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投句板 〜自由律俳句〜

1湯原/海紅社★:2012/10/06(土) 21:37:56
自由律俳句・随句・自由律句・自由律
定型俳句もOKです

187はるか/海紅:2012/11/17(土) 13:03:24
吐いた毒がぐるぐる身内を巡る

188さはらこあめ/層雲:2012/11/17(土) 13:33:44
どくどく走るどくろ

189フロヤマ:2012/11/17(土) 18:06:59
全力疾走ゾクゾクしている

190さはらこあめ/層雲:2012/11/17(土) 19:43:25
青い星の黒い道に土踏まずみぎひだり

191白松:2012/11/18(日) 11:40:56
ドナルドではないダーナだよと孫に教わる

192フロヤマ:2012/11/18(日) 21:45:22
夢語るバーガーショップの梟たち

193はるか/海紅:2012/11/21(水) 07:40:31
引きよせる掴む抱くみな夢

194さはらこあめ/層雲:2012/11/22(木) 18:58:28
ずっと走る夢を見ながら寝ている

195渋谷/海紅社★:2012/11/26(月) 21:27:12
夢が昨日のつづきの悪夢

196さはらこあめ/層雲:2012/11/27(火) 12:07:45
昨日のつづきを酒とやり直す

197フロヤマ:2012/11/27(火) 21:08:25
頭のなか探す昨日の酒だ

198渋谷:2012/12/05(水) 22:39:11
霧深く靄がかる記憶未完の句あり

199さはらこあめ/層雲:2012/12/11(火) 15:03:08
埋めた記憶が芽吹いていた

200はるか/海紅:2012/12/18(火) 21:38:04
桜の枝剪られても冬芽ふくらんでいる

201渋谷/海紅社★:2012/12/20(木) 19:13:49
もくれんの夢ふくらんでいる

202熊野:2012/12/24(月) 19:34:53
いま生きる 百一賀の 聖女あり (今生きる 百一歳 青女あり)

203渋谷/海紅社★:2013/01/11(金) 23:06:38
水飲むのどがうるさい

204恭平:2013/06/21(金) 17:30:02
人の底見つめる仏か、私の濁りが雨になる

205恭平:2013/06/21(金) 17:31:35
蓮の華咲く富士よ、大局の見えぬ二十六歳

206恭平:2013/06/26(水) 05:16:35
さみだるる着物の女が何処へもいけず喫茶

207熊野:2013/07/28(日) 22:58:37
探し人七十九さいいずこ行く

208恭平:2013/08/24(土) 19:47:12
畑も秋夜

209恭平:2013/09/30(月) 17:53:38
鈴虫啼きつづく山門不幸

210恭平:2013/10/15(火) 11:49:49
雨の山思いつつコーヒーに牛乳注ぐ

212恭平:2013/10/22(火) 15:10:33
雲の中へ入る

213恭平:2013/10/24(木) 15:55:35
言葉は変わらない季節は霜下りて何故か台風が来ている

214恭平:2013/10/28(月) 17:11:31
猫二匹ぐるぐると啼き添い寝している

215恭平:2013/10/29(火) 10:28:29
今朝はケーキドーナツを食べ胃の中がドーナツとなる

216恭平:2013/10/30(水) 14:46:19
風の道を通る

217恭平:2013/10/31(木) 13:37:13
ほんとう落ち着きました枯葉の雨のなか

218恭平:2013/10/31(木) 14:29:07
しんじつ落ち着いたところへ窓に小鳥が当たっていった

219恭平:2013/10/31(木) 20:23:46
いい湯頂いて秋の花いちりんにりん

220恭平:2013/11/01(金) 08:06:38
たのしい夢より覚めて孤独の旅路へ戻る

221恭平:2013/11/01(金) 15:46:01
病院帰りにロックンロールを聞きにゆく

222恭平:2013/11/04(月) 17:31:05
冬入りの風鈴が寂しい

223恭平:2013/11/05(火) 18:05:06
ざらざらの舌で猫偽餌舐めている

224恭平:2013/11/06(水) 16:32:19
酔えない私が錠剤服用して詩に震える

225恭平:2013/11/07(木) 10:17:26
いい湯頂いて秋の花いちりん

226恭平:2013/11/11(月) 06:54:17
あおうと啼く猫の本日去勢手術餌はやれない

227恭平:2013/11/18(月) 21:14:32
蜜柑を食べる苦渋の青空覚えておく

230恭平:2014/02/17(月) 12:07:51
父の戦い今宵は乾杯するだけだろう

231恭平:2014/02/17(月) 19:57:42
雪の庭に黴ついた蜜柑を投げる

232恭平:2014/02/19(水) 18:32:05
切れた口で花を食む

233恭平:2014/02/19(水) 18:33:03
溜息集めて泡になってゆく午前二時

234恭平:2014/02/20(木) 10:29:56
梅となってからんころん下駄を鳴らし往く

235恭平:2014/02/21(金) 12:58:47
ごしごし床を拭いては汚してくれる子猫たち

236恭平:2014/02/22(土) 11:40:55
鳥の目覚めはそのまま鳥の旅立ちだった

237恭平:2014/02/23(日) 03:01:28
夜更けの病者だ猫は寝ている

238さはらこあめ:2014/02/28(金) 00:32:50
夜更けにもたれる猫へ甘える

239さはらこあめ:2014/02/28(金) 00:36:22
畳に臥して夜を見上げる

240恭平:2014/02/28(金) 08:34:20
あっかんべーしたら舌が白いらしい

241さはらこあめ:2014/02/28(金) 09:34:42
あっかんべぇの舌がメロンシロップ

242さはらこあめ:2014/02/28(金) 17:34:38
あっかんべぇ褪せた鳥居の鴉の巣

243さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:19:02
ありきたりな日の鳥居をくぐる

244さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:22:06
雪をくぐる女の無音

245さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:23:14
まぶたがいやとうつむいた

246さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:24:37
うつむいた人のうなじが富士山

247さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:26:15
山のてっぺんから朝になった

248さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:27:21
短い吸い殻ばかりだもう朝か

249さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:29:22
指先まで風を吸う

250さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:31:07
呼吸の音ひとつに空調の音仲間入り

251さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:33:40
空調の音がするまだ生きていられる

252さはらこあめ:2014/03/01(土) 08:37:58
別れた帰りらっぱすいせんひっそり一輪

253さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:02:32
揚げた鶏を買い漁る飛ばなきゃいけねぇんだよ

254さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:06:25
断ち切るべきなんだ帰る道にらっぱすいせんひっそり一輪

255さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:19:01
顔の言葉消して心が鬼になる

256さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:19:52
どうにでもなれよ腹減ったな

257恭平:2014/03/01(土) 17:59:17
草となって猫の遺体見ている

258さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 19:31:02
あの芒の下へ私が埋まってるんだ

259恭平:2014/03/03(月) 11:43:23
ヤハウェヤハウェ芒の中へ火事となる

260恭平:2014/03/03(月) 18:35:11
春の雨去れフォースと共にここにいる

261さはらこあめ/草原:2014/03/03(月) 22:12:12
春のなか埋まらぬ距離の雨宿り

262恭平:2014/03/04(火) 08:26:57
やっと青空観音さまが遊んでいる

263さはらこあめ/草原:2014/03/05(水) 12:36:11
空白のまま太陽に照らされる

264恭平:2014/03/05(水) 17:14:30
真っ暗な半日を夜だと言ってみた

265さはらこあめ/草原:2014/03/05(水) 18:15:35
目を閉じても夜

266恭平:2014/03/06(木) 17:22:58
寂しさ冷たい布団を仕舞う

267さはらこあめ/草原:2014/03/06(木) 19:34:37
空しい体を布団へ仕舞う

268恭平:2014/03/08(土) 17:08:21
夢にМ氏を丹念に火葬していた

269さはらこあめ/草原:2014/03/08(土) 20:11:40
丹念に拭いて40歳のツラがある

270恭平:2014/03/09(日) 19:16:06
脱げない仮面が日々小さくなってゆく

271恭平:2014/03/10(月) 17:44:08
濁水をたんぽぽへ注ぐ

272さはらこあめ/草原:2014/03/12(水) 17:07:35
歩きなさい何かあったら手を伸ばすこと

273恭平:2014/03/12(水) 19:45:05
海より吹く風のひとつを持ち帰る

274さはらこあめ/草原:2014/03/12(水) 20:36:33
風の名を春と呼びたくなる歩道

275恭平:2014/03/13(木) 11:42:05
>風の名を春と呼びたくなる歩道
イイネ。

春の小雨を財布ひとつ握りしめ歩く

276さはらこあめ/草原:2014/03/14(金) 23:06:05
ありがとうございます。投句したあとに、自由律俳句フォーラム用にとっときゃよかったと後悔しました。

277さはらこあめ/草原:2014/03/14(金) 23:08:18
財布がない葉っぱ集める

278恭平:2014/03/16(日) 11:35:04
酒に梅浸し飾ってある

279さはらこあめ/草原:2014/03/18(火) 09:58:58
梅干し含み向かいの屋根雨で濡れていた

280恭平:2014/03/20(木) 10:52:15
雨という字を筆ペンで書いて嬉しい雨の日

281さはらこあめ/草原:2014/03/23(日) 17:21:30
お米炊けました雨だそうです

282恭平:2014/03/24(月) 19:10:14
ぴちゃぴちゃちゃぷちゃぷあらあら又猫が死んでいる

283さはらこあめ/草原:2014/03/25(火) 09:12:07
猫が居る人が死んだ空き地

284恭平:2014/03/28(金) 20:32:08
竹の秋として空き地に揺れとる

285さはらこあめ/草原:2014/03/30(日) 19:24:50
空き地で揺れとる首輪

286恭平:2014/03/31(月) 18:33:25
逃げ出した犬たちは何処へ消えたのかともう四月です


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