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オリキャラの創作物を投下するスレ 2
2
:
オリキャラと名無しさん
:2012/09/08(土) 22:43:18
1.作品投下時のガイドライン
・名前欄か、投稿時の1レス目には、できれば作品タイトルを記入しましょう
・投稿前の1レス目には作品傾向等をなるべく記載してください
特に、苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿前に必ず宣言を
内容によっては、属性表記のみ投下し、アップローダに本編をUPするか、wikiに本編を直接UPするなどの配慮を
・連載の続きには「>>前レス番号のつづき」とアンカーを入れて、判りやすく
・投稿の終わりには「完」、「続く」、「投下終了」などの一言を
・複数レスで投稿する時は、できれば 「1/10」「2/10」……「10/10」または、「1.2.…」といった形で通し番号を
付けましょう
2.二次化・コラボのガイドライン
・二次化やコラボの場合は、なるべく作者の方に同意を得てから(特殊属性を含む場合は特に留意してね)
・設定の変更(二次化やコラボなど)OKの場合は、できれば、その旨を記入して上投下してください
・創作してもらえなくても泣かない
・設定の確認や、ストーリー進行の相談などは、長くなるようであれば、「書き合い・描き合いスレ」へ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15646/1347111362/l50
3.その他
・作品への感想レスは大歓迎!!
感想をいただけると、かなり嬉しいし!やる気につながるし!新しい作品投下のきっかけになるかもしれないし!!
良いことばかりだよ!ということで、ぜひよろしく!
・誹謗中傷・煽り・否定意見の書き込み、その類の書き込みに対しての反論は書き手、読み手共に禁止です
・荒らしには徹底スルーで!荒らしに構う人も荒らしです!!
・投下レス者同士がお互いを尊重し、スレ住人の皆が気持ちよく投下できるスレにしましょう
3
:
オリキャラと名無しさん
:2012/09/09(日) 02:57:37
※旧・掲示板の「創作物投下スレ」と「創作してもらうスレ」を統合しました!
これからも遠慮なく投下してくれ!!ということで誘い受けw
4
:
1-091
:2012/09/11(火) 00:57:08
テヤン(1/6 頭でっかちドール)を改造して繊さん作ってみました。
バスローブとスリッパは温泉からもらってきたタオルです。
※人形注意
※汚部屋注意
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/42/2012091023170001.jpg
5
:
オリキャラと名無しさん
:2012/09/11(火) 02:27:49
>>4
投下乙です!
…この繊様はどこで買えますか…?
小さくてもハイスペックww繊様、相変わらず、可愛すぎwww
でもって、この繊様の御姿なんですけど、wikiに収録しちゃって大丈夫かしら?
収録OK!とのご了承をいただける場合には、
① 1-866のページか、② 2-004として別ページを作って収録のどちらか一方に
なりますが、収録方法についてのご希望はおありでしょうか?
お手数をおかけして大変恐縮ですが、念のため、ご確認をさせていただきたく!
お手すきの時にでも、レスをいただけると幸いです
どうぞよろしくお願いします−
6
:
オリキャラと名無しさん
:2012/09/11(火) 21:51:54
>>4
すげぇええええええ三次元になってる!
でも雰囲気丸ッとあるある!
すっげぇ!
7
:
オリキャラと名無しさん
:2012/09/14(金) 22:40:33
>>5-6
見てくれてありがとうww
ちょうしのって兄貴二人も用意しちゃったので、1-866にでもいれておきます。
自力でなんとかがんばってみます(・`ω・´;)
8
:
オリキャラと名無しさん
:2012/09/17(月) 02:01:51
3兄弟ドール見ました、姐さんはほんと器用だなー
自キャラのドルフィーを作りたい、そんな風に考えていた時期がオレにもありました
うちにはブライスがいっぱいあるけどあれはチガウ…w
9
:
酒に関するエピソード 1/7
:2012/09/17(月) 17:40:18
本スレ1-099、1-510で投下した自キャラでSS書いたので投下させてもらいやす
※剣と魔法のファンタジー世界で戦時中だけど至って平和な日常話
※イーグル→グレンの微妙な片想いでカプ未満
※エロ未遂でアホっぽい感じ
よろしければどぞー
-----------------------------------------------------------
グレンは酒が飲めない。
飲まない、ではなく、あくまでも飲めない。
若い時分に一度試したことがあるが、一口飲んだ以降の記憶が薄く、
そのくせ周囲に迷惑を掛けた事だけは把握できたので、以来勧められても固辞する事にしている。
しかし帝国軍部に入り込んでからというもの、中々そうも言っていられない状況になった。
酒を飲まないことが、やや深刻な悪評をもたらすのだ。
帝国では酒が生活に浸透しきっている。
大人が昼間から酒を飲むのは珍しいことではないし、
寒い冬の日には子供ですら身体を温める為に酒を飲む。
親交を深めようという場面では必ず酒が登場するし、逆に言えば酒を断るということは、
親交を深めようという気が無い、と取られてしまう。
飲めないのだから仕方ないではないか、と思いはするが、立場上いたずらに反感を強めるのは思わしくない。
皇帝のお墨付きがあろうと、人間は理屈のみで動く代物ではなかった。
嫌悪されるのは構わなかったが、有事の際に指示が円滑に通らないのは困る。
かといって無理に酒を飲んで醜態を晒せば元も子もないので、グレンは少々考えた。
考えた結果、イーグルの執務室を訪ねることにした。
10
:
酒に関するエピソード 2/7
:2012/09/17(月) 17:41:48
「イーグル。俺に酒を出してくれないか」
「………はぁ?」
イーグルに与えられた執務室は、常に清潔かつ整頓されている。散らかっていない。
机の上にも書類一つない。引き出しの中にすら無い。将軍としての内務はすべてグレンに投げてあるからだ。
そんな整然とし過ぎた執務室に置いてあるソファはイーグルのお気に入りで、
暇があると大抵そこで大柄な身体を投げ出して眠りこけている。昼寝専用の部屋といって良い。
そんなだから当然、清掃に侍女が入るくらいで来訪者は殆ど無い。その静けさもイーグルは気に入っている。
その日もそうやって昼寝を嗜んでいたのだが、そこへグレンが唐突に現れて唐突過ぎるセリフを吐いたので、
寝惚けた頭でイーグルは「何だ、夢か」と思った。
(夢なら夢として、それにしても、酒か)
グレンが。
酒を出せと。
「……良いな。飲もうぜ」
イーグルは思った。中々良い夢じゃねーか。
普段は人が酔おうと酔わなかろうとどうでも良かったが、何となく彼の事は酔わせてみたいと思っていたので。
勧めてみては「飲めないから」と素気無く断られていたので。
赤くなるのか青くなるのか、笑うのか泣くのか騒ぐのか。
自分が知る酔っ払いの行動はどれも彼に当てはまらないような気はしたものの、
どうにかなれば面白いんじゃねーかな、と半ば期待を抱いていた。
彼が酔っ払う際には、是非自分がその傍にいようと考えている。
夢で予行しておくのも悪くない。
「ビール……は、無いか。ラムかウィスキーなら引き出しにある。水で割ってやろうか?」
「何でもいい。既成事実を作りたいだけだからな」
「キセイジジツ」
キセイジジツ、とは。既成事実か。
飲み屋の女が金持ち捕まえて作りたがる、アレか。
「………」
イーグルは思った。ますます良い夢じゃねーか。
11
:
酒に関するエピソード 3/7
:2012/09/17(月) 17:42:35
しかしそれなら酒は飲まなくて良い。酒なんか邪魔だ。
グレンがどれだけ酒に弱いのかは知らないが、飲めない奴に飲ませると突然ぶっ倒れたり吐いたりする。
そうなるとウマくない。やる事がやれない。
やりもしないのに既成事実を作られるなんていうのは、マヌケのすることだ。
自分はそんなマヌケとは違う。全然違う。
がっつりと楽しんだ上で、出来上がった既成事実を逆に利用するくらいの事はする。
具体的にどう利用するかは大して思い浮かばないが。
彼との間に既成事実が出来るのは何だかとても都合が良いような気がする。
彼に限って金が目当てと言う事も無いだろうが、
何かにつけて欲の薄そうな彼が自分に何かを求めて擦り寄ってくるというのは気分が良い。
寝物語に何が欲しいのか聞いてやろう。好きなだけくれてやろう。
それが上等な物なら、目が覚めてから「夢でお前が欲しがってたから」と言って贈ってやるのも良い。
女ならこれで落ちる。男はどうだろうか。
イーグルは身を起こした。
思考も身体を動かした感覚も夢にしてはえらく鮮明な気がするし、
「あ、これ夢じゃねーな」とも思ったが、最早気にしない。
なんたってグレンが酒を飲ませろとか既成事実を作りたいとか言うので、これは夢に違いないのだ。
傍に立っていたグレンの手を取る。
夢であるからには、目を覚ます前に事を起こさねば。
「よし。やろう。やるぞ」
「…?…やるって、何をだ」
「そりゃ、やるこたぁ一つしかねーだろ」
取った手を引いた。釣られてグレンの身体が落ちてくる。受け止めるとひどく軽い。
「は?…ちょ、ちょっと待て。イーグルお前、何か勘違いしてないか?」
「してねぇしてねぇ。テメェは既成事実を作りてぇんだろ?オレは別に構わねぇぜ。任せとけ」
肩に顔を埋めさせるようにして金色い後頭に撫でる。柔らくてパサパサしている。
そのまま頬まで手を滑らせる。少しひやりとしていて心地良い。
首元から匂いを嗅ぐ。よく分からないが薄っすらと腹の底に溜まる匂いがした。
コイツはこういう感じなのか、と感動に近い何かを覚える。
おい、だの、待て、だの言いながら慌てた様子で身じろぎする身体がえらくリアルで、
試しに両腕で抱き締めてみると細身の身体がすっぽり収まるのがまた良かった。
こう、凹凸がしっくり合う感じがする。
服を着ていてさえこれなのだから、脱げばさぞかし。
善と見るや即行動、ごろりと体制を入れ替えて、ソファにグレンの身体を組み敷く。
厚手のコートに首までスッポリと覆うプルオーバー、脱がせるのは難儀しそうだと思って顔を見れば、
見開かれた目の青がやたら綺麗だった。
空の青に近い気がするが、全然違う気もする。
海、というものは未だ見たことが無かったが、もしかしたらこんな感じの青なのだろうか。
海の青は塩辛い味がするらしいが、コイツの目はどうなのだろう。
12
:
酒に関するエピソード 4/7
:2012/09/17(月) 17:43:43
「…目ってのは、舐めても良いもんか?」
味見してみたかったが、それで失明するようなら困る。夢だけに夢見が悪くなる。
そう思って尋ねてみると、強張っていたらしい身体から力が抜ける感触が伝わってきた。
見れば、グレンは困ったような怒ったような呆れたような、微妙な顔をしている。
「まぁ……その、なんだ。その前に、一つ頼みがあるんだが」
「何だよ」
「俺は今、お前に酒を飲まされて酔ってる。そういう事にしておけ」
頼み、と言いつつ、了承以外を許さないような頑なな口調。
「何だそりゃ。一夜の過ちってことにしてぇのかよ?」
「一夜の過ちというか……まぁ、そうなるのか?酔っ払えば同じか」
「オレは飲んでねぇし酔ってもいねぇぞ」
「寝惚けてはいるようだがな」
「寝惚けてて何が悪い。こりゃ夢だ。夢でくらい好き勝手やらせろ」
「夢ではないし、いつでも割と好き勝手してるような気がするが……まぁ、いい。
酔っ払い相手で構わないなら好きにしてみろよ」
そう言ってグレンは少し笑った。
その手がこちらに伸びてきて、米神の付近をさらりと撫でてくる。
ぐらりと来た。
「…おう、好きにする」
見えない力に引き摺られるようにして、グレンの細められた目元に口付けた。
結局、目は舐めても良いのか悪いのか分からないが、
ここは再度尋ねるべきところではない、雰囲気に乗じて攻めるところだ。
顔中に唇で触れながら、服の上からゆっくりと肩から胸元、腹の辺りまで、掌で身体の線を辿る。
肉の薄い、脆そうな造りをしている。
こんなガタイで戦場に出てんじゃねーぞこの野郎。
場違いな苛立ちを殺しつつ、慎重にやろうと心に決める。
辿り着いた腰元から服の下に手を差し入れて、素肌を探る。
思う様貪るとマズそうならせめてとっとと引ん剥こう、と思ったのだが。
ヒクリと小さく震えた身体に更にぐらりと来て、思わず手を止めてしまった。
何故だか分からないが、動揺した。気付けば、胸がバクバクしている。
有り得ないことだが。
生まれてこの方“緊張”というものを実感した覚えが無いので、よく分からないが。
イーグルは自分自身に困惑した。
(童貞でもあるまいし)
そんな心の呟きを見透かしたように、グレンがクスっと小さく笑い声を立てた。
13
:
酒に関するエピソード 5/7
:2012/09/17(月) 17:44:50
「お前、好き勝手やるとそんななのか」
「ぅううるせぇな、こんなもんじゃねーよ。アレだ…テメェ泣くぞ、オレが本気出したら」
「それは怖いな。いつ本気を出すんだ?」
ちっとも怖がってなさそうな風情でグレンが言う。
イーグルは言葉に詰まった。
いつ。いつと言われても。
「……泣かせたい訳じゃねぇからな。本気は出さねーんだ」
それは、苦し紛れで出た言葉だったが。
中々良いセリフじゃねーか、とイーグルは思った。
これは決まっただろう。
イーグルは内心で一人満足を覚えて、ノリでグレンの頭を撫でてやる。
これで彼が赤面して目を潤ませて抱き縋ってこれば完璧だ、などとイーグルは夢想したが、
現実には、グレンは何やら困惑したような顔をした。
「……あー、イーグル。そういうのは困る」
「あぁ?何だ、そういうのって」
「節操無く据え膳を喰おうとするのは良いが、そういうのは違うだろう」
「だから、そういうのってのは何なんだよ」
「……………分からないなら、良いんだが」
それじゃあこちらもやりにくい、とグレンは溜息を吐いた。
「おい、何の話だ?」
「……まぁ……酔っ払いのやることだしな。
脈絡無いくらいが丁度良いのか」
「………」
1人でブツクサ物を言うグレンというのは大して珍しくも無かったのだが、
こんな状況でまでやられるのは流石に不本意過ぎる。面白くない。
「いい加減にしろよテメェ。言うなら分かるように言え」
「ああ、いや……何というか。酔った弾み、という話だな」
悪いが恨むなよ、と。
そう言って笑ったグレンの顔が、えらくサッパリにこやかで。
持ち前の勘が騒いだにも関わらず、イーグルはつい全ての動作を止めてしまった。
見惚れた、とも言う、かもしれない。
そうしてそのまま、次の瞬間に襲い来た衝撃をまともに喰らってイーグルの意識は途絶えた。
14
:
酒に関するエピソード 6/7
:2012/09/17(月) 17:45:35
……要するに。
『コイツに酒を飲ませたらヤバい』という認識を広めるのが目的だと。
その目的達成の手段として、噂の流布源となる者たちには根回しをしたが、それだけではやや弱い。
実際に酒を飲んで失態を犯したという既成事実がほしいのだが、
その失態は、侮られるようなものではなく恐れられるようなもので、
かつ取り返しが付くレベルでなくてはならない。
執務室を大破させる程の酒乱ぶりなら、その矛先が人に向かえばどうなるか想像に容易い。恐れられるには十分。
元々大して機能していないイーグルの執務室であれば、内装屋がせいぜい3日働けば何も無かった事にできる。
また、自ら酒を飲んで暴れたとあれば単なる愚者だが、
元々傭兵上がりの野蛮人として恐れられているイーグルに強引に飲まされたというのであれば情状酌量の余地はあるし、
実際イーグルから常々酒を勧められていたという事実があるのも理想的である。
「おかげで酒の席が快適になった」
割と機嫌が良さそうにのたまうグレンに対し、イーグルは苦々しい渋々しい顔をしている。
「まぁ、そんな顔をするなよ。言っただろう、恨むなと」
「オレは了承してねぇ」
「それは悪かった。が、説明する前に勘違いで突っ走ったお前も悪い」
しれっとした顔で、グレンは茶を啜っている。
「だいたい、酔っ払い相手というのはお前も了解しただろう。
結果、不幸な事に俺は酷い酒乱だった、という話だ。それで納得してくれ」
「納得できるか!部屋ごと全部ぶっ飛ばしてくれやがって……
あのソファも、机ん中の酒も、全部ダメになっちまったんだぞ」
ついでに言えば元々帝城内で遠巻きにされていたのが更に遠くなったようだが、これはむしろ好都合なので構わない。
「ソファは同じものを入れさせる。酒は銘柄が分かるなら新しく調達してくるが」
「そういう問題じゃねーんだよ、くそ!」
「なら、どういう問題なんだ?」
そう聞かれると、言葉が詰まる。
言えない。
イーグルには言えない。
プライドの高さが邪魔をする。
本当はソファも酒も、どうでもいい、とまではいかないが、まぁ無くなったものは仕方が無いと思える程度ではある。
油断してうっかり魔法の餌食になったのも、腹は立つが自分が悪い。
しかし自分が、やることもやらずにまんまと既成事実を作られてしまったマヌケであるとは認めたくない。
たとえそれが自分の思う類の意味合いでなかったとしてもだ。
15
:
酒に関するエピソード 7/7
:2012/09/17(月) 17:47:07
「……詫び入れる気あんなら、やらせろ」
苦し紛れの勢いで言ってみた。
「お前、相手に困ってるのか?」
「アホ、オレが困るか!」
「じゃあ他を当たれ」
「…………」
ぐうの音も出ない。
かと言って、困っている、とも言いたくない。
「……じゃあ酒飲んで酔っ払ったところ見せろ」
「…………」
グレンが、ちょっと珍しいくらい苦い顔をした。
それで多少溜飲が下がったが、ここで引き下がってやる理由はない。
黙って睨みつけてやっていると、グレンが溜息を吐いた。
「……飲んで見せれば、気が済むのか?」
「まぁ、そーいう事にしてやってもいい」
「…………まったく。酒飲みの思考回路は本当に分からん。
自分が飲むならともかく、人に飲ませて何が楽しいんだか」
それはイーグルにも分からなかったので、答えようが無い。
自分が飲ませてみたいのはグレンだけだったし、その理由だってよく分からない。
何となく彼の色んな顔が見てみたいだけだ。
そんな事を思う理由なんて、こちらが聞きたいくらいだった。
が、この感情を掘り下げるのは何だか若干面白くない事になりそうな予感がしたので。
やりたいようにやるだけだ、と結論を出して、イーグルは考えるのを止めた。
「ツベコベ言ってねぇで、飲むのか飲まねぇのか」
「…………分かった。飲もう。ただし帝城外の、人払いした場所でだ。
俺が何かやらかした場合は、その責任も取らせるからな」
「おう、どんだけでも取ってやらぁ」
どういう責任が生じるのかは知らないが。
まぁ、コイツに対する責任だったら取ってやるのもヤブサカではない。
そんなことを思って上機嫌に笑うイーグルに、グレンはまた深く溜息を吐いた。
終わり
16
:
オリキャラと名無しさん
:2012/09/17(月) 21:45:28
>>9-15
投下乙です!
お二人のgdgd感が良いですね−
そして、グレンさんの腹黒度合いも大好物ですww
姐さん達のお子は、何処か硬派な感じがあるのが良いですね!
どのお子も皆、大好きだww
17
:
オリキャラと名無しさん
:2012/09/17(月) 23:05:27
乙ですー
この二人、思う所は色々あるけど表には出さない男同士の関係って感じがすごくイイ
「やらせろ」ってストレートな台詞がかなり萌えたw
軍師さんの策士っぷりも素晴らしいです…がこの方ラスボス…
色々勝手に想像してちょっと切なくなってしまいましたw
このカプかなり好きです
18
:
9
:2012/09/18(火) 23:56:49
読んで下さった方ありがとうございます
wikiに反映して下さった方もありがとうございます、お手数お掛けしました…
>>16
帝国といえば硬派!という安直なイメージあるので、
硬派感出せてたら良かったですw
あとgdgd感も!いまいち煮え切らない関係萌えなのでw
>>17
オレ様系の攻めに一度は言わせたい台詞マイ№1「やらせろ」
さらっと拒否されるまでがワンセットで好きですw
この二人は悲恋ルート萌えのカプ設定ですが、
その反動?で平和な日常妄想捗ってます…
19
:
1-866
:2012/10/03(水) 21:59:59
悲恋な末路カプの平穏な日常は些細なことでも萌えますよね!
後の思い出のために責任とらされればいいよ!
1-866の三兄弟(+おまけ)揃えてみました
長男のゴージャス衣装(+おまけ)は既製品ですが……
おとなの事情をクリアしたぜ!
※人形注意※
※百足注意(おまけ)※
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/43/2012100321220001.jpg
20
:
オリキャラと名無しさん
:2012/10/04(木) 23:16:40
>>19
UP乙です!
そして、おとなの事情もクリア!スバラシイww
細かい作業をこなされて、お衣装もお一人を除いて自前とは、姐さん、すごいな!
お三方の並び順とか、目線の送り方とかも、雰囲気があって良いなw
自分も、姐さんが教えてれたアル似の子(タンタスさん)をお迎えしようか、
真剣に悩み始めましたww(多分、カスタマイズなんで出来ないけどw)
でも、人形&カスタム良いよねw大好きだw
姐さん、素晴らしい萌えをありがとうww
21
:
オリキャラと名無しさん
:2012/10/07(日) 16:18:01
>>19
乙です!
そっくり兄弟が並んでると何でこんなに萌えるんだろう…
てか燐さんすげーとこに入り込んでてワロタw
幸せなんだろうなぁ…主従萌へるよ主従!
22
:
オリキャラと名無しさん
:2012/10/17(水) 00:14:33
>>20-21
見てくれてありがとうww
燐さんはあそこが定位置です、燐さんは脚フェチで長男は触手フェチと落ち着きました
ついでに柳さんと雪さんと燐さんも製作中です、ヅラ待ちww
23
:
1-866
:2012/10/29(月) 20:51:18
1-866です
他の人たちも改造しました
柳さん・燐さん・雪さんの三人
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/47/2012102920290000.jpg
燐さんの破廉恥な衣装は間接に食い込んでやべえことになるので普通の服にしたら一昔前のV系みたいになったww
雪さんはなんだかほにゃらら嬢みたいになったww
柳さんはどこかの高見沢みたいになってしまったので改修の余地あり
24
:
オリキャラと名無しさん
:2012/10/29(月) 22:22:58
>>23
お人形カスタム乙です!
確かにV系だwインディーズのV系にはこういう方達たくさんいたよねw
服も小物もとても凝っててすごいです、服は手作りでしょうか?市販だとしても高そうだ…
某タカミーはあの人自体そういう人だから仕方ないかとw
710様のお人形もうp楽しみにしております!
25
:
オリキャラと名無しさん
:2012/11/01(木) 21:41:21
今晩は、1-710です
本スレ1-200様がUPしてくださいました、オリキャラスレのお子達の
ラブアライメント図(愛情感情の傾向チャート)をwiki創作物スレ保管ページに収録いたしたく、
こちらに転載させていただきました!
1-200様、沢山のお子達を可愛く!魅力的に描いてくださって本当にありがとうございました!
そしてこれからも、我が子を含め、また遊んでやってくださいwどうぞよろしくww
以下「書き合い描き合いスレ 2」より転載 ※転載にあたり、おまけURL等を付記いたしました
↓
27 名前:オリキャラと名無しさん 投稿日: 2012/10/29(月) 22:21:34
ラブアライメント図がようやく完成したのでろだにアップしました
ファイルサイズが若干大きいのでご注意下さい
作業量は多かったですが楽しかったです
コレジャナイ感漂う子も中にはいますが、公式絵wではないので生暖かく眺めていただければ幸いです
2時間くらいで描けた子もいれば半日以上かかっても描けなかった子など色々な難易度でしたw
ちなみに一番迷い無く描けたのはダフネさん、難しくて迷走してたのが燐様ですw
またそのうち皆様のキャラをお借りして何か描きたいです
ありがとうございました
ラブアライメント図
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/48/LoveMatrix.jpg
おまけ
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/49/CharaIcon.jpg
注意したつもりですが、キャラ名やアライメントでの位置間違い、
抜けなどありましたら遠慮なくお知らせ下さい〜
26
:
オリキャラと名無しさん
:2012/11/01(木) 23:07:18
>>23
こっちもすげぇ!
1-091姐さん、UP乙でございます!柳様の装備も再現されてるとはw素晴らしすぎw
柳様も小さなお人形なのに相変わらず、お美しいwww
あと足りないのって、胸元のブローチと、足の辺りのベルトだけじゃなかろうかw
某アーティストよりも断然スレンダーに仕上がってるよ!!そんな比較したら、柳様に殺されるw
そして、髪の毛を少しカットして、既製のアウトフィットをちょっと変更しただけで、満足してた私とは違うw
姐さん、流石でございますww
うん、でもそのうち、我が子達お披露目するからwどうぞよろしくww
でもって、本当にオクで競り合ってたらどうしようwwそれでも人形カスタム?は楽しいよねww止められないww
追伸:
しーさんに彼シャツ!!良いですね!人形でならそれも再現できるよ!という事に、姐さんのレスで気づきましたw
コストは嵩むけど、やっぱり頑張ろうw姐さん、ナイスレスをありがとうw
27
:
設定スレ 1-036
:2012/11/24(土) 19:26:18
今晩は、1-710です
うちにお迎えしたお人形達に再びコスプレをしてもらったら、
なんかいい感じ?になったwということで、
ろだにUPしてきましたw
そして以下、おまけの台詞とともに、ご紹介w
よろしかったらどうぞ
※人形注意※
◆アルさん(17歳)とシルヴィアさん(15歳)◆
「無理だよ! まだ体調が戻ってないじゃないか!」
「……大丈夫、だから……」
「お願い、無理しないでよ。本当に心配なんだ……」
「……っ、シルヴィア……」
ttp://dl10.getuploader.com/g/orimoe/53/121124+Alfred+and+Sylvia.jpg
こちらは年齢相応……かな?お前ら何やってんだw
◆ウィルさん(13歳)とエイシアさん(10歳)◆
「……まだ体調が戻ってないだろ。無理はするな」
「……大丈夫、だから……」
「無理しなくて良いよ。大丈夫、ちゃんと傍に居るから」
「……っ、ウィル……」
ttp://dl10.getuploader.com/g/orimoe/54/121124+William+and+Asia.jpg
やけに大人びた13歳と子供っぽい10歳です……w
お前らの方こそ何やってる
んだw
勢いでUPしたので、そのうち削除するかもw
それでも、こんなネタに付き合ってくださってありがとう
28
:
オリキャラと名無しさん
:2012/11/26(月) 23:53:05
うp乙です!
ウィル様すごい髪サラサラww
29
:
オリキャラと名無しさん
:2012/11/29(木) 23:09:06
>>28
レスありがとうございます!
今回、かたちにしてみて、自分でもウィルの髪とアルの太腿wが…wwと思いますたw
そして、ウィルの方は多分、この時点では、きっとこんな容姿で数々の男性を籠絡してた
のね…(しかも受けとしてだよw)と思うと、彼が俺様受けとしても本領を発揮していた
頃の話も作りたくなりましたww
(以下、ちょい長文&更なる人形ネタ注意!)
↓
あと、小さなエイシアさんとシルヴィアさんの方は、沢山コスプレをしてもらえそうで
こちらの方も楽しみが止まらないw
特にエイシアさんの方は、着ぐるみ猫なコスチュームとか、学園際ジュリエット風
コスチューム!とか、色々と着せたくなってうずうずしてますww
ちなみに、こちらの二人も、エイシアさん→White Rabbit du Jardin→髪をカット
シルヴィアさん→久城 一弥→アイ変更
という、ちょいカスタムw状態wですw
それから、ウィルさんのヅラは、ここ→ttp://www.tsuruya-ultra.com/で調達してきた
んですが、ここのカスタムパーツを見てると、メサとかβ2も作れそうじゃん!とか、
更なる人形萌えが止まらないですww
またそのうち、お披露目できた際には、お付き合いいただけると幸いです
拙いネタにつきあってくださって、本当にありがとう!
30
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/07(金) 01:00:27
>>29
シャツ一枚にお姫様抱っこ(*´д`)
小さい子は姉様の服も着れるからコスプレ熱が高まりそう……と、けしかけてみるww
31
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/11(火) 00:49:09
1-091です
※人形注意※
※女装?注意※
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/55/2012121023100000.jpg
ヨシュアと繊さんにおそろいの格好をさせてみました
ティペットは私のパンプスの付属品、ぱんつと靴下は女の子用の市販品です
いつか、いわしの頭の髪飾り作るんだ……
32
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/11(火) 02:29:23
>>31
UP乙です!
繊様が大人になってるw
そして、お二人とも美しくてエロいよww
でも、繊様、折角の可愛い下着なのに、うっとおしいとか思って
そうですねw脱がせてあげたくなるwなるwww
33
:
設定スレ 1-036
:2012/12/11(火) 03:09:17
>>30
1-710です、レスありがとう!
小さなエイシアさんは、女の子の服を着ても違和感のないお顔立ちなので、
何を着せようか、真剣に画策中ですww
また機会があればお目にかけたいと思いますので、どうぞよろしくお願い
しますw
そして、引き続き、人形ネタで恐縮ですが
折角4人揃ったからね!ということで、集合写真を撮ってみました。
以下、アル視点での短めの台詞SSと共にお送りします
よろしかったらどうぞ
MEMORIA−君と共に−
俺がここに来てから、初めて皆で写真を撮った。
ただ、それだけの事だったんだけど。
※人形注意※
ttp://dl10.getuploader.com/g/orimoe/56/1-036+members.jpg
――だから、IDカード用の証明写真を撮りたいって、
エイシアに言っただけなんだけど……何でこうなるんだ……。
「こんな風に皆で写真を撮るっていうのも、たまには良いだろ」
「そうだね、こういうのも悪くないかな。シルヴィア、君もおいで」
「あ、ウィル、エイシアも……声をかけてくてありがとう」
「ほら、アル、撮るよ!」
「ああ……」
――これじゃ証明写真になんか使えないんだけど……。
でも、これまで、こんな風に穏やかな気持ちで写真を撮るなんて事、
全く無かったんだ。
だから、まあ、これはこれで良いのかな。
当初の目的からは、かけ離れてるんだけど。
これが俺にとって、大切な記憶になる事は間違いないから。
【END】
34
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/23(日) 21:37:50
今晩は、1-710です
1-200様からいただいた共通設定を受けて、
一人称の超短編SS的なものやら、単発台詞集やら、設定構成中の背景要素とかを
まとめたテキストデータをロダに上げてきました
ネタ的要素の方が強いので、今のところwikiへの収録は見送らせていただきたいと
思っていますが、よろしかったらどうぞ
以下、注意書きとUP先URL等を付記していきます、どうぞよろしくお願いします
↓
35
:
−CROSS INPACT ZERO−交錯する想い−
:2012/12/23(日) 21:40:53
以下、DWデータの注意事項等です
注意事項をお読みいただき、OKだ!大丈夫!という方は、よろしかったらどうぞ
※本スレ1-200様のお子とうちの1-710設定の子達による共通設定による現代風ファンタ
ジーのネタ的な要素の数々を詰め合わせた感じになっています
※ルーシェルさん、アレスさんの一人称超短編SS的なもの、「 おまけ:1」(単発台詞集)、
「おまけ:2」(設定構成中の背景要素とか)、という順で構成されています
※後段、設定スレ1-036の子(ウィルとか)の設定にも少しだけ、共通設定を拡げています
※設定準拠ではない表記を多分に含みます
※キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
DW先URL:
ttp://dl10.getuploader.com/g/50d6fa6e-844c-43b8-a64e-3b37b63022d0/orimoe/57/20121223-CROSS+INPACT+ZERO-Draft+Ver+etc.txt
36
:
設定スレ 1-036
:2012/12/24(月) 14:28:13
今日は、1-710です
調子に乗って、もう一本、台詞SSを投下しにきました!
設定スレ1-036のウィルと彼の製作者さんのお話でクリスマスネタwですw
製作者の御方は、前回、12/15の絵茶会の終盤にて、1-091様、1-200様にキャラクター
メイキングを手伝っていたたいた御方でして、彼の設定(暫定版?)をご紹介した後に、
台詞SSを投下させていただきたいと思います
では、以下、早速、製作者さんの設定(暫定版?)です(そして長文注意!)
よろしかったら、どうぞ
↓
エドワード……39歳にて夭折(ウィル11歳位)※名前は今のところ(仮)ですw
ダークブラウンの若干くせのある髪と、それよりも若干薄い色の瞳の青年
人工生命体製作にあたっての技術を各段に向上させた希代の天才科学者
運動神経等は多分、良くもなければ、悪くもないといった程度
この人の研究成果もあって、人工生命体を製作する際の容姿や能力の設計が各段に行い
やすくなった
仕事柄、眼鏡は手放せない、また、これも仕事柄からか、日中の殆どを白衣とラフな印象
の衣服で過ごす
24歳位の時に、若干の協力者の理解と協力を得ながら、EL-SION-TYPEα1シリーズの
製作技術を確立させるも、人工生命体を全くの物扱いする周囲に馴染めず、次第に研究の
一線から身を引く
次に取り組んだのが、魔獣シリーズの精神制御性能を上げる事で、その成果を基に製作し
たのがウィルで、5−6歳でロールアウトさせた彼と、一緒に生活することで、自らが成
果を示したいと思い立つ
研究以外の一切の生活に係る事の手間を省きたがる人で、生活面の家事一切と、スケジュ
ール管理などの仕切りは、全てウィルに任せている
研究に没頭してる間は、数日間、風呂に入らないとか、髭も剃らないとか、そんなのは当
たり前にといった生活を送るが、当人はそれを全く苦にしていない
また、立場柄、常時SPが必要な程度には、自身の身柄の保護も要する少々厄介な人
37
:
−THE 1ST ANNIVERSARY−君の希い−
:2012/12/24(月) 14:30:26
本スレ1-710です。
うちの子(設定スレ1-036)の台詞SSを書き上げましたので投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・台詞のみでのネタ的SSです!そして、無駄に長いよ!
・登場キャラクターは、ウィル、エドワード(製作者の人)です
・ウィル5-6歳、エドワード 33-34歳という年齢設定になっています
でも、ウィルの精神年齢は、外見年齢よりもかなり上ですw
・一応、初めてのクリスマスを過ごす……という流れでのネタですw
・そしてエロなしw
こんな感じですが、よろしかったら、どうぞ
38
:
−THE 1ST ANNIVERSARY−君の希い−1/3
:2012/12/24(月) 14:36:22
「それで? 就寝間際の時間に何です? 何か私に用ですか」
「いやね、ウィリアン、君にクリスマスプレゼントを贈りたいと思って。何が良いかな」
「何も要りませんよ。それに……こういのって普通、当人には内緒にしませんか」
「僕はね、下手なリサーチとか、偶然の一致に賭けるとか、そんな非効率的な事はしない。
でも、君が此処に来て、僕と一緒に住むようになってから、初めてのクリスマスだから。
どうしても何かプレゼントしたくて。何が良い?」
「エドワード、だから、あの、本当に何も……」
「可愛くないなぁ! 子供は子供らしく、何かねだって良いんだよ?
まあ、とりあえず、この家のリビングに相応しい、でかいクリスマスツリーでも飾るか!」
「それ、誰か手配するんです?」
「……あ、そうだね……じゃあ、何か他にないかな」
「そうですね、貴方の書斎と私室にある本と書類の山を私と一緒に片付けてもらうとか」
「無理」
「でしょうね。なら、煙草を止めてもらうとか」
「なんで折角のクリスマスに、そんな苦行を強いるんだ! 却下!」
「じゃあ、せめて、貴方と私の寝室を別にしてください。
この家、無駄にでかくて、ゲストルームなんて沢山余ってるんですから」
39
:
−THE 1ST ANNIVERSARY−君の希い−2/3
:2012/12/24(月) 14:40:26
「ウィルはさ、そんなに僕との距離を置きたい訳だ……。
でもそれって、僕のSPとしてはどうなの? 責務が果たせなくないか?」
「だから、本当に何にも要らないって……。
僕は普段どおり、貴方と一緒に過ごせれば、それだけで充分ですよ」
「……ウィル、あのさ、今、何て言ったの」
「だから、貴方と一緒に過ごしたいって、言ったんです!」
「ウィル……君、やっぱり良い奴だよなぁ……。
君とこうして一緒に過ごすようになって、本当に良かった」
「僕もですよ。って、違っ……! それで、その……明日の夕食は、何を用意します?」
「そりゃ、豪勢なクリスマスディナーってやつだろ。シャンパンとケーキも頼むよ」
「解りました。善処します」
「まあ、いいや。ウィル、そろそろ眠くないか? 寝室に行こうよ」
「だから、寝室を別にって、たった今……エドワード?」
40
:
−THE 1ST ANNIVERSARY−君の希い−3/3
:2012/12/24(月) 14:47:20
「いいじゃないか。君と一緒だと暖かくて、本当に良く眠れるんだ。駄目かい?」
「別に構いませんけど」
「ウィル、ありがとう……」
「そんな言葉、要りません。ただ、当然の事をしてるだけですから」
「……ウィル、君が好きだよ」
「……っ!! だから、頬にキスとか、抱きあげてもらうとか!!
そういうの要らないって、いつも言ってるでしょう!! 自分で歩けます!!」
「クリスマスも近い事だし、良いじゃないか。それ位、僕にプレゼントしてくれてもさ」
「当初の趣旨とは何か違うと思いますけど。構いません。貴方の指示に従います」
「ほら、もう、ここは寒い。早くベッドに行こう」
「承知しました。貴方がこのまま僕を抱えて運んでくださるというのなら、
その件については、貴方に一任します」
「相変わらず、可愛くないなぁ……」
「何か言いました?」
「いや、何も……」
――ウィル、君と過ごせるようになって、本当に良かった。
君が、大好きだよ。本当に。いつも心からそう思っている。――
【END】
41
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/24(月) 14:56:17
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→
>>36-41
)
お読みいただきありがとうございました!
ということで、ウィルの弱点は、どうやら、この製作者さんのようですw
製作者さんの設定等々の部分については、もう少し設定を整理してから、wiki設定スレ
1-036のページに追記しようかと思っています。
絵茶にて、彼のキャラクターメイキングにお付き合いいただきました姐さん方、
本当にありがとうございました! そして今後ともどうぞよろしくお願いします−!
42
:
1-091
:2012/12/26(水) 02:09:57
繊さんのぱんつ着せ替えゲーム作りました。
以下注意事項
※人形、実写、全裸、女装?
※ゲーム作れってスレにも投下済み
ttp://ux.getuploader.com/2012_08_03/download/4/2012_08_03_4.zip
>>36-41
抱き上げられちゃうちっちゃい(見た目のみ)ウィル様萌え!
このころは一応過剰なスキンシップは拒否してるのねww
でも大人ウィル様がああなった理由がエドワードさんにあるのがよくわかる!ww
43
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/27(木) 00:15:26
>>42
1-710です
UP乙です!!プレイしましたよ−!
こんなに早く拝見できるとは思わなかったので、嬉しいww
ぱんつ9種類wそして、どれもこれも、ラッピングを含め、
細部まですごく凝っていて、かわいいwww
今回もお二人の絶妙な距離感にやられっぱなしでしたww
先生、あんなにかわいいぱんつを買いに行って、恥ずかしくは
なかったんだろうかwきっと繊様の為なら大丈夫なんだね!ww
幸せそうなクリスマスで何よりwwごちそうさまでしたwww
追伸:
台詞SSへのレスもありがとうございます!
ウィルがあんな風になったのは、この人のせいだ!と、私も思いましたw
あのあと、結局、ウィルは抱きげ上げられたまま、ベッドに行って、
他人の体温が傍にあるのっていいよな…とか、お互いに思いながら、
結局、二人でくっつきあって眠るんだろうねwという気がw
そして、ウィル、この頃は、まだそんな可愛げが残ってたのねw
姐さん方のおかげで、彼等の小さい頃妄想もますます楽しくなりましたw
本当にありがとう!
44
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/28(金) 22:09:43
>>42
ゲーム作成乙です、すげー!
ものによってはもう履かないって言いながらもいっぺんは着てくれる繊さんがいちいち可愛いww
牧さんの気配りにも萌えたww繊さんパンツの締め付けは嫌いなのね!
開始早々フンドシあってワロタwww
45
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/30(日) 01:05:28
>>35
1-200です。拝見しました、素晴らしい燃えSSをありがとう!
皆さんのセリフ読んでるだけで場面が目に浮かぶようでテンション上がりましたよ!
Hを覗かれちゃったお二人はお気の毒w
アレスはまさにあんな感じですね、一目見て魂まで持っていかれた感じですw
しかしメサ様は世界最高の性能…
卑怯な手を使わないガチバトルでも、ちょっとは苦労させられたらいいなと願っていましたが
こりゃ赤が何を言おうがもうただの道化でしかない…orz巣に連れて帰りますw
そしてウィル様の幼少時代可愛い!獣になったらもふもふなんだろうなあ…
子供エイシアさんとの3人の絡みとか、他の子を作った時はどんなだったのかとかも気になります
>>42
乙です!
しかしダウンロードがうまくいかない!後日もう一度チャレンジします!
46
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/30(日) 01:23:01
>>43-45
ありがとう、ぱんつ(+α)に総額¥4,000程度かけた甲斐がありました
47
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/30(日) 15:49:19
>>45
自分もDLうまくいかなかったけど、ブラウザ変えたらできたよー
48
:
オリキャラと名無しさん
:2012/12/30(日) 21:48:05
>>45
1-710です
レスありがとう! 1-200様の設定から大きく外れる事がなかったようで、ほっとしましたw
メサが最高峰の性能なのは、彼の所属組織の公式発表wなので、実際はどうかな−w
彼、能力の制御が本当に不安定なのでw以外と大した事ない気もしますw
そして、メサはアレスさんからも愛してもらって、アルシエル以外の人々からもどれだけ
気にかけてもらっているかを思い知ればいいよ!と、本気で思いますww
あと、情事を垣間見られた当人達は
β2「あーあれは、あの時、実際、他人に見せる事を目的にしていた側面も少なからずあるから……」
エル「流出は困るけど、見られちゃったものは、仕方ないよね……いや、本当は嫌なんだけど!!」
と、申しておりますwので、お気になさらずw
それから、UPローダーに上げた内容を少し整理して、単発台詞集以外の部分をwikiに収録
させていただきました。
素晴らしき、萌え&燃えをご提供くださいました姐さん方、本当にありがとうございました!
49
:
設定スレ 1-036
:2013/01/03(木) 21:57:15
今晩は、1-710です
勢いにまかせてまたも台詞SSを投下しにきました!
今度は設定スレ1-036のエイシアさんと彼の製作者さんのお話でニューイヤーwネタwですw
だがしかし、前回の
>>36-41
とは、あまり関連性はないwのでwこれだけでも読めるかと思います。
以下、いつものとおり属性表記のあとに本文という形で投下します
よろしかったらどうぞ
50
:
−TO YOU−君に贈る−
:2013/01/03(木) 21:58:45
本スレ1-710です。
うちの子(設定スレ1-036)の台詞SSを書き上げましたので投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・台詞のみでのネタ的SSです!そして、無駄に長いよ!
・登場キャラクターは、エイシア、エドワード(製作者の人)です
・エイシア6-7歳、エドワード 37-38歳(ちなみにウィルは9-10歳)という年齢設定になっています
・でも、エイシアさんの精神年齢は、外見年齢よりも上です(17歳時点とあまり変らない気もw)
・そして、エイシアさんは6-7歳になってから、ウィルさん、エドワードさんと暮らし始める前まで
2年程、他人の家に里子に出されてましたよ……という背景設定が前提になっています
・またも当然のようにエロなしw
こんな感じですが、よろしかったら、どうぞ
51
:
−TO YOU−君に贈る−1/2
:2013/01/03(木) 22:03:14
「エドワード、もう一度、聞きます。なんで僕の衣装がドレスなんですか」
「いや、今度のニューイヤーパーティーは女性同伴じゃないと出席出来ないからさ……」
「僕は女の子じゃありません!」
「あ、ドレスの方はさ、ウィルが君の為に選んでくれたものだから。
似合わないとか、サイズが合わないとか、そういう事はないと思うよ」
「そうじゃなくて……。
この格好で、ニューイヤーパーティーに同席するのは嫌だって、言ってるんです」
「えーと、あのさ、その……(なんか、新年早々から泣きそうなんだけど……)。
エイシア、そんな顔するなよ……。
こんな女の子の格好はさ、ウィルがしたら浮くしさ、君にしか出来ないだろ」
「……でも、なんで……。そうまでして、このニューイヤーパーティーに出席するんです?
何か理由でもあるんですか」
52
:
−TO YOU−君に贈る−2/2
:2013/01/03(木) 22:10:03
「うーん。……やっぱ、まずかったかな。
ごめんね、エイシア、君、そんなに女の子の格好が嫌だったんだ。
本当は内緒にしておきたかったんだけど。
このパーティーにはさ、ブラン・ディール夫妻が来るから」
「父さんと母さんが……」
「うん、君を育ててくれた人だからさ、やっぱり、久し振りに逢いたいかなって、思って。
でも確かに、女の子の格好で逢うなんて嫌だよな。済まなかった。
こんな形でも出席するかどうか、あらかじめ君に聞いておくべきだったね」
「エドワード」
「ん?」
「ありがとう。ありがとうございます!」
「そんな風に抱きつかなくても良いよ。出席するかい?」
「はい!」
「まだ少し時間があるからさ、念の為に、女の子用のダンスのステップも覚えておくと
良いよ。多分、ウィルも協力してくれるんじゃないかな」
「ちゃんと確認しておくようにします! では、また、後で……!」
「ああ、また後でね」
――こんなに嬉しそうな君の顔は久し振りに見た気がするよ。
まあ、完璧とは言い難いプレゼントだけど。エイシア、君の笑顔が大好きだよ。
ウィルも、僕も。君を大切にしたいと思ってるんだ。
いつも心からそう思っている。――
【END】
53
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/03(木) 22:14:09
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→
>>49-53
)
お読みいただきありがとうございました!
エイシアさんの方は、この頃からあまり雰囲気が変わらない気がしますw
そして、いつかお人形の小さなエイシアさんにもドレス着せるんだ……
54
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/07(月) 03:43:58
1-200です。皆様あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
お恥ずかしながら初SSを投下してみたいと思います。
以下注意事項
※オリキャラまとめ1-200のキャラ、アレス×ルーシェ、ルーシェ視点
※世界観は剣と魔法のベタファンタジー、でも戦闘とか無しでグズグズしてるだけ
※1-710様のキャラ(異世界ファンタジー版)と勝手にクロス(会話に出てくるだけですが)
※こちらが勝手に作った設定(設定紹介スレ2-014)も夢話として入ってます
※1-710様の設定と違ってる所もあるかもしれません
※ルーシェの一人称が変化していますが間違いではないです
※エロは無し
正月テンションで深く考えずに思いつきで書いてます。時系列とか、
どこまでいってる関係なのかとかあんま考えないで下さいw次からですどうぞ
55
:
occultation 1/5
:2013/01/07(月) 03:47:49
叫ぼうとしたけれど声にはならなかった。掠れた息が漏れただけだった。
その音と、墜落するような感覚と共に、世界が暗転した。
――大口を開けたまま、彼はベッドの上にいた。
紫色の瞳だけをゆっくりと動かす。見慣れない天井。状況が飲み込めない。
耳障りな音がする。雨か、軍隊の足音か――違った。自分の心臓の音だった。
首筋にまとわりつく不快さに、無意識に寝間着を引っ張る。生暖かく濡れている。
ずっと口を開けていたのだろうか、喉までカラカラに乾いている。
唾を飲み込むと、やっと意識もこちらの世界に戻ってきた。
ここはアレスの家だった。
世界各地にアレスが所有する隠れ家のひとつ。家主の姿は――見えなかった。
眠る前は確かにそこに居たというのに。きっとまたどこかへフラリと出かけたのだろう。
体を起こし、カーテンを少しだけめくる。外はまだ暗い。
標高が高いせいか、地上では春の花が咲き始める季節だというのにここでは雪が降っていた。
大した量ではない、朝には多分止むだろう。
ゆっくりとベッドから出る。毛布をめくると、シーツも汗でぐっしょりと濡れている。
交換したいが、代えがどこにあるのか分からない。仕方が無い、放っておけば乾くだろう。
質素な部屋には不似合いな、凝った葡萄唐草の水差しからグラスに水を注いで飲む。
56
:
occultation 2/5
:2013/01/07(月) 03:50:08
嫌な夢だった。
目が覚めた瞬間に内容は忘れてしまったのに、やり切れない怒りと悲しさだけが鮮烈に残った。
頭が重い。目に見えない程細い針金が、左右のこめかみを一直線に貫いている。そんな感じがする。
少しづつ記憶を手繰ってみる。このまま忘れてしまうわけにはいかない、そんな気にさせる夢だった。
色々な人が出てきた気がする。罪の無い人が沢山死んだような気がする。いや、殺したような気がする。
眩暈がし、吐き気が襲ってきた。
アレスもいた。アレスは夢の中でも逞しく、強く、美しかった。
何者をも恐れないあの目で、誰かを――僕ではない他の誰かを追っていた。
目にした瞬間、己の醜さを恥じずにはいられない程の、輝くように美しい人だった。
その人の顔にはどこかで見覚えがあった。夢の中でもそう思ったが思い出せない。
そして僕は、誰かのまがいものだった。コピーですらない、表面をなぞっただけの出来損ない。
どうしようもなく惨めで哀れな、皮膚病の野良犬みたいな存在だった。
誰も僕を見ていなかった。まるでゴミ溜めのように、人々は鬱積した様々な感情を僕に向かって吐き出し、
早くなくなればいいのにという目で眺めた。
夢の中の僕は、それを拒否する力すら無かった。
力の無い者にものを言う権利などない、それが夢の世界の掟だった。
それでも、そんな世界にも、力無き者の声に耳を傾けようとしてくれた存在はあった気がする。
夢の中の僕はその人を憎み、憧れていた。誰だっけ?やはり思い出せない。
57
:
occultation 3/5
:2013/01/07(月) 03:52:10
汗が乾いて冷えてくる。
嫌な夢だった。でも本当にただの夢だったのだろうか?
夢にしては具体的すぎた。イメージが鮮烈すぎた。誰かと話して、自分が現実に居る事を確認したかった。
ここは静かすぎて現実感が薄い。世界から隔離されているような気がする。
アレスはどこへ行ったのだろう?彼の行きそうな場所…見当もつかない。
僕はアレスの事をほとんど知らない。
いつ生まれたのか。家族はいるのか。なぜ人間の街で暮らしているのか。
ダグラスさん達の他にはどんな仲間がいるのか。過去にはどんな事があったのか。愛した人はいたのか。
当然いただろう。詳しくは知らないが、人間の暦なら100年近くは生きているという話なのだから。
あの夢のせいか、思考が明るい方向へと向かない。
彼はなぜ僕などを追いかけたのだろう?無力でちっぽけな僕なんかを。
最初はからかわれているのだと思っていた。飽きれば去っていくと思っていた。
でも彼は何度も僕を助けてくれたし、時には命すら危険に晒した。
戯れや情けでそんな事をする人では無い。
けれど、やっぱり分からない。
僕などよりずっと強くて、彼と背中合わせで戦える人。彼と同じ時を生きられる人。
そんな人は彼の周りに沢山いるはずだ。美しい女だって沢山いるだろう。
なぜよりにもよって男の身である自分を選んだのだろう?
メサイア。唐突に、夢の中でアレスが必死で追いかけていた人の名前を思い出した。
そうだ、あの人は――確か以前、街の名前すら覚えていないけど、道端で会った事のあるあの人だ。
あんなに美しい人を見たのは初めてだった。故郷の大聖堂のフレスコ画にある天使のようだった。
自分とは全く次元の違う存在なのだと思った。
夢の中の彼はやはりとてつもなく大きな存在で、アレスは一目で彼に魂を奪われた。
僕の存在など、彼の前では塵のようなものだった。
アレスはあの時また会おうと言っていた。本当にあの人と会っただろうか?僕の知らない所で。
58
:
occultation 4/5
:2013/01/07(月) 03:54:27
わけの分からない不安に駆られて、寝間着のまま外へ出た。
雪はさっきより少し強くなっている。
石造りの小さな家の裏手には天然の温泉が湧いていて、いつでも湯浴みできるようになっている。
傷にもいいらしい。彼がここを隠れ家にした理由のひとつがこれだ。
そこにもアレスの姿は無い。
周囲は切り立った崖に囲まれていて、彼のように翼でも無い限り自力で下へ降りるのは難しい。
モンスターよけの結界基石を踏まないように気をつけながら周囲を周る。
視界の端に、ぼんやりとしたオレンジ色の光が映った。振り仰ぐと、屋根の上にアレスが佇んでいる。
腕を組み、不思議そうな顔でこちらを見下ろしている。
オレンジ色の光は使い魔だった。彼は使い魔を二匹飼っている。仲間と連絡をとっていたのだろう。
「どうしたの?そんな格好じゃ風邪引いちゃうよ?」
猫のようにしなやかな動作で屋根から飛び降りて、自分が羽織っていたファー付きマントを僕の肩にかけてくれる。
ずっしりと重い。彼が身に付けるものはどれもとても高価なものだ。
「変な夢でも見た?随分汗をかいたみたいだけど」
「なんでもありません。そうですね、汗をかいたし、冷えてしまったので、ちょっと湯浴みをしてきます」
熱い温泉に浸かっていると、次第に現実感が戻ってくる。頭を貫いていた異物感が消える。
アレスはちゃんと居てくれた。あれはただの夢なのだ。怯える必要は無い。
もし仮に、ただの夢ではなく…どこか違う時代、違う世界と繋がる暗示なのだとしたら――
「お邪魔するよー、僕も冷えちゃった」
「…もう少し静かに入ってきて下さい、鼻に入ったじゃないですか!」
「お、もうすぐ夜明けだね。こうやって二人で朝風呂もいいよねー」
59
:
occultation 5/5
:2013/01/07(月) 03:55:46
「…何見てるんです?」
「いやーやっぱり君はキレイだなーと思って」
「……。
綺麗な人なんていくらでも見てきたでしょう貴方は。例えば……いつか会ったあの…メサイアさんとか」
「メサイア…?あー彼ね。確かに綺麗だね。僕が見た中では一番美人だった。神々しくさえあったね。
でもなんでいきなり彼が出てくんの?」
「………別に、ちょっと思い出しただけです」
「あと彼と一緒にいたあの子、エルも綺麗だったね。ちょっとまだヤンチャ坊主な雰囲気だったけど。
もう少し大人になったら化けるだろうねあれは」
「そうですね」
「エルはさ、なんとなく雰囲気が君と似てたよね」
「?…そうでしょうか?顔も性格も全く違うと思いますが…。それに…
あちらにしてみたらそれは不本意なんじゃないでしょうか」
「不本意?君と似てると言われるのが?
まあ確かに君とは合わなそうな感じだよね。でもなんていうか、上手い言葉が見つからないけど、
なんか兄弟みたいだなと思ったんだよ、僕はあの時」
「髪型が似てるからじゃないですか」
「ま、そうかもね。
でもさ、確かに美人はいっぱい見てきたけど、僕にとってはやっぱり君が一番だよ^^」
「なに無理矢理まとめてるんですか…。上がりましょうか、そろそろ」
もしあれがただの夢ではなく、どこか違う時代、違う世界と繋繋がる暗示なのだとしても。
この世界の私は、誰かのまがいものではない。自分で考え、行動する力くらいはある。
この人から見失われぬように、小さな存在なりに輝けるように自身を磨き続けよう。
あの偉大な天使のような人達と再会する事があっても、その光に埋もれてしまわないように。
60
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/07(月) 04:12:00
ハイ終了
ここからは感想を
>>42
プレイしました!ブラウザ変えたらダウンロード成功しました。
教えて下さった
>>47
様ありがとう!
笑かすぞー!という感じではなく淡々としているのが笑えるwww
流れを読んでサンタ帽を股間につけてくれる繊様ステキすぎですwww
おまけもカワイイ…和みました
姐さんのセンス好きです、また何かネタが出来たらゲーム作って下さいねw
>>49
エイシアたん女装ネタキタ!
きっと下手な女の子より可愛いのだろう…けどやっぱ可愛そうだよエドワード先生w
エイシアさんにお年玉たっぷりあげてねw(西欧には無いかw)
61
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/09(水) 03:29:28
>>54-60
1-710です
投下乙です!拝見しましたよ−!共通設定万歳!なんという恩恵を与えてくれたんだ!!
姐さんの手による、このお二人が読めるなんて嬉しすぎるww(以下、ちょい長文レス注意!)
大らかで懐深いアレスさんと素直になりきれないルーシェさんの距離感も絶妙で大好きだwww
二人で朝風呂いいな−!
おまけにこの状況で相手の事を特別に意識している様子もなく、普段どおりに会話している
お二人の様子に絆の深さが感じられて、更に萌えましたww
ルーシェさん、やっぱり健気可愛いじゃないかw
こんな健気可愛い兄弟分を手にかけるなんて、エルには、やっぱ無理だねw
今回のお二人と同じシチュになったら、エルとシオンはどうするのかな…などと思ったら、
またも妄想の勢いが止まらないww姐さん、素敵な萌えをありがとうwww
追伸:
エイシアさんの台詞SSへのレスもありがとうございます!
確かにwちっとも可哀想だという認識がなかったエドワード先生、どうなの…という気もしますw
でも、育ての親に逢いたくて、結局、あっさり女の子の格好を受け入れるエイシアもどうなの…
そして、エドワードからの依頼を最終的には断る事もなく、ドレスを手配し、エイシアのダンス
の練習にも割と平然とした顔で付き合うウィルの方もどうなの…という気もしますw
彼等の馴れ染め話もそのうち、ちゃんと書きたいですw
えらい進行が遅れてはおりますが…うん、これからも頑張りますので、どうぞよろしくw
62
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/14(月) 16:18:39
>>42
今更ですがプレーさせてもらいました!
可愛いパンツ履かせたがる牧先生に萌えぇえええぇ…
でも褌押しな牧先生も捨てがたい…!
二人ともぶっきらぼうにラブくて可愛かった!です!
63
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/14(月) 16:30:01
>>54-60
拝読致しましたー
しれっと口説き文句吐くアレス様萌え…!
アレス様、軽薄そうに見えて内心色々考えてそうな雰囲気がツボです
あとルーシェさんの自己評価の低さが可愛い…
アレス様にぐずぐずに甘やかされるべき!
64
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/14(月) 22:12:30
1-200です。レスありがとうございます。
るーへはエルさん達が手にかけなくても多分勝手に死ぬんだろうなあという気がしますw
あとエルさんに似てるとか恐れ多い事言わせてますが、この人最初の設定では
水色地に虹色の髪だったのです。なので自分の中でだけちょっと似てるという事になってますw
アレスはぐずぐずに甘やかした後数ヶ月放っておいたりするんで結局なかなか進展しませんw
それにしても明け方テンション恐るべし…
65
:
創作してもらうスレ 1-110
:2013/01/18(金) 21:52:49
今晩は、1-710です
1-200様が書いてくださったSSを読んでから妄想が止まらずww
勢いで、うちの子サイドのSSを書きましたので、投下しにきましたw
1-200様のSS(
>>54-60
)と対になるように書いた筈なんですがw
相変わらず、うちの子達の方は少し詰めが甘い感じです…
以下、いつものとおり属性表記の後にSSです
よろしかったらどうぞ
66
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−
:2013/01/18(金) 21:55:30
本スレ1-710です
1-200様が書いてくださったSS(創作物スレ2-054)のうちの子(創作してもらうスレ1-110)
サイドの話を書きましたので投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は充分にはないけど一応、異世界ハイファンタジー
・これだけでも読めると思いますが、本スレ1-200様が書いてくださったSSと対になるように書いたつもりw
・めずらしくエル一人称(そして、彼の内面での一人称を"僕"に設定していますw皇子様だからねw)
・登場キャラクターは、エル(17歳)、シオン(20歳)です
・エルとシオンでの遣り取りがメインですが、1-200様のキャラ(設定スレ2-014を含む)とも勝手にクロス
・1-710の現代ファンタジー設定での要素もほんの少し含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
・そしてエロなし(エロ成分微小程度?かも?)
・あと、女絡みの要素もほんの少しあり(シオンさんの婚約者さんの話です)
こんな感じですが、よろしかったら、どうぞ
67
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−1/9
:2013/01/18(金) 21:57:39
手が、空を切った。
その瞬間、何も、何も出来なかった。
「あ、あぁぁ!! ルーシェル! ルーシェル!!」
僕は、その場で膝を折るようにして座り込み、声の限りに叫んでいた。
だって、おこがましいとは思うけれども、僕は、君を助けたかったんだ。
あんな状況でも、あんなに酷い状況でも、誰よりも懸命に生きている君を救いたかった。
それなのに。僕はまた救えなかった。
また、救いたいと思った存在を助ける事が出来なかった。
溢れる涙とともに、意識が遠のきかけた瞬間、誰かが僕の名を呼ぶ声がした。
※
「エル、大丈夫か」
「……あ、シオン……俺……」
僕が自分の空色の瞳を再び開けると、目の前には、とても大切に想う人が、心配そうな顔
でこちら側を見ている様子が映った。
今、僕の目の前に居るのは、流れるようなプラチナブロンドと青銀の瞳を持つ、聖霊領域
北方を束ねる青年王――シオン――アル・シオン・エ・ヴァン・ダイク公その人だ。
シオンは僕が瞳を開けた事に少しほっとしたようで、普段と変わらない、穏やかな笑顔を
僕へと向けてくれていた。
68
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−2/9
:2013/01/18(金) 21:59:58
「随分とうなされていたみたいだけど」
「だい、じょうぶ……」
自らの額に手を遣りつつ、僕はシオンへと返事を返した。
同時に、僕は目に入る天上をぼんやりと眺めながら、周りの状況を確認していく。
僕はとても寝心地の良いベッドの上にいる……だけど……。
でも此処は、僕の家じゃない。
ああ、そうか。
此処は、確かシオンの治める領地――聖霊領北方域にある邸宅で。
僕とシオンは、ごく私的な理由で、この場所で、たった二人きりで過ごしていたんだ。
「シ、オン」
「何?」
「ちょっと嫌な夢を見ていた」
「どんな」
「人を助けられない夢」
「それは……気が滅入るね」
シオンは、僕がぽつり、ぽつりと夢の内容を思い出そうとしながら話す間隔に合わせて、
短い言葉を選んで返しながら、僕の頭の上へとそっと手を充てた。
それから、その暖かく、優しい手で、僕の淡い空色の髪を梳くように撫でる。
69
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−3/9
:2013/01/18(金) 22:03:30
「ルーシェル、って、大きな声で呼んでいたよ」
「ああ、以前、メサイアと一緒に逢った子だ。確かに、彼だった気が、する」
「そう」
「助け、られなかったんだ」
僕は自分の頭の方へと遣られていたままのシオンの腕を軽く取りながら、そう言った。
確か、ルーシェと、呼ばれていた気がする。以前、出会った彼は、虹色の淡い光を帯びた
僕と同じ様な色合いの髪と、これもまた淡い色合いの紫水晶のような瞳が印象的な綺麗な
少年だった。
彼には、馬鹿正直とでも言えば良いのか、他人から言われた事をそのまま鵜呑みにして信
じてしまうのだろうな、と思わせるような心根の純粋さがあった。
あの場でも、敢えて気に留めないようにしていたつもりだが、本当に純粋な心根を持つ彼
と、一見して見た目ばかりが穢れなき者のように見える僕とでは、明らかに性質が違う。
沢山の魔族を狩って、血に塗れた手と、王位継承に関わる権謀術数の中にあって、
些か擦れた心持ちを持つ自分とは全く違う存在に思えたのだ。
70
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−43/9
:2013/01/18(金) 22:06:23
それに、彼は唯一人の存在にとても愛されていた。
連れ添いの紅い翼を持つ青年――アレスから、とても一途な想いを向けられていた。
公の場で、あれほど、あからさまに強い瞳と意思をもって、相手に好きだという意思表示
が出来るなんて。羨ましいと思わなかったといえば、それは嘘になる。
今の僕にはそれが出来ないから。だから、尚更、彼等の事が羨ましく思えた。
ルーシェル、彼はアレスに対して、その場で自らの想いを率直に返してはいなかったが、
見るに、それも何か理由があっての事なのだろう。
実のところ、僕は、あの場で少し歯痒い、苛立ちにも似た気持ちを覚えながら、彼等と
メサイアの遣り取りを見ていたのだが。
そう、それでも――。
あの二人は、それぞれに、僕なんかよりもずっと、自分自身に対して正直かつ、真摯に
しっかりと向き合って、真剣に生きている気がして――。
「……彼等はね、とても綺麗だった。だから、本気で助けたいと思ったんだ」
いつの間にか、僕はシオンの腕を取って、自分自身の目元を隠すようにして泣いていた。
何故だかそうせずにはいられなかった。
71
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−5/9
:2013/01/18(金) 22:08:34
「エル、それは夢だ。
今、現時点において、君が何かの責務を果たせなかったという訳ではないんだろう?」
「でも……多分あれは、正夢で……何処か別の世界で生きているもう一人の俺だよ」
「なら尚更だ。まだ、これから先行きを変えられる可能性がある夢ってことじゃないか。
これからの行動次第で、どの因果律が採られるかなんて、如何様にでも変えられるよ」
「そう、だね……」
長く、苦しかったその夢の記憶を未だに拭いきれない僕の事を案じるように、此方側を見
ていたシオンは、不意に僕の方へと、更に身を寄せた。
それから、自らの腕を取る僕の手を優しく振りほどくようにして、シオンは僕の額へと軽
く口付ける。
「シ、オン……」
彼から受けた額への口付けに対し、あまり大きな抵抗感を見せることも無く、それ受け入
れていた僕の事を、シオンは少し困ったような表情で見つめていた。
僕らは、本来なら、こんな事が許される間柄じゃない。
それは、シオンがこの聖霊領域の北の公王だからというだけではなく、僕が西の公王の跡
取りとして、自らの身体の純潔を保持しなければならない状況にあるという事も、更に理
由に加えられている。
だから、今、僕がこうして此処で過ごしているのだって、シオンや僕の周り周囲の人々か
らの特別の計らいがあっての事だ。
一年に一度位は、時が経つ事など気にせず、シオンとゆっくりと語り明かせるような機会
が欲しいと、僕が周囲に散々駄々を捏ねたから。
それ故に、あまり人目に付かないようにと、真冬の一番閑散としたこの時期を選んで、僅
かな日数に限って、此処に滞在する事が許されたのだ。
此処は、シオンが所有する領内の中で、本来なら夏の避暑地として過ごす為の比較的小さ
な邸宅で、今は雪深い時期だから、本当に周囲には誰も住んでいない。
まして、今回は、前回、夏も盛りという頃に滞在した時のように、メサイアやアルシエル、
それに、ラグナも居ないので、完全に僕等二人きりだ。
72
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−6/9
:2013/01/18(金) 22:11:44
「シオン」
ベッドの淵へと腰掛けたまま、こちら側を見つめていたシオンの名を、僕は、もう一度、
呼んだ。
何かの特定の意図を持つでも無しに、ただ、何となく、彼の存在を確認したくて、僕自身
の中に元から在った、そんな何気ない想いに従うように、ぽつりと、呟くように、彼の名
を呼んでいた。
「何? 何か暖かい飲み物でも淹れてくるよ。少し待っていて」
彼の名を呼んだ僕に対して、シオンは、先程と同じように、穏やかな声で応じてくれた。
それは、この場を占める何処か、もどかしく、重苦しい雰囲気と、先程来より、ずっと、
遣り切れない気持ちを抱えていたままでいた、僕の気持ちを変えようとしてくれての事だ
と思う。
彼は、そうして、僕に声をかけてから、立ち上がろうと、ベッドの端へと手をついた。
「待って」
「エル?」
シオンのその所作を目にした瞬間、僕は反射的に彼の手を引いた。
そうして、自分自身の上半身を起こしながら、シオンの身体を少し無理矢理ぎみに引き寄
せる。その所為で、僕は彼の肩口の辺りへと、自らの顔を添わるような格好になった。
そんな一連の動作の所為で、僕は常日頃から、彼と一緒に過ごす時間が欲しいと思ってい
た自分自身の意識を改めて認識する事になった。
だから、僕には、その場で自らの顔を上げて、彼の事をまともに見るなんて余裕は全くも
って無かった。
73
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−7/9
:2013/01/18(金) 22:14:31
「違う……違うんだ……。その……僕の……違った、俺の……傍に居て、欲し……」
「解った。傍に居るよ。もう、大丈夫だから。君は何も心配しなくていい」
俯いたまま、小さく途切れそうな声で、そう言った僕の言葉を、シオンはその場から動く
事なく、ただ聞き入れてくれていた。
同時に、彼は僕の意図を肯定しているのだという、その思いを伝えてくれるように、僕の
身体を一度、自らの両腕で少し強めに、しっかりと抱き留めてくれる。
それから、シオンは僕の後頭部の方へと片手を遣って、そのまま、頭の上へそっと手を添えると、僕の事を包み込むように抱き直した。
「エル、前にも言ったけど、俺はね、君の事が好きなんだ」
シオンの言葉を肯定する代わりに、僕は彼の事を両腕で抱き返した。
僕には、ただ、それだけしか出来なかった。
心を寄せてくれる多くの人々の気持ちに応えて、聖霊領西公王の位を継ぎたいという志が
僕にある限り、彼の気持ちに完全な意味で応える事は出来ない。
王位を継ぐには、純潔の証たる魔導印をこの身に備えたまま、定められた相手との婚姻を
結ぶ必用があるのだから。
シオンの方も、王位を継いだは良いが、僕と似たような状況にあって、幼い頃に周囲から
の定めに従って取り決められた婚約者との婚約を解消してはいない。
いずれ、彼は、その王位を確固したものにする為に、彼女を妻として迎えるのだろう。
彼女は、美しくて、優しくて、その上、凛々しくて、シオンの相手として相応しい人だ。
――そう、普通に考えたら、それらは全て、至極真っ当で、当然の話だ。
74
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−8/9
:2013/01/18(金) 22:19:40
彼には元々、僕の兄の友人だという事以外に、僕との繋がりは何もない。
まして、僕の血族に縁のある人というわけでもないのに。
それでも、僕と知り合ってからもう、ずっと、優しい兄のように接してきてくれたシオン
の事を、僕が勝手に、一方的に好きになっただけだ。
シオンが僕に対して、僕自身の純潔を差し出すなんて、そんな事を望んでいないのも、良
く解っている。
それでも僕は、時折、彼に全てを委ねたくなるのだ。
僕は、彼の事が好きで、好きで――。
出来る事なら、僕が彼に与える事が出来る全てを、彼が望み、僕が叶える事の出来る全て
の事象に応え、それを受け入れて、彼に還したいと願うから。
だからこそ、所詮、僕からの一方的で、自分勝手な感情でしかないと、解っているのに、
自分の想いを叶えたいと思う、甚だ短絡的な思考へと、いつも行き着くのだろう。
僕は自分自身の中に、今更ながら募って、溢れそうになってゆく感情に合わせるように、
シオンの背中に廻していた掌の力を強めて、無意識のうちに彼の服を掴んでいた。
「エル、今はずっと君の傍に居る事は出来ないけれど。
いつか必ず叶えるから。君が望む時には、必ず傍に居られるようにするよ。約束する」
僕の気持ちに応えるように、シオンは再び声をかけてくれた。
シオンが僕の気持ちに何処まで気付いているのかは、解らない。
僕自身が持つ魔導力を行使すれば、それは幾分かでも解るのかもしれないが。
そんな事をしたくはなかった。
それに、シオンは、今でもこうして僕が望む言葉をくれる。
その言葉の意図が、僕の望みと同じものかどうかなんて、そんなのはどうでも良かった。
ただ、純粋に彼のくれた言葉が嬉しかった。
75
:
−CROSS ENCOUNTER 0.1−真実を紡ぐ−9/9
:2013/01/18(金) 22:28:27
だから、僕は彼の肩口に預けていたままの自分の顔を少し上げて、シオンの顔をそっと引
き寄せてから、彼の口元近くを掠めるようにして軽く口付けを贈った。
彼の口元近くから僕の唇が離れた直後に、シオンの指先が僕の胸元の魔導印へと、僅かに
触れる。
シオンの指先がその場所に触れた瞬間、僕は反射的にほんの少し、身を竦ませていた。
「此処、痛むんだろう?
無理しなくて良いよ。君に何度も辛い思いをさせるような真似はしたくない」
「少しなら、大丈夫、だから……」
シオンの言うとおり、確かにその場所は痛む。
そういう行為に及ぶという前提にあって、なおかつ、僕の感情が昂ってゆくのに合わせて、
僕に疼くような痛みを与えるように出来ている。
また、更に一線を越えた行為に及んだ場合には、僕の胸元から消え失せ、以降、二度と宿
る事はない。
これが在るから、だから僕は、シオンと最後まで行為に及ぶなんて事は、出来はしない。
「……ごめん、俺……君と……」
「もう、いいよ。充分だから」
警告を送るかのようにして、僅かに痛み始めた胸元の衣服を掴みながら、俯いて涙を零し
そうになった僕の事をシオンは、またそっと抱きしめてくれた。
でも、僕は。
僕は、例え、何があっても、自分自身の想いに出来得る限り、真っ直ぐに行動したい。
例えそれが、痛みを伴う行為だったとしても。
自らの手を穢す行為だったとしても。
僕の想いを貫く為に、僕が対峙する全ての事柄に真っ直ぐに向き合って生きていきたい。
それが、救えなかった君に対して、たったひとつ報いる術で。
いつかまた、穢れのない君に僕が出会って、真っ直ぐに向き合う為に、たったひとつだけ、
必要になる要素だと信じているから。
そんな想いを抱えて、君の事を再び思い出しかけた僕は、シオンに抱きしめられたまま、
不本意にも、また涙を零して泣いていた。
――いつか貴方にも真摯な想いを伝えられるようにと願いながら。
【END】
76
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/18(金) 22:35:27
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→》65-76)
お読みいただきありがとうございました!
一応、1-200様とのクロスと、1-510様とのクロスとも時系列が合うように書いた筈w
共通設定とか、クロスって、世界観が拡がって楽しいww
いつも快くクロスに応じてくださる姐さん方に本当に感謝ですwww
そして、
君ら、なんか途中までは、多分、色々としてるよるねwというのをあまり書けなかったのと、
彼等をお風呂wにまで連れ込めなかったのが心残り……
(シオンの邸宅には、多分、きっと、でかい風呂がある筈w)
あと、シオン×エルは、何故かがっつりエロにまで持ち込めていない……ので、そのうち、
もうちょっと、エルを苛めたいですw
超まったり進行はありますが、これからも気長にお付き合いいただけると幸いですw
77
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/18(金) 23:00:08
連投申し訳ない、1-710です
久し振りに、ちょい長め?のSSを投下したら、ナンバリングミスとか、
タグの表示ミスとか、色々やらかしているので、
再度ご案内を
今、投下したSS(本スレ1-200様とのクロス)のタグ
>>65-76
元ネタにさせていただいた 1-200様のSSのタグ
>>54-60
以後、気を付けたいと思います
大変申し訳ありませんでした
78
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/19(土) 18:53:11
>>65-76
拝読致しましたークロスオーバーでネタ派生してくの見るの楽しいなー
しかしシオン様の包容力まじパねぇっす…w
シオン様の前だと割りとしおらしい?エルさんも可愛いw
エルさんなら諸事情の壁を突き破っていつかシオン様と合体できるはず!
超がんがれ…!
79
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/20(日) 00:55:37
>>65-76
1-200です。読ませていただきました!
勢いでよく考えずに書いたものに、まさかエルさんサイドのお話をつけて下さるとは…
同じようなシチュでもうちとはこうも違うものか…w
シオンさんは隅から隅までマジ男前だし、エルさんも素直に甘える事ができるし、
どうしても甘い雰囲気にはならないうちとは大違いですw
お互いまっすぐに相手を思いやっていて理想的な二人ですね(とりまく環境は大変ですが)
そしてただの世間知らずとKYをポジティブに捉えてくれるエルさんはやっぱり優しいw
たった一人でも気にかけてくれる人がいたのは、バイオるーへろにとって唯一の救いとなった事でしょう
勝手に作ったクロスネタをここまで広げていただけて本当に感謝です!
80
:
オリキャラと名無しさん
:2013/01/20(日) 19:49:16
>>78-79
レスありがとうございます!(以下、ちょい長文注意!)
シオンはメサから見ると、君は押しが足りないんだよ…という風に見えているような気もw
そしてエルw彼も余程、夢見が悪かったのか、ちょい精神年齢が退行ぎみな気がしますw
お前、シオンに甘えすぎだろ…w
1-200様
>どうしても甘い雰囲気にはならないうちとは大違いですw
だがそこがいい!ちゃんと友情、いや、それ以上の信頼感ある関係性を築いているお二人が大好きですww
ちょっと畏れ多いけど、アレスさんのお言葉どおり、ルーシェさんとエルは何処か似ている気がしますw
お互いに馬鹿正直なところがあるくせに、その反応の返し方が違うというかw
それにしてもクロス楽しいww
メサが夢から覚めたら、どうなんだろうね、とか、どこかの研究バカとフランツ博士の話
なんていうのも妄想中wなので、また形になったら、ぜひお付き合いくださいww
1/26の絵茶もますます楽しみになってまいりましたw
絵茶でのトークから、また新たなネタが繰り広げられるのを今から楽しみにしておりますww
少し遅れての参加になってしまうとは思いますが、どうぞよろしくお願いします−!
81
:
1-091
:2013/02/15(金) 02:57:23
2/14ちょっと過ぎましたが、バレンタインネタが沸いてきたので、投下します。
以下注意事項。
※1-091から桜井(893)×古瀬(刑事)
※まずは半分
※微少の暴力・出血表現アリ
※エロ未遂
※モブ姦未遂
82
:
St. Valentine's day -a little bitter- 1/3
:2013/02/15(金) 03:00:02
「……くそっ……!」
苛立ちを隠そうともせず、何度目かもわからない舌打ちをして、乱暴に携帯電話を内ポケットへしまい込んだ。
こちらは私用のものだ。公用の方はデスクの引き出しに眠っている。公休日前はいつもそうしていた。
とは言え、私用に連絡が入った際、呼び出しに応じないわけにもいかないのだが。
コートを脇に抱えたまま、大股で歩き出した。雪こそ降っていないものの、頬に当たる2月の風は相当冷たい。
何をこうも苛ついているのか、ばかばかしくて呆れるほどお粗末な理由だと、自覚していた。
今夜会いたい相手と連絡が付かない、それだけだ。
午後8時、一般企業なら退社していてもおかしくない時間だが、生憎、相手は“一般人”ではない。
裏通りを歩くこと15分、意外なほどの近さに思わず失笑がこぼれる。
警察署と暴力団事務所、敵同士だと言うのに。
4階建雑居ビルの3階まで、階段を上った。
学生の頃は少しでも鍛えるためにエレベーターを使わないでいた。その習慣が今でも身についている。
息を乱すこともなく、目的の扉の前に立った。
そして、なんら躊躇うこともせずに扉を蹴破った。
「――ンだテメェ――!」
果たして、室内からはいきり立った怒号が飛び交う。
ざっと室内を見渡したが、目当ての人物はいない。
「……おい、広志どこ行った」
「――ンだとコラ――!!」
自分たちの頭を呼び捨てる無礼な客人に対して今にも掴みかかろうと激昂するのは、彼らの性質上無理もない。
しかし、それらを制止する声があった。
「今日は幹部会で――戻ってきませんよ、古瀬さん」
この中では一番の古株だ。名を、たしか斎藤といったか。
古瀬とも何度か会ったことがあり、面識がある。
彼の中でこの古瀬という男は、頭である桜井の古くからの友人で尚且つ性愛関係にある間柄という認識だ。
しかも桜井の方がかなり入れ込んでいるという事実。
それは、古瀬の職業以上に、逆らうことのできない理由になっている。
83
:
St. Valentine's day -a little bitter- 2/3
:2013/02/15(金) 03:01:14
「……あの赤い頭、何者なんスか」
「……あ――刑事だ」
「サツ!?」
「安心しろ、お前らは俺の“管轄外”だ、何してようと興味ねえよ。
だが暴行の現行犯なら話は別だ」
そう言うと、古瀬は自らの身体を、最奥の窓際に位置する木製デスクの上に打ち付けた。
最初は頭から。次に肩から。
電話機、筆記具、書類、灰皿、観葉植物、すべてが床の上に散らばった。
何かで切ったのか、血液がこめかみの辺りを伝い落滴していた。
「いッ……てえな、くそ……。無駄に贅沢な机使いやがって……。
下らねえことで引っ張られたくねえだろ、早く広志呼べ」
「古瀬さん、勘弁してくださいよ……!」
「呼びたくねえなら俺が行くわ。どこにいんだ?今すぐ言え」
「勘弁してくださいよ、ほんと……。今呼びますから……!」
職業柄、血の気の多い輩や頭のいかれた輩の相手は慣れていた。
だが何度対面してもこの刑事にだけは慣れることができなかった。
もちろん一般人の目ではない。しかし刑事の目でもなければ極道の目でもない。薬物中毒者の目でもない。
きわめて正気な異常者、とでも言えばいいだろうか。
よくもまあこんな面倒な人間と付き合っているものだと、呆れるやら感心するやら。
斎藤は仕方なく、それでいて助けを求めるように上司にコールした。
一変して静まりかえった室内に呼び出し音だけが響いている。
「……どうした」
数秒の後、低く落ち着いた声を聞いて、斎藤はようやく解放感を覚えた。出てくれて助かった。
「寄越せ」
古瀬が斎藤の電話を取り上げる。
「広志、5分で戻って来い。遅れたらこいつら全員に掘らせる。
何人いる――8人か、こんだけいりゃ満足できんだろ、さすがに」
「……今行く。待ってろ」
短くそれだけ告げて、通話は終わる。
革張りの椅子に深く腰掛け、持て余した足を机の上に置いた。
そのまま何をするでもなく左手の腕時計を眺めていた。
アナログ時計の秒針がきっちり5周したのを確認し、一番近くにいる男のネクタイを掴んで引き寄せた。
見たことのない顔だ。新入りなのだろう。
怒り・蔑み・怯えが綯い交ぜになった表情に、古瀬は胃の腑に甘く痺れが広がっていくのを感じた。
「5分――経ったよなあ?」
84
:
St. Valentine's day -a little bitter- 3/3
:2013/02/15(金) 03:02:07
大輪の、赤い椿のようだと形容されたことのある、唇。
口紅をひかずとも官能的な色味を帯びて、やや肉厚気味なそれが男の耳元に吸い付く。
いやらしい水音をたてて、舌が耳朶を蹂躙する。
堪えかねたのか、男は息を荒げて古瀬を机の上に組み敷いた。
この興奮が憤りからくるものなのか情欲によるものなのか、判断がつきかねる様子で。
「……かわいいな、お前」
扇情的に笑みをかたどった唇が、骨ばった大きな掌で塞がれた。
――いいな、ゾクゾクする。そのまま犯せ――
押さえ付けられたまま、古瀬は掴んでいたままのネクタイから手を離し、そのまま位置を下げていくと男のベルトに手をかけた。
逃げていきそうになる腰を掴み、自分の身体の上へ引き込む。
脚を絡め、背中に腕を回す。その広さを確かめるようなゆっくりとした動きで、肩甲骨から腰までを撫で擦った。
布越しにではなく、直に触れて爪を立ててみたいと思った。
張りのあるしなやかな若い筋肉の感触に浸っていた腕が、不意に掴み上げられる。
そのまま両手をまとめて机の上に縫い止め、自分を見下ろす目の中に宿っていたのは、明らかに劣情だ。
「やっぱり、かわいいよお前。このままブチ込んで掻き回してくんねーかな」
腹にぶつかる硬い感触に、古瀬は満足し期待した。
『――遅れたらこいつら全員に掘らせる――』
そう言ったのは冗談でも挑発でもなく本気だった。
それは桜井も承知しているだろう。通常通り車を走らせていれば、15分程かかる距離。
それをどれだけの速度で走らせてきたのか――外で急ブレーキの音が響いた。
続いてドアを閉める音。
「どうした、早くしろよ。広志帰ってくるぞ?」
――ようやく?――もう?
矛盾する自分の気持ちに半ば呆れ、それを払拭するように、目の前の男に口付けた。
そしてネクタイを軽く解き、自分のシャツのボタンを外していく。
一番下のボタンが外れたその時。
「……頭――!お疲れ様です――!」
「……待ちきれなくてつまみ食いか、悪かったな」
大股で歩く桜井の横で、部下が皆、頭を下げる。
窓辺に近付くと、古瀬に圧し掛かっている男を引き剥がした。
「遅えよ」
「タクシー脅して120キロ出させたんだぞ?褒めてくれ」
「……ああ、事故んなかった運転手を褒めてやりてえな」
「俺が無事で嬉しいか?」
「おう。無駄な仕事が増えなくてよかったよ」
「……ったく、素直に『会いたかった』って言えねえのか?」
85
:
1-091
:2013/02/15(金) 03:14:22
以上、中途半端ですが投下終了です。
本編
>>81-84
続きは本番アリで!
他に、イザヤ×ヨシュア-very sweet-版、牧×繊-mellow-版、アスカ×ロイコ-painful-版
も、かけたらいいな、来年の2/14までに……!と思っております。
86
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/15(金) 19:51:07
>>81-85
投下乙です!拝読いたしました−!
古瀬さんの自傷癖がここまで激しいものだとはww
そして、桜井さんの惚れ込みっぷりもすばらしいwww
私、1-710ですが、
うちの攻め様方なら間違いなく、古瀬さんを殺ってしまうww
(犯ってしてしまうも当然込みだよ……!)ので、
古瀬さん、やっぱり君は幸せ者だよ!と思いましたwww
これから先、このお二人、それぞれが、相手どんな風に扱うのかが
すごく楽しみですww
姐さん素晴しい萌えをありがとうwww
87
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/17(日) 20:32:32
>>81-85
ハードボイルド801ktkr…!大好物ですw
しかしすごいイイとこで切られててワロタw ワロタ…
続き&他カプ楽しみにしてます
良い一年になりそうだなー!
88
:
設定スレ 1-036
:2013/02/17(日) 20:41:18
今晩は、1-710です
1-091姐さんの続きが来るまでの繋ぎでSSを投下させていただきたく!
前回、1月の絵茶会にて、彼等の仮住まいにて宴席にお迎えした皆様が
帰った後に、ウィルとエイシアはどうしたんだろうねwというネタから
妄想を拡げてみましたw
という事で、ネタ的には全くもって、1-091姐さんの繋ぎになってませんが、
よろしかったらどうぞ
それでは、以下、いつもどおりの属性表記の後にSSです
89
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−
:2013/02/17(日) 20:43:20
本スレ1-710です
うちの子(設定スレ1-036)のSSを書きましたので投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・めずらしくウィル一人称
・登場キャラクターは、ウィル(20歳)×エイシア(17歳)です
・ウィルとエイシアでの遣り取りがメインですが、1-091様のキャラ (本スレ1-866)とも勝手にクロス
・でも、牧先生が回想場面的要素でほんの少し、登場する位といったところ
・キャラ&設定が1-091様の公式設定から外れている可能性あり
・そして微エロ
こんな感じですが、よろしかったら、どうぞ
90
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−1/8
:2013/02/17(日) 20:46:01
朝もとっくに5時を回った。いや、6時近いといった方が正確か。
今は冬場なので、周囲は未だに薄暗いが、朝の気配とでもいうべき、静寂に満ちた気配が
辺りに満ちている。
つい先程まで、この高層アパートメントのメゾネットの一室で続いていた宴席の後片付け
と、いつもどおりの朝食の支度を含めた一通りの用事を終えて、俺は軽く溜息をついた。
カフェエプロンを外して、すぐ側の壁際のフックへとそれを引っかける。
たったそれだけの動作なんだが、その動作に合わせて、俺自身の黒く長い髪が肩から胸元
へと滑り落ちる。
後ろ側で軽く結っていてもこれだ。
正直、ここまで伸ばしているのは、自分でも鬱陶しいと思うのだが、これを切ると悲しそ
うな表情をする奴の顔が幾人か浮かぶので、簡単には切れない。
そんな風に意味のない事を考えながら、俺はキッチンを後にして、自分自身のベッドルー
ムへと向かった。
俺のベッドルームには、つい先程、2時間程前に酔いつぶれて、ひとしきり泣いてから眠
りについたエイシアがいる。
91
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−2/8
:2013/02/17(日) 20:48:19
あいつはここまで酒に弱くはなかった筈なんだが。
柳との件があって以来、あいつは未だに、不意に年端もいかない少年のように精神年齢を
退行させたかのような状態に陥る時がある。
特に今回は、牧や繊を招いてかなり長い時間、飲み明かしていた所為もあるのだろうが。
それに、「これだけ日本に長く滞在する事になったんだから、牧や繊、それにその他数名の
知り合いを招いて皆で食事をしたい」と言ったのは、酔いつぶれたエイシア本人と、シル
ヴィアだというのが、また芳しくない状況に拍車をかけていた気もする。
加えて、エイシアは何故か、牧には絶対の信頼を置いているようで、彼と接する際には、
何時も甘えにも似た情が幾分か入る。その事は充分に理解していたつもりだ。
だが、今回は酒が入っていた所為で、傍から見ていても、彼に迷惑だろうと思う程だった。
酒が入ってなければ、牧に対しても少々積極的に声を掛ける程度なんだが。
今回ばかりは、エイシア自身も後で思い出した際には、少々落ち込むんじゃないかと思う。
まあ、それも、あいつが思い出せばの話だが。
ただ、多分、あいつには、事の詳細を覚えているだけの余力はない。
なにしろ、一人じゃ眠れないと泣いて訴えたあいつに睡眠導入剤を飲ませた位だから。
92
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−3/8
:2013/02/17(日) 20:51:10
そんな奴の事を気遣いながら、俺はベッドルームのドアを静かに開けた。
俺の視線の先には、先程、この部屋を出た時とほぼ変わらない様子で、少し大きめのベッ
ドの上で、眠っているエイシアの様子が映る。
その様子を確認しながら、俺は未だに朝日がほんの少ししか差し込んでおらず、薄暗いま
まの部屋の中へと入り、そっとドアを閉めた。
それからベッドの方へと歩いていき、片膝を付くようにして、ベッドの上に身を乗り出し
た姿勢のままで、奴の身体の上に掛かるダウンフェザーのコンフォーターをそっと外す。
俺は自らの両腕で身体を支え、奴の身体の上に覆い被さるようにした姿勢のまま、その額
へと軽く口付けを落とした。
「……ん、……」
腕の下に組み敷くような体勢に置いていた奴の口元からは、むずかるような声があがる。
眠ってからそれ程は経っていないエイシアを起こすのは忍びなかったが、こいつがベッド
の真ん中で眠っている所為で、このままだと俺自身がこの場所で眠れなかったからだ。
93
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−4/8
:2013/02/17(日) 20:53:53
「エイシア、悪い、起きて」
「……ん、……ウィル……俺……」
暗がりの中で、アイスブルーの瞳を薄く開けたエイシアは、未だに何処かぼんやりとした
表情で俺の事を見つめていた。
「ごめんね。君の身体の位置を少し動かしたいんだ」
「……ん、」
ベッドに横たわったままの奴の背中の方へと手を差し入れ、そのまま抱き起こそうとした
俺の所作に従うように、エイシアも俺の背中へと手を廻してくる。
一度、奴の身体をそのまま横抱きにして抱え上げ、少し横に移した場所へと降ろしてから、
俺は再び声を掛けた。
「起こしてしまってごめん。もう良いよ」
「ウィル……俺……」
「何?」
俺がその場で、エイシアの隣に片肘を付いて横たわりながら、改めて奴の方に視線を向け
ると、その視線の先に写る彼の表情が明らかに憂いを帯びる。
恐らく、俺やアルにまた迷惑を掛けたと、自覚しての事なのだろう。
それは俺やアルにとっては、迷惑という程の事ではないのだが。
あの時以来、こいつが抱え込み、堪えてきた感情を想えば、この程度は全くの許容範囲だ。
94
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−5/8
:2013/02/17(日) 20:58:11
「……また、迷惑、かけた? ごめん……」
エイシアはアイスブルーの瞳から溢れるように涙を零して泣いていた。
こいつ自身は相変わらず、酒の所為とはいえ、そんな風に崩れる自分が赦せないのだろう。
無理もない。エイシア自身には、今までずっと、精神的な意味では一番タフだと、自他と
もに認められているという自負があったのだろうから。
だからこそ、こんなにも脆い一面が自分自身にもあった事が認められないのだろう。
「迷惑だなんて事は何も無かったよ。
ただ、いつもより、ほんの少し、君が可愛らしかっただけだ」
「……普通、それを迷惑っていうんじゃないか?」
俺が軽口を利くように返した言葉につられるように、目元を拭い、エイシアは少し微笑み
ながら、そう言った。
そんな風に、いつもどおりの気丈な様子を見せようとするエイシアの事が、その時の俺に
は何故かとても愛おしく思えた。
だから、俺は、その自分自身の感情に正直に、エイシアの身体を引き寄せ、抱きしめる。
95
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−6/8
:2013/02/17(日) 20:59:54
「……ん、ウィル、だめだ。もう、朝なんだろ」
「牧と繊はもう帰ったよ」
「ちが……皆、起きてくる……から」
奴の身体を俺が抱きしめた意図を察したように、当然ながらエイシアの口からはそれを拒
む声があがる。同時に、奴は俺の腕の中から逃げを打つように、軽く身を捩る。
それを赦さないように、俺はエイシアの身体を一層強く抱きすくめながら、奴の耳朶を甘
く噛んだ。途端に腕の中の奴の身体が小さく震えた。
「……っ! や、だ……声、抑えられない……」
「さっきは眠る直前まで、俺が欲しいって、言ってたくせに」
顔を横に叛けたまま、既に目元から涙を零して訴えるエイシアの耳元に、俺は囁くように
そう声をかけた。
それから、続けて奴の首筋へと短い口付けを落とし、一度、舌を這わせてから其処を軽く
噛んでやる。そうされるだけで、エイシアが酷く感じると知っているからだ。
「……ふ、あ、ぁっ! 本当に駄目……だから……」
そんな風に声を上げながら、エイシアが俺の背中へと自ら再び手を廻してきた事に応じる
ように、幾度か甘く噛み、舌を這わせ続けていた、奴の首筋を解放してやる。
直後にエイシアは、叛けていた顔を此方へと向けると、そのまま俺の肩口の辺りへと顔を
添える。
それを見届けてから、俺は片方の手で奴の脇腹の辺りを撫でるようにして、そっと触れた。
その瞬間に、エイシアの身体が先程よりも大きく跳ねた。
96
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−7/8
:2013/02/17(日) 21:01:46
「……んっ、あ!」
「本当は俺が欲しい?」
再び小さく声をあげたエイシアに対して、俺は短く、そう声をかける。
奴に対して、少々意地の悪い事をしたという自覚はある。
それでも、この時の俺は、あれ以来、そういう直接的な言葉を滅多に口にしなくなった、
こいつの気持ちを確認しておきたかった。だから、その感情に素直に従ったまでだ。
俺の声に応じるように、エイシアの方も、肩口に添わせていた顔を上げ、涙に濡れた顔で
此方側を見つめていた。
それからあまり間を置くことなく、エイシアは一言も発さずに俺の背中に廻した掌により
一層の力を入れながら、ただ小さく頷いた。
そうして、何時もと変わらない、強い意思を宿す瞳で此方の事を見つめていたエイシアの
唇へと、俺は軽く口付ける。
97
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 2−君と眠る−8/8
:2013/02/17(日) 21:03:02
「解った。君を試すような真似をして悪かった。もう少し眠ろうか」
「……でも、……後で起きたら……して……」
エイシアの小さな声に応じるように、俺はこいつに深く口付けた。
それを切っ掛けに、奴と俺は互いの唇を貪るように、口付けを交わし合った。
まるで、深い眠りに落ちる前に必要な儀式のように。
それから、ほんの少しの間を置いて、どちらからともなく唇を離すと、エイシアは、俺の
方へと更に身を寄せるように、彼自身の身体を此方へと預けてくる。
そんな所作を取ったエイシアの身体を腕の中に抱き留めたまま、俺は自由になる片方の腕
で、側に置いたまのコンフォーターを引き寄せた。
それをエイシアと自らの身体の上に掛け直してから、俺はその場で眠りに就いた。
再び俺等が起きた頃には、このメゾネットには、ほかに誰も居ないだろう。
愉しみはそれからだ。
【END】
98
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/17(日) 21:07:33
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→
>>88-98
)
今回、ウィル一人称の割には、何だが詰めが甘い感じが……
そして皆様、酔うと誰にでも構わず絡むエイシアさんに懲りずに
また彼等の仮住まいに遊びに来ていただけると幸いですw
そして1-091姐様、酔って泣き上戸になる古瀬さんとも、いつか絡ませて
いただきたい!と思っておりますw
桜井さんと古瀬さんのSS(
>>81-85
)の続きも心待ちにしていますww
ああ、本当に楽しみだ−www今後ともどうぞよろしくお願いします!
99
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/18(月) 03:19:55
ふたつもSSきてた嬉しい!お二人とも乙です!
>>81-85
こちらのキャラも掘り下げて下さるのを密かにお待ちしておりました!
牧さん繊さんも好きだけど、ハードな世界観のこちらもいいなー
古瀬さんのぶっとび具合がすごいw本番はどんだけ激しくなるのか…
しかも他カプも!気長に待ちます!個人的にはアスカ×ロイコ-painful-版
に今からドキドキです…
>>88-98
酔い潰れちゃったエイシアさんも可愛いけど、なんだかんだで彼の気を引きたいウィル様も
可愛いじゃないですかフフフ…別に先に起こさなくても移動させられるでしょう?
俺が欲しい?じゃなくて君が欲しいと素直に言っちゃいなYo
100
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/19(火) 20:55:46
>>99
1-710です
レスありがとうございます!(以下ちょい長文レス注意!)
ですねw結局、お前がエイシアを構いたかったんだろwみたいなw
でも、きっと、後でエイシアに問い詰めらても、
「え、どうせ起こす事になるんだから、先に声をかけたが良いと思っただけだよ」
「そうじゃなくて……それに連れてく場所が違うから! 何で俺の部屋じゃないんだよ!
それに、あの状況じゃ、俺には頷く以外、できる事なんてないだろ……」
「君の部屋はアルの部屋の隣だけど。その方が良かった?
あと、あの時、君は、頷く以外の選択肢も欲しかったわけだ
(もう少し君を焦らす事も出来たんだけどね……?)」
「……っ!! 解りました。もう良いよ、俺が悪かった……」
「解ってくれれば良いんだ」
なんて感じの遣り取りが繰り広げられる事になりそうですw
姐さん、またも妄想の拡がるレスをありがとうww
101
:
1-091
:2013/02/21(木) 22:34:32
>>81-85
の続きです。
以下、注意事項
※エロのみ
※ほんのり拘束プレイあり
※微少の暴力・出血・傷痕表現あり
※まだ途中
102
:
St. Valentine's day -a little bitter- 1/3
:2013/02/21(木) 22:35:23
古瀬を脇に抱え、引き摺るようにして隣の応接室へ運んだ。
扉を閉めると同時に、自立しようとも抵抗しようともせずただされるがままの身体を床へ放り投げる程度には、腹が立っているらしい。
「……広志、お前の――そーゆーところ、大好きだよ」
望んだ通りの暴力を与えてくれるところが。それを与えてくれた本人は決して望んではいないところが。
自分を見下ろす桜井の表情にわずかな苦みを見て取って、古瀬は思わずそう、口に出していた。
隠す気のない毒を孕ませて。
自分に湧く疼きは、物理的な身体の痛みのせいにして。
「――透――」
物理的にも精神的にも、歩み寄るのはいつも桜井の方から。
「あ――待て、コンタクト落とした」
重そうに身体を起こし、近付こうとする桜井を片手で制すと、床の上を這い出した。
「今、明かりつけるから」
入り口の方へ向かおうとする足元に、古瀬の手が絡んだ。
「――やっぱいいわ。明日ちゃんと探しとけよ?」
下衣の裾を掴んでいた手が、そのまま探りながら上へ移動する。
縋るような形で両手を桜井の腰に伸ばし、ベルトを外す。
そして、それを桜井へ差し出して、言った。
「縛る?」
一応は伺っているものの、拒否することを許さない語気を孕んでいた。
言われるままに桜井は自分のベルトを受け取ると、古瀬の両手を彼の頭上で固く縛った。
縛り上げられたままの体勢で、身体を桜井の腰へ預け、顔を股間へ埋めた。
歯を立てて器用にボタンを外し、ファスナーをおろす。
下着の上から舌を這わせ、舐め上げる。
まだ反応すらしていない桜井の性器は、それだけでも存在を示していた。
拘束されたままの両手は、桜井のシャツを握り締めている。
唇と舌先で、しばらくは布越しに愛撫を加えていたが、やがて中の性器が窮屈そうに形を変えると、
唾液と先走りで濡れそぼった下着を噛んで、ずり下ろした。
前歯が敏感な部分に触れたのか、ほんの僅か、桜井の身体が硬直した。
それでも怒張したまま勢い良く飛び出し、古瀬の頬を弾く。
103
:
St. Valentine's day -a little bitter- 2/3
:2013/02/21(木) 22:36:19
ともすれば怯みそうになるほどの、大きさ。
それを気に留める様子もなく、夢中で頬張った。
根元からゆっくりと裏筋に舌を絡ませ、じゅぷじゅぷと恥ずかしげもなく、美味そうに舐め上げる。
水音と、時折洩れる喘ぐような二人の吐息だけが、室内に聞こえている。
「……お前さ、ウチの店の誰よりも上手いよ」
頭上から、皮肉めいた切なげな桜井の呟きが聞こえたが、それに構うことなく、喉の奥まで呑み込んだ。
体積を増した性器は、容赦なく古瀬の口腔内を犯している。溢れる唾液と先走りで口元が濡れ光る。
静かに身体の脇に垂らしていただけの桜井の腕が、不意に古瀬の前髪を掴み、顔を上げさせると、覆われていた右目が現れた。
眼球ごとぐちゃぐちゃに引き攣れた、咬み痕。視力はほとんど無くなっているが、涙を流す機能は損われてはいないらしい。
今も桜井の性器を喉奥深くに納めているための、生理的な涙が滲んでいた。
「――透」
射精が近いことを、その声音と動作、含んだ性器の脈動で察し、鈴口の先端を一層強く吸った。
「――ちょ、透、出る……!」
そう告げる桜井へ、古瀬は一度頷くだけで、吐き出そうとしない。
性器を咥え込んだまま、吐き出された精液を嚥下する。
そのすべてを飲み干すことなど、当然かなうはずもなく、口の端から垂れ流された。
「……ひッでー顔――」
桜井が苦笑する。
ようやく口から性器を吐き出し、首を横に振って桜井の手から逃れると、肩口で口元を拭った。
「早えな」
口を大きく開いたり引き結んだりと、顎の調子を確かめながら、一言告げた。
「あんまり保たすとお前のお口が疲れるだけだろ?」
「お気遣いどーも。――で?お前は、いつまで突っ立ったままなんだ?
チンポ出しっ放しで、間抜けだと思わね?」
口淫の最中、握られっ放しだったシャツはすっかり皺になっていた。その裾が下へ引っ張られる。
それを合図にして、古瀬は桜井に背を向けそのまま突っ伏した。
104
:
St. Valentine's day -a little bitter- 3/3
:2013/02/21(木) 22:36:55
「脱がしてー」
前方へ投げ出した腕に顔を埋めながら、子供のようにねだる。
膝の上に桜井の体重を感じると、床に手を付いて上半身を持ち上げ、そのまま肩越しに桜井を見上げる。
「はーやーくー」
剥ぎ取られることを求めて腰を揺らす。
「こら、あんまり悶えるな」
あやすような、慰撫するような、柔らかな手つきで古瀬の腰を撫で擦る。
そのまま右手を腹の下へ潜らせ、ベルトを外すと、下衣をずり下ろし臀部を剥き出しにした。
下着はもともと付けていない。学生の頃からそうだった。
古瀬にそう習慣付けさせたのは、他でもなく桜井自身に由来するものなのだが、今では後悔しかしていない。
脱がすたびに口の中に苦味が広がる。
「濡らすもんなんか――無えからな」
「いらねーよ」
少し小ぶりだが形のよい尻を押し広げ、谷間に沈んでいる肛門に両の親指を差し込む。
すっかり雄蕊を受け入れることに慣れきったそこは、すんなりと呑み込んでみせた。
「ン、――」
中で指が蠢くたび、鼻にかかった甘い声が洩れる。
「……そんな前振り、いらねーから――」
ずっと桜井の方を見上げていた顔を下げる。額を床に擦り付け、熱を増した声で求めた。
「早く、突っ込んで」
言われるまま、名残惜しげに指を引き抜くと、もう一度首をもたげた性器を押し当て、そのまま強引に捩じ込む。
「ん――ッ、あ…、ッあ、ん、――ッ」
腹の奥深くまで侵入され、容赦なく内臓を揺さぶられる。
下腹部から突き上げてくる、浮遊感と吐き気。その後じわじわと押し寄せる快感。
「――も、っと、広志、もっと……」
声を出すことを恥じ入って厭うほどの、貞淑さは持ち合わせていない。
絶頂が近付くほどに高く擦れる声を、あられもなく室内に響かせた。
強く穿たれるたび身体が前後に揺れる。
先ほど机に打ち付けた際の怪我だろうか、毛足の長い絨毯に摩擦され、左即頭部にピリとした刺激が走る。
これが苦痛なのか快感なのか、わからない。あるいは、その両方なのか。
もどかしく、不自由な両手を引き寄せ、傷跡に爪を立てた。
こんなことを考えている余裕などなくなるくらいに、歯止めなく乱して欲しかった。
105
:
1-091
:2013/02/21(木) 23:09:23
とりあえずエロ部終了、事後部で最後です、すみませんがもう少しだけおつきあいください。
念のため、本編タグ
>>101-104
>>86
「あー……犯り殺されてーなー」くらいに思っているので、存分にドゾー!
広志の懐の深さは無限大なので、わがままなほどかわいいと思ってくれています
報われないけどなwwwwスマヌ
>>87
サーセン、またしても半端にブッタ切ってしまいまして、ほんとにサーセン
しかもコピペミス発見したし重ね重ねすみません、恥ずかしいwww
もうすこし、おまちください……
>>99
本番、そんなに激しくなかったですね(´・ω・`)
そしてこっちがpainful版でもいい気がしてきしましたがpainfulってそもそもチョコ関係NEEE
初心を忘れて違うイベントになりそうなww
>>88-98
本日の検索ワード「コンフォーター」……セレブ感が上昇した!
声抑える必要なんてないよ、エイシアさん!!弱ってるエイシアさんかわいいな……二日酔い大丈夫?
ウィル様が、呑んだ次の日に無性に飲みたくなるしじみの味噌汁的な何かを作ってくれるんだろうか……!?
そして誰もいなくなってからのお楽しみも楽しみにします!
古瀬周辺に、泣き顔見た時に「もっと泣かせてやりてー」と思うS攻め様がいないので、楽しみですww
多分酔うと口だけ「イヤイヤヤダヤダ」言い出すと思います、口だけ
そして、未成年者は守る!一応警察なので一応……
106
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/23(土) 19:10:43
>>101-105
1-710です、拝読いたしました−!うちの子達よりも関係が断然大人やww
欲望に素直な事って、大事なことよねww(以下ちょい長文レス注意!)
そして、エイシアは「声とか……シルヴィアにばれるのは絶対嫌だ!」
と申しておりますw
ちなみに、彼の方も、「爪……立てたくないから……手、縛って……」
とか言わせようかとも思ってましたw
なもんで、エイシアと古瀬さんは以外と気が合うような気もしますw
あと、ウィルには、殺すなって、いう制限事項付きで、半分、仕事的な
エピソードで古瀬さんに絡むとかはありかしら??なんて思ってますw
――こんな奴(古瀬)が機密事項とか知り得てる筈なんてないのに、
なんで俺のところに、こいつを墜とせとか、そんな仕事が来るんだ……
とかねw
かたちにするペースが全くと言って良い程、追いつきませんが、妄想
だけは色々と止まらないww
桜井さんと古瀬さんの続きのエピソードも楽しみにしておりますwww
107
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/24(日) 23:36:44
>>101-105
本番!本番!
慣らさずいける古瀬様すごいですどんだけの男性をいただいてきたのでしょうか
そしてどんな我侭にも付き合う大人な桜井さんかっこいい…!
こんなお頭なら部下もオラオラとついてくるんでしょうね
続きも待ってます!
108
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/25(月) 22:40:34
>>106
そうだ、なぜ声を出させないためにウィル様は指を突っ込まなかったのか……!
もしくはシーツ噛ます。
エイシアさんもなかなかMですよねww
ウィル様は拷問もしてくれる……!?
>>107
特定3名(桜井・上原・行き付けの美容師さん)+不特定多数(行きずり)
古「女じゃねんだから慣らす必要ももゴム付ける必要も無えよ」と。
次回、「桜井、コンビニチョコを買い占める」の巻まで少々お待ちくださいmm
109
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/26(火) 00:00:12
>>108
1-710です
連レスすまぬ! 行き付けの美容師さん だと……!! 気になるw気になるwww
そして、続きも楽しみにしておりますwww
ウィルは本気でエイシアに嫌われるのは嫌だからwとことんまで無理強いは出来ないんだと思いますw
お前も自分が気に掛けてる人に対しては結構、甘いじゃないかw人の事、言えませんよ!!みたいなw
エイシアの方は「だから、Mじゃないから!!」と申しておりますw
こちらも説得力に欠けるよなww
エイシアはMとしての心得を古瀬さんから学ぶと良いよ!!と、真面目に思いますwww
姐さん、いつも妄想の拡がるレスをくださってありがとうございます!
110
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/26(火) 21:43:34
横槍レス失礼します
>>108
古瀬さんを掘った方々に奥村さんが入っていない事に、
色々妄想が働いてニヤニヤ…奥村さん超がんがれ!
古瀬さんのハッピーエンドルートは貴方に掛かってるぞ!
>>109
非情な?キャラが大事な子には甘いとか最高じゃないですかー><
自称MじゃないM?といい、多面性のあるキャラ大好きです萌へ
111
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/26(火) 22:05:42
1-510です
先日の絵茶会で現パロネタに滾った!ので、
現パロ自キャラ4名描いてみたのをロダに投下してみました
・イーグル@工事現場の人
・グレン@職業不明
・シエン@学生くさいフレッシュリーマン
・カイ@シエンの先輩リーマン
…という感じになってます
描いてて思ったけどコイツら絶対日本人じゃないw
112
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/26(火) 22:09:50
>>111
URL張り忘れた!
http://download2.getuploader.com/g/orimoe/64/genparo.jpg
失礼しましたー |彡 サッ
113
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/27(水) 20:50:16
>>120
UP乙です!
真ん中の二人がまだまだ青春!な感じで可愛いww
手前の二人は、工事現場近くの公園のベンチでコンビニ弁当広げてるところで、
愛犬と散歩中の御方と出会うのかしら……ww
現代パロいいよね!私も妄想が止まらないです…
1-200様のお子のイラストも待ってますよ−!楽しみ−!
114
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/27(水) 23:20:28
連投ごめん
今更、アンカーミスに気付きました!!
正しくは
>>111-112
でした! 姐さん、素敵な萌えをありがとうww
115
:
オリキャラと名無しさん
:2013/02/28(木) 00:45:04
>>111
なんだか知らないけど不機嫌そうなイーグルさんイイwそして似合いすぎw小道具もイイwww
昼時の公園か何かで、リーマン二人は仲良くランチでもしてたのかしら
ファンタジー成分無しの企業戦士モノ妄想めちゃ楽しいw
116
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/01(金) 20:46:05
>>113
>>115
レスありがとうです嬉しい嬉しい…
仰るとおり公園か何かのイメージということでw
背景描くのを潔く諦めすぎたので、後日小ネタSSでも書こうと思います…!
イーグルが不機嫌な理由もそこに詰めますw
現パロ良いよね!
お二人の妄想も具現化しようず!
117
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/02(土) 22:40:58
>>116
拝見しましたあああリーマンな二人!
赤鶏、ファンタジー版では暑苦しいけどスーツ着せると爽やかだw
るーへはなんだか新入社員のごとく初々しい感じがして可愛い!
そして国籍不明どころではない謎感が際立ちますねw
しっかり保存させていただきました(もちろん個人的に眺めてニヤニヤするだけです)
本当にありがとうございます!小ネタSSもみかん食べながら待ってます!
118
:
1-091
:2013/03/03(日) 03:28:32
1-091です
>>81-84
>>101-104
の続きで、ようやく最後です
※エロあり
※微少の暴力・出血・傷痕表現あり
※中出し汁舐めあり
※モブ姦未遂あり
119
:
:St. Valentine's day -a little bitter- 1/5
:2013/03/03(日) 03:29:25
下部で繋がったまま身体をぴったりと合わせ、余裕の無くなった桜井の吐息が、古瀬の首筋をくすぐった。
アルコールの甘い匂いに、少しだけ眩暈がする。
汗で張り付いた少し長めの襟足を唇で寄せ、現れたうなじに舌を這わせ歯を立てる。
桜井の身体の下で、一回り華奢な古瀬の身体が僅かに跳ねた。
中がきゅっと締められ、桜井の性器を刺激した。
呼吸とともに、腰の動きも激しくなる。抜いては突き上げるたび、肉のぶつかる音が聞こえている。
結合箇所が強烈に熱を生み、二人の身体を追い込んでいった。
「――透――」
何度も何度も名を呼んでは、腰を回す。
それに呼応するように、古瀬の小さく強張った肩が小刻みに震えている。
桜井は右手を古瀬の下腹部へ潜らせ、萎えたままの性器を握った。
勃起機能障害なのはわかってはいるが、揉みしだいてやると、痛みに刺激されるのか古瀬の背中が快感に波打つ。
「――っふ……ん、ンぁっ……、っ――」
蕩けそうな、甘い声が上がり、引き攣った爪先が床をなぞる。
直腸の内部で、桜井の性器が大きく爆ぜた。
溢れる精液を奥深くまで流し込むように、腸壁に擦り付けるように、腰を深く突き入れる。
――まるで、マーキングだな――
自分のものには決してならないと、わかりきっているのに。
そんな自分が滑稽に思えて、桜井の口から思わず失笑が漏れてしまう。
その気配を感じてか、古瀬は顔を上げ、桜井を見遣る。
「――あまりに早漏で自嘲してんのか?」
「誰のせいだよ」
「名器ですみませんね」
少し疲れた声で不貞腐れる古瀬を、桜井は愛おしいと思った。
120
:
:St. Valentine's day -a little bitter- 1/5
:2013/03/03(日) 03:30:06
行為の際、古瀬は失神するまで責められることを望む。
桜井は殊更自分に対してはその要望が強いように感じていた。
望むままに苛烈な交接をしても構わないのだが、何度も指摘されたように、今日は自分の身体が保たなかった。
ここへ戻ってくるまでに大量に摂取したアルコールのせいだとは思うが。
意識は冴えているのに、身体はどうやら思い通りにはならないようだ。
満足させてやれなかったことを悔やむ気持ちも無いわけではないが、不満気な顔を見るのも嫌いではなかった。
頬を撫でてやりたいとも思ったが、そんな扱いを古瀬が望む訳もなく、ますます機嫌を損ねさせるだけだと知っている。
伸びかけた右手を押しとどめ、その代わりに未だ繋がったままの場所を撫でる。
そこから性器を引き抜くと、中に出された精液が溢れ、桜井と古瀬の間に糸を引いていた。
それを指で拭い、更には中のものを穿り出し、古瀬の口元に運ぶ。赤い舌が丁寧に舐めとっていく。
指に付いた精液が無くなると、少し物足りなさそうに、桜井の指をしゃぶった。
「あんまり舐めるな。ふやける」
子供みたいに甘えるような仕種をもっと見ていたいところもあるが、名残惜しげに絡み付いてくる舌と唇から抜き取った。
そして自身の衣服を整え、床の上に胡坐を組んで座る。その膝を枕にして、古瀬が横になる。
「透、悪い。そこの灰皿取ってくれ」
「ん――」
いささかだるそうに返事をし、古瀬はちょうど足元にあるテーブルの上に足を上げ、乗っていた灰皿を蹴り落とした。
溜まっていた灰を散らしながら、重く転がる。
苦笑しながら、桜井は自分の方へ転がってきた灰皿を拾った。
「……悪かったよ。――それ、付けっ放しだったな」
拘束されたままの古瀬の両手を差し出すように促し、ベルトを外す。その時に触れた指先の冷たさに、ぞっとした。
暗がりでよく見えないが、手首にはおそらく索痕が痣になり残っているのだろう。
開放され血が通い始めた掌に、体温が戻るのを確かめるまで手を離せなかった。
が、労わるようなその手つきを嫌ってか、古瀬の手が逃げていく。
未練がましく宙を掴んでいるわけにもいかず、桜井は右手を上着の内ポケットに差し入れ、煙草とライターを取り出した。
一本だけを咥え、火を点ける。
曲線的で芸術品のようなライターが着火する様を、古瀬はやや眠たげな目で見ていた。
121
:
:St. Valentine's day -a little bitter- 3/5
:2013/03/03(日) 03:30:43
古瀬も煙草は嗜む方だが、ライターに拘りは持たない。火さえ付けばマッチでも100円ライターでもなんでもよかった。
ただ、桜井の持つライターを見ているのは好きだった。
それほど高価な物ではないのだが、古瀬が気に入っている様子を見て取って、桜井も長いこと愛用している。
不意に、古瀬の顔を見つめていた桜井が首を傾げ、左のこめかみに手を伸ばしてきた。血が乾いてこびり付いている。
「どした、ここ。怪我でもしたのか?」
撫でる桜井の手を振り払い、古瀬は自分の袖口で拭い取った。
「なんでもねーよ。
なあ、俺にもちょうだい」
両手を伸ばし桜井の頬を引き寄せ、火の点いた煙草ごと、口元に噛み付いた。
口腔内に熱を持ったままの灰がこぼれ、鈍い痺れが広がった。
咽てしまうまで煙を呑み込みたかったが、急に古瀬が眉をひそめ、唇を離す。
そして、桜井の持っていた灰皿に、火の消えてしまった煙草を吐き出した。
「――酒臭い」
上体を起こし、桜井の胸に顔を埋める。
そのまま嘔吐するのかと思い、桜井は古瀬の背中を擦ってやったが、どうやらそこまで気分が悪いわけではないらしい。
呼吸を整える程度で終わった。布越しに感じる古瀬の息が熱い。
「……広志……チョコ食いたい、チョコレート。中に何も入ってないやつ。甘いの」
「わかった。コンビニ行ってくるから、ちょっと待ってろ」
そっと古瀬の身体を抱き、床に置いた。その形のまま身動きもせず、静かに横になっている。
眠いのかもしれないと、桜井は思った。帰ってくる頃には眠っているのだろう、と。
暗いままの応接室を出ると、明かるさに一瞬だけ目が眩んだ。
残っていたのは斎藤一人だけだった。斎藤が帰らせたのだろう。
「頭……あの人残してどこ行くんですか……!」
桜井が一人で出てきたことを訝しんで、斎藤が近寄る。
「コンビニ行ってくるだけだ」
「そんなの俺行きますよ……!」
「俺が行きたいんだよ、行かせろ。
疲れきった体でしがみついてきて、『チョコ食わせて』って言うんだぜ?……かわいいだろ」
「……はぁ――。頭、幹部会の方は――」
「ちょうど、抜け出す理由が欲しかったところだ。
透、寝てると思うから。安心しろ」
122
:
:St. Valentine's day -a little bitter- 4/5
:2013/03/03(日) 03:31:29
両手に白い袋を大量にぶら下げ、桜井が事務所に戻ってきたのは15分後のことだった。
そう急ぐ必要はないと思っていたのだが、自然と足が速まった。
「――斎藤、悪い、そこ開けてくれ」
「また、ずいぶんと買い込みましたね……」
「お前にもひとつやるよ」
そんな他愛のないことを話しながら、応接室のドアが開けられた。
床に荷物を置き、室内の照明を点灯させる。
「斎藤、悪いが、もう少し残っててくれ」
「はい」
その返事を聞いて、桜井は静かに扉を閉めた。
室内では、古瀬の身体が出る前と変わらない姿勢のまま、横たわっていた。規則正しく肩が上下している。
その横に腰を落とし、ビニール袋の中から包装された箱を取り出した。
世間ではバレンタインデーということで、きれいにラッピングされたチョコレートが店頭を飾っていた。
無造作にリボンや包装紙を破り、箱の中から小さなトリュフを一粒摘み、口に放る。
「……甘え……」
甘さに辟易し、それをかき消すように煙草を吸った。
吸い終わると、古瀬の右足に絡まったままの下衣を整え、再び自分の胡坐を枕にして古瀬を寝かせた。
深く寝入っているのだろう、目覚める気配はない。
静かにシャツのボタンを掛けながら、大きくため息をついた。
古瀬の右肩から左腿にかけて、袈裟懸けに斬られたかのような傷跡がある。
この傷跡を、なるべく視界に入れないようにしていた。
かつて、自分が付けさせた傷だった。それも古瀬自身の手で。
――お前らに犯られてから、死のうと思った――
高校を卒業すると同時に、古瀬をレイプした。正確には、しようとした。
未遂で終わった。ただ、その直後、実際に強姦されたのだ。古瀬の父親を殺害した、何者かによって。
ただ、古瀬の記憶はとても混乱していて、自分を犯したのは桜井たちだと信じていた。
桜井も敢えてそれを否定することはしなかった。
彼の部屋で暴行し、抵抗され、家を追い出され、戻った時には目を覆いたくなるほどの惨状が広がっていた。
古瀬があらゆるものを失った、その切欠を作ったのは、紛れもなく自分だという自覚があったからだ。
それ故に、傷跡を見るのは苦しい。
123
:
:St. Valentine's day -a little bitter- 5/5
:2013/03/03(日) 03:32:18
彼が行為の際に後背位を好むのは、桜井にとっても好都合だった。自然と、見なくても済む。
もう一度深く息を吐いて、古瀬の左手を握った。
「自業自得だって、わかっちゃいるが……」
握っていた指が、ピク、と動くのを感じた。
古瀬の顔を見遣ると、まだ眠そうな目を数度ゆっくりと瞬きさせて、桜井を見ている。
起こしてしまったらしい。
「どした?」
思いのほか、優しく甘い声音が出てしまい、内心失笑する。
こんな声など、求められていない。
「……何ひとりで喋ってんだ?――お前こそどうした」
「起こして悪かったな。もう少し寝てろ」
指先で、古瀬の頬を撫で上げる。猫のように、目を細め桜井を見上げる。
微睡んでいる古瀬は幾分、丸くなる。桜井はこの一時が好きだった。
「――ぁ……いや、帰るわ。邪魔したな」
そう言って、上体を起こす。
が、立ち上がるまではいかず、桜井に凭れ掛かった。
「斎藤に送らせる。
ああ、そうだ、チョコ買ってきたから。それも持ってけ」
桜井がコンビニ袋の山を顎で示した。
「――半分でいい」
斎藤が車を回し、その中に古瀬とコート、コンビニ袋4袋を詰め込んだのは30分前。
古瀬の自宅の鍵は、予め桜井が斎藤に手渡しした。
「この辺に捨てといてくれていいから……」
ゴミ置き場の前や玄関の前で、古瀬は斎藤の背中からそう告げた。
「……ちゃんと部屋まで運ぶように言われてますから」
ベッドの上に古瀬の身体を下ろすと、軽くなったのは肩だけではなかった。
「――やってく?」
去ろうとした斎藤の裾を、古瀬の指が掴む。
「……自分、男と寝る趣味無いっすから」
「あ――そう」
そのまま指は外され、布団の上に落ちた。
「――鍵、外から掛けておきますから」
翌朝、携帯電話がメールの着信を告げ、古瀬は目を覚ました。
『電話出られなくてすまん。レンズ見つかりましたが、破れてる。お前の壊したドアとイーブンということで(´人`*)』
「…………」
なんとも言えない苛つきを覚え、そのまま削除し、再び枕に顔を埋めた。
124
:
1-091 幻の2/5
:2013/03/03(日) 03:50:06
以上で、バレンタインデー2013桜井×古瀬編終了です。
意外と長くなってしまいましたが、最後までおつきあいくださった方々ありがとうございます。
念のため本編タグ
>>118-123
広志の使ってるライターは「ロンソン バンジョー 黒ハイプレート」でggrば出てくるやつです。
そして最後のメール文書いてる時に、○○ならこんな文面だろうなーというのを妄想してちょっと楽しくなりましたww
古瀬は件名だけで会話、本文なし。
>>109
美容師さんは傷跡フェチ!
そして、二人とも自覚したほうがラクになれるとも思うのですが、揺れ動く男心も萌えるので、無自覚も美味ww
>>110
奥村さんの役目はお清め係です!
>>111-112
>>116
イーグルさんの似合いっぷりパネェこの鉄筋=大剣ですか!
ヤカンもわんこが懐いてるっぽいのもリーマン二人のやり取りも芸が細かくてニヤニヤしましたww
そして、るー様にセクハラして涙目で「……不潔です!」と言われたい同意。
アレスさんのスーパー攻め様の香りがはんぱない……!
125
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/03(日) 21:35:36
>>118-124
1-710です
投下乙です!拝読いたしましたー!
通しで読むと、エロさがパネェwww素晴らしすぎwww(以下、ちょい長文レス注意!)
古瀬さん、チョコレートをわざわざ買いに行かせておいて、結局、食べてないですよ!
H以外はドSな訳ですね……さすがやww
さらに、もしかして、桜井さんには舐めてもらえない傷を美容師さんには、舐めてもらうんですか!!
気になるw気になるw
そして、桜井さんのメールも可愛いww
うちの子達はメールを殆ど使わないか、用件のみ書く子ばかりなので、桜井さんのギャップに萌えましたwww
それにしても、同じような体位でも、エイシアさんとは大人っぽさとエロさがこうも違うものかとww
エイシアさんには、古瀬さんに師事して真摯に一から色々と学び直してもらいたいと思いますw
姐さん、素晴らしい萌えをありがとうwww
126
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/04(月) 00:43:06
>>118-124
読ませていただきました!乙です!エロ描写濃厚でウホウホでしたごちそうさまです!
古瀬さん、ぬこみたいで可愛い…wけど過去もお頭とのすれちがいも悲しい…
言い訳しないお頭はほんと男前…そしていい男はライターひとつとってもかっこいいのだw
その男前様がコンビニでバレンタインチョコを買占めwww
店員さんはきっと( ´д)(д` ) …??って感じだったんだろうなw
メールはかわいいしwww
ファンタジーが多い中この世界観は貴重!複雑な人間関係も気になるし、
今後もぜひ続けてほしいです!
他カップルのバレンタインデーも待ってます!
127
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/04(月) 20:31:16
>>118-124
投下乙ですー拝読いたしました!
桜井さん、ただ古瀬さんを優しく甘やかしてあげたいんだろうなー
本人以外にはさらっとノロけるのがまた切ない…
そしてチョコ大量買いとメールにギャップ萌えwww
奥村さん派だったけど、桜井さんもイイなぁ…!
今後も掘り下げられるの希望です、気長に待たせてもらいます!
128
:
設定スレ 1-036
:2013/03/04(月) 21:54:25
設定スレ 1-036
今晩は、1-710です
1-200様の新しいお子(設定スレ2-014)のシンさんのSSを
創作物スレ2-034に追記させていただきましたが、
更に妄想の勢いが止まらず、続きの台詞SSを書きましたw
今回のSSは上記の先に追記したSSのストーリーを踏まえていただかないと
ネタが成立しない代物なので、このスレに属性表記のみを告知してwikiに本文
を直接UPする方式を採りたいと思います
そんな感じで恐縮ですが、この後で本文をwikiに直接アップしますので、
よろしかったらどうぞ
以下、属性表記です
↓
129
:
−CROSS OVER AT A LATER TIME−君の幸せを希う−
:2013/03/04(月) 21:56:16
本スレ1-710です。
1-200様(設定スレ2-014)との共通設定で、うちの子(設定スレ1-036)の台詞SSを書き上
げましたのでお知らせします
以下、属性表記です
・そんな描写は殆どないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・創作物スレ2-34の【03】シン(CSC_01b) からの続きになりますので、
こちらを読んでいただいてからの方が良いかも
・台詞のみでのネタ的SSです!そして、無駄に長いよ!
・登場キャラクターは、シルヴィア(16歳)、ウィル(20歳)です
・シルヴィアとウィルでの遣り取りがメインですが、
1-200様のキャラ(設定スレ2-014)、1-091様のキャラ (本スレ1-866)とも勝手にク
ロス
・でも、皆様、二人の会話の中でほんの少し、登場する位といったところ
・キャラ&設定が1-091様、1-200様の公式設定から外れている可能性あり
・そしてエロなし
こんな感じですが、よろしかったら、どうぞ
130
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/04(月) 22:30:50
うわ、属性表記の改行が途中でずれてますね……毎度本当に申し訳ない……orz
以下、台詞SSの補足的コメント等々です
よろしかったらどうぞ(今回のSSUPのお知らせのタグ→
>>128-130
)
↓
さてさて、しーさんは、シンさんと逢った事をウィルに最初に相談するわけだねw
というネタですw
そして、ウィルの台詞が少々説明くさいけどw新しいお子達ももう少し絡みやすい
ようにしてみたwという感じですw
あと、しーさんとエイシアには、いつぞやの絵茶のネタを引っ張って、学校に
通ってもらうことにしましたww
きっと、彼等以外の転入生も受け入れてくれる門徒の広い学校だと思いますwので、
更なる転入生をお待ちしておりますよ−!
新たな学園ネタにも繋がってくれると良いな−wwwと思っておりますwww
今後ともどうぞよろしくお願いしますww
131
:
1-091
:2013/03/06(水) 23:51:30
>>125
児童福祉法に則って、エイシアさんがエロい目にあってると、一応は止めに入るんじゃないかと……!
あ、でも外国人は管轄外か?wwなれば、ドMの心得から……!広志もわりとM気質だったから、先生たくさんいるわww
美容師さんとの初えろいこともいつか書きたいとも思っております、思うだけ!
>>126
現パロがとても楽しそうだったので、逆にこいつらをファンタジー界に輸出しよう!と思い、妄想してみましたが、
私に空想力が足りなくておかしなことにしかなりませんでしたwwファンタジーってみんなどうやって考えてるの……!
残ったチョコどうしよう(´・ω・`*)←居残り広志
>>127
いつか、奥村との気持ちのすれ違いも書けたらいいなとも思っておりますが、思っているだけなので、いつになるやら!!
潔癖症×ド淫乱って萌えるんですがいざ絡ませようとなると道のりが遠いww二人ともガンガレww
頭ののろけを聞かされた他に残ったチョコレート食わされる部下は胃に穴が開きそうです。
>>129-130
読みました!
しーさんがしっかりお兄ちゃんや……!
そしてあらゆる面で天使や……汚されないで真っ白でいてほしい!!
そんなしーさまにもちゃっかりキスするウィル様歪みねえ……!
学園の初等部に、長生きしてる割には教育を受けさせて貰えなかった人外は編入できますか?
住民票も戸籍も学力もないけどww
132
:
1-510
:2013/03/08(金) 21:20:40
こんばんは、1-510です
自キャラで現パロ小話書いてみました!ので投下させていただきます
絵にはしてないですが、とりあえず1-510ザック×ヴォルグで、
レンタルビデオ屋の店員×変な客となってますw
元設定でまだ書いてないのにね!現パロの書きやすさは異常!
伏字は多いですが注意書きは特にない生温い仕様です、宜しければどぞー
133
:
レンタルビデオ屋のバイト(ザック)×変な客(ヴォルグ) 1/3
:2013/03/08(金) 21:21:57
ザックは、全国にチェーン展開している某レンタルビデオ屋でアルバイトをしている大学生だ。
とはいえ、映画はほとんど見ないし、音楽にも興味は無い。
更に言うと、愛想を振りまくのも苦手なので、完全に向いていないと自分で思っている。
が、時給が良い。
勤務時間も、学業との両立に都合が良い。
そこに釣られた。
頼れる肉親のいない、いわゆる苦学生であるザックは、将来の生活の為に勉強し、今の生活の為にバイトをする。
ひたすら淡々と過ぎる日々。
つまんねー奴、とバイト仲間は言う。
面白さで飯が食えるか、とザックは思う。
そんなザックだが最近、少し気になっている事がある。
気になっている人がいる、と言ってもいい。
毎週木曜0時頃、DVDを一本借り、一本返して帰る客。
20代と思われる男性客だ。
随分と人目を引く容姿をしている。
それは彼が俗に言う美男子である、ということもあったが、それよりも何よりも、彼の服装に起因した。
いつも黒スーツに黒ネクタイ…喪服、を着ているのだ。
深夜に喪服で出歩く人間など、そうそういない。
ましてや、レンタルビデオ店ではまぁ見ない。
なのでザックも、おや、と彼の姿を気に留めた。
葬式帰りにしては遅い時間帯、葬儀屋か何かだろうかと想像をしつつレジにて待ち受けた。
怜悧に整った顔、どこか物憂げな雰囲気。
辛気臭い、小難しい映画でも借りていくのだろうと思ったのだが。
……彼が借りて行ったのは「となりのト●ロ」だった。
あまり映画を見ないザックも流石に知っている。
ちょっとした衝撃が走った。
以来、何となくザックは彼が借りていく映画を毎週チェックしてしまっている。
彼が来店すると、ザックはついつい目で追う。
彼はいつも、静かな足取りで迷うことなく同じ棚に向かう。
彼が借りる映画には、規則性があった。
というか、ぶっちゃけジ●リ作品ばかりだった。
ナ●シカ、ラ●ュタ、魔●宅…
いつも無表情かつ無言で、会員カードとDVDをレジに差し出すだけの彼。
どんな顔で観賞しているのだろう。
いつも陰鬱そうに伏せられているあの目が、輝いたり濡れたりする事はあるのだろうか。
気にし始めると、止まらない。
「…好きなんスか?ジ●リ」
ザックは、会計の際に何気なくを装って声を掛けてみた。
彼は小首を傾げて、ほんの少し頷いた。
その、外見に似合わずあどけない様な仕草が、ザックには何だかツボだった。
顔が熱くなるのを自覚しつつ、去り行く彼の後姿をいつまでも眺める。
また来週。
心の中で、呟く。
134
:
レンタルビデオ屋のバイト(ザック)×変な客(ヴォルグ)2/3
:2013/03/08(金) 21:22:54
また、ある日。木曜日の深夜。
いつも同じルートで同じ棚に向かう彼だが、その日は違った。
アニメコーナーまでのルートは同じだが、そこからうろうろと彷徨い出した。
ついに、ジ●リ以外で何か借りるのか?
ザックは俄然気になった。
幸い客入りは少なく暇だったので、ディスクの整頓と称してレジを離れた。
アニメコーナーへ向かい、適当に整頓するフリをしながら様子を窺う。
彼は、とにかく延々とウロウロしていた。
目線は彷徨い続けているので、何かを探しているには違いない。
しかしジブリのコーナーではない。
そのうちに、ザックは「あ」と声を上げそうになった。
彼が、黒いカーテンをくぐる。
赤字で18に×を付けてある、あのカーテンだ。
ザックは動揺した。
動揺して動揺して、後を追いかけるのも忘れた。
彼は、男である。
男であるからには、不思議でもない、のだが。
ザックは心配になった。
ジ●リ映画ばかり見ている彼が、そんなところへ行っても大丈夫なのか。
エゲつないパッケージが並んでいるのを彼が目にするなんて。
…自分も中へ入ろうか入るまいか、迷ってウロウロしていると、
彼がカーテンの奥から戻ってきた。
フラフラとした足取りをしている、と思いきや、彼はその場にしゃがみこんでしまった。
ザックは慌てて駆け寄った。
「だ、大丈夫スか…?!」
「・・・・・・・・・・」
彼が無言でソロソロと顔を上げる。
その顔はいつも通りの無表情だったが、しかし、ヤバいくらい真っ赤だった。
ザックは。
誰だアニメコーナーの傍にAVコーナーを設置したのは!と憤った。
同時に、ここはオレが何とかしてやらないと!と燃えた。
成人男性がAVコーナーに入ったところで何だという話だが、ザックは本気だった。
「何か探してるんなら、オレ、取って来るっスよ…!」
「…………しろ」
「え?」
「かり…?」
「…………」
しろ。
かり。
……彼を見守る内に、すっかりジ●リに詳しくなっていたザックはピンときた。
「もしかして、カリオ●トロの城スか?」
「……!」
「宮崎●夫が監督してる、ル●ンの」
一瞬、彼の目が少しだけ見開かれた。
切れ長で、黒目が大きい。
それがザックを真っ直ぐ見つめて、うんうんと何度も頷いた。
うっと来た。
慌てて立ち上がり、ギクシャク手足を動かして速やかに目的の棚へ向かう。
顔が赤い自覚がある。
落ち着け落ち着け、と自分に言い聞かせながら、目当てのものを手にすると、彼の元へ戻った。
なるべくキリっとした顔を作って、手渡す。
「……どうぞ。コレ、お探しの物っス」
「……………ありがとう」
御礼を言われた。
ザックは一気に舞い上がった。
一緒にレジへ向かい、会計をして、見送って。
その日ザックはぼんやりと勤務し、帰宅し、課題を済ませ、寝る間際になっても、
彼が発したほんの僅かなセンテンスが延々と頭の中でリフレインしていた。
滅多に聞けない彼の声。
ザックには、どこか甘く響く。
135
:
レンタルビデオ屋のバイト(ザック)×変な客(ヴォルグ)3/3
:2013/03/08(金) 21:23:47
……その次の日。
すっかりバイト中は彼の事ばかり考えるようになっていたザックは、ふとある事に気付いた。
彼は、いつもジブリ映画ばかり借りていく。
同じ映画を借りることは、今まで一度もない。
慌てて棚に収まる作品群と、彼の借りた作品リストを照合する。
案の定、彼は既に全てのジブリ作品を制覇していた。
関連である宮崎●雄作品も、あのカリオ●トロの城で最後だ。
ザックは愕然とした。
もし、彼がジ●リ以外の作品には興味が無かったら。
来週木曜にDVDを返しに来て、彼の来店が途絶えたら。
もう二度と、会えなくなる。
ザックは拳を強く強く握り締める。
(そうなったら、絶対に後悔する…!)
そして、木曜。0時。
彼が来た。
いつものようにDVDの入った手提げ袋を返却ボックスへ入れて。
しかし、棚には向かわない。
そのまま出入り口へ戻ろうとしたその背中に、ザックは思い切って声を掛けた。
「あ、の!コレ……!」
振り向いた彼に、一枚のDVDを差し出す。
彼は不思議そうに首を傾げた。
「その、オススメ…っス」
「…………」
「あの…オレ、また探しておきます。ジ●リが好きなら、これも好きかなって作品。だから、その……」
また、来てくれませんか。
振り絞るようにして言って、ザックは俯いた。
祈るような気持ちで、彼の言葉を待つ。
今日この日のために、シフトを増やし、かつ当分昼飯は食わない覚悟をした。
そうして捻出させた金で、必死にアニメ映画を見まくったのだ。
彼に勧めるに相応しい、優しくて、切なくて、暖かな作品を探して。
これで駄目なら、もう打つ手が思い浮かばない。
別に告白しているわけでもないのに、ザックの心臓はもうクライマックスだ。
それに対して、
「………分かった」
彼が言ったのはそれだけだった。
ザックが差し出したDVDを躊躇なく受け取り、タイトルも見ずに会計をして。
「じゃあ、その、また来週…」
声を掛けると、彼はうんうんと二度小さく頷いた。
そして、普通に帰っていった。
努力が報われたのか否かは、微妙なところかもしれない。
しかしザックの脳内は薔薇色だ。
(また来る!また!来週!来てくれる!)
そわそわそわそわ、レジ内を行ったり来たり、落ち着かない。
時折小さくガッツポーズも作って見せる。
そんなザックは、とっくの昔にバイト仲間の内で「つまんねー奴」という評価を返上しているのだが、それに気付く事は無い。
幸か不幸かでいえば、ザックはすごく幸せだった。
END
136
:
1-510
:2013/03/08(金) 21:26:22
1-510ザック×ヴォルグで現パロ、投下終了です(本編タグ
>>132-135
)
蛇足ですが、ヴォルグさんが喪服なのはスーツとの区別が付いていないアホの子なだけ
職業は一応リーマン設定ですが…彼に何が出来るというのだろう…
一応連作?みたいな感じで、他はシエン×カイとイーグル×グレンを書いてみるつもりです
テーマは“恋の始まり”で!(キリッ
1-200様のスーツルーシェたん&アレス様も登場させたいと目論み中…現パロ楽しい…w
>>129-130
読ませていただきましたー
GPS携帯持たされてるとか可愛いwww
4人お揃いで持ってたら良いなぁ可愛いなぁ…ニヤニヤ
そしてウィル様、聖域たるシルヴィアたんにまで…ちゅ、ちゅーを…!
ウィル様は一度くらい爆発すべきだと思います!><
そして学園モノ展開ktkr!
きょ、教員採用枠もあったりしますか…!?w
137
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/08(金) 23:37:45
>>136
投下乙です!
ヴォルグさんジ●リ好きだったんですね…!純情可愛いww
ザックさん頑張れー!その調子でガンガン攻めるんだ
バイト先のみんなに応援されててもザックさん気付かないんですね!
連作の他カプ二組様も楽しみにしてますw
138
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/09(土) 13:52:16
こんにちは、1-710です
レスありがとうございますw
そして、皆様からの萌えの拡がる創作物が豊作で嬉しいww正にこの世の春だwww
(以下、個別の御礼レスです、長文レス注意!)
>>131
1-091様、レスありがとうございます!
どのお子の組み合わせも気長にまったり楽しみに待ってるwので、またそのうち、気の向くままに、投下していいただけると
嬉しいですw
エイシアさんは古瀬さんや桜井さんと本気で絡むと、
「児童福祉法とかなめた事、言ってんなよ。ねえ、本当に俺に一人でさせる気?」とか、ちょい不遜な表情で誘う気がしますw
そして、
>>129
−130のSSの方では、
「うん、だからさ、シルヴィアの事は本当に護りたくなるんだ。解ってくれた?
あと、まあ、キスは家族同士なら誰とでもするし。ウィルの事、悪く言えない」と言ってますw
実際、エイシアとかアルは、場合によっては、しーさんと深い口付けまでは交わす間柄なのでw
人の事を全くどうこう言えないというwwいつかそんな話も書けると良いなと思ってますw
あと、繊様も!よし、そうだ!牧先生にお願いして学校に行こう!みたいなwww
まあでも、どうしてこんな年頃まで、教育を受けさせなかったんですか!!と、牧先生が怒られそうですがww
それから、「学校に行けなくても、僕かアルか、エイシアで良ければ、勉強、教えに行くよ」と、しーさんが申しております
牧医院はまた賑やかになりそうですね……wwwどうぞよろしくお願いしますw
>>132-136
1-510様、拝読しました−!ザックさんも純情可愛いww
きっとそのうち、何かの折に、ヴォルグさんのお宅を尋ねる事になっちゃって、
この人、以外と仕事以外の事に何も頓着しない人(満足に出来ない人)なのかな……俺が何とかしなくちゃ……!
とか、一念発起しちゃうわけですねwwなんて、その後の様子まで目に浮かびましたwww
他のお子達の組み合わせでのパロも楽しみにお待ちしております!!ww
あと、教員採用枠!絶賛募集中だと思われますww絵茶の時のように、校医のウィル先生は居ないのでw安心していただけるとw
ぜひぜひ、ご来校をお待ちしておりますよ−wwwそして、うちからも、長期療養中で暇を持て余している白い子がレンタル
ビデオ店に向かうかもしれませんwその節はぜひ、よろしくお願いしますww
それと、GPS付きを持たされてるのは、しーさんとエイシアさんだけったりしますw
エイシアさんはGPS付きとスマホの2コ持ちw他の兄上方は、スマホのみw位置をチェックする側だからね、という感じですw
うん、エイシアは、しーさんとも、アル、ウィルともお揃いの携帯端末を持ってる事になりますねw
カバーにイニシャルだけ入れて、他人のと区別してるかなw所持品妄想も楽しいですねww姐さん、素敵な萌えをありがとうww
139
:
1-200
:2013/03/10(日) 02:07:00
>>128
なんと後日談まで!
フランツさん…もしかしなくても…バカ…?www
「謎の生命体」の事は、エドさんサイドではずっと前から公だったのですねw
一応スーパーハカーのるーへさんがいる割には何してたんだかw(というか自分の考えが浅かったです…w)
それにしても、明らかに敵なシンの身を心配してくれるしー様はほんと天使です…
シンはきっとそれなりに元気にやってます、少なくともるーへよりはずっと元気!
ただ、感付かせてしまったという事でファーストコンタクトは失敗とみなされてるはずなので
(接触の様子はもちろん記録されてるはず)何らかの制裁は受けるかも…あの組織ならw
まあ直接接触させるという設定からしてアレなんですが、しー様と絡ませたかったという事でw
学園モノへの間口も開かれましたね!新入生や教員の面々に期待w
>>132-136
乙です!ヴォルグ師匠のお話キターヤッター!
ザックさんがほんとに某レンタルショップの店員になってるw
彼はエプロンが似合うイメージだったのでなんとなく言ってみたのですが
採用ありがとうございますw(でも最近はエプロンした店員あまり見ない…)
それにしても師匠…どこからつつけばいいのか分からない程突っ込みどころ満載ですw
仕事が成り立つのか心配なレベルですが…特定分野ではすごい技能を発揮する職人リーマンか、
ショ〇ニ的な部署に居るか(でも仕事以外に何かすごい才能あり)どちらかしか想像つかないw
きっと進展遅い二人なんだろうなあ…がんばれザックさん!
他コンビのお話も待ってますよー!赤鶏とるーへがどう絡むのか楽しみですw
140
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/10(日) 18:50:32
>>132-136
師匠……会員証は無事に作れるみたいですねwwいや、多分無事じゃなかったはずだ!
師匠が18歳未満お断りな展開になるときにはいったいどんな反応を示すのか……楽しみすぎて朝方しか眠れません!!!!!
ザックさんのストーカー気質も歪みねえ……ww昼ごはん食べてー!!
何の作品をおすすめしたんだろう、気になるww
他カプの恋のはじまりも楽しみにしてます(´ω`*)
>>138
下校中のしーさまとお使い帰りの繊さんが偶然街中で出会って、学校に通うしーさまを羨む繊さんを妄想しましたww
エイシアさんも通ってると聞いたら、「白髪がリコーダー吹いたり跳び箱とんだりすんの?ウケルwww」と勘違いして一人で笑ってそうww
141
:
132-136
:2013/03/11(月) 22:03:26
1-510です
しがないセルフ二次でしたが読んで下さった方ありがとうございます!
また週末辺りに投下予定の他カプもお付き合い頂けるとすごく幸いです
以下、個別レスさせてもらいますね(長いですスミマセン)
>>137
ヴォルグさんの好みは基本お子様です、ト●ロとポ●ョがお気に入り!
バイト先の人達から「ジ●リの死神」とあだ名されてる裏設定があったりw
賭けの対象になりつつ拙い恋愛を生暖かく見守られている事と思います…w
>>138
お宅訪問シチュ!目から鱗な萌えが広がりましたw
ヴォルグさんは一応律儀な人なので、お茶を出そうとして、
ヤカンに水を入れる(出来る)→ヤカンをIHコンロに置く(出来る)→
発熱スイッチON(出来ない)→沸かない…(´・ω・`)? となるはずw
ザックは出来ないヴォルグさんにキュンキュン来る人なので問題ないですがw
しかし頭髪白系の子が来店されると、ザックは凄い顔して対応すると思います…
(ロクデナシの頼れない身内(兄いーぐる:白髪)を勝手に連想してイラっと来る)
エイシアさんは怒っていい!
でもウィル様には言い付けないでね!怖い!
>>139
ザックの職業、凄くピンと来たので書いちゃいましたその節はありがとうございます!
流石にエプロンの発想は無かったですがw似合うと思いますwww
師匠は仕事してる姿が全く妄想できなくて困りました…
何か得意な事があればいいな…その内クビになってザックのヒモになりかねない…
恋愛的には、ザックが努力家なので遅くも堅実に進展するはずですw
3回目のデートで告白、成就→その次から手繋ぎ、ハグ、キス、と教科書通りの恋愛…
あとあと、次はアレス様とルーシェル様をまたお借りします!すみません!萌え!
>>140
会員証はお察しの通り無事に作れてませんw
弟に作ってもらったのを借りてるので、
ザックは実は師匠の名前を勘違いしてるという裏設定でしたw
18禁展開になる際は、ザックは「結婚も子供も出来ないのに何故セクロスするのか」を
師匠に納得させる必要がありますw
コレを省くとBADENDルートに突入する罠(師匠は頑固で面倒な処女童貞)
納得させたら受攻役割を協議し、
ベッド上でお互い正座で深々と頭を下げ合ってからようやくベッドin…
師匠は初期は赤面マグロですが、こなれて来たら恋人を満足させる為、律儀に頑張ってくれます
フェラーリ→ペロチュパガブリ!ザック死亡、騎乗位→お互い死亡
…それでもザックは幸せなので昼飯が無くても大丈夫!w
そしてザックがオススメしたのは「ヒックとド●ゴン」です(私的オヌヌメ)
3D&米製がイけたなら公開中の映画に誘える!という健気な思惑が含まれていたという裏設定w
自キャラ語り杉ごめんなさい作中で入れれなかった未練がですね…><
142
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/12(火) 22:57:31
>>141
師匠メンドクセーwwwwwwwwでも萌え!
弟さんとは現代では仲良しなのかしら!?荒れてても美味しいけれどww
うちの子らも何かレンタルしに行こうかな……
エイシアさんがお邪魔しに行くのも見てみたいwwつか、エイシアさん何見るんだろうwww
143
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/16(土) 00:34:34
師匠…どうやって就職したのだろうwお父様のコネ?PCの起動とかできるんだろうかwww
でもDVDの再生はできるし、キッチンに立つ事がないだけだよね!…と思いたい…w
なんかリーマンより農業とか酪農とか自然を相手にする仕事のが向いてそうw
144
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/16(土) 05:33:37
1-091です
私も妄想の勢いが止まりませんでしたので、勝手に
>>128-130
の後日談として、
『しーさま、下校途中に繊さんに会う』SSを書きましたので晒します
※1-710さんのしーさまと1-200さんのシンさんとうちの繊さんの勝手にクロス
※設定・キャラがそれぞれ公式設定と違っている可能性あり
※エロなし
※なぜかしーさま寄り視点!
※勝手に
>>128-130
の続き
145
:
少し、遠回り 1/2
:2013/03/16(土) 05:36:37
通い慣れた道ではないが、この辺りを歩くのは初めてではない。一人で歩くのも、初めてではない。
しかし幾分落ち着かない様子であるのは、先日邂逅した異国の少年――シンのことが気懸かりだったためだ。
彼と共に話し、共に遊び、確信した。彼は人工的に作られた命だ、と。自分と同じく。
彼ははじめ、牧との接触を望んでいた。
恐らくは、牧自身にではなく、彼が庇護する、人ならざる魔人――繊に接触することが目的なのだろう。
接触したその後の目的は、考えたくもない。
それについては自分が危惧することではないと、義兄達から言われている。
とは言え、そのまま見過ごすことができるほど、薄情な性質は持ち合わせてなどいなかった。
だから少しだけ、遠回りをしようと思った。少しだけ。
「おー、プチじゃねえか」
不意に、背後から声を掛けられた。
「え……?あ!繊、こんにちは!」
振り返ると、今まで思案していた当の本人が立っていた。
暢気そうに買い物袋をぶら下げて。季節はずれな薄着で。
彼は本来、一人で外出することを好まない。この街なかで会えるとは思っていなかった。
「珍しいな、一人なのか?」
少し小走りに駆け寄ってきて、二人並んで歩き始める。
「うん。今、学校の帰りだから」
「へえ!学校!まじで?へえー。楽しい?」
「うん。古文とか僕にはちょっと難しいけどね。エイシアも、一緒に通うことになったんだ」
「まじかwwあ、ちょっと待って、コーラ買う」
自動販売機を見つけると、首から提げた小銭入れの中から500円玉を投入した。
「プチもコーラでいい?」
「あの……プチって、僕のこと?」
146
:
少し、遠回り 2/2
:2013/03/16(土) 05:39:48
先ほども『プチ』と呼ばれた。
「あ……悪い。俺、人の名前覚えらんなくてさ」
コーラのペットボトルを手渡しながら、少しだけ申し訳なさそうに微笑んだ。
彼が名前を覚えないのは、義兄たちから聞かされてはいたが、自分のことをこのように呼ばれたのは初めてだった。
「あ、いや、いいんだ、気にしないで。コーラ、ありがとう」
「つかさ、白髪も学校通うってまじで?あいつもリコーダー吹いたりすんの?吹けんの?」
「……リコーダーは……吹かないんじゃないかな、多分……。
あ、繊は?音楽の授業好きだったの?」
「ん?俺?好きも何も、学校って行ったことないからなー。ほら、こっちの人間じゃないしさ」
「あ……そっか、そうだよね……。ごめん……」
「でも行ってたとしても嫌いだろうなー。リコーダー吹ける気しねえし。
牧もすっげーヘタクソだったし。こっそり練習してたけど。これ、内緒な。
プチは賛美歌歌ってそう」
「え?賛美歌?」
「うん。あ、でも、白髪も似合うか、賛美歌。つか、お前ら全員似合うよな」
「え?そう……?」
「うん。なんで?歌わねえの?」
「うん……歌わないけど……今度、みんなで練習してみるね!」
そう言って微笑むと、繊も釣られて微笑んだ。
「じゃあ、僕、こっちだから」
「おう、気をつけて帰れよ」
「繊も……!どうか……気をつけて」
「ああ、ありがと」
「コーラご馳走様!」
彼が穏やかな日常を送れていることを、確認できてよかった。
彼がこうして笑っていられるのなら、それがずっと続くようにと願う。
もう一人、シンもどうか、安寧でいられるように。
147
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/16(土) 05:47:31
以上です
勝手に絡んですみませんww
そして、
>>144
に書き忘れましたが、文中のプチがしーさまです
しーさまのお名前、一度も出てきませんでしたがね!!
念のため本編タグ
>>144-146
勝手に、『しーさんは古文苦手』設定付けちゃいました、すみません
繊さんはしーさまと話してるだけで癒されてるはず!逆はどうだかなwww
148
:
1-510
:2013/03/16(土) 10:56:31
1-510シエン×カイで現パロを書いてみた!ので投下させて頂きます
リーマン設定で!BLの定番で!けどリーマンらしく仕事させるの無理ゲー杉ワロタw
※1-200様のルーシェさんとアレスさんを現パロリーマン化した形でお借りしています
ルーシェさん(社長秘書)は登場して少々のセリフ有り、アレス様(トップ営業)は名前とちょこっと
性格など1-200様の設定から外れている可能性大ですので、どうぞご留意お願いします
それ以外はまたしてもエロなし生温仕様です、よろしければどぞ!
149
:
後輩リーマン(シエン)×先輩リーマン(カイ)1/2
:2013/03/16(土) 10:58:31
【to:カイ】
【from:ザック】
【title:久しぶり】
【最近、恋をしているか?】
携帯に入ったメールを読んで、カイはギョッとした。
ザックは高校時代の友人だ。
ぶっきらぼうで少し変わった奴だったが、不思議と馬が合った。
その彼から、何の意図で、こんなメールが。
何度も何度もその一行だけのメールを読み返しながら、カイはひたすら動揺する。
最近恋は、していない。
そのはずなのだが、恋と聞くとついつい思い浮かべてしまう顔がある。
「先輩!カイせんぱぁい!!こっちですよ〜!!!」
「あ、ああ、すぐ行く!」
「はーーーーやーーーーーくーーーーー!!!」
「静かにしてなさい、周りの人に迷惑だろう!」
お昼時の公園は、弁当やらパンやらを持ったサラリーマン、OLの姿で賑わっている。
そんな中でベンチの場所取りをしてくれていた会社の後輩が、とにかく煩い。
メールも差し当たり返信する言葉が思い浮かばず、カイは携帯を閉じた。
周囲にクスクス笑われているのに赤面しながら、カイは後輩の下へ急ぐ。
「お疲れ様です、カイ先輩!」
「ああ、お疲れ。そっちの成果はどうだ?」
「てへ」
「てへ、じゃない。成果は?」
「予定通り、来月大物3本だって。でも全部手付きみたいで、反応悪いの何のって」
「手付きって、どこの?」
「そりゃー、オレらの親会社さまの」
「またか…」
カイと、後輩のシエンは、大手建設会社の子会社で働く営業マンだ。
親会社のお陰で安定した受注があるものの、当然下請けとなるので利益は出難い。
その為、二人で役所関係を回り、何とか元請で受注出来ないかと足掻いているのだが、中々厳しい。
「先輩の方は?どうでした?」
「こっちも似たようなものかな。小粒の案件は、何とか行けそうな雰囲気なんだが」
「いやー、小粒でも実績付くだけマシですよね!流石センパイ!」
「そういうおだては良いから…」
「えー?好感度、上がりません?」
「上がりません」
言いつつ、カイはムズムズした心地がする。
「本当、先輩はお堅いなー。どうしたらオレとオツキアイしてくれるんですか?」
「ふざけた事を言ってないで、さっさと昼飯を食べる」
「全然ふざけてないけどなー…」
シエンはしょんぼりと萎びて見せた、その次の瞬間にはパンを頬張って「ウマー!」と叫んでいる。
元気が取り得、というのは、この後輩の為にある言葉だとカイは思う。
やれやれと呆れながら、次に頭に浮かぶのは「バカな子ほど可愛い」という言葉だ。
カイは、この後輩が可愛い。
入社当時は、敬語は駄目だし四則計算すらままならない、本当に駄目な新人だった。
それを手取り足取り指導してやって、何とか1人で外回りできるまでに仕立て上げたのはカイだ。
たった数ヶ月の付き合いだが、既に妙な親心染みた情が沸いている。
短所は多々あれど、素直で明るく、笑った顔が愛嬌あって何とも憎めない子だ。
人の懐に入るのも上手いので、年を経れば良い営業マンになってくれるだろう。
…あとは、ふざけた言動が減ると良いのだが。
考えながら疲れた顔をするカイの横で、シエンはニコニコと笑っている。
「先輩、オレ、お付き合い始めたら手作り弁当食べたいなー」
「そうだな。可愛い彼女でも出来たら作ってもらいなさい」
「オレは先輩が良いんですー!」
「はいはい」
「…あ!あの人すげー美人!」
「………」
「あっちの子はかわいーなー…昼時の公園、最高!」
彼は、目に映る全てに目を輝かせる。
人懐こくて、気が多い。
彼の恋人になる人は、多分、大変な思いをするだろう。
自分には関係のない話だが、カイは何だか気が滅入る。
黙って食べられないのかな、と思いつつ、カイも昼食のパンを頬張る。
味気ない。
「先輩、先輩」
「うん?」
「綺麗なのと可愛いのとカッコイイのと渋いの、どれが好きです?」
「……大事なのは、心じゃないかな」
「じゃあオレってことですね!?」
「何でそうなる」
本当に、バカだ。
バカだから、仕方がない。
慣れと諦めで、カイは笑う。
ザックへの返信は、まだしていない。
150
:
後輩リーマン(シエン)×先輩リーマン(カイ)3/2
:2013/03/16(土) 11:02:28
その、翌日。
「先輩!先輩!大ニュース!」
社内にあっても相変わらずの煩さで、シエンが騒いでいる。
何だ何だと尋ねれば、キラキラと目を輝かせて言った。
「親会社からお客さん!るー様!るー様がご来社!」
「るー様?…もしかして、ルーシェルさんの事か?」
「そう!ルーシェルさん!超可愛いの!オレ、行かねば!行ってきます!」
「ちょっ…シエン!」
言うなり走り出したシエンに、カイはにわかに心配になった。
親会社のルーシェルさんは社長秘書で、時折、社長直々の通達を伝えに来社することがある。
シエンが言うように、どこかふわふわとして愛らしい外見をしているが、
その顔に似合わぬ豪腕で、百億単位の受注を取る親会社のトップ営業すら従えている……と、密かに噂されているお人だ。
多少敬語が使えるようになったとはいえ、シエンはまだまだ粗忽者。
粗相があってはマズイ、と慌てて後を追いかけるが、シエンはやたらと足が速い。
「わぁールーシェルさん!オレ、シエンって言います!毎日元気に走り回る営業マンやってます!」
「はぁ……ご丁寧に、ありがとうございます。私はルーシェルと申します。社長秘書として務めています」
遅かった、とカイは頭を抱えた。
何故だか知らないが、給湯室から二人の会話が聞こえる。
「あの!あの!質問良いですか!?」
「はい?なんでしょう?」
「営業のアレスさんとオツキアイしてるって、本当ですか!?」
「…………………………………」
あんまり過ぎる会話に、カイは白目を剥きそうになった。
その噂は、カイも聞く。
聞くが、しかしそれはデカ過ぎる地雷だ。
すぐさま気を取り直し、割って入る。
「シエン!このバカ!ルーシェルさん、申し訳有りません!
コイツにはよく言って聞かせますので、どうか穏便に…!」
「……うか」
「え……?」
「シエンさん。それは、誰からお聞きになったのでしょうか」
「へ。…あ、アレスさんから、直接…?…いや、役所でバッタリ会っちゃって。
意気投合?みたいな?アレスさんモテそうですねーって話してたら、何か、そんな話が飛び出したような……」
「へぇ〜〜〜〜そうなんですか……よーく分かりました。
貴重なお話をどうもありがとうございます」
そう言ってルーシェルさんは笑った。
笑ったが、擬音を付けるなら「ギギギ」が適切だろうかと思われるほどの不自然な笑い方。
顔も可哀相なくらい真っ赤だが、怒り由来か羞恥由来かは不明だ。
とにかく何だか妙な迫力があった。
「ちょっと急用が出来ましたので、私はこれで失礼させていただきます。
あ、シエンさん。また面白いお話がありましたら、是非聞かせてくださいね」
「は、はい…!」
そうして、ルーシェルさんは丁寧に頭を下げて、去っていった。
去っていったが、何だか余韻が残る去り方だ。
ぶるりと身を竦ませて、シエンが呟いた。
「……ルーシェルさん、意外と怖いかも……」
「君が怒らせるようなことを言うからじゃないか……」
「何で!?ちょっと噂の真相に迫ってみただけじゃん!
カイが邪魔するから結局真相は謎のままだし」
その言い様には、流石のカイもカチンと来た。
151
:
後輩リーマン(シエン)×先輩リーマン(カイ)3/3
:2013/03/16(土) 11:03:12
「あの二人が付き合っていたら、それが何だって言うんだ!
君には関係ないじゃないか…!」
「そりゃそうかもしれないけど…気になるもんは気になる!」
「だからって何でもバカ正直に曝け出して話すのを止めなさい!
恥ずかしいと思わないのか!?」
「っ…じゃあカイなんか嫌いだ!」
「!」
「バカ正直に話すのを止めたら良いんだろ?じゃあ、嫌い。カイなんか、大嫌いだ…!」
カイは、思わず固まってしまった。
入社当時から今まで、シエンから「好き」としか言われた事がない。
叱っても呆れて見せても、ちょっと拗ねるくらいで、シエンはずっと明るくニコニコして、好意しか寄せて来なかった。
売り言葉に買い言葉なのは分かっているのに。
嫌い、という単語にグサっと来た。
言葉も見つからず、呆然とシエンを眺めていると。
青年と言うよりは少年に近い幼いその顔が、歪んだ。
「……ごめん。ウソだ。好き。オレはカイが好き」
「シエン……」
「可愛い子も綺麗な人もいっぱいいるけど、オレが好きなのはカイだけだ。
カイは全然信じてくれないけど。本当に好き。大好き」
「………」
「オレ、バカ正直でいたい。ウソなんか吐いたって、全然楽しくないよ」
ぐずぐずと洟を啜って、今にも泣き出しそうな顔をして、彼は言った。
物凄く情けない顔だ。
カイは何だかもう、熱い何かが胸の奥から溢れ出してくるのを止められなかった。
「……私も、悪かった。言い過ぎた。すまん」
「ううん…オレが悪いんだ。ウソは吐けないけど、ちょっと黙る事を覚える…」
「いいよ。君はそのままで、いい」
「……嫌いにならない?」
「ならないよ」
「じゃあ、……好き?」
上目使いに見つめられて、カイは苦笑した。
何て甘ったれた奴なんだろう。
しかし、それでも。
彼が、他の人を可愛い、綺麗だと言う度に、自分の心は痛む。
彼の興味が他へ向いているのが、面白くない。
極め付けには、嫌いと言われて酷くショックを受けた。
…苦労は目に見えているが、もう負けだ。彼には勝てない。
「……好きだよ」
「ほんと?ウソじゃない?」
「うん」
「適当に受け流してない?」
「うん」
「お、オレとオツキアイ…」
「……弁当は、作れないけどな」
「いい!全然!何ならオレが作るから!一緒に食べよう!」
「そっか。ちゃんと作れるのか?」
「が、頑張ればなんとか…!おにぎりくらいなら!」
「おにぎりか。楽しみにしてるよ」
「う、うん!……か、カイ先輩が、オレの彼女に…ん?彼氏?彼女?彼氏?」
「……恋人、で良いんじゃないかな」
「恋人……!!」
シエンは感激した様子で呟いて。
突然、イヤッフウウウウウウウウウウウウウ!!!と雄たけびを上げた。
カイは心臓が止まるかと思った。
「ちょっ…シエン!?」
「恋人!カイ先輩とオレ、二人は恋人!お付き合い始まっちゃいましたーーー!!!」
盛大に叫びながら、シエンが走り出す。
勿論、ここは社内だ。上司もいれば同僚もいる。
下手したら、噂話大好き!な掃除のおばちゃんだって。
「待て!待てシエン!やっぱりちょっと黙ること覚えよう!黙って!頼むから!」
慌てて後を追いながら、カイも大声を張り上げる。
しかし、走り出したシエンは止められない。
ドップラー効果を伴って、ついさっき出来たばかりの新しい関係を社内へ喧伝していく。
……カイの苦労は、まだまだ始まったばかり。
【to:ザック】
【from:カイ】
【title:Re:久しぶり】
【最近、恋はしてるかな…早くも少し後悔してるけど。そっちはどうだ?】
END
152
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/16(土) 11:07:50
ナンバリング間違えましたが、以上で投下終了です…(本編タグ
>>148-151
)
アレス様も登場させたかったんですが収集つける技量が足りず断念無念…っ
脳内では「僕の一番可愛い人はルーシェだけどね^^」とかシエンに対して言ってくれてましたw
で、ルーシェさんにプンスカ怒られる感じ!
本編ルーシェルさんも含めイメージと違ってたらすみません、そして本物ならどんな感じになるだろう…気になる気になる
1-200様、よければ教えてください無茶振りすみません!
毎度蛇足付けたしですが、カイは料理は出来るけど朝が弱くてお弁当作れない設定でした
一応美形キャラなのに朝だけショッボイ顔してます
ザックは恋バナ出来そうな友人がカイしかいない寂しい奴です
1-091様の各キャラどんなメール打つか、というネタが面白くて自キャラで想像してみたけど普通でした…
でもシエンは顔文字絵文字乱舞、相手の返信が遅いと追撃メール送っちゃう感じ!ウザい!
>>144-147
拝読いたしましたー
しー様としー様に癒される繊さん可愛いいいいいぃ
繊さん、相手の名前覚えられないの一応悪いと思ってるのか…プチてw可愛いwww
シンさん含めみーんな幸せになーれ!ほのぼの路線も大好き!
153
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/16(土) 17:23:15
1-710です、皆様乙です!拝読いたしました−!!
たて続けに素晴らしき萌えの数々が補完ができて、本当に嬉しい限りww(以下、個別の御礼レスです、長文レス注意!)
>>144-147
かわいいSSをありがとうございます−!
他の方に書いていただくと、我が子ながら可愛いと思うwwwそして、繊様、しーさんの事も気遣ってくれてありがとうww
しーさんは、繊様の事も大好き!なので、家に帰っても、暫くコーラのペットボトルが捨てられないwと思いますw
彼にとって、繊様は、自分の身の上とか抜きにして、友人として付き合ってくれる数少ないお兄さんという印象だと思ってますw
「プチ」って呼ばれるのも、「小さいの」と呼ばれるよりも、響きが良くて、本人はそんなに嫌じゃないww
それと、古文w確かに苦手かもしれませんねww幾らなんでもそこまではデフォルトの知識として入っていないと思うのでww
あと、全く書けてませんがwうちの子達には、何人か歌上手設定の子がおりまして、しーさんもそのうちの一人ですw
でも、もし、学校での合唱の課題曲として「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」とかを歌う事になったら、一人だけ感情移入しすぎて、
ちょい涙零しながら歌うw感じかとw(この程度の歌詞でも涙零すwみたいなw)
そして、これまでの流れを受けて、しーさんは、
ウィルやアルにもちゃんと話しをして、牧医院に定期的にボランティアに行けるようにお願いしてみようかな……
などと思っていると思いますw(あ、話しをする相手に、エイシアが入ってないw最初から自分と一緒に行く方に入れてるのかw)
ということで、また、牧医院にもお伺いするかと思いますので、どうぞよろしくお願いしますwww
>>148-152
こちらのSSもかわいいwwww
シエンさんがとてもかわいいじゃないですか!!そして、二人とも素直でw可愛すぎwww
ルーシェルさん達との遣り取りも正にありそうwwwな感じで笑わせてもらいましたwww
特にシエンさん、エルの良いケンカ相手になってくれそうですww(またかw)
エルは本当に好きな人にキライ、とか軽々しく言う人は好きじゃない、とかいう感じで、結構真っ向から絡むかと思いますがw
でも、本当は、素直で真っ直ぐなシエンさんの事が大好きなんだと思いますww
自分の方が何処かシオンやβ2に対して、素直になりきれない部分とか、甘えきれない部分があると当人は思ってるからw
羨ましいだけだろ!みたいなw(そして、実はエルの方が素で彼等に甘えてたりする分、性質が悪いと思いますw)
また、現代版の別設定でも絡めると良いなーと思ってますので、その節はどうぞよろしくお願いいたしますw
154
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/16(土) 23:01:01
こんばんは、1-200です。
またまた作品がふたつも来てて嬉しいー!!
妄想が膨らんでしまい、勢いで149-151のお話のルーシェサイドを書いてしまいました!
よろしければお付き合いを
※1-200のキャラ、アレスとルーシェがリーマン設定になってます
※1-510様のシエンさんとカイさんと絡ませていただいております(会話に登場するだけ)
※エロ無しのぬるーい超短編です
次からどうぞ
155
:
リーマンものルーシェサイド 1/2
:2013/03/16(土) 23:02:46
受信メール
【From】ぼくの天使♡
【Sub】こんばんは
今週末、空いていますか?できれば会いたいのですが。
僕のかわいいルーシェルからメールが来た。なんだろう?デートの誘いをむこうからしてくるのは珍しい。
土曜日は夜から飲み会の予定だったが、まあいい。僕がいなければいけない理由は無いので断ろう。
ハートの絵文字をたくさんつけて、速攻で返信しておいた。呆れたような顔でスマホを眺める君の顔が目に浮かぶ。
***
…いい歳の社会人男性からのメールとは思えませんね…。
ハートマークだらけのメールを別フォルダに振り分けながら、呆れ顔でつぶやく。
まあアレスはいつもこうなのだが。浮かない表情は、そのメールのせいではない。
今日は所用で協力会社に赴いたのだが。
自販機で水を買わせてもらおうと給湯室へ行くと、そこでやたらと元気な社員から声をかけられた。
新入社員なのだろう、まだスーツよりもハーフパンツのが似合うといった雰囲気で、その目は実に生き生きと輝いていた。
あまりの元気さに少々面食らったが、そのハキハキとした物言いと屈託の無い表情に、思わず笑みがこぼれる。
思えば自分にもこんな時期があった。
だが次の瞬間、そのハキハキとした彼の口から発せられた言葉の衝撃は、私の頭から一切の思考を奪い去るのに
十分なものだった。
「営業のアレスさんとオツキアイしてるって、本当ですか!?」
…その後の記憶は若干曖昧だ。
確か彼の先輩らしき男性がやってきて、必死に謝っていた。なんだかかえって申し訳ないくらいに。
この人の事は知っていた。うちの会社でも、とりわけ若い女性社員の間では有名な人だ。
とても端正でハンサムな顔立ちで、彼目当てに出向したがる女性社員も多いと聞く。
もちろん顔が良いだけでそうなるはずもなく、成績だって立派なものだという。
しかしそれを鼻にかける事もなく、謙虚に真面目に業務をこなしているという話だ。
出先の受付嬢を隈なくチェックするような事もしないのだろう、どこかのトップ営業マン様とは違って。
156
:
リーマンものルーシェサイド 2/2
:2013/03/16(土) 23:05:08
土曜日。
ハンドルを握る私の隣では、かのトップ営業マン様がいいかげんな鼻歌を歌いながら雑誌を読んでいる。
仕事の時とは違って下ろした髪が、気持ちよく風になびいている。
だが私は花粉症だ。できれば窓は閉めてもらいたいものである。
「へぇー、会ったんだシエンに。彼面白いよね」
「最近では珍しく元気のある新入社員ですね…それはそうと、あなた彼に言ったでしょう?」
「僕らのこと?はっきり言ったわけじゃないよ?でも彼もどうやら男の先輩が好きみたいだし、
あんまり変には思わないんじゃないかな?ああいう子だし」
「とにかく、気をつけて下さいね…一応周囲には内緒の約束でしょう」
「うんうん、ごめんね」
というわけで、私を凍りつかせたシエンさんのバカ正直…ではなくストレートな質問の答えは、Yes である。
しかし周囲には秘密だ。こういう話を不快に思う人が多いのは事実だから。
アレスは問題も多いが素晴らしい人だし、尊敬もしている。彼から好意を寄せられるというのは光栄な事だと思う。
だが、同性と付き合う事に対して全く後ろめたさを感じないと言える程、私の精神は成熟していない。
そういう意味では、やや子供っぽく映ったあのシエンさんの方が、私などよりはよほど大人なのかもしれない。
彼が好きだという男の先輩とは、あのカイさんの事だろうか。
「あっちがうまくいったらさー、Wデートで一緒に遊びに行くのも面白そうだよね」
…男4人で。ドライブしたり、ボウリングしたり、焼肉食べたり。私は肉は嫌いだが。
意気投合してやかましく騒ぐシエンさんとアレス、それを窘める苦労性っぽいカイさんと傍観する自分。
そういうのも悪くはない…気が、しないでもない。
外は快晴だ。小腹が減ったとアレスが言うので、サービスエリアに車を入れようとしたところで
アレスの携帯が着信音を奏でる。
「お、噂をすればシエンだよ」
「もうアドレス交換したんですか」
受信したメールを読んで、アレスはほくそ笑んでいる。
理由を聞いても教えてはくれなかった。
(おわり)
157
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/16(土) 23:07:10
正直、社長秘書とか営業マンの現場の様子を知らないwので、リアリティには欠けますが楽しく書けました!
なんか流れが以前投下したものに似ていますが…w
メールネタも使わせていただきましたwお付き合いありがとうございました。(本編タグ
>>155-156
)
以下感想です。
>>144-147
なぜ繊様はリコーダーにこだわるのかwww
賛美歌うたうとか、学校に対する認識が微妙にズレてて、しかもしー様がちょっと戸惑ってて面白いwww
首から小銭入れ下げてるとかね、可愛さを狙ったキャラじゃないのに絶妙に可愛くて頭ぐりぐりしたいです!
こんなよい子達の平和な日常を奪おうとするなんて、あくのそしき側としては心が痛むと同時に萌えるw
>>148-152
シエンさんおめでとう!ヨカッタネ!
どうかそのまま、変に駆け引きとか覚えずにまっすぐに成長してほしいと思いますw
そしてカイさん、ヒヤヒヤする心情に読んでいてかなり移入してしまいましたw
彼はこれから相当苦労するかもしれませんが、きっとその苦労とも上手につきあっていくのでしょう…w
赤鶏とるーへも登場させていただきありがとうございます!
>>本物ならどんな感じになるだろう
まさにあんな感じだと思いますよ!台詞も自分の方が参考になるくらいに、本当に言いそうな感じでしたw
そして、勝手にシエンさんと赤鶏がアドレス交換した設定付けちゃいましたすみませんw
今後は4人共友達になって遊びに行ったりできるといいな、なんてw
158
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/16(土) 23:59:01
>>155-157
うおお!またSSがきてる!今日は大漁だよ!!
そして、るー様wwかわいいw花粉症だったのかw
運転してるのが、るー様とかwwなんかつっこみどころ満載なのが良いですね−ww
そして!付き合ってるのか!!!アレスさんおめでとうww本当に良かったねww
4人で賑やかに遊んでる様子も見たいwww皆、きゃいきゃい可愛いんだろうなwww
ごちそうさまでしたwww
159
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/17(日) 23:16:28
こんばんはー1-510です、拙作お読み頂いた方ありがとうございます!
>>153
あんなシエンをかわいいと言って下さりありがとうございますw
この二人は一応元設定10代(現パロではカイは21、2くらい)で、
素直で可愛く書きたい二人なので凄く嬉しかったです!
そしてエルたん…!君は何でそんなに好戦的なんだw
シエンは最初は「わーエルさんも可愛い!」って大喜び、絡まれて「ごもっとも…」としょんぼり、
シオンさん&β2さんを見て「二人とも好きで二人ともから愛されてんの!?何それ!二股じゃん!」な感じで怒ると思いますw
本音は「オレも両手に花とかやってみたいのに!ずるい!裏山死刑!」でwww
こんなバカタレですがどうぞケンカしてやってくだされw
>>154-157
キャー!ルーシェルさんサイドのお話キタ!!!
リクしたいけど流石に厚かまし過ぎると思って遠慮していたのです、嬉し過ぎる…!
てかお二人付き合ってたよktkr!!!ルーシェさん現代版だとホモOKなのか…w
僕の天使www呆れ顔されるの想定済みでハートだらけメール送っちゃうアレス様流石ですw
内緒だったのにアレス様喋っちゃった事にしちゃってすみません、シエンには口止めせねば!
Wデート妄想も捗ります!アレス様はシエンの精神年齢に合わせてはしゃいでくれそう!
嗜めるカイは常識人仲間だと思ってたルーシェさんまさかの傍観!に思わず(゚д゚)な顔になると思いますw
ルーシェさんとアレス様、高速乗ってどこデートに行くんだろう…
やっぱり秘密の関係だからデートも人目を避けて遠出なのかな?ルーシェさんの車種も気になる!
意外とクーペに乗ってたら超クール!ビートルとかミニ辺りだと可愛い!車内にはファブリーズ(花粉対策)常備で!
お二人お貸し頂いた上に二倍萌えでお返しされて幸せ過ぎるー本当にありがとうございました!
160
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/17(日) 23:45:55
SS投下乙です!
>>144-146
ジュース買ってくれる繊さん優しい!
出会う人みんな繊さんからあだ名もらえるのかと思うとウラヤマシス
しーさまも可愛いww通学路とか学校カバンとか下校風景を妄想して勝手に和みます
>>148-151
シエンさん結婚おめでとう!まっすぐさが眩しいぜ…
成長されてベテラン営業マンになられた姿も楽しみです
苦労もしそうだけどカイさんとなら何だって乗り切れるはず!
ザックさんも引き続きガンバレw
>>155-157
花粉症で鼻ずびずびしてるるーさんとか、下ろした髪がなびいてるアレスさんとか、萌える!
てかるーさま車運転されるのかカッコイイ…
みんなでデートとか、焼肉とか楽しそうですね!
るーさんはきっと肉奉行だったりアレスさんは気持ちのいい食べっぷりだったりするんだろうなぁと妄想
161
:
1-200
:2013/03/18(月) 03:13:56
皆様レスありがとうございます!
当初は、付き合ってもいないのにアレスが勘違いされる事をそこら中で言いまくってるーへプンスカw
って感じでいこうと思っていましたが、くっつけちゃいましたw
510様、そういうわけで想定してくれたであろうキャラで間違っていませんw
あとデートはそんなに人目を忍んでるわけでもなく、月2回くらいしてるんじゃないかと
手を繋ぐとか、男の二人連れが不自然ないい雰囲気のレストランとかは無理だと思いますがw
そして車について突っ込んでくれてありがとうw(以下車やバイク語り始まりますので興味無い方はスルーを)
るーへが乗っているのは光岡自動車というマイナーなメーカーの、ガリューというやつです
ヨーロッパのクラシックカーっぽい雰囲気で見ようによっては可愛い車です
そして誰も聞いていませんがアレスはバイク乗りです、車種はカワサキZ250、これは来日したバイオアレスも乗せたい!
あとデート用wにプジョーのRCZ持ってます(たかが営業マンがどうやって維持してるんだろうw)
…すみません熱くなってしまいました…現代の普通の人設定は、所持品や趣味妄想が楽しすぎて止まらなくなりますねw
バイオ設定の他に妄想ネタが増えて嬉しいです、510様ありがとう!
162
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/18(月) 20:58:43
最近SS沢山来てて嬉しい!1-549です。
1-710様に以前頂いたSS(創作物スレ1-400)の妄想を前からしていたので、
うちの子(1-941)サイドの話を勝手に書いてしまいました。
(wikiのアップローダーに上げました。)
ベッドですーすー寝てるエルさんにキリアン(DT)がそわそわする話です。
※1-941のキリアン視点
※エルさん(セリフほぼ無し)とβ2(名前のみ登場)と勝手にクロス
※全年齢。ぬるいBL。
勝手に続けて恐縮ですがよろしければお読みください
あとこちらに纏めさせて頂きますが、1-549の記事を修正しました。
でも書いてある内容自体はそんなに変更ないので、
読んで頂かなくても大丈夫です。長いですしお寿司。
163
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/18(月) 21:03:29
ギャーβ2さんの敬称抜けてる!すみません!
164
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/18(月) 21:23:54
>>162-163
うおお!別スレにて取り急ぎ、御礼レスを!と思ったらSSきてた!!!
後でゆっくりと拝読させていただきますぜ!
ということで、また後程、感想レスをさせていただきたいと思っております!!
こちらも取り急ぎ、御礼まで!姐さん、本当にありがとう!
165
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/20(水) 16:03:40
>>162-163
こんにちは、1-710です、SSのUP乙でございます!拝読しました−!
キリアンさん、かわいいww色々な意味でどきどきさせてごめんねwww起きぬけのダニーさんもがかわいいww
ザックさんも、急な居候のエルを気遣ってくださって、なおかつ、包帯まで替えてくださってありがとうw
そして、キリアンさんの何処か大人びていて、割り切った感のある視点をお持ちのところとかも含めて、姐さんの
書いてくださったSSに色々な意味でやられてしまいました−ww(以下、ちょい長文レス注意!!)
長い事、放りっぱなしのSSに続きを付けてくださって本当にありがとうございます!
このお話、自分で設定しておいて何ですが、書いていた当初から、追手からの追跡が結構きついので、どうストーリー
を組もうかな−などと、考えていたので、なんだか少し、道筋が開けた気がしますw
多分、この条件を踏まえると、キリアンさんが市場を抜けた辺りで、エルが待っている気がしますw
エルの方も、ちょうど、眠りが浅くなってきているようでしたし、あの後、あまり間を置かずに目覚めたら、さすが
に、もう、これ以上、自分を保護してくれた方々に迷惑をかけたくなんかないよ!!と、考えると思いますw
なもんで、目覚めて、軽く状況確認をした後に、追手に捕縛される路線を取る覚悟をした上で、自らの能力を用いて、
キリアンさんの気配のする場所に移動をするwみたいなw「俺さえ捕まれば全て終わるんだから」みたいなw
まあ、でも、エルは、後々、β2がまた自分を救けてくれると思っている(信じている)甘ちゃんなのでw
そういう事をするんですけどw
それに、エルが本気で真剣に助けを請えば、彼の所為でどっかにふっ飛ばされたwらしいwシオンさんもwちゃんと
救けに来てくれる気もしますw(ファンタジーですから!!)
姐さん、素敵な続きを書いてくださって本当にありがとうwwまたいつか、これの続きも正式に書けると良いな−と
思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いしますww
166
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/20(水) 16:14:37
連投失礼!1-710です
追伸を書き忘れました!!。(ついでなので、このレスのタグ
>>165-166
)
本スレ1-549のwik収録分への追加イラストも拝見しました−!
14歳のリコ様かわいい!!そして、シュウさん、そんなリコ様を何気に振るなんて、罪なお人や…
こちらのお子達も大好き!!なので、また何かかたちになりましたら、投下していただけると嬉しいです
これまでどおりのまったり進行でお待ちしておりますよ−!どうぞよろしくww
167
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/20(水) 22:24:41
>>162
読ませていただきましたー
世界は荒廃してても逞しく楽しく暮らしてる感じが良いなぁ…
そしてDTキリアンさんw
エルさんに何かしてあげたいけど全部先回りされてる様が可愛いwww
ラッキースケベ以外でオイシい目に遭えるビジョンが見えませんw
でも超良い人だしエルさんは好いてくれるはず!
続きすごく気になります1-710様にバトンタッチかな?
まったり待ってますw
168
:
1-091
:2013/03/22(金) 01:05:50
なんという豊作!!
>>148-152
明日にはもう間違いなく広まっているwww社内公認ktkr
シエンさん、特大サイズのおにぎり(どんぶり使用)とか、およそおにぎりには入れない具材のおにぎり(しおから、チョコ)とか、
作ってくれそうな気がするのだが、大丈夫かしらwww
シエンさんとアレス様の給湯室会議も覗きたいww
>>153
しーさまは絵も上手そう、というか芸術系全般得意そうw
歌ウマ設定の方は他に誰だろう……エイシアさん以外だと思いたいwww
でも音痴なアル様もそれはそれで萌える……
繊さんの学校の思い出は小学校止まりなので、牧さんとしても、お話しに来るだけでもありがたいと思ってるはず!
>>154-157
車ggrました、かわいいwwwww(@皿@)所持品ネタがとまらなくなる気持ちはお察しいたします!!
アレスさんのケータイ住所録チェックしたいwwwwwwwwww
現パロではおふたりともぜひ幸せになっていただきたいものです;;
Wデートも楽しみwwここでもやはりるー様が運転手なんだろうかwww
花粉症なのに森林公園でお散歩とかさせられちゃうの(´・ω・`)
>>162-163
ちぢれ毛はだれのどこの毛なのかと!!そして雑誌のおねえさんはダニーさんに見られてもいいおねえさんなのかと!!
エルさんの脇でそわそわワタワタしているキリアンさんが微笑ましい……w
そしてシュウさんにさらっとふられたリコ様カワイソス……ww
レダ様の守備範囲もありがとうございます、ベルナルドさんはもらっていきます!
169
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/22(金) 23:37:56
>>162
乙です!なんかあちこちクロスの輪が広がってきてて嬉しい!
キリアンさん、食生活も性生活もなかなか思うようにはいかないようで…w
そんな中降って沸いた美少年を、寝汗を拭いてあげるという口実を作って
ぬぎぬぎさせないあたりとってもD…いや紳士だと思います!
そしてイラスト追加も乙です!
この頃はリコ様の方が身長高かったのねw
リコ様の想い人は誰だろうと思っていましたが…彼だったのですね
既婚ノンケじゃどうしようもないけど、あなた様ならその気になれば良いお相手がきっと!
両方の性を持ってるんだから男性も女性も好きなのはむしろ当然だし
もうちょっとだけ警戒心が緩めばいいのになあ…w
170
:
1-510
:2013/03/23(土) 15:26:01
毎度すみません1-510です
1-510イーグル×グレンで現パロ書いてみた!ので投下させてもらいます
※1-510のキャラで現パロ、ロクデナシ(イーグル)×謎な人(グレン)
※背景に死人有り、あとやや物騒かも?
※なのに大してシリアスでもない
※エロもない
※当スレ
>>132-135
を読んでないと一部意味不明ですが大した意味もない
以上、大丈夫でしたらどぞー
171
:
ロクデナシ(イーグル)×謎な人(グレン) 1/6
:2013/03/23(土) 15:28:06
「あんた……何しに来た」
何の変哲もないアパートの一室、の、玄関先。
双方強面気味で体格も良い男2人が、緊張感を孕んで対峙している。
片方はニヤニヤと相手を小馬鹿にしたような笑みを浮かべ、
もう片方は込み上げる怒りを抑えるように口元を引き結んでいる。
「あぁ?わざわざ弟のしけた面見に来てやった兄貴に何つー言い様だ」
「ふざけんな。急に失踪しておいて今更、兄貴面とか…!」
「へっ、兄貴が兄貴面して何が悪ぃ。とりあえず中、入れろ」
「嫌だ」
「誰の名義でこの部屋借りてると思ってやがる。入・れ・ろ」
「ぐ……!」
渋々、と言った調子で身体を引かせる弟。
兄はその隙間から室内へと入り、眉尻を微かに上げた。
かつて弟と共に己も暮らしていた部屋だが、当時と比べて随分と整理整頓が行き届いている。
「へぇ。男の一人暮らしにしちゃ、中々小綺麗にしてんじゃねぇか」
「……本当に、何しに来たんだよ。全部、今更だろ…」
「………」
兄は、ニヤついた笑いを引っ込めて、黙る。
そして避けたい問いを避けるための材料を探し、部屋の隅々を見渡す。
と。
「……ん?何だこりゃ……」
小さなテレビの脇に置いてあったものを手に取る。
プラスチック製の乳白色をした薄いケースだ。
中にはDVDらしきものが入っている。
「あ、それは…!」
弟に映画鑑賞なんて高尚な趣味が出来たのか、と、からかう口実に中を見てみて、兄は思わず固まった。
ディスクの表面には、幼女。
やたら目の大きい、キラキラした、幼女が描かれている。
呆気にとられてそれを眺めていると、弟が慌てた様子でそれを引っさらった。
兄の目は、部屋の片隅に整然と積み上げられた、同様のケースの山に向かう。
弟よりも素早く動き、その山に手を付け、表面を確認すると、そこにも幼女。
少年や、犬猫らしき動物が描かれているものもあるようだが、総じて言えば、全てアニメだ。
その事実を噛み締め飲み込んだ兄は、激怒した。
「ザック!テメーしばらく見ねぇ内にオタクに成り下がりやがったか!!!」
「おっオタクじゃねーよ!」
「オタクだろうが!何だこのマンガの山は!!!」
「マンガじゃねぇ、アニメだ!」
「同じようなもんだ!全部捨てろ!こんなもん!!」
兄はそう怒鳴って、手にしていたDVDをぶん投げた。
馬鹿力で壁にぶち当てられたソレは、無惨にもケースの一部が破損してしまった。
兄は、知らなかったが。
レンタルしたものが殆どな中で、そのDVDだけは、レンタルではない。 わざわざ購入されたものだ。
そのタイトルは、『となりのト●ロ』。
弟の大事な大事な、彼との出会いの切っ掛けとなった作品。
手痛い出費を手痛いと思う以上に、手元に置いておきたかった作品。
今度は弟が、激怒した。
「何しやがんだバカ兄貴!!クソ兄貴!!!」
「なっ…」
「出てけ!いいから出てけ!!!とにかく出てけーーーー!!!!」
その剣幕は、思わず兄も引いてしまうほどだった。
引いている内に小突かれ体当たりされ追い立てられ、気が付けば玄関外まで追いやられ。
「二度と来んな!!」
「ぶっ!」
仕上げに靴を顔面に投げつけられて、バタン!と大きな音を立ててドアが締められる。
流石に少々呆然としてしまった兄だが、我に返るとメラメラと怒りの炎が燃え盛り出す。
「テメーっザック!!ここ開けやがれ!!!コラ!!!」
ガンガンと派手にドアを蹴りさくる。
が、鉄製のドアは流石に蹴破れない。 部屋の中は沈黙が保たれている。
しばらく蹴り続けてみたが、うんともすんとも聞こえない。
「こっちです、おまわりさん!」
不意にそんな声が聞こえて振り返れば、近所の住人がどうやら通報したらしい。
ちっと舌打ちして、兄は走って逃げた。
弟は事情を聞かれるだろうが、ザマー見ろだと思った。
しかし怒りは、冷めやらない。
(オタクなんざ、オレは絶対許さねぇぞ!)
172
:
ロクデナシ(イーグル)×謎な人(グレン) 2/6
:2013/03/23(土) 15:29:12
……ザックの兄であるイーグルは、現在無職だ。
というのも、つい先日まで海外にいた。
某国の外人傭兵部隊に所属していたのだ。
数年間そこで戦場を渡り歩く日々を送っていたが、ある日、戦友が一人死んだ。
戦友には身内がいなかった。
書類一枚が発行され、共同墓地の片隅に埋められる、淡々とした事務的な死。
それに直面したイーグルはふと、弟は元気だろうか、と思った。
思い立ったら即行動、そうしてたった一人の身内である弟を残して突然失踪した前科を持つイーグルは、すぐに傭兵稼業を辞めて国に帰ってきた。
そして、大喧嘩。
(オレの気持ちも知らねーで…!)
そうイーグルは憤るが、知らせる努力をしていない上に自分も弟の気持ちを知らない事には気が向かない。
イライライライラ、市街地を練り歩く。
取るモノ取らず身一つで帰国したイーグルには、今日の宿すら無い有様。
多少の金なら手元にあるが、職も決めていない今は節約しておかねば、と考える程度の計画性はある。
かといって、今は弟の…というか、元はと言えば自分たちの部屋なのだが、あの部屋に戻ろうとも思えない。
(仕方ねぇ。手っ取り早く、稼ぐか)
弟と二人でいじましい生活をしていた頃、新聞配達より土建仕事より簡単に稼げる方法があった。
繁華街の裏の方、後ろ暗い男と夜の女が集う街。
夜を待ってそこに立ち、獲物を探す。
小金を持っていて、粋がっていて、街の小蝿にしかならないようなチンピラが良い。
それに因縁を付けられるように仕向けて、ちょっと退治してやって、迷惑料を巻き上げる。
いわゆるカツアゲの一種だったが、そうしている内に極道者の目にでも留まれば、もっと金の良い仕事が舞い込むこともある。
昔から血気盛んだったのに加えて傭兵稼業ですっかり荒事に慣れきってしまったイーグルは、
ヤクザな仕事で食って行くのも悪くないかもな、と思っていた。
そうして、街灯の光も届かず薄暗い街角に立って獲物の品定めをしていると。
「ちょいと、そこのオニーサン。寄ってかないか?」
「ん…?」
脇から声を掛けられて、イーグルは振り向いた。
小さなテーブルとイス、そこに貼られた「運勢占います」の紙。
易者だ。
この街では昔からよく見るが、しかしそれにしても、易者は大概年寄りか中年の女というのが相場なのだが。
イーグルはその易者を観察する。
自分の同じくらいの年頃の男。
およそ易者らしくないラフな格好で、だるそうに姿勢を崩して座っている。
よくよく見れば割と整った顔をしているが、世の中を斜めに見たような薄ら笑いが胡散臭い事この上無い。
「…他を当たりな。オレは金がねぇ」
「タダで良い。面白そうな奴を見るのは好きなんだ」
「………」
タダで良い、と言われれば、ますます胡散臭い。
が、まぁ良いか、とイーグルは思った。
チンピラではないが、小金は持っていそうだし、迷惑料を取るにも都合が良さそうだ。
そんな物騒な思惑から、イーグルは易者の前にドカっと座った。
易者は満足そうに頷く。
「さて……オニーサン。どうやら家族の事で、お悩みがあるようだ」
「…!」
イーグルは、ドキっとした。
思わず顔に出たらしい。
易者はしたり顔で木切れの束を弄びながら、続ける。
「家族……弟さんか。久々に会ったようだ。しかし、解り合えていない」
「……………」
「2人とも我が強いな。意地もある。関係の修復には、時間が掛かりそうだ」
「……………」
「まずは、弟さんを認めてあげることか」
「……………」
「まぁ、アニメも捨てたもんじゃな……っ」
そこまで聞いて、イーグルは易者の胸ぐらを掴み上げた。
易者の貧相な体躯は片手で容易に宙に浮く。
それをぶら下げたまま、路地裏の暗がりへ連れ込んで、壁に押し付ける。
「テメェ…何モンだ。どっかから見張ってやがったのか」
「ゲホっ…くる、し、……っ!」
「何が目的だ。答えろ」
「……っ!」
ギブギブ!と言わんばかりに腕を叩かれて、イーグルは少しだけ胸ぐらを掴む手を緩めてやると、
易者は苦しげに咳き込みながら、しかしすぐに薄ら笑いを取り戻す。
イーグルはますます睨み付ける眼光を強めたが、易者は何処吹く風といった様子で言った。
「すまなかった、悪ふざけが過ぎたな…」
「あぁ?」
「まぁ、種明かしは単純だ。俺は、弟さんの隣の部屋を借りてる者でね」
「……………」
「ついでに言うと、易者でもない。
場所だけ借りてみたんだが、これが中々楽しい」
173
:
ロクデナシ(イーグル)×謎な人(グレン) 3/6
:2013/03/23(土) 15:29:56
どこを取っても怪しい男は、グレンと名乗った。
何でも隣の部屋にいたところ、イーグルと弟の会話、というか、大喧嘩が聞こえたらしい。
更に言うなら、警察を呼ばれて逃げるイーグルの姿も目撃したという。
「ぶっちゃけ、爆笑した」
心底おかしげに笑われて、イーグルは苦虫を噛み潰したような顔をした。
誰に聞かれようと見られようと構わなかったが、こうやって面と向かって笑われるとは思っていなかった。
というか、強面が過ぎるイーグルを真正面から笑う人間など、これまでそうはいなかった。
笑われ慣れていないイーグルは若干面食らいつつも、コイツぶん殴って良いか、ぶん殴って良いんだよな、と自問して拳を固める。
が、それを止めたのは彼の言葉だ。
「さて。本題だが。
笑わせてもらったお礼に、良ければ住居と職を提供したいと思ってね。
こうしてお近づきになってみたんだ。
どうせ無職なんだろう?あと、住処もないと見た」
「あ、あぁ…?」
全て図星だ。
しかし、突拍子がなさ過ぎる。
何なんだコイツは、とイーグルは警戒するよりも混乱した。
「君さえ良ければだが。立地は良いぞ。
弟さんの隣の部屋だ。目を掛けるには絶好のポジションだろう?
家賃も差し当たり保留でいい」
「テメー、そりゃ……」
さっきこの男は、弟の隣に住んでると言わなかったか。
質問をしようにも、男の言葉は止まらない。
「職の方は、多少ブラックかな。勤務形態は。
だが金払いは良い。知り合いの会社が、人手を欲しがってるんだ。
体力のあって、活きが良い男の人手を。
…誤解の無いように言っておくと、一応は合法的な事業をしている会社だぞ」
ちょっと待て、とイーグルは言いたい。
だがわざとか否か、考える間も与えず男は立て続けにつらつら話す。
「ヤクザ稼業は、止めておけ。
以前はどうだか知らないが、今は相当頭を使わないと稼げない。
つまりは、面倒でアコギなシノギが多い。
それじゃあ、つまらないだろう?
どうせつまらないなら、まともな職に就いておく方が良い。
弟さんに真っ当な道を歩んでほしいなら、尚更な」
うぐぐ、とイーグルは唸った。
突っ込み所は多い気がしているが、どこから突っ込んでいいのか分からないし、そのタイミングも見当たらない。
それすら見透かしたように男は笑う。
「まぁ、今すぐにとは言わないが。 いつでも来るといい。
弟さんの、向かって左隣の部屋だ。鍵を渡しておく」
そう言って、ぽんと鍵を渡してきた。
イーグルは目を剥いた。
ついさっき会ったばかりの他人に、部屋の鍵を渡すなど。
というか、この鍵は本物か?
真に受けて行ってみたら、鍵が合わずに入れない、なんて事になるんじゃないか。
そして、この男にまた笑われる羽目になるんじゃないか?
そんな事を考えながら、イーグルは手の内にある鍵を見つめて立ち尽くす。
そうこうしている内に、男はクスクス笑いながら去っていった。
何なんだ。
本当に何なんだあの男は。
イーグルは、怒ろうにも怒れない。何だか疲れてしまった。
カツアゲする気も失せてしまって、ふらふらと街を彷徨い、目に付いたカプセルホテルで寝た。
節約計画が台無しだ。
しかし。
(弟に真っ当な道を歩んでほしいなら、か…)
男の言った言葉が、脳裏を巡る。
174
:
ロクデナシ(イーグル)×謎な人(グレン) 4/6
:2013/03/23(土) 15:31:47
翌日。
結局イーグルは、腹を立てながらも、男の言葉に乗ってみることにした。
元よりそうと決めたら即行動が己の主義、弟の部屋の左隣の部屋、その扉の前に立つ。
多少意気込んでその鍵穴に鍵を差すと、何の抵抗もなく回った。
「来たか。待ってた」
室内には、真昼間にも関わらず、昨夜の男がいた。
相変わらず胡散臭そうな笑みを浮かべている。
警戒して部屋を見渡してみると、弟の部屋と同じくシンプルな1Kではあったが、何というか、とにかく生活感が無い。
家具家電の類は揃っているものの、それ以外はゴミの一つも無かった。
「一応、ハウスクリーニングを入れてみたんだ。
弟さんは綺麗好きなようだから、君もそうかと思って」
「…そりゃ、どーも」
「物が溢れてる方が俺は好きなんだがな。
空間が広いと、妙に落ち着かない気分になる」
「……テメェも一緒に住むのか?」
「嫌か?」
嫌、とは流石に言いにくい。
元より転がり込もうと思ってここへ来たのはイーグルだ。
金が無いのもあるし、何より弟には真っ当な道を歩いてもらいたいのだ。
…まともに働いて、いつか家族を作って、死ねば誰かが泣いて送ってくれるような、そんな道を。
その為には、身内が無職の宿無しでは駄目だろう。
そしてそれよりも何よりも、アニメにハマっているようじゃ駄目だろう、とイーグルは思っている。
身近な所に住んで、オタクに成り下がった軟弱な弟を日々鉄拳にて指導してやろうと。
そう思えば、見知らぬ男との共同生活くらい何だ、と開き直れた。
海外にいた頃はそれこそ、その日限りの男所帯で雑魚寝していたものだった。
物を盗られそうになった事もあるし、ケツを狙われたこともある。
そんな連中に比べれば今目の前にいる男は、胡散臭いとはいえ貧弱そうだし、強欲そうにも見えない。
平和なこの国で命を狙われるような事も、まだ特にはやってない。
考えれば考えるほど、安全極まりないように思えた。
「別に。嫌じゃねぇよ。…世話になる」
「ああ。じゃあ改めまして…俺はグレン。君は?」
「イーグルだ」
「……イーグル?」
彼は少し怪訝そうな、おかしな顔をした。
と思いきや、いきなりケラケラ笑い出した。
「い、イーグル…っ……お前、イーグルって……!」
「な、何だ?何がおかしい!?」
「いや…何でも……ククク……」
「何でもねぇなら笑うな!何なんだテメーは!」
「そんなに吠えるな、吠え……ぷっ……あはははは!」
「クソっ、何だか知らねーが取り敢えず殴らせろ!」
…とまぁ、そんな感じで、イーグルと謎の男・グレンの共同生活が始まった。
始まって、しかしそれも1日足らずで終わったのだが。
175
:
ロクデナシ(イーグル)×謎な人(グレン) 5/6
:2013/03/23(土) 15:33:05
イーグルは現在、建設現場で働いている。
グレンが紹介したのは、しばらく国を離れていたイーグルでも知っている大手建設会社だった。
彼の言った通り、勤務時間は長いし休憩時間は少ないというブラックさだったが、代わりに確かに金は良い。
若い時分に経験していた事もあり、元々体力仕事は得意なイーグルはすぐに慣れた。
現場の監督らも、イーグルの強面に恐れを為してかあまり強い事を言ってこず快適だ。
生活基盤を作る事においては、概ね順風満帆と言って良い。
が、気がかりな事がある。
弟のこともそうなのだが、それは気長に解消するとして。
同居人が、いきなり行方不明だった。
共同生活初日の夜、彼は引越祝いに手料理を振る舞うといって謎の闇鍋を作った。
それが、もの凄くマズかった。
盛大に顔を顰めたイーグルに、「困ったな」と言って全然困って無さそうな顔をする彼。
ツンツンと物珍しそうにドス緑色い鍋をつついている。
聞けば、料理など未だかつて作った事がないのだという。
アホかと思った。
何にせよ腹は減っているし、食材を無駄にするのも面白くない。
イーグルが傭兵時代に培ったサバイバル技術でもって、何とか食べられる味にまで作り直すと、彼は素直に感心した素振りを見せていた。
「食事の心配はしなくて良さそうだな」と彼は笑う。
彼に感心され、見直されるのは悪い気がしない。
なので「仕方がねぇから、たまにだったら作ってやってもいい」と、そんな事を言ってやった。
対して、彼は軽く礼を言った後。
少しはにかんで「…2人だと、すごく楽しいな」、と。
そんな事を妙に噛み締めるようにして呟いたのを、イーグルは覚えている。
何だ、そういう可愛げもあるんじゃねーか、と思ったのだ。
案外悪くないかもしれない、とか。
そんなことを。
その次の朝、彼に連れられて建設現場に来た。
当日から働いて、部屋に戻れば彼の姿は無い。
深夜になっても帰ってこなかった。
用事でもあったのかと気にも留めなかったが、それから3日、4日、5日…
もうかれこれ2週間、彼の姿を見ていない。
イーグルは。
探す義理など何処にもない、と思った。
自分は、彼の部屋に転がり込んでいるだけだ。 彼の事情も知りはしない。
家賃が払われていない、部屋を立ち退け、という事態になれば別だが、それ以外で困っている事は何もない。
一人で悠々と部屋を使えて、有り難いくらいだ。
ただ。
……あんなクソマズイ闇鍋の後処理でなければ、オレはもっと美味いメシを作れる、と思った。
笑われてばかりでは納得がいかない、もっとオレに感心して見せろ、と。
料理だけではない、あらゆる面で自分の凄さを思い知らせてやらなければ気が済まない、と。
そんな事を思いながら、イーグルは酒を買うだの何だの理由を付けて、毎晩のように街に出た。
街へ出ると、つい視線は彼の姿を探してしまう。
義理など無いのに。 またフザけた易者のフリでもして、妙な輩に捕まったりしたんじゃないかと心配すらした。
しかし、見つからない。
行方不明。
イーグルは、ふと、自分が姿を消した時も、弟はこんな気持ちになったんだろうかと思った。
手がかりもなく夜な夜な街へ出て、その姿を探しては、見つからずに溜息を吐いて。
もし、そうなら。
詫びを入れてやってもいいかもしれない、と思った。
心配掛けて、悪かった、と。
弟がどんな顔をして見せるか想像は出来ないが、まずは彼を、グレンを探し出して、それからだ。
イーグルがそう心に決めた、その翌日。
「イーグル!」
呼ばれて振り向くと、彼の姿があった。
公園側の現場付近にて。
憔悴した様子は見られない…というか、呑気に平和に、小さな犬を連れて歩いている。
しかも、自分で呼んだくせにこちらを見向きもしていない。
イーグルは心配していたのも忘れて、頭に来た。
176
:
ロクデナシ(イーグル)×謎な人(グレン) 6/6
:2013/03/23(土) 15:34:34
「グレン!テメェ、何してやがる!!」
運んでいた鉄骨も茶が入ったヤカンも全部放りだして、彼に迫る。
彼はようやくこちらに気付いたような、驚いた顔をしていた。
「…イーグル?この近くの現場なのか?」
「んなこたぁどーでも良いんだよ!テメー、今までどこで何してやがった!」
「どこで何を、と言われても……普通に、過ごしてたが」
「普通にって…!」
グレンが言うには。
イーグルに部屋を提供し、仕事を紹介した後。
普通に自宅に帰ったのだという。
そして普通に自宅で暮らしていた、と。
「じ、自宅って、お前…あそこに住んでんじゃねーのか…?」
「あそこ?…ああ、あのアパートか。アレは別宅にしてたんだ。
狭くてゴミゴミした所でウダウダしたい時用の」
「……一緒に住むのは嫌か、とか…」
「聞いたな。聞いたが、一緒に住むと言ったか?」
イーグルは、唖然とした。
だって、お前。
それは誤解するだろ。
それに、お前。
「2人だと楽しい」とか言ったじゃねーか。
あの、ちょっとイイ感じに笑った顔。
オレは、覚えてるんだぞ。
「……なんだ。お前、俺と一緒に暮らしたかったのか」
「ばっ…んなわけあるか!一人で清々してらぁ!!」
「ははは。なら良かった。あそこはペットが禁止だからな。
この子がいるから、都合が悪いんだ」
この子、と言って、グレンの目線が下に降りた。
犬だ。
小さい犬。
胴が長くて手足の短い、見れば見るほど間抜けな姿の。
それが、今にも噛み付きそうな不細工面でこちらを見上げて唸っている。
「Mダックスのビーグル君だ。可愛いだろう?」
「…………」
「お前、この子に少し似てるかも、と思ったら名前まで似てて驚いたな。
というか、えらく笑えた」
「…………」
「…2人並んでると、本当に似てるな…わ、笑える…っ」
ついにケラケラ笑い出したグレンを見て。
イーグルは、もう限界だと思った。
殴ろう。
泣かそう。
イーグル様申し訳ありません今後は貴方のシモベになります何でもお申し付け下さい、くらい言わせよう。
そして。
……オレのメシを、食わせたい。
イーグルはどこからか沸いた己の発想に、苦虫を5万匹くらい噛み潰して擦り潰して口内中に広げたような顔をした。
「……おい」
「ん…?」
「たまには、メシ食いに来ても良いぞ」
「ああ、ありがとう。今度お邪魔しようかな」
「今度じゃねぇ。今日来い」
「今日か?今日は……まぁ、良いか。分かった」
イーグルは、うむ、と頷いて見せるとグレンに背を向けた。
放り出してきた鉄骨と、茶が零れまくって空に近くなったヤカンを拾い上げ、現場への道をすたすた歩いた。
傍からは平静に見える動きだが、脳内はとことん渦巻いている。
(馬鹿かオレは馬鹿かオレは馬鹿か!オレは!!)
泣く子も更に泣き叫ぶような形相で、イーグルはとにかく歩く。
…弟に謝る、なんて殊勝な考えは当然の如く飛んでいる。
かくして彼らの平穏は波乱に満ちながら、いつまでも続いていくのである。
END
177
:
1-510
:2013/03/23(土) 15:37:19
以上で投下終了です
うっかり長くなっちゃいましたが、お付き合いありがとうございました!(本編タグ
>>170-176
)
絵茶で頂いたネタで妄想現パロ自カプ3組で連作?これにて終了でございます
世界観を変えてみるとキャラの性格特性を見つめなおせて良いですねw楽しかったー!
ネタをお授け下さった皆様、本当にありがとうございました!
あと一応SSにした現パロの設定を、設定スレの方に投下させてもらおうと思います
良かったらそちらも見てやってくださいませー
反映したかったけど出来なかった妄想ネタの未練供養であります、精進いたしまする
178
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/23(土) 23:18:33
>>170-177
投下乙です!拝読しました−!
イーグルさんの傍若無人っぷりと、グレンさんの謎な人っぷりが良いですねww
グレンさんに振り回されっぱなしのイーグルさんに無性に萌えましたww
でもこのお二人も、やっぱりこの二人でくっついてくれないとww
他の方々が持て余しそうwwですねww
幾分?前途多難な気もしますがw幸せになってほしいものですw
ごちそうさまでした−www
179
:
1-200
:2013/03/24(日) 14:14:39
>>170-177
一番好きな二人のお話きたよーイヤッフウウウ!!(シエンさん風)
イーグルさんが頑固オヤジすぎてわろたw弟がオタクだっていいじゃない許してあげて><
更に男性とおつきあいしてるなんて分かったらもっとお怒りになるのだろうかw(自分は?)
お隣さんになっちゃって、これから一体どうなることやら…でもいつか和解できると信じてます…!
そしてグレンさんの胡散臭さにもわろたwwwミニチュアダックスにビーグルというネーミングセンスもイイw
頑固者のイーグルさんに、どうか色々教えてあげてほしい…彼を制御できるのはあなたしかいないw
それぞれ異なるカップルの3連作、どれも見事に恋のはじまりしてましたねー!
これで終了といわず、気分がのりましたらばぜひ、続きも書いてほしいと思います!
そして自分もまた!ザックさんのお店に来た二人の超超短編コネタを書いてみました。
※1-200のキャラで現代パロ、リーマン設定
※1-510様のキャラ、ザックさんをちょっとだけお借りしました
※レンタルショップで働いた経験が無いので描写に間違いがあるかも、お許しを
180
:
レンタルショップにて 1/1
:2013/03/24(日) 14:17:31
大分風が強くなってきた。予報通り週末の天気は荒れ模様になりそうだ。
アレスは不満だろうが、たまには家でのんびりするのもいい。そう思いながら店に入った。
無い町はあるのだろうかと思う程どこでも見かける、大手レンタルショップだ。
夜の10時を過ぎているが、様々な人々が棚に並んだ膨大なタイトルを熱心に吟味している。
会社帰りのOL、塾帰りの高校生達、眠ってしまった幼児をベビーカーに乗せた親子連れ、若いカップル。
自分達はどのように映るのだろう。少なくともカップルだとは誰も思うまい。
私とアレスでは趣味が大分違うから、それぞれ好きなものを借りて一緒に見ようという事になっている。
見たいものを選び、カウンターに向かおうとすると、アレスが店員に何やら聞き込んでいる。
ア「じゃあさ、『空気のなくなる日』は?」
店「く、うきの…なくなる、ひ…」
なんなのだそれは?映画のタイトル?
店員も同じ事を思っているのだろう、明らかに困惑した表情で検索をかけている。笑いを堪えているのかもしれない。
この店員は知っている。きれいなアッシュグレーの髪が特徴的で、ハンサムなのだが目付きが鋭く、
あまり商売っ気がある雰囲気ではない。でも一度だけ、何かを熱心に目で追っているのを見た事がある。
その時は鋭い目付きもやや緩み、年相応な好奇心に満ちた目をしていて、なんだか可愛らしく思えてしまった。
好きな人でも来ていたのだろうか。
「申し訳ありませんが、当店には置いてないっスね」
「そっかー残念…じゃあこれで」
会計を済ませて戻って来たアレスが得意気に見せたタイトルを見て、私は軽く眩暈を覚えた。
「ムカデ人間」
「未来惑星ザルドス」
「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」
…………………
「いやー観たいやつほとんどレンタルしてなくてさー、こんだけ何とかゲットしたよ。
BD無いからDVDだけど。
ルーシェは?へぇー、華氏451、アーティスト、砂漠は生きている…なんかお洒落だね」
…私ははたして今後も彼についていけるだろうか。
オワリ
181
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/24(日) 19:32:09
>>179-180
投下乙です!拝読しました−!アレスさんwwwこの二人もある意味、前途多難そうですねw
でも幸せになあれww
182
:
1-510
:2013/03/25(月) 20:58:33
>>178-179
1-510です、レスありがとうございます
色気も可愛げもない話でしたが(戦犯は多分グレン)、大丈夫でしたら嬉しいな…!
gdgdな2人ですが現パロのグレンは簡単にヤらせてくれそうなので、イーグルに責任取らせます!
イーグルもグレンに手綱付きで檻に入れられてるので色々大丈夫ですw多分!
>>179-180
らっしゃいませーご来店投下乙ですw
ルーシェさん、ザック(うちの)にまでハンサム認定くれるとか良い人過ぎるw
そしてアレス様B級映画マニア過ぎワロタwww
お二人で観てもアレス様一人で爆笑する図しか想像出来ないw
ルーシェさんがんがれ!と思ったけどB級映画で爆笑するルーシェさんも何か違う…w
183
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/29(金) 00:13:05
>>170-177
お兄さん、ジ○リはヲタじゃないよ!!つか、アニメはヲタ文化じゃないよ!!ゴカイだよ!!
トト■のぬいぐるみをベッドに置いててももまだ大丈夫だよ!!サ△キタンフィギュアにhshsしてないかぎり大丈夫だよ!!
闇鍋の中身も気になりますが、グレンさんの日常が気になる……生活できてるの……!?
3連作お疲れ様でした、こちらでは皆さん幸せになってほしい……!
>>179-180
アレスさん、よくそんなタイトル見つけ出しましたねwwどの棚に置いてるんだww
そのラインナップで、ムカデ人間の最近さが眩しいぜ……
るー様視点のザックさんカプも微笑ましい(´д`*)
184
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/29(金) 22:01:06
>>170-177
イーグルさん頑固親父タイプ…!トトロもダメではオタ趣味を認めてくれる日いつになるやら…
果たしてザックさんとヴィルグさんとの仲も公認になる日が来るんでしょうか
イーグルさんの行動読めるグレンさんエスパーやで…
易者に扮したりダックスにビーグルって付けたりお茶目wwなのに昔ヘビーな事情がおありとか…
>>179-180
ムカデ人間を観賞するるー様の顔が想像できないwww
アレス様は他に一体何を探してたんでしょうか…w
るー様も次第にB級映画に詳しくなっていくのねw二人ともお幸せに
185
:
1-549
:2013/03/30(土) 23:04:24
>>165-169
連レス失礼します。皆様お読みいただきありがとうございました!(
>>162
)
710様ありがとう!勝手に続けてしまいましたがお許し頂き恐縮です、多謝!
エルさん単身出て行こうとするとは、やっぱやさしい子や…;;キリアンはエルさんが行ってしまおうとしたら、
「こっちはボランティアじゃねー金貰ってんだよ料金分は療養して送り届けられろ!じゃなきゃ代金持って帰れ!」
て感じに無理に引きとめようとします(異能者対軍隊の戦いではなんもできないですが
後はシオンさんやβ2さんがきっとなんとか…!
キリアンは、万が一美少年に寝汗を拭いてくれと頼まれても逃げる残念さです
エロにありつけるのは、ラッキースケベか夢オチしか思い浮かびませんw
アウトなエロ本は全然隠せてないのに、キリアンは隠してるつもりです。ザルです。
リコは好きな相手には「どうせ私のことなんかどうでもいいんだ眼中に無いんだ」って思ってるくせに、
相手の方から積極的にアタックかけたら「近寄るな変態」ってなるめんどくせぇ奴です結婚線激薄君
186
:
オリキャラと名無しさん
:2013/03/31(日) 16:25:27
1-200です、たった1レス分の超超短編でしたが皆様ありがとうございます
るーへはスプラッタもう○こネタも苦手なのでムカデ人間は辛いかもしれませんねぇ…
ゲンナリしちゃってその日の夜は甘い雰囲気どころではないでしょう
こうしてアレスはその機会を自らどんどん先延ばしにしてゆくのですw
187
:
1-091
:2013/04/01(月) 23:20:00
※人形注意
※汚部屋注意
繊さんおでかけver
>>144-146
をろだに上げました
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/70/2013040122570001.jpg
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/69/2013040122570002.jpg雑貨屋にてかわいい小銭入れを見つけて思わず購入
188
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/02(火) 22:05:39
>>187
かっわええーーー!!
こんな子がフラフラ歩いてたら拉致られないか心配!
でもちょっと拉致られてみてほしい!
全然関係ないけどモザイクが何だか卑猥に見えてしまった…w
189
:
1-549
:2013/04/02(火) 23:12:13
>>187
繊さんが服を着てる…だと…(おいこら
短パンエロかわ!!足が!足が!
サイフの柄は牧さんのチョイスなのでしょうか2828
190
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/05(金) 22:24:29
>>187
拝見しました−!
繊様、かわいいwwそして何故か小銭入れが似合うww
こんなに美人で、だけど何故か季節にあわない薄着の繊様と
制服(冬服)を着崩すことなく、しっかり着こんだしーさんが
並んで歩いていたら、道行く人々が絶対、目をとめると思うのw
二人ともそんな行き交う人々からの視線には慣れっこなんでしょうかw
この二人が互いに微笑みながら並んで歩いているところを妄想すると
それだけで萌えますねw姐さん、UPしてくれてありがとうww
191
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/06(土) 21:40:32
>>187
こんなキレイカワイイ子がおつかいに来たらおじさんオマケいっぱい付けちゃうぞウヒヒ
しー様と並んで歩くと兄弟みたいに見えそう、微笑ましいなあ
192
:
1-091
:2013/04/08(月) 19:09:01
>>188-191
ありがとうございます
拉致→もう、拉致ラレ慣れてる気がする!
サイフ柄チョイス→小銭入れも服もサンダルもみんな牧さんチョイスで!
視線→通りすがりの女子たちから「かわいーv」と叫ばれるしーさまが居心地悪そうにしてたら萌え!!
そして調子こいて三兄弟作ってみました
三人揃えないのはお察しry
※人形注意※
※汚部屋注意※
※肌色率高め注意※
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/71/%E4%B8%80%E9%83%8E.jpg
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/72/%E4%BA%8C%E9%83%8E.jpg
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/73/%E4%B8%89%E9%83%8E.jpg
白髪似合わなすぎてグレー髪の長男でもキニシナイ
193
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/08(月) 22:13:41
>>192
拝見しました−! UP乙です!
お三方共に麗しいww
そして、繊様!! そんな格好してたら駄目ですよ!!
「また俺と遊びたい訳?」
と、誰かが言ってますw気を付けて−!!
194
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/08(月) 22:44:44
>>192
これ同じ素体なんでしょうか?
だったら凄いなぁ…同じ顔だけどどれがどなたか分かる!
しかし繊さんが肌色だと変に安心するというか何と言うか…
あ、繊さんだなぁ…ってなるw
195
:
1-549
:2013/04/10(水) 00:09:13
>>192
繊さんバスローブも優雅だーと思ったらやっぱり丸出しじゃないですかキャーチラッチラッ
同じ素体(?)で三兄弟ここまで変わるのか…すごい…!
196
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/11(木) 21:11:09
今晩は、1-710です
本スレ1-549様がUPしてくださいました、シエンさんとエルさん(フレッシュリーマン)の
イラストをwiki創作物スレ保管ページに収録いたしたく、こちらに転載させていただきました!
1-549様、エルを小生意気wに、シエンさんを可愛く!魅力的に描いてくださって本当にありがとうございました!
そしてこれからも、我が子を含め、また絡んでやってくださいww
どうそよろしくお願いします−!
以下「書き合い・描き合いスレ 2」より転載
↓
197
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/11(木) 21:11:54
93 名前:1-549 投稿日: 2013/04/10(水) 00:54:23
こんばんは、エルさんとシエンさん(フレッシュリーマン)をお絵かきさせて頂き、
wikiのうpろだに上げました。
※個人のイメージが多分に入っています
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/74/sien3.jpg
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/75/001.jpg
描いてて楽しかったですエルさんの髪とか!シエンさんのシャツとか髪とか!
大変ありがとうございましたm()m
198
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/12(金) 23:17:24
>>197
うp乙です!シエンさんもエルさんも可愛いよー
デフォルメ絵もリアル寄りもお上手でほんと裏山
真面目に絵の勉強をされてるとお見受けします
姐さんの絡み絵も見てみたいなあw
199
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/14(日) 20:30:33
>>198
レスあざました!ほんま恐縮ですこれからも精進します!
二人以上いっぺんに描くの弱点なのでこれから絡み絵も頑張っていきたいなぁ…
200
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/15(月) 01:36:01
シエンさんが食パン咥えて飛び出るところと
エルさんが羽化して何かえろい液体まみれになってるところまで妄想余裕でした
ご馳走さまですmm
>>198-199
おふたかたの絡み絵ぜひ見とうございますmm
201
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/17(水) 00:56:33
こんばんは1-549です。
設定紹介スレ2-044の設定のSSを勢いで書いてしまったので、
ろだに投下させていただきましたmm
※まだクロスはしてないです、ダニーが変な人に遭遇する話
※エロなし、グロは多少あります
※出てくるキャラはダニー、ベルナルド(赤毛)、キリアン
長くなってしまいましたがよろしければお願いします
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/76/2-244-1.rtf
202
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/17(水) 21:20:29
>>201
UP乙です!拝読しました−!
ベルナルドさんのふっ切れたシリアルキラーっぷりが良いですね!
そして、ダニーさんは、少し大人になっていても、やっぱりダニーさんですね
かわいいww
これから、キリアンさんがダニーさんを介抱してあげる事になるんでしょうか?
そんなお二人のやり取りや今後の展開も楽しみにしてますww
203
:
1-091
:2013/04/17(水) 22:40:42
>>201
読みました、ダニーさんがヲタっぽくてワロタwwwでもビジュアル的に許せそうw
ダニーさんはお漏らししないでよくがんばった!
キリアンさんとるー様のからみも出てきそうで楽しみ!!
ベルナルドさんを追っかけるうちの刑事さんたちも妄想できました、ごちそうさまですw
ついでに、零さんのビジュアル?もロダにあげました
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/78/0.png
とりあえず不憫さを煽るように困り顔+モヤシ体型、そして牧さんにだけデレ全開
人工生命体っぽくお尻にバーコードつけてみました
イメージと違ったらすみませんww
204
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/18(木) 21:17:20
>>201
読ませてもらいましたー
ダニーさん、まさかのアキバ系w服装は大丈夫かなwww
ベルナルドさんマジキチ…!決めポーズのビジュアル見たい!
対ダニーさんのキリアンさんの対応、さらっとイケメンでトキめくw
現代版でもキリアンさんはDTなんですかね…!?
>>203
零さんktkr!お仕事早い!困り顔可愛いw
尻のバーコード早く誰か舐めてあげてくれないかなーwkwk
バーコード読んだら何円て出るだろうw流石に読み取り不可かしら?
205
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/19(金) 23:11:19
>>203
1-710です、UPありがとうごさいます!!拝見しました−!
困り顔wwかわいいww零さん、本当に健気で良い子だwww
姐さんと素敵なお子を創作できて本当に幸せww
しかし、お尻のバーコードw受け様なのに、愛する人に後ろ姿を見せるのを
躊躇わないとならないなんてwwwやっぱり不憫だwww
そんな零さんの設定を起こして、創作物スレ2-035に付記しました!ので、
よろしかったら、ご覧くださいw(以下、ちょい長文注意!)
概略だけ付記しておきますと、
・記憶が戻るとあっさり牧先生に執着しなくなるw(多分w)
・訳あって、菜食主義?
・シオンさん、β2をエドワードさんと共に共同製作した人が作ったw
・共同製作者さんがメサを苛めていた所為で、メサに半殺しwにされるw
・あまりにも不憫なので、一応パートナーを作ったw(名前だけだけどw)
といった感じの設定になりましたw
でも、牧医院にできるだけ長い間、居候を決め込んでいて欲しいのでw
零さんの記憶は当分戻りそうにありません……
牧先生、繊様、こんな感じで少々手間がかかりそうな子で恐縮ですが、
零さんをどうぞよろしくお願いしますww
206
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/20(土) 00:47:47
>>201
お疲れ様です!早くも現代設定の彼らが見られるとは!
穏やかで良い子だったベルナルドさんの面影はどこへ、というくらい豹変してますねw
純粋なところは変わっていないのでしょうけど、方向が…w
他のキャラ達と接触したらいったいどうなる事やら楽しみです
キリアンさんダニーさんは地に足が着いた感じで親近感覚えますw海○堂行ったり
ペ○ング食べたりしてるのかなw
山手線テロの犯人は不明ですが、これは更なる事件の前兆か?やはりCD男なのか、
それとも全く別の勢力か…古瀬さん達忙しくなりますねw
今後のエピソード妄想のきっかけにもなるお話をありがとうございます!
>>203
零さんキタ!思わずナデナデしたくなるお顔です薄幸感パねえです…
しかし守ってあげたい気質の方にはたまらない属性ではないでしょうか
彼の正体は?どんな能力があるのか?設定詳細が楽しみです!
と思ったら設定きてた!
207
:
1-510
:2013/04/21(日) 19:39:24
1-510です、現代ファンタジークロス設定で早速小話妄想してみました
皆様のキャラさんと絡む為の前提作り?的な自キャラ話ですが、ギャグというかアホな話です
※1-510キャラで現代ファンタジークロス設定(設定紹介スレ2-047)
※登場キャラはグレン、イーグル、ザック、ヴォルグ、シエン、カイ、小ディオス、小ダフネ
※エロ無し、アホでgdgd
シリアスな世界観ぶち壊しの危険があるのでロダの方に上げさせてもらいますね
シリアスもまたその内書けたら良いなぁ…
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/81/2-047-1.txt
208
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/21(日) 21:41:21
>>207
拝読いたしました−! 姐さんも仕事早いwww(以下、ちょい長文注意!)
グレンさん、誠に乙でありますww本当に色々と大変そうだなww
イーグルさんが貰い損ねたご褒美は何だったんでしょうかww気になるww
そして、様々なエピソードにちゃんと繋がっているww素晴らしいww
きっと暁の翼では、ヘンリーが相変わらずのしたり顔で待ってますよw
「まあ、過干渉は困るけど。
サポートを必要としてる子もいるんでね。よろしく頼むよ」
なんて感じで、表面上は笑顔で出迎えてくれるんじゃないかと思いますw
→でもって、裏では、
これで、ルーシェルにも通学組(アルシエルなんかの実行監視役)にまわって
もらえるかもしれないなぁ……ま、ちょっと、目立つかもしれないけど。
監視対象の彼等の周りに関しては、能力者配置は多めの方が良いだろ。
とか、そんな事を考えてるんだと思いますw
お前…それって、ただ、周囲を引っかきまわしたいだけだろwまたも自分の愉しみ優先かwみたいなww
共通設定に関しては、元々、ほのぼのにもギャグにも振れると良いなーと、狙ってましたので、こういう
ネタ的SSの投下はすごく嬉しいwwですww姐さん、本当にありがとうww
209
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/22(月) 23:16:23
>>207
読ませていただきました、フィクス社さん社員さん達楽しそうw入社したい!
グレンさん異能で身を削ってるのに、日常業務も大忙しで大変だ!彼が倒れたらエラいことに
シエンさん昼ドラ好きなのか…録画してるのかなw
この先もしかしたら学校編もあるのでしょうか?投下乙でした!
>>203
零さん来てる!これはいじめたくなる困り顔…!
お尻のバーコード読むと何て書いてあるんでしょうかw
きっと三人でワイワイ野菜育ててるんですね!
210
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/23(火) 02:50:33
1-091です、零さんにレスありがとうございます、それだけでも彼は幸せ……だ…と思う!
バーコードは読み取ると「資材/315円」表示で、繊さんからのあだ名が315になるかも
ここが性感帯とかちょっと感じやすいところとかでもいい
そして、ベジタリアンが増えて、家庭菜園がどんどん本格的になっていきそうな気がする、種植えが楽しい季節になってきました
>>205
零さんの詳細ありがとうございます!
うっかり肉くってしまった後の反応とか半殺しにするメサ様とか妄想が楽しいww
零さんの個室を用意すべきか、繊さんと同室にすべきか、牧さんと同室にすべきか、本気で悩むwww
>>207
読みましたwwwwwwww
グレンさん、心底乙www早くイーグルさんでストレス解消してくださいwwww
イーグルさんも乙wwwwww
ヴォルグさんが食い荒らしたことを知らずに零さんにブチ切れる繊さんの妄想も余裕でした
グレンさん、菓子折り持ってきたついでにあっさり捕獲対象魔族に出会えるけど、どうするんだろう……w
211
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/23(火) 21:00:21
今晩は、1-710です
>>210
零さんのお泊り先wに関するレスありがとうございますww私も妄想が止まらないww
・個室を用意 → 居候の俺なんかの為に!!ということで、牧先生のことがますます好きになるw
・繊さんと同室 → 繊様とできるだけ距離を取って、部屋の隅っこで眠るw
(自分よりも強い繊さんに本能的な畏怖を感じているらしいw)
・牧さんと同室 → 牧先生と距離をとって、部屋の反対側で、布団を頭からかぶって眠るw
(好きすぎて、牧先生と一緒に眠るなんて!!ということで、ものすごく緊張してるらしいw)
さあ、牧先生どうするwwみたいなww姐さん、本当にありがとうww
212
:
設定スレ 1-036
:2013/04/23(火) 21:03:23
そして、連投失礼、引き続き、1-710です
前回の絵茶にて、ちょこっとだけ予告?しました、
二日酔いで目覚めたエイシアさんのエピソードを仕上げましたので、投下させていただきたく!
結局、二人にしては、めずらしく未遂だったんだねwという感じですが、よろしかったらどうぞ
以下、いつものとおり、属性表記の後にSSです
↓
213
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2−
:2013/04/23(火) 21:05:03
本スレ1-710です
うちの子(設定スレ1-036)のSSを書きましたので投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・前作
>>88-98
からの続きですが、一応、これだけでも読めるはず
・めずらしくエイシアさん一人称
・登場キャラクターは、ウィル(20歳)×エイシア(17歳)です
・ウィルとエイシアでの遣り取りがメインですが、1-091様のキャラ(本スレ1-866)とも勝手にクロス
・でも、牧先生の名前が出てくるだけ(申し訳ない…)
・そして微エロ(エロ未遂)
こんな感じですが、よろしかったら、どうぞ
214
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 1/9
:2013/04/23(火) 21:07:48
カーテンの隙間から、明るく優しい午前の陽光が差し込んでいる。
時間は、もう午前10時を廻った頃になるだろうか。
「ん……」
自分の口元から溜息にも似た吐息が漏れるのが解る。
朝の光と不意にほんの少しの肌寒さを感じて、俺は自らの額に手を遣りつつ、瞳を薄く開
けた。
俺が眠りに就くまで、傍に居た、墨色の長い髪とトパーズブルーの瞳をした、あいつ――
ウィルは、もう、この部屋には居ない。
一人で眠るには、幾分大きすぎるベッドの上に、俺はたった一人で横たわりながら、再び
大きな溜息をついた。
「……起きたら、するって、言ったのに……」
何故だか解らないけれど、俺は無意識のうちに小さな声で、そんな言葉を口にしていた。
それとほぼ同時に、自分自身のアイスブルーの瞳から、不意に一筋の涙が零れる。
215
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 2/9
:2013/04/23(火) 21:09:12
まただ。近頃、いや、正確には、柳と寝てからなんだが。時折、こんな風に自分自身の感
情が上手く抑えられなくなるのだ。
酷い時には、年端のいかない少年のように精神退行がかかる。
解ってはいるのだが。この状態に陥る事を未だに上手く抑え込めない。
おまけに今朝は、頭が割れるように痛い。きっと昨晩、夜中まで、深酒しすぎた所為だ。
吐き気がしないだけマシといったところか。
でも、これだけ頭が痛いってことは、きっとまた何か、やらかしてる。
アルとウィルに……下手喰うと牧先生にも……また迷惑かけてるんだろうな……と思うと、
余計に気が滅入った。
それでも、気だるく重い上半身を無理矢理起こすようにして、起き上がることにする。
自らの身体の上に掛かる柔らかなダウンフェザーのコンフォーターを外し、ゆっくりと起
き上がりながら、自らの服装も確認してみたが、こちらは思った程、乱れていない。
眠る前に着ていた、オックスフォード地の白いボタンダウンシャツもそれ程、肌蹴ていな
いし、ジーンズのボトムのフロントボタンも外れていない。
あいつと一緒に眠ったのに、珍しく、本当にそういう事をしなかったわけだ。
そんな事を考えている自分自身に少し呆れながら、俺は自らの白い前髪を後ろへと掻き上
げ、ベッドの淵に改めて座り直した。
その直後に、この部屋のドアを静かに開ける音がした。
216
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 3/9
:2013/04/23(火) 21:11:39
今、この時間帯に、この高層アパートメントのメゾネットに居るのは、俺以外に一人しか
いない筈だ。だから、敢えて相手を確認する必用は無い。
それでもでも、俺は無意識のうちにドアの方へと視線を向けていた。
「そろそろ起きる頃だと思って。酔い覚ましを持ってきたよ」
「相変わらず手際が良いな」
俺が返事を返した相手は、もちろんウィルだ。
彼の手元には、アルコール抜きのミントジュレップと、ミントの葉が添えられたレモンシ
ャーベットを乗せたシルバーのトレイがあった。
他愛もない飲み物とデザートのようにも思えるが、それらは、どれも、こいつ自らが作っ
たものだ。
「思ったよりも辛くなさそうだね」
「そうでもない。結構、頭が痛い」
ウィルは、いつもと変わらない、落ち着き払った表情のまま、穏やかなトパーズブルーの
瞳で、俺の方を見ていた。
奴の視線は、何処か暖かい優しさに満ちているようにも思える類のものだ。
そんな視線を奴から向けられていた事を改めて意識した俺は、ほんの少しだけ、気恥ずか
しさにも似た感情を覚えた。
だから、俺は思わず、その場で奴から視線を逸らすようにして俯いた。
ウィルは、俺の様子に構う事なく、こちら側へと向かって歩いてくると、シルバーのトレ
イをベッドサイドテーブルへと置く。
217
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 4/9
:2013/04/23(火) 21:13:50
「これ、置いていくから。大丈夫なら口にして」
謝る事さえも出来ずに、ただ俯いたままでいた俺に、ウィルは、そう声をかけた。
それ以上の言葉をかける事もなく、奴は俺から背を向ける。
「……するって……言った」
背中を向けた奴に対し、俺は呟くように、小さな声で言葉を返す。
奴に対して、そんな言葉を掛けるなんて、不本意な気がしないでもなかったが、俺はただ、
その時の自分の気持ちに正直に応えただけだ。
俺の言葉を受けて、ウィルはこちら側へと軽く振り向くと、普段と何ひとつ変らない表情
で、至極真っ当な返事を返してきた。
「吐きそうな奴とする趣味はないよ。それ食べたら、少し横になった方がいい」
「欲しいって言ってるんだよ!」
奴の返答を耳にした瞬間、俺は直情的にも思える口調でそう返していた。
嫌な事に、涙が自分の頬を伝うのが解る。また感情が昂れしている。そう思っても、その
言葉が口から出るのを止められなかった。
そんな俺の様子を目にした奴は、改めて此方の方へと歩いてくると、その場で身を屈める
ようにして、ベッドの淵に座りっぱなしでいた俺の事を抱きよせた。
218
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 5/9
:2013/04/23(火) 21:15:11
俺が奴を抱き返そうとするのを見計らったかのように、そのまま、ただ言葉なく、手慣れ
た所作で、俺の事をベッドの上へと押し倒してゆく。
「……ん」
そうした一連の所作に対して、俺はただ、受け身になって、肯定も否定もせずに応じる。
それだけの事で、ほかには何の意図もない筈なのに、俺の口元からは、熱を帯びた小さな
吐息が零れてゆく。
奴の体温を間近に感じている所為か、自分の身体が急速に火照っていくのが解る。
欲しい。ただ、それだけだ。他の事なんて、何も考えられなかった。
そんな俺の感情の昂りを奴が何処まで解っているのか知らないが、奴はまるでこちら側の
気持ちを見越したように、俺の顎の辺りに片手を添える。
その所作に抵抗する事も無く、俺はただ、奴の方を見据えていた。
それを肯定と受け止めたのか、奴の方もそれ以上、何も言わずに、そのまま俺に口付けた。
219
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 6/9
:2013/04/23(火) 21:17:10
「……っは、ぁ!」
一度、軽く口付けられてから、それを外される。
それだけの事なのに、先程よりも更に熱を帯びた吐息が零れる。
奴はそれを待っていたように、俺の唇を割って、更に深く口付けてきた。
口腔内に奴の舌が深く差し込まれる。それを迎え入れてやるように、俺は、自分の舌を奴
の舌に絡めた。
それを受けて奴は逆に俺が絡めた舌を外し、此方の反応を愉しむように、口付けを深める
のを一旦、止める。
その直後に、奴は少し口元をずらすようにしてから、再び口付けを深め、自らの舌で俺の
歯列を軽くなぞる。
そんな所作を施され、それを受け止めてゆく度に、互いの口元からは、くぐもった吐息と
とともに、濡れた水音が小さく響く。
「……っ、ぅ!」
やがて、前触れも無く、その口付けを外された瞬間、再び急に抑える術を失った所為で、
俺の口元からは堪え切れなかった吐息が零れる。
そうして、自然と奴から顔を叛けるような格好になった、俺の首筋に添って、再び奴から
の口付けが施されてゆく。
幾分荒くなり始めた自らの呼吸を整える間も無く、新たな感覚を伴う行為が施され始める。
220
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 7/9
:2013/04/23(火) 21:18:55
「ぅ、ぁ! ……や、……」
其処は思ったよりも感じるから。今、この時点で、そうされるのは、本当に嫌なのに。
きっと奴は、それを解っているくせに、それでも、なお、そういう事をしてるんだろう。
「っあ!」
首筋に口付けを施され、其処を軽く咬まれているだけなのに、甘さと、鋭さをも帯びた感
覚が全身へとはしっていく。
その感覚に耐えきれなくなって、俺は、奴の腕に組み敷かれた体勢のまま、僅かに軽く身
を捩る。
その動作を終えたのと、ほぼ同時に、一瞬の眩暈を経た後に、重く痺れるような、それで
いて、鋭い痛みをも伴った頭痛が俺を苛んだ。
「……い、痛……ぅ!」
「ほら、やっぱり辛いんだろう?」
直後に、ウィルは俺に施していた行為を止めた。
俺が、先程までとは異なる性質の辛さを自らの表情に、明らかに滲ませていたからだ。
普段なら、こんな事は全くない筈なんだが。やっぱり、酷く飲み過ぎていた、昨晩の酒の
所為だろうか。
「……ぅ……」
小さな吐息を零しながら、手許のシーツを掴んで、酷い頭痛をやり過ごそうとしていた、
此方の様子を見かねたウィルは、一度、俺の頭の上に軽く手を置いた。
それから、あまり間を置かずに、その手を自らの許へと戻し、ウィルはそのまま、自分自
身の上半身を起こす。
221
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 8/9
:2013/04/23(火) 21:20:09
「というか、ごめん、歯止めが利かなかった」
そう言って、ウィルは、再び俺の頭を幾度か軽く撫でた。
俺はベッドの上でうつ伏せに近い状態のままだったが、それでも、その所作で、ウィルが
ベッドの上から去ろうとするのが解る。
「……嫌だ……何処にも行くなよ」
そんな所作を感じ取った瞬間、俺は横になったままの体勢から、その場で寝返りを打つよ
うにして、奴の手首を軽く引いていた。
そうなのだ、この時点で、俺は漸く、自分の気持ちに気付いた。俺はただ、単純に、こい
つに、今、俺の傍に居て欲しかったんだ。
「何処にも行かないよ。大丈夫、ちゃんと君の傍に居るから」
ウィルは、その言葉とともに、奴の手首を掴んでいた俺の手を軽く振りほどいた。
同時に、もう片方の手で手近にあったコンフォーターを引っ張って、俺と奴自身の身体の
上に掛け直してから、ウィルは再びその場で横になる。
そうして、ウィルは、その場に横たわったまま、間を置くことなく、俺のことを再びそっ
と抱き寄せた。
自分から切っ掛けを作っておいて、どうかとも思うが、俺は気恥かしさで、その間ずっと、
奴の顔をまともになんて、全く見ることが出来なかった。
222
:
−CROSS OVER THE DAY ANOTHER 3−君と眠る 2− 9/9
:2013/04/23(火) 21:21:17
「ごめん」
「いいさ。また少し眠ろうか。たまにはこういのも悪くないだろう」
やっとの思いで小さな声で、詫びの言葉を口にした俺に対して、ウィルは穏やかな口調で
そう言った。
それから、俺の背中に手を添えながら、そう言ってくれた、ウィルの言葉に応えるように、
俺は奴の口元へと一度、軽い口付けを贈ってから、相手の肩口へと顔を埋める。
先程よりも強く、ウィルが俺のことを抱きしめてくれているのと、奴の心地良い心音を間
近に感じながら、俺は再び眠りに就いた。
再び起きた暁には、普段どおりの俺で、君に再びしっかりと応じられる事を願って。
――この後、再び目を覚ました俺は、奴を散々焦らすような真似をした件と、奴の持って
きた酔い覚ましを無駄にした件について、しっかりと責任を取らされた。
そうした結果になったのは、今、この時点で、そう、後から考えても、甚だ不本意な気も
するが、たまにはそういうのも悪くないだろう、と思い込むようにしておく。
【END】
223
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/23(火) 21:23:52
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→
>>212-223
)
お付き合いいただきありがとうございました!
これ、当初、途中まで書いたはいいけど、ウィルさんがあまりにそっ気なくて、かたちにならないかも…と、
あきらめ気味だったんですが、絵茶で皆様と交流させていただいた際の彼等にやり取りをもとに、何となく
形になりましたw皆様ありがとうww
そして、今回のSSの裏ミッションは、前回のウィル(攻め視点)と限りなく同じ流れで、エイシアさん視点
(受け視点)で書いてみるwという感じでしたw二人の視点や感覚の違いどもお楽しみいただけると幸いですw
またそのうち……? 完遂版も書けると良いなwと思っておりますw今後ともどうぞよろしくお願いしますw
224
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/24(水) 22:30:03
>>212-223
エイシアさん視点キタ!!
レモンシャーベットもお手製だったとは……
エイシアさんはもっと甘えてもいい!寝具の上ではなおさらだ!!!!
ウィル様すんごい優しいどうしたと思って読んでいたけれども、
最後4行でやっぱりかwwだったwww責任のとり方は完遂版に期待www
225
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/24(水) 23:42:12
>>212-223
投下乙ですー読ませていただきました
とーーーーってもあまーーーーーい!w
ウィル様が甘くなると驚きの甘さに!甘党なので嬉しいw
やっぱり不憫な子は甘やかされて然るべきだわー…
そして安定のセレブっぷり…う、羨ましくなんて…っ
226
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/25(木) 00:05:30
こんばんは1-200です、長文レスご注意願います
>>207
お疲れ様です、読ませていただきました!
依頼者の案採用ありがとうございます、これでフィクス社との繋がりもできたぞー
シエンさん、その人は中身ちっとも可愛くないので…カイさん目を覚まさせてあげてw
そして小さいコンビが糞生意気すぎてワロタwww初等部で二人と友達になったシンが、
小ディオスさんの口調マネするようになっちゃって、他メンツが「…ハァ?」ってなってるのを妄想したw
余談ですが、シンが変身したイーグルさんを見たら「うわーでっけー、かっけー!俺も変身したい!」
って目をキラキラさせると思いますw
フィクサーの方々は皆悲しい背景があるけど、悲壮感無く楽しそうでいいなあ
>>208
まさかのるーへ通学組!?
学校行った事なんか無いだろうし社会性もゼロだし大丈夫かなw
きっとお昼も体育の時間も常にぼっちだw
さすがにあの容姿は怪しすぎるので黒髪に染めてカラコンしましょうかねw
>>212-223
こっちもきてたー嬉しい!お疲れ様です
寄り添って眠るお二人よいなぁ…幸せそう(*´д`*)
酔い覚ましに手作りシャーベットとか、愛がなければできないよね!
エイシアさんは今度から飲む前にウコンを飲んでおくように!
そして1日も早く傷心のエイシアさんが元気になりますように…
ウィル様、癒してあげてね!そして完遂版も気長に待ってますw
あとついでにご報告、絵板にリーマンパロネタのイラストを置いておきました
wikiへの掲載は今のところ見合わせます(添付ファイルが今後も増える予定なので)
描きたいものいっぱいで時間が全然足りないぜー
227
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/25(木) 01:23:59
1-510です、拙作に感想レス下さりありがとうございました!
アホネタおkで良かったぁ…以下長文レスですすみませぬ
>>208
イーグルへのご褒美は金、酒、エロスで迷って迷って答え出ませんでした…
ヘンリーさん、暁の翼に協力すると欧州連合を敵に回しそうなのでフィクス社連中は監視しかしないよ!
ごめんね!w でもシエンが暴走してサポート?する羽目になる?かも?w
>>209
社員さんは歓迎だけど薄給ですよ…
シエン、昼ドラは録画せずに見れる時に見てノリだけ楽しんでると思われますwあとエロ目当て
>>210
零さん資材だったのかwwwそして安いwwww
腹ペコヴォルグさんのせいで零さん申し訳ない…
繊さん、真犯人が上司と一緒に謝罪に行くと思うので、そこでガチギレしてね…!
グレンは繊さんを観察した結果、手を出したら面倒臭そう(非野良、というか王子様…)なのでスルーするんじゃないかと
でも魔族の攻略法は聞かせてもらいたがるかも?
>>226
小コンビがシンさんと3人トリオになったら大人にとってはタチ悪そうwww
小ディオスのマネ…「貴様」とか言っちゃダメだよシンさんwww
イーグル(怪鳥)にキラキラしてくれるシンさんマジ天使…一緒にネズミー行こう!w
そして絵板でもレスしちゃいましたが、こちらでも改めて、ウチの2人まで描いて下さりありがとうございます!
すごく嬉しかったです!
添付ファイルが増える予定という今後に超期待してます!のんびりと!
228
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/26(金) 23:39:31
今晩は、1-710です
皆様、萌えの拡がるレスを本当にありがとうwwいただいたレスの数々から妄想が止まらないww
以下、予告しておりました御礼レス等々でございます!(かなりの長文レスです!ご注意願います!)
>>224
レモンシャーベットは、昨晩の食後のデザート兼翌日の酔い覚ましwとして用意されて
いたものということになってますwウィル、相変わらず、計算高いなw
そして、しーさんとエイシアが甘いもの好きだから、ウィルは結構、そういうのも作るw
という感じになってますw結局、食べ物で釣るんだよね……そうですよね……みたいなw
エイシアさんの方は、
「あいつ……あんなんで、優しいとか言われんの? 俺に欲しいとか言わせるし、結局、
二日酔いで体調が悪かった俺に手出してんだよ? 全く優しく無いと思うけど!」
と言ってますw
でも構ってもらえなかったら、拗ねるくせにwお前もどんだけ甘えたがりなんだw
>>225
ウィル自身は特に優しくしてやった覚えはないみたいですwお前、無自覚かよw
まあ、二日酔いだから、もう少し放っておこうかと思ったんだけど、何か半泣きで
声かけてくるからwちょっと手を出したwみたいな感じですw
おまけに、後々、エイシアに対して数倍返しにしてるしなw
責任の取らされ方は、きっと、ウィルを焦らした件について、特に重点的に数倍返しに
されてると思われますwエイシア、相変わらず不憫だww
>>226
エイシアさんが寝具の上でウィルにくっつきたがるのは、1-091姐さんが作って
くださいましたゲーム「発情」由来だったりしますw
相変わらず、繊様に人違いされる程度には、ウィルの胸元から肩口にかけて、
エイシアさんの香りが残る程度にはくっついてるんだろうねwみたいなw
そして、エイシアさんは、もう一回位、アルさん、ウィルさんに癒されてから、ちゃんと元気に
なってますので大丈夫!
元気になった後は、いつものとおり、しーさんにも癒されて、相変わらずの日常を送ってるはずw
あと、ヘンリーは、
「ルーシェルは、髪は光学迷彩のピアスかなんかでで補正かけても良いけど、
瞳はそのままで良いんじゃない? 俺は、ルーシェルの淡い紫の瞳大好きだよ。
あ、髪の色はさ、プラチナシルバーに補正かけるとかどうかな?
僕の想い人の義弟もそんな色だって聞いてるしね」
と言ってますw
リーマンパロのイラストも拝見させていただきました!皆、ほのぼのwで良いなぁww
アレスさんの男前っぷりもパネェw姐さん、沢山の萌えを本当にありがとうww
>>227
イーグルさんへのご褒美…!色々な手段が用意されているとはwグレンさん流石ですw
でもって、イーグルさんは、グレンさんから貰えればどのご褒美でも、嬉しかねーぞ!!
とか言いつつ、喜ぶんだろうなwと思うと萌えるwww
そして、ヘンリーは、
――君らが、こんなに可愛い(そして不憫な)子を監視するだけで、放っておくなんて
事がないと思ってるんだけどねw
なんて思ってますwシエンさん、ルーシェルさんに存分に構ってやってねww
絵版のイラストも拝見しました−!ヴォルグさん、美人だww
そして、ザックさんw苦学生だって、貧乏だって、愛さえあれば良いのよ!
でも、ヴォルグさんとザックさんのデート姿w見てみたい気もするww
二人の服装のギャップが気になるw気になるww
229
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/27(土) 00:49:10
>>228
ヘンリーさんがるーへにピアス穴開けてあげてるところ想像して萌えましたw
230
:
1-510
:2013/04/27(土) 23:43:51
>>228
絵板投下分へのレス、ありがとうございますです
2人のデート姿…何か凄いアンバランスな服装してそうですw
ヴォルグさんは弟が服買ってくるので私服はマトモなハズ…
下手したらプライベートでも喪服ですがwww
231
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/28(日) 22:01:15
こんばんは、1-200です
最近創作物等豊作で喜ばしい限り、自分も相関図作成にかかっております
そこで皆様にいくつかご相談、ご質問など
①1-710様へ。ヘンリーさんの髪型で迷っています。
うpろだの方に描き途中のサンプルをアップしたので、よりイメージに近い方
(またはどっちも違う等)を教えていただけると嬉しいです。
②同じく1-710様へ、リチャード博士の外見イメージがあれば教えて下さい。
③1-510様へ。現在のディオスさんダフネさんのイメージがあれば教えて下さい。
なんか他にもあったような気がしますが、思い出したらまた来ます
232
:
オリキャラと名無しさん
:2013/04/28(日) 23:33:37
>>231
今晩は、1-710です、早速、拝見させていただきました−!本日も引き続きの豊作で嬉しいww
そして、昨晩に引き続き、今日は何となく、遊びにきたら、1-200様がおられましたw
何か良い事が続いていて嬉しいww(以下、またもかなりの長文レスです!ご注意ください!)
ヘンリーさんのサンプルアップありがとうございますwどっちも捨てがたくて、すごく迷うwww
色々考えたんですけど、とりあえず「B」でいこうかなとw
ヘンリーさんは周りから好印象を得たい、とも思っているので、幾分、軟派な感じの「B」がより彼の心情に
近いかなとw
でもって、アレスさんとは逆に、たまにハードめの服装の時には「A」に近い感じに前髪をあげて後ろに流すw
おしゃれさんたという事にしときますw
あと、彼のピアスは、きっと、ルーシェルさんと色違いのお揃いw(光学迷彩補完機能ナシ)だと思われますw
「大丈夫、少し痛むけどね、ほら、僕とお揃いだから」
などと、耳元で優しく囁いてから、(指先に小さな紅い光を凝縮させつつ)自らの手で、ルーシェルさんの
両耳にピアス穴をあけるwヘンリーさんの様子を受信しましたw
そして、リチャード博士についても、ご配慮いただき、ありがとうございます!
彼、ストレートの艶のない黒髪ショートで、濃い灰色の瞳(眼鏡なし・コンタクト)の線の細い神経質そうな
おっさんですw
エドさんより1つ年下なので、今現時点では、47歳位wだと思いますwが、敢えて描かなくても大丈夫よw
人多杉なようなら、相関図から削っちゃってください(名前だけ載っていればOKかとw)
モーツァルトと競い合ったサリエリみたいな立場のおっさんで、エドさんの才能も人柄も羨ましく、かつ、嫉ま
しく思いつつも、エドさんの事を泣く程に愛しているw変態w(性的関係はなし、妄想に終わるw)
でもって、自分自身の容姿へのコンプレックスもあるので、自分とは正反対な金髪碧眼とか、プラチナブロンド
の美しい子等を愛して止まない変態w(多分リバ)という感じの人ですw
あと、設定スレ2-014のシンさんに関する追記も拝見しました−!
シンさん可愛いwwそして、獣化後のヘンリーが、――いいよ、僕の背中に乗るかい? などと、シンさんに
呼びかける図も妄想しましたw
ヘンリーにとっては、共闘できるなら、あまり年齢とかは関係ない(見境ないともいうw)ようですw
戦闘時に互いに楽ならその方が良いじゃないかw位のノリらしいですw
それから、私も1-200様に質問が!
こちらのバイオ設定のアレス様の童貞ry喪失年齢はお幾つ位でしょうか?
特に同性での初めて……をメサに捧げてもらうかどうかを迷ってますw
ちなみにこの頃のメサさんは、多分、首(首輪w)と、両腕かなんかに、能力の発動をある程度制限する装備を
常時付けらていて、それに敢えて反発もしないw人生諦め気味なw可愛げのない少年(12-16歳位?)な感じに
しようかと思ってますw
でも、ちゃんと、エドさんからの君は生きて、なんて思念も受け取ってますwのでw死ねないwんですけどw
お手すきの時にもお答えをいただけると助かりますw
以上、えらい長文レスで大変恐縮ですが、そうぞよろしくお願いします−!
233
:
1-510
:2013/04/30(火) 22:16:26
>>231
相関図作成お疲れ様ですお手数おかけしてます…!
現在のディオスとダフネはヒゲ面のおっさんなので、
あえて描いて頂かなくて大丈夫です、名前だけ載せてやってくだされば嬉しい!です
234
:
1-200
:2013/05/02(木) 23:30:59
>>232
質問へのご回答ありがとうございます!ヘンリーさんの髪型はBで了解しました!
あとピアス勝手に付けてすみません、こっちの可否をお聞きするのを忘れていました;
事後承諾になってしまい申し訳ないです。穴あけの様子がなんかエロイよヘンリーさん…w
リチャード博士へのご回答もありがとうございます。
フランツさんはどんな気持ちでこの方を見てたのかなw
シオンさんをアレしちゃったのってこの方ですね?HENTAIさんめ…
ご指摘の通り人数がとても多いので、お名前だけ表記の方が数人出てくるかもしれませんorz
それからご質問への回答です。
赤鶏はメサ様以前は同性に興味無かったと思います。よって同性お初はメサ様に捧げます、
いらんでしょうがwwwフツーにDT捨てたのは13〜14歳位と予想。
無愛想で冷めてて無気力な、こちらも相当可愛げの無いないクソガキだと思いますw
そしてシンの追記をお知らせするのを忘れていましたがありがとうございます。
彼はヘンリーさんが変身するとモフモフしたがります、背中に乗ったら大喜びw
身内で唯一ちゃんと相手してくれるのがヘンリーさんだと思うのでよろしくですw
>>233
ご回答ありがとうございます!髭のおじさまもイイ!
けどあの顔パーツだと違和感爆発しそうなのでお名前だけ表記させていただきますorz
235
:
1-510
:2013/05/04(土) 18:03:28
1-510ですこんちはは!
また性懲りもなく自キャラでSS書いてみました
ちょっとアレな話になっちゃったのでロダに投下させてもらいますねー
※1-510シエン×カイ(元設定の厨ファンタジー戦争もの)
※監禁拘束強姦のようなエロ有り(ただし期待は禁物)
※割と病んでて暗い話
※背景に人死に有り
※厨設定故に無駄にややこしい背景事情がありますが適当にお察しください(…)
苦手な方はスルーしてやってくださいませ申し訳ないです
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/83/tender-hearted.txt
236
:
オリキャラと名無しさん
:2013/05/04(土) 20:57:24
今晩は、1-710です、ちょっと来れなかった間にまた嬉しい事になってる!!
という事で、以下、御礼&感想レスです(ちょい長文注意!いつも申し訳ない…)
>>234
レスありがとうございます‐!
よし!アレス様の同性でのお初はメサがもらったww
ということで、SSに起こし始めましたが、二人とも真面目だからw導入パートが結構長いですw
そして、リチャード博士の方は、今回の件もあって、シオンばかりか、メサにも手を出した方w
という事になりましたww
今回は、従前の−CROSS OVER−形式で、全編書き上げてからUPする形にしたいと思ってますので、
しばしお待ちを−!約1か月後以降位…を目途にお待ちいただけると幸いですw
あと、ヘンリーの方は、
「あれ? シンと一緒に戦闘絡みの任務に就く時は、僕が獣化した方が機動性が上がると思ったんだけど?」
とか言いつつ、シンさんから、もふもふされるのも、まんざら嫌でもなさそうですw
ルーシェルさんとヘンリーとか、シンさんとヘンリーとか、フランツ博士とリチャード博士とかw
色々と妄想が止まらないwww姐さん、本当にありがとうww
>>235
拝読しました−!
二人とも、爽やかな好青年かと思いきや、エロいよ!!シエンさん、本当にいぢわるだよ!!!もっとやれww
こういう鬱感と背徳感のあるエロスはたまりませんな−!でも、やっぱり、救済ルートで幸せになって欲しい!です!
このルートだと、うちのエルさんは、シエンさんを本気で痛い目に合わせてやろうと思う筈w
こういう歪んだ気を背負った奴は好きになれない!とかw結構、本気で絡むと思いますw同族嫌悪ってやつですw
そんな妄想も止まらなくて困るww姐さん、素晴らしい萌えSSを投下してくださってありがとうww
237
:
オリキャラと名無しさん
:2013/05/06(月) 02:11:52
>>235
読ませていただきました!本番イヤッフウウウ!
シエンさんにこんな暗部があったとは…!更には焦らしプレイとかたまりません!
可愛らしい顔してやりおる…
そして井戸掘りの時何言おうとしてたのか気になる!プロポーズ!?
二人ともそろぞれに苦しい背景があって不本意な形での行為なのでしょうが、
大変萌えましたごめんね!キャラ達の幸せは本気で願いつつも、こういう鬱なエロは美味しい…w
裏切りイベントとかも超大好き!
でも最後にはちゃんとお互いを許して、幸せなエチーができますように…
>>236
まさか本当に書いていただけるとは…のんびり気長にお待ちしております!
リチャードさんの変態っぷりに期待w赤鶏は外野が居るとその気になってくれない
(相手がどうでもいい人なら別)ので、覗くならこっそりがオススメですよ!
238
:
オリキャラと名無しさん
:2013/05/06(月) 22:01:00
>>235
投下乙でした!本番ktkr!YES!
二人ともよい子なだけに幸せエッチにならなかったのがやりきれないです(´;ω;`)
が萌える!二人ともごめんねハスハス
おばあちゃんもカイさんのご家族もどっかで助かって欲しいところです
シエンさんの病みの根深さにビックリです(((( ;゚Д゚)))乳首攻めSだと…!
239
:
1-510
:2013/05/06(月) 22:20:03
アレス様の初ホモセクロスがメサ様…ゴクリ…まったりと超期待してます楽しみ!
あとシエン×カイの鬱エロ話読んでくださりありがとうございました!
許容して下さる方おられて嬉しいイヤッフウ!ガッチリ握手!
>>236
エルさん、あのシエンはダークサイドに落ちてるので絡まない方が良いよ!
絡まれたら失礼極まりないNGワード連発で精神攻撃しちゃうよ!エルさんガチギレ必至だよ!
>>237
井戸掘り時のシエンが言おうとしたのは、一生一緒にここで生きよう的な…まぁプロポーズです!
「カイの尻も掘らせて」の可能性もありますが…
作中での視点の換え方が分からんのでシエンの心情盛り込めませんでした(´・ω・`)
>>238
シエンは基本明るいアホですがヤンデレの素質持ちです、嫌な事あると開花するタイプ…
男児たるものtkbを責めずして如何とすとか思ってます(創造主が)
240
:
オリキャラと名無しさん
:2013/05/21(火) 04:28:01
>>239
遅れましたが、乳首攻めない攻めは乳首受けしてみるべき!
精神的に危うい攻めには心身ともに綺麗な受け必須!!
カイさん、がんばって幸せEDに導いたげて!
鬱エロEDは救済ルートあってこそ輝くもの(落差的な意味で)……!
241
:
1-091
:2013/05/26(日) 03:55:27
設定スレ65-66の若い衆三人
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/85/%E6%97%AD-%E4%BE%9D-%E5%B9%B8.png
依の右手を描き忘れたのもいい思い出
242
:
オリキャラと名無しさん
:2013/05/26(日) 19:19:47
>>241
拝見しましたー!旭さん、えらい男前だなw幸さんが告りたくなる気持ちも解るw
そして、中身がDQNでも面倒見たくなる気持ちも解るかもwww
目元が可愛らしい依さんと華奢な幸さんもツボだww
既にヘンリーが邪な気持ち満載で狙ってますよーw(でも本人にその自覚はあまりないw)
二人とも?気をつけてーw
243
:
オリキャラと名無しさん
:2013/05/27(月) 00:49:49
>>241
乙です!旭さん超イケメン!でもDQNw
姐さん方のスーパー攻め様達に掘られちゃうといいよ><
依さんも負けず劣らずのイケメン…どちらがモテるだろう
幸さんは筋トレすべし!
244
:
オリキャラと名無しさん
:2013/05/27(月) 23:22:16
>>241
旭さんdqnのくせにガチイケメンでくやびく…!
依さんはこれモテるでしょう司さんとタッグ組んだら合コン無双でしょう
幸さんビジュアルからして幸薄だなぁ…佳人薄命そうでヤバいちゃんと食べて寝るんだよ!
245
:
241
:2013/06/03(月) 22:02:57
>>242-244
レスありがとうございます。
幸さんは繊さんからのあだ名がもやしです。
246
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/09(日) 23:38:29
NGワードと言われて書き込めないのでテストです
247
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/09(日) 23:49:29
あれ書き込めた…NGワードってどれなんだw
こんばんは1-200です。SSをwikiに投下しました。
こちらに注意事項等書こうとしているのですが、謎のNGワードで書き込めないので告知だけ;
タイトルは「Dolls do not grieve」
冒頭の注意事項をお読みの上お願いします。
248
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/10(月) 21:43:11
>>247
今晩は、1-710です、拝読しました!投下乙です!
シンさんや暁の翼所属のお子達の境遇が切ないですなぁ……拝読して思わず、胸がきゅうってなりました
こういう子達こそ、本当に幸せになるべき!たとえ一時でもな!と、真剣に思いますたよ!!
そして、ヘンリー、お前、チャラチャラしてないで、こんなに可愛いお子達に危害が加えられないように
しっかり働けや!!と、叱責してやりたい気持ちでいっぱいになりました……が、
奴に叱責をかましても無駄だね……何の助けにもならなくて、本当に申し訳ない……
しーさんも、「僕も何の助けにもなれなかったんだ……本当にごめんね……」と泣きながら申しております
が、不謹慎で恐縮ですが、これからの姐さんのお子達との絡みがますます楽しみになってまいりました!
姐さんが今回投下してくださったSSのおかげで、ヘンリーさんがこの組織の中で、どんな風に立ちまわって
きたのかも、なんとなく、掴めてきた気もしますw
また絵茶でそんなお話もできるかな……と思うと今から楽しみです
今後ともどうぞよろしくお願いします
249
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/14(金) 20:16:15
>>247
シンさん切ない!悲しくなくても思うところはあるのが絶妙に切ない!
反骨精神満載アレスさんとかブサメンの性欲処理ルーシェさんとかも、
みーんなカワイソス...想像して萌えちゃったのは秘密です
しかしシンさん目線での主任ブサキモ描写が容赦なさ過ぎて噴いたw
ショタっ子恐るべし...!
250
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/15(土) 00:58:58
>>247
読みました
しー様をいちいちET04と言いなおすシンさん健気や……
でも弱ってると名前で呼んじゃうあたりも萌え!
私の部屋も主任部屋と大差が無いかもしれないことに戦慄した
251
:
本スレ 1-710
:2013/06/15(土) 04:11:02
1-710です
以前、予告をしておりました、
アレス様×メサのSSの導入部分のエピソードを仕上げましたので、勢いにまかせて投下
しにきました
当初は全編書き上げてから投下しようと思ってたのですが、導入部分だけで結構な分量に
なってしまったので、とりあえず区切りを付けて投下する事にしました
2-037の共通設定を下敷きに書いたものですが、メサに世界最高峰機能を持つ個体との設定を
付けたままになってますので、ダメな方はスルーしてやってください
いつも申し訳ないのですがどうぞよろしくお願いします
以下、属性表記のあとにSSです
252
:
CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情−
:2013/06/15(土) 04:12:33
本スレ1-710です。
本スレ1-200様のお子様(設定スレ 2-014)とうちの子のスピンオフな二次SSの第1話を
仕上げましたので、投下します。以下、属性表記です。
・設定スレ 2-037の共通設定を下敷きにした現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
・ストーリーは長めで、続きあり、今後、多分、かなりのご都合主義的展開を含む
・登場キャラクター&CPは、アレス様×メサイアです
・二人の年齢は多分15-16歳位?
・今回はエロなし(微エロ?)
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ
253
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 1/9
:2013/06/15(土) 04:17:45
「メサイアが、東欧州連合の研究施設から逃亡したそうだよ」
それは、つい、先刻、彼が耳にした言葉だ。
――メサイア。ただ、あの時、一度限りの邂逅を果たした、人工生命体の少年――いや、
もう、今は、自分と同じ、18歳位の青年になっている筈だ。
『私は、ただ、私自身が求めるものを得る為に、此処で過ごしているだけだよ』
そういって微笑んだ、出会った当時の金髪碧眼の少年の美しい姿が、青年の脳裏に不意に
思い起こされる。
「君は、本当に欲するものの為に行動を起こしたというのか」
青年は無意識のうちに小さな声で、そんな言葉を口にしていた。
直後に青年は、彼自身の強い意思を宿す漆黒の瞳と、精悍な顔つきをした面差しに、複雑
な感情を垣間見せるような表情を浮かべた。
それは、憐れみを伴う感情のようでもあり、少し苦みを帯びた感情のようにも受け取れる
類のものだ。
あの時も、君は僕の事を完全には受け入れようとしなかった。
僕と共に逃亡する事だって、出来たというのに。
やはり、君は、あの時からもうずっと、僕の事など必要としていなかったのか。
それでも、僕は、いつか君を自分のものにすると誓ったんだ。
――君にとって、僕が必要な存在だという事を証明しようと誓ったから。
「メサイア、必ず君を僕のものにするから」
青年は自らの内側に込み上げる一際激しい感情とともに、左手をきつく握り込んだ。
それと同時に彼の脳裏には再び、金髪碧眼の美しい少年の姿が鮮やかに描き出されていた。
254
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 2/9
:2013/06/15(土) 04:19:35
※
彼が最初に目にしたのは、陽光溢れるこの建物の最上階のフロアに一人佇む、金髪碧眼の
少年の姿だ。
少年は、緩やかに波打つ金色の長い髪を左側の首筋近くで一束に束ね、真っ白な衣服に身
を包み、その場に立っていた。
金髪の碧眼の少年は、その場に佇んだまま、このフロアを初めて訪れた漆黒の瞳と黒髪の
精悍な顔つきの少年の方へと、視線を向けていた。ただ、それだけの事だ。それでも。
このフロア内に身を置くには、金髪碧眼の少年は、全くもって不釣り合いな存在のように
思えた。
それは、このフロアで少年の姿を目にする誰もが、同種の違和感にも似た感情を抱くよう
な光景だといって良いかもしれない。
この建物は、人工生命体等を含めた生物兵器全般について幅広く研究・開発を行う事を目
的として造られた施設内の一角にある。
少年は光り輝く陽光を浴びながら、純白の衣装に身を包み、たった一人で、この建物内の
最上階にあるフロアに佇んでいた。彼の背中に翼があるという訳でもない。
それなのに、金髪碧眼の少年の姿には、まるで宗教画に描かれている天使――聖なる御使
いが、今、この場に具現化したのだと、そんな印象さえ、呼び起こさせるような雰囲気が
あった。
「よくきたね。君が、アレスだね」
金髪碧眼の少年は、彼の事をただ、言葉無く見ていた、漆黒の瞳と黒髪の精悍な顔つきの
少年へと穏やかな声で呼びかけた。
彼が「アレス」と呼びかけた漆黒の髪と瞳の少年の方は、このフロアを訪れてから、未だ
に、一言も発していない。
相手から声をかけられた直後にも、フロアの入口付近から、アレスが動く事はなかった。
入口のドアは、先程、アレスに付き添ってきていた職員が帰る際に、オートロックで完全
に閉じられている。多分、彼一人の力では、再び開ける事は適わない。
だから、今、彼がその場に留まり続けるというのは、全くもって無意味な類に受け取られ
る行為だ。
そうした状況にあっても、なお、アレスは未だにその場に留まったまま、金髪碧眼の少年
へと鋭い視線を投じていた。
自らの方へと鋭い視線を投じてくる少年の様子を目にしつつも、金髪碧眼の少年は、再び
アレスへと声をかけた。
255
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 3/9
:2013/06/15(土) 04:24:37
「私はメサイア、LE-MESSIAH-TYPE-Ω1という。君と同じ、人工生命体だよ。
君は、君自身の造り手のフランツ博士と、私の造り手のリチャード博士の命令を受けて、
此処へ来たんだろう?」
「だから、何だというんだ。
それに、君はエドワード・グレイス・ハーグ博士によって造られたんじゃないのか」
メサイアという自らの名を名乗った、金髪碧眼の少年に対し、漆黒の髪と瞳の少年――ア
レスは、鋭い視線を保ったまま、幾分、強い口調でそう言った。
そんな相手の様子を目に留めていたメサイアは、アレスに対し、一瞬ではあるが、新鮮な
興味を覚えたのだとでも言いたげな表情をした後で、再び軽く微笑んだ。
「違うよ。確かに私の生成コードを組んだのは、ハーグ博士だけどね。
造ったのは、リチャード博士なんだ。それから、君とってはどうなのか解らないけど。
こんな風に同じ年頃の人と逢える機会は、私には滅多にないんだ。
どうぞ。何も無い所だけれど。そんな所に立っていないで、ゆっくりしてくといい」
アレスへと向かって返答を返した直後、メサイアは、常日頃から使っているベッドの置か
れた方向へと向かって歩いていった。
彼は、そのままベッドの端へと腰掛けてから、自らが履いている純白に染め抜いた柔らか
な皮で誂えられた、膝下丈のブーツのバックルを外しにかかる。
「何故、そんな事をしているんだ」
「君は、私と、あれをしにきたんだろう?
――リチャード博士は、何時もと違う趣向も良いだろうと、言っていたから」
先程から、アレスは、相対する金髪碧眼の少年のあからさまな所作と返答を受けて、ほん
の一瞬だけ、驚いたような表情を見せる。
「何の事だ」
「何も聞いていないのか」
アレスからの返答を受けて、今度はメサイアがその表情を僅かに変えた。
自らの面差しに困惑にも似た表情をごく僅かに覗かせた後で、メサイアは再びアレスの事
を見つめ返す。
256
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 4/9
:2013/06/15(土) 04:28:08
「僕は、ただ、今日、此処で、
リチャード博士が寄越した人工生命体に会ってこいと言われただけだ」
「聞いているのはそれだけか」
「そうだ」
その短い言葉を聞き終えたと同時に、メサイアの表情が明らかに曇る。
メサイアは、そのまま、自らの膝の上に両肘を置き、遣り切れないといった様子で自らの
両手を額へと充て、その場で蹲るように身体を屈めた。
まただ。
また、自らの望まぬ事を、他人の享楽的な欲求を満たす為にだけに、其処に至る過程まで
も含めて、他人を愉しませる為だけに、あの行為を成す事を求められているのだ。
貴方は……私に、自ら彼を誘えというのか。
自ら進んで……私の方から彼に仕掛けろという事か。
メサイアは自らの造り手――リチャード博士が目の前の漆黒の髪と瞳の少年を差し向けた
意図を改めてそんな風に受け止め、噛みしめていた。
――あの行為を自ら望んだ事など、ただ一度しかない私に。
それも、本心からを望んだ事など一度もない私に……それを成せというのだろう。
目の前のこの少年を差し向けた、造り手の意図を明確に理解したメサイアは、先程来から
の姿勢を崩す事なく、再び小さな声で、アレスに向かって、途切れ途切れに、声をかける。
「……済まない。……頼む、から……私の、傍に来てくれないか」
「何故だ」
「私がそれを望んでいるからだ!」
アレスからの短い問いかけに対し、メサイアは直情的な感情を乗せ、それを抑えること無
く、真っ直ぐに言葉を返した。
その言葉とともに、アレスの方を見据える彼の面差しには涙が浮かぶ。
自らの碧い瞳から不意に零れ落ち始めた涙に気付くと、メサイアは、それを拭おうと自ら
の顔へと両手を充てた。
メサイアのそんな表情と所作を目に留めたアレスは、漸く彼の方へと足を進めていった。
自分と同じ年頃のこの美しい天使のような面差しと澄んだ碧い瞳を持つ少年が、彼の姿に
は似つかわしくない様子を見せた事に、純粋な驚きと興味を覚えたからだ。
アレスはメサイアが座っているベッドの傍に来ると、俯いたままの金髪碧眼の少年を見下
ろすようにしてその場に立った。
「何故、そんな風に泣いているんだ」
「解らない」
「何故、僕を呼んだ」
アレスからの一度目の問いかけに、メサイアは俯いたまま、ただ、短く返答を返した。
だが、同じ相手からの二度目の問いかけに対する彼の反応はそれまでとは違った。
メサイアは、アレスからの短い問いに対して、僅かに肩を震わせ、息を詰める。
257
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 5/9
:2013/06/15(土) 04:31:14
「……頼む、から……俺を、抱いて……」
今までよりも少し間隔をあけた後で、遣り切れない想いを抱えたまま、メサイアは自らの
声を振り絞るようにして、小さな声でそう言った。
直後に、メサイアは僅かに涙の跡が残る自らの面差しを上げて、アレスの方を見据える。
彼には自らがこんなにも唐突な言葉を述べているという自覚も、相手にそうした事を述べ
るという事に対する羞恥もあった。
それでも彼が自分自身の顔を上げて、相手の方へと視線を向けたのは、自らが真剣にそれ
を望んでいるのだという意図が伝わらないと思ったからだ。
メサイアからの唐突な言葉を受けて、アレスは、再び、ほんの一瞬、驚いたような表情を
見せた。
アレスは、自らの強い意志のやどる漆黒の瞳で、ただ、言葉無く、自らの方へと視線を合
わせるメサイアの方を見据える。
互いに視線を合わせていた僅かな合間にも、目の前の金髪碧眼の見目麗しい少年の表情が
羞恥に染まってく様を目に留めたアレスは改めて、その相手へと声をかけた。
「その意味を解って言っているのか」
アレスからの問いに対して、メサイアはただ、言葉無く頷いた。
相手がそう返してくるのは解っていた。馬鹿げた質問だとは思うが、アレスは目の前の金
髪碧眼の少年にそう聞くことを止める事が出来なかった。
今、自分の目の前に座るこの少年は、新たな人工生命体モデルを発表する度に、極めて優
れた個体を次々と生み出した、エドワード・グレイス・ハーグ博士が製作――正確には、
設計を手掛けということのようだが、とにかく現存する最高峰のモデルだと聞いていた。
彼――メサイアは、恐らくは、アレス自身よりも強い能力を有している筈なのだ。
今、この場で確認する限りでは、メサイアは、首輪と腕輪を身につけている。
それは彼が持つ能力の発動を阻害する為の何らかの装置が組み込まれているものだろう。
それでも、メサイアがその気になれば、自分をねじ伏せる位なら、造作も無く成し遂げる
のだろうと思っていたのだ。
だから、アレス自身は、自分自身がこの先、生き長らえる為にも、自らの成せる事は全て
成すという覚悟をもって、メサイアの事を見据えていたというのに。
それなのに、自分よりも明らかに格上の能力を持つ、彼――メサイアの方から、自ら進ん
で、自分に組み敷かれる事を望むなど、アレスには納得がいかなかった。
アレスは自らのそんな想いを抑える事なく、メサイアに対して、続けざまに問いを投げ、
ぶつけてゆく。
258
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 6/9
:2013/06/15(土) 04:34:44
「何故、こんな事を受け入れている」
「欲しいものがあるから」
「何が、欲しいんだ」
「君が欲しい」
一方のメサイアの方も、投げられた問いに対し、つい先程の羞恥を帯びた表情から一転し
て、彼が本来持つ、冷静な表情を取り戻しながら、間を置かずに答えを重ねた。
メサイアが最後に返答を返した、その直後に、アレスは表情を変えた。
アレスからみれば、それは、酷く不誠実な返答に思えたからだ。
相手を希求するという意図さえも、メサイアの表情にはあまり見出せない。
だからこそ、メサイアが淡々と述べた言葉を受けて、アレスは、目の前のこの金髪碧眼の
眉目秀麗な少年が、自分の事を見下しながら応じているかのような印象を受けたのだ。
「ふざけるな!」
「ふざけてなどいない。君が欲しいと言ってるんだ」
「なぜ、そんな……」
メサイアが何故、そんな事を言うのか。
アレスには彼の意図が全くと言って良い程、読めなかった。
自らの内側に生じた憤りを帯びた感情を率直に乗せて、アレスは、幾分、声を荒げながら
相手へと問い続けた。
このフロアが単なる独居房ではない事は、誰の目から見ても明らかだ。
恐らく、此処は、この金髪碧眼の少年――メサイアただ一人を隔絶し、拘束する為だけに
創られた場所だ。
それでも。アレスには、何故、彼が抵抗する意思を殆どと言って良い程、見せる事なく、
この場に留まっているのか解らなかった。
「何故だ、何故、君は此処に居るんだ。納得がいかない」
「私は、ただ、私自身が求めるものを得る為に、此処で過ごしているだけだよ。
ただ、それだけなんだ」
アレスが見せた苛立ちにも似た感情を乗せたまま、再びぶつけた問いに対して、メサイア
は、僅かに哀しみを帯びた表情で微笑みながら、そう答えた。
「君の欲するものは何だ」
「御託はもういい。私とそういう事をするのか、しないのか、と聞いている。
もっとも、君がそれをしないと言うのなら、代わりの者が寄越されるだけだ」
アレスからの再びの問いかけに対し、メサイアは幾分語気を荒くしながら、鋭い視線をも
って相手へと返答を返す。
メサイアからの返答を受けて、アレスは、改めて、このフロア全体を見回し、確認するよ
うに視線を巡らせた。
259
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 7/9
:2013/06/15(土) 04:36:55
このフロアには、彼の行動を監視する為の数台のカメラが設置されている。
その他の設備といえば、普段から彼が使用しているのであろう、飾り気のないベッドと、
さして大きくもない、テーブル一つと、それに合わせた椅子四脚が置かれているのみだ。
加えて、外界に面した二つの壁面全てが透明な強化プラスチックで造られており、フロア
内に併設されたバスルームでさえ、硝子張りとなっていた。
最低限の目隠しがなされているのは、トイレだけで、壁面と同じ白い色でペイントが施さ
れている。
でも、この場所は、メサイアが一人で過ごすには、些か広すぎるだろうと思われる面積を
有していた。
更に全体を白で統一し、空間にゆとりを持たせた造りと、床に張られた白大理石をはじめ
とした質の高い資材が用いられている。
そうした状況からも、何らかの特別な意図や趣向を含みつつも、此処がメサイアの為だけ
に造られた特別な場所なのだという事が解る。
でも、こんな場所で――メサイアは、望まない情交を受ける事を重ねてきたというのか。
そんな風に思考を廻らせていた、アレスの脳裏には苦い、遣り切れない想いだけが募った。
彼自身に最終的な決断を促すかのような、メサイアからの問い掛けに対して答える事なく、
アレスは、その場で黙したまま、一度軽く瞳を閉じた。
一拍の間を置いた後で、強い意志を宿した自らの黒い瞳を再び開いたアレスは、目の前に
居るメサイアへと視線を移す。
アレスは意を決したように強い視線で相手を見据えながら、メサイアへと声をかけ、自ら
の片手を目の前の金色の髪の少年の肩へと軽く添えた。
260
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 8/9
:2013/06/15(土) 04:40:50
「僕に向かって、そんな事を言った事を後悔させてやるよ」
「手荒くされるのは御免だ」
目の前の黒髪と漆黒の輝く瞳をもつ少年に対し、メサイアは僅かに微笑んだ。
直後に、メサイアは、自らの肩に添えられていたアレスの手の甲へと頬を寄せる。
そんな仕草行う同時に、メサイアは自らが誘うようにして、両腕でアレスのしっかりとし
た、それでいて、少年らしさを残す身体をそっと抱き寄せる。
アレスは相手のそんな所作に促されるように、メサイアの身体を片腕で抱き返した。
それから、言葉を一つ発する事なく、メサイアの身体をベッドの上へと押し倒してゆく。
自らの許に組み敷いたメサイアの表情には、これまでに投げ掛けてきた言葉や仕草とは異
なり、こうした行為を欲している様など、全くといって良い程、見出せなかった。
メサイアのそんな表情を目にしたアレスは、目の前の相手の片方の腕を取った。
アレスは、自らが掴み、手にとったメサイアの腕をベッドへと強く押しつけ、鋭い視線を
目の前の相手へと投じる。
「言っただろう? 後悔させてやるって」
アレスから向けられた言葉に応じるように、メサイアは自らの表情に先程よりも幾分強い
微笑みを浮かべた。
相手からの所作を抵抗なく受け入れていたメサイアは、片方の腕を強く掴まれ、ベッドの
上に縫い留められるように組み敷かれた体勢に自らの身を置いたままだ。
メサイアは、それでも自らが受けたのと同じように鋭い視線をアレスへと返す。
261
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情− 9/9
:2013/06/15(土) 04:43:58
「君は、今、私が態々、受け身を取ったという事も解っていて、そういう事を言うわけだ」
「黙れ!」
メサイアからの言葉を受けた直後に、アレスは相手の腕を掴む自らの腕の力を強めながら、
再び声を荒げて、短く切り返した。
「黙るさ。君が欲しいからね」
メサイアはアレスのそんな様子を目に留めながら、再び穏やかに微笑むと、自らを組み敷
く黒髪の少年の後頭部へと自由になる片手をそっと添えた。
それから、そっと促すようにして、アレスの精悍な面ざしを自らの方へと引き寄せたメサ
イアは、相手の唇へと、静かに口付けを贈る。
自らが贈った所作に応じるように、アレスの方が再び軽く口付けを返してきた事を確認し
たメサイアは、その場で自らの瞳を閉じた。
同時に、彼は、その言葉を口にし、音に顕わす事なく、アレスの思念へと向けて、直接語
りかけた。
『それから。これは君への小さな贈り物だよ。
これから先は、互いに意思を伝えたいと思えば、声に出さなくても伝わるようになる』
メサイアからの思念を受け取ったアレスは、まるで、それを了知したのだ、とでもいうよ
うに、相手と交わしたままにしていた口付けを更に深めた。
それを契機に、二人は、どちらからともなく、互いの唇に軽く咬み付くように、貪り合い、
激しく求め合うかのようにして、口付けを交わしていく。
アレスとメサイアは、互いに望むものをただ、純粋に、一途に求めながら、相手と身体を
重ねるという行為に意識を傾けていった。
今、この場において、互いを求め合うこの行為が、ただ、単純に、純粋なる通過点の一点
にしか過ぎない、その場限りの行為になるのだという認識を互いに強めていきながら――。
【 続く 】
262
:
−CROSS INPACT THE 1st−交錯する感情−
:2013/06/15(土) 04:49:25
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→
>>251-262
)
お付き合いいただき、ありがとうございました!
硬派で真面目な二人を追い込むのが結構楽しかったですw
エロはこれから…なんですがw二人の行動等を色々と考察しながら、引き続き、
まったりと書いていけると良いな−と思っておりますwので、どうぞよろしくお願いします!
あと、フランツ博士様が東欧州連合に所属されていた頃のエピソードとして書きましたが、少々設定矛盾がw
以下、設定矛盾部分の補足です
・メサイアの詳細情報や弥終の人々の生体データが同研究所に所属する優秀な研究員のフランツ博士にも
明かされていないのは何故か → 最高機密扱いデータだからです!深く考えてはだめだ!!!
・アレス様は、フランツ博士が暁の翼に移籍してから製作したのでは?
→ このSSでは、フランツ博士が東欧州連合に所属していた頃に製作された事にしてしまいましたw
なので、この二次創作SSのアレス様に限っては、反乱防止システムと自爆関連システムは
暁の翼に移籍した後に後付けで埋め込まれた、という事になってます
軽く思い付いただけで、こんな設定矛盾があるので、ほかにもまだまだあるかも……という感じですが見逃
してやっていただけると幸いですw
263
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/15(土) 21:06:56
>>247
拝読しました、
喜んだり落ち込んだりシンさんにも色々あったのですね…
主任子供相手に大人気ねぇいいぞもっと(ry
アレスさま電気ショック攻めとかブッサイクとチューさせられるるーさまもハスハス(
264
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/16(日) 15:41:45
1-200です、シンの話(長い長い暁の翼紹介文w)へのレスありがとうございます
ヘンリーさんは賢い腹黒チャラ男という事で、組織の中ではうまく立ち回っていると
想像したのですが、710様の構想と違ってたらごめんなさい
お互い情をかけあったりせずにバラバラな所が悪の組織っぽくていいと思いますw
他の3人は一見可哀想ですが、上司共がウンコすぎてそう見えるだけで
何度も言いますがやってる事は外道です、命令とはいえ無実はありえないので同情無用
もっと悪役っぽい話もそのうち書きたいw
>>251-262
お疲れ様です!無茶なCP話書いてくれて本当にありがとうございます
メサ様も乙です…無理させてごめんよ(´・ω・`)
アルシエルさんにしっかり癒してもらって下さいね
それにしてもメサ様、すごく手加減してくれてますね
赤鶏の方が遥かに格下なのは分かってたけど、少しは苦労させられる悪役でありたかった、かなw
リチャード博士はモニター越しにニヤニヤしつつこの様子を見ているんだろうなあw
ところで、人工生命体の方々もトイレには行くんだなと思いました
生き物だから当然かw
でも臭いとかあんまり無さそうとかおかしな方向に妄想がw
赤鶏とるーへの設定を今後どうするか、絵茶で話したかったのに
すっかり忘れてましたw
265
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/22(土) 11:39:36
>>264
レスありがとうございます! シンさんのお話は色々と妄想をかき立てられて、本当に萌えました!
そして、ヘンリーさんのイメージは、ほぼ、そんな感じですw間違いないw
ただ、彼の場合、かなり自分本位なのですが、それなりの情け深さがあるwのと、これまた自分本位な独占欲もあるwのでw
一度、自分のものにした可愛い子等がブサメンからいいように扱われるのを放ってはおけないw
という感じで、自分の立場が危うくならない程度にwフォローすると思いますw本当に自分勝手でうざいなw
あと、メサの方は彼自身は手加減するとか、しないとか、あまり考えてませんw
彼も下手に向こうっ気が強いので、「態々、受け身を……」とか言って喧嘩売ってますw言わなきゃいいのにw
トイレの辺りもどうしようかwと思ったんですがwとりあえず、普通にしとけwという感じで書いてみましたw
それから、メサは、アレスさんの事を他人に話す際には、「大切な友人だよ」と言うかと思います
そんな心境に至る経過も少し書けると良いかな−と思っています
またぜひぜひ、彼等の今後の動向も絵茶等でお話できるよ良いな−と思っておりますwので、どうぞよろしくお願いします
wikiへの収録作業をしてくださった方にもこの場を借りて御礼を!本当にありがとうございました!
266
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/23(日) 02:45:30
>>265
メサ様のトイレ事情はアイドルのトイレ事情と同じと考えてました!!
267
:
1-510
:2013/06/27(木) 22:42:55
1-510です、SSをウィキに投下しました
謎のNGワードで注意事項が書けません><
冒頭に注意事項があります、大丈夫でしたらお暇つぶしにでも
↓
atwiki.jp/orimoe801/pages/277.html
268
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/27(木) 23:58:54
>>267
私も感想書いたらNGワードではじかれたので、
とりあえずイーグルさんははよう恋を自覚すべきです
269
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/28(金) 23:37:39
>>267
乙乙!拝読しました−!漢っぽくって良いですね−!
イーグルさん、不器用なのね…でも萌えました!
姐さん、素敵なSSをありがとうww
270
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/30(日) 01:03:54
>>267
乙です!大好きなお二人の話がボリュームたっぷりでなんて俺得!
対面座位でのエロまであるし…!オチは付きますが大変美味しくいただきましたw
イーグルさんは男が惚れる男って感じでとてもかっこいい!
でも完璧超人ではなくちょっと愚痴ってしまったりと人間くさい所もあって
そこがすごく好きです、欠点も大事なキャラの魅力!
それにしても、この二人のやりとりはやはりいいなあ…相手に弱い部分は見せないし
分かりやすく助けたりもしないところが、男と男って感じで好きです
ただ、いつか本当にやれる事があったとしても、冒頭の部分のような
美しいエロは実現しないんではないかという気もしてしまいますがw(それはそれでイイw)
今のところイーグルさんは詰み状態で切ないですが、少しづつ前進してるよ!
たぶんねwガンバレ!
271
:
オリキャラと名無しさん
:2013/06/30(日) 21:39:31
1-510です、長文読んで下さった上レスまでありがとうございます泣ける…!
>>268
イーグルは恋を自覚しても認めたくないモードで結局gdgdにしかならない残念な攻めです…
>>269
漢と書いてオトコと読む、そんなキャラも801界に存在させたい…という自家発電でしたw
>>270
自分が発散を試みた萌えをピシャリと受け取って下さり書き手冥利に尽きます…!
「欠点も大事なキャラの魅力」というのは本当に完全に同意致します!
272
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/02(火) 20:15:54
>>267
乙でした!みんなのボスとしてのイーグルさんは漢でかっこいいのに、
本気で恋してもだもだしちゃうイーグルさんかわいい!
仲はいいのにくっつかなさそうなグレンさんとの距離感に萌えます
これからもガンバレー!
273
:
本スレ 1-710
:2013/07/07(日) 19:28:21
今晩は、本スレ1-710です
1-200様が描いてくださったイラスト(絵板2-023)に妄想が止まらず!
いつもどおり、勢いにまかせてSSを書きましたので、投下しにきました
めずらしく?アルシエルさん一人称で書きましたが、甘め成分高めかつ、厨的成分満載で
なおかつ、メサさんに聖なる御使い的な設定がかかってますので
ダメな方はスルーしてやってください
いつも申し訳ないのですがどうぞよろしくお願いします
以下、属性表記のあとにSSです
274
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−
:2013/07/07(日) 19:30:17
本スレ1-710です
1-200様が描いてくださったイラスト(絵板2-023)を元にした、うちの子(本スレ1-710)SSを
書きましたので投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は充分にはないけど一応、異世界世界ハイファンタジー&現代風ファンタジー
・これだけでも読めると思いますが、本スレ1-200様が書いてくださったSS(
>>54-60
)と
−CROSS ENCOUNTER 0.1−(
>>65-76
)と同じシリーズのSSになるように書いたつもり
・アルシエルさん一人称
・登場キャラクターは、アルシエル(17歳→15歳)、メサイア(20歳→18歳)です
・ストーリーはちょい長めで、甘め成分高めかつ、厨的設定成分高め、若干の死にネタあり
・1-200様のキャラ(設定スレ2-014を含む)とも勝手にクロス
・でも、アレスさんとメサイアのエピソードのつなぎ的な流れで、ほんの少しだけ表記がある位
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
・創作してもらうスレ1-110、本スレ1-710の両設定ともクロスさせてます
・そしてエロなし
275
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−1/16
:2013/07/07(日) 19:32:25
「ここは……何処だろう……」
自分の瞳を開けた瞬間、目にした風景に、僕は思わずそんな言葉を口にしていた。
目の前には、白く、霞みがかったように、薄く靄がかかっていて、周囲の風景は見渡せそ
うにない。
それでも、僕は、何ひとつ、不安など感じていなかった。
白く霞みがかった周囲の風景の中にあっても、辺りに優しく満ちてゆくように降り注ぐ、
柔らかな光のせいだろうか。
自分が初めて目にする、清冽な印象さえも受けるこの風景の中で、僕は何故か、何処か幸
福感で満たされたかのような気持ちにさえなりながら、ただ一人で立っていた。
「此処は、天界の門だよ」
ふと、その声に気付いた瞬間、僕の目の前に、不意に人影が浮かぶ。
僕の目の前から2、3歩程、先の距離になるだろうか。
其処には、20歳位の年の頃の柔らかに波打つ長い金髪と澄んだ碧い瞳に彩られた、輝く
ような容姿の青年が、たった一人で、静かに、厳かな面持ちで立っていた。
彼は、宗教画で見た聖なる御使いのように、本当に美しくて、綺麗で、僕は見た瞬間から、
目が離せなくなった。
276
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−2/16
:2013/07/07(日) 19:35:22
「貴方は……」
「私はメサイア。君を迎えに来たんだ」
「迎えにって……」
彼が折角、語りかけてくれた、その言葉の意味が良く解らなくって、無意識のうちに、僕
は再び問い返していた。
「君はね、たった今、死んだんだ」
「……嘘だ! どうしてそんな事が解るんだ!」
僕は、彼から再び告げられた言葉に対して、急に強い口調で返していた。
でも、投げ掛けられた言葉が、嘘偽りの無いものだって、ことを僕は本能的に理解してい
たんだろう。でも、だからこそ、認めたくなかったんだ。
「……嘘だ。
だって、この戦が終わったら、僕の故郷は、漸く、公国から独立出来るようになるんだ。
今、僕が居なくなったら、皆が、皆が苦しむ。皆が哀しむ」
両手で顔を覆いながら、僕は俯き、その場に立ち尽くしたまま、泣いていた。
皆の、本当に大切な人達の、仲間達の笑顔が僕の胸中を占めてゆく。
本当に、あともう少し、もう少しだったのに。そう思えば、想う程、涙が止まらなかった。
「アルシエル、でも、君は、もう、あの世界では、絶命しているんだ」
「僕はそんな名前じゃない」
僕は泣きながらも、涙を拭う手を止めて、目の前の美しい人の方へと視線を上げた。
実のところ、何故だか僕にはもう、自分の本当の名前など、全く解らなくなっていたのだ。
けど、それを認めたくはなかった。
そんな想いを抱えたまま、僕がもう一度、視線を上げると、その先には、金髪碧眼の美し
い青年の哀しみに満ちた表情があった。
277
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−3/16
:2013/07/07(日) 19:37:21
「……見て」
彼がそう言って指を差した方向へと振り向くと、その空間には、僕の故郷の人々の様子が
映し出される。
そこには、左肩と胸の間辺りの位置に矢傷を受けて絶命した、長い黒髪の17歳位年頃の
少年――そう、僕の亡骸を両腕で抱えて跪き、涙を流す精悍な顔つきの黒髪の騎士の姿が
あった。
黒髪の騎士の周りには、彼と同じように俯き、その場に立ち尽くしたまま、泣いている沢
山の人々の様子も見える。
「……嘘……」
ああ、僕は死んだんだ。頭ではそれを理解しているのに。
でも、ただ、認めたくなくて。ただ、ただ、涙が溢れる。
「アルシエル、もう泣くな」
「嫌……触ら、ないで……」
多分、彼は、涙を流し続けていた僕に寄り添おうと、此方に更に近づこうとして、足を進
めてくれたんだ、ただ、それだけだというのに。
僕は何故か、それが受け入れられなくて、ほんの少しだけ、自らの身を後ろへと退いた。
「……アルシエル……」
そんな僕の所作を受けて、彼はもう一度、僕の名を呼んだ。
小さく呟くようなその声の様子で、彼もまた、哀しみの情を抑えながら、僕自身の事を
僕の置かれている、この状況を含めて、心底、憂いてくれているのが解る。
僕は彼の事を全く知らないのに。
でも、この人の方は、僕の事を知っていて、だからこそ、こんなにも深い情をもって、僕
の置かれた身の上を共に哀しんでくれているのだろうか。
だとしたら、僕は彼に対して、さっきから、随分と心無い、酷い対応をしている。
その事に気付いた僕は、咄嗟に彼に詫びた。
278
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−4/16
:2013/07/07(日) 19:40:27
「……僕……貴方に酷い事を言って……ごめんなさい……」
「君には謝らないとならない事など、何もない。君は俺に謝らなくていいんだ。
でも、アルシエル、俺は君に触れたい。君に触れる事を赦してくれないか」
そう呼びかけられた声に対し、僕は、その場に立ち尽くしたまま、俯き、涙を零し続けな
がら、ただ、黙って頷いた。言葉に詰まって、そうする事しか出来なかった。
多分、彼はそんな僕の様子を目に留めていてくれたんだろう。
ほんの少しの間を置いて、彼の手が僕の背中へとそっと添えられる。
暖かい。背中に添えられた掌がとても暖かくて。
僕はそのまま、声を上げて泣いていた。
僕は、皆の役に立ちたかったんだ。それなのに、また。
迷惑をかけた。皆と共に、最後まであの国の、僕の故郷の新たな時代の始まりを見届けた
かったのに。
僕だけが、また途中で、皆と結末を共にする事なく、望みを放棄する事になった。
僕自身の浅慮が、軽率な行動が基になって、僕が望んだ希いは叶う事なく、終わったんだ。
「アルシエル、俺の名を呼んで」
「どう……して……」
僕の事を抱き留めてくれていた彼が、どうしてそんなことを言うのか解らなかった。
だから、僕は、その気持ちをそのままに、返事を返した。
「メサイア、だよ。俺の名を呼んで。俺はね、君を迎えにきた御使いだから。
君が俺の名前を呼んでくれさえすれば、君の、死者の希いを2つ、叶える事ができる」
「……っ、本当に……」
僕は咄嗟に、自らの顔を上げて彼の事を見ていた。きっと、僕の顔は涙の跡が沢山残った
ままだったと思う。けど、そんな事は気にならなかった。
279
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−5/16
:2013/07/07(日) 19:42:59
「ああ、君が居た、あの世界で既に亡くなった人や、既に失われた存在などを甦らせる事
は出来ないけれど。それ以外の希みなら、叶える事ができる」
「……僕の希いを……」
「叶えるよ」
彼はそう言って、僕を抱いていた腕の力を僅かに強め、僕の身体を更に引き寄せた。
僕は彼に応じるように、彼の背中へと、自分の両腕を廻していた。
「メサイア……メサイア、僕の希いを……きいて……」
「君の希いを叶えるから」
「……ありがとう……」
未だに涙を零しながら、彼の胸元へと顔を埋めるようにして、名前を呼んだ僕に対して、
メサイアは、先程と同じように、短い言葉を掛けてくれた。
僕が彼へと礼を述べると同時に、メサイアの片方の手が僕の顎の辺りへと添えられる。
相手から受けた所作に合わせるように、僕は上を向き、彼の面差しへと視線を合わせた。
口付けられる。そう思った直後に、僕は彼から口付けを施されていた。
「……っ! メサ、イア……」
僕は本当に僅かな間、唇を啄ばまれるような優しい口付けを贈られただけだ。
でも、僕はどうして良いのか解らなくて。彼の唇が離れた瞬間に、声を上げていた。
280
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−6/16
:2013/07/07(日) 19:45:35
「見て」
そんな風に声をあげた僕を見ていたメサイアは、僅かに哀しみを帯びた表情を見せた。
でも、直後に、彼はほんの少しだけ微笑むと、僕を抱いていた片方の腕を外し、その手の
人差し指で、つい先程と同じように、何もない、その空間を指し示す。
次の瞬間には、其処には、僕が大切に想っていた仲間達の笑顔が映る。
先程、僕の亡骸を抱き抱え、涙を零していた黒髪の騎士は、僕と過ごしていた時よりも少
しだけ、更に大人びた風貌になっていた。彼は、大勢の仲間に囲まれて、微笑んでいた。
そう、僕の故郷の独立を仲間が全員で歓び、祝杯を上げ、祝う姿が其処には映っていた。
――そうなのだ。これが、あの世界で、後にちゃんと、現実になったのだとしたら。
僕の希いは叶った。
僕は、僕と最後まで行動を伴にしてくれた黒髪の騎士が、僕の復讐の為とか、そんな感情
に捉われる事なく、ただ、僕等が共に願った希望のままに、真っ直ぐに、生きてくれる事
を望んでいた。
加えて、僕の故郷の人々が長き平穏と笑顔に彩られた日々を送ってくれる事を願っていた
から。
「……メサイア……ありがとう……」
映し出された幸福な情景を眺めながら、僕は、また涙を零して泣いていた。
僕の希いは、叶ったんだ。そう思うと、涙が止められなかった。
「これはね、ちゃんと現実になるよ。大丈夫だから」
メサイアはそう言いながら、再び僕の事を両腕で抱き留め、その腕の力を強めた。
彼の動作に応えるように、僕はメサイアの事をそっと抱き返す。
「……ありがとう……」
僕は、彼の胸元に顔を埋めるようにしたまま、改めてメサイアに御礼の言葉を述べた。
直後に、メサイアは、堰を切ったように僕の事を強く抱き竦めながら、僕の名を呼んだ。
281
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−7/16
:2013/07/07(日) 19:47:48
「アルシエル」
「……メサ、イア……」
急に強く抱き竦められて、少し苦しかったけれど、彼が僕の名を呼んでくれた、その声に
応えたくて、僕はメサイアの名前を呼んだ。
僕は彼の事を知らない。彼も僕の事を何も語っていない。
それでも、その時の僕には、彼が、メサイアが、僕に、彼の事を、メサイアの事を思い出
して欲しいと、そんな望みを伝えたいと、思っているような気がした。
でも、僕は、たった今、メサイアに希いを2つ、叶えてもらったばかりで。
僕自身が、僕自身の独力で、彼の事を思い出せない限り、彼の希いを叶えられない。
僕は、彼に僕自身の事を聴きたくて、もう一度、メサイアの名を呼んだ。
「メサイア」
「良いんだ。何も要らないから。ただ、もう少しだけ、このままで居させてくれるか」
まるで全てを理解しているかのように、それでいて、そんな問いかけをしようとしている
僕の事を諭すように、メサイアは、そう言った。
「メサイア」
それでも、僕は、彼の名を再び呼びながら、メサイアの事を抱き返した。
彼に感謝の気持ちと、ただ、直向きに、心から僕の事を愛しんでくれているかのように思
える、彼の純粋な気持ちに応えたかったからだ。
282
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−8/16
:2013/07/07(日) 19:50:30
「アルシエル、聖霊領に、天界に還ろう」
「僕も、貴方と一緒に、還りたい」
彼の背中へと腕を廻したまま、僕はメサイアの事を少し見上げるようにして、自らの気持
ちを素直に伝えた。
僕の言葉を聞いたメサイアは、僕の唇へと、また優しい口付けを贈ってくれた。
彼の唇が僕から離れた瞬間に、まるで、それを合図にするかのように、僕の長い髪の色が
漆黒から僕自身の瞳の色と同じ、深い藍色へと変わる。
「君の、本来の姿だよ」
僕の藍色の髪が穏やかな風の流れに合わせるように、僅かに揺れて靡く様を目に留めて、
メサイアは微笑みながら言った。
自分の事の筈なのに、僕はメサイアに言われるまで、自分自身の髪の色が、藍色なのだと
いう事を知りもしなかったのに、僕は、不思議とその事にはあまり違和感を覚えなかった。
それよりも、メサイアの方は僕の事を良く知っているようなのに、僕の方が彼の事を全く
思い出せていない状況の方が、余程、気になった。
でも、何度、彼の事を思い出そうとしても、僕にはどうしても彼の事が思い出せない。
加えて、何故だか解らないけれど、彼の事を思い出そうとすればする程に、何処か遣り切
れない、切なさを帯びた感情だけが、急速に溢れるように僕の心の中で増してゆく。
こうしてメサイアと居るのは、初めての筈なのに。
どうしてだか解らないけれど、僕は、彼の事が、メサイアの事が、とても愛おしくて、好
きだ。
その事を改めて自覚した僕は、また新たな涙を零しながら、自分の心の中に在った、彼の
事を愛しいと思う感情を正直に乗せて、メサイアに伝えた。
「メサイア、僕は何も覚えていないけど。未だに何ひとつ、思い出せていないけど。
僕は、貴方の事が好き。好きなんだ。その事だけは、今でも、ちゃんと解るよ」
「ありがとう」
僕の言葉に応えるように、メサイアは穏やかに微笑んで、ただ一言、短く、返事を返して
くれた。直後に、彼は、自らの背中に純白の大きな翼を出現させる。
彼のその姿を目に留めた僕が、一瞬のうちに言葉を失くしたのと同時に、メサイアは再び
僕に声をかけた。
「どうか驚かないで欲しい。
俺には片翼が、左側の翼がない。けれども、差し障りはないんだ。
君と聖霊領に還る為には、俺自身がこのありのままの、本来から真に備えているこの姿
を留めなければならないから。それだから。君は何も心配しなくて良いんだ」
283
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−9/16
:2013/07/07(日) 19:53:07
嘘だ。差し障りがないというのは、嘘だ。それ位の事は僕にでも解る。
僕が言葉を失くして驚いたのは、彼の背中に翼があったから、という事じゃない。
その事自体は、何故か僕はすんなりと受け止めていたし、後々、自分の背中にもそれが在
るのだろうと、ごく自然に思った位だから。
僕が言葉を失くしたのは、メサイアが翼を失い、今なお、その状況に在るという事の方だ。
メサイア本人が言ったとおり、彼には左側の翼がなかった。
彼の左側の翼は、背中に近い辺りの位置の途中から、その大半の部分が、ばっさりと切り
落とされたように失われていた。
今まで、彼自身に備わっている力をもって、翼を封じていただけで、それは、本来、彼の
身体の一部なのだから、こんな状況にあって、辛くない筈はない。
それでも、多分、メサイアは僕に気を遣わせたくなくて、僕が今、彼に出来る事が何も無
いのだという事も解っていて、だからこそ、「心配しなくていい」と、そう言ってくれてい
るのだろう。
「メサイア、もし、僕にも翼があるのなら、僕が貴方の代わりを務めたい。
僕が貴方を聖霊領域に連れて行くから。貴方に無理をさせるような事はしたくないんだ。
そういう事、僕には出来ないのかな。
それに、出来れば、僕は貴方の失くした翼を取り戻したい。
僕に出来る事は、本当に、何もないんだろうか」
僕は自分の事を何も覚えていない。
自分の背中に翼があるかどうかだって、本当は覚えていない。
けれども、何故かそんな気がしたから。
僕にも何か、出来る事があるんじゃなかと思ったから。
だから、思いきって、僕の気持ちを正直に伝えたかった。ただ、それだけだ。
僕に何か出来る可能性が、ほんの少しでもあるのなら、それを捨てたくはなかった。
でも、直後に、メサイアが真摯に返してくれた返答に、僕は、自分自身に出来る事など、
何もない事を知った。
284
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−10/16
:2013/07/07(日) 19:55:33
「君の背中にも、翼は備わっているよ。
でも、君には俺が遣っているような能力を行使する事が、今この場では出来ないから。
だから、君はそれを出現させなくていい。大丈夫だから」
「僕……本当に何も……何も、出来なくて……ごめん……。
いつか必ず、貴方の役に立てるようになるから。メサイア、本当にごめん……」
今、僕に出来る事なんて、やっぱり、何もないんだ。そんな事は何処かで解っていたのに。
メサイアは、遣り切れないままの気持ちを抱えたまま、泣きそうになっていた僕の事を気
に掛けながら、真摯に返答を返してくれた。
それなのに、また新たに零れ始めた涙を止める事さえ出来ずに、僕はメサイアの腕の中で、
泣き続けた。
僕の背中に優しく掌を添えながら、メサイアは暫くの間、静かに泣き続ける僕の事を抱き
留めていてくれた。
「アルシエル、君が好きだよ。俺は、今、こうして君の傍に居られるだけで、充分なんだ。
もう、良いんだ。一緒に聖霊領に還ろう」
少し間を置いた後で、メサイアは僕の耳元で囁くように、そう言った。
僕が声を詰まらせながら、頷き終えたと同時に、メサイアは、僕の事を腕の中に抱き寄せ
たまま、自らの能力を行使していく。
やがて、彼が行使した魔導力によって、彼と僕の周囲を取り囲む景色が聖霊領域内に在る
「異界の門」の近くのものへと変わる。
その間、メサイアは、僕の事を気遣い、ずっと寄り添うようにして、傍に居てくれた。
それは、ごく僅かな時間でしかなかったけれど。
でも、僕にとっては、絶対に忘れたくなどない、とても大切な時間になった。
※
285
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−11/16
:2013/07/07(日) 19:57:55
後に聖霊領域に還ってから、僕は、漸く、僕自身がこの世界で、最も尊守されるべき、理
のひとつに叛いた罪人である事を思い出した。
それでも、結局、僕にはメサイアの事は何ひとつ、思い出せなかった。
僕自身が何故、独断で勝手に尊ぶべき大切な理に叛いて、聖霊領域の人々に恩恵を与えて
くれる守護聖霊との契約を反故にしたのか。その理由さえ、未だに良く思い出せない。
今、僕は、僕の義兄上――淡い空色の髪と瞳を持つ、聖霊領西公の皇太子、エル・シオン
様の許で、身柄を保護され、過ごしている。
義兄上が所有する、この別邸に当面の生活の拠点を与えられているが、僕は、それ以外の
場所に自由に赴く事は出来ない。
罪人である僕がメサイアの傍に居て良い筈などない。僕が彼に逢える筈など、ない。
こうして、行動を制限され、義兄上の庇護の許に、絶対的な魔導の施されたこの場所で、
監視下に置かれるのも当然の事だ。
僕の罪人としての立場を考えれば、僕が義兄上の許で、身柄を保護されているという事も、
本来であれば、身に余る程の手厚い配慮を受けているといっても良い位だ。
でも、僕は、罪人である僕の罪には何ひとつ触れず、僕の事を好きだと言ってくれた、
あの人に逢いたかった。メサイアに逢いたかった。
僕は、未だに何ひとつ自分で成す事が出来ずに、こんなにも身勝手な想いを抱えたままだ。
けれど、いつか、メサイアが僕に与えてくれた、あの温もりを還したい。
いつかメサイアの為に、僕に出来る全ての事柄を全うできるようになりたい。
心からそう思った。
「……メサイア……」
今、この別邸の私室には、僕以外には誰も居ない。
この私室の小さな窓の近くに立っていた僕は、また不意に、僕の事を迎えに来てくれた際
の彼の清冽な姿を思い出した。
そうして、今、現時点においても、未だに何も出来ない、自分自身に遣り切れない感情を
覚えて、また涙を零して泣いていた。
※
286
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−12/16
:2013/07/07(日) 19:59:40
まただ。また堕ちてゆくんだ。
僕は涙を零しながら、遥か遠くに僅かに望める光に満ちた世界へと向かって、無意識のう
ちに手を伸ばしていた。
今、僕が身を置いている、この空間には、身体が急速に落下していくような感覚を受けて
いるにもかかわらず、同時に、妙な浮遊感もあって、上下、左右の感覚さえない。
加えて、遥か遠くに光に満ちた世界が望めるほかには、僕が新たに身を置くことになるの
であろう、今までとは異なる世界の様子が徐々に形を現わしていく様が見えるだけだ。
たとえ背中に、翼があっても。
淡い空色の色合いの6枚翼なんて、大層な外見の翼があっても。
今、この場所で飛べないのなら、それに、魔導で移動出来る能力も併せて持ち合せていた
としたって、今、此処で、その力を発現出来ないのなら。そんなものに意味なんかない。
僕は、聖霊領域での過ごしていた頃の自分自身が、本来持つ、記憶を完全に取り戻すまで、
何度も、違う世界へと堕ちていく事になっている。
一度、聖霊領域に戻ってから、その直前まで過ごしていた世界での記憶が殆ど消え失せて、
僕の魂が抱えていた傷がほぼ、癒された状態になれば。
それを判定するために、僕に施されている魔導の発動条件に当てはまれば。
僕に課せられたもう一つの魔導――贖罪の魔導が発動する。
僕を迎えに来てくれたあのひと――メサイアに、再び逢う事も、別れを告げる事も出来ず
に、僕は、また違う世界に墜ちるのだ。
287
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−13/16
:2013/07/07(日) 20:01:19
その事は、何処かで、解っていた筈なのに。
あの時、天界の門へと還ってきたときに、僕は、自分の記憶を取り戻す事を希えば良かっ
たのだろうか。
だから、メサイアは、あの時、僅かに哀しみを帯びた表情をしたのだろうか。
それでも僕は、あの時、僕が墜ちた先に在った世界で、僕と共に過ごし、一緒に闘ってく
れていた人々の幸せを希わずにはいられなかった。
自分の採った選択に後悔は無い筈なのに、それなのに、それでも、涙が零れる。
これから、僕は、また全ての事柄を忘れて。
また、僕の義兄上――エルの事を、そして今も、僕にとって、一番、愛おしくて、大切な
あの人――メサイアの事を哀しませるような、そんな経験さえも重ねてゆく事になるんだ。
「メサイア、メサイア、貴方が好き、大好きだよ……」
僕が想いを伝えたい人に、この声はもう、届かない。
再び、僕が瞳を開けた頃には、本当にまた、全てを忘れているんだろう。
それでも、僕は、願わずにはいられなかった。声に出して、貴方の名を呼ばずにはいられ
なかった。たとえ、ほんの少しでも、貴方の事を覚えていられますようにと。
※
288
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−14/16
:2013/07/07(日) 20:03:23
「……アルシエル」
メサイアが僕の名前を呼んでいる、その声に応じたくて、僕は再び瞳を開いた。
瞳を開けると、そこには、心配そうな表情で、僕の事を見ているメサイアの姿が映る。
僕はベッドの上で、メサイアに軽く抱き起こされるようにされてから、漸く目を覚ました
ようだった。
「アルシエル、済まない、随分とうなされていたようだから」
僕が瞳を開けた瞬間、メサイアは、ほっとしたような表情を浮かべていた。
それから、彼は、瞳を開けたばかりの僕の体調を気に掛けながらも、僕の事をそっと抱き
竦める。
「……メサ、イア……僕……」
メサイアに抱き竦められて、彼の暖かい体温に包まれた僕は、徐々に意識を取り戻してい
きながら、この場所が何処なのかを改めて認識していった。
此処は、僕とメサイアが住まう、日本国のアパートメントの一部屋だ。
今、僕が居るのは、酷く哀しい記憶を伴ったまま過ごしていた、あの世界なんかじゃない。
たった今、目を覚ますまでの間、もうずっと長いこと、夢に見てきた、あの場所とは違う。
あの場所とは違う世界に、今、僕は居るんだ。
未だに幾分、視界が朧げに霞んで、自分の思考もまだ、はっきりとは戻っていない。
けど、僕が今居る、この世界が何処なのか、それだけは、ちゃんと認識できている。
自分の置かれた状況を改めて確認しながら、でも、未だにメサイアに抱きかかえられた状
態のままで、僕は、彼に向かって話しかけた。
「……僕……メサイアの傍に……居る、よね」
目を覚ましてから、あまり間を置かない状況ではあったけれども、いささか唐突な質問を
投げかけた僕に、メサイアはほんの少しだけ、戸惑ったような表情を見せた。
でも、直後に、メサイアは僕の事をそっと撫でるように、片方の手を後頭部の方へと軽く
添えてから、いつもどおりの優しい笑顔で微笑んでくれた。
「ああ、もう、大丈夫だから。君は俺の傍に居るよ」
「メサイア……」
289
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−15/16
:2013/07/07(日) 20:07:07
メサイアが返してくれた言葉にほっとして、僕は無意識のうちに、彼の事をそっと抱き返
していた。
その時の僕は、とにかく、僕自身がメサイアの傍にちゃんと居るんだっていう事を、しっ
かりと実感したかったんだと思う。
だから僕は、メサイアの傍へと、自らの身体を預けてから、彼の胸元へと自らの顔を埋め
るように添わせた後に、自分の想いを小さな声で告げていた。
「メサイア、好き……貴方が好き……」
僕がメサイアの傍に居るから。その所為で。
きっとまた、この先も、メサイアに理不尽な思いや、迷惑や負担を沢山かけるような事に
なってしまうのだと解っているのに。
その時、どうしても、僕は、自分の想いを告げずにはいられなかった。
メサイアは僕の言葉に応じるように、僕の事を抱き竦める腕の力を一度、強めた。
直後に僕の耳元にメサイアの優しい声が聞こえてくる。
「アルシエル、俺も君が好きだよ。愛している」
「メサイア……」
僕は自らの顔を上げて、彼の事を見る事も出来ずに、メサイアの胸元で俯いたまま、自ら
の瞳から涙が零れ落ちそうになるのを必死に堪えた。
メサイアがそういう風に声を掛けてくれるのが解っていて、そんな事を言った僕は本当に
ずるい。
290
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−16/16
:2013/07/07(日) 20:08:37
それでも、僕は願わずには、思わずには、いられなかった。
メサイア、本当は、僕以外の誰かと居る方が、貴方が幸せになれるのだとしたら。
その事実を、僕がちゃんと受け止めて、貴方にとって、最良の選択ができますようにと。
そして、叶うなら――。
貴方が、あの真っ直ぐで、揺るがない意志の宿る漆黒の瞳と、艶やかな黒髪を持つ、精悍
な面ざしの、強くて美しい人――アレスの許に行く事になるまでの間、どうか傍に居させ
て欲しいと、そんな事を勝手に思っていたんだ。
そんな独善的かつ、身勝手な事ばかり考えていて、挙句、堪え切れずに涙を零し始めた僕
の事を、メサイアは何も言わずに、ただ、強く抱きしめてくれていた。
僕は、その場で、矛盾した想いを抱えたまま、メサイアに何も還す事が出来ずに、希い、
祈る事しか出来なかった。
メサイア、どうか貴方が、僕の所為で辛い想いをする事など、もう二度と無いようにと。
例えそれが叶わなくても。僕が貴方の為に最善を尽くせるようにと。
【END】
291
:
−CROSS ENCOUNTER 0.2−希いを紡ぐ−
:2013/07/07(日) 20:12:04
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→
>>273-292
)
お読みいただきありがとうございました!
今までに投下したSSの中でもダントツに甘めかつ、厨設定満載な感じで
大変申し訳ありませんでした……でも、書いていて楽しかったですww
またそのうち、こんな甘め設定満載の現代ファンタジーでの彼等の日常も、
書ければと思っております
これに懲りずにお付き合いただけると幸いです
追伸:
1-200様との現代版クロスの方は、私の個人的な妄想の中では、
メサがアルシエルさんを連れて日本国に逃亡 →
→ それを追ってきた暁の翼所属のアレス様が二人を訪ねてくる
→ メサイアには僕より相応しい人が居るとか、勝手に想い悩む人と、
アレスさんの置かれた立場をこれ以上酷いものにしたくなくて、どう行動すべきかとか、
自分の想いが意外とアルシエルさんに伝わってなかった事に気付いて愕然とする人
なんて、感じで追い込みをかけようか、と思ってましたw
あと、もし、1-200様のお許しがいだけるようでしたら、先に描いていただきましたイラストを
今回のSSのページの方にも挿絵っぽく、表示させていただいても良いでしょうか?
大変恐縮ですが、お手すきの時にでもレスをいただけると嬉しいです
色々とお手数をおかけして申し訳ないのですが、どうぞよろしくお願いします
最後に、毎度、割とどうでも良い今回の脳内BGMはこんな感じです
Take Your Way-SEKAI NO OWARI
Extra terrestrial Biologikal Entities-EGOIST
長々とくだらない駄文にまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
292
:
1-549
:2013/07/07(日) 23:53:10
1-549ですこんばんは、
どどっと投下があってウレシイ!後ほど拝読させていただきます
今日はwikiのアップローダーにSSをうpさせて頂きました、
ファイル数が多くなってしまったのでzipです。2個溜めました(…)
内容は長い上にあまりBLもしてないです、エロは全くなしですゴメンナサイorz
それでも許してくださる方はよろしければお願いします、どっちも全年齢です
・ダニーが地元でUMAを探す話
2-044の設定、勝手にクロス(でもクロス部分の文字数2割くらい)。※捏造アリ。
主任愛してる
・シュウがリコを振って理不尽なキレ方される話
1-549の設定、終始ギスギス
293
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/08(月) 03:15:48
うおーいっぱい投下されてて嬉しすぎる!
後日ゆっくりと長文レスさせて下さい
とりあえずアルシエルさんはもっと自信持をつべきです
そしてダニーさんは面白すぎですw
294
:
1-510
:2013/07/08(月) 22:38:17
うわーい豊作!しかも元設定が!乙です!
クロスも楽しいけど皆さんの元設定ももっと見たいなーと常々思ってたので嬉しい!祭りだ!
>>273-291
超絶両思いなのに切ないとはこれ如何に…!
色んなアルシエルさんが色んな死に方する様をメサ様は見つめ続けてるんですか超しんどい!
禁忌(という名のセクロス!?)を犯してそんな不遇に陥るなら世直しが必要ですよ!
メサ様のハイパーチートパワーで何とかならんもんですか…
>>292
クロスSS、ダニーさんによる描写がいちいち面白い楽しいw
ベルさんとの遣り取りでダニーさんが着々と逞しくなってるのが如実に現れているww
てかベルさん、自称ヒーローなのに見返り要求しちゃうんですかパねぇwwwリコ様のDQN度もパねぇw
牧先生の達観した人生&畑論にも腹筋がグっときましたw 苦労人が言うと説得力が違いますね!
でも畑は「とある腹ペコ男にやられたんだ」って言っても良いのよ…ごめんなさいごめんなさい
フィクス社に関して、自分がイメージしてた通りでビックリしました本当にありがとうございます!
読みながら超ニヤニヤしてました、自由な短冊書いた奴が誰か妄想してみたら楽しかったーw
ダニーさん巻き込まれ体質心底乙です、胃腸を大切に…!
そして元設定SS!リコさんの恋愛が無理ゲー…愛ゆえに憎さ100倍的な…
シュウさん何にも悪くないのがまた切ないです
気心知れた悪友みたいな遣り取りが楽しそうなだけにやりきれねぇ…
しっかし嫌な仕事でもきっちり全うしながら葛藤もするって良いなぁ
本人方は辛いんでしょうけど燃え萌えですわ、働く男は本当に良いもんです!
295
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/09(火) 00:59:22
>>273-292
長編乙です!すごくラブラブで甘いのですが、でも悲しい(´Д⊂
とりあえず…アルシエルさんを正座させて半日程説教したいw
お前なんかにメサイアを渡すもんかーくらい強気でいいはずなのに!
(でもいざとなったら反撃できる子なんじゃないかとも思っているのですが…)
あとメサ様は赤鶏に対する気遣いは無用です、酷い状況なのは自業自得ですw
支配するかされるかでしか他者との関係を認識できない人なので
自分の事を案じてくれる気持ちというのは一生理解しません
仮にメサ様がわざと捕まってくれても、組織に引き渡さずに無駄死にしますからw
イラストはご自由にお使い下さい、拙いものですがありがとうございます
どうかお二人が時間を越えた呪縛から開放されて幸せになれますように!
296
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/09(火) 01:10:59
>>292
連投すみません今度は549様へのレスです、2本もアップ乙でした!
うっかりシュウさんの秘密のお手紙、見て見ぬふりをできなかったリコ様は
大人な態度ではなかったかもしれないけど、そういう所も好きですよ!
とはいえシュウさんは乙でした…人に物を貸す時は気をつてネ
自分の手を見つめるリコ様の心境を想像すると切ない…
ダニーさんの日記は笑わせていただきましたwこれシリーズ化してほしいw
超人揃いな中での普通の人目線と日常感が和みます
このクロス設定をラノベ化したら主人公は彼だと思うw
牧家の人々やフィクス社の皆さんが登場したのも嬉しいです
フィクサーさん達、来日早々UMA騒ぎになっててワロタw
主任も登場させていただいてあざす!下水道の巨大Gw
ぜひ正義の味方のお兄さんも討伐に加わって下さいガスマスク装備推奨です
東京(?)は今後どうなってしまうのでしょう…w
297
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/10(水) 22:07:09
>>292
投下乙です!拝読しました−!全く雰囲気の違うSSが2つも!!
リコさんのお話の方は
冗談でも言っていいことと悪い事があるよ!シュウさん!とは思いましたが、そんな大らかで
天然な部分もお持ちのシュウさんも大好きだw
そして、リコ様はひとりでいる分、本当に辛いよなぁ…と思うと、切なくなってしまいました
いつか何処かで、リコ様がちゃんと幸せになれますように、と願わずにはいられません
リコ様、いつかきっと、本当の幸せを手にしてくださいね!!
ダニーさんのお話の方は
笑わせていだだきました−www登場する皆様の個性がとても鮮やかでいいですねwww
リコ様、ベルさんの切れかげんとか、牧先生のやさぐれ感とか、グレンさんの苦労人感とかww
どの方の描写も絶妙でwwwスバラシイwww
フィクス社でのイケメン……の辺りの話をヘンリーが聞いたら、「あ、それって、僕等の事かな?」
とか、ふざけた事を言いそうですw → お前以外の暁メンバーの方々の事ですよ!(多分)
でもって、自意識過剰がすぎますよ!みたいなw
ダニーさんの今後がますます心配ではありますが、巻き込まれ体質の方は、ぜひともこのまま継続
して欲しいものですw
素敵なお話しを拝読できて本当に幸せwwでしたw姐さんありがとうww
298
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/10(水) 22:16:21
連投失礼、今度は拙作SSへの御礼レスをさせていただきたく!(長文レス注意!)
>>294
レスありがとうございます!メサの方はまさしくそんな感じですw
彼はこんな不遇な状況に抗うべく闘ったんですけど、相手の方に権力負けしまして、甘んじてこの状況を受け入れる
に至りました
なので、メサさんは、記憶を失くしたままのアルシエルさんが、彼以外の特定の誰かに純粋な気持ちで愛情を傾け
つつ、微笑む姿とか、酷い事されて死んでいく姿とかを目の当りにして、ちょっと気がふれそうになったりも
してますw
ということで、彼にとっては、この現代版ファンタジーでおかれている状況の方が、まだ幸せなのかもしれませんw
どちらのバージョンにも、まだいくつかエピソードがあるので、またそのうち、お目にかけられると良いな−と
思ってますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!
>>295
同じくレスありがとうございます!そして、イラストの掲載許可もいただけて嬉しいww本当に感謝ですw
今回のSSのエピソードは元々から予定していたものなのですが、描いていただいたイラストが、メサ、
アルシエルさんをお迎えに行く、の図にしか見えなくて、ついついSSに起こしてしまいましたw
そして、現代版のアレスさんの心境のフォローもありがとうございます!どこまで書けるかはわからないのですが、
覚えているか、いないかは別にして、互いに「大切な人が居る」ということなんかも踏まえながら、ストーリーを
構成したいと思ってましたので、大変ありがたいですww
あと、メサとアレスさんは、再会のお約束的な流れでのエロは必須だろ!とも思ってましたw
ぜひ、アレスさんに「最近は、ココ、使ってないんだろう?」という感じで、煽っていただきつつ、メサを存分に
苛めてほしいなーwwとか、非情に疚しい事を考えてました!(書けるのか?私w)
またまったり進行でご相談させていただきつつ、少しずつ進めていけると良いな−と思っておりますので、引き続
き、どうぞよろしくお願いします−!
299
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/20(土) 23:24:05
>>273-291
投下乙でした!
ペナルティ超重い…!恋愛ぐらい自由でええじゃないか!
記憶無くなっても、メサイアさんの存在が何となく残ってるアルシエルさん超切ないです…
とりあえずアルシエルさんは謙虚すぎるのでメサイアさんにがっつり説教されるべき、
もっとがっついていいんだよ!
300
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/21(日) 14:36:15
>>299
レスありがとうございます!
ですね、アルシエルさんは、そのうちがっつりメサに怒られた方がいいと思いますw
あと、彼等、罪になる事を承知で想いを遂げてますんで、制裁を受けるのは自業自得な部分もあり
……といった感じです
恋愛だけなら自由なんだけどね……
なんであの時点で、互いの想いを最後まで遂げるとか、そういう選択をしたんだよ……
とか、義兄上のエルさんの方も、折にふれて、ため息混じりに憂慮を重ねてゆく事になってますw
そんなエピソードもいつか書けるといいなーと思ってますので、どうぞよろしくお願いします
301
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/22(月) 23:32:27
いっぱいきてたー!!
>>273-291
と、とりえずメサ様もアルシエルさんもチョッパチャップスを5分で舐めきるべき!!!!
>>292
リコ様もダニーさんもチョッパチャップスを5分で舐めきったらいいことあるよ!!
こっちのリコ様は舐めきってくれそう…ww
302
:
1-549
:2013/07/28(日) 16:29:07
遅ればせながら読んでくださってありがとうございました!
リコは飴舐めるの途中で飽きてガリガリ食べちゃいますw
今日はwikiのろだに、1-549のキャラのSSを2本上げさせて頂きました。
ダウンロードパスは「gathimuthi」です。
男同士がまともにえろえろしてる物が無いですが、それでも許す!という方はどうかヨロシクです…
投下物内訳
・ベルナルドとミリアムが不毛な会話してるだけの会話SS
全年齢、ノンケのおっぱい好きしか出てこない、軽く女体化あり
・レダがリコをボコボコにするだけのエロSS
R-18G、猟奇、暴力、汚い、胸糞、
受けがふたなりなのでまんこ沢山出てくる誰得仕様、でもBL板以外に投下できないので許してください(…)
303
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/28(日) 18:45:50
>>302
読みました!
あっちでもこっちでもリコ様が不憫だ……!w
正気の残ってないサンドバッグと目覚めたらケサランパサランと、どっちがましだろう……w
何にせよ壊れた玩具萌え!
304
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/28(日) 22:04:44
>>302
読ませていただきましたー
こんなにもR-18G感溢れる作品に出会えて自分は得しましたよ!
前提から悲劇的だからこそリコさんの殆ど唯一の台詞がギューンと来ました…
そして会話SSも楽しかったです、これ無事生還しても結局修羅場ですよね内紛ですよね…
み、みんなイ㌔!
305
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/28(日) 23:59:16
>>302
拝読しました−!どちらも救いがない……だがそこがいい!!
シリアスな方のお話は、リコ様の気持ちを想うと本当に切なくなりました
どんなにつっぱっててても、一番奥底の心根がきれいなリコ様が大好きです
切なくて素敵なSSをありがとう
306
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/30(火) 05:13:10
1-091です。
先日の絵茶会でのノーパン+スカート話にうっかり萌えてしまったので、
エイシアさんと繊さんにセーラー服を着せてみました。
家でそれをやられた先生のつぶやきもまとめてzipにしてロダにあげました。
※女装注意です。
307
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/30(火) 20:57:16
>>306
拝見しました美しい!
こんな子2人のにゃんにゃん寝姿を見て欠片もムホっとならない牧先生マジで枯れ…ゲフゲフ
牧先生何気にインテリですよね医者兼教師とか滾る…!
308
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/30(火) 22:38:44
>>306
ナイス寝顔!エイシアさんナイス腹チラ!まつげと唇えろい…
お二人はノーパンでどこまでしてたんですか牧先生スカートの中めくってパンツ有無確認したんですかそこんとこkwsk!
目前のエロスよりビールに向かってしまう牧先生おじs
309
:
308
:2013/07/30(火) 22:47:13
文章の中でエイシアさんと繊さんが間違ってましたすみませんオウフ
とりあえずエイシアさんの手はtkb触ってるんでしょうk(ry
310
:
オリキャラと名無しさん
:2013/07/30(火) 23:21:59
>>306
1-710です
拝見しました−!二人とも美しいwそして相変わらず無防備だw
エイシアさんにも言い分があるようなのでw近いうちに形にしようかと思っておりますw
とりあえず、繊様の身体が冷たくて心地良かったらしいですw
牧先生、今回もご心労をおかけすることになり、大変申し訳ありませんw
しかしながら、どうぞ引き続きお付き合いのほど、よろしくお願いいたしますww
取り急ぎ御礼まで
311
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/05(月) 00:18:05
福袋嬉しい!お二人とも乙です!
>>302
魔法の薬で女体化、自分も考えた事ありますwファンタジーって便利!
しかしこれみなさん無事に帰れたんでしょうか…生死だけではなく…w
そしてもう一方の方は…リコ様(´;ω;`)
ここで覚醒して変身してくれー!お仕置きじゃあああ!
といくら応援してみても…
しかしここまでできるレダ様もある意味すごいお人です
>>306
久しぶりの91様のイラストイヤッフウウエロい寝顔…!
何があったらああいう状況になるのですかパンツはけとかそれ以前の問題ですよ!
それにしても先生は働きすぎじゃないかと思います
312
:
設定スレ 1-036
:2013/08/05(月) 00:26:38
今晩は、1-710です
予告しましたとおり、私も二人の寝姿に萌えてしまったwのでSSを書きましたw
以下、いつもどおり、属性表記のあとにSSですよろしかったらどうぞ
313
:
セーラー服と繊さん
:2013/08/05(月) 00:28:32
本スレ1-710です。
1-091様のお子(本スレ1-866)と、うちの子(設定スレ1-036)のSSを書き上げましたので投下せします 、以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー
・1-091様が書いてくださったSS
>>306
の勝手に続き、でもこれだけでも読めるはず
・おそれ多くも、繊様一人称、そして当然のごとく繊様寄り視点!
・登場キャラクターは、繊様、牧先生、エイシアさんです
・エロなし、でも女装注意!でもって、ちょい短めのストーリーです
・キャラ&設定が1-091様の公式設定から外れている可能性あり
・以下、念の為、繊様が呼んでくれている愛称解説
白髪→エイシア、ロン毛→ウィル、プチ→シルヴィア、ポニテ→アルシエル
繊様、牧先生、いつも彼等を構ってくれてありがとうw
314
:
セーラー服と繊さん 1/5
:2013/08/05(月) 00:32:22
『 尽きることのない牧の心労 2 』
暖かい手が俺の胸元を撫でる。……くすぐったい。
その感触で俺は、気持ち良く寝てたのに、ふいに目を覚ます事になった。
てか、何処触ってんだ。いい加減にしやがれ!
そう思った途端、俺は上半身を思い切り捻るようにして、起き上がった。
「うわっ! ……っ、て……白髪じゃんか。まだ寝てんのか」
俺の上に重なるようにして、眠っていた白い髪のそいつは、俺から振り落とされるように
転がされても未だに目をしっかり閉じて、眠り続けている。
確かに、こいつ、新しく来た仲間の為に色々と準備しなきゃなんないとかで、黒くて長い
髪のあいつ――ロン毛――じゃなかった、ウィルを手伝ってたとか、学校の古文のテスト
の勉強とかもあって、おまけに今日は学校でグループ実習ばっかりで、昨日の夜から、ろ
くに寝てないとは言ってたけどよ。
なんか、俺もあんまり人のことを言えたもんじゃねえけど。こいつ、人の家で和みすぎる
にも程があるんじゃねえか。と、思う。
それに……「俺は他の奴に触れられると、そいつの考えてる事が解るから。だから、下手
に触るな」と、俺が言っても。
こいつの方は、「あんたに解って困る事なんて、何ひとつないから、安心しろ」とか言って
くっついてくるの止めないし。
「涼しいから」とかいって、俺にひっついたままで、すやすやと寝落ちしてるっていう、
この状況はどうなんだ。
なにより、この格好……セーラー服を着たまま、普段と全く変わらない様子で眠りこけて
いるってのも、どうなんだよと思う。
おまけにこいつ、「女の格好に男のパンツ履いたままなんて、変だろ」とか言って、パンツ
脱ぐし。いや、俺も元からパンツ履いてねえから。同じだけど。
315
:
セーラー服と繊さん 2/5
:2013/08/05(月) 00:34:01
「……ん、ぅ……寒い……」
白髪は俺の目の前で、ふいに寝がえりを打ちながら、そう呟いた。でもまだ起きない。
見事な寝言だ。
そりゃそうだ。こんな風に半ケツ出して寝てりゃ。
最初はクーラーが入ってなくて、暑かっただろうが、この部屋、元々風通しは良いし、今
となっては、確かにケツの辺りが涼しくて、少々寒いだろうよ。
それで良いのかどうか、ほんの一瞬、迷ったが、俺はその場から起き上がって、こいつが
元々着ていた男ものの学生服のシャツを腰の辺りに掛けてやった。
「……ん……」
たったそれだけの事なのに、こいつは、幸せそうな顔をして寝がえりを打った。
やってらんねえ。こういうタイミングで、そういう顔をするから、少なくとも、ロン毛か
らは、いつも色々と手出しされるような事になるんだよ。
そんな事を思いながら、俺は、その場から立ち上がり、自分が元々着てた服を手にとって、
立ち上がった。
そろそろ牧が帰ってくるし、暑いけど、着替えた方が良いかもしれねぇ、とか、考えてた
からだ。
それに牧が帰ってくるんなら。
とりあえず、いつも、あいつ――牧が涼みながら、俺等とビールを飲む場所――俺の部屋
くらい、クーラーを付けておいてやろう、などと思ったせいもある。
そうして、二階の自分の部屋へと上がっていく途中で、牧がもう既に帰ってきていた事に
俺は気付いた。
あいつ、帰って来てたんなら、俺等に声かけるとか、起こしてくれるとか、そういうのが、
なんかあっても良いだろ。
一人だけで先にクーラー付けて涼むとかねえだろ。
おまけに、多分……この気配からすると……もう一人で、ビール飲んでやがる。
316
:
セーラー服と繊さん 3/5
:2013/08/05(月) 00:36:09
「牧! お前、一人で涼むとかねぇだろ!」
俺はそう言いながら、自分の部屋のドアを勢い良く開けた。
ていうか、しまった、セーラー服、着たままだったわ。と思った時には既に遅かった。
「繊、お前、いつまでそんな格好してんだ。いい加減、着替えとけ」
「うるせぇよ。今、着替えようとしてたとこだ」
その場にぶっ座ったまま、俺のこの格好を早速、見る事になった牧からは、真っ当な言葉
を吐かれた。
牧が口にした言葉に、俺も反射的に返事をしながら、その場でとっとと、手にしていた、
元々俺が着てた、牧のお古の男物の服に着替え始めた。
「ていうか、お前、人前で勢い良く脱ぐなよ。
それに前から言ってるが、パンツを履けパンツを!」
「うるせぇ。ずっとセーラー服着てるよりましだろ」
ビールに口を付けて、涼んでいたのをその場で止めて、俺の事をまじまじと、少し呆れな
がら見ていた牧に向かって、俺はすぐに言い返した。
317
:
セーラー服と繊さん 4/5
:2013/08/05(月) 00:38:57
「で、何でそんなの着てたんだ」
「あいつ、ほら、白髪が、プチと、もう一人の小さいの、ポニテと一緒に、臨海学校での
イベントで着てもらえないかって、頼まれたんだと。行く気は全くないが、試着位して
やるってことで、自分の家で試着するのもどうかって思ったみたいで……」
「それで、なんでお前も着るんだ」
「いや、とりあえず、プチの代わりに着てみろって。髪も黒いし、ちょうどいいだろって。
それにズボンよりか涼しいからって……」
「だからサイズが小さめなのか……っていうか、いいか、繊、言っておくが、今後、他の
誰かに言われても、女物の服なんか着るな」
牧は、俺の言葉を聞いて、まだ飲み干していないビールの缶を傍の畳の上に置いたまま、
もう片方の額に手を充てて、幾分げんなりとした表情で項垂れながらそう言った。
そんな牧に対して、俺は、もう一度、くり返すように言い返した。
「てか、好きで着た訳じゃねぇよ。何となく、あいつに付き合う感じになってただけだ」
「もういい……ところで、あいつ、エイシア、まだ下で、あの格好で寝てるのか?
そういえば、あいつ、今日、帰りにウィルが迎えに来るとか言ってなかったか」
318
:
セーラー服と繊さん 5/5
:2013/08/05(月) 00:41:09
「……ああ、確か、ロン毛がここまで迎えに来るって……言ってた気が……する」
俺のその言葉を聞いて、牧が顔色を変えた。そして、咄嗟に、飲みかけの缶ビールをその
ままにして、俺達が元々寝ていた、下の居間に行こうと、立ち上がった。
「おい、繊! あいつ、エイシアのやつをすぐに起こせ!
このままの状況で、またウィルにあらぬ誤解を受けるような真似だけは御免だ!」
「あー、俺は着替えてから行くわ」
そんな風に俺が返事を返したすぐ直後に、この家の傍に車の止まる音がした。
あの音は、多分、ロン毛が乗ってるやつだろう。牧、悪ぃ、もう間に合わねえよ。
なんか、知らんけど、またお前の白髪が増えるような真似をして悪かったな。
今度から気を付けるわ。
【END】
319
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/05(月) 00:48:23
−投下終了−
・SS属性表記と本編等々のタグ→
>>311-319
・このSSの元ネタ、1-091様のSSとイラスト
>>306
お付き合いありがとうございました!
繊様、牧先生、色々とお手数をおかけしまして、本当に申し訳ありません……
でも、反省はしていない模様w今後ともどうぞよろしくお願いしますw
以下、どうでもいい雑感的補足
・繊様がつけてくれた愛称
本当は、ウィル位(上手くいけばエイシアさんも?)、名前で呼んでくれるかなとも
思ったんですがwとりあえず、以前付けてくださった愛称のままで呼んでもらいましたw
でもやっぱり、この方が繊様らしくて好きだw繊様、これかれもよろしくお願いしますw
・エイシアさんの髪の毛
彼の髪の毛の色合いは、本当は白銀(プラチナシルバー)なんですが、自分で白銀の
髪とは言わんだろ、ということで、本人はいつも、白い髪、と言ってます。
陽に当たると、今回、1-091姐さんが描いてくださったみたいな色になるんですねw
ふわふわした綿毛のようで、可愛らしくて萌えるww
ウィルはこんな彼の頭を撫でてたのかwと思うと大層萌えましたw姐さんありがとうw
320
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/09(金) 01:34:43
>>312-319
乙です!
エイシアさん、本当は着てみたかったんでしょう?そしてしーさまの代わりと称して
繊様にも着せたかったんでしょう?まったくもってHentaiさんですね
ウィル様にたっぷりいじめてもらうといいでしょうw
牧先生はお疲れ様です
321
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/10(土) 02:24:28
1-091です
うちの寄生虫の子らのSSを投下します
・アスカ×ロイコ←サイファで、サイファ視点です
・ヤマなしイミなしオチなしついでにエロなし
・どこの国のどこの祭りかなんて考えたらだめ!
322
:
祭りの前1/6
:2013/08/10(土) 02:25:23
この部屋にはブラインドがない。正確には、この部屋のブラインドは壊れている、だが。
所有主であるロイコ・クロ・リディウム氏の手技によるとすぐに修繕は可能であろうにも拘らず。
ルーバーが巻き上げられたまま、窓の上部に置かれている。
何故上げたままなのか、下げたままでもよいのではないか……何気無しに一度、問うたことがある。
その返答に、自身の粗忽さを悔いた。
『オープンにしてた方がさ、殴られにくくなるんじゃねーかって、そう思ったんだけどな』
あまり効果はないみたいだ、と後に続いた。
外界から遮断され屏息していた私は、視界に広がる外という風景に最初は慣れなかった。
昼には流れる雲や風に揺れるフラッグにすら気を揉み、夜には星の光や月の明かりに眩めいた。
更には、僅かに聞こえてくる波の音や、虫や鳥獣の鳴き声が耳について離れなかった。
両隣・後背は無人、正面は老婦人の一人住まいで、壁越しに話声が聞こえることなどないのが、最低限の慰めだった。
そして私がここへ来て3日目の晩、
『眠れないか?悪いな、慣れてくれ』
こう言って少し困ったように笑った彼を、月明かりが照らした。
近くに感じる月を美しいと思った。その光を受けた姿は更にも美しいと、心から思った。
『……綺麗ですね』
思わず口に出してしまったこの言葉の真意は、幸か不幸か伝わらなかったようで、
『星の降る夜はもっと綺麗だぜ?手を伸ばせば拾えそうになるんだ』
そのような話を聞いているうちに不安が解け、体が眠ることを拒まなくなっていた。
眠りながら頬に感じた微かな温もりは、月明かりではなく彼の指先から得られたものだったと信じたい。
323
:
祭りの前2/6
:2013/08/10(土) 02:25:59
頬を日差しが撫でるおかげで私は朝が来たことを知る。
それにもうひとつ、私に朝を知らせるものがある。
今朝はオリーブオイルとガーリックのリッチな香りが馥郁としている。
検食された食事を頓着無しにただ口に運んでいただけの私であったが、今では空腹を刺激されて目覚めるのが心地よい。
「ああ……香ばしいですね。何ができあがるんです?」
「起きたのか、早いな。残念だが朝飯はまだだ。まあいい、顔洗ってこいよ、お前も手伝え」
そう言いながら、オリーブを器用に刻みながらパンへ放った。
私はその後ろをすり抜けバスルームへ向った。冷たい水で洗顔しながら、感覚を覚醒させる。
「サイファ、お前チキンはいけるよなあ?」
鏡越しにこちらを覗き込んでいるのが見え、私は鏡の中の彼に向って頷いて見せた。
海に程近い町のため、ここでの食卓にはエビやイカ、カキなどの魚介を中心に野菜や豆などがあがることが主である。
おそらく私はここに来て鳥獣肉を食したことがない。
とはいえ、市場に肉屋がないわけではない。また、魚介に比べて肉類が高価なわけでもない。
「私、ロイコさんはお肉がだめなんだと思ってました」
「ん?……だめっつーか、まあ……あまり好きな方じゃないな。触りたくないっつーか」
意外だ。
「イカの腸は鷲掴みにできるのに?」
「ばか、イカは全然かわいいだろ。そう言や、お前、俺が捌くの見て泣いてたっけな」
「泣いてません、少し怖かっただけです」
そんな他愛ない会話をしながら、キッチンで隣に立つのは楽しい。
私にできることなど限られているが、それでも邪魔にせず立たせてくれている彼には感謝している。
324
:
祭りの前3/6
:2013/08/10(土) 02:26:33
『コーヒーはだめか?』
手をつけられないまま、すっかり湯気の消えたシンプルなカップが下げられた際、私は正直安堵した。
ただ、自分から救いを乞い、その手を躊躇わず掴んでくれた言わば恩人に対して、礼を欠く行為であったと今でも後悔している。
食事や飲料に毒物を盛られたことが過去に一度や二度ではなかった。
手足の痺れや、意識が遠のく感覚を今でもはっきりと記憶している。
やがて一切の食事がデリバリーになり、侍従たちが毒見をするようになってから、私は進んで飲食することができなくなった。
その事情を話している間、彼はこちらを見て静かに聴いてくれていた。
信じてくれるなどとは思っていなかった。一笑に付してくれても構わなかった。
彼は私を立たせ、キッチンへ招待した。
『俺はカフェオレの方が好きなんだ。お前は?』
『私も、ミルクは好きです』
よし、と小さく言うと、冷蔵庫からミルクを取り出し、小さなガラス製のポットに注いだ。その横ではステンレス製のケトルが火にかけられていた。
『俺は甘党だからシロップも入れるからな?とりわけバニラシロップが好きだ』
明るい琥珀色をした小さな瓶の蓋を私の目の前で開けてみせた。甘い香りが広がった。
粘度が高いのか、傾けても流れる様が緩慢としていた。
『おい、シロップがそんなに面白いのか?まずお前はこれを自分で洗え』
気付けばミルクに沈む液体を食い入るように見つめていたらしい。
そんな私の眼前に、先ほどまで私の前に置かれていたカップが差し出された。
私のために淹れられたコーヒーはもう捨てられていた。恥ずかしくも申し訳ない気持ちがあふれた。
『すみませんでした、せっかく淹れていただいたのに……』
『気にすんな』
目を細め、口角を少し上げて言った。
無意識に微笑んでいるとき、彼はこういった表情をするのだと最近気付いた。
『ほら、湯が沸いた。それ返せ』
私の手の中からカップがとりあげられ、シュンシュンと音を立てているケトルの長い口を伝って湯が注がれた。
続けてドリッパーにも注がれていくが、手際よく描かれていく湯の弧線にしばし見惚れた。
『なんだ、ヤカンも珍しいのか?じゃあ、今度はもっと面白いもん見せてやるから、よく見とけ』
そう言うと、ミルクの入ったポットに何か細い金属棒――ミルクフォーマーというのだと、後から教えられた――を入れ、攪拌し始めた。
見る間に泡立つと、ミルクとバニラの甘い香りが沸き立ち、更に体積を増していく様子に、私は思わず感嘆の声をあげてしまった。
私がミルクに夢中になっている間にコーヒーが抽出されており、用意された二つのカップに注がれていった。
その上から随分柔らかくなったミルクが乗せられた。そのうちの一つが私に差し出された。
『見てただろ?俺は怪しいもんは何も入れてないし、そのカップはお前自身が洗ったやつだ。まず飲んでみるからな?』
一口含み嚥下し終えた後に、唇が『美味い』と語ったのを見た。
それ以来、彼は、調理の際に私が側に立つことを許容してくれた。
325
:
祭りの前4/6
:2013/08/10(土) 02:27:05
「ところで、教えてください、何を作ってるんです?」
触ることが苦手だといった鶏肉をわざわざ使い、平時より早起きをしてまで一体何を作っているのか……。
「何って、明日は聖女祭だろ?」
「……ああ!もうそんな時季ですか……。それで、チキンのタルトを作ってるのですね」
お祭りのご馳走といえば、チキンのタルトが定番である。
しかしながら私は数年来食したことがない。それどころか時節の流れを意識しなくなって数年経つ。
「今年はお前がいて助かった。そっちの鍋にチキンあるだろ?もう冷めてるだろうから、むしってくれ」
「はい、むしるだけでよければ、私にもできます」
「むしったやつはこれに入れてな?」
手渡されたトレーの中には、フォークと見慣れないトングが入っていた。いつもパスタを掴んでいたものとは形状が違う。
おそらく、鶏肉を素手で触らないように用意したものなのだろう。
「ロイコさん、食べるのは大丈夫なんですか?」
「何が?」
「お肉です。触るのは相当苦手そうですけれど……」
「まあ、上手く作れば美味いからな。それに、こいつ食わねえと始まらねえしよ」
「嫌いじゃないのなら、普段からもっとお肉を食べた方がいいですよ。私もお手伝いしますから」
「……お前は優しいな。……実はさ、アスカ、肉の方が好きなんだ。外食するといつも肉だし」
「それなら尚更……」
「でもあいつ、俺が肉苦手なの知ってるから、串焼きとか作ると怒るんだ。
んで、ほんとは生モノ食えないくせに、茹でた魚でマリネ作るとまた怒るんだ。あとで吐き出すくせによ。
もうほんとわけわかんねーよな」
表情を緩めながら、こちらに顔を向けた。悩んでいるはずなのに、なぜ楽しげに話せるのか。
そしてなぜ私は胸が苦しくなるのか。
「って、お前に愚痴ってもしょうがねえよな。つか、早くでかして朝飯にしようぜ。腹減った」
彼の手元ではいつの間にやらタルト生地が伸ばされ、型に敷かれていた。あとは私の鶏肉を待つばかりのようだ。
「すみません、私、手際悪いですね……」
「いや、余計な話してたのは俺だ、悪い。細かく千切ってくれてサンキュ」
手伝うつもりが逆に迷惑になっていたのではないか、そのような懸念は残るが、なんとかタルト作りを終え朝食にありついた。
326
:
祭りの前5/6
:2013/08/10(土) 02:27:35
タルトが焼きあがるまで私たちは、食器を片付けたり掃除をしたりシーツを洗濯したり、休みなく動き回った。
「ロイコさん、すごくいい匂いがします!」
「よし、まだ蓋は開けるなよ?冷めるまで待て。つまみ食いするなよ?」
「我慢します!」
「よし。電話してくるけど、つまみ食いしたらお前の分はないからな?」
「心得ました!」
部屋を出、階段を下る彼の背中に呼びかけた。
電話をかけるごとに階下へ降りていくので、私に聞かれたくないのだなと思い退室を申し出たが、不要な気遣いだと、断られた。
この部屋は携帯電話の電波が届きにくい、らしい。
「……ああ、アスカ?おはよう」
『……ああ』
「忙しい?」
『……まあな』
「でも、今日ぐらい、帰って来るだろ?タルトも焼いてあるし」
『………………』
「ん?どうした?」
『……一人で焼いたのか?』
「いや、サイファに手伝って貰った。つか、お前が手伝えよな」
『……悪かったよ』
「来年は絶対手伝えよ?」
『わかったよ。……なあ、今夜は花火が上がるだろ?その広場に来いよ』
「わかった。そこにお前も来るんだな?」
『……ああ……あいつも連れて来いよ?』
「うん?サイファ?ああ、びびって腰抜かすかもな」
『……じゃあ、今夜』
「うん、待ってる」
327
:
祭りの前6/6
:2013/08/10(土) 02:28:17
私はしばらくオーブンの窓の向こうで鎮座するタルトに見入っていたようで、
「ヨダレ拭けよ」
と肩を叩かれるまで、背後に立つ彼に気付きもしなかった。
慌てて口元に手をやったが、彼の冗談だと気付いた。
その様子に彼は柔らかな微笑をくれるので、私は揶揄されることすら嬉しいと思う。
「それにしても随分大きく焼けましたね。パーティー開けそうですよ」
「残念ながら、このボロ家でパーティーは無理だな。切り分けて近所に配るんだ、世話になってる礼にな。
午後からはその配達やら買出しやらで忙しいからな、今のうちに休んどけ。今日は一日が長いぞ。
夜には花火を見に行くからな?その後は帰ってきて3人ぼっちのパーティーだ。朝まで飲むぞ?」
一気に言い終えると、ソファに横たわった。
いつもならば階下へ降りて廃品の修繕や仕入れ……と言ってもゴミを漁っているようにしか見えないのだが、それらの仕事に取り掛かる。
「ロイコさん、お店どうします?私が店番しましょうか?」
「ほっとけ、誰も来やしねえよ。今日明日は休業だ。
俺ちょっと寝るからよ、2時頃には起こしてくれ。昼は適当に冷蔵庫漁って食えよ?」
まぶたが重そうに閉じていく。
初めて見る寝顔に、触れてみたいと思うより先に指先が目蓋をなぞっていた。
頬が意外と柔らかだとか、唇の端が切れていたりだとか、睫毛の落とす影が長いだとか、私よりも少し背の高い身体を窮屈そうに折り曲げて眠るだとか。
このような機会でもなければ決して知り得なかっただろう。
もっとも、彼がソファで眠っているのは、私がベッドを占領してしまっているからなのだが。
多大な迷惑をかけているに違いないだろうが、ここを去り私宅へ戻る、と一言口に出すことができずにいる。
それは去り難いが故であると、そうなのだと思う。
328
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/10(土) 02:56:52
以上です
おととしのクリスマス用に書きかけていたなんていまさら言えない!
念のため、本編タグ
>>321-327
>>307-311
見て読んでくれてありがとう、セーラー服男子は正義!
先生はお酒に逃げなきゃやり切れなかったみたいです
>>312-319
エイシアさん、しー様にはそんな格好させたくないのでしょうが、かわりに繊さんに着せて雰囲気だけつかもうとしてるあたり、
もういっそのことしー様に着せちゃいな!
エイシアさんが疲れているのは、繊さんに告げたこと以外にもきっとあるはず!
女物のパンツも借りれたら、それもはいたのかなww
この格好のままウィル様にお仕置きされるエイシアさんの妄想ヨユウ
先生、乙ww
329
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/11(日) 10:39:53
>>321-327
拝読しました−!年下紳士攻めかわいいwwそして切ない
優しさ故に不憫属性値高めなロイコさんの先行きも心配になります
こちらのお子様達の
ほんの少しの要因ででようやく成り立ちはじめている小さな幸せが
壊れてしまいそうな繊細な世界観や関係性が大好きです
なので無理だと分かっていても、皆、幸せになってほしい……ですw
姐さん、素敵なSSをありがとうww
330
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/11(日) 10:41:24
連投失礼
>>320
、
>>328
レスありがとうございます!(以下、ちょい長文注意!)
そして、エイシアさんをはじめとして、うちの子がまたも色々とご迷惑を……
エイシアさんの方は、
「だって、あれ、一人で試着するのは、なんかちょっと嫌で……。
えーと、だから、繊なら少し話せば、一緒に着てくれるかな……と思って。
あと、新品のパンツ用意してくれりゃ、女物のパンツもあわせて履く。
これって、普通、レースの沢山付いた見せパン的なものも付いてるんじゃないの?
でも、そういうのも付いてなかったしさ……あの格好で男もののパンツ履いたままとか、それこそ引くだろ」
とか、ぶつくさ言ってますw
疲れて眠たかった理由のうち、繊様にはお伝えしていない事項がありそうだwとか、その後の状況とかは
多分、お見込みのとおりですw自分で書いておいて何ですが、
あの後、着替えが全く済んでいない状態で、牧先生に抱き起こされつつ、目元をこするエイシアさんの様子を
目にして固まるウィルさんの妄想余裕でした……w牧先生、本当にごめんなさいw
拙いSSに目を通してくださってありがとう
次は学園祭でメイド服ですかねwアルシエルさんにもメイド服着せたくてうずうずしてるんでw
そんなネタもいつか書けるといいなと思っております
女装男子は正義!ということでw今後ともどうぞよろしくお願いしますw
331
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/14(水) 00:54:10
>>321
_327
リアルにカフェオレが飲みたくなった!そしてお腹すいたw
食べ物描写大好きな自分歓喜w料理上手は攻めでも受けでもよいものです
そしてサイファさんかわいい!坊ちゃん攻め!
こちらの皆さんもまた前途多難そうですなあ…
でもギスギス具合を想像するとそれはそれでwktkしてしまうw
>>330
変態…特殊嗜好コスプレの世界については全くの無知なので知らないのですが
見せパン付きがデフォなんですかエイシアさん!しかも履くんですねそれが当然かのように!
さすがとしか言いようがありませんこれもウィル様の教育の賜物でしょうか
アルシエルさんのメイド服姿は似合いそうだw
332
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/16(金) 21:16:00
亀ですが投下乙です!
>>312-319
臨海学校には行く気ないけど女装はしてみる…うむ、分からん!w
素直に着てみたかったって言おうぜ!繊さんにも着せてみたかったって言おうぜ!
平気で女装する割にウィル様に発見されたら可愛くなっちゃいそうだなーエイシアさん…w
>>321-327
年下敬語攻め片思い良いなぁすごく萌えましたずっと一緒に暮らしたらイイ!
ぶっきらぼうだけど優しい年上受けも絶品ですた
不憫な境遇の子たちによるほのぼの日常、堪らんです切ない…
とりあえず2人で逃避行でもしたらどうですかね!色んな人が追っかけてきそうですが!
333
:
設定スレ 1-036
:2013/08/18(日) 22:17:11
今晩は、1-710です
先に投下した
>>312-319
のSSのその後、彼らはどうしてたのかねw
という妄想が止まらなかったwので、台詞SSにしてしまいましたw
なんか思ったよりもウィルさんが紳士?な仕上がりになってますがよろしかったらどうぞ
以下、いつもどおり、属性表記のあとに台詞SSです
334
:
セーラー服とウィルさん
:2013/08/18(日) 22:19:55
本スレ1-710です
うちの子(設定スレ1-036)の台詞SSを書きましたので投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー
・1-091様が書いてくださったSS
>>306
と、勝手に続きな拙作SS
>>312-319
の更に
続き的な台詞SS、でも、多分これだけでも読めるはず
・登場キャラクターは、エイシアさん(17歳)、ウィルさん(20歳)です
・台詞SSの割にはちょい長めのストーリーです
・エロなし、でも女装注意!更になんか二人がgdgd会話してるだけw
・二人が少しだけ、牧先生の家での顛末?的な事を話してたりします
・ストーリーの流れが1-091様の公式設定から外れている可能性あり
335
:
セーラー服とウィルさん 1/3
:2013/08/18(日) 22:22:10
「何だよ、途中で。こんな人通りの少ない、しかも二人連れの奴等だけしか居ないような海沿いの岸壁に近い場所に車止めたくせに。めすらしく最後までしないのかよ」
「しないよ。君、17歳だからね。特にこの国ではね。
往来で、しかも人目に付く可能性があるところではキスまでって、決めてる」
「どうせ17歳ですよ。アルと違って。車も運転出来ないしさ。本当に不便だ。
でもさ……もう、そういう風に子供扱いするなよ。そういうの、本当に嫌だ」
「子供扱いなんてしてないよ。相手の事が好きなら。子供とか、大人とか、年齢とか、
あまり関係ないだろう。それに、今までもね、君の事を子供扱いした覚えはないよ」
「でも、これ以上、しないくせに」
336
:
セーラー服とウィルさん 2/3
:2013/08/18(日) 22:24:02
「面倒は御免だからね、それだけだ。ところで。今日は家に帰らないって事でいいか?
残りの奴等の飯は作ってきたから」
「……相変わらず用意周到だな」
「まあ、一応ね」
「で? 何処に行くんだ?」
「それを今更聞くのか?」
「一応ね、聞いておこうと思って」
「相変わらずだな」
「言ってみただけだ。何処でも良いよ。付き合ってやる」
「じゃあ、お言葉に甘えて。そうさせてもらうよ。宿泊先は何時ものとおりでいいか」
「この辺だと……Conrad tokyoとか?
まあいいや。まだ少し眠いけど。気が済むまで付き合ってやるよ」
「それはどうも」
「別に。することをするだけだ」
「そうだな。いつもと変わらないな」
「変わらないよ。これからもずっとね」
「ところで」
「何?」
337
:
セーラー服とウィルさん 3/3
:2013/08/18(日) 22:25:52
「それ、いい加減、着替えたらどうだ」
「えっ、さっき、牧先生の家を出る時に着替える時間もくれないで車に押し込んだくせに」
「人聞きの悪いことを言うな。君、自分の体調を保てない位に無理なんてするな。
人様の家で迷惑だろう。おかげで牧先生の家で飯も作れなかった。
まあ、でもそれは、また今度、皆で飯、食えるようにするから。あまり気にするな」
「ごめん。その件は本当に悪かったと思ってる」
「いいさ。大丈夫だよ。牧先生には、またちゃんと機会を設けてしっかりと謝ればいい。
とにかく。セーラー服を着たままの君を連れて、ホテルにチェックインできる程の神経
の太さは俺にはない」
「今、ここで俺と、こんな風にキスしてた時点で既にどうかと思うけど」
「まあ確かに。それに仮に君が普段どおりの格好だったとしても。
君と俺が男同士だって事が周囲から確認できる状況にあって、それでもなお、この場所
で、こういう風にキスをしてるっていうのも、それはそれで、どうかと思うけどね」
「煩いよ。解った、もう着替えるからさ。さっさとホテル行こう。
車の中、窮屈だし、飽きた」
「相変わらずだな。雰囲気を大切にするとか、そういう気遣いの欠片もないな、君は」
「そう? でもさ、この格好で今更、雰囲気も何もないだろう。
それに、俺がある意味、気を遣って言ってるの、解ってるだろ」
「いいから早く着替えを済ませろ。車、出すよ」
「解ってるよ。なあ、俺の事、好き?」
「何を今更、好きだよ」
「まあいいや。ねえ、着替える前にもう一度、キスしてよ」
「君は本当に手がかかるな」
「嫌いじゃないくせに」
【END】
338
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/18(日) 22:31:55
−投下終了−
・SS属性表記と本編等々のタグ→
>>333-338
・このSS関連ネタ等々
元ネタ→ 1-091様のSSとイラスト
>>306
勝手に続きなSS →
>>312-319
お付き合いいただきありがとうございました!
ウィルさんが牧先生の家から速攻でエイシアさんを連れ出したらしいのは、何のことは
ない独占欲の強さ故ですw本人、自覚あるのか?
これからもまだ懲りずに、エイシアさんを連れて、牧先生のところまた謝りに出向くw
ようなのでw今後ともどうぞお付き合いくださいw
以下、いつもどおり、どうでもいい感じ満載の雑感的背景設定?等です
よろしかったらどうぞ(長文&厨的ご都合主義設定関連付記につきご注意ください!)
・牧先生の家での顛末の概要?
本当は、ウィルさんが牧先生の家でご飯を作るべく、某紀伊国屋辺りに立ち寄って、
幾つか食材を用意し、持参していたようなのですがw
結局、料理もしないで、「後で適当に食べてくれ」という感じで、繊様と牧先生に食材
を押しつけた挙句、エイシアさんを連れて、とっとと牧医院を後にした模様w
あと、ウィルさん曰く、セーラー服を着たまま、他人のお宅で寝落ちするような状態を
晒す程に疲れてた?エイシアさんを放っておけなかったとのことで、
牧先生と繊さん達に夕食を作って振舞う事を止めて、元々ステイするつもりだった
ホテルに直行する事にしたようですw
いや、それって、単にエイシアさんのあられもない姿を他の人にこれ以上、
見せたくなかったんだろw独占欲が多分に強いだけだろwみたいな気がしますw
・車を止めてた場所とか
ステイしてるホテル周辺を想定してますが、創造主に土地勘がないのでwお前、何処に
車止めてたんだ!とか考えたらだめだwまあ、とにかく、エイシアさんに着替えて欲し
かったということでw
そして……ウィルとエイシア、アルの間ではまあ、たまにw
誰かの気分にあせて、こんな風にホテルにステイしたりもする、という事になってますw
ご都合主義的厨設定万歳!ということでご容赦くださいwでもあまり反省していないw
これに懲りずに今後ともどうぞよろしくお願いします
339
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/19(月) 00:28:55
>>333-338
乙です!
食材は紀伊国屋、コンラッドが常宿…セレブどもめ
きっと車も高級外車で、大江戸線とか乗らないんだろうなあクソックソッ
淫行条例違反で通報してやるーw
340
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/22(木) 21:13:05
アルシエルさんとしーさまはヴィクトリアンメイド!!!!!!!!!!
こればかりはゆずれない!!!!
>>333-338
コンラッドで「まあいいや」だと……!?
スイートにコンクリマイクしかけてやる……!
341
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/23(金) 21:48:38
アルシエルさんには割烹着!と即座に思ったけど割烹着ってメイドじゃないな…うん
>>333-338
ウィル様と会話してる最中もエイシアさんがノーパンセーラーだと思うとじわじわ来るwww
犯罪じゃねーか!と思ったけどそういえばウィル様20歳だった3歳差なら許すん!
342
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/24(土) 01:54:22
1-091です
1-091の透さんにもセーラー服を着てもらいました
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/106/%E9%80%8F%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%9C%8D.png
※エロ未満
※女装注意
343
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/24(土) 10:22:21
>>342
wwwwエロいwwwwwどうしてこうなったwwwww誰か説明して−!!!
おまけに透さん、刑事さんですよね!市民の皆さまからの信頼を損ねるような行為は慎んでください!!
いや、本気で慎んでくださらなくても結構かとは思いますがwww
しかしながら!!!経過説明を強く求めます!!!
>>339-341
ウィルさん、エイシアさんの台詞SSへのレスありがとうございました!(以下、ちょい長文注意!)
彼等の更にその後も、
「キスする場所は唇だけとは限らないだろ。君の昂りを冷ましてやるよ」
「……っ、や!!」
とか
「……ぅ、も、無理……」
「気の済むまで付き合ってくれるって言ってなかった?」
とか
大概ろくなことになってませんw
ちなみにエイシアさんは翌日、一人で歩いて帰ったらしいです…
「あいつ! タクシー代くらい置いてけ!!」
と言ってますwまあ、まあ翌朝も、全く目を覚ませなかった彼もどうかと思いますがw
アルシエルさんとメイド服wなネタの方も台詞SSに起こそうかと思っておりますw
その節にはまたどうぞよろしくお願いします!
344
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/26(月) 01:39:20
>>342
古瀬さん何してはるんですか…
そうか児童買春のおとり捜査ですね!別な客が釣れそうですが…
今日も市民の安全を守る為、お勤めご苦労であります∠(`・ω・´)ビシッ
345
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/27(火) 22:30:18
>>342
何回でも言いますが、足!足がエロい!エローい!
346
:
オリキャラと名無しさん
:2013/08/27(火) 23:16:55
>>343-345
ありがとうございます
彼は女装時にはちゃんとパンツはく人です
347
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/14(土) 03:17:30
1-091です
>>342
の続き?
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/110/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88.zip
※上原×透 @どっかのラブホ
※挿入なしエロ
※女装注意
348
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/17(火) 00:12:56
1-510ですがSS書いたのロダにうpってきました
設定スレ2-37のクロス設定で、牧先生んちの畑で盗み食いしたうちのヴォルグがとっても反省した結果、
うちのザックと一緒に牧先生んちに行って畑仕事を手伝おうとしてみるけど別に手伝ってない話です
絵茶で頂いたネタを反映させようとしてみたものの、よく分からん事になりました……
・登場人物は繊さん、零さん、ヴォルグ、ザック
・零さん繊さんをはじめ牧先生んち絡みの記述は勝手な妄想で書いてます。偽者臭強し
・健全ニアホモ程度。でも繊さん零さんが牧先生を好きなのは定理!ザックは単なるヴォルグ信者
良かったら読んでやってくださいませませ
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/111/yasai.txt
349
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/17(火) 00:21:26
連投失礼します
>>347
古瀬さんも上原さんも淡々とナニやってんすかwww
古瀬さんは無料なら何でも着てくれるのか…?
婦警さんコスでもしてくれるのか気になって昼間は眠れません><
350
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/17(火) 00:28:05
こんばんは、1-200です
設定スレ2-77のマルスとフェイのSSを、wikiにアップしてきました
出会った頃のエピソードなので、エロはおろか801成分も無しです、申し訳ない
厨文章で恥ずかしかったので、後で修正できるように
ここではなくwikiにアップさせていただきました
大したエピソードではないのに長いのと、女の話が出てきますのでご注意お願いします
>>348
ヴォルグさんのお話さっそくきたーうれしい!
後ほどゆっくり読ませていただきます!
351
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/21(土) 21:54:15
>>350
正統派FTキターーー嬉しい!
フェイさん関西弁だったのか!
マルスさんはフェイさんと一緒に行動し出したら関西弁がうっかり移ってウガーっとなると良い…
因果のせいか性格のせいか、2人の険悪っぷり素晴らしいと思います
ここからナニが起こってフェイさんがデレだすのでしょうか超気になります続きはどこに…!
マルスさんも待ってる事だしフェイさん再接触はよ!
352
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/22(日) 10:45:55
>>348
ザックさんの盲目信者っぷりにワロタwでもせっかくの完璧な翻訳機能も
ご自分の事となると生かせないようで…ヴォルグさんの「ぬるい」はきっと
「あったかいね」(or丁度いい?)という意味だよ!
そしていつもフォローしてくれる事をすごく感謝してるんだよ!
猫みたいな小型犬みたいな零さんと、不貞腐れてる繊様もかわいかったですw
それから高カロリー食品食べ放題でウラヤマシスなヴォルグさんに
つ ディープ・フライド・バター
今後も楽しいフィクス社の現場レポート待ってます
>>351
801成分無いのに長いものを読んでくれてありがとうございます
フェイの関西弁は「外国人が標準語ではない地方で言葉を覚えた」というニュアンスです
多分母国語なら標準語を喋ります
関西弁(大阪弁)詳しい方いらっしゃいましたら是非ご指南下さい…w
フェイがデレるきっかけエピソードは実は考えていなかったりw
353
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/22(日) 11:35:18
>>347-350
こんにちは、1-710です、投下作品が沢山で嬉しいww
遅ればせながら感想レスをさせていただきたく!(以下、長文レス注意!)
>>347
本当に何やってんですかwけしからん、もっとやれwww
こんな時でも冷静wなインテリ眼鏡wな上原さんも大好きだww
絵茶のときも申し上げましたが、こちらのお子達のふっ切れた大人っぷりが大好きですw
古瀬さんの婦警さんコスw私も心待ちにしておりますw
>>348
www笑わせていただきましたwww
ヴォルグさんとザックさんはもちろん、繊様、零さんの台詞もいちいちらしくて笑えるw
零さんが……「しゃわしゃわ」……とは……wこれ何ぞww
おまけに、ザックさん、微妙にヴォルグさんの言葉を理解しきれていないww
こちらのお二人の行先もちょい前途多難な気もしますがwでも、ザックさん頑張れ!!
そんなザックさんの様子をうちの子等が拝見したら
「なんだ、俺より病んでるのがいるじゃないかw」
「エイシア、君、そういう自覚があったのか」
「煩いな」
「頼むから面倒を起こすな」
「アルの負担になるような事をするつもりはないけどwでも楽しそうじゃないかw」
――やっぱりエイシアを連れて来たのは間違いだったか……先が思いやられる……。
なんて事になりそうですw相変わらずな感じで恐縮ですがどうぞよろしくお願いしますw
>>350
フェイさんとマルスさんのお話キター!二人の影のある設定と硬派な感じがたまりませんw
そして、竜!キタ!格好いい!良いですよね!!大きな体躯で相手を睥睨するような視線を
送る様子とか色々と妄想が止まりませんww
きっとフェイさんは、お二人が打ち解けてからも喧嘩腰になる度に関西弁で早口で捲し立て
るんだと思うと更に萌えますww
そのうち、エルとかw(ちょい年齢上げるか迷い中w何故にエルwという気もしますがw)
アルシエルさんとかw(もちろんメサや元世界でのの記憶は殆どない状態で放逐しますw)
なんかとも絡んでやっていただけると幸いですw
354
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/22(日) 23:06:56
1-866の牧先生と繊さんと零さんのナースセットです
※女装注意
※スネ毛注意
※三頭身注意
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/113/%E7%99%BD%E8%A1%A3%E3%81%AE%E5%A4%A9%E4%BD%BF.zip
先生が女装してくれそうなシチュを考えていたら同梱メモ帳のSSになりました
355
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/22(日) 23:52:41
連投失礼します
>>348-349
野菜話読みましたwwwwwwwwwwww
ザックさんの翻訳スキル高すぎワラタwwwヴォルグさんは日本語でおk
零さんは小型犬のようでしたし繊さんは不貞寝していてすみませんwww
畑には今度アボガド植えときますねwww
透さんの婦警コスはタダでできると思うので、いつかやってもらいますのでお昼寝ドゾー
>>350
殺伐kt−−−−−!
このままのケンカップルでもどっちかがデレ出しても美味しくいただける……
そしてどっちが攻めでもどっちが受けでも美味しくいただける……
そして海の男のかっこよさは粗野で下品で船酔いをしないところだと思います!
おまるさんももっと荒波にもまれればいいよ!!
>>353
1-091のところは変態こじらせた三十路しかいませんのでいつか婦警コスしてもらいますねーwww
356
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/23(月) 10:38:13
>>354
UP乙です!拝見しました−!
www牧先生乙、本当に乙!非常に乙!心から乙!www
牧先生のでこかわいいww
少しお行儀の悪いw繊様と内股の零さんもかわいいwww
素足とニーソ、どちらも捨てがたいですね
もちろん、牧先生のスネ毛もね!
姐さん、かわいいイラストをUPしてくださって本当にありがとうww
357
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/23(月) 11:31:06
>>348
ヴォルグさん何言ってるのか分かんねえwwけどええ子や和む…
ザックさんはヴォルグさんに関してはプロだし親バカですな!
繊さんと零さんとも(?)打ち解けてよかった
>>350
海の上での戦闘シーンごちそうさまでした!
ここまで険悪なお二人がどうやって仲良くなっていくのでしょうか、
デレ!!はよ!!
>>354
あら先生肌きれい…、町内会GJ!もう毎年やったらいいんじゃないですかね
零さんオーバーニーソだと!白!繊さんの生足に頬ずりしたい
358
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/26(木) 23:59:41
こんばんは1-200です、皆様ありがとうございます
今後も多分ケンカばかりしているおまるとフェイですが
また何かの機会があればお付き合いいただければ幸いです
アルシエルさんとおまるが接触したら…メサ様怒りの降臨の予感w
>>354
ナース!三頭身!カワイイ!
零さん似あうw繊さんにふるまい方を教えてあげて!実行しないだろうけど!
先生はイキロ…除草コンテストふいたw
優勝すればきっと豪華景品が出るよ!(米一俵とかル・ク○ーゼの鍋セットとか)
359
:
オリキャラと名無しさん
:2013/09/27(金) 22:06:28
>>348
の投下物を読んで頂いた方レス下さった方ありがとうございました
とにかく繊さん零さん創造主様すみませんでした、そしてありがとうありがとう!
あとディープフライドバターggってみたら黒い棒状のモノに白濁した液体が掛かっているではありませんか
あらゆる受けさん達に咥え…じゃなかった、食べさせたい!
>>354-355
牧先生心底乙ですwww誰だ勝手にエントリーしたのは…GJじゃないか!
牧先生の生足をサワサワショリショリする繊さん零さんを妄想して幸せになれました
古瀬さん婦警コスもやってくれるのか流石やでぇ…
893さんとイメプレしてくれたらもう言う事ないですが流石に無理ですよねぇ(チラッ
360
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/03(木) 02:33:00
>>354
の女装ネタご覧いただきましてありがとうございます
優勝はチーム魚屋のリアルマーメイドに持ってかれたようです
あとでエイシアさんに叱られろww
>>359
透に不可能はない(性的な意味で)と893が言っているので大丈夫です!
361
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/06(日) 21:45:44
こんばんは、1-200です。またもや懲りずにSSを投下しに参りました
ハロウィンネタではないのですが、以前から書いていたものが完成しましたので…w
今回もwikiに直接投下という手法をとらせていただきます
以下の注意事項をお読みの上、もしよろしければお付き合い下さいませ
※1-200のキャラ、アレス×ルーシェ(ルーシェル)
※世界観はベタファンタジー
※801ルートで両想いになった後の話、ぬるめのエロ有り
※回想ですが女キャラが出てきますので注意
※厨文章、長文
タイトル「At the time of dusk (黄昏時に)」
>>360
あの白衣の天使達をも負かすリアルマーメイド恐るべし…どんな人達なんだ!
そして婦警さんイメプレヒャッホー!
362
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/07(月) 20:17:07
>>361
乙です!拝読しましたー!
アレスさん×ルーシェルさんktkr!!!
でも少しせつない……お二人とも、もう少し素直になろうよ−!
お互いに大人な対応しすぎですよ!!
しかしながら、このお二人の絶妙な距離感が大好きだったりもするのですがw
それでもエルもメサイアも皆、お二人の幸せを願っておりますよ!
鬱陶しかったり、意図するところが上手くかみ合わなかったりと少々アレですがw
お二人の距離が少しずつ縮まって、さらに幸せになってくれることを祈ります
素敵なSSをありがとうございました−!
363
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/07(月) 20:21:45
連投失礼
>>360
確かにwうっかり読み流しましたが、リアルマーメードw気になるw
エイシアさんの方は
「零……あれだけふっ切れって言ったのに……。
ああいうのは恥ずかしいとか、思った時点で負けなんだよ」と言ってますw
(自分だって最初は泣きそうになる程、女の子の格好を嫌がってたのに……
この後に及んで自分の事は棚に上げまくりですよ……)
また牧医院が賑やかになりそうですねw懲りずに構ってやってくださると幸いですw
364
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/09(水) 23:46:34
>>360
魚屋が異様に気になる…!
そして古瀬さん流石です、893さんの方もイメプレおkっぽいですね夢が広がるヤッタネ!
てか893さんの古瀬さんへの信頼(性的な面で)にワロタwww
>>361
ホモNGだったルーシェルさんがアレスさんにSプレイおねだり!感動した…!
抑圧してた性願望を露にするシチュ最高です超エロい…
両想いなのに何だか神聖なルーシェルさんが順調にアレス様に堕とされてる感がして堪りません
アレス様優しいのにね!ルーシェルさんの聖域感は異常…汚したい感も異常
絶妙な匙加減でおねだりに応えるアレス様は超絶男前だと思います!
でもこれ続き…続きは無いのですか本番これからじゃないですかアアン><
365
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/14(月) 01:10:54
1-200です、前回に引き続き長文にお付き合いいただき皆様ありがとうございます
自己満感満載ですが、書きたい事書けて本人は満足しておりますw
あと軽いですが暴力描写にあたる部分があるのに注意書き忘れてました申し訳ない
>>362
あれでるーへは最上級に素直に甘えてるんですよー、赤鶏が全部受け入れてくれる事を
分かってて羽毟ったりしてますからw奴らなりのじゃれあいなんですw
エルさんやアルシエルさんならもっと可愛く甘える事ができるんだろうなー
>>364
変な所で切ってすみません、根性が足りませんでしたw
抑圧された性欲…エロいですよねいいですよね
るーへは性欲の他にもいろんなものを内に溜め込んでますので
神聖でありつつも時々漏れる毒気、みたいなものを描いていきたいです
366
:
本スレ1-710、設定スレ1-036 1/2
:2013/10/27(日) 22:11:58
今晩は、1-710です
久し振りに人形ネタを2つほどロダにUPしてきました
どちらもネタ的なものですがよろしかったらどうぞ
以下、UPしたネタの概要等のご案内です
↓
367
:
本スレ1-710、設定スレ1-036 2/2
:2013/10/27(日) 22:15:10
その1:小さなアルシエルさん(お人形)にメイド服を着せてみた!
※一応、女装もの(過度な期待注意!)なので、サムネイルに表示されるのを
避けておこうということで、以前、自由に使うスレにてお知らせした台詞SSと
同梱パックにして再UPさせていただきました
※人形注意、女装注意
※台詞SSは前回UPのものからの変更なし
同じ台詞SSを再びDLしていただく事になり大変申し訳ないのですが
どうかご容赦ください
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/115/20131027+SS+1-710+Cross+01.zip
その2:小さなエイシアさん(お人形)にハロウィン仕様?で白い魔法使いの
コスプレをさせてみた!
※人形注意
※こちらも台詞SS(新規)との同梱パック
※登場キャラクターはエイシアさん、エドワードさん、ウィルさんです
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/116/20131027+SS+1-036.zip
……何とかハロウィンに間に合いました……
あと、彼等のお洋服はどちらも既製品です
どちらも拙いもので恐縮ですが、ほんの少しでもお楽しみいただけると幸いです
※念のため、このお知らせのタグ
>>366-367
368
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/28(月) 19:42:37
>>361
るーさまがむしりとった赤い羽根ならわたし全財産なげうって募金します
どこ行けばもらえますか!!?!
>>367
アルシエルさんの似合いっぷりは何事ですか
エイシアさんもちっちゃいころから色んな格好させられて乙w
ウィル様もかぼちゃかぶるくらいやってくれてもいいじゃない!
369
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/30(水) 01:06:59
>>367
アルシエルさんはメイドも似合いますがきっと高貴な服も似合うはず…!
エイシアさんのお洋服凝ってますねえ…胸の黒猫はウィル様だと思っておきますw
370
:
オリキャラと名無しさん
:2013/10/31(木) 01:50:04
間に合ったでしょうか
うちのゾンビ(左)と吸血鬼(中)と人間(右)のセット置いていきます
※人形注意
※白黒なのはいろいろお察しください
※よくわからないけどクモ注意
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/117/halloween-2013.jpg
>>369
>黒猫はウィル様
…!!!!!!!!!!!!!!!!(*゚∀゚)=33
371
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/01(金) 01:22:34
1-710です、なんか、かわいいハロウィンネタがww嬉しい事になってた!!(以下ちょい長文注意!)
>>370
UP乙です!拝見しました−!
皆さんかわいいww3人ともお洋服や表情がらしくて、何処か微笑ましいですねw
イザヤさん、ザックさん、蜘蛛……平気なのかww(何故かヨシュアさんが入ってなくてごめんw)
ともかく素敵なハロウィンネタをありがとうございますwww堪能いたしましたww
>>368-369
こちらの拙い台詞SS etc にもレスありがとうございます!
メサの方は相変わらずで
「アルシエルは(当然)何を着ても綺麗で(可愛い)から」と申しておりますw
あとウィルとエドさんの方は
「エドワード、私に姿を変えろって……本気で言ってます?」
「いや、ほら、君、黒豹だからさ、この際、エイシアの使い魔ってことで……」
「……それ、本気で言ってます?」
「……悪かった!! 悪かったよ! 冗談です、冗談だよ!」
「ならいいんです」
なんて遣り取りが繰り広げられてる、かもwしれませんw
またも萌えの拡がるレスをありがとうございましたww
wikiへの収録作業をしてくださった方にも感謝を!
372
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/04(月) 01:12:48
わーいハロウィンネタktkr!!
>>367
女装も仮装も違和感が全く仕事しません!
魔法使いっ子エイシアさんに可愛い連呼して怒らせてぇ!
ウィル様はもっと子供らしく甘えても良いのよ…?
そしてメサ様相変わらず歪みねぇwww
>>370
超お洒落!写真の加工も凝っててプロいー!
3人がクモまみれになった経緯が気になる…w
373
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/04(月) 02:22:08
>>370
モノクロもかっこいい!
ハロウィンが似合う正統派な3人!ゴシックホラー(だと勝手に思っているw)いいですね
自分は間に合わなかったーorz
374
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/04(月) 19:30:37
設定スレ1-036様(本スレ1-710様)のエドワードさんと子ウィル様をつい勝手に描かせてもらいました
エドワードさん、三十路で天才で故人でウィル様の弱点とか美味し過ぎだろjkと前々から常々…
イメージと違ってたら申し訳ない、違ってる点教えてもらえたら嬉しいです!
あとハロウィンと関係なくてサーセン!
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/119/edandwill.jpg
375
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/05(火) 23:38:21
>>374
今晩は、1-710です
うおお!なんかまた嬉しい事になってる!!!拝見しました−!
二人ともまさに、自分が思っていた雰囲気まんまな感じで驚きましたですよ!!
エドさん、本当にいい人そうですねw
更にウィル、この頃から本当に素直じゃないねwww
おまけに彼の表情がぬこのようでかわいいwwウィル、君にもこんな時があったのねw
姐さん、本当にありがとうwww
そしてあまりにも萌えたので、即興で台詞SSを作ってみましたw
以下、よろしかったらどうぞ
↓
376
:
−MIDNIGHT OF ONE DAY−君と過ごす夜−1/1
:2013/11/05(火) 23:40:21
「……っ、いきなり何なんですか!
煙草臭い人に不意に寄り付かれるのは、御免だっていつも言ってるじゃないですか!」
「まあいいじゃないか、
ウィル、ほら、こういう風に互いに目線が近い方が話しやすい事ってあるだろ」
「……それよりも、今、就寝前のこの時間帯に……僕に一体、何の用ですか」
「いやね、今、丁度、夜食にね、 Shoyu Ramen が食べたいな、と思って」
「は?」
「麺とか、まだ残りがあったよね」
「ありますけど」
「じゃあ、眠る前にさ、ウィルも一緒に少し暖かいものでも食べないか?
ほら、早くダイニングに行こう」
「……ちょっ、急に抱き上げるとか、そういうの、要らないっていつも言ってるでしょう!」
「……うーむ、お腹がすいている時位、少し色々と大目に見てくれてもいいじゃないか……」
「それと僕を抱き上げるのと何の関係があるんです!」
「いや、ご飯を早く食べたいな、と思って」
「……解りました。もういいです。早くダイニングに行きましょう」
「ウィル、君、本当にいいやつだなぁ……。
あ、Shoyu Ramen にはもちろん、roast pork も付いてるよね」
「それもちゃんとあわせて用意出来ますから、安心してください」
「ありがとう、君はいつでもちゃんと心得てるな」
「もういいです、解りました、すぐ作りますから」
「うん、丁度、お腹が空いていたからね、助かるよ。
それに美味い夜食が食べられそうで良かったよ、ウィル、本当にありがとう」
「別にお礼を言われる事なんて何もしてません。当然の事をしてるだけですから」
――ああ、まただ……。
また結局、この人のペース乗せられてる気がする……なんでいつもこうなるんだ……。
「……!! だから! 頬にキスとかそういうの、要らないって、言ってるでしょう!!」
「それ位、お礼をさせてくれたっていいじゃないか」
「要りません!!」
【END】
377
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/05(火) 23:41:57
−投下終了−
お付き合いいただきありがとうございました!
エドさんとウィルの二人は、終始こんな遣り取りが繰り広げられていたんだろうと思うと
改めて大変萌えました−!!ww
素敵なイラストをUPしてくださった姐さんに心より感謝を!!
※お描きいただきただきましたイラストと
今回、当方が投下しました台詞SS等々のタグ→
>>374-377
378
:
設定スレ 1-036
:2013/11/09(土) 23:19:59
今晩は、本スレ1-710です、またまた連投申し訳ない
以前、絵茶にて予告しておりました、パーティドレスとエイシアさんwなSSを書きあげてwikiに
直接UPさせていただきましたので、お知らせしにきました
何故かエイシアさん一人称で、ちょいシリアスかつ、今更ながら設定スレ1-036の子等のご紹介的
な内容のSSになってしまいました…
しかもクロス的な要素は前振りのみな感じですが、よろしかったらどうぞ
以下、属性表記部分のみ、ご案内しておきます
↓
379
:
−CROSS OVER DEAR YOU−親愛なる君へ−1/1
:2013/11/09(土) 23:21:29
本スレ1-710 です
うちの子(設定スレ1-036)のSSを書きましたのでお知らせします
以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・エイシアさん一人称
・登場キャラクターは、エイシア(17歳)、アル(18歳)、ウィル(20歳)、シルヴィア(16歳)です
・設定スレ2-037ベースのSSです
・1-091様のキャラ (本スレ1-866)、1-510様のキャラ(設定スレ2-047)とも勝手にクロス
でも前振りだけ、誠に申し訳ない…
・そしてエロなし、女装注意?
こんな感じですが、よろしかったら、どうぞ
380
:
347
:2013/11/10(日) 22:12:10
>>375-377
イメージ合ってたかなぁとヒヤヒヤしてたんですが寛大なレスありがとうございます
しかも台詞SSまで付けて頂いちゃって本当ありがとうございます嬉しい泣ける…
お陰様で自分の中で子ウィル様はツンデレ幼な妻ということで落ち着きましたw
ついくっ付けて描いちゃってごめんね子ウィル様prpr
御礼になってませんがまずは御礼まで
投下作品続々で嬉しい限り!また改めてレスさせてもらいまする
381
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/11(月) 00:29:24
>>374
無精ひげ+白衣+メガネだけでも美味しい!
のに、つんでれ子猫つきなんて…エドさん裏山スペック過ぎる…ずるい!!!!!
>>376
さらに醤油ラーメン(チャーシューつき)+たばこ(のニオイ)だなんて垂涎…
でも、ウィル様が作ったやつなら鍋でそのままなんてジャンクなまねしないんでしょう!?
>>378-379
( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 (ケツの)割れ目!!(ケツの)割れ目!!
エイシアさんの背中には贅肉なんてついてないよ!!!!!!!!!!!!
382
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/11(月) 01:01:14
エドさんきた!優しそう!研究バカ(失礼)でなければ良いお父さんになれそうw
子ウィル様かわいい!もっと子供らしく素直に甘えてもいいのよ?
でもどちらかというと面倒見てもらってるのはエドさんの方っぽいし無理かw
そしてこんな時間にチャルメラ食べたくなったw
エイシアさんのドレスネタSSも乙です!
言葉にせずともお互いを理解している4人の絆に改めて胸熱!
若干17歳で仕事と割り切って色んな試練に耐えるエイシアさん切ないです
でもちょびっと太っちゃったのねエイシアさんwウィル様が作る美味しい料理食べ過ぎ?w
383
:
オリキャラと名無しさん
:2013/11/15(金) 02:54:20
>>380-382
レスありがとうございます!
小さなウィルとエドさんの組み合わせは今回、イラストを拝見して
改めて妄想が止まらなくなりましたw書いていて本当に楽しかったですw
エイシアさん…の方はうん、少し太ったwのではないかとw
毎日、今までと同様に美味しいもの食べてるけど、前ほど運動してないからさ……
でも、背中のラインはまだそんなには変わってないんで、今のうちに何とか努力するよ!
という事らしいですw
あと、彼は色々あっても試練だとは全く思ってないwので、ご安心いただけると
これからも皆様のお子達とも絡めるといいなーと思っておりますので
引き続きどうぞよろしくお願いします−!
384
:
設定スレ1-036
:2013/12/07(土) 01:52:49
今晩は、本スレ1-710です
以前、絵茶会にて予告しておりました
シルヴィアさんとシンさんの再会エピソード的SSを書き上げましたので
投下しにまいりました
なぜか当初の予定よりも、少々長めかつ、ちょいシリアスな感じになっております…
またも前振りのみな感じの内容で大変恐縮ですが、よろしかったらどうぞ
以下、いつもどおり、属性表記のあとにSSです
385
:
−CROSS OVER RESUME−再会−
:2013/12/07(土) 01:54:25
本スレ1-710 です
本スレ1-200様 の お子様(設定スレ 2-014) とうちの子(設定スレ1-036)の
スピンオフな二次SSを仕上げましたので、投下します 以下、属性表記です
・そんな描写は殆どないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・設定スレ2-037 の共通設定ベース のSSです
・メインキャラクターは、シルヴィア(16歳)、シンさん(10歳位)、そして主任w
・でもシンさんの台詞は全くありません…
・またもや前振りだけといったところ、そして当然のごとくエロなし
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですが、よろしかったらどうぞ
386
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 1/10
:2013/12/07(土) 01:56:04
その瞬間を、彼は見過ごす事が出来なかったのだ。
彼は、その光景を目にした瞬間、アスファルトの地面を強く蹴って、大きく跳躍をかけた。
唯一、ただ一度だけ、出会った、あの少年のいる場所へと、移動するために。
自らの感情の赴くままに、その他一切の事柄について思考する事なく、彼は、即座に行動
を起こしていた。
※
その日も、彼は普段と変わらない時間を過ごしていたのだ。
サファイアブルーの瞳と、短く切り揃えられた艶やかな黒髪を持つ少年――シルヴィア・
リオン・ウォルハートは、普段どおり、義兄と共に、自らが護衛対象として保護している
少年と一緒に、3人で帰宅する途中だった。少なくとも、あの光景を目にするまでは。
彼は、自らが護衛対象としている少年、アルシエルと、自らが義兄として心から慕う青年、
エイシアとともに、彼等が通う都内のインターナショナルスクールから自宅へと帰る途中
だったのだ。
ただ単に、いつもどおり、3人で他愛も無い会話をしながら、少し交通量の多い、大きな
通り沿いに面した地下鉄の駅に向かう階段がある方向へと、向かって歩いていただけだ。
でも、彼が、ふと、この大通りの道路の反対側の車線の方へと視線を移した瞬間に、それ
は普段とは違う時間になった。
彼が目にしたものは、ライトバンといった類のどこにでも良くある類の白い乗用車だ。
だが、その白いライトバンとともに、目に入った周囲の光景が――彼を普段とは全く違う
行動へと向かわせた。
387
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 2/10
:2013/12/07(土) 01:58:41
その時、シルヴィアが、白いライトバンとともに、目にしたのは、彼がひと月程前に出会
った、自分と同じ――人工生命体だと推測される少年――シンの姿だ。
自分より年下の10歳位の年頃の、金色の髪とライドブラウンの肌を持つ、アイスブルー
の瞳の少年――。
多分、彼は、シルヴィア自身と同じ人工生命体の少年であるというだけではなく、自分達
よりも更に過酷な環境に身を置いている筈だと、義兄達は言っていた。
恐らくは、暁の翼という、時としてテロ行為さえも受け持つ組織に所属しているのだろう
と、一番年上の義兄であるウィルからも、そう聞かされている。
暁の翼は、シルヴィア自身や、彼の義兄にあたる青年等に加えて、彼自身が、今、護衛対
象として受け持っている、アルシエルや、アルシエルの想い人でもあるメサイアも含めて、
関係のある者、全てを広範囲に渡って、監視対象にしているのだから。
最悪の場合には、そうした関係者を全て捕縛する事を目的とした行動を起こす可能性さえ
もあるのだと。
だから、万一、再びシンに逢うような事があったなら、その時は、細心の注意を払うよう
にと、決して、自分一人で、独断的な単独行動を取るなと、そう言われていた。
にもかかわらず、シルヴィアの取った行動は、それらの事項を踏まえたものでは、全くな
いと言わざるを得ないものだった。
388
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 3/10
:2013/12/07(土) 02:00:13
「……シン!」
シルヴィアは、シンの姿を目に留めた瞬間、その場で、大きく跳躍をかけた。
常日頃から、人目に付く場所で、自分自身に普通の人間とは異なる、人並み外れた身体能
力がある事を示すような真似を軽々しくするなと、義兄達からも重ねて言われていたのに。
そうした言いつけを破った事など、これまでにも数える程しか無かったのに。
シンの姿を自らの視界に捉えた直後に、シルヴィアは、見覚えのあるその少年の姿がある
道路の反対側の車線の方向へと向かって移動するために行動を移していた。
目の前の、それなりに交通量のある少し幅の広い、その道路の反対側へと、シルヴィアは
一気に跳躍をかける。
その行動は、彼の行動をそのすぐ傍で真っ先に目にしていた、白銀の髪とアイスブルーの
瞳を持つ、義兄の青年――エイシアにさえ制止する間を与えないものだった。
「……っ!!」
エイシアはその場で跳躍をかけたシルヴィアの姿を目に留めた瞬間、声を詰まらせた。
彼が、エイシア自身が、シルヴィアの許へと、続いて移動しようにも、それが叶わなかっ
たからだ。
たった今、シルヴィアが行動を起こすこの直前まで、エイシア自身も、彼の護衛対象でも
ある少年、アルシエルに付き添っていたのだ。
自分自身が予期せぬかたちで、しかも、自らが間近位置するこの場所で突然に、行われた
シルヴィアの思い切った行動を目に留めながら、エイシアは、そうした冷静な判断を即座
に下していた。
今のエイシアには、自らの傍にいるアルシエルにも、共にこの場に留まるようにと、行動
を制止したうえで、ただ、事の成り行きを見守ることしか出来なかった。
自身が護衛対象として行動を共にしていた、長い漆黒の髪と藍色の瞳を持つ少年――。
アルシエルを伴って、今すぐに、この大きな道路の反対側の方へと移動するには、あまり
にもリスクが大きすぎる。
そう判断したエイシアは、シルヴィアが向かった方角へと、アイスブルーの瞳で強い視線
を送りながら、この場に留まった。
389
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 4/10
:2013/12/07(土) 02:02:54
一方のシルヴィアは、そうした義兄の強い視線を背中に受けながら、軽やかな跳躍を幾つ
か経た後で、難なく道路の反対側へと渡っていった。
居合わせた、周囲の世間一般の人々も驚いて、その一瞬、一斉に彼の方と視線を向ける。
それでも、彼はそうした周囲の状況については、全く意に介する事なく、まるで何事もな
かったかのように、その場所へと、殆ど音を響かせる事もなく、降り立たった。
「彼に手を出すのを止めてください」
シルヴィアは、その場で、シンの手を引こうとしていた、少々太り気味の恰幅の良い男の
間に割って入ると、彼にしては、珍しい、鋭い視線を相手に送りながらそう言った。
見ていられなかったのだ。
シンが、こんな、いかにも彼の事をただのモノ……消耗品として扱うかのような態度の男
に、手を引かれそうになりながら、無理矢理、ライトバンに乗せられそうになるのを。
それだけの事だ。
多分、シンは、余計な事をした自分に、少し驚き、苛立ちさえも覚えているかもしれない。
そう思いながら、それでも、シルヴィアは、自らの採った行動をここで、このまま止める
つもりなど、全く無かった。
シルヴィアは、自らの傍で、シンが息を詰めている様子をも感じ取りながらも、自らの前
に立っていたままの太った男から、次の言葉が発せられるのを待った。
そうして、目の前の男とシルヴィアが言葉無く対峙している合間にも、当初、周りに偶然
居合わせ、視線を此方側へと送っていた人々も、次第に彼等への興味を無くしていったよ
うに見えた。
やがて、その場に居合わせた殆どの人々が普段どおりに、ただ、平然と無言で通り過ぎて
いく。僅かに此方に視線を向けつつ、通り過ぎる人も居るにはいたが、この場で足を止め
る人など、もう、誰一人としていない。
その状況を踏まえた上での事かどうかは、解らなかったが、シルヴィアと対峙していた恰
幅の良い、太った男は幾分長めに感じる程の間合いを置いた後で、漸く口を開いた。
390
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 5/10
:2013/12/07(土) 02:06:40
「これは驚いたなァ……ET04、君の方から、こっちに来てくれるなんてね。
ほら、ご覧のとおり、ここは他人の目にも良く付くだろォ?
だから、丁度、今日はもう、諦めようかと思っていたところだったんだよねェ……」
「僕は、そんな名前じゃありません。
僕には、シルヴィア・リオン・ウォルハートという、ちゃんとした名前があります。
貴方の上官は、ヘンリー・ディ・ソル・ライオット氏でしょう?
彼に会わせてください。これは決して悪い取引ではないと思いますが」
目の前の男から投げかけられた言葉に即応するかのように、シルヴィアは強い視線を崩す
ことなく、返答を返す。
ただし、それは、予め義兄達から聞いていた事項を基に、限られた短い時間の中で、それ
でも、その場において、でき得る限りの思考を重ねた上でのものだ。
こんな事をすれば、多分、少なくとも、自分の大切な義兄であるウィル等にも、多少なり
とも、要らない迷惑をかけるような顛末になるかもしれない。
そうは分かっていても、シルヴィアには、今、これが、彼とシンにとって、一番、最良の
選択に思えた。
391
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 6/10
:2013/12/07(土) 02:12:05
「やれやれ、ET04、お前は見掛けと違って、結構、気の強そうなところがありそうだねェ。
さて、ここでボクが、ライオットに会わせてやると言ったら、お前はどうずるのかなァ」
「僕がシンと一緒に、これから、このまま、貴方がたと同行します。
だから、僕を、シンと一緒に、ライオット氏に会わせてください。
僕が貴方がたと共に行くというのは、貴方にとっても有益な条件になるかと思いますが」
太り気味の恰幅の良い男が再び投げかけてきた問いに対し、シルヴィアは顔色をひとつ変
えることなく、そう答えた。
そうして返事を返すと同時に、シルヴィアは、彼自身が身を置くこの場所から、ほんの少
し後方に位置する場所で、言葉無く立ち尽くしている、シンの方へと、最小限の小さな所
作をもって振り返る。
そのままシンの片方の手を取ると、シルヴィアは、自らの手を重ねて相手の手をしっかり
と、ぐっと握った。
そのシルヴィアの突然の所作を受けたシンの方は、驚きを隠せなかったようで、その一瞬、
ほんの少しだけ、僅かに身を竦ませる。
――シン、嫌な思いをさせてごめん。本当にごめん。でも、どうか僕を信じて。
相手の手を強く握ったまま、シルヴィアは言葉を発すること無く、自らの思念をシンへと
向けて送った。
自らの思念が、多分、ちゃんと、シンの心に届くはずだと信じていたから。
それはいずれも、シルヴィアがほんの僅かな合間に行った所作だった。
シルヴィアはそうした所作を終えると同時に、改めて目の前の太った男へと向き直った。
392
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 7/10
:2013/12/07(土) 02:14:34
「ET04、お前も一緒にライトバンに乗ってもいいよ。
お前がそんなに言うんなら、望みどおり、ヘンリーの許に連れて行ってやるよ。
これはまた、なんか、面白いことになってきたかなァ……」
「シンと一緒にライオット氏に会えるというのなら、僕は貴方のご判断に従います」
男からの言葉を受けて、シルヴィアは自らの表情に感情を乗せることなく、返答を返して
から、傍に停められたままになっていたライトバンの方へと一度、視線を遣った。
それから、彼は自らと手を繋いだままにしていたシンの方へと、改めて視線を移していく。
シンは、その場でひと言も発さず、少し俯きながら、視線を地面の方へと投じたままだ。
その表情には、なんとも言い難い、苛立ちや、哀しみ、そして後悔の念さえも垣間見える
かのような感情が見て取れた。
――ごめんね、あと少しだけ我慢して……。
自らと繋いだままにしているシンの手をほんの少しだけ、強く握り直しながら、そんな風
に思念を送ってから、シルヴィアは再び目の前の男の方へと視線を投じた。
この男に対して、下手に出るつもりはないが、今、この場で、不用意に怒らせるというの
は、却って逆効果だ。
だから、自分は、今、この男に対しては、あくまでもシンの上官である人物に対する礼を
持って応じているだけだ。
その事自体は、甚だ不本意なことだと、心の底からそう思わずにはいられなかった。
でも、今、現時点において、この恰幅の良い、少々太り気味の男がシンの上官であること
は、ほぼ、間違いないのだから。
シルヴィアはそんな事を思いながら、相手の男へと真っ直ぐに視線を向けた。
393
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 8/10
:2013/12/07(土) 02:17:52
「さすがにお前は、何処かの出来損ないのクズ共と違って、意外にも比較的人間に従順
なのかなァ、やはり創り手が違うと、中身も違うねェ。
ほら、ET04、そっちの後部座席に、シンと一緒に乗るといい」
相手の声を、自らの聴覚に捉えた瞬間、シルヴィアはほんの一瞬だけ、その表情を険しい
ものに変えながら、無意識のうちに、シンの手を握る自らの手に、より一層の力を込めた。
シルヴィア自身の事と比較をしながら、同意し難い、嫌悪感さえも生じる下手な思考経過
を辿って、シンの事を貶めようとする、その男の態度に我慢がならなかったからだ。
「解りました。貴方のご命令のとおりに」
それでもシルヴィアは、敢えてその事にはひと言も触れず、多分、この男が、充分に満足
するだろうと推測した上で、定型的かつ、当たり障りのない、従順な返答を返した。
今、この場で、この男の機嫌を損ねて、折角、シンと共に同行するという事自体には同意
を得た、その返答を無駄にするわけにはいかないと思ったのだ。
シルヴィアからの表面上は、全くもって従順であるかのように見受けられる返答を受けて、
相対していた太った男は、自らの手をもって、ライトバンの後部座席のドアを開ける。
それを目にしたシルヴィアは、ライトバンのドアの方へと自らの身体の向きを変えた。
それから、ずっと手を繋いだままにしていた、シンへと向かって、いつもどおりの平静な
感情を保つようにと心がけながら、できる限り、穏やかに声をかけた。
「シン、一緒に行こう」
その声に応じるように、シンは一度だけ、自身のアイスブルーの瞳の視線をシルヴィアの
サファイアブルーの瞳へと合わせた。
此方側へと視線を合わせたシンは、そのまま一言も発さずに、シルヴィアとともに、ライ
トバンへと乗り込む。
394
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 9/10
:2013/12/07(土) 02:19:55
直後に、太った男がライトバンのドアを閉めた。
それから間を置く事無く、男は、助手席へと乗り込んできたと同時に、先程からずっと今
まで運転席で、ただ、黙したまま待っていただけの、もう一人の男に向かって、ライトバ
ンを走り出させるようにと、指示を出す。
乗りこんだライトバンの中でシルヴィアが見つめていた、道路の反対側に位置するその場
所には、義兄であるエイシアと、心配そうな面持ちをしている大切な友人、アルシエルの
姿が小さく移っていた。
一方の義兄のエイシアの方は、極めて冷静そうな態度ではあったが、酷く険しい表情と、
刺すような視線をもって、アイスブルーの瞳で此方側を見つめている。
大丈夫。義兄のあの様子なら、多分大丈夫だ。
エイシアは恐らく、この後で、残りの義兄達――ウィルとアルに連絡を取りながら、適切
な対応をしてくれる筈だ。
――エイシア……。それにアーシェも。
皆に……そうだよね、皆に迷惑をかけて……本当に、本当に、ごめんなさい。
こんな事をしたら、ウィルやアルにも、そうだよ、もしかしたら、メサイアさんにも……。
ほかにも沢山の人達に迷惑をかける事になるかもしれないのに。
それでも僕は、シンの事を放っておけなかったんだ。
だって、シンは僕の大切な義弟だから。
このまま、シンがたった一人で哀しい想いをするのなんて、絶対に嫌だったんだ。
395
:
−CROSS OVER RESUME−再会− 10/10
:2013/12/07(土) 02:21:15
そんな風に自らの感情を思い返しながら、シルヴィアは、自らの隣で、自分の手を強く握
ったままの少年の小さな手を改めて強く握り返した。
シルヴィアには、今、自らの隣で、ただ一言も発する事なく、自分の手を強く握り続けて
いるこの少年――シンが、泣きだしそうにさえ思える表情をしているようにも見えた。
だから、シルヴィアは自分自身も、ただ、シンの手を強く握り締めたまま、敢えて一言も発する事をしなかった。
――シン、どうか僕が、君にとって、少しでも良い結果を導き出せますように。
必ず君を助けるから。このまま、君一人が酷い目に合うなんて事は、絶対にさせない。
シルヴィアはその場で、そう思いを新たにしながら、自らのサファイアブルーの瞳の視線
を前へと上げた。
まるで、これから先も、ずっと、シンの事を、自分にとって、唯一人の義弟の事を、護り
通す為の覚悟を決めたかのように。
【END】
396
:
−CROSS OVER RESUME−再会−
:2013/12/07(土) 02:25:07
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→
>>384-397
)
お読みいただきありがとうございました!
二人を再会させて、シルヴィアさんには、シンさんの事を少しずつ、特別な子だと意識し
てほしいな……と思ったら、こんなかたちになりましたw
またそのうち、もうちょい緩やかな感じの日常的エピソードも書けるといいな、なんて事
も目論んでいますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!
397
:
−CROSS OVER RESUME−再会−
:2013/12/07(土) 02:29:42
さらにおまけ:
このSSの後の大まかなエピソードの流れ?はこんな感じです、よろしかったらどうぞ
(以下、結構長いよ! ご注意を! いつもながら、誠に申し訳ないです…)
→ エイシアさんがウィルに連絡
→ ウィルがフィクス社のグレンさんを通してヘンリーの連絡先を入手
→ 暁の翼の日本国での拠点までウィルがシルヴィアさんを迎えに行く
→ 以下、更にその後…的なエピソードの候補ネタをいくつかご紹介w
・ウィルがシルヴィアさんの事を結構、辛辣に叱る(引っ叩くとかもあり?)
・後日、ヘンリー×ウィルの売り行為も?(何か交換条件的な流れで…)とか
・エイシアさんが気付いて、これまでの自分の事も、今回のウィルのことも含めて、
シルヴィアさんに全部ばらすw(シルヴィアさん相手にエイシアさんがふっ切れるw)
・更には何故かアルも含めて、4人で大ゲンカw
・シンさんの事はヘンリーが直に管轄(保護)するようにwシルヴィアさんと一緒の
学校に通うようにとの指示も出す
・ヘンリーとウィルの関係も選択したネタの状況に応じて深刻度に幅がありながらも、
何故か続くw
以上、派生的ネタ妄想の数々でした
今回のSSのエピソードから更に派生的に色々とネタが拡がって楽しかったです
とりとめもないネタの数々も含めてお付き合いただだき
本当にありがとうございました!
398
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/08(日) 01:54:59
>>384-397
1-200です、再会エピソードやったー!お疲れ様ですありがとうございます!
主任まで出してもらって…w
いつも良い子なしーさまが無茶をしよる…!
暁の翼の拠点なんか行ったら何されるかわかんないよ><
主任はよだれ垂らしてブヒってるし、赤い鶏がいたら
「あれ人質にすればメサイアおびき寄せられるんじゃね?」とか考えるだろうし…
でもお兄さん達への絶対の信頼があるからこその行動でもあるんですよね!
シンは何を考えてるのかな…「サッカーボールどうしよう」とか考えてるのかなw
しーさまからこんなに気にかけてもらえて幸せ者ですね
でもシンがしーさまと釣り合う男性となるまでにはまだ数年かかります
その間に恋の一つや二つは経験しておくといいよ!
ヘンリーさん×ウィル様のエピも気長にお待ちしております…!
399
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/13(金) 23:08:54
>>398
レスありがとうございます−!
たしかに!暁の翼の拠点でのシンさんとしーさんの二人の遣り取りも気になりますねw
サッカーボールの件とかも、二人それぞれに受け止め方が違いそうなので、なんだか
良いエピソードになってくれそうな気もしますw
あと、アレスさんには、また別のエピソードで、メサ&アルシエルさんの新居w
にも押しかけてもらおう!と思ってましたw
ヘンリー×ウィルも大人な付き合いwで何となく続いていくんじゃないかという
気もしますwまた何かかたちになりましたら、お付き合いただけると幸いですw
400
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/15(日) 07:33:08
シンさんとしーさまの恋路を長い目で見守っていきたいと思っておりますmm
401
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/15(日) 23:07:05
>>384-398
無茶しちゃう良い子は痛い目に合う様が見たくなる…(性的な意味で)
というわけで主任がんばって!!!!(性的な意味で)
402
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/20(金) 01:12:13
1-200です。もうすぐクリスマスという事で、ちょっとだけシーズンネタを入れた
小ネタSSを投下です。
※設定スレ2-014のキャラクター、シンが、魔族を探して街をウロウロする話
※クロス設定(設定スレ2-037)の皆様のキャラクターを少々お借りしました
(牧家の人々、魔獣組のうち3人+アルシエルさん、ベルナルドさん、イーグルさん)
※でもほとんどの方は台詞無しです、申し訳ない
※各作者様の設定やイメージからはずれている可能性あり
次からどうぞ〜
403
:
マゾク捕獲大作戦1/5
:2013/12/20(金) 01:15:01
①巨大UMAを捕獲せよ
僕の、ちがう、私の任務は、「マゾク」の捕獲で、ある。
この日本には、未知の生物「マゾク」が、人間に紛れて、ヨナヨナ、闊歩しているのだ。
今日は、その「マゾク」かもしれない、巨大な怪鳥について、調べている。
命令されたわけではないが、独自に、調査を行うのだ。
ここは「マゾク」の目撃情報が多い、とある街なのである。
怪鳥は、このあたりを、目にもとまらぬ速さで飛んでいくらしい。
あんまり速いので、普通の人間の動体視力では鳥と認識するのは難しいらしいけど、
何度もそういう事があれば、ウワサくらいは立つ。
今日はその真相を確かめる為に、このあたりで一番高いビルの屋上に陣取って、
怪鳥の出現を待つのだ。腹が減っては戦はできないので、ちゃんと非常食
(焼きそばパン、玉子サンド、からあげクン、ポテトチップスしあわせバター味、
たけのこの里、ライフガード)も用意した。
この屋上は、一般人は入れないようになっているらしい。でも念の為、
カムフラージュフィールドは張っておく事にする。
拾った雑誌をクッション代わりに敷き、いよいよ見張りを開始。である。
暇だ。
3DSを持ってきたかったけど、ゲームをしているうちに怪鳥が現れたらいけないので、
我慢する事にした。のだ。そして、ポテトチップスしあわせバター味はおいしい。
30分くらい空を眺めていたけど何も現れない。
暇だ。だんだんと空以外のものも見たくなってくる。
下に敷いていた雑誌を広げてみる。聖夜にズッキュン愛されメイク。
敷物にしておこう。
周囲を見渡してみる。まわりにはそんなに大きくないビルがたくさんあって、
中ではいろんな人が働いている。僕、じゃない、私は目がいいから、いろんなものが見える。
パソコンでハムスターの動画を見ているサラリーマン。
パソコンでソリティアをしているサラリーマン。
パソコンを見ながら、なぜか顔を真っ赤にしているサラリーマン。
どうでもいいものを観察したり寝転んで空を見張っているうちに、非常食が尽きてしまった。
もうじき夕方になる。夜行性じゃない限り、鳥は暗くなったら飛ばない。
怪鳥はどうだろうか。本日の任務は失敗だろうか。日報に書いたら怒られるかもしれない。
もう少し上から見張ってみよう。ずっと座ってたからおしりも痛いし。
ビルの屋上から、多分400〜500mは上空に来た。寒い。
ぐるりと周囲を見渡したけど、やっぱり何もいない。
しばらく飛び回って、手の感覚が無くなってきた。今日は失敗かな。
諦めて元いたビルへ降りて行こうと高度を下げ始めた、その時。
フジサン方向から、何かがこちらに飛んでくる。すごいスピードだ。
いや、スピードもすごいけど、この距離であの大きさは普通じゃない。
あれはもしや―――
(見つけたーーーーーーーー!!!!)
間違いない、「マゾク」だ。だってあんな大きな鳥がいるわけがない。
マゾクは、白頭鷲が何十倍にもでっかくなったような巨大鷲だった。
404
:
マゾク捕獲大作戦2/5
:2013/12/20(金) 01:16:20
絶対つかまえる!
首は縮めて、腕はぴったりと身体につけて。風の抵抗が最小限になる姿勢をとる。
全神経を集中して加速しないと逃げられてしまう。カムフラージュフィールドを解除した。
こんな速度は出した事が無い。背中と翼と胸の筋肉が痛い。
巨大鷲が、横から突っ込む僕に気付いた。でも大して驚かない。
鋭い目でチラっと見ただけだ。僕が小さいからバカにしてるのかもしれない。
「マゾクーーーー!!」
巨体がぐんぐん近くなる。捉えた!巨大鷲の首、ヤキトリで言えばセセリの部分に
(おいしかった。日本という国はおいしいものがいっぱいある)
まず両腕でしっかり掴まって、続いて両足で締め上げる。
―――はずだった。
「うわーーーー!」
僕がその首ねっこに掴まろうとした瞬間、巨大鷲は一度大きく羽ばたいてから
いきなり体を斜めに傾けた。そして胴を軸に回転しながら、螺旋の軌道を進みつつ
一気に高度を下げる。航空機でいえばバレルロールだ。
あっという間に距離を開けられてしまった。
僕は巨大鷲が起した風にあおられ、気流にもまれて空中をくるくると回ってしまい、
やっとの事で体勢を立て直す。
「くっそー…」
巨大鷲は何事も無かったかのように悠々と、工事中のビルに舞い降りて行く。
さらに追いかけようとした時、巨大鷲の身体に変化がおこった。
「……人?」
巨大鷲の身体がすぅーっと縮んだかと思うと、人型に変わったのだ。
人型に変わりながら落下して、ビルの屋上にすとんときれいに降り立った。
背が高くて髪が白い。鋭い目で一瞬だけちらりとこちらを見上げると、
さっさとビルの中に消えてしまった。
あれは…マゾク?それともヘンリーやシルヴィアと同じ、獣化型のバイオロイド?
「………すげーーーー!かっけーーーーー!!!!」
興奮した。すごい、あんなタイプは初めて見た。
僕が知ってる獣化型バイオロイドは皆4本足の猛獣で、鳥型は見た事も聞いた事もない。
しかもあんなにでっかい!
(僕もあんな風に変身してーーーー!!)
この金色の翼は気に入っているけど、やっぱり飛ぶ為には鳥の形が一番理想的だ。
それにあのサイズなら、戦闘機にだってきっと負けない。
フランツ博士に言えば改造してもらえるだろうか?
あのマゾク、また会えるだろうか?
(変身!したい!僕も!でっかいワシ!!)
興奮が冷めない僕は、しばらくの間ビルの上空を意味もなくぐるぐると旋回し、
宙返りし、巨大鷲のまねをして飛び回った。
捕獲任務は…あれはターゲットじゃないから、いっか。
405
:
マゾク捕獲大作戦3/5
:2013/12/20(金) 01:17:51
②魔の巣窟に潜入せよ
私の任務は、「マゾク」の捕獲である。
この日本には、未知の生物「マゾク」が、人間に紛れて、夜な夜な闊歩しているのだ。
ついさっきは、巨大鷲に変身するマゾクの姿を捕捉する事に成功した。
残念ながら捕まえる事はできなかったけど、これは大きな進展なのだ。
でも手ぶらでは帰れない。もう暗くなってしまったが、U01、すなわちマゾクの中では
最重要ターゲットが潜む「牧医院」を、偵察する事にした。
私には、姿を隠すカムフラージュフィールドがあるから、簡単には見つからないのだ。
たぶん。
牧医院には、医者のおじさんと、繊という奴と、零という奴の3人が住んでいる。
3人のうち1人がU01、つまりマゾクだ。
医者のおじさんは人間だと思う。理由は…よく分からないけど、あいつは多分、人間。
零という奴は、ヘンリーと同じ金色の目をしている。多分、あいつはバイオロイドだ。
U01は繊って奴だと思うけど、実はまだ完全にはっきりとしているわけじゃない。
もう少し慎重に、様子を見るのだ。
牧医院には、いつもたくさんの人が集まってくるらしい。
今日はシルヴィアと、ET03(エイシア)と、EPS04(アルシエル)が来ている。
繊と零も一緒に、病院の待合室をクリスマス仕様に飾りつけしている。
木に色々な飾りをつけたり、キラキラするモールを壁から下げたり。
繊がツリーの飾りを適当につけて、零がそれに文句を言って、EPS04がなだめている。
キッチンでは医者のおじさんとET01(ウィリアム)が料理をしている。
しばらくしてET01が呼びに来たので、皆準備を一旦やめて部屋に入っていった。
テーブルには大きな鍋が置かれ、シルヴィアとEPS04が料理を運ぶ。
医者のおじさんがビールを開けて、夕飯が始まった。
繊は肉を煮ないで食べてて、それを見た零がまた怒ってる。
うん、やっぱり「マゾク」は繊だ。
映画で見たマゾクも、赤いままの肉をうれしそうに食べてたから。
でも、マゾクは人間を食べたり、町を壊したりする悪い生き物のはずなのに。
繊って奴は、なんで人間と仲良くしてるんだろう。
欧州連合のバイオロイドは、どうしてああやって普通の人間みたいに生活してるんだろう。
医者のおじさんは、シルヴィア達がバイオロイドだって知ってるんだろうか?
それはそうと、なんだかおなかが減ってきた。
とりあえずマゾクは繊らしいというのが分かったし、今日のところは引き上げるのだ。
引き際は肝心なのだ。早く帰って僕もごはん食べて…。
…なんでだろう。帰りたくない。雑用係の人が作る料理はあんまりおいしくない。
ヘンリーが厳しいから多分上手なんだと思うけど、おいしいって思った事がない。
ポテトチップスしあわせバター味の方がおいしい。
シルヴィア達は楽しそうだ。医者のおじさんとET01は、きっとすごく料理が上手なんだろう。
その時、僕の方には背中を向けて座っていたシルヴィアが、急に振り向いた。
僕の姿は見えないはずだけど、こっちの方を見てる。
ET03とET01もこっちを見た。つられて他の奴らも見ている。
(繊だけは生肉に夢中だ。というよりこっちに興味が無いみたいだ)
見つかった!?まずい、逃げなくちゃ。ET01やET03に捕まったら、きっと殺される。
それに騒ぎになったらまたあいつ、主任が怒ってめんどくさい。ヘンリーも怒るかもしれない。
大急ぎで飛び立った。窓が開く音がしたが、怖くて振り向けなかった。
406
:
マゾク捕獲大作戦4/5
:2013/12/20(金) 01:19:08
途中にあった公園の遊具の影で、カムフラージュフィールドを解除する。
回転式ジャングルジムのてっぺんに座って、なぜばれたのか考えてみた。
僕は訓練を受けている。気配は消していたし、音だってたてないように注意を払っていた。
羽ばたく時も、僕の翼はほとんど音をたてないようにできている。
それにカムフラージュフィールドは光学処理されてるから、たとえバイオロイドといえど
簡単には見破れないはずなのに。
やっぱりハーグ博士が作ったバイオロイドは性能が違うのかもしれない。
「こんな時間まで遊んでいてはいけないぞ、少年」
背後から声がして、僕は振り向きつつ反射的に戦闘態勢をとった。
真っ赤な髪で片目に眼帯をした男が、山型の遊具の頂上からこちらを見ている。
敵意は無さそうな雰囲気だけど、でも油断はできない。
考え事をしていたとはいえ気配を察知できなかった。絶対に一般人じゃない。
「俺は子供に危害は加えない。安心したまえ」
眼帯男はそう言うと、山の頂上から軽やかに飛び降りた。
低い位置に移動する事で敵意が無い事を示しているのだろう。
身のこなしはやっぱり普通の人間じゃない。でも仕草がいちいち芝居がかっている。
僕は戦闘態勢を崩さずに男を観察した。
この寒いのに上着を着ていない。服は汚くはないけど、よく見ると毛玉が出来ている。
もしかしたらビンボーなのかもしれない。手には小さなコンビニの袋を提げている。
別に害は無さそうだ、今のところ。
とりあえず探りを入れる必要はある。戦闘態勢を解いて地面に降り、
僕は男に話しかけてみる事にした。
「お兄さんはこんな所で何をしてるの?」
「今夜はここで寝ようと思ってね」
ここで?公園で?いわゆるホームレスってやつ?
「寒くない?」
「トンネルの中は案外暖かいんだよ」
そうか、あの遊具のトンネルの中で寝るのか。慣れてるっぽいな、そういう生活に。
「お兄さんてさ、普通の人じゃないでしょ?」
「ヒーローは正体を明かさないものなのさ」
ヒーロー?テレビでやってる戦隊ものとか、ああいうやつの事?
ヒーローもコンビニおでん(全品70円セール中)を食べたりするのだろうか?
でも、この人普通じゃない。もしかしたら…
「もしかして…
お兄さんはさ、『マゾク』なんじゃないの?」
407
:
マゾク捕獲大作戦5/5
:2013/12/20(金) 01:20:22
眼帯男は笑った。
「魔族は市民に危害を加えるものだ。
そういう悪党を成敗するのが、俺の勤めなのだよ」
「じゃあマゾクを見た事、ある?」
「魔族は簡単には姿を現さない。正体を隠し、闇にまぎれて、
こっそりと悪事を働くんだ」
正体を隠してて怪しいのはこの人も同じだと思う。
「だがこの国には今、魔族以上に巨大な悪がはびこりつつある」
「巨大な悪?」
「人々の日常を脅かし、平和を乱す巨悪の影が、この国を覆いつつあるのだ」
「それはどんな奴らなの?」
「それはいずれ君にも分かるだろう。
ところで少年、もう遅いから家に帰りたまえ。家族が心配しているぞ」
眼帯男はそう言うと、とうっ、と跳びあがって、ジャングルジムのてっぺんに立った。
月を背に髪をなびかせ、確認するようにおでんのカップをさわっている。
多分これ以上喋ってると冷めちゃうから面倒になったんだと思う。
「近頃この辺りでは、巨大鳥や妖怪猫男など、様々なUMAが目撃されている。
君も気をつけたまえよ、空飛ぶ少年」
「!!」
そう言うやいなや、眼帯男はジャングルジムから一気に近くの街灯の上まで跳躍した。
更に民家の屋根に跳び移り、アパートの屋上へ跳び上がり、家々の屋根を伝って、
あっという間にどこかへ消えてしまった。
追いかけようと飛んだけど、既にその姿はどこにも無い。
あの自称ヒーローの眼帯男(名前を聞くのを忘れていた)は、僕を見ていたんだ。
いつ、どこで?
悪い奴では無さそうだったけど、あの素早さ、身のこなし、やっぱりマゾクかもしれない。
ヘンリーに報告しよう。
この国にはおかしなもの、おいしいもの、不思議なもの、いろいろ、いっぱいある。
冒険には事欠かない、面白い国だ。
もう少ししたら学校にも行く。そしたらシルヴィアに会えるし、友達もできるかもしれない。
眼帯男が言ってた「巨悪の影」は気になるけど、もしそれが僕らやシルヴィアに悪さをしたら、
全力でぶっとばしてやる。
遅くなっちゃったから怒られるかもしれないけど、帰ろう。
帰ってごはんを食べて、明日もマゾクをつかまえる為に頑張ろう。
クリスマスを数日後に控えた街は、いつもより灯りの数が多い。
空から眺めていると、へこんだ気持ちもちょっとだけ明るくなるような気がした。
【end】
408
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/20(金) 01:22:49
以上、おつきあいいただきありがとうございました
タグ
>>402-408
本文中で自分でもちょっと引っかかった点があったので補足
①イーグルさんは暁の翼メンバーと顔合わせをしているはずなのに、
なぜシンはイーグルさんを知らないのか?
→子供だから顔合わせの現場にはいなかった。のかもしれませんw
またはこの時は顔合わせ前なのかもしれません(ゆるゆる)
②なぜ繊さんをすぐに捕まえようとしないのか?
→暁の翼は魔族が牧医院に潜伏しているという情報は持っていますが、
繊さんがそうだとは断定できていないようです(少なくともこの時点では)
③牧医院での夕飯シーンにアルさんがいない、ハブいくない
→フィクス社か別の場所でお仕事中かもしれません
④牧医院でシンは見つかったのか見つかってないのか?
→シルヴィアさんは本当にシンを見つけたのか、他の人も気付いていたのか、
それとも何となく怪しい気配を感じた程度の事だったのか、そのあたりは不明な感じです
⑤ベルナルドさんがすごく偽者くさいです
→ごめんなさい
409
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/20(金) 23:30:13
>>402-408
投下乙です!!拝見しました−!!
シンさん可愛い!!イーグルさんかっこいい!
そしてイーグルさんと、ウィルと先生以外の皆さん可愛いw
クリスマス当日?は、きっともっと沢山の人数で集まって賑やかに過ごしたのかな
また皆で一緒にわいわいというのもいいですよね!
今後も色々と楽しみが拡がる気がしますww
PS:
アルさんは、きっと、メサさんと一緒にお遣いにでも行ってたんじゃないかと思いますw
この二人の組み合わせも以外と何を話してるんだか分からない気がしますがw
これからも暁の翼の方々をはじめとする皆様とも色々と絡めると良いな−と思っとります
どうぞよろしくです!ともかく、素敵で可愛いSSをありがとうございました!!
410
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/24(火) 22:58:02
メリークリスマス!!
※人形注意※
※1-866の繊・京・司・依・幸と零さんでクリスマスパーティーの準備をさせてみました
※各々がまいているマフラーは京さん作です
※繊さんが巻いていないのはハブられているからではなくチクチクが嫌いだからです
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/125/xmass-2013.jpg
411
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/24(火) 23:10:15
>>402-408
イーグルさんにときめくシンさんかわいいww
しー様だけ名前呼びなのに萌えたーーーー!!
二人の恋路を全力で応援しますmm
イベント時期になると、おひとりさまとにぎやかな人たちとに二分されて、旗で見ていると楽しいww
繊さん、ともだちいっぱいできてよかったね!!
ありがとうございますmm
412
:
1-510
:2013/12/25(水) 21:40:15
>>402-408
わーいイーグル出してもろたったーありがとうございます!!
でっかいは正義だよね分かってくれるかシンさんよ!
来年は皆と一緒にクリスマスパーチーできるといいね…むしろするべき
シルヴィアさんと2人きりの性夜でも良いけどね!勿論!
子供と絡むと楽しそうなベルナルドさんにほっこり…しつつ巨悪の影て何ぞwww
>>410
ドキッ☆美貌だらけのクリスマスパーティ準備ktkr!小物までスゲー…!
しかしハブられてるのは繊さんではなく牧先せ…ゲフン…旭さ…ゲフゲフ
みんな勢ぞろいしてれば幸さんも楽しく幸せになれるんじゃなかろうかと思ったけど
彼本人は彼氏と2人で過ごしたいのですかね…うーむ
413
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/27(金) 00:51:47
>>410
今晩は、1-710です
UP大変乙です!!ちょっと来れなかった間にまたなんか素敵なものが!!
クリスマスパーティ!!今回も細かいところまで凝っててスバラシイ!!
繊様、何持ってるんですかwそして幸さんもwその腕の中のモフモフは何だw
零さんも身長低めでズボンもぶかぶかで可愛いじゃないかw
自分は、クリスマスネタが結局間に合わなかった……のですが、これで年末の仕事疲れも一気に
吹き飛んだよ!!本当にありがとうございますw
PS.
今更ながら、幸さん、依さん、旭さんの髪と瞳のカラーリングをお伺いしていなかった事に気付
きました! 1-091様、大変恐縮ですが、お手すきの時にでもお教えいただきたく!
あと幸さんについては、できれば、髪質(柔らかめなのか、硬めなのかとか)も教えていただけるとw
今後、うちの子の誰か?が何かのタイミングで幸さんの髪をくしゃってするかもしれませんw
いつも色々とお手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いします!
414
:
1-200
:2013/12/29(日) 00:08:29
>>410
小物がすげえ!凝ってる!繊さんが大事そうにだっこしてる物も気になりますが、
司さんが運んでる某クマっぽい物体も気になるw
京様はみんなそれぞれに違うマフラー編んであげるとはなんてマメなお方でしょう
みんなでキャッキャとケーキ食べたりプレゼント交換したりして、
夜はそれぞれの大事な人としっぽり…しなかったんだろうなw
415
:
1-200
:2013/12/29(日) 00:14:27
連投失礼します、シンのお話にレスありがとうございます
今考えると、シンはイーグルさんの事は知ってた(能力の事は知らない)でも
よかったかなと思っております
とにかく巨大鳥を見て喜ぶシンを描きたかったのですw
あとベルナルドさんとのやりとりが書いててとても楽しかったです
各キャラ共細かな間違いあるかと思います、絵茶の時にでもご指摘いただければ幸いです
また何か思いついたら投下させていただきます
ありがとうございました
そしてこれと平行して書いてたものを、今年最後の置き土産としてろだに投下
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/127/%E6%9A%81%E3%81%AE%E7%BF%BC_20131228.zip
※楽しい年末年始に相応しくない暗い話
※長文、厨文体、2本1セット、みかんでも食べながら気長にどうぞ
※うち1本は残酷な描写あり
それでは皆様、良いお年を!
416
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/29(日) 22:24:22
>>415
今晩は1-710です、UP乙です!拝読しました−!硬派で正統派なSSキタ−!!
つながりのある各エピソードへの深みが更に増していていてすごい!
だがしかし、暁の翼所属の各人の事を思うと本当に切なくりました…
特にアレスさんに色々な記憶の掛け違いが生じている徴候が見受けられるという辺りがとても切ない…
ですが、こういう状況に置かれている彼等だからこその魅力というのがあるのですよね
本当に堪能させていただきました!
メサは自らが求める想い人を追いかける、という気持ちが強いところなんかも含めて、何処か自分と似た感情を共有しているアレスさんの事をとても気に掛けていて、あの人にとってもアレスさんとの例の件は
忘れられない記憶になってますw
今回のSSを拝読して、いつか彼のそんな気持ちも書けるといいな−!と、改めて思いました
一方、ヘンリーの方は
「……日本か……(ウィリアム、)漸くまた君に逢えるね」とか、したり顔で呟いてそうですね
この状況で一番浮かれているのは間違いなく彼だという気がしますw
更なる創作等々に弾みが付く素敵なSSをありがとうございました!心より感謝を!
417
:
オリキャラと名無しさん
:2013/12/30(月) 16:18:28
>>412
先生は仕事中で旭は誰かどこかの女子としっぽりしてるので大丈夫!!
ちょっと幸が寂しそうなのも繊さんが物置から年代物の人体模型を拾ってきてプレゼントしたので大丈夫!!
>>413
零さんのずぼんは、先生がサイズも調べないで買ってきたらブカブカだったっぽいです!
カラーリングですが、
幸:黒目、自然なこげ茶の髪、整髪料等は不使用
硬さも太さも普通だけど美容院に薦められるままにトリートメントしているのでとぅるっとぅる(※美容院は月2回ペース)
依:黒目、黒髪+メッシュ(※美容院に行くたびに色が変わる ※美容院は月2回ペース)
旭:黒目、黒髪
>>414-415
某クマシリーズの小物にはほんとうにお世話になってますwww
ARS様副作用!!!!大好物ですゴチソウサマジュルリ
阿呆になるアレス様も見てみたいが……!
しかしこのほしどうなってしまうん……!?
418
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/01(水) 02:50:07
新年おめでとうございます
昨年中はたくさん萌えさせていただきましてありがとうございます
ことしもどうぞよろしくお願いいたします
ということで、お年賀!
※人形注意※
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/128/new+year-2014-3.jpg
419
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/01(水) 18:52:48
>>418
あけましておめでとうございます!年明け早々素敵な創作物が!
繊様、小花柄のずぼんのパジャマが素敵やww
年賀状も凝っていてかわいいw
元旦から、かわいい創作物を拝見できてとても幸せですww
今年も良き萌えを皆様とたくさん楽しめますように!
どうぞよろしくお願いいたします!
PS:
幸さん達のカラーリングを教えてくださってありがとうございます!
髪の毛、つやつやなんですねwかわいいww
ヘンリーさんは、ウィルさんと間逆なところも多い幸さんに色々と思うところがあるようですw
……と、ともかく、今年も色々なかたちでコラボできるといいなと思っておりますので、引き
続きよろしくお願いしますw
420
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/05(日) 15:28:11
新年あけおめでございます
くっ付いてるカプは尻初めを無事終えられましたかね!
>>415
可哀相な側面もある悪役には萌えざるを得ません…
バイオなアレス様には悪の道を貫きつつほんのちょっぴりメサ様との心(と体)の触れ合いを致して頂きたい所です
頑張って自我を保つべし!きっと何か良い事あるよ…!
>>418
繊さん?かな?
可愛いお洋服にも年賀状いっぱい来てるっぽい様子にも和みましたw
手にしてる一枚の馬らしき謎生物を描いたのは誰なんだ気になるwww
421
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/05(日) 22:39:42
1-200です、皆様あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします
>>418
繊様、そのレトロなオカン柄ずぼんは一体どこから…
先生が子供の頃にはいてたのかしらw
年賀状チェックは元日の楽しみのひとつだよね(自分は書かなくなって久しいけどw)
そしてあの暗いお話にレスありがとうございます
悪の組織といえば洗脳、自爆装置、そして衛星ビーム砲です!
まあこんくらいやってもきっと皆が頑張って止めてくれると思いましてw
それに核のような破壊力があるわけでもないしコストもかかるし、
兵器としてはヴィヴィさんの方が優秀と思われます
あと赤鶏は早速いろいろと記憶の掛け違いが出ているようですが、
どちらかというと筆者の記憶の掛け違えかもw
710様が書いてくれた独白や回想の他にもああいう事を考えていたとお考えいただければ幸いです
さらに、暁の翼サイドでは知らない情報がいっぱいある事になってますが(魔族とか白き槍とか)
ヘンリーさんは多分独自の情報網があると思うので、そういう制限はあまり気にせず動かしてやって下さい
今回具体的には書きませんでしたが、会議に出ていた幹部の中にはヘンリーさん寄りの人も居る事になってます
暁の翼は今年も悪の道を突き進みます!
ささやかな年賀状をろだに置いておきました
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/129/NewYear_01.jpg
422
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/06(月) 00:35:17
1-549です、あけましておめでとうございます
いっぱい来てる!投下乙でした!
>200様
アレスさん助かって欲しいけど色々垂れ流しも捨てがたい…ゲフンゲフン
シン君怪しい大人の言う事鵜呑みにしちゃいかんぞ!
ベルナルドはきっとシン君が食べてたおやつの匂いにつられてやってきたのでしょう
これからも一緒に遊びたがったり適当なことを吹き込もうとしたがったりします
ツーショット年賀賞もありがとうございますありがとうございます!!
身長差シン君ちっちゃいナデナデ!
>91様
繊さん年賀状いっぱい貰ってよかったね!
そのかわゆい苺柄を買って来たのは先生でしょうか、馬の絵くれた人も気になる…
423
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/07(火) 00:55:27
繊さんは創造主よりも多くの年賀状をもらえてるみたいです裏山
ぱじゃまとへたくそな馬年賀は結局誰からのものなのかナゾです!!
>>421
そのツーショットに違和感がないのはなぜだろうwww
色合い的にもなんかおめでたい!
ちっちゃいシンさんとでっかい版のイーグルさんとのツーショットも見てみたい……と今年の目標をねだってみるww
胡散臭い大人たちからいろんなものを吸収して大きくなっていくのですね、がんばれシンさん
ついでに、繊さんが雪だるまをつくったようなので置いておきます
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/130/with++snowman.jpg
次はかまくらつくるんだ……!
424
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/07(火) 23:30:49
皆様、UP乙です!
なんかまたかわいらしいイラスト&写真が!投下ラッシュでうれしいww
>>421
二人の身長差がかわいいww
金色の翼と緋色の髪のコントラストも何故か馴染んでますねw
今年もシンさんのマゾク調査活動に期待してますwwがんばれシンさん!
>>423
繊様、そんな薄着で雪だるま作りですかw
おうちに帰ったら、ちゃんと牧先生に温めてもらってね!と思ったのですが、繊様、
体温低かったんでしたっけね…
また牧先生と「冷たっ!」「うるせえよ」なんて遣り取りを繰り広げてそうな気が…
いいから、ちょっと大きめのブランケットでも持ってきて、二人で包まっとき!と
言っておきますw
425
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/10(金) 22:32:59
>>421
衛星ビーム砲www世界が危ないwwwww
そしてシンさん萌え袖!萌え袖!カワユス!
ベルさんの髪の毛をモフモフしに掛かりたい…!
>>423
繊さんは冬が快適気温なのかなー雪遊びに精を出すとか心が若いぜ…
放っておいたら黙々とスノーアート量産してくれそうな気がw
カマクラに七輪持ち込んで餅焼いたり皆でほのぼのしたら良いよ!体育座りで!
426
:
創作物スレ 2-035
:2014/01/10(金) 22:37:44
今晩は、1-710です
前回の絵茶会で予告?いたしました
ヘンリーさん×幸さんをようやくw書きあげましたので投下しにまいりました
結構長めのSSになってしまったので、今回投下分を含めて、3回程度に分けて
投下する予定です
以下、属性表記のあとに第1回投下分です
よろしかったらどうぞ
427
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望−
:2014/01/10(金) 22:39:46
本スレ1-710 です
本スレ1-091様 の お子様(設定スレ 2-065) とうちの子(創作物スレ 2-035)の
スピンオフな二次SSを仕上げましたので、投下します 以下、属性表記です
・そんな描写は殆どないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・設定スレ2-037 の共通設定ベース のSSです
・エロあり、でも今回は本番なし、軽薄攻めにつき注意
・ストーリーは長めで、続きあり、今後も多分、ご都合主義的展開あり
・登場キャラクター&CPは、ヘンリー(19歳)×幸さん(20歳)です
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-091様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですが、よろしかったらどうぞ
428
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 1/10
:2014/01/10(金) 22:41:25
幾分冷えた朝の空気とともに、カーテンの隙間からホテルの室内へと細い光が差し込む。
その朝日の差し込む窓辺へと、彼は、一度、視線を遣った。
それから改めて、彼は、今、自らがその淵に座っていたベッドの上のへと視線を向ける。
ベッドの上には、彼自身と比較すると、随分と華奢な身体つきのダークブラウンの髪の青
年が眠っている。
その姿を目に留めると、先程からベッドの淵へと腰を降ろしていた金色の瞳の男は、自ら
の目の前で眠り続けている青年へと改めて声をかけた。
「幸、起きて」
「……ん……」
彼の声に応じるように、幸という自らの名を呼ばれた華奢な体つきの青年は溜め息にも似
た吐息を零す。
それを目に留めた金色の瞳の男は、幸の身体の上に覆い被さるようにして、相手の面差し
の方へと顔を寄せた。
「起きて、朝だよ」
まるで想い人に対して囁くかのように、彼は、自らの腕の許へと組み敷いた幸へと再び声
をかける。
相手から優しく呼びかけられ、心地良い声を耳にした幸は、自らの瞳を漸く薄く開けた。
「……ぅ!」
瞳を開けると同時に、幸は自らに覆い被さる目の前の男の姿を目に留めた。
その瞬間、幸は息を詰めた。
無理も無い。彼は、その場で初めて、自分に覆い被さる男の姿を認識したのだ。
いや、その場で改めてと言った方が正確だろう。
昨晩、珍しく深酒をした所為で、幸には、その青年と逢った記憶が無かったに過ぎないの
だから。
429
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 2/10
:2014/01/10(金) 22:43:53
そんな幸の様子を目に留めた男の方は、自らの金色の瞳を相手の面差しへと合せてから、
意味ありげに微笑んだ。
彼は同時に、幸の身体の上に覆い被さるようにしていた、その姿勢を解く為に、両腕に力
を入れて起き上がろうとしていた。
幸の上に覆い被さるような姿勢を取っていた青年が自らの身体を退けようとする所作によ
って、当初、ごく近い間隔にあった二人の身体の距離が少しずつ、開いてゆく。
「ごめんね、もしかして、全く覚えてないのかな」
「あ、貴方は……」
自らの身体の上から退いていく、その青年に向かって、未だに意識が完全には覚醒しきっ
ていない様子にはあったが、幸は、漸く、やっとの思いで声をかけた。
一方で、幸から声をかけられた、青年の方は、此方側へと視線を向けたまま、その場で自
らの上半身を完全に起こし、ベッドの端へと改めて座り直す。
青年は、未だに覚束ない様子の幸へと改めて、優しげな笑みを向けると、再び口を開いた。
「僕は、ヘンリー・ディ・ソル・ライオットっていうんだ。
酔っぱらって、動けなくなった君を、僕がベッドに運んだんだよ。此処は全く普通のホ
テルだし、君の友人、依君は、昨日、ちゃんと帰ったから安心していい。
君の事、放っておけなかったからね」
幸の目の前で、ヘンリーと名乗った青年は、そう言って、微笑んだ。
漸く普段どおりの意識を取り戻しつつあった幸は、今、この時点で改めて、ベッドの端に
座ったまま、此方側を見つめている青年の姿をしっかりと目に留めた。
ヘンリーと名乗った青年は、良く見ると、幸自身とあまり年齢が変わらないように見えた。
だが、その体躯も、風貌も、何から何までもが、幸とは違う。
430
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 3/10
:2014/01/10(金) 22:45:43
彼は、しっかりとした筋肉を纏った、がっしりとした体躯を惜しげもなくこちらへと晒し
ていた。
ラフに纏う、黒いミリタリーシャツの釦は留められていない。その間から、重厚な質感を
併せ持つ、細かな細工の施された金色の地金のネックレスが覗く。
そのまま改めて、彼の面差しの方へと視線を移していくと、黄金の瞳と金と黒に染め分け
られた髪に縁取られた精悍な顔つきが見て取れる。
彼の耳元は、金の留め金にダイヤ施したピアスで飾られていた。
また、首筋辺りから下の髪が漆黒に染め分けられ、鎖骨の辺りにまで伸びる髪を見るに、
彼がどちらかといえば、少々華美な服装を好む性質である事が分かる。
そんな風貌ながら、彼には、過度に浮ついた様子は何ひとつ、見受けられなかった。
加えて、彼には、同年代の他の青年等と比べると、何処か大人びた、それでいて、人を惹
きつける魅力に満ちた雰囲気があった。
更に、彼の印象を一層強いものにしていたのは、彼の黄金の双眸だ。
その瞳の色が、彼が人為的な何かを施された者であるか、純粋な人以外の何かである事を
端的に告げていた。それでも、彼は、その瞳と精悍な風貌を幸の目の前で臆する事なく、
晒している。
「何か、僕に色々と聞きたそうな顔をしているね」
「……ごめんなさい、殆ど、覚えていなくて……」
「いいよ、あ、それにまだ、起き上がらなくていい。まだ少し、身体が辛いだろうから」
自分自身の額に片手を置きつつ、ベッドから起き上がろうとしていた幸の行動を制しなが
ら、ヘンリーと名乗った青年は更に言葉を続けた。
431
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 4/10
:2014/01/10(金) 22:50:07
「改めて、もう一度、自己紹介をしておくとね、僕は、ヘンリー・ディ・ソル・ライオッ
トって、言うんだ。
あと、まあ、なんか、いきなりそんな事を言っても信じてもらえないだろうけど。
僕は、国際的な紛争調停なんかを受け負う組織に籍を置いてる士官候補生兼、留学生な
んだ。でもって、君等と意気投合して、昨日、遅くまで飲んでたってわけ」
「あ、旭は……」
「旭君? 彼は別の用事があるとかで、僕等には付き合ってくれなかったよ」
「……っ、僕! 僕、帰らないと!」
幸はヘンリーが言った言葉を聞いた瞬間、それまでの表情を一変させた。彼はその声を聞
くと同時に、ベッドから飛び起きようとしていた。
しかし、その行動は、目の前の青年、ヘンリーによって、再びあっけなく封じられる。
ヘンリーは、しなやかな身のこなしで幸の動作を封じると、相手の華奢な身体の上に自ら
の身体を重ね、覆い被せるようにして抑え込んだ。
「旭くんからの連絡が気になる? 多分、もう遅いよ。昨日の夜も、今朝も何度も君の携
帯が鳴っていたから。
それと、旭君に謝りに行きたいのなら、僕にもう少し、付き合ってからにしてもらえる
かな。何なら、僕も一緒に謝りに行ってもいい。
ただ、今はね、もう少し、僕に付き合って欲しい」
「……そんな……」
自らの身体の上に覆い被さる、黄金の瞳を持つ青年と視線を合せながら、幸は漸く思い出
した。自分は、昨日、この青年と一晩を共にしたのだ。
昨日、旭と依と、3人で白き槍の衛生部のある建物を出た時に偶然出会った、この青年に
道を尋ねられた。
その場で、先約があるとか言って、道案内を断った旭を除いて、依と2人で、彼のステイ
先のホテルまで道案内をしたのだった。
そのお礼にと、ホテルのダイニングで食事を共にしたその後で。
「幸にだけ、相談したい事があるから」と言った、この青年の言葉に応じて、同行した彼
のステイするホテルの一室で、相手から求めに応じて自らの身体を預けたのだ。
432
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 5/10
:2014/01/10(金) 22:51:23
多分、自分はそのまま、つい先程、このヘンリーという名の青年に起こされるまで、彼が
ステイするホテルこの一室で眠っていたのだろう。
幸はそうして思考を重ねてゆくうちに、今、現時点になって漸く、自分自身が未だに衣服
を何ひとつ身に着けていない状態に置かれている事を認識した。
このホテルのベッドの上で、幸は暖かい上掛けに包まれながら、それ以外のものは何一つ
身に着ける事なく、眠りに落ちた、そのままの場所と状況で、目を覚ましていたのだ。
ヘンリーと自らの名を名乗った青年は、幸が自らの置かれた状況を、今、幸が、この後に
及んで漸く自覚したことを、その表情から見て取ると、再び穏やかに微笑んだ。
「君は変わった人だね。
ほんの少し前までは、俺の瞳の色や、素性やらをとても気にしていたようなのに。
旭君の事を思い出した途端に、そっちに気が向くんだね。
まるで、君自身の事もどうでも良いみたいだね。でも、そういうの、僕は嫌いじゃない」
ヘンリーはそう言うと、幸の両腕を押さえ込んだまま、彼の顎の辺りへと軽く口付けを施
した。それから、彼はそのまま、幸の細い首筋へと自らの舌を這わせていく。
「……あ、待って……」
「待てないよ。もう一度、君に、色々と自覚して欲しいからね」
幸が発したか細い声に応じて、ヘンリーは自らの顔を一度、上げ、金色の双眸の視線を合
せながら言った。
そう言い終えると同時に、彼は、幸の身体の上に掛けられたままになっていた、上掛けを
外し、華奢な肢体を顕わにさせる。
433
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 6/10
:2014/01/10(金) 22:53:19
ヘンリーは、幸の片腕を取ると、それをそのまま、頭の上へと腕を掲げさせるような位置
へと置き、自らの肩手の握力をもって、その場に置き留めた。続いて、もう片方の腕も掴
むと、難なく同じように形に置き止める。
重ねられた幸の両手首を、しっかりと掴みながら、ヘンリーは先程よりも強い力をかけて、
幸の華奢な身体を抑え込んだ。
「ね、覚えてるかな、『僕は君に惹かれてるんだ』と言った筈だよ」
「……っ、……」
ヘンリーは、先程からの彼の様子からは想像も付かない程の鋭さを帯びた黄金の瞳の視線
を相対する青年の漆黒の瞳へと合わせ、幸を見下ろすようにして、此方を見ていた。
この揺るぎない、強い自我を持つ、彼の高い意識は何処から来るのだろうか。
彼が持つこの強さは、自分とは全く違う、自分にはないものだ。
幸は、ヘンリーの黄金の瞳を間近に目に留めながら、そんな想いを抱いていた。
今、自らが置かれた状況を踏まえれば、そんな思いに耽っている状況には全くないのだが、
どうしてもそう思わずには、いられなかった。
ヘンリーは、彼自身が、その身に人ならざる力を備える為に、人為的措置を施されている
のだ、と言っていた。だから、瞳の色も――こんな風に目立つ、黄金色の琥珀みたいな色
なんだと。
加えて、ヘンリーは、彼自身にも、幸と同じように、もうずっと、想い焦がれる程に欲し
ている、男性(ひと)が居るのだとも言っていた。
『それでも、僕は貴方に惹かれている』
ヘンリーと名乗った目の前の青年は、昨晩、幸の瞳を真っ直ぐに見つめて、そう言った。
434
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 7/10
:2014/01/10(金) 22:55:24
嘘だ。僕にそんな事を言ってくれた人なんて、これまでに誰も居なかった。
こんな行為を幾度となく共にした、義父さんでさえ、「僕の事を愛している」とは言ってく
れても、「惹かれている」なんて、そんな言葉、一度も、誰も、かけてくれなかった。
だからこれは――。
「嘘だと思ってるだろ。
確かに僕は、君と同じで、君以外にも、ずっと想い焦がれてる男性が一人、居るけどね。
でも、こうして君にも惹かれてるのは、事実だから仕方ないね」
まるで幸の思考を読んでいるかのように、ヘンリーは、そう言って軽く微笑んだ。
そうして彼は、そう言い終えると同時に、幸の首筋に強く咬みつくようなキスを贈った。
「っ、ああぁ!!」
「痛い? でもね、君が忘れないように、印をちゃんと刻んであげないとね」
幸の悲鳴にも似た声を耳にしたヘンリーは、一旦、その口付けを止めた。
それから、幸の首筋を労わるように舐めた後で、自らの舌で愛撫するその位置を徐々に胸
元の方へと向かって移していった。
そうした所作を加えながら、ヘンリーは、幸の唇から熱を帯びた荒い吐息が零れるように
と、確実に仕向けていく。
435
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 8/10
:2014/01/10(金) 22:57:56
それでも、彼は、幸の胸の小さな頂きには触れなかった。
幸の両腕を抑え付けてはいない、もう片方の手の指先も、掌も、彼の舌先も、その場所に
は一度も直接的には触れていない。
やがて、幸は、ヘンリーが緩やかにその場所の周辺を愛撫するのにあわせて、自らの身体
が小さく震えている事に気付いた。
自らの身体が無意識のうちに、反応する様に気付くと同時に、幸は否応なしに、自分自身
の身体が焦れて、その刺激を求めている事に、改めて気付かされる事になった。
「……欲しい?」
そんな幸の心と身体が熱を帯びて変化していく様子を目に留めながら、見計らったように、
ヘンリーが耳元へと囁くように声を掛ける。
幸はヘンリーの言葉を否定する事なく、そのまま小さく頷いた。
「残念だね。僕には、君が、もっとそれ以上のものを欲しがっているように思えるけど。
ほら、もう、腰が揺れてる」
「あ、あぁあっ!!」
ヘンリーはそう言うと、幸の下肢の方へと空いている手を伸ばし、もう充分に、張りつめ
ていた、彼の性器の根元の辺りに、強い力を入れながら手を添えた。
相手から施された、その所作を受けると同時に、鋭い痛みを伴う急激な刺激に、幸の背中
が大きく反りかえった。
436
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/10(金) 22:58:57
>>424
繊さんは暑がりなのでブランケットに包まると脱ぎはじめそう……
でもえろい雰囲気にはもっていけない!
ついでに念願の透さん人形もこしらえたので晒し
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/131/%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%AD.jpg
転寝中
437
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 9/10
:2014/01/10(金) 22:59:51
「ごめんね、幸、でも、君はもう少し、自分に正直になった方がいい」
「っあ、あぁ……」
縋るものもさえもなく、その場で身を捩るようにして自らの昂りの根元に与えられた強い
痛みをやり過ごす幸の様子を目に留めても、ヘンリーは、顔色ひとつ変える事は無かった。
彼は、幸のそんな様子にはあまり構う事なく、今度は打って変わったように、幸の性器の
先端に自らの手で、優しい愛撫を加えていく。途端に敏感な感覚を備えた幸自身の先端の
その場所からは、熱を帯びた水音が響く。
「解る? 僕が君に欲しいと思うように仕向けている訳じゃないよ?
君自身がこれを望んでいるだろう」
「……っう、ぅあ!」
ヘンリーがそうして、愛撫を加えていく度に、幸の口元からは切なげな吐息が零れた。
今の幸には、ただ、そうして吐息を零す以外には成す術が無かった。
自分の思いをこの目の前の相手に伝えたくとも、途切れる事なく施される愛撫によって、
自らの口から言葉を述べる事さえ出来ない。
それに、自分でもはしたないとは思ったが、その自分自身への中心の刺激だけでは、まだ
足りなかった。他の場所も全て、愛して欲しい。足りない。その部分への愛撫だけでは足
りないのだ。もっと全部。愛して欲しかった。そう思えば、思う程に、幸の身体の熱は急
速に増していく。
438
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望− 10/10
:2014/01/10(金) 23:02:21
「ね、君はどうして欲しいの?
なんて、そんなこと言ったところで、君は、そういう趣向の行為の延長だと思うのかな」
ヘンリーは幸の耳元で、囁くようにそう声をかけると、幸の性器を愛撫する自らの手の動
きを、一旦、止めた。
直後に、彼はそのまま、幸の熱を帯びる中心に宛がっていた自らの掌で、包み込むように
して、もう一度、その場所に優しく触れた。
それから、熱を帯びたままの幸の性器の根元に自らの人差し指のみを宛てがうと、ヘンリーは、そのまま、昂りの先端へと向かって、軽く触れるようにして線を描く。
「……っあ! ちがっ、……や、あ、あぁっ!!」
たったそれだけの所作なのに、幸の唇からは更なる熱を帯びた嬌声が零れた。
直後に、ヘンリーは、幸の昂りの先端にもう一度、改めて置きなおしていた自らの親指で、
その場所を幾度が擦るようにして刺激していく。
そうした所作を持って、幸の先端から軟度を帯びた熱い水音を響かせた後で、ヘンリーは、
自らの手指そのものを、その場から全て外そうとするかのような仕草をしてみせた。
「……っあ、違うっ! ……そんな事、ない…貴方が欲し……から……」
ヘンリーが自らの手の外そうとした、その動きの合間を縫うように、悲痛な音色を帯びた声をあげながら、幸はやっとの思いで、自らの感情を目の前の青年に正直に伝えた。
幸の発した言葉を認識していたヘンリーは、穏やかな表情で微笑んだ。
けれども、彼は、敢えてその場でひと言も、幸に向けて言葉を返す事をしなかった。
ただ、先程、幸からの言葉を耳にした瞬間に、彼を見つめるヘンリーの黄金の双眸が、ごく僅かに鋭さを帯びた。幸を見つめる彼の黄金の瞳が、今、この時点で、ヘンリーが抱く
感情の一部を端的に告げていた。
【続く】
439
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON−欲望−
:2014/01/10(金) 23:10:44
−投下終了−
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>421-439
(SS関連のみ
>>425-468
)
※このSSの前に1-200様と1-091様投下してくださっていた、イラストと、お人形の写真も
今回のタグに含めて再度ご案内していきます
1-200様UPのイラスト →
>>421
(シンさんとベルナルドさん)
1-091様UPのお人形の写真 →
>>424
(小さな繊様、雪だるまと一緒!)
>>436
(透さん!!)
お二人とも、素敵な創作物をUPしてくださってありがとうございますww
お読みいただきありがとうございました!以下、ちょっとした補足wですw
ヘンリーさんが割と素直に?自分の身の上などについて語ってるのは、経験上?下手な嘘を
重ねると後々、色々と面倒になる事も増えるwと思ってるからですw
今回、書いてみて、うちのお兄さん方は、ヘンリーさんを含め、割と同じように思考してる
人が多いな−と、改めて気付きました
皆、適当に当たり障りのない範囲で話しておきながら、核心の部分は一切、話を振らないって
いう感じですかね
まあ、でも、そのなかでも、一番適当な感じでやってるのは、間違いなく、ヘンリーさんだと
思いますw要領が良くて軽薄な彼ではありますが、引き続き構っていただけると幸いですw
440
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/10(金) 23:24:13
1-710です、
更に連投申し訳ない
SSのみのタグ表記がずれてたよ! 正しくは
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>421-439
(SS関連のみ
>>425-439
)
でした!本当に申し訳ない…orz
どうぞよろしくお取り計らいください
441
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/11(土) 00:24:02
436ですすみません、なぜだかリロってなかったwwにもほどがある!
>>426-440
紛れ込んでてすみませんww
ヘンリーさん、幸をかわいがってくれて(性的な意味で)ありがとうございますww
何回戦位するんだろう、若いってすばらしい!
幸さんはたとえこの場だけでも、愛されて(性的な意味で)とても喜んでいることでしょう!!
442
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/11(土) 01:26:12
>>441
いえいえ−、こちらこそ申し訳ないです
冬休みの宿題の最後の追い込み的な連投投下にも程があるわwという感じでしたね申し訳ないw
うん、本当に何回やってんだ……とは思いましたが、最終的にはこれはこれでいいか!と思いきりましたw
でも、ごめんね、幸さん……あともう少し?ヘンリーさんに愛されてもらうので、覚悟しといてくれw
そして透さん、小さくて可愛いのに艶っぽいwwそれに何気また、ぱんつ穿いてませんよねww
そんなんだから、893とか弁護士とか…いろんな人に寝込みを襲われるんですよ!!と、改めて
忠告しておきますw
>>423
繊様のスノーアート量産ww姿が目に浮かびますなw
そして、カマクラに七輪と餅!いいですね!甘酒やお屠蘇も持ち込みつつ、新年会とか、楽しい
かもしれんですねwこれからも楽しみだww
443
:
オリキャラと名無しさん
:2014/01/11(土) 02:49:16
投下いっぱいでうれしーーーー!
繊さんは見てるだけで寒うございます…この寒波も彼にとってはウェルカムか?
古瀬さんは髪色が鮮やかできれい!紛れ込みワロタw
そして幸さんはついに…!
良いところで続くとはさすが焦らし上手のヘンリーさんやでえ
彼は暁の翼所属ではあるけど、自分では制御不能な領域にいるので
今後どう動いてくれるか非常に楽しみにしております!
更に、投下物のまとめもありがとうございました!
444
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/02(日) 03:49:55
こんばんは、1-200です
1-549様のキャラクターをお借りしたクロスSSをろだにうpしました
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/139/%E5%AF%86%E6%9E%97%E3%81%AE%E5%A4%9C_20140202.zip
同梱のテキストにも書いてありますが、以下の点にご注意願います
※複数作者様によるクロス設定(設定スレ2-037)の世界観
※登場人物は設定スレ2-014のアレスと、設定スレ2-044(本スレ1-549様)のリコ様
※アレスが夜の街(風俗街です注意)を徘徊して色んな人に迷惑をかける話
※モブ女性が乱暴されたり、他にも女性に関する記述があるので注意
※その他にも暴力描写、胸糞な表現注意
※お借りしたキャラクターは作者様のイメージや設定からはずれる可能性が有ります
※登場する街は架空です
※いつものごとく厨モード、長文
※今回は前半のみ
もしよろしければお付き合い下さいませ
445
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/02(日) 17:29:44
>>444
UP乙です!拝読しました−!
アレス様、ダークだなwwそしてリコ様も大人ダークで美しいww
しかしアレス様、あまり羽目を外しすぎないようにね!
ヘンリーが無駄だと解りきった上でのお仕置きwをアレス様に施したくて、wktkしてるから!ww
これからの展開が早くも楽しみです!!
446
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/03(月) 22:11:17
>>444
投下乙ですー
男前と美人で脳内再生してる所にサボテンとオカマで笑ってしまうw
これからどうなってしまうのでしょうか続き待ってます!
447
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/09(日) 00:09:36
>>444
大人えろいリコありがとうございます!!ごちそうさまです!
やんちゃなアレスさんに萌えたぎります
この後きっと激しいんでしょうわっふるわっふる
るーさまは乙でしたガンガレ!
448
:
創作物スレ 2-035
:2014/02/09(日) 00:15:47
今晩は、1-710です えらい荒天かつ、極寒となった日の真っ只中ではありますが
ヘンリーさん×幸さんの第2話をようやく仕上げましたので投下しにきました
以下、いつものとおり、属性表記のあとに本編の投下です
よろしかったらどうぞ
449
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能−
:2014/02/09(日) 00:22:12
本スレ1-710 です
本スレ1-091様 の お子様(設定スレ 2-065) とうちの子(創作物スレ 2-035)の
スピンオフな二次SSを仕上げましたので、投下します 以下、属性表記です(第1話は、
>>426-439
)
・そんな描写は殆どないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・設定スレ2-037 の共通設定ベース のSSです
・エロあり、軽薄攻め、中出し注意
・ストーリーは長めで、続きあり、今後も多分、ご都合主義的展開あり
・登場キャラクター&CPは、ヘンリー(19歳)×幸さん(20歳)です
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-091様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですが、よろしかったらどうぞ
450
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 1/11
:2014/02/09(日) 00:24:05
『貴方が欲しい』とか、そんな言葉で――僕が喜ぶと思ったのかな。
――いいよ、今は、君の言葉に乗ってあげよう。
ヘンリーの黄金の瞳を目に留め、其処に宿る意思を認めた時、幸は何とも言えない感情を
覚える事になった。多分、彼はもう、とっくに了知しているのだ。
幸自身に、半ば無意識かつ、即応的に相手が望む返答を返す性質を備わっている事を。
これまでに重ねてきた経験から、幸には、自らが犠牲となるような、不釣り合いな対価を
払ってでも、その場を平穏にやり過ごしたいと望む性質が比較的強く備わっている事も。
目の前の青年――ヘンリーに、そうした思惑がある事を感じ取った瞬間、幸は、自らの背
中の中心に沿って冷たく、痺れるような感覚が一瞬のうちに擦り抜けていくのを感じた。
そんな感覚を覚えながら、幸が彼の黄金の双眸を見つめている事も、全て了知していたか
のように、ヘンリーは、そのまま、ただ、一度、幸の唇へと軽く口付ける。
それから、彼は漸く、幸の両腕を拘束していたままにしていた、自らの掌の力を解いた。
ヘンリーは何も告げる事なく、そのまま、幸の首筋から鎖骨へと、再び口付けを落とし、
その位置を徐々に相手の身体の下の方へと向かって、移動させていく。
やがて、その口付けが、彼の胸元へと到達した時に、幸は再び切ない声をあげた。
同時に彼は、目の前の青年の背中へと、自らの両腕を伸ばす。
451
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 2/11
:2014/02/09(日) 00:26:45
「っ、は、あぁ!」
そんな風に声を上げた幸に対して、ヘンリーは、一言も声をかける事をしなかった。
だが、今度は、先程までとは違う。片方の胸の頂きを舌と唇で愛撫され、そのまま、軽く
歯を立て甘咬みされると同時に、もう片方の頂きも、彼の指先で摘まれ、弄られる。
それは、以前、旭が見る目の前で、数人の男から激しく乱暴された時のものとは全く違う。
もう既に亡くなった、あの義父から与えられていた、酷く懐かしく、優しい、あの感覚に
近しいものだ。
自らの事を大切に想い、深く愛しみながら、甘く疼くような、それでいて、恍惚とした感
触をも伴う、あの感覚を今、ヘンリーが、再び、与えてくれたのだ。
幸はヘンリーが与えた感覚を全身で受け止めながら、ただ、純粋に快楽へと溺れていった。
幸がそんな何処か感傷染みた感覚を追いながら、この快楽を感じている事に、恐らくもう、
とっくに気付いている筈なのに、ヘンリーが、そうした事に触れる様子は全く無かった。
そんな幸の感情の揺らめきさえも、全く意に介する事なく、ヘンリーは、空いていたもう
片方の手で、つい先程まで、愛撫を加えていた幸の身体の中心にある頂きに再び触れた。
ヘンリーは、そのまま、幸の昂りの頂きにも再び、強い快楽を伴う施しを加えてやる。
「っは、あ! も、だめ、だから……」
「いいよ、そのままイッて、僕は君を制したりしないから」
程無く、自分自身が達しそうな事を伝えた幸に対し、ヘンリーはそう告げた。
それと同時に、幸が一番感じている昂りの先端を一層強く、丁寧に刺激する。
452
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−本能− 2/11
:2014/02/09(日) 00:28:17
「っあ! あ、あぁあっ!!」
ヘンリーから、そうした所作を受けた幸は、一際大きな声で喘いだ。
その声を同時に、幸は絶頂を迎えると、目の前の相手の掌の中に、精液を放つ。
自らの華奢な肢体を小さく震わせながら、幸は、その場で、絶頂の余韻を受け止めていた。
幸の様子を目に留めたヘンリーは、新たな涙の滲む幸の面差しの方へと改めて視線を向け
ながら穏やかに微笑んだ。
「いい子だね、臆する事なく、ちゃんと出来たじゃないか」
呟くように、そう言ったヘンリーは直後に、幸の面差しから視線を外し、自らの片方の腕
を支えに、自分自身の上半身を起こした。
ヘンリーがそうした所作を行うと同時に、彼の背中へと、頼りなく添えられていた幸の両
腕がその場に留まる力を失ったかのように、ベッドの上へと滑り落ちていく。
この華奢な身体付きの青年――幸に昨晩も施してやった行為と比べると、たいした愛撫を
加えたわけではない。だが、今、そんな状況にあっても、もう既に少し意識を朦朧とさせ
ながらも、熱を帯びた荒い吐息を零し続ける幸の姿をヘンリーは自らの目に留めていた。
幸のそんな様子を改めて確認したヘンリーは、幸の昂りを愛撫していたのとは逆の手を自
らの腰の辺りへと宛てた。
ヘンリーは、そのまま、自分自身の下肢の衣服のフロントボタンを外すと、自らの衣服の
ファスナーを下ろし、もう既に充分に昂り、熱を帯びた自分自身のそれを顕わにさせた。
それから間を置く事なく、ヘンリーは、つい先程まで幸の精液を受け止め、そのままにし
ていた自らの片手を相手の一方の内腿に添え、幸の両脚を開かせる。
幸の両脚の隙間の間隔を一気に押し広げると同時に、ヘンリーは自らの身体を滑り込ませ、
何の前振りも無く、幸の其処を貫いた。
453
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 4/11
:2014/02/09(日) 00:32:15
「――――っ!! う、あ、ぁあ、あぁあぁ!!」
その行為が成し遂げられた瞬間、幸は息を詰めた。彼の口元からは、絶叫にも近い悲鳴が
漏れる。確かに、ヘンリーの熱を帯びたそれは、その行為の直前に幸の其処に宛がわれた。
でも、何の前触れも、其処を馴らす為の前置きとしての行為も無く、それがそのまま、挿
入ってくるのだとは、思ってもいなかったのだ。
これまでにも、こうした行為を共にした相手から、何の前触れもなく挿入された経験が無
い訳ではない。
それでも、今、幸自身の瞳に姿が映る、この青年――ヘンリーがそうした行為を成すのだ
とは、全く思いも至らなかったのだ。
こうした事になると、思い至らなかった自分自身が愚かなのだとは思った。
けれども、幸は、その時点で、ヘンリーに抵抗する術も、抗議の声をあげる術も全く失っ
ていた。幸には、ただ、荒い吐息を零し続ける事しか出来なかった。
その場で、自分自身の後孔で受け止めている、ヘンリーの昂りと、熱を帯びた体温が齎す
灼け付くような、強烈な質量と圧迫感を遣り過ごす為に、幸は涙を零し、身体を震わせた。
「少し苦しいかな? でも、幸なら、じきに慣れるよ」
「っ、は、ぁ……!」
そう言いながら、ヘンリーは、自らの腕を添えて、幸の片方の脚を持ち上げ、脹脛の辺り
へと、一度、軽く口付ける。途端に、幸の唇からは悲鳴にも似た小さな声があがった。
相手から受けた、所作の所為で、幸の身体の結合部分に挿し込まれている、あの熱を帯び
たものが、身体の奥へとより深く入り込んでいく感覚を直接的に受ける事になったからだ。
程無く、ヘンリーは幸のもう一方の脚も同様に持ち上げてから、覆い被さる自分自身の身
体の体重の重みをもって、相手の身体の上へと強く圧し掛けた。
そうすることで、ヘンリーは、幸の華奢な身体を大腿部の付け根の部分から二つに折り曲
げるようにして強く、圧倒的な力で押さえ込む。
454
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 5/11
:2014/02/09(日) 00:34:48
「う、あ、ああぁあっ!!」
自らの体を思い切り押さえ込まれた幸の口からは、再び悲痛な声色の喘ぎ声が上がった。
急にそんな姿勢を取らされた事への苦痛ももちろんあった。
だが、それにも増して、幸の内側を貫く、彼のものが更に、更に奥へと侵入してきた事を
実感する破目になったのだ。
相手から受けたそんな所作から逃れる術のほぼ全てを失っていた幸には、自らの目の前に
在るヘンリーの身体へと縋りつく余裕さえない。
幸は、その場での辛さをただ、ひたすらに遣り過ごそうとするかのように、手元のシーツ
を手繰り寄せ、自らの両手を硬直させながら、ベッドの上へと強く爪を立てた。
「ちょっと身体が硬い幸には、辛いかな、ごめんね、でも、すぐに悦くなるよ」
「ん、ふ、はぁ……ふ、っあ!」
幸が喘ぐ様子を気に留めながら、ヘンリーは、耳元でそう囁いた。
直後に、彼は幸の首筋にキスを贈りながら、一方の手で相手の胸元を弄んだ。
ただ、その間も、ヘンリーは自分自身の身体を動かす事は、一切、しなかった。
彼は敢えて自らの昂りを幸の後孔の内部へと納めたまま、温かい熱を帯びて熟しきった、
肉壁の感覚を味わうに留めた。
ヘンリー自らが動かなくとも、幸の其処は既に充分な熱を帯び、無意志のうちに、小さな
収縮を伴う動作を繰り返し、都度、其処に収まるヘンリーの熱いものを締め付ける。
自らの意思を介在させる術を失いつつ、ヘンリーの目の前で、幸は快楽に溺れきったかの
ように、扇情的な様を晒し続けていた。
この華奢な身体つきの青年――幸の事をもっと、貪るように愛してやる事も、出来なくは
ない。だが、今、この場では、それは、ヘンリー自身には何の利益も齎さない事を、彼は
よく理解していた。
455
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 6/11
:2014/02/09(日) 00:36:40
やがて、ヘンリーが、軽く触れるような愛撫を胸元へと施すだけで、幸は小さく身体を震
わせながら、より敏感に反応を返してくるようになった。
相手の灼付くような熱を帯びた昂りを受け入れたままの状態で、幸は先程と同ように腰を
緩やかかつ、僅かに揺らし始める。
その様子を目に留めると、ヘンリーは、幸の胸元から、下肢の昂りの方へと、彼の華奢な
身体に再び軽く触れながら、自らの手許を移していった。
「っあ! は、あ……」
ヘンリーの掌が昂りの先端へと到達し、そのまま愛撫を加え始めると同時に、幸の全身へ
と再び、鋭い快楽が突き抜けるように廻っていく。それを感じ取りながら、幸は自らが意
識する事なく、小刻みに身体を震わせ続けた。
続けて、ヘンリーは、幸が自らの意思で、進んで腰を動かす事を促すかのように、快楽を
欲し続け、熱を帯びたままの相手の昂りへの愛撫を急に緩慢なものへと変える。
「あ……あ、あっ、ぁ……」
その所作を受けて、幸はヘンリーの思惑どおりに、その場で、熱を帯びた吐息を零しなが
ら、更なる熱と快楽を求め、自らの意思で、弧を描くように腰を動かし始めた。
今の幸には、どんなにその場で自らの動きを制しようと思っても、もうそれが出来なかっ
た。ただ、ひたすら、自身の身体が焦がれるように求めている、熱と欲望を得る為に、即
物的な本能が促すままに、目の前の青年を誘うように腰を揺らす。
自らの本能と欲望のままに、絶頂へと達する為の快楽と刺激を求め続ける。まるで、今は
もう、それ以外の事は何も考えられないのだ、とでもいうかのように、幸は緩急を付けな
がら、自らの意思で、求めるものを得る為に腰を振った。
「幸……いい子だね……」
「っあ! あ、あ……」
幸が自ら行った所作に対して、ヘンリーが囁くように言った言葉に、幸は自らの意識をか
き乱されながら、熱い吐息を零し、ただ、ひたすらに喘いだ。
これは以前、義父との行為の最中に、最も良く贈られた言葉だ。
要らない――そんな言葉、いらない、から……。
456
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 7/11
:2014/02/09(日) 00:38:49
自らの腰を振りながら、幸は、自らの黒い瞳の目元を潤ませ、涙を零して泣いていた。
それは、決して、快楽に咽ぶ生理的な涙だけではない。
幸には、今、自分自身が置かれている、この状況が、まるで以前、行為の度に、都度、重
ねるようにして、そんな事を思っていた、少年だった頃の自分と重なる気がしたのだ。
あの頃、これを、そう、こうした行為を行うのは、幸の本心からでは無かった筈なのに。
でも、今は違う。今の幸には、目の前の青年――ヘンリーから施されたいと、強く願って
いる行為があった。本当に心の底から、渇望する程にそれが施される事を望んでいるのに。
多分、目の前の青年――ヘンリーは、もう、とっくに、それを解っている筈なのに。
気付いている筈なのに。それでも、自分には、幸には、それを施してくれていないのだ。
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい――。そう思えば、思うほどに、幸の感情は激しい熱を
帯びて、急激に昂ぶっていく。
「っ、あ……うっ……あぁ!!」
幸は、自らの両手で手許のシーツを掴んだまま、悲鳴を上げた。
今、この場で、どうして良いかなど、全く解らなかった。幸は、言葉にならない声をあげ
ながら、ただ、ひたすら、それが与えられる事を望み、自らの腰を揺らした。
それでも、ヘンリーの方は、自ら動く事は殆ど無い。
ヘンリーの方は、自らの片手をベッドへと付き、自身の身体を支えつつ、空いた方の掌で
幸の昂りを優しく包み込むようにして、ただ、軽く触れる程度の僅かな施しをするのみだ。
「……っ、ふ……」
「幸、もういいよ、君が何を欲しているのか、僕はちゃんとわかっている」
幸の身体が幾度となく小さく震え、彼自身が自ら引き寄せた僅かな快楽の波と絶頂を浚う
間合いを謀っていたかのように、ヘンリーは再び、幸の耳元で小さく囁いた。
それと同時に、ヘンリーは、漸く、彼、自らの意思で、緩やかに腰を動かし、幸が一番、
心地良いと感じるであろう、内壁のその場所を軽く刺激してやる。
457
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 8/11
:2014/02/09(日) 00:40:46
「……っあ、ああっ!?」
「ちゃんと言って?」
相手が思ったとおりの反応を返してきている事を確認しながら、ヘンリーは、幸が自ら請
い願い、その欲求を伝え、それを言葉にする事を促す為に、再び彼の耳許で声をかけた。
「……っあ、……欲しい。……欲しい。貴方の、貴方からのキスが欲しい」
目の前の青年が、呼吸を荒くし、涙を振りこぼしながら、途切れ途切れに言った言葉を受
けて、ヘンリーは、改めて、自らの顔を幸の面差しへと寄せた。
それから、自らの舌で、幸の頬に流れる涙を拭い取ってやってから、幸の薄い唇へと口付
ける。
「ん……は、あ、あ……」
互いに深く口付けを交し合った唇の間から、濡れた吐息が零れる。
自らの舌を絡め取られるように激しく口付けられた幸は、瞳を閉じたまま、目元から一筋
の涙を零す。
そうした行為に共に耽りながらも、ヘンリーは交した口付けに、幸が強い快楽を感じ取り、
相対する自分の背中の方へと縋るように両腕を伸ばしてきた様を冷静に汲み取っていた。
その上で、ヘンリーは、幸が自らの背中に軽く両手を置いた瞬間を見計らい、ずっと緩慢
な所作を施し続けていた相手の昂りに、速度を付けて、強い快感を伴う刺激を施してやる。
458
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 9/11
:2014/02/09(日) 00:42:50
「……っは、あ、っあ、あぁっ!! いや……嫌だぁ!!」
急速な刺激を与えられた幸は、自らの首を横に振って、ヘンリーと交わしていた口付けを
解いた。直後に彼は相手の背中へと置いたままにしていた両手を小さく、硬直させる。
程なく、幸は自らの性器で達し、熱を帯びた状態のまま、その場で白濁液を放っていた。
ヘンリーは、今度は敢えて、自らの掌で幸の精液を受け止める事をしなかった。
その所為で、幸の腹の上に、生暖かい白濁液が飛び散り、流れ、零れ落ちていく。
同時にそれは、上に覆いかぶさるヘンリー自身の腹にも若干の飛沫を飛ばしていた。
ヘンリーは、そうした相手の行動をあらかじめ予測していたようで、幸が自ら口付けを外
した際も、相手からの飛沫を自らの身体に受けた際にも、全く動じた様子は無かった。
『それでも、僕は貴方に惹かれている』
昨日の夜は、彼自身の黄金の双眸の視線をしっかりと此方に合わせて、確かに幸自身に向
けて、そう言ってくれたのに。
それなのに、今は、幸自身の事を焦らし、弄ぶかのような行為だけしか、施してくれなく
なってしまったように思ったから。
まるで――今の幸自身には、彼――ヘンリー自らが、口付ける程の価値など全くないのだ
と、そうした事を、この行為の合間に、都度、意思表示されているような気がしたから。
だから彼――ヘンリーからの口付けが欲しかった。昨晩と同じように、彼が幸自身を愛し
てくれているのだという、確証が、証が欲しかった。それなのに。
「……っう、あ……、こんな、の……いや、なのに……」
幸は、溢れるように涙を流し、喘ぎ声を混じりになりながらも、それでも、小さな声で、
途切れ途切れに、呟き、泣いていた。
やっと、ヘンリーが施してくれた口付けなのに。
激しく熱を帯びる自らの抱える感情のままに、狂おしい程に望んていた、口付けなのに。
今度は、彼から更に、もっと強い刺激を与えられて、自らそれを外し、逃してしまった。
もっと。もっと、もっと、深く口付けて、ずっと深く。激しく。愛して、愛し尽くして。
幸自身の事を――ヘンリー自らが施す行為で塗りつぶして、奪い尽くして欲しかったのに。
459
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 10/11
:2014/02/09(日) 00:44:21
「幸……好きだ。愛しているよ」
目の前の華奢な青年の激しさを増していく、気持ちの有様を見て取ったかのように、ヘン
リーは、自らの許で涙を零し、小さく震える幸へと声をかけた。続けてヘンリーは、幸の
唇へと一度、軽く口付けを贈る。
その後にヘンリーは、相手の灼けるような熱を帯びた昂りを受け入れたままの幸の身体を
激しく揺さぶり突き動かすように動作を加えていく。
「ああぁっ! はあっ、は、あっ、ぁあぁ!!」
途端に幸の唇からは、先程よりも一層、艶めいた嬌声が零れ、ヘンリーの背中へと廻され
ていた、細い両腕に強く力を籠める。
ヘンリーはその反応を心得えていたかのように、幸が心地良く感じるその場所を幾度とな
く的確に突き上げた。
「ね、僕の名を呼んで。好きだよ」
「っ、あぁあ!!」
再度、強めに突き上げてくる、ヘンリーの所作を受けて、幸の熱を帯びた内側の肉壁は強
く締まり始める。
ヘンリーは、幸が言葉にならない程に感じている様を確認し、自らの目に留めていた。
幸のその様を見て、ヘンリーは、未だに余裕ありげに、自らの身体の下に組み敷く、か細
い体躯の青年に向かって微笑みながら、その動作少しだけ緩めてやる。
「っあ、ヘンリー! ヘンリー!! ……好、き……貴方が、好き、好き……」
「うん、僕も」
幸は相手のその所作に合わせて、目の前の青年へと自らがその時、抱いていた感情のまま
に、灼付くような強い熱に浮かされながら、上擦った声で彼の名を呼び、想いを告げた。
それに応じて、ヘンリーは、幸を激しく突き上げ、追い詰めようとしていた、その動作を
ほんの少しだけ緩めて微笑み、短く返事を返した。
ヘンリーの返答を耳にした幸は、無意識のうちに自らの腰を揺らす。
460
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能− 11/11
:2014/02/09(日) 00:46:43
それは、幸自身がヘンリーの熱を帯びた昂りと、灼け付くような、あの迸りを自らの内側
に受け入れたいと、それを強く求めているのだと、その事を相手に強く実感させるものだ。
幸の熱を帯びた後孔の肉壁が齎す締め付けと脈動は、まるで、彼自身が自ら求めている激
しい感情を全て乗せているかのように、熱く、激しさを増してく。
自分自身が挿し入れている昂りに幸の肉壁が与えて来る締め付けと心地良い脈動を感じな
がら、ヘンリーは、其処から齎される熱と快楽を存分に味わっていた。
「……っ、幸、出すよ」
程なく、自らが達する事を覚ったヘンリーは、短く言葉を掛けると同時に、幸の内側へと
自らの精を思い切り放った。
「う、く、あ、ぁあっ、ふ、あぁあぁ!! ああっ!!」
直後に、幸は相手の熱い迸りを受け止め、自らの身体を硬直させながら、自らも射精し、
一際、高い声で喘いだ。
幸には自らの声を抑える事も、この快楽を全身で感じ取る、自らの事を律する事も、もう、
完全に出来なくなっていた。
「っあ、う、く、あっ、は……」
相手の昂りを受け入れたまま、それも自分自身の性器には一度も触れられぬままに、射精
し、果てた幸はその場で息を切らしながら、自らの身体を震わせていた。
灼け付くような余韻が自らの内側を抜けていくのを待っていた幸に対し、ヘンリーの方は、
熱を帯びた、自身のそれの硬さと形を未だに保ったままだ。
自分自身を相手の熱く潤む狭い肉壁の中に挿し入れたまま、ヘンリーは幸へと笑顔で声を
かける。
「これで終わりだと思った?
まだだ、まだ、これからだよ。君が本当に満たされるまで、何度でも抱いてあげる」
幸の返答を待つ事なく、ヘンリーは未だに荒い吐息を零し続け、熱を帯びたままの幸の身体を抱き起こし、彼の身体を再び突き上げ始めた。
ヘンリーは、その後も、幸が幾度か意識を失う過程を経て、自分自身が満足するまで、幾
度となく、華奢な青年の身体を抱き続けた。
後に幸は、ヘンリーが去ったこの部屋に唯一人で残され、自らのスマートフォンの振動音
で再び目を覚ます事になった。
【 続く 】
461
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 2−本能−
:2014/02/09(日) 00:55:35
−投下終了−
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>444-461
(SS関連のみ
>>448-461
)
※このSSの前に1-200様が投下してくださっていた、SSも今回のタグに含めて再度ご案内しています
1-200様UPのSS →
>>444
アレス様とリコ様 「Night of the primary color jungle (密林の夜)」
お読みいただきありがとうございました!
ということで、ヘンリーと幸さんの方は、ただひたすら、ヤッてんよ……!!という感じになりました……
幸さん、本当にごめんなさい!でもあまり反省はしていないw
次回はエロなしwですが、ルーシェルさんにもご登場いただく予定となっております
今回の投下もナンバリングをミスしまして、大変申し訳ないです
それでも!これに懲りずに、またお付き合いいただけると幸いです
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
462
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/10(月) 01:18:18
>>448-461
拝読しました乙です!ボリュームたっぷりのエロごちそうさまです体格差エロおいしいです
でも幸さんの*が心配です、ヘンリーさん立派そうだしなあ…
体もですが、ヘンリーさんの色んなテクにすっかりやられてしまった感じなのも心配ですw
と言いつつ一波乱ありそうな予感?に続きを期待しておりますw
>>445-447
レスありがとうございます、力量不足ではありますが、美人の描写は楽しいです!
おかま呼ばわりは本当にごめんなさい…
赤鶏は調子こいてるので、いつヘンリーさんがおしおきしてくれるのかと
創造主的にwktkしていますw
463
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/10(月) 19:27:02
豊作祈願効果が引き続き!ありがたや……mm
>>444
読みました、二人とも遠慮のない物言いが楽しいwww
二人の腹の探りあいやら金髪嫌いなアレスさんやら気になることがいっぱい!
続きも楽しみにしてますmm
>>448-461
本番ごちそうさまです!
幸もいろんなものでおなかの中まで満たされてよかったね、もっと翻弄されなさい
へんりーさん、精液もお金も好きなだけ搾取してくださいww
るーさまご登場も楽しみにしておりますmm
464
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/13(木) 23:43:20
>>462-463
レスありがとうございます!
自分で書いておいて何ですが、ヘンリーさんは、お前の方こそ、お仕置きされるべき!
って感じですねw
好きなだけ搾取して(やって)いいwとか公認?されると本当に調子にのるからw
誰か止めてやってくださいww
ヘンリーさんは、これからも色々な方々にちょいちょいご迷惑をかけるような事も
大いにあろうかと思いますwが、その節にはまたお付き合いいただけると幸いですw
今後ともどうぞよろしくお願いします!
465
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/14(金) 07:24:26
>>464
ヘンリーさんは調子にのってこそ輝くと思います
むしろ暴走するくらいがちょうどいい!
1-866の人形劇をろだにあげました
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/140/%E6%9D%BE%E5%9D%82%E7%89%9B%E3%81%AE%E7%84%A1%E9%A7%84%E9%81%A3%E3%81%84.zip
※人形注意
※繊さん・牧さん・零さんの三人でお医者さんごっこ
※自分の設定と若干のズレを感じましたが軌道修正なし
今日明日はお天気が荒れるみたいですので、お足元にご注意ください
466
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/15(土) 00:08:01
>>448-461
ヘンリーさんプロ過ぎるwww相手の気絶中に部屋去るあたりがとってもヘンリーさん
幸さんメロメロじゃないですかーイイヨイイヨー!
ルーシェルさん登場も楽しみにしてます
あ、ヘンリーさんとアレスさんは二人でお仕置きし合えばいいと思います!
>>465
キャー可愛い!何気ない接触(首折れてるけど)が超ラブい可愛い…!
しかし先生、スクロールバーがまったく仕事しないのですが仕様でしょうか
スクロールバーに仕事させたいですどうしたら!お医者さんごっこが…松坂牛が…
467
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/16(日) 08:10:21
>>465
UP乙です!拝見しました−!
二人ともラブラブやん!かわいい!このお二人の空気感が大好きだw
繊様の手当てをしている二人の様子も気になりますw
男三人なのに何故かほのぼのですねw彼等のそういうところも大好きだww
いつも素敵な写真等々、ありがとうございますwごちそうさまでしたww
468
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/17(月) 22:02:05
>>466-467
途中、私の頭も仕事をしなくなったようですmm
見てくれてありがとうございますww
469
:
オリキャラと名無しさん
:2014/02/20(木) 00:47:54
>>465
繊様、松坂牛で元気になれたかな?
文句言いつつ(不注意で先生に迷惑かけるなよ!とか)
手当てのお手伝いする零さんもかわいいなあ
ズレててもむしろおいしい、仲良しなお二人のショートもごちそうさまです!
470
:
創作物スレ 2-035
:2014/03/08(土) 21:50:06
今晩は、1-710です
さてさて、ヘンリーさん×幸さんの第3話(最終話)をやっとこさ仕上げましたので投下しにきました
以下、いつものとおり、属性表記のあとに本編の投下です
よろしかったらどうぞ
471
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求−
:2014/03/08(土) 21:51:23
本スレ1-710 です
本スレ1-091様 の お子様(設定スレ 2-065)、本スレ1-200様のお子様(設定スレ 2-014)と
うちの子(創作物スレ 2-035)のスピンオフな二次SSを仕上げましたので、投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は殆どないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・設定スレ2-037 の共通設定ベース のSSです
・第1話(
>>426-439
)、第2話(
>>448-461
)からの続きものです
これだけでも読めるかと思いますが、若干のネタバレ要素?も含みますので、できれば
前回までのSSもお読みいただいた方がより楽しめるかも
・エロなし、でも相変わらずの軽薄攻め注意
・ストーリーはやや長めで、いつもどおりのご都合主義的展開あり
・登場キャラクターは、ヘンリー(19歳)、ルーシェルさん(17歳)、幸さん(20歳)です
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-091様、1-200様の公式設定から外れている可能性あり
・参考までに登場する子等のコードネームをご紹介(1-200様設定準拠に拠ります)
ARS→アレス様、CSC→シンさん、ET04→シルヴィアさん
こんな感じですが、よろしかったらどうぞ
472
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 1/9
:2014/03/08(土) 21:53:39
金色と漆黒に染め分けた幾分華美な印象を受ける髪と金色の瞳を持つ精悍な顔つき青年は、
軽く身なりを整えると、ベッドの上から静かに降りた。
彼が降りたベッドの上には、短く整えられ、手入れの行き届いたダークブラウンの髪の華
奢な身体つきの青年がその身に何も纏う事なく、眠っていた。
静かに、まるで意識を失くしたかのように眠り続ける青年の姿を目に留めると、金色の瞳
の青年は、柔らかな上掛けをベッド上で眠り続ける彼の身体の上へと、そっと掛けた。
金色の瞳の青年はベッド脇の小さなテーブルの上に置いたままにしていた、自らの眼鏡を
手に取ると、それを掛ける。
同時に彼は、眼鏡の右側のテンプルに手を遣り、そこに取り付けられているシステムの起
動ボタンを押した。
その直後に、彼が見つめるレンズの先には、眼鏡に内蔵されたたインターネット接続のサ
ーチエンジンシステムの起動画面が映る。続いて、画面上には、本人確認の実行と、それ
を認証したとのメッセージが表示されてゆく。
その画面自体は、眼鏡を掛けている彼、本人にしか見えてはいない。
例えば、彼がこの場で他の誰かと対面していたとしても、相対するその人物には、ただの
透明なレンズの眼鏡にしか見えないように出来ている。
473
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 2/9
:2014/03/08(土) 21:55:37
今、この部屋には、先程からベッドの上で眠り続ける華奢な身体つきの青年と、金色の瞳
を持つ、彼自身しか居ない。
だから、この眼鏡に搭載されているサーチエンジンシステムや、カムフラージュ機能をは
じめとする、高度な機能を使用している状況にある事が他人の目に触れる可能性は極めて
低い。故に彼には今、現時点で、そうした事項を全く気に留めている様子はなかった。
「とりあえず、僕のピアスの光学迷彩機能の起動を頼むよ。
それと、このまま、ルーシェルにつないでもらえるかな」
『承知シマシタ』
青年が呟ように指示した声に応じて、電子音声のガイド音が、彼の聴覚へと直接響く形式
で流された。それに応じて、彼の瞳の色が、金色から漆黒へと切り替えられる。
恐らく、先に指示していた、彼が耳に装着しているピアスに仕込まれている連動式の光学
迷彩機能の起動によって色彩補正が行われたのだろう。
続けて、彼が掛けていた眼鏡の左側のレンズのみが、外界の景色が見渡せる通常の仕様に
切り替わると同時に、右側レンズだけに新たな映像が映し出される。
彼が見つめる画面の先には、淡い空色の色合いを基調としながらも、さまざまな淡い色合
いの光を帯びて柔らかに波打つ短く整えられた髪と紫水晶の瞳を持つ、17歳位の年頃の
青年――ルーシェルの姿が映った。
474
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 3/9
:2014/03/08(土) 21:59:08
その姿を目に留めた金色の瞳の青年は、軽く微笑みながら、レンズに映る相手へと向かっ
て声をかけた。
「やあ、ルーシェル、定刻よりも少し待たせてしまう結果になって済まなかったね。
君が精査したデータからの対象人物の推挙はいつも的確で本当に助かるよ。
おかけで僕の方は首尾よく事を進められそうだ。
これからそっちに戻るけど、君の方はどう? 特に変わりはない?」
『貴方が意図した計画をより円滑に進める事が出来るようになったのですね。
それは何よりです。加えて、私の方も演算結果の精度などをより高める事が出来ている
のだとすれば、嬉しいのですが。
それよりも、ヘンリー、今、現時点で、貴方が上半身に衣服を何も身につけていないと
いう点については、あまり関心しませんが』
金色の瞳の青年――ヘンリーが軽く微笑みながら声をかけたのに対し、彼との会話に応じ
たルーシェルの方は、表情一つ変える事なく、淡々と返事を返した。
ルーシェルが目に留めているモニターには、ヘンリーの視覚が捉えている映像とほぼ同じ
対象物が、件の眼鏡に装備された機能によって、ほぼ、リアルタイムで送られている。
多分、ルーシェルは、ヘンリー自身の姿が、このホテルの客室に備えられた鏡に映ってい
る様を彼自身が見つめるモニターの先で目に留めているのだろう。
自らの傍に在った大きな鏡をしっかりと目に留めていたわけではないが、ヘンリーがそれ
を視界の端に留めていたのは事実だ。
475
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 4/9
:2014/03/08(土) 22:01:43
――全く、ルーシェルは意外とそういうところに目敏いよなぁ……。
などと思いながら、ヘンリーはごく僅かに曇ったルーシェルの表情を目に留めていた。
それは、他の人物であれば気付きもしない程度のものだ。
相手のそんな表情を目に留めていながら、ヘンリーは、画面の向こう映るルーシェルに向
かって穏やかにも見える面持ちで微笑んだ。
「ああ、そうだね、済まない。これからちゃんとしようと思っていたところだ」
そう言いながら、ヘンリーは室内に備え付けられたクローゼットの方へと向かって歩いて
いった。同時に、画面に映るルーシェルに続けて言葉をかけつつ、会話を先に進めていく。
「ところで、重ねて確認して悪いけど、そっちはどう?
EPSシリーズに対しては、引き続き、従前からの継続的な監視体制が取れてるかな。
あと、ARSはどう? 問題行動を起こしたりしてないかい?」
『問題ありません。件の監視対象については、引き続き継続的な監視体制を敷いています。
ARSの限度を超えた問題行動も今のところ、検知していません』
「そう、それは良かった」
ルーシェルから述べられた言葉の意味を踏まえると、少なくとも、ARS――アレスにはま
た、軽微な問題行動に類する行動が見受けられたという事なのだろう。
それでも、ヘンリーは、その事に大して気を取られた様子もなく、彼自身が、今、現時点
で、その他にも幾つか気に掛けている事案の詳細を確認していこうと思案を巡らせていた。
476
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 5/9
:2014/03/08(土) 22:05:02
同時に彼は、クローゼットに掛けてあった、漆黒のフィールドコートとジャケットを手に
取り、それを素肌の上に、そのまま重ねて着込む。
本来なら、この下に元々着ていた墨色のミリタリーシャツを羽織るところなのだが。
だが、それは先程、このベッドの上で今も眠り続ける青年との行為の後で、その残滓を拭
う為に脱ぎ捨て、そうした目途に使用したままだった。
――我ながら、随分と余裕を無くしているたかのように取られかねない真似をしているな。
まるで他人事のように思考を巡らせながら、ヘンリーは、ベッド脇に置かれた小さなテー
ブルの方へと戻るように歩を進めた。
その間にも、ヘンリーが見つめるレンズの先に映像が結ばれたままになっているルーシェ
ルの方からは、淡々と続けて報告がなされる。筈だったのだが。
『それから……』
次の案件の報告へと話が移る直前に、ルーシェルは僅かに間を空けた。
だが直後に、ルーシェルは普段どおりの様子を取り戻し、その後も感情を一切乗せずに、
ヘンリーへ要件を伝えてゆく。
477
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 6/9
:2014/03/08(土) 22:06:57
『主任からCSCの再度の動作確認テストと前回作戦時の行動確認を兼ねた対象地域巡視
中にET04を捕縛したとの連絡が入りました。彼等は今、此方に向かっています。
対象車両については、現在、既に位置情報常時取得モードに切り替えて監視を行い、
彼等の位置情報と現況把握の常時確保に努めているところです』
ヘンリーは、新たに報告がなされたこの事項の内容を気に留めるとともに、ルーシェルの
僅かな表情らしきものの変化にも気付いていた。
それでも、ヘンリーは、敢えてそれを気に留めていないのだ、といった態度を取りながら、
ルーシェルの言葉に淡々と短い返事を返す。
「そうか、それはすごいね」
ルーシェルは、人間ではない。
彼は後方支援型として高度な情報処理を担うバイオロイドだ。
バイオロイドながら、既存のデータベースへの親和性を極限まで高める為に、人間でいう
ところの情感といった機能がかなり削ぎ落とされて作成されている。
通常、一般的に生成されている人口生命体が持ち合わせる、生物本能的な感情の根幹に関
わる部分についても、その例外はない。
だから――彼には、自らを他人と比較し、自己優位性を他人に認めてもらいたいと思う欲
求など、ごく僅かにしか存在しない筈だ。
――僕等と常日頃から日常的に関わる事で、ルーシェルにも少しずつ、自らの存在を他人
からも認めて欲しいっていう、そんな欲求が出てきたのかな。
まあ、それ自体は、喜ばしい事だと思うけどね。
そんな事を考えながら、小さなテーブルの前まで戻ってきたヘンリーは、その場でジャケ
ットの胸元のポケットに入れっぱなしにしていた、万年筆を取り出した。
同時に彼は、ジャケットのサイドポケットから自らの氏名と連絡先を付記した名刺を取り
出してから、その余白へとメッセージを書き添えていく。
その間にもルーシェルからの報告は途切れる事なく続けられる。
478
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 7/9
:2014/03/08(土) 22:09:44
『あと、ヘンリー、貴方宛に、欧州連合日本国総領事 事務次官補 第一秘書官補 ウィリア
ム・グレイス・ハーグ氏から電話連絡が入っています。
よろしければ、先方に貴方の携帯電話の番号を再度伝えておきますが』
「そう、相手先の彼は、彼の個人的な連絡先は君に伝えてくれなかったって事か。
いいよ、彼に僕の携帯番号を伝えてくれないか」
ヘンリーは、ルーシェルからのその報告を耳にしても、名刺へと文字を書き添える自らの
手許を止めることなく、極めて平静な様子で返答を返した。
ただ、彼は、内心では、ET04の保護者たる青年――ウィリアムの行動の早さに少しばか
りの驚きを覚えていたのだ。
同時に、ウィリアムが起こした行動に、僅かばかりの期待感と高揚感を感じていた、自分
自身の心境の変化にも少々苦笑していたのだが。
『解りました』
自らの視線の先の画像に映る相手からの短い言葉を受けて、ヘンリーは普段どおりの人好
きのする微笑みをルーシェルへと向けながら、儀礼的かつ定例的な指示を伝えておく。
「じゃあ、これから戻るから。また、何か動きがあったら、報告してくれるか。
これの回線は常時オンにして、すぐに応じられるようにしておくよ」
『了解しました』
「ありがとう。なるべく早く戻るよ」
ヘンリーが、再び微笑みながら、そう伝えたと同時に、今まで彼の眼鏡のレンズ上に結ば
れていた、ルーシェルの映像が途切れた。取り急ぎ、ヘンリーに報告すべきだと判断した
事項は全て伝えたという事だろう。
その途端に、ヘンリーの視界を遮るも映像が何一つ無くなり、彼が身に着けている件の眼
鏡はただ、普通の眼鏡と何ら変わらないものになった。
――やれやれ、こんなに早く、事が展開するとは思ってなかったな。
だからこそ、ねえ、幸、資産家であり、なおかつ、この日本でも名の知れた権力者だった
渡氏――の養子たる君と友達になろうと思ったんだけどね。
479
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 8/9
:2014/03/08(土) 22:15:05
もう既に、渡氏が死去されてから久しいという事も了知してるけど。
それでも、彼の交友関係を辿れば、日本国における最高峰の対魔防衛組織である白き槍や、
欧州連合日本国総領事館にも独自の交渉ルートを作れるかもしれないと思ってたんだが。
まあ、どちらにしても――ウィリアム、これで漸く、また君に会えるね。
改めてそうした事項に想いを巡らせながら、ヘンリーは、ベッドの上で未だに眠り続ける
艶やかなダークブラウンの髪の青年――幸の方へと、もう一度だけ、視線を向ける。
程なく、彼は、その視線を幸の方から外すと、音を殆ど立てる事もなく、このホテルの部
屋を後にした。
へンリーが立ち去った後には、自らの限界を超える程の相手からの行為を受け止め続けた
結果、意識を無くしたまま、深く眠り続ける幸だけが残された。
480
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求− 9/9
:2014/03/08(土) 22:18:59
※
ただ一人だけで部屋に残されていた幸は、それなりに間隔を置きつつではあるが、幾度と
なく響き続けていた自らのスマートフォンの振動音で再び目を覚ます事になった。
幸は未だに意識が覚醒しきってはいないに等しい状態ので、自らの気力を振り絞り、自ら
の気だるい身体をベッドの上から無理やり引き起こした。
そうして、彼はベッドから起き上ると、すぐ傍に在った小さなテーブルの上に置いたまま
にしていた、自らのスマートフォンを手に取る。
幸は、自らのスマートフォンに表示された、連絡をしてきた相手方の名前を確認してから、
その電源を一度、切った。
いつもなら、スマートフォンに表示されている、連絡相手の表示を目にした瞬間に、相手
への返信メールなり、電話連絡なりをしようとする筈なのに。その日の彼の行動は違った。
スマートフォンの電源を切った先程の小さなテーブルの上に、幸は改めて目を留める。
其処には、先程、幸が手にしたスマートフォンの近くへと、置かれていた、一枚の名刺が
あった。
幸が目に留めている名刺――その小さな紙片には、黄金の瞳を持つ、あの青年自身の連絡
先が付記されており、其処には更に、幸に宛てたメッセージが添えられていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
幸、君が望むなら何時でも構わないから。
僕を呼んで。心から愛している。待っているから。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
青年からのメッセージを目に留めながら、幸は自らの脳裏に焼きついた、黄金の瞳を持つ、
精悍な顔つきの彼――ヘンリーが自らに向かって、微笑みかけた、あの表情を思い出した。
自分自身の心の内側に、切なく遣り切れない複雑な感情と、何処か火照りを帯びた熱病に
も似た感覚を覚え、幸は無意識のうちに握った両手を自らの胸元に押し宛てる。
自らの感情を押し殺そうとするかのように、幸はその場に立ったまま俯き、自身の瞳を強
く閉じた。
【END】
481
:
−CROSS OVER ENDLESS MISSON 3−欲求−
:2014/03/08(土) 22:23:31
−投下終了−
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>470-481
お読みいただきありがとうございました!
ということで、今回はまたもストーリーを更に分岐させるべく?伏線らしきものを
いくつか入れてみましたw
しかしながら、ヘンリーさん同様、場当たり的な感じではありすが、またそのうち、ちょっとした
続きなんかも書けるといいなと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いします!
482
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/09(日) 23:07:27
>>470-481
乙ですー!るーへを出していただいてありがとうございます
裸のヘンリーさんを窘めるるーへwいつからそんなにえらくなったんだお前はw
あからさまな事後のヘンリーさんにちょっとイラッときてしまったようです
粘着されないように気をつけて下さいね!
あと、暁の翼には独自規格のウェアラブル端末がある、という設定を考えていました
ヘンリーさんが使ってる眼鏡型はその中のひとつという事で採用させて下さい!
幸さんはこの後ちょっと大変そうで心配ですが…どっちの男に転んでも苦労する事には変わらない;;
483
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/13(木) 02:46:58
こんばんは、1-200です
前回投下しましたクロスSSの続きをろだにうpしました
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/144/%E5%AF%86%E6%9E%97%E3%81%AE%E5%A4%9C_20140313.zip
以下の点にご注意願います
※複数作者様によるクロス設定(設定スレ2-037)の世界観
※登場人物は設定スレ2-014のアレスと、設定スレ2-044(本スレ1-549様)のリコ様、レダ様
※【密林の夜】1_Brugmansia からの続きです。
※軽い暴力描写あり
※筆者の想像を多分に含みますので、549様のイメージや設定から大きくはずれる可能性が有ります
※登場する街は架空です
※いつものごとく厨モード、長文
※ご都合主義展開
※今回で終わる予定でしたが、もうちょっとだけ続きます
なお、現在wikiがトラブルに見舞われているようなので
まとめへの収録は後日、自分の方で行いたいと思います。いつもありがとうございます。
484
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/13(木) 23:27:19
>>483
UP乙です!拝見しました!
なんかすげえ!ハードで、それでいて色々な思惑が絡み合って……何となく切ない……こういうの大好きだww
少々酷な環境にある彼等だからこその魅力というのがあるのですよね、今回も堪能させていただきました!
早くもこのお三方のこれからの行動が楽しみだったりしますw
またの続きの方も楽しみにかつ、まったり気分でお待ちしておりますw本当にありがとうございました!
追伸:
wikiの方もテストということで編集してみました!
今のところ特に問題はないかと思いますが、wikiの障害がしっかりと解決した後にでもまたご確認いただけると
幸いです
485
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/15(土) 09:22:28
豊作だー嬉しい!
>>470-481
ヘンリーさんこれから台風の目になってくれそうですねー罪なお人や…
でもルーシェルさんからお小言食らっててワロタwwwたまには叱られれば良いよw
旭さんとヘンリーさん、どっちがマシなのか考えてみたけど答えが全く出ません><
幸さんがんばれ!ヘンリーさんも対ウィル様がんばれ!愛と誠意を見せるんだよ…
>>483
アレス様胡散臭カッコ良い…ヘラヘラ系実力者堪らんよぅジタジタ
能力バトル好きなのでリコレダ様VSアレス様の銃撃シーン痺れました!
ダーティなトリオが出来上がるみたいで続き楽しみにしてます
王子様、ネズミのキャラクターグッズww持ってるところ見たいwww
好きな人へのプレゼント買いに行ったか尾行をまくのに利用しただけか…両方ならキュンキュンします!
486
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/16(日) 01:08:35
>>483
549です、拝見しましたかっこいいレダが読めてすっっごい嬉しいです!!(自分だと変な方に走るので)
ありがとうございます!自分の二人ともイメージのまんまでビックリしています
冒頭のホテルのシーンや、寝たのにお互い全く心を許してない殺伐とした空気感がたまりません
これからアレス様がどう出るのか気になるところです、続きゆっくりお待ちしてます!
487
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/17(月) 00:36:55
1-200です、レスありがとうございます
三人を接触させる為にやや強引な展開のSSでした…
お二人の言葉遣いとか、行動とか、自分でもちょい疑問に感じながら書いておりました
本当はターゲットを名前ではなく暗号的な呼び方をしているのでは?とか
レダ様アイスクリームなんか食べるか?リコ様の事をお前なんて呼ぶかな?等々キリがありません
実はここはこういう設定、などのご指摘があれば修正していきたいので、是非お知らせ下さい!
お二人を描写しているのが楽しかったです、次回もう少しだけお付き合い下さいませ
488
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/17(月) 00:39:58
あと、まとめもありがとうございました!
いつも申し訳ない、感謝しております
連投失礼しました
489
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/17(月) 18:20:51
>>470-481
るーさまはもっと嫌味とか小言とか言っていい!
なんかにまみれたシャツと名刺は幸の宝物入れにしまっときます!
ヘンリーさん、幸とHしてくれてありがとうございますmm
最中はとても幸せだったと思いますmm
>>483
レダ様の冷静な分析カッコイイ……
リコ様はう●こなんかしてないよね!?
続き楽しみにしてますmm
アレスさまは最終的に軽微な問題行動云々でお仕置きされちゃうのかしらwkwk
490
:
オリキャラと名無しさん
:2014/03/23(日) 17:05:06
こんにちは、1-710です
皆様、ヘンリーさんの軽薄さ全開な一連のSSへのレスありがとうございましたw
そして、幸さんも、るーさまも、ヘンリーに寛大に応じてくださって、ありがとうw
お二人の先行きが心配ではありますが…でもあまり反省はしていないw
今回のSSの更に少し後のおまけ的エピソードなんかもそのうち書けるといいなー
などと思っております
これからも軽薄さ加減に更に拍車がかかりそうな彼ではありますが、今後ともどうぞ
よろしくお願いしますw
491
:
オリキャラと名無しさん
:2014/04/27(日) 21:18:19
こんばんは、1-200です
クロスSSの続き(前回分は2_Morelia viridis)をろだにアップしました
以下概要と注意書きです
※複数作者様によるクロス設定(wiki・設定スレまとめ2-037)の世界観を元にした、
現代or近未来の日本が舞台のSS
※設定スレまとめ2-014のキャラ、アレスと、設定スレまとめ2-044(本スレ1-549様)のキャラ、
レダ様とリコ様をお借りしました
※暴力描写、痛覚描写、汚物描写にご注意下さい(でもお好きな方にはぬるいです)
※お借りしたキャラクターには筆者の想像が多分に入っております
本文中に登場する彼らのエピソードも全て筆者による創作なので、
作者様のイメージや設定からはずれる可能性が大です、二次創作としてお読み下さい
※登場する街は架空です
※いつものごとく厨モード、長文
今回で終了となります、キャラをお貸しくださった549様に感謝です
ありがとうございました!
492
:
オリキャラと名無しさん
:2014/04/29(火) 23:05:36
>>491
1-710です、UP乙です!拝見しましたー!今回も堪能させていただきました!!
リコ様、レダ様、アレス様も……皆かっこいい!!
アレス様、これからどうなってしまうんでしょうか…
今回のお話はひとまずこれにて、ENDとのことですが、アレス様の今後がますます気になります…
あと、アレス様、こんなにも強く、あの人の事を求め続けてくださっていて、本当にありがとうございます!!
あの人は自分と同じように強く強く何かを求め続けるアレスさんの事が本当に好きですよ!
まあ、それでも、あの人自身が一番強く求め続けているのは、小僧と呼ばれていた件のあの子だと
いうのも相変わらずで、それは今のところ絶対に譲れないと思っていたりもするわけですがw
そしてこの後、アレス様の許に来たのは……
1.ヘンリー 2.メサイア 3.メサイアとヘンリー(ヘンリーの方が少し遅れて御到着のようです)
さあどれだ!!なんて、ついつい更なる続きを妄想してしまいましたw
また今後も絡んでいただけると幸いです!素敵なSSをありがとうございました!!
493
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/01(木) 01:20:22
>>491
読みました!
冒頭の詰り合いにすべて持ってかれました\(^0^)/
494
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/03(土) 03:03:12
1-091の奥村さん×古瀬さんのSSと人形写真の詰め合わせをろだにあげました。
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/151/THOMAS+
以下、注意点等
※エロあり
※食べ物描写あり
※攻めが乳首弄られる描写チラあり
※長文
※誰がなんと言おうと今は2月14日
※どこにも書かれていないけれど年下×年上
※敬語×敬語
※古瀬視点
ラブ度の唐突感と後半の力尽き感が半端ないですが、これを逃したら透さんの幸せなど一生訪れない気がしたのでうp
ここの書き込みフォームの大きさを変更できることに初めて気付いた\(^0^)/
495
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/04(日) 00:44:08
>>494
拝見しました!! UP乙です!!
なんてラブいの!!!そして大人っぽいの!!いつもと違う雰囲気の透さんに再び惚れました!!
心はドS、身体はドM、おまけに敬語……透さんはやっぱり最高のパートナーさんだと思うw
連休の初めから良いものを堪能させていただきました!本当にありがとうw
496
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/05(月) 19:19:41
>>491
完結お疲れ様でした、最後までワクワクしながら読めて幸せです
レダリコ様が悪役として生き生きしてる描写がとても魅力的でした…萌える…
そしてアレス様のメサ様に対する執着の子供っぽさが!大好きです!レダ様グッジョブ!
まだまだ伏線?ぽいものもあってまだワクワクしてます、
また200様の作品を拝める日を勝手に気長にお待ちしておりまする
>>494
奥村さんと古瀬さんのラブいお話ktkr!!!
本当にありがとうございます凄く読みたいカプの読みたいラブが読めるなんて…
初エチーおめでとう古瀬さん、覚悟決めて生涯添い遂げるんだ
そして一緒に奥村さんの実家に挨拶に行ったらええ…家族が増えるよ!やったね!
そして男乳首=性感帯は受け攻め問わず大正義だと思いますジャスティス
497
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/06(火) 19:57:59
>>491
三部作完結お疲れ様でした!!ありがとうございます家宝ですありがとうございます!
発作で大変なアレス様にたまんなく興奮して、
警察の横槍にはレダと同じようにムキィィィってなりましたhshs
三人ともこれからものびのびと悪行とか喧嘩とかしてほしいです
>>494
結婚おめでとうございます!新婚旅行はよ!
男同士でもがんばったらお孫さんできるんじゃないかな!
498
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/06(火) 22:00:21
こんばんは1-200です、お読み下さった皆様ありがとうございます
当初はDQNトリオ(失礼)結成を目論んで書き始めましたが、
歩み寄る展開がどうしても想像できず見事に決裂してしまいましたw
最後に赤鶏の所へ来たのは…今回もご想像にお任せ投げっぱなしコースです
でも最終的には回収されて、るーへあたりが治療してると思われます
余談ですが、今回のサブタイトルは以前1-91様が教えて下さった
「ショウジョウコウカンチョウ」の学名です、画像検索したら似すぎでワロタので
今回使用させていただきました
ここまでガッツリ人様のキャラの台詞を書いたのは初めてでしたが、難しいものですね
誰おまだわ創作大杉だわでお詫びする点も多いのですが、暖かいお言葉に感謝です
>>492
赤鶏はヒロインに粘着する中ボスというイメージで設定しました
思いが成就する事は想定していないのでご安心下さい、嫌悪されてこその悪役です!
3だったらどうなるんだろう予測不能
>>497
おかえりなさいませ!そしてありがとうございます
レダ様の能力など、まだ不明な点が多いにも係らず色々想像で書いてしまいました、申し訳ない
もし今後彼らのお話を書く事がありましたら、今回のものは無視して本来の彼らをお書き下さい
499
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/06(火) 22:05:28
連投失礼します
>>494
はい、今は2月14日ですね!
と思ったらまさか幸せな古瀬さんのお話が読める日が来るとは…!
奥村さんの包容力がハンパなくて惚れる!
古い体質が残っている(であろう)組織内では色々大変でしょうが、古瀬さんも腹を決めた事だし
今後もずっと二人で生きていってほしい!
最初から最後まで幸せな流れで読んでいる方も幸せでしたありがとうございます
そして実はびっくり人間だった古瀬さん…串ごと団子を飲んで串だけまた出したりできるのかなw
500
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/30(金) 22:59:45
1-510です500げtズサー
設定スレ2-037のクロス設定で1-710様のキャラをお借りした小話をロダにうpしてきました
フィクス社がメサ様を調査しに動いて少し構ってもらいましたの巻です
・登場人物はメサイア様、グレン、イーグル、小ディオス、小ダフネ
ちょろっとだけザック、背景にアルシエルさんと、牧先生のお宅
・シリアスになりきれないユルい話
・バトルもエロもグロもヤマもオチも意味も何にも無い
・BL要素はメサ様×アルシエルさんのみ、あとはニアホモ感がうっすら程度
・ちゃんと調べたり質問したりして書くべき所を適当に書いている
・メサ様の偽物臭酷い
申し訳ありません色々と自分の萌えに任せて勝手しました、
お叱り訂正ウェルカムですのでご遠慮なく…
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/164/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%88.txt
501
:
オリキャラと名無しさん
:2014/05/31(土) 20:58:01
>>500
1-710です、拝見しましたー!
テンション上がりすぎて言葉にならないw
また別途感想レスをさせていただきたいと思っております!
取り急ぎ、心よりの感謝を!
502
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/01(日) 21:18:49
>>500
久しぶりのSS嬉しいです!グレンさんvsメサ様、なんておいしいカードなんだ!
会話による心理戦の描写が本当にお上手なので読んでいてワクワクニヤニヤです
絶妙なやりとり楽しませていただきました!
グレンさんvs色んな人の対決を今後も読みたいです、いつか気が向きましたらまた是非…!
後半の小コンビ+イーグルさんパートも微笑ましくてまたニヨニヨ
子供を無碍にできない案外優しいイーグルさんに萌え
そのうちガングロの変な子供がまた突撃しに行くかもしれません遊んであげてね!
それにしてもメサ様パパラッチ大杉でさぞ鬱陶しい事でしょうw
いっそみんなでファンクラブ作って堂々と追っかけすればいいと思います
503
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/02(月) 23:31:36
>>500
小ダフネさん、意外と慎重派!
グレンさんもメサさまもかっけっす、しっかしメサ様乙ww
アルシエルさんは何を植えてたんだろう、キュウリかゴーヤかな?
小ディオスさんは騎馬戦で大将でもやってればよいです
504
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/02(月) 23:38:48
>>500
1-710です、素敵なSSをUPしてくださってありがとうございます!(以下、ちょい長文レス注意!)
グレンさんとメサ、小さい子達とイーグルさんのそれぞれのパートで楽しめて美味しさ増し増しですww
メサさんが本当に彼らしくてw18歳らしくてw本当にグッときましたw
それに相対するグレンさんの大人カッコイイこと!!!またイーグルさんの漢っぽさにも惚れました!!
加えて、イーグルさん、場所をわきまえない彼等を大人の余裕で見逃してくれて本当にありがとうw
それから、壊れた通信機器の代金はアル経由でウィルあてに請求してやってください
きっとウィルがメサに小言を言いに行くついでに渡しつつ、本人あてに請求するかと思われますw
「でき得る限り、君単独での相手との接触を避けろと言った筈だが。
君が勝手に動くと君等を此方で留保している期間がますます稼げなくなる」とかねw
あと、補足事項につきましてもうちの子等が絡む辺りは、そんな感じです!ということで、頷きながら拝読しましたw
きっと、ヘンリーなんかもフィクス社の皆様と同じように、遅ればせながらウィルからの基本情報の提供を受けてい
る筈なんですが、こちらも、メサさんのスペックの詳細データが取れないもんかね、と常日頃から思案している筈だ
ったりしますw(まあ、そんな折に、ヘンリーVSメサなんてネタが入るわけですがw)
なんて、これから先の展開も色々と想像できて、大変楽しみになるSSをありがとうございました!重ねての感謝を!
505
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/08(日) 22:50:09
1-510ですSS読んでもらえて嬉しいです感想もありがとうございました!
>>502
ガングロたん大歓迎ですいつでも突撃してやってくださいませ!
イーグルはツンデレですがシンたん怒らないであげてね…
>>503
SS書き始めた時は多分夏野菜の植え時でした…牧先生何植えるんだろう
子ダフネは子ディオスがメサイアメサイアなのがオモンナイだけと思われます
>>504
メサ様のアイデンティティとしてチート性能とアルシエルさん愛を書きたかった結果、
メサ様には大変鬱陶しい思いをさせてしまいましたこと、改めてお詫びを…
壊れた通信機器は貴重な資料として解析&保管かと(ストーカーの発想)
グレンはウィル様から情報もらってメサ様とお喋り出来たとしてもウィル様には
「いやーフラれちゃったよ(笑)」くらいしか報告しない恩知らずだと思います…
詳しくはメサ様から聞いてね!
メサ様は自分の情報ホイホイ流してくれちゃうウィル様に小言返ししても良いと思うよ!
メサ様ファンクラブ出来たら事務局はウィル様お願いしますwww
そして今回のSSはIF的な二次創作として正史にならなくて全然大丈夫ですので
また今後ともよろしくお願いいたしますmm
506
:
設定スレ 1-036
:2014/06/14(土) 04:17:49
1-710です
前回の絵茶会で少しご相談をさせていただいておりました
ウィルさん視点のSSをようやくまとめ終えましたので投下しにまいりました
当初予告よりも短めで 1-091様の奥村さん×透さん←ウィルさん?な感じのSSなので
取扱要注意!な感じです
以下、いつものとおり属性表記の後にSSの投下です
よろしかったらどうぞ
507
:
−CROSS OVER ON A DIFFERENT DAY−情景−
:2014/06/14(土) 04:20:47
本スレ1-710 です
本スレ1-091様 の お子様(本スレ 1-091) とうちの子(設定スレ 1-036)の
スピンオフな二次SSを仕上げましたので、投下します 以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・久し振りにウィル一人称
・ストーリーはちょい短めで、エロなし、当て馬注意!
・登場キャラクターは、ウィル、透さん、奥村さんです
・でも、SS本文中に奥村さんの名前の記述はありません…
・相変わらずのご都合主義的なストーリー運び?にもご注意!
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
こんな感じですが、よろしかったらどうぞ
508
:
−CROSS OVER ON A DIFFERENT DAY−情景− 1/3
:2014/06/14(土) 04:22:44
視線の先に見覚えのある、赤い髪が映った。
彼はその職業にしては小柄な人だから――すぐに解った。
此方の視線の先に映った、その人は警視庁所属の巡査部長、古瀬透氏だ。
今の此方の仕事柄、彼とそう関わりがあるわけではないのだが、あの警察官らしからぬ緋
色の髪と何処となく艶めしかい容姿は一度目にすればそうは忘れられるものではない。
現在、俺は欧州連合日本国総領事 事務次官補 第一秘書官補などという、それらしい名称
の役割の任に就いている。
その所為もあって、時折ではあるが、俺は政府関係者等の視察等のコーディネートを任さ
れる事があるのだ。
俺が最初に彼――古瀬透氏に逢ったのも、警視庁側の視察受け入れ担当の補佐役として彼
の名前が挙がっていたからだ。
その頃、彼は大きな事件の解決に貢献した代償として深手を負い、暫く療養した後に現場
復帰した直後だったのだと、周囲からは聞いていた。
彼には警視庁側のコーディネーターの補佐役という名目で、あまり負荷のかからない、要
は端的に言えば、実質的な業務はほぼ無いに等しい役割が充てられていようだった。
509
:
−CROSS OVER ON A DIFFERENT DAY−情景− 2/3
:2014/06/14(土) 04:24:11
そんな紅い髪と巡査部長らしからぬ雰囲気を持つ彼には、初めのうちこそ様々な面で驚か
される事が多かったのだが。
それでも、彼はその見た目に依らず、直感力に優れ、なおかつ現状認識力にも秀でていた
し、理知的な一面をも持つ人間だった。
一方で、場合によっては、思いきった行動に移るのだろうな、と思わせる潔さもあった。
ともかく、幾つかの面で、正反対にも思える、少し不思議な雰囲気を併せ持つ人であった
事を今更ながらに思い出した。
その彼は、今、俺の視線の先を、約、100m程先を通りすぎてゆく。
彼は、上背のある目許が涼しげな顔立ちの男と連れだって歩いていた。
一緒に連れだって歩いている男の方の背丈は、180cm位はあるだろうか。
此方の相手の男の方は、今、この場で目にする限りでは、紅い髪の彼とは対照的に、真面
目を絵に描いたような好青年といった人物のように思えた。
彼等の事をそれほど真剣に見ていたという訳ではない。
それでも、彼等が連れ立って歩く、その様子から、恐らくは、互いに大切に想い合う関係
に至った仲のようだという事くらいは判る。
またそれは、紅い髪の彼――古瀬透氏が見せる穏やかな表情を見れば、一目了然のように
も思えた。
510
:
−CROSS OVER ON A DIFFERENT DAY−情景− 3/3
:2014/06/14(土) 04:26:04
――どうりであの時……。
ただ、身体的な要因にのみ起因するのであろうと思われる類の反応だけが良かった筈だ。
貴方は、多分、あの時からもう既に、心此処に在らず、といった心境だったのだろうから。
彼の姿を目に留めていた時間は決して長い時間ではなかったが、僅かな合間に、俺は何故かそんな事を思慮していた。
それと同時に、俺は貴方が頬杖を付きながら此処ではない何処かを見つめているかのよう
に視線を廻らせていた時の様子を思い出した。
あんな風に何処か虚ろでありながらも、その一方で澄みきった高潔さを併せもつかのよう
な視線を見せる、従前の貴方も充分に魅力的で素敵でしたけれど。
それでも、今の貴方の方が、より更に素敵に見えますよ。
どうかお幸せに。貴方の毎日がこれからも平穏でありますように――。
柄にもなく、俺がそんな思考を重ねがら、その場を通り過ぎようとした瞬間、ほんの僅か
な合間ではあるが、不意に彼と視線が重なった気がしたのだ。
彼は俺に向かって、少し照れくさそうに、僅かながらも微笑みを浮かべていたかのように
も思えた。まあ、それも此方の錯覚かもしれないが。
ただ、その彼の表情に引っ張られるように、此方側の心の内にも何処ともなく、温かみに
満ちた感情が届いた。
そんな一瞬の間を経た後に、彼も、俺も、互いにその場に足を止める事なく、ただ、普段
と同じように、何事も無かったかのように、通り過ぎていく。
――どうかお幸せに。
今、この場を通り過ぎてゆく僅かな合間に、再び彼の事に思考を廻らせながら、俺はその
場を後にした。
【END】
511
:
−CROSS OVER ON A DIFFERENT DAY−情景−
:2014/06/14(土) 04:30:51
−投下終了−(SS属性表記と本編等々のタグ→
>>506-509
)
お読みいただきありがとうございました!
透さんと奥村さんのお二人がこれからもずっとお幸せでありますように!との勢いだけで
書きましたw
またウィルさんが相変わらず年下のくせに小生意気で大変恐縮ですが、ご容赦ください
ウィルさんの個人の方も、もう少し色々と優柔不断?な部分がが軌道修正できるときっか
けになってくれると良いんですけれどもw
512
:
−CROSS OVER ON A DIFFERENT DAY−情景−
:2014/06/14(土) 04:34:26
OH!タグの表記を間違えた!
正しくは → SS属性表記と本編等々のタグ→
>>506-512
です
大変恐縮ですがどうぞよろしくお取り計らいくださいませ
513
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/15(日) 23:39:45
>>506-512
乙です
珍しく?ちょっと柔らかい雰囲気のウィル様が新鮮でした!
バン○ランとか言ってつい遊んでしまう彼ですが、やはり本来のお姿はかっこいいと思います
古瀬さんと奥村さんのお幸せもお祈りしてます
514
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/16(月) 22:42:47
>>506-512
幸せそうな二人をありがとうございます
透さんはきっと、ウィルさまを最後に男漁りを止めたんだと思います!
ウィルさまもはようたいせつなただひとりをだね……
515
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/18(水) 23:13:15
>>513-514
1-710です
微妙な心持ちのウィルさん視点による拙いSSへのレスありがとうございました!
透さんと奥村さんには本当に本当に心から幸せになっていただきたいッ!!です!!
ウィルもいつかは大切な唯一人を愛せるようにりたいと思ってるはずなんですが、それが実際の
行動として反映されるまでには、まだまだ当分の期間が必要な気がしますw
まあでも、それまでの間も、これまでと同様に?大切な義弟達にはにしっかりと愛情を傾けてほ
しいと思っておりますw
516
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/27(金) 02:14:58
>>515
ここしばらく考えて悩んでいたことなのですが、
一介の警察官に過ぎない透さんが選出された理由が
ハニトラ要員とか夜の接待要員くらいしか思いつかない自分の脳が憎い!
517
:
オリキャラと名無しさん
:2014/06/27(金) 22:43:18
>>516
再びのレスありがとうです!そんなことないですよ!
ウィルは透さんのことを療養明けの冷やかし担当要員さんだと思ってたみたいです……って、あれ?
やっぱ、この人が視察行程組むのに関係ない事を話すから、セッティングが上手くいかない……とか
考えてたってことか!……相変わらず小生意気な!!wという感じな気がしますw
俺様目線満載で本当にごめんなさい!!でも、これからも引き続き構ってやってくださいませね!
518
:
オリキャラと名無しさん
:2014/08/28(木) 23:24:23
こんばんは、1-549です。お邪魔します。
うpろだにクロス版設定のSSを上げさせて頂きました
※今回クロス全然してません、次回に続きます
※BL成分もありません、のっけから女体の話です
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/181/1-549SS5.zip
よろしければ読んでやってください、用件のみで恐縮ですが失礼いたします。
519
:
オリキャラと名無しさん
:2014/08/28(木) 23:47:52
>>518
他所の組織さまに関する情報は捏造がいっぱいです。
ご容赦くださいm
520
:
オリキャラと名無しさん
:2014/08/30(土) 18:52:19
>>518-519
UP乙です!拝読しましたー!
ダニーさん、相変わらずの受難体質っぽいですねw
物語はこれから!とっいったところのようだと推察するので、今後が楽しみです!
おまけの方も楽しませていただきました!海!やっはいいよね!
521
:
オリキャラと名無しさん
:2014/08/31(日) 16:32:08
>>518
ダニーさんの日記第三弾きたあああヤッター!!
ご友人達のDT臭がハンパねぇ…大学生でその知識はまずいぞ君たち
そしてベルさん、そのダウンジングマシンとやら大丈夫ですか
90万あったらマンスリーマンションで暮らす事だって出来ますよ!(だがそれがいい)
謎の手の持ち主はやはりあの方なのか、祭り会場で何が起きるのか、続きがすごく楽しみです
生まれ変わりネタのキリアンさんは真剣に心配するレベル
522
:
オリキャラと名無しさん
:2014/09/02(火) 23:12:08
>>518
ダウジングマシンの優秀さワロタwww
シンさんとかもダウジングでマゾク探したら良いよ!
あと鳥博士そこそこ親切に対応してたっぽくてニヤニヤでしたあざます!
その辺のハト捕まえて「これ雛な、何か文句あっか?」とかやってないと良いのですがw
ダニーさん受難展開しか想像つきませんが頑張れ!続き楽しみにしてます!
そしてキリアンさんのキャラが明らかになるにつれて
ダニーさんにも目を覚ませと言ってあげるべきなんじゃないかと思いつつある今日この頃ですキリアンさん…
523
:
オリキャラと名無しさん
:2014/09/07(日) 22:54:38
>>520-522
お忙しい中、読んでくださりありがとうございました!
まとめ人様、wikiへの収録お世話になっておりますm
板の趣旨から遠ざかりっぱなしなので童貞はこの辺にしようと思います()
買った新品で、シンたんと一緒に公園内ダウンジングツアーに行きたいベルナルドでした
イーグルさんもっと夢のある回答してくださるんじゃないかこれでいいのかと不安でしたが、
暖かいお言葉ありがとうございますmm
ハトだったとしたら、もしかして公園のハト…
524
:
オリキャラと名無しさん
:2014/09/14(日) 07:09:04
>>518
遅ればせながら読みました
キリアンさんもダウジングで運命のひとをみつければいいんじゃないかな
ロッドもどきを貸してくれた人とか。
525
:
オリキャラと名無しさん
:2014/10/11(土) 05:21:33
1-091から、透さんの若い頃のお話とイラストのセットです
※初々しすぎて誰かわからないレベルですが、透さんです。どうしてああなった
※そんな描写は一切ありませんが、美容師さん×刑事さんです
※お相手は既婚者なので不倫注意
※エロあり
※お相手は傷フェチさんですが、主がそうでないのですごい適当です
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/185/%E5%82%B7%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%81.zip
526
:
オリキャラと名無しさん
:2014/10/13(月) 13:55:10
>>525
投下乙です!改めて拝読しました−!素敵なSSとイラストをありがとうでした!
初々しい透さんにまたも惚れました!!
透さんはいつも本当にきれいで優しくて……切ないですね
七生さんの大人の優しさにも惚れた!切なくてきれいなSSをありがとうw
527
:
オリキャラと名無しさん
:2014/10/13(月) 22:03:33
>>526
読んでくださってありがとうございます
七生さん渾身の優しさは指にゴムをはめるところです
そんな攻め様が世の中にどれだけいるだろうか(うちにはいない
528
:
オリキャラと名無しさん
:2014/10/13(月) 23:57:42
>>525
フェティッシュは性別をも超えるとな!
整った顔や体に対照的な部位があるというのは大変萌えます
赤い傷痕が痛々しいイラストもまた相変わらずお美しく…!
透さんは七生さんのおかげで怖い記憶を中和する事が出来そうですね!
そして今後しばらくは自由奔放に…w
髪やinmouが赤くなる過程も興味津々です
529
:
オリキャラと名無しさん
:2014/12/12(金) 20:06:55
1P4コマ紙芝居セットあげました
※エロなし
※依×幸、司×繊、上原×古瀬の3組です
※この師走にリア充なんてうちにはいませんでした、かわいそうに
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/192/%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%85%85%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84.zip
530
:
オリキャラと名無しさん
:2014/12/13(土) 20:51:38
>>529
壁ドンより床ドン
→今年の名台詞ナンバー1に決定
531
:
オリキャラと名無しさん
:2014/12/14(日) 19:57:43
>>529
色っぽーい線画がキレイ!
眼福でしたありがとうございます
ままならぬ恋心切ない…上原さんと古瀬さんはある意味充実してる…?
とりあえず司さんの応援してあげたくなるオーラすげーー超頑張れ!諦めたらあかんよ!
532
:
オリキャラと名無しさん
:2014/12/15(月) 23:00:54
>>529
何度も言ってる気がしますが、切なくて素敵できれいなエピソードをUP
してくださってありがとうです!正に眼福!
でもリア充切ないのもまたぜひ、そのうち!と重ねてお伝えしておくw
素敵な作品を拝見できて本当にうれしかったですww
533
:
オリキャラと名無しさん
:2014/12/16(火) 00:08:38
>>530-532
見てくださってありがとうございますmm
幸はいい思い出ができたし司も勢いで接吻できたしあとの二人も気持ちはいいだろうから、
このままでいいんだと思う!!!
534
:
オリキャラと名無しさん
:2015/01/18(日) 23:16:54
こんばんは、1-200です
昨日思いついたネタを勢いだけで文章にしてみました、完全にネタで本来ありえない話です
かるーい気分でお読みいただけると助かります
・設定スレ2-14のキャラ、シン視点
・1-91様、1-510様、1-549様、1-710様のキャラを拝借致しました
・ニセモノ感プンプン
・続きそうですが、この先の展開は全く考えていないので、いつ書くか分かりません
・エロもバイオレンスもないゆるゆる話
・繰り返しますが、本来ありえない話です
次からです
535
:
休戦閑話(1) 1/2
:2015/01/18(日) 23:20:01
僕は今、新幹線に乗っている。もうすぐ出発時間だ。
今日はみんなと新幹線に乗って、ちょっと遠くまで遊びに行くのだ。
行き先はナントカ花鳥園という、鳥がいっぱいいるテーマパーク。ワシやタカやフクロウ、他にもエミューとか、
とにかく鳥がいっぱいいて、触る事もできるらしい!
なんでそうなったのかはあんまり覚えてない。僕がシルヴィアに「猛禽カフェに行きたい」と言ったら話が広がって、
どうせならいっぱい鳥がいる所にみんなで行こう!ってなった気がする。
メンバーは僕とシルヴィアの他に、僕の同級生のディオスとダフネ、シルヴィアの友達のアルシエル。
他には、違う小学校のダニーっていう子と、その兄貴(だと思う、こっちはほぼ大人だし)のキリアンっていう人、
あとはホゴシャとして牧医院の医者のおじさん。
ダニーとキリアンの事は僕は知らないけど、おじさんの知り合いらしくて、人数は多い方がいいという事で来る事になった。
おじさんの家のイソーロー、U01と零は、掃除とか色々やる事があって留守番だってさ。
「お前らあんまり騒ぐなよ。他の人に迷惑だからな。騒いだら次の駅で降ろすからな」
持ってきたポテトチップスとチョコレートを僕やディオス達に配りながら、おじさんが言う。
「飲み物も欲しいですわね、ディオス様。庶民のお菓子は味付けが極端ですから」
「うむ、そうだなダフネ」
「…あとで車内販売で買ってやる」
ダニーとキリアンは、スマホを見ながら何か話し合っている。
「静岡が舞台になってるやつは…」
「『ち○ま○子ちゃん?』」
「あー…w」
「『い○か○っ!』もそうだし、『苺○し○ろ』もそうだし」
「あー」
ダニーとキリアンの会話は、僕にはよく分からない事だらけだ。
536
:
休戦閑話(1) 2/2
:2015/01/18(日) 23:21:45
そうこうしているうちに発車時刻となり、いよいよ新幹線は目的地に向かって動き出した。
新幹線に乗るのは初めてだ。僕の国には新幹線は走っていないし、そもそも移動は車か輸送機が多いから、
乗る機会なんて無かった。
「すごい!ぜんぜん揺れないねシルヴィア!」
「そうだね」
「新幹線ってお菓子とかアイスクリーム売りに来るんでしょ?買っていい?」
「いいよ。でもまず先生がくれたお菓子から食べちゃおうか」
窓際に座った僕の隣はもちろんシルヴィアだ。座席に乗ろうとした僕に、靴は脱がないと駄目だと教えてくれた。
「ねぇねぇ、この窓開かないの?」
「新幹線の窓は開かないんだよ。あ、叩いちゃダメだよ」
僕が軽く窓を叩き始めたその時、後ろから急に大きい声がした。
「おいコラガキ!シルヴィアを困らせるなよ!」
…ああそうだった。エイシアも来てるんだった。おまえはいらないのに。
僕の後ろの席に陣取っている。見張ってるつもりなんだろう。
その隣では、アルシエルがちょっと恥ずかしそうに静かにしようよと促している。
「やっぱりグリーン車に比べて乗り心地はいまいちですわね、ディオス様」
「うむ、そうだなダフネ」
「あ、『シ○○ト!』は丁度掛川だ。行く?聖地」
「あー…いいや」
「これだから常識の無いガキは…暁の翼はどういう教育をしてるんだ!?」
「あ、エイシアさんほら、車内販売来たよ!アイス食べたくない?」
「…すみませんビールを。あと…オレンジジュースとコーラと…」
新幹線は目的地に向かってどんどん進んで行く。
(続く…かもしれない)
537
:
オリキャラと名無しさん
:2015/01/20(火) 23:26:36
>>534-536
投下乙です!こちらにも可愛くて楽しいSSが!!(以下、ちょい長文レス注意!)
きゃいきゃいしているお子様方がとてもかわいい−!!この後、
「あ、アーシェ、ほら、口のところに少し付いてる。こっちのシャーベットも食べる?」
「うん、エイシアさんありがとう」
(……ん?……なんか後ろの二人……結構仲良さそうな気がする……ちょっと気になる……かも……)
「シルヴィア、このアイス美味しい!」
「うん、そうだね、美味しいね」
(……でも、僕はシンと仲良くできてるし。アーシェも楽しそうだし、これはこれでいいのかな)
とかw1-710の勝手な続き妄想も捗りまして、とても楽しませていただきましたw
勝手な妄想の更なる続きな感じで大変恐縮ですが、このままだと、アルシエルさんは、お家に
帰ってから、メサさんからいつも以上に更に濃厚な抱擁を施される事になる気もしますw
そしてエイシアさんの今後もちょっと心配になってきましたw
ともかく、続き展開が色々と楽しそうで、素敵なエピソードをありがとうございました!
538
:
オリキャラと名無しさん
:2015/01/21(水) 21:35:50
>>534-537
投下乙です!修学旅行気分で楽しそうだなぁ
新幹線で大所帯がワイワイいいですね!牧先生は引率大変そう…w
エイシアさんの食べかけのシャーベット……間接キス!
キリアンとダニーは車窓も見ずにずーっとスマホいじってそうです
539
:
オリキャラと名無しさん
:2015/01/24(土) 22:15:31
>>534-537
投下乙です、相変わらずシンたん素直な子で和むーかわいい!
しかしシルヴィアさんと2人きりデートじゃなくて良かったのかね?んん?
お世話係の牧先生とお子様枠にカウントされたダニーさん乙!
どうかうちの可愛げなしワガママっ子の小コンビの面倒みてやってください
グダグダ文句言いつつ内心では駄菓子ウマウマしてることと思いますw
気が向かれたら続きをぜひ!皆で平穏も素敵じゃないですか…
540
:
オリキャラと名無しさん
:2015/01/25(日) 01:00:01
>>534-536
なんとか花鳥園行ってからも大変そうで和みましたwwぜひ続きを……
うちの先生も出していただいてありがとうございます、引率しながら振り回されるがいい
キリアンさん&ダニーさんもディオスさん&ダフネさんもマイペースにわが道を行きそうだし、
エイシアさんはシンさんにケンカふっかけてそうだし、しーさまとアルシエルさんも大変そうですねww
541
:
オリキャラと名無しさん
:2015/01/25(日) 22:45:48
1-200です
あんな短いものにもご丁寧なレスをいただいてありがとうございます
しーさま子供のお守りさせてごめんなさいごめんあs
ダニーさんも小学生扱いして以下略
ディオス様とダフネ様はこんな文句ばかりじゃなくてもっと素直な子達かもしれません
先生は頑張って引率お願いします…
9人中成人は3人いて小学生は3人だけなのに、この不安感はなんなのでしょうか
あんまり面白いオチにはできないかもですが、そのうち続きを投下します
542
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/06(金) 01:01:58
こんばんは、1-200です
2月に入ってしまいましたが、アップローダーにお年賀イラストをアップしました
圧縮してありますが少々重いです、すみません
似なかった皆様もすみません…
543
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/06(金) 22:57:21
>>542
UP乙です!拝見しました−! 雰囲気が全く違うけど、どちらのイラストもいいですね!
アレス様、ルー様の元設定版も大好きなので嬉しいw
もうひとつの方は、新年早々にわいわい賑やかに過ごしてそうな感じに和みましたw
うちの子等は
「なに? 新年早々、オフにしてはちょい硬めな雰囲気のジャケットとか着て何処に行くんだよ」
「何処って……牧先生の所だけど」
「えっ、どうしてウィルだけで行くんだ!」
「いや、お世話になった方への新年の挨拶として出向くだけだから」
「そういや、お年玉とか……」
「あるわけないだろ」
「ちっ」
「何か言ったか」
「いや何も」
なんて遣り取りを繰り広げていそうですw 今年もどうぞよろしくお願いしますw
544
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/08(日) 06:48:49
>>542
ありがとうございます
あかさまもるーさまもかっこいいひとたちだたんだということを再確認しました
やっぱり羽はいい
545
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/09(月) 00:37:49
>>543-544
見ていただいてありがとうございます
どこの家なんだよとか、パースとか、組み合わせが謎とか、にてねーとか、
色々ありますが皆様の優しさに感謝
あとwikiに収録してくれた方にお礼申し上げます
ありがとうございました
546
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/11(水) 21:05:20
こんばんは1-549です、
大分前のクロスSSの続きをろだに上げました
ゆるーくお読みいただけると幸いですm
!注意!
・他所の子のニセモノ臭注意、クロス部分の文字数は半分も無い、モブ多し
・本物のダフネちゃんディオス君はもっと可愛い
・まだ続く
あとSSと全然関係が無い落書きも入ってますm
547
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/13(金) 04:25:33
>>546
いただきました!
と、とりあえず、冬もこダニーさんの殺人的なかわいらしさが……(*´д`)
548
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/13(金) 04:28:49
1-091の上原さん×透さんのセーラー服プレイ後の4コマあげました
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/204/%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%81%A8%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%9C%8D%E3%81%A8%E3%83%8F%E3%83%A1%E6%92%AE%E3%82%8A.jpg
※エロなし
※ハメ撮り
※セーラー服
549
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/14(土) 23:01:04
>>546
、
>>548
今晩は1-710です
お二人ともUP乙でございます!拝見しましたー!
素敵な作品をありがとうございます!
感想についてはまた別途、レスさせてくださいませ!
取り急ぎ、御礼まで
550
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/16(月) 01:58:07
>>546
乙です!相変わらずこのシリーズは楽しいw
レダ様が働いておられる!ディオス様ダフネ様かわいい!ベルさん自分の想像以上ににおいそう…w
ベルさん、もしかして腕の真相を知った上でリコ様にふっかけてる?本当に超合金ロボだと思ってたら
自分で持ってるか別のところに売りそうな気がします…もしそうなら結構クセ者ですね
そしてグラサン男はその出で立ちでタピオカマンゴーミルクをチューチューするのかとw(※します)
更にオマケのイラストまで!ダニーたんが可愛すぎてキリアンさん下手すりゃ事案発生です気をつけて
今後どんな騒ぎに発展してしまうのか、楽しみにしつつのんびりとお待ちしております!
>>548
こちらも乙です!(自由に使うスレ投下の作品と合わせてのレスとなります)
最近91様のイラストが沢山拝めて嬉しいです、しかも漫画形式で!
奥村さんは鉄道会社に何を講義しに行くんでしょうか、交通安全教室とかでしょうか
お顔キラキラさせちゃって…w電車の運転士とか目指さなかったのかなw
上原さんの肩に顎のせて画面見てる古瀬さんかわいいと思います、あと最後のコマの表情もw
こういう何気ない仕草は重要な萌えポイント
たくさん作品来ててよい週末でした明日からがんばろう
551
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/17(火) 01:45:22
>>550
ありがとうございます
透さんは、上原さんには若干優しい気がします(本人は多分無意識)
奥村さんは、鉄道にはまる前に警察官に目覚めたのでしょう、きっと!
ついでに、旭と幸の1P8コマ漫画あげました
4コマに収めきれませんでした、無念
旭はとことんクズで幸はとことんバカです
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/205/%E3%82%AF%E3%82%BA%E3%81%A8%E3%83%90%E3%82%AB.jpg
※クズとバカ
※モブ姦
※愛なし
※エロあり
552
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/17(火) 22:25:37
早速ですが、感想レスを置いていきます
皆様、本当にありがとうございます!!(以下、結構な?長文レスです!ご注意を!!)
>>546
ダニーさんの日記の続き!お待ちしておりました!!
何やら、あの人だろうと思しき方々が登場されていて楽しいww
そして情報の出処は、かわいいあの方でしたか……
牧医院近くできゃいきゃいやってる子達から仕入れた情報なのでしょうか?w
皆様のこれからの動向もとても楽しみです
同じく、のんびり、まったり続きをお待ちしております!
そして、リコ様の龍人化後のイラストのUPもありがとうございました!!
獣化形態のリコ様もまた神秘的な雰囲気があって美しいですな!
こういう神獣っぽい感じがする方がたまらなく好きですww
良いものを拝見させていただきました!心より感謝です!
>>548
、
>>551
上原さんと透さんは、相変わらずの大人感漂う余裕の雰囲気が良いですねーw
透さんの相変わらずの懐の深さにも惚れました!
でも、透さん、やっぱり自分の事も大切にしてくださいね!透さんは美人さんだよ!!と申し上げておく!
そして、幸さんの方も…相変わらず切ない…そしてエロいw
でも拝見していると、こんな風に心を傾けてくれている人を好きになれない旭さんの方も切ないなーと思って
しましました…が、幸さんの身体に痕が残る傷を付けたらあかんよ!
幸さんは旭さんの大事な手駒の1つでしょうに!!って何か違うかw
でもって、幸さんは幸さんで、旭さんから付けられた傷を「これは旭が付けてくれたものだから…」とか
喜んで?受け入れてしまうんでしょうか……二人して墜ちていく未来しか想像できんところがまた切ないです
あと、全く関係ない気もしますが、アルシエルさんが幸さんの報われない様を目にしたら、きっと泣くwのでw
メサさんは、アルシエルさんを幸さんにはあまり会わせたくないようですw
過保護だなwでも、二人が会ったら(幸さんが酷く扱われてる様を感じ取れる場面に遭遇してしまったら)、
色々と面白そうだなwなどと、妄想が弾みましたw
ともかく、美しいイラストと共に拝読できて幸せでした!ありがとうございましたmm
553
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/22(日) 19:47:42
>>547
,550,552
SSとラクガキ見ていただいてありがとうございました!
今後もゆっくりペースですが続きますのでよろしくお願いいたしますm
キリアンとダニーは一緒にお出かけ中親子に間違えられます
>>548
,551
旭さんイケメンでヤバいこれは惚れる…!でも反省すべし(しなさそう)
幸さんは旭さんのことよっぽど大好きなのね(´;ω;`)
上原さんの眼鏡とかサラサラ前髪とか、
透さんのタバコ持ったまま回した腕の骨ばってるとことか一コマ一コマがエロくてご馳走様でした
554
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/22(日) 22:14:53
>>551
旭さんモデル級のイケメンですな!これでは皆大抵の事は許してしまいそう
考えてみればこんなイケメンに尽くせる機会なんて誰にでもあるもんじゃない
これが幸さんにとっての幸せならば良しとしましょう!
>>550
自己レスです
勝手にアレはあの方でコレはあの人だろう…と信じこみナチュラルに感想に書いてしまいました…
ネタバレしてたらごめんなさい、でも予想と逆だったら面白いなw
555
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/26(木) 18:05:59
>>552-554
読んでくださってありがとうございますmm
ちょっとかわいそうになったので、続きの4コマを描きました
※事後
※モブ
※幸の説明のところに「嘘でも好きと言ってくれるのがすごく嬉しい」という一文を見つけて消したくなりました。
ま、いいやww
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/207/%E8%A9%B0%E3%82%81%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B.zip
ついでに繊さんと牧さんの初めてのご挨拶も同封しました
※エロなし
※先生が3歳頃の思い出話
556
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/27(金) 00:56:07
>>555
UP乙です!拝見させていてだきました!
感想はまた後ほど…
取り急ぎ御礼まで!
557
:
オリキャラと名無しさん
:2015/02/28(土) 23:26:50
>>555
改めまして、拝見させていただきました!UP乙です!
全く系統は違うけど、どちらのお話も切ないですね
幸さんの方は、3コマ目の台詞にグッときました
そんな事をヘンリーの前で言ったら本気に…ならないかw
幸さん、ごめんね
でもちょっとは労わってくれると思うwのでw
せいぜいヘンリーを上手に使ってやってくださいませ!
あと牧先生と繊様の方も切ないですね
牧先生がご幼小の頃に繊様が置かれていた立場とか
今も傷を負うと痛いのは変わらないわけで…とか考えると心が痛みます
けど、根底にあるお二人の信頼感に惹かれました!
お二人にも幸せになってほしいなぁ…と願うばかりです
またも素敵な作品をありがとうございました!
558
:
オリキャラと名無しさん
:2015/03/01(日) 22:20:16
>>555
幸さんセツナス…もうここまで来ると言葉が見つかりません;;
いつか彼に本当の良いパートナーが現れる日まで、湊さんが頑張ってくれる事を祈るのみです…
先生と繊様は、今でこそ先生が保護者(衣食住を提供)しているように見えますが、
こんな時代もあったんですよね
お二人の絆の歴史が垣間見れる良いエピソードでした、彼らの平穏がどうか少しでも長く続きますように
559
:
オリキャラと名無しさん
:2015/03/08(日) 19:43:40
>>555
投下乙です!
幸さんは一方通行の愛でもご本人がブレねぇのでいい気がしてきました…
心配してくれてる今回のお相手さんが多少幸せにしてくれたりしないのだろーか…><
牧先生と繊さまはこのままずっと穏やかにウトウトして頂きたいものですたまらん
色んな事情を乗り越えたお二人の家族のような恋人のような関係にキュンキュンします、ご馳走様でした!
560
:
オリキャラと名無しさん
:2015/03/15(日) 23:17:05
1-549と、設定スレ2-044の落書き数点あげました
※全年齢エロなし
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/208/549-5.zip
内訳
・隣に座ってるベルナルドがよりかかって寝始めたので起こさんといてやろうとじっとしてたら自分も眠いリコ
イチャイチャはこれが限度でした
・リコの表情いろいろ
・鰹節泥棒を捕獲したダニー
561
:
オリキャラと名無しさん
:2015/03/16(月) 01:23:02
>>560
寄り添ってうたた寝するお二人も、ダニーさんに捕獲されたぬこナルドさんも、
照れ顔のリコ様もみんなかわいい!
サラっと描かれた感じですが、センスのよさが滲み出ていてほんと見てて楽しいです
色々な表情とか、何気ない日常のひとコマとか、設定集的なラフ絵見るの大好きなので
気が向きましたらぜひ他キャラも!
562
:
オリキャラと名無しさん
:2015/03/31(火) 23:06:07
>>560
いただきました
リコさまのデレはいつどこで拝めますか!!!!!?!!
563
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/04(土) 21:36:13
豊作遅ればせながら堪能させて頂きありがたやありがたや
改めましてラブとは良いものですなそれがたとえ一方通行のものであってもまりません
>>242
くっそ亀ですがウチのイーグルとシエン描いて頂いたことに御礼させて頂きたく
隣に座ってるだけでウィル様とイーグルの妄想してしまったくらい萌えましたwwww(ウィル様すみません)
シエンのウザさもありのままそのもの表現して頂けて嬉しいです本当にありがとうございました!
>>546
こちらもくっそ亀ですが御礼させてください書いてくださってありがとうございます!
小ディオス小ダフネが二人がらぶらぶ可愛いのは勿論のこと、リコさんとベルさんの気心知れてるのか知れてないのか
微妙な関係に無性にキュンキュンしました
続きを…ご無理のない範囲で続きを是非お願い致します!
そしてリアリストでありつつ良い子なダニーさんに幸あれ!芝ニャンの中のヒトも頑張れ・・・!
564
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/04(土) 23:33:51
>>560
同じくえらく亀ですが、拝見いたしました-!投下乙でございます!
リコ様の笑顔がまぶしい!そして照れた表情もとても愛らしくていらっしゃる!!
むすっとした表情も可愛いですね、いじめたくなるwなるw
レダさまがストーカー化……するわけが良く判ったような気がしますw
ベルさんとリコさんの穏やかな様子も微笑ましくて良いですな!こういうの憧れるw
そしてやっぱりもふもふはかわゆすw
これならちょっとオイタをされてもゆるされちゃうかもですね
素敵なイラストが拝見できてしあわせでした!どうもありがとうです!
565
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/04(土) 23:35:03
そして連レス&横レス?ごめんなさい
>>563
おかえりなさいませー!感想レスを拝見して嬉しくなってしまいました!
またご都合かつきましたら、ご無理のない範囲でぜひご参加くださいませ!
イーグルさんとウィルがお酒を酌みかわしつつ何を話してるのか…なんて妄想すると確かに萌えますねw
はたまた、牧先生も交えて3人でgdgd話しをしてるんでしょうか?w
またいつか、飲み談義の中の彼等の事もお話できるのを楽しみにしております-!
566
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/10(金) 22:48:53
遅まきながら皆様DLありがとうございましたmまとめ人様お世話になっております
クロスじゃない方のリコはベルナルドに大体いつもデレデレです、クロスの方も仲はそこまで悪くないです
SSもお読みくださりありがとうございます、
ディオス君ダフネちゃんを生意気にしてスミマセンと思いつつでも楽しかったですえへへ
着ぐるみの中の人も頑張っていきます
また落書き二点あげました
※海に行ったリコとベルナルド
※ダニーにエプロンを着せたかっただけ
※エロは一切ございません
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/209/549-6.zip
567
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/13(月) 00:12:07
>>566
ダニーさんのエプロンwwwやっぱり起されてるのはキリアンさんですよねそうに決めた
リコ様とベルさんはフル装備ですごく楽しみにしてたんですねわかります
ポップな色使いがかわいい!
568
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/13(月) 02:06:49
>>566
ダニーさんのエプロンがどこで売られていたのか……
そして、ベルナルドさんはクラゲに刺されるのだろうか……
569
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/13(月) 22:17:13
>>567
、
>>568
拙いイラストにお目通し頂きありがとうございますm
ダニー「ア●ゾンの『あなたへのオススメ』に出てたから、あっこれカワイイーと思って買っちゃった」
ベルナルド「結局もう二人してヤケクソ気味に奇声を上げながら海にダイブして刺されまくったよ」
570
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/13(月) 23:20:22
>>566
UP乙です!拝見しました!そしてまたも亀レスで申し訳ない
ダニーさんとキリアンさんの方は、この後の朝食?の様子も気になりますですw
果たしてどんなメニューなんでしょうか??w
そして、リコ様、ベルさんの方は、その後、獲物?を獲得されたのか??とかも気になるところですなw
いつもながら、かわいいイラストに癒されましたww
投下して下さって感謝です!
571
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/22(水) 04:39:53
4年がかりか5年がかりでようやくでかしたお花見SS置いていきます。
※1-866の先生と京さん・繊さんと先生のお母さん・京さんとお母さん・先生一家の世間話です。
※801成分といえるのは、やまもおちもいみもないところだけです。
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/212/%E5%BD%BC%E3%81%AB%E3%81%AF%E6%A1%9C%E3%81%8C%E3%82%88%E3%81%8F%E4%BC%BC%E5%90%88%E3%81%86.txt
572
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/23(木) 23:42:44
>>571
UP乙です!拝読しましたー!
先生のお母様、可愛くて素敵な方ですねw
あと京様、相変わらず立ちい振舞いが美しくて?? 良いですねー!こういう人好きだw
そして、現在の微笑ましい?3人暮らしの様子にも癒されました!!
素敵なSSをありがとうでした!
また時間を見つけて、wikiへの収録もさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしく
お願いいたします!
573
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/26(日) 21:27:23
>>571
この季節に相応しい良い季節ネタでした!お花見=ドンチャンな自分の感性では書けないロマン…!
先生と京様のギスギス感もいい感じです
そしてやはり突っ込まずにはいられない、小遣い300円wでもおかげでお母様が買ってくれた綿菓子を
それと知らずに先生も食べたのですね、繊様がとりもつ縁ですなあ…
古参猫と新参小型犬な繊様と零さんも、なんだかんだで仲良く暮らしているようで安心
少し寂しく、でも最後にほんのりほのぼのさせていただきました
574
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/26(日) 21:29:45
こんばんは、1-200です連投失礼します
以前投下した小ネタSS(ありえないメンバーで遠足に行くやつ)の続きを持って参りました
※以前投下した「休戦閑話」の続き
※お借りしたキャラクターに意図的な改変は施しておりませんが、筆者の想像が多分に含まれます
※801成分、盛り上がり、オチなし
※ifですらない、ありえない話
※実在の場所をモデルにしていますが、あくまでもモデル
今回は多人数が絡む為、セリフが誰のものか判り難いです
なので投下したものとは別に、セリフの頭に名前を入れたバージョンをろだにアップしておきました
ttp://ux.getuploader.com/orimoe/download/214/%E4%BC%91%E6%88%A6%E9%96%91%E8%A9%B1%282%29.txt
もしよろしければそちらをどうぞ
それでは次からです
575
:
休戦閑話(2) 1/5
:2015/04/26(日) 21:30:55
「これで100円か。いい商売だよなあ」
「ちょ、このインコ、頭の毛がほとんど抜けてる!ハゲちゃってるよ」
「うわ、もしかして病気?!」
「いや…なんか毟られたみたいな?」
「あー。きっとインコにも順位があるんだろうな。ほらあそこでケンカしてるし。
底辺なんだろうなそいつ」
「大変だねぇ…」
色んなインコが放し飼いにされている広い温室。
ダニーとキリアンの兄弟が、頭や肩に沢山のインコを乗せてエサをあげている。
可愛いインコに囲まれているのに、会話の内容はなんだか微妙だ。
ひとつ百円の小さなカップには刻んだ果物が入っているけど、量が少ないのですぐになくなってしまう。
インコ達は人馴れしていて、びっくりする程図々しい。しまいにはカップごとエサを持っていかれて、
二人で素頓狂な声をあげている。
「臭い!くさいですわねディオス様!」
「うむ…」
「入ら、イテテ足踏むな!ないのか?」
「こんな野蛮な鳥の群れの中に入ったら、服が汚れてしまいますわ!」
ディオスとダフネは、エミュー牧場の柵の前で揃ってしかめ面だ。確かに結構くさい。
でも興味はあるみたいで、柵のまわりをウロウロしながら隙間から羽にさわったりしている。
二人に付き添っているおじさんだけが、柵の中に入ってエミューにエサをあげていた。
エミューは別に凶暴なわけじゃないけど、差し出されるエサを先を争って食べるから、
結果的にどつかれたり足を踏まれたりする。だからちょっと怖いのかしれない。
僕は全然平気だけどね!
576
:
休戦閑話(2) 2/5
:2015/04/26(日) 21:32:05
鳥ばかりを集めたこのテーマパークには、エミューやインコだけでなく白鳥やペリカンや…
とにかくいろんな鳥がいる。もちろん僕の大好きな猛禽もいる。
前に見たマゾクみたなでっかいのはいないけど。
「あ、キンケイだ。僕の羽にはこの鳥の遺伝子が入ってるんだよ。僕のがきれいだけど!」
「そうなんだ」
「っヘ〜」
「エイシア、おまえには言ってないよ!」
「あ、シン君見て見てミミズクだよ。可愛いね」
「…あれ?」
ケージが無い代わりに足を止まり木に繋がれた小さなその鳥は、僕らが目の前に来た途端に
明らかに様子が変わった。
「あはは、なんだこれー。細くなっちゃった!」
「…これもしかして、怖がってるんじゃない…?」
「うん…」
数秒前までふわふわだったのに、僕らが来た途端、きゅーっと羽毛をすぼめて棒のようになってしまった。
シルヴィアとアルシエルが顔を見合わせる。
一方エイシアは少し離れた所にいるメンフクロウに興味を持ったらしく、ミミズクの前を離れた。
「あ、もどった」
「かわいい!写真撮ろう」
僕らが来たら細くなって、エイシアが離れたら元に戻った。つまり、怖がらせていたのはエイシア。
そうだ、あいつヒョウだし!ネコは鳥の天敵だから、人間の姿をしてても鳥達には分かるんだ!
「エイシア、ここの鳥は食べちゃいけないんだぞ!」
「何だよ急に」
メンフクロウを興味深そうに眺めていたエイシアは、鬱陶しそうに眉をしかめる。
「鳥達がお前を怖がってるんだよ!あのミミズクとか!」
「はぁ?今までそんな事なかっただろ。こいつだって普通だし」
「寝てるんだから当たり前だろ!」
「じゃああれの他にどの鳥が怖がってたっていうんだよ」
「ペンギンは寄ってこなかったし、カモも騒いでた!」
「ペンギンはエサやりイベント中だったし、カモは元々うるさいだろ。適当な事言ってんなよ!」
「とにかく!ネコ科はネコカフェ行けー!」
「あー五月蝿い!お前こそここで世話してもらえ!」
「おーいお前ら、ケンカするなら帰るぞ」
おじさんとディオス達とダニー兄弟がやってきた。しょうがないからこの場は一旦引いてやる事にする。
577
:
休戦閑話(2) 3/5
:2015/04/26(日) 21:33:05
「えっ、ダニーって大学生なの?!?!」
「そうです…」
「俺と同じ、二十歳」
「年上だぞ、さんを付けろよ?」
花がいっぱい植えてある休憩所。キリアンと、それにダニーが缶入りのカクテルを開けている。
ダニーは大学二年生だった。確かに小二にしては少し大きい。キリアンとは兄弟ではなく同級生らしい。
二十歳というと、ヘンリーよりひとつ上だ。人間ってなんかすごい。
「僕もカクテル飲みたい!」
「ガキがそんなの飲んだら脳みそが溶けるぞ」
「ウソつくなよ!」
「溶けるという言い方は正確じゃないが…子供が酒を飲むと、せっかく育っている脳神経の細胞が
死んでしまう。そして脳の前頭葉という部分が縮んで、学習能力や記憶力が低下するんだ。
それでも飲むか?」
「…ジュースでいい」
「エイシア、お前も気をつけるんだぞ」
「う…ハイ」
エイシアはおじさんのいう事はよく聞く。いじめられたらこのおじさんに言おうっと。
「あ、シルヴィア!それなに?」
「ロールケーキだよ、みんなで食べよう」
買い物をしに行っていたシルヴィアとアルシエルが戻ってきた。
アルシエルは鉢植えの花を、シルヴィアは顔がかかれたロールケーキを持っている。
578
:
休戦閑話(2) 4/5
:2015/04/26(日) 21:34:03
「ふくろうロールケーキだって。はい」
「まあ、フクロウの顔ですのね。可愛らしいですわ!」
「うむ。だがダフネよ、そなたの方がずっと愛らしいぞ」
「ディオス様…!」
学校でもそうだけど、ディオスとダフネの二人はすごく仲がいい。同級生達はコドモだから
からかう奴もいるけど、二人は気にしない。ここにいる人達はみんな大人だから(エイシア以外)、
勿論二人をからかったりしないけど、キリアンだけが時々なんとも言えない顔をしている。ように見える。
「シュールだな」
「シュールだね」
「写真切り抜いて加工してスタンプでも作るか」
「絶対売れない」
「あ、でも結構うまい」
キリアンとダニーは、顔の形をしたケーキを見ても特に嬉しくないみたいだ。
「アルシエルは花を買ったのか」
「はい。この園で交配した珍しいお花らしいです。メサイアにお土産にと思って」
「新種?見せて見せて!」
「新種…とは違うと思うけど」
テーブルの下に置かれた花は、ここだけのものらしい。花にはあんまり興味が無いけど、新種なら別だ。
僕達バイオロイドは、色んな知識を蓄えなければならないのだ。
「おい、乱暴に扱うなよ!」
「乱暴じゃないよ!エイシアはいちいちうるさいよ!」
「きれいなお花ですわねディオス様!」
「うむ、だがダフネそなたの方が」
「においはどんなかな?」
「引っ張るなよ!」
「…気をつけた方がいいな」
「…はい」
「カバーかけといた方がいいかも…」
「箱の方がいいんじゃ」
おじさん達はちょっと心配しすぎだと思う。
579
:
休戦閑話(2) 5/5
:2015/04/26(日) 21:34:46
その後はバードショーでヘビクイワシとか見て、ペリカンに魚をあげて、フクロウと記念写真を撮った。
他の鳥ともいっぱい遊んだ。
最後にお土産屋で、みんなそれぞれ家で待ってる人の為にお土産を買う。
おじさんは蕎麦。キリアンとダニーはクッキーとワサビサイダー。アルシエルは鳥の羽のストラップを二つ。
ディオスはダフネの為にペンギンのぬいぐるみ。シルヴィアはエイシアと一緒に特産のお酒を見てた。
僕がお土産を買うのはもちろんヘンリーにだ。でも、ヘンリーは高くてかっこいいものが好きだから、
こういうのは嬉しくないかもしれない。
「そんな事ないと思うよ。お土産はね、その人の為にって選ぶ気持ちが大切なんだ。
ヘンリーさんも、それは分かってると思うよ」
シルヴィアがそう言ってくれたから、僕は小さな木彫りのミミズクを選んだ。
夕飯はおじさんがご馳走してくれた。
駅近くの回るスシ屋で、みんなでワイワイおスシを食べる。僕は初めてだ。
スシがコンベアに乗って運ばれてくるなんて面白すぎる!一体誰が考えたんだろう?
僕は玉子やエビやハンバーグ、全部で10皿食べた。
そして新幹線。
行きとは違って静かだ。みんな疲れたのか、眠ってしまったからだ。
おじさんとエイシアは起きてるけど、眠そうにしている。
僕はシルヴィアに寄りかかり、暗くなった窓の外を眺めた。僕も眠い。
こんな風に大勢で遊びに行ったのは、学校行事以外では初めてだった。
あっという間すぎて、夢みたいだった。このまま眠って目が覚めたらまたあの駅で、
またみんなと遊びに行けたらいいのに。
でももしかしたら、目が覚めたらいつものベッドの上なのかもしれない。
これは本当に夢だったのかもしれない。だってここにいる人達は本当は僕にとっては…。
僕にとっては…なんだっけ?眠くて頭が混乱している。いいや、もう寝ちゃおう。
考えるのは目が覚めてからにしよう。
隣のシルヴィアの体温があったかくて心地いい。
やらなくちゃいけない事があった気がするけど、今は忘れた事にして、僕は眠りについた。
【end】
580
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/26(日) 21:36:33
以上、おつきあい下さりありがとうございました(本文タグ
>>575-579
)
事件は起きませんでしたが、引率および9人分のお寿司代(推定2万円前後)を支払った先生、乙でした
ところで先生は行きの新幹線でビールを頼んでましたが、昼間から、それも保護者の立場にある時はなお更、
飲酒なんてしない気がします…ビ、ビールの1、2本くらいくらい飲酒に入らないよね!
その他にもキャラ崩壊起こしてたらすみません、特にエイシアさんすみません
○○はそんなこといわない、そんな行動しない等の苦情随時受付中
最後に駄文、回転寿司屋で食べた皿の数予想(シン以外は偏見と妄想による)
先生… 7皿+あら汁+ビール(大トロはきつくなってくるお年頃)
キリアンさん… 9皿(普段はもっと食べるけど大人として遠慮した)
ダニーさん… 7皿(見た目よりは入りそう)
エイシアさん… 10皿(本当はもうちょっといける)
シルヴィアさん… 6皿半+玉子焼きをシェア(アルシエルさんと1カンづつ交換したり)
アルシエルさん… 6皿半+玉子焼きをシェア(シルヴィアさんとこぼれイクラをシェアしたり)
ディオス様… 5皿(キラキラしてる高い皿ばかり)
ダフネ様… 4皿+プリン+果物(ゲタ付きの高い皿ばかり)
シン… 8皿+からあげ+ケーキ+こどもビール(テンションが上がって食べすぎるタイプ)
581
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/26(日) 22:21:19
自分の投下で流れてしまったのでお知らせ
>>571
でこんなアホネタではない素敵な作品が投下されています!
582
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/28(火) 02:40:21
>>575-579
続きありがとうございます!
言われるまで意識しなかった、ダニーさんがヘンリーさんより1歳年上だという事実にしばらくフリーズしてました
ちゃんと木w彫wりwのwミwミwズwクwを喜んで受け取って欲しいものです
寿司ネタもありがとうございます、一番多いエイシアさんwwでもディオスさんたちの方が結果お高いのかな……
つられて先生の食べた7皿の内訳妄想
エンガワ→エビ→赤貝→アナゴ→サーモン→イカ→ホタテ
多分他の人の皿状況を見ながらサイフと相談した結果が出るのだ思います
ついでに、571写真を撮りました
※人形注意
※桜吹雪はハメ込みです
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/215/%E3%81%8A%E8%8A%B1%E8%A6%8B-2.jpg
>>572
>>573
感想ありがとうございます
先生はあとで30万円くらいの黒織部の湯飲みをもらうのです
583
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/29(水) 23:33:25
お二方とも乙でございます!またも投下ラッシュで嬉しい流れに!!
早速ではありますが、以下、感想等々の御礼レス&1-200様のSSの派生ネタ?などのレスです
よろしかったら、どうぞお付き合いください(長文注意!申し訳ない…)
>>575-580
続きの投下ありがとうございます!色々と細かいネタ満載で楽しませていただきました!
シンさんはやはり?生来的にもエイシアさんの天敵になるんじゃないかという気もしますw
帰りの車内で二人でうとうとしている?シンさんとしーさんの様子を妄想したら萌えました
自分の隣でうとうとしているシンさんを見て、しーさんは、きっと一緒に来れてよかった…とか、思いつつ、
穏やかな笑顔を向けていたんじゃなかろうかと思いますw
しかしながら、引率の牧先生は本当にお疲れになったかと思いますwが、また何処かに連れて行って!
と、きゃいきゃいする子等の様子も目に浮かびますなw
先生、本当にごめんなさいwそして、これからもよろしくお願いしますw
>>582
拝見しました!3人の日常的な何気ない様子に癒されますw
そして、お花見?のお食事にも何故か生肉が添えられているのですよね…流石ですw
更にお部屋?が牧家の食卓?に模様替えされている!!この先に縁側と畑があるのですよねと
考えると、3人の都会の片隅?でのスローライフ?っぷりにますます和みましたw
あと、京様w先生へのお返しの仕方?が京様らしいですねwおいそれとは壊せないwものを贈るw
中々なご選択だと思いますwそんな京様が好きだw
* そしていきなりですが以下、1-200様のSS のうちの子等に関する派生ネタ?などをいくつかご紹介
よろしかったらどうぞ
*ヘンリーさんと木彫りのミミズク
→木彫りのミミズクは表面上は?満面の笑みで受け取ってくれるようですw
(内心、役に立たないものだよなー、何故コレを選んだのかよく解らないなーとか思ってるんでしょうけどw)
でもって、現在、意味もなく、ヘンリーさんのデスクPCの傍に置いてあるらしいですwええ、意味も無くw
*エイシアさんとお寿司
→彼曰く 「寿司は別腹」 だそうです
「鮪だろ、鯛とか、ヒラメとか……あ、アジとか鯖も好きだな」 と申しております
どうやら、貝とかウニとかそういうんでなくて、魚の方がお好みのご様子w
しかしまた、この様子だと帰った後の後日?またも暫くの間、日々の運動メニュー?が強化されそうですね…w
*エイシアさんとしーさんが買ったお土産
→どうやら、量より質!ということで、量が少なめながらお高い?日本酒を買い求めたようです
「あいつ(ウィル)にお土産を買うって、本当に苦労する(下手なものだと喜ばないから)」 と
エイシアさんが申しております
まあでも、そのお酒で、アルとウィルは二人で久方振りに二人で飲んだんですかねw
結果的には良かったようです
*アルシエルさんとメサさんとお土産
→ 鉢植えは彼らしく?、恐らく、他の人が購入を少々敬遠するような、小さくて花が少ないもの
(自分が買い求めないと、処分されてしまいそうなもの)なんじゃないでしょうかw
お家に帰って自分で一生懸命育てるつもりで、購入して帰った筈なんですが、
メサさんに渡す(見せる)ときに
「最近、(メサイアは僕が学校に行ってる間も)ずっと一人で寂しそうだから……これ……あ、違っ!
ぼ、僕が育てるつもりで買ってきたの! あ、でも、それじゃ、お土産にならな……」
とか、あたふたしてそうですw
羽根のストラップも二人でお揃いにしようとか思って買い求めたのに、
→ ……なんか、こういう羽根を別々に持ってると、メサイアとも離れ離れになっちゃう気がする……。
明確な理由なんてないのに、僕、何故、こんな事を思うんだろ……とか、しばし思案するw
→ でもって、メサイアに2つともあげる、とか言う → 何故?とか聞かれる → 素直に理由を話す
→ 結果、アルシエルさんの通学カバンに羽根のストラップが2つ付けられることにw
とかwお土産ネタでも相変わらずな感じの二人のようでしたw
以上、うちの子達の派生ネタでした!色々と楽しめる素敵なSSをありがとうでした!
しかしながら、wikiへの収録作業が滞っておりまして申し訳ない…
引き続き寛大な心をもって、もう少しお待ちいただけますと助かりますです…いやはや本当にごめんなさい
それはさておき、いつも素敵な作品をありがとうございます!
GWの合間の忙しさ?もこれで乗り切れそうな気がしておりますww
584
:
オリキャラと名無しさん
:2015/04/30(木) 00:46:25
連投申し訳ないです
wikiへの収録作業済みである事をただいま確認しました!
度々のスレ汚し誠に申し訳なかったです…
そして、wikiへの収録作業をしてくださった方に心よりの感謝を
本当にありがとうございます!
585
:
オリキャラと名無しさん
:2015/05/02(土) 22:08:53
>>582
なんと風流!こういう所でお酒飲んだら気持ちいいだろうなー裏山!
キャラ弁(おにぎり)を作る先生を想像して萌え
そして先生の選ぶスシのリーズナブルさよ…少しお高めなのは赤貝くらいか
それでも先生なら、学生や子供相手に「お会計は別で」なんてやらないだろうなと思ったのです
>>583
木彫りミミズク、ヘンリーさんへのお土産としては最悪のチョイスでしたなw
クールなヘンリーさんのお部屋にダセェ置き物…クスクス
エイシアさんには「俺はそんな大食いじゃない!」って怒られるかもと思っていましたw
でも食べ盛りの男子なら10皿くらい余裕ですよね!
世の中はGWですね
まあここで関係あるのは日本国籍キャラ達くらいでしょうが、ネズミの国とかポッターな世界とか
みんなで行ったり…しないよねうん
586
:
本スレ1-710
:2015/05/13(水) 21:30:07
今晩は、1-710です、ちまちまと書き続けておりました
アレス様×メサイアさんの続きが、ようやくかたちになりました!ので、
投下しにまいりました
しかし、またもやかなり長めのSSになりました…ので、今回投下分を含めて
5回程度!に分けて投下する予定です
以下、属性表記のあとに第1回投下分です
よろしかったらどうぞ
587
:
CROSS INPACT THE 2nd-意図するもの-
:2015/05/13(水) 21:32:19
本スレ1-710 です
本スレ1-200様 の お子様(設定スレ 2-014) とうちの子のスピンオフな二次SSの第2話を
仕上げましたので、投下します
以下、属性表記です
・設定スレ 2-037 の共通設定を下敷きにした現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
・第1話 (
>>251-262
) からの続きものですが、多分、ここからでも読めるはず
・ストーリーは長めで、続きあり、今後もかなりのご都合主義的展開を含む
・登場キャラクター&CPは、アレス様×メサイアです ( 二人の年齢は多分15-16歳位? )
・エロあり ( 行為未了につき注意 )
・メサイアさんの一人称について、俺と私の2つの表記が混在してますが、間違いではない…はず
・今回分ではあまり関係ありませんが、メサイアさんのチート性能は相変わらずです
→ メサイアさんに世界最高峰機能を持つ個体との設定を付けたままになってます…
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ
588
:
CROSS INPACT THE 2nd-意図するもの-1/6
:2015/05/13(水) 21:34:35
何時もの相手とよりも、幾分長く交わし合った口付けの後に、普段と変わらぬ形で目の前
の相手から自らが着用している真っ白なオーバーシャツがたくしあげられる。
「……っ、……」
それだけの所作だったが、金髪碧眼の見目麗しい少年――メサイアは僅かに声をあげた。
脇腹の辺りに添えられる手の大きさも、与えられる感覚の何もかもが、何時もとは違う。
当たり前だ。彼は何時も自分が相手にしている、あの人とは違う。
もっとも、これから先、成す行為は同じなのだが。
そんな事を思いながら、メサイアは、自嘲気味に相手から与えられる感覚へと再び意識を
傾けた。だが、一拍置いた後で、彼が採った行動は、何時ものそれとは違った。
メサイアは、黒髪と漆黒の瞳の精悍な顔つきの相対する少年――アレスの面差しの方へと
視線を向けながら、自身の脇腹の辺りに置かれていた相手の手の甲に自らの掌を添えた。
「待って」
「今更、僕の事を拒むのか」
相対するアレスの表情には、苦味を帯びた、憤りにも似た情が浮かぶ。
今のこの時点で、こんな風に振舞えば、相対する者は例外なく、誰だってそう思うだろう。
そう思いながらも、メサイアは、今、この時点で相対する少年の所作を一度、制しておき
たかった。
メサイアには、彼――アレスが、此方へと傾けてきた、その情が痛い程に解ったからだ。
だからこそ、今、この目の前の少年に対して、しっかりと向き合いたい。
その時、自らが相対するアレスへと、メサイアはそんな想いを傾けながら応じたいと考え
ていたのだ。
此方側の肌に触れるアレスの手は僅かに震えていた。
その感触をメサイア自身が、自らの身体に感じた同時に、アレスが此方へと傾けている感
情は更なる鋭さを帯びて、痛いほどに伝わってくる。
彼――アレスは、いつものあの人……リチャード博士とは違う。
鬱屈した感情と自らが内包する劣情の全ての捌け口とする為に、自分を抱く、あの男とは
違う。
また、例えその根幹に、誰もが等しく持つ生物的かつ、俗物的な欲求があるのだとしても。
アレスから受ける感情はそれだけではない。
彼が見せたのは、ただ一つ、唯一のもののみを欲し、一途に想い焦がれるあの感情だ。
589
:
CROSS INPACT THE 2nd-意図するもの-2/6
:2015/05/13(水) 21:36:38
その感情はメサイア自身にも覚えがあるものだ。
メサイア自身も小さな藍色の髪と瞳の少年を求めていたから。
初めて彼の姿を目にした時からもうずっと。彼の傍に留まりたいと思った。
その為にこれまでずっと、従順な自分を演じ続けてきたのだ。
最初に姿を目にした瞬間、その姿に惹かれた。
理屈など無い。ただ、単に、彼に直に触れたいと思った。
彼の傍に留まりたいと願った。
それは未だに完全な形では叶えられていない希みとなっていたが。
今、自らが目の前にしている、このアレスという少年は、恐らくメサイアがあの時に抱い
た想いにも近しい感情をもって自分を――此方側を見ているのだ。
「違う。俺は君を拒んだりしない」
「じゃあ、何だというんだ!」
メサイアが淡々と告げたかのように思える言葉に対し、アレスは激しい感情を乗せたまま
ぶつけるように、声を荒げた。
その場で相手から受けた言動に全く動じる事無く、メサイアは、碧く澄んだ瞳でアレスの
事を見つめていた。
もう既にメサイアの瞳には、熱に浮かされたような劣情を帯びた感情は見出せない。
先程、自らが受けた快楽の兆しに応じるように滲ませた、生理的な涙の跡を目元に僅かに
残してはいたが、その表情からは、快楽のみを見出そうとする意図は失せていた。
相対する美しい少年の表情の変化を目にしていたアレスは、ほんの一瞬の間ではあったが、
その場で言葉を失くしたかのように、ごく僅かに戸惑いを帯びた表情を見せた。
アレスのその表情を目に留めたメサイアは、その場で穏やかに微笑み、先程から自身の掌
を寄せ続けていた、相対するこの少年の掌をそのままそっと自らの手に取った。
程無くメサイアは、アレスの手の甲へと自らの顔を寄せ、其処へ静かに口付けを贈った後
で、小さな声で囁くように言った。
「違うよ。ちゃんと、俺を抱いて」
「何故、そんな事を言う」
相手からの全く予期せぬ言葉を受けて、アレスはそう返した。
快楽を追うつもりなど微塵もなさそうな表情を見せながら、そう述べた、この見目麗しい
少年の心境が全く判らなかったからだ。
「言っただろう。私は君に抱かれたい。ただ、それだけだよ」
相手からの言葉を認識した直後に、メサイアは再び相手の少年――漆黒の髪と瞳を持つ精
悍な少年――アレスの面差しを見つめながら、そう言いきった。
590
:
CROSS INPACT THE 2nd-意図するもの-3/6
:2015/05/13(水) 21:38:20
「抱いて」
直後に、メサイアは自らの両腕を伸ばし、目の前のアレスの身体を引き寄せ、抱くように
しながら、再度短く言葉をかける。
――もっと、君の事を知りたいから。
アレスの口元へと軽く口付け贈りながら、メサイアは自らの思念を目の前の少年へと明確
に伝えていた。
それを合図とするかのように、メサイアのオーバーシャツに覆われた胸元へとアレスの掌
の強い力が掛けられ、其処に留められていた釦の幾つかが強引な所作で外される。
――いいよ。君が望むとおり、僕の事が良く解るようにしてやるよ。
アレスはメサイアに対して、自らの思念を送り返しながら、相手の肩口へと噛み付くよう
な鋭い口付けを施してやる。
「……っ、ぅ……」
そんな風に強く口付けたところで、目の前の見目麗しい金髪碧眼の少年――メサイアから
然して大きな反応は返ってきはしない。
メサイアの方からは、アレスが想定していたとおり、生物として、必要最低限の息使いの
延長線上にもあるかのような小さな吐息が返ってくるだけだ。
それでも、メサイアは、そうした状態の中に在っても、まるで相手へと儀礼的な世辞でも
送るかのように、再びアレスの背中へと自らの両腕を伸ばしていった。
此方側へと縋り着くかのように伸ばされたメサイアの両腕を一度、軽く振り払うようにし
てあしらった直後に、アレスは、この相手の少年の一方の腕だけを取って改めて引いた。
続けてアレスは、その腕を引きながら、メサイアが自ら自身の上半身を捻り、うつ伏せに
も似た体勢を取るように仕向ける。
メサイアが意図した姿勢へと体勢を変えた直後に、アレスは、その状態を保持したままに
させる為に、相手の身体を自らの許へ組み敷くように強く押さえ込んだ。
そうした状況に置かれながらも、相対するメサイアの方は、まるでそれをあらかじめ了知
していたかのように、声ひとつ上げる事は無い。
591
:
CROSS INPACT THE 2nd-意図するもの-4/6
:2015/05/13(水) 21:41:05
やがて、メサイアの下肢を覆っていた衣服にアレスの手がかかり、手荒い所作でフロント
の釦が外されてゆく。
そうして釦が外された直後にアレスの手によって、強い力で下肢を纏う衣服が引き摺り降
ろされた。
「……っ、……」
それでもメサイアは、その場で僅かに声を上げただけだ。
アレスは、今、この場において漸く、相手へと背を向けるような姿勢を保持したままで、
自身の美しい肢体の様を視る者の方へと顕わにしていたメサイアの方を改めて見遣った。
これでもう、疑う余地は微塵も無い。
目の前のこれは間違いなく、男としての性を備えている。
それは今、此方側に背を向けるようにして、背中から太腿辺りまでの素肌を晒している。
性別を明らかにさせるその場所が晒されていなければ、それは無性の――人間でさえない
何かにしか見えなかったのだが。
今、中途半端に衣服を纏ったままで、こんな姿を晒していても、それは酷く美しい別次元
の生き物のように見える。
通常の同年代の少年がこのような姿を晒していたら、さぞ滑稽にしか写らないのだろうが、
目の前のこれは殊更美しかった。
正直なところ、この生物研究所の一角にある、しかも特別に誂えられたのであろう監視カ
メラが配置された部屋で、同性である男とこういう事をすることになろうとは思っていな
かった。
だが、今、目の前のこれを目にする限りでは、そんな事はどうでも良いように思えた。
「前置きなんかしてやると思っていたなら、大間違いだ」
目の前に晒されたメサイアの傷一つ無い、しなやかな肢体を目にしながら、アレスは小さ
な声で呟くようにそう言った。
彼が自らの許に組み敷くメサイアからは、返答も反応めいたものも一切無い。
アレスはその事を気に留めるのを敢えて止めた。
それから間を置く事無く、アレスはメサイアの臀部に掴むように片手を添え、空いている
もう一方の手指をその奥先へと差し入れる。
592
:
CROSS INPACT THE 2nd-意図するもの-5/6
:2015/05/13(水) 21:43:15
「……っ、ぁ!!」
漸く、今、この段になって、メサイアからの初めて反応らしい反応が返ってきた。
メサイアは、僅かに自らの背中を緊張させながら、小さく肩を震わせている。
「どうした、君はもう、こんな事、慣れているんだろう?」
「ん……」
アレスからの問いかけにメサイアが応える事は一切無かった。
それを気にかける事なく、アレスは其処に差し入れたままにしていた指を数度、動かす。
初めて指を差し入れた男の其処は、女のそれと同じような肉壁の内側の熱を直にアレスの
方へと伝えてくる。
其処に差し入れた指をアレスが動かす度に、組み敷くメサイアの背中が僅かに揺れる。
今までに男とこうした行為に及んだ経験など、アレス自身には無かった。
だから正確な意味での比較など出来はしない。
それでも、今、相対するこの少年の其処は、ただの排泄器官に過ぎないくせに、女の其処
と比較しても遜色のない感触と締まりをアレスの指許へと伝えてくる。
些かグロテスクな成りをした女のソレよりも、幾分慎ましやかな成りをしている分、今、
この時点に至っては却って好ましくさえ思えるくらいだ。
「ぁ……」
相手の意思など無視したまま、其処で指を動かす事を更に重ねていくうちに、メサイアの
吐息が少しずつ、荒くなり、熱を帯びてゆくのが判る。
「君は、ココだけでも、ある程度快楽を追えるように仕込まれているんだな」
「……う、……」
それがアレスの掛けた声に対する否定を込めた言葉を吐きそこなった故の声色だったのか、
吐息の延長線上にあるものなのか、アレスには解らなかった。
ただ、メサイアがそれ以上、言葉を続ける事は無かった。彼はアレスの許で、先程よりも、
ほんの少し荒い呼吸を繰り返しているだけだ。それ以上の反応は何も無い。
「どうした、この程度で終わってしまったら、君が困るんだろう?」
アレスが再び投げ掛けた声にメサイアの肩が僅かに揺れた。
そうして、うつ伏せに近しい状態に置かれていたメサイアの口元にほんの一瞬だけ、自嘲
めいた笑みが宿る。
593
:
CROSS INPACT THE 2nd-意図するもの-6/6
:2015/05/13(水) 21:48:44
ああ、そうだ――。
自分はあの子の傍に居るという立場を得るためにコレをしていたのだった。
それ以外の事など何も望んでいない。今はただ、従順な存在で在り続けるだけだ。
それは解っている。
メサイアは改めてそう思い直しながら、自らに覆い被さる相手の膝の辺りへと自らの片手
を遣り、アレスに触れた。
相手が一瞬動作を止めた事を確認するとメサイアは、僅かに上半身を捻るようにして相手
の方へと視線を送る。
直後に自身の其処に挿し込まれていたアレスの指が引き抜かれた事を確認したメサイアは、
アレスの方へと向き直るために、自分自身の身体を捻るように更に力をかける。
その所作は、先にアレスの膝の辺りへと置いたままにしていた右手を掴まれる事により、
あっけなく封じられた。
アレスは自身の右手を重ね、更に強く力を入れてメサイアの手を掴む。
「僕から逃がれようというのか」
メサイアを拘束し、自らの許に見下ろすような体勢を強いたまま、アレスは獣のように低
い声色をもって言った。
「違うよ。どうせならもっと、愉しみたくはないか」
アレスの憤りに満ちた漆黒の瞳の方へと視線を向けたまま、メサイアは相手に向かって、
先程とほぼ同じような平然とした態度でそう問いかけた。
【続く】
594
:
CROSS INPACT THE 2nd-意図するもの-
:2015/05/13(水) 21:50:51
-投下終了-
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>571-594
(SS関連のみ
>>586-594
)
※このSSの前に1-200様、1-091様が投下してくださったSS等も今回のタグに含めて再度ご案内しています
1-200様のSS →
>>575-579
シンさん etc. 「休戦閑話 (2)」
1-091様のSS等 →
>>571
、
>>583
京様、牧先生 etc. 「彼には桜がよく似合う」
お読みいただきありがとうございました!
なんとかメサイアさんにお相手を誘ってもらいましたが、結局この程度かよ!という感じになりました
お前、特定の誰か一人以外には滅多に頭下げないだろ……と思いましたです
先行き不安な状態ではありますが、よろしければ、次回以降も読んでやっていただけると幸いです
以下、あわせまして、今回の脳内BGMをご紹介いたします
&Z , No differences , aLIEz -Sawano Hiroyuki / hevenry blue -kalafina / Sakura -Arashi /
Spending all my time -Perfume /
……なんか書いてた期間が長かっただけあって、割ととりとめもないBGMになってますね……
いやはや、ただそれだけなんですけどw
ここまで、ご覧いただきまして、本当にありがとうございました
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
595
:
オリキャラと名無しさん
:2015/05/16(土) 02:19:32
>>587-594
続きありがとうございます
白シャツのぼたんが弾けとんでさらにずぼんぱんつ半脱ぎですかけしからんえろい実にけしからんもっとやっていいんですよ!
596
:
オリキャラと名無しさん
:2015/05/17(日) 04:55:49
豊作ごちそうさまでした!
お子様の和気藹々も大人のしっとりも素晴らしい…そしてエロスも!
キャラへの愛たっぷりな作品を拝見するにつけて皆幸せになーれと思ってしまう次第です
でもきわどいところクラゲに刺されたリコ様や不本意な最中のメサ様も見たいと思う次第です
597
:
オリキャラと名無しさん
:2015/05/17(日) 12:26:31
>>571-594
長編お疲れ様でした!メサ様の誘い方がエロすぎてヤバイ…
赤はいくら強気に出てみても結局主導権を握れず振り回されてますねwらしくていいと思います
更なる愉しみとは何なのか?楽しみすぎてワッフルがすすみます!
他所の人、それも悪役を取り扱うというのは難しいと思います(主任ならともかく…w)
お気遣いさせてしまった事をお詫びすると共に、赤を登場させていただいて感謝です
598
:
オリキャラと名無しさん
:2015/05/17(日) 20:26:21
1-710です、拙作をお読みいただき、ありがとうございました!
次回以降、アレス様にはもう少し?振り回されていただく予定ですw
メサさんも、もう少し?チートの本領?を発揮してくれるかと思います、いやはや、ちょっと心配w
残り5回分も手許のデータをちまちま修正しながらのUPになりますので、
大変恐縮ですが、引き続きのまったり進行でお待ちいただけると幸いです
今後ともどうぞよろしくお願いいたします-!
599
:
本スレ1-710
:2015/05/23(土) 23:22:44
今晩は、1-710です
早速?ですが、アレス様×メサイアさんの続きの第2回分を投下しにきました!
第1回目と比べると、少々分量が増しております…が、まだ終わらない……
という感じになっております……こんな感じですが、よろしかったらどうぞ
以下、いつものとおり、属性表記のあとに本編の投下です
600
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-
:2015/05/23(土) 23:25:42
本スレ1-710 です
本スレ1-200様 の お子様(設定スレ 2-014) とうちの子のスピンオフな二次SSの第3話を
仕上げましたので、投下します
以下、属性表記です(第2話は、
>>586-594
へ)
・設定スレ 2-037 の共通設定を下敷きにした現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
・今回は一応、できれば、前回分も読んでいただいた方がより楽しめるはず
・ストーリーは長めで、続きあり、今後もかなりのご都合主義的展開を含む
・登場キャラクター&CPは、アレス様×メサイアです ( 二人の年齢は多分15-16歳位? )
・エロあり ( またも行為未了につき注意 )
・メサイアさんが、少々?ご都合主義的に自己の持つ特殊能力を行使する、といった描写あり
・またメサイアさんに世界最高峰機能を持つ個体との設定を付けたままになってます
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ
601
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-1/9
:2015/05/23(土) 23:28:10
「退いて。悪いようにはしない」
メサイアの言葉を受けて、アレスは何故か、この目の前の相手の身体を拘束する自らの手
の力を緩めた。
それを受けて、メサイアは自らの身体を捻り、アレスと向き合うような姿勢に自分自身の
体勢を変えながら、ゆっくりと上半身を起こす。
メサイアの動作に合わせるように、アレスは自ら、この相手との間合いを無意識に空けて
いた。
後で思い返しても、アレスには何故、この時、自らと比べると幾分華奢な身体付きの流麗
な容姿の少年――メサイアの意のままに動いてやったのか、よく解らなかった。
ただ、何故か、メサイアの持つ雰囲気に気押されたのだとしか言いようがなかった。
「こういうの、邪魔なんでね。脱いでもいいか」
そう言いながら、メサイアは自らの上半身を覆うオーバーシャツを脱いだ。
もっとも、それは、先程、アレスが大きく力をかけた所為で、フロントの一部が引き裂か
れ、既に其処に留められていた釦が幾つか外されていた状態にあった。
その為に、メサイアがそれを脱ぐのにさして時間を要するものではなかったが。
「それから、これも邪魔だ」
メサイアはアレスの方へと改めて視線を向けながら、軽く微笑んだ。
それから、メサイアは自らの下肢に中途半端にかかったままの衣服に手を遣ってから、目
の前のアレスの了承を得る事無く、自身の身体をベッドの端へと寄せた。
その場に座り直したメサイアは、続けて自らが着用していたレザーブーツと下肢にあった
衣服を全て脱ぎ去った。
「本当なら、これと、これも邪魔なんだが。残念ながらこれは外せない。
まあ、これを君に外してくれというのではないから。安心していい」
改めて自らの首と手首に手を遣りつつ、自らに嵌められている首輪と腕輪に触れ、メサイ
アはそれ等以外のものを何ひとつ纏わぬ姿のままで、穏やかにも見える表情でそう言った。
相手から思わぬ形で再び語りかけられたアレスは、再び目の前の流麗な容姿を持つ少年へ
と短い問いを投げかける。
602
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-2/9
:2015/05/23(土) 23:30:28
「どうするつもりだ」
アレスは、メサイアのこの一連の所作を自らの目の前で、一通り目にしてはいた。
それでもアレスは、これまでの間、敢えてひと言も発する事なく、ベッド上で両膝を立て
た姿勢を保持したまま、その場に座してメサイアの方を目視するのみに留めていたのだ。
今、この場で、こうした問いをメサイアに対して投げ掛けたところで、返ってくる返答の
趣旨は解りきっている。それでもアレスは、メサイアに問い掛けずにはいられなかった。
「あんな風に私を煽っておいて酷いな。言っただろう。もっと愉しみたくはないかと」
メサイアはそう言いながら、先程、一旦脱ぎ棄てたオーバーシャツを自らの腰の辺りへと
掛け、シャツの両袖を自身の身体の前で軽く結んだ。
次にメサイアは、ベッドの端へと少々乱雑な形で置かれたままになっていたハーフケット
を手に取ると、顔色ひとつ変える事無く、アレスの方へと差し出す。
「それから、君にはこれを。腰の辺りに掛けるといい。まあ、私は別に構わないが。
普通は自らの局部を相手以外の他人に見られるというのは、気が削がれるだろうから」
目の前の相手へとハーフケットを差し出したメサイアは、その所作の後に、間を置くこと
無く、この部屋の端々に設置されている監視カメラの一つへと一度視線を遣った。
それから、メサイアは、アレスの方へと視線を戻し、改めて目の前の精悍な顔立ちと漆黒
の瞳の少年の事を無言で見据える。
「これほど冷めたインターバルを挟んでおきながら、まだそれをしようと言うのか」
「君に損はさせない。それだけの価値があると約束するよ」
アレスが乾いた笑いを交えつつ投じた言葉に対し、メサイアは相手を真っ直ぐに見つめた
まま、即座に返事を返した。
受け取られる事の無かったハーフケットを自らの手許に留め置いたままで、メサイアは、
アレスに向かって視線を投じ続けながら、穏やかに微笑んだ。
603
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-3/9
:2015/05/23(土) 23:32:45
「どうか私に任せてほしい」
そう言った直後に、メサイアは先程より自らの手許に残したままにしていたハーフケット
を片手にアレスと自身の距離を僅かに詰める。
アレスは、そうしたメサイアの行動を目前で目にしていたにも係わらず、自らの意思に反
して、その場から全く動く事が出来なくなっていた。
見た目だけは至極麗しい容姿を持つ、目の前のこの少年を今、この場で張り倒してやりた
いとさえ思っていたのに、それが出来ない。
これまでにも、再三に渡って意図が読み切れない言動と行動を繰り返してくるメサイアに
対し、アレスは苛立ちを隠せなかった。
アレスは自らの怒りに満ちた感情を制する事無く、自分自身の鋭い視線と声色にそのまま
それを乗せて、目の前のメサイアへと短く問いを投げた。
「何をした」
「何も」
アレスからの問い掛けに対し、メサイアは穏やかにも見える表情のままで、再び短く返事
を返した。
直後に、メサイアは、ほんの一瞬の合間を縫って僅かに表情を変え、鋭い視線をアレスの
方へと投じる。
――少しの間、私の言う事を聞いてもらうだけだ。君の自由を完全に奪うつもりはない。
私が今、君の行動と意思を部分的に阻害していることも周囲に明らかにするつもりもない。
だから抵抗はするな。
メサイアはそうして、アレスに対し、自らの意思を音として聞こえる形式を採ること無く
伝えていた。程無く、メサイアは、再びアレスに向かって、穏やかに声を掛けた。
「其処にそのまま、腰を降ろして座って」
「……っ!!」
――ふざけるな!!
そう声にして目の前の相手を罵倒してやりたかったが、今のアレスにはそれさえも出来な
かった。
アレスは自らの意思に反して、ベッドの上で膝を立てて座していたままであった、自らの
姿勢を解き、改めてその場で腰を降ろす。
604
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-4/9
:2015/05/23(土) 23:35:10
それが何故、自らの意識に反して成されるのか。その理由は全く分からなかった。
だが、アレスの身体は本来の主たるアレスの意思には全く従う事なく、メサイアの指示を
受けて勝手にその所作を事も無げに成し終えた。
動作を終えるまでの間、アレス自身の感情以外の部分には、苦痛めいたものも、反発めい
た筋肉の動きなども一切無い。
それでも、その動作を行う間、アレスの怒りに満ちた漆黒の瞳は、メサイアの姿を捉えて
離す事は無かった。
アレスのそうした姿を目にしながらも、メサイアは然して大きく表情を変える事は無かっ
た。メサイアは、アレスがその場で姿勢を変えた事を自らの目に留め、それを確認すると、
ただ、穏やかに微笑んだ。
「ありがとう。もう少しの間、動く事なく、その場に居て」
アレスがベッドの上へと改めて腰を降ろした姿を目に留めたメサイアは、改めてそう声を
掛けた。
それから、メサイアは自らと比べると逞しい身体付きをした、相対するこの少年の方へと
間合いを詰めて自らの身体を寄せた。
その場でメサイアは、一方の手で持ったままにしていたハーフケットを自らの両手に取り、
自身の頭上へとフードのように掛ける。
「もう少し我慢して。じきに悦くなる」
メサイアはアレスに対して、短くそれだけを音として聞こえる言葉で伝えた。
直後に、メサイアは相対するアレスの前で跪くような姿勢を取り、そのまま、その場で俯
くように自らの頭を下げる。
それから間を置く事無く、メサイアは、手慣れた所作で自らの意思では身動き一つ出来ず
にその場に留まり続けるアレスの下肢の衣服のフロントボタンに手を掛け、それを外す。
次いで、その場所のファスナーを引き下ろし、相手の其処を顕わにすると、躊躇う事なく
アレスの陰茎を自らの口に含んだ。
605
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-5/9
:2015/05/23(土) 23:37:19
「――っ!!」
メサイアから受けた、その所作の所為で、アレスの身体が生理的な反応を自然に返すかの
ように跳ねる。同時にアレスは無意識のうちに息を詰めた。
こうした所作をメサイアから受けているこの状態にあっても、今、現時点において、アレ
ス自身が自らの意思で自由に動く事は叶わない。
今、アレスに出来る事は、怒りに自らの身体の全身の筋肉を硬直させながら、ただ、その
場に座している事だけだ。
アレスのそんな様子に構う事無く、メサイアは自らの口腔を以って、其処への愛撫を更に
重ね始める。
「……ん、……」
メサイアがアレスの其処に愛撫を加える度に、メサイア自身が零す僅かな吐息が洩れる。
対するアレスからは、吐息も嬌声めいた息使いも一切ない。
アレス自身は、その場で激しい怒りを帯びた感情に身をまかせながら、ただ、その場で座
しているだけに過ぎなかった。
そのままの幾許かの時を経つと、この部屋の中で辺りへと響く音は、二人がごく僅かに体
勢を変える度に響くシーツの摩擦音や、空調音等のごく僅かな音のみとなった。
アレスの生体的かつ、生理的な本能に基づいて、以前よりも少し荒く繰り返される呼吸音
に加えて、メサイアが相手へと施す愛撫によって生じる吐息や水音だけが辺りへと響く。
アレスの感情の変化には一切、構う事なく、メサイアはただ、相手の少年の其処に愛撫を
施し続けた。例え最初のうちは、大してその気が無かったとしても。
生理的欲求が通常どおり機能する男としての性を備えた生き物であれば、其処に一定程度
の愛撫を施せば大抵はそのうちに気が変わるものだ。
それは例外へと至る結果に繋がる事例の方が少ない。メサイアはその事を良く識っていた。
606
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-6/9
:2015/05/23(土) 23:39:13
だから、目の前の少年のそれを殊更丁寧に愛撫してやった。
相手のその部分を一度、根元までに深く口に含んでから、自らの舌先で、それの形を辿る
ようにして、再びそれ浅く咥え込むような位置へと戻す。
次いで、間を置く事無く、先端の最も感覚が鋭い場所へと幾度か舌を辿らせてから、再び
根元まで深く口に咥え込む。
相手の陰茎の先端から熱と粘りを帯びた露が僅かに生じるまで、メサイアは丹念にその動
作を繰り返した。その後に、メサイアは、一度、相手の陰茎から自らの口元を外す。
続けてメサイアは、相手の陰嚢の部分へと軽く口付けてから、それをそのまま口に含んだ。
自らの舌を使って其処に幾度か愛撫を加えてから、今度は相手の陰茎の裏側部分に対して、
根元から先端へと向かって、ゆっくりと舌を這わせる。
メサイアが繰り返し加えてゆくそうした愛撫によって、アレスの男としての性別を証する
その部分は、本人の意思に関わりなく、形状を変え、熱く脈打ち、更に熱を帯びていった。
そうして、それを施されている間も、アレスは自らの意思で動く事など全く出来なかった。
ベッド上で自らの両手を強くマットへと突き、怒りで自身の全身の筋肉を強い緊張に硬直
させながら、メサイアから施される愛撫に対し、ただ、ただ、生理的な反応を返す。
それだけだ。自らの口の動きと、意思の一切までを封じられた訳ではない。
だからこそ、この目の前の少年を思い切り罵倒してやる事位は出来た筈なのだか、何故か
そうする気にはなれなかった。
一方で、そうした愛撫を繰り返し施し続けていたメサイアの方は、頃合いを見計らったか
のように、アレスの再び其処から自らの口元を外した。
「もういいよ。私の口で君のそれを受け止めさせてもらっても良いか」
そうした言葉を相手に掛けつつも、メサイアは、自らの姿勢を大きく変える事もなく、ま
た、アレスの面差しの方へと視線を移す事も無かった。
メサイアは、ただ、その場で、自らが愛撫を施してきた其処に吐息を零すかのような姿勢
を保持したままで、小さな声で趣旨を伝えたのみだ。
だが、その言葉を述べた直後に、メサイアは、アレスからの同意めいた意思を確認するま
でもなく、次の行動へと移る。
メサイアは、アレスのその場所の先端を自らの口で再び軽く咥え、下先でその部分を一度、
ごく僅かに刺激してから自身の施す動作を一旦、止め、それを再び再び深く口に含んだ。
607
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-7/9
:2015/05/23(土) 23:41:18
「……く、うっ!!」
アレスが切なげに吐息を零し、生理的な反応によって、腰を跳ねるように僅かに動かすよ
うな所作を行うと同時にそれは成し遂げられた。
その機会を逸する事なく、メサイアは相手から放出された粘度のある生温かい液体を自ら
の口で受け止める。
やがて、アレスの男としての性別を証するそれが、白濁液を出し終えた事を確認すると、
メサイアは其処から僅かに口元を外した。
直後にメサイアは、そのまま躊躇う事なく、自らの口腔内に放出された、生温かさと粘度
を備えた苦味ある液体をそのまま飲み込んでやる。
辺りにはメサイアがその生温かい液体を飲み込んだ音が僅かに響いた。
それを完全に飲み込んだ後で、メサイアは先程から自らの頭上に掛けていたハーフケット
を外しにかかる。
自らの頭上に掛けていたハーフケットをアレスの脚の付け根の辺りに残したままの状態を
保つようにしながら外してから、メサイアは自らの顔を僅かに上げた。
メサイアの瞳は未だに相手を見据えてはいない。
軽く俯いた姿勢のまま、ベッドへと置いていた片方の手を口元へと遣ると、メサイアは、
その場で軽く自らの口元を拭った。
「随分と手の込んだ施しをしてくれるんだな」
激しい怒りを帯びた感情を漆黒の瞳に映したままで、アレス自らの目の前でそうした所作
を見せていたメサイアへと声を掛けた。
その声は、アレスの激しい感情に反するかのように重く静かなものとなっていたが、メサ
イアに対して、その怒りをぶつけるには充分なものだった。
アレスからの声に対し、メサイアの方は、相手の方を敢えて直視する事は無かった。
メサイアは、その場で、自らが必要だと考えている事項だけをただ、淡々と、アレスに対
する返事として返す。
608
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-8/9
:2015/05/23(土) 23:43:24
「まだだ。まだ、終わっていない。まだ続きがある」
その言葉を述べた直後に、メサイアはアレスに向かい合ったそのままの状態で、自らの姿
勢を再び変える。
それは、メサイアが自らの両膝を立てたままの体勢を保ちつつ、アレスの身体と直に触れ
合うに近しい位置で、そのまま其処に座すといった意図か明らかなものだ。
「もう止めろ。僕に施しているこれを解け」
「続きがあると言った筈だ。それに何を解けと言っているのか、私には解らないな」
再び低い声をもってアレスから掛けられた言葉に対し、メサイアは、今この時点で漸く、
相対する精悍な面ざしの少年の方をはっきりと見据えた。
メサイアはそのまま、妖艶にも思える微笑みをアレスへと向けながら、更に言葉を続け、
小さく囁くような声で改めて返答を返す。
「もう少しの間だけ、我慢してくれるか。それはいずれ、解ける」
「――っ!!」
何を合図にする訳でもなく、メサイアは再びその場でアレスの身体の自由と、言葉を口に
する自由さえも易々と奪っていた。
――まただ。いや、今度は、身体の自由だけでなく、僕の言葉さえも封じ込めやがった。
アレスは自らの心の内で、即座にそうした思考を廻らせ、更に激しい憤りを募らせた。
メサイアには、こうした行為を自ら行う事によって、今、この場で、アレスの激しい怒り
を内包した感情を更に煽る結果になる事が充分に解っていた。
それでも、メサイアは敢えてそれを成した。
「もう少しだけ、我慢して」
それを成した後で、メサイアは間を置く事無く、また、自らの感情を一切、垣間見せる事
も無く、アレスに向かって穏やかな口調で語り掛けた。
それから、アレスの肩へと自らの肩手を軽く置き自らの身体を更に寄せる。
609
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-9/9
:2015/05/23(土) 23:44:58
「どうか私に貴方を感じさせてほしい」
アレスの方へと身体を寄せてから、メサイアはその耳許へと囁くように言った。
次にメサイアは、僅かに視線を変えて、自らが先程、腰へと掛けたままにしていたオーバ
ーシャツが二人の局部を隠すに足るものである事を改めて目視で確認した。
それを確認した直後に、メサイアは、先程、アレスの脚の付け根辺りの場所に掛けたまま
にしていたハーフケットのみを取り去る。
――何をするつもりだ。
自らの心の内からの思念においても、メサイアの方へと投げる視線からも、そう訴えてい
るアレスに対しては応える事なく、メサイアは次の行動へと移る。
その瞬間、メサイアの身体が僅かに震えたのが、相対する少年――アレスにもはっきりと
判った。
メサイア――彼は、相手の肩へと置いてから、その一方の手とは逆側の手のみをアレスの
其処へと軽く添え、自らの局部へと導いたのだ。
「……ぅ、……」
やがて、メサイアは、細く、深く息を吐き、未だに中途半端に熱を帯びたままになってい
た、アレスの陰茎を自らの内側へと収めようと、その場で、ゆっくりと腰を降ろしていく。
――止めろ! 何故、お前自らが、そんな事をするんだ!!
つい先程、アレス自身がメサイアに施しかけていた行為からすれば、甚だ矛盾していると
は思った。それでも、アレスは、この相手の少年に、そう言わずにはいられなかった。
だから、それが音として生じる言葉にはならないとは分かっていても、無意識のうちに、
自らの思念をもってメサイアに呼び掛けていた。
【続く】
610
:
CROSS IMPACT THE 3rd-成すべき行為-
:2015/05/23(土) 23:48:57
-投下終了-
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>599-610
お読みいただきありがとうございました!
相変わらず不遜な態度のメサイアさんには、前回と少し違うかたちで頑張ってもらいましたが、
アレス様に対して、更にご迷惑をかけているような気がします……
計らずもこういう面倒くさい人の相手をする事になってしまったアレス様には同情を禁じ
得ませんが、もうしばらくお付き合いくださいませ!
こ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします……;
611
:
オリキャラと名無しさん
:2015/05/24(日) 22:46:40
>>599-610
1-200です
これは大変な事になっている!メサ様の口に出すとかそれだけでもチンコ切断ものなのに、飲んでもらっちゃうとか…!
どんだけ罰当たりな事してるんだ赤よ尿道ふさぐぞ
いつもふてぶてしい赤が、拘束されて激おこし混乱している様は非常に楽しく新鮮でした!
見ようによってはメサ様からの逆レ○プにも見える状況だけど、内心はもちろん望まない行為なわけで、
そう考えるとメサ様が積極的になればなる程おいたわしく感じます(つд;)そんながんばらないで…
そしてこれだけしてもらっても赤は単純に喜んでいないあたりに、710様お気遣いを感じましたありがとうございます
余談ですが、赤のチンコが晒しものにならないようにとのメサ様の配慮にクスっとなりましたw
細かい気配りありがとうメサ様!ワッフル200個をお供えしつつ、次回を楽しみにお待ちしております
612
:
オリキャラと名無しさん
:2015/05/28(木) 17:52:50
>>599-610
ごっくん!!!!!!!!ごっくん!!!!!!!!!!!!!!!
613
:
オリキャラと名無しさん
:2015/05/28(木) 22:18:02
>>611-612
お読みいただきありがとうございます! メサさん的思考からすると、
「……(途中で事が成せなくなるというのは避けたいと思ったので、多少気を遣ったまで)」 とか、
「……(基本的には飲み込むまでが通常的かつ、一般的な一連の所作だろう)」 とか思ってたみたいですw
後段の方は、メサさん、小さい頃?は、割とされる側がデフォだった人なので、当然のごとく、そうする
もんだと考えている、という感じで書いてましたw
ええ、そして、18歳時点の今も未だに……メサさんはごく当たり前? にそうするもんだと思ってますw
なんかちょっと……? アルシエルさんが気の毒……な気もしますw
SSの方はまだあと暫く?続きますので、引き続きまったりとお待ちいただけると幸いです
今後ともどうぞよろしくお願いします!
614
:
オリキャラと名無しさん
:2015/06/10(水) 03:29:30
1-866の梓&幸&依のランチタイム4コマできました
梢に告白されてから〜お付き合い開始前の悩める教官です
やっぱり出されたものは飲み干すのがスジってもんですよね、メサさま!
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/225/%E6%A2%93%E3%81%AE%E6%82%A9%E3%81%BF1.png
615
:
オリキャラと名無しさん
:2015/06/10(水) 23:12:01
>>614
UP乙です!拝見しました!教官!!良い人すぎますwwこういう素直な人大好きだw
そして、何故に幸さんに相談したのかw医師見習いだからなのか、経験がありそうな人だからなのか……
ちゃんと?お答えになっている?幸さんも良い人ですねww
以外と?初心な?二人の幸せをお祈りしておりますw素敵なネタ?をありがとうでした!
PS:
ちなみにメサさんの方は……
「……(そんな事、聞くまでもない。自然に愛してやりたくなるものだろう)」
と申しております、いやはや、この人の方も、色々と大丈夫かな?と心配になりますが、愛は無敵!ってことで!
いや、でも、なんか違う気がする……
616
:
オリキャラと名無しさん
:2015/06/11(木) 20:55:21
>>615
見てくださってありがとうございます
教官の知りうるオープンホモォは彼だけだったんです
そのうちアナルセックスの心得も聞きに行くんだと思います
617
:
本スレ1-710
:2015/06/18(木) 22:22:12
今晩は、1-710です
早速?ですが、アレス様×メサイアさんの続きの第3回分を投下しに参りました
前回、第2回分と比べると、またもや分量が増しております……
そして引き続きのエロあり(本番行為あり)といった感じとなっております
以下、属性表記のあとに本編の投下です
よろしかったらどうぞ
618
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-
:2015/06/18(木) 22:25:48
本スレ1-710 です
本スレ1-200様 の お子様(設定スレ 2-014) とうちの子のスピンオフな二次SSの第4話を
仕上げましたので、投下します
以下、属性表記です(第3話は、
>>599-610
へ)
・設定スレ 2-037 の共通設定を下敷きにした現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
・今回は一応、できれば、前回分も読んでいただいた方がより楽しめるはず
・ストーリーは長めで、続きあり、今後もかなりのご都合主義的展開を含む
・登場キャラクター&CPは、アレス様×メサイアです ( 二人の年齢は多分15-16歳位? )
・エロあり( 本番あり、中出し、暴力行為も僅かにあり、注意 )
・メサイアさんが、少々?ご都合主義的に自己の持つ特殊能力を行使する、といった描写あり
・またメサイアさんに世界最高峰機能を持つ個体との設定を付けたままになってます
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ
619
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-1/10
:2015/06/18(木) 22:27:20
「言っただろう。……君が欲しいと」
メサイアはアレスへと、微笑み掛けながら、穏やかな声で返事を返した。
彼の面差しには、メサイア自身が自ら望んでこれを成したのだと、そう言いたげにも受け
取れるような表情が浮かぶ。
今、この場において彼が見せるそうした表情には、メサイア自身が本来から強く備えてい
る自尊心の一片をごく僅かばかりではあるが、覗かせているようにも見て取れた。
「これからもっと悦くなるから。もう少し付き合え」
メサイアは吐息混じりの声で再びアレスへと軽く微笑みながら、そう言った。
次いでメサイアは、身動き一つ出来ない状態のままに在るアレスの方へと自らの身体を預
け、凭れ掛るようにして改めて身を寄せる。
言葉も身体の動きさえも封じられているアレスの方からは、当然ながら目視で確認できる
程に大きな反応は何もない。
アレスの方は、ただ、先程来と同じように憤りに満ちた表情を顕わにしているだけだ。
「……ん、……」
メサイアはそれに構う事なく、僅かに吐息を零しながら、その場で、自らの腰をゆっくり
と動かし始めた。
自らの内側にアレスの陰茎の質量と熱を感じながら、メサイアは相手に更なる快楽を与え
てやろうと意識を傾けつつ、それに足る動作を重ね、自身の腰を動かす。
「は、ぁ……っ、……」
メサイアがその動作を繰り返す度に、堪え切れない熱量を伴う感覚が、彼自身の口元から
も熱を帯びた小さな吐息となって零れてゆく。
そうしてメサイアが成してゆく行為は、アレスが想定していたものとは異なり、意外にも、
何処か覚束ない雰囲気を帯びた、たどたどしさを併せ持つものだ。
恐らく、メサイア自身には、これまでにこうして情交を重ねた経験は幾度もあるのだろう
が、自分自身が自ら動いてそれを成すという経験はあまりないのだろう。
「……う、……」
自らの動きによって、自分自身の内側に齎される中途半端に熱を帯びた感覚に、メサイア
は小さく身体を震わせ、僅かに声を上げた。
それでも、メサイア自身の身体は、未だに充足感に満たされる程の強い快楽は享受しきれ
ていないのだろう。そうした状況に在る事は、アレスから見ても明瞭に解る。
今もこうして、アレスの視線の及ぶ範囲内に僅かに映るメサイアの性別を指し示す性器の
形状からも、それは明らかだった。
メサイア自身の陰茎は、少しずつ形を変えつつはあったが、未だに完全な形では勃ち上が
ってはいない。
620
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-2/10
:2015/06/18(木) 22:31:31
そうした状況にあっても、メサイア自身は、中途半端に熱を帯びた僅かばかりの快楽と辛
苦を伴うこの状態から逃れようとするかのように、アレスに施す動作を重ね続ける。
だが、メサイアの動作が、彼自身が望む強い快楽を伴うものに変わってゆく様子は一向に
ない。
メサイアの動作は、相変わらず、僅かながらの戸惑いにも似た情を残すかのような行為が
大半を占めたままだ。
それは、こうした類の経験が決して多いとはいえない者が成すような行為にも似たもので
彼自身が達する為に成す動作としては些か控えめな印象のものばかりだった。
「……っ、ふ……」
それでも、メサイアは、この行為を止める事なく続けながら、熱を帯びた小さな吐息を途
切れ途切れに零し続けた。
この状況は、決してメサイア自身が望んだとおりの状態ではない。
今、現時点において、彼がそうした状態に在るのだという事は、これまでの間、ただ黙し
たまま、メサイアに直に接し、この行為を受け続けていたアレスにも解っていた。
アレスは、相対するこの見目麗しい少年――メサイアが自らの独力では、自身が達する事
さえ難しい状況にあるのであろうという事を充分に察知していた。
そうした状況を踏まえた上で、アレスは行為を重ね続けるメサイアに対し、自らの思念を
以って呼びかけた。
――もう止めろ。君だけではこれ以上は無理なんだろ。僕に施したこの制限を解け。
それさえすれば、僕は君に協力してやる事ができる。
アレスからの思念を受けて、メサイアは漸く自らが成そうとしていた行為の動きを一旦、
止めた。
だが、メサイアは、未だにアレスの陰茎を自らの局部へと受け入れた状態を保ったままだ。
メサイアは、その状態を保ったままで、今、改めて、彼自身と対峙している、漆黒の髪と
瞳を持つ、精悍な顔立ちをした少年の事を静かに見つめていた。
そうしてアレスを見つめるメサイアの碧い瞳には、僅かに涙が滲んでいるようにも見えた。
「……ん、」
アレスの思念からの呼びかけに応じるように、メサイアは、その場で一度、顔を伏せるよ
うにして、小さく息を継いだ。
その直後に、メサイアは再びアレスに向かって吐息混じりに声を掛けた。
621
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-3/10
:2015/06/18(木) 22:35:12
「は、ね……君の翼を、見せて……」
メサイア自身がそれを真に望んだ故に発した言葉であったのかといった事項については、
アレスには今、この場では計りかねた。
それはメサイア自身がこれまでの間、アレスの言葉と行動を封じてきたという、その所作
を他人から悟られぬように欺く為の言葉であったのかもしれない。
アレスは自分の背中に翼が存在するという事をメサイアが何故、了知しているのかという
点についても、敢えて深く考えるのを止めた。
この見目麗しい人工生命体の少年――メサイアであれば、今、行使している以外にも更に
多数の不可思議な能力を保有していたとしても、全くおかしい事ではないと思ったからだ。
ともかく、メサイアがその言葉を口にした時点を契機として、アレス自身が自らの声で自
由に会話する事が可能になっていたのは事実だ。
それは、アレス自身の身体へと実感を伴う感覚となって現れていた。
たった今、不意に呪縛を解かれ、図らずも急な形で自由を得た自らの言質をもって、アレ
スはメサイアへと返答を返してやる。
「君もそれを現わすというのなら、見せてやる」
「……一緒に……なら……」
アレスから向けられた声に応えるかのように、メサイアは吐息混じりに自らも返答めいた
言葉を返した。
その言葉を返すと同時に、メサイアはこれまでの間、アレスの一方の肩と、ベッドの上へ
とそれぞれ異なる場所に添えていた自らの両手をその場から一度外した。
続けて、メサイアは外したその両手をアレスの腰の辺りへと遣った。
メサイアは、そのまま自らの両腕に力を入れ、相対するアレスのしっかりとした筋肉を備
えた体躯へと縋り付くようにして相手の少年の身体を強く掻き抱いた。
「……ん、……」
その所作の直後に僅かに息を継いだメサイアは、次の瞬間に敢えてそれ以上相手に予告す
る事なく、自らの背中に純白の翼を出現させる。
それから遅れる事なく、アレス自身も生来からその身に備える緋色の翼を自らの背に生じ
させていた。
622
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-4/10
:2015/06/18(木) 22:37:00
恐らく、メサイアはその時点に合わせて、アレスの行動の一切の束縛を解いたのだろう。
だからこそ、アレスは自らの意思で自らが備える緋色の翼を一片の差し障りもなく、自ら
の背に出現さる事が可能となっていた。
また、その煉獄の炎のような色合いの緋色の翼は、アレスが元来兼ね備える能力を併せて
行使する事で、彼自身が身に纏う衣服を損なねる事なく、当人の背中へと出現していた。
アレス自身が自らの意思をもって、再び一片の差し障りもなく行動することが出来るよう
にする為のタイミングをメサイアは予め図っていたのだろう。
その事自体はアレスにも容易に推測できた。だが、今、現時点において、アレスにとって、
それが可能となった経過自体は、どうでも良い事のように思えた。
今、アレスが自らの気に留めていたのは、たった一つ、この目の前のメサイアという名の
少年の姿形と存在のみだ。
純白の翼を拡げたままの状態を保ち、アレスの事を切なげな表情を浮かべた瞳で見つめる
メサイアの姿は、ただひたすら、純粋なまでに美しかった。その一点に尽きる。
更に、この美しい生き物は、自らの意思をもって、此方側に縋りつくように抱き付きなが
ら、未だにその局部に熱と硬度を保ち続けているアレスの男根を受け入れたままだ。
「約束どおり、君が達するのを手伝ってやるよ」
メサイアにそう告げたアレスは、この美しい生き物の面差へと、自らの片方の掌を添えた。
アレスはその掌をもって、メサイアが顔を叛ける事など出来ないようにする為に僅かに力
を入れる。
そのまま間を置く事無く、アレスは自らの顔をメサイアの面差しの方へと寄せ、相対する
この少年の唇を半ば強引に割って、深く口付ける。
「……ん、っ!!」
その行為を受けた瞬間、メサイアの瞳は驚きを隠せない、とでもいうかのように見開かれ
ていた。アレスの見立てにやはり間違いなかったのだろう。
メサイアには、恐らく、こうした形で行為を返された経験はない。
623
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-5/10
:2015/06/18(木) 22:39:06
相手の性欲を単に処理するような類の性交については、もう幾度も経験を重ねている筈だ。
それでも、メサイアには、深い情愛を伴ったかのような状況下に置かれたなかで性交を重
ねるといった経験は、これまでに一度もないのだろう。
だから、多分、メサイアは、相手に対して口淫を施した後の自らに、こうした口付けが施
されるとは思ってもいなかったのだろう。
アレス自身にもこれまでにそう多くの性交の経験がある訳ではなかったが、今、こうして
メサイアに直に対峙するなかで、それは手に取るように分かった。
ただ、メサイアに対して、こうした思考を廻らせていたアレスの思念が何処まで伝わって
いるのかは、全く判らなかった。
それでも、アレスは敢えてそれを気に掛ける事なく、メサイアへと深い口付けを施し続け
ながら、相手の身体にもう一方の手を添えつつ、再びベッドの上へと易々と押し倒した。
「んっ、ふ、っ……ぅ、……」
メサイアの身体をベッドの上へと押し倒した後も、アレスが執拗に口付けを施し続けてや
ると、相手の口元からは、途切れ途切れに切なげな吐息が零れ続けた。
相手のその様子を見計らいながら、アレスはメサイアに施していた口付けを一旦、止める。
それから、アレスは相手の一方の肩に一度、自らの片手を置いてから、アレスの事を掻き
抱くようにして廻されたメサイアの両腕をわざと外してやった。
アレスは、そうして再びメサイアの自身の身体と自らの身体の間に少し距離を置いてから、
一方の掌をベッドの上へと付くように置いた。
その所作の後に、アレスは、自らの許に組み敷くこの美しい少年の姿を改めて目に留めた。
波打つ長く豊かな金色の髪を純白の大きな翼の上に拡げながら、碧い瞳に涙を溜め、僅か
に上気した素肌を晒すソレはまるで、堕ちた天使のようだ。
自らが身に備えた、金色の髪と純白の翼以外にメサイア自身を飾るものは何一つ無い。
メサイアは身に纏うものなど何ひとつ無く、未だに局部の深い部分でアレス自身と繋がり
続けた状態に置かれたままだ。
そんな状態に在っても、メサイアは抵抗する素振りひとつ見せる事なく、自らの生来の姿
をアレスの目前に晒し続けている。
また、相手の陰茎を受け入れたままのメサイアの其処は、幾度かの収縮を繰り返しながら、
心地良い熱をアレスの許へと伝えて続けていた。
624
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-6/10
:2015/06/18(木) 22:41:08
そうしたメサイアの状態を今、現時点において、間近に目にし、実感しながらも、アレス
は敢えてこの目の前の相手に声を掛ける事を一切しなかった。
アレスは自らの目の前で、抵抗感など微塵も見せる事なく、此方側に組み敷かれた状態の
まま、その場に留まっているメサイアに対し、相応の行為を施し続けてやると決めていた。
アレスは間を置く事なく、つい先程まで、完全な形をもって勃ちあがってはいなかった、
メサイア自身の性別を証する部位たる性器へと自らの一方の掌を添えた。
そうして、漸く熱を帯び始めていた、その部分を包み込むようにして、触れてやる。
「……っあ!!」
アレスから与えられた行為に合わせて、メサイアは僅かに腰を跳ね上げるようにして動か
しつつ、声を上げた。
それは、今、漸く、この時点になって、メサイア自身が、これらの行為に対して快楽を感
じ始めているのであろう事を直接的に指し示しているかのように思える類のものだ。
「一度火が付くと、君は酷く感じやすくなるんだな」
「ん、……」
自らの掌をもって、与え続けてやっている行為と共に、アレスが投げかけた言葉に対し、
メサイアからの返答はない。
ただ、アレスから与えられる行為によって、自らの身体の中心の熱が増していくのに合わ
せるかのように、メサイアは、自らの両腕を相手の腰の辺りから背中の方へと廻してゆく。
メサイアは、今この時点において、彼自身目の身体へと、先程とは異なる身体へと愛撫を
施し始めた目の前の少年――アレスに何故か縋り付かずにはいられなかった。
それは、先程のメサイアからの求めに応じ、アレスが自らの背に出現させた焔のような色
合いを持つ緋色の翼を目にした所為だったのかもしれない。
ただ、メサイアが、アレスの緋色の翼に対し、何故か然したる具体的な理由もなく、その
場で強い既視感を覚えたというのは、紛れもない事実だった。
アレスの背に現れた緋色の翼を目にした瞬間、メサイアはアレスに対し、彼が自らと同質
の存在であるのだろうという思いをまた改めて一層強くしていた。
それが、恐らくは自らにとって、唯一つの特別なものを求める存在同士であるということ
に、翼を持つものとしての同族意識が加わったもの故なのか、メサイアには解らなかった。
625
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-7/10
:2015/06/18(木) 22:43:05
メサイアが今、この場で、強い既視感を持ちながらも、始めて目にした緋色の翼は、まる
で自らの目の前に、一幅の絵画に描かれた紅蓮の炎のように見えた。
熱量こそ無いものの、それは何故か、理由も無く、メサイア自身の感情を昂らせるのに充
分な感覚と熱量を届けた。
メサイアは、自らの心の内へと新た生じた熱量を帯びた感覚に促されながら、自らの両腕
で目の前のアレスに再び縋るかのようにして、相手の身体を再び強く掻き抱いた。
その動作は、アレスの翼が生じる部分を避けるように配慮を行った上で成されたものだが、
相対する少年の行為を更に煽るには充分なものであるかのように思われた。
メサイアからの行動を受けて、アレスは相手の其処に置いていた片手を一旦外す。
「……ん、ぅ……」
外したその一方の手で支えるようにして、メサイアの美しい線を描く肢体をアレスが抱い
てやると、その口元からが再び切なげな吐息か零れた。
恐らく、アレスの腕に抱かれる事によって、メサイアの内側に挿入ったままのアレスの男
根の位置が更に深くなったのを感じての事だろう。
相手のその反応を確認した後にアレスは、メサイアの其処へと自らものを更に深く突き入
れる動作に激しい緩急を付けて施しながら声をかけた。
「これから君は、僕だけのものになるんだ。それ以外の選択は許さない」
「……あ、ぁっ!!」
アレスの動作を受けて、メサイアは堪え切きれないとでもいうかのように声を上げた。
それでも、アレスが述べたその言葉にだけは、鋭く眼光を光らせ、すぐさま反応を返す。
――私は他の誰のものにもならない! 絶対にだ!!
アレスは、メサイアのその思念を自分自身の心の内に受け取ったと同時に、この目の前の
美麗な顔立ちの少年を抱いていた自らの腕を解いた。
それから間を置く事なく、アレスは、その空いた手でメサイアの頬を張った。
アレスの掌がメサイアの頬を張った直後に、乾いた音が鳴り響く。
その音に合わせて、自らの両腕の力を保つ事が出来ていなかったメサイアの身体が、自ら
の純白の翼を背にしたまま、ベッドの上へと沈む。
そうした状況にあっても、メサイアの其処はアレスのものを受け入れたままだ。
「こんな状況に置かれているくせに、面白い事をするんだな」
アレスはそのままの体勢を保ったまま、メサイアの事を揶揄するように見降ろしながら、
そう言葉を掛けた。相対するメサイアからは、返ってくる思念も言葉な何一つない。
626
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-8/10
:2015/06/18(木) 22:46:40
メサイアは抵抗めいた動作をする見せる事もなく、その場で、ただ僅かに荒い呼吸を繰り
返しているだけだ。
しかし、そうした状況にあっても、メサイアはアレスの方へと鋭い視線を向け続ける事だ
けは止めはしなかった。
「いいよ。君の身体にちゃんと覚え込ませてやるよ」
「……っ!!」
相手からその場で述べられた言葉に対し、メサイアが返答を返そうとしていたのか、単に
息を継いだだけなのか、アレスには解らなかった。
それでも、アレスはそうした事を気に掛ける事なく、中途半端に脚を折り曲げ、投げ出さ
れたままになっていた、メサイアの両脚を自らの両手で掴み上げた。
アレスがそのままメサイアの両脚を二つに折り込むようにて引き上げ、自らと繋がる相手
の局部へと、ソレを再び深く突き挿れる動作を幾度となく激しく加えてゆく。
「……は、っ! ……っ、あぁっ!!」
その動作をメサイアが受け留める度に、辺りには悲鳴にも似た声色とその局部へと互いの
身体を打ちつける度に生じる乾いた音だけが響いた。
メサイアが今、置かれている状況を踏まえれば、本来であれば、先程、あの時点で、彼が
自らの思念をアレスに返すことさえ難しい筈であったという事は想像に難くなかった。
加えて、今、この場で、メサイアがアレスに向けて、そうした思念を返すということが、
全く有益なものにはならないという事も、充分に心得ていた筈だ。
それにも関わらず、メサイアは、アレスのものになる事を拒むという自らの意思を、一遍
の曇りもなく、臆さずかつ、鮮明な感覚を伴う痛烈な思念として、此方に送ってきたのだ。
メサイアのその態度にアレスは酷く腹が立った。
だから、今、自らに与えられている時間の赦す限りにおいて、目の前のコレがその態度を
改めるまで、コレを犯し続け、ひたすら快楽を与え続けてやると決めた。
どうせ目の前のコレは先程、自らが此方に送ってきた思念とは裏腹に、抵抗めいた動作
示す事などないのだろうから。
627
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-9/10
:2015/06/18(木) 22:48:39
「……っあ!! あ、ぁっ!!」
アレスが何度も激しく突き上げる動作を繰り返してやるうちに、メサイアは自らの身体を
細かく震わせながら反応を返し、それと同時に喘ぎ声にも似た声を上げるようになった。
恐らく、メサイアは自らの後孔に受け続けた感覚だけで、自らの男性器の方で達する事の
ないままに、果てたのだろう。
それを証拠として示すかのように、メサイアの後孔は先程よりも強い収縮を繰り返した。
メサイアの後孔から受ける感覚と内側の肉壁からの心地よい熱を感じながら、アレスは自
らの精をそのまま其処へと放った。
「ん、うぅっ!!」
それを受けたメサイアはその身体を軽く仰け反らせ、自らの翼を小さく震わせながら再び
小さく喘ぐ。
アレスは相手のその様子を自ら目に留めながら、一方の腕をメサイアの脚から離した。
支えを失ったメサイアの片脚は、意識を半分失いかけていた彼自身の身体が弧を描くよう
な体勢を取っている様に合わせるように、ベッドの上へと滑るように落ちていった。
メサイアが意識を朦朧とさせている様子を目視しながら、アレスは自らの背を二つに折る
ようにして、改めてその場で前側へと屈み込むような状態へと自らの姿勢を変えた。
それから間を置く事無く、アレスは未だに達してはいないメサイアの男性器へと自らの一
方の掌を伸ばし、先程と等しく熱量を保ち続けているままの、それに軽く触れた。
「……っ、あ……」
アレスから受けた、たったそれだけの所作を受けて、メサイアは未だに熱を帯びたままの
吐息を僅かに零した。メサイアのその様を目にしながら、アレスは再び声をかける。
628
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-10/10
:2015/06/18(木) 22:50:26
「まさかこれで終わりだと思ってはいないだろう?
まだこれからだ。僕に与えられている時間の赦す限り、君にも快楽を施してあげる。
さっき、僕に施してくれたみたいに念入りに愛してあげるよ。
但し、君が本心から僕のものになる事を望むまでは、これから一度、此処で達した後は、
全て途中まででお預けになるけどね」
「……っ、……」
メサイアは、アレスのその言葉を自らの耳に捉えた瞬間に、背筋が冷たくなるような感覚
に身体を震わせた。
それは、アレスの目には写らない程に僅かなものであったかもしれないが。
コレは何か違う――。自分があの子を求める感覚とは何かが違う。
アレスが此方側へと向けてくる感情は、自分自身が持つそれと同質のものではない。
その事をメサイアが自身の本能的な感覚をもって察知した時にはもう既に全てが遅すぎた。
目の前のこの美麗な姿をした少年がそうした思考に捉われ始めている事などを気に留める
様子は、今のアレスには全く見受けられなかった。
アレスはメサイアの様子に構う事なく、再び、この相手の少年の男性器への愛撫を始めて
ゆく。それから程無くして、アレスはメサイアが自らの男性器でも達する様を見届ける事
になった。
だが、その状況を目にした後も、アレスは自らの行為を終えようとはしなかった。
アレスは間を置く事なく、既に一度、相手の精液を受け止め、より一層、鮮明な水音を立
てるようになった、メサイアの後孔を突き上げる為の動作を更に強く加えていった。
629
:
CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-10/10
:2015/06/18(木) 22:57:05
-投下終了-
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>614-629
(SS関連のみ
>>617-629
)
※このSSの前に、1-091様が投下してくださった素敵な4コマ漫画も今回のタグに含めて再度ご案
内しています
※1-091様の4コマ漫画→
>>614
梓さん、幸さん、依さん「梓の悩み」 - 悩める教官のランチタイム -
お読みいただきありがとうございました!
今回分含めまして、メサイアさん、あまり喘ぎ声をあげたくないようで、台詞調整に苦心しましたw
あと、以前から書きたいと思っていた、翼!に関する描写も加えてみました
翼いいよね!翼!思ったとおりには書けていないけどw
SSの方はまだ更にあと2回分ほど続きます
引き続き、まったりペースでお待ちいただけると幸いです
どうぞよろしくお願いいたします
630
:
オリキャラと名無しさん
:2015/06/20(土) 23:49:42
>>614-629
ついにメサ様が本格的に汚されてしまった…すまぬメサ様(´Д⊂
そしてとうとう念願の!翼持ち×翼持ちエロきたーーーー!
赤よメサ様の美しい翼を至近距離で見られてよかったね、眩しすぎて目が潰れかねないね
それにしてもメサ様ほんとに何でも出来るし何でもお見通しだなあ
赤は後半調子こいてるけどメサ様がその気になればすぐにまたお人形になるという事実
所詮生かされてるだけなのにあのはしゃぎようはいっそ哀れなり
長いSSお疲れ様です
次回も楽しみにしております!
631
:
オリキャラと名無しさん
:2015/06/25(木) 23:59:56
>>630
お読みいただき、ありがとうございます!
メサさんの方も、色々と心地良いと感じる部分とか、そういうのが多分にありすぎたんだろうと思うので、
あの場で再びアレス様の行動に制限をかける余裕なんざ全くなかったと思います!
えーと、そんな感じで、割と隙の多い人だとも思うので、これからも適当に構っていただけると幸いですw
SSの方は、少し初心な感じを残したいとか、後ろだけでイッてもらうとか、色々な要素を詰め込みすぎてる
気もしますが、見逃していただけると助かります
また次回以降もどうぞよろしくお願いいたします-!
632
:
オリキャラと名無しさん
:2015/07/02(木) 02:33:47
あかい翼としろい翼の対比すばらしいですね、眼福です(見てないけど)
かぶりつきでガン見したいです……!
633
:
オリキャラと名無しさん
:2015/07/02(木) 21:42:42
>>632
レスありがとうございます!
リチャードさんのこと?ですから、メサさんの室内監視カメラの映像は資料として?きちんと?
保管されていることでしょうw
そして、メサさんも大らか?だから、画像データの削除とか何も考えてないんじゃないですかねw
ともかく、翼を持つもの同士っていいですよね!
ということで、そのうち、画像流出でもして、また揉めてくれないかなーなどと、創造主的には思ってますw
634
:
オリキャラと名無しさん
:2015/07/22(水) 02:24:42
こんばんは、1-200です
1-91様の影響を受けて、数年ぶりにマンガを描いてしまいましたので投下
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/232/1-200%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E8%A9%B0%E3%82%81%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B.zip
※ゆるゆる
※3本
※色気無し
※1コマだけ女キャラがいる
635
:
オリキャラと名無しさん
:2015/07/22(水) 22:58:43
>>634
UP乙です!拝見しましたー!アレスさんかわいいw
そして、るー様、何気にアレスさんへの扱いが少しだけ?ひどいw
03のお話しと同じ事をメサさんがされたら、どう対応するのかも何気に気になりましたw
やっぱり、「……っ!!」とか言いながらも痛くなさそうに強がるんですかねw
メサさんは自分の翼を他の誰かに触れさせる事なんて滅多にないんでしょうけど、いつもどおり
アルシエルなら触れてもいいとか思ってるみたいですw
ともかく、お二人の飾らない雰囲気がよくわかる素敵な漫画の投下をありがとうでした!!
636
:
オリキャラと名無しさん
:2015/07/26(日) 23:31:03
>>635
マンガというか落書きでしたがありがとうございます
る「いや、抜けかけだから取ってあげようとしただけなんです!
それが思ったよりちゃんと生えてて…決して故意では…!(必死)」
いい歳して中学生並な二人ですが今後ともよろしくお願いします
637
:
オリキャラと名無しさん
:2015/07/27(月) 21:57:42
>>634
投下乙です!るーさま鳥料理がんばれ!
赤様は本当に鳥さんですね、まさかカラス避けが効いたりして…
幸せそうなお二人に和みました
638
:
オリキャラと名無しさん
:2015/07/27(月) 23:30:19
>>634
読みました!
るー様は隠れドS!無自覚ドS!!
赤様がんばれ……
639
:
オリキャラと名無しさん
:2015/08/02(日) 22:47:59
>>637-638
お読みいただきありがとうございます!
赤「だから僕は鳥じゃない!目玉模様こわくないし、夜目だってきくし、ゴミとか食べない」
る「誰もそこまで言ってないと思いますが?」
640
:
オリキャラと名無しさん
:2015/08/13(木) 04:50:17
>>639
赤さま、最近のカラスは目玉模様にも慣れてきたし薄暗い夕方・朝方でも行動するし生ゴミを漁れなくなったんですよ!
ついでに1-866の今夏の熱中症対策を置いていきます
※1P4コマ
※微グロ・微エロ
※全くもって参考になりません
※まだまだ暑い日が続くと思われますのでみなさんご自愛ください
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/236/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%9E%E3%82%8C%E3%81%AE%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E5%AF%BE%E7%AD%96.png
641
:
オリキャラと名無しさん
:2015/08/13(木) 22:15:19
>>640
UP乙です!拝見しました!色々な熱中症対策があるものですな!皆様、ご健勝のようで何よりw
梢さんと梓さんはお二人がお付き合いされるようになったら、どちらの過ごし方に流されるのか気になりますw
そして梓さん…繊様ともかなり仲良くなれそうですなw
うちの子達もどうするのかと、ちょっと考えてみましたが、
「うちは冷房しっかり効いてるから(普段と何も変わらない)」
「夏になるとうちの冷蔵庫かウォーターサーバーにオレンジ、レモン、ライムとかの柑橘系果実を適当に切って
入れた水なんかが常備してある」
とか、そんなんでしたwあんまり目新しい回答は無かったです…
ちなみに「暑いから(車で)学校への送り迎えをしてしてくれ」といったエイシアさんの申し出は却下された
ようです…夏は毎朝、誰かに起こされつつ、少し早めに登校…するんですかねw
ともかく、夏の水分補給と体温調整は大事ですねw暑さ和らぐ?楽しいネタをありがとうでした!
642
:
オリキャラと名無しさん
:2015/08/14(金) 15:48:44
>>640
うぽつです、
梓さんワイルド!食中毒に気をつけてね
幸たんはまだまだ暑いからもうドバドバ被ったらいいんじゃないかな…
643
:
オリキャラと名無しさん
:2015/08/16(日) 22:52:02
>>640
教官そういうキャラだったのwww梢さんそのドリンクわけてあげて!
先生はかえってお体を冷やさないか、繊様が逆に寝苦しいのではないかと心配です
幸たん白いので済んでいればまだいいですが、黄金…おっと誰か来たようだ
644
:
オリキャラと名無しさん
:2015/08/22(土) 20:42:11
>>641-643
ご覧頂きましてありがとうざいます。
繊さん「最近寝不足でよ…」
梓「これ食って元気出せば? つ蛇」
梢「教官これ飲んでみてください」
梓「お、これ足せばいいんじゃね? つ蛇」
645
:
オリキャラと名無しさん
:2015/08/24(月) 00:42:12
梓さん、実は魔族なんじゃないでしょうかw
646
:
オリキャラと名無しさん
:2015/10/05(月) 19:53:22
1-866?の梢×梓のエロ絵です
梢の後頭部は略
※エロ絵です。
※エロ絵なんです。
※エロ。
※この後梓が梢の右腕を極めて落とします。
http://ux.getuploader.com/orimoe/download/240/%E6%A2%A2%C3%97%E6%A2%93.png
647
:
オリキャラと名無しさん
:2015/10/06(火) 23:24:14
>>646
ぎゅっと回した腕も感じてらっしゃるお顔もえろいです!!ムハーごちそうさまですmm
梓さんが幸せそうでまたえろいですprpr
梢さん負けるなガンバレ!
648
:
オリキャラと名無しさん
:2015/10/10(土) 02:26:54
>>646
UP乙です!拝見しました!
幸せそうだけど、何処となくガツガツした感じがたまらんですね!
にしても梢さんの背中が素敵だw理想的なラインをお持ちのようで素晴らしい!
これは梓さんには抱き枕不要ですなw
ともかく良いものを拝ませていただきました!
ありがとうですww
649
:
オリキャラと名無しさん
:2015/10/13(火) 00:22:10
>>646
チラ見えしているティクビやうっすらと浮き出た筋肉が美しい…!
幸せエロごちそうさまです!
650
:
本スレ1-710
:2016/01/02(土) 20:02:13
今晩は、1-710です
皆様あけましておめでとうございます
年末年始に書いていたものがようやく形になりましたので、久方振りにSSを投下しに参りました
昨年から投下したものの続きなうえに年明け早々、厨設定感満載なSSで恐縮ですが
よろしかったらどうぞ
以下、属性表記のあとに本編の投下です
651
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-
:2016/01/02(土) 20:03:21
本スレ1-710 です
本スレ1-200様 の お子様(設定スレ 2-014) とうちの子のスピンオフな二次SSの第5話を
仕上げましたので、投下します
以下、属性表記です(第4話は、
>>617-629
へ)
・設定スレ 2-037 の共通設定を下敷きにした現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
・続きものですが、多分、ここからでも読めるはず
・ストーリーは長めで、続きあり、ご都合主義的展開も多分にあり
・登場キャラクター&CPは、アレス様×メサイアです ( 二人の年齢は多分15-16歳位? )
・エロなし、事後描写若干あり
・メサイアさんに世界最高峰機能を持つ個体との設定を付けたままになってます
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ
652
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-1/7
:2016/01/02(土) 20:05:22
アレスに与えられたメサイアとの邂逅の時間は終わりを迎えた。
この部屋にアレスが訪れる前の時点であらかじめ身に付けるように指示されていたリスト
バンドからアラーム音が鳴り響く。
それは、当初から指定された時刻にセットされていたものだ。
自らの手首にもう一方の手を遣り、アレスはそれを止める。
アレスには今、この場で自らにこうした指示を下している人間達に逆らおうという意識は
微塵も無かった。
今はまだ、自らと、自らを取り巻くこの環境に在る人間達が持つ権力との間に歴然とした
大きな差がある事を良く理解していたからだ。
例え、自らが人間に手よって創られた紛い物なのだとしても。無駄死にするのは御免だ。
僕を動かすこの意思は僕のものだ。
今、自らが置かれている環境を踏まえながら、アレスは常々、そんな風に考えていた。
そのアレスの傍には、その場に横たわり続けるメサイアの姿があった。
メサイアは、一言も発する事なく、まだ幾分荒い呼吸を繰り返している。
それだけではない。彼は先程からずっとアレスから受け続けていた行為の所為で、何処か
意識を朦朧とさせているようにも思えた。
つい先程、ほんの少し前まで――リストバンドにセットされていたアラーム音が鳴りびく
直前まで、アレスはメサイアを犯し、行為を強要し続けていたのだ。
それでも、自らに与えられていた時間を当初から自覚していたアレスは、その行為をある
程度の時間をもって予め止めていた。
アレスがそうして自らの身なりを簡易的ながらも整え、身支度をあらかた終えた、その時
に合わせるように、それは鳴ったのだ。
それ故に恐らく、メサイアには当初、アレスが何故、不意にその行為を止めたのか、解ら
なかったのではないか。
行為を止める直前まで、アレスは自身が望み、求める言葉をメサイアの口から吐きださせ
る為に、ある一定程度の抑制を加えた動作を施し続けていたのだから。
アレスは先に一度、メサイアが自らの性別を証する性器で達するのを見届けた後、再びそ
れで達する事を赦しはしなかった。
それでも、メサイア自身が自らの性器で達する事のない範囲においては、激しく揺さぶる
ような動作を途切れる事なく何度も加えてやった。
だが、メサイアがアレスの求めるその言葉を自らの唇に乗せる事は一切無い。
そうした感情に近しい思念をアレスの許へと送ってくる事も一切無かった。
また、メサイアは、結果として最後まで自らの意識を手放す事は無かった。
それは最中に意識を飛ばしそうになった都度、アレスがメサイアの流麗な面差しの外観を
損ねない程度に力を加減しつつ、頬を張ってやったからだとは思われたが。
腹ただしい事に、今のアレスには、現時点において充足感を得るには何処か足りぬ状況の
まま、コレを弄ぶという享楽的な行為に一旦、区切りを付けるという選択肢しか無かった。
653
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-2/7
:2016/01/02(土) 20:08:02
メサイアは、未だに若干の荒さを帯びたままの呼吸を繰り返しながら、その身に何も纏う
事なく、年頃の少年らしい均整の取れた裸体を晒したまま、ただ、アレスの傍に在った。
その場から微塵も動く事なく、メサイアは、ただ、その場に横たわり続けているだけだ。
未だに目許に涙の跡を滲ませながら、此方側へと背を向けたままで居るメサイアの方へと
アレスは自らの顔を寄せながら、囁くように声を掛けた。
「メサイア、次に逢う時も、君は必ず僕のものになるんだ。今日と同じように。
君の事だけをずっと愛し続けるから」
「ん、っ、……、……っ、……、…………」
その場で、殆ど意識を失くしかけていたようにも思われていたメサイアは、アレスの予想
に反して、此方からの呼びかけに応えた。
だが、それは何故か、アレスの呼びかけに応じて返されたものではないようにも思えた。
確かにアレスの呼びかけに応じて、メサイアは自らの唇に何かの言葉を乗せ開いていた。
それがアレスの許に意味のある言葉となって届く事は無かった。それでも、僅かな間では
あるが、メサイアが自らの意思をもって、その場で口を利いていたのは紛れもない事実だ。
まるで何かに救いを求めるかのように、音として聞こえる状態にはないままで、メサイア
は何らかの言葉を呟いていた。
直後に、メサイアは、自身の頭頂部に位置する辺りの近くへと自らの一方の手を緩々と伸
ばし、自らの掌の中へとシーツを強く手繰り寄せて掴んだ。
その体勢を保持したまま、メサイアは不意に自身の碧い瞳から溢れるように涙を零した。
メサイアのそうした様子を間近で目にしていたアレスは、その姿に強く心惹かれ、自らの
胸中を激しく揺さぶり、掻き乱されたかのような、言いようのない、強烈な感情を覚えた。
だが、同時にアレスは、今、現時点において、自らに与えられていたメサイアとの邂逅に
費やせる時間がもう幾何も残されていない事も強く自覚していた。
それ故に、アレスは自らの目の前で溢れるように涙を零し続けるメサイアに対して、声を
掛ける事を敢えて一切しなかった。
アレスはそのまま、自らの背を向けたまま、ベッドから腰を上げ、この部屋のエントラン
スの在る方向へと向かって歩きだした。
そうして、自らの心の内にメサイアへの強い関心を残したまま、アレスはその場から去っ
ていくことになった。
後には、その場で小さく肩を震わせながら、自らの掌に力を入れ、自身の意思に反するか
のように零れ落ち続ける涙を止めようとするメサイアの姿だけが残された。
654
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-3/7
:2016/01/02(土) 20:09:21
※
夢を見たのだ。
それは自らの記憶に後々に渡って強烈な印象を残した、メサイアとの邂逅を終えた夜の事
だった。
アレスは、自らがこの世に生を受け、経験を重ねながら、生き抜いてきた自分自身のこれ
までの記憶の中には一切の覚えのない、その情景を垣間見る事となった。
その事象は、メサイアがアレスと邂逅を遂げた僅かな間に、言葉にする事など無くとも、
互いの意思が通じるようにと、奇異な能力を施した故の名残でもあったのかもしれないが。
アレスが夢の中で、自らの漆黒の瞳を開けた途端に、まず、最初に目にしたのは、深い藍
色の色合いの絹糸のような質感を持った髪と藍色の瞳を持つ少年の姿だ。
その姿を自らの視界に捉えた瞬間に、アレスは何故、自分がそれを迷う事無く、少年とし
て認識したのか、自身の思考に納得がいかなかった。
自らの視界に在ったその少年は、幼さを残しながらも、生来からの清麗さを併せ持ってい
るようでいて、なおかつ、中性的な印象を強く残したままの美しい風貌をしていたからだ。
齢の頃は15歳位だろうか。
少年は自らの長い髪を後頭部の高い位置で一束に結いあげ、それを精巧な細工が施され白
銀に輝く髪飾りで飾っていた。
まだ少年らしく華奢な印象を残す身体には、彼が身に纏う純白に輝く生地に、白銀のよう
なに色合いを帯びた銀糸か何かで精緻な刺繍が施された法衣のような装束が良く似合う。
そうした衣装を身に纏った姿のまま、少年は、聖堂らしき建物の祭壇と思しき場所の近く
の場所に、唯一人で立っていた。
この建物の高い位置に備え付けられた窓からは荘厳な雰囲気をも感じさせる光が幾筋か差
し込み、小さく華奢な印象のある少年の姿をより一層、清麗で美しいものへと変えていた。
655
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-4/7
:2016/01/02(土) 20:12:44
「メサイア」
その少年はアレスに向かって、穏やかに微笑み、此方側へと、そう声を掛けてきたのだ。
ああ、これはやはり、メサイアが持つ記憶の断片なのか。アレスは、その場で即座にそう
思った。
メサイア自身がどうしてこうした記憶を持つに至ったのか、アレスには知る由もなかった。
何故、こうして、メサイアの記憶の断片めいたものを辿る事になったのか。
アレスには、その理由もよく分からないままだった。
だが、アレスは自らの意思には一切関係なく、脳裏に流れ続ける、この不可思議な記憶に
敢えてそのまま身を任せた。
「……本当は、聖霊と……皆の為に唄わなければならないのだけど。
……ううん、違う。違うんだ。
僕は、ずっと前から、本当は貴方の為だけに、これを唄いたかったんだ。
だから、聴いていて」
何処か辿辿しい様子を残しつつ話し始めた少年は、次第に自らの気持ちを切り替え、自身
の目途を改めて此方側へと表明するように、その前置きらしき言葉を一息に述べた。
恐らく、少年自身は、自らの感情を内に秘めたままにしているつもりなのだろう。
それでも、相対する少年の表情には、此方側への憧れにも似た感情と淡い好意を乗せたか
のような表情が見て取れる。
未だに何処か幼さを残す無垢で素直な性格を持つが故に、この少年は、自らの内側に秘め
おきたいと思っている、そうした感情を完全に隠し切る事などが少々不得手なのだろう。
それは、此処から少年の姿を目に留めているだけでも十分に理解できる。
もっとも、それは、今、現時点において、この少年とメサイアが唯二人きりでこの場に居
るといった状況に置かれているようであったからなのかもしれないが。
だが、少年自身がそれに気付いている様子は一切無い。
また、この少年が、そうした状況置かれている事に対して、自らの感情を更に大きく揺ら
しているかのように受け取れる様子は今、この場では見受けられなかった。
少年は、ほんの少しの間を空けて自らの呼吸を整えるようにして、瞳を一度、軽く閉じた。
それを機に、少年は先程来の厳かな面持ちを取り戻し、此方側へと正面を向くように、自
ら姿勢を正す。
自らの面差しを此方側へと向けた後に、少年はごく僅かな間、穏やかな面持ちで微笑んだ。
それから間を置くこと無く、少年は美しい旋律を持つ聖歌を高らかに、朗々と唄い上げ始
めた。
少年の伸びやかな歌声は周囲へと響き渡り、辺りの空気さえも光輝く清冽な気配を帯びた
ものへと変えてゆく。
まるで自身の想いや、魂の一片さえも込めるかのように、少年はその場で、ただ、切々と
聖歌を唄い上げていった。
何処か懐かしい響きを帯びた聖歌の旋律に自らの想いを添えるかのようにして、ただ一心
に唄いあげてゆく少年の歌声は、聴き入る者の胸を強く打った。
また、それは、この少年の歌声を初めて聴いたアレスの心の内側にさえ、熱く熱を帯びた
ような感覚を届けてくる。
656
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-5/7
:2016/01/02(土) 20:14:01
「アルシエル」
この少年の名前だろうか。誰かが発したその言葉が自らの脳裏に響くと同時に再びアレス
の目の前の光景は一変した。
次にアレスが目にしたのは、この研究所内の施設の一角であろう場所の何処かに在る部屋
の中のものだ。
其処には、先程とほぼ同じ容姿の長いくせの少ない藍色の髪の少年が生命維持装置の中で、
その身に何も纏わぬ姿のまま眠りに就いていた。ただ、少年の姿は先程よりも若干、幼く
見える。
先程、アレスが自らの思念に感じた名前らしき言葉は、恐らくメサイアがこの幼い容姿の
少年に向かって、その名前を呼びかけたものなのだろう。
メサイアが自らの思念で呼びかけたものであるのか、または自身の声で音として認知でき
る形式をもって呼びかけたのか。その判別は今、現時点においてもメサイアの思考を追体
験しているアレスにも判断しかねた。
ただしかし、アレスの目の前に映る藍色の髪の少年は、此方側からの呼びかけに応じる事
なく、生命維持装置の中で昏々と眠り続けている。
――いつか必ず君を――。
その思念が脳裏に響いた瞬間、アレスは得心がいった。
あいつ――メサイアが真に欲しているのは、この少年の自由だ。
いや、メサイア自身が、意識を取り戻したこの少年と共にある事なのだろう。
それを確信したと同時にアレスは強い憤りにも似た感情を覚えた。
直後、激しさを帯びてゆくアレスの感情に引き摺られるように、周りの景色は不意に暗転
し、何も視えなくなった。
自身の直情的かつ、激しい感情に引き起こされるようにして、アレスは急速に夢から覚め、
自らが置かれた現実の環境へと立ち戻る事になった。
アレスが再び目を覚ましたのは、施設内で自らに与えられた手狭な部屋のベッドの上だ。
周囲は暗く、恐らくは未だにアレス自らが日常的に起床する時刻には至っていない。
もっとも、この部屋には、元来、窓ひとつ無かった。
このため、その時刻を告げるのは、予めセットされているタイマーに従って、徐々に明る
くなるように設定された室内灯のみであったが。
結果として、この日、アレスは暗闇の中、酷く不機嫌な気持ちと憤りを抱えたまま目を覚
ます事になった。
657
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-6/7
:2016/01/02(土) 20:16:18
つい先程まで夢に見ていた事柄から推察出来得るメサイアを取り巻く現況は、アレスを酷
く腹立たしい気分にさせた。
アレ――メサイアは、自らが望む少年の醒覚と引き換えに、その他の全ての事項を犠牲に
するという明確な意図を持って、常日頃からの行動を選択しているのだ。
メサイアを取り巻く人間等からの命令に極力逆らう事なく、従順な様を保ち続けているの
は、恐らくはその所為だ。
アレスが今、現在、持ち得ている様々な情報を許に今、この場で判断する限りでは、それ
はメサイアが自らの全てを懸けて願うには、あまりにも不釣り合いで小さな望みに思えた。
また、そうした希いを叶えようと、メサイアが実際に常日頃から注力を傾けているらしき
様子も見て取れる有様に酷く腹が立った。
夢に見た状況を踏まえる限りでは、あのアルシエルという少年にメサイアと同程度の強い
能力や、人を惹きつけて止まない魅力があるようには到底思えなかった。
例え、あの少年に今も夢の中で垣間見たのと同じようなレベルで歌が唄えたからといって、
その事自体が一体なんの価値を生じさせるというのか。
メサイアの隣に並ぶには、あの少年はあまりに凡庸で無価値だろう。
それにも拘わらず、メサイアは己の全身全霊を懸けて、いつか、機会を得て、あの少年を
救い出そうと、自らの意思を固めている。
アレスには、メサイアの決意は酷く馬鹿げたもののように思えた。
こんなにも馬鹿げた希みの為にアレ――メサイアは、自らの意識下において、アレスのも
のになるという事を頑なに固辞し続けたのだ。
今更の事ながら、アレスはメサイアのそうした態度に強い怒りしか感じなかった。
658
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-7/7
:2016/01/02(土) 20:19:12
恐らく、メサイアは自らの深層意識に触れる範囲外で思考を続けている限りにおいては、
今後もずっと、必要に応じて、誰のものにでもなるのだという態度を取り続けるのだろう。
少なくとも今、現在の施設に留まっている間は――メサイアは今後も、そうした対応を取
り続ける筈だ。
だが、メサイアは、その深層意識下では他の誰のものにも絶対にならない。
そう、アルシエルという、あの少年以外の存在の何者にも心動かされる事はないと、自ら
の意思で硬く心に決めているのだ。
灯り一つ差していない、自らに与えられている些か狭すぎる部屋のベッドの上で、アレス
は暫くの間、自らの瞳を開けたままま、更に暫くの間、思慮を廻ら続けた。
今のあの態度を見る限り、メサイアは他者がアルシエルに手を掛け、絶命に至らせた場合
は、その相手の息の根を即刻止めにかかるだろう。
手に掛けた相手を赦す事など絶対にないだろうし、万一、メサイア自らが敗北を喫した場
合でも服従し、屈服する事など絶対にないだろう。
アレスは自らの頭の下に腕を組んだ姿勢を取り続け、自らの漆黒の瞳を開いたまま、暫く
の間、無機質な天井を見上げつつ、そうした事柄について思考していた。
そこまで思慮を廻らせた後に、アレスは不意に自らの口元に僅かに微笑みを乗せる。
――面白いじゃないか。でも、それでもアレは、メサイアは僕のものだ。
「メサイア、いつか必ず君を僕のものにするから」
小さな声で囁くようにそう言うと、アレスは未だに灯りひとつ付いておらず、暗いままの
状況にあったこの部屋のベッドの上で自らの身体を起こした。
続けてアレスが自らの両脚をベッド脇のリノリウムの床へと下ろすと、その動きに合わせ
て、ベッドサイドのフットライトの小さな灯りだけが点灯される。
未だに多分に波立つように苛立つ自らの気持ちを切り替えようと、アレスは、この場を後
にして、室内に併設された簡素なバスルームへと向かって歩き出した。
【 続く 】
659
:
CROSS IMPACT THE 5th-終焉に視る夢-
:2016/01/02(土) 20:23:01
-投下終了-
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>650-659
お読みいただきありがとうございました!
メサさんの思考とかを改めて追うのに思ったよりも手間がかかってしまい、当初仕上がっていた分と書き足し分を
含めて延々と手直しをする事になり、結局、年末年始はこれを書くだけになってしまいました;
でも、このSS、まだあと1回分続きます……大変恐縮ですが、また気長にお待ちいただけると幸いです
引き続きどうぞよろしくお願いいたします
660
:
オリキャラと名無しさん
:2016/01/04(月) 01:52:10
あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します
>>650
_659
お忙しい年末年始にお疲れ様でした!
毎度毎度言っていますがメサ様ごめんなさいすみません申し訳ございません!!さぞ屈辱だった事でしょう
でもその涙の意味は…「壮大なカンチガイ可愛そう(´;ω;`)」という感じでしょうか
悔しくて泣いたりするお方とは思えませんし
とりあえず赤はすぐ片付け…られないのですが、いずれ私自身の筆でなんらかのお仕置きをするべきでしょうね
次回で少しでもメサ様が癒される事を祈ります(´・ω・`)
661
:
オリキャラと名無しさん
:2016/01/04(月) 22:35:44
>>660
お目通しいただきましてありがとうございました!
メサさんの涙の理由?は次回、ネタばらし?をする予定ではありますが、
実際のところは創造主がメサさんを泣かせたかっただけです;
図らずも協力してくださったアレス様には感謝してもしきれません!
今回うpした部分では、アレス様目線からの表記(アレス様の思考経過等に関する表記)が
多めだったように思いますが、ご指摘事項等ありましたら、遠慮なくお知らせくださいませ
アレス様にも引き続き、ご迷惑&ご面倒をおかけしていて誠に恐縮ですが……
こ、これからもどうぞよろしくお願いいいたします!!
662
:
オリキャラと名無しさん
:2016/01/07(木) 23:31:49
新年おめでとうございます
普段泣かない系の人の涙はいいですよね!
ネタ晴らしまで楽しみにお待ちしております
赤さまのお仕置きも楽しみです
赤さまもたまに泣けばいいと思う。
663
:
本スレ1-710
:2016/02/08(月) 20:07:01
今晩は、1-710です
以前、予告?しておりました、アレス様×メサさんのSSの続きが
仕上がりましたので、投下しにまいりました
このお話し、今回をもちましてようやく最終回?です(単に一区切り付いただけですがw)
最後?にしてエロもなく、厨設定感満載度を更に高めてお送りいたしますが
よろしかったらどうぞ
以下、属性表記のあとに本編の投下です
664
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-
:2016/02/08(月) 20:15:05
本スレ1-710 です
本スレ1-200様 の お子様(設定スレ 2-014) とうちの子のスピンオフな二次SSの第6話を
仕上げましたので、投下します
以下、属性表記です(第5話は、
>>650-659
へ)
・設定スレ 2-037 の共通設定を下敷きにした現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
・今回は一応、できれば、前回分も読んでいただいた方がより楽しめるはず
・ストーリーは長めで、ご都合主義的展開も多分にあり
・登場キャラクター&CPは、アレス様×メサイアです ( 二人の年齢は多分15-16歳位? )
・エロなし、厨設定的、途中で冗長かつ、説明的表記が続く箇所あり
・メサイアさんに世界最高峰機能を持つ個体との設定を付けたままになってます
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ
665
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-1/9
:2016/02/08(月) 20:17:48
夢に見たのだ。
それは自らの記憶に強烈な印象を残した、アレスの邂逅を終えた後の事だ。
メサイアは自分自身のこれまでの記憶の中には一切の覚えのない、情景を垣間見る事にな
った。
それは、メサイア自らがアレスと邂逅したあの時の合間において、言葉にする事無くとも、
互いの意思が通じるようにと、自身の能力を施した故の名残でもあったのかもしれないが。
「ルーシェル」
まず、メサイアが耳にしたのは、誰かの名をそう呼ぶアレスの声だ。
その声質からも、アレスがこの名を持つ人物を愛おしく思っている事が解る。
メサイアの脳裏に小さな声で囁くように響くアレスの声は、相手の事を思い遣る心持ちに
満ちているかのようにも思えた。
次に自らの碧い瞳を開いた瞬間、メサイアが目にしたのは、淡い光の差す聖堂の中で聖歌
を唄う一人の青年――いや、少年にも思える人物の姿だ。
それは、聖堂内に満ちる陽光を受けて七色に輝く白銀の髪と、淡い紫水晶にも似た色の瞳
を持つ印象的な容姿の少年だった。齢の頃は16、7歳といったところか。
少年の髪はどちらかといえば短めに切り揃えられ、恐らくは聖職に就いている者が着用す
るのであろう法衣と思しき衣装を身に纏っている。
濃紺の生地で作られた衣装には、袖口や襟元などの一部に黄金色にも見える美しい色合い
の絹糸で精緻な刺繍が施されていた。
少年は中性的な美しい面差しを此方へと向けながら、この聖堂で唯、一人きりで聖歌を唄
っている。
聖歌の美しい旋律は、少年の声を以って、聖堂内へと響き渡り、辺りの空気を更なる神聖
さを帯びたものへと変えていた。
自らの記憶には全くない少年であるのに、メサイアはその少年の姿に何処か既視感に近い
感覚を持ちつつ、彼の詠唱が終わる時を待っていた。
あわせて、メサイアは、今までに自身が感じた事のない感覚をもってそれを聴いていた。
今、自らが共有しているこの感覚には、聖歌に対して特段の感慨めいた感情も何もない。
自らが感覚を共にしているこの思考の持ち主は、ただ、そこに唄が在るという事実だけを
明確に捉えている。
一方で、メサイアの記憶の傍らにいつも在った少年の唄には、周囲への思い遣りと慈愛に
満ちた心があった。此方側へと傾けられる直向な想いと切なる情熱が在った。
だから、いつもその志を汲みたいという想いをもって、彼の唄を聴いていたというのに。
今、感覚を共にするこの人物にはそうした何処か感傷めいた熱を帯びたかのような感情は
一切見受けられない。
ただ、其処に在るのは、目の前の少年を愛おしく思う慈しみに満ちた穏やかな感情のみだ。
やがて聖歌の詠唱を終えた少年は、穏やかな表情のままで、此方側へと声をかけてくる。
666
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-2/9
:2016/02/08(月) 20:20:01
「……アレス?」
メサイアはその少年の言葉を聴いて、漸く得心がいった。
これは、アレスの古い記憶だ。彼がいつ経験したものなのかは解らなかったが、恐らく、
彼は、この目の前のルーシェルという名の少年の事をとても大切に想っていたのだろう。
それは、今もなお、メサイアの心の内へと流れてくる、アレスの暖かみを帯びた感情を追
えば解る。
この人物――アレスにとって聖歌などはただの添え物に過ぎないのだろう。
アレスが真に意識を傾けているのは、先程、彼、自らが「ルーシェル」と呼んだ目の前の
少年の事だけだ。
こんなにも穏やかな愛情に満ちた感情を自分自身が抱いたのは一体、何時以来の事だった
ろうか。
形こそ違えてはいるが、アレスは、彼は自らと同じく唯一人の人を心から愛するという情
を自身の経験を交えて識っている筈だ。
メサイアがそんな事を思慮していく合間にも辺りの風景は刻々と変わっていった。
次にメサイアが、いや、アレスが、と言った方が良いだろうか。
彼が再び少年の名を呼ぼうとした、その瞬間に、辺り一面が強い金色の光に包まれ、風景
が一変してゆく。
離したくはないのに。別れたくはないのに。愛おしいその存在は、もう既に金色の強い光
の唯中にあって、その姿形の影のみだけしか捉える事は出来ない。
アレスの目の前には、その場に満ちる強い黄金色の光と、たった一人の愛おしい存在の影
のほかには、何もない景色が拡がるのみだ。
「…………っ、…………!!」
その不可思議な景色の中で、アレスはその身に赦された僅かな時間の限り、愛おしい存在
の名を何度も呼び続けた。
それがアレスの持つ古い記憶なのか、単にアレスの意識の内側に何等かの意図をもって新
たに深く刻み込むようにして形成された記憶の断片なのか。
その何れのものであるのか、メサイアには、今、この場では判断が付かなかった。
ただ、メサイアは目の前に映る光景に自身の既視感を一層強くすると同時に、アレスが自
らと同じ気質を持つ可能性が在る存在なのだということを改めて強く実感していた。
そうしたメサイアの意識や思考には、一切の影響や係わりを受ける事もなく、目の前に広
がる光景は、また不意に新たなものへと切り替わってゆく。
667
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-3/9
:2016/02/08(月) 20:22:06
メサイアが新たに視たものは、炎に包まれる先程の少年――ルーシェルの姿だ。
あまりにも突然に目に入ってきた無残な光景にメサイアは一瞬、我を忘れたかのように思
考を止めた。
――止めろ! それはお前が唯一、唯一人、愛する者だろうに!!
だが、その直後に、メサイアは自らの思考を取り戻し、その場で力の限りに叫んだ。
自らの声は紅蓮の炎を放った当人――アレスには届かない。
それは解っている。
それでも、メサイアは、そう叫ばずにはいられなかった。
恐らくは今、この場で、実態を持つ姿など、持ち得てはいないのに。
メサイアは自らの頬に涙が伝ってゆくのを実感していた。
そうしてメサイア自身が、今、目にするこの光景を深く認識すればする程に、それがいか
に惨いものであるのかということを克明に思い知らされてゆく。
メサイアは、今、自身が目にし、体験する事実をもって、この光景が何時の日か現実に起
こり得る事柄なのであろうという事への認識も一層深めてゆくことになった。
今のメサイアには、この事象に介入する手立てなど何一つ無い。
此処でメサイアに出来るたった一つの事は、唯ひたすら傍観者として、この凄惨な光景を
自らの瞳に焼き付けるように見つめるだけだ。
炎に巻かれる直前に視たルーシェルは、今、この時代に最も良く用いられる形式の軍用服
を着用していた。
僅かな合間ではあったが、メサイアには、彼、ルーシェルが恐らくは自分自身やアレスと
同じ――人ならざる人工物として徴用される立場に置かれている事が認知出来ていた。
だが、メサイアを更なる慟哭の淵へと追い込んだのは、彼――ルーシェルに向けて炎を放
ったのが、アレスであるという直ぐには信じ難い事象だ。
それでも、ルーシェルに向けて炎が放たれる直前にメサイアの心の内側へと流れてきたア
レスの思考からは、そうした事を行う意図が明確に読み取れた。
668
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-4/9
:2016/02/08(月) 20:23:28
其処には、ただひたすら従順に製作者等の命令に従う事しか出来ないルーシェルへの明確
な否定と蔑みや嘲りの意識に加えて、それを凌駕する憤りに満ちた感情が在るのが解る。
また、そんなルーシェルの存在そのものを、アレス自身の目前から消し去りたいのだとい
う明確な意図が在ってこその行動だという事もメサイアには充分すぎる程に伝わっていた。
それに何よりも――アレスには、ルーシェルが自らの大切な想い人だという事の記憶すら
何一つ無い。
メサイアが目の前で何も出来ずに涙を流し、それを見続ける中で、無残な光景は終わる事
なく続いてゆく。
ルーシェルが紅い炎の中で吐息のよう小さく細く零す悲鳴がメサイアの耳に届いた。
それとほぼ時を同じくして、規律に反した行動を取ったアレスに対しても間を置くことな
く直ぐに足止めを兼ねた制裁が加えられてゆく。
この場に同行していた監視官らしき複数人の人間の指示によって、アレスがこうした行動
を取った直後に、散弾銃らしきものから一斉に多くの銃弾が放たれ、打ち込まれる。
アレスは自らの能力を用いて、それらの即時に加えられた攻撃に対し、瞬時に応じていた。
放たれた銃弾の全てにアレスが無為に被弾する事は無かったが、ただその幾つかを被った
だけでも、彼をその場に足止めさせ、倒れ込ませるのには充分だった。
――もう止めろ!! 何故これを私に視せる! 私には何も出来ないというのに!!
メサイアが再び無意味にもその場で叫ぶと同時に、目の前の光景はまた一変してゆく。
それは、アレスがその場でショック剤を投与され、意識を失う様を目にしたのと同時期で
もあった。
再びメサイアが目にしたのは、先程と同じく金色の光に包まれた唯一人の人物の人影と、
何処かで聞き覚えのある清冽な印象を受ける唄声に包まれた世界だ。
その人影は、先程と同じく金色の強い光の唯中にあって、姿形の影のみだけしか解らない。
それでも、メサイアにはその人影が誰の者であるのか、直ぐに解った。
メサイアの視線の先に映るのは、ルーシェル、その人、唯一人の影だ。
それにも拘らず、其処に重ねられたアレスの思考めいた声と意識が、メサイアの思考に更
なる追い打ちをかける。
669
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-5/9
:2016/02/08(月) 20:25:36
アレスの思考めいたその意識は、その人影に向かって――明らかにメサイアの名を呼んで
いた。
何処か混濁した状況にある事が読み取れるアレス自身の意識がそうした錯誤や誤認を呼び
起こしているのだろうか。
このような認識錯誤らしき状況を精神の深い部分で引き起こすような状態に何故、アレス
が追い込まれているのかまでは、メサイアに特定する事は出来なかった。
メサイアが認識可能であったのは、ただ、その場で、アレスが、メサイアの名を幾度か呼
んでいたことだけだ。
――止めろ。それは私ではないのに。お前が真に求めるものは私などではないのに。
この場に実態を持たない事を認識しながらも、メサイアは自身の碧い瞳から零れ落ちる涙
をその感覚を止める事が出来ずに、自らの手の甲でそれを拭う動作を加えた。
直後に周りを囲む景色が一変し、不意に今、聞こえる筈のない少年の声がメサイアの脳裏
へと響く。
――メサイア、例え全ての記憶を失っても。僕はまた必ず最初から貴方を好きになるよ。
貴方の事だけをずっと愛し続けるから。だからどうか僕を……。
「アルシエル、っ……アルシエル……!!」
それが、自分自身が望んだ故に引き起こされた幻聴なのか、自らが持つ古い記憶の断片で
あるのか、メサイアには判断が付かなかった。
幼さを残す小さく華奢で愛らしい容姿と深い藍色の髪と瞳を持つ少年の姿をその場で思い
起こしながら、メサイアは吐息を吐き零すかのように、声を絞り彼の名を幾度か呼んだ。
自分自身のみが残され、霧に囲まれて辺りのものが何一つ見渡せない、それでいて、清冽
な光に包まれた風景の中で唯一人、メサイアは涙を零し泣き続けた。
その光景を最後にメサイアは再び目を覚まし、現実へと引き戻される事になった。
670
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-6/9
:2016/02/08(月) 20:26:58
※
メサイアが再び瞳を開けて最初に目にした光景は、研究所施設内の最上階にある隔絶され
たフロアのベッドの上のものだ。
此処はメサイアが常日頃から複数台の監視カメラに囲まれながら、ほぼ、唯一人だけの隔
絶された状態の中で生活を送り続けている場所だ。
未だに充分に覚醒しきってはいない、何処か虚ろな感覚を伴う視界の中で、自らの手許に
シーツが在る事を確認したメサイアは、漸くこの場で目を覚ました事を認識し始めていた。
このフロアの二つの壁面は、分厚く透明な強化プラスチックで造られている。
其処から望む眺望から、今、メサイア自らが視認する限りにおいては、既に夕刻を過ぎ、
夜に差し差し掛かる時刻のようだという事は解る。
此処から望めるのは、施設内の敷地に含まれる広大な森林と研究施設の別棟の僅かな灯り
のみであったが、今、その光景を目にする限り、陽光は既に完全に落ちていた。
メサイアは今更ながら、先刻、アレスがこの部屋から去った後、此処でそのまま暫く眠り
続けていたという、決して好ましくはないこの状況を、改めて強く実感する事になった。
夜に差し掛かった時刻の研究棟別棟からのごく僅かな灯りが差すのみの暗闇の中で、メサ
イアは自らの目許に残っていた乾いた涙の跡を再び軽く拭う。
その後にメサイアは、その場で自身の身体をゆっくりと引き起すようにして、ベッドの上
で自らの上半身を起こした。
これから先、暫くの間、あの子の特殊能力系統への再検査などに直に立ち会う事も叶わな
くなるかもしれない。それ以外にも憂慮すべき事項が山程在るのは解っている。
自らが下手な行動を採れば、それに影響を受けるのは、何もあの子だけではない。
自身が比較的高い関心を寄せている対象が、当人以外の他の事象に注力を傾けているとい
う事項に確証に近しい事実を得れば、得る程に誰だって興が削がれるというものだろう。
自らの制作者たる氏の関心がメサイアから逸れる事によって起きる代償は、当事者以外に
とっては些末な事だろう。だが、それは、当事者たる者等にとっては比較的多岐に渡るも
のになるのだろうという事については想像に難くはなかった。
恐らくは、自分と同様の立場に置かれている人工生命体の中から、これまでの者に加えて、
また新たな犠牲者が幾人も生じてゆく事になるのだ。
それでも、これから当面の間、あの子――アルシエルと直接的に逢える機会が無くなる可
能性が高いのだろうという事実が今のメサイアには一番堪えた。
671
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-7/9
:2016/02/08(月) 20:30:05
あの子と自らの立場を危うくする事になりかねない状況下に在るというのに。
更には下手をすると、無意識のうちにあの子の名を呼んでいた可能性さえあるのだろう。
そうした極めて不本意な様を恐らくは、いや、少なくとも、あの男――この施設の研究者
共の中でも上位に名を連ねるあの人は全て視認しているのだ。
今でさえ、あの子に直接的に逢える機会は年に1、2回程度しか無いというのに。
また次にあの子とまともに逢えるのはいつになるのか。
その見通を立てる事さえ難しくなるのだ。それ思うとメサイアの心は更に重くなった。
今の自分自身の未熟な力と立場では、あの子の傍に居る為の正当な権利を得る事も、あの
子を守り切る事も出来ないから――。
だからこそ、これまで敢えて、他の事を全て犠牲にして周りに従順な素振りを示す事だけ
を優先し続けてきたのだ。
現時点において、自らがあの子に強い関心を寄せているという事実が明らかになるのは、
何ひとつ良い結果を及ぼさないというのも解っている。
それを踏まえれば、あの子に暫く逢えなくとも、このまま平静を装い続ける方が余程、自
らの利に適う事も解っていた。
それでも、メサイアの心の内には、自らが愛おしく想い、恋焦がれ続けている、あの少年、
アルシエルの傍に在りたいという気持ちだけが、ただ強く在った。
――今すぐに叶えられるものではないが。
いつの日か必ず。あの子と自らの自由を獲てやる。必ず、絶対に。
自身の心の内側へと、一層深くその思いを刻み付けるようにして、自らの思考を強めなが
ら、メサイアはベッドの上で自分自身の姿勢を変えた。
そうして、彼はベッドの淵へと自らの両脚を降ろして改めて座り直し、一方の手で自らの
長い金色の髪を梳くようにして掻き上げた。
その動作の最中に俯くような姿勢を取ったままの状態に在ったメサイアの視線の先に不意
に、ベッド上に幾つか残されたままとなっていた緋色の羽根が映り込んだ。
メサイアは、それを自らの視線に入れたまま、暫くの間、自らの思考を巡らせ続けた。
672
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-8/9
:2016/02/08(月) 20:31:09
これから先、幾許かの期間を経た後に、恐らくは、あの齟齬をきたした意識を持ったまま
のアレスの行動が此方側にとって新たな弊害となってゆくのだろう。
それでも、自らにアレスのあの思念を変える程の確固たる能力はない。
自らに出来る事は、今までどおり、それに対しても真摯に向き合う事だけだ。
例え何があっても。アルシエルには、あの子にだけは、絶対に手出しはさせない。
――まずは、これまでと同様に、再び平静を装う事から始めればいい。
メサイアは自らに向かって再び強く言い聞かせるように、そう思念してから、その場で、
表情に普段と変わらぬ平静さを取り戻した自らの面差しを僅かに上げた。
この部屋は既に夕刻を過ぎた暗闇に外界からの僅かな灯りが差し込のみのままの状況にあ
った。
その暗闇の満ちた部屋の中に唯一人、佇んでいたメサイアは、やがて普段と何一つ変わら
ぬ様子で、バスルームに向かって歩き始めた。
※
それがいずれ此処に来るのは解っていた。
これまでの間、此処から、その様子を視ていたのだから、間違える筈がない。
そして、それが述べる第一声についても概ね見当が付いている。
メサイアは意味もなく高鳴りつつある自身の鼓動を抑える為に、改めて自らに言い聞かせ
るように思考を巡らせつつ、その場で一度、軽く瞳を閉じた。
あれから後、メサイアは年齢を重ね、18歳の青年となっていた。
今、現在、メサイアは、自らが所属していた東欧州連合の研究施設を抜け、彼自身の最愛
の少年――アルシエルと共に、この日本国で暮らしている。
その場で一度、軽く瞳を閉じた後に、メサイアは再び両瞳を開き、自らの居室から、この
高層アパートメント内の共用区域へと通じる個別エントランスへと向かって歩いていく。
メサイアは、その場所で常日頃からの日常とは異なる面々を出迎える事になった。
673
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-9/9
:2016/02/08(月) 20:32:34
其処には何時もと変わらず、メサイア自身にとって、今もなお、愛おしい存在で在り続け
る、幼さを残しながらも、美しい容姿をした藍色の瞳の少年、アルシエルの姿がある。
少年は、光学迷彩の効果によって、自身の長い髪の色を本来持つ藍色から黒髪へと変えて
いた。だが、そうした事はもう既に彼等の常日頃からの日常の一部となっていた。
併せて、その場にアルシエルの護衛役を引き受けてくれている、二人の少年の姿が在るの
も何時もの事だ。
だが、それが常日頃のものとは異なるのは、何時もの少年達の姿のほかに、もう一人の青
年の姿が在る事だ。
今、この場には、彼等のほかに、短く整えられた漆黒の髪と、強い意志に満ちた漆黒の瞳
に彩られた精悍な顔つきと、しっかりとした筋肉を備えた体躯を持つ青年の姿が在った。
その青年――アレスは、メサイアの姿を彼自身の目に留めてから、一拍の間を置いた後に、
目の前の相手へと向かって、声をかける。
「やあ、メサイア、久し振りだね。まさか僕の事を忘れていたりはしないだろう?
あの時、あんなにも深く愛し合ったんだからね」
「忘れた事など一度もないよ。君に確認したい事があったからな」
自らの碧い瞳に鋭さを帯びた強い光を宿し、その双眸の視線の先にアレスを見据えながら、
メサイアは冷静な声色で返答を述べた。
直後にメサイアは、その場で僅かに目を伏せるかのような動作をもって、自らが視線を向
ける位置をほんの少しだけ変える。
先程と同じように自らの瞳のほぼ中心へとアレスを捉えたままのメサイアの視線の端には、
心配そうな表情を浮かべた藍色の瞳と長い黒髪を持つ少年の姿が僅かに映った。
少年の藍色の瞳には幾許かの哀しみの情が浮かんでいるようにもメサイアには思えた。
【 END 】
674
:
CROSS IMPACT THE 6th-混沌を視る者-
:2016/02/08(月) 20:36:48
-投下終了-
※SS属性表記と本編等々のタグ→
>>663-674
お読みいただきありがとうございました!
い、一応、書きたかったことを余すことなく書き連ねてSSにしたら、こんな感じに……
ここまで本当に長かったです……
メサイアさんが15歳当時のお話しという事で年齢相応に心揺らして、泣いたりしてほしいなあと思いながら
書いたらこんな感じになりました
最初から改めて読むと、恥ずかしながら、結構感情の起伏が激しい単なる世間知らずなお子様になってしま
っている気がしますが、それはそれってことっでw
それから、アレス様については、メサイアさんなりに?ずっと気にかけてる人なんですよ
という辺りも少しは表現できてるといいなあと思っていたりはするのですが、作者がまだまだ未熟なもんで、
このような形になってしまいましたが、何卒ご容赦いただきたく!
長いお話しにお付き合いいただだき、本当にありがとうございました
また形を変えて色々と書いていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします
追伸:
なんかネタバラシ?要素がわかりにくくてごめんなさい
あれです、メサさん、結局、いつものとおりじゃねーかwと思っていただけると幸いですw
675
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/10(水) 23:49:54
>>663-674
長編完結お疲れ様でした!そして赤やるーへをこんなにも丁寧に描いてくれてありがとうございます
人様に自キャラを描いていただけるのはほんとに嬉しい事ですね、感謝感謝です
なんだか半端な悪役ゆえに取り扱いが難しかったと思いますが、台詞まわしや行動がとてもらしかったと思います!
ところでリッチーは何を考えながら見ていたのでしょうかティッシュ使ったんでしょうか
最後は遂に赤が押しかけてしまったようですが、直前にあったであろうエイシアさんとのやりとり(ぬこvs.鶏)
のやりとりも面白そうです
メサ様とアルシエルさんは災難が続いていますが、多分そう遠くないうちに消えるのでそれまで頑張って!
676
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/11(木) 21:11:59
>>675
お目通しいだだきましてありがとうございました!
長いお話しだった事もあって、アレス様の行動がらしかったとのレスをいただけてとホッとしております
いや、本当に諦めずにこつこつと書いて良かった…!という気持ちでいっぱいですw
メサさんはどちらかといえば、「消えるとかそういう以前に色々と償ってもらおうか」(何をだw)とか
思うタイプなのでwこれからも存分に構っていただけた方が作者的には嬉しいですw
それはそれでメサさんが鬱陶しい事この上ないような気もしますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
以下、いただきましたレスを拝見しまして?のちょっとした補足?です
よろしかったらどうぞ(長文注意!毎度申し訳ないです;)
◆リチャードさんのこと
彼が今回、二人を引き合わせた理由の1つは単純にメサさんがこの類の事も従順にこなせますよ的な
記録映像?に自分自身が映りたくなかったからだと思われます
きっと映ってる映像を後から見たら色々な意味で使える画像が思ったよりも少なそうなのでw
他の誰かが再度、メサさんの許に派遣されたりしているかもしれません
そんな風に再び派遣された役得?な人は誰だw
◆エイシアさんのこと
きっとアレス様と少し遣り取り?をした後で、外でこいつ(アレス様)と殺り合うよりマシと判断して
メサさんの許にアレス様を連れてきたのだと思われます、多分w
でも、アレス様がメサさん宅から帰るまで、玄関外でずっと座って待ってたりする※のもこの人ですw
※エイシアさんは自分がメサさんの付き人(観察者ともいう)的な役割も担っているとの立場もよく
理解しているので、ウィルさんに連絡入れつつ、そういう事もする筈w多分w
アレス様がメサさんの家の窓からとか、特殊ルートで帰らない限りは、アレス様が帰る際にも玄関先
(居室外)で鋭い視線飛ばしつつ、で一言二言、嫌味の一つも言うかもしれませんw
◆アルシエルさんと今後のシナリオ?めいたもの
相変わらずの天然さん?なので、メサイアの(古くからの)友達って聞いて、アレス様に対して自分から
「良かったら家に来ませんか」的な事を言ってます多分w
なので、家まで連れてきたら不意にアレス様から「メサイアと愛しあっていた」的な発言をされて、えっ、
とかなって、でもまだ状況がよく理解できてなくて、
「僕も(アレスさんと、メサイアと)一緒に居て話を聴いてもいい?」とか言おうと思ったら、なんかメサ
イアがすごく真剣な表情をしてる……(僕にはここに居てほしくないみたいだ……)とか思って、哀しげな
表情をしているといったとことろです
そうして、アルシエルさんは、シルィヴィアさんに「僕の家で一緒に待ってようか」と言われてその場から
去ってゆくといったところが今後の筋書きでしたw
そんな感じで、アレス様とメサイアさんには、また久方ぶりに二人きりになっていただく予定となっており
ましたw
18歳の二人の濃厚な遣り取りも書きたかったところではありますが、今回は敢えてその辺りは全く書いてま
せん!w
こんな形のシナリオ?をベースにしつつも、またちょいちょい形を変えて、ネタ的なものやらシリアスな
もの等々も含めまして、いつかお披露目できるといいなーとは思っていたりしますので、引き続き気長に
お付き合いいただけますと幸いです
長文と長めのストーリーにお付き合いいただきまして誠にありがとうございました!
次回はまた、ラフにネタ?的なものも書いてみたいと思っておりますがどうなることやらw
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
677
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/21(日) 22:47:30
>>676
リッチー赤の技術は未熟でお気に召しませんでしたかごめんなしあ!
古い友達ってあなた、3年前にたった一度数時間会っただけですやんと突っ込みたい
そしてアルシエルさん知らない人を家に連れて来てはダメですよ、ねこじゃないんだから
678
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/22(月) 00:03:32
>>663-674
お疲れ様でした
よりいっそうのアルシエルさん愛を感じる……
679
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/22(月) 23:59:01
>>677-678
レスありがとうございます!
あれですよ、リチャードさんが映像が使えない…と思ったのは
メサさんが若干ながらも??能力?を行使してる様が見受けられることと、
アレス様がメサさんの頬を少々引っ叩いてくれてるからですよ
技術云々ではないのです…アレス様本当に申し訳ない;いや、お蔵入り?になったから結果的に良かったのか?w
あと、メサさんはこの頃から変わらず??盲目的な感じになってますが
そういう雰囲気が少しは出せたようで少しほっとしています
個人的にはメサさんがアルシエルさんの事をなんでこんなに好きなの?って辺りを
あまり上手く書けていないw気がしていたので、どうなの?これ?と少し心配しておりました
その辺りはまたいつか形を変えて?書けるといいなぁ…とは思っているのですがどうなることやら;
長いSSをお読みいただいきましたことに本当に感謝しております
これからもどうぞよろしくお願いします
680
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/27(土) 00:35:23
こんばんは、1-200です
SS「スンマセンすぐ片付けます編」を持ってきました、長いのでろだに直接アップします
迷惑極まりない極悪人の赤とるーへが成敗(というには温いですが)されるお話です
張り切って書きましたのでよろしければお付き合い下さいませ
以下注意事項
※設定スレ2-037の世界観(複数の作者様によるクロス設定)をベースにした、暁の翼サイド(設定スレ2-014)の話
※死ネタ、やや胸糞、やや鬱
※微グロあり
※本スレ1-91様、1-510様、1-549様、1-710様のキャラを勝手に拝借させていただきました
※筆者の想像が多く含まれます、このキャラ誰やねん感満載
※エピソードはあくまでも「if」です
※厨文体フルスロットル+ターボエンジン
※4本セット、長い
自分にしてはとても早いペースで書いた為色々間違いがあるかと思われます、ご指摘下さい
まとめは後日やります、以上よろしくお願い致します
681
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/27(土) 22:19:51
>>680
UP乙です!拝見しました!
シンさん、男前の良い男になりましたね!惚れ直しました!!
あまりにも色々と感銘を受けすぎたために、お伝えしたいことが山ほどあって、
それらをまとめて長い返信(1-710側の設定の補足等々??)を作成することにいたしました
大変恐縮ですが、また機会を改めまして完成したそれらのまとめ??等々をお目にかける事が
できるようにしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします
とにもかくにも他の方と共作させていただくって素晴らしい!と改めて実感しました
素敵なSSの数々を投稿してくださいましたことに心より感謝です
取り急ぎ御礼まで
682
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/28(日) 19:48:47
今晩は、1-710です 先に予告いたしましたとおり
1-200様のSSに感銘を受けて作成いたしました、1-710側の設定の補足等々??を
ろだにUPしましたので、お知らせいたします
一応、萌えネタ?が脳裏を過ぎ去らないうちに!ということで、スピード重視でまとめてみたのですが、
1-710による、独断偏見的な内容が多数であることと、駄文感満載なものとなっているので
大変恐縮ですがPASS設定をかけさせていただきました(PASSは絵茶会ログと同様)
こんな感じの拙い内容のもので大変申し訳ない限りなのですが、よろしかったらどうぞ
あわせまして、この場をお借りしまして、今回の妄想のネタ元となる素敵なエピソードの
数々をご提供くださいました1-200様に心より感謝申し上げます
本当にありがとうございました!!
683
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/28(日) 22:50:01
>>682
くそ長い上に欝なものをお読みいただきありがとうございました
(おまけ3は自分の中では最上級ハッピーエンドなので欝ではないつもりですが)
以前から書きたいなと考えていたシーンをいくつか入れられたので自分的には満足しております
想像の余地を残す為(&複雑になりそうなので考えていない)わざと明確に描写するのを控えている所もあるので、
こうやって色々エピソードを考えていただけるのは本当に嬉しいです、ありがとうございます!
こちらも色々想像が広がって楽しいです、主任には一片の慈悲も無いメサ様わろたw
684
:
オリキャラと名無しさん
:2016/02/28(日) 23:19:28
>>680
読み応えたっぷりのSSありがとうございました!
ささやかな幸せを掴んで手を取り合うお二人にも萌えたぎりましたが、
死にネタは最高に興奮しますね!故人の面影が分かる残骸拾いごちそうさまですムハー
許すまじと思いながらも、主任GJもっと頑張ってと応援したくなってしまう…
哀愁漂う大人シン君もビジュアルが気になります
かっこよく格闘をこなすキリアンも、マイペースなベルナルドも大変ありがとうございますmm
キリアンの生活感がものすごくリアルで、いい服とごはんをあげたくなる…
るーさまに幸あれと思いつつもマンホールに引きずり込まれる描写にすごく滾ってしまいました
燃料が充填されたのでしばらく生きていけます
685
:
オリキャラと名無しさん
:2016/03/02(水) 01:11:30
>>680
乙です!ベルナルドさんがちゃんと正義の味方みたいでちょっとドキドキしちゃった……///
触手エ□動画見ながら主任×るーさまの妄想で私も暫く生きながらえましたありがとうございますmm
おまけるーさまもかつてないほど幸せそうで何よりです、感涙
ウ●コ中の繊さんたちもありがとうございますmm
686
:
オリキャラと名無しさん
:2016/03/05(土) 01:09:25
>>684-685
目が滑る長文をお読みいただきありがとうございます
キリアンさんとるーへの因縁対決は以前から考えていたので、今回書けて楽しかったです
るーへざまあな感じにしたかったので、キリアンさんの目の前で八つ裂きコースも考えましたが
そんなもんキリアンさんも見たくないだろうという事でああなりました
あの後は直腸ズタズタになるまでやられちゃったんだと思います!
最初の構想では、異臭騒ぎは牧医院の近くで起こった事になってて、襲われるのもダニーさんでした
その流れで先生達にもご登場いただいております
皆様の構想と違っている点が多々あるであろう事をお詫びいたします
ベルナルドさん台詞ムズカシイ…ああいう時はどんな風に言うのか、今度教えて下さいw
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