【R18】やる夫とマテリアルズの世紀末生活6 - 1446970772

1： ◆yqZVCUfKKE：2015/11/08(日) 17:19:32 ID:JEsmnO8s0: 　　　　　　　　　【R18】やる夫とマテリアルズの世紀末生活

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　　　　　　　| :∧:..jK 从　jL iJ!　j／　　jヒｿ j:/: : :从: :ﾘ
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　　　　 `<//／　￣　‐弋>=//厂　　　　　〈　　　 O 　　　}{　　　　) ｡　）
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　　　●ヒロインはなのはシリーズのマテリアルズです。
　　　●不慣れな所がありますが、よろしくお願いします。
4782： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:47:22 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　 (￣　￣”¨二ニ=‐…　、
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　　　　 l/　　| ｜　|　| 　 '′　　　　　〈V(いy/｜　　　 |しへl|　　　|
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【ルカ】
　　ルリがこんなにも色気づくなんて、母親として感無量だわ～。

　　ありがとう、やる君♥

　　もう、いつでも傷物にしちゃっていいからねー。

.
4783： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:47:39 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,,　--ミ-く￣￣｀
　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-　￣＞ァ'´　, ⌒ヽ　　＼＼　　　　＼
　　　　　　　　　　　　.　 ´　　　　/i:ｱ　　/　　　　＼　　ヽﾊ　　　　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　/i:/　　从　　　斗-トミ　∨　　　　　　｡
　　　　　　　　　／　　　　　　　乂{　／⌒＼　ノﾉ _,|二_ヽﾉ　　　　　ﾟ
　　　　　　　／　　　　　　　　　／V{ ,ｨﾁ笊､／　´ﾄｨﾘ ' |^Y､　　　　　　 ,
　　　　　　／　　　　　　　　　／　 {∧ .乂ツ　　,　｀¨´ノﾚ'　ヽ.　　　　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　乂ﾍ ''''　　　　　｀¨´ /　　　　　　　　　|
　　　　/　　　　　　　　／　　　　　　个:.　　　 ´　　　/　　　　 |　　　　 |
　　　 /　　　　　　　／　　　　　　　　)　〕is｡　_　　イ_　　　　 j　　　　　　　　もう…、母さんはあっち行ってて…
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　イ「i:i:∨i:i:i:i:|　／＞''´￣＼　/
.　 /　　　　　　／　　　　　　　　_　-=　￣/i:}i:i:i:i:ｿ彡'i:i:/　＼: : : : : :∨
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　　　　 /　　　／　　　　　　　,.:　　／　　 /／　　　___二＞''"}i　/ｨ彡ﾞ　　　＼
　　　　/　　/ｰ‐‐-ミ　　　　 .′　,ｲ　　　〃　　,ｨ彡'⌒//===}i=彡ﾞ　／￣￣￣ヽ　　　グイグイ
　　　　　　　`弌i:i:i:i:i:＼　　.:　／ l　　　　　　〃〃⌒//　　 //　　　〈　/　　　　　'.
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.　　八　　　 /　　　／　/　　　／ﾉニニニ|　　ゝ　_　　ﾍ }　　ヽ　　　　＼　ヽ／
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　＼　　　＼　　/　　./　／　 ,ｲニニニニニニニニニニニ{　　　　　ヽ｡o≦
　　　＼　　　＼ {　　　,ヘ　 /ﾆﾆ{ニニニニニニニニニニﾑ
　　　　＼　　　＼／　　 ∨ﾆﾆﾆ{ニニニニニニニニニニﾆ,
　　　　　　｀¨ ¨¨／＼　　 /ﾆﾆﾆﾆVニニニニニニニアニﾆﾆ　　　　　　　　　　　 γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣.∧
　　　＿＿　　く　　　＼/ニニニﾆvニニニニニﾆアニニﾆﾆ　　　　　　　　　　 l　　　　　　 …………。　　　　（__;）
　　　_＼　＼　　＼　　 ./ニニニ＼∨ニニニﾆﾆアニニニニl　　　　　　　　　　　　　ヽ、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
　　〈｀〈＼　＼　/＼ ./ニニニニニやニニニタニニニニﾆﾘ
　　　＼{　{ ＞─〈　　/ニニニニニニやニニニニニニニﾆ7
　　弋¨＼´　　　　　 /ニニニニニニニニニニニニニニニ{
　　　　￣｀¨¨¨¨¨¨ゝトｰ=ﾆ二二二二二二二二二二二ｱ |i
.　　　　　　　　　　　 | : : : : ￣　‐-=ﾆ二二二二二二ア: :::ﾘ
　　　　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : :|｀ト=ﾆ二二二ｱ: : ::.′
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4784： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:47:57 ID:7RLQ2bE.0: / {:::::::::/　　　　　　／　　　 :|　|　l ヽ　　　　　∨:::::∧　　　　　',
:　l:::::::,′　　　　　,ｲ　　　 :|　|　l :lﾊ　　　　　ﾏ::::::::}　　　　　 |
:　{::::::{　　　　　 / | | |: 　　 |　|　l :|ハ　　　　　 ',::::::,' ヽ　　　　 }
:　ヽ ::{　　　　 ,ｲ　| | |: 　　 |　|　l :| :|i　　　　　　}:::/ ;　 ',
:.　l人{　　　／_」_..| | |: 　　 |　|　l :| 八　　　　　.jノ　;　　 '　　 .′
:::. l!　ヽ-､／￣＿工乂　　　 l　|-‐十‐-＼　　　 ′　;　　　}:　 ,′
::::. i　:::|　l! ﾏ爪_)/心､ヽ　　ﾉノ　,斗≠ミ　＼ _ ﾊ　　;　　 .:i　 ,′
　:::.', 八　{　ヽr'(_ノソ　　 ∨´　 ´f_ノ/心 )ｱ / Ｙ　　,'　　 .:i　/
　 ',:::',　lヽﾄ､　ゞ─‐'　　　　　　　乂zz乂´ /　/　　,'　　　i: /
＼ ',::::Ⅵﾆﾑ `ー　　　　　　.　　　　￣　　/ 〃　　,′　　Ⅳ
:.　＼､::Ⅵﾆﾍ　　　　　　　 .:　　　　　 -‐ァ‐ｲ:|　　.′　　 /　　　こほん、うちの母親が失礼を…
:::.　　ヽ:::ﾏﾆﾆゝ　　　　　 r-,　　　　　 ,ｲ'， .i::|　　′　　/
　::..　　ヽ::ﾏ､ニヘ､　　　　　　 ,ィ升}　Ⅵ: |　 ,′　 ./
､　:::.＼　ﾞ､', 寸ニ个s｡　　｡o个ニニ}　 i　:|　/　　 /
　ヽ:::.　ヽ　ヾ　ﾏニニニＴ「ニニニニﾉ　 i::　|./
　　ヾ::.. ハ　:::',　∨ニニ{ｌ{ニニニﾆア　 .i:::　/
　　　 V　::',　　::,　ﾏニニ}}}ニニ彡'　　　i::::./　　　 ′
　　　　',　:::,　　:::，　寸ニ{{{ﾆr'´　　　 ,イ:::/　　　 ,′
　　　　 ,　:::i　　::::'，　寸リﾆ}　　　／　|/　　　 /
　　　　 i　:::i　　::::::',　　　Ｖ〃　{⌒´　　,ｲ　　　 ,'
　　　　 |　:::i　　 :::::::,　　　Ｖ　　∟_　／,'　　　ハ
　　　　 |　::::i　　 ::::::i　　　　　　　川　,′　　 ′',
　　　　 |　:::::i　　 ::::ﾉ　　　　　　　//　{　　　 ,′ .}

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【ルリ】
　　今、魔女の茶会が総力を挙げてイリヤさんとシロウおじさんの居場所を探査しているよ。

　　ただ、放出されているエネルギーが極々微弱で、距離も範囲も広大だからね、
　　イグ・バベルに付随している観測機能を使っても、まだ発見には至っていないの。
　　……内実を言うと、私も含めて、ロストエデンの技術を使いこなせていない部分が大きくて……。

　　やる君が向こうの世界で探した方が早いかもね。

.
4785： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:48:20 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 {、　　　　　／"´　イ´￣￣ミヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＼　{、 ./　/／-―=≦⌒`ヽゝ
　　　　　　　　　　　　　＼｀ヽY　/　／,￣￣｀冖‐-、＼
　　　　　　　　　　　　 , 　 -‐≧=-ヽ{ / ´-―　　＼　ヽ＼!
　　　　　　　　　　　　 , 　 ´ ＜´⌒`　　　　}ヽ―-　　　＼ヽ　 '
　　　　　　　　／ /⌒　　＼　　ヽ　/　}〉、　ヽ　　ヽ　　 }
　　　　　　　 /　　'　　　　　ヽ　　| '.　 j'ﾊ}ヽ　　ヽへヽ＼|ヽ、
　　　　　　　　　/　　 |　　　| |　|　　.| 　 | 　 /　∧　ヽ　＼ヽ)　!⌒
　　　　　　 /.　　 |　　ィ寸7T¨｀ | 　 | イ　 /人ヽ　ヽ　　＼＿ ,
　　　　　　　　,　　 ⌒{　　 |八!ヽ{ヽﾘ　/|'⌒} ／/ ヽ.}　ヽ‐-ﾍ― '´　　　　　ちなみに、シュテちゃん達も魔女たちも
　　　　　　　　|　 |　从ヽ　.| ' 弋tﾌ /　' , ﾉﾘ　 /　　 }　　 l |　}　 / Y ヽ　　　気を遣って向こうのスペースでお話中
　　　　　　　　{　 {　ゞ='´ヽ{　　　　 ´/　| イ .／　　ハ　 } |　|. /　/　/
　　　　　　ヽハ　.ﾊ、　　　　 /イ.ﾘ !∧{.　　　/{ ﾉｲ　|　l/　/　/
.　　　　　　　　ゝ圦　、 __,　　／'/,､ィイゝ.　 /（｀ヽ!　.l.　　/こ/／）
　　　　　　　　　　 }/ ＼　　イ /}/}ｨﾘｧ（从　! 　ヽヽ'´　　　　 ´／
　　　　　　　　　　　　,ﾘ.　　｀´ヽ「¨´//////＞-、{　　 ,　　　　／
　　　　　　　　　 /'　 /⌒¨´ｲ／///／////l}｀　　 _ゝ　　　　/
　　　　　　 __, -=≦ﾉ、/／/////〃//////ム　 r冖 {　/　ｲﾕ
　　　　　　　　/ r へ＜´イ///////ｲ/////////{　Ｙ/7「/}「7//
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　　　　 !: : : :ﾍ: : : : :／　 ,　l

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【できない子】
　　そこはまあ、陛下と劫宮の協力も得られることになったから、こっちで何とかするよ。

　　何でもかんでも、やる夫に頼るのは申し訳ないからな。

　【やる夫】
　　できない子。

　【ルリ】
　　できちゃん。

　【できない子】
　　やほ。逢瀬を邪魔して悪いね。
　　やる夫が無事にたどり着いたって報告を聞いて、イチャイチャしてたのを切り上げてやって来たよ。

.
4786： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:48:50 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ー､　}V_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー--≧ V　ﾚ´{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,フ'　　　　　　　　__｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　孑　───-　　　　＼｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　´　　　　　　　ヾ　　　　｀フ
　　　　　　　　　　 __ _　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　i´. : ﾟ : ヽ　　　/　 /　　　i!　　　　　　ヽ　　＼ヾ
　　　　　　　　　　ヾゝ :_:_:_:ノ　　 ,′ ∧　　　|⌒ヽ　 i　　　　　　　ﾉヽ._
　　　　　　　　　　　　i´: : ﾟ : :ヽ　ｲ　7:::TV＼. |＼ﾊ　ﾘﾞ !　　　 {.　 |´￣
　　　　　　　┌──‐ゝ:_:_:_:_ノ─/／ゞ:ﾉ　　丁:: :T ∨　|　　　 ,ｲ　人　　　大深度の地下だからか、足元が冷えるな～
　　　　 .／|　　　ﾞ（: : : : :)　.人　　　　ヽ::ノ /　 ,/-=彡/ /.ﾉ'
　　　／＃.|　　　　　￣　　　丶　　　　　 /　ｲ　）ｲ_/ /从
　　　 / ＃　 |　　　　　　　　　　　　　｀＞ -　,,_ _厶イ/‐':.:.:.:.ﾑｲ
　 r‐/　　　 .|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__!'__ヽ:.: :.: ::}:.、
　/#i　＃　＃|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ヽ: .:∧:.:..、
　i　.i　　　　　　　　　＃　　　　　＃　　　　　　　＃　　ヽ　∨　｀ー` 、
./ # l　　　　＃　　　　　　　　　　　　　　　＃　　　　　　l　　ヽ.　　　　＼
l　　 l　＃　　　　　　　＃　　　　＃　　　　　　　　　　　　丶　 ∨　　　　｀ ‐r､
l　＃ヽ　　　＃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＃　　＃ !　　l　　＼　　/l´
ヽ　＃　　ー-　　　　　＃　　　　　　＃　　　　　　　＃　ノ　　ﾉ / 　 __,,>'ﾞl┘
　l　　　　　　＃　　　ー--------------　　　　　　　＿＿_ノ‐ニ ,二、／
　 `ー------‐‐－－------－－　－------－-－´　　　　　　　　｀

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【できない子】
　　宇宙船の方も、ルリお姉ちゃん主導でガンガン建造中。ね？

　【ルリ】
　　うん。そっちは予定通り。工期に遅れはないよ。

　【できない子】
　　何という頼もしさ。私たちの姉は格が違った。

　【やる夫】
　　それは同意。

　【できない子】
　　で、おじさんたちを発見した後は、そっちの打ち上げのタイミングやら軌道計算やらをシミュレートしてもらうよん。
　　大丈夫大丈夫。
　　些事は私たちに任せて、やる夫は気勢を上げておきたまえ。

.
4787： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:49:16 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　それぞれかえがたい過去を持つ、
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　こんなにたくさんの人が関わってくれて…
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　有難いなあ…
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　……うん。ありがとう。言葉に甘えるよ。

　【できない子】
　　そうせえ、そうせえ。

　【やる夫】
　　だが職務怠慢はギルティ。
　　奏さん、できない子には、ここで仕事をしてもらって。

　　　　　　　　　　 ,.　　´　　　　　　　｀　　､
　　　　　　　　　 _.／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 {/　　,　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　〃　 ,/　　　　　　　　　、　　　　　ﾟ｡
　　　　　　　 /' 　　/,　　 ,.　　　　　 }ﾊ.　ｉ　　　',
　　　　　 /,.　　 { ′　 i　ｉ　ｉ　 :i　|　|　 }　:ｉｉ　ｌ}
. 　　　　 , ｉ　　 | |　　| 　}-‐ｔ-.､| .;　 !,.斗‐:| |　| ﾘ
　　　　　　| |　　 | |　　| ,/ｊ /ｊ/!ﾊ{/　ｊ,.ィ=ァ| |　|/
　　　　　　| |　　 |/ヽ　|/ｬ斧冬x. 　　　V):ｿ ! ! /!
　　　　　　| |　　　　{ﾍ＼!　乂):ソ　　　｀¨　; ｊ '
　　　　　　 | |　　.:　 !ゝ|＼ゝ　　　　　　 '　　ｊ/　　　　やる夫様、グッジョブです
　　　　　　 | ,.　 .:: 　|/ |　iヘ　　　　 -‐ 　. '
　　　　　　 |, 　 .:::　 | ,.:!　!___` : . 　 __ . ィ　!
　　　　　　/ 　.::::::　 |,:::|　|:::､＼　{､ﾍ　l |　|
.　　　　　/ 　 .::::::　/' ｀|　|:::::ヽ　＼Y´}ﾉ |　|
　　　　 /　　.::::::／　　 |　|＼::::＼　{⌒） |　|
.　　　 /　　 .::::/　　　　|　|　＼::::＼Yヾ,〉、|
　　　/　　 .::::/. -‐- .､ |　|　　　＼::::八}ヽ_ゝ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【奏】
　　畏まりました、全権大使閣下。
　　さあ、宰相閣下。こちらへ……。

　【できない子】
　　ノウ……。

.
4788： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:49:34 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . .-─-. . .
　　　　　　　　　　　　　　＞: : : : : : : : : : : : : : :＜
　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 ,.ノ: : : : : : : : ／: : : : : :／ : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　_ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }､
　　　　　　　　　　7: : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　 /: : : :/ : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　ﾉ: : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.　　　　　　　　　　　　　　　　　　なにするだ～(ｽﾞﾙｽﾞﾙ…)＞(でき)
　　　　　　　　彡ノ!: : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :}
　　　　　　　　( 　ﾉﾉ: : :/ : : : : : : : : :/ : : : ::／7ﾅV}: : : : : : :　　　　　　　　　　大使様のお言葉は陛下のお言葉ですよ？＞(奏)
　　　　　　　　　　(´}: :〃 : : : : : : : : : : : ::／､r＿_, ﾉ: : : : : :/
　　　　　　　　　　 _彡'!: : : : : : : :ﾉi/)ﾉ／　　￣ノ: : : :;ィ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　私も観測に戻るねん(ﾋﾗﾋﾗ)＞(ルリ)
　　　　　　　　　　　 }/ⅵ/Ⅳ´ .′　　　　　　_彡: ::／ ,}
　　　　　　　　　　　　圦　　　　　.､　　　　　　}/{
　　　　　　　　　　　　　　　　､ _ ＿
　　　　　　　　　　　／{＼　　　ｰ　　　／}
　　　　　　　　　　　　／..../ 　＼≧-≦／　 .}｀ヽ
　　　　　　　 _,..ｨ≦/､......〉　　 ,ﾍ__,ﾍ　　 ./!.....ﾍ≧､_
　　　　＿,....ｨ≦.............{....}....{ .ﾔ　 / >:::<´ﾍ　 / .|.......ﾍ........≧
　　 /´i................................|....l.....! .ﾍ､/ //^}}ﾍ .ﾔ/　 !.........ﾍ.........
　 ./......i................................!....!....|　　 //　.!| }!　　　 |............ﾍ.......
　/.........i................................!..ﾉ.....!　　//　　!| l|　　　 |...............ﾍ.....

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【番人】
　　ふっ……。

　【やる夫】
　　あ……。

.
4789： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:50:09 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |　　入れ代わり立ち代わり…
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　イ　ー￣三￣二三　－"ゝ
　　　　　　　 /弋＿ー　　＝　ー─ヤ彡ヽ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　すみません、つい……。

　　　　　　＿ -‐ -‐､＿
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　　 /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ヽ
　　/.: .: .: .: .: .: .: .: /ﾊ/､l.: .: l.: .:}
　　l.: .: .: .: .: ,ｲ.: ./-‐__ ﾘ.: .: l∧i
　　l.: .: l.: .: /_l　/ ｲi_リ /.: .:/Ll!
　　l.: .: l.: .rt､l /　　　 /.: .:/ l ﾉ
　　ヽ.: .!: lヾ' l!　　　　ﾘ／/ ｲ_
　　　＼ヽ:＼　｀＿,　　/／ {_
　　　　＼､、,ヘ､＿　イ　　　 }ヽ
　　　　　　　　　　　　l rﾆﾊ　　 i　｀ー―――､
　　　　　　　　　　／/」l　l l　 /i:: :: :: :: :: :: :: :: i
　　　　　＿．-‐´ /〃ﾘ i l !/ !＼:: :: :: :: :: :: :: l
　　　　　{:: ::／:: ::/ {i li : l l　V:: :: ＼:: :: :: :: :: ::ヽ,
　　　　　l:／:: :: /　// :　i lヽ'l:: :: ﾆﾆ>:: :: :: :: :: :: {＿
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　　　　　 !:: : /　〈/:　:　!_l l!:: :: ／r―､､／／　l二　　!_
　　　　　 l:: :/　　 :　:　　 /:: ／i / l／} l! /ゝ-､ヽ- =＝ヽ
　　　　　 i!:/　　　:　:　　 {／:: ::l i/ !ノ / ＼　-'=＝＝＝-'
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　　 / :: /　　　 :　:　　　　l!:: :: ::i:: :: :: :: :: :: ::!　　＼:: :: :: :: ::l
　／: ／　　　.´ .´　　　　l!:: :: :: !:: :: :: :: :: :: ::l　　　 i:: :: :: :: ::l

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【番人】
　　いや、気分を害したわけではない。

　　話はもういいのかい？

　【やる夫】
　　はい。

　【番人】
　　では、行こうか。頂上への階段はこっちだ。

.
4790： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:50:23 ID:7RLQ2bE.0: 　　　┌──────────────────────────────── ──　─
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／＼／＼／＼／　.<::>　　 ::(_) ',　　　　',　',　　　', .',　　_,,', ',　-ｰｰ', ',辷ﾆﾆ',', 〈::〉 ''"7'''７''''7/　 (__)/＜､　ﾞ ()／＼／
＼／＼／＼／＼,　<::>,　　 ::(_)　',　　　　',__',-ｰ辷',_.'-‐‐‐-フ7　7　 /　　/　〈::〉　/ /　 //　　 (__)＜　　ﾞ　()＼／＼
／＼／＼／＼／　.<::> ｰ辷 ::(_) ―― ￣フぐ／:::::::::::::::::::::::く　 /　 /　 /　　/ 〈::〉 / /　 //　　/ (__)　｀＜ ()／＼／
＼／＼／＼／＼,　<::> ::::::::::::(_):::::::::::::,,イぐ／::::::::::::::::::::::::::::::::::丶　/　 /　 /　〈::〉 //　 //　　/ / (__) ｀ヽ､　 ()＼／＼
／＼／＼／＼／　.<::> :::::::: ::(_) ::::::,,イぐ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､　/　　/ 〈::〉/　.//　　./ .// (__) 、　　ﾂ ()／＼／
＼／＼／＼／＼,　<::> ﾍ::::::::(_)イぐ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /　〈::〉 //　　ｲ　// (__)　ﾌヾ/　 ()＼／＼
／＼／＼／＼／　.<::> "ﾍ ,, ::(_) ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　｀〈::〉 //　　/　 //　 (__) ヽ､/ /- ()／＼／
＼／＼／＼／＼,　<::> ,,イ　 ::(_) ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈::〉　　ｲ　 .//　｀ (__)　〉'ﾂ　 ()＼／＼
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＼／＼／＼／＼,　<::> 　 _,, ::(_) ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈::〉:::8:::::::::〉/　　　 (__) ﾒ /_ﾂ/｀()＼／＼
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4791： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:50:42 ID:7RLQ2bE.0: ＼／＼／＼／＼,　<::>　　' ::(_) ,ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈::〉 ::::// ､　　　　/ (__) /、　　 ()＼／＼
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二二──二二─　:<::>. . . . . ‐‐ ニ .─‐ 二　─ 二‐二二‐‐二二‐─二二─ 〈::〉二─　.... ... ... .(__) ... ... ... ... ... ... ..
二二二二二 ‐ ‐<::>,..::'...-...-....∠ニ∠ﾆ∠ﾆ∠::/‐ｉニニ|─lニニ|i.─二二─二二─二二‐ ‐ ‐(__)‐ ‐ ‐ ‐ ‐::‐::‐::
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ﾆ　'"ﾆﾆｱニニ∠ニﾆアニﾆアニ∠ニアニﾆ∠ﾆ7ﾆﾆi二二|ニﾆlニニ|ｉ.ニニ二ﾆ＼ﾆ＼ニﾆ＼ﾆ:::::乂_ソ::::::｀ヽ､: :ー: :‐::
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4792： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:51:55 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,炸Ｉ圭jⅣ´　　　　　　　　　　　｀Ⅵ|丞　　　｀Ⅵ圭圭圭|
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　　 {: : :､＿/: : : : |: : : : : : :{-―: : :´: : : : : : ,
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　　　＼: : {: : : : :{: : : : : : : : : :｀､: : : : :､_〈
　　　 /: : L----r--- ､≧==-､ﾏ : : : : : }
　　　　{: : : : :,｀ー|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ー--ﾏ: : : : : ､_
　　　 ,: : : : :{　＿|＿＿＿＿＿__}_ ､: : : : :|:::＼

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【ディアーチェ】
　　ここが……。
　　なんという……。

.
4793： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:52:21 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　 ,. -- ､　 ,.　 ': : :.￣ : : 丶、 ,. --　、
　　　　　　　　　　〃'ﾆﾆ＞Y ==ﾆ／: :,:-: : : : :.'　─: :､--
　　　　　　　　　　　 /,. 'i:i:ｉ:ｉ,:ｉ:ｉ:|ミｚ.､/: : :.// ／/ /ｌ| ヽ: : : :＼
　　　　　　　　　 ,.　'.i:i:i:i:i:iノi:ｉ:ｉ:|ヽ _ l: : :./ﾅｲメ /' ｌ|、 ! ＼￣
　　　　　　　／i:i:i:i:i:i:ｉ:, '.i:i:i:i:i:ﾊ./ﾊl.: .:.从 'ﾏ示ﾐ〃l,/ｌ l丶ヽ
　　　　　　 ´ ￣ /￣/:i:i:i:i:,.ｲヽＶl.: .:.ﾊｌ　弋zｿ/　伐ｌ |: :ﾄ､',
　　　　　　　 /.: :./:i:i:／ハ : : i l.: :.l　　　　　､ﾋ/l |: :l　}}
　　　　　　　　　/.: :./:／: :/ 　＼ｉ l.: :.l　　　　 -　､,' l,ﾊjﾉ　ﾘ
　　　　　　 /: : :.´＿: :/　　　　Vl: : ｌ:.、　　　　　, ′N
　　　　　　　 /.: : :. :.＼三三三三三ｌ: :l:::::＞...... _ ｲ;;lﾊ l
　　　　　 /.: : : :. :. :.,｀ﾐ三三三三ミl: :l｀ｪ厂l´　ﾙ'ハヽ、
　　　　　　 / : : : : : : /　〉三三三三ミl: :l i ｰ┴‐ ┐ 　＼＼
　　　　 / : : : : : : /　 /三三三≧z三l: :l z､: : : : :|　　　　＼＼
　　　　 / : : : : : : /　 /三三三三三ﾐ>l: :l ｪｪヽ_,. ｲ　　　　ヽヽ
　　　 / : : : : : : / ,.ｨf三三三三三ヲ /: :ﾊ ::::.ﾟ.ﾟ..ミi　　　　　　 l l l
　　　 /.: : : :. :.,:ｨ≦三三三三＝ｨ:::::: /／ﾘ ::::::::::ヽlｭ、　　　ノｲﾘ
　　 /: : :.,:ｨ≦三三三三三, ｨ７::, zzzzzzｪ｡､ ::::::::::}ミi　　　　ノ'
　　',:ｨ≦三三三三三三／　/;;;:::::::::::::::::::::::::: 丶〈ﾊﾐl
ｨ≦三三三三三三三／　　/;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|三ﾐi､
三三三三三三三イ　　 /;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! :.ヽﾄ､＼
三三三三三三／/＿　/;;;;;＿_:::::::::::::::::::::::::::::::::::l :::::::|　＼＼
三三三三三／〈´＿＿_ﾝ　: : : ￣｀丶､:::::::::::ｨi:::l ::::::::|､　　＼＼
　三三三三／　/　∀　ﾑ｀￣￣ﾇ丶: :o ＼ :::ｿ:::l､ ::::::|:::＼　　＼＼
三三三／　　.〈　　　ﾉ　　／ /:::l＼: :o ＼／oヽ ::|:::::::::＼　　＼＼

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レヴィ】
　　無形世界への入り口……。
　　まるで、この世のものじゃないみたい。

　　　　　　.　´:. :. :.｀ヽ　. 　 -‐…─-　.
　　　　／　⌒ ＞:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.｀ヽ
　　　　　　. :´. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :｀ヽ:. :. :. :. :.
　　　　／:. ／:. ／. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
　　　.: 　イ. :. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :＼ :. :. :. :. :. : :.
.　　/／/:. :. /:. :. :. i. :. :. :. |. :.ヽ :. :. :.ヽ:. ヽ. :. :. :.}
　　/′ .:. :. :ｉ :. :. :_/!_:. :. : :-:‐:‐:￢:丁ｉ|:. :. | :. :. :.:
.　　　 |:. : :. :. :. :. {从:. :. :. !r乞云な刈. ﾄ､:. :. :. :.ｉ
.　　　 i:. :. ,仆.: :. 《≧ヾ:. :.|　ｖ:し':ﾘ/:. .|　ｉ:. .:. :. !
　　　　 ::. / |', |:. ∧ゞｉj} ＼!　ゞｰ '/:. :. レ' :. :. :. :
　　　　　!/　从:!', :. ｉ `´ 、　　　仆: /:. :. :. :. :ﾄ. ',
　　　　　′ 　ヾ从.ゝ　　。　　ノ:. ∧:.ヾ !',:. :| ｀ヾ
　　　　　　　　　八:|:.:＞　_　＜ :从:/＞｀ヾｌ＼!
　　　　　　　　　ヾ, ィ＜7辷ｊニ／ニニ≧ 、
　　　　　　　　 ∠7ニ/⌒ｰ／ニ:＞ ´二二＼
　　　　　　　　　∠ニ{- /^ ^／┌/´ニニニニニ∧
　　　　　　　〈ニニ圦/ ／ニノ/ニニニニニニニ＼
　　　　　　　　√:::::｀冂 ―＜=7=ニ二二二∩二ニニ',
.　　　　　　〉:::::::::只:::::::::::::〈≡≡≡ミ＼ ∪／≡== 〉
　　　　　／/::::::／ニゝ::::::::::::〉二二二＼二／ニニ7
. 　　　〈:::::ヽ／/ニ /::::＼::/弋:ニ二二二二二ニ／
　　　　＼::::∠ニ/／ニ｀'ニニＹｰ－==三イ〈＜

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【シュテル】
　　塔の頂上の中央から、階下へ降りるのですね。

　　ということは……。

.
4794： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:52:44 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
.　　　ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;､::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　i!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;′,>､::::::::::::::::::::::::::::i!
　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; ／ ,.≠ヾ:::::::::::::::::::::::ｌ
　　　i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; 　 /弋ソヾ::::::::::|｀ヽｌ
　　　';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;′　　　　　　 ∨:::i! 　 ',
　　　 ';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!　　　　　　 ';::ﾘ　/ i!
　　　　∨:::::::::::::::::::::::::::::::i!∨i　i　　　　　　　　刈　,.ィ
　　　　ヾ::::::::::::::::::::､::::::ﾊ. ヾ　ヽ　　　　　 ,'´::::;′
　　　　　　ヾ:::::::::ヾ:::{∨:::ﾊ　　　　　＿　　　 ≠ヽi!
　　　　　＼:::::::ヾ', ＼::', 　　 ´- ´　　　ノ　./､i!
　　　　　　　　　＼ヾ､　_　　　　　　／｛　 {ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ｌ≧‐-　＿ ,イ　　.〉　i! }　＼..､
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ゝ. ､　　　　　/　　,∨　　i!:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　｀ヽ ⌒′　　 }　　i!:::ハ
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 /　　/::::::::::ヽ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【番人】
　　これこそが真の『アビスヘヴン』であり、真の『言語と樹木の不滅の塔』だ。

　　ここに至るまでの迷宮の全てと、昇ってきたこの塔は、後付けされ、自然成長した外殻と演算回路に過ぎない。

　　人は、この入口から星の深淵に降り、人としての形象を情報体に変えながら無形世界へと至ることになる。

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4795： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:52:56 ID:7RLQ2bE.0: ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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: : : : : :}lﾊ :∨三三三三三三三三三彡ﾞ´ 　　｀ーヾ三三三≧==ｭ､　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ三三
: : : : : : い､: Ⅶ三三三三三三三三7　　. . . . .　　　　ヾ三三三三|lヽ　　　: ; ; ィ=ﾆヽ　{三ヽ　　ヽ三
ヽ: : : : : :ヾｭ: : ヾ三三三三三三=ン .　. :　　　　　　　　｀ー=､三三三｀ヽ: : ヾ三三｀ヽ　　)三≧=': : :
三h: : : : : :ﾐ､: : : }三三三三三三{　:　 : :　　　　　　　　　　　　Y三三三/　　: :｀¨　　ヾ三三,ノ : : :
三=!､: : : : : : :ｪｭ: ヾ三三三三三=ヽ :　: :　　　　　　　　　　　　ヾ三三{　　　　　　: ﾉヽ: : ¨´: : :
三三ヽ: : : : : : ヾ三三=三三三三三>..:..:..:..::::::::::.....　　　　　　　　ヾ三三≧=､　　　ミ三ヽ: : : ,ｭ､: : :
ヾ三三丶: : : : : : : : : : : :Ⅶ三三|l!.::::::::::::::::::::::::::::::::::::...　　　　 ..　　　｀ｰ＝三三≧ｭ､　ヾ三三三=}: : :
: : : ヽl|i: ヾミ=ｭ: : :　: : ノヽ}三三:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　 :::.. : . .:::::::...　｀＝､三ヽ: : : ヾ三三l: : : :
: : : : : ｀ミｭ: : ::.三三三,,ィ´⌒ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;　　　　　 :::: : : : ::::::::::::::..　　｀＝三=ヽ: : ｀='': : :
: : : : : : ｀´: : : ヾ三三|!　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...　　　　:::: : : : ::::::::::::..: : .　　　　ヽ三ヽ: : :
｀=ｭ､: : : :ﾉ三三三三ｊ;、＼　　　　{　 {　ヽ:::::';';';::::::::::::::::::::}八､;、_彡イ.::::::::::::::＿ : : .　　／ Y三}）: : :
三三､: : {三三三三l|l　　＞ヽ　 {　＼　 Y:':::::::::::::::::::::〃／￣;、;人:::::::::)＿　（: : : ./　　ｊ三/: :　　　人
三三ノ: : : : :ヽ三三三=-､　　　＼从　ヾ;、|:::::::::::::::::::://ノ:::::::::::／::::::r:::::::::::::: ＼　 y: : .　　ヾミｭ､: :　／
三Ⅳ: : : : : : : : :｀ヾ三三|l}　ー====ミ　 Y　 /;ノY;,;〃::::::::::::从'::::::::::ﾉ::::: : : :: : ::: :/:: :: :: .　　　 Y /,／
≧＝==ｭ: :ィ : :　　　｀¨　　　 )/　　　＼;,|;、;）;、 /::/:::::::::::～=-:::::::/:::::: : : : : : : 人=ミ: : :.　　彡 ´(　　彡'
三三三三三三≧＝＝＝　　　　＼　　　Y;、{i;、;,{:/:::::::::ｙ:::::::::::::::::人　　 _-==彡￣(__ノ≧==≦;、＼￣
三三三三三三三三三三＝　　　　ヽ　　 |::|;,|| へ}::};、〃斗====彡≪;、y: : : : : : : : : ＼:: : : .　　　　）
三三｀＝＝==三三三三ｲ　～　　　 }::.:V::ﾉ:人;、| |ノ彡イ￣〃　三三 /　＼ ≧＝＝＝- 　　　　　ヾ）
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: : :: : : ::　　　　　　　　　＼⌒Y 人::::::::::::人|::::ﾊ;,|::从彡===彡イ: : : （　 /彡　　　　　 -―
｀＝==三三三≧==--ｲ!_{　　　　};、{:::{_::::::::::::::::::::::::::::ﾚ彡イ７⌒ー ≪ : : : : :　　　　／彡イ
三三三ヽ　　　　!=/　::.!:￣　　 v彡ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::彡イ:/_ノ､＿彡　＼ :　　　--==ニニニ三三三三
　ヾ三三ﾊ　　　 {ｌ|{　　 .:　　　＼::ヾ＼:::::::::::::::::::::::::::::};/::/;{::::::: :::: : :__彡＝≪⌒≫＜;、＼　　　￣￣
;、{三三三ヽ　　 )|ヽ　ｊハ　　／:.:ゞ＼::Y:::::::::::::::::::::::::しノ>:::==≦彡=＜⌒＝彡￣ヽ__ 　ノ三三三三
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4796： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:53:16 ID:7RLQ2bE.0: /三三彡ミ: : :{三=　　::::::、（　　＞　　:::i::::::::::::::::::::::::::::::/　i::::::::::::::.. :}=ミ;、＿_彡へ };: : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : ノ三ヽ　 .:::　 :　　　　/;、＞::::::::::::::::::::::::::::::::::人:::::::::::::::ノ　乂. : ノ　　　};;{ー: : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : )ハ　:::　　　　　 /　 Y:.::::::::::::::::{:::::::::::::::: : ヽ:::::::::::::::::::::::.. :＼　　　　}:::::: : : : : : : : : : : : : :
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三三三三三三三三三ミ　　. . : : :::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
三三三三三三三三三ソ : : : : : : : r ==ｭ : : : : : : : : : : : : : :, ィ´ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
三三三三三三三三／ : : : : : : : : ﾉ///ﾊ : : : : : : : : : : : : : ヾ////ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
三三三ニﾆ=''´: : : : : : : : : : : : : : :ゝ////}､: : : : : : : : : : : : : ://////ﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
三三三=-'': : : : : : : : : : _: : : : : : :ﾉ//////ﾊ : : : : : : : : : : : :{/r､////j : : : : : : : : : : : ,ｨliヽ: : : : : : : : : : : : :
三三三三三三三三ｒ'/ハ三 ,ｲ////////ﾉ三三三三三 _）ﾊヽ///l　,､三三三三////ﾊ　三三三三三三
三三三三三三三　rゞ=</ﾊ = Y//////r､!{ 三三三三三ﾍ!///ヾ//ﾉノ//ヽ三三　〉////ヽ三三三三三
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　【番人】
　　かつて、神の如き者たちが築き上げ、ロストエデンが辿りついた原点……。

　　全ての霊脈と魔力、魔術の源泉であり、徒人(ただびと)が不滅の『霊人』となる為の冥府への産道でもある、
　　局所的な『宇宙樹』だよ。

.
4797： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:53:48 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　真のアビス……、そして、真のバベルか……。
　　なるほどな……。

　　　　　　　　　　/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
　　　　　　　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ
　　　　　　　　　′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ Ⅴi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
　　　　　　　　　|i:ｲ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/:　 Ⅴ{＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|
　　　　　　　　　|! |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|:　　ヾ　 `　､i:i:{､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
　　　　　　　 |i:i:i:i:i:i:{:i:ﾊ:ｉ|　　　＼,zz=≠ ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}''}
　　　　　　　 |:ﾊ:i:ｉ:ｉ:{ｰ=ミzzz 　zz彡ィ云芍i! :Vi:i:i/,￣}:i:i:i:}
　　　　　　　 i′Vi:i:ﾄ. ィ托:ﾊ`.　　 ′ゞ-' .'　 }iﾊ{ }:: ﾉ:/}'
　　　　　　　　　　　　 }:从ﾊ`:､ゞ_'_　　　　￣￣　　 .: :r' /:/
　　　　　　　　　　込ﾊ: 　　 i!　　　　　　　 : : ,r'i:i:|
　　　　　　　　　　　　　 `':.　　　`　'　　　　　　: : ./ }:i:i:|
　　　　　　　　　　　　　　　　 _.. 　-　　　 : : ｲ: :ﾊiN＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐ `豸: 「_￣: : : : : : : : : : ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,７´i　＿/: ￣ : : : : {:_, :-―― く : ＼

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　【エレン】
　　不滅の霊人……。
　　それはつまり、人が神のような存在になるということですか？

.
4798： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:54:11 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　-－-
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　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}!: : : : : : : : : : :}!
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　　　　i{: : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : :／￣ｨ': : : : :}⌒i: : :}!
.　　　　i{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／=＝=.}: : : : /　 /: ::ﾊ
　　　　 }! : : : : : : : : : : : : : : : : /　ﾋJrツ　}: : : /　 /: :/
　　　　ﾘﾊ: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ　　　　 ./: : :/ ／ : /
.　　　　　　V: : : : : : : : : : : : /　　　　／/ : /: : : w/
　　　　　　　V: : : : : : : : : : i{ i　　　　 '"´／}: :/　 {
　　　　　　　 }ﾊ: : : : : :∧: :i{　｀　　　　　　/／　　',
　　　　　　　　　W/ﾙ/　 Vﾘ　-　--　　　　, ’　 /.　',
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　／　　 .／　i!
　　　　　　　　　　　　　　｀＞.、　　 , <　　　.／　　 .i!_
　　　　　　　　　　　　　　　　＿"i'"´　　　.／　　　　,'ﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　/ﾆ二i　ヽ　　／　　　　　/ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　＞ﾆ/二二i　　∧∧　　　　　/二二ﾆﾆ＼

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【番人】
　　語弊を恐れなければ、その通り。

　　けれど、この世界樹の塔は一方通行で、一度向こう側に行けば、二度とこちら側に戻ってくることはできない。
　　設計者の思惑は不明だが、上位の存在にはなれても、この宇宙とは隔絶される。
　　霊人となった者たちが向こうでどのように生きているのかは、地上の人間には不可知のままだ。

　　君たちは……。

.
4799： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:54:28 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　／´　＼＼｀＼
　　　　　　／　　　　　ヾヽ　ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　_ヽ_､　ヽ
　　　　 /　　　　　　　,イ´::::::::ﾄ､　ヽ
　　　　｛　　　　　　／::::::::::（●）ﾍｌ　〉
　　　　ヽ　　　|　/::::（__人__）:::::::｝ /
　　　　 λ＿ゞ＼ゝ､.｀_⌒´＿_,/У
　　　　　ｲ　ー￣三￣二三[]=イ"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ーノヤ彡ﾉヽ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　はい。
　　ここを降るのは僕だけで、そして、戻ってきます。

　　それを許してくれますか？

　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
.　　　ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;､::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　i!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;′,>､::::::::::::::::::::::::::::i!
　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; ／ ,.≠ヾ:::::::::::::::::::::::ｌ
　　　i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; 　 /弋ソヾ::::::::::|｀ヽｌ
　　　';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;′　　　　　　 ∨:::i! 　 ',
　　　 ';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!　　　　　　 ';::ﾘ　/ i!
　　　　∨:::::::::::::::::::::::::::::::i!∨i　i　　　　　　　　刈　,.ィ
　　　　ヾ::::::::::::::::::::､::::::ﾊ. ヾ　ヽ　　　　　 ,'´::::;′
　　　　　　ヾ:::::::::ヾ:::{∨:::ﾊ　　　　　＿　　　 ≠ヽi!
　　　　　＼:::::::ヾ', ＼::', 　　 ´- ´　　　ノ　./､i!
　　　　　　　　　＼ヾ､　_　　　　　　／｛　 {ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ｌ≧‐-　＿ ,イ　　.〉　i! }　＼..､
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ゝ. ､　　　　　/　　,∨　　i!:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　｀ヽ ⌒′　　 }　　i!:::ハ
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 /　　/::::::::::ヽ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【番人】
　　許すも許さないもない。
　　僕がここで通行者に行うのは、この塔の説明と、最後の警告だけだからね。

　　本当に行ってもいいのか、と……。

　　けれど、君にはそれも必要がないようだ。

.
4800： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:55:01 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　-－-
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　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : V
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.　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}!: : : : : : : : : : }!
　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}!: : : : : : : : : : :}!
　　　　i{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : __ :∧: : : : : : : : : : :}!
　　　　i{: : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : :／￣ｨ': : : : :}⌒i: : :}!
.　　　　i{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／　　　.}: : : : /　 /: ::ﾊ
　　　　 }! : : : : : : : : : : : : : : : : /　r==＝'"}: : : /　 /: :/
　　　　ﾘﾊ: : : : : : : : : : : : : : :ﾊ　　　　 ./: : :/ ／ : /
.　　　　　　V: : : : : : : : : : : : /　　　　／/ : /: : : w/
　　　　　　　V: : : : : : : : : : i{ i　　　　 '"´／}: :/　 {
　　　　　　　 }ﾊ: : : : : :∧: :i{　｀　　　　　　/／　　',
　　　　　　　　　W/ﾙ/　 Vﾘ　、　っ　　　　, ’　 /.　',
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　／　　 .／　i!
　　　　　　　γ⌒ヽノ　　｀＞.、　　 , <　　　.／　　 .i!_
　　　　　　　( 　⌒ ）　　　＿"i'"´　　　.／　　　　,'ﾆ＼
　　　　　　　ゝ＿ｲ　　　　/ﾆ二i　ヽ　　／　　　　　/ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　＞ﾆ/二二i　　∧∧　　　　　/二二ﾆﾆ＼

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【番人】
　　それに、魔女たちが集まって好き勝手にしている時点で、異例中の異例の事態だ。
　　盟約があるとはいえ……。

　　時代遅れの番人としては、ただただ推移を見守るしかない。

　　君たちも、好きにするといい。

　　　　　　　 , ー──── ､
　　　　　　／　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　 /　　　　　　　 _＿＿_ヽ
　　　　　/　　　　　　　 ,イ⌒　 ⌒ヾ
　　　　　{　　　　　　／（ ●）　　）
　　　　　ヽ　　　　　/　　　（__ﾉ､_）
　　　　　 λ＿ゞ＼ゝ､　　　　｀_⌒
　　　　　イ　ー￣三￣二三　－"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ー─ヤ彡ヽ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　ありがとうございます。

.
4801： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:55:14 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |￣￣| |￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . .-─-. |＿＿| |　　　　 |
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　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　|￣￣|
　　　　　　　　　　 ,.ノ: : : : : : : : ／: : : : : :／ : : : : : : : : : |＿＿|
　　　　　　　　　_ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |￣￣|　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　7: : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |＿＿|　　＼＿＿　／
　　　　　　　　　 /: : : :/ : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : : : : : : : :.　　　　　　／　〈　　 .,､
　　　　　　　　ﾉ: : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.　　　／／ﾏ∧　,x=' 'ｰx
　　　　　　　　彡ノ!: : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :}　　　　￣　　　ﾏ:|　|/￣ 7/
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　　　　　　　　　　(´}: :〃 : : : : : : : : : : : ::／､r＿_, ﾉ: : : : : :/
　　　　　　　　　　 _彡'!: : : : : : : :ﾉi/)ﾉ／　　￣ノ: : : :;ィ/
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|￣￣￣￣| |￣￣￣￣| .}....{ .ﾔ　 / >:::<´ﾍ　 / .|.......ﾍ........≧
|　　　　 | |　　　　 | .l.....! .ﾍ､/ //^}}ﾍ .ﾔ/　 !.........ﾍ.........
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|＿＿＿＿| |＿＿＿＿| |＿＿| |＿＿| | l|　　　 |...............ﾍ.....

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【番人】
　　礼は不要だ……。

　　……それよりも、見せてほしい……。
　　可能性を……。

　【やる夫】
　　あ……。

.
4802： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:55:31 ID:7RLQ2bE.0: ::::‐:: :‐: :‐: :‐: :‐: :‐ :<::>　.　.　.　.--　--　----　--　-- --　--　 - --　--　-- 〈::〉　‐‐　...　..　　 (__) .,,　.. ..　.. .. .. .:
二二──二二─　:<::>. . . . . ‐‐ ニ .─‐ 二　─ 二‐二二‐‐二二‐─二二─ 〈::〉二─　.... ... ... .(__) ... ... ... ... ... ... ..
二二二二二 ‐ ‐<::>,..::'...-...-....∠ニ∠ﾆ∠ﾆ∠::/‐ｉニニ|─lニニ|i.─二二─二二─二二‐ ‐ ‐(__)‐ ‐ ‐ ‐ ‐::‐::‐::
─‐‐::,　 '"‐ ‐ ‐ ‐　´ ‐ ‐ ‐ ‐ ,. :´ ‐ ‐ ‐／‐‐ ‐ ‐/‐ ｉ‐ ‐ｰ|─ l─‐ |i.─:ヽ─＼‐＼‐‐‐＼‐ ‐ ‐ :Y⌒Y‐::‐::‐::‐::‐::‐::‐
ﾆ　'"ﾆﾆｱニニ∠ニﾆアニﾆアニ∠ニアニﾆ∠ﾆ7ﾆﾆi二二|ニﾆlニニ|ｉ.ニニ二ﾆ＼ﾆ＼ニﾆ＼ﾆ:::::乂_ソ::::::｀ヽ､: :ー: :‐::
'"─‐ァ'´‐‐ ／─ァ'´─‐ｧ´─／─／─‐ｧ'─‐/─‐i──|─‐ l──|ｉ.──ｬ─‐ヽ--ヽ──＼‐｀ヽ─｀ヽ､─｀丶､
‐‐ァ'´─ ／─ァ'´─‐ｧ'─‐／─ｧ'──ｧ'─‐ /─‐ i─ー:|──l──:|i.──ｬ─‐‐ャ─ヽ──ヽ‐‐ ＼─‐＼─
／─‐ｧ'─‐ァ'─‐‐／─‐ｧ'─‐/──ｧ'──./──i── |── l──:|i.──ｬ──ャ─‐ヽ──ヽ ─ ＼‐‐‐＼─
─‐ｧ'─‐ｧ'──ｧ'──ｧ'──/──/──‐/──,iーー‐:|──‐l──‐|i──ｬ──ャ──ヽ──ヽ ─‐＼─‐＼─
::／　　／:::::::::／　　　,.:::::::::::::/　　　/:::::::::::::/　　　 ,i::::::::::::::|　　　　|:::::::::::::|　　　 ∨:::::::∧　　　ヽ::::::::::ヽ　　　＼::::::::＼

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　　　　　　　　　　　　　　　　囗　ﾛ　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　ロ []　　　　　ﾛ　　　　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾛロ　　ﾛ　　　　　　　　　　　ﾛ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　囗ﾛ　[]　　[]　　　　　　　　ﾛ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　□ [] 　ﾛ　　　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　囗ﾛ　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロﾛ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　囗ﾛ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【番人】
　　心優しき者たちの、願いと力の結実を……。

.
4803： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:55:49 ID:7RLQ2bE.0: 　　／. : :　 /　　　　　　/ 　　 .: :}ん｀ヽ　＼
　 ,: : : :/ 　/　　　　　　/　　 .:　 }乂__ﾉ　　＼
. / : : /: 　:′　　 .:/　/　　　.: 　 :}　　　　＼　　:.
.: : : :,: :/　　　／ {　:{　　　 :　　 }　　　　丶　　 ::
.ｉ: :　i:/　 .: :　/--､{ﾊ { 　　 :　　ハ　　　丶　 :　{
.|: :　|:　　:: i: 乍≧ｋ }ﾊ　　　:/}/--:,　 i　　　 :　{
.|: :　|:　　:: i: { _):::j:::ﾄ　 V＼:{　斗ｬヶ　|　 :　　 {　{
.|: :　|:　　:: i:: 乂こソ　　　　ｲ_)::j::｝|　　:: }:　 i {ヽ}
.|/i　|:　　:: i:: ゝ　　　　、　乂ソ :! 　 :: }:　.ﾊ{
.　jノ乂　ノ:: ,ゝ　　　　 :′ 　　ﾉﾉ　 ::.}: /　　　　　　精霊様…？
. 　／ﾆ>ｰｰ<　　　　　　　　　　　イ　 . :ﾉj/
／ニﾆ{_______}:､　　　　 ´　　　　 /---<二＼
ﾆﾆV//{:　 i ﾊ'/＞　　　　　＜{______ノﾆニﾆ＼
ニﾆV/,{:　 i:　}/|　　￣　{ /∧/　 :}/／ﾆニﾆ/
ニニ∨{:　 i:　}/|　　　　 {ﾊ,// 　. :}'二二二/
ニニニi 　 i:　}/|　　　　　//}/} 　 i :}ﾆニニく
ニニニ| 　　 }/ﾊ,　　　 /// {　　 j :}ニニニﾆ,
＼ニニ :{　{　i∨∧　　///　{　　　:}ニニﾆ／ヽ
ニニﾆ.; :{　{　|　Ｖ∧_,///　 {　 /　 :}ﾆﾆ／ニニ}
ﾆニﾆ/　{:　∨ 　〉／/〈　./　/　{　}ﾆニニニﾆ{、
ニ.／:/ ∧ 〈こ{こ{こ{こ{こ/　/　 :{/:}ﾆﾆ./ニニ/∧
／　:/ 　ﾊ　ゝ――――{　/　　 {/:}ニ/ﾆニﾆ{//∧
ｰ=彳　　 .ﾊ　＼　　 i　　}/{　 :　 :Vﾆ/ニﾆ/ﾆ{///∧
ニﾆ}:　} ./ニ＼　`'ｰｧ|　 /ﾆ{　 }　:, ∨ニﾆ/ﾆﾆ}////ﾊ
ニﾆ}:　}/ﾆニ:}　＼(　:| ./ﾆﾆV :}　:}＼＼乂ニﾆ}/////}
ニﾆ}:　Vニニ}　ｉ　　　}ニニヽ}　:}　 }`'ｰ'^ニ/ /////}
ﾆﾆ.乂: ∨ﾆﾆ}　 | 　 :i　}ﾆニﾆﾉ　/　/ニニニ{ //////}

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【ゆかり】
　　消えちゃった……。
　　不思議な人だったね……。

.
4804： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:56:09 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　.／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　_ノ　　ヽ,_　.　＼
　　　　　　　　　　　　　（●）（● ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　（__人__）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　ヽ｀⌒ ´　　.　　 |
　　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　 .　　i
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　ノ/ﾗi
.　　　　　　　　　　　　　 !く´ヽ`' ´ ┌'´　 :{
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　}　　 l　　/`ヽ､_
　　　　　　　　　　　 ,. .:＜´'　/　　 _!　　　　　　｀丶､_
　　　　　　　　　γ´　　　∨ i `　/　　　　　　　　　　　｀ヽ,
　　　　　　　　　 ! i__.　　　∨|　 /　　　　　　　.!　　　　　　i
.　　　　　　　　く二}.}.　　　∨　l　　　　　　　　i_､_　　　　ﾉ
　　　　　　　　　」_!..,　　　　ヽ .!　　　　　　、 !ﾍﾉヽ､.　〈
.　　　　　　　　　'┐､}!　　　　∨　　　　　　　∨､_ ｀`'　　/
　　　　　　　　　　 ! i ｀ｰ-､＿i　　　　　　　　　{!）!｀.}　　 |
　　　　　　　　　　 i ﾊ`ｰ-､＿|｀￣゜゜¨¨¨¨゜゜￣ヽ　　　　|
.　　　　　　　　　　 ! ﾊ　　　　|｀￣゜゜¨¨¨¨¨゜゜￣ﾊ.　　　 !
.　　　　　　　　　　 |　.|`ヽ､＿|　　　　　　　　　 / .!　　　 |

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　結実、か……。

　　まさに一大プロジェクトの終着点ってわけだ。
　　責任重大だな。
　　行けるか、やる夫？

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　／―　　―＼
　　　　　　　　　／　 ●　　　● ＼
　　　　　　　　　|　⊂⊃　(,_､,_)　⊂|　　All right.
　　　　　　　　ヽ,　　　　　　 l⌒ﾞｉ
　　　　　　　　　／　　　　　　 l 　l
　　　　　　　　　|　 Y　　　　　　l　　|
　　　　　　　　　| 　ｌ.　　　　　　　　ｌ
　　　　 .,.　　　　'-'ト　　　　　　ｌ
　 ( (　(,!､　　　　　)　　　　　　　　/
　　　　｜ (,..,..,.,.,.,／　　　　／
　　　　｜　　　　　　　　　　／
　　　　　!､.,.,.,.,,.,, 　　,.,.,.,.,.／
　　　　　　　　''''''''''''''''

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　うん、行ってくるよ。

　【やらない夫】
　　ぬぁっ！？

.
4805： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:56:30 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）
　　　　　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　__ﾉ__
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　　人　　　'-／____ ヽ　 |
　　　　　　　　　　　　　_,／(　 |､＿__'-〈、ヽ　　|
　　　　　　　_, ､ -― ''" :::::::::＼,､ー―‐ヽﾉ}　　　 |
　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::ヽ､　　　　　ゞー--'〉
　　　　　丿::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::`､　　　　{::::::::::::::i

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　あー、びっくりした……。
　　マジで分裂できるんだな……。

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　／―　　―＼
　　　　　　　　　　　　／ ●　　　● 　＼
　　　　　　　　　　　　|　　 (_,､_,)　　　　|
　　　　　　　　　　　　/⌒l　　　　 u　ィ’
　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 |　　l　　　　　　Y 　|
　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　ｌ　 |
　　　　　　　　　　　　.ｌ　　　　　　　ト-'　　　 .,.,
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　(　　　　　ノﾉ　) )
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　＼,.,.,.,..,..ﾉ　|

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　単細胞生物みたいに言わないでよ……。

　　　 ,　 -―ー-　、
　　／　　　　　　　ヽ
　　' 　　　 ⌒　　ーヽ
　 l　　　　　(●)　　(●)　､
　 {　　　　　ﾄｪｪｪｪｪｪィ　 }
　　､.　　　ヽｪｪｪｪｪノ　ノ　　　5～6歳頃のやる夫だな
　　　＞　　　　　　　＜、
　　/　ー―- .､　　 r､　ヽ
　　`ー―- ､_ノ　　　l/　 /
　　,' 　　　　　　　　　l　,/
　　l　　　　　　　　　　|´

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【キル夫】
　　へえ……。
　　精霊みたいなもんか？

.
4806： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:56:49 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　｀　,へ　　　　　　　　　　　　／　 ―　　　―＼
　　　　　　　　　 /　/ヽ　　　　　　　　 |　　　　　　　　＿_ ／　（ー）　　（ー）＼
.　　　　　　　　 /　/　　　　　 :i　　ヽ　ヽ　　　　　　　　（ |　　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|　　 |　　| 　|　|　i 　,　　　　　　　　　＼ヽ＼＿＿　｀ー ´＿＿／＼
　　　　　　　　　　| 　|　斗 -‐:|　　|ﾊ ‐-|　|　 ′　　　　　　　＼（￣ ⌒⌒⌒⌒￣⌒ ⌒ ⌒ヽ
　　　　　　　 /| 　| 　ｉ| ハN 　/　|/Ⅵ ,　　|　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　／/ ./ｉ|　ｉ|x===∨　ｘ== }/ |∧|　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　/／／ハ　 |""　　　　 ""}i　|
.　　　　／／／　/∧ {ト乂　ﾌ　 ≦ |　|　　　とっても可愛いです♥
　　　／　　.　-=ﾆヽ ∧|=-〈丶／=- /:　|
　　　八｛　　ｆﾆ〈　　　　＼}} ∨{　|　〉〉レ:
　　　／＼　 Ⅵｉ{　　　| 《ﾚr=ﾐ Ⅵ |,// 　八
　　/ 　 / 　 ,∧ﾆi　　 ∨》'⌒ /》=|〉〉丶　＼
　　＼　{　　《　 Ⅵｉ　　　Ⅵ㍉∧{　 {｛＼＼　＼
　　　〉　r=У＼}ﾆi　　　 ∨'’| }｛__∧　｛.＼＼ ,ハ
.　　 /　/ ＼　　:}ﾆi　　　 ‘，:|　¨¨´ ‘，＼_｝　〉　}
　　/　/:.:.｣:「＼ :}ﾆi　　　　　}！　　　｝}　 /　 /　八

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【ユーリ】
　　はい。小さく分けた霊魂に精神を宿している状態ですね。
　　魔術的には、極めて思念類に近い存在になっています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐:. :. ‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ .:':. :. :. :. :. :. ｀ヽ:. :. :. :. :. :. :.'.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ∨:.: :. :. :. :. :.',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:／:. :. :./:. :.:.|:.＼:. :. :. :. :∨:. :. :. :. :.从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,':.:ｲ:. /:. :. :. :. {斗:.''"ヾ:. |:. |:. :∨:. :. :. :. :. :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/ |:./:. :/:.{:. :. ',ヾｘ≦ﾊﾉ!:.}へ､∨:. :. :. :. ﾍ:. :＼
　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ|:. :.!:. ',:. :. ﾐイv.し} ｲ:ﾚﾊ　〉:. :. :. :. :. :∧⌒
　　　　　　　／⌒　　⌒＼　　　　　　　　　　　　　　 |:. :.!:. :.ﾍ:. : }　乂ﾘ　!:. :. !ノ:. :. :. :. ﾍヾ:. :.＼
　　〃　　　／ ●　　　● 　＼　　　ミ　　　　　　　　　　　八:.:.|ﾍ:. :. ゞﾉ　 .:.:.:.: |:. :. }:. :. ﾉ|:. :.',:. ＼　｀`
　　　/⌒ヽ|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|/⌒i　　　　　　　　　　　　ヾ|　＼:.{ ＼　　/ｲ:.:ﾘｲﾚ'　ﾚﾍ:.Y⌒
　　　＼ll|l 　　　ヽ._）　　　l|lll　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`　ゝ.　　|:./≦三三≧ｘ、
　　　　人l||l　　　　　　　　 |l||l 从　　　　　　　　　　　　 ……♥　　　　　｀¨ |/〉=＝､､三三 /
　　　　( ⌒ )　　　　　　　　( ⌒ )　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ-‐-､/イ´⌒∨ヾ三三ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　斗 ''":::/三三三ﾊﾆ}}三三ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´::::::::,.イ''"三三三}ﾆ}}三三ﾆム

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　ここまで来て分霊になれなかったら困るから、密かに練習してたんだよね～。

.
4807： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:57:07 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）
　　　　　　　　　　 .|　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　　　　.|､　　　　 _r十､
　　　　　　　　　 [::.ヽ､　 __rく_} _i .}
　　　　　_, ､-一 :::"＼　:::::::::} _i _l _i .}
　　　／ .:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::} _l　i_ i. {:.. ヽ__
　　/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} _jノ`~゛ t:::::/:::::..＼ __
　 .i :::::::::::::::::､.::::::::::::::::::::::::::::}　ﾞｉ　-‐.i.,-‐､::::::::::::::.. ＼_
　 i ::::::::::::::::::: i:::::::::::::::::::::::::::i　　ヽ ⌒,; ‐'::::::::::::::::::::::::.. ｀::...､
　 l ::::::::::::j:::::: i:::::::::::::::::::::_ノｿ　　　}　/:::i:::::/::／::::::::::::::::::::::.. ｀ヽ
　 l ::::::::/::::::::::::::::::::::::::／.:::ﾞｉ::＼__ rl ´::::: i::´::::::::::::::::::::::::::／::::::::: l
　 l :::::/::::::::::::ｿ:::::::,／::::::::::::::::::::ー,´:::::::: l＞ｰーｰ-、r-‐:'::::´::::::: l

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　何やら、精神的にも幼くなってるのが心配だが……。

　　任せたぞ、やる夫。

　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ:. ＞、
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:. :. ＞-‐:. :. :.‐-　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　: ´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.｀: .
　　　　　　　　　　　　　　　　／:. ／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:ヽ :. :.ヽ
　　　　　　　　　　　　 .:´:. ィ:. 〃:. :. i:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :',. :. :ハ
　　　　　　　　　　　　　 /:.／/:. :./:. :. :. ',:. :. :. :|:. :.ﾍ:. :. :. :. :.',:. :. :. ,
　　　　　　　　　　 /ｲ　/:. :. ,':.:〃:.斗‐:. :. :.ﾄ:. ￣',｀`:.ヽ:. }:. :. :.:i
　　　　　　　　　　　　　　 .::. :. :.!　!''"Ⅵ: ',:. :. :.!ﾍ:. :. ﾍ∨:. :.:|:. :. 从
　　　　　　　　 , - 、　　　 'ｲ:. :/{:. :{:.:{ィ=ﾐ圦:. :.|ィｆ云なﾐ∨:. ﾄ:. :. : ﾍ
　　　　 /⌒V´　　 l　　　 |:.:/ Ⅳ:.ﾍﾊ {:ﾊ　＼! {:fj::::ﾘｲ:∨:| ）:. ∧:.',
　　　　 {　　　　　　从　　 |/　　∨:. :.! ｖﾘ　　　ゞｰ'　 |:.:.!ﾍ!ﾍ:. ::. ﾍ
　　　｀ヽ、　／　　　　　　　ハ:.:{ﾊ""　' 　　 "" 　ｲ:.:|i:i:i:∧:. :. :'.,
　　　　　　　ヽ/　　　　　　　　　ヾ个、｀　 ´　 . イ仆:ﾘi:i:i:i:i∧ﾄヾハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::|i:i:i:i:i＞ｰ＜_斗'´|/≧ｘi:i:i:｀ヽヾ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ!ィ＞≦ﾉ＝＝／／三ﾆ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾆ/ﾆﾆ/:::∥::／／三三三三ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　／ﾆﾆ/ﾆﾆ/ﾍﾍ／ﾆ/三三三三三ﾆﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_ ァ/=／マ /ニニニニﾆ∩三ハ
　　　　　　　　　　　　　／＼　／＼ /ﾆﾆﾆ〉{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ Uニ三ﾊ
　　　　　　　　　ｷﾘｯ!　／〓　　〓　　＼ﾆ/人ﾆ三三三三三三／
　　　　　　　　　　 /⌒ヽ|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|/⌒i ヽ､＼ﾆ三三三三/
　　　　　　　　　　＼　　ﾍ　　　　　　　　　/　 / :::::/ﾆﾆア三三／{´

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　任された！
　　大船に乗ったつもりでのんびり待っているがよい！

　【やらない夫】
　　お、おう……。

.
4808： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:57:34 ID:7RLQ2bE.0: 　　　　　～～ to be continued ! ～～

イ::{::{::,.-―::}
{_}ｰ'`´{::::::::::/　　　　　　　　　　　　 , . . :¨:￣: ¨:=-. . _,. .-―-.ミ
八:::::::::::::::::ﾄ,　＿ . . -―‐ミ-―ｧ´: : : :__: : : : : ´￣:l:＼: : : : : :＞――､_
　　ヾ彡':::::::::::＼　￣ヽ,＿: r`-´: : /: : :} : : :l: : :, : :l: l: : ヽzz／
　　〈::::::::::::::::::::/､　　/: : : :l: : /: :l:l: : : ﾊ: : :l_}X : : l: l: : : ／
　　　 V:::::::::::／＿`／: : 〃: l: :i :-++: : :l ll: : }ﾊ　ヽ: |: l: :/
　　　ゝ- く　`ｰ―‐､ァ'/: : l: l: : :从: :/ ハ:/ｨ=≠ミ|: |:/　　　　い
　　 -ｊ─　　＼　　　.//|: |: :Vヽ:ｨ彡ミ　　　　　､､､ |: |{　　　　　っ
　　二)　　 .／＼　 l/ .|: |: : : :ﾊ´､､　　 ` 　　　 |: |:ヽ　　　　て
　　　ゆ　　 .￣￣＼ l!　ヽ|＼: :'ハ　　 r　￣ヽ　 .l: | /　　　　ら
　　　つ　　　　　　 /＼.　　　ヽ: ハ　　 ',　　　/ 　///　　　　　っ　　　　　　　　　 ,　　-ー―-　､
　 (⌒⌒)　　　　 /.: : :.＼　　　 V}: }＞　 ` -　'　ｲ:{｜　　　　　し　　　　　　　 , イ　　　　、　　　　　＞､
　　＼／　　　　/: : : : : : ヽ　　　ヽ:.',､=三≧=彡,/ / |　　　　　　ゃ　　　　　　　／　　　　　　､｀ヽ、　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　′: : : : : : : :>､　 ./!:|ミ＝=-ミ､::/:/三＼　　　　い　　　　　　 ,ｲ　,　　　　　　 ',ヽ､iヽ　　　　　 '､
　　　　　　　　 l: : : : : : : :／／ヽ/;;|人三三彡｀:}ｲ:::::::::::::|　　　　 ♥　　　　　 /　,ｲ　　　　　　　　',ヽ!:i､!　　　　　 ',
　　　　　　　　｜: : : : :／／　 /;;;;;}､　｀7:::::::::/;;;l-=ﾆ[ ]|　　　　　　　　　 ,'　/,',　　 i!,　'、　 '､ '//ヽ!　　　　　　　 ',
　　　　　　　　 |: : : : :/ /　　 ./;;;;;/　ヽ}/, =＝{;;{;;乂::::::::::＼　　　　　　　　　 i ,' ii.i!　　 i! ヽ,斗、　'､i　　 ',　　　　　　　 !
　　　　　　　　 |／l／／　　 /;;;;;;;{　　 `7´::::::::V::｀ヾ}::::::::::::::＼＿＿＿／　 i !. iii ',　　i イヾ､丶、.',!　　i!　　　　　 !
　　　　　　　　 l;／／　　　ﾊ;;;;;从　　ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::＿　-――!　　　　　 i!　!i!. ',　 i 三三ツ　.i! ',',　 i!ヽ　　　　　　i!
　　　　　　　　/ 〃l　　　 {　ヾ{　｀　　ﾊ::::::::::_　-‐[二]―....¨￣￣l　　　　　 !　i',!. ∧ !　　　　　 i!　.',　i!　!　　　　　　',
　　　　　 / /　 l　　　　　　　　　　/　>'´-..¨￣:::::::::::::::::::::::::::::::::{､　　　　　 i　ﾉ　 `　　　〃 .i!　 /!,,;! /　　 ! 　　　 ',
　　　　　　 / /　　:　　　　　　　　　 /　 `´ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´::＼　　　　 ! ヽ、　　　　　　 .i!　/､!;;!"　　　i.　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　＼ r ､　　　.!,,,/　i;/,,,, ,;;;,, ,,!;;,, ,,　 ,;iヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !, ,;;; ,,i;.` --―‐､i;/イ"!'i;!､;;;i!;;;;;;;i;;;;;､;;;;;;;;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 (行ってらっしゃいのキスの順番待ち→) i;;;;i!;;;;;i!;,,;i,,,;;,, ,;;;/、',　',. i! ヾ;!ヾiヾヾ',ヾ;;;;;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',;;;i'､;;;!'､;;i'､!､;;;i'､;〉イ　　　　　ヽ、
4809： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:57:46 ID:7RLQ2bE.0: ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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　　　　　　　　／　 _ノ　ヽ＼
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　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´）}　シリアスが…　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　| 　　　　　 }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　　　ヽ　　　　　　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（●）　（● ）　　ヽ
　　　　　　　　　ヽ　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）　　　|
　　　　　　　　　　| 　　''⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　諦めろ(一言)　＼＼ｪ.r―-､／　　／　　世界の果てを見ながら
　　　　　　　　　　| 　　ヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾟｼｭ　/　 r⊆し-(_　＼　　ヽ　　　酒盛りするのも一興
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　/　う　 |' .＼　＼ｨ　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l /　ﾉ (★|　　＼　ヽ /

.
4810： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/12(金) 21:58:56 ID:7RLQ2bE.0: 今日の投下は以上となります。
明日は夜10時からの投下を予定しています。

おやすみなさい。
4811：安価のやる夫だお：2016/08/12(金) 23:18:55 ID:7C0brwd60: 乙です！
ほぼ最初期から追っていたスレが終わるのはやっぱり寂しいすなぁ。
最後まで楽しみに待ってます！
4812：安価のやる夫だお：2016/08/12(金) 23:56:12 ID:ndAX4Emg0: おやすー
4813：安価のやる夫だお：2016/08/13(土) 00:57:37 ID:6dSzkbTw0: 乙

俺も初期から追ってたからちょっと寂しい
特に戦闘シーンは理解しきれない所も多いけどスピード感と謎の説得力があって好き
4814：安価のやる夫だお：2016/08/13(土) 11:20:38 ID:WZmqLFTo0: 乙でした。
まとめから来て中期位から来てる私も寂しいけど、この盛り上がりの中で終わりを迎える楽しみでもあったりして、ちょっと複雑。
4815： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:00:18 ID:POsV6pGM0: 過分な評価、ありがとうございます。

自分も、もっと書けたかなあとちょっと思ったりもしましたが、
でもやっぱりギリギリの瀬戸際でしたw
4816： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:01:05 ID:POsV6pGM0: ではこれから投下を始めます。今夜もよろしくお願いします。
4817： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:01:36 ID:POsV6pGM0: 　　　第五十九話

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4818： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:01:55 ID:POsV6pGM0: ｀'-､　　　.＼、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾞ.|　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　／
　　｀'-､　　｀'-、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.l　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　／
　　　　 .｀'-､,　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | !　　　　　　　　　　　　　／　　 .,厶
　　　　　　　 `'-､　｀'-、　　　　　　　　　　　　　　　 |.l 　　　　　　　　　 ,／　　. ／　 .＼
　　　　　　　｀'-､　 .＼,　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　 !,!　　　　　　　　　　　　／　　／　　　　　.＼　　／
　　　　　　　　　　　　｀''-､ . ＼　　　　　　　ﾞl、　　　　　 .|.!　　　　　　　　　　 ,／　 _／　　　　　　　　　＼／
-..,、　　　　　　　　　　　　｀'-､｀'-、　　　　　 . !　　　　　　!|　　　　　　　　　／　. ／
..,,_ .｀'''ｰ ..,_　　　　　　　　　　｀''x　＼　　　　 vへ　／,!l 　　　　　／ . ／
　 . ｀ﾞ'''ｰ　..,,ﾞﾞ''ｰ ..,,.　　　　　　.,〃｀'-_.＼　　　　　ト<　 .|lﾞ　　　　　　く_.／゛　　　　　　　　　　　　　　 _,,,.. -‐'''"゛
　　　　　　　 . ｀"''ｰ二ﾆ-　　〃＿＿___ﾆ- ＼　　　　ｌ　　.ll　　　　　　_／＼　　　　　　　　　 _,,,　-‐'''"゛
　　　　　　　　　　　　　　¨￣　　　　　　　 .｀''ﾐ;;､,　　ｌ　 l|　　　　／　　Ｏ　　 _,,,.. -‐'''"´
＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''.ｌ;;､　ｌ. 〔　　／　　 _,,,.. -‐'''"゛
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4819： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:02:06 ID:POsV6pGM0: ￣￣￣￣￣￣|　　　. 　　　　|　　　　　　　　 |　　　　　　　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|
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4820： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:02:24 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾆ二ﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／二二=二二＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆ=ﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／二二二二二二二二二＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾆ二二二二二二二二二二ﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾆﾆ《materials was released》ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／二二二二二二ニニニニ二二二二二二＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼二二二二 material regalia　二二二二／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾆ二二 seal section 二二ﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼二二二二二二二二二／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼　　　　＼ﾆﾆﾆﾆﾆ=ﾆﾆﾆﾆﾆ／　　　　　／＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼／

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　…………。

.
4821： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:02:39 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　xｚ≦圭　　　　　　 |￣￣￣￣| |￣￣| |￣￣￣￣| |￣￣| |￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　xイ圭圭圭7　　　　　　 |　　　　 | |＿＿| |　　　　 | |＿＿| |＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,イ升圭圭圭:7　　　　　　　 |　　　　 | |￣￣| |　　　　 | |￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ升圭圭圭圭7　　　　　　　　 |＿＿＿＿| |＿＿| |＿＿＿＿| |＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ圭圭圭圭圭z7ｘ　　　　　　　　 |￣￣￣￣| |￣￣| |￣￣￣￣| |￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,佳圭圭圭圭z:7 ≦7　　　　　　　 |　　　　 | |＿＿| |　　　　 | |＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　佳圭圭圭仁ﾏ系圭7　　　　　　　　|　　　　 | |￣￣| |　　　　 |
　　　　　　　　.　　　　　　　　炸圭圭圭|　　.ﾏ圭7　　　　　　　　 |＿＿＿＿| |＿＿| |＿＿＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　仁圭圭圭刈　　ﾏ:7　　 .≧　　　　　|￣￣￣￣| |￣￣| |￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　/　 .|圭圭圭|ﾘ　　　V.　　ﾉﾊ　　　　　 |　　　　 | |＿＿| |＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |7^^ﾏⅷ＞千ｚ　　　　　　　　　　　|　　　　 | |￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　　 ,ﾏ彳戈ﾂ　　　　　　　　　　 |＿＿＿＿| |＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |i　　　|/ﾑ　　　　、　　　　　　　 z |￣￣￣￣| |￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|掛〉　　　　　　__,,,　　　ｲ　 |　　　　 | |＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｱﾊ　ﾊ　　　　　　　　/圭 |　　　　 | |￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|刈　　　　＞t　　　　　ｨ佳; |＿＿＿＿| |＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ　　　　　　个　　示系Ⅳ |￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ィチ圭圭 |　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仁圭圭圭　|　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ宝宝圭少　 |＿＿＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｚ佳圭圭紗　　 |￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　z炸圭圭:少　　　　 |　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≦三ﾑﾏヲ　　　　　 |　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲⅥﾑ少　　　　　　　　　 |＿＿＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｘ佳圭少　　　　　　　　 |￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≦圭圭7　　　　　　　　　 |＿＿|

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　お帰り。待っていたよ。

.
4822： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:03:11 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |￣￣￣￣|
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　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 |　　l　　　　　　Y 　|
　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　ｌ　 |
　　　　　　　　　　　　.ｌ　　　　　　　ト-'　　　 .,.,
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　(　　　　　ノﾉ　) )
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　＼,.,.,.,..,..ﾉ　|
　　　　　　　　　　　　　　ヽ. 　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.,.,.,.,.,　　 ,,.,,.,.,.,.ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''''''''''''''''

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　ただいま。

　　ちゃんと思い出して、会いに来たよ、レイン。

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　, . : .´: . : . : . : . :｀ : . ､
　　　　　　　　　／: . : . : . : . : . : . : . : . : .＼
　　　　　　 /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
　　　　　　　　/: . : . : . r､: .ｌ: . :l: . : .|: . : . l: . : .',
　　　　　　　 /: . : . : lヾ' |: .|: . :|: . l: |: . : . | : . : ヽ
　　　　　/: . : . : |:| 　 !: ll:,.斗-:ト:|: . : . |: . : . : .〉
　　　　　　ｲ/1: l: .|:.|:| 　 |/ ' , rテ,､ !: . : N､: . : l/
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　　　　　　l' 　ハ. 　　,　　　　　/: . / . : /
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　　　　　　　　|ハ从＞　.._　イ: . /　　ﾘ}＼
　　　　　　　　　　　　イ　　,ｲ j　/ : /　／　　ヽ._
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　　　　　　　　 j　　{　　ハ　　 7j从　　　　/　＼＿／ .＼
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　【レイン】
　　君なら、きっと来てくれると思っていた。

　　約束通り、ハッピーエンドの方法を教えるよ。

.
4823： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:03:29 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,....::::::::::::::.､.、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,' f´}
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 r‐{ヽ／Ｘ´.}　　|　　 }
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　　　　　　.　　　　　　　　　〉　　ヽ　　　l　 |´
　　　　　　　　　　　　　　　　 f´　',　　 ',　　l　 !
　　　　　　　　　　　　　／｀|　　.',　　 ',　　 !　}
　　　　　　　　　　　　 /　　 |　　.',　　 ',　　_ﾉ
　　　　　　.　　　　　 ,'　　 ,ﾊ　　 ',　　　'　　}
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　　　　　　　　　　　　 | 　　ﾞ '　　　＿__ﾉヽ
　　　　　　　　　　　　∧　　　　　≧=ｲ　　　 l
　　　　　　　　　　 |　ﾊ　　二彡´ ノ　　　　 l

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　【レイン】
　　これを……。
　　君たちの予想通り、分霊生成の魔術式だ。

　　これをあの子たちに使えば、人のかたちを失うことなく儀式を終わらせ、宇宙への光路を拓くことができる。

.
4824： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:03:59 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　　　　　〃　　　／ ●　　　● 　＼　　　ミ
　　　　　　　　 /⌒ヽ|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|/⌒i
　　　　　　　　＼ll|l 　　　ヽ._）　　　l|lll　 /
　　　　　　　　　人l||l　　　　　　　　 |l||l 从
　　　　　　　　　 ( ⌒ )　　　　　　　　( ⌒ )

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　【やる夫】
　　ありがとう！

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　　　　　　　　　　　　　,　':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.::.:.:::ヽ
　　　　　　　　　　　'::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.::.::ヽ
　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.,: ヽ:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,!
　　　　　　　　　':.:.:.:.:.:.:/` ´|::.:.:|!:.:.:.::|ﾊ:.:.::|:.:.:..::.:.:.:.|:.:.:.::...＼
　　　　　　　　／/::!::.!.::|　　 |:.:.:ﾊ:.::..::|i_i_|:.ﾊ:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.::ヽ,:.ヽ
　　　　　　　,　イ:.:i!:.:.|:ﾊ　　 |:/　 i '´__'_ ′ |::.:.:.::::|ﾍヽ::.:.:.! `ｰヽ
　　　　　　　　 /:::ハ:ﾊi-ヽ　 i　 ´　ﾊ-っiﾞヽ |:.:.::.::ﾉ　ﾉ:.:.:ﾊ
　　　　　　　　 !:/　 V! ｨﾃ_ｫ　　　　ゝ‐'　ｲヽイ|／:.:.:/
　　　　　　ﾚ　　ﾊ　ゝ' i 　　　　　　 l／ン.:|:.:.:.,'
　　　　　　　　　　　f:::ﾊ　　丶　　　　　　/:.:.:ハ:.:|.:.:/
　　　　　　　　　　　l:.:ﾘ　､　　-‐　　　　':.:.:/　ヾ|/
　　　　　　　　　　　　ゝ　　ゝ､　　　　　/:.:.,'′　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　`　ーｲ:.:/　, _-_-ﾍ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　j〆三|:.:|/´: : : : : : : : : : : ヽ

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　【レイン】
　　ただし、これを地上で扱うには、君のお母上の協力が必要になる。
　　『三魔女』に頼らない場合は、解析と発動だけで数十年はかかるだろうね。

　【やる夫】
　　そっか……。それなら、それよりもラハール殿下が父さんと母さんを助ける方が早くなるね。

　【レイン】
　　そういうこと。
　　それに、分霊を悪用されないよう、レガリアの子たちにしか効果がないようにしている。標準化は不可能だ。

　　そして、これも織り込み済みだろうけれど……。

　　君たちがレガリアの力で救出を図ると、死の闇龍だけでなく、
　　魔王と機神の軍勢との決戦が宇宙で行われる可能性が極めて高い……。

.
4825： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:04:14 ID:POsV6pGM0: 　　　　　＿＿＿_
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　【やる夫】
　　うん、それは仕方ないよ。
　　織り込み済み……。

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　【レイン】
　　ふむ、覚悟ができているなら、こちらから口出しすることは何もない。
　　気を付けて。

　【やる夫】
　　うんっ。

　【レイン】
　　それじゃあ、ついでにこれも。はい。
　　観測できた限りの、闇龍と魔王と機神の戦力データだよ。

.
4826： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:04:40 ID:POsV6pGM0: 　　　　　＿＿＿_　　　 ┌─┐
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　【やる夫】
　　…………。

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　　ダークドラゴン　　死魔類(魔獣類と機甲類の融合種)

　○魔術
　　操作型闇魔術　威力15000超×50000体
　　　呼称［night demon］　ナイトデーモン
　　　兼防護。悪魔を模った人形を形成、操作。

　　結界型精神魔術　威力50000超
　　　呼称［Material Destrudo］　マテリアルデストルドー
　　　精神属性の結界魔術。超遠距離、超広範囲攻撃(周囲全周)。
　　　万象に死滅の精神波を与える。
　　　防御能力がこの魔術の威力以下の精神を瞬く間に消滅させる。

　　結界型無形魔術　威力50000超
　　　呼称［Material Destruction］　マテリアルディストラクション
　　　無形属性の結界魔術。兼防護。超遠距離、超広範囲攻撃(周囲全周)。
　　　万象に無形の衝撃波を与える。
　　　防御能力がこの魔術の威力以下の存在を瞬く間に消滅させる。

　○スキル
　　万能型防衛能力　威力50000超
　　　呼称〈dark spirit〉　ダークスピリット
　　　魔力を消費し、自身へのあらゆる干渉を減衰、遮断できる。
　　　マテリアルディストラクションの防御能力が累積する。
　　　更に、攻撃してきた対象に(防御威力－敵攻撃威力)の遠距離の反撃を与える。

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4827： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:05:17 ID:POsV6pGM0: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

　　魔王　　魔獣類

　○魔術
　　放出型無形魔術　　　威力5000超×100層超
　　　呼称［intangible psychokinesis χ］　インタンジブルサイコキネシスχ(カイ)
　　　無形魔術。兼防護。無色の念動波を展開する。近～遠距離、中威力、高機動。威力は距離に反比例。多重展開可能。

　　結界型無形魔術　　　威力10000超×10層超
　　　呼称［colorless realm χ］　カラーレスレルムχ
　　　無形魔術。兼防護。近距離高威力、超高機動。吹き飛ばし効果大。多重展開可能。ライン不可。

　　円環型無形魔術　　　威力25000超×4門
　　　呼称［quantum circlet χ］　クワンタムサークレットχ
　　　無形魔術。切断。中距離低威力、超高速超高精度、頑強。単体攻撃。

　　狙撃型無形魔術　　　威力50000超
　　　呼称[Ragnarok Vector χ]　ラグナロクヴェクターχ
　　　無形魔術。狙撃。超長距離低威力、超高速超高精度、貫通。単体攻撃。

　　光線型光波複合魔術　　　威力20000超×4門
　　　呼称［nova bluster］　ノヴァブラスター
　　　光波＋炎熱魔術。遠距離中威力、範囲攻撃(直線)

　　光線型無形複合魔術　　　威力500000超
　　　呼称［Supernova Convergence］　スーパーノヴァコンヴァージェンス
　　　無形＋光波＋炎熱魔術。超遠距離中威力、範囲攻撃(直線)。

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　　機神　　機甲類

　○魔術
　　強化型身体複合魔術　　　威力50000超
　　　呼称［Mythological Being χ］　ミソロジカルビーイングχ
　　　精神＋霊魂＋身体魔術。兼攻撃・防御。移動力・回避力増加。浮遊・飛行可能。真空での活動可能。
　　　強力な精神力と超回復能力を得る。さらに、他の魔術に威力が加算。

　　砲弾型闇魔術　　　威力1000超×500門×500連射
　　　呼称［obsidian ball］
　　　闇魔術、物理属性。遠距離低威力。

　　強化型身体魔術　　　威力50000超
　　　呼称［strength body χ］　ストレングスボディーχ
　　　身体魔術。兼攻撃・防御。移動力・回避力増加。自身の身体強化。

　○スキル
　　常時超回復能力　　　威力50000超
　　　呼称〈damege recovery χ〉　ダメージリカバリーχ
　　　肉体・精神の損耗が徐々に回復する。

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4828： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:05:57 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,.､､---- ､,.,.__　_
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　　　　　　　　　!i;;;i;/;ヽ:.:. ﾞ:.:.:.:.. ヽゞ;;;;ノ,.　　　　　 ,､-‐-,､　 !;;::::i;;;;/;;;;／
　　　　　　　　　rﾘ-､;;;;;ヽ-!:.:.:.:.:..　　　　　　　　ﾞi:::;;;::ｿﾞi ,';ｨ;/ﾞ!;ﾊ;;ﾉ
　　　　　　　　　| i!‐ト-,;;;;;ﾄ、.:.:.:.:. 　　　　　.:　　　　 `ー' ' / /ﾞi' lﾞi;
　　　　　　　　 //:::::ゝ'´.__|.:ヽ:.:.:.:. 　　　 ..::::i　　　　　　　 /:::.:i´!　　　「χ」は人類の魔術に類似している魔術という意味だよ
　　　　　　　 //::／ .／;;/.:.:.:＼:.:.:.　　 __ 　 '　　　　　　／!:::::.|
　　　　　　　//／´ 〈;;;;;/.:.:.:.::..:.:.＼　　　｀ﾞ"　　　 ,. -''^ヾ;|::::::i　　　　　天敵種の最上位魔術には「～er」を付けないという
　　　　　,.-┴'ﾝ､_ 　 i;/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾞヽ､,,__ __,,,.､-'"､:::::.　　 |:::::;|ヽ　　　　慣習もあるね
　　　／　　　　　ヽ　ﾞi.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :　／ﾞ!::::::..:..:!:::;;!　ﾄ､
　　r'　　　　　　＼ﾞi.:.:.:.:.:.:.:.:.:i　 : : .:.:.:. : :　／　.:.:.i: : :.:.::i::;;i　　!　ﾞ'i
　／ヽ､　　　　　　 ,.､-'ﾞﾞi.:.:_,,.､-‐ヽ､_　: : :　／/　　.:ﾉ!:.:.　 .!;;:i､　.l　　|ﾞ!
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　ダークドラゴンはとにかくディストラクションとデストルドー……、破壊と呪殺の二重結界が厄介だ。
　　万能の干渉遮断能力も有し、単純な脅威度は魔王と同等か、それ以上……。

　　そして、魔王はその名に恥じない超遠距離からの破壊力を有し、機神は極めて頑強な装甲と超回復能力が脅威だ。
　　どれも、生半可な戦力では死あるのみだ……。

　【やる夫】
　　今の僕たちじゃ、どうしようもないね。。

　【レイン】
　　そうだね。真正面からこれらに打ち勝てるのは、ギルドマスターか、レガリアの力を得た君たちくらいだろう。

.
4829： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:06:20 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,. .,＿　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. .＜: : : : : : : ｀゛ｰ.-.､
　　　　　　　　　　　　　　　,..＜: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ
　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　 / : : : : : :ﾍ: : : :',: : : ﾊ: : :i, : : : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　　　 /: : : : : :f '" Ⅵ: ﾊ : : !|'ﾘ: :ﾊ: i: : : : ﾄ: : : : : ﾍ
　　　　　　　　　 ,ｲｨ: : : :i: |!|　　ﾘ: ;' i| : ｣L'ﾙ,.ハ': : : : :!ヽ: : ﾊ｀ﾑ､
　　　　　　　 /'　!: :ｲ: |!ﾊ',　　'|;' 才ｰ',. -､　　y : : : ﾊ,ﾍ: :ｲ',　｀ヽ
　　　　　　　　　 ,': /ﾊﾚv‐-､　 !　　ｲ( tiﾟﾘ｀ ,ｲ: : : /　ﾉ: :ﾊﾘ
　　　　　　　　　 !:/　ﾘﾊｨ ( tiﾞヽ　　　 ‐' ´　/ｲ､∨f_／: :ｲ　}
　　　　　　　　　　 |'　　 !ﾊｰ｀´ ,'　　　　　　 '　}´ハ}: : : /{'
　　　　　　　　　　　　 |: ﾊ　　｀ ‐　　　　 /: : :ハ: : ;'
　　　　　　　　　　　　　 !:ﾊ ' ､　　‐= ‐　　 ,': : :/　 ',ﾙ'
　　　　　　　　　　　　　 'ﾙ '　｀　 ., 　　　 ,: : ; '　　　|､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ‐r '7: :/　　_,.≦ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|_,」:ｲ=≦:::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ／レi|: {:::::::,:≧― ´ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.ｲ／:::::::|ｲi＞ ´. . . . . . . ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.くヽ／::::::::::::ｨ: ﾊ. . . . . . . . . . . .ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 r‐ｆ-りﾍ,:::::::::::::/. ..',: ﾍ. . . . . . . . . . . . ヽ
　　　　　　　　　　　 /ｆ"ﾊ　　ﾍ:::::::/. . . .',ﾙﾊ､. . . . . . . . . . . {
　　　　　　　　　　　／　ｲハ　　 j∨. . . . . .ﾍ､ﾍ｀. . . . . . . . . .f
　　　　　　　　　　r'　／o,'　 'イ｀´. . . /. . . . . . . . . . . . . . . . . .i |
　　　　　　　　　　!　f:::::/　　 {､. . . r". . . . . . . . . . . . . . . . . . ｲﾉ
　　　　　　　　　ムi::|´7＿＿ﾄ､｀y'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .y'
　　　　　　　ﾊ::::＼´. . . . . .y. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /
　　　　　　　　　ハ::0:::ﾉ. . . . ／ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /
　　　　　　　　　{:: }::r'´. . . . /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .{
　　　　　　　 !:: !:| . . . . /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .i

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　……それにしても、レガリアだけでなく、天使契約も君たちに深くかかわる事になるとはね……。
　　さしもの僕も、感慨に浸ったよ……。

　【やる夫】
　　？

　【レイン】
　　その契約術式はね、僕が作った魔術の一つなんだ。
　　……恐怖と狂気に覆われていた戦争の末期、人間性を奪い即戦力を得る『絶対服従』の契約が多用されていた中で、
　　異議を唱える形で開発したんだ。

　　結局、あの時代ではほとんど使われなかったけどね。
　　最初のレガリアである3人の王女にも……。

　【やる夫】
　　…………。

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4830： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:06:33 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.{　{___,-､.............　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-‐-､　_,;／　〉:入　l./ `､::::::::::｀`ｰ-､._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _／　　　　￣＼イ／　／,ゝ　}_,..._::::::::::::::::::`‐､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-'´　　　　　､_　　＼_,;-‐'`__ｲ´ ./:::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,‐'´　_, -'´　　　　　＼　　　ー-'´　`／　　:::::::::::::::::::::::::::: ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-'´　　　　　　　　　　　　　＼ l＿＿_,;-'´::::::::::　　　　　:::::::::::::　:::ﾍ
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　{　　　　　　　　　　_,-'´ ､_.　　　　　　　i .'　　　　　　ゝゞ=人　　 l:::::l::::::::::::/／::/::::::::::l:::::l::::::::l::::::l
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　【レイン】
　　……かの闇の龍は、『メモリー』の叡智と妄執によって、異常な力を得ている。

　　レガリアだけでは、危なかったかもしれない。
　　契約の精神防護が役に立つだろう……。

　　化石のような魔術が、巡り巡って君たちを繋げ、生き抜くための一助となった……。
　　ふ……、報われた、と言ってもいいのかな？

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4831： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:06:46 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　人l||l　　　　　　　　 |l||l 从　ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
　　　　( ⌒ )　　　　　　　　( ⌒ )

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　【やる夫】
　　……そうだよっ。ありがとっ。

　　全部、レインのお蔭だね！
　　どうやってお礼をすればいいのか見当もつかないよっ。

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　　　　　 ': : : : : : : : : : : :' ﾊﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
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　　　　 | : : : : : : : : : : :ﾊ|　 |ﾊ: : : : :/ :/| :: : : :N.:..:.: : : : : : |
　　　　|: : : :.:.|: :.ﾊ: :,.ｲ ||　 | |: : :.:/|:./ _|:ｨ_:_:_i|.|: :./: : : : :.:|
　　　　|: : : : _|:-|‐ﾚ'＝､ﾄ　　　ヽ/ j/ ´ ￣__ ｀｀ﾚ : : : : : :.:l
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　　　　　l: :ヽヾ　　｀ ´ 　　　　　　　　　　　|: ＼ｲ. |
　　　　　　ヽ: :ゝﾊ　　　　　　　　　i.　　　　　　 |／: |!:.:l
　　　　　　　 V: : ∧　　　　　　　　'　　　　　　　ｲ: : : |!:.:|
　　　　　　　|: : : : ∧ 　　　　ー　－　　　　　ｲ.:| : : :ハﾘ
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　【レイン】
　　そして、僕のせいでもある。

　　……それに、お返しはもう十分以上に貰ってるよ。

　【やる夫】
　　そお？

　【レイン】
　　ああ。

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4832： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:07:09 ID:POsV6pGM0: 　　│
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　　│　　　　　　　　　　　　　;ﾞ.:､;:. }球. ｰﾐ=圦:.'. .:　　　 ┃　ｭ=i . .. .. . .7ﾆ｢=zﾛ‐ｭ_
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　　│　　　　　　　　　　　 '.;;::〉斗.::::::弋_彡ﾞ . ,゜　　 ┃　ｉ三三三i『ﾆﾖｭ　..
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　【やる夫】
　　…………。

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4833： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:07:23 ID:POsV6pGM0: :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｡:;:;:: .. : :.:;:;:;:;:;:;:;:＿__ :;:;:;:;::;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
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　【やる夫】
　　地球……。
　　僕たちがいる、青い惑星……。綺麗だね……。

　【レイン】
　　うん……。

.
4834： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:07:34 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　 -―-
　　　　／　　　●　ヽ
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　　　 i　　　　　　　　　/
　　　ゝ　　　　　　イ
　　　　　＞　　　　　ヽ
　　　／　　　　　　 i

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　【やる夫】
　　…………。
　　人間だけじゃなく、天敵種も……。

　　はじめは、善悪はなく、ただ、あるがままの生命として……。
　　生きているから、生きる。
　　生きたいから、生きている……。

:::::::::::::::::::::::::::|l:|　　l| l:|　V ＞､::::|￣|lヽ|l::,ri:::::::::::::::::::::::::::l
:l::::::::::::::::::/＞‐ト-　　l|　　　　冫,.rー-.ﾚ´　l::::::::::::::::::::::::::|
!|:::::::::::::/l　 ,rー｡、　　　　　　 ´ l :::::ﾟ）ゝ　 |:::::::::::iﾍ:::::::::l
. lrﾍ:::::::l　ﾖ ! ::: ﾉ｀　　　　　　　｀＝-'　　　|＼〃l　l::::::::l
　　　l:::::l　　ー‐'´ 　　　　　　　　　　　 l〃＼ﾚﾉ::::l::|
　　　V l　　　　　　　.:　_　　　　　　　　 |:::::::::|'::::::::!l|
　　　　　 l　　　　　　｀　　　　　　　　　　　　|::::::::l:::::::/
　　　　　　i 　　　　　 rｭ　　　　　　　　　　|:::::::l::::::::|
　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　 /|:::::::l::::::il:|
　　　　　　　 |:::..、　　　　　　　　　　　　　/::l:::::::l::::::l l|
　　　　　　へ:/ヽ、　　　　　　 . 　　　/::::|::::::l⌒´
　　　　　　　＿/ｰ| : :丶　 . . . : : 　　　トＶl::::::l
　　　　　　　/::/: : :＼: : : : : : : 　　　 /　　l:::::l
　　　　　 _/::::::ヽ: : : : :＼: : : 　　　　ハ　l::::/
　　　／　|::::::::::::丶: : : : : ￣ー＿　ﾋ´ l. l::/
　イ　　　 l::::::::::::::::＼: : 　　　　　　>＝、トく_

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　善悪はないと、君は思うかい？
　　他の命を殺し、喰うことに。

.
4835： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:07:57 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　＿＿＿_
　　　　／―　　―＼
　　　／　●　　　● ＼
　 /⌒ヽ⊂⊃　(_,､_,)　⊂|/⌒i
　ヽ　 ll|l　　　（_ノ　　 ll|l　/
　　从l||l　　　　　　 |l||l从
　　　( ⌒ )　　　　　 ( ⌒ )

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　ないよっ。
　　誰も悪くないっ。

　　生きることが罪だなんて、そんなわけない！
　　自然の生命に悪を当てはめるなんて、それこそ傲慢だものっ。

　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::..、
　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::/`-/::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　/:::::::::::::ト-;:/!' 　 //:::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　/::::::::/V-r｡､｀ヽ / ﾚl:::::::::::i:::::::::::::::::!
　　　　　 i::/Vﾄ'.　｀ゞィ｀　　　　ーi::/!:::::::::::::::::|
　　　　　 /::l.(|　　　　　　　　　　...: !'>/l:::::::::::::::i
　　　　ﾉ:::｀Y 　　　　　　　　　r｡ヽ､｀ﾚ::::::::::/
　　　　ﾚl::::::::! 　　　　'" 　　ヽ='_! /:::::::::/
　　　　 |::::::::!、　　　｀、　　　　　　/l|::::::::/
　　　　/ﾍ;:::::ハ　　　　　　　　　　 /:ﾍ|トl::/
　　　　　 _y´　ヽ、　　　　　　.,. : :::::i!|/|!
__＿＿ノ´｀ヽ、　　　　:::::.┬r:::´/: : ::/「
/　　　l　　　＞、　　 :::/::::::::/: :::::/
　　　　Lr-イ´　 l ＼ _ /`""y : .:/
　　　　ヽ、/|　　|　　　 | 　 /: ::/
　　　／ //|　　i　_　r┤ /::::/
　　 / ／/ /レイ´　　　>'.::/

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　そうだね。
　　でも……、原始的な生命についてはそうだとしても、人間や、高い知能を持った天敵種は？

　　何が、僕たちに歯止めをかけてくれるだろう？

.
4836： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:08:13 ID:POsV6pGM0: 　　　　　＿＿＿_
　　　／⌒　　⌒＼
　　／　 ●　　　● ＼
　　|　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|
　　ヽ　　　　　　　i⌒ヽ
　　/　　　　　　　λ　）

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　神様と善悪に頼らない、強さと優しさが。

　　日々の感謝と受容が。
　　僕はそれを信じるよ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _. . -‐=＝==ｰ-)Ｖ{-=ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　 , 　´　　　　　　　　　　 `　、
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 , ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､
　　　　　　　　　　　　 ,:ﾞ　 /　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　`、
　　　　　　　　　　　　　 / / /　　　　　　　　 i　 l　　　　　　　 '
　　　　　　　　　　　　　　/ /　　　　　/ ｌ　　　　 i 　| :　　ｌ　　;　;
　　　　　　　　　　／　/　i　　ｉ　　/jL|　　　 j　 j　 | i　　 | 　/ j;}　　 ,
　　　　　　　／⌒７|　ｉ　　|ｉ　 ,'　｜　 ∧ⅰ ハ i| i　　｢ /⌒ﾘ　　　}
　　　　　　　　　 /´|　 |　iＮｉ :i:l　　 |　 /　jﾉ斗-|八j∧　 |/ｒ '　 ∨　ハ
　　　　　　　　　　 |￤|i j抖-乢　　|　／ ,. -‐　_＿　|　 | ﾉ⌒　,ﾊ//⌒}
　　　　　　　　　　 |人|ﾊ｛ｨ笊__､　|/　　/ ｨｆ( ｰﾒ⌒〈 ∨〉'⌒／ //
　　　　　　　　　　　　}八､乂 ,ハ　　　　　ゝ-‐'′〈_∧〉／ //l/
　　　　　　　　　　　　 },ﾊ　￣　ﾉ　　　　　　　　　　|　 |　 //
　　　　　　　　　　　　　　　　　}人　　丶‐　　　　　　　 |　 |//
　　　　　　　　　　　　　　　　 })iｘ　　ｰ---‐'　　　　／|　 |厶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 .　イ_彡|　 |-亠‐-ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾏﾆづ　-=;ｧ'ﾞ /　/　　　　 `:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨ｰ=;ｧ'ﾞ　　　 /　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,＞''"=;ｧ',:′　　 /　　　　　　　 ’，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ‐=;ｧ'゛ / 　　 , '′ 　　　　　　　ﾟ｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ､,ｧ'ﾞ　　/　　／　　　 .　-‐=￢冖￢=ミハ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　なるほど……。
　　それが、君の信念だね。

　　……その上で、人々や仲間を守るために、敵を殺せるかい？
　　血塗れになって、容赦なく。

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4837： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:08:32 ID:POsV6pGM0: ;:;:;:;:;:;: l　}.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　　　　　　　　　　　　　ヽヽ _ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::ヽ!　:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｡:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
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　【やる夫】
　　うん。皆を守るために、ちゃんと考えて、敵と戦って、命を奪うよ。
　　言葉にして、話し合って。

　　それは悪だ。言い逃れはしない。
　　この世に『悪』と呼ばれるものがあるとしたら、それは『言葉』でできていると思う。

　　そして、『善』も、『正義』も……。

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4838： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:08:52 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
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　　　　　　　　　　　　　 | ::::::::::::::::::＼　 .'　 i〈::_／:::ﾞ∧:|　　　　ヽ､ゾ　　　/_i!:i′
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　　　　　　　　　　　　　　　　＼ :::::::::::::::::ﾊ::|　　 |:::::::::|　　　　　　　　　　　　 i′
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　【レイン】
　　善悪は言語によって生み出される、か……。

　　その定義自体も、それを為すための方法も……。

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4839： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:09:06 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　 -―-
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　　　ゝ　　　　　　イ
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・・
　　……そして、父さんと母さんは、やっぱりどうしても、僕が助けたい。

　　殿下にも、譲れない。
　　それも、肥大した僕の『悪』……。

　　…………。
　　ねえ、レイン。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,. .,＿　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. .＜: : : : : : : ｀゛ｰ.-.､
　　　　　　　　　　　　　　　,..＜: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ
　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　 / : : : : : :ﾍ: : : :',: : : ﾊ: : :i, : : : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　　　 /: : : : : :f '" Ⅵ: ﾊ : : !|'ﾘ: :ﾊ: i: : : : ﾄ: : : : : ﾍ
　　　　　　　　　 ,ｲｨ: : : :i: |!|　　ﾘ: ;' i| : ｣L'ﾙ,.ハ': : : : :!ヽ: : ﾊ｀ﾑ､
　　　　　　　 /'　!: :ｲ: |!ﾊ',　　'|;' 才ｰ',. -､　　y : : : ﾊ,ﾍ: :ｲ',　｀ヽ
　　　　　　　　　 ,': /ﾊﾚv‐-､　 !　　ｲ( tiﾟﾘ｀ ,ｲ: : : /　ﾉ: :ﾊﾘ
　　　　　　　　　 !:/　ﾘﾊｨ ( tiﾞヽ　　　 ‐' ´　/ｲ､∨f_／: :ｲ　}
　　　　　　　　　　 |'　　 !ﾊｰ｀´ ,'　　　　　　 '　}´ハ}: : : /{'
　　　　　　　　　　　　 |: ﾊ　　｀ ‐　　　　 /: : :ハ: : ;'
　　　　　　　　　　　　　 !:ﾊ ' ､　　‐= ‐　　 ,': : :/　 ',ﾙ'
　　　　　　　　　　　　　 'ﾙ '　｀　 ., 　　　 ,: : ; '　　　|､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ‐r '7: :/　　_,.≦ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|_,」:ｲ=≦:::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ／レi|: {:::::::,:≧― ´ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.ｲ／:::::::|ｲi＞ ´. . . . . . . ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.くヽ／::::::::::::ｨ: ﾊ. . . . . . . . . . . .ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 r‐ｆ-りﾍ,:::::::::::::/. ..',: ﾍ. . . . . . . . . . . . ヽ
　　　　　　　　　　　 /ｆ"ﾊ　　ﾍ:::::::/. . . .',ﾙﾊ､. . . . . . . . . . . {
　　　　　　　　　　　／　ｲハ　　 j∨. . . . . .ﾍ､ﾍ｀. . . . . . . . . .f

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　なんだい？

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4840： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:09:36 ID:POsV6pGM0: 　　　　　＿＿＿_
　　　／―　　―＼
　　／　一　　　一＼
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　　ヽ　　　　　　　i⌒ヽ
　　/　　　　　　　λ　）

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　【やる夫】
　　僕たちは、ちゃんとやっていけるかな？

　　……実は、ちょっと不安で……。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i,
　　　　　　　　　　　　　　　　　./:::::::::::::::::::::::::::::::::　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　.l::::::|:::::::::::::::::::::　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　 ,i　　　ﾄ､,　'i　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾊ| 'i　　|__| i_| 　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼}ｒ /'ｰﾚ,_|./iﾊ,　　　　/_,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}'i 　 ^tr;ﾃ'> l＼ _／|rｿ|ヽへ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iﾉ　　￣　　i_／ヘ,|ﾘ'^l;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.,__ 　　　 |　 ;;;;;i l　|ﾊ;;;;;;;;;rハ/|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　 l　 ;;;;;l i　 /　ヽ" ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー--=|　 ;;;;;i l ,/　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,}ﾆ-'ｒ-'"=- ､　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'￣　　　　　　＼　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　 'i,

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　【レイン】
　　何もかもが上手くいけば……、いずれ、発展の末に、肥大した善悪によって大きな戦争は起きるだろうね。

　　大勢が生まれ、大勢が死ぬだろう。
　　それぞれの善悪と信念を抱いて。

　　新人類である、君の子孫もその犠牲か、あるいは戦火の主役になるかもしれない。

　【やる夫】
　　うん……。

.
4841： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:09:50 ID:POsV6pGM0: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾞ､
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:.: : : : : : :爪:.:|　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',
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　＼　　　　　　　　　,ヽ､　　　　 .　'´
　　｀＞､　　　　　厶 !::｀.ヽ=-:i´
　　　　　　`ー、__｣`7.!: : : : : :ij
　　　　　　 /i:`ー‐i､!: : : : : :!
､　　　　 ./ i i:i:i:i:iヽ|: : : : : :|
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:i:i:i:i＼. 　 / i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:丶: : !:i:｀:ヽ、

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　宇宙樹に乗り、銀河に広がった人類やエルフ……、
　　あるいは、宇宙に適応した未だ見知らぬ3番目、4番目の人類がどのように現れ、どのような終局を迎えるのか。

　　どんなに醜くとも、どれほど浅ましくとも。

　　その時をこそ、僕は見守ろう。
　　俯瞰者として……。

　　果てしなく……。

　【やる夫】
　　レイン……。

.
4842： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:10:09 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／―　　―＼
　　　　　　／　一　　　一＼
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　　　　　ヽ,　　　　　　 l⌒ﾞｉ
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　　　　　　|　 Y　　　　　　l　　|
　　　　　　| 　ｌ.　　　　　　　　ｌ
　 .,.　　　　'-'ト　　　　　　ｌ
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　｜ (,..,..,.,.,.,／　　　　／
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　　!､.,.,.,.,,.,, 　　,.,.,.,.,.／
　　　　　''''''''''''''''

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　……もう一つだけ、いいかな？

　【レイン】
　　いいよ。言ってごらん。

　【やる夫】
　　持ち帰りたいものが、あるんだ。
　　それが可能なことなのか、許されることなのか、分からないけれど……。

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　, . : .´: . : . : . : . :｀ : . ､
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　　　　　　 /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
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　　　　　/: . : . : |:| 　 !: ll:,.斗-:ト:|: . : . |: . : . : .〉
　　　　　　ｲ/1: l: .|:.|:| 　 |/ ' , rテ,､ !: . : N､: . : l/
　　　　　　|: |ﾊj,ｨｴヽ. 　　弋:り' |＼/|　}: . N
　　　　　　|:/ ハ〈fい　　　　　　 j／V ノ: ./
　　　　　　l' 　ハ. 　　,　　　　　/: . / . : /
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　　　　　　　　|ハ从＞　.._　イ: . /　　ﾘ}＼
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　　　　　　　　　／　　　 / j　　j: ./ ／　　　　　　＼
　　　　　　　/ヽ／　/　＼ .|: lイ　　　ヽ　　　　　}､
　　　　　　　　 j　　{　　ハ　　 7j从　　　　/　＼＿／ .＼
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　可能だとも。君がきっとそれを願うだろうと予想して、その準備もしていたんだから。

　【やる夫】
　　ありがとう、本当に……。

　【レイン】
　　ふふ、一々お礼を言う必要はないさ。

.
4843： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:10:22 ID:POsV6pGM0: 　　　┌──────────────────────────────── ──　─
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4844： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:10:49 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　＿＿＿_
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　　 /　 /　　　　　　　ヽ
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　　　　　ヽ. 　　　　　　　 |
　　　　　　　ヽ.,.,.,.,.,　　 ,,.,,.,.,.,.ノ
　　　　　　　　　　 ''''''''''''''''

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　これが……。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. .＜: : : : : : : ｀゛ｰ.-.､
　　　　　　　　　　　　　　　,..＜: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
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　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　 / : : : : : :ﾍ: : : :',: : : ﾊ: : :i, : : : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　　　 /: : : : : :f '" Ⅵ: ﾊ : : !|'ﾘ: :ﾊ: i: : : : ﾄ: : : : : ﾍ
　　　　　　　　　 ,ｲｨ: : : :i: |!|　　ﾘ: ;' i| : ｣L'ﾙ,.ハ': : : : :!ヽ: : ﾊ｀ﾑ､
　　　　　　　 /'　!: :ｲ: |!ﾊ',　　'|;' 才ｰ',. -､　　y : : : ﾊ,ﾍ: :ｲ',　｀ヽ
　　　　　　　　　 ,': /ﾊﾚv‐-､　 !　　ｲ( tiﾟﾘ｀ ,ｲ: : : /　ﾉ: :ﾊﾘ
　　　　　　　　　 !:/　ﾘﾊｨ ( tiﾞヽ　　　 ‐' ´　/ｲ､∨f_／: :ｲ　}
　　　　　　　　　　 |'　　 !ﾊｰ｀´ ,'　　　　　　 '　}´ハ}: : : /{'
　　　　　　　　　　　　 |: ﾊ　　｀ ‐　　　　 /: : :ハ: : ;'
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|_,」:ｲ=≦:::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ／レi|: {:::::::,:≧― ´ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.ｲ／:::::::|ｲi＞ ´. . . . . . . ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.くヽ／::::::::::::ｨ: ﾊ. . . . . . . . . . . .ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 r‐ｆ-りﾍ,:::::::::::::/. ..',: ﾍ. . . . . . . . . . . . ヽ
　　　　　　　　　　　 /ｆ"ﾊ　　ﾍ:::::::/. . . .',ﾙﾊ､. . . . . . . . . . . {
　　　　　　　　　　　／　ｲハ　　 j∨. . . . . .ﾍ､ﾍ｀. . . . . . . . . .f

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　…………。

　　無明と苦難の末に造り上げた世界樹の塔は言葉と科学を蘇らせたが、同時に天敵種を産み出し……、
　　銀河への路を拓くはずだった王権の力は人類延命のための犠牲となり、
　　聖女たちの記憶の匣は致命的な欠陥により機能不全を起こし、悲劇を生んだ……。

.
4845： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:11:26 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　 |　　　　　　｜　 |　　｜｜　　 |　|　 |/　　　　　　　　　　 |　 | |｜　 |　|｜
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　 |　　　　　　｜　 |　　　 |　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|｜
　　　　　　　　　「ﾊ　　　　　　　｜　|　　　　　　｜　 |　　　 |　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|｜
　　　　　　 ,.､　　ﾊ.j　|　　ハ　　　｜　 |　　　　　　｜　 |　　　 |　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |｜
　　　　　　　 |.ハ　/　′.!　　′!　　　｜　 |　　　　　　｜　 |　　　 |/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |｜
　　　　　　　 |　 |/　 ′ ′ .′.'　　　｜　 |　　　　　　　 |　　|
　　　　　　　 |　 |.　 ,i　 { 　 ′.'　　　　｜　 |　　　　　　｜　 |
　　　　　　　 |　 |　 .}|　 l ./　 .'　　　　｜　 |　　　　　　｜　 |
　　　　　　　 |　 j　 ,ﾘ　 V　　′ 　 zヶ｜　 |　　　　　　｜　/
　　　　　　　 l　　　　　　　　 .|　　./ / ｜　|　　　　　　｜/
　　　　　　　 l　　　　　　　　 |　.ノ　}　｜　 |
　　　　　　 ′　　　　　　　　}'´　ｲ　｜　 |
　　　　　　 ′　　　　　　　　　　,ｲ　　｜　 |
　　　　　　 ′　　　　　　　　′　　｜　|
　　　　　　 j　　　　　　　　　 .ｲ　　　　｜　 |
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　　 , ィ　　　｀ヽ　　_　イ　　　　　　　｜　 |
　 /　　　　　ハ /　　　　　　　　　｜　 |
　 /　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　｜　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　 |

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　何もかもが、上手くいかなかった。

　　言語とバベルは、崩れずとも、現出した時点で不完全だった……。

.
4846： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:11:53 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　_,,,........._
　　　　　　 ,r '´　　　　　｀ヽ、
　　　　　／　　　　　　　　ヽ
　　　　 /:::　　　　　i　　;　;　　　 '、
　　　　/::::　　　　 /l:/"!l li　 /　i　｀、
　　　 ´l::::　 l i　! i　|　_' |l !;/'-ヽヽi;｀
　　　　 l::://ヽl、l| -,. .,、　 i')`l;:;i
　　　　 |:　i´ヽ｀ヽ'^-''　　　、 i:|
　　　　 '｀i!''iヽ...,　　　　　 _　/::|
　　　　　　i-'"‐'-`_-,,..._　´／ !:|
　　　,.-'"-/　｀`- 、::::(￣　　 l:|
　　 / :/'"　　　`-、ヽ:::l｀、　 l|
　　 i ::l　　　　　　ヽ｀;::'; l、
　　 l :l　　　　　: :　　ヽ ':;:::i :l
　　　il　　　　　 : :　l l　:..ヽ::l l
　　　|: : :　　　　::　lﾉ　 ::::.`::i l
　　 i: : : : 　　　 :　l::　　 :::ヽヽi
　　 l: : : :　　　　　l: 　　　　 l::::l
　　 l: : : :　　　　 /　　　　　l:::::l
　　l|: : : 　　　...:::::l::　　　　　i::::::i|
　　i　　　　　:::::::::::l::　　　　 l::::::il
　　 l　　　　　　　::l:::　　　　　l::::::lヽ
　　 l:::...　　　　　　l　　　　　　 l:::::i ';,
　　　i::::::　　　　　 /　　　　　　l:::::l　i,
　　　l::::　　　　...:::l::.　　　　　　l::::::|　i'、
　　　 i:　　　 :::::::::l::::....　　　......ﾉ::::::i .; l
　　　 l:::::.......　　 i ＿＿＿＿ﾉ￣`/l_ﾉ
　　　　i＿＿　　/::::　　　　　　: :　 l
　　　　　l　　 i`!::　　　　　　: : : :　 i

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　僕たちは、バベルを造らない方がよかったのかもしれない……。
　　そう思っていたことすらある。

　　かつての科学文明の極致において発生した、情報のブラックホール……。

　ワードミクスチャー
　　『言語混淆』によって原始の時代に戻った人類の中から、
　　いずれまた新しい言葉が紡ぎ出されただろう……。

.
4847： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:12:08 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽ＿_.　-―'
　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　　i　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;'　 |
　　　　　　　　　　　　 ;　　　　　.ノ　　;
　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　 / 　　.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 ,' ｀!　 /
　　　　　　　　　　　　　　　|ヽ　　,　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　| ｜ /ヽ{　 {
　　　　　　　　　　／lノ|　i 　｀ｉ　l
　　　　　　　　　　 /　　 |　| 　 ,}ｰ　　ぎゅ…'
　　　　　　　　＿l_　　　|　l 　　〕
　　　　　　　 /　　｀ヽ. ヽ_}　　)
　　　　　　　　 /　　　　ヽ　　 ∧
　　　　　　／⌒｀ヽ　　　　ﾞ　ノ｀´
　　　　／　　　　　＼　　　 |´
　　　　 / 　　　　　　　　 |
　　　 /´￣￣｀ヽ　　　　 i　　　|

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　…………。

　【レイン】　　〃／
　　…………。　 ⌒

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4848： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:12:29 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　,′ 　　l　　　＿,,.............,_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　:l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
　　　　　　　　　　,..rー.、　 ,.r'i　　　　:i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　　　/　　　ヽ;'":::;′ 　　 ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
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　　i　　　　:::,.li　　i ,′　　　　　　i';;;,.r '￣￣￣`i:::::::l:::::::i::::::::::::::il::l::::i;;;:::::::::::::;;::::::::::l::::i:::＼
　　:l　　　　:i'　'-_ ..ノ　　　　　　　,.l_/　　　　　　,ノ:::::::i::::/l::::::::::::i''l:::i:/'i;;,:::::::::::::i;:::;;::::l:::::'i::;::ヽ
　　i　　　　,'　　,... -―　　　　 ,.r''" i　　　　 ,.r'"::::::::::;l:::/'i:|:::::::/,'　i::i′'i;;;,,:::::::::lヽ;i;::::i 、:! `-:;、
　　l　　　　l　''"　　,.r'　　　／,　　 !、　 ,.r';l　!'i:::::::;;;;i:/　"i::::/:;l　 V 　　i:i;;;:::::::i::::`:;:::l ヽ:l
　　、　　　i　　　.:　　　　　　.:　　　　`　/;:::l　　i:::::;;;:l'　　 l:::/;;!―ー-　　ilヽ:::::l:::::::::l::l　 i:i
、　 , ..＿., l　 .::　　　　　　　　　　　　/　';::i　　l:::;;:il'　 ,..-'"　 ..＿_　　　 !　i:,::i:::::::/:i::.　l:l
　`.'i-'!　　 il　　,...、　　　　　　　　　 ,/　　 'l|　　'"　l　´　　_,,ri'' _ 。ヽ"''-　 ,i:::i:l::::/i::l::::　l::l
　　 `-` -´`'''"　 ,.-'- 、_　　　 ,..r''"-― - ._　　　　　　　 ',i　l　 ::: 　,!　,.　/:::::l::/:i|:/: 　/l:|
　　　　　　　　 ,.i:l l:i::!;::::::i::::'!l'i;|"'　,....,...-...,_　　　　　　　　　　`ー_'",.ノ　/:;::::/:::i,:|'　／/'i|
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　　　　　／　　　　　'! l::::i:!::,:`、　、 `-....r',.　　　　　　　　　　　　　　　　 '!'／`,`!/l'l/
　　　　／　　　　　　 |'i`:i:l::`ヽ、｀''ー '"　　　　　 .　　　　　　　　　　　 /i::::::::::l　' l'
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　うん……。

　　そして君こそが、集結と終結の発火点だ。

　　『二界の霊脈の子』……。
　　魔女の子として誕生し、霊魂の一部が霊脈に乗って彼此の境界を越え、
　　地上世界と無形世界を繋ぐ存在となる……。

.
4849： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:12:45 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　 (　　　　　　 ┌─　､- ､___　　　　　　　　　　　 ` ､
　　　　　　（　` ｰ--　　　乂___　＼＼＼- ､　　　　　　___,,..) 　)
　　　　　　　 ` ｰ--　　　　　＼　丶＼＼＼　　　　　 --‐''´
　　　　　　　　　　　　　　　-─-　丶　＼ヽ　　.
　　　　　　　　　　 ´　　　　 (￣ヽ　　‘，　　　　　　∨
　　　　　　　／　　　　　　　　ヽ　＼　 }　　　　　 ‘，　　　なでなで
　　　　　　 /　　　　　ｒ'⌒　　　＼　ｰ　　　　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　＿＿＿　　　丶　　　　　　　　＼
　　　　　,'　　　　　　　二二二　　　　ヽ
　　　　 i　　　　　　￣￣￣　　　　　 `ｰ‐-　.　　　　　　　丶
　　　　 !　　　　　＿_ 　　（　　　　　　）　＿　　ヽ　　　　　　　＼
　　　　　', 　　　（＿＿）　　｀ｰ-r'´｀j-‐ '　（＿_）　,'　＼
　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　`ｰ ′　　　　　／
　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　ん～
　　　　　　　　　＞　　　　　　　　　　　　＜

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　君のような子がいずれ現れることは、予測していた……。

　　ずっと、待っていた……。
　　レガリアの封印を、その者だけが解除できるようにして。

.
4850： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:13:11 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,.､､---- ､,.,.__　_
　　　　　　　　　　　　　　 ,.-'": : : :.:.:.:.:.::::::::::;:;;ヾi;;:;:｀ヽ､
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　【レイン】
　　その後に、まさか聖女の系譜があのような形で関わってくるとは予想外だった……。
　　あの子たちには辛い目に遭わせてしまった。

　　僕の観測と予測は、全くもって、不完全だ。
　　流石に、肝が冷えたよ……。

　　運命とは恐ろしいものだ……。
　　それを、僕は誰よりも知っていたはずだったのにね。

.
4851： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:13:26 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
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　【やる夫】
　　運命なんて、ないよ。

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　　　　　　|: |ﾊj,ｨｴヽ. 　　弋:り' |＼/|　}: . N
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　　　　　　　　|ハ从＞　.._　イ: . /　　ﾘ}＼
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　やる夫……。

.
4852： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:14:03 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　運命なんてない。
　　完璧な人間はいないし、完璧なものもない。

　　僕だって、そもそも家事が苦手だし。みんながいてくれるから、生活できているだけで……。

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　【レイン】
　　……そう言えば、そうだったね。
　　君が本当になんでもできる人間だったら、あの子たちとも出会えなかった。

　　不完全性が人を繋げる……。
　　それは運命ではなく……。

.
4853： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:14:27 ID:POsV6pGM0: 　　 |￣￣￣￣￣￣|
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　　　　 l:::::::::::l／:::/ﾍ:::::::K:::::::＼::l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l/:::｀ヽ,:::::/:V＼/´:::::l
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　　　　　 l:::/Y::ﾉ::::丶,:::/::::＼;/::l　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ/::::::|:/::::ｿ:＼:/
　　　　　 l/:::｀ヽ,:::::/:V＼/´:::::l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､;ノ:::::/::::::/
　　　　　　ヽ::::::/::Y::::X::::/:::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::::::|:::::/
　　　　　　ヽ/::::::|:/::::ｿ:＼:/　　 ┌┐　　　　　　　　　　　　十　　ヽ:::::ソ
　　　　　　　　ヽ､;ノ:::::/::::::/　　　 └┘　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ/
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　【レイン】
　　…………。
　　　　　　　　　　　　　　・
　　世界に機械仕掛けの敵は存在せず、立ち並ぶのはただ、物理と錯誤と愚者……。

　　大昔に僕を追いやり、内戦から逃れてここに辿りついた科学者たちも、とうに人格が風化し、
　　考えるだけの石になっている……。

.
4854： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:14:47 ID:POsV6pGM0: . 　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　ｲ: : : : : : : : : : : :, : : : : : :. : : : : :,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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.　　　　ﾍ!| | |／　_,〟′ |ﾊ､＿/ﾊ.　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : :
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　皆を弄んだ愚かな黒幕がいるとしたら、それは僕だ……。

　　あの力を完全に封印するか、破壊する選択もあったのに。

　　……ごめん。
　　全部……。

.
4855： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:15:04 ID:POsV6pGM0: 　　　　　＿＿＿_
　　　　／―　　―＼
　　　／　●　　　● ＼
　 /⌒ヽ⊂⊃　(_,､_,)　⊂|/⌒i
　ヽ　　ヽ　　　__　　　ィ’　 /
　　　ヽ　　　　　　　　　　／
　　　　 }　　　　　　　　 /

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　許す！

　　　　　　　 :::::::::::::::::: _ _ _
　　　:::::::::::::::　:::::::::::::::/::i:|:i:|::::::::::::::::
　//:::::::::::　　　　　|　|::i:::i::i:l:::::::　/　::::::::::/
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　|:::,':::::::|　,.=γヽ:､`:､/／　　　 ,,-''""/／"''-､ |:::::::::::::　　　　/
　 |ｉ ., ''`i　i、 i:`‐'ﾟ:i､　　　　　　　,,-=;;=-､　　 |::::::::::　　　　/
　　/　ﾉ　ヽ_ゝ=::' ゝ　　　　　　'´ i::`‐':ﾟ:ｉヽ,i'::::::::　　　　/
　/|　　|　　　　"__　　　　　　　　` :ゝ_=-'ノ ',i'::::::　　　　/
./ .|　　i、　　,ｉ'"　,｀ｉ　　　　　　　　　　￣　,i' ,:'|`:､___,,-_i
| 　|　　＼､ .i　　 i:ﾉ ,, '　　　　　　　　　　/／i'..-､､--''ﾉ￣´｀`ヽ、
!、 :＼　　　｀|　　 |　 ` -‐　　　　　　　　　　/:::　 ``､/　　　　　　ヽ、
..＼　 `､　　　　　｀ｉ、 _　 _ ,　　　　　　　　　 /::::::::::::　/
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　　　　 .＼　　　　　　　　　ヽ''''~　　　　　 :|::::::::　　/
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　君と言う子は……。゜
　　そうやって、誰もかれもを許すつもりかい？

.
4856： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:15:36 ID:POsV6pGM0: 　　　　　＿＿＿_
　　　／―　　―＼
　　／　 ●　　　● ＼
　　|　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|
　　ヽ　　　　　　　i⌒ヽ
　　/　　　　　　　λ　）

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　そんなことはないと思うよ。たぶん。

　　……ところで、僕が女の子だった場合はどうするつもりだったのさ？

　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　 /: : : : : : : : : : : :､,..:. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
　　　　　 ': : : : : : : : : : : :' ﾊﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
　　　　| : : : : : : : : : :..:l:.l　 |: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : :..|
　　　　 | : : : : : : : : : : :ﾊ|　 |ﾊ: : : : :/ :/| :: : : :N.:..:.: : : : : : |
　　　　|: : : :.:.|: :.ﾊ: :,.ｲ ||　 | |: : :.:/|:./ _|:ｨ_:_:_i|.|: :./: : : : :.:|
　　　　|: : : : _|:-|‐ﾚ'＝､ﾄ　　　ヽ/ j/ ´ ￣__ ｀｀ﾚ : : : : : :.:l
　　　　　 l:..: : :|:.|V　,. -- ､ヽ　　　　　　　ｨr:::::zヾ. |: : : : : : :,
　　　　 ,.:..iﾍl:.|　 ‘ i:::::ﾌ ′ 　　　　　ゝ:::ノ ′ﾄ､: : : : /
　　　　　l: :ヽヾ　　｀ ´ 　　　　　　　　　　　|: ＼ｲ. |　　　　あ、言っておくけど情事の覗きはしてないよ
　　　　　　ヽ: :ゝﾊ　　　　　　　　　i.　　　　　　 |／: |!:.:l
　　　　　　　 V: : ∧　　　　　　　　'　　　　　　　ｲ: : : |!:.:|
　　　　　　　|: : : : ∧ 　　　　ー　－　　　　　ｲ.:| : : :ハﾘ
　　　　　　　　ﾊL: : : : :.ゝ.. 　　　　　　　　　イ: : :i|: : /
　　　　　　　　　　｀ゝハrt/＞　.._ ＿_ ,.　 ´__.|／`l: :/
　　　　　　　　　／ ⌒ノ　 ` ー------‐"　　　 V／:＼
　　　　　　／　　V　　　　　　　　　　　　　　　　|:::　　＼

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【レイン】
　　ふふっ……、気付いてたかい？　レガリアの条件に、性別は関係ないんだ。
　　君が女の子だった場合は、開放された力が男子に宿るように設定していたさ。

　【やる夫】
　　まさかの逆ハーレム！？

.
4857： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:15:48 ID:POsV6pGM0: 　┌──────────────────────────────── ──　─
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　:| |　　　　　　　　　　　　　　　　　　.::　′　　　,　＼　｀　　　　　　　　　　　　／:|￣::|
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4858： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:16:07 ID:POsV6pGM0: ____　　　　　　　　　　　 :　，:‘. 　　　　　+
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: : : : |ｉ|i|i|_,|　 ||..│:.:.:.|　.|: │ |::| : :|￣:|　　 |￣:|　　 (_人__)　　　 /　　　嬢ちゃん達、顔には出さんが
: : : : |ili| | :|＿||..│:.:.::|　.|‐┴ |::| : :|‐‐:|￣|_i|　: |冂　 l｀⌒´　　　 /　　　寂しがってんだよなあ…
: : : : |ili|_| :|＿||..│:.:.::|/二二/|:lﾆﾆﾆ|‐|　 |_,|_ :::|: :　　 |　　　　　　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／､ヽ　　　　　r ､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊヽ Y｀l　　　　 |　 >　 Y
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >　　 /　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/ヽ　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,/　　/　ご_ノ　　ﾓｷｭﾓｷｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　ヽ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼__ノ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　やる夫が向こうに行ってから、もう一週間か……。

　　そんくらいは時間がかかるもんなんかね。
　　まあ、待つしかないか……。

.
4859： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:16:23 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 |
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　　　　　　　　　　ヽ　　　　/ _rm,
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　　　　　　　　　　　|　　　　 |ヽノ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　うおっ！！！？

.
4860： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:16:41 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -―― -
　　　　　　　　　　　　　　　 '':.:.:.:.:.:.:.――:.:.:.:.:.ヽ,,.. -――
　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.―:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.―:.:.ミ:.＼
　　　　　　　　　　　　':.／ :.:.:.:.:.:.:.: ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼:.:..:.:.＼:＼
　　　　　　　　　　 /:./:.／:.:.:.:.:. ／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ:＼:.:.:.:.:＼:＼
.　　　　　　　　　 /:./:./:.:.:.:.:.:／:.:.:.:／:.:.:.:.／:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:. ＼ :.:.:. ＼:＼
　　　　　　　　　/:./:./:.:.:.:.／:.:.:.:／:.:.:.:.／:.／ :.:.:. /:.:./ :.:. ｉ:.:.:.:.＼:.:.:.　＼:.､
　　　　　　 /:.:.: / ,,斗f:.'':.￣￣￣:ヽ／/:.:.:.:.:./:.:./:.:.:.:.:.|i:.:.ヽ:.: ヽ:.:.　　＼
.　　　　　 /:.:.:ノ{:.:.:.:.:/:;;x=≠=ミ:.／　/:.:.:.:.:./-:.ミ:.:.:.:.:.八.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　 /:.／:.:.|:.:.:.:.,〃 _ ）::::::: }ヾ　/:.:.:.彡':／ }:i:.＼/:.:.:.:.:. ｉ:.:.:.:.ｉ:.:.:.
　　　　　　／:.:.:ｲ:.l/:.i:.爪 { :::::::ｒ '' 　 /:.:.／:／x=ミ从:/:＼ :.:.: |:.:.:.:.|.:.:.:.
...　　　　／: ／:. |:.:|:.:.从　 v:::: ソ　 /⌒　　 /_ ）:::::ヾx:.:.:从:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.: ｉ
　　　 ≦彡':.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:i　〃〃　　　　　 .::::::r ､ノ刈/:.:.:.:.: j:.:.:.:.ﾊ:.: |
　　　 /:.ｲ:.ﾊ:.:.:.:.:. |:.:.:.:|　　　　　　　　,　　　` - イ_彡イ:.:.:.:.:.:..ﾊ:.: ,'　}:.,'
.　　 /''　l/　 :.:.:..:.:|:.:.:.: ､　　　　　　　　　　〃〃　八:.:/:.:.:.:.:/　ｉ:/　/''
　　　　　　　　､:从:|:.:.:. {:.＼　　　￣　ヽ　　　　　ｲ:.:.:.ｲ }:.:.:./　 :/
　　　　　　　　　八:.{:.:.:.:. /＼　　　　　　 ,,　 ≦ 八/:.l/:.: /　 ,/
　　　　　　　　　　　 -- ミへ__≧=-=≦__{:.:.:.:.:: /: ∧:.|:.／
　　　　＿,, __ 　　 /: : }　へ }--: :.Y: :---ﾉ从:./:.:/　:／　　　　　　　　 /　￣￣￣ / .__
　　／＼ニヽ≧=/: ／: : :ノ＼＿}:_|_{__ニ人 :/:.:/　　　＼　　　　　　　　　 /＿/￣/　 /／/ 7
　 ' ニニ= ニ∨ /: : ー ': ￣: ）＿＿__i}／==≧/ __　　　　　　　　　　　　　　　　匚　 ./i／i／　∧∧　,ヘ
/ニニニニ＼八: : : : ￣: : くⅣ: : :Ⅵニニ／ニニニ=―-　､　　　　　　　　　　 /　./　　　　　l /l / / ./
ニニニニニ=ハﾆ＼: : : :フr''ﾉ: }: : : : ヽニ/ニニニニﾆ=/ニハ　　　　　　　　　 /　./　　　　　　　／.／
ニニニニニニ }ニハ: :/: :し: : |: : : : : :}i={ニニニニニ/ニ/ニ}　　　　　　　￣　　　　　　　　￣
ニニニニニ=={|ニ= ∧: : : :}: : :|: : : : : :|ニニニニニﾆ,'ニ/ニ=
ニニニニニニ |ニニﾆi: : : : : : :!: : : : : :|ニニニニニﾆ|彡ニニ=
ニニニニニニ |ニニ /: : : : : : ﾊ.: : : : /ニニニニニ=,|ニニニﾆi
ニニニニニニ |､ニ /ゝ---- ｲ }: : : : iニニニニニニ,|ニニニﾆ|

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【シュテル】
　　ご主人様っ！！！

　【やらない夫】
　　ぬおっ！！？
　　(察知が)早っ！？

.
4861： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:16:59 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『心配かけてゴメン』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『皆の近くにグリッドがあってよかったよ』　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『ちょっと、頼みたいことがあるんだけど、　　　＿＿＿_　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いいかな？』　　　　　　　　　　　　　　　　／―　　―＼　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ●　　　● 　＼　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒ヽ|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|/⌒i　　 |
　　　　　　　　　＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　ﾍ　　　　　　　　　/　 /　　　 |
　　　 _, . :≦: : : : : : : : :≧: . 　　 ,.　--　、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　 :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :У_:_:r―　＼　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
: : : : : :／: : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : :｀: .､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
: : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : :､: :＼: :ヾ: : : : ヽ
: : : :/: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :!: : : :ヾ: : : : : : : : .
: : :/: : : : : : : :/: : : : :/: :/: : : : : :i!: : :i: : : : : : : : : : :ﾟ。
: :/: : : : : /斗――≠: /i: : : : ,: :ﾊ: : :l : : : : : : ヾ: : : :'.
: ; : : : : : i:/ j: : :／/／ , : : : /:/__i: :ｲ : : : : : : : :iﾍ: : :i
: i : : : : : iz=芹芯ミ､　/: :,. ｲ:/ 　 !'｀i : : } : : i : i'　 : : !
: l: : : : : :《　l:::r:;:⊂　/:／　j/,z斧ミ､}.: :/: : ｲ: : !　 j /
:r!: : : : : :!　夊¨　ﾉ /´　／　/:;::r'　}} / : ;　i: :/ 　 /
ﾍ!: : : : : :!　　￣　　　　　　匁ノ　/:/:／　 }/
: ﾊ: : : : : !　　　　　　　　　'　　　　ﾊ: :´{　ノ'
/: :' : : : : !　　　　　、　　　　　　 . : : : {
: : ハ: : : :i＼　　　　　　一　　人: : : {
／ } ﾄ､: : ｌ､≫　　　　　 . .＜ｨ:/i: : : '.　　ほっ…
　 /ﾍ　 : :ｉ　＼　≧=r≦/ｨ :／ノ'　!: : : :i
/. . i∨}ｲ　　 `　’ ヾくj/!'　　　　ﾊ: :ｲ:l
/. . . l/,ﾘ　　　 /　ヽ ≫x.　　　　从ﾘ
　　 ∨ﾍ.　　　 / 　　＼i/≫ 、
　　　 ∨/, 、 ./　　　　 j/} . . .＼
　　　　＼//く　　　　　 / /. . . . . .ヽ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【シュテル】
　　はい。なんなりと……。

.
4862： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:17:20 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　 -‐…‐-.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　 |
　　　　　／. : : : : : : : : : : : : : : : : `ー‐ｧ　　　『そっちに帰れるのは　　　　　　　　　　／一　　ー＼　　　　　 |
　　　　 /. /..: : : : : : : :|: : : : : : : : : ＼ ´　　　　もう少し後になりそう』　　　　　　　　／〓　　〓　＼　　　 |
　　　　: :/: : :/: :/: : /:|: : :| : : : : :＼⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|　　　 |
　　　 |:/: : :/: :/|:!:/.:/|､!: i ! : : ｉ!: :! ‘，　　　　『あとちょっと、待っててくれる？』　　 /⌒l 　　　　　　ィ’　　　 |
　　　 |i/: :/ 斗‐i‐､//. ゝ廾.i､: |:.:.:|＼{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　　　ヽ　　　　|
　　　 :八:.|:|: ｫ==,､　　 ,ｨ==ｧ! :/: :.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　l　　　　　　Y 　|　　　　 |
ー=彡,(　|:| .弋(ｿ　　　弋{ｿﾚ': : :k|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　 ‐ｧ: ｀|:|　::::::.　　 '　 .::::: }:ハ/ .`　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　/ : : :ﾘ个　　 `　' 　イi:|. '　　　　いつまでもお待ちします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　 }/⌒´i/:ﾚ!:, 〕≧o｡r : ; |ﾙ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　 _/「::::::::::::}┐ヽ
　　　斗＜ : : ∨/:::::::::|: : :.＼
　　 /ヾ､ : : : : : : V⌒＾7.: : : :.｝}､
　　 ′＼＼: : : : :.‘ ， ;.: : : :./// .,
　 /:|: : : :＼＼ : : : : ∨トミ ///: : ′
/: :|.: : : :. :.＼ｰ=彡-r､_ ..__/{: : :.i

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　／　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　__,.ノ、
　　　　　　　　　　　 | 　　　　　（ ●)(
　　　　　　　　　　 |　　　　　（＿_ﾉ｀,
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　ﾝ′
　　　　　　　　　 _ﾉ　｀､　　　　 7
　　　　　　　　　　,ｲ:. ヽ､＜ヽ,、___　ﾉ
　　　 ,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
　　／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
.　｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
　 '| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
　　'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
　　ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
　　 `,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
　　　 }:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
.　　　 }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼　ム:::::ヽ
　　　 l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
　　　　{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　あー、びっくりした……。
　　グリッドに、やる夫がデータとして浮かび上がってるのか。声が聞こえずとも、言葉は映る……。

　　ここまで来ると、なんでもありだな。

.
4863： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:17:44 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　｜　　 ( ●) (●）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　｜　　　（___人__）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　 .|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼　／＼　　　　　　 |
　　　　　　　　　　.|､　　　　 _r十､　　　　　　　　　　　　　　『よろしく！』　ｷﾘｯ!　／〓　　〓　　＼　　　　　 |
　　　　　　　　　 [::.ヽ､　 __rく_} _i .}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒ヽ|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|/⌒i　　 |
　　　　　_, ､-一 :::"＼　:::::::::} _i _l _i .}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　ﾍ　　　　　　　　　/　 /　　　 |
　　　／ .:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::} _l　i_ i. {:.. ヽ__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} _jノ`~゛ t:::::/:::::..＼ __　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　 .i :::::::::::::::::､.::::::::::::::::::::::::::::}　ﾞｉ　-‐.i.,-‐､::::::::::::::.. ＼_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　 i ::::::::::::::::::: i:::::::::::::::::::::::::::i　　ヽ ⌒,; ‐'::::::::::::::::::::::::.. ｀::...､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　 l ::::::::::::j:::::: i:::::::::::::::::::::_ノｿ　　　}　/:::i:::::/::／::::::::::::::::::::::.. ｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　 l ::::::::/::::::::::::::::::::::::::／.:::ﾞｉ::＼__ rl ´::::: i::´::::::::::::::::::::::::::／::::::::: l
　 l :::::/::::::::::::ｿ:::::::,／::::::::::::::::::::ー,´:::::::: l＞ｰーｰ-、r-‐:'::::´::::::: l

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　とりあえず、みんなを呼んでくるから待ってろ。

　　お袋たちも呼べばいいのか？

.
4864： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:18:27 ID:POsV6pGM0: (やる)＜えっと…、グリッド越しだけど…
(シュ)＜はい…///

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　ノ　ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 |　（ ●）（●）|
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　（__人__） |
　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　｀ ⌒´　|　　　はいはい、イチャイチャイチャイチャ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|　　　みんなが来る前に終わらせとけよー
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,ゝ　　　 (,_
　　　　　　　　　　　　　　　/´　 `ー-一´｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　､　　　　　 ,　|
　　　　　　　　　　　　　　/ 　ﾉ　　　　 |　 l
　　　　　　　　　　　　　（　y'l　　　　　　 l_　|
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ.　　　　 |'　}
　　　　　　　　　　　　　　　＼ｿ｀ー─‐一ヾ/
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 ij　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　|. 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 | 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　 i'　　,}　 ,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　 |　/　　ﾃｸﾃｸ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |,＿､|,/
　　　　　　　　　　　　　　　　（ﾞ　　）)

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やらない夫】
　　さて、と……。

　　一件落着といくかねえ。

.
4865： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:18:38 ID:POsV6pGM0: 　┌──────────────────────────────────────┐
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　└──────────────────────────────────────┘
　┌───────────────────┐
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　└───────────────────┘
　┌──────┐
　└──────┘
　┌──┐
　└──┘
　 □

.
4866： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:18:50 ID:POsV6pGM0: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :」冖､: : : : : :.「￣￣|iiik;; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　.　 .　 .　 .　 .　 .　 .　 .　 .　 . 」ｦ|ii |ii H　 .土℡‐┘ ﾛｒｊ i=!!=＝!!:::: ::ii::::::iiiiiiiiiii1..　 .　 .　 .　 .　 .　 .　 . 　. 　.
.　　.　　.　　.　　.　　.　　.　ﾊ .j .ｮヨ　iiiii .=!! ｺﾄ-ｲ　Hii ￣ []　 []　[]ｌ　ii:::;;;iiiiiiiiiii　(''''':::.....::´.　　.　　.　　.　　..
　.　　.　　.　　.　　.　　.　　.|　ｿﾆ　!H　| t t t ＂|円!! !.　　　　ﾛ　　　　　:::,!!!''''ヽ､（::::::ヽ´´~.　　.　　.　　.　 .
　　.　　　　　.　　　　　.,=､」　Ｌ!叩凵! ﾄ＝≠　ii　ｮ　且　旦　＝ｮｒ'⌒´｀ｙ'´...:::::::::::::::::.:.:.:.:｀)　(　. : . :.:.::.:::.::.:.:
..　　　.　　　　　　　　/　ﾚ=　´ ﾛ　||￣　　￣~ 　　　　　 i! ii　ii::::ゞ;;;;;;:::::.. .:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,｀:ヽ): :.::.:.:.:.::::::.::.:::
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　　　　　　ﾌ'´ii 　 .|｣卩 .:'!! _ l」ﾚ　 !!-‐　ﾋﾆ~　´￣　￣ ri　ri　ii::ii:::::!!!:!!:!!!iiiiiiiiiiiiiiiiiii[
　　　　　　　ｦ三＿　=-‐_._　´￣.=i=　 ri　ri 　 iii iii　　|||　|||　.l」...l」..:ii::ii:::::'''ii''iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii{
　　　　　ﾌ:::: ii.iii　||| ||||. !!!!　l」ｌ」....L! .L!.　.''' ''' 　二 .ニ　r‐i:ｒi:::;;;;;;;;:::::iiii;;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii-ﾃ
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4867： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:19:04 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　 |::　|_　　　／　　　　　　 ∨/∨　　　　　　＼　　　　　|　::|
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　　　　　　　　　　　　 |:从ﾉ八　　　　 //　　 .||　　 ||　　||　　　∧　　　　　八ﾊ从
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　　　　　　　　 -=ﾆ二三三二ﾆ=- ''"´. ｧ─ 、＿＿＿＿＿＿＿...ｧ─ 、"'' -=ﾆ二三三二ﾆ=-
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　　　　|　||　|］ﾆニ二| |　 |:|　 | |¨ '''''' 冖￢ ───|i 　 | 　 | 　ｉ|─── ￢冖 '''''＿| |　 |:|　 | |二ニﾆ［|　||　|
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4868： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:19:35 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　､
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　　　　　　‘, ./从: :{　乂ﾊ＼{ 　　　　　 } .､　　　　　　　　　　　 }
　　　　　　　}}Ⅵ､: : :.　　　　　　　　　　　 }/ i＼　　　　　　　　　 }
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　　　　　　　 ≧s｡.　 }从: : .{ ≧s｡. 　イ、　从/　／　　／　　　　}
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　　　　　　　　　　　　　　　　i　{ﾑ　　‘,　　　;　 /　 /　　／　　　／　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　 /i　{　‘, 　ﾞ,　　　 /　 /　.:／　　　／　　　　　　 V

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　…………。………………。
　　これが……。

　　　　　　　　　　　　　　/　　　〃　　｜　　｜　　 |
　　　　　　　　　　　　　 /　　　 //　　　 l　　 :|:　　 |
　 ,. - 、　　　　　　 /　　　 //　　　　;'　　　:|:　　　|
　 |i　　＼　　　　　 /　　　_,.ﾑ'　　＿,ﾑ　　　:| 　　 |
　 ‘,　　　丶.　　　 /　／´　ヽ　　　　　｀ｰ､j: 　　 |
　　 ',　　　　'．　　 /　　　　　　 |　　　　　　　　|::　　　|
　　　',　　　 } 　　l　　　　　　　　　　　　　　ヽ:　　 |
　　　 l 　　〈　　 /　￣￣｀丶/´￣￣i　　　　　｀　 |
　　　 |　　　　', ／　　　　＿ ./::::::::::::::::| ┐　　　　　　 l
　　　 ',　　　　 ', 　　　 |　　｀￢￢￢'　 !　　　　　 '
　　　　',　　　　＼-　、｜: : : : : :|　　　　l ￣｀丶　　,'
　　　 i　　　　　　　＼ー―一' ￣￣´　　　　　丶 l
　　　 l　　　　　　　　　丶　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　 |　　　　　　　　　　　ヽ＼　　　　　　　　 l
　　　　 ',　　　　　　　　　　　　',　ヽ　　　　　　　　　 ,'
　　　　､　　　　　　　　　　　　 } 　　　　　　 /
　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　＼　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　／

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4869： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:19:51 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　＼
　　　　　　　　　　／　 ⌒ 　 ⌒　＼
　　　　　　　　／　　（●）　（●）　　＼
　　　　　　 l　　　（__人__）　　　ｌ
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´　　　／
　　　　　　　　／　　　　　　　　＼

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　はい。その記録魔石の中に、聖女の記憶が保存されています。

　　最初の聖女から、現在に至るまでの、24人全ての聖女の、全ての時間の記憶が……。

　　　 .′　　／: : : :{: : : : : : : :{: : :＼:.‘，　　　　　　　　 :，
　　　ｉ　　　/ : : : : : |: : : : : : :八: : : : ＼V　　　　　　　 ',
　　　 |　　 .′: : : : : ﾄ､: : ‘，: : :.＼:.: : : :ヽ
　　　 |　　ｉ: : : : _}_:.:|} ヽ: :.‘、: : : :i＼_: :⊥:，　　　　　　 .}
　　　 |　　 |: : i: :/: :厂 ¨ ､:.: :＼: :.√ .}＼|;小　　　　　　 |
　　　 |　　 |{: :.V: ,斗z-ミ　＼: : ＼{ .斗z=-ミ､　　　　　　 |
　　　 |　　.爪: :.く{　r:J::ｉ ^ 　＼: :个ｰﾋ^:Jｉ{　》,　　　　　　 |
　　　 |　 /:.|: ＼！弋_ソ　　　　＼{　乂_ツ　/:∨　　　　　 |
　　　 | ./: :.|: : :.:＼＾´　　　,　　　　　　 ^´ ./: :.:‘，　　　 .|
　　　 |/l 八: : : : ｉ}　　　　 ′　　　　　 ^7: : : ﾍ　　　　 {
　　　 } .}′ ＼: :八　　　　　　　　　　　厶ィ : :ハ
　　　 V　　　　}ハ}:＼　　　ー　 -‐　　　 ,. ^! ﾉ／　:}　　　 }
　　　＼　　 ′ {'^ 个: _　　　　　 ,，　　 |　　／　　　ﾉ
　　　　　＼　　　　　　　}:`ト，＜　　　　 .|　／　　, ィ＾
　　　　　　　＼　　　　 ^＾V:.| 　　　　　 V　　／　{
　　　　　　　　　＼　　　　.八}　　　　　　 / 　／　　 :{
　　　　　　　　　　＼　　　 r ′　　　 ,　　 ′／　　　　ﾉ_
　　　　　　,　-‐… ヽ.　　|　　}　　 ′　 {　　　　／　〕ｰ-　_

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　ありがとうございます。
　　この感激と感動をどう表現すればいいのか……。

　　これで、あの子たちも……。
　　ここに、生きた意味が……。報われて……。

.
4870： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:20:11 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿._ .＿
　　　　　　　　　　　　　 ,. ／. : : : ´ : : ｀: : . . `､
　　　　　　　　　　　／ ´: : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ,
　　　　　　　　　　　.／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ,
　　　　　　　　　 .／: :_=＝＝＝＝=＿ : : : : : : : : : : :ヽ,
.　　　　　　　 /´: :／..: : :|: : : : : : : : : : : : ＼: : : : ＼: :＼
.　　　　　　 |: ／ .: : : : :{: : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : :ヽ: :ヽ
　　　　　　　 |:/.:/: : : : : : '; : : : : : : ＼: : : : : : | : : : : : : : ,
　　　　　　 /:.|: : : : : : : : :ハ: :､: : : : : ＼: : '; : !:. : : : : : |
　　　　 .／ : .|:|: : |: : :|:-/_ ヽ: :＼:＼:_:_: : :_!: :!:. : : : : : |
.　　　＜ : : : .|:| : :|: : :|:/__｀ヽ＼: :ヽ弋 : : : : ; |:. : : : : :||
. 　　　ヽ; : :.´.| : ﾊ: : |ｲ　f心　ヽﾄ<ィf笊心: :!: : : : : :||!
.　　　　ヽ: : :..l/:::.l : |:,ゝゞﾟ'　　　　　ゞ''ﾟイ: :| :. : : : /
　　　　　　　＼ : :　 :! : !:,　''　　　　　　　　 ,:イ|: :. : :/
　　　　　　　　＼: . ヽ: !:.ヽ　　､_ '＿　　／: :|:|:./ . ′
　　　　　　　　 .ヽ`ヽl/ : :介ﾄ .　- 　_,.イ : : : |:/.:/.:
　　　　　　　　　_ . ｀> : : ヽ./!　　｀¨　　 {/l:ﾊ:. !'.:.:.:.:
　　　　　　　 ./.||:.:.';.:.:.:.:.:| { |　　　　　／.:.:.:.:V.:.〃＼
　　　　　　　 /　||.:.:.:!.:|.:| Ⅵヽ　　　 /.:.:.:.:.:.:.:／/　　 }
　　　　　　　, |　 !.:.:.:.:.:!.:!|　ヽ＿___,ｲ.:.:.:.:.:.:.:/ / ／￣|
　　　　　　　! !　 }.:.:.:.:.|.:|:!　　 ///.:.:.:./.:.:.:/ /イ　　　|
　　　　　　 | ヽ_/.:.:.:.:.|.:|:!　　〃.:.:／.:.:.:/}/　　　　　|
　　　　　 /　 /.:.:.:.:.:.:.:.|:! 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:|{

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　私の名に誓って、この全てを大切に扱うことを誓います。

　　全聖女の承認が得られたなら、劫宮で解析し、人類の生存のために有効利用することも可能でしょう。

　　いえ、きっと……。
　　ここには、人々が生きた証と、私たちが学ぶべき全てが詰まっています……。

.
4871： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:20:32 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　|＼_ ￣ﾄ､ｰ―-､
　　　　　　　　　　＿＿＿＿_＞　＼| Ｌ＿＿_|
　　　　　　　　　　＞＿＿＿__　　　　__＿　＜
　　　　　　　　 l／　　　　ヽ　／　　＼!ゝ
　　　　　　　　／　　　　／ﾐヽ Vr勿＼　　＼ヾ
　　　　　　／／　　＞-―┴┴-　∠.:＼lVVV＼＼
　　　　　∠／　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ゝ　》
　　　　　/:/: . : /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : .. :ヽ: . :}: | ﾉ
　　　　 /:/|: . /: . : . : . : . :/: . : . : . : . : 　.　　 ',:.:| :∧
　　　 |/ :|: /: . : .:/: . : . ﾊ:: . : . : . : . : . :　 . 　', |'　 |
　　　　　j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : .// /ﾚ'|i ト､|:　. Ｎ　　ｌ
　　　　　　ハl 　 l i.〃　　__＼　|. , _´_　＼ヽ l i |.| l　l|
　　　　　ヽ!　ハ〃_,r=＝ﾐ　ヽ! 　r＝=､　　l l !.| l　|
　　 __　　 i Y/ 　 Y　　　　　　　　　 / 》 ///i |.　|　　　　内戦直前の、完成間際だった移民船団の建造に
　　 i ヽ　　.| l !　 .ハ ´´ 　　 _'＿　　´´ イ/ ./ﾚ'| .i ト､|　　　　携わっていた聖女もいたはずだよ
　　　ヽヽ　.ハ～､ゝ＞.、　　{´　ｿ　 ∠/ //ﾚﾍﾄヽﾊﾉ
　　　　ヽ .ヽ,_ｒ､,､､　 --｀＞ｧ｀ _´　´ﾑム/r ､
　　　　ﾉr'^ヽr‐､_,-'ヽ: ヽ'' ~　　　　　~-y/　ヽ_
　　　　 i ー‐､冫-i 、　ヽ: ヽ_　　　　　／:/　　ヽ
　　　　 | -ーｖ'　ﾄ　､　　丶ヽ _: -_／: ／　　　ﾉ,ヽ
　　　　ゝ　--'　ﾉ: ヽヽ､　　 ~ ヽ:ヽ^:.／　　_ -　~/: :i
　　　　 |ヽ　　 ./:i: :.',　 ` ー　-''- `' -- '- - ' ~ /: : : i
　　　　 | :|　　 .i:.ﾉ: : :',　　　　　　　　　　　　i ./: : : : :i

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【できない子】
　　はーい、私はオッケーでーす♪

　　どんどん分析しちゃっていいですよー。
　　きっと、他の聖女もOKするんじゃないかなー。

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　 _,.x≪.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≫..､
　　　　　　　　　　,x≪.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　 xく__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　 /.:.:/: :/:＜___:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　/.:.:/: :/:ﾊ: : ＼｀.＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
　　　　　 /.:.:/: :/:/ ヽ: :､: ＼:､＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
　　　　　　,:.:.:.:|: : |::|-―＼＼: ≧ﾒ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　 :.:.:.:.:|: : |::|〃f心＼≧:､　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　 |.:.:.:.:.|: : |: ,ヽゞﾟ' }　　　　　　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　 |.:.:.:.:.|: : |: ::,　　　′　　　　　　 |:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　 |.:.:.:.:.|: : |: : :.　　　　　　　　　　|: : : ト､.:.:.:.:.:.:.:.|　　　　他にも、ロストエデンの図書館の司書…
　　　　　 |.:.:.:.::|: : ﾄ､:込　　　-　 '　　　　　 |: |: :|: |:ヽ.:.:.:.:.:{　　　　あらゆる文献に目を通した聖女…
　　　　　 |.:.:.:.:.|:|:|:!:|ヽ:介.､　　　　　イ |: |: :|: |:/.:.:.:.:.:.:〉
　　　　　ヽ.:.:.:|:|:|:|:{.:.:∨: :|:｀:ト. _　＜　　ヽﾄ: |: |'.:.:.:/／　　　　　数学や医学、各種の専門家…
　　　　　＼|从ﾄヽ: ﾊ: :.ﾄ､:.! :|ヽ　　　　 |:川{.:.く/==､ __
　　　　　　　　　￣￣｀¨ヽ:|从ﾄ､:ハ　　 _　=≦.:.:.:.:.／ /　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 )!　_＞イr=ﾆ　／.:.:.:.:.:./| .//　　　　:.
　　　　　　　　　　　　　 ,.イ.:.:.:/7　　/ ／.:.:.:.:.:.:.://.//　　　　 i
　　　　　　　　　　　／l/.:.:.:.:.:{ 　／/.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ |///　　　　 |
　　　　　　　　　　 /　 /.:.:.:.:.:.| ／〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i　《//　　　　　 /7
　　　　　　　　 /　./.:.:.:.:.:.:.:! 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　//　　　　 //}

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　ありがとうございます。
　　けれど、これはプライベートそのものでもありますからね。

　　慎重に取り扱っていきましょう。

.
4872： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:20:47 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,_　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､-ー'｀Ｙ＜,__＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿≦ー`__＿　_二ｚ<＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞７￣､-‐ ´￣｀'┴＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜之′Ｙ´／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >{　 ,' 　|､　,　,.　 ,.l　　, 　ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　!､{　　| 寸寸T　ハT７} ｨ,ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′Ｊﾞｉ, ﾞｉﾞｉ（ ●）　（●）|ハ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ|ﾞｉ'(1 ﾞﾞﾞ　ヮ　ノ川　　　　だねー、おトイレとか、チョメチョメの記憶とか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ二三三三ﾆ}l　　　　　…ゆかりんは恥ずかしがるかなー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 仁／　 A ｀ﾄ

　,'　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__ 　　　　　＼
..,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:∧　　ヽ　　　　　　　∧
,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : ∧　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ィ'': : : : : ∧　 !
　　　　　　　　　　　　　　　_,ィ'' : :|: ＼: :. : ∧ .|　　　　　　　　 |
.　　　　　　　　　　_,ィ'' : : : : : :|: : : ＼: : :∧|　　　　　　　　 |
.　　　　　　　　　.: : /: : : : :. :. : !: : : :!: ＼: : :＼　　　　　　 |
.　　　　　　／,＿ /_', |: : : : : : |: : : :ﾄ､: : ＼: : :＼　　　　 |
　　　　　　　 /:/ / ７￣{ｉト､:|: : : :|: : : :|　}: |　＼: : {ヽ　　　　　|
　　　　　 /:/ /／ ‐- ',:_: :|: : : :ヽ: : :|-,}‐|‐‐ }‐＼{: :ヽ　　　 |
.　　　　　 /:/,ｧ''芹ミｭ､､_ヽ: ＼: : :.|＼{　};/　　jﾉ ',: : :/ ∨　　 |
..　　　　　/ｲ, {!. {h_j r} ＾ヾ　∨{＼:.{　ィ斥芋笊ﾑ ',: /: : :∨　 .|
. 　　　　/: : :､　弋_,ン　　　｀ヽ .＼　 |h_,ｊr}ｊ　ヽ{,〉: /: :./ ,　 |
　　　　/: :∧:.',　＾^~ﾞ　　　　　　　　　ｖ_,ノ´　　/: /: :./:| Ⅶ }
　　　/: : : :∧｀､　　　　　　　 .,　　　　¨^~ 　／イ: : /: :|　Ⅶ}
. 　　/:∨: : : ∧　＼　　　　　　　′　　　　　／ ,/: : : /|: :.|　 Ⅶ
　　　: : ∨: : : ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　/:. : :./　ヽ;{ 　}}/
',　　｛从 ∨: : : :.',　　　　　、　　　　　　　　 /: : ／　　　ヽ /
.}',　　',　ヽ∨: : : :.',　　　　　　　 ´　　　／: : /　　　　./ /
.} ',　　',　 }ﾉ}ﾉ＼: :.',ゝ　　　　　　　　　　＜: : : 从　　　　/ /　　にこ
.｝　　　＼　　): : ＼{ |　≧ｓ，　　rｾ升/ |: ﾊ: /　　　　 / /
　ヽ　　　＼ ⌒YW从　　　　｀　 .|: /}/　.!/ ,}ﾉ　　　.／／
　　＼　　 .＼　／　　　　　 |/　　 /　　　　　／／
　　　〈＼　　＼　　　　　　 {＞ｭ,/　　　 .／／
　　，≦､.＼　　　＼＿＿　　　　＿_,｝　　／／
≦⌒　　ゝ　＼　　　＼　＼　　/ 　 /　 .／／｀ ''＜_
　ｊ{　ｊ{　　　｀ー＼　　∧　　　　 /　／／　　　　ｊ{ ｊ{ﾄ､
　ｊ{　ｊ{　　　　　　　＼　 .∧　　　　/／／　　　　　ｊ{ ｊ{　 |ヽ
　ｊ{　ｊ{　　　　　　　　＼　∧　　　/ ／　　　　　　　ｊ{ ｊ{ 　.!　',
　ｊ{　ｊ{　　　　　　　　　　} 　 ',＼／/　　　　　　　 | ｊ{ ｊ{ 　 |
　ｊ{　ｊ{　　　　　　　　　　 ', 　./　　　　　　 !.ｊ{ ｊ{　　|　　',

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　一体、これほどの偉業に……、古き神話の結実にどう報いればいいのか、見当もつきません。

　　考えておいて下さいね？

.
4873： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:21:31 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　‐　　 ─ 　　　　＼
　　　　　　（　　（一）　　　　　＼
　　　　　　（人__）　　 ///　　　　 |
　　　　　　｀⌒´　　　　　　　　／
　　　　　　　｀ｌ　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　＼

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　いえ……。ほとんどのことは、僕の友達がしてくれたので……。
　　僕はただ、報われずに終わるのが嫌だっただけで……。

　　必要な分の記録魔石も、できない子を通じて政府から出してもらいましたし……。

　　(……あと、バベルを通ったからか、僕がエルフだからか、
　　無形世界に行っている間に魔法システムが最適化されて、大幅にレベルアップもしてたし……。)

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　能力更新・レベルアップ

○アビリティー
　〈heaven's will〉　　ヘヴンズウィル　天上の祝(はふり)。霊魂の一部が無形世界に属する。(※ギルド未登録)
　　①あらゆる魔術、神秘現象、物理現象に非常に強い耐性を得る。
　　②召喚魔術をはじめとする霊魂魔術に非常に大きな適性を得る。
　　③意識を無形世界に接続することができる。
　　　(現在、2つの霊魂が融合状態のため常時接続は不可。代わりに、以下のスキルに相当する力を得る。
　　　基礎能力に統合済。)
　　　　┗〈force spring〉＋level200　フォーススプリングのレベル＋200。
　　　　┗〈minute circuit〉＋level150　マイニュートサーキット＋150。
　　　　┗〈blessed formula〉＋level60　ブレスドフォーミュラ＋60。
　　④心身が万全の状態まで回復、復元されていく。
　　　(疲労、魔力欠乏は約3時間で全快。外傷や病気も完治する。)
　　⑤不老の命を得る。

○魔術
　[summon fairy] level350　サモンフェアリー
　[summon spirit] level100　サモンスピリット

　[spirit cosutme] level50　　　スピリットコスチューム
　　　┗［transparent bead］ level50　トランスパレントビード
　[Spirit Transfer, the flier] level20　スピリットトランスファー・ザ・フライアー
　　　┗[transparent flare] level20　トランスパレントフレア
　　　┗〈another magic〉 level1　アナザーマジック

　[blow feather] level40　ブロウフェザー
　[sky wing] level40　スカイウィング

　[air shield] leve40　エアーシールド
　[wind bullet] level50　ウィンドバレット
　[wind saber] level50　ウィンドセイバー
　[wind hammer] leve50　ウィンドハンマー
　[blast liner] level30　ブラストライナー
　[tornado spiral] level20　トールネイドウスパイラル
　[Yupiter Vortex, the disturber] level15　ジュピターヴォーテクス・ザ・ディスターバー

○スキル
　〈parallel magic〉 level7　パラレルマジック
　〈chain magic〉 level7　チェインマジック
　〈fast magic〉 level20　ファストマジック
　〈boost magic〉 level20　ブーストマジック
　〈efficient magic〉 level20　イフィシェントマジック
　〈persistent magic〉 level20　パーシステントマジック

　〈multi skill〉 level6　マルチスキル
　〈enhance magic〉 level20　エンハンスマジック
　〈save magic〉 level2　セイヴマジック

　〈force spring〉 level250　フォーススプリング
　〈minute circuit〉 level175　マイニュートサーキット
　〈blessed formula〉level65　ブレスドフォーミュラ
　〈detect mystery〉 level50　ディテクトミステリー

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4874： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:22:11 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....................................
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..⌒Ｔ......、.....................＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　................｛.........＼..........................
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　　　　　　　　　　　 ........｛.......................＼......ﾟ｡.........................
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　　　　　　　　　　　　　 |｛...｛....「￣＼.....≧=‐うぅiトミ..............|i...:
　　　　　　　　　　　　......｛...｛.xテぅﾐ　　　　Vツ]...........|i ...|　:
　　　　　　　　　　　　　　｝.....八｛　Vツ　　　　　 |...|.....八/　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　｝|.........＼　　　｀　　　　　|...| ./../／
　　　　　　　　　　　　　　　｝|＼..........)　　　_ _,，　　ﾉ... /../
　　　　　　　　　　　　　　　リ　　、..＞　　 __　イ ... /../
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）ハ..　｛　　　｝.. /（＼
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　｝|　｛　　／　　　　　)､
.　　　　　　　　　　　　　　　　′ 　　 .リ　｛／　　　-‐=彡　 ).
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）人／　　　　　　 / l
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　｝　｝　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　　｝　｝　　　　　　　　 |

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　そういう訳にもいかないのですが……。
　　当然、お金の問題ではありませんし。

　　さて、どうすればいいでしょうか。

　　　　　　　　､_　　＿
　　　　　　ｨ-‐ ` Y　＜＿＿
　　　＿≦―'´＿＿ _二z<＿
　　　＞ヾ￣, -‐　´￣｀┴＜
　＜戈､　Y　 /　　　　　　　　＼
　　　 >{　/ 　 l,　､　,　　,l_ 　､　ヽ
　　　|　ゝ{　　 l｀寸寸T ハT7 } ,､ l
　　　∨ヾﾊ ∨ゝ　（●）　（●）|ハ|
　　　　　　ヾi∨|　　　　 ,　　 |´
　　　　　　　ヽT､,_ 　 σ　_ ノ　　　やるっちへのご褒美は陛下にお任せっ
　　　　　　　 |　lヽ::ニヨ7l
　　　　　　 └l´:::／ヽ |`

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【できない子】
　　おー、そう言えば、結構大変だったみたいだね。
　　私はあの後こっちに帰ってきたけど、なんやかんやで一カ月以上かかったんでしょ？

　【やる夫】
　　うん。グリッドを通じて何百個の魔石に回線を繋いだり……。
　　あっちとこっちを行ったり来たりしたり……。

.
4875： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:22:29 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　／　　/　　　　　　　　　　　　　从　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　/　　　 i　　 |::::　ヽ　　　　　　　　　ゝ,
　　　　　　　　　　　　　 .′ '　　ﾊ　　ヾ:::　 |＼　ﾊ　| 　ヾ;.　 |:::::　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 | | │. /　＼. 　ヾ　|　 ! /　!. !　｜ i::: :ト.::::
　　　　　　　　　　　　 | | │ﾊ.|　 _ _､　　 | ,.x }/─ トl . /　i::::/:::∨ヽ:::::::
　　　　 __　　　　　　　 |ﾊ　V. イ´　　｀ミ､.ｌ ,x=≠ミ.z/／ ,/ V::::::::::: ::::（::::::!
　　　t-ヽ＼　　　　　　 l!　ゝ.　 l,x＝ミ､　 `　　　　ｲ／ / ) |:::::::::::::::::::＼
　　 xヽヽ＼＼　　.f 1 　　　7∨ 　　　,:　　　　f^1 /l/./ノ::::::::::::::: ﾊ::::ﾉ
　　　ヽ＼.＼＼_＼l　l　　　　　ﾊ　　　　　　　 ,　.j　l .j l　l rイ:::::::::::::::::::::
　　　　ﾍ　___ノ　　l　 l　　　　　　　ゝ　　｀　 ´___ﾉ .ﾉ'´/.ﾉ.ｲﾊi!:::::::::::::: /
　　　　　ゝ　.　　　　ﾉ　　　　　　　_,,. -‐---.／　　 , 　/ノ|　ヾ.::::::::::::ﾊ
　　　　　　‰,_　　 l _,,. 　　　/ ニ二二ﾆ / 　　　　__ イニ＝-∨ゝ::
　　　　　　　_ﾉ. -‐';;;;;;;;;;ゝ　 /三三三三ナﾒｘ　r＜''"´_,,. -‐''"´ヽ
　　　　　　l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　/_,,. -‐''"´　 .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;^'':三三三三ﾆゝ
　　　　　　l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　　　　　　　　.l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/三三三三三ヾ
　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　_,,. -‐''"´三.l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l三三_,,. -‐''"´}
　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ'" 三三三三l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l-‐''"´_,,. -‐''"
　　　　　　　　};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}二二＝＝=-l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l-‐''"´三ニ==-}

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【できない子】
　　お疲れお疲れ。

　　でもまあ、その間にイリヤさんとシロウおじさんの正確な位置も分かったし、
　　宇宙船も完成したし、丁度よかったじゃない。

　　うん、順調順調。

　【やる夫】
　　僕としては、あの短期間で宇宙船が完成したことの方が驚きなんだけど。

　【できない子】
　　ルリお姉ちゃんの研究成果と、トーキョーの総力が合わされば、この程度造作もないさ。

.
4876： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:22:45 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　／ ,　　　　　　　　　/　　　,
　　　　　　　　　　　　　 /　 7　　　　　/´￣｀`　　　/　　　　　　i　　 ∨
　　　　　　　　　　　 /　 .7　　　// /　/　/　　　ｲ　　　　　 }-ト､　　 i
　　　　　　　　　　 /／ ,i　　　7 }/ | /　/　 .／.　　　　 / /　｀ヽ､}
　　　　　　　　　　　　 '´／'|　　 !{ /　{7 ./　／/ 　　　　 / ,′　　　/＼　　}
　　　　　　　　　／/　! .|　 |　ハ、_/／　/　　　　　／ /　/　　./　　ヽ/
　　　　　　　　　　　ｸ /　 .| i{　 |　 z≦ﾆﾐ､　′　　　／ﾑｲ　/　　/　,　　〃
.　　　　　　　　　　 ´　　 i |V　! 〃　　ヾ/　　　.／　　　　/／i /／ﾑイ}　/,′
.　　　　　　　　　 /　　　｜!:∨i 　　　 /　　.／´　　　_,z==ミ_ '　　　ﾑｲ／
　　　　　　　　　　　|　.／ .∧∨', !／/／/.,／´　　　　　 ´　￣｀ヾzトz-.／
　　　　　　　　 {/ / /　 i.|i　i!　　 /´ 　　　　　　　　　　　　 Ⅵ／　　 /
　　　　　　　　　　　 / /　　 | |i. ｀　　　　　、　　　　　　　　　-= ｨ　／
　　　　　　　　　　　ｰイ.　　　ﾘ∧　　　　　　　　　　　　／/／/／ /／　　./
　　　　　　　　　　　 / /.　　　 ∧　　　　r-　_　　　　　　　　ィ　　　　/
　　　　　　　　　 ./ /|.　/ 　　 ∧　　　 V. 　　__｀;　　　　　　／　　　／
　　　　　　　　　 | /｜｜, 仆　|:::::::、　　　　　_.ノ　　　　　　￣/　／y　　　 /!
　　　　　　　　 ,' 　 !　i/ .j.| ｿ.―-へ　　　　　　＿＿_, -‐= ￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　 r-―-=ﾆ三三三≧==-- ――" 　　　＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　 1ﾆ三三三三-=ﾆ　　　　　　　＿-=三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　／-=ﾆ三三-=ﾆ　　　　　　-=三三三三三三三三三三三

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【できない子】
　　あとは、シュテちゃんたちと『契り』を交わさないとね。

　【やる夫】
　　…………。

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4877： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:22:57 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
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　　　　　　／　　（一）　（一）'
　　　　　　|　　 ///　（__人__）　　|
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━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　うん、まあ……。

　　　　　　　　　　　　　　　_,. -―-,.-―-. . . .,_
　　　　　　　　　　　　 ,. : : : : : :/: : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　／: : : : : :｀: : : : : : : : : : : : : : : ＼
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　　　　　　　　 | : : : : |:_:_/_ﾊ:､: :､: : ､: : : :＼: : :.': : : :.|: :|:!
　　　　　　　　 | : : : : |: /　｀ヽ:＼:＼:＼斗-=: : : }: : : |: :|:!
　　　　　　　　 | : : : : |/.ィ芹心ヽ:＼:＼:＼: : : :}/: : : :i: ;'j!
　　　　　　　　 , : : : :.',{'　V:::::j}　　＼,x=≠ミ:j: : : :./:/
　　　　　　　　 ', :ヽ从　弋zﾂ ,　　　　　'''　/: : : /:/
　　　　　　　　　　＼: : :'.　'''　　　　　　　 ,　 ,: : : :/:/
　　　　　　　　　　　＼: ﾍ.__　`ー　 -‐ ´　./: :/:/:.(__
　　　　　　　　　　　　__): :.ヽ｀ヽ.　｀　 _　イ |: /:/:_:ヽﾆ´､＿
　　　　　　　　　　,. =ニ´ヽ:.ﾄ､ ∨｀7　　　 /://|/＿_｀¨ヽ_, ヽ
　　　　　　　　 //_r‐ ヽ　jﾉ　}　}|_,ィヽ _,/|/l'ノ{ イ　｀ヽ　ゝ-ﾊ、
　　　　　　　　// _}　 |ﾄ,} 　 }-| ‐' _／_)ミ／L/　||/　　|　　　 !
　　　　　　 |　　　　 !! ', .| {__|　　　´ ,ｨ ∨　　 |/　/　|　　　 :.
　　　　　　　 |　　　 .|| .Ⅵ {__!　　　 ',イ　　 |{　/　 ||　　　 |
　　　　　　　　|/|　　 ||　 }/! YYL_　　 ∨　　　|:/　　.!!　　　 !
　　　　　　 V{　　 .!!　 |_|　　 ' ﾚヽ　/　　　　|'　　　||　　　 |
　　　　　　 {　　　 !! /　〉|_/　　 'ヽ}-ﾄ　　　 /　/　〃　　　 ,′

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　優しくしてあげないと駄目ですよ？

　【やる夫】
　　へ、陛下……///

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4878： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:23:15 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　|　 /// （__人__） ///　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【やる夫】
　　…………。

　　陛下には、大事なことを何一つお伝えできないまま……。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　-―-　.
　　　　　　　　　　　　　　 _,　´　　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　＼　　　　　　 '.
　　　　　　　　　　　　　　　′　　i　　　ヽ　＼　　　　　　'.
　　　　　　　　　　　 !　　 :. | 、＼:. ｀ｰ≧=-z :.　:.､ .'.
　　　　　　　　　　　　　　 .　i 　 :ﾑ､:.､ヽ≧斗=ﾐf´ i.::.:i:::l :.ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　ｉ:!:|:.　 :!,.ﾆミ≧ jﾊ'//》 .::::::::::::! ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 :::..!::.､ :《V/ﾊ　　ゞ' .ｲ,ﾆ=-､从
　　　　　　　　　　 !ヽ:::::::...ヽゝ´　、 "," /,.-=ミ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ≧､:::ゝ　ｰ　ノ:（　）　＼　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ヽ㍉了又ﾑ{::（　）　　　∨ ﾞ､　　　　　　　　　　　陛下、あざといです＞(でき)
　　　　　　　　　　　　　　　　 _,-',.rと⌒｀ヽ:(.:)::Ⅵゝ )　　　 }/　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　〈U／/ヽ／￣､＼::::Y（　）　　ｲ　　'.
　　　　　　　　　　　　　　／　/　/ニ／￣｀ヽ:〔（　）　 /ｉ:!　　 i
　　　　　　　　　　　／＼ /_　ｰ-{ 廴）　　｀} （　） ,゜{::.　　　!
.　　　　　　　　　　／＼、 /_　＼　∧　廴）〃（　）　　}:′　　'.
　　　　　　　　　　／＼、　/_　＼　/!　＼廴）{小r　　　{:　/　　 .
　　　　　　　　／＼、　ヽ./_　＼　/.:l　　ヽ　～ヾノ　ﾊ'/　_,　 }
　　　　　　／＼、ヽ.／/_　＼　/.::::　　　　＼　　　 /彡 '´　　j
　　　　／＼、　ゝ゜.../_　＼／i::::::　　　　　　｀┬―fニ､ -='"　:
.　　　ノ=-　＞゜　　 /_　ヽ／　 |:::::l　　　　　　　Γ￢:.｀ヽ　　　ⅰ
　　　 /===≦　　　 ./_　ヽ/　　　!:::::!　　　　　　｛｀ーヽ　　　ヽ　〉
　　　,ﾆУ三三　　　ノ_　ヽ. 　　　 ::::::.　　　　　　　｛￣`ｰi＼　　 ,/
　　_/三三≠_ﾉ　,イ､__ ｀Y゜　　　 i!:::::.　　　　　　｛_￣`┤　ﾞ _ノ
γ三三ﾆ厂_.≦ミ、==三｀.　　　　　{ヽ:::::.　　　　 /　二ﾆ|_　　丿
｛三三／／ﾆ三三三三三ｉ　　　　｀¨＞．.　　　 {￣　／ﾉΥヽ>
_￣￣　 {三三三ﾆ=､三三l　　　　　　　　　　‐--‐＼__/___!__ｌ／
　　　　　￣￣　　　　￣´

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　いいんですよ。

　【やる夫】
　　ですが……。

　【最愛】
　　いいんです。分かってますから。全部、ね。

　【やる夫】
　　……はい。

.
4879： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:23:34 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : : : : : : : : : : . .　　　_人_
　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : ＼　｀Y´
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　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : :l : : : : : : : : ＼: : :.
　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : |: :＼: : : : : : :/: ＼: :.
　　　　　　　　　　　　　 |: |: : : : : : : : : : |: : l: ﾒ､ : : : /: : :ヽヽ:!
　　　　　　　　　　　　　 |: |: : : : : : : : : : |: :/:/　ヽ: ヽ,ｲヽ: : : :|
　　　　　　　　　　　　　 |: |: : : : : : : : : : |:/ ´ ｀¨'　｀ vﾘ }: :/:/
　　　　　　　　　　　 ',:ﾄ､: : ヽ: : : : : :!|x=≠ﾐ　　　｀ ''∨;′
　　　　　　　　　　　　ヽ＼: :|: l: : : : :,　'''　　　｀　/:/　　　　何千年ぶりのあざといポーズ♪
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ):|: |:/!:ﾄ､: ',　　､　 ' ｲ: |
　　　　　　　　　　　　ｰ=彡'／}人!/＼:ト.＿＿イl.|: :!
　　　　　　　　　/ヽ　／)　　 //　/ 　｀ヽ＼＼}｀ヽ=､ヽ:|
　　　　r‐r‐､＿.|　| ./ ./　　 //　/　/::/　 }　ヽ-}_/{ ヽ}
　　　ゝ-ヽ＼_! .L,|　Lヽ_　| {　/　/::/　|_ハ　| /＼ヽ |!}
　　　 r――＼ヽ　ヽ　　}-}} Y /　./::/　 /　 } .|　ヽ ! | Y|
　　 .ゝ'´￣￣入--r― ´　|　| {　/::/　 / 　　〉　　} |/ |
　　　　　　　　)__rく{ ｀　　　|_/ノ /::/　./　　 / |　 /ヽ.|　.|
　　　　　　　　ヽ__＼＿__ ／ヽ{ /::/　 ,′/ / / / }_ハ　.!
　　　　　　　 .Y ヽヽ　　 ∨::/ 　 | ./ _}_/ / /_jノ.:.､/
　　　　　　　　　　ゝ. 〉〉　　 ∨ヽ /| / /_/ /!/　).:.:／
　　　　　　　　　　　 ∨_)　　　}　! .// / _} //　/.:.:/
　　　　　　　　　　　　　〈ハ}　　 ∨// / / // _/.:.:/
　　　　　　　　＿,r―＼}　　l// / / // //.:.:/
　　　　　　　　／=/　　　 | {`ｰ彳} / / // //.:.:/
　　　　　　／===! ＿_　 | ∨　／／ // //.:.:/
　　　　　 /　 -=={´　　　 ∨Y _ノ　 .//　/.:.:/!
　　　　　/　　　-=ヽ　　　　}/ /　　　/､／.:;ｲ:/
　　　　 |　　　　ﾉﾉ＼　／／　／ / / ／.:./
　　　　 | ./　　　／L/_ノ　／　/ /イ__人{
　　　　/∨　　　　､　　/77=ミ,/ イ´|_人人
　　　 |　ヽ/　　　　　 `ー―十LL/ヽ!ヽ＼|__ヽ

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　【最愛】
　　・・・　・　・・
　　全部のご褒美、ご自分からリクエストしない場合は、こっちで勝手に決めちゃいますから。

　　超期待しててくださいね。

　【やる夫】
　　は、はい……。

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4880： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:24:00 ID:POsV6pGM0: 　　　　　　　　　　　＿　　_,
　　　　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜
　　　　　　／　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之＞
.　　　　　 /　 ,　　l、　、 ,　､ |　ヽ　}<
　　　　　ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノﾍ　））
　　　（（　,ﾍ, |（○）　（○）　/ / ,/　/
　　　　　　'､ `|'''' r-‐‐┐''''.「)'/|/　/
　　　　　＼ヽ､ヽ､__,ﾉ　_,.ィT/=/
　　　　　　　　<　l 7Eニ::ィ1　　〉
　　　　　　　　　ゝ'ｲ／ヽ::::｀､／
　　　　　　　　　　 i´￣｀ヽ::|
　　　　　　　　　　j| 　　　 <
　　　　　　　　　／　　　ヽ　＼

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【できない子】
　　間違っても、『私をあげます♥』何て言っちゃダメですからね？

　　いい年こきすぎたお婆ちゃんなんですから。

　　　　　　　　　＿＿＿_,
　　　　　　 ,r'''''´::::::::::::;;r-ﾆ=､
　　　 ,／::::::::::::::::::／: : : : : ; ｀ヽ、
　　　 /:::::::::::::::::::／: : : : : : }､ヽ; : :ヽ、
　　 /::::::::::::::::::/: : : : : : :i :lヽ; ヽ; : : ﾄ,
　　./::::::::::::::::::/: ; ー--:/l:/′ヽ,}: : ; :l
　　|::::::::::::::::／,イ:/＿|/,　　.,r'i｀.i: : :ﾄ;}
　　|:::::::::::::::::l/.:/_f:::::::T｀　　.l:ｿ　}: : }ヽ
　　|:::::::::::::::::ヽ: :l弋::::ﾂ　　　 ,ｨ: :/
　　.＼:::::::::::::ヽ: ;ヽ､　　 _　,　,ｲ/l:/　　　ふふ…
　　　 .＼::::::::::::::＼lT　t､::::r----′
　　　　　｀ー-===_｀ヽ--l/i､
　　　　　　　 /　　}ﾞ}::::＼l:::l,ゝ
　　　　　　　 >､＿i/::::::::::}:::l |
　　　　　　　ヽヽ､}:::::::::::::}:::ヾ、　　　　　　　　　　　　　　地が出てきてますよー＞(でき子)
　　　　　　　　ヽt ヽ;:;:;:;:;:;:}:;:;:;}
　　　　　　　　　 j__)三三圭ﾆ}
　　　　　　　　　　ﾄ--t'''t--/ﾞ
　　　　　　　　　　|　 /　|　 |
　　　　　　　　　　| ./　. |　 |
　　　　　　　　　　tn}　　辷t
　　　　　　　　　　｀¨

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【最愛】
　　あらあら、私は置いておくだけで超心が癒される超素敵なお婆ちゃんですよ？

　【やる夫】
　　…………。

　　(理想的なディストピアの王様は、全てを赦して包み込むような、お茶目な姫様(ひいさま)でした……。)

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4881： ◆yqZVCUfKKE：2016/08/13(土) 22:24:20 ID:POsV6pGM0: 　┌──────────────────────────────── ──　─
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　　　八　　　}/　　￣二ﾆY⌒Yﾆ二_￣｀`丶､＼＼　{//////
　　/ヽ　)/ //　＞''“”´　／∧ﾍヘ､　　｀`丶､｀ヽ＼ヽ＼/////
　 /　/// //'´ヽ　　　／　/　ﾟ｡∧　＼　　　/⌒＼＼ﾟ｡　＼ /　γ
　二⊃/ /////,}　／　　/　　|　ﾟ｡　　＼　〈////ム　ﾟ。　/　 _乂
/　)　 ∨/'////　/⌒ヽ./=ミ　|　　ﾑ　Y⌒ヽ　寸///ム　_∨　厂＼
∨´ ) ///////　ﾑ//,Ⅳ{//ﾍ |,ィ升ﾑ　ﾏ//ﾑ　 ∨///,ﾍ(　寸ﾍ
　∨ //寸///,'　ｉ///i | |///,i.| '///ﾑ　'////,　 ∨/／xﾍ　　＼＼
　/ //=ﾐ＼' ,'　i///,ｉ | |///,ｉ.|　'///ﾑ　 '////,　 ∨／Y⌒Ｖ　／￣
　７7{　 .}=ﾐ Y　i'///,ｉ | |///,i |　 '///ﾑ　 '////〉／γ^.､　 ∨Y´￣
Ｖi:i:i:ﾒ､//　}j　,'`ﾞ弌ｌﾘ.| |///,ｉ |　|.'////,　 ∨＞'´VA {　　`／ﾞ寸i:i:i:i:i:
/i:i:/＼＼ // ,'=ﾐ _ ＼| |二二ｌ|　| '//＞ｰ=彡=ﾐ⌒ＶA＼／／／寸i:i:i:
i:i:/i:ｉ:ｉ:ｉ:＼/-Ⅳ　}´Y　| lｨ=x=ﾐ|　|￣　　 V ∨　ﾟ｡　寸¨ ／／i:i:i:i:i:寸
i:/￣`寸i:/￣7≧s｡l　.| |　 |　 |　| 　　　　　　　　＞くi:i:i:/￣｀
/⌒Ｖ　∨i:ｉ:ｉ:厂二ﾆ≧=-　|＿| ／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
　　 }　　}i:i:i:ﾑi:i:i:i:i:i:i:|⌒|二／⌒::::::::::::::::::::::::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::.
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　 }　　 i:i:i:i:/　　 .Ⅵi:i: ／.:::::::::::::::::::::::::::::::::/ｉ::::::::::::::::::i::.＼::::::::::::::::.
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/..　　 i:i:i:ｉ:i　　　Ⅵ||i:i:i: ::::::::/:::::::::::::/|:::::/ ﾉ　:::{＼:::::: |::::::::::::::::::::::::::i
.. 　　i:i:i:i:iハ　　 /　 .::::::::::::::::::/:::/ :|:::／　　＼厶-:::!:::::::::|:::::::::::::::|
　　　i:i:ｉ:ｉ:i　 |　 / 　 .:::::::::::ｉ::::/:::厶/:/　　-‐ ´,,斗== |:::::::::|:: |:::i::::::|
　　 j{i:i:i:j{　 |　　　|||i :::::ｉ::::::|:::::::ｘ=トミ　　　　〃「　し}|:::::::::|´:|:::i::::::
　　j{i:i:i:ij{　 |　 i　　|:::::|::::::|:::/　 V し} 　　　弋ｰソ:::::::::::|_,.|:::i:::::::
.　 j{i:i:i:ij{‐-∟ i　　 |:k |',::::::圦ﾊ　ゞ-' 　　　 : : : : ｉ: |:::::::::|ノ|:::i::::::::.
　 j{i:i:i:ij{‐-　｡ . i　　 |:ｉ :| ＼::{ i:::::. : : : . '　　　　　　 |: |:::::::::|:::::ノ::::::::::.
.　j{i:i:i:ij{／⌒ヽ　 :||||:ｉ八　丶|:::个　　　 ‐-　　　　|: |:::::::::|:::::::::::::::::::::.
　j{i:i:i:ij{　　　 |　 :|八　＼　:|:::::|::::::＞　　　　　 i ﾉ:::::::::|:::::i:::::::::::::::::.
..j{i:i:ｉ:ｉj{　　　 .|　 :|||i:i＼　　！:::::::::::::::::::::..-=≦　　|:::::::::::::|:::::i:::::::::::::::::::.
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　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::./ﾆ|　　'⌒ﾉ7　// .::::::/ニ｣:i: : : : //´ニニハ

━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
　【クロユキヒメ】
　　そう、か……。

　　聖女の記憶を……。
　　メモリーと、ヴァースの記憶も……。

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