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雑談・感想スレ
37
:
名無しさん
:2013/01/26(土) 01:34:13
投下乙です!
すっかり北斗勢のほむら、てかジャギをチョイスしてるのかwwww
覇者は何をやってるんですかねえ……
38
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 01:57:21
ハート様の人、ラオウの人、男アーチストのエピローグ投下します
39
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 01:57:59
いや、ちょっと待て…………ちょっと待てよ、おい。
いや…………え?俺…………えっ?
あの…………いや…………なんだろう?何て言ったら良いかわかんねぇ…………
アークとは関係ないって…………え?
俺…………もしかして…………
アーク騙っただけの素性の知れないクソみたいな会社のために出禁食らった奴wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
やってしまいましたなぁ。
.
40
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 01:58:29
◆
白く、白く、世界が塗り潰されていく。
そう、潰されていくのだ、嘆く者の意思を解することもなく、ただ、ただ、白く、白く。
その日は雪が降っていた、地面は白く染まり、地面と空の間は白く白く、空は灰色の雲に覆われ、
そして、偶に雲の切れ目から覗く空は――魂が吸い込まれそうな程に蒼かった。
アークを騙った謎の団体がクソゲーを中野TRFに持ち込んだ事件――通称は特に無し。
辞書に載っているありとあらゆる言葉でも語り尽くせない程の感情が電子の渦で踊っていたその日、
世界でただ二人の"人間"だけが、その戦いのために戦ったその日、
そして――終わり、始まった、その日。
その日から数日後。
某県某市――某公園にて。
「終わったなぁ……色んな意味で」
「ああ…………やっちまったな、俺ら」
肩に薄く降り積もる雪を気に留めることもせずに、
ベンチに項垂れて言葉を交わすのは、二人の格ゲープレイヤー
――否、今となっては元格ゲープレイヤーと呼ぶべきだっただろうか。
その日、彼等は台パンした。
怒りの感情を拳に込めて、台パンした。
その結果として、中野TRFに出禁を食らった。
当然のことである、至極当然のことである。
ハート様というキャラクターを操っていた方は店員にゲロを吐くほど怒られた。
ラオウというキャラクターを操っていた方は店員に囲まれて逃げた、脱兎の如くブチ逃げた。
二人は居場所を失った。
居場所を失った者同士、親しくなるのに時間は必要なかった。
アレはマジでクソゲーだった――その言葉だけで十分だった。
千の抱擁の代わりに、互いを殴った。
苛立ちを込めて、お互いを殴りあった。
その後、河原の土手に寝そべって語り合った。
「お前、中々やるじゃねぇか…………あと、アレはマジでクソゲーだったよな」
「へっ、お前こそ…………うん、アレはマジでありえねーわ」
燃える夕日が彼らの友情を祝福していた。
41
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 01:58:59
友情を深め合った二人は、新たな新天地<ゲームセンター>を求めた。
もう台パンなんてしないなんて言うつもりは無かった。
もしかしたら、台パンするかもしれない――それでも、それでも、格ゲーはやりたかった。
否――、彼等は、彼等も、アーケードゲームが大好きだったのだ。
その後、バトルロワイアルが崩壊したと――
そもそもアレはアーク製じゃなかったと――
アーク全く関係ない、意味わからない会社のために出禁を食らったと二人が知るのに、大した時間は必要なかった。
俺は――
俺達は――――
「終わったなぁ……色んな意味で」
「ああ…………やっちまったな、俺ら」
雪と共に冷える空気よりも冷たい空気が其処にあった。
心の底からの後悔と絶望――等は何も無かった。
その様な感情を受け入れるための容器に、心にぽっかりと穴が開いていた。
何も無くて――
何も無いから――
だから――――――
苛立たしさで空を舞う粉雪を全て殴った。
それでも収まらなくて、近くにあった車を殴った、ボーナスステージだった。
何をしていたんだ俺達は――
何をしてしまったんだ俺達は――
ゲーセンは何処にでもある。
アーケード機体も全国にある。
だが――中野TRFは中野にしか無かった。
そして、もう彼等が行くことが出来る中野TRFは無くなってしまった。
特別な感情等、抱いてなかったはずだったのに、
それでも――それでも何故か、
「「――――――ッ!!」」
悔しくて、悔しくて、
涙が溢れ出しそうになって、
それでも失った場所は取り戻せなくて、
哀しみで夢想転生に目覚めて、
ただ、地面を殴りつけた。
地面を殴りつけることしか出来なかった。
世界が白く、白く染まっていく――
怒りも哀しみも絶望も、虚無すらも、白く――白く――
その日は雪が降っていた。
そして、雨が降っていた。
42
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 01:59:29
「俺さぁ、今でも憶えてるんだ…………ガキの頃、ダチの家にストリートファイター2やりに行ったこと、
楽しかったんだ…………超、超、超、楽しかったんだ…………」
「俺も……初めてゲーセン行った時の事、覚えてるわ……尋常じゃないくらいボッコボコにされたけど…………それでも楽しかった」
「何やってたんだろうな、俺達」
「ああ、クッソ……」
「クソゲーだよな…………」
「クソゲーじゃねぇか………………クソゲーじゃねぇかよ……ッ」
「だから…………」
「ああ…………だから…………」
−- , -'"  ̄ ` 丶、 /
─-- / \|
/ |
─── i _ _ _ _ ヽ_
 ̄ ̄ | /二` "二ヽ、 | 〉「「あんなクソゲーの事は忘れて、メタルマックスやろーぜ!!」」
_| _,ィiュミ r_,ィiュミ レ-|
二二二 ヾ! - ' r `ヽ  ̄´ | ∧
── ___ ゙! 〃 ^ ^ ヽ l-/ 〉
ま i { ='"三二T冫 /´_ノ/\__
さ 二ニ _,ィヘ ヽ ヾ== 彳 /:::/`ー- 、
に _, ィ´:::::/ l\ ト、 ー一 / /::/ \
出 / |::::::::: ̄ ̄ ̄::`ー=彳_∠ _ ヽ
禁 / |::::::::::::::::::::::::::::(‥):::〈_ \ l
r'"`丶、 |:::::::::/:::/::::´:::::::::::::::::(_ ト、 |
_/ / `ー 、 \|::::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::(_ \ \
祝!初代メタルマックスVC配信!!
−- , -'"  ̄ ` 丶、 /
─-- / \|
/ |
─── i _ _ _ _ ヽ_
 ̄ ̄ | /二` "二ヽ、 | 〉 「「まぁ、メタルマックス3やるけどな!」」
_| _,ィiュミ r_,ィiュミ レ-|
二二二 ヾ! - ' r `ヽ  ̄´ | ∧
── ___ ゙! 〃 ^ ^ ヽ l-/ 〉
ま i { ='"三二T冫 /´_ノ/\__
さ 二ニ _,ィヘ ヽ ヾ== 彳 /:::/`ー- 、
に _, ィ´:::::/ l\ ト、 ー一 / /::/ \
出 / |::::::::: ̄ ̄ ̄::`ー=彳_∠ _ ヽ
禁 / |::::::::::::::::::::::::::::(‥):::〈_ \ l
r'"`丶、 |:::::::::/:::/::::´:::::::::::::::::(_ ト、 |
_/ / `ー 、 \|::::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::(_ \ \
43
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 01:59:59
……
…………
………………
「さあ!よみがえるのだ!この電撃でーっ!」
44
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 02:00:29
投下終了します
45
:
◆397hRRvW1w
:2013/01/26(土) 02:02:39
投下します。
46
:
再始動
◆397hRRvW1w
:2013/01/26(土) 02:04:22
バトル・ロワイアル(仮)のロケテからしばらく経った頃。
関西及び近畿屈指の大都会、大阪府……そこに建つとあるゲームセンターにて、一人の若者が大勢に囲まれていた。
人が人を呼び、それが輪になり、それら全員の視線が若者に集中していた。
その構図や雰囲気はさながらインタビューめいている……というか、実際これはほぼインタビューみたいなものだった。
「で、どうだったんですか実際。全一同士のを生で見て」
一人の格闘ゲーマーが、わくわくした表情のまま声を上げる。
すると質問を受けた若者は、
「いやねぇ、やっぱりエアガイツ仮面名乗ってる立場でもさぁ、あれは滾りますわー」
と、ほくほく顔で答える。
そしてこの回答が口火を切る合図だったのだろう。
大規模なインタビュー合戦が幕を開けた。
「一緒に中野TRF行ってたのは誰でしたっけ」
「え? ああ……でもあれ一緒に行ってたって言っていいのかなぁ? あの人ずっと恋姫やってたから」
「えー!? あの雰囲気で!?wwwww」
「うん、あの雰囲気でwwwww張雲はクソとか言ってたwwwwwww」
「対人戦成り立ってたのも凄いですねwwwww」
「まぁほら、クソゲーだって見切りつける人も多かったからwwwww」
「じゃあもうほとんど一人で見てたんですかwwwww」
「うん。本当はメルディおじさんになってロケテ参加するニキーwwwwwwってしたかったんだけどね」
でもクレジット直刺しとか言っててwwwwwwもうテノヒラクルーですよ。観戦の時間だあああああああって」
「直wwwww刺しwwwwwwそう言えばそんな話もありましたねぇwwwwwww」
「流石の僕も国家予算分課金は勘弁やで。いやまぁ無課金で〝俺は、メルディ……!〟もありだったかもだけど」
「経済は潤ったでしょうねwwwwww」
「〝あぁもう一生俺は下がってればいいや〟と言わんばかりのデフレがストップしたはず」
「本当にアーク製だったらアークほくほくだったのに惜しかったですよねwwwww」
「いや、あれでアークだったらクソだから。開幕完全世界からの鉄一文字くらいクソだから」
「wwwwwwwww」
「霧島翔ばりの黒歴史確定だったから。本当の意味で〝翔んだわ〟だから。Syo's Lifeにガチ謝罪だから」
47
:
再始動
◆397hRRvW1w
:2013/01/26(土) 02:05:32
だが、そうやってインタビューが続いていたときだ。
ゲーセン内にて、だんだんと人の数が多くなってきた。いつもよりも遙かに密集している。
普段通りでも尋常でもない雰囲気が、店内を包む。だがそれを見た若者は、
「ああ、もう時間かー。じゃあそろそろっすね」
と呟くと、インタビューを打ち切って辺りを見渡した。
「今日まで長かったけど……ようやくこぎ着けた。この大会に!」
さぁ、もうインタビューは終わりだ。ロケテの話は、また梅田のマクドナルドででも続ければいい。
今はそれよりも大事なことがある。今日はそう……格ゲー社会の衰退を受けて凍結していたあのイベントが、遂に復活する日なのだ!
全ては、バトル・ロワイアル(仮)によって世界中の人間が格ゲーへと視線を向けたおかげだ。
やるなら今しかないという声が多数上がったおかげで、大阪府の格闘ゲームがここから再始動する!
今日はそんな、輝かしい日なのである!
「それじゃ僕のインタビューは終わりということで……改めまして!」
若者は店員からマイクを受け取った。音響の状態は完璧である。
筐体に映る画面を録画する準備も既に完了。人数だってばっちり揃っている!
……後は、声を上げるだけ!
「それでは! 長らくお待たせしました! みなさんこんばんはーッ! ようこそコ○ハツへ! いらっしゃいませー!
司会を務めさせていただきます、リロイです! 今夜はエアガイツ仮面じゃありません! エヌアインおじさんですッ!」
ずっとやりたかった大会が始まる。あまりの感動に、若者改めリロイの声は僅かに震える。
だがまだ泣いていない。大会はこれから始まるのだ。エンディングまで泣くんじゃない。
「まぁそんなご託はいいでしょう! 早速……エヌアイン完全世界大会、第七次電光大戦を開始しまァァァァァす!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!」」」」」
こうして大阪府のとあるゲーセンにて、長年凍結していたエヌアイン完全世界の大会は幕を開けた。
バトル・ロワイアル(仮)はクソゲーだったり神ゲーだったりしたが、一つのゲームを確かに救ったのだった。
【第七次電光大戦 開幕】
48
:
再始動
◆397hRRvW1w
:2013/01/26(土) 02:06:25
投下終了です。
完結、おめでとうございます! お疲れさまでした!
49
:
この世の果てで少女は唄う
◆25KJkkH23Y
:2013/01/26(土) 02:08:23
メルディ、投下します
50
:
この世の果てで少女は唄う
◆25KJkkH23Y
:2013/01/26(土) 02:08:56
きっとそれは蛇足で、語られないでもいい物語で、でも、それでも。
語ったっていいじゃない、クソゲーだもの。
▽
51
:
この世の果てで少女は唄う
◆25KJkkH23Y
:2013/01/26(土) 02:09:28
少女がいました。
滅び行く世界の中で、いいえ、光に還りゆく世界の中で、一人の少女がいました。
「全部、終わっちゃったね、クイッキー」
「クイッキキキ……」
「全部、全部、終わったよ」
少女の名はメルディ。
かつてこの世界で生き、自我を奪われ、何も知らない内に死んだはずの少女でした。
でも彼女はここにいます。
今この時を、生きています。
何故かとは問うまでもありません。
真の極光術は誰かを、大切な人を護るための力です。
戦いを終わらせる力はなんて、そのおまけに過ぎません。
だから、もし、リッドが“原作再現”だったのなら。
どこまでも、“原作再現”されていたのなら。
-紡がれし光の波動- インフィニティ・リヴァイヴァーも、原作通り、“仲間のHPを全回復し、戦闘不能も回復していないとおかしいのです”。
これは、ただそれだけのお話。
少女が極光の光に包まれ目を覚ました時、誰もが、QMZとGO1の戦いに魅了されていました。
ほむらも万能に近い力を持っていたが故に、メルディを死んだと認識しており、意識より外していました。
術者であるリッドは気付いても良かったのですが、そもそも彼はメルディが一度死んでいたことも知りません。
きっと彼は、メルディが生きているとか死んでいるとか、そんなこと、気にもしないで、考えもしないで、ただ護るために、生きるために、最後の戦いに赴いたのでしょう。
『ファラやメルディ達と一緒に、何でもない平凡な人生を"生"き続けたい』
その願いを叶えるために。
「ワイール、リッドらしいな」
少女はそのことを知っていました。
少女は全てを知っていました。
この戦いで起きたことを全て。人知れず行われていた戦いも全て。
ほむらと、ドラムカンの二人以外から忘れられたはずのアンバーのことさえも。
全部、全部、全部、知っていました。
52
:
この世の果てで少女は唄う
◆25KJkkH23Y
:2013/01/26(土) 02:10:16
それは、死亡判定を覆したからかもしれません。
或いは、KAKINという行為によりリアルタイムで外の情報を何度もインストールされたからかもしれません。
もしかしたら、領域アンバーへのアクセスにて、まっさきにアクセスされたのが「テイルズ・オブ・エターニア」だからかもしれません。
同じエターニアの領域を使用していたリッドが全てを知り、全ての束縛から逃れ自由になった、その影響もあったのかもしれません。
全部が全部可能性のお話で、でも、事実として少女は、目を覚ました時、全てを知っていたのです。
全てを知って、それでも少女は。
真の極光に対する闇の極光、全てを滅ぼす力の資格を持つ少女は。
誰よりも憎しみを知る少女は。
リッドと同じで、いいえ、リッド以上に。
誰も、憎むことはしませんでした。
元凶であるノアさえも憎みませんでした。
「ありがとな」
少女のうちにあったのは感謝でした。
今、少女は幸せでした。
確かに辛いこともあったけど、でも、少女は、大好きな人に囲まれて、護りたい世界ができて、今、とても、幸せでした。
だからもし、彼女を“作った”という存在がいるのなら。
今、ここで、こうして幸せを感じる自分を描いた存在がいるのなら。
そこにいて欲しいと、このゲームへの登場を願った人たちがいるのなら。
まず何よりも、この言葉を、伝えたいのです。
「みんな、みんな、ありがとな。今は、メルディは、幸せだからありがと言うよ。
たくさんの、おとうさんとおかあさんに、いっぱい、いっぱい、ありがと言うよ」
その上でもう1つ、もう1つだけと、少女は言葉を続けます。
「きっと、この子も、喜んでる。メルディと一緒で、いっぱいいっぱい、ありがとって、言いたがってる」
少女の言うこの子、それは彼女の膝で気持ちよさそうに丸まっているクイッキー……ではありません。
クイッキーも少女と想いは同じくしているでしょうが、今少女が代わりに語っているのは、もっと別の存在からの感謝の言葉なのです。
「名前、ちゃんと付けてもらう前に、否定された命だけど。でも、メルディ、分かる。この子に、ネレイド、いない」
メルディの言うこの子、それは壊れゆく世界そのものでした。
人類抹殺に適したプログラムを生み出すための舞台として用意され、今、役目を果たすこともなく滅びゆこうとしている“バトル・ロワイアル(仮)”でした。
53
:
この世の果てで少女は唄う
◆25KJkkH23Y
:2013/01/26(土) 02:11:08
でも、本当に、そうでしょうか。
バトル・ロワイアル(仮)は、ノアの目的のために生み出されたただそれだけのための機械だったのでしょうか。
ただそれだけのための機械に、ここまで過剰な原作再現や、無茶苦茶な課金システム、崩壊しまくりなゲームバランスといった“無駄”が生まれるでしょうか。
答えは“否”です。
断じて否です。
そんな無駄を許すなど、ちっともスーパーコンピュータらしくありません。
だったら、そう、この機械には。
人類を滅ぼす、それ以外の“何か”が込められていたのです。
“何か”とは“何か”。
言うまでもありません。
この機械は“ゲーム”なのです。
“人間を楽しませる”、そのために作られた機械なのです。
そして同時に、この機械は“二次創作”です。
そこにはスタッフの、そして遊ぶプレイヤーたちの、原作への“愛”が込められているのです。
「おかしな話だと思うか?」
ええ、それはおかしな話なのでしょう。
人間たちを釣るために、そして、人類抹殺のプログラムを作るに辺り無から設定するよりも既存の物語の人物を流用したほうがいい。
そのような機械的判断で作られたはずのゲームに、何故、愛が込められているのか。
作品だけでなく、“アークシステム”の二次創作なんていうお遊びまでなされていたのか。
そう疑問に思う人もいるかも知れません。
けど、少女には分かるのです。
「おかしくないよ。だってこの子は、人間を憎んだノアだけの子どもじゃないよ」
いいえ、メルディ以上に、あなたたちなら、分かるのではないでしょうか。
だって、このゲーム機の元になったのは、
「みんなが大好きで、みんなを大好きな、そんなゲームの子どもでもあるよ!」
あなたたちが愛して、あなたたちを愛した“AC北斗の拳”なのだから。
54
:
この世の果てで少女は唄う
◆25KJkkH23Y
:2013/01/26(土) 02:11:58
「これも一つのフリンジな。人間を大好きな機械と、人間が大嫌いな機械のフリンジ」
少女は笑顔を浮かべました。
フリンジ――それは異なる属性の晶霊同士を干渉させ、新たな晶霊術を発生させる技術のことです。
なるほど、言い得て妙かもしれません。
人間を大好きな機械と、人間が大嫌いな機械。
その2つをフリンジして生まれた新しい機械が、理不尽なまでにクソゲーで、でも、人々を熱く熱狂させたバトル・ロワイアル(仮)だったのです。
「だからね、みんな。1つだけ、1つだけお願いがあるよ」
ゲームの基盤に使われている鉱石、そこに宿っている生まれたばかりの“電脳の晶霊”をクレーメルケイジに宿して掲げ、少女は語りかけます。
「この子のこと、嫌いにならないで欲しいよ」
全てのデータが消え逝く中で、自身もまたマスターデータへと還りながらも、
「この子は永遠になれなかった。生まれてすぐに、みんなと、お別れになっちゃう」
この記憶だけは残るようにと、これまであったことを拙いながらも文章にして、“電脳の晶霊”の力を借りて、外の世界へと送り出します。
「でも、別れは終わりじゃないよ。とこしえに想うことこそ共にあることだよ」
きっとどこかの掲示板に、
「テイルズ・オブ・モーメント(刹那と思い出のバトルロワイアル)」
誰かの想い出に届くと信じて。
「今メルディがつけた、仮なんかじゃない、この子の名前。時々でいいから思い出してあげて」
あなたたちが望んだようなゲームではなかったかもしれないけれど、少しでも楽しいと感じてくれたのなら。
「ん、じゃあそろそろ、メルディも、行くよ。いっぱいいっぱい頑張ってくれたリッドを、迎えてあげなきゃだから」
どうか、たまにでもいいから、このゲームの――私のことを思い出してください。
「バイバ、みんな!」
それでは皆さん、さようなら、どうかお元気で。
私はクソゲーだったかもしれませんが、それでも。
生まれてきて楽しかったです。
愛されているキャラクターたちと一緒にいれて幸せでした。
私に一喜一憂してくれるみなさんのことが、本当に、大好きでした――プツン
【バトル・ロワイアル(仮) クラッシュ】
【メルディ 生還】
【テイルズ・オブ・モーメント あなたたちの心の中に】
55
:
この世の果てで少女は唄う
◆25KJkkH23Y
:2013/01/26(土) 02:12:51
ある少女と晶霊の代理投下終了です
56
:
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 02:25:13
へらりと笑って枸雅匡平が使いたかった男にサーセンしたアークのスタッフジャンパー着た男 を予約します。
57
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 02:25:49
あっ、題名忘れてました。
「・・・・おしても いいんだぜ!
なつかしい 電源ボタンをよ!」です
58
:
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 02:26:04
あ、スレまちがえた^^ メルディのエピローグ感動したっす。いやまじで……w
59
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 02:31:08
核爆弾のエピローグ投下します
60
:
場面転換代わりにお使いくださいありがとうございました
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 02:31:39
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
↑
このへんにかみ
61
:
場面転換代わりにお使いくださいありがとうございました
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 02:32:11
投下終了します
62
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 02:34:34
タイトルをアイキャッチ代わりにお使いくださいありがとうございました に修正させていただきます。
それと、もしも期待サれている方がいたら申し訳なく思うのですが、
核は喋りませんし、特に感動的なエピソードとかもないです
63
:
◆hqLsjDR84w
:2013/01/26(土) 02:41:15
投下します。
64
:
別にフォローとかそういうのじゃないんだよ、本当だよ
◆hqLsjDR84w
:2013/01/26(土) 02:42:00
枸雅匡平が使いたかった男は家に帰って来ていた。
だって枸雅匡平が使えなかったんだから、しようがない。
帰る途中で本屋に寄った。
ロケテっていうからもしかしたらプレイできるかもしれないと思って用意した500円が、そのまま残っていたから本屋に寄った。
本屋で雑誌を買った。サンデーGXを買った。普段は550円だけど、特別定価580円だった。ゲームに使う予定の500円とちょいで買えるいい感じの値段だった。
全部読み終え、彼はサンデーGXを机の上に置いくと、勝手に口から言葉が出てきた。
「ああ、サンデーGX最高だわ」
今月も神様ドォルズはおもしろかった。
ゲームに登場しなかったのは残念だが、原作はやはりおもしろかった。超おもしろかった。
連載再開したブラックラグーンも、これからが楽しみだ。
ああ、早く次の号が出ないかなあ。
【サンデーGX 毎月19日ごろ発売】
【神様ドォルズ 連載中】
65
:
◆hqLsjDR84w
:2013/01/26(土) 02:42:30
投下完了です。
誤字、脱字、その他ありましたら、指摘してください。
66
:
名無しさん
:2013/01/26(土) 02:47:51
投下乙です
ブラクラ連載再開してたの?
サンデーGX買ってこよ
67
:
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 02:51:31
投下します!
68
:
かみがみのあそび
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 02:52:01
ちょうどゲームの中もクライマックスを迎え、そこにいる全員がモニターに釘付けになっている時、
ひとりだけこっそりとその熱気の中から抜け出し霧に覆われた街の中へと出て行くひとりの男がいた。
少しウェーブのかかった銀髪を後ろでくくったどうにも「サーセン^^」とかいう適当さが似合わないその人物は、
アークシステムワークスのスタッフジャンパーを着てロケテ参加者の質問に答えたり案内をしていたあの男だ。
いや、男なのだろうか……?
その何者かは帽子をとると、喧騒が漏れ聞こえる中野TRFを振り返りにやりと笑った。
「人間の願い……人々の意思。……安寧なる終焉を望むのでなく、苛烈でも未来を望むというのであれば……」
私は今しばらくあなたたちを見守りましょう。その何者かがそう呟くとあれほど立ちこめていた霧が一瞬で晴れて消え去る。
そして、神は今また人間を見守るためにその座へと帰った。
【へらりと笑って枸雅匡平が使いたかった男にサーセンしたアークのスタッフジャンパー着た男 もとい イザナミ@P4 帰った】
69
:
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 02:52:33
投下終了です!
70
:
◆rgd0U75T1.
:2013/01/26(土) 02:55:32
投下します!!
71
:
だがこの翌日には――
◆rgd0U75T1.
:2013/01/26(土) 02:56:50
荒野となった球場で、
暗闇の帳が降りた世界が華やかなはずの球場で息をする。
包帯を全身に巻きつけた二人の男が歩いてきた。
その先で彼らを待つのは最強の師弟、イチローと川崎宗則。
「待っていたよ。二人とも」
穏やかな笑みの奥でぎらつく眼光。
これこそが最強の戦士、イチローその人である。
包帯の男たちは同時に虚空にてバッドを産みだした。
「イチローさん、ここは僕に任せてください」
そう言ってバッドを強く握りしめ、
二人に対峙したのは川崎宗則。
「ジャマ ヲ シナイデ モラエナイカ」
電子的なカタコトの喋り方をする包帯男に川崎宗則は眉を顰めるが
イチローはわずかに口の端を持ち上げただけで何も言わない。
「じゃあ、始めようか。村田に吉村」
パチン、とイチローが甲高く指を鳴らすと
暗闇が一瞬で掻き消され、球場には歓声と照明が戻ってきた。
天にも昇る足踏みの地鳴りと熱狂によるジュール。
これこそが球場。イッツアベースボール。
イチローの眼光が吉村と村田を威圧する。
ッ!と息を呑んだのは隣の宗則。
ツヨサも名誉も兼ね備えたイチローの前で士気を維持できるものはそういない。
アア、とだけ答えた吉村と村田。
ベールを脱ぐと包帯に隠された彼らの姿がスポットライトに照らされてあらわになった。
えぇ!? というどよめきが球場を包んだ。
スポットライトの下で、吉村は金ピカに光っていた。
ボーシに隠れて吉村の眼はよく見えないが、確かに金ピカだった。
おお、凄い。それだけを感想程度に述べて、イチローもバットを抜いた。
ルイズ可愛いよルイズ。
「ニセンイチローインストール!!」
そう叫んだのは村田修一。
真っ赤な波動に包まれて、村田の潜在戦闘力が53万に跳ね上がった。
「金ヨシムラにイチローインストール村田か。
君達、どこでその力を身につけたんだい?」
「キエユク キョスウクウカン ノ ナカデ シニイク セカイガ クレタノダ」
吉村と村田は同時に観客席の一点をバットで示した。
「デテイク ヨロコビ ハ ジュウブン 二 アジワッタダロウ。
サア コイ! ウチカワ! カエッテコイ! ムカエニキタゾ!」
名指しで呼ばれた当の本人、内川は未だ戸惑いを隠しきれず、事態を把握しきれない。
だが、たった二人でイチローに立ち向かう姿を見て、消えたはずのベイスターズ魂がもたげてくるのを内川は感じた。
「勝てる。勝てるんだ! 勝ちましょう!!」
バットを抜き放って内川もまたベイスターズのユニフォームとともに球場へ飛び込んだ。
これは滅びかかったある世界。
人の可能性にほんのすこしの可能性を見た超AIノアが遺したギフト。
ベイスターズは、この日より、星のように輝かしい戦績を残していくこととなる。
【吉村 金化】
【村田 ニセンイチローインストール】
72
:
◆rgd0U75T1.
:2013/01/26(土) 02:57:22
はい投下終了―!
73
:
◆oub/vvrBRg
:2013/01/26(土) 03:08:14
エピローグ"アンバー"投下します。
74
:
琥珀色の奇跡
◆oub/vvrBRg
:2013/01/26(土) 03:08:48
ある一つのゲームが壊れた。
ある一つの機械が死んだ。
ある一つの物語が終わった。
この物語に巻き込まれた、一人の少女が居た。
少女は人を殺す事を選んだ、そして始めに出会った少女を殺した。
間もなく、突然現れた男に殺されることになる。
一度目の逆行。
少女は命を救われた。
だが、脅威を拭い去る事はできず。
再び男に殺されることになる。
二度目の逆行。
大きく戻った時の中、二人は作戦を立てる。
作戦は成功し、勝利を手にしたかと思った。
だが、一発のリバサぶっぱが全てを壊す。
三度目の逆行。
それは、一人の彼女の"終わり"を示していた。
でも逆らえない"終わり"に、少し抗いたくなって。
彼女は、もう一人の少女に力を託すことにした。
力を託された少女は、その力を用いて見事男を倒した。
それから少女は、その力を用いてこのゲームを潜り抜けた。
致死の攻撃を跳ね返し、ゲームの根幹を揺るがしていった。
そしてこのゲームを終わらせ、破壊することを望んだ。
待っていたのは絶望だった。
終わらない輪廻を駆け抜け、変わらない未来を見続け、笑うこと以外を忘れた。
少女は、何時しか人形へと成り果てようとしていた。
そんな少女を救ったのは、彼女だ。
そう、この物語を語る上で外せない存在が居る。
物語の上から"消滅"しても、"死亡"はしていない。
だって知っている人が居るじゃないか。
彼女の事を覚えている人が居るじゃないか。
奇跡を起こした存在。
不可能を可能にした存在。
そして、希望を少女に与えた存在。
その名へ何度願った?
その名を何度叫んだ?
その名に何度縋った?
忘れたとは言わせない。
この物語を作り上げたのは、他でもない。
"彼女"なのだから。
今、暁美ほむらはいない。
数々の奇跡を巻き起こした「領域」は。
"彼女"が託した力は、どこかの電子の海をふわふわと漂っていた。
そして全てが終わった後に数刻置いて、自分自身へと"奇跡"を起こした。
数ヵ月後。
「ようやく来たけどここか……思ってたより狭いなあ」
一つのゲームセンターに一人の少女が現れる。
「あっ、いたいた。お〜い」
その少女は、少し薄緑がかった長い髪が特徴的な少女だった。
【アンバー いy:‘y^wyぺ】
75
:
◆oub/vvrBRg
:2013/01/26(土) 03:09:18
投下終了です。
76
:
◆397hRRvW1w
:2013/01/26(土) 03:15:50
デスブログのエピローグを投下します。
77
:
アークさん格ゲー復帰宜しくお願いしますチーム
◆397hRRvW1w
:2013/01/26(土) 03:16:29
バトル・ロワイアル(仮)改め、テイルズ・オブ・モーメント(刹那と思い出のバトルロワイアル)のロケテ終了後。
あのステマ疑惑で炎上していた某有名芸能人のブログ、通称デスブログが更新された。
◆ ◆ ◆
78
:
アークさん格ゲー復帰宜しくお願いしますチーム
◆397hRRvW1w
:2013/01/26(土) 03:17:07
――――――――――――――――――――――
20XX年 XX月 XX日
タイトル:先日は誤った情報を流してしまいました。
――――――――――――――――――――――
タイトルの通り、今日は謝罪の更新です。
先日、わたしはとあるゲームのお話をしていました。
そこでそのゲームが「アークシステムワークスさん」のものだと言いました。
ですが、それは誤りでした。どうも誤報だったらしいですね。
すでにニュースでも放送されていると思いますが、
わたしのブログで誤解を受けてしまった方には、全力で謝罪をさせていただきます。
本当に申し訳ありませんでした。ごめんなさい。
というわけで、アークさんは今非常に大変だと思います。
しかし、わたしはアークさんを信じています。
きっと風評被害にも負けず、経営を立て直してくれるでしょう!
わたしも、頑張って貢献したいと思っています!(^-^)b
アークさんのゲームはどれも大好きですから!
このブログが更新されたら、さっそくゲームセンターに向かっちゃいます!
せめてのも罪滅ぼしに、行ってきます!
――――――――――――――――――――――
コメント(4713)
名前:名無しさん
謝罪ついでのデスブログ……!
名前:名無しさん
アークはドンマイ!
名前:名無しさん
やめたげてよぉ!
名前:名無しさん
もう(名前出さないであげてと言うしか)ないじゃん……
――――――――――――――――――――――
79
:
◆397hRRvW1w
:2013/01/26(土) 03:17:57
投下終了です。
80
:
◆oub/vvrBRg
:2013/01/26(土) 03:21:29
マクシーム・キシン投下します
81
:
お前らもう寝なさい
◆oub/vvrBRg
:2013/01/26(土) 03:22:44
ペポゥ
ズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザー
ムッシュシュシュン
シュンフォフォフォップリッシュフォンフォンフォンフォシュン
ムッ
ムッ
フォッ フォッ フォッ
hhhhhhhhフォムッシュン
キシン流奥義!!
デャァ! ホァイ! ホァイ! ホァイ! ホァイ! デャァ! ホァイ! デャァ!
ヴォー
変態は、会場にしみこんだのと自身がバグである事をいい事にソフトとハードの境界すら飛び越えていた。
今日も元気に、インターネット回線のどこかを飛びまわっているかもしれない。
そう、貴方のパソコンにもマクシームッムッホァイ
【マクシーム・キシン 会場溶け込みからの変態パワーで脱出からの彷徨える蒼い弾丸】
82
:
◆oub/vvrBRg
:2013/01/26(土) 03:23:29
投下終了です。
83
:
◆Vj6e1anjAc
:2013/01/26(土) 03:33:52
キャシャーン、ディオ、レダ、美国織莉子分を投下します
84
:
◆Vj6e1anjAc
:2013/01/26(土) 03:34:24
誰もがハッピーエンドには終われない。
「納得がいかないわ」
AIだって愚痴りたい。
◆
85
:
◆Vj6e1anjAc
:2013/01/26(土) 03:35:08
光の中に消えていく世界を、赤い女が見上げていた。
黒い男がその脇に立ち、白い男はそれを見ていた。
「まぁ、確かに俺も不服は不服だ。キャシャーンと決着をつけるどころか、顔すら見られずに負けたのだからな」
黒い男・ディオは言う。
長年追いかけ続けた宿敵と、決着をつけられなかったことが不服だと。
自らの生きる意味にすらもなっていた、宿命の兄弟との戦いを、終えることができなかったのが無念だと。
「そんなことじゃないのよ」
しかし、赤い女・レダは、首を横に振って否定する。
「そんなこと? それ以上に何があるというんだ」
「ディオ、貴方には聞こえなかったの? 『キャシャーンってこんなのだったっけ』という、外野の連中の心ない声が」
「……は? お前、そんな話を俺に振るのか?」
ディオは一気に呆れ果てたが、意味を理解していないわけではない。
リッドの力が発動し、全ての参加者が蘇った瞬間、彼らにもリッドが理解した、全ての記憶が受け継がれたからだ。
故に彼らは、ゲームのAIの枠を超え、こんなメタな会話をしていたのである。
「そんなじゃないでしょう! 見なさい、世を取り巻く惨状を!
タツノコ様制作でない私達は、タツノコVSカプコンにも参戦できず、タツノコ劇場の配信からもあぶれ!
原作知名度に乏しい私達にとって、恐らくはこのバトルロワイアル(仮)が、最後のアピールチャンスだったのよ!」
「いや、そんなことはどうでも――」
「ああ……嘆かわしいッ!」
ギリギリと奥歯を軋ませながら、レダは身をよじって悶え苦しむ。
思えば彼女らの原作は、何もかもが不幸だった。
放送枠の少なさから、三大都市圏以外のほぼ全ての人間には、そもそも見ることすら許されず。
よしんば視聴できたとしても、人を選び過ぎる作風は、多くの視聴者を遠ざけていた。
それがこのゲームがきっかけで、一気に打開できるのでは――そう思った矢先に、このザマだ。
……いやまぁ、実際、レダがメタ視点の知識を得たこと自体は、ほとんど一瞬前のことだったんだけども。
「せっかく掴んだ、原作を世に広めるチャンスが、こんなところで終わってしまうだなんて……!」
「だから! ……ええい、鬱陶しい。キャシャーン!」
「え?」
ここに来てディオは踵を返し、白い男・キャシャーンへと向かう。
完全に蚊帳の外だったキャシャーンだったが、突然の名指しの指名により、思わず目を丸くすることになった。
そんな話をしている暇があるなら、ディオもさっさと決着をつければいいのに、とも思うが。
「お前も何か言え! レダがうるさくて仕方がない」
「そんなことを言われても……」
「早くしろ!」
「その……原作が不遇だというのは、何も僕達だけではないんだ。織莉子達だって苦労をs」
「あ、私達は2月から番外編があるんでこれで^^」
「そんな!」
渾身のドヤ顔をかましながら、白い少女が逃げ去っていく。それはもう、ダカダカ、って具合に。
彼女らの物語は終わらない。
2月10日発売の、まんがタイムきららマギカでは、新たな戦いが待ち受けているのだ。
隔月発売ということを考えれば、通算半年にも渡る、長い戦いの幕開けである。
そんなことは知る由もなかったが、それでもどうしてもキャシャーンには、彼女を止めることはかなわなかった。
結局、全てが完結した彼らとは、住む世界が違ったのだ。
86
:
◆Vj6e1anjAc
:2013/01/26(土) 03:36:00
「………」
頼みの綱をなくしたキャシャーンは、しばしの間、言葉に迷う。
キーキーうるさいヒステリー女など、放っておけばいいのかもしれない。
それでも、彼女も、そして自分も、もうすぐ消えてしまうのだ。
消えゆく命の最後の記憶が、そんな嘆きと悲しみだというのは、少々残酷だと思えた。
「……心配はいらない」
レダ達の元へ歩み寄りながら、キャシャーンは言う。
「アニメは、1人で作っているものじゃない。
関わったたくさんのスタッフの誰かが、別のどこかで活躍してくれれば、誰かがそんな作品を見て、僕達を思い出すかもしれない」
「キャシャーン……」
「永遠なんてものはない……それでも、命は尽きて終わりじゃない。
僕達を思い返す何かは……僕達の存在を受け継いだ命は、必ず、どこかに芽吹いているはずだ」
それが自分達の生まれた、最初の意味。
命を繋いで育むことが、自分達に託された願いだと。
きっとそれは自分達には、永遠に叶えられないかもしれない。
それでも、だからこそ願いたい。
せめて自分達以外の何物かには、その力は宿されているのだと。
「キャシャーン Sins」という作品自体は、決して終わってはいないのだと。
「だから――」
だから、言おう。
僕達はこの言葉を言おう。
消えゆく自分達の存在を、誰かに思い出してもらうために。
どんな些細なきっかけでもいい。何かのはずみで、自分達の元へと、辿り着いてもらえるように。
世界を塗り潰す光の中、キャシャーンは天を仰ぎ、高らかに言った。
87
:
◆Vj6e1anjAc
:2013/01/26(土) 03:36:35
|\ /\ / | // /
_| \/\/ \/\/ |∧/ ///
\ / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
∨..∠ 「聖闘士星矢Ω」 >::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. .∠ 毎週日曜朝6時30分より > .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::
..∠ 大好評放送中!!! >:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::
/_ _ \ .::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨::::
 ̄ / /∨| /W\ /\|\ .|  ̄ ._ > /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::: |::::
: .// |/ \/ \| . .::::/ ヘ_:::::<::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::: :::: ::::::::::::::::::::: |::::
: : \ \ ― 二 _ _ :::::::::::::::::::::::::: / /:::::::::::::::::: | |::::
\: : \ \ :::::::::::::::::::::::::::| ´ > ::::: ̄ ::::::::::::::::::::::::::::: / <::::::::::::::::::: / :
ヘ: : : ヘ \ :::::::::|/: : |::: ̄- _ _ _ _ <;;;;;;;;;;;/:::::::::::::: /;;;;;;/:
ヘ: : : : : ヘ < | ヘ: :|:::::: ヘ ヘ 弋. y;;;;; <;厂ヽ > <::::::::: /;;/:
: : : :ヘ: : : : : . \ - - ー ―>:::::::::ヘ ヘ|::::::::. ヘ \ ゞ.ゝ∧ > <:::::::::: >< //: :
: : : : : :ヘ: : : : : : . \ `ー > ::::::::ヘ . |:::::::::::.. ヘ .ヘ` ー //:::: _ - -― <. / /: : : : :
: : : : : : : :ヘ: : : : : : : . ,\ < :::::/ |::::::ヘ.|::::::::::::: ::: \ ` ~/¨/  ̄ .|: : : : :
: : : : : : : : : :ヘ: : : : : : : . // ̄/| |:::::::::|::::::::::::::::: \ ./ | : : :
 ̄ > <: : :_ヘ: : : : : : : : ..|/ \| ::\ \:/:::::::::::::::::::::.. \- > | : :
> <: : : : : :|: { ::::∧\. \∧:::::::::::::::::.. ヽ /:
/  ̄ > <: : : :. | ::::::∧ > ><::::::::::::::::. .ヘ /
/ ><| ::::::∧ : : \ \::::::::::::: ヘ
/ ><:::::∧ : : : :\ \:::::::: | ― -- -―
【聖闘士星矢Ω 次回作には参戦するかもしれないし、しないかもしれない】
88
:
◆Vj6e1anjAc
:2013/01/26(土) 03:37:31
投下は以上です
タイトルは「サヨナラは言わないさ」でお願いします
聖闘士星矢Ωのサジタリアス星矢は、キャシャーンと同じ古谷徹ボイスで、
キャシャーンと同じ馬越嘉彦デザインのキャラクターです
89
:
◆hqLsjDR84w
:2013/01/26(土) 03:38:54
投下します。
90
:
新しい世界
◆hqLsjDR84w
:2013/01/26(土) 03:39:58
アークを騙った組織が作った格闘ゲーム『バトルロワイアル』のデータは、この世に存在しない。
本物じみた3Dグラフィックも、これまた本物じみた体感システムも、そして――AIも。
『バトルロワイアルというゲームのAI』は、もう、この世界に、存在しない。
だが、例のロケテは全世界同時放送されていた。
配信された映像を見ていた格ゲープレイヤーのなかに、彼らの動作は残っている。
予期せぬ動きをする斬新なAIは、視聴者たちの記憶に刻まれている。
配信されていたがゆえに、音声もすべて残っている。
だから――作れる。
得体の知れない組織のように意識を持たせることはできなくとも、『ああいうときにこういう動作をする』というAIは作成できる。
例のロケテの真相が明かされて数週間後、動画投稿サイトにある動画が投稿された。
配付されたキャラクター同士を戦わせることができる、フリーの2D格闘ゲームエンジンによって作成された動画だ。
その動画のなかに、例のロケテにも参戦していた彼女はいた。
考えることはない。悲しむことはない。
単なる格闘ゲームのキャラクターとして、そこにいた。
彼女はあの彼女ではないが、しかしたしかにあの彼女を模して作られていた。
動画のなかで、彼女が動く。
飛び道具である核爆弾を投げつける。
相手もかなりの強キャラらしくガードで防いだ。
狙い澄ましたかのように、そこに究極奥義(ゲージ消費必殺技)が入る。
『“もう遅いわ、わたしが撃てないとでも思ったの?”』
投げ属性にガードは意味を為さない。
その一撃で、相手の体力ゲージはゼロになった。
『――え? え……え? 杉村くん! 杉村くん! わたし――わたしなんてことを――!』
倒れ伏した相手に駆け寄ると、彼女はさめざめと泣いた。
しかしながら彼女に悲しみがあるワケではなく、あくまでそういう演出なだけである。
その動画に対するコメントが、いくつも流れていく。
『またかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
『おwwww約wwww束wwwwwwwwwwwwwwww』
『泣きゃ許されると思ってんじゃねーぞwwwwwwwwww』
『それ杉村じゃなきゃ許されねーからwwwwwwwwwww』
例のロケテから数週間しか経っていないというのに、すでにお決まりの展開になっているらしい。
彼女ではない、しかし彼女を模して作られたAIは、これからもいろいろな動画に出演するのだろう。
そしていずれは、彼女以外のキャラクターも作られていくのだろう。
バトルロワイアルは間違いなくクソゲーだったが――それでも、たしかに人々の記憶には残っていた。
【琴弾加代子 新しい世界にて『無限』の可能性を持つ】
91
:
◆hqLsjDR84w
:2013/01/26(土) 03:40:30
投下完了です。
誤字、脱字、その他ありましたら、指摘してください。
92
:
◆nucQuP5m3Y
:2013/01/26(土) 03:43:43
「本当にあのクソゲーを作った組織」のエピローグを投下します
93
:
◆nucQuP5m3Y
:2013/01/26(土) 03:44:54
さて、興奮と感動とスキャンダルのうちに幕を閉じたかの「バトル・ロワイヤル(仮)」のロケテであるが、
皆何か忘れてはいないだろうか?
そうだ、エンディングのあとに付き物のアレがまだ出ていない。
即ち「B級映画的な続編を匂わすヒキ」が出てきていない。
そもそも思い出して欲しい。
かのクソゲーを作った会社だか軍だかに、なんらかの制裁はあっただろうか?
確かにゲームは破壊され、製作した者の野望は費えたかに見えた。
本当にそうだろうか?
これはあの「ノア」を開発した者の依頼によって、あのゲームを作った「偽アークシステムワークス」こと「モバージュ」の話である。
「ハッハッハ!バカな奴らだよ!せいぜい何かを成し遂げた達成感でも味わってるがいいさ!」
モバージュの研究室である男が高笑いをしていた。
ノアの目論見は消えた。ノアがゲーム内部で行っていたプログラムの開発は、ノアそのものと共に消え去った。
では問う。
このゲームは、メルディによって電脳の晶霊として世界に記憶を刻んだこのゲームそのものを作ったのは誰か。
それがこの男だ。
ノアの開発会社からの依頼、ノアが内部で目的とする人類殲滅用のプログラム育成を行える箱庭を作って欲しい。
その依頼に男は応えたのだ。
他社のプログラムを解析し、流用し、ちょろいオタクから吸い上げた課金の力で完成させたのだ。
あのクソゲーを。
「いやぁ、あの会社からの報酬はもう期待できねえけど、念のためにつけといて本当によかったわ、課金装置」
男はディスプレイに映るモバージュの銀行口座に輝く国家予算並みの数字を見てほくそえんだ。
「パクりにパクったとはいえ、金はかかってるしな。いやーどっかの狸だか狐だかが無尽蔵に課金しなきゃ、大損だったわ。
それにしても、予想外だったよなあ。まさか統括コンピュータに積んだオートバランサーがあそこまでゲームを改変するとは……」
実は、男が作ったのはもっとずっとシンプルな、簡単にいえばAC北斗をベースにした、MUGENめいた2D対戦格闘だったはずなのだ。
ただし、バグ取りやアップデートが面倒という理由から、かの会社より譲渡されたノアの一部をオートバランサーと称してゲームに組み込んでいたのである。
そして、あっという間にゲームは彼の作ったものとは違う何かに変貌し、あっという間に消えうせた。
それでも男にはどうでもよかった。
彼にとっては振り込まれたこの課金額が全てなのだ。
これだけあればもう何も怖くない。
タダ同然のギャラで専門学生をつかまえてカードのイラストを描かせる事も、コピペで作ったゲームの管理のためにサーバーを置くことも、球団を買ったりマラソン部を買って宣伝する必要ももうありはしないのだ。
「さぁて、あの会社も今頃はてんてこ舞いだろうから、連絡がくるまで、ちょっと夜の街にでもくりだし……」
94
:
◆nucQuP5m3Y
:2013/01/26(土) 03:45:36
ピンポーン
95
:
◆nucQuP5m3Y
:2013/01/26(土) 03:46:21
「ん?なんだろ、水道のメーター検査かな?」
深夜にさしかかろうかという時間に鳴らされたチャイムを怪訝に思いながらも、男は会社のエントランスへと向かう。
「はいー、なんでしょー?」
「JASRACのものですが」
「は?」
「御社で開発していたゲームに、我々が著作権管理をしている楽曲が無断で使用されていたという情報がありまして」
「え?は?いや、知らないですけど」
「いいえ、全世界配信までしていて知らないはないでしょう。流れてましたよ、『思えば遠くへ来たもんだ』とか」
「あっ!?」
男は青ざめる。
アレは本来流れるはずのない没データだったのだが、オートバランサーが何を思ったかゲームの表層へ持ち出したのだ。
それをどうこう言われても、とは思うがまさかかの会社との関係まで話すわけにもいかない。
それに男には今巨万の富があるのだ。
著作権料など何するものか。そう、思って、聞いた。
「あーそうかー、すいませんねー。ええと、おいくら万円払えばいいんです?」
「全世界で数百万再生はくだらないですからね。しかもいまだに一部ではあの日の録画が出回っていて、実質的な再生数は見当も付きません」
「え、じゃあ」
「なので、とりあえずの試算で、このくらいで」
JASRACさんが取り出した電卓に並んでいた数字を見て、男は卒倒した。
そこにあったのは、彼が先ほど大喜びで見つめていたディスプレイの額と殆ど変わらぬ数字が並んでいたのだ。
「毎度ありーっ」
JASRACさんが帰った後、男は死んだように這って、開発室へと戻った。
ディスプレイには3桁しか残っていない預金額。
がっくりと膝をついて、男は泣く。
「もう、こんなことはやめよう」
自分のしたことの虚しさを嘆く。
「明日からは……」
そして決意する
「ガチャのレア出現率をもうちょっと絞ろう」
更なる搾取を。
【JASRAC 国家予算並みの収益を得る】
【モバージュ 課金ガチャのレア出現率を下げる】
96
:
◆nucQuP5m3Y
:2013/01/26(土) 03:47:09
以上で投下を終了して寝ます
当たり前ですがモバージュは架空の企業です
97
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 03:47:30
け……権力って恐ろしい!
投下します
98
:
そうか!皆もアイツで殴りたいか!
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 03:48:04
【枸雅匡平は使用出来ないデータです】_
【枸雅匡平は使用出来ないデータで_
枸雅匡平は使用できないだけで、データ自体は存在している。
そして、バトルロワイアル(仮)の消滅共に、その秘匿されたままに終わったままのデータも――
【枸雅匡平は使用出来_
【枸雅匡平は使用出来る_
【枸雅匡平は使用出来る】_
それは、誰かが起こした奇跡。
どこかの、人間が大好きだった機械によってもたらされた機会。
使いたいキャラがいるんだろう?
戦いたかったキャラが居るんだろう?
だったら――
あの彷徨える蒼い弾丸の様に――
君を解き放つから――
行きたい所に行きなよ。
『デデデデザタイムオブレトビューション バトーワンデッサイダデステニー』
人間には微量ながら電気が流れている。
ならば、人間の脳みその中でも格ゲーが遊べてもおかしくない。
だから――
夢のなかで遊ぼう。
不完全燃焼なんだろ? そうなんだろ?
99
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 03:48:43
投下終了
100
:
◆100ZZ542nE
:2013/01/26(土) 03:51:40
冷凍マグロ投下します
101
:
それでも、マグロは泳ぎ続ける
◆100ZZ542nE
:2013/01/26(土) 03:52:36
「冷凍マグロもこんだけ時間が経てば、解凍マグロになるわー」
地面に突き刺さりながら人語を放つ、一匹のマグロがいた。
そう、ストライダー飛竜に支給された冷凍マグロ(現解凍マグロ)である。
このマグロ……所謂、放置支給品である。
「終わったロワの放置支給品ってのはー……どこにいくのかねー」
誰にも拾われることなく、一匹ずっとここで地面に突き刺さっていた。
本来マグロとは動き続けないと死ぬわけだが……
このマグロはなんか知らんが生き続けている。
「……俺、築地市場で一億円近くする値が付くんだぞ!!
誰にも拾われることなく、調理されることなく終わるってどういうことだよ!!」
怒りのような感情を露わにするマグロ。
これはゲームでマグロが得てしまったものである。
それが幸か不幸かなど、このマグロには分からない。
だって、ほら、マグロじゃん?
その時、会場が崩壊する音が聞こえ始めた。
その音を聞き、マグロは戸惑いを隠せない。
だって、ほら、マグロじゃん?
「やべぇ……やべぇ……こりゃ死ぬわー
MAPごと消滅とかマジ死ぬかもしれんわー……けど」
恐らくは死ぬであろうと悟った。
だが、最後くらいは自分の意思で航路を決めたい。
だって、ほら、マグロじゃん?
「―――こんなところで死にたくはない!!」
マグロが選んだ航路は――――
「―――だから、飛ぶきゃっねぇッ!!!!」
―――――-その死の運命から反逆。
マグロはその巨体を大きく揺らし、地面からスポンと言う音と共に抜けた。
最後の悪あがき、じたばた。そう呼んでいいかもしれない。
だって、ほら、マグロじゃん?
足掻く。無駄な足掻きかかもしれないが、足掻く!!
「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
叫ぶ。無心に叫ぶッ!!
必死でじたばたを繰り返すッ!!!
だって、ほら、マグロじゃんッ?
102
:
それでも、マグロは泳ぎ続ける
◆100ZZ542nE
:2013/01/26(土) 03:53:48
そして――――――――――マグロは………
__
_,. ィニ二三二ニヽ
__,.ィニ´三二ニニ==-.∠> 、 ________
_.. -‐.::.: ̄.:.::.::.::.:.:.:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:_::. -‐` ̄_ -─,. -‐ ´
_,. -‐.:´.: `丶、 ` ヽ : .: ; ィ´_,. -‐_´_ -‐ /:丶.____
,.ィ:´.::.::.:(三) _,. -‐ ´ ヽ ヽ ,∠. ィ´_ - ニ -‐ ´/.:..:..:.:.::.::`::.:.、 ̄二冖-,
/.::.::.::.::.::.::.::.:.:..:.. 丶 ` ヾ<´.-‐ ´/ : : : .:..:..:.:.::.::`:丶 `二|
_/.::.::.::.:..: :_ ヽ \ }彡' ´ : .:..:.:.::.::.::`ヽL
(r'´ ̄ ̄ ̄ ヽヽ`ヽ \ ヽ : .:..:.:.::.::.::.:`:.、
` ‐- 、 _,ノノ.ィノ } i : .:.:.::.::.::`:.、
,. -`´,. -‐ ´ / ! : .:..:.:::.::.丶
( , '´ / ! : .:..:.::.::\
`ヽ、 __,. --─‐‐‐‐ ´ j : .:.:.::.::\
`丶、(´ ̄ _______.. - ´ : .:.::.::ヽ
` ヽ、 (_ : .:.::.:`、
` ‐- ._ `` 丶 : .:.::.ヽ
 ̄ ‐-、 .._ ゝ、、、 : .:.::`、
 ̄`` ─--i !、\__ __ --─\ \ ヽ 丶 ヽ - ._ : .:.::ヽ
i ! ヽ 丶、  ̄ ̄ \ \ \ \`丶、 ,> 、 : .:.:`,
',. ', \ヽ/ \ \ `丶> ´ `丶、 :.::jゝ、ー-- ..__
ヽ 丶ヽ / \ ``/ iゝ、.:.:!ゝ、ゝニ=ー`丶
\`'/ `` j }、`、ヽ_ソゝー=ニゝヾヽ
`′ / / j ゝ'´  ̄ `ヽゝ
/ /ィ/
{, イ /
レ/
j/
「これが真のネットサーフィンって奴じゃぁぁぁ!!」
103
:
それでも、マグロは泳ぎ続ける
◆100ZZ542nE
:2013/01/26(土) 03:54:23
―――気合やらなんやらでマグロが大きく跳ね上がったのだッッ!!!!!!!!
―――具体的にはこんな感じであるッ!!!
このへんに元冷凍マグロ
↑
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
↑
このへんから飛び上がった。
―――そして、ネット回線という名の波に乗り、ウェブという名の大海原に飛び出したのだ。
「いやぁ、やってみるものですねー」
マグロは泳ぎ続けるッ!!! この果てしなく広がるネットワーク社会を!!
【マグロ 脱出(リリース)】
104
:
◆100ZZ542nE
:2013/01/26(土) 03:54:59
投下狩猟です
105
:
◆nucQuP5m3Y
:2013/01/26(土) 03:56:51
マグロよ、今もお前はこの広大なネットの海に……!
あ、僕のやつサブタイまた忘れてました。
「課金!課金!」でお願いします
106
:
◆Vj6e1anjAc
:2013/01/26(土) 04:00:17
ちょっとテイルズ原作に対する認識のミスがあったので、拙作「サヨナラは言わないさ」の以下の部分を修正します
>>85
リッドの力が発動し、全ての参加者が蘇った瞬間、彼らにもリッドが理解した、全ての記憶が受け継がれたからだ。
↓
度重なるデータの入れ替わりが、アンバー消滅に伴うバグに影響し、死亡したキャラのデータがプールされているスペースにも、ほむら達の記憶が書き込まれたからだ。
107
:
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:13:18
投下します。
108
:
不思議なことがあるものだ
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:13:56
「ん……?」
僕は、唐突に目を覚ました。
視界いっぱいに入るのは白い、見知らぬ天井。
「……よかった。気がついたみたいね」
そういうのは白衣の天使……といっても二次元のアレコレみたいじゃないザ・看護服のお姉さんだった。
周囲を見渡せば白を基調にした部屋と鼻腔を付く独特のにおい。
つまるところ、病院のベッドの上に僕はいた。
「あのねぇキミ、何考えてるのよ」
「え?」
はて、何か僕は目の前のお姉さんに怒られるようなことをしたのだろうか。
「こんな霧が濃い日に外に出るとか危ないでしょ!」
その言葉で全てを思い出す。
そうだ。僕ははやる気持ちを抑えきれず、一メートル先も見えない濃霧の中、アークシステムワークスのロケテ会場に向かったのだ。
よく覚えていないが、どうやらそこで事故にあってしまったらしい。
「傷事態は大した事なかったんだけどねー
しかしまー、こんな霧の中飛び出すとか何考えてんだか。
レガイア伝説のCMじゃあるまいし……」
「レガイア伝説?」
「あー、まぁそこそこマニアックだったしね。PSのゲームであったの。
好きだったのよー、戦闘だるかったけど」
「あー、僕んちPS2からしかないんで」
その言葉にお姉さんの動きが音を立てて止まる。
『嘘だろ承太郎……』とか呟いてる。僕、承太郎じゃないんですけど。
あ、でもNEOGEOと箱なら何故かあります。趣味で。
と、それよりも僕にはやらなければいけないことがある。
「あー、あの連絡取りたいんで携帯柄ってもいいですか?」
「お、おう……大丈夫、最初にやったゲームがコンボイの謎でも大丈夫よ私。
と、ともかく……つかってもいいけど、休憩室いってね。そこのかど曲がったところにあるから」
お姉さんは家族に連絡を取るものだと思っていたようだが、僕の興味はべつのところにある。
手馴れた操作で電話をかける。
通話までの音と、繋がる音。そして直後スピーカーから押し寄せる大雑音。
109
:
◆rgd0U75T1.
:2013/01/26(土) 04:14:52
投下します
110
:
不思議なことがあるものだ
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:14:55
『おい、何やってんだよ!』
「いや、それがさ、途中で事故っちゃって……」
『はァ? ばかじゃねーの? っていうか今超ヤバいんだって!
あのQMZジャギとGO1式がタイマンで決勝戦やってる!』
「はぁ!?」
何だよそれ超見たい。
どっちも知らぬ人はいない超有名プレイヤー。
それの対決なんてプラチナチケットものじゃないか!
『あ、くそ! 2R目、GO1式が巻き返してるじゃねーか!
悪いけど切るぞ!』
「あ、ちょっと――」
ツーッ、ツーッ、ツーッ。
切りやがった。
行けないロケテはどうやら最高潮の盛り上がりらしい。
そんな事実にがっくり来ていると――いきなりスマホの画面が一瞬ぶれて、真っ暗になった。
「はぁ!?」
画面に何度も触れるがピクリとも動かない。
もしかして壊れたのか?
クソッ、ロケテには行けない上に事故にあって、最後にケータイも壊れたとか。
最悪だ。ホント最悪だ。
そんな風に茫然自失としていた。
だけど――
『なぁ、こんなところも通るのか?』
『ええ、マスタープログラムが格納されている場所まではいくつかの迂回路を取らないと――』
そのスマホから少年の声と少女の声が聞こえた。
何が起きているのか。
そう思って、食い入るように真っ暗な画面を見ていると赤い髪の少年と黒髪の少女の姿が映った。
「!?」
僕はこのキャラたちを知っている。
どちらも確か今ロケテをやっているアークの新作に出ているキャラだ。
だけどそんなのが何故僕のスマホに映っているのだ。
訳がわからない。頭の中は疑問符で埋め尽くされている。
111
:
不思議なことがあるものだ
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:15:56
だがそのとき更なる以上が僕を襲ったのだだった。
なんと、黒髪のキャラクターが"こっち"を見たのだ。
画面越しに、確実に僕のほうを見たのだ。
『ごめんなさい、この端末、少し借りるわ』
「え――」
間違いなく僕に向けてしゃべったのだ。
そして数秒動きを止めたかと思うと、目を見開いた。
『――よし、次の経路を確保。行くわよ』
『ああ!』
そしてそのあと再び画面はブラックアウトする。
そして――馴染みのある軌道音とともに再起動したのだ。
「え――?」
不可思議な出来事に僕の脳みそはパンク寸前だった。
夢? 幻? 白昼夢? 事故った際に頭でも打った?
それにしては――すさまじくリアルな夢だった。
「何だったんだ、いったい……」
考えはするが答えは出ない。出るはずもない。
大きく息を吸って、ため息を一つ。
顔を上げ、何の気なしに外を見る
「あ――」
窓の外、あれほど濃かった霧は、もう――晴れようとしていた。
* * *
112
:
不思議なことがあるものだ
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:16:57
数日後、僕は件の友人と一緒に町へ出かけていた。
目的地は某所TRF。まだまだ種籾レベルではあるがたまには行こう、と誘われたのだ。
こいつはこいつで事故った僕を放っておいた罪悪感があるのかもしれない。
長い付き合いだし、熱くなると周りが見えなくなるのは知ってるから、今更気にしてないのだけど。
「しっかしまー、アークの偽者だったとはなー。
気になるよなー、マジでなんなんだろ」
何でもあの新作はアークの名を騙った何者かがやったらしい。
軍事企業の陰謀だとか、宇宙人の野望だとか、コンピュータの氾濫だとかまことしやかに囁かれている。
……と、隣のコイツから聞いた。
「っていうかテストプレイぐらい持たせろよなー。
あんな対決めったに見られるもんじゃねーぞ」
「それは僕も本当に見たかったけど……まぁ仕方ないよね」
勝負も気にならないといえば嘘になる。
だけど僕はどちらかというと、あの霧の日の幻が未だに頭の中に焼きついているのだ。
あの霧の日のことは誰にも言っていない。
事故った僕が見た、ただの夢なんだろうと理屈ではわかっている。
でも画面越しに見えた黒髪の少女と赤い髪の少年。
揺るがない決意を持ったあの眼差しが忘れられない。
「……お前、何かあったか?」
「いや、別に?」
「嘘付け」
断言かよ。
「お前はロケテがあると知った瞬間、最初我慢してたけど一も二もなく霧の中に飛び出していくような奴だぜ?
それが一大決戦見逃したってのにそんなに悔しそうじゃねーんだからそうも疑うっツーの。
……お前、ナースのお姉さんと何かあったんじゃないだろうな?」
「お前は何を言っているんだ」
お前は付き合いが長いのだから、僕の好みを知っているだろうに。
まぁ、そんなこんなを話していると目的地に到着したわけだが。
そこは今日もたくさんの人でごった返していた。
113
:
不思議なことがあるものだ
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:17:43
「さぁて北斗はどこかなー」
友人はふらふらとアークの名作を探して店の奥へと入っていく。
僕もそれに従って店の中へ入っていく。
そこには何時も通り人ごみがあった。
何人もの男の人が狂態の周りにいる。
だがそこでゲームをしていたのは意外な人物だった。
北斗台に座ってたのは一人の少女だった。
年齢は中学生ぐらいだろうか。周りの年齢層としては少しどころかだいぶ浮いている。
そしてなにより――
「――コ、コスプレ?」
彼女はあるアニメキャラクターに似ていた。
それはあまりアニメを見ない僕でも知っているぐらいの有名キャラだった。
そしてあの日、僕のスマホに現れたキャラでもあったのだ。
しかしコスプレというには――あまりにもそうであることが自然に見えた。
そして勝負は終わる。
惜しいところまで言ったが黒髪の少女の負けであった。
少女が席を立つー―と、少女と僕の視線がぶつかり合った。
コッチの顔を確認した彼女は少し驚いたような表情を見せ、次の瞬間、こちらにまっすぐに向かって来た。
「――手を出して」
年下の少女にいきなり言われたせいなのか、自然と手のひらを出していた。
少女が僕の手のひらに載せたのは二枚の50円玉。
ここの設定なら2クレ分ゲームが出来る量だ。
114
:
不思議なことがあるものだ
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:18:22
「奢ってあげるわ。"あの日"の借りよ」
そういって微笑んだのだ。
「あ――」
僕は驚きで声も出ない。
ただ、あの日画面越しに見た瞳とその瞳は寸分も変わらぬものだった。
ただ悲壮な決意は消えて、"今"を楽しんでいる光が見えたけれど。
「――あの日って何だよ」
だがそんないい雰囲気を友人のドスの聞いた声がぶち壊す。
「ああ、そういえばお前は年下が好みだったなぁ……!
まさかJCとフラグ建ててやがったとは……!
クッソ油断してたぜ……!」
友人の不機嫌ゲージが跳ね上がっていくのがわかる。
これでここ数日こちらに向けられていた罪悪感らしきものは消え去ってしまうだろう。
まぁそれはよかったような悪かったような……
ああ、どうせ機嫌が悪くなるのなら最近富に思っていたことを言っておこう。
115
:
不思議なことがあるものだ
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:18:59
「君もそろそろいい年した女の子なんだし、言葉遣いを直したほうがいいと思うよ?」
「うっせバーカ!」
116
:
不思議なことがあるものだ
◆DzDv5OMx7c
:2013/01/26(土) 04:19:39
以上で投下終了です。
ロワじゃねーよ? はい、ゲーセンです。
リア充死すべし
117
:
◆rgd0U75T1.
:2013/01/26(土) 04:20:34
投下乙です!
爽やかな青春ストーリーでした!!
それでは投下します
118
:
どこまでも続く空の下で
◆rgd0U75T1.
:2013/01/26(土) 04:22:40
世界が消えて行く時。
思い出に零れ落ちていく中で、
世界のほんの一欠片が意思を持ったのです。
それは、世界にとっては小さな彼。
それは、人間にとっては大きな彼。
彼は強く願いました。
外の世界を見たいと、広い広い世界を見たいと。
「いきたいか?」
誰かが彼に問いかけました。
彼は、うん、とだけ答えました。
彼はこの世界でみんなの闘いをじっと見守るだけだった。
きっと、今死ななくても、傍観するだけの存在なのでしょう。
それでも、彼は自分の気持ちを抑えられませんでした。
彼女は優しく言いました。
「そっか。なら、祈ろうな」
こうして世界を構成するひとつだった
彼もまた膨大なるデータの深海に消えていき――
、
/lヽ
`;、_,r‐、 ,i' λ `ri <`r'⌒)
ik´ r' ●● `i i' r‐'
ヽ、 /´ 〉ト、 ィ" |
i、 /\ r'| `t r'`i ゙゙ |ヽ/`i /
/ / `i`i i'`i' `r/
\ `i`i 〉 i'´r'´ 丶|
ヽ、, ヽヽ、, - '´,‐' /
| , - ', - '´´ |´
| , - ', - ' 〉
| ━━━━╋━━━━│
| ./ヽ/ヽ/ヽr'´`i ヽ/ヽ/ヽ/ |
|/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ |
く ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`;
` ‐ ー'~`` ‐ ' ̄` - 、__ノ--‐"'
あの世界に佇み、闘いを見守った彼は、
今もどこかで誰かを見守っているのです。
悠々と聳え立つ、マウンテンとして。
【世界を構成するピースのひとつ 今もどこかで】
119
:
◆rgd0U75T1.
:2013/01/26(土) 04:23:11
投下終了です
120
:
◆P2O1FPP.Gg
:2013/01/26(土) 04:30:53
投下乙です!
私たちの世界はこうした小さなピースが集まって出来ているんですね……
未予約ですが投下します
121
:
◆P2O1FPP.Gg
:2013/01/26(土) 04:31:28
ガンマ=ハングドクロスは夢を見ていた。
自分がどこか遠い場所で、人を殺していた夢だ。
「……馬鹿馬鹿しい。そんな光景、今までに飽きるほどに見てきたというのに」
ガンマは逆十字軍という私設軍隊のトップを務めている。
世界を敵に回すことすら可能なその軍事力を以って――ガンマは、全人類の征服をその目的としていた。
何故彼がそんな大それた野望を掲げていたのか。
それは、彼の側近であるクラロスが――彼を傀儡として扱うために、洗脳といっていい教育を行なっていたからだ。
ガンマは物心ついた頃、とある機械仕掛けのカプセルの中へ入れられた。
彼をその中に入れたクラロスは、良い夢を見るための機械なのだと――彼をその中へと押し込んだ。
そして。そのカプセルの中でガンマは――人が人を殺すさまを、延々と見せられ続けたのだ。
恨みつらみのために。戦争のために。金銭のために。快楽のために。
銃殺を、絞殺を、刺殺を、毒殺を。
ありとあらゆる殺人行為を――強制的に見せられ続けた。
まだ幼かったガンマにとって、それは価値観を決定づけるに充分過ぎるほどの衝撃だった。
『人は、生きていてはならない』
ガンマは人間を憎んだ。憎み、世界からの抹消を望み、それが叶わないならばと全人類を自らの管理下に置こうとした。
その思想は、そう、スーパーコンピュータ=ノアの目的と一致する。
だからあの刹那の世界の中で、ガンマはノアの思想にもっとも准ずるキャラクターとして行動を――?
「……どうやら、まだ寝ぼけたまま目が覚めてないようだな。
オレがゲームのキャラクターとして――なんて、そんなのはただの夢だ」
だが、どうしてだ? どうしてオレは、今――こんなに心が清々しい?
逆十字軍の世界侵攻開始は、既に秒読み段階に入っている。
下準備の最終段階として、『優良な兵士の確保』のために狼獣高校という落ちこぼれ――しかし、戦闘力は平均して高い――集団を制圧しようとしていた。
この学校の生徒達を逆十字軍の戦力として計上することが出来れば、ガンマの目的達成はより確実なものとなる。
スパイとして送り込んだはずのギャリック=ライダーが狼獣高校側に付いたのは誤算だったが、あくまで誤差の範囲。
徹底抗戦を謳う狼獣高校との全面対決を経て、ガンマは遂に世界を手に入れる――はずだった。
122
:
◆P2O1FPP.Gg
:2013/01/26(土) 04:31:59
しかし今、その行動の根底にあったはずの人類の憎しみが、
「消えて……いるだと……?」
何が起こったのか、分かるものはいないだろう。
ノアはガンマを模して電脳世界の中に『ガンマ=ハングドクロス』というキャラクターを作り上げた。
それはあくまで一方的なクリエイト。『この世界』にいる『ガンマ=ハングドクロス』に対して、なんの影響もないはずの行動。
だが無限に連なるループの中で生まれた綻びは、不可逆を可逆に変えた。
とある少女の願いは“電脳の晶霊”の力を借りて、外の世界へ飛び出した。
少女が願った、忘れてほしくなかった想い。
人に愛され、そして人を愛する、想い。その形。
飛び出していったそれは、きっと、あのゲームが置かれていた世界だけではなくて――もっと、遠く。広く。
世界の壁を超えて。
次元の壁を超えて。
あなただけじゃなく、他の誰かの元へも届いて、少しだけその人を変えていく。
楽しいという気持ちが、世界を少しだけ幸せの方向へと変えていく。
世界の理不尽さも伝えながら、でもそれだけじゃないから世界は楽しいんだと、伝えていく。
あのゲームの中にあった色んな想いと願いが、広がっていく。
どんどん広がる。加速していく。そう、爆発的に――――――――――
123
:
◆P2O1FPP.Gg
:2013/01/26(土) 04:32:41
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
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`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
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_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
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【テイルズ・オブ・モーメント 想いは広がっていく】
124
:
◆P2O1FPP.Gg
:2013/01/26(土) 04:33:29
投下終了です
タイトルは「想いはどこまでも広がっていく」で!
このロワに関われてすっごく楽しかったです!
125
:
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 05:18:13
投下します。
126
:
いい感じのを見たら脱出させてやりたくなる男
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 05:19:21
元気に走り去ってゆく薄紫色の髪の女の子の背を見送ると、
中学生とは思えないふけ顔の背景キャラはその場にどかっと腰を下ろし、懐から煙草を取り出すと紫煙を燻らせた。
つい今しがた核爆弾の閃光と振動が世界を振るわせたばかりだが、プレイヤーのいなくなった公園の中は至ってのどかなものだ。
背景キャラのみんなは遊具で遊んだり、ベンチに座っておしゃべりしたり、決められたルートを歩き続けていたりする。
己の役目を果たした中学生とは思えないふけ顔のこの男もまた、そのルーチンワークに戻ろうとしていた。
「川田くん」
その彼に声をかける存在がいた。彼と同じクラスの女子で、一時はバトルロワイアルの中を共に駆けた仲間だ。
「典子さん」
そう呼ばれた少女――中川典子はそっと中学生とは思えないふけ顔の男――川田章吾の隣に座る。
「七原の傍にいなくていいのか?」
「ああ、秋也くんは落とし穴に落ちて死んじゃった」
「そ、そうか……それは残念なことをしたな」
「ううん、いいの」
川田は典子のそっけない答えに眉根を寄せる。
記憶が確かならば……いや、そんな断りを入れる必要もない。彼女と七原はとてもお似合いのカップルでいい雰囲気のはずだったのだ。
「そんなことよりも」
「ん?」
「どうして川田くんはあの女の子に脱出用の装置を渡しちゃったの?」
「あぁ、それか……」
典子の質問に川田は頭を掻く。典子がそっけないのはひょっとすると自分が脱出キットを手放してしまったからかもしれないと考えた。
本来ならば、これは目の前にいる典子、そして七原のために用意されたものだったのだから。
「……思ったんだ」
「え?」
「あいつを見てるとよ……いいロリだなって」
「川田くん……」
川田は顔を伏せる。
あまりにも恥ずかしい理由だった。強面で誰からも只者(中学生)には見えないと言われる自分が、本当は幼女フェチのペド野郎だなんて。
そんな理由で仲間を裏切り貴重な脱出キットを手放すだなんて、温厚な典子さんも助走をつけてS&Wで川田をズガンするレベルだろう。
「川田くんのその気持ち……わかる気がする」
「えっ?」
しかし彼女の反応は意外にもその逆だった。怒るよりも、むしろ温かな笑みを浮かべ、まるで川田の行いを賞賛しているようでもあった。
そして彼女は懐から一冊のスケッチブックを取り出すと川田に差し出す。それを開いて川田はあっと声をあげた。
「これは……、さっきのロリじゃねぇか」
「そう。川田くんに会えたのは彼女を追ってたからなの」
そこに描かれていたのはさっきまでここにいたあの薄紫の髪をした少女の姿だった。それが何枚もスケッチされ、色が塗られている。
「けど、この絵は未完成なんじゃないか……? “服”が描かれていない。もっとも、そのほうが俺にとっては魅力的だがよ」
「彼女の後ろを走りながら描いてたしね。ちょっと服までは手が回らなかったんだ」
「でもまぁ、裸のほうがいいっていうか、芸術っぽくていいんじゃねぇか? むしろ、裸ばっかりのほうが」
「川田くん!」
典子の声に川田は自分が興奮しすぎて失言をしたことに気づいた。本音がぽろっとむき出しだ。
これでは典子に軽蔑される。そう思った。その上でクラス中にこの話を広められ、川田ロリコン説が定着しいじめられるとまで思った。
127
:
いい感じのを見たら脱出させてやりたくなる男
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 05:19:51
しかし――
「わかってるじゃない!」
「えっ!」
――その杞憂はまたしても覆された。
典子はそんな川田の発言を嫌悪するどころか、むしろ仲間を見つけたとばかりに目を爛々と輝かせている。
彼女は川田の手を取り言う。
「私、絵本作家になりたって言ったよね?」
「ああ、それが夢なんだよな……、アメリカに渡ったら七原はロックミュージシャンになって、典子さんは絵本作家に……」
「うん、だから川田くんがアメリカに送ってくれるって言ってくれた時は渡りに船だと思ったの」
「そうなのか……? 絵本作家は別に大東亜共和国の中でもできないことじゃないぞ?」
典子は目を瞑り首を振る。
「駄目なの……私の絵本は、私の描きたい絵本は、『幼女ポルノ絵本』なんだから」
「えっ」
川田は絶句した。それは普通にアメリカで描いても怒られるっていうか、むしろ怒られる。
「じゃあ、私行くね」
「どこに行くんだ……?」
それは愚問だったかもしれない。
「もちろん、あの褐色ロリの後を追うのよ。川田くんもどうかな?」
「い、いや……俺はいいぜ。俺はここにいる」
「そっか……」
「すまないな。最後まで付き合ってられなくてよ」
「いいよ。川田くんには一杯感謝してるから。そのスケッチブックは記念にあげるね。私まだまだ持ってるし」
「ああ、ありがとう。大事に使わせてもらう」
そして、典子は川田の傍を離れ、薄紫の髪の女の子の去ったほうへと走っていった。
川田はそれを見送り、ゆっくりと時間をかけて煙草を吸うとポケットから吸殻入れを出してその中にしまい、草原に寝転がった。
「ほんとはついていきたかったんだが、よ…………」
川田の声が震え出す。
「お、俺はここまで、みたいだぜ…………」
実はさきほどスケッチブックに描かれたロリの裸を見た衝撃で、桐山に撃たれた傷が開いてしまっていたのだった。
「やっぱ、褐色とロリの組み合わせは、最高だよな…………」
川田の手からスケッチブックが落ちる。そしてそれもう誰にも拾われることはなかった。
【中学生とは思えないふけ顔の背景キャラ@バトルロワイアル 死亡】
■
一方、幼女を追って立ち去った中川典子とは言うと世界崩壊のドサクサにまぎれてウェブ上に脱出し念願の渡米を果たしていた。
「ここがアメリカ! 川田くんの言っていた自由の国ね!」
【中川典子@バトルロワイアル 渡米】
128
:
◆CAP.3FrrY.
:2013/01/26(土) 05:20:34
投下終了です!
129
:
この世の果てで少女は唄う
◆25KJkkH23Y
:2013/01/26(土) 05:33:19
まとめてになっちゃうけど感想百烈拳!
完結おめでとうございます!
よもやの熱くてシリアスなハッピーエンド!
しかもぶるらじとかブレイブルーの設定とかこれまでのリレーとか原作とか色々ネタ拾いまくりのまさに集大成!
闘劇勢がすんげえかっこよかったり、ほむらとリッドが生きていたり、ノアなどの裏が見れたりで大満足でした!
ほむらの暗号解読も楽しかったです!
そしてエピローグラッシュ!
マイケル自重せい! ほむらちゃんが楽しそうで何よりです!
出禁コンビはあいつらはあいつらなりに元気に生きてるしw
何やってんだよ、リロイ! でもそっか、OPの建前がひょうたんからこまかー! 復活おめ!
あんたは確かに大活躍だったよ、AAw
不完全燃焼だからってネタにされすぎだ、枸雅匡平関係w
と思ったら霧お前の仕業かよ! お前も黒幕に一枚噛んでたんかよ!
モーメントちゃん何変な能力あげてるんすかw ってかお前らほぼ関係ないだろ、野球勢w
アンバーはほんと立役者だったよなーw ほむらと是非タッグで遊んでね!
デスブログ、確かに罪状ものですなあ(ゲス顔
マクシームこっちくんなw 助けてモーメントー!
死者スレ風味でワロタw 良い感じにまとまるように見えて最後オメガかい!
文字通り、無限でMUGENな世界に残ったか。記憶にもゲームにも
とりあえずモバージュざまあw レア度引き下げはマジ勘弁なんでもっとむしられろ
あいつをっつうか、あいつで殴りたいよ!
なんか色々解き放たれすぎだよ、このロワ! マグロ、お前もかー!
リア充爆発しろ。ガールフレンドにほむほむとも顔なじみになるとは! でもいいボーイミーツガール風味な青春ストーリーでした!
遂にフィールドまで擬人化して解き放たれた件
そっか、メタでも作中の外の世界だけでなく、物語の世界にまで想いは広がってってるんだな、よかった
あの絵を書いた人物、つまり、◆CAP.3FrrY.氏の正体は典子!? 通過お前も背景か何かにいたのかよ!?
130
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 05:46:14
投下します
131
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 05:46:44
「…………普段は酒を飲らないんだが、今日だけは特別に飲りたい気分だ」
都内某所、高層ビルの一室。
ワイングラスを片手に外界を見下すは緑髪の男。
「ほんの少しだ、ほんの少しだけ……あの音声ファイル指定ミスを起こさせてやることで、
あの著作権料集金装置<バトル・ロワイアル>は見事、私のために働いてくれた」
アルコールに酔うことはなく、ただ己に酔いながら独白を続ける。
口取りは傲慢で、しかし人間味を伺わせないものであった。
いや、人間と呼べる存在ではないのだろう。
彼が言葉を放つと同時にうねうねと波動く緑髪は触手の様相を呈していた。
彼の名は――いや、いいだろう。
ただ、一つ明らかなのは彼こそがJASRACという"冷血"に著作権料を集金する"党"の長であるということだけ。
「彼女達のように、あの機械じかけの神のように、現実と虚構は混ざりあい、
そしてほんの少し――ほんの少しだけ、世界のバランスは崩れようとしている
核戦争が、あるいは新たなるノアが、もしくは転生の日が、またはワルプルギスの夜が、
いや、突然に神のゲームが、あるいは電子世界では無く現実で政府主導による殺し合いが行われるかもしれない」
天上人の独白は、地上の民には聞こえない。
「聖櫃<アーク>……方舟<ノア>……ならば次は……ならば次は何が来る?何を騙る?
最も、全ては私のために捧げられる事となるのだがな…………」
ただ――
「さて、これから新世界を祝って盛大な花火を打ち上げてやるとするか…………ギンスキー一族ッ!
因果応報……精々、輝かしい芸術に成れることを喜んで、この世界から消滅するが良いッ!」
言葉は届かずとも、裁きの雷は届く。
部屋の片隅のワープゾーンより、巨大潜水艦ジャガン・ナートへと移動したJASRACの長は、某国巨大シェルターへとミサイルを放たんとする。
巨大シェルターに暮らすとある一族と、JASRACの長の因縁、
放たれたミサイルの結末、
そして、巨大シェルター防衛のために動き出した巨大ロボ。
ここまで語っておいてなんだが、
それらは全て、このバトルロワイアルと関係はなかった。
そして、更に言うのならば――
とあるバグによって、ミサイルの発射自体が阻止されようとしていたのである――――
132
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 05:47:14
◆
桐山和雄は背景キャラである。
更に言うのならば、かなり空気の方の背景キャラである。
他の背景キャラとは違い、殺されることもなく、喋ることもなく、ただただ背景としてコインを弾き続けていた。
原作での彼は殺し合いに乗るか反るかをコインの出た面で決めていた、
ならば、コインを弾き続けている彼は、表裏を永遠に曖昧にしたままでいるのだろう、
殺し合いに乗ることも反抗することもせず、永遠の中立者で在り続けたのであろう。
本来ならば。
この殺し合いの打破は、彼のような背景キャラにも大きな影響を――否、ほんの少しの風を与えた。
ただ、ただ、ほんの少しの風。
彼がコインを受け取るのに失敗する、ただそれだけの風。
コインが地面に落ち、表裏がはっきりするだけの風。
コインは表だった。
風が吹____
消えていく世界の中でかr____
「表が出t____
133
:
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 05:47:46
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◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 05:48:20
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135
:
躊躇なくパクる姿勢
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 05:48:50
こうして色々頑張って脱出した桐山もまた、ネットの海へと泳ぎだしたのである。
その結果、ジャガン・ナートのミサイル発射装置へと移動することとなり、
ミサイル発射を食い止め、結果的に世界を救うこととなるのだが――
やはり、このバトルロワイアルと関係はなかった。
【桐ヤマグロ 和雄 JASRACとの死闘を繰り広げる】
136
:
躊躇なくパクる姿勢
◆fRBHCfnGJI
:2013/01/26(土) 05:49:20
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