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【安価】やる夫は異世界の戦士になるようです
1
:
◆x0SRSoJXe.
:2014/02/21(金) 20:59:30 ID:EJeB9e.60
【やる夫は異世界の戦士になるようです】
このスレはド低能スレ主が思い付きと愛と勇気でやっていく異世界ファンタジーです。
基本的に日曜日の21:00くらいから投下しようと思っています。
以下、注意事項
●オリジナル、かつ低クオリティ
●たまに物凄い描写が入るかも
●この世はラブアンドピース
6322
:
◆x0SRSoJXe.
:2017/08/23(水) 22:07:56 ID:/1tY2dxE0
. . .-─‐-. ミ
|: : : : : : : : : : `: ..
|: : : : : : : : : : : : /
}Ο : : : ◯: : : :,′
: : : : : : : : : : : :i 次は……そうだねえ。デビルサマナーかFateの二次創作したいねえ。
{ -===- 、: : :. :.|
〉: : : : : : : : : :ノ ま、やることがあったらやる夫板2に乗っけるから、見つけたらまたよろしくね。
i: :`ニニニ´: : : : ‘,
__/ : : : : : : : : : : : : i とにもかくにも、完結できてよかったよ。
___ /.: : : : : : : : : : :‘,.:.三|
/ :::: ヽ: : : :‐--∧_: : : : : : : : : : :./:|: : : | それじゃあ、さようなら、さようなら、さようなら。
.′ :::::::‘: : : : : : }/∧ア´二二ヽ:/ | : : ‘,
. ‘::::::::::::::ノ: : : : : :ハ \{/: : : :/⌒゙ヽ : : :‘ 元気でね。
. ゝ-=彡-──<¨¨゚‘; .: : :./:::::::::::::::} : :. :.|
\: :′:::::::::::/______」
弋:::::: /
`¨´
6323
:
◆x0SRSoJXe.
:2017/08/23(水) 22:08:09 ID:/1tY2dxE0
. . .-─‐-. ミ
|: : : : : : : : : : `: ..
|: : : : : : : : : : : : /
}Ο : : : ◯: : : :,′
: : : : : : : : : : : :i 次は……そうだねえ。デビルサマナーかFateの二次創作したいねえ。
{ -===- 、: : :. :.|
〉: : : : : : : : : :ノ ま、やることがあったらやる夫板2に乗っけるから、見つけたらまたよろしくね。
i: :`ニニニ´: : : : ‘,
__/ : : : : : : : : : : : : i とにもかくにも、完結できてよかったよ。
___ /.: : : : : : : : : : :‘,.:.三|
/ :::: ヽ: : : :‐--∧_: : : : : : : : : : :./:|: : : | それじゃあ、さようなら、さようなら、さようなら。
.′ :::::::‘: : : : : : }/∧ア´二二ヽ:/ | : : ‘,
. ‘::::::::::::::ノ: : : : : :ハ \{/: : : :/⌒゙ヽ : : :‘ 元気でね。
. ゝ-=彡-──<¨¨゚‘; .: : :./:::::::::::::::} : :. :.|
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弋:::::: /
`¨´
6324
:
安価のやる夫だお
:2017/08/23(水) 22:13:35 ID:YA0HptUA0
お疲れ様でした
またねー
6325
:
安価のやる夫だお
:2017/08/23(水) 22:14:17 ID:H7VLUHo20
元気で
6326
:
安価のやる夫だお
:2017/08/23(水) 22:14:52 ID:6aA05MoY0
完結乙
やる夫版Ⅱは新スレたてられないので
他板のほうがよろしいかと
6327
:
安価のやる夫だお
:2017/08/23(水) 22:19:17 ID:EJdgZMfo0
他のエンドのほうも見たかったな
乙乙
6328
:
安価のやる夫だお
:2017/08/23(水) 22:41:53 ID:xjMTRT0Q0
完結乙
ハッピーエンドでよかった
6329
:
安価のやる夫だお
:2017/08/23(水) 22:55:15 ID:BKFAA1C60
完結乙。
またねー
6330
:
安価のやる夫だお
:2017/08/23(水) 23:12:13 ID:gXQ72i4w0
長いことおつかれさまでした
手の中の小さい範囲を守りつかむことがどれだけ困難か
いろいろ考えさせられドキドキしっぱなしだたけどいいお話だったよ
新しい話を書く気になったら教えてねーまたねーありがとー
6331
:
安価のやる夫だお
:2017/08/25(金) 22:52:06 ID:6We2RWoI0
乙
6332
:
安価のやる夫だお
:2017/08/26(土) 09:47:12 ID:LP/PYSeI0
完結乙
6333
:
安価のやる夫だお
:2017/08/26(土) 12:38:15 ID:hvdD4Sro0
完結乙
他はどんなルートがあったのかも気になるけど忙しそうだし
その辺の解説は難しそうか
6334
:
◆x0SRSoJXe.
:2017/08/26(土) 19:57:33 ID:WDc5.rKQ0
>>6333
通常ルートでアラディア勝利、やる夫永住
白い猫もどきと契約で怪物化、アラディア勝利後やる夫理性を失う
周りと上手く行かなかったルートでナノハ死亡、アラディア敗北、やる夫死亡
誰かと恋人になってると通常ルート後永住、結婚
6335
:
安価のやる夫だお
:2017/08/26(土) 20:12:27 ID:qjHqb3e60
QBぶっ殺せたのはこのルートだけだったのか
6336
:
安価のやる夫だお
:2017/08/27(日) 01:35:27 ID:NxTbwfrk0
ナノハルートに行きたかった
6337
:
安価のやる夫だお
:2017/08/29(火) 07:19:46 ID:nDOwcOco0
>>6334
なるほど、ありがとうございます!
6338
:
◆x0SRSoJXe.
:2017/10/03(火) 20:42:11 ID:6EW6XleQ0
ぬう、AA録2が死んでしまった……どこかいいAAまとめサイトとかないかね?
あと、やる夫板2がダメになってるらしいが、どこに投稿したらいいか教えてエロイ人。一応安価スレではなくすつもりなのだが。
6339
:
安価のやる夫だお
:2017/10/03(火) 20:49:50 ID:Eb3/m.Gw0
AAMZ Viewer は?
6340
:
◆x0SRSoJXe.
:2017/10/04(水) 21:53:52 ID:3SI4nMHQ0
>>6339
ありがと、AA録2が復活するまでそこ使うよ。
あと、やる夫板2普通に稼働してるみたいだし、そこに投下することになると思う。できたら教えるね。
6341
:
◆x0SRSoJXe.
:2017/10/22(日) 01:37:20 ID:gM6RKCPQ0
できたよー。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14796/1508603613/
6342
:
安価のやる夫だお
:2017/11/03(金) 22:14:33 ID:KoDDOf7A0
わぁい
6343
:
安価のやる夫だお
:2017/12/11(月) 01:19:40 ID:n5YCvGHM0
お、完結してたんか。おつ
6344
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/24(金) 22:34:52 ID:EIHs1f0Y0
ハロー、約半年ぶりだね、チミたち。
アンゼロットのAAが増えたから悔しくて衝動的にエピローグを書いたんだが、どうしようか?
蛇足だと言うのであれば、封印しよう。見たい人がいれば、どうしようか、グループチャットができるソフトかなんかで内々に投下しようと思う。
どうだろうか?
6345
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:09:22 ID:fQQVcB/c0
なんか現行スレで賛成派が多かったので、普通に投下することにした。
というわけで今から投下だよ。
6346
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:09:40 ID:fQQVcB/c0
┌──────────────┐
│ .....│
│ 番外編『一方、彼女は』 .│
│ .....│
└──────────────┘
6347
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:10:03 ID:fQQVcB/c0
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ ポンコツーン
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
最初は頼りない少年だな、と思った。
自分より一回り年下の男の子が保護された、聞けば身寄りもないという。
どうせ行く場所もないだろうし、軍で引き取るのが一番だと思い、
勝手ながら色々と申請やら登録やらを済ませている内に、名案を思い付いた。
落ち込みがちなナノハに、彼をつけてみてはどうだろうか。
部下を失い、家族もおらず、精神的支柱のない彼女に、彼という未熟な部下を
つけることで、忙しさで心の痛みを紛らわすことができるのではないか、
と考えた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6348
:
安価のやる夫だお
:2018/08/28(火) 20:10:04 ID:CN0ZsYtc0
待ってた
6349
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:10:44 ID:fQQVcB/c0
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ ポンコツーン
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
最初は頼りない少年だな、と思った。
自分より一回り年下の男の子が保護された、聞けば身寄りもないという。
どうせ行く場所もないだろうし、軍で引き取るのが一番だと思い、
勝手ながら色々と申請やら登録やらを済ませている内に、名案を思い付いた。
落ち込みがちなナノハに、彼をつけてみてはどうだろうか。
部下を失い、家族もおらず、精神的支柱のない彼女に、彼という未熟な部下を
つけることで、忙しさで心の痛みを紛らわすことができるのではないか、
と考えた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6350
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:11:10 ID:fQQVcB/c0
>‐=ニニニニ=-<
, -‐……‐- 、 ` 、
/´7 >'´ ̄`` /\ `''< \
/ /'´ / ヽ ∨
/ / / ヽ ∨
,イ/ ./ │ ヽ .ハ } '
〃' / | 、 ∨ } l |
∥ | l | | ハ 、 ヽ. ∨ :} l |
{′l |! | |-ハ.{ ∨ ',、 ,,.斗- ∨} l |!
Ⅵ! V ハ { `''\ ',´\}\ヽ 7 .l l
∧ヽ 从 ミzzzx ヽ', ィzzzx .V ハ l ヘルヴォル隊の支援魔導士、アンゼロットです。
/,ィヘ.\トゝ /i| |心. l
' ハ:i:ヘ V)ih、 、' , ,イ:i:| |:i:i:i:ハ! ようこそ、フィンブルヴェート騎士団へ。
| |:i:i:i:iヘ V:i:i:i>。 . _ . .イ:i:i:i:i| ,-、ヵ:i:i:{l
/ |:i:i:i:i:iヘ V''´ ィ廴ノ `''>'´//Y:i:i:i:i:}', 私たちはあなたを歓迎します。
/ /:i:i:i:i:i:i:iハ 〈 ‐'" /ハヽ | ‘ //|:i:i:i:i:ハ',
/ {:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ \_/ .ハレ'′ ノ:i:i:i:i:i:i:i}',
, / \::i:i:i:i:i:i:ハ 〈_ /_,イ (_ ./:i:i:i:i:i:i:i:ア V
/ . : : : :.ヽ:i:i:i:i:i:ハ }:i:h/≠{ { / )/:i:i:i:i:i:i:ソ: . V‐v―、、
/ ̄ヽ./ /.: : : : : :.}:i:i:i:i:i:i:}l:i:/:i:i:i:ih、 し⌒}:i:i:i:i:i:i:7.: : :. Vニ=- {⌒ヽ
(⌒ヽ / /.: : : : : :Y:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:h {_.ノ:i:i:i:i:i:i7.: : : :. }!\=-≦x、⌒)
_r⌒>ゝ _{ {.: : : : : :._l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ih_リ:i:i:i:i:i:\.: : : :. ヽ___`ヽ⌒ヽ
,、、( >(⌒ヽ { {: : : :,ィ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iイ:i:i:i7:i:i:i:i:i7:i:i:iヽ: : : : :. )! -=ミ心、く‐ 、
__〉 ヽイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:心、ィ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:i<:i:i:i:i:i:i:i:i:7:i:i:i:i:i7:i:i:i:i:i:iヽ____,ィi{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ih、 _>_
( ヽ ,イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i7:i:i:i:i:7:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ih、 /ヽ
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╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
孤児院で率先して軍に入ったナノハを護る義務が、自分にはある。
余命いくばくもない身ではあるが、できることはしておきたかった。
もちろん、この時点で彼と自分が男女の関係になるなどとは思ってもいなかった。
自分が彼を好きになる理由などこの時点ではなかったし、
自分が誰かに好かれるような女ではないと思っていたからである。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6351
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:11:26 ID:fQQVcB/c0
____
/ \
/ ─ ─\
/ (○) (○) \
| (__人__) |
/ |!!il|!|!l| /
|ェェェェ|
―――
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|
/ :| '
/ / . | | |
/ | ,.| | | | .
,. / / . | _ / | | | | ! .
/ , | ./ヽ| ', |、>―| ミ、 | ' |
/ ∧{ ,. ', ', \ | ./ |
| '| | γ≧k、 ト ', _丶 ., ./ , |
|i | ,'|| {r' f` レ' ノ ん¨示〈 '
{: | |.i| リ `¨ 乂こツ.ソV / {
|.i| :{ ' / / / ',
' :!∧圦 ト / ./
ハ{ .∧{ ヽ} :i ー '' / -==- ∨
/ | ` . } :| ,,ィ-=ニニニ=-ュ ∨
, ソ ., >ー― .-=ニニニニニ=-\ \
/ / -ミ,,ィ〔/ ./-=ニニニニニニニ=-.\ \
/ /'' _ ヽー |-=ニニニニニ/ニニニ=-.\. \
/ /ノ __ ヽ}__ :|-=ニニニニ/ニニニニ===-\ \
/ / { 、_ ヽ./イヽ|-=ニニニ./ニニニニニニニ=-} 、 \
/ , .| ー'' r''〈 .∧-=ニ''゙´ニニニニニニニニ=-リzz\ \
, | __ /{ニ/-=ニニニニニニニニニニニ=-/ニニニム \
| |レ ヘ_,,.イ {ニ\-==ニニニニニニニニ==-./ニニニ=-Y \
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
それから、彼を振り回す日々が始まった。
時に優しく、時にからかい、時に叱咤した。
知識を教え、鬱憤が溜まってそうなら愚痴を聞きに行き、
息抜きでもどうかとお芝居のチケットを渡したりもした。
彼はからかい甲斐があって、見ていて面白かった。
自分の中で、彼との触れ合いは生活の中でのちょっとした楽しみとなりつつあった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6352
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:12:07 ID:fQQVcB/c0
/. ァ' | \ l |、
/ / | \ l. |
. / /. l ', .| | ヽ
. ,' ' ', 、 、 ', | |\ ヽ
|. | | .ヘ \ {>―-、. | | ̄ヽ'
. l | ヽ <ヽ{ ヽ ヽ ヽ|. |!‐ 、
',|ヽ\ \ | l ,ヽ ', |. | 〉 〉
ヽヽ \{\ト、.}ァ'′ ^. | |/=' .イ: .
レ′ | |ァ‐彳、: : .
〈 │ |! ',: : : .
l | | ',: : : .
ヽ`´ │. | <⌒イヽ: : \
∧ , | |ー''´ } \___\: :
ゝ< 斗. |\ ,ィiニニニ=-
< | | /ニニニニ=-
\|:/ ,':∨ニニニニニ=-
/ ,' /ニニニニニニ=-
/ /イニニニニニニニ=-
/ /ニニニニニニニ==-
/ /ニニニニニニニニ=-
, ./ニニニニニニニニニ=-
{ {ニニニニニニニニニ=-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
彼の内面が知れてくると、アンゼロットも認識を改めた。
彼は哀しい男だった。
愛を知らず、恋も知らず、友も持たず、ひたすら這いずって生きてきた。
どうか、この場所で大切なものを見つけてほしいと思った。
心根の優しい少年だったので、ナノハかラピスあたりと恋人になってくれれば
よいのだが、とさえ考えた。
温もりは痛みを忘れさせる。繋がりは人を強くする。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6353
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:12:25 ID:fQQVcB/c0
{ ト、 ,>、 | |
, { ', | | 'x;≦==ミ:,,\ |
' { 」_ ハ. { ト、、_,xf{Z''"´ `ヾ;;,、 |
'. `≧ュ、、 |u.\〃 _ ヾゝ|
. \ |〃⌒ヽ\ | \! {い /ノ
\ `トi{ n \ 'vソ / |
\ヽ. `’ |
. \ { \C,,_,. _ _,.つ |
\{ \ ト r‐-ミ. // `¨¨´ ///|
|\ ハ / く //////////|
| ヽ|八////////////u.|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
だが、その相手に、自分が選ばれるとは思ってもいなかった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6354
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:12:49 ID:fQQVcB/c0
>'' " ̄ `''<
/ ヽ
,、、く \ 、
,、、_{ ヽ ∨
,ィ'"/ ヘ .ヘ V ∨
〃 /. ヘ ', V ,
∥ ' ヽ ヽ \、 ', V ヽ
{{ ,' \ \`ト,,斗匕ヽ',. V_ ヽ
i! | ヽ \ 'く`ヾィヤう灯ヘ ヘ. ヽ \
. | '、 .Ⅳ,ィ > 、 ヽ. 乂ソ' V ヘ 八 \
| \ イ,斗ミ >丶 .::::::::::. V. ∨: : : \
Ⅵ \ \《乂ソ V ',_: : :. \
∨ >.\ ', .:::::::. ' u.∧ ', |.: : : :. >―‐<
\|\ \ ',ヘ, '` .イ. V. ', |. : : /-=ニニニ=-ヽ
^` ∧ ゝ ___ //ヽ V. ',!=彡-=ニニニニニ=-∨ /
/ ∧ |: : :. ̄ 〈/^{ 〉. V. ',ニ=}-=ニニニニニ=-∨ /
/ ∧ |\: : : :〈\Y⌒ヾニV. ',ニ{-=ニニニニニニ=-∨ /
/ | |>ニr‐/ヽ<i{::::::::}!‐ V ',\-=ニニニニニニニ=-∨ \
| |-=ニ|/ /゙>ミ._ノ \V . ', /-=ニニニニニニニ=-ヽ \
| |-=ニハ 、, 〉 ヘ V . ',-=ニニニニニニニニ=-}! \
| |-ニア ヽ \ ヘ. ヽ ',-=ニニニニニニニニ-彳 、
| |-=〈 ', lハ \___', ',≧ニニ-=ニニニ=-{.: : : :. ∨ /
| |-=∧ /! u. } ハ __', ',ニニ}-=ニニニニ=-l: : : : : : ∨ /
| |-=ニニヾl`ヽ |\ハ<ニ=', ',ニニ}-=ニニニニ=-〉.: : : : : :. ∨
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
どうも、彼もまた自分と同じ、旧型の魔導士だったようなのだ。
リミッターが外れており、限界出力が引き上げられ、代償として
魂が燃え尽き、人ではなく物と化す。末路は灰か、砂か、石か。
寿命が見えた人間は、己の奥底を見つめるものだ。
自分もそうだった。
そうして彼は自分を見つめた結果、ある一つの要素に気づいた。
恋心だった。それも、自分への。
月の光の下、愛の告白をされた。
軍を離れろと強要しに来たつもりが、なぜか好きだと言われた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6355
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:13:35 ID:fQQVcB/c0
_..ィ≧'´>''~~ /~\ `''く
/'´ .ァ'´ | \
. ァ′ | ∨
. / | ハ ',
/ / | l l. l
. ' l l | ヾ \| |
| |. |.ハ ハ ハ ', ヽ ト、. | | !
| | l斗‐∨―、ヘ ',^ヽ‐|―<| | |
. V | l ハ.ィぅ茫ミ、 '\. ',.ィう芋ミx| | . |
ハ{ヽ |. V 乂ソ ヾ 乂ソ | | |
\ト、 トヽ////, ////.| |}: |
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,ィzzx.ハ |ィ}ゝヘ: :ニ、:_:斗 /、:.l |: 斗zx
. ,イ-=ニニニ| |ニh、〈ヽ / Vイニニl |ニニ=-∨ /
/-==ニニニ| |ニニヘY¨Y∠ニニl |ニニ=-.∨ /
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/-==ニニニニ| |:_:./ /ハ  ̄ | |ニニニ==-∨
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V-=ニニニニニ' ハ /Y ' l l l ヘ. | |ニニニニ=-}
∧-=ニニニニ7 /ニ/ ' ' ' ' !}.: : : : : :.| |ニニニニ=-.イ∨ /
/. \-==ニニ7 /ニ{ 八 ,イニ| |ニニ=-.イ. ∨
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それから、彼との奇妙な関係が始まった。
最初は、受け入れることなど到底できなかった。
だが、車椅子を使った生活になりただの不便な女になり下がった自分に、
彼は献身的に接してくれた。
いつしか、彼の笑顔が死にゆく自分の中の支えになっていることに、
アンゼロットは気づいた。
最後の戦いの前夜、アンゼロットは彼の褥に出向いた。
正直なところ、自分の不安を掻き消してほしかった。
きっとこの世で一番自分を大切にしてくれている相手に、抱いてもらいたかった。
足を切り落とし、見るも無残な姿ではあるものの、それでも彼なら
受け入れてくれるだろう。
抱きしめてほしかった。口づけがほしかった。何もかも忘れたかった。
ただ、彼は想像以上に初心だった。
結局、頬に口づけをし、寄り添いながら眠るに留まった。
それだけが心残りとも言える。
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6356
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:15:52 ID:fQQVcB/c0
/. ァ' | \ l |、
/ / | \ l. |
. / /. l ', .| | ヽ
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|. | | .ヘ \ {>―-、. | | ̄ヽ'
. l | ヽ <ヽ{ ヽ ヽ ヽ|. |!‐ 、
',|ヽ\ \ | l ,ヽ ', |. | 〉 〉
ヽヽ \{\ト、.}ァ'′ ^. | |/=' .イ: .
レ′ | |ァ‐彳、: : .
〈 │ |! ',: : : .
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ヽ`´ │. | <⌒イヽ: : \
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ゝ< 斗. |\ ,ィiニニニ=-
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/ ,' /ニニニニニニ=-
/ /イニニニニニニニ=-
/ /ニニニニニニニ==-
/ /ニニニニニニニニ=-
, ./ニニニニニニニニニ=-
{ {ニニニニニニニニニ=-
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短い時間ではあったが、こうして自分を愛してくれる男と一緒に過ごせた時間は、
かけがえのないものだった。
最後の戦いの折、結局自分は乗っていた飛竜を撃墜され、あっけなく絶命した。
それでいい、と思えた。
この思い出を胸に逝けるのなら、幸せだ。
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6357
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:16:09 ID:fQQVcB/c0
>  ̄ " '' <
ィ ) .{ ) >、 ヽ,
r j´ 彡 ゝ., ,. イ ⌒ ヽ ヽ
/ ⌒ =彳 rγ r ヽ) ゞ, ,ノ rヽ `
Y (`/" ̄ )丿 ( >=ミゝ=-- マ ` i
. ムイ/ /丿 ,´ / マ`ヽ ) l l
, ィ /.イ /( ´ し ィ i ', イ ノ)l |
| /l /-=〈:ム ^ ,.ィ升 イ ィ } ゝ ノ| .: ::|
δ l 弋ゥミマ'イ:::::::::/メノ/ l i ノ ゝ,.イ: .::: ::| 彼に、会いに行きませんか?
ムl イ`丈:jマレ ´/ マz..,_`リト、ヽr へノ.: .: ::l: ::|
. { l .::::l } ´ らミュヽ|i `, ノ.:: .::: .::l::.::|
/iili .::::::l ノ `丈:::ノノl 0::::: .:::: :::l::::::l
/.:: .:::::::::. l / }::::.:::::: :::l:::::::l
. ⌒ヽ /イ::: .:::イ::::::::. 、 ,' {L ノ:::::::l::::. ::::|::ハム
,.. l_ ', /´ l::.::::' l:|l::::::::. ,. `  ̄ /イ i'i'i'iハ:::::li::::::::::ソ '!i,
{ `ヽ } / l:::::' !l !;:: ´ / `, __,. ≦//l .::::イ::',::::l:::l::::::::::| `
' ,. -≠ 、 l::' Y l ム ̄!--==≠=l .::::/" }::ハ|::::\:::::l
', l ヽ l! { l lマ ̄ ̄ゝ, .l::::/ |::::::l:::::::::ノハ|
}y ', `, _,. .,_ >-', lム .l| \ l l:/ ` ,:::::::::::ノ
,! l \ >-==-- 、  ̄>"/ \ l >!l l ノ / --<.,______
Λλミ===キ ( ヽ / `て´ \ .ノk /" ̄  ̄`ヽ
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そう、思っていたのだが。
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6358
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:16:20 ID:fQQVcB/c0
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6359
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:16:42 ID:fQQVcB/c0
/-‐…‐- ..,,__
r …‐ミ ``トミ
/ / {``丶、 \\
./ ./ \ ゙:, ヽ丶
. , ; ゙:, ,
′ ′ 、 ゙, ′
. { | |乂 ___ トミ,斗}: }
. ! :| トX{≧=-ト} 抖z| .′
. ! :| |: |k抖抒 rリ | /{
。| | l | Vrツ `¨ }イ{ :{ヽ
゚, | | | | / ̄ \:{ ゚。
. }| | | i| |..,,_ ーく }:{. ',
. l| | | l| !{「うぅ =/^y / :{ }i
. l| | ./il| ‘*≧=-/  ̄〉 =≦ { |l
. l| :.{ /=八 ∨/{ )⌒ヽ { |l
__rzzl| : /ニニニミト 〈 ∧ }∨ |:∧、ノ
/羽羽羽;} /ニニニニニニニヽ ∨:∧ .}\} ∧\
/7/7/7//ニニニニニニニニ'∧ },勹┐ ,勹. ヽ ∧. 丶
===- ⌒〈=ニニニニニニニニニ∧∧ 勹 ./ 勹 .}ニ ゙. \
 ̄ ̄`Y^ ; ∨ニニニニニニニニニ/ニ{ 勹┐,勹┘= iト. ヽ
zzzzzzzz′ -=ニニニニニニ/ニニ\ 勹勹:ニニ i{ ヽ ゚。
|/| ./ . i|:Vニニニニ/ニニニニニ\ ,}_)ニニニ .八\}} }
|/| / . :i|:.:∨ニニ/ニニニニニニニ\__}ニニニ \ヽ / ____,,..
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./ . . . .i|: :| : :.:/ニニニ乂 ≧=‐- ..,,,__________________,,,..
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地球という星、その海に浮かぶ島国に転生したアンゼロットは、
それなりにこの世界を謳歌していた。
子供のできないままこの世を去った資産家の、存在しなかった筈の実娘として
転生したアンゼロットは、親戚一同にしゃぶり尽くされた後ではあるものの、
そこそこの遺産を手にし、ちょっとした屋敷で暮らしていた。
年齢は十六歳だった。前の世界よりだいぶ若返ったが、見た目は大して
代わっていなかった。平日はお嬢様学校に通い、面白おかしく過ごしている。
この世界に来てすぐ、アンゼロットは自分の状況を把握すると共に、
やる夫を探すことにした。
あれだけのことをしておいて、逃がすわけにはいかない。
責任を取ってもらわねば。
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6360
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:17:14 ID:fQQVcB/c0
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\ト、 トヽ , | |}: |
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, ハ l: :> 、 , ィ、 : : :l. ハ |
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. ,イ-=ニニニ| |ニh、〈ヽ / Vイニニl |ニニ=-∨ /
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/-==ニニニニ| |:_:./ /ハ  ̄ | |ニニニ==-∨
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V-=ニニニニニ' ハ /Y ' l l l ヘ. | |ニニニニ=-}
∧-=ニニニニ7 /ニ/ ' ' ' ' !}.: : : : : :.| |ニニニニ=-.イ∨ /
/. \-==ニニ7 /ニ{ 八 ,イニ| |ニニ=-.イ. ∨
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
彼は大学に通っていた。
それだけならよかったのだが、絵に描いたような冴えない大学生となっていた。
アンゼロットには我慢ならなかった。
やる夫に、ではなく、やる夫の周囲の人間に我慢ならなかった。
お前たちが平気で肩を叩き、背中を叩きからかっているその男は、
お前たちには成しえないことをしたのだぞ、と教えてやりたかった。
英雄を守り、戦を終わらせ、一人の女を救った男なのだと。
けれど、それは別の世界の話だ。
今は普通の大学生で、剣を握ることなどもう二度とないのだろう。
それでいいと思っている。だが、これが戦争を終わらせた偉大な戦士への
報酬だと思うと、アンゼロットは少し寂しかった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6361
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:17:35 ID:fQQVcB/c0
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| u. (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「やる夫、これからの合コン、行くだろ?」
「いや、待たせてる人がいるから……」
「お前のことだし、どうせ男友達だろー? いいから行こうぜ」
彼の通う大学まで出向くと、彼の周りの友人がやいのやいのと騒いでいた。
彼はやんわりと断ろうとしていたが、これでは無理やり連れて行かれそうだった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6362
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:20:10 ID:fQQVcB/c0
/ `
,', ′
{{
ゝ -f` - 、
> ' ヽ
/ , \
/ / | \
/ ./ | ヽ<
/ ', || | 、 ` =‐-
|/ | | ハ ||ヽ __, | } ∨
| 从/|.| ∨ |||, ´ノ リ\ | | ∨
| | _ノ-/‐- \{ ´≦弋ミヽ /. ,' | }
| ヽ , | ,ィ=ミ ` ゝ- ′ .} /, / リ
.| ヽ人 ゝ , /´ / やる夫さん、迎えに来ましたよ?
.| | {.| ` \ _ ‐-, | | \
| ,' ` ___入 ` - イ |ノ \
> /:::::::::::\> イ .| |. \
/ ./::::::::-‐:::::::::ヽ 7-`- ´ .|7z.| | \
/ ./::/:::::::::::::::::::::}\i i` 7_.|_< ',>= _ \
./ .i:,::::::::::::::::::::::::::::::| ∧ \i / >>. \::::::∧ \
/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::| ∧. \i./ { \::::::\ \
/ /::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::: , { } <::::\\::::::>、
/ ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::| i __ ′ヽ _ヽ::::\\:::::::i
´ >::::::::::::::::::::::-=::::::::| |/ |::∨ \:::::::::::\\:::ヽ
ゝ:::::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;:::, /‐- 、::::∨ /::::::::::::::::ヽ ,::::ヽ
/::::::::::::::::::∧:::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::ヽ./::::::::::::::::::::}.} .i::::::::::
/::::::::::::::::::/ ',::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 'ヽリ:::::::::::
./::::::::::::::::::/ }:::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ∨::::::::
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
集団の前に躍り出る。
両手を組んで一礼すると、彼の友人たちは狼狽えた。
なんなんだこの美少女は、一体どういう関係なんだ、と一斉に彼を小突く。
「なんなんだもなにも、私は彼の恋人ですが」
彼を含め、視界に映る全員が目を丸くした。
全く、彼には自分の恋人としての自覚があるのだろうか。
アンゼロットは呆れつつ、とりあえず彼を大学から連れ出した。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6363
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:20:38 ID:fQQVcB/c0
―――
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/ ∧{ ,. ', ', \ | ./ |
| '| | γ≧k、 ト ', _丶 ., ./ , |
|i | ,'|| {r' f` レ' ノ ん¨示〈 '
{: | |.i| リ `¨ 乂こツ.ソV / {
|.i| :{ ' / / / ',
' :!∧圦 ト / ./
ハ{ .∧{ ヽ} :i ー '' / -==- ∨
/ | ` . } :| ,,ィ-=ニニニ=-ュ ∨
, ソ ., >ー― .-=ニニニニニ=-\ \
/ / -ミ,,ィ〔/ ./-=ニニニニニニニ=-.\ \
/ /'' _ ヽー |-=ニニニニニ/ニニニ=-.\. \
/ /ノ __ ヽ}__ :|-=ニニニニ/ニニニニ===-\ \
/ / { 、_ ヽ./イヽ|-=ニニニ./ニニニニニニニ=-} 、 \
/ , .| ー'' r''〈 .∧-=ニ''゙´ニニニニニニニニ=-リzz\ \
, | __ /{ニ/-=ニニニニニニニニニニニ=-/ニニニム \
| |レ ヘ_,,.イ {ニ\-==ニニニニニニニニ==-./ニニニ=-Y \
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
彼は前の世界で、持ちうる全てを自分に捧げてくれた。
ならば、今度は自分の番だ。
決して彼を一人にはしない。
まあ、もっとも、こうして彼を愛してしまった以上、離れる気など更々ないが。
自分が彼の闇を照らす灯火だというのなら、この鼓動が続く限り、
その道を照らし続けよう。
こうして手を繋げば、ありふれた全てが輝いて見える。
この瞬間がいつか思い出に変わっていくとしても。
これまでの二人の思い出が、これからの二人の未来が、生きた証になるから。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
6364
:
安価のやる夫だお
:2018/08/28(火) 20:22:42 ID:2qP.9dYk0
また見れて嬉しい
6365
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:36:57 ID:fQQVcB/c0
以上だ。実はディアナでのデートのあたりで既に落ちていたってことを伝えたかった。
そうだね、あとがきでも載せようか。興味のない人は読み飛ばしてね。
6366
:
安価のやる夫だお
:2018/08/28(火) 20:40:11 ID:CN0ZsYtc0
乙
二人が報われて嬉しいのう
6367
:
◆x0SRSoJXe.
:2018/08/28(火) 20:41:33 ID:fQQVcB/c0
実は、私は性悪説論者で、人間嫌いなんだ。
人は愚かで、世界は残酷で、人生はクソッたれだと思っている。
それでも、私は人間を嫌いきれてないし、世界に絶望しきれていない。
私は「それでも」を描きたくてお話を書いている。百の絶望の中の一の希望を描写したいと思っている。
ついでに言うと、偉そうに愛やら友情やら描写したが、私はそういったものを持ったことがない。
愛したこともなければ愛されたこともない。愛し方も知らない。愛されようのない人間だ。
だからこそ描けるものがあると信じている。何かの尊さに気づけるのはいつだって持たざる者だからね。
こんなダメ人間が書くお話でよければ、これからも応援していってほしい。あと感想とかどしどし書いてほしい。
読んでもらえているという実感は、書き手にとって力になるからね。
それじゃ、現行スレもよろしくね。シーユー!
6368
:
安価のやる夫だお
:2018/08/28(火) 23:49:01 ID:Un8TuOWs0
乙でした。そうか書く方と同じに読む方も1年経過していた。
その間に得てしまったものの中には悲しみもあったりして
だから少しでもよかったと思える話が追加されて嬉しい。
エピローグをありがとう。現行もまた追いかけます。またです。
6369
:
安価のやる夫だお
:2018/08/29(水) 01:33:59 ID:.ZXCmSzo0
乙
6370
:
安価のやる夫だお
:2018/08/29(水) 16:06:42 ID:H146B.Ug0
乙でした。
こういうの、良いね。
6371
:
安価のやる夫だお
:2018/09/11(火) 00:58:47 ID:TXfTOkPg0
最近見つけて一気に読みました
いい物語をありがとう 乙です.
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