼ぶだけでホイホイと憑いて来るような筋金入りのチョロインである。
|
| いや、片方は未然だが。
|
|「も、もうちょっとなんとかなりませんか？
| ええと、白くてきれい好きの草食……ゆ、ユニコーンとか！」
|「ぷっ」
|
| 動物占いの様相を呈する発言に、噴き出したのは蒼星石である。
| ハンドルを握り、運転には支障ないものの、細かく肩が揺れていた。
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／ (_ ノ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
（ ＼ ｀ ⌒´ ／
） ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
（ : | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
_, -‐ ' ´￣￣ ¨ヽ ＼ ＿＿＿＿ノ
, -'´:. :. :. :. :. :. ＿＿_｣ ｀ー○――´￣￣￣
／:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´￣ﾞヽ O
く:. :. :. :, -' __, -‐ '´＿＿__｜ o
ヽ／_, -'´, -ｫｉ'¨´ ＼ ヽ ＼ ﾟ
,ゝ':. :.／ /|ｌﾄ､ ヽ ＼ ヽ ', ああ、ごめんごめん……ユニコーンね。
＼／ |-!|ｰ＼､ ＼ ﾄ､! i 本当にごめん、くくっ……つい想像しちゃってね。
l:::: ｉ:: lz=≡ ヽヽ ≡z l| l
ｌ:::: l:: とつ ＼＼＼ C {!｜
';:::ｌ ﾄ: ＼＼ ＿＿,.＼＼ :!
'､:ヽ:| ヽ / 1 ﾉ l
ヽ lﾄ、 {_ _,ﾉ ／ /
l ﾄ从 ｰ┐ r‐:::イ:/::/
ヽ| Vｨ´ {Ｘ}ik'´l/!'´
/: i＿lil__|:i
ｉ: : :l:::::ﾋj::l｣
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| 有角のやる夫を想像し、その滑稽さに笑いが止まらない蒼星石。
| みゆきはあくまでもやる夫を馬鹿にする彼女への反感を強めた。
|
|「あ、ΑΩ的なユニコーンなら！ ΑΩ的なユニコーンならワンチャンあるお！」
|「ないよ」
|
| にべもない蒼星石。みゆきは小首を傾げた。
| アルファオメガ？ キリスト教系ロックバンドの名前であったか？
|
| キリスト教的なユニコーンだと、排斥されて悪役扱いにされていそうだ。
|
|「最近の子はNHKトリオなんて知らないのだからやめておきなさい」
|「尻Ｐはニコニコが本職だしっ」
|「『小林泰三は好きだけど世界観的にΑΩはあると困る』って、ばっちゃが」
|
| 位相の違う影世界から侵入し、生命体の願望に歪んだ形で応えるのニャルラトホテプ星人と、
| 太陽系の彼方から来たプラズマ情報生命体、ウルトラな光の戦士との戦いの物語は、確かに世界観的にはない方が好ましい。
|
|「とりあえずみゆきの考えるやる夫は猪突猛進で破壊に美を見いだすタイプ。
| 名乗りが長くて恋によく似ていると」
|「カマールのことサイって呼ぶのはやめてください！」
|
| 有希がMTG的解釈でやる夫を評価した。
| もはや訳がわからない。
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／´￣￣｀ヽ、
/ ヽ
{ ,. --‐┴…ｰ- ､
ヽ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ、
/.:.:.:.!:.:.!:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.ヽ
l:.:.!:|:|l:.:|ヽ:＼:.:.:!､:.:.:.:ヽ:.!:.:.:.ﾍ
|:.ﾊﾊ!ヽl ＼lヽl__＼:.:.l:|:.:.:.l:.:l
＿ rﾍ!/f,心ヽ /f心ヽヽﾘ.:.:./.:ﾊ じゃあさ、パンダは？
,.--く ,斗-| ﾋzｿ ﾋzｿ } }:.:/:/ヽﾊ あたしはやる夫兄いはパンダだと思う。
{ ｀ﾒ､ ﾍ._! , , ' , , /ｨく｀),.-'┴ｧ
ヽ,r‐､―- ､ ヽ ､＿_,. /_／-}―‐!｀!__
／´￣｀丶r‐┬-＼ ,. '´{,. -―-､人_|/ｿ
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ヽ::{／／ く::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
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| 挙手のアリカ。さすがは妹分、やる夫の評価は極めて高い。
| 実際の兄妹なら、もっと評価はボロクソになるものだ。
|
| 白くてぶよぶよしている点から考えて、芋虫扱いされてもおかしくはない。
| そこをパンダである！
|
| 女子高生の人気者。
| というか、パンダが嫌いな女子なんていなんじゃね？
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| 少なくとも筆者は好きだし、うちの子供たちも大好きだ。
| 閑話休題。
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| っていうくらい人気者なパンダさんである！
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|「パンダはないお」
|「ちょっと言い過ぎかなぁ」
|「でもぉ、やる夫さんのムッチリ体型はクマ的な包容力があるわぁ」
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| 水銀燈からのフォローは、やる夫のふくよかさへのフォローでもあった。
| やる夫の柔らかく大きなお腹は、たしかにクマぷーあるいはテディベア的な安心感を抱かせる。
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「ない」 「ないのだわ」
∨ ∨
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|ヽ ヽ / /|
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ヽ.|＿＿＿＿＿| |＿＿＿＿＿|/
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| しかし、二枚のまないたが正面否定。
| 豊満なら腹でも許さないのか。
|
|「やる夫にはあざとさが足りないのよ」
|「然り。やる夫はどちらかと言えば内向的でマイナー。人気者のパンダには難しいタイプ。
|
|「……獏は如何か」
|「なんと」
|
| 有希の言葉にマグロが目を剥いた。
| 比較的マイナー種に見えるバクだが、実はかなりの人気者である。
|
| 特徴的で、愛嬌のある顔。パンダ同様のユニークな柄。
| でっぷりとした体つきから鈍重に見えるが、実はかなり素早い。
|
| 熱帯林の水辺を好むため泥臭いイメージもあるが、
| 水遁の術を標準装備しており、葉や果物を食す温厚な生物である。
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|「有希はやる夫を買っているのね」
|「それほどでもない」
|「バクさんもかわいいよね」
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∨三三三三三三７
∨‐' ´￣￣二二ﾕ＿
r=＝ﾆ二ニ三三三三三二≧
｀ヽ三斗‐〒::￣｀::.:‐＜三／
. /::.::/::;:: |l::.::.ヽ.::.::.ヽ::.::ヽ
ｌ::.::;':://:八::ﾄ､::＼::.::.}::.::.| やる夫さんやる夫さん、
|::.::ﾚ':∠ -ﾍ:ヽ｀≦ニ|::.::.| 私の夢を食べてください。と。
∨::.l:代j歹 ＼ 它ﾌj::.}:/
}:l::.|:ゝ /:/:,′ いやらしいね。
/人:ドヽ､_ r¬ 彡l::ﾘ
′ ｀ヽ _r┴ﾐ_T´ﾚ' |/
rt＜ ／ﾆ7弌ｰ､
/ :.｀ヾ､ く〈 //|ﾄ､〉〉ﾊ
/:.:/:.:.:.{ } ヽ/| |}{∨ |l:|
. /:.:/:.:.:.:.:.{ } | |}{| L |}ヽ
/:.:/:.:.:.:.:.:.:.{ 〉 | lXﾄ 〉|}:.:.＼
く:.:.:{:.:.:.:.:.:.:.; 匕ZュＨXkzz|}〒´
｀７ー―r勹::..::..::..: }X{｀:〈 |
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| 蒼星石のちゃちゃで、話が「私を性的に食べて」に戻った。
| みゆきは頬が上気するのを抑えられない。
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| 夢＝将来の希望→夢を食べる＝将来・未来を与える。
| という方程式が一瞬で組み上がり、それってつまり告白だと思いいたる。
|
| 私の未来は全部あなたのもの。
| 結婚してください！
|
|「バクって夢を食べるんだよね？」
|「ええ。バクは悪夢を祓うというわ。枕に描いて悪夢を寄せないようにしたり、
| 正月の宝船に獏の字を入れたりしたそうよ」
|
| 夢。夢を食う。
| そこから、やる夫が微妙な表情をしていることに誰も気づかない。
|
| 夢。死の夢。繰り返す悪夢。
| そこから逃れられるなら、もう二度と見たくはない。
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／￣￣￣ ＼
／ . ＼
／ _ ノ ヽ、_ ＼
.| （ー） （ー） . |
＼ （__人__） . ／
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ヽ、二⌒) (⌒ニノ
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| だが、逆にも考える。
| 悪夢を見て、心を痛めながらも、その悪夢を撃ち砕く。
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| 悪夢を破壊するものとしては、やる夫は適役なのかもしれない。
|
|「……スーパー見えたけど、結局決まってないね」
|「冷やし中華でいいかお？」
|「カレー」「カレーなのだわ」「わーい、キャンプみたいだね！」
|
| という訳で、満場一致で夕飯はカレーに決定した。
| やる夫は嘆息し、家にある食材を思い出す。
|
|「じゃあ、ナスとトマトの夏野菜カレーに決定するお。
| 肉や野菜はサラダも含めてやる夫が検分する！」
|「じゃあ、飲み物やデザートは僕が買いに行くよ」
|
| やる夫の宣言に、蒼星石が乗っかる。
| 二手に分かれようという提案だ。
|
| みゆきは抜け目なく周囲を見た。
|
| 有希と真紅さんは蒼星石に目を向けている。
| 水銀燈とアリカはニコニコしながら、やる夫に話しかけている。
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ヽ{ﾍ{ |:::!:! lij:j,７ｨ}={, l:ijj.〉ﾉ: |^i: /
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ノ :::/:iへ ::.＼ У⌒ﾞ| |:lλ!::l ﾚ/,ｊ_
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| みゆきは……。
|
|１ やる夫さんについて行こう
|２ 蒼星石らとガールズトークだ
|３ 単独行動をとる
|
| それと、次回の埋めネタは？
| やる夫の家で女子会が開かれるようです 第二回 と
|
| １ 不人気はなりふり構うのをやめるようです
| ２ デュランダルは立場が悪いようです
| ３ ヌケドナルド・トールマン暗躍す
| ４ デイ・オブ・ザ・ロストスキル
| ５ 巡音ルカは恥女ではないと声高に主張したいそうです
| ６ 糸川はやぶさはニンゲンを呪うようです
| ７ 螺旋王ロージェノムは娘を捨てたようです
| ８ キュゥベぇはなかなか契約できないようです
| ９ 末法少女「空海？」
| 10 間桐の家は絶望で満ちているようです
| 11 鷹野先生との楽しいお仕事
| 12 金糸雀は楽してズルしてサイコーの悪魔になりたいそうです
| 13 イナミはママゴトなんてしてられるかってんだそうです
| 14 ガッツは憎悪に埋め尽くされる
| 15 ターニャは合理的に考えたようです
| 16 いくさじゃ……いくさじゃ……蒼はレッドライダーだけ出番で羨ましいそうです
| 17 ぜったいあくはなかなかがったいできないようです パート２
| 18 出来る夫さん何してんですか？
|
|
| というわけで、安価は以下の方法でお書き下さい。
|
|『>>998なら１〜３「その他何らかのアクションやセリフ」
| >>999-1000なら１〜17』
|
| 無効安価だった場合は、一つ上のレスを採用します。
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>>998なら３、やる夫をストーキングだ。
>>999-1000なら１。
なお、40レス近く余ってるので質問に答えるよ。
答えれる質問：本筋に関係ない程度のネタバレ、バストサイズ
答えない質問：重大なネタバレ、重大な身バレ
質問の例：
「オプーナ三号は救えますか？」→君は彼の唯一の見せ場すら奪う気なのか？
「志摩子さんは信じていいですか？」→もちろんです。
「『拷問吏』がロリって本当ですか！？」→もちろん嘘です。
「ミストチームって『万魔』に勝てますか？」→万全なら負けないでしょう。
「ちひろさんを仲魔にする方法を教えてください」→ちひろが仲魔になりたそうにこっちを見ていたらすかさず仲魔にしてあげてください。
>>999-1000なら４．
「蒼天に墨目を突っ込んだら夜天や闇天になりませんかね！？」→
なら1
>>999-1000
なら5
「『蛇身』は引き抜けますか」→敵対関係から共闘関係に以降という意味なら、イエスです。
「エルムドアから源氏を盗めるくらいの確率ですか」→え？ それって0%ってことですか？
>>999-1000なら5
「ユニコーンって処女厨なだけじゃなく男の娘（女装）も有りなんですが、やる夫も有りなんですか？」→
ソース
ttp://livedoor.blogimg.jp/wakusoku/imgs/6/4/64ee7a66.jpg
ttp://livedoor.blogimg.jp/wakusoku/imgs/6/9/69df0144.jpg
（アリカの蒼天の青玉に封じられていた可能性があったとは言いづらい雰囲気）
一応だいたい原作は見ているので、まあ何とかなるだろうって感じです。
一番最初に決まったのはシックスでした。
ゲームマスターをする際によくやるんですが、狂人でボケてるとか、こういったキャラ付けをすることでプレイヤーを弛緩させます。
奇怪な言動や面倒くさい状態から敬遠されそうに見えますが、たいていのプレイヤーは面白がって近づいてきます。
フリットさんが外道を（表面的には）平気で行えるのは、政治屋が一人は欲しかったからです。
原作時点で「駆逐……してやる！ ヴェイガンすべて！ 慈悲はない！ ハイクを詠め！」ってキャラですんで、悪魔を絶対許容しないキャラにすればいいだけですし。
あれは「人形の女性を侍らしている」「人生に倦んでいる」という設定と、「蒼星石に危機感を憶えてもらう」「セクハラしやすい」という実益の両方を体現するためです。
ついでに、神格に近づきすぎたらどうなるかという表現でもあります。
他の『元老院』をダメな感じにする一方で、キュゥベぇは言動を変えずにいい人っぽくなってもらいました。
希望にあふれたまどかのセリフを吐きまくるキュゥベぇ。原作で胡散臭すぎるせいでなに言わせてもウソ臭いので、すごく書きやすくて楽しいです。
ウェンディゴはアーシーズと合体して邪鬼ガグLV25になるのが最強ですが、力19でメディアも持ってる妖獣ヌエにもなれたのに。
ニャンコ先生？
ゼンキ以外にも堕天使ウコバクとで妖鬼スパルトイLV18とか、アーシーズと合体で聖獣アピスLV18とか。あるいはせめてランダム結果だったらワンチャンあった気がしますね。
……□トラポートがあるから別にいいかぁ。
サクガミはスキルが弱いのがｗｗｗｗｗ
ただ、ステータス的にはすごいんですよ！ レベル倍だし。
「ばっちゃが処女受胎した可能性が微粒子レベルで存在する？」→ばっちゃの旦那が設定されていない以上、存在します。
「血族の各チームの裏話とか聞ける範囲で聞いてみたいかな」→
まずはのけものチームから行きましょうか。
冥ちゃん
喰霊のmlt見てたら結構数があったので。
口うるさくておツボネでウザくてめんどくさい上司を探していた結果の配役でした。
随分可愛くなってしまいましたが。
継承があればマシにはなるけど、ニャンコ先生に射撃武器のスキル持たせて
そっから貸与させればワンチャン…
生得武器（羽根）でもよし。というか、生得武器（羽）でレベル22あると威力+40？ やばくね？
「ヒロイン板規制されてますもの……」→雑談所からの質問も答えましてよ。
四ツ目
「面倒くさい同僚」にする予定でしたが、意外と常識人になってしまいました。
人命を考慮しないが狡猾な指揮官タイプで戦闘も得意、情報戦もできて何よりもバケモノみたいに勘がいい。
とかいう、凶悪極まりないスペックなんですが……うん、しかたないよね。
ミストさん
「面倒くさい同僚」二号として選びました。
四ツ目と冥が情報系のガンスリンガーと巫女、ケンシロウと組むことも決まっていたので前衛は決定でした。
で、サマナーかマシンオペレイターでめんどくさい奴ということから、サクッと決まったのを憶えています。
四ツ目が「悪魔混じり」「『武僧』と因縁」「『結社』の改造人間」という設定で決めていたので、対比的になりました。
結果的に「優秀な対ゲリラ指揮官」という扱いになってしまいました。
実際問題、ケンシロウ、四ツ目、ミスト、蒼星石の班は極めてバランスがいいので、志摩子さんの「手下不足」とは一体……。
志摩子さんはデカラビアが欲しくてしょうがないんですよ、多分。ヒトデだけに
>>999-1000なら7で白い魔法使いもとい螺旋王で
>>999-1000 なら7
>>999-1000』なら１〜17
無効安価だった場合は、一つ上のレスを採用します。
ってことは18のできる夫は選べないんですね
わかりますｗ
>>999-1000 なら12
ナビゲーター役からリストラされ、安価の対象からも外されるできる夫さんの明日はどっちだｗ
>>999-1000なら15。
そういやアリカヒロインやってるけど、出身同じの犬系天使ザフキエルさんは出番ないものかのう
＞チョコりと生えた手足 → チョコリと生えた手足 ？
>>949
＞正気の人間には理解できないし、それも理解できないだろう。
指摘ではないけど、それもって・・・どう読むといいのかな？
>>958
もはやワケ・ワカ・ラン！！ （笑
>>960
モノリス（泣
SOUND ONLY！
>>998なら１、「あっそれじゃわたしも一緒に行きます、先輩だけでは荷物もつの大変でしょうし」
>>999-1000なら９
>>999-1000なら6 はやぶさ気になる
？？？「これじゃ、俺…ポイントを還元したくなくなっちまうよ…」
>>998なら３「ここで(家事の)出来る女をアッピルしなくちゃ！」
>>999-1000なら１４
踏み台である
>>999-1000なら5
２票 …… １ ネクロノミコンを探して来い（危険：大
５票 …… ２ のけものチームに入れ（危険度：中
１票 …… ３ ケンに情けを請え（危険度：小
６票 …… ４ 『血族』本部は安全なんじゃね？（危険度：大、ただし……？
４票 …… ５ やる夫たちと来い（危険度：不明
あー、１票差で４か、わかめガンパレ
１ ネクロノミコンを探して来い（危険：大
>>911 ◆mdNzeAtrtQ
次>>37 ◆u9Ls68fGDM
２ のけものチームに入れ（危険度：中
>>907 ◆BOfUUEthUU
>>909 ◆uUUL1UxePw
>>912 ◆yYd9Z6eRjk
>>913 ◆CBWsOpHrbw
雑>>79 ◆MAROd..Uts
３ ケンに情けを請え（危険度：小
>>908 ◆GoMmwhXw6.
４ 『血族』本部は安全なんじゃね？（危険度：大、ただし……？
>>896 ◆3DH52tljio
>>910 ◆4eLgaI8N3I
>>914 ◆lGbW60L72o
>>940 ◆Z0APLXykMM
次>>39 ◆5q.v2gptpA
雑>>113 ◆CByxRbsj1.
５ やる夫たちと来い（危険度：不明
>>902 ◆fl15rilh2E
>>905 ◆cn/qYe9whE
>>906 ◆.AbaIO0B0A
次>>27 ◆e52bu8jgoU
来るべき時のためにゴム用品を入手しよう
>>999-1000なら5
>>999-1000なら１４
>>999-1000なら1