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カオスロワ避難所スレ2

60 受け継がれる「シ」 :2013/10/04(金) 14:08:07 ID:5541QGdM0


突如、翼は頭を抱えて狂ったように叫びだしたッ!

「埃が目に入ったぐらいで大げさな……」
「待ってください! 様子がおかしいです!」
「なに!?」

仲間たちも翼の異変に気づきだす。
目から血の涙を流し、瞳孔は散大している。
表情に凛々しい少女だった翼の面影はなく、その顔は苦しみから酷く歪んでいた。
明らかな異常事態に、仲間たちは急いで駆け寄る。

「しっかりしろ! 大丈夫か!?」
「あ、頭が割れる……脳がまるで…食われ……がああああああッ!!」
「まさかさっきの塵に毒の類が!? とにかく回復呪文をかけなければ!」

悶え苦しむ翼をアゼルは胸元で抑え、フォズは大慌てで回復呪文(ベホイミしか使えないが)をかけようとする。
だが、手遅れだった――風鳴翼は直に死ぬのだ。

 @

――そう、あなたもアイドルですのね。 波長が合いそうな人に会えて良かった。

(誰だッ!?)

翼の脳裏に長い銀髪を持った少女が現れた。

――私は四条貴音。 私自身はもう死んでしまったけど、どうしても食に対する未練があって……
――あなたにはそれを引き継いで欲しいのです。

己の食欲を満たすために数多の人を喰らってきたヴィジョンと人肉らぁめんの風味が翼の瞳と舌に広がった。

(やめろ! 私はこんなおぞましいことは絶対にやらんぞッ!!)

――もう遅いですわ。 勝手ながら脳の大半を私の細胞が侵『食』させていただきました。 今更取り除くことはできません。
――ただ、欲望のままに全てを食すのです。

(いやだ! ノイズのように人を襲う化物になんかなりたくない!!)

――御免なさい。 でも私にもどうしても譲れないものがあるのです……例え死んでもね。

(ああ、私が私でなくなっていく……立花……雪音……奏……)

消えゆく意識の中で深い絆を持った仲間たちのことを思い浮かべながら翼は死んだ……

――せめてもの選別として私が生前まで持っていた能力の全てを差し上げます。

――さぁ、行くのです。 次に目を開けたらあなたは新しい『四条』なのですから。

 @

「……」

ピタリと、翼の叫び声が止んだ。

「……収まったのか?」
「……ああ、なんとかな」
「回復呪文が効いてきたのでしょうか? なんにせよ翼さんが無事で良かったです」

翼の返事に胸元を貸していたアゼルと隣にいたフォズは安堵する。
短い時間しか行動を共にしていないとはいえ大切な仲間である。
その仲間が死ぬのではないかと思い、二人は焦ったが、杞憂で終わってくれたようだ。

「……そういえば昼食がまだだったな」
「は?」

唐突にランチの話をし始めた胸元に顔を埋める翼にアゼルは首を傾げるが、特に深い疑問を持つでもなく応じた。

「ああ、そうだな。 おまえには治療も必要かもしれないし、さっきの予定を変更して今からでも休憩を――
                     ガリッ
――え?」

急にアゼルは腹部に何かが刺さるような感覚を覚える。
何かと思い、視線を下ろすと翼の長く青い髪があった。
その数秒後……口元を真っ赤に染めた翼と、自分の腹から伸びるピンク色の紐を彼女が加えているのも見えた。

――翼がアゼルの腹を食い破り、その奥にある彼の腸を口で引きずり出したのだッ!
それを理解したアゼルとフォズは悲鳴を上げ、安堵の空気は一瞬で凍りついた。

「あああああああああッ!?」
「きゃあああああああッ!!」




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