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投句板 〜自由律俳句〜

213恭平:2013/10/24(木) 15:55:35
言葉は変わらない季節は霜下りて何故か台風が来ている

214恭平:2013/10/28(月) 17:11:31
猫二匹ぐるぐると啼き添い寝している

215恭平:2013/10/29(火) 10:28:29
今朝はケーキドーナツを食べ胃の中がドーナツとなる

216恭平:2013/10/30(水) 14:46:19
風の道を通る

217恭平:2013/10/31(木) 13:37:13
ほんとう落ち着きました枯葉の雨のなか

218恭平:2013/10/31(木) 14:29:07
しんじつ落ち着いたところへ窓に小鳥が当たっていった

219恭平:2013/10/31(木) 20:23:46
いい湯頂いて秋の花いちりんにりん

220恭平:2013/11/01(金) 08:06:38
たのしい夢より覚めて孤独の旅路へ戻る

221恭平:2013/11/01(金) 15:46:01
病院帰りにロックンロールを聞きにゆく

222恭平:2013/11/04(月) 17:31:05
冬入りの風鈴が寂しい

223恭平:2013/11/05(火) 18:05:06
ざらざらの舌で猫偽餌舐めている

224恭平:2013/11/06(水) 16:32:19
酔えない私が錠剤服用して詩に震える

225恭平:2013/11/07(木) 10:17:26
いい湯頂いて秋の花いちりん

226恭平:2013/11/11(月) 06:54:17
あおうと啼く猫の本日去勢手術餌はやれない

227恭平:2013/11/18(月) 21:14:32
蜜柑を食べる苦渋の青空覚えておく

230恭平:2014/02/17(月) 12:07:51
父の戦い今宵は乾杯するだけだろう

231恭平:2014/02/17(月) 19:57:42
雪の庭に黴ついた蜜柑を投げる

232恭平:2014/02/19(水) 18:32:05
切れた口で花を食む

233恭平:2014/02/19(水) 18:33:03
溜息集めて泡になってゆく午前二時

234恭平:2014/02/20(木) 10:29:56
梅となってからんころん下駄を鳴らし往く

235恭平:2014/02/21(金) 12:58:47
ごしごし床を拭いては汚してくれる子猫たち

236恭平:2014/02/22(土) 11:40:55
鳥の目覚めはそのまま鳥の旅立ちだった

237恭平:2014/02/23(日) 03:01:28
夜更けの病者だ猫は寝ている

238さはらこあめ:2014/02/28(金) 00:32:50
夜更けにもたれる猫へ甘える

239さはらこあめ:2014/02/28(金) 00:36:22
畳に臥して夜を見上げる

240恭平:2014/02/28(金) 08:34:20
あっかんべーしたら舌が白いらしい

241さはらこあめ:2014/02/28(金) 09:34:42
あっかんべぇの舌がメロンシロップ

242さはらこあめ:2014/02/28(金) 17:34:38
あっかんべぇ褪せた鳥居の鴉の巣

243さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:19:02
ありきたりな日の鳥居をくぐる

244さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:22:06
雪をくぐる女の無音

245さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:23:14
まぶたがいやとうつむいた

246さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:24:37
うつむいた人のうなじが富士山

247さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:26:15
山のてっぺんから朝になった

248さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:27:21
短い吸い殻ばかりだもう朝か

249さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:29:22
指先まで風を吸う

250さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:31:07
呼吸の音ひとつに空調の音仲間入り

251さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:33:40
空調の音がするまだ生きていられる

252さはらこあめ:2014/03/01(土) 08:37:58
別れた帰りらっぱすいせんひっそり一輪

253さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:02:32
揚げた鶏を買い漁る飛ばなきゃいけねぇんだよ

254さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:06:25
断ち切るべきなんだ帰る道にらっぱすいせんひっそり一輪

255さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:19:01
顔の言葉消して心が鬼になる

256さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:19:52
どうにでもなれよ腹減ったな

257恭平:2014/03/01(土) 17:59:17
草となって猫の遺体見ている

258さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 19:31:02
あの芒の下へ私が埋まってるんだ

259恭平:2014/03/03(月) 11:43:23
ヤハウェヤハウェ芒の中へ火事となる

260恭平:2014/03/03(月) 18:35:11
春の雨去れフォースと共にここにいる

261さはらこあめ/草原:2014/03/03(月) 22:12:12
春のなか埋まらぬ距離の雨宿り

262恭平:2014/03/04(火) 08:26:57
やっと青空観音さまが遊んでいる

263さはらこあめ/草原:2014/03/05(水) 12:36:11
空白のまま太陽に照らされる

264恭平:2014/03/05(水) 17:14:30
真っ暗な半日を夜だと言ってみた

265さはらこあめ/草原:2014/03/05(水) 18:15:35
目を閉じても夜

266恭平:2014/03/06(木) 17:22:58
寂しさ冷たい布団を仕舞う

267さはらこあめ/草原:2014/03/06(木) 19:34:37
空しい体を布団へ仕舞う

268恭平:2014/03/08(土) 17:08:21
夢にМ氏を丹念に火葬していた

269さはらこあめ/草原:2014/03/08(土) 20:11:40
丹念に拭いて40歳のツラがある

270恭平:2014/03/09(日) 19:16:06
脱げない仮面が日々小さくなってゆく

271恭平:2014/03/10(月) 17:44:08
濁水をたんぽぽへ注ぐ

272さはらこあめ/草原:2014/03/12(水) 17:07:35
歩きなさい何かあったら手を伸ばすこと

273恭平:2014/03/12(水) 19:45:05
海より吹く風のひとつを持ち帰る

274さはらこあめ/草原:2014/03/12(水) 20:36:33
風の名を春と呼びたくなる歩道

275恭平:2014/03/13(木) 11:42:05
>風の名を春と呼びたくなる歩道
イイネ。

春の小雨を財布ひとつ握りしめ歩く

276さはらこあめ/草原:2014/03/14(金) 23:06:05
ありがとうございます。投句したあとに、自由律俳句フォーラム用にとっときゃよかったと後悔しました。

277さはらこあめ/草原:2014/03/14(金) 23:08:18
財布がない葉っぱ集める

278恭平:2014/03/16(日) 11:35:04
酒に梅浸し飾ってある

279さはらこあめ/草原:2014/03/18(火) 09:58:58
梅干し含み向かいの屋根雨で濡れていた

280恭平:2014/03/20(木) 10:52:15
雨という字を筆ペンで書いて嬉しい雨の日

281さはらこあめ/草原:2014/03/23(日) 17:21:30
お米炊けました雨だそうです

282恭平:2014/03/24(月) 19:10:14
ぴちゃぴちゃちゃぷちゃぷあらあら又猫が死んでいる

283さはらこあめ/草原:2014/03/25(火) 09:12:07
猫が居る人が死んだ空き地

284恭平:2014/03/28(金) 20:32:08
竹の秋として空き地に揺れとる

285さはらこあめ/草原:2014/03/30(日) 19:24:50
空き地で揺れとる首輪

286恭平:2014/03/31(月) 18:33:25
逃げ出した犬たちは何処へ消えたのかともう四月です

287恭平:2014/04/01(火) 09:36:38
今朝も甘いものづくし机の上の花散る

288恭平:2014/04/03(木) 19:10:36
屋根に雨音聞ける身でさいわい

289恭平:2014/04/05(土) 12:10:17
春という季節の酔いを居間より眺め

290さはらこあめ/草原:2014/04/05(土) 20:39:02
春らしく笑えて居間の紅茶

291さはらこあめ/草原:2014/04/05(土) 20:42:40
屋根に今ごろ桜のうろこ

292さはらこあめ/草原:2014/04/06(日) 08:27:06
甘いもので埋めていく机

293さはらこあめ/草原:2014/04/06(日) 19:09:03
辺りは暗い足で辿る

294:2014/04/08(火) 22:10:58
手探りの人生転がっている  ゆ

295さはらこあめ/草原:2014/04/08(火) 22:39:27
ころがるころがる土手の思い出

296田中恭平:2014/06/05(木) 07:30:06
冷えた高みの紅茶一杯

297田中恭平:2014/06/05(木) 20:23:54
ふるさとふるふる雨ふるさとふるふるフルニトラゼパム

298田中恭平:2014/06/13(金) 00:41:22
昼寝が祟り眠れないでいる、雑巾を絞る

299田中恭平:2014/06/13(金) 00:42:21
草茂りすべてが月を称えている

300田中恭平:2014/06/13(金) 00:43:51
夜が朝を犯しこみ昼の首を締めあげる

301田中恭平:2014/06/13(金) 02:32:36
溜息は草よりいでし天の川

302田中恭平:2014/06/13(金) 02:34:57
クスリ効いてきて紫陽花をカメラに納めては揺らいで歩く

303田中恭平:2014/06/13(金) 02:37:06
夜がひっくりかえって呑み込んでいた屍を吐き出す

304田中恭平:2014/06/13(金) 03:02:56
くさはら座る仏の子供たち

305田中恭平:2014/06/13(金) 05:00:03
夜が明けて金魚のように眠りけり

306ちつこ:2014/07/11(金) 10:53:20
冷えたバス来て乗るだれもいない

307田中恭平:2014/10/03(金) 18:02:57
・バイク修理より帰るの愉しみ、色んな処へ電話した

・狂い花その白花に水滴一滴

・夜にぽっかり穴が開いてなんにも来ない線路だよ

308田中恭平:2014/10/03(金) 20:52:17
・雨に灰が混じる、床屋のカミナシさんが走ってゆく

・噴火しても私には変わらない日々嗚呼窓から今朝は不気味富岳山

・灰は風下に向けて平等に降る、嗅覚を磨けよ

309田中恭平:2014/10/03(金) 20:57:03
・林は隙間風に語りときどき口づけを交わす

・だから神は病が癒えることを禁じた、謂われ無き罰が歩く

・枝葉は広がり私を隠し明星に翳になっていた

310田中恭平:2014/10/03(金) 21:03:52
・ホテルの狂い花散るがいまもあなたを呼ぶ声がする

・坂道を濡れてゆくぽつぽつ明るい京都に

・ニュース映画のフィルム写されコオロギりんりん鳴く

・裸足で国会議事堂は泣いている、事故が起きても飛行機は飛ぶと

311田中恭平:2014/10/04(土) 10:06:56
・本日は普通でいられるか監視妄想を齎す母の誕生日

・生きたまま死に死んだまま生きて二年半

・穏やかな朝に身を寄せるきみなく隣ぽっかり空いている

312田中恭平:2014/10/04(土) 18:23:25
・みんな何かに依存しており竹の春

・御腹が減ってアイスコーヒーで充たす、家が恋しい

・秋の夜の野仏の隣に座り墜落していた


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