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カオスロワ避難所スレ2

1混沌な名無しさん:2013/09/05(木) 20:26:58 ID:XVx2BHo60
こちらは投下スレです。

46混沌な名無しさん:2013/10/02(水) 17:00:04 ID:FCp1ahG20

あかりとモモが駆けつけてきた時は既に小町が壁にめり込んでいる状況であり幽香は既にいなかった。(黒子と日之影は怪我人なので来れなかった)
腹に打撲の跡、そして尻が真っ赤に腫れているというある意味酷い怪我をしていたので小町もまた病室に担ぎ込まれることとなったのだ。
慌てるあかりとモモには襲撃者が来て何とか撃退したとだけ伝えてある。
襲撃者が幽香のことと殺し合いに乗るか否かという件については話してはいない。

(まさか風見幽香…彼女は主催者側なのか)

殺し合いを促進させようとする行為。
そして自分の支給品を把握していること。
それならばある程度合点はいく。

(どうやら事は思った以上に厄介になっているようだね…)

死神は病室のベッドの上でため息をつきながら考える。
これからの動向。風見幽香の言うことを聞くか聞かないか。

(さて、あたいはどうしたらいいもんかねぇ〜)

【一日目・12時/日本・大阪 病院】

【小町と影薄な仲間たち】
【小野塚小町@東方Project】
【状態】腹に打撲、尻が真っ赤
【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH、デスノート@DEATHNOTE、舟
【道具】不明
【思考】
基本:バトロワに乗じて仕事をサボる?
1:しばらく考えさせておくれよ
2:どっかに安住の地はないもんかねぇ

【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【状態】顔が包帯でミイラ(顔の皮膚喪失)
【装備】なし
【道具】死出の羽衣@ 幽々白書
【思考】
基本:友人たちと生き残る
1:顔が痛いです、死ぬかと思いました

【東横桃子@咲-Saki-】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
基本:加治木先輩や友人たちと生き残る

【赤座あかり@ゆるゆり】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】マムルの肉×2@風来のシレン
【思考】
基本:主人公らしく活躍する

【日之影空洞@めだかボックス】
【状態】ダメージ(大)、右腕欠損(止血済)
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
基本:主催者を倒す
1:仲間を守る
2:↑の両方やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。



【風見幽香@東方project】
【状態】健康
【装備】日傘
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは地に還す
2:九州ロボに戻る
3:小町が働かないならその時は…

47特務機関員はこぐ:2013/10/02(水) 22:59:36 ID:.Y9frPLg0
「どうしてこんなことをしているのでしょうか」

舟をこぎながらハザマはそうぼやく
ハザマは特務機関の一員だ、だがなぜか海におり舟をこいでいる
だが、舟をこいでいるのは一人ではない
もう一人ハザマと同じく特務機関員の人物が舟をこいでいる

「………」

何もしゃべらずに淡々と舟をこいでいる、大尉と呼ばれる人物だ
実は彼は人狼と呼ばれる種族だが今はあまり関係ない

「ああ、疲れますよ舟をこぎっぱなしだと」
「………」

ハザマはそう愚痴りながらもこぎ
大尉は無言でこぐ
彼らはいつになれば陸地に着くのだろうか

【一日目・12時40分/日本・富山湾近く】

【ハザマ@BLAZBLUE】
【状態】少々疲れた
【装備】ウロボロス@BLAZBLUE ナイフ 舟
【道具】支給品一式
【思考】基本:命令に従う
1:早く陸地は見えないかな

【大尉@HELLSING】
【状態】健康
【装備】モーゼルM712@HELLSING
【道具】支給品一式
【思考】基本:命令に従う

48スニーキング・ラクーンドッグス:2013/10/03(木) 01:11:29 ID:nl455Mn.0
とあるマッドサイエンティストによって改造されロボとなり、現在ではこの殺し合いの主催者の本拠地と化した空飛ぶ九州。
その一角・福岡はYahoo Japanドームでは、現在進行形で施設の要塞化が始められていた。

野田総理の命により運悪く周辺にいた参加者達は有無を言わさず拉致され、要塞建造のための労働力として使役させられていた。



「畜生……殺し合いだけでもやべぇってのに、何だって俺がこんな作業させられなきゃならねぇんだ。
それもこれも全部あの総理の野郎がいけねぇんだ! 野田のバーカ!バーカ!バーカ!」
「まったくだぜ! このブラックサタン最高幹部である俺様が奴隷同然の扱いなど笑い話にもならねぇ!」
「チェッ……あのMSパイロット共のうすのろめ、どうせ死ぬんなら野田を道連れにしてから死にゃあよかったんだ!」

ガォンガォンガォン!!

望まぬ強制労働に不満を露わにして叫ぶ3人の参加者は、突如として鳴り響いた銃声と共に倒れこみ、そのまま
物言わぬ躯と化した。
見ると3人の脳天が正確に打ち抜かれているのが分かった。
いきなりの状況に周囲にいた他の労働者たちにも緊張が走る。

【DXファイター@秘密結社鷹の爪 死亡確認】
【デッドライオン@仮面ライダーストロンガー 死亡確認】
【カナディアンマン@キン肉マン 死亡確認】


「はいそこのお三方、無駄口を叩かずに作業に従事してくださいね? ……と言っても、既に死んでますので
言っても無駄ですがね」
『………』
パンパンと手を叩きながら彼らの背後から二人の人影が姿を現す。

蝙蝠のような意匠を持つ異形の宇宙人、触覚宇宙人バット星人グラシエ。
銀色に輝く装甲を持った無感情な戦闘ロボット、ギャバンブートレグ。

彼らはこの福岡ドーム要塞化作業の現場監督指揮者として主催から送り込まれたエージェントである。


「そこにいる他の皆さんも死にたくなければ作業に集中する事ですよ。あまり作業態度がよろしくない方、
この3人のように野田総理殿への罵詈雑言を口にするような方、そういった方々は容赦なく私の隣にいるこの
ギャバンブートレグ君が長い長い休憩時間をプレゼントして差し上げますのでそのつもりで」
『………』
「ああそれと、ここにいる面々で造反しようなどと馬鹿げた事を考えるのも控えて方がよろしいかと。あなた方の
命はその首輪によって我々が握っているという事もお忘れなきよう」


グラシエの慇懃無礼な態度、銃を構えたままのブートレグの無言の圧力、そして首輪という枷の再認識によって、
労働者たちは何も反論できぬまま手を動かし始め黙々と作業を再開し始めた。
彼らは数こそいれど空中を飛翔する主催の本拠地に隔離されたこの状況を打破できる手段を持っている訳ではない。
今はまず当面の命だけでも拾わねば。
皆そう思うだけで精一杯だった。

「(フフフ、まあ今は精々生き長らえる事ですね。もっともあの方々が仰っていた世界滅亡が阻止できなければ
あなた方の頑張りもすべて無に帰すのですが……どうなります事やら)」


【一日目・12時30分/九州ロボ(日本海を飛行中)・福岡Yahoo Japanドーム内部】

【バット星人グラシエ@ウルトラゼロファイト】
【状態】健康、上機嫌
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
基本:エージェントとして野田総理(及びベイダー卿達幹部)に協力する
1:監督役として本拠地周辺の要塞化を手伝う
2:反逆者は容赦なく処分する
3:世界滅亡は知った事ではないが、いざとなれば己の保身に尽力する

【ギャバンブートレグ@海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン】
【状態】正常
【装備】ブートレグブレード、ブートレグビームガン
【道具】なし
【思考】
基本:主催の命令に従う
1:反乱分子の排除

49スニーキング・ラクーンドッグス:2013/10/03(木) 01:12:47 ID:nl455Mn.0


「この地にいた者達を奴隷にするだけでは飽き足らず、なんという残酷な真似を……」
「皆を救うためにも、一刻も早くこの殺し合いを止めんとあかんな」

所変わって場所は九州ロボ内部にあるモニタールームの一室。
各地に設置された監視カメラによって映し出される日本全国の映像の内、福岡ドーム内での凶行が映し出された
モニターを見て怒りの表情を浮かべる二人の人物がいた。

一人は時空管理局海上警備部捜査指令にして特務六課隊長、八神はやて。
もう一人は佐渡の化け狸の頭領、二ツ岩マミゾウである。


主催者の関係者でもない二人が九州ロボの内部に侵入できている事に諸君は疑問を持つだろう。
無論理由はある。
先の3機のドムによる福岡ドーム襲撃の際、偶然現場近くにいた二人はこの状況を幸いとばかりに、襲撃の
ドサクサに紛れてドーム内部への潜入に成功していたのである。

とはいえ何の苦も無く潜入できた訳ではない。
奇襲による対応の遅れがあったとはいえマミゾウの持つ『化けさせる程度の能力』を駆使してマミゾウ自身と
はやてを警備兵の姿に化けさせる事で何とか目を欺けたのは正直軽い奇跡だと二人は感じていた。
墜落した九州ロボを野田総理が火事場泥棒のごとく接収してから間が無かったためドームの警備状況が比較的
手薄だった事も幸いだった。
そんな数々の幸運に助けられ、二人は本拠地内部へと潜り込む事に成功したのである。


「それにしても、さっきデータベースを軽く調べて見つけたこの動画……世界中の大陸が沈没した瞬間の映像が
収められとったけど、この『TC計測値』言うんは一体何なんや? 何か重大な情報に繋がりそうな気がするんやけど……」
手元の機械を操作して呼び出した動画には、彼女の言うようにバトルロワイアル開始前の世界の状況が映し出されていた。
世界中の日本以外の大陸が沈没するというショッキングな映像が流れるその横には、何やら数値の計測記録が並行して
映し出されていたのである。
少なくともTCなどという値ははやての記憶にはなかった。

「はやて殿、真面目に考えておる所申し訳ないんじゃが」
「何や、マミゾウさん」
「いい加減その着ぐるみは脱いだらどうじゃ。わしの能力があるとはいえ目立って仕方ないじゃろ」
そこにいるのは真顔の八神はやて。
ただし、何故かタヌキの着ぐるみを装着した状態だったが。
はやてが着ているのは某赤い配管工ご用達の変身アイテム『タヌキスーツ』だったのである。
「いやぁ、私もそうは思っとるんやけど、どうしても脱ぐ気になれなくてなぁ。何というか『馴染む!実に馴染むでぇぇぇぇぇ!!』
っていう感じなんよ。まったくもって不思議や……」
「いやまあ、はやて殿がそこまで満足ならわしも強制はせんが……」
半ば呆れながら、マミゾウはご満悦なはやてのコスプレを黙認する事とした。


「それはさておき、この動画の謎を調べるのもそうじゃが問題はいかにしてこの殺し合いを打破するかじゃな」
先の動画を保存したUSBメモリを抜きつつ、マミゾウは話題を本来の目的へと戻す。
はやての操作により画面には主催者陣営の面々の情報が映し出されていた。
「主催者たる野田総理はともかく、奴の背後にいる連中はいずれも劣らぬ強者揃い。特に風見幽香はわしも直接の
面識は薄いが幻想郷においても最大の実力者の一人である大妖怪じゃ。少なくとも連中に正面から殴りこんだ所で万に
一つも、いや億に一つもわしらに勝ち目はあるまい」
彼女が弾幕ごっこに応じてくれればいいが、この殺し合いにおいてとてもそれは期待できない。
強者ひしめく主催、首輪という枷、さらに無関係とは思えぬ大陸沈没の謎の解明。
難問は山積みである。
「ともかく今は圧倒的に私達は戦力が足りん。主催が私達に気付くのも時間の問題や。ここでの情報収集が終わったら
一刻も早く日本に戻って体勢を立て直さんと……」
「ああ、それなんじゃがのはやて殿」
はやてが今後の対応に悩んでいると、マミゾウが何やら小声で口を挟んだ。
「(さっきついでに調べてみたんじゃが……この九州ロボ、カプコン製なんで1,2日で墜落するそうじゃ)」
「(何やて!?)」
「(九州を改造した輩の手記がファイルの隅に書いておった。間違いない)」
「(……主催は気付いとるんやろか?)」
「(わからん。じゃが要塞建造に躍起になっている今は確実に気付いておるまい)」

50スニーキング・ラクーンドッグス:2013/10/03(木) 01:14:43 ID:nl455Mn.0
つまり放っておけば勝手に主催の拠点は壊滅する確率が高いという事になる。
だが新たな問題も浮上した。
「あかん。主催の拠点が潰れるのは喜ばしいんやけど、このままやと関係ない九州の住民まで巻き添えや」
「様々な意味でわしらがここに長居する訳にはいかなくなったという訳か、これは事を急がねば」
「せめて何か役に立つアイテムでも調達できればええんやけど……」
はやて達に支給されたアイテムは役に立たないという訳ではない物だったが、この殺し合いを止めるには力不足な
物ばかりだった。
はやてには自身のデバイスと夜天の書、先のタヌキスーツの3つ。
マミゾウには何やら神々しい雰囲気の銀色のスティック状のアイテムと怪獣のソフビ人形が3つ。
これではとても主催陣営には対抗できそうにない。


その時である。
ピコーン!ピコーン!ピコーン!
マミゾウのスティック型アイテムが急に音を立てて鳴り出した。
「何や!?」
「何かに反応しておるというのか……?」
二人はモニタールームを後にし、マミゾウの手により再び姿を変えて九州ロボ内部を探索し始めた。
途中何度か警備兵に出会ったが、何とか誤魔化す事に成功し、二人は先を急ぐ。



そしてたどり着いたのは地下の格納庫の一角。
「どうやら機動兵器の格納庫のようじゃの」
「ハンガーがガラガラな所を見るに、まだ戦力はあまり整ってないみたいやな」
空きはまだかなり多いものの、内部には何機か機体が配備され始めていた。
「あれは確か……『ばるきりー』とかいう機体じゃったかのう?」
「マミゾウさん、ちゃうで。あれはまさか……『ゴースト』か!?」
かつてマクロスシティを恐怖に陥れた最凶の無人自立飛行兵器。
その機動性は精神コマンド・必中をかけたパイロットでなければ当てることさえ至難の業と言われる怪物レベルの機体である。
「あっちにあるのは……コンバトラーVにダイモスにライディーン!? どういう事や?」
驚くはやての目にした先にあるのは、確かにかつて地球を守ったスーパーロボットによく似た機体だった。
だがはやては知らなかったが、これはそのロボット達のデータを基に作られた量産機なのである。
コンバトラーやボルテスといった超電磁ロボの能力統合機『マグネスファイブ』。
闘将ダイモスの量産機『マルス』。
ムーの巨神、勇者ライディーンのコピー機体『ザマンダー』。
その戦闘力は皆、スペック上はオリジナルに勝るとも劣らない機体である。

「こんな危険なデカブツは早めに壊しておきたい所じゃが……どうやら近いぞ?」
スティックからの反応はますます強くなっていく。
どうやらマグネスファイブの一機の足元から反応があるらしい。
「一体あそこに何があるんや……」
そうはやてがつぶやいた時である。


『ムッ、そこに誰かいるのか? 君達はあの殺し合いに乗っているのか?』
何者かの声が反応の場所から聞こえてきた。
「私達は今行われている殺し合いを止めようとしている者です。姿を見せてもらえませんか?」
『……うむ、どうやら君達からは悪意は感じない。君達を信じよう』
その声と共に二人の前に現れたのは――――――


「「……人形?」」
どこかで見た事がある姿をした小さなソフビ人形だった。

51スニーキング・ラクーンドッグス:2013/10/03(木) 01:15:20 ID:nl455Mn.0


【一日目・12時30分/九州ロボ内部・機動兵器格納庫】

【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】
【状態】健康、困惑、タヌキはやて
【装備】シュベルトクロイツ@魔法少女リリカルなのは、タヌキスーツ@スーパーマリオシリーズ
【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:……人形が喋った?
2:九州ロボから離脱し、殺し合いを打破するため仲間を集める
3:大陸沈没の謎を探る
4:それにしてもこのスーツ、実に馴染むで!
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。

【二ッ岩マミゾウ@東方project】
【状態】健康、困惑
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、スパークドールズ(ザラブ星人、ババルウ星人、ダークガルベロス)
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:……何じゃこの人形は?
2:九州ロボから離脱し、殺し合いを打破するため仲間を集める
3:大陸沈没の謎を探る
4:謎のアイテム(ギンガスパーク)の使い道が知りたい
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。

【ウルトラマンタロウ(SD)@ウルトラマンギンガ】
【状態】健康、スパークドールズ状態
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:目の前の二人と話す
2:殺し合いを止めるため仲間を集める
3:あれは……ギンガスパーク!?
4:早く大きくなりた〜い


※現在、九州ロボ内部格納庫に判明しているだけで以下の機体が多数配備されています。
【ゴーストX−9@マクロスプラス】
【マグネスファイブ@ゴッドバード】
【マルス@ゴッドバード】
【ザマンダー@ゴッドバード】
この他にも別の機体が配備されているかは次の書き手さんにお任せします。

52混沌な名無しさん:2013/10/03(木) 02:33:54 ID:FZQLLTyEO
「ガキ一人殺すくらい待ちくたびれてたが、やっと出番が来たぜ」

そういったのは、特務機関の一員のアリー・アル・サーシェスだ。
彼は、戦力を温存するために今まで待機させられていたのだが、シックスと黒の死により、遂に命令が下った。

「ジョーカーか……悪くねえじゃねえか」

【一日目・12時45分/福井県福井市の大戸屋】

【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】健康、上機嫌
【装備】熱線銃
【道具】支給品一式、ホイポイカプセルにはいったアルケーガンダム@機動戦士ガンダム00+ドラゴンボール
【思考】
基本:命令通り、ジョーカーとして行動する。
1:カオスロワという戦争を楽しむ。

53混沌な名無しさん:2013/10/03(木) 02:37:53 ID:FZQLLTyEO
ごめんなさい。
【円谷光彦@名探偵コナン 死亡確認】
死因:サーシェスに射殺される
を追加で。

54戦いの前触れ:2013/10/04(金) 00:48:13 ID:t7mXeKTo0
 流石に疲れたのか、ハザマは漕ぐのを止めて休んでいた。
まあ、ずっと船を漕ぎつづけてたのだから仕方ない。

「疲れも取れたし、また漕ぎ始めましょうか」

 そう言って、休憩を終えて舟を漕ごうとするハザマ。
しかし、その前に主催側専用のスマートフォンが鳴ったので、ハザマと大尉は電話に出た。

『コーホー、ハザマと大尉だな。お前達に命令がある。』

 声の主は主催幹部の一人、ダース・ベイダーだ。

「命令、といいますと?」
「…………」
『有力な対主催組織の殲滅だ。ハザマには拳王軍を、大尉には光熱斗達をやってもらいたい』

 しかし、ハザマと大尉が居るのは海の上である。
このままでは、最悪の場合、作戦目標に会う前にカオスロワが終わりかねない。
だが、そんな心配は無用だった。

「あのー、こちらは今海の上にいまして……」
『移動手段としてデウスに転送ゲートを作らせる。船の前側に出来たゲートにはハザマが、後側のゲートには大尉が入ってくれ』
「了解です」
「…………」

 通信が切れると同時に出現する二つの転送ゲート。
ちなみに、このゲートはデウスのいた世界において地球への侵攻用に使うものだったりする。
勿論、そんな事は知らない二人だが、陸地に戻れる上に任務まで与えられたとあってはゲートを潜らない理由は無い。
そういう訳で、指定されたゲートを潜る二人であった。

【一日目・12時50分/日本・富山湾近く】

【ハザマ@BLAZBLUE】
【状態】健康
【装備】ウロボロス@BLAZBLUE ナイフ
【道具】支給品一式
【思考】基本:命令に従う
1:やっと陸地に戻れますね
※拳王軍の近くに転送されました。

【大尉@HELLSING】
【状態】健康
【装備】モーゼルM712@HELLSING
【道具】支給品一式
【思考】基本:命令に従う
※光熱斗達の近くに転送されました。

【同時刻/九州ロボ(日本海を飛行中)・福岡県】

【ダース・ベイダー@STAR WARS】
【状態】健康
【装備】ライトセーバー@STAR WARS
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す

55電車は急に止まれない:2013/10/04(金) 02:24:50 ID:40dOeJjc0

「せ〜ん〜ろ〜は続くよ、ど〜こ〜までも〜♪」

 上機嫌で歌いながら道なき道を突き進む。
 歌っているのはもちろん我らが拳王・ラオウである。
 非常に低音かつ伸びのあるいい声である。
 伴奏は元軽音部部員のムギさんと殿馬だ。
 彼女たちは走りながらキーボードとグランドピアノを弾いている。
 非常に器用である。

「それにしても、東京はまだなのか?」
「さっき東京は通りすぎたのだよ」
「ですなぁ」
「そんなことより……蜂蜜を……」
「イチローさんがなんだか、ピンチのような気がする」
「時には遠回りすることこそが最短の道になることもあるのよ」

 結構、呑気に話す彼らだが、その勢いはとんでもなく速い。
 電車ごっこと言えど、本気でやれば本物の電車並みのスピードは出せるのだ。
 砂塵を巻き上げ、どんどん加速していく。
 電車ごっことは本来こういう危険な行為なのだ。
 現在の速度は約160km/hくらい出ているであろう。

「ここでドリフトだ!!」
「……曲がれ」
「できねぇよ!!」

 ほとんどスピードを落とすことなく曲がり角を曲がる。
 所謂、ドリフト走行、電車でDである。

 彼らは十人で本気の電車ごっこしている。
 殺し合いなのに本気にならないで一体どうするの?
 だから、こそ全力で野球の試合をしていた。
 本気で戦ってこそ得るものがあるのだから。

 そんな最中、彼らの前にいきなり転送ゲートが現れ、中からハザマが飛び出してきた。

 さて、トップスピードで走っている電車は急停止が出来るであろうか?
 否、急停止など出来るはずはない。

「………………えっ?」

 つまり……

  /      |[拳王]|     \
  |        ┏━━┓        | /
  |┯━━┓┣━━┫┏━━┯|  プアァァァァァァァァン!
  |│    ┃┃    ┃┃(´酈`) | \
  |┷━━┛┣━━┫┗━━┷|
  |───.\ 超快速 /.───|
  |  (○)⑪\__/⑪(○)  |
  |        ┃    ┃        |
  |__●_┃__┃_●__|
   |       ┃    ┃       |
   |____ .二二二. ____|
   │    │[=.=]|     |
   └── ヽ(´Д`;)ノ うわああああああ〜ッ!! ←ハザマ
      / (___)  
     /  |   | \
    /   ◎ ̄ ̄◎   \
   /             \
※イメージ図です。実際に起こったこととは異なります。

56混沌な名無しさん:2013/10/04(金) 02:25:35 ID:40dOeJjc0

 そんでもって……ハザマは綺麗に電車に撥ねられた。
 そら、生身で電車の前に飛び出したらこうなるわな。
 その衝撃でハザマはものすごい勢いで吹っ飛ばされた。
 勢いが凄すぎて地球を二周ほどして、飛行中の九州ロボの鹿児島あたりまで吹っ飛ばされた。
 ハザマはその九州ロボとの衝撃で全身の骨が砕け、日本海に沈んだ。
 
「拳王さん、今、前になんかいましたが?」
「この拳王を阻むものなどいなかったわ!!」
「そんなことより、イチローさんを……」
「ハチミツを……」
「イチロー選手に蜂蜜を塗りだくるなんていやらしいわね」
「ですなぁ」

 進撃の拳王軍の勢いは止まらなかった。
 今日の教訓、『電車は急に止まれない』。

【一日目・13時00分/日本・茨城県】
【MEIKO@VOCALOID】
【状態】健康
【装備】アルティメットアーマー@ロックマンXシリーズ
【道具】支給品一式、ノートパソコン@現実
【思考】
基本:殺し合いに乗った者達を殺す
 1:ミクとKAITOを殺す
 2:ラオウ達に協力してもらう
※今までとは別人です。
※『黄金の回転』を習得しました

【琴吹紬@けいおん!】
【状態】精神的にぶっ飛んでる
【装備】核ミサイル、キーボード、現金1兆円ほどが入った特注ジュラルミンケース
【道具】支給品一式、たくあん@現実、その他不明
【思考】
基本:生き残ることを最優先
0:また、打順を考え直さないといけませんね、それにメンバーもあと少し欲しいですね
1:拳王とやらの配下になる
※今までとは別人に決まってんだろ!!いい加減にしろ!!

【ラオウ@北斗の拳】
【状態】健康
【装備】炭酸水
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:野田総理を倒す
0:東京に向かって、千石うぐいすとかいう奴を拳王軍に引き入れるぞ!!
1:そして、拳王が新たな時代を作る
2:死兆星から使者の小娘を配下にしたぞ!
3:トキ似の男を配下にしたぞ!
4:強そうな鎧の女を配下にしたぞ!
5:謎の黒猫たちを配下にしたぞ!
6:ミクとKAITOを倒すぞ!

【平等院鳳凰@新テニスの王子様】
【状態】健康
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、諭吉一枚
【道具】支給品一式、少年ジャンプとヤンジャン、その他不明
【思考】基本:主催者達を滅ぼす
1;マーダーも滅ぼす
2:ラオウたちと行動する
3:テニスがしたいが、野球をする

【プニキ@くまのプ○さんのホームランダービー】
【状態】健康、全ステータスMAX
【装備】木の棒
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ムギさんからハチミツを貰うために野田を野球で潰す
1;ホームランを打つ

57混沌な名無しさん:2013/10/04(金) 02:25:57 ID:40dOeJjc0

【川崎宗則@現実?】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式
【思考】基本:イチローを倒してでも、マリナーズに連れ戻す
1:戦力を集める
2:イチローがいるであろう、東京に向かいたい

【クロえもん@ドラベース ドラえもん超野球外伝】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式 電車ごっこロープ
【思考】基本:野田総理に野球で挑んで勝つ!
0:矢部君の意志を継ぎ、殺し合いを打破する
1:最低でも四国アイランドリーグが出来るくらいの仲間を集める
2:イチロー選手を仲間に引き入れたい

【殿馬一人@ドカベンシリーズ】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式、グランドピアノ@現実
【思考】基本:生き残る
1:イチローと合流したい

【デューク渡邊@新テニスの王子様】
【状態】健康
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、キャッチャー用具一式
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:お頭(平等院)たちについていく
1;デュークホームランを打つ

【緑間真太郎@黒子のバスケ】
【状態】冷静
【装備】ハンマーブロスの無限ハンマー@マリオシリーズ
【道具】支給品一式、ホワイトボードとサインペン
【思考】
0:赤司に勝つ
1:野球をするのだよ

【一日目・13時00分/日本海】
【ハザマ@BLAZBLUE】
【状態】気絶、全身複雑骨折
【装備】ウロボロス@BLAZBLUE ナイフ
【道具】支給品一式
【思考】基本:命令に従う
1:結局、また海なのか……

58混沌な名無しさん:2013/10/04(金) 12:20:44 ID:WVf85ZwoO
 ウロボロスの重量が原因でハザマは海に沈んでいった。
そして、全身複雑骨折な身体では水圧に耐えれなかった。
こうしてハザマは死に、主催には誰が悪い訳でもない不幸な事故として片付けられた。

【一日目・13時05分/日本海】

【ハザマ@BLAZBLUE 死亡確認】
死因:水圧

59受け継がれる「シ」:2013/10/04(金) 14:07:33 ID:5541QGdM0
シンフォギアの装者である風鳴翼が東京に到着した頃には、現場は混沌としていた。
僅か数時間の間に殺し合いの進行によって首都のいたるところに死体が転がっている。
東京特有の賑わいと喧騒は、あちこちから響く銃声と爆音や悲鳴に取って代わられていた。
ダメ押しに都庁には怪物たちが住み着き、時折建物を降りてきて人々を襲い喰らう始末。
彼女が本来戦っていた怪物・ノイズによる被害と同じかそれ以上の被害が街に出ていた。

大災害の影響で所属していた組織とは音信不通になり、頼りになる後輩たちとも散り散りになってしまった翼。
例え、その最中でも彼女のやるべきことは一つ、人々のために戦うことである。
方針としては戦えない一般人をひとりでも多く、巨大な伏魔殿と化した東京から避難させることだ。
途中で殺し合いに乗った者に遭遇すれば力づくでも鎮圧し、怪物は斬る――やることはノイズと戦っていた時期と何ら変わらなかった。
一人で東京全域への民間人救助は流石に骨が折れるが、運良く現場で協力者たちを得た。
大神官の幼女フォズと、精霊術の使い手の青年アゼルである。

「罪なき人たちを見捨てるわけにはいきませんもの!」
「人助けなら協力させてもらうぜ!(これこそまさに主人公っぽい行動だよなww←本音)」

二人の協力によって、より多くの民間人が東京から避難できただろう。
救出活動は今でも続いており、現在は街中をうろついていたラッコのぼのぼのを回収し、東京の外へ逃がすつもりだ。

「ツバサおねえさんたち、いきがあがってるよ? だいじょうぶ?」

三人に他県へ誘導されてるぼのぼのは、能天気ではあるが観察力に関しては一級品であった。
彼のつぶらな瞳は、終わりの見えない救助活動で三人の疲労が蓄積されているのを見抜いていた。

「……流石に疲れが溜まってきましたね」
「なあ、翼、そろそろ休憩しないか?」
「何を悠長な……と言いたいところだがこれ以上は少しでも休まないと身が持たないか。
この子を東京から逃がしたらどこかで休憩に入ろう」
「わかりました」
「主人公たるもの無茶は禁物だしな」

翼としては多少の無茶を承知で人命救助に打ち込みたかったが、これ以上の疲労蓄積は救助活動そのものに支障がでる危険性があったため休む

ことを選択したのだ。
シンフォギアをもってしても短時間で多大な負担を強いられる、それだけ東京は過酷な激戦区と化しているのだ。
屈強な戦士でも生半可な覚悟では死ぬか心が折れるほどの場所、東京。
しかし、翼は高い戦闘技術で死を回避し、それ以上に心を折らない理由を持っていた。

(立花も雪音も司令たちもどこかで人々のために戦っているはずだ。 装者である私がくじけるわけにはいかないしな)

行方知れずの仲間たちもどこかで生存して戦っていることを信じているからこそ、彼女は彼女の戦いをやめないのだ。
多少の休憩を取ったら、また身を削ってシンフォギアの剣を罪なき人々のために振るっていくのだろう。


青いシンフォギアを纏っている故に耐久力は集団で最も高い翼は、仲間たちより先行して安全なルートを見極めて一行を誘導していく。
その最中に『何か』がバサリと彼女に襲いかかった。

「うわぁッ! ゴホッゴホッ!」
「翼さん!?」
「おい、どうしたんだ翼!」
「……いや、塵を被っただけだ。 ゴホッ!」

翼はどこかから飛来してきた大量の塵らしきものを頭から被っっていた。
怪物の襲撃やマーダーの放った凶弾なら予測できたものの、風によって巻き上げられた塵は予測だにしてなかった。
彼女は咳き込み、髪にまとわりついた塵を払い落としていく。
その様子に仲間たちは警戒をとき、胸を撫で下ろす。

「なんだよ、ビックリさせんなよ」
「魔物かと思いました……」
「驚かせてすまない……クッ、少し目に入ったようだ……」









「うわあああああぁあああぁあああぁあああぁあああぁあああッ!!!」

60受け継がれる「シ」:2013/10/04(金) 14:08:07 ID:5541QGdM0


突如、翼は頭を抱えて狂ったように叫びだしたッ!

「埃が目に入ったぐらいで大げさな……」
「待ってください! 様子がおかしいです!」
「なに!?」

仲間たちも翼の異変に気づきだす。
目から血の涙を流し、瞳孔は散大している。
表情に凛々しい少女だった翼の面影はなく、その顔は苦しみから酷く歪んでいた。
明らかな異常事態に、仲間たちは急いで駆け寄る。

「しっかりしろ! 大丈夫か!?」
「あ、頭が割れる……脳がまるで…食われ……がああああああッ!!」
「まさかさっきの塵に毒の類が!? とにかく回復呪文をかけなければ!」

悶え苦しむ翼をアゼルは胸元で抑え、フォズは大慌てで回復呪文(ベホイミしか使えないが)をかけようとする。
だが、手遅れだった――風鳴翼は直に死ぬのだ。

 @

――そう、あなたもアイドルですのね。 波長が合いそうな人に会えて良かった。

(誰だッ!?)

翼の脳裏に長い銀髪を持った少女が現れた。

――私は四条貴音。 私自身はもう死んでしまったけど、どうしても食に対する未練があって……
――あなたにはそれを引き継いで欲しいのです。

己の食欲を満たすために数多の人を喰らってきたヴィジョンと人肉らぁめんの風味が翼の瞳と舌に広がった。

(やめろ! 私はこんなおぞましいことは絶対にやらんぞッ!!)

――もう遅いですわ。 勝手ながら脳の大半を私の細胞が侵『食』させていただきました。 今更取り除くことはできません。
――ただ、欲望のままに全てを食すのです。

(いやだ! ノイズのように人を襲う化物になんかなりたくない!!)

――御免なさい。 でも私にもどうしても譲れないものがあるのです……例え死んでもね。

(ああ、私が私でなくなっていく……立花……雪音……奏……)

消えゆく意識の中で深い絆を持った仲間たちのことを思い浮かべながら翼は死んだ……

――せめてもの選別として私が生前まで持っていた能力の全てを差し上げます。

――さぁ、行くのです。 次に目を開けたらあなたは新しい『四条』なのですから。

 @

「……」

ピタリと、翼の叫び声が止んだ。

「……収まったのか?」
「……ああ、なんとかな」
「回復呪文が効いてきたのでしょうか? なんにせよ翼さんが無事で良かったです」

翼の返事に胸元を貸していたアゼルと隣にいたフォズは安堵する。
短い時間しか行動を共にしていないとはいえ大切な仲間である。
その仲間が死ぬのではないかと思い、二人は焦ったが、杞憂で終わってくれたようだ。

「……そういえば昼食がまだだったな」
「は?」

唐突にランチの話をし始めた胸元に顔を埋める翼にアゼルは首を傾げるが、特に深い疑問を持つでもなく応じた。

「ああ、そうだな。 おまえには治療も必要かもしれないし、さっきの予定を変更して今からでも休憩を――
                     ガリッ
――え?」

急にアゼルは腹部に何かが刺さるような感覚を覚える。
何かと思い、視線を下ろすと翼の長く青い髪があった。
その数秒後……口元を真っ赤に染めた翼と、自分の腹から伸びるピンク色の紐を彼女が加えているのも見えた。

――翼がアゼルの腹を食い破り、その奥にある彼の腸を口で引きずり出したのだッ!
それを理解したアゼルとフォズは悲鳴を上げ、安堵の空気は一瞬で凍りついた。

「あああああああああッ!?」
「きゃあああああああッ!!」

61受け継がれる「シ」:2013/10/04(金) 14:11:25 ID:5541QGdM0

翼は二人の悲鳴に何の反応も示さず、ブチリッとそのままアゼルの腸を歯で引っ張ってちぎってしまった。

「ぐッ……がはッ」

裂かれた腹から漏れる大量の血液と臓器を破壊されたショックで、アゼルは倒れた。
一方で翼は彼の腸を麺料理をすするように口の中へ吸い込み、咀嚼した。
急に猟奇殺人に走った仲間にフォズは戦慄に駆られて後ずさり、震えた声で問い詰める。

「つ、翼さん! どうしてこんなことを……ハッ!?」

そこでフォズは気づいた。
彼女の青い髪の中に見覚えのない銀と赤のメッシュが入り、口には吸血鬼の如き牙。
明らかになんらかの異常を彼女は孕んでいた――思い当たる原因はあの『塵』ぐらいしかありえない。
そして小声で何かを口ずさんでいることに。

「……いくつもの虹が重なり合うと風を受けて一人の意味を知った♪」

フォズは知る由もないが、それは怪物と化し先刻死亡したアイドル『四条貴音』の持ち歌なのだ。
その詩を歌いながら翼はフォズに刀を向ける。
フォズは仲間の豹変と生きながら臓器を抜き取られるショッキングなアゼルの最後を見たことによる恐慌状態から抜け出せず、切り替え追いつ

かない。
このままではかつての仲間に斬り殺されて、喰われる末路しかないだろう。

「正気に戻ってください! 翼さん!!」
「砕け散った空に風花が舞う……♪」

混乱などの対する回復呪文を覚えていないフォズは翼に必死に問いかけるも、修羅と化した彼女は応じてくれない。
ただ、目の前の獲物を喰らうため、ジリジリと近寄ってくるだけである。

しかし、ここで動けぬ幼女の代わりに主人公が動く。
風前の灯火であるアゼルが最後の力を振り絞って液体の入ったビンを翼に投げつけたッ!

「グッ……?!」

ビンは翼の顔面に直撃し、ガシャリと割れた。
だが、硝子の塊が当たった程度ではシンフォギアに守られている彼女に大したダメージは与えられまい。
真打はビンの中身にある液体であった。

「ぐ、うわああああああああああああッ!?」

液体を浴びた翼が悲鳴を上げ苦しみ、彼女の顔面が煙を上げて焼け爛れ始めた。
こうかは ばつぐんだ!

「これは……せいすい!」
(ほとんど直感だったが…試しに聖水をぶっかけたら大当たりだったな……)

アゼルの支給品は魔物を追い払うせいすい(聖水)であった。
バンパイアのようになっていた翼をアゼルはバンパイアと似た存在になったのではないかと思い、聖水を彼女にぶつけて見ることにした。
結果はドンピシャ、闇の属性を持った彼女に大打撃を与えたのだ。

「フォズ…後は頼…む……」

なけなしの気力体力が限界を迎え、仲間に後を託してアゼルは逝く。
主人公として生きられぬのならば、主人公としての意地を見せつけて死んだのである。

「アゼルさん! ……ううッ」

目の前で仲間を失った悲しみにフォズは涙する。
風の噂によると大災害以来、ザオラルなどの蘇生呪文の効きが悪いらしく、彼はもう生き返れないかもしれない。
しかし、感傷で立ち止まっている暇もなく、すぐにでも翼を『救わねば』ならない。

「あがッ…ぐふッ!」
「翼さん……せめて苦しまぬように一撃でッ!」

聖水で悶え苦しむ翼に向けて、フォズは賢者の杖を振りかぶる。
フォズの覚えている呪文の中に翼を救う術はない。
暴走状態の彼女を救うには、かいしんのいちげき を与える死の救済しか道はなかったのだ。
ここで逃げ出しても元気を取り戻した彼女が、また別の誰かを襲うのだろう……大神官としてそれは許せない。
弱っている今がまたとないチャンスなのだ。

「お許し下さい! 翼さんッ!!」

仲間のために仲間を打たねばならぬ運命を呪いつつ、フォズは杖を振り落とそうとし――



ガオンッ バスッ



――後方からの銃声、肉が弾け飛ぶ音と共にフォズの猫耳のような帽子が宙を舞った。
銃弾を受けたフォズの頭は、皮膚・頭蓋骨の一部を吹き飛ばされ、それによって生まれた穴からピンク色の脳が顕になった。

「え゛……な、にが……」
「ふわふわと たよりなげに きえた♪」

62受け継がれる「シ」:2013/10/04(金) 14:12:48 ID:5541QGdM0

一瞬何が起きたかわからない瀕死のフォズは後ろを振り返る。
そこには銃口から煙を吹くウィンチェスターM1912を構えた『ぼのぼの』がいた。
その体毛の一部が水色から銀と赤に変わっており、鋭い牙が生え、歌まで口ずさんでいる。
フォズたちの注意が翼に向いている間に、ぼのぼのも塵を被り、翼と同じ怪物と化していたのだッ!
怪物ぼのぼのは間髪入れず、脳漿したたる彼女の頭部に齧り付き、口で豆腐のように柔らかい脳みそを吸い取った!
悪意の全くないつぶらな瞳でそれをやっているので、近くに第三者がいたらなお恐ろしく感じただろう。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」

脳みそを吸いつくされ、フォズは死に地に倒伏す。
ぼのぼのは脳みそをクチャクチャと咀嚼しながら聖水で苦しむ翼に駆け寄り、口移しで脳汁を翼に分け与えた。
するとどうだろうか? ケロイドが出てくるほど焼け爛れていた翼の顔面は元の凛々しい顔立ちに戻っていた。
そして窮地を救ってくれたぼのぼのに翼は問いかける。

「おまえはいったい……?」
「ぼくもツバサおねえさんとおんなじものになっちゃったみたい。
ゆめのなかで『しじょうたかね』ってひとにあったよ」
「そうか、言うなれば私たちは同族というわけか……」

どういうわけか同族は喰わないようになっているらしい。
ペットのヤギ二匹を貴音はなぜか食べなかったことに起因するのか。
そこで、ぐうううぅぅぅ、と一人と一匹の腹の虫がなった。
生まれ変わった身体が肉とらぁめんを欲しているがわかった。
両者の視線が自然と周囲に転がっている二つの死体に向く。

「この身体……トンでもない悪食になったな」
「はやくたべようよ。
たかねおねえさんも、いきることはたべること。
たべなきゃしんじゃうってこと。
たべるためには『ころしあい』をするひつようがあるっていってたよ?」
「ああ、そうだな。
アゼル、フォズすまない……いただきます」

死体の前で謝罪と食への敬意の意味を兼ねた手合わせをし、死体にかぶりついた。
人として最悪と言える仲間への裏切りと食人行為をしていることに翼は大粒の涙をする。
彼女は人食いの怪物になっても辛うじて人としてのモラルは残っていたのだ。
だが、どんなに悲しくても食べることを止められない。
精神力や意識の問題ではなく、本能として体が勝手に動くのだ。
もはや正義の味方で現代の防人である風鳴翼は死んだのである。

 @

四条貴音は確かに死んだ。
闇の属性を持つばんぱいあになったことが仇になり、魔を滅する技に長けた神の使徒であるアンデルセンによって討たれ、灰と化した。
しかし、彼女の細胞の極々一部は灰の中に混じって生きていた。
それはただの細胞ではなく、テラカオス化に最も近い恐るべき細胞だ。
灰はやがて風に煽られて飛散し、その灰は後に風鳴翼とぼのぼのが被ることになる。
灰に混じった細胞が体内に侵入し、一人と一匹の脳髄を侵し、体質まで作り替えてしまった。
細胞は貴音が生前まで持っていた能力と、本能という形で何もかもを食したい欲望まで引き継がせたのだった!

四条貴音は確かに死んだ。
しかし、彼女の未練と『詩』は細胞という形で受け継がれ、新たなる怪物を二体も生み出した。
ちなみに両者は殺し合いによるテラカオス化を期待できない陰性側だったが、四条の細胞の影響で陽性側に塗変わった。
主催本部でこの様子をモニターで見ていたジャック・Oは、この細胞による現象を『四条化』と呼ぶことにした。

63受け継がれる「シ」:2013/10/04(金) 14:13:32 ID:5541QGdM0



「「ごちそうさまでした」」

怪物たちは手を合わせて、自分たちの血肉となった者たちに敬意を表した。
アゼルとフォズの死体は骨も残さず食い尽くされ、仮に蘇生呪文が使えても復活は不可能になった。
そして、二人分の人肉を丸々食べてもなお、怪物たちの空腹は満たされなかった。
次に翼はどこかで拾ったビンの中の水を飲む。

「ツバサおねえさん、それなあに?」
「ん、これか? これはアゼルの持っていた聖水だ」

支給品である聖水はアゼルのデイパックに複数個入っていた。
それはともかくとして、聖水と言えば先ほど翼を多いに苦しめたハズだが……?

「そんなののんでたらおなかがとけちゃうよ?」
「溶けない理由がある、とりあえず君も飲んでみてくれ」

翼は手元の聖水をぼのぼのに渡し、飲ませた。
ぼのぼのは意を決して飲んでみたが、腹はもちろん口や喉が焼け爛れたりなどはしなかった。

「あれ? ただのみずみたいにのめるよ?」
「君もフォズの肉は食べただろう? 彼女は大神官だ。
その彼女の肉を食べることで私たちは聖なるモノへの耐性を手に入れた。
もう吸血鬼の弱点である聖水もニンニクも十字架も通用しない」
「ああ、わかった。 ぼくたちはたべればなるほど強くなれるんだね?」

神の大いなる加護を受けているフォズ大神官の肉を取り込むことで、聖の耐性を手に入れる体質改善がされたのだ。
かつて貴音がハバネロを食べて炎の耐性を手に入れたのと同じことである。
これについて翼は考察する。

「四条貴音は何もかもを食したいと思っていながらも、そのマイペースな性格が失敗を生んだ。
手当たり次第になんでも食べようとした結果、肉体の変化による弱点の増加を忘れて相性の悪い敵に挑んだことだ。
肉体の変化で弱点が増えるかもしれないのは私たちにも充分言えることだが、その点は今回のように耐性がつくものを食べることで補えるだろ

う。
水を使ってくる獲物には水耐性がつく肉を、雷を使ってくる獲物には雷耐性がつく肉を……それを続けていく内にいずれは全てを食いつくせる

ハズだ」

ほとんど何も考えずに無軌道な食人を繰り返していた貴音と違い、元々戦士であった翼は戦略的に食べていく算段ができていた。
全ての耐性を手に入れれば弱点もなくなって自分たちを滅ぼせる敵はいなくなり、この世の全てを食いつくせるだろう。
ぼのぼのには翼の説明が難しかったのか首をかしげるが、すぐに自分なりの解釈で飲み込んだ。
おもむろにデイパックから一つのキノコを取り出すぼのぼの。

「つまり、その『たいせー』っていうのをてにいれたら、いつかはあぶない毒きのこもたべられるようになるんだね?」
「その通りだ。 ひょっとしたらその毒キノコは一口で私たちを死に至らしめる代物かもしれないが、耐性を手にすれば苦もなく食えるように

なる。
食べられる獲物を見つけても、その点は注意して行動しよう」

方針が決まり、翼はどこかへと歩みだした。
その背中についていくのは、ぼのぼの。

「どこへいくの?」
「都庁だ。 あそこは怪物の住処になっていり、私たちにとっては獲物の多いホットスポットになりえる。
あわよくば、耐性という耐性を得て、今より格段に強くなれるかもしれんな」
「そうなんだ。 じゃあ、らぁめんやおにくをいっぱいたべようね!」
「ああ、それが私たちの継いだ四条貴音の意思ならばな」

修羅は獲物の巣窟である都庁へと足を運んでいく。
そんな修羅の目にはホロリと一筋の涙が溢れていた。

(立花たちは今の私を見てどう思うだろうか……
落胆、軽蔑、恐怖……間違いなく良い感情は持ってくれないだろう。
だがもう遅い、もう戻れない、私は私自身を止められない。
このまま死ぬまでノイズと大差ない悪食の怪物なのだ。
だからせめて仲間たちには、躊躇なく私を滅ぼしにかかってほしい。
死でしか私を止める手段はないのだから)

まだ微かに残っている人間性からくる悲しみの想いを、翼は歌いながら解消しようとする。



――過去が明日に変わり吸い込まれる未来に心覆う闇は晴れることは無く

64受け継がれる「シ」:2013/10/04(金) 14:14:18 ID:5541QGdM0




【一日目・13時00分/日本・東京都のどこか】

【風鳴翼@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】空腹、炎耐性(強)、きゅんっバンパイア化、聖耐性(強)、四条化
【装備】シンフォギア・天羽々斬@戦姫絶唱シンフォギア
【道具】支給品一式
【思考】
基本:四条貴音の意思を継ぎ、空腹を満たす
1:食べられればなんでも良いが、特にらぁめんを食べたい
2:貴音の失敗を鑑みて、より多くの耐性が得られそうなものを優先して食す
3:ペットとしてぼのぼのは連れて行く
4:立花たちが今の私を見たらどう思うか……
※四条貴音の細胞に肉体を侵食されたため、四条化し貴音の能力と一部の記憶を受け継ぎました
※テラカオス化の進行度合いも受け継がれています

【ぼのぼの@ぼのぼの】
【状態】空腹、炎耐性(強)、きゅんっバンパイア化、聖耐性(強)、四条化
【装備】ウィンチェスターM1912
【道具】支給品一式、ヒョウヘンダケ@ぼのぼの×10
【思考】
1:おなかすいたなあ
2:「ころしあい」っていうのはたべることなんだね!
3:ツバサおねえさんについていく
4:みんなどこにいるのかなぁ
※四条貴音の細胞に肉体を侵食されたため、四条化し貴音の能力と一部の記憶を受け継ぎました
※テラカオス化の進行度合いも受け継がれています


【アゼル@ルーンファクトリーオーシャンズ 死亡確認】
【フォズ大神官@ドラクエ7 死亡確認】

65魔境グンマーの奥地にて:2013/10/04(金) 22:27:38 ID:dWYBru9g0
魔境グンマー、そこは危険地帯である
凶暴な動物、行ったらまず迷う大自然、そんなところである
第一今は殺し合いの最中である、だれだってここには余りよりつかないだろう
そんな魔境に話し声が聞こえる

「ふむ、地図によるとここらった辺か」
「だな」
「ですね」

その三人は地図を見ながら言った
上から順番に脳噛ネウロ、アーカード、 赤屍蔵人
なぜ、こんな三人がグンマーを冒険しているのかというと、本人たち曰く戦っているよりこっちのほうがおもしろそうだったとのこと

「しかし、いつになったら遺跡につくのやら」
「まあ、そう愚痴らないでくださいあの集落の住人たちは私たちよりもここには詳しいのですから」

そうこの三人は原住民の集落へ、行っていたのだそしてそこで地図をもらったのだ
余談ではあるがなぜかグンマーの原住民たちは首輪がついていなかったらしい
そして、三人の首輪も一時的に停止しているようだ
そんな彼らの目的地はグンマーのさらに奥にある遺跡なのだ

「まあ、とりあえず確実に進んでいるのは事実であろう、たぶん」
「最後に聞き捨てならない聞いたのだが」
「まあまあ、ここは抑えてくださいよアーカードさん」

そうして三人はグンマーを歩いてゆく
なお猛獣たちはこの三人に何頭か倒されている

【一日目・13時00時/日本・グンマー】

【脳噛ネウロ@魔人探偵脳噛ネウロ 】
【状態】健康
【装備】魔界777ツ能力@魔人探偵脳噛ネウロ  グンマーの地図
【道具】支給品一式 缶詰×25 テント
【思考】基本:さあ探索だ
1:遺跡はどこだ?

【アーカード@HELLSING】
【状態】健康
【装備】対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」×2@HELLSING
【道具】支給品一式 缶詰×25 テント
【思考】基本:グンマーを探索する
1:ネウロについていくか
2:やれやれしっかりしてくれ

【赤屍蔵人@GetBackers-奪還屋-】
【状態】健康
【装備】メス
【道具】支給品一式 缶詰×25 テント
【思考】基本:グンマーを探索する
1:ネウロについていく

※彼らの首輪は一時停止しているようです

66ある戦いの結末:2013/10/05(土) 01:29:10 ID:TBc4Kmmw0
 キョウスケはゆかりから逃げ続ける事しか出来なかった。
エンシェントソードの前では、銃で牽制しつつ逃げるしか、キョウスケに手札は残されていなかったのだ。
しかも、ゆかりは不思議のダンジョンで鍛えられており、軍人のキョウスケでさえも逃げ切れなかった。

(駄目だ、今回ばかりは突破口が見つからん……)

 そんなキョウスケだが、一人の少女とすれ違いそうになった。
そして、その少女が雷に焼かれた。
キョウスケの目の前で。

(仲間の仇から逃げ続けるどころか、無関係な人間まで巻き添えに……俺は……)

 それは、怒りだった。
目の前で二人の人間を殺されたという怒り、そして、それを防げなかった自分への怒り。
それは、キョウスケの原動力となるのに時間はかからなかった。

「ただ、撃ち抜くのみ!」

 自信に気合を入れ反転し、捨て身の射撃を試みるキョウスケ。
それを見たゆかりはエンシェントソードを振るう。
雷に焼かれるキョウスケだが、ゆかりもまた銃弾に頭を貫かれていた。
そう、キョウスケは雷が来るよりも早く銃を撃っていたのだ。

【一日目・13時10分/東京都渋谷】

【キョウスケ・ナンブ@バンプレストオリジナル 死亡確認】
【四季映姫ヤマザナドゥ@東方Project 死亡確認】
死因:雷

【結月ゆかり@VOCALOID 死亡確認】
死因:射殺

67混沌より這いよる絶望――――それが、彼。:2013/10/05(土) 01:32:15 ID:UrtsExQk0
熊本か、なんかそこらへんにあると言われている隠れた県、熊岡県。
そこで、クマの虐殺や、クマの斬首。挙げ句の果てには少女の覚醒。
そんな不思議な県にある一人の男が来訪していた。

「うわあああぁ! くっ、熊の死体ですと!?」

それは、斬首されたフリッピーの死体。
それを発見したクマのようなブタのような……そんな大きい体格と、ネコのような上唇を持つ青年が絶叫しているところであった。

「どうやら軍服を着た緑色のクマのようですが……そんな漫画のような生き物を見たのは、前代未聞ですぞ!
 しかも、首を切られて……あわわわ、いくら殺し合いが起きているとはいえ、これは明らかに異常ですなぁ……」

彼は【超高校級の同人作家】山田一二三。
学園祭で1万部もの同人誌を完売させた偉業を持つ、同人界のカリスマ的存在である。
希望ヶ峰学園に入学。そしていつの間にやら白黒の謎のクマ。コロシアイ学園を命じられてから……そんな間もない頃。
彼は、いつの間にやら学園から抜け出していた。それは、モノクマの口から語られた。

「まさかあの時は、『大統領がコロシアイを宣言したからここから出ていいよ』なんて言われるとは夢にも……
 しかも、世界は人々が殺し合うまさにYouはShokな世界……
 これも……モノクマの仕業なんでしょうかねぇ?」

山田は思考を巡らせる。
さすがに高校生名探偵とはいかないが、彼もそれなりに知力はある。
しかし――矢張り真実は頭から出てきはしない。

「……とにかく、この死体は埋葬しておくことにしましょう。
 いくら奇妙な生き物だからといって、放っておくのも可哀想ですからな……」

そう言って山田がフリッピーの死体に手を触れる瞬間だった。



「待ってよ山田クン!」

「うおっ!? モノクマァ!?」


そこにいたのは――
白い左半身に黒い右半身。
右の片方の口が悪魔のようにせり上がり、左目は赤く光っている。そんなクマ――
そう。モノクマだった。

「あれ? もしかして埋めようとしてた?
 山田クンって結構優しいんだね! もっと狼狽えて逃走しそうなキャラだと思ったんだけどなぁ〜」

モノクマは相変わらず顔をニヤニヤさせながらいつもと変わらない様子で減らず口を叩く。

「それで……なんの用なんですか。
 もしかしてモノクマもこれに用事があるというのですか?
 はっ、もしかして……共食い?」
「んなわけないじゃーん!
 絶望の使徒・テラカオス誕生の材料にするだけだよ!
 ……はっ。言ってしまった……!」
「……見事に語るに落ちてますなぁ。
 で、テラカオスってなんなんですか!? まっ、まさか……悪の大魔王を降臨させるとか、そんな厨二的な?」
「ま、そんなもんかな。混沌の大魔王って言った方がしっくりくるんだけどさ!」

68混沌より這いよる絶望――――それが、彼。:2013/10/05(土) 01:32:51 ID:UrtsExQk0





モノクマは、自分が知っていることを大体話した。
そのために自分と同じ思想を持つ者たちと徒党を組んだこと。
そのために大統領である野田総理を傀儡として利用したことを。
そして、テラカオス誕生のために色々な材料を集めていることを。
……本来言ってはいけないはずの絶望的な真実を、彼は語るに落ちていた。

「なっ、なんですかそれ!?」
「まぁ、シックスクンとかはなんか殺されちゃったみたいですけどね!
 まあ絶望の芽を摘んでたんだから、いつか相応の絶望が来るとはよそうしてたけど……
 うぷぷぷ、絶望のための栄養になったんだから、それもまた絶望的にOKなんだけどね!
 ちなみに、ボクだけじゃないよ……日本中にボクの仲間はいっぱいいるからね! 以前までに出てるのは本当にごく一部なんだからね!
 ま、ボクもですけどね……ボクも本当にただの一部……そもそもボスとかそーゆーのいないんですけどねー!
 ぶひゃひゃひゃ、絶望的だねー! いるとすれば、コーホーとか言ってる黒づくめの仮面の人ですかね。計画立案者はその人みたいだし。
 まあボクも希望ヶ峰学園の学園長としてプロジェクトテラカオスに賛同したわけだけど、当然後悔はしてないよ。
 だって、コロシアイ学園生活よりも、もっと早く簡単に絶望を与えられる……だからボクもこの計画に乗ったんだし?」
「な……なんてことだ……
 いつの間にか世界がこんなことになっていたなんて……
 最早、二次元と三次元の区別が……これこそがまさにテラカオスですぞ!?」
「うぷぷ……だからこそ、このコロシアイで大虐殺を行っていた、このフリッピー。それも凶暴性のある人格を手に入れようとしたんですよ。
 テラカオス化の進行には、やっぱり混乱という名の絶望……それが必要不可欠だと思ったのです! だから、ボクが思いついたのが、ナノマシンを混入させた水に、更にボクたちが改良を加えて進化させようということですよ! いや、改悪かな?」
「えっ……それは……つまり……」
「おっと、お話はこれまで!
 ボクの話を聞いたからには無事では帰さないよ! 山田クンには開発実験の実験台になってもらうからね!」
「えっ、なんで……僕が……?
 ……ぁ、なんだか――ねむ――――」

――――山田の意識はそこで途切れた。



「……うぷぷぷ。麻酔銃を持ってて良かったよ。
 それじゃ、ボクはみんなと合流しようかな」

プロジェクトテラカオスは、新たな段階へと――登り始める。
いや、降り始める?

「そういや、テラカオスの理とかいうイレギュラーが気になるけど……まあいいや」






【一日目・13時02分/日本・熊岡県】

【モノクマ@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康
【装備】フリッピーの死体、腕時計型麻酔銃@名探偵コナン
【道具】支給品一式
【思考】
基本:テラカオスを生み出し、全人類を絶望させる
0:新たなテラカオス化の材料のため新たな実験をする
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものはオシオキする
2:本部へ帰還し、実験を遂行する

【山田一二三@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
基本:昏睡中
0:――――――――

69混沌より這いよる絶望――――それが、彼。:2013/10/05(土) 02:00:10 ID:UrtsExQk0
色々とつけ忘れたので修正します

【モノクマ@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康
【装備】フリッピーの死体、腕時計型麻酔銃@名探偵コナン
【道具】支給品一式
【思考】
基本:テラカオスを生み出し、全人類を絶望させる
0:新たなテラカオス化の材料のため新たな実験をする
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものはオシオキする
2:本部へ帰還し、実験を遂行する
3:テラカオス誕生後の彼ら(幹部)に対してはどうしようかな……
※主催側の一員です。科学技術班としてプロジェクトに参加しています
※テラカオスについては盗み聞きにより知っています

70混沌を覗いた時、混沌もまたこちらを覗いているのだ:2013/10/06(日) 01:18:57 ID:FCaMpeU60
 転送ゲートによって主催の本拠地にある自分の研究室に戻ったモノクマは、さっそく実験を開始していた。
他に誰も人が通らない区画に研究室を作った為、邪魔が入る心配は無い。

「うぷぷぷ、山田クンにはこの新型ナノマシンを投与してあげるからね」

 そう言って麻酔で眠っている山田に注射するモノクマ。
あとは、計器を見ながら山田が目覚めるのを待つだけになるはずだった。

「あれ、なんかシュミレーションよりも数値が上がって……まずい!?」

 モノクマが気付いた時にはもう遅かった。
山田の身体が急激なテラカオス化に耐えきれず、自壊して内包するエネルギーをブチ撒けようとしてたのだ。
実は、テラカオス化の進行による変化は、テラカオス化する際に耐えきれず身体が自壊するのを防ぐ為に起こるものだったのだ。
そして、モノクマの作った新型ナノマシンは、そのプロセスを簡略化する事でテラカオス化の進行を早めるというものだった。
勿論、それは、安全装置兼リミッターを外すも同然のことである。

「ひいいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!」

 自分の仕出かした重大な計算ミスに気付き、思わず悲鳴を上げるモノクマ。
山田が自壊した際に放出されるエネルギーは、自分の研究室を破壊しつくすには十分だったからだ。
必死に逃げ出すモノクマだが、それは失敗した。
パニックになるあまり、ドアの開閉に必要なカードキーを落としてしまったのだ。

「助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて」

 恐慌状態になり、ドアに何度も体当たりするモノクマ。
絶望を与える側だった彼は今、絶望する側になっていた。
そして、山田が自壊し、モノクマは研究室ごと破壊しつくされた。

【一日目・13時15分/九州ロボ・モノクマの研究室跡】

【山田一二三@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 死亡確認】
死因:自壊

【モノクマ@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 死亡及び再起不能確認】
死因:身体を完全破壊

71モノクマが再起不能と書いてあったので:2013/10/06(日) 21:45:17 ID:tJ3Hh5YYO
一方、モノクマの本体もまた、モノクマを通じて発狂し、自害していた。

【一日目・13時15分/九州ロボの何処か】

【モノクマの本体@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 死亡確認】
※原作のネタバレ防止の為、名前はこの表記です。

72ワラウカオス:2013/10/07(月) 01:41:37 ID:r7583BlI0
「んー、こりゃひでえ。どこもかしこもメチャクチャか。
 まさに『無残な状況』だぜぇ」

山田の自壊により無残にもバラバラと化したモノクマの技術室。
そこでモノクマと同じくプロジェクトテラカオス、科学技術班のバッジを着けた黄色のカエルかなんだか分からない宇宙人がいた。
彼はゾディアーツ化して火野ケンイチと共に行動している宇宙人、ケロロ軍曹の部下で、ケロロ小隊作戦通信参謀、クルル曹長である。
加入理由は『面白そうだから』らしい。
大爆発により発生した轟音を聞きつけここに来たのである……が。

「あー、ナノマシンの実験とかどうとか言ってたなァ。これを見る限り失敗したと見ていいな。
 クックックッ。いきなりプロセスをすっ飛ばそうとするからこんなことになんだよ。まっ、アイツラのやってることはわからないぜぇ。総理大臣まで利用して殺し合いさせちまうんだからよ」

クックックッ。
そんな笑い声をあげながらほくそえむ黄色いカエル。
そんなとき、彼はあるものを見つけた。
そう。爆発の際培養液から割れたフリッピーの死体である。
モノクマや研究室は全壊したはずなのに、爆発の原因となった彼自身の肉体はは硬い培養液の容器に守られてほぼ傷のない。いや首だけ斬り傷のある死体として残っているのはまさに皮肉であろう。

「あー、こりゃ前半参加者を大量虐殺してた暫定トップマーダーか。まさかブタに殺されるとは思わなかったけどな。
 …………クックックッ」

クルルはなにやら良からぬことを企んでいた。
いつにも増して黒い笑いを浮かべている。
そして、彼はあることをするため、研究室に向かって行った。





◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

73ワラウカオス:2013/10/07(月) 01:48:31 ID:r7583BlI0




「お前のDNA、使わせてもらうぜぇ。ちょっと面白れぇことになりそうなんでなァ」

クルルはなにやらよくわからない機械にフリッピーの身体をスキャンさせる。
すると、その機械のモニターに彼のDNA情報が明確に記載されたのだった!

「コイツの殺人鬼の人格のデータをナノマシンに組み込む……
 これでナノマシンにはこのクマのデータが入るはずだぜぇ」

モノクマが失敗した理由。
それはモノクマが『テラカオス化』を目的としてナノマシンを改悪したからである。
初めからテラカオス誕生を目的として作られたため、いろいろ大事なプロセスをすっ飛ばした結果があの大惨事である。
しかし、クルルはあくまで班の一員というだけであり、本来の目的については知らない。
つまり、彼は、ただの興味本位でこの実験をしたのである。
テラカオスは、狙ってやるのではなく、ひょんな些細な出来事から起こる――シックスやモノクマが大きな失敗をしたのは、テラカオスを知りすぎたためである。と自分、――――は説明したい。




「……無事完成したぜぇ。さすが俺様、どこかのクマとは大違いだったなぁ。
 これで口にした参加者は殺人鬼の人格を持つはずなんだが……実験はどうするか……まっ、転送装置で参加者のディパックにでもこっそり入れとくか。失敗したとして、俺様にとっては関係ねぇからなぁ。クーックックックッ……」

こうしてクルルは無意識に、改造ナノマシンによる飲料水を発明し、こっそりと転送した。
当然だが転送は無事に済んだ。さすがケロン軍脅威のメカニズムと言うべきか。

「……面白くなってきそうだぜぇ。クックックッ……」


この飲料水がテラカオス誕生にどう繋がるかはまだ分からない。
何故なら、クルル曹長はテラカオス化を促進させるのではなく、この効果に加えフリッピーという名の殺人鬼の人格を植え付けるという付加効果を付けただけなのだから。
そしてそれは付加となるのか、それとも――――
そして、暫定トップマーダーだったクマの死体は、いまだに『呪い』のようにそこに無傷でいる。

ソノクマハ、シンデイルハズナノニ、イマニモワライダシソウダッタ――――




【一日目・13時21分/九州ロボ・クルル曹長の研究室】

【クルル曹長@ケロロ軍曹】
【状態】健康
【装備】
【道具】研究用具一式
【思考】
基本:面白そうなのでプロジェクトテラカオスに加担する
1:命令通り新たな殺し合い促進のための兵器開発を続ける
2:新型ナノマシン飲料水について報告。ついでにモノクマの死亡も
3:隊長、ハッスルしてやがるなァ
※主催側の一員です。科学技術班としてプロジェクトに参加しています。
※主催側の真意についてはまだ知りません。



【その他備考】
※フリッピーの死体がクルルの研究室に横たわっています。
※クルルの発明した新型ナノマシン入り飲料水が全参加者のディパックにこっそりと転送されました。

74混沌な名無しさん:2013/10/07(月) 02:16:59 ID:r7583BlI0
全員だとやりすぎだと指摘があり、確かにバランス崩壊が顕著だと判断したので
ランダム数人に修正します

※クルルの発明した新型ナノマシン入り飲料水が一部の参加者のディパックにこっそりとランダムに転送されました。

75再会のプリキュア! 愛の名を持つ少女達!!:2013/10/07(月) 22:56:13 ID:GSN6xUWc0
「レイプ!」
「レイプ!」
「レイプ!」
「レイプ!」
「レイプ!」
 聞くのも恥ずかしくなってくるような単語が遠くから響いてくる。
 老若男女関係なく、空気を震えさせんばかりの勢いで叫んでいた。大阪の天守閣にあるライブハウスでは、今が殺し合いという状況であるにも関わらずコンサートをやっている。
 そこには桃園ラブもいた。黒い衣服を纏った少女と戦っていたら、いつの間にかこんな所にいた。キュアパッションのパートナーである妖精・アカルンが瞬間移動をしてくれた訳でもない。そもそも彼女の姿すら見られなかった。
 だけど、それをここで考えても仕方がない。今はワドルディの方が心配だった。
 案内してくれた二人には悪いと思うけどワドルディを安静にさせるのが優先だったので、ライブからこっそり抜け出してラブはここまで来たのだ。
「ワドルディ、大丈夫かな……」
 ライブハウスの医務室に備え付けられたベッドで眠るワドルディの手をラブは握る。
 あの戦いで気絶してから何時間も経つけれど、ワドルディは目覚める気配がない。怪我はしていなさそうだけど、だからといって大丈夫とは思えなかった。ワドルディの為に何かをしたかったけど、ラブは医者じゃないからどうすることもできない。
 ワドルディが一刻も早く起きてくれるのを祈るしかできなかった。
(ブッキーだったらどうにかできたのかな? シフォンが便秘になった時みたいに。あの時はブッキーがいたからシフォンは元気になったけど、今はあたししかいないんだよね……あたしにできることがあればいいのに)
 憂いを帯びた表情でワドルディを見つめながら、ラブは思わず溜息を吐いてしまう。溜息をすると幸せが逃げると昔から言われている。だけど、溜息を吐きたかった。
 ライブの大合唱であまり聞こえて来なかったけど、主催者は放送を行った。朝になるまで、たくさんの人が死んでしまっている。それがラブには悲しかった。
 助けられたはずの人を救えなかったし、誰かを殺そうとしている女の子を止めることができない。これじゃあプリキュア失格だった。本当なら今すぐにでも殺し合いを止める為に動きたいけど、ワドルディを放っておくわけにもいかない。
「そういえば、せつなもずっと前に今のワドルディみたいな事があったっけ……あの頃はまだ、あたし達は敵同士だったっけ」
 不意に、ラブは昔のことを思い出す。
 東せつながまだラビリンスの幹部・イースだった頃の話だ。あの頃の彼女は真夏の暑い日だろうと、ラビリンスの為に相当無理をしていた。その結果、せつなは倒れてしまい、ラブは医務室まで運んだ。
 それからせつなの正体がイースだったことを知って、ラブは悩んだ。だけど、蒼乃美希やカオルちゃんの助言を聞いて立ち直り、イースと戦うことを決める。そして、彼女はキュアパッションになった。
 そんなに昔の出来事じゃないのに、ラブにとっては懐かしく感じてしまう。
(みんな大丈夫かな……何もなければいいけど、やっぱり心配だよ……)
 主催者である野田総理は日本国民全員に殺し合いをさせたと言った。その言葉が正しければ、プリキュアのみんなやクローバータウンストリートを始めとした街に生きる人達も巻き込まれているかもしれない。それにワドルディの友達だってどこかにいるかもしれなかった。
 そう考えると、ライブステージだって心を躍らせることができない。いつもなら浜田雅功や鹿目まどかと一緒に盛り上がっていたかもしれないが、今はそれどころではなかった。
 あそこにいる人達はこんな状況であるにも関わらず、音楽を楽しんでいた。もしもスイートプリキュアのみんながいたら、きっと喜んでいたかもしれない。
「……そうだよ! あたしはプリキュアだから、落ち込んじゃ駄目だよ! 落ち込んでいたら、ワドルディだって悲しむって!」
 ラブは両手で頬をパン、と叩きながら、自分にそう言い聞かせた。
 本当なら落ち込んでいる場合ではない。むしろ、みんなを励まさなければいけなかった。みんなを支える立場なのプリキュアが悲しんでいたら、誰がみんなを支えるのか?
 もしもここに美希がいたら、また引っ叩かれる所だった。
「ごめんねワドルディ。あたし、どれだけ辛くても頑張るから……あなたのことだって守ってみせるから!」
 未だに眠っているワドルディに、ラブは優しく告げる。
「……おーい!」
 その瞬間、部屋の外から女の子の声が聞こえてくる。会場の大声に負けないくらい、凄い声だった。
 それを聞いたラブが振り向いた瞬間、ドアが勢いよく開かれた。それに驚いたラブはピクリと身体を震わせてしまう。
「お待たせー!」
 少女は姿を現した。
 あまりにも唐突すぎてラブも一瞬だけ目を見開いてしまう。しかし、現れた少女の姿を見てすぐに笑みを浮かべた。

76再会のプリキュア! 愛の名を持つ少女達!!:2013/10/07(月) 22:57:04 ID:GSN6xUWc0
「あなたはもしかして……マナちゃん!?」
「そうだよ、ラブちゃん!」
「おまたせシャル〜!」
 そこに現れたのは、フレッシュプリキュアとは違うプリキュアであるドキドキプリキュアの一人。ジコチュー達と戦っているプリキュアの一人、キュアハートに変身する少女だった。
 その名を相田マナ。妖精シャルルとパートナーを組み、大貝第一中学校の生徒会長である少女だった。ちなみに全開ロワに参戦したキュアハートとは関係ない……かもしれない。
 そんなマナの隣では今、シャルルが飛んでいる。
「話は大体聞いたよラブちゃん! 大丈夫! このあたしが来たからには、もう大丈夫だから!」
 胸を張ってそう宣言する相田マナを見て、桃園ラブは満面の笑みを浮かべた。



【一日目・13時20分/日本・大阪・ライブハウスの医務室】



【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】健康
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。
0:マナちゃん!?
1:誰かを探しながら、ワドルディを守る。
〔備考〕
※9期とは関係ありません。


【ワドルディ@星のカービィ】
[状態]:気絶なう
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:桃園ラブと一緒に行動する。
〔備考〕
※6期とは関係ありません。
※アニメ出展なので、喋る事ができません。


【相田マナ@ドキドキ!プリキュア】
【状態】健康
【装備】シャルル@ドキドキ!プリキュア
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止める。
 0:もう大丈夫だから、ラブちゃん!
 1:ラブちゃんと一緒にいる。
〔備考〕
※全開ロワとは関係ない……かもしれませんが、実際はどうなのかは後続の書き手さんに任せます。
※上記以外に何を考えているのかは現時点では不明です。

77混沌な名無しさん:2013/10/07(月) 22:57:37 ID:GSN6xUWc0
以上で投下終了です。

78死を覚悟しろ:2013/10/08(火) 00:36:02 ID:FsS.p49Q0
夜神月はナルガクルガから逃げていた、しかしそろそろ限界でもあった

(ああ、もう無理だな足も限界だ)

そうして、なんか達観しかけて足元がおるすになっていたのか
おもいっきりこけた
こけるとき顔面を地面にぶつけた
そしてあわてて振り向くと目の前にナルガクルガがいた

(あ、終わったなこれ)

そして夜神月は死を覚悟し目をつぶった
ナルガクルガはそのまま月を殺そうとした瞬間
ナルガクルガが吹っ飛ばされた、そしてそのままナルガクルガは近くにあった塀を壊し家に衝突する
そして、月が目を開けるとそこには金髪の槍をもった男が立っていた
しかし気絶はしなかったようですぐに起き上がり、自分を吹っ飛ばした人物のところへと一気にせまった
そして、攻撃を行おうとしたが金髪の男の一撃がナルガクルガを襲いそのままナルガクルガの命を奪った

【ナルガクルガ@モンスターハンターシリーズ 死亡確認】

そして、金髪の男、ラインハルト・ハイドリヒはつぶやく

「強いと思ったのだが案外弱かったな」

【一日目・13時20分/日本・千葉県】

【ラインハルト・ハイドリヒ@Dies irae】
【状態】健康
【装備】聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)@Dies irae
【道具】支給品一式 
【思考】基本:さて、どのような強敵が現れるかな
1:野田総理の配下にしてやられたな
2:このモンスターは弱かったな
※この獣殿は存知がありません
※創造と流出は使えないもよう、ただしこれから使えるようになるかも


【夜神月@DEATH NOTE】
【状態】疲労
【装備】栄養ドリンク
【道具】支給品一式
【思考】
1:なにがおきたんだ

79光熱斗の奇妙な冒険 Part4:2013/10/08(火) 03:40:32 ID:K8vSVlnQ0

「ジャスティスワン・ザ・ワールド! 時は止まるッ!」
「そんなのありかぁぁぁ―――ッ!」
「ディおじさん、タイム連打はずるいよ」 
「タイム連打ではないッ! ちゃんとチップを使ったぞッ!!」

 大画面モニターに映し出される、大迫力のネットバトル。
 しかし、二時間近くも戦ってるのに決着が付かない。うーん、このネットバトル素人ども。
 
『シグナムよ、ランダムミステリーデータの徴収が終わったぞ』
「うむ、ご苦労」 
 
 と、私はこの二時間の間、ネット徘徊兼ランダムミステリーデータで資金稼ぎ兼情報集めをしていた。
 軽くジョースター家の財産以上は稼いだ、やったぜ。
 しかし、疑問に思うんだが、このランダムミステリーデータは一体、いつ誰が何のために設置しているのだろうか?

『それとな、面白い情報を手に入れた』
「ほう、面白いか」
『どうやら、あの九州ロボを作ったのは光祐一郎という男らしい』
「それは知っている」
『……だが、本来彼は九州ロボをこの殺し合いとは別の目的で作ったらしい』
「別の目的……か」

 正直、どうでもいいが、一応驚いておく。
 私にとっては本当にどうでもいい。殺し合いの次にどうでもいい。
 ……一応、対主催だからね。働きたくないけど一応は。

 そんな時であったか……上条さんの頭上に何やら人影が……
 まさかとは思うが、ワープという奴か? 科学の力ってすげー。
 というより、上条の不運もここまでくると逆に笑えないな。
 まあ……上条さん、上から来たぞ、気を付けろッ!


「リアル・ガッツシュート!!」


 瞬間、一人だけ反応した熱斗少年が思いっきり何かを投げた。
 いや、投げたでは語弊であった……正確には殴り飛ばした。
 あれは……デイバックに入ってたデカオと呼ばれていたネットバトルガチ勢だ。
 すごい勢いで放たれたデカオと呼ばれていたネットバトルガチ勢は上からの襲撃者にぶつかった。
 そして、凄い真顔で襲撃者に言い聞かせた。


「男同士の真剣勝負であるネットバトルの邪魔をするんじゃない」
「………!?」


 ……ヤバい。
 真顔なのも相まって殺気というかそういうのが凄まじくなってる。
 ここまで殺気はこのシグナムも感じたことはなかった。
 
「……これがネットバトル……!」
『いや、恐らくは違うと思うが?』

 そして、デカオと襲撃者は大画面モニターにぶち当たった。
 そのまま、襲撃者は動かなくなったが、デカオと呼ばれていたネットバトルガチ勢は立ち上がりデイバックの中に戻った。
 しかし、大画面モニターの液晶がぶっ壊れてしまった……ふむ、これで上条さんとディおじさんの決着は付けられない。

「プラグアウトだッ! デューオ!」
『……ふむ(安心)』
「こっちもプラグアウトだ、シャドーマン」
『御意』

 一時中断となった……もう引き分けでいいだろ、これ。
 しかし、一つだけ分かったことがあった。

「貴様、ジョースター家の者ではないなッ!」
「だから、さっきからそう言ってるじゃないですか!!!」

 上条さんはジョースター家のものではなかった。ですよねー。

80光熱斗の奇妙な冒険 Part4:2013/10/08(火) 03:40:59 ID:K8vSVlnQ0

「それにしても、ディおじさん、そんなネットバトルしてたら、いつかデリートされちゃうよ?」
「知ったことではないッ! ……と、言いたいが、回復用のサブチップがないッ!」

 残りHP一桁だからね。
 ムラマサを振れば最高威力が出せそうだ。

『そうだ、熱斗君、あの豆で回復できるんじゃないかな?』
「そうだな、ディおじさんちょっとそのPETかしてくんないかな?」
「いいだろうッ! 壊すなよ、熱斗!」

 そして、熱斗少年はディおじさんからPETを受け取った。
 ……あれがPSPであることは今は放っておいてもいいだろう。
 そして、PSPのディスク居れるところを開いて……

「仙豆だ、食え」

 PSPの中に5粒ほど豆を詰め込んだ。
 すると、不思議なことが起こった。

 ▽デューオのHPは全回復した。

「なっ!?」

 まあ、仙豆だからね。
 これにはディおじさんも驚愕していた。
 PSPでネットバトルするような奴が驚いているということは相当なことだろ。

「しかし、さっきの男は一体なんだったんだ?」
「デカオだよ」
「違うそうではないッ! アイツだッ! ……って、あれ?」

 ディおじさんはモニターに磔になっていた男の方を指差した。
 しかし、そこには何もなかった。逃げたのか……しぶとい奴め。 

【一日目・13時30分/日本・秋葉原】
【光熱斗@ロックマンエグゼ】
【状態】健康、激しい怒り
【装備】自分のPET(ロックマン入り)
【道具】支給品一式×2、大山デカオ@ロックマンエグゼ、大山デカオ@ロックマンエグゼ2
    デカオ(ロックマンエグゼ3)が作ったおべんとう、チップトレーダー@ロックマンエグゼ、
    大量のガッツマンのチップとバグのかけら、ガンデルソル3(実物)ネオバリアブル(実物)
    大山デカオ@ロックマンエグゼ3(BLACK版)、大量の金、他不明
【思考】基本:野田総理にネットバトルを挑んで勝つ!
1:プリズムとフォレストボムのチップを探す
2:その為に色んな人にネットバトルを挑む
3:上条(ジョジョ)さんとディおじさんの決着をつけさせる
4:千石うぐいすと末原恭子を野田総理に引き渡す、その際にネットバトル挑む。


【ロックマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ロックバスター
【道具】なし
【思考】基本;熱斗をサポートする
1:野田総理がネットバトルを受けてくれるか、心配。
※PETの中にいます


【シグナム@リリカルなのはシリーズ】
【状態】健康、自称フリーター
【装備】レヴァンティン
【道具】支給品一式、PET(カーネル入り) 、大量の資金とかチップ
【思考】基本:働かなくて済むように動く
1:二人についてくる
2:野田は倒す
3:上条(ジョジョ)か……一理ある
※今までとは別人ですが記憶を受け継いでいます

81光熱斗の奇妙な冒険 Part4:2013/10/08(火) 03:41:30 ID:K8vSVlnQ0

【カーネル@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】カーネルのブレード
【道具】なし
【思考】基本;ロワの破壊
1:今は(仕方ないので)シグナムに従う
※PETの中にいます

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】健康、不幸
【装備】PET(シャドーマン入り)
【道具】エスパー伊東@現実
【思考】
基本:

                    いいぜ ヘ(^o^)ヘ
                            |∧
                            /
                野田総理が
             何でも思い通りに
             出来るってなら
                 /
             (^o^)/
           /( )
          / / >

      (^o^) 三
      (\\ 三
      < \ 三
..\
(/o^)
( / まずは
/く そのふざけた
   幻想(ロワ)をぶち殺す
1:知り合いに会いたい


【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP90%くらい
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:上条に従う
1:敵は殺す、慈悲はない
※PETの中にいます

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】疲労、全身にダメージ
【装備】PSP(デューオ入り)
【道具】支給品一式×3
【思考】基本:ネットバトルを極める
0:主催を倒すのはこのディオだッ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ!
4:ディカオ・ビッグマウンテンには気を付ける

【デューオ@ロックマンエグゼ4】
【状態】HP満タン
【装備】ジャスティスワン、ザ・ワールド
【道具】なし
【思考】基本;とりあえず、ディオを見守る
1:回復したぞォォォォッ!!
※PSPの中にいます

82光熱斗の奇妙な冒険 Part4:2013/10/08(火) 03:41:57 ID:K8vSVlnQ0




 傷ついた身体を引きずりながら、大尉は歩く。
 彼に『ネットバトル』という戦いはまさに未知のものであった。
 ならば、自分もPETを手に入れ、ネットバトルすれば、勝てるのではないかと考えも出てきた。

 しばらく、大尉が歩くと放置された一つのデイバックを発見した。
 そして、その中には――――  

「…………!」

 一台のPETが入っていた。
 さらにネットナビもいた……その名は……

「おまたせ……ってなんだ、お前は!?」
「…………!」

 まるで野獣のようなナビ、ビーストマン(先輩)である。

【一日目・13時40分/日本・東京のどこか】
【大尉@HELLSING】
【状態】全身にダメージ
【装備】モーゼルM712@HELLSING、PET(ビーストマン入り)
【道具】支給品一式×2
【思考】基本:命令に従う
0:一先ず、ネットバトルの練習をする

【ビーストマン@ロックマンエグゼ3】
【状態】HP満タン
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本;PET所有者に従う
※PETの中にいます

83狂気の暴走:2013/10/09(水) 16:54:28 ID:b9ia00fw0
 今回のカオスロワには二人の◆6/WWxs901s氏が存在する。
一人は大正義巨人軍のエースとしてからくりドームでカオスロワ式野球の試合を行っているカオスロワ書き手出典の彼だ。
もう一人はVOCALOID達のプロデューサーであり、健康法によって壮年でありながら20台に見えるカオスロワ出典の彼だ。
そして、後者の彼は長くて丈夫な棒の先に支給品のナイフを取り付け、布で固定した手製の槍を片手に埼玉県を歩いていた。

「くそっ、僧侶も白熊もVOCALOID達も、まるで痕跡が見当たらねえ!」

 彼はまず、ミクとKAITOが向かっているという東京を目指していた。
僧侶と白熊を優先したかったが、彼等の居場所はまるで掴めなかったのだ。
それどころか、探している人物の大半は既に死んでいるのだが、彼はそれを知るはずもなかった。
そんな彼は、一人の太った少女と一つの惨殺体を見つけることとなる。

「お兄ちゃん、また一人殺したよ。もっと殺して生き残るからね」

 少女の名は剛田ジャイ子。
彼女はもともと熊岡県に居たが、クルルの転送装置のテストとして関東平野に転送されてしまっていたのだ。
そして、近くにいた参加者をスタンド全員でリンチして殺害したところを6/に発見されたのだ。

(悪いが、VOCALOIDに危害を与える可能性のある奴を生かしておく訳にはいかないからな)

 そう心の中で呟き、手製の槍でジャイ子の頸動脈を切断する6/。
しかし、彼の目の前で、ジャイ子の傷は瞬時に塞がっていた。
驚愕する彼に6方向からの打撃が襲い掛かった。



「あれ、私、生きてる?」
『これが俺らの能力だよ』
『俺らの内一人を身代わりにしてジャイ子を復活させるんだ』

 スタンドを構成する一人を生け贄にして復活する、それがジャイ子のスタンドの能力だった。
それにより、ブタゴリラと引き換えにジャイ子は復活したのだ。

『お前は俺らが必ず守るからな』
『だから、生き残れよ』
「……ありがとう。お兄ちゃん達。なるべく消さないようにするから」

 こうして、参加者を殺す事で生き残るという決意を新たにするジャイ子であった。

『ジャイ子ちゃん。僕も頑張るからさ』
『アッポー!』
「あんたらはいらないから身代わりになって消えろ」



【一日目・12時45分/日本・埼玉県】

【剛田ジャイ子@ドラえもん】
【状態】覚醒、狂気
【装備】スタンド『ジャイアン×4&ジャイアント馬場withスネ夫』
【道具】支給品一式
【思考】
基本:他の参加者を殺して生き残る
 1:お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
   お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
   お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
   お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
   お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
   お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
   お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達……でも、馬場さんとスネ夫さんはいらないや

【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ 死亡確認】
【シレン@風来のシレンシリーズ 死亡確認】

84TCBR10第2回放送:2013/10/09(水) 22:00:23 ID:8oCIIUIE0


ピーンポーンパーンポーン♪

午後14時、バトルロワイアル開始から二度目の定時放送が日本中に響き渡る。
アナウンスを勤めるのは前回と同じく野田総理である。

「七時間ぶりだが、野田だ。
今回は色々と参加者である全ての者に伝えたいことがあるが、まずは定時放送だ。
では死者を読み上げるぞ、七時間前より死人が多いから聞き漏らさないように。
では、発表する。

アルヴィン、ジラ、先導エミ、ティガニキ、お魚くわえたドラ猫、トランプ兵×いっぱい、ホッシー、
ドクター中松、お注射天使リリー、村田、吉村、アレルヤ・ハプティズム、草壁メイ、フグ田サザエ、
志村新八、キュアピース、孫悟空、ジャポニカ王子、コニーちゃん、ゴンさん、ネガタロス、
ヒトデヒットラー、コマサンダー、サイ怪人、ピンクラビットイマジン、シュバリアン、親子丼ドーパント、
イカジャガーヤミー、野球仮面、リザードダブラー、ショッカー戦闘員×大量、悪魔神官アントリア、
パズー、ダッフィー、ドクター・ギバ、無敵将軍、ラディッツ、ギロロ、ジョン・ランボー、秋山澪、
キャプテントンボーグ、ジョウカエン、その他岩手県民、柊かがみ、保阪、ギャルA、ギャルB、本郷猛、
大山デカオ(ディカオ・ビッグマウンテン)、フリッピー、マルコ・ボット、ポックル、タケシ、タケシ、
エリック・カートマン、日本政府軍、一塁塁審、矢部明雄、ヒ・ダリ、くま、メタモン、横井るみ、
フィロキセラワーム、茂野吾郎、ホモォ、蕎麦屋さん、菊地真、萩原雪歩、星井美希、
マドハンド×いっぱい、ブラッドハンド×いっぱい、マスターハンド、クレイジーハンド、
激おこぷんぷん丸、ハバネロ男爵、ラッセル、長友祐○、ブラストマン、メットール×20、
サマナ・フュリス、トール・ケーニヒ、ジョブ・ジョン、ヨハン・トリニティ、クロト・ブエル、ガイア、
ギャオスベイダー、安心院なじみ、アンドリューW.K.、シン・アスカ、ハクオロ、松岡勝治、山下さん、
重音テト、ハンター、シャア・アズナブル、ブラックジャック、ダークミヤビ、オタチ、俺、
田所 (野獣先輩)、フロストバイト、歌愛ユキ、ハム蔵、ラミー、機械獣ダブラスM2、魔王オディオ、ひで
KAITO、大宇宙の大いなる意思、カーズ、閻魔大王、猪狩進、オールアメリカ、加藤良三、
ボブ・デービッドソン、真竜ニアラ、太陽少年ジャンゴ、おてんこさま、大剣人ズバーン、Lily、水野灌太、
プラシド、ガルマ・ザビ、鏡音リン、エアーマン、ペガサス、六代目三遊亭円楽、古明地さとり、
フェイト・T・ハラオウン、南方妖怪チンポ、クマ吉、海東大樹、殺せんせー、スービエ、三角頭、末原恭子
、千石うぐいす、黒、初音ミク、ナレーション(キートン山田)、ワクワクさん、ユー子、桂言葉、
巨人小笠原、やる夫、うちはイタチ、葛西善二郎、サスケ、ジェニュイン、太田光、カメナシくん、
姫川友紀、四条貴音、???、ルーファウス、アレクサンドル・アンデルセン、三浦敏和、小牟、蔵馬、
キュウコン、八雲藍、カナン王、阿笠博士、江戸川コナン、シックス、黒井崇男、占い師、闇DAIGO、TDN、
伊藤誠・ニコ厨、千本桜ミク、平田真、田井中律、DXファイター、デッドライオン、カナディアンマン、
円谷光彦、ハザマ、アゼル、フォズ大神官、キョウスケ・ナンブ、四季映姫ヤマザナドゥ、結月ゆかり、
山田一二三、モノクマ、モノクマの本体、ナルガクルガ、◆6/WWxs901s氏、シレン……以上だ。

次は禁止エリアについて発表する。
沖縄とその他の離島全てを15時より禁止エリアとするぞ。
それからくれぐれも一歩海上に出てしまえば安全と勘違いを起こさぬように、その周辺海域も禁止エリアとする。
禁止エリアについては、以上だ」

85TCBR10第2回放送:2013/10/09(水) 22:03:37 ID:8oCIIUIE0

次に総理は改まって、また話を始める。

「最後に全ての者に伝えたいことがある。
しっかり放送を聞いていた者はお気づきかもしれないが、先の放送で指名手配した千石うぐいす・末原恭子の両名は死亡した。
私の手で拷……失礼、間違えた。
あくまで『公正』にこの手で裁きたかったが間抜けな者がうっかり殺してしまったらしいのだ、私としては甚だ遺憾である」

この男は洗脳状態にあったとはいえ、配下に両者への抹殺命令を下したことを隠した。
実際は政府の手先である特務機関が動いたのだが、不特定の誰かの過失ということにした(そして命を捨ててまで任務を全うした者に賛辞の言葉もない)。
おそらく主催が命じながら主催が勝手に消したことに対する、参加者への反発を避けるためだろう。
多くの参加者はそのようなことは知る由もないが。

「まあ、死んでしまったものはしょうがない。
本来なら我々、政府に逆らった者がどうなるか、二人に身をもって教えてもらうつもりだったが予定を変更する。
バーダック、出番だぞ」
「おう……」

全国のテレビ画面より、野田の横に孫悟空似の男が静かに現れた。
彼こそ戦闘民族サイヤ人の戦士バーダックである。

「手筈通り、例の三箇所に撃ち込め。 くれぐれも津波は起こすなよ」
「ああ、わかっている。 威力はなるべく抑えるから安心しておけ」

総理と会話を交わした後に、バーダックは片手を天に向け三つの輝くエネルギー弾を作り出した。

「ハアアアーーー!!」

エネルギー弾は造り主の気合と共に天高くへと昇り、その後三つの軌道に分散して地球の各所に落ちていった。
その位置はちょうど、かつて大国と言われたが大災害で跡形もなく沈んでしまったA国・R国・C国の位置である。

そして――


          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
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     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
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        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
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                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ

86TCBR10第2回放送:2013/10/09(水) 22:04:26 ID:8oCIIUIE0

――大爆発。
その瞬間、爆発の光で日本中で視界が真っ白になるような閃光と、日本中のどこにいても聞こえる爆音が響いた。
この爆発の前では、核爆弾が爆竹に見えるレベルである。
幸いなのはエネルギー弾が放たれた場所が今は誰もいない場所であったことと、威力は確かに抑えられていたために津波や地震などの二次被害は起きなかったこと、総じて日本にいる者は誰一人死んでいないということである。
しかし、今の爆発は日本より何倍も大きい大国を安々と吹き飛ばせそうな威力だ。
もし今の攻撃が日本に直撃したらどうなっていたか?
それを考えた瞬間、野田総理に反旗を翻していた対主催の多くは戦慄し、その中から恐怖に負けた対主催(対主催が必ずしも正義の味方や心強き者とは限らない)は手のひら返しをするだろう。

閃光と爆音が止んでからしばらく経ったところで、総理はテレビ越しに参加者たちに語りかける。

「――今のは、ほんのデモンストレーションだ。
我々、日本政府はその気になれば日本を十回は滅ぼせるだろう。
といっても、人類最後の砦になった日本にそんなことをすれば我々まで自滅してしまうから流石にやらないがな。
日本にいる参加者の諸君がまとめて相手になっても、我々は勝てるだけの戦力を持っているということだ。
私の言う戦力はこのバーダックだけではなく、強力な兵隊・超人・機動兵器・技術力・オカルト的なものまでなんでも揃えている。
愚かにも私の家から金を盗んだ千石うぐいす・末原恭子の二人は、相手がどれほど強大か理解していない身の程知らずだったというわけだ。

さて、諸君に問いたい。
私たちに逆らうのと、殺し合いに乗って規定の人数まで人口を減らす……どちらが簡単だろうな?」

諭すような口調から、最後は語気を強めて参加者たちをまとめて怒鳴りつけるように語る。

「……最近この殺し合いが開かれた理由忘れないか!?
この日本で全ての人間を養うには食料も水も土地も何もかも足りない以上、人口調整しなければならんのだ!
仮に殺し合いを破綻させても、あらゆる資源が足りないのにその先があると思っているのか!?
先を見据えている私たちと、後先考えない反逆者のどちらに正義があるのかよーく考えることだな!
さあ、理解したのならさっさと殺し合いを再開しろ!

ついでに私の家から次に万札一枚でも盗んだら必ず殺すからな! 絶対殺すからな!!
……少し熱くなりすぎたが、ともかく放送は以上だ」

そして二回目の放送は終わり、野田やバーダックの姿はテレビの砂嵐の中に消えていった。


――殺し合いはまだまだ続く、多大な犠牲の上で生まれる何かが世界を救うか、世界が滅びを迎えるまで――



【野田総理@現実?】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】なし
【思考】
基本:バトルロワイアルを完遂させ、自分の理想の社会を創り上げる
1:ロワを主催する
2:最悪の場合、幹部五人を人身御供にして生き残る
3:なかなかいい演説だったろ(ドヤッ)
※傀儡の主催者です。本人は気づいていません。

【バーダック@ドラゴンボール】
【状態】疲労(中)
【装備】スカウター@ドラゴンボール
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは殺す
2:……何も知らねえ傀儡め(軽蔑)
3:ラディッツが死んだ? 知ったこっちゃねえ
※カカロット(孫悟空)の死に気づいているか、次の書き手氏におまかせします。

87匠たちのリフォーム・未知との遭遇編:2013/10/10(木) 23:03:14 ID:9u.mbbYk0
「……」

何故かロン毛の青熊、魂の裁断者はもくもくと作業を続けていた。
勿論、都庁のリフォームである。

ピーンポーンパーンポーン♪

「……!」

その時、定時放送が流れ、やがて凄まじい閃光と爆音が轟いた。




「…………」

裁断者の野生の本能が、主催者の危険性を知らせる。
本人も言っていたが、今の行為はデモンストレーションなのだ。その気になれば、都庁にも攻撃は可能だろう。

――急がねば

裁断者だけでなく、集った魔物たちが全員同じ事を考え、作業のスピードを速める。

そもそも、何故魔物たちは都庁を占拠したのか。
共通思考は、協力し合っての生存。
これは揺るがぬ思考ではあるが、実はもう一つ、大きな目的を持っていた。

――大地の再生

それを成すために、まずは人間を滅ぼす。
愚かな人間は自分達の利益のみを考え、科学に頼り、大地への感謝を忘れ去った。
過剰な森林伐採、大気汚染、猛毒化学物質の垂れ流し……環境破壊はとどまるところを知らない。
陸・海・空、世界の自然環境はもはやどこも修復不可能なレベルだ。

裁断者たちは、身勝手な人間に住処を奪われ、滅びてゆく沢山の生物を見てきた。
帰りたい、あの頃へ。自然が豊かであった頃の時代に。

この殺し合いが開かれた時、ただ生き延びるだけであれば、世界樹の迷宮と称されるグンマーにでも逃げればよかったはずだ。
しかし彼らはグンマーには向かわず、あえてこの都庁に、都会のど真ん中へと進撃した。
グンマーの民に迷惑をかけないために。
グンマーの民は、大地をとても大切にしている。彼らは人間ではあるが、仲間でもあった。
滅ぼしたいの願う人間は、あくまで大地を想わない穢れた人間のみ。

「……」

もしかしたら、グンマー以外の地にも、とても大地を大切にする人間がいるかもしれないが、極少数だろう。
できることなら、そんな理解ある者にも手伝ってほしい、助けて欲しい。それが本音だ。
だがそれはできない。

88匠たちのリフォーム・未知との遭遇編:2013/10/10(木) 23:05:16 ID:9u.mbbYk0
都庁を狙った理由。それはこの都庁の地下深くで復活のときを待つ、大いなる森の守護者がいたからだ。

それが目覚めさえすれば、穢れた人間も、平気で環境破壊をしそうな主催者連中も、滅ぼせる。
欠点をあげるとすれば、守護者は悪意無く人間を喰らい尽くしてしまうこと。
たとえ大地への感謝を忘れないグンマーの民であっても、容赦なく喰われてしまう恐れがある。
守護者に会ったことはない。どこまで話が通じるかもわからない。だからグンマーには協力を求められない。
最終的に自分も滅ぼされるかもしれないとわかっていながら、魔物の手助けをする人間などいようはずがないだろう。
守護者を都庁に迎え入れるのは、あくまで最終手段。自分達で戦力を集め、人間を滅ぼせればそれにこしたことはない。
だからこそ魔物たちは、魔物のみの編成で、独力で大地の再生を目指していたのだが……
先ほどの主催者の攻撃で確信した。やはり、守護者を都庁に迎え入れねばならないのだと。

「……!」

都庁の外装を大体リフォームし終えた頃。
裁断者は予想外の来客に出会った。

「Эцгёдб%ω……?」
「!?」

紫色の巨大な球体、人間とも魔物とも違う、未知の存在と。




【一日目・14時30分/日本・リフォーム都庁】

【魂の裁断者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】長くて丈夫な木の棒、支給品一式
【思考】
基本:都庁を住処にしたモンスター達で協力して生き残る
1:目の前の物体に対処
2:都庁を住み良くリフォームし、森の守護者を迎え入れる準備を整える
3:人間は見つけ次第殺す。ただしグンマーの民、あるいはそれに匹敵する人間は殺さない。
※東京都庁の外装リフォームがほぼ終了しました
※グンマーと親交があったようです


【セプテントリオン・ミザール@デビルサバイバー2】
【状態】健康
【装備】ミザール触手×2
【道具】不明品、支給品一式
【思考】
基本:視界に人間及びその仲間が入ったら殺す。相手によっては戦略的撤退
1:目の前の熊に対処
2:都庁の屋上からぶらさがってリフレッシュしたい
※超速再生無限増殖能力には制限がかかっています

89過激にファイヤー!:2013/10/11(金) 01:38:24 ID:Q0bAh4dY0

 第二回放送終了後、名古屋に赤き竜が来襲した。
それは、このロワにおいて歪みし豊穣の神樹がその存在を示唆した炎竜、偉大なる赤竜だ。
その圧倒的な力で自然を汚し過ぎた人間を粛正する為だけに、彼?はこの殺し合いに乗っていたのだ。
最も、開始と同時に離島に飛ばされてしまい、今になってようやく本州に上陸できた為、殺害数は0なのだが……。
しかし、そんな圧倒的な力を持つ竜に挑む一人の男が居た。

「戦いなんてくだらないぜ、俺の歌を聴け!!」

 ビルの屋上に立つその男は、そう叫ぶと手にしたギターを鳴らし始めた。
男の名は熱気バサラ。歌に情熱を注ぎ、戦争すらも歌で終わらせた熱い男である。
そして、常に彼のやる事は変わらない。

「歌い始めた頃の、鼓動揺さぶる思い 何故かいつか 何処かに置き忘れていた」

 その灼熱の炎で街を焼き払おうとする赤き竜に向けて歌うバサラ。
その場にいた誰もが、それを無駄な事だと思った。

「ナマヌルい毎日に ここでサヨナラ言うのさ そうさ誰も オレの熱い思い止められない」

 しかし、偉大なる赤竜は攻撃を中止し、バサラのほうを向いていた。

「Dynamite Dynamite Dynamite explosion once again」

 それに気づいたバサラのハートはより熱く燃え上がり、その歌にますます力が込められていく。

「Dynamite Dynamite Dynamite explosion once again」
「……グルル、グルルルル」

 バサラに注目していた偉大なる赤竜が唸り声を挙げ始める。

「Dynamite Dynamite Dynamite explosion once again」
「グルルルルル、グルルルルル、グルルルルル、グルルルルルル、グルル、グルルルル」

 その唸り声はまるで、バサラの歌に合わせて歌っているかのようだった。

「Dynamite Dynamite Everyday everynaight everywhere」
「グルルルルル、グルルルルル、グルルルル、グルルルルル、グルルルルルルルル」

 それはまさしく一人と一匹のデュエットだった。

【一日目・14時15分/日本・名古屋】

【熱気バサラ@マクロスダイナマイト7】
【状態】とても健康、上機嫌
【装備】ギター
【道具】支給品一式
【思考】
基本:戦いなんてくだらねえぜ、俺の歌を聴け!
1:あのドラゴン、良いサウンドじゃねえか。

【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】もくたん@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】
基本:自然を汚す人間を滅ぼす。
1:なんだこの感覚は。身体の芯から熱くなるようだ。
2:グンマーの民のような人間は殺さない。

90Double-Action Emperor form:2013/10/11(金) 04:12:51 ID:fZvmTQr20

 霧切響子。
 彼女は超高校級の???(ネタバレ回避のため伏せます)である。
 彼女はとある遊園地で怪しげな男たちの取引を目撃した。
 取引に夢中になっていた彼女は背後から迫りくる男の存在に気付かなかった。
 そして、背後から一撃受け倒れてしまい、そして何やら怪しい薬(not媚薬)を飲まされてしまった。

「一体、何が起こったの……?」
 
 そして、響子が気付いた時には身体が縮んでしまった。
 つまり、見た目は子供、頭脳は高校生状態になってしまった。
 そんな彼女は今、バトロワに巻き込まれて……
 
 伝説のスーパーサイヤ人に追いかけられていた。


 ☆彡


「くっ、ゴルゴムめ! 人の命を何だと思っているんだ!!」

 移動中に放送を聞き、光太郎は怒りを露わにする。
 自分とクライシス皇帝が氷漬けになっている間にこれほどまでの死者が出たのだ。
 それを感情に出さずにはいられないのだ。

「そんな……さとり様」
「ふむ……これはゴルゴムの仕業だな」
「………そうなの?」
「そうだ……恐らくは、な」

 悲しみにくれる空を皇帝は皇帝なりに励ます。
 その最中、皇帝はとあることに気付く。

(人口を減らすならば、もっと効率いい方法があったはずだ……
 やはり、この世界の頂点に立つものの考えはよくわからない)

 そんなことを考えていた時であった。
 目の前から可愛らしい格好の少女が走ってきた。
 ……金髪の大男を引き連れて。  

「……助けなさい」
「それが人にものを頼む態度か?」
「皇帝、こんな緊急事態にそんなことを言っている場合ですか?」
「助けてください……これでいい?」
「よかろう、何をすればいい?」
「追ってきたあいつをどうにかしてちょうだい……」
「わかった、つまり、あれはゴルゴムの怪人なんだな!」

 ゴルゴムの怪人ではないが、金髪の大男の名はブロリー。
 伝説のスーパーサイヤ人である。
 もちろん、殺し合いに乗っている、ブロリーだもの。
 相手が幼女だろうと容赦はしないブロリーだもの。


「変身ッ!」
 

 光太郎は太陽をつかむように右腕を上げ、ゆっくりと顔まで下ろす。
 右腕を払い、立ち向かうことを鼓舞するかのように左腕を立てる。そして、空中へと飛び上がった。

91Double-Action Emperor form:2013/10/11(金) 04:13:16 ID:fZvmTQr20

「俺は太陽の子!! 仮面ライダーブラック、アールエッ!」
「さぁ、来い、ここが貴様の死に場所だぁ!!」
「ふっ、貴様一人だけにいい恰好はさせないぞ、光太郎よ」
「クライシス皇帝……?」
「少女はこの私に助けを求めてきた、ならば私が戦うのも道理であろう……見るがいいッ!!!」
 
 皇帝は手にした携帯に『0・0・0』と手早く入力する。

 ――Standing By――

「変身ッッ!」

 そして、ベルトに携帯を装填する。

 ――Complete――

 もう一人の黒いライダーが顕現した。
 黒き身体に赤き複眼、くしくも光太郎と似たような姿。
 
 しかし、違う。

 その右手には世紀『王』の剣―――サタンサーベル。
 その左手には『帝王』の剣―――オーガストランザー。
 振るう者の名は―――クライシス『皇帝』。

 二つの王を従えた皇帝は―――負けることなどありえない。

「なんだお前は? なんだその姿は!? お前は一体なんなんだぁぁぁ―――ッ!!!」
「――――我が名はクライシス。クライシス皇帝だ、覚えおかなくてもいい」

 溢れ出す黄金のフォトンストリームが真っ赤な刀身を包んでいく。
 赤と金色の螺旋が天へとぐんぐん伸びあがっていく。 
 
 二つの剣が重なった。

「――――我が眼前から消え失せろ、オーガストラッシュッ!!」

 振り下ろされた剣はブロリーの身体に命中した。
 大爆発にも近い爆煙が辺りを包み込んだ。
 
「やったか!?」
「いや、まだのようだ!」

 命からがら ブロリーは立ち上がった。
 このまま回復されると非常に厄介である。
 ならば、ここで倒すのが先決である。

「光太郎よ……次で決めるぞッ!!」
「はい!」

 二人の黒いライダーが空高く飛び上がる。
 そして、高速で、一直前で、真っ直ぐにブロリー目がけて急降下していく。

「RXキィィィィック!!!」
「皇帝キィィィィック!!!」 

「「うおおおおおおおおおおぉぉぉォォォォ!!!! ぶっちぎるぜぇぇぇぇぇッッ!!!!!」」
「ばぁかぁなぁぁぁぁっ!!!」

 二人の必殺キックがブロリーの体を貫いた。
 文字通りの必(ず)殺(す)キックであった。

【ブロリー@ドラゴンボールZ 死亡確認】


 ☆彡

「つまり、君は……」
「ええ、そういうことよ」
「信じられないわ」
「……信じるかどうかは貴方たち次第よ」
「随分とマセた子供だな……」
「だから、私は高校生よ」

 こうして、なんやかんやで助けられた恩もあったので……
 ロリ切さんは光太郎たちと行動を共にすることを決めたのであった

92混沌な名無しさん:2013/10/11(金) 04:13:35 ID:fZvmTQr20
【一日目・14時30分/日本・山梨】

【南光太郎@仮面ライダーBLACK】
【状態】健康
【装備】キングストーン、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、カラオケマイク
【思考】
基本:この殺し合い、ゴルゴムの仕業だ!
1:クライシス皇帝と空、響子と共に行動する
2:あの少女(歌愛ユキ)を追う
※RXに進化しました。ロボライダーとバイオライダーにはまだなれません。

【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACKRX】
【状態】健康
【装備】サタンサーベル オーガギア@仮面ライダー555
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:光太郎とともに主催者とゴルゴムを潰す
1:戦力を集めて、『ネオ・クライシス帝国』を建国する
2;一先ず、地球人類抹殺は置いておく。(総理を潰したら取り掛かる)
3:カラオケマイクを取り戻す
※参戦時期は仮面BLACKRX本編開始前です。

【霊烏路空@東方Project】
【状態】悲しみ
【装備】制御棒
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:???
1:光太郎たちについていく

【霧切響子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康、ロリ切さん
【装備】なし
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:殺し合いの打開
0:殺し合いについて調べる
1:苗木くんに会いたい

93混沌な名無しさん:2013/10/11(金) 15:01:36 ID:GMU8uNlQ0
 俺と佐々木の二人は、やっとの事で大阪に着いた。
呑気こいてコーヒーを飲んでばかりもいられなくなったからだ。

「あんなに大勢の死者が出ているなんてな……」
「僕たちは甘かったのかもしれないね。本腰を入れてかからないと」

大阪に行くことにしたのは、人が集まる町だからだ。
第二の首都、と言われる場所だし、まあそれなりにな。
ハルヒ達も、俺たちの事を探しているはずだ。
無事に会えるといいが…

「うっ…!!」

な、何だ?
銃声!どこで!
そうだ、佐々木は…?

「…嘘だろ」

さっきまで一緒に居た佐々木が、血を流して倒れている。
何があったんだ?どうしてこんな…

「ぐぁっ…!!」

いてえ…
そんな、嘘だろ…
こんな、こんなところで……

@@@@@@@@@@@@@@@

二人の高校生の死骸の前に、二人の男が立っていた。
彼らは無言でうなずきあうと、その場を去っていった。
更なる惨劇を生むために。

94混沌な名無しさん:2013/10/11(金) 15:02:59 ID:GMU8uNlQ0
【一日目・14時35分/日本・大阪】

【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡確認】
【佐々木@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡確認】

【ベン@D-LIVE!!】
【状態】健康
【装備】防弾ベスト@現実、猟銃@現実
【道具】支給品一式、クレイモア地雷@コマンドー
【思考】
基本:殺戮

【ゴゴ@ファイナルファンタジーⅥ】
【状態】健康
【装備】防弾ベスト@現実、猟銃@現実
【道具】支給品一式
【思考】
基本:物真似をする
 1:ベンの物真似をする

95野獣、動く:2013/10/12(土) 00:25:52 ID:9D.RQ8KE0
「いやー、凄い地震だったね」
「けどさ、こんな地震が起きた場所ならきっと誰も来ないモヤモヤした場所になるんじゃね?」
「確かにね」
「両開きのドアや缶ジュースが支給品でもさ、他に誰も来なけりゃ生き残れるよな」

 そんな会話をしているのはとある少女の起こした地震から奇跡的に生き残ったさまぁ〜ずの二人だ。
しかし、彼らは地震から生き残る事で運を使い果たしていた。

「地震の原因は戦場で寝てる只のガキだったんで気が立ってんだ。楽しませてもらうぜ」

 そう言いながら血の付いたチェーンクロス片手に襲い掛かる野獣のような男、ヤザン・ゲーブルがいたからだ。
必死ににげようとするさまぁ〜ずの二人だが、中年の二人が軍人から逃げられる訳もなく、チェーンクロスが三村の頭をカチ割った。

「三村あああ!?」

 相方の死に驚き、狼狽える大竹。
勿論、そんな隙だらけの相手を見逃すヤザンでは無かった。

「戦場でびびってんじゃねえ!!」

 ヤザンの振るうチェーンクロスが大竹の頭に直撃した。

【一日目・14時40分/日本・岩手県だった所】


【ヤザン・ゲーブル@機動戦士Zガンダム】
【状態】健康、不機嫌
【装備】チェーンクロス@ドラゴンクエストシリーズ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:戦いを楽しむ
1:大災害ではぐれた部下を探す
2:つまらん相手しかいねえ、場所変えるか


【五十嵐まゆみ@機動刑事ジバン 死亡確認】
【三村マサカズ@現実 死亡確認】
【大竹一樹@現実 死亡確認】
死因:撲殺

96混沌な名無しさん:2013/10/12(土) 01:09:10 ID:neCa5GEw0
「さて、主催のところに行くにはどうすればいいか」

ラインハルト・ハイドリヒが歩きながらつぶやく
先の放送のときにバーダックの力を見てさらに放送を聞き、主催には強敵がいるのではないのかと思い
主催本部さがしているのだ

「いやまあ、その前に主催本部を探さないと」

そして、ラインハルトについていくのは夜神月だラインハルトについていくのはこの人のそばにいれば大丈夫だろうと思っているからだ

「どこにあるのだろうな」
「九州が飛んだと言うことは九州にいるのかもしれませんね」

そう言いつつ主催本部を探す
余談だがラインハルトは創造を使えるようになった、本人はきずいてはないが

【一日目・14時40分/日本・千葉県】

【ラインハルト・ハイドリヒ@Dies irae】
【状態】健康
【装備】聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)@Dies irae
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催本部に行って強敵と戦う
1:主催本部を探す 
※この獣殿は存知がありません
※創造を使えるようになりました本人はきずいてませんが

【夜神月@DEATH NOTE】
【状態】疲労
【装備】栄養ドリンク
【道具】支給品一式
【思考】基本:ラインハルトについていく
1:主催本部に着いたら逃げようかな

97最近ヒゲ伸びてきたな:2013/10/12(土) 22:01:35 ID:Zx6oUtKo0
アリー・アル・サーシェスに、主催から新たな命令が下された。
その内容は、秘密に近づきつつあるなのは組を殺せ、と言うものだった。

光彦の支給品には、キメラの翼があった。
これは、一度訪れた町に移動できるアイテムだ。
サーシェスはコレを使い、千葉県に飛んでいた。
なお、キメラの翼は使い捨てなので、一回使ったら消えてしまった。

「さあ…戦争の始まりだ」

ニヒルな笑みを浮かべるサーシェス。
そのとき、彼の前に二人の男が現れた。

(…!)
(気配も無く…こいつら一体?)

身構えるサーシェス。
しかし、次の瞬間彼は驚くべき光景を目にする。

「君も最高のリフレッシュを体験しよう!」

満面の笑顔を浮かべるのは、のび太のパパと碇ゲンドウだった。
言葉の意味が分からず、呆然とするサーシェスに、髭剃り関連グッズが差し出される。
それは、男なら誰でも使いたくなる魅力にあふれていた。
気が付けばサーシェスは、Schickの髭剃り関連グッズ一式を手にトイレに向かっていた。

98最近ヒゲ伸びてきたな:2013/10/12(土) 22:03:21 ID:Zx6oUtKo0
「こいつは…すげえ!」

髭剃りが終わった後、サーシェスはその感触に感動していた。
それは、戦争などよりもすばらしいものだった。
笑顔で手を差し伸べる二人の男。
サーシェスもまた笑顔になり、その手を握り返していた。

「さあ、君も最高のリフレッシュを体験しよう!」




【一日目・14時50分/千葉県】

【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】健康、上機嫌 、ヒゲがない
【装備】熱線銃
【道具】支給品一式、ホイポイカプセルにはいったアルケーガンダム@機動戦士ガンダム00+ドラゴンボール
【思考】
1:Schick製品を宣伝する
2:主催の命令も、戦争も、もうどうでもいい

【のび太のパパ@ドラえもん】
【状態】健康、ヒゲがない
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
1:Schick製品を宣伝する

【碇ゲンドウ@Schick×エヴァキャンペーン】
【状態】健康 、ヒゲがない
【装備】なし
【道具】Schickの髭剃り関連グッズ一式
【思考】
 1:Schick製品を宣伝する

99馬鹿に構ってたのが失敗でしたね:2013/10/13(日) 21:09:33 ID:T9ePx0s60
 15時になり禁止エリアが施行され、全ての離島と沖縄県に居た参加者は死亡した。
そして、とあるボートにも3匹?の参加者の死体があった。
その中の一匹のヘラジカに状況を理解させるのに時間を使いすぎて時間内に禁止エリアを脱出出来なかったのだ。
誰もいないボートだけが、寂しく海を漂っていた。

【一日目・15時00分/日本・沖縄県近海】

【ランピー@HappyTreeFriends 死亡確認】
【クロ@サイボーグクロちゃん 死亡確認】
【天の邪鬼@学校の階段 死亡確認】

100くってねてあそんでる場合じゃねーぞ!:2013/10/13(日) 22:20:17 ID:.viiwy8s0

「馬鹿な……この殺し合いはバイオロンの仕業ではなかったのか!?」


場所は東京都・新宿。
機動刑事ジバンこと田村直人と音無キルコは、2度目の放送において発表された死者の名前を聞いて
驚きを隠せなかった。

二人は派手に東京タワーをへし折ったのち、ボールが飛んできた渋谷方面をくまなく捜索したものの指名手配された
二人を見つける事はかなわず、仕方なく方針を変更して別方面へと進む事にしていた。
ちなみに本来ならジバンはレゾン・バイカン・スパイラスの3大メカに乗って移動しようと考えていたのだが、
何故か3機とも応答する事がなかったため「さてはバイオロンの仕業か!」といつものように断定して徒歩で
移動する事と相成った。

そして放送において呼ばれた死者の名には探していた指名手配の2名、そしてバイオロンの首魁である
ドクターギバの名が含まれている事をジバンは聞き逃さなかった。


「……ジバンさん、そのバイオロンのボスの名前が呼ばれたって事は、やっぱりこの殺し合いはバイオロンの
仕業じゃなかったんですかね?」
「信じられない事だがそうだろう。僕達が先に倒したあの怪人達の名前が呼ばれたのが放送が偽りではない証拠だ。
だがキルコ君、たとえこの殺し合いがバイオロンの仕業ではないとしても、僕は微塵も躊躇したりはしない!」


対バイオロン法第9条
機動刑事ジバンは、あらゆる生命体の平和を破壊する者を、自らの判断で抹殺することができる。


そしてこの法律である。
かつて月面からやってきた侵略者クイーンコスモのようなバイオロンではない存在とも戦ったジバン。
今更相手がバイオロンであろうとなかろうと本人にはあまり関係なかった。
まあ流石にドクターギバを始末した下手人が探し人のまゆみちゃんだとは思いもしなかったが。


「まゆみちゃんの安否も心配だ。行こうキルコ君、早く主催者の本拠地を探し出さなければ!」
「もちろんです! 私もハル先輩達を早く探さないといけませんし―――」

と、二人が決意も新たに立ち上がった時である。

101くってねてあそんでる場合じゃねーぞ!:2013/10/13(日) 22:21:23 ID:.viiwy8s0
「そこのお二方、逃げるでござるーーーーーーーーーっ!!」
「「えっ?」」

突如として後方から聞こえてきた叫び声に驚き、ジバンとキルコは振り返ってみた。
そこに見えたのは―――

「かっか!」
「かっか!」
「かっか!」
「かっかっか!」
「はるかっか!」
「ヴぁーい!」

頭にリボンを付けた妙な生き物の大群と、それに追いかけられる男の姿だった。
見ると男は両脇に後方の生き物とよく似た生き物を2匹抱えていた。


「何だあの生き物は? まさかバイオロンの怪物か!?」
「っていうか、こっちに近づいてきますよ!?」
「理由はどうあれあの男性は明らかに追われている! 助けるんだキルコ君!!」
「はいっ!!」

普段の素行が色々とアレな二人だが、警察官としての正義感は流石に捨ててはいなかった。
男性を救うべくキルコはトンファーブレイドを構え、ジバンは続いてオートデリンガーを構える。

「キルコストーム!!」
「オートデリンガー、サブマシンガンモード!!」


ドガァァァァァァァァァァァァン!!


「「「かっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

キルコの起こした竜巻とジバンの銃撃により、迫りくる謎生物はまとめて爆炎の向こうに吹っ飛ばされた。
………逃げていた男を明らかに巻き込みながら。

102くってねてあそんでる場合じゃねーぞ!:2013/10/13(日) 22:22:12 ID:.viiwy8s0
「お二人とも、助けていただいたのはかたじけないが……次からはもう少し穏便に頼むでござる……」
「す、スミマセン……」
「我々はてっきりバイオロンの怪物とばかり……」

追われていた男は幸い吹っ飛ばされただけで命に別状はなかったため、二人は彼を介抱しつつ話を聞く事にした。
彼の名は空蝉丸といい、人類絶滅を目論むデーボス軍という組織と戦う「獣電戦隊キョウリュウジャー」の
一員なのだという。
また彼もこの殺し合いを止めるべく仲間を探しながら現在まで活動している事が判明した。


「ところで空蝉丸さん」
「ウッチ―と呼んでくだされ。仲間からはそう呼ばれているでござる」
「は、はぁ……まあそれはそれとして、その子達は一体?」
「この者達は拙者が道中で保護した子供達でござる。彼女達も探し人がいるというので、共に今まで行動して
いたのでござるよ」

「かっか!」
「くっ」
「ヤー」

「子供……なんですかね、ジバンさん?」
「何を言うんだキルコ君、どこからどう見ても子供じゃないか」
「いやでも、このリボンの子なんかさっき分裂してましたよ?」
「少なくともバイオロンでなければ問題ないだろう」
「いいんですか、それで……?」

空蝉丸によるとリボンの子が「はるかさん」、ロングヘアの子が「ちひゃー」、ボーイッシュな感じの子が
「まこちー」という名前との事である。
話によればはるかさんは水をかけると分裂してしまう特異な性質を持っているらしく、空蝉丸が知らずに水を
渡してしまったために先ほどまではるかさんの大群に追い回されていたらしい。
ちなみに分裂したはるかさんはジバンとキルコに吹っ飛ばされた衝撃で一体に戻ったらしく、他の個体はすべて
消滅していた。


「まきょー………」
「まこちーちゃん、何だか悲しそうですけど……何かあったんですか?」
「その子は先の放送で探していた者の名が呼ばれてしまったそうでござる。それ以外にも知り合いがこれまで何名も
命を落としたらしく……」
「何という事だ。こんな小さな子供までも悲しませるとは、血も涙もない所業! やはり野田総理を許すわけには
いかない!!」
「拙者も同じ気持ちでござるジバン殿。このような不毛な戦、なんとしても止めなければ!」

同じ子供好き同士で通じ合うものがあったのか、ジバンと空蝉丸はどちらともなく固い握手を交わすのだった。
その空気についていけず、やや遠巻きにキルコは二人を見ていた。

「……まあとりあえず、これからよろしくお願いしますね。はるかさんちゃん、まこちーちゃん、ちひゃーちゃ―――――」
「シャーッ!!」
「うおあっ!? な、なんか私ちひゃーちゃんに嫌われてる!? 私なんかしましたか!?」

ちひゃーは普段はおとなしいが、ばいんばいんな女性には噛みつくなどする習性がある。
その事をのちにキルコは空蝉丸から教えられ、少々へこむのであった。

103くってねてあそんでる場合じゃねーぞ!:2013/10/13(日) 22:23:15 ID:.viiwy8s0

「ところでこれからどうしましょう? 野田総理のいる場所を探そうにも手がかりもありませんし、何か情報が
あればいいんですけど……ウッチーさん何か知りません?」
「拙者もここに来るまでの間にいくつか噂を聞きましたが、役に立つかどうか……」
「この際真偽はどうあれ情報はあった方がいい、教えてください空蝉丸さん」
「では、拙者の知る限りの情報をお教えするでござる」


曰く、野球で野田総理に勝負を挑もうとする集団がいる。
曰く、『ねっとばとる』という勝負で野田総理を打倒しようとする一団がいる。
曰く、九州が空を飛んで日本海に陣取っている。
曰く、出会った相手を中華蕎麦にして平らげる食人鬼がいる。
曰く、東京都庁という建物が魔物の巣窟と化した。

空蝉丸の口から語られた有力そうな情報が次々と挙げられる。
どれも色々とカオス極まりないが、この状況から考えると本当にありそうなので二人は少々身震いした。

「この中で僕達が今すぐ対応できる物と言えば、空飛ぶ九州と東京都庁の二つだが、九州は何か飛行手段を
確保しないと難しいだろう……くっ、スパイラスさえあれば……」
「拙者のプテラゴードンを使えればよいのでござるが、この状況ではスピリットベースに行く事もかなわぬゆえ、
獣電池のチャージを考えると無駄な使用は避けなければ……」
「となると、私達が行くべきは都庁ですね! 幸い近いですし、もしかしたら他の殺し合いを止めようとしている
人達とも会えるかもしれませんよ!」
「かたじけないお二人とも……拙者も全力を持ってお手伝いさせていただくでござる!」
「何言ってるんですか、困ってる人を助けるのは婦警として当然ですよ!」
「かっか!」
「くっ!」
「まきょー!」

3人に呼応するように、ぷちどる達も声を揃えて応じた。
心強い仲間と合流したおかげか、まこちーもやや精神的に持ち直したようである。

「だが、都庁が怪物の巣窟と化しているなら、こちらも準備を整えてから行った方がいいだろう。みんなの
持ち物を確認しておこう」

方針が決定した後、ジバンの提案により全員の持ち物が改めて確認される事となった。
ダンジョンに向かう前の装備の強化はいつの時代もやはり必須である。
特にぷちどる達の支給品はよく確認されていなかったのでなおさらだった。


「おおっ、これはガーディアンズの獣電池! まさかこの子達が持っているとは!」
「ジバンさん、ちひゃーちゃんの荷物になんか忍者が入ってたんですけど……」
「忍者……まさかバイオロンのシノビノイドか!?」
「いえ、それはないかと」

調べてみると様々なアイテムが発見された。
特にぷちどる達の持っていたガーディアンズ獣電池というアイテムは空蝉丸が使えるものという事だったが、
何かの運命を感じるという事でしばらく彼女達に持たせておく事となった。

「では各々方、いざ『都庁』へ向かうでござる!」
『おおーっ!』

104くってねてあそんでる場合じゃねーぞ!:2013/10/13(日) 22:24:02 ID:.viiwy8s0
だが、彼らは気付いていなかった。
数多くのアイテムの中で、はるかさんの支給品の中に紛れていたあるものの存在に。

その名は新型ナノマシン入り飲料水。
第2放送直前、主催陣科学班のクルル曹長によって開発されランダムに転送された狂気の発明。
その一つが今ここに送られていたのである。

そしてもう一つ。
本来はるかさんは日光を苦手としており、日陰を好む習性があった。
だが今、はるかさんは日の光の下を何の苦も無く歩いている。
何故なら彼女は水を吸収した時点で、既にテラカオス化の影響を受けて体質が変化していたからに他ならない。
この上新型の水を彼女が何かのはずみで手に入れたらどうなるか―――――

それはまだ誰にもわからなかった。

「………かっか!」



【一日目・15時00分/日本・新宿】

【田村直人@機動刑事ジバン】
【状態】健康、強い決意、機動刑事ジバンに変身中
【装備】マクシミリアン、電子手帳、パワーブレイカー、ニードリッカー、オートデリンガー
【道具】支給品一式、ダイダロス
【思考】
基本:野田総理を倒して殺し合いを止める
1:まゆみちゃんは無事だろうか……
2:東京都庁へ向かう
3:野田総理の本拠地を探す
4:黒幕はバイオロンではなかったが、ためらわず戦う
5:やはり子供は可愛いな
※殺し合いを仕組んだのがバイオロンではないと知りましたが、本人はあまり気にしてません

【音無キルコ@新米婦警キルコさん】
【状態】健康、やる気充分
【装備】トンファーブレイド
【道具】支給品一式
【思考】
基本:野田総理を成敗して殺し合いを止める
1:ジバンさんやウッチーさん達と協力して悪党を成敗する
2:東京都庁の魔物を成敗する
3:野田総理の本拠地を探す
4:ハル先輩達、無事かなぁ?
5:ちひゃーちゃんとも仲良くしたい

【空蝉丸@獣電戦隊キョウリュウジャー】
【状態】健康
【装備】ガブリチェンジャー、ザンダーサンダー
【道具】支給品一式、獣電池(プテラゴードン)×6、モンスターボール(プテラ)
【思考】
基本:野田総理を倒して殺し合いを止める
1:ジバン達に同行する
2:東京都庁へ向かう
3:野田総理の本拠地を探す(九州が怪しいと睨んでいる)
4:ぷちどる達を守る
5:キング殿達と合流したい

【はるかさん@ぷちます!】
【状態】健康、日光を克服、テラカオス化進行中
【装備】なし
【道具】支給品一式、獣電池(フタバイン)、新型ナノマシン飲料水
【思考】
基本:かっか!
1:空蝉丸達と行動する
2:おなかがすきました
※水を吸収した事でテラカオス化が進行し、日光を克服しました。他に影響が出るかもしれません

【ちひゃー@ぷちます!】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、獣電池(トペランダ)、牛乳×大量、大盾忍@戦闘中
【思考】
基本:くっ
1:空蝉丸達と行動する
2:765プロの面々の死に悲しみ
3:千早に会いたい
4:とりあえずキルコは嫌い

【まこちー@ぷちます!】
【状態】健康、深い悲しみ
【装備】きあいのタスキ
【道具】支給品一式、獣電池(プクプトル)、モンスターボール(ダゲキ)
【思考】
基本:まきょー
1:空蝉丸達と行動する
2:真と765プロの面々の死に深い悲しみ
3:襲われたら全力で戦う

105脅威!新型ナノマシン:2013/10/14(月) 02:07:27 ID:fuhEZzSQ0
「何故だ……私達と新しいリフレッシュを……ごふっ……!」
「悪ぃな。水を飲んだら目が覚めちまったんだ」

 また一人、参加者が死んだ。
それをやったのはSchick製品に目覚めたはずのサーシェスであった。
というのも、彼のデイパックの中にはクルルの開発した新型ナノマシン入りの水が転送されており、彼がそれを飲んでしまっていたのだ。
そして、それに含まれていた人格データは髭剃りによって眠っていたサーシェスの残虐性・好戦性を復活させてしまったのだ。

「さあて、戦争だ。髭剃りなんかよりもすげえ戦争って奴をおっぱじめようじゃないか!」

 ホイポイカプセルから出した愛機・アルケーガンダムに乗るサーシェス。
ライフルモードとなったGNバスタードソードが、開戦の狼煙とばかりに街に向かって連射された。
しかし、大規模な火災が発生した街に佇み血のような色の粒子を撒き散らす手足が異様に長い機体に立ち向かっていく一台のトラックがあった。

「トランスフォーム!!」

 そのトラックはロボットへと変形した。
その正体は、このロワでタクシー業を営んでいたコンボイだ。
みんなの役に立ちたい一心でタクシー業を始めた彼に無差別マーダーを見逃す理由などなかった。

「うおおおおおおお!」
「ちょいさー!」

 右手をエナジーアックスに変化させ、飛びかかるコンボイ。
対するサーシェスは、GNバスタードソードで切りかかり、コンボイを逆に弾き飛ばした。
そして、堕ちていくコンボイの胴を両足に装着されたGNビームサーベルで2度も斬りつけたのだ。
それはまさしく致命傷だ。

「くっ……ま、まだだ……」

 それでも立ち上がるコンボイ。
その闘志は未だ消えず、背中に収納されたレーザーライフルを取り出した。
だが、何もかもが遅すぎた。

「とっとと逝っちまいな!!」

 アルケーガンダムのGNバスタードソードがコンボイに振り下ろされた。


【一日目・14時50分/千葉県】

【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】健康、とても上機嫌 、ヒゲがない
【装備】アルケーガンダム@機動戦士ガンダム00
【道具】支給品一式、熱線銃
【思考】基本:カオスロワという名の戦争を楽しむ
1:参加者は片っ端から虐殺
※新型ナノマシンにより、闘争本能等が増大しました。
※主催の一員ですが、すっかり頭の中から抜けてしまいました。

【のび太のパパ@ドラえもん 死亡確認】
【碇ゲンドウ@Schick×エヴァキャンペーン 死亡確認】
死因:射殺

【鳴滝@仮面ライダーディケイド 死亡確認】
【オ○マ@現実? 死亡確認】
死因:GNバスタードソード・ライフルモードのビームにより蒸発

【コンボイ司令官@トランスフォーマー(初代) 死亡確認】
死因:斬殺

106しらねーよ、カス!なんて言わせないよ絶対。:2013/10/14(月) 05:29:33 ID:DgBA2pmQ0
「オレのこの法則の名を、そしてそれが何を指し示すか言ってみろ!」
ジョン・フレミング。テラカオスに導かれし1人の物理学者。
フレミングはどこかの忘れられた義兄弟の一員のようなこのセリフとともに
目についた人間に問いを投げかけ、間違えた輩を問答無用で殺害し続けていた。

【名もない新潟県民×10@現実? 死亡確認】
【大勢のモブキャラ×10@いろいろな作品 死亡確認】
死因:射殺

フレミングは流れ流れてここ、山形県までたどり着いていた。
で、第1県民を発見し、冒頭のセリフに戻るというわけだ。

「そんなことより、俺のセリフをぱくるんじゃねぇ!!!」
「右に同じいいいいいいいいいい!」
「問いにはちゃんと答えろおおおおおおおおおおおお!」

こうして、この物理学者は元ネタとなったキャラをもぶっ殺したのであった。

【ジャギ@北斗の拳 死亡確認】
【ジャギ@DD北斗の拳 死亡確認】
死因:射殺

からん。
徐に、フレミングは自身の武器である機関銃を地面に落とした。

「……」
『フレミングの左手の法則』ポーズのままのそれに電気がこもる。
そう、彼もまたテラカオス化し始めたのである。

っていうか、テラカオスっていう領域越えてるよね。

【一日目・14時52分/山形県酒田市】

【ジョン・フレミング@現実?】
【状態】テラカオス化
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:フレミングの左手の法則をきちんと知らん奴を皆殺し。(野田総理でも許さん)
1:……

107混沌な名無しさん:2013/10/14(月) 13:33:58 ID:YLYlEnvYO
一方、富士山は噴火した
しかじ火口に出現した転送魔法によって溶岩その他が全て富士山周辺の地下にある大空洞に転送された為、地上への被害は無かった。
全魔力を使ってそれを為したシャマルという女性は、満足そうに微笑んで意識を失い、火口に落ちた。
転送先の大空洞が不思議のダンジョンだと知らぬままに。

【一日目・15時05分/富士山の火口】

【シャマル@魔法少女リリカルなのはシリーズ 死亡確認】
※富士山の噴火は収まりました。

【一日目・15時05分/不思議のダンジョンだった所】

【ドラキー@ドラゴンクエスト 死亡確認】
【メットールV2@ロックマンエグゼ 死亡確認】
【地雷蜘蛛@遊戯王OCG 死亡確認】
【イシツブテ@ポケットモンスター 死亡確認】
【ヒカりん@パズル&ドラゴンズ 死亡確認】
【クリーパー@Minecraft 死亡確認】
【骸音シーエ@VOCALOID 死亡確認】
【ファイアバー@マリオシリーズ 死亡確認】
【黒谷ヤマメ@東方project 死亡確認】
【巨大ネバルー@クロノクロス 死亡確認】
【動く石像@鋼の錬金術師 死亡確認】
【みみず@手のひらをたいように 死亡確認】
【おけら@手のひらをたいように 死亡確認】
【あめんぼ@手のひらをたいように 死亡確認】
【怪傑ズバット@怪傑ズバット 死亡確認】
※不思議のダンジョンが埋め立てられました。

108修正が必要か:2013/10/14(月) 15:44:50 ID:k4bbgnCU0
高速で移動する機体がある
その機体はナインボールセラフ、そしてそのパイロットはハスラー・ワンだ

「秩序を乱すものは排除するそして大きすぎる力を持つものも排除する」

ハスラー・ワンはそう言う、このそんざいにとってはこの殺し合いをはじめた主催を秩序を乱すものとして排除するのだろう
大きすぎる力を持つものも排除対象なのだろう


【一日目・15時05分/日本・千葉県】

【ハスラーワン@ARMORED CORE MASTER OF ARENA】
【状態】健康
【装備】ナインボール・セラフ@AnotherCentury'sEpisode:R
【道具】支給品一式 
【思考】基本:秩序を乱すものと大きすぎる力を持つものの排除
1:主催の排除

109クレイジーファイターズ:2013/10/14(月) 16:35:57 ID:VnHArrSE0
「サーシェスが任務放棄、しかも暴走だと!? 何をやっているのだ、あいつは!」

野田総理は激怒していた。なのは組の抹殺を命じたはずのサーシェスがそれを成さないどころか、無関係の参加者を襲っているという報告が入ったためである。

「別の刺客を送り込むか? しかし他の連中は、なんだかんだで忙しいし。
 新たな人員を雇うにしてもな……」

頭を抱える野田総理。何せターゲットは超一流の魔導師二人。
さらに幾多の死線をくぐり抜けてきた霊能力者や、人知を超えた力を持つ邪神型宇宙人までいるのだ。
生半可な実力の刺客では、返り討ちに遭うのは目に見えている。
かといって強い力を持つ者を雇うには、相応の金がいる。
ただでさえロワの運営には金がかかるのに、これ以上の出費はできることなら避けたいところだ。

「総理、私に考えがあります」
「なんだ、言ってみろ」

悩む総理に声をかけたのは、モブの部下だった。総理に促され、彼は自分の考えを述べる。

「金を払わずとも動かせる参加者を誘導して、例の組にぶつければいいのです。
 調べたところ、奴らの近くにいてこちらの思惑どおりに動いてくれそうなのは……」


◆ ◆ ◆


なのは達はホテルを後にし、千葉を移動していた。
幸か不幸か、彼女たちは他の参加者に遭遇することはなかった。
しばらく歩き続け、そろそろ小休止を入れようかと話していたところで、一同は放送を聞くことになった。

「ううっ、フェイトちゃん……」
「…………」

無二の親友の死を知らされ、なのはは感情を抑えられず号泣し始めていた。
そんななのはを、ユーノは黙って抱きしめる。

「まさか、蔵馬が死んじまうとは……。信じられねえぜ……」

その傍らで、桑原も強い衝撃を受けていた。彼もまた、数々の戦いを共にくぐり抜けていた戦友の死を知ったのである。

「お前らは、知り合いの名前呼ばれなかったか?」
「ぼ、僕の知り合いは呼ばれなかったよ」
「ポックルっつー同期のハンターが呼ばれた……。それほど仲がよかったわけじゃねえが、それでもきついな……」

なおレオリオの親友であるゴンも死んでいるのだが、放送では「ゴンさん」と呼ばれていたためレオリオは気づいていなかった。

「俺の親友の、やる夫って名前も呼ばれたが……。やる夫なんて、どこにでもいる名前だからなあ。
 俺の知ってるやる夫かどうか、判断できないわ」
「……そんなに多い名前だったっけ?」
「俺に聞くなよ。俺はもともとこの国の人間じゃねえんだから」

やらない夫の発言に、困惑する桑原。彼に話を振られたレオリオは、あきれ顔で首を横に振った。


◆ ◆ ◆

110クレイジーファイターズ:2013/10/14(月) 16:36:47 ID:VnHArrSE0


その後一行はなのはが落ち着くまで休憩したあと、再び移動を開始した。
そしてしばらく後、彼らは道の真ん中に倒れている血まみれの男を発見した。

「た、助けてくれ……」

弱々しいつぶやきを捉え、なのははとっさに男へと駆け寄る。
その次の瞬間、ユーノは言いようのない悪寒を感じた。

「危ない!」
「えっ……?」

とっさに、ユーノはなのはの体を突き飛ばす。
直後、男の体を無数の突起物が貫く。
その突起物は直進を続け、ユーノの左腕をも貫いた。

「うわああああ!!」
「ユーノくん!」

たまらず悲鳴を上げるユーノ。なのはは半ばパニックになりつつ、彼にすがりついた。

「ヒヒヒ、惜しいなあ……。もうちょっとで、女の体を串刺しにできたのに……」

そう呟きながら亡骸と化した男の影から出てきたのは、禍々しい狂気をその顔に浮かべた小柄な男だった。
その男を見たとたん、桑原の顔色が変わる。

「てっ、てめえは……。戸愚呂兄! また復活しやがったのか!」
「久しぶりだなあ、桑原……。会いたかったぜ……。
 今度こそおまえをぶっ殺してやるよぉぉぉぉ!! 他の連中も一緒になぁ!!」
「なめるなよ……! 何度生き返ろうと、てめえはこの俺がぶっつぶしてやるぜ!」

さらに狂気の色を強める戸愚呂兄に対し、桑原は霊剣を発動させて戦闘態勢に入る。
だが怨敵の出現に興奮していた彼は、背後から迫るもう一つの脅威に気づいていなかった。

「危ない!」
「なにっ!?」

背後より飛来したのは、巨大なハサミ。
それにいち早く気づいたハス太は、突風を発生させてハサミの軌道をずらす。
明後日の方向に飛んでいったハサミは、近くのビルに突き刺さりその壁を粉々に砕いた。

「なっ、新手か!」
「ゲギャギャギャギャ! 多少はやりそうな連中じゃねえか! 斬りがいのねえやつばっかりでイライラしてたんだよ!
 俺のストレス発散に付き合ってもらうぜぇ!」

姿を見せたのは、白髪を長く伸ばした筋肉質の男。マルハーゲ四天王の一人、極悪斬血真拳のOVERであった。


◆ ◆ ◆


「どうやら上手くいったようだな」
「はい」

部下からの報告を受け、野田総理は満足そうに笑う。
戸愚呂兄とOVERがなのは組を襲ったのは、むろん主催側が彼女たちの居場所を二人にリークしたからだ。
かつて桑原に敗北し、彼に恨みを持つ戸愚呂兄。そして戦闘狂のOVER。
彼らなら報酬を用意せずとも、なのは組と戦ってくれるだろうともくろんでのことである。
そしてそのもくろみは、見事に成功していた。

「全ては私の思うがまま……。くくく……」

いかにも黒幕っぽく呟く野田総理。しかし実際には、部下の提案をそのまま実行しただけだ。
その振る舞いは、あまりにも滑稽であった。

111クレイジーファイターズ:2013/10/14(月) 16:37:48 ID:VnHArrSE0
【一日目・15時10分/千葉県】

【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
【状態】動揺、19歳の身体
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王
【道具】基本支給品一式、タイムふろしき@ドラえもん、ボンテージ
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:この場を切り抜ける
2:情報を集めないと
3:ヴィヴィオに再会してきちんと話し合いたい
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています。
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。


【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】左腕負傷、19歳の身体
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:なのはを護る
2:大災害の情報を集める
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※PSP版の技が使えます。


【ハス太@這いよれ!ニャル子さん】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、ガソリンの入った一斗缶
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:この場を切り抜ける
2:ニャル子ちゃんたちは大丈夫かな
3:僕も頑張らないと


【桑原和真@幽遊白書】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:戸愚呂兄をぶっ倒す
2:怒鳴りつけた借りを返す為にも、ハス太を護る


【レオリオ・パラディナイト@HUNTER×HUNTER】
【状態】健康
【装備】スパス12
【道具】支給品一式
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:この場を切り抜ける
※ゴンの死に気づいていません


【やらない夫@2ch】
【状態】健康
【装備】M16
【道具】なし
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:この場を切り抜ける
※このやらない夫は精神が超タフです。

112クレイジーファイターズ:2013/10/14(月) 16:38:20 ID:VnHArrSE0


【戸愚呂兄@幽遊白書】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺しまくる
1:桑原とその仲間を殺す
※首輪解除防止のため、肉体変形能力はかなり強く制限されています


【OVER@ボボボーボ・ボーボボ】
【状態】健康
【装備】オリハルコン製のハサミ@ボボボーボ・ボーボボ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:暴れまくる
1:なのは組と戦う


【一日目・15時10分/主催本部】

【野田総理@現実?】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】なし
【思考】
基本:バトルロワイアルを完遂させ、自分の理想の社会を創り上げる
1:ロワを主催する
2:最悪の場合、幹部五人を人身御供にして生き残る
※傀儡の主催者です。本人は気づいていません。

【ブルりん@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】
死因:戸愚呂兄による刺殺

113光と闇が合わさり……:2013/10/15(火) 08:09:22 ID:0EyIDvJQO
強い岩ポケモンを探しに長野県までタケシは来ていた。
しかし、そこに居たのは血走った目で奇声をあげながら襲いかかる自分自身だった。

「ぐげげげげげげげげ」
「うわああ、な、なんだこりゃあ!?」

慌てて逃げるタケシにもう一人のタケシが触れたその時、カオスな事が起こった。
このもう一人のタケシは、同じタケシでありながら発狂し、デブガキ一人を惨殺した奴である。
そして、同じタケシでありながら真逆の性質を持つもの同士が触れ合い、対消滅が発生した。
その余波は凄まじく、長野県にクレーターが出来たが、幸いにも他の参加者は三人死んだだけだった。


【一日目・15時15分/日本・長野県】

【タケシ@ポケットモンスター 死亡確認】
【タケシ@ポケットモンスター 死亡確認】
【策士・諸葛亮孔明@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日 - 死亡確認】
【うさみちゃん@ギャグマンガ日和 死亡確認】
【ホッシー@横浜ベイスターズ 死亡確認】

114いきなり止まれないのよ:2013/10/16(水) 00:38:08 ID:tZfczTI.0
全力疾走をする少女がいた、その少女の名前はIAという
IAはVOCALOIに所属しているアイドル歌手だ、だが今はそんなことはどうでもいい
なぜ彼女が全力疾走しているかというと

「あはははははは」

後ろからハイテンションの笑い声が聞こえてくる
この人物こそがIAを追っている存在だ名前は雨生龍之介人殺しを趣味とする青年だ
龍之介はクルルが開発した新型ナノマシン入りの水を飲んでこんなことになってしまったのだ

「ハア…ハア…」
(逃げないと)

IAは息切れしながら走る
だが

「きゃ……!」

こけたのだ、普段運動は軽くしているが限界が来たのだろう
そしてそのまま死ぬと思い目をつぶる
そして龍之介はそのままIAを殺そうとした瞬間、何かがいきおいよく轢かれ死んだ

【雨生龍之介@Fate/Zero 死亡確認】

そしてIAがその音を聞き後ろを向くと

「…なんか轢いちまいましたか」
「とくに気にすることないんじゃないの」

と言っている二人組みの男キャスパー・ヘクマティアルと阿紫花英良がいた

【一日目・15時15分/日本・山口県】

【IA@VOCALOID】
【状態】疲労(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式 
【思考】
1:助かったの?

【キャスパー・ヘクマティアル@ヨルムンガンド】
【状態】健康
【装備】自動式拳銃
【道具】支給品一式
【思考】
基本;どこか、落ち着ける場所を探す
1:降りかかる火の粉は払う
2:このこどうしようか


【阿紫花英良@からくりサーカス】
【状態】健康
【装備】グリモルディ@からくりサーカス
【道具】支給品一式
【思考】基本:キャスパーに雇われたので付いて行く
1;降りかかる火の粉は払う
2:なんか轢いちまいましたかねえ

115野球って危ないからね:2013/10/17(木) 14:22:03 ID:l5sLUsYk0

「ぬぅ……千石うぐいすとやらが死んでしまったのか……ふっ、所詮その程度の輩だったということなのか」
「そんな澪さん……ついでに田井中さん」
「いろいろ死んだか、まぁ別にいいけどね」
「イチローさんはまだ無事のようだ」
「矢部くん……」
「ティガニキ……」
「この程度で死ぬようでは話にならないのだよ」
「ですなぁ」
「ずら」

 放送を聞き、拳王軍の皆さんはここ静岡県の地方球場で一時足を止めていた。
 ……東京は先程、『また』通り過ぎてしまった。
 電車は急に止まれないからね。仕方ない。
 そんな時であった。

「我ら『十傑集』、貴様らに野球勝負を挑ませてもらう!!」

 ▽あっ、十傑集が野球を勝負を仕掛けてきた。

 もちろん、負けたら全員死亡という理不尽なルールの下で行われることにあった。


「では、新しいスタメンを発表します。
 一番ショート、川崎さん
 二番セカンド、殿馬さん
 三番サード クロえもんさん
 四番レフト、プニキさん
 五番ピッチャー、MEIKOさん
 六番センター、平等院くん
 七番ファースト 緑間くん
 八番キャッキャー デュークくん
 九番ライト 拳王さん……以上です」
「ぬぅ、何故この拳王が九番なのだぁッ!」
「打てないからづら」
「一理あるのだよ」
「ですなぁ」
「くっ、まあよい、この試合で活躍すれば問題ない!」

 そして、ついに試合が始まろうとしていた。

「プレイボール!!」

116野球って危ないからね:2013/10/17(木) 14:22:38 ID:l5sLUsYk0

【以下ダイジェスト】

「MEIKOシュート」

 ほぼ直角に曲がるシュート回転(黄金の回転)が掛かったMEIKOシュートがヒィッツカラルドの身体にぶち当たる。
 ヒィッツカラルドの身体は再起不能なまでにぶち壊された。

【素晴らしきヒィッツカラルド@ジャイアントロボ 死亡確認】

「デュークツーラン!!」

 サードの怒鬼、ショートの残月がボールごと場外まで吹っ飛ばされる。
 その勢いで二人は富士山火口に落ちた。ついでにランナーはいなかったが何故か二点入った。

【直系の怒鬼@ジャイアントロボ 死亡確認】
【白昼の残月@ジャイアントロボ 死亡確認】
   
「滅びよ」

 平等院さんが打ち返したボールが光りだした。
 その打球をキャッチしようとしたファーストのカワラザキ、ライトのセルバンテスの両名が吹っ飛びフェンスに激突する。
 平等院さんはアウトになったものの二人の命が散った。

【激動のカワラザキ@ジャイアントロボ 死亡確認】
【眩惑のセルバンテス@ジャイアントロボ 死亡確認】

「腹痛いから、帰るわ」

 そう言い残し、マスク・ザ・レッドは一時帰宅した。
 汚いなさすが忍者きたない。

【マスク・ザ・レッド@ジャイアントロボ】
【状態】十傑集走り中
【装備】いろいろ
【道具】いろいろ
【思考】
1:一旦、体勢を整えるため帰宅する。

「ぬぅ、この拳王がまた退場だと……」
「拳王さん、今のは仕方ないですね」
「野球とはここまで難しいものだったとはな……」

 ラオウは再び退場処分になっていた。
 十常寺とクロスプレイの際、審判(デカオ)共ぶっ殺してしまったから仕方ないのだ。
 罰金33万4千円ほどの処分が言い渡されたが、ムギさんが支払い事なきを得た。

【命の鐘の十常寺@ジャイアントロボ 死亡確認】
【大山デカオ@ロックマンエグゼ4(ブルームーン版) 死亡確認】

「せめて、一点を返s……」
「イチローさん直伝(無許可)レーザービーム!!」

 ショート川崎のレーザービームがホーム突入しようとした樊瑞の身体に当たる。
 送球が少しそれてしまったのだ、命懸けだからね、プロでも失敗するよ、人間だもの。

【混世魔王・樊瑞@ジャイアントロボ 死亡確認】

「これでゲームセットづら」

 最後のバッター・幽鬼をセカンドゴロに打ち取り、ゲームセット。
 長かった試合もついに終戦を迎えたのであった。
 そして、約束通り暮れなずむ幽鬼は自害した。

【暮れなずむ幽鬼@ジャイアントロボ 死亡確認】

117野球って危ないからね:2013/10/17(木) 14:23:05 ID:l5sLUsYk0

「この拳王に勝負を挑むから、骨がある輩かと思ったが大したことがなかったな!!」
「野球ってこんなスポーツだったかなぁ……」
「ハチミツ食べたいなぁ……」
「イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん……」

 こうして、拳王軍は初めて犠牲を出さずに野球で勝利したのであった。

「さて、今度こそ東京に向かうぞぉ!」

 そして、拳王軍は電車ごっこロープを握り締め、東京に向かった。

【一日目・15時00分/日本・静岡県】
【MEIKO@VOCALOID】
【状態】健康
【装備】アルティメットアーマー@ロックマンXシリーズ
【道具】支給品一式、ノートパソコン@現実
【思考】
基本:殺し合いに乗った者達を殺す
 1:ラオウ達に協力してもらう
※今までとは別人です。
※『黄金の回転』を習得しました


【琴吹紬@けいおん!】
【状態】精神的にぶっ飛んでる
【装備】核ミサイル、キーボード、現金1兆円ほどが入った特注ジュラルミンケース
【道具】支給品一式、たくあん@現実、その他不明
【思考】
基本:生き残ることを最優先
1:拳王とやらの配下になる
※今までとは別人に決まってんだろ!!いい加減にしろ!!


【ラオウ@北斗の拳】
【状態】健康
【装備】炭酸水
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:野田総理を倒す
0:主催者チームを全員屠る
1:そして、拳王が新たな時代を作る
2:死兆星から使者の小娘を配下にしたぞ!
3:トキ似の男を配下にしたぞ!
4:強そうな鎧の女を配下にしたぞ!
5:謎の黒猫たちを配下にしたぞ!
6:ミクとKAITOを倒すぞ!

【平等院鳳凰@新テニスの王子様】
【状態】健康
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、諭吉一枚
【道具】支給品一式、少年ジャンプとヤンジャン、その他不明
【思考】基本:主催者達を滅ぼす
1;マーダーも滅ぼす
2:ラオウたちと行動する
3:テニスがしたいが、野球をする

【プニキ@くまのプ○さんのホームランダービー】
【状態】健康、全ステータスMAX
【装備】木の棒
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ムギさんからハチミツを貰うために野田を野球で潰す
1;ホームランを打つ

118野球って危ないからね:2013/10/17(木) 14:23:33 ID:l5sLUsYk0

【川崎宗則@現実?】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式
【思考】基本:イチローを倒してでも、マリナーズに連れ戻す
1:戦力を集める
2:イチローがいるであろう、東京に向かいたい

【クロえもん@ドラベース ドラえもん超野球外伝】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式 電車ごっこロープ
【思考】基本:野田総理に野球で挑んで勝つ!
0:矢部君の意志を継ぎ、殺し合いを打破する
1:最低でも四国アイランドリーグが出来るくらいの仲間を集める
2:イチロー選手を仲間に引き入れたい

【殿馬一人@ドカベンシリーズ】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式、グランドピアノ@現実
【思考】基本:生き残る
1:イチローと合流したい

【デューク渡邊@新テニスの王子様】
【状態】健康
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、キャッチャー用具一式
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:お頭(平等院)たちについていく
1;デュークホームランを打つ

【緑間真太郎@黒子のバスケ】
【状態】冷静
【装備】ハンマーブロスの無限ハンマー@マリオシリーズ
【道具】支給品一式、ホワイトボードとサインペン
【思考】
0:赤司に勝つ
1:野球をするのだよ

119サヨナラ、ガキ大将:2013/10/18(金) 18:40:39 ID:tXjcrgkE0

 拳。
 ただの拳が黄色い宇宙人の頭部を破壊した。
 先ほど、自分の妹のことを『ブタ』呼ばわりされたことに腹がたった。
 家族を……妹を馬鹿にされて、ここで動かなかったら男が廃ると思った。
 勇気を振り絞り、黄色い宇宙人の目の前に立ちふさがった。

 拳を何度も振るった。
 何度も。
 何度も何度も。
 何度も何度も何度も。
 何度も何度も何度も何度も何度も何度も。
 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も……。

 暴力は好きじゃなかった。
 ただ殺したら、もう戻れない気がした。
 ジャイ子やのび太、ドラえもんにもう会えない気がした。
 死んでしまったジャイアンたちやのび太のおばちゃん……そして、自分の母のいる場所にも行けない気がした。

「はぁ……はぁ……こんな……こんな殺し合いして楽しいのかよ!!!」

 拳を止めた。
 自身の拳が真っ赤になっていた。 

「お前みたいのがいるから、こんな殺し合いが始まった!!
 お前みたいのがいるから、ジャイ子みたいな不幸な子が生まれる!!
 こんな殺し合いを開いた奴らは僕が絶対許さない――――だから」

 激しい嘔吐感がした。非常に気分が悪い。
 殺したのに、まだイライラが収まらない。
 そこで水を一口飲み、気持ちを落ち着けようとする。
 そこで、何もかもどうでもよくなった。
 

 
「だから――――皆殺さなくちゃな」

 

 きれいなジャイアンはきれいではなくなっていた。 
 

【クルル曹長@ケロロ軍曹 死亡確認】

【一日目・14時30分/九州ロボ・クルル曹長の研究室近く】
【きれいなジャイアン@ドラえもん】
【状態】血濡れ、汚くなった
【装備】さすまた
【道具】支給品一式
【思考】
基本:全て殺す
1:ジャイアンポジションにはぼくが座らないと!
※ナノマシン入りの水を飲みました。

120涼宮ハルヒの最期:2013/10/18(金) 20:56:24 ID:ja8CLp160
 9時間以上に及び県をも跨いだ逃走劇の末、ハルヒは一人っきりになってしまっていた。
唯も、こなたも、にゃんぱいあも、そしてボッスンも、皆たった一匹のニホンザルに射殺されてしまった。
そして、ハルヒも袋小路に追い詰められ、また一人参加者が死んだ。

「チーチッチ、おっぱーい、ボインボイーン」

 なぜなら、怪しげで奇妙な歌を歌う少女に、ニホンザルの首がもぎ取られたのだから。

「あ……有希……?」

 極限状態から解放され、ハルヒはその場にへたり込んだ。
 そんなハルヒに長門は近づき、その胸を鷲掴みにした。


「もげ、もげ、もげ」
「きゃっ、い、痛い、どうして!?」

 長門がその両手に力を込めていく。
自分の想像を遥かに上回る状況に混乱するハルヒ。
しかし、情報操作により、幾ら足掻いても指一本すらも動くことは無い。

「チチをもげ!!」
「嫌あああああああぁぁぁっ」

 ハルヒの両胸がもぎ取られた。

【一日目・15時15分/日本・栃木県】


【長門有希@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】ナイン
【装備】コアファイター@機動戦士ガンダム
【道具】支給品一式 、朝倉涼子の両おっぱい×2、涼宮ハルヒの両おっぱい
【思考】
基本:チチをもぐ
1:朝比奈みくるのチチをもぐ
2:とにかくチチをもぐ
3:邪魔者はもぐ

【平沢唯@けいおん! 死亡確認】
【泉こなた@らき☆すた 死亡確認】
【にゃんぱいあ@にゃんぱいあ 死亡確認】
【藤崎佑助@SKET DANCE 死亡確認】
死因:射殺

【ニホンザル@龍馬伝 死亡確認】
死因:頭をもぎ取られる

【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡確認】
死因:両胸をもぎ取られる

121悪魔の誇り:2013/10/20(日) 18:13:54 ID:tjJylung0
巨大な岩のような超人と、長身の少女というおかしな組み合わせの二人組が、
てくてくと道を歩いていた。
二人の間に会話は無い。
長身の少女−諸星きらりは、本来は元気な性格だったが、
放送を境に様子が変わってしまった。
同行する超人−ザ・魔雲天は、彼女の心境の変化を察していたが、
慰めの言葉をかける事は無い。
悪魔である自分には慰めなど似合わないと言うこともあるが、
彼女自身の手で乗り切らねば意味がないと考えているからだ。

「……!」

悪魔としての勘か。
魔雲天はとっさにきらりを抱えると、高くジャンプする。
すると、さっきまで魔雲天達がいた場所を、氷の槍が通過していった。
あのまま動かなければ、二人ともやられていただろう。

「グ、グム〜…。ゴング前の攻撃とは、俺たち悪魔にも劣るぜ〜!」

「…悪魔でも、構わない」

「あっ…ああ……」

現れたのは、青髪の少女−タバサ。
タバサと魔雲天の間に火花が散る。
魔雲天の背後に隠れながら、恐怖に震えるきらり。
魔雲天は、きらりを気遣うように視線を向ける。

122悪魔の誇り:2013/10/20(日) 18:14:26 ID:tjJylung0
「……隙あり」

タバサが呪文を唱えると、再び氷の槍が精製され、魔雲天達を襲う。
轟音が響く。タバサは気を抜かず、前を見続けている。

「残念だったな。俺はここだ〜!ゲヘラァー!」
「マウンテンドロップ!!」

野太い声が周囲に響く。
攻撃がくると察知し、タバサは横に飛ぶ。
だが避けきれず、魔雲天の攻撃を食らってしまう。
マウンテンドロップ。相手の頭上から1トンの体重を叩きつける大技だ。
タバサの攻撃を受けてあちこちに傷が目立つが、その威力に変わりは無い。

「ぐううっ……!」

激痛にうめきながらも、タバサは呪文を唱えようとする。
だが、唱えかけたそれは途中で止まってしまう。
ダメージが大きすぎたのだ。
それを見た魔雲天は、静かに技を解いた。

「な、何のつもり?」

「お前には執念を感じる」
「悪魔の俺でも…いや、悪魔の俺だからこそわかる」
「お前にはやらなければいけない事があるんだろ」

「…礼は言わない」

強がりを言うと、タバサは気を失った。
魔雲天はタバサを背負うと、隠れていたきらりに声をかける。

「て、天ちゃん、その人を連れて行くの?」

「ああ。こいつは死なせるには惜しいからな。」

123悪魔の誇り:2013/10/20(日) 18:16:19 ID:tjJylung0
【一日目・14時55分/日本・新潟県】

【ザ・魔雲天@キン肉マン】
【状態】疲労(小)、あちこちに傷跡
【装備】柔道着
【道具】なし
【思考】
基本:『あのお方』の命に従い野田総理を抹殺する。
1:他の悪魔超人達と合流する(できればミスターカーメンかBH)
2:邪魔者はすべてマウンテンドロップでペシャンコにする。
3:とりあえずこのデカい女(きらり)は今は保護しておく。
4:女(タバサ)を安全な所まで運ぶ。また襲ってきたら返り討ちにする


【諸星きらり@アイドルマスターシンデレラガールズ】
【状態】182cm、ちょっち悲しみ!
【装備】ないにぃ!
【道具】支給品一式、巨大化爆弾@五星戦隊ダイレンジャー、
芋丁の芋羊羹@激走戦隊カーレンジャー、ビービ虫の巣@天装戦隊ゴセイジャー
【思考】
基本:Pちゃんを探すにぃ!
0:いっぱい人が死んじゃった…
1:天ちゃん(魔雲天)は強くて優しいにぃ!
※殺し合いが始まった事を理解しました

【タバサ@ゼロの使い魔】
【状態】全身にダメージ(大)
【装備】杖、マフラー、ジーンズにジャケット姿
【道具】支給品一式
【思考】
基本:???
1:???

124戦闘中のまま放置するのはどうかと思う:2013/10/20(日) 21:32:02 ID:vtawVjlQ0
 埼玉で、9時間に及ぶ大激戦が終わろうとしていた。

『アクセル!マキシマムドライブ!』
『It's time for buster!』

 仮面ライダーアクセルがエネルギーを纏った後ろ回し蹴り「アクセルグランツァー」を叩き込む。
気絶から立ち直って変身したレッドバスター・桜田ヒロムの超加速からの必殺の斬撃がそれと同時に放たれる。
その同時攻撃は、再びゴルゴ13が乗り込んだヤッターペリカンを破壊するには十分すぎた。
ゴルゴ13はヤッターペリカンの爆発の中に消えて行った。

「ニック……じゃ、無かったのか?」
「俺に質問をするな……」

 変身解除した照井を見てようやく彼が相棒でない事に気づいたヒロム
それに対して照井が何時もの返しをした所で、二人はその場に座り込んだ。
9時間もの間強敵と戦い続けた事による疲労とダメージは並大抵のものでは無かったのだ。
悪と戦うヒーローも流石に今は休みたかった。


【一日目・6時20分/日本・埼玉県】

【桜田ヒロム@特命戦隊ゴーバスターズ】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)
【装備】モーフィンブレス@特命戦隊ゴーバスターズ、サングラス
【道具】支給品一式
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:身体を休めたい
※戦闘中だったため第一回・第二回放送を全く聞けていません。

【照井竜@仮面ライダーW】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)
【装備】アクセルドライバー@仮面ライダーW
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:身体を休めたい
2:俺に質問をするな……
※戦闘中だったため第一回・第二回放送を全く聞けていません。

【ゴルゴ13@ゴルゴ13 死亡確認】
死因:爆死

125124:2013/10/21(月) 00:44:52 ID:LooLzYQY0
すみません、6時は15時の間違いでした。

126交通事故には気を付けましょう:2013/10/22(火) 14:28:43 ID:MF4gp5rYO
【一日目・15時20分/日本・千葉県】

【ガメラ@平成ガメラ三部作】
【状態】健康、飛行中
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:生態系を破壊する者を倒す
1:ギャオスは特に殺す
2:何かにぶつかった気がする

【ハスラーワン@ARMORED CORE MASTER OF ARENA 死亡確認】
死因:ガメラが激突

127カオスロワからは逃げられない:2013/10/22(火) 22:02:04 ID:J8avXxnc0
「ぐっ……」

 それが、二人の男が連れて行くと決めた少女・IAの最期の声だった。
支給品を確認する為に自分のデイパックを覗き込んだIAの顔を、デイパックの中から飛び出した拳が粉砕したのだ。
そして、二人の男が驚いた隙をついて、デイパックから少女を殺した存在が飛び出した。

「ごふぅぅ!」

 男の片方である英良が我に返ったのは、依頼人であるもう一人の男・キャスパーの断末魔を聞いてからだった。
キャスパーは、少年の持つさすまたに刺されて死んでいた。
きれいなジャイアンと呼ばれるその少年は、殺した宇宙人の遺した転送装置で自分を転送したのだ。
テラカオス化によって強化された身体能力を武器にして、より多くの参加者を殺す為に。

(捕縛用の道具であるさすまたで人を殺しちまうとは、どんなバケモノでえ)

 依頼人を殺されても、英良は冷静だった。
しかし、怒りを抱いてないという事では無い。
むしろ、その逆だ。

「だがね、依頼人を殺されて黙って引き下がる程、あたしは情けなくは無いんでね!」

その一言に彼の怒りが凝縮されていた。

【一日目・15時25分/日本・山口県】

【阿紫花英良@からくりサーカス】
【状態】健康
【装備】グリモルディ@からくりサーカス
【道具】支給品一式
【思考】基本:降りかかる火の粉は払う
1:キャスパーとIAの仇を討つ

【きれいなジャイアン@ドラえもん】
【状態】血濡れ、テラカオス化進行、汚くなった
【装備】さすまた
【道具】支給品一式
【思考】
基本:全て殺す
1:ジャイアンポジションにはぼくが座らないと!
※ナノマシン入りの水を飲みました。

【IA@VOCALOID 死亡確認】
死因:撲殺

【キャスパー・ヘクマティアル@ヨルムンガンド 死亡確認】
死因:刺殺

128戦闘激動:2013/10/23(水) 01:14:49 ID:12ffGY8M0
アリー・アル・サーシェスは獲物を探していた
殺すためにさがしていた
そして

「見つけたぜ」

そう言って見つけた参加者に対してGNバスターソードをライフルモードにして発砲した
そして、ライフルモードが放たれた先では
着弾の音が聞こえた
そして、着弾場所では弾が直撃はしなかったものの地響きは起きた

「おわなんだなんだ!」
「っ……!、どうやら原因はアレのようですよ!」

そして一人の男Lがアルケーガンダムを指差し
その指差した先をピップ・ベルナドットは見た

「おいおいおい、まずいんじゃないか」
「まずいですよ、こちらには対抗する武器はない」
「じゃあ逃げるか」

そう言って二人は逃げ出した

その様子をサーシェスは見ていた

「ははは、そうだよ逃げろよ!、ミンチにしてやるからさあ!」

そう言って、アルケーで二人を追おうとするしかし
そこに一機の機体が乱入してきた

「さすがに見過ごせんよ!」

その機体の名前はガンダムエピオン、搭乗者はゼクス・マーキス
そしてその機体に邪魔されながらもサーシェスは笑みを浮かべて

「おいおい、今度はガンダムかよおもしれ!」

そう言ってサーシェスはエピオンに向かって攻撃を開始した


【一日目・15時25分/日本・千葉県】

【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】健康、とても上機嫌 、ヒゲがない
【装備】アルケーガンダム@機動戦士ガンダム00
【道具】支給品一式、熱線銃
【思考】基本:カオスロワという名の戦争を楽しむ
1:参加者は片っ端から虐殺
2:目の前のガンダムエピオンを倒す
※新型ナノマシンにより、闘争本能等が増大しました。
※主催の一員ですが、すっかり頭の中から抜けてしまいました

【ゼクス・マーキス@新機動戦記ガンダムW 】
【状態】健康
【装備】ガンダムエピオン@新機動戦記ガンダムW
【道具】支給品一式 そのほか不明
【思考】基本:バトルロワイヤルを止める
1:アルケーガンダムを倒す

【ピップ・ベルナドット@HELLSING】
【状態】健康
【装備】自動式拳銃 M16
【道具】支給品一式
【思考】基本:バトルロワイヤルを生き残る
1;この場所から逃げる

【L@DEATH NOTE】
【状態】健康
【装備】自動式拳銃
【道具】支給品一式 手榴弾×25
【思考】基本:バトルロワイヤルを止める
1:この場所から逃げる

129タヌキと奴隷と魔術師とそれからMS:2013/10/24(木) 01:01:36 ID:u2l3Hoic0
「その残虐な振る舞いの数々……報いを受けるがよい」
「ぐえええ、この私が、こんな所で、ぐぎゃあ!」

 強烈な打撃のラッシュがバット星人グラシエに次々と叩き込まれる。
それを放つは、ウルトラマンタロウにウルトライドした二ッ岩マミゾウだ。
そして、ウルトラマンタロウの正拳突きがグラジエを人のいない地表に吹っ飛ばした。

「止めじゃ、ストリウム光線!」
「ぎゃああああああああああ」

 ウルトラ戦士の代名詞ともいえる必殺の光線がグラジエを撃破した。

「ブリューナク!そしてバルムンク!」
「…………!?」

 ダガー状の誘導弾がギャバンブートレグの銃を弾き飛ばし、12本の光の剣が彼に突き刺さる。
それを為したのは勿論八神はやてだ。
奴隷にされた参加者を巻き添えにしてしまう為得意の広域攻撃魔法こそ使えないが、それでもその力は強力だ。

「クラウ・ソラス、てえぇっ!」

 白い砲撃魔法がギャバンブートレグに止めを刺した。


 こうして、福岡ドームで奴隷にされていた参加者達を救出した二人(と一つのスパークドール)は、予め発見していた機体格納庫から脱出した。
格納庫にあった機体に乗った参加者たちを引き連れ、後は九州ロボから全力で逃げるだけだった。
しかし、そうはいかなかった。
真空の刃が救出した参加者の乗った機体全てを両断したのだから。

「おらよ!全員バラして一丁上がりだ!」

 少年らしき声が異形の機体から聞こえてきた。
その声の主は特務機関の一員である魔術師クラウディウス。
そして、異形の機体の名はロードビヤーキー、セラエノ断章から召喚された鬼械神だ。

「アカン。早すぎて有効打になる攻撃があたりそうにあらへん!」
「なんて禍々しい力じゃ……」
『くっ……下が海では変身した所で勝ち目は……!』

 巨体に見合わぬスピードで動き回りながらビームや真空の刃『ハスターの爪』で攻撃するロードビヤーキを前に、流石のはやて達も防戦一方だった。


「ちょこまかと動きやがって……粉々にしてやろうかぁ!」

 とはいえ、被弾する事無く攻撃をかわし続ける二人に、クラウディウスがしびれを切らした。

(や、やられる……!?)
(くぅぅ……ここまでかのう……)

 避けようがない死を直感する二人。

「スクリーミングバード!!」

 魔力を纏った超高速の突撃が二人に向かって放たれ、突如やってきた赤い翼の機体の光の盾に受け止められた。

「早く逃げろ!あんまりもたねえ!」

 機体各所から火花を出す赤い翼の機体から放たれる声に従い逃げる二人。

「てめえ!邪魔しやがって!!」
「此処から先には行かせるもんか!この俺とデスティニーがある限り!」

 爆発寸前の機体の中で、二人の離脱を確認したパイロットがそう言った。

(ああ……これで、本当に死ぬんだな……)

 そして、赤い翼の機体が爆散した。

130タヌキと奴隷と魔術師とそれからMS:2013/10/24(木) 01:02:12 ID:u2l3Hoic0
【一日目・15時30分/日本海】

【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】
【状態】健康、飛行中、タヌキはやて
【装備】シュベルトクロイツ@魔法少女リリカルなのは、タヌキスーツ@スーパーマリオシリーズ
【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは
【思考】基本:殺し合いを止める
1:九州ロボから離脱し、殺し合いを打破するため仲間を集める
2:大陸沈没の謎を探る
3:死んだ仲間(フェイト)や赤い翼のMSのパイロットの為にも主催を倒す
4:それにしてもこのスーツ、実に馴染むで!
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。
※PSP版の技も使えます。

【二ッ岩マミゾウ@東方project】
【状態】健康、飛行中
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、スパークドールズ(ザラブ星人、ババルウ星人、ダークガルベロス)
【思考】基本:殺し合いを止める
1:九州ロボから離脱し、殺し合いを打破するため仲間を集める
2:大陸沈没の謎を探る
3:そういえば、TC計測値とは一体……
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。

【ウルトラマンタロウ(SD)@ウルトラマンギンガ】
【状態】健康、スパークドールズ状態、マミゾウのデイパックの中
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:殺し合いを止める
1:殺し合いを止めるため仲間を集める


【同時刻/九州ロボ(日本海を飛行中)】

【クラウディウス@機神咆哮デモンベイン】
【状態】健康
【装備】ロードビヤーキー@機神咆哮デモンベイン
【道具】支給品一式、 セラエノ断章@機神咆哮デモンベイン
【思考】基本:命令に従う
1:今度八神はやてと二ッ岩マミゾウをみつけたら必ず殺す

【バット星人グラシエ@ウルトラゼロファイト 死亡確認】
死因:ストリウム光線

【ギャバンブートレグ@海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン 死亡確認】
死因:砲撃魔法

【福岡ドームで奴隷にされていた参加者達@色々 死亡確認】
死因:乗機が撃墜される

【シン・アスカ@機動戦士ガンダムSEED DESTINY 死亡及び野比玉子症候群完治確認】
死因:乗機が爆散

131小さなヒビ:2013/10/24(木) 14:51:16 ID:sR2.A.8U0
モブの部下は、野田総理からの叱責にただ耐えていた。
野田総理が怒っている原因は、きれいなジャイアンにクルル曹長が殺された事だ。

「ええい、何故ああも簡単に進入されたのだ!」
「現在調査中で…」
「何が調査中だ!早く報告しろ!愚図が!」
「申し訳ありません!」

理不尽さを感じながらも、部下はただ叱責を受け続けるしかない。
しかし、何度と無く怒鳴られ続け、ついにモブの部下も苛立ってきた。

「…もしかしたら、我々の中に裏切り者が居たのかもしれませんね。
その者が『きれいなジャイアン』を手引きした、とか」
「何だと?」

野田総理の怒号が止んだ。
部下が野田総理の顔色を伺うと、彼は腕を組んで考え込んでいた。

132小さなヒビ:2013/10/24(木) 14:53:21 ID:sR2.A.8U0
(やべぇ…。適当に言っただけだけど真に受けちまったかな)

「裏切り者か…思い当たる節が無いではない」
「そ、そうですか………」
「お前はもう下がれ」

部下は自分のした事の重要さに青ざめながら退出した。
あとには考え込む野田総理だけが残された。


【一日目・15時30分/主催本部】

【野田総理@現実?】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】なし
【思考】
基本:バトルロワイアルを完遂させ、自分の理想の社会を創り上げる
1:ロワを主催する
2:裏切り者だと…?
3:最悪の場合、幹部五人を人身御供にして生き残る

※傀儡の主催者です。本人は気づいていません
※裏切り者が本当にいるかどうかは分かりません
今のところ、野田総理は裏切り者の有無について半信半疑といったところです

133タヌキと奴隷と魔術師とそれからMS(修正版):2013/10/24(木) 18:43:55 ID:u2l3Hoic0
「ぐえええ、この私が、こんな所で、ぐぎゃあ!」

 強烈な打撃のラッシュがバット星人グラシエに次々と叩き込まれる。
それを放つは、ギンガスパークで元に戻ったウルトラマンタロウだ。
そして、ウルトラマンタロウの正拳突きがグラジエを人のいない地表に吹っ飛ばした。

「ストリウム光線!」
「ぎゃああああああああああ」

 ウルトラ戦士の代名詞ともいえる必殺の光線がグラジエを撃破した。

「ブリューナク!そしてバルムンク!」
「…………!?」

 ダガー状の誘導弾がギャバンブートレグの銃を弾き飛ばし、12本の光の剣が彼に突き刺さる。
それを為したのは勿論八神はやてだ。
奴隷にされた参加者を巻き添えにしてしまう為得意の広域攻撃魔法こそ使えないが、それでもその力は強力だ。

「クラウ・ソラス、てえぇっ!」

 白い砲撃魔法がギャバンブートレグに止めを刺した。

「わしの能力で警備員等の姿に化けさせた。焦らずついて来るのじゃ」

 一方、マミゾウは戦闘に乗じて奴隷となっていた参加者達を救出していた。
その風格で、一人もパニックになる者を出さず救出していく手腕は見事だった。

 こうして、福岡ドームで奴隷にされていた参加者達を救出した二人(と一つのスパークドール)は、予め発見していた機体格納庫から脱出した。
格納庫にあった機体に乗った参加者たちを引き連れ、後は九州ロボから全力で逃げるだけだった。
しかし、そうはいかなかった。
真空の刃が救出した参加者の乗った機体全てを両断したのだから。

「おらよ!全員バラして一丁上がりだ!」

 少年らしき声が異形の機体から聞こえてきた。
その声の主は特務機関の一員である魔術師クラウディウス。
そして、異形の機体の名はロードビヤーキー、セラエノ断章から召喚された鬼械神だ。

「アカン。早すぎて有効打になる攻撃があたりそうにあらへん!」
「なんて禍々しい力じゃ……」
『くっ……下が海では変身した所で勝ち目は……!』

 巨体に見合わぬスピードで動き回りながらビームや真空の刃『ハスターの爪』で攻撃するロードビヤーキを前に、流石のはやて達も防戦一方だった。


「ちょこまかと動きやがって……粉々にしてやろうかぁ!」

 とはいえ、被弾する事無く攻撃をかわし続ける二人に、クラウディウスがしびれを切らした。

(や、やられる……!?)
(くぅぅ……ここまでかのう……)

 避けようがない死を直感する二人。

「スクリーミングバード!!」

 魔力を纏った超高速の突撃が二人に向かって放たれ、突如やってきた赤い翼の機体の光の盾に受け止められた。

「早く逃げろ!あんまりもたねえ!」

 機体各所から火花を出す赤い翼の機体から放たれる声に従い逃げる二人。

「てめえ!邪魔しやがって!!」
「此処から先には行かせるもんか!この俺とデスティニーがある限り!」

 爆発寸前の機体の中で、二人の離脱を確認したパイロットがそう言った。

(ああ……これで、本当に死ぬんだな……)

 そして、赤い翼の機体が爆散した。

134超便利な移動手段:2013/10/24(木) 23:27:51 ID:hwuYkpdM0
 二度目の放送でキュアピースの名前が呼ばれてしまった。
 それはキュアピースがもうこの世にいないことを意味している。バッドエンド王国と戦い続けたスマイルプリキュアの一人である彼女までもが、この殺し合いの犠牲になってしまった。
 桃園ラブと相田マナは泣いた。それから、どこかで死んでしまったキュアピースに黙祷を捧げて、立ちあがった。キュアピースの死は悲しかったけど、彼女の為を想うのなら戦わなければならない。彼女だって誰かの為に戦い、そして死んでしまったのかもしれないから。
 キュアピースの為にできることは彼女の分まで生きて、殺し合いを止めること。それだけだった。
「ピース……あたし達、あなたの分まで頑張るからね」
 ラブは寂しそうな表情で呟く。
 キュアピースとそこまで深い交流があったわけではないが、それでも何度か会って一緒に遊んだことがある。だから、こんな戦いで死んでしまうことがとてもやり切れなかった。
 彼女だって本当ならやりたいことがたくさんあったはず。それができないまま一生を終えてしまうなんて悲しすぎた。
 せめて、彼女が生まれ変わってから幸せに過ごせることを祈るしかない。
「ラブちゃん。こんなこと、早く止めさせないとね」
「うん……必ず止めないと!」
 真摯な表情を浮かべているマナの言葉にラブは頷く。
 彼女も本当は辛いかもしれないけど、気丈にもそれを耐えていた。生徒会長をやっているのだから、心も自然に強くなっているかもしれない。
「その為にも、一刻も早くプリキュアのみんなを見つけないとね! あ、美希ちゃんはもう見つけたから!」
「美希たんを!? ねえ、どこにいるの!」
「多分、そろそろここに来ると思う……あ、来た!」
 マナが横に振り向いた直後、空間に歪みが生じる。
 それにラブが驚いたのと同時に、歪みの中から二人の少女が悲鳴とともに飛び出してきた。一人は蒼乃美希で、もう一人は見知らぬ青髪の少女だった。
「もう、どうなっているのよー!」
「美希たん! 美希たんだよね!」
「えっ……もしかして、ラブ!? ラブなの!?」
「美希たん! 無事でよかった〜!」
 現れた美希に飛び付いてから、ラブは勢いよく抱きしめる。
 友達を一人失った彼女にとって、幼なじみとの再会は最高の薬になっていた。





 ワドルディが目を覚ました後、相田マナは集まったメンバーに話をしていた。
 それは、この日本に各地にある物が設置されているという話題について。
「入るとワープができる空間があちこちにあるって本当なの!?」
「うん、信じられないかもしれないけど、そうじゃなかったら美希ちゃん達だってここに来ることができなかったでしょ? ただ、本当なのかどうかはあたしも自信ないけど……」
「そう……でも、実際に経験したから他にあってもおかしくないかも」
 相田マナの言葉に美樹さやかは頷いた。
 マナは桃園ラブと合流する際の移動にワープゾーンを使っている。この殺し合いの促進の為かはわからないが、主催者が日本各地に設置したらしい。ちなみに暁美ほむらに襲われた桃園ラブとワドルディがライブハウスに辿り着いたのも、たまたまそこに飛び込んでしまったからだ。
「美希たん、ワープってアカルンもやっているあれだよね? それが色々なところにあるなんて凄くない?」
「呑気な事言わないでよ、ラブ! あたし達はそこに飛び込んでから、何時間も漂い続けたのよ! もう、本当に一時はどうなることかと思ったわよ!」
「それは……確かに災難だったね」
 マナはラブを見つける為にワープゾーンを使っている最中に、美希とさやかの二人を見つけた。しかしその直後に、マナはラブのいるライブハウスにまで辿り着いた。マナがワープゾーンにいた時間は長くないのに、美希とさやかは何時間もいたらしい。もしかしたら、入った場所によって目的地に辿り着ける時間は違うのかもしれなかった。
 しかも、ワープゾーンを使っている最中は主催者からの放送が耳に届かない。便利かもしれないが、うっかり禁止エリアに飛び込むかもしれないのでとんでもない罠になる恐れもある。
「でも、これさえあれば他のプリキュアのみんなも見つけられるかもしれないよ!」
 希望が芽生えたと確信したマナはワープゾーンの入り口に指を向ける。
 しかし……
「……あれ? ワープゾーンは……?」
「いつの間にか無くなっているシャル……」
 美希とさやかが出てきたはずのワープゾーンは、既に影も形もなくなっていたのだった。

135超便利な移動手段:2013/10/24(木) 23:28:56 ID:hwuYkpdM0

【一日目・15時40分/日本・大阪・ライブハウスの医務室】


【相田マナ@ドキドキ!プリキュア】
【状態】健康
【装備】シャルル@ドキドキ!プリキュア
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止める。
 0:ワープゾーンが無くなってる……
 1:ここにいるみんなと一緒にいる。
〔備考〕
※全開ロワとは関係ない……かもしれませんが、実際はどうなのかは後続の書き手さんに任せます。
※上記以外に何を考えているのかは現時点では不明です。


【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】健康
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。
1:誰かを探しながら、ワドルディを守る。
2:ここにいるみんなと一緒にいる
〔備考〕
※9期とは関係ありません。


【蒼乃美希@フレッシュプリキュア!】
【状態】健康
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止める。
1:ここにいるみんなと一緒に殺し合いを止める。
2:さやかが何だか他人のような気がしない。
〔備考〕
※放送の内容をまだ把握していません。


【ワドルディ@星のカービィ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:ここにいるみんなと一緒に行動する。
〔備考〕
※6期とは関係ありません。
※アニメ出展なので、喋る事ができません。


【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:マミさんの為にも、殺し合いを止める。
1:ここにいるみんなと一緒に殺し合いを止める。
2:美希が何だか他人のような気がしない。
〔備考〕
※8期、9期とは関係ありません。
※放送の内容をまだ把握していません。

136続・魔境グンマーの奥地にて:2013/10/25(金) 00:33:54 ID:mZopGcR.0
グンマーの奥地で探索を続ける三人は敵を蹂躙していた
アーカードが襲ってきたオークに拳銃をぶちかまして穴だらけにして
赤屍が襲ってきたランポスを切り刻み
ネウロが襲ってきた イャンクックを魔界777ツ能力使い倒す

【オーク @ドラゴンクエストシリーズ 死亡確認】
【ランポス@モンスターハンターシリーズ 死亡確認】
【イャンクック@モンスターハンターシリーズ 死亡確認】

「この程度なのか、まだ前のほうが骨があったぞ」
「本能的に奥に逃げていたのかもしれませんね」
「少々時間をとったな先へ進もう」

そう言ってネウロが先に歩いていきそれに二人が着いていく
そのまま進んで歩いていくと遺跡が見えてきたのだ

「ここ遺跡か」

ネウロはそのようにつぶやいた
そして遺跡に近ずこうとした瞬間
なにかが上空からネウロ達の進行方向へと着地した
その正体はミラボレアス と言うモンスターだ

「ほう、この遺跡を守っているのか」
「クス…そのようですね」
「ならそこをどいてもらおうか」

そう言って三人はそれぞれの武器を取り出し戦闘を開始した

【一日目・15時40分/日本・グンマー奥地の遺跡近く】

【脳噛ネウロ@魔人探偵脳噛ネウロ 】
【状態】健康
【装備】魔界777ツ能力@魔人探偵脳噛ネウロ  グンマーの地図
【道具】支給品一式 缶詰×25 テント
【思考】基本:さあ探索だ
1:目の前の邪魔者を倒して遺跡を探索する

【アーカード@HELLSING】
【状態】健康
【装備】対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」×2@HELLSING
【道具】支給品一式 缶詰×25 テント
【思考】基本:グンマーを探索する
1:ネウロについていくか
2:目の前の敵を倒して遺跡を探索する

【赤屍蔵人@GetBackers-奪還屋-】
【状態】健康
【装備】メス
【道具】支給品一式 缶詰×25 テント
【思考】基本:グンマーを探索する
1:ネウロについていく
2:目の前の敵を倒して遺跡を探索する

※彼らの首輪は一時停止しているようです

137混沌な名無しさん:2013/10/25(金) 00:36:20 ID:mZopGcR.0
>>136
抜けていました

【ミラボレス@モンスターハンターシリーズ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】不明
【思考】基本:この遺跡に入ろうとするものを倒す
1:目の前の敵を倒す

138卑怯者の運命:2013/10/25(金) 01:25:05 ID:GTp1gqow0
 拳王軍から逃げ出したマスク・ザ・レッドは、京都で一人の子供の首を刎ねて支給品を奪っていた。
強力な支給品を手に入れて体勢を立て直すためだ。
しかし、命惜しさに仲間を見捨てた時点で彼の命運は尽きていた。
次に彼が出会ったのは氷嵐の支配者と呼ばれる蒼き三つ首竜だったのだから。
そして、冷気の嵐が彼を葬り去った。

【一日目・15時40分/日本・京都】


【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:自然を汚す人間を滅ぼす。
1:グンマーの民のような人間は殺さない。

【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
【マスク・ザ・レッド@ジャイアントロボ 死亡確認】

139酔っ払い達:2013/10/29(火) 23:29:59 ID:BuEOuHrw0
日本は血で血を洗う殺し合いの場となっていた。
そんな中。

「zzz…」
「ふふふ…ゴン。強くなったね…」
「遊戯ィ……今度こそお前を」

3人の男達は、酔いつぶれて眠ってしまっていた。
彼らが目を覚ますのは、いつの事か。

【一日目・15時20分/日本・青森・某飲み屋】


【ヒソカ@ハンターハンター】
【状態】泥酔、睡眠中
【装備】トランプ柄の服、【アルカナ】デッキ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:飲み屋で自分を慰める
1:zzz…

【海馬瀬人@遊☆戯☆王】
【状態】泥酔、睡眠中
【装備】襟の立ったスーツ
【道具】支給品一式、【青眼の白龍】デッキ
【思考】
基本:フン!
1:zzz…

【怪盗キッド@まじっく快斗】
【状態】泥酔、睡眠中
【装備】キザな白マントにモノクル
【道具】支給品一式、【盗賊】デッキ
【思考】
基本:怪盗も探偵も……人を暴くって点では同じだぜ
1:zzz…

140息子ノ死ニモ負ケズ:2013/10/30(水) 21:03:03 ID:BWIWX.Sc0
 主催本拠地のとある廊下で、美国織莉子と呉キリカがとある侵入者と戦っている。
織莉子の飛び回る水晶玉が、キリカのかぎ爪が、侵入者の振るうライトセーバーと幾度となくぶつかり合っていた。

「Nooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!」

 そう叫ぶ侵入者はルーク・スカイウォーカーだ。
自身をギャオスの子供だと誤解した彼は、テラカオス化の影響もあり完全に暴走していた。
その為、彼はそうと気付かぬまま主催本拠地に侵入し、立ち塞がるものを切り捨てながら突き進んでいた。
しかし、錯乱しきった思考ではろくにフォースを使いこなせなくなっていた。

「フォースという力は強力ですが、その精神状態では宝の持ち腐れです」

 そして、それによる隙を見逃す程織莉子は甘くなかった。
キリカの一撃離脱の斬撃に合わせて水晶玉による援護射撃を行い、ルークの動きを妨害していた。
その結果、格上相手にキリカ共々無傷だ。

「織莉子と私の世界に君は不要だよ!ステッピングファング!」

 織莉子の援護射撃でがら空きになったルークの胴へかぎ爪が撃ち出される。
また斬撃が来ると予想していたルークの虚を突いた一撃が、彼の命を奪った。



一方、主催本拠地の五大幹部専用の区画の一室にその戦いの顛末が映し出されていた。

「俺だって二人の息子を失ってはいるが、これで本当に良かったのか?」
「コーホー、それはどういう意味だ」

 そう問いかけるのは身体を休めて第二回放送で行われた演出による疲労を取っていたバーダックだ。
対するダース・ベイダーは質問の意図が掴めず、その真意をバーダックに問う。

「息子と戦わなくて良かったのかって事だ。せっかく本拠地に侵入してきたんだ、直接戦いに行ってもバチがあたらねえだろ」
「そういう事か。だが、独断で行動して計画に悪影響を与える訳にはいかないだろう。」

 ベイダーは、そう返答し、さらにこう続けた。

「それに、心配は無用だ。息子の死を後になって聞かされる覚悟を余はしていたのだ。モニター越しとはいえ、その最期を見届けられただけで十分だ」
「そうか……しかし、予想できた事とはいえ、侵入者が多いな」
「九州ロボが墜落するという欠陥の修理に本来警備を担当する人員までもを使う羽目になったからな……」

 そう話題を切り替えて話を終える二人。
しかし、彼らはまだ気づいていない。
雑務を丸投げしていてそのことを知らない野田総理がとんでもない勘違いをしつつあるという事に。

【一日目・15時50分/九州ロボ(日本海を飛行中)・福岡県】

【美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ】
【状態】普通
【装備】ソウルジェム(穢れ微小)、呉キリカ@魔法少女おりこ☆マギカ
【道具】支給品一式、大量のグリーフシード@魔法少女まどか☆マギカシリーズ
【思考】
基本:世界滅亡の阻止
1:命令に従う
2:世界を救う為なら犠牲もやむ負えない

【ダース・ベイダー@STAR WARS】
【状態】健康
【装備】ライトセーバー@STAR WARS
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す

【バーダック@ドラゴンボール】
【状態】健康
【装備】スカウター@ドラゴンボール
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは殺す
2:カカロットとラディッツが死んだ? 知ったこっちゃねえ

【ルーク・スカイウォーカー@STAR WARS 死亡確認】
死因:刺殺

141光熱斗の奇妙な冒険 Part5:2013/10/31(木) 03:11:20 ID:m3YCMzSQ0

「なんで……どうしてデカオが死ななきゃならないんだよ……!」
『熱斗君……千石うぐいすと末原恭子って人が死んで計画が台無しだね』
「ふん、ディカオ・ビッグマウンテンとやらは死んだようだな……(正直危なかった)」
「インデックス達はいるのだろうか……」
『お館様、死んだか……ふっ、金に目が眩んだ男など、その程度だろうよ』

 相も変わらず定時放送とやらは聞くだけでかったるい。
 テスタロッサが死んだのはまあ残当でありそうな気がするが、そういうことなのだろう
 それにしてもこの死者の数。調べるだけで大変である。
 恐らくはこの首輪に発信機か何か付いているのだろう?
 
 この首輪……倉田君がいれば速攻で外せそうなのに……。
 肝心な時にいないし、いても多分別人だろうしな。
 現にディおじさんは二回くらい前の殺し合いで所ジョにボコられたのを知らないみたいだしな。
 私のことを覚えていないとすると、別人であると言える。
 
「ここまで来ると流石に【アレ】を使うぞ、ロックマン!」
『熱斗君、シンクロチップは?』
「さっき手に入れた!」
『よし!』

 そして、熱斗少年は何かのチップを自身のPETにINした。
 すると、熱斗少年とロックマンが融合した。(物理的に)
 熱斗少年×ロックマンと書くというと如何わしいにもほどがあるな。

「『これがクロスフュージョンだ』」
「「「!?」」」

 あれは特質系のオーラ!?
 私は両目にオーラを集中させる技【凝】を使った。
 と、まあ私はPSP版の技が使えないが、念(ネン)は使える。
 そりゃあグリードアイランなんとかってゲームは念能力者用のゲームだしね。 

 そして、ここで余談になるが、私は強化系の系統らしい。
 『単純で一途』とは……まあ否定はしない。
 
「『この状態でサイトスタイル+獣化(ビーストアウト)も出来るけどね』」
「正直、疲れるのさ」
『そうだね、きっとこのチップが必要になる時もあるはずさ』

 元に戻ったが、流石【裏の王】といった感じだ。
 オーラの総量も増えている。
 というか、もはやこれはガチ勢ってレベルじゃない。
 全一だ、ネットバトル全一だ。
  
「なるほど、熱斗よ、ネットバトルを極めるとここまでできるのだな」
「違うよ」
『シンクロチップとナビと心を通わせる必要があるんだ』
「何ッ!? それは初耳だぞッ!?」
「初めて言ったからね」
(果たして私はディオとクロスフュージョンできるのだろうか?)

 一先ず方針は決まった。
 シンクロチップを探すのと首輪を外すということだ。
 
 九州ロボとやらに行く方法は恐らくは他の参加者がどうにかするだろう。
 きっと最終決戦の舞台になるだろうしねぇ……今、主催側の奴らと戦っても返り討ちになる
 私の予測はおそらく当たる。

(それにしてもパパは無事だろうか? 心配だなぁ……)

【一日目・14時30分/日本・秋葉原】
【光熱斗@ロックマンエグゼ】
【状態】健康、激しい怒り
【装備】自分のPET(ロックマン入り)
【道具】支給品一式×2、大山デカオ@ロックマンエグゼ、大山デカオ@ロックマンエグゼ2
    デカオ(ロックマンエグゼ3)が作ったおべんとう、チップトレーダー@ロックマンエグゼ、
    大量のガッツマンのチップとバグのかけら、ガンデルソル3(実物)ネオバリアブル(実物)
    大山デカオ@ロックマンエグゼ3(BLACK版)、大量の金、シンクロチップ、他不明
【思考】基本:野田総理にネットバトルを挑んで勝つ!
1:プリズムとフォレストボムのチップを探す
2:その為に色んな人にネットバトルを挑む
3:上条(ジョジョ)さんとディおじさんの決着をつけさせる
4:パパが心配


【ロックマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ロックバスター
【道具】なし
【思考】基本;熱斗をサポートする
1:野田総理がネットバトルを受けてくれるか、心配。
※PETの中にいます

142光熱斗の奇妙な冒険 Part5:2013/10/31(木) 03:11:47 ID:m3YCMzSQ0

【シグナム@リリカルなのはシリーズ】
【状態】健康、自称フリーター
【装備】レヴァンティン
【道具】支給品一式、PET(カーネル入り) 、大量の資金とかチップ
【思考】基本:働かなくて済むように動く
1:二人についてくる
2:野田は倒す
3:上条(ジョジョ)か……一理ある
※今までとは別人ですが記憶を受け継いでいます
※PSP版の技は使えませんが、念能力が使えます。


【カーネル@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】カーネルのブレード
【道具】なし
【思考】基本;ロワの破壊
1:今は(仕方ないので)シグナムに従う
※PETの中にいます


【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】健康、不幸
【装備】PET(シャドーマン入り)
【道具】エスパー伊東@現実
【思考】
基本:
                    いいぜ ヘ(^o^)ヘ
                            |∧
                            /
                野田総理が
             何でも思い通りに
             出来るってなら
                 /
             (^o^)/
           /( )
          / / >

      (^o^) 三
      (\\ 三
      < \ 三
..\
(/o^)
( / まずは
/く そのふざけた
   幻想(ロワ)をぶち殺す
1:知り合いに会いたい


【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:上条に従う
1:敵は殺す、慈悲はない
※PETの中にいます


【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】疲労、全身にダメージ
【装備】PSP(デューオ入り)
【道具】支給品一式×3
【思考】基本:ネットバトルを極める
0:主催を倒すのはこのディオだッ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ!
4:シンクロチップを手に入れ、デューオとクロスフュージョンする。


【デューオ@ロックマンエグゼ4】
【状態】HP満タン
【装備】ジャスティスワン、ザ・ワールド
【道具】なし
【思考】基本;とりあえず、ディオを見守る
1:カオスロワでもそれは無理そう。
※PSPの中にいます

143光熱斗の奇妙な冒険 Part5:2013/10/31(木) 03:12:15 ID:m3YCMzSQ0


 一方、その頃、祐一郎さんたちは……

「「我々の科学力は世界一ィィィ!!」」
「流石、俺の祖国のナチスドイツの科学力だ」
「ふっ、これも私の波紋の力だ!」

 四国で遂に空母を完成させていた。

「提督…? あの、なんでしょう?」
「ねぇ、どうして、燃料と弾薬とポーキサイトと鋼材と火炎放射器で女の子ができるの!?」

 艦これ風の空母だけどな!
 息子達の心配をよそにそれなりに絶好調だった。

【一日目・14時30分/日本・高知】
【光祐一郎@ロックマンエグゼ】
【状態】サイボーグ化、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、ノートPC、自作爆弾、大山チサオ@ロックマンエグゼ
【思考】基本:息子たちをサポートする。
1:一先ず、四国を捜索する

【ルドル・フォン・シュトロハイム@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明
【思考】
基本:主催共に一泡吹かせる
1:祐一郎達と行動する

【野比のび太@ドラえもん】
【状態】動揺
【装備】なし
【道具】支給品一式、ボーリングの玉@現実、龍星座の紫龍@聖闘士星矢
【思考】
基本:生き残る
0:死人は出ないぞぉ!!
1:ドラえもんを探す

【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割と健康
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:アドラー達と行動する。

【アドラー@エヌアイン完全世界】
【状態】それなりに健康
【装備】電光機関@エヌアイン完全世界、四次元ポケット(中身入り)@ドラえもん
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ダイアー達と行動する
0:俺は……アドラー……えもん

【翔鶴@艦これ】
【状態】万全
【装備】紫電改二、流星改、 零式艦戦62型
【道具】なし
【思考】
基本:提督(祐一郎)に従う
1:敵は爆撃する

144運がいいということはそれだけでも実力かな?:2013/11/01(金) 00:59:29 ID:kjiI2LcM0
阿紫花英良は防戦一方だった
テラカオス化が進行し強化されたきれいなジャイアンに反撃の隙が見れないのだ

(なかなか厄介なもんで!)

阿紫花英良は少々焦る
さすがに体力が消費されているからだ

(どうしやしょうかねえ)

阿紫花が巻き返しの方法を考えているとき、銃声が鳴った
その銃弾はジャイアンに向かっていき腕に当たった
阿紫花英良との戦いに集中しきっており反応できなかったのだろう

そしてジャイアンは阿紫花英良から距離をとり銃弾が発射された場所を見る
するとそこからまた銃弾が発射された
避けようとするもののテラカオス化が進んでいるとはいえ避けきれずに胴体に当たる
幸いというべきか避ける動作をしていたため直撃しなくてすんだ
そして形勢不利を悟りIAの支給品にあったスタングレネードを投げて逃走した

「ふう、なんとかなりやしたか、でそろそろ姿をあらわしてくれやしませんかね」

その言葉と同時に隠れていた場所から姿をあらわした
その姿の全容はパーワドスーツを着ている人物だった
マスターチーフとそう呼ばれている人物だった

【一日目・15時40分/日本・山口県】

【阿紫花英良@からくりサーカス】
【状態】健康
【装備】グリモルディ@からくりサーカス
【道具】支給品一式
【思考】基本:降りかかる火の粉は払う
1:できればキャスパーとIAの仇を討つ
2:逃げられてしまいやしたね

【マスターチーフ@ヘイロー・シリーズ】
【状態】健康
【装備】ミョルニル・アーマー@ヘイロー・シリーズ MA5D ICWS@ヘイロー・シリーズ
【道具】支給品一式
【思考】基本:何が起こっているか把握する
1:助けた人物から情報収集

【きれいなジャイアン@ドラえもん】
【状態】血濡れ、テラカオス化進行、汚くなった、軽傷
【装備】さすまた
【道具】支給品一式
【思考】
基本:全て殺す
1:ジャイアンポジションにはぼくが座らないと!
2:体勢を立て直す
※ナノマシン入りの水を飲みました。

145大混戦!からくりドームの戦い:2013/11/02(土) 02:11:39 ID:puBKiPs60
 DRは必死になってダイゴのメタグロスの攻撃を避け続けていた。
無謀な攻撃を繰り返した結果命を落とした田井中律と違って避けに徹する事でダメージを最小限にし、仲間を待つ事にしたのだ。

「おのれ、一匹でも多くのダニをシックス様の元に送らねばならんというのに……」
「いや、お前は此処で死ぬんだ!」

 そんなDRを万玖波が羽交い絞めにした。
メタグロスに集中し過ぎた為、DRは背後から忍び寄っていた万玖波に気づかなかったのだ。

「ダイゴ!俺ごとやれ!」
「だが、それでは……」

 戸惑うダイゴに万玖波は続けてこう言う。

「気にするな。これで真の仇が討てるんだ。だからさ……」
「解った。メタグロス、コメットパンチだ!」

 必殺の一撃がDRを万玖波ごと撃ち抜いた。


 一方、グラウンドでは二回表の攻撃が開始されていた。
一回裏終了後の昼食休憩兼作戦会議に流れた第二回放送で、ドームから締め出された仲間の死を知りつつもイチローチームの闘志は衰えてない。
助けに入ったら以降の試合でそいつ等を殺すと大正義巨人軍に脅されて見過ごす事しか出来なかった応援団達も、二人のマーダーを撃破したのだ。
自分たちが負ける訳にはいかなかった。
ちなみに、野獣先輩の死を知った野獣先輩捜索組は自らの手で殺せなかったことを悔やみつつも、彼が死んだことに安堵したそうな。

「もう一人の自分が死んだが関係ねえ……こいつを喰らいな!」

 魔球ゴルドーボールを投げる6/。
対するイチローはバットを振るい――ゴルドーボールが電光掲示板に突き刺さった。

「その魔球、見切ったよ。あくまで投球である以上、絶対に打てないなんて概念は存在しない。けどね、そんな概念があったとしても僕は打つよ」

 そう、ゴルドーボールの移動プログラムは完全ではなく、強烈なヒットを喰らえば打たれるのだ。
そして、特殊能力が厄介なだけでボール自体の性能は並以下なゴルドーボールをイチローが打てないはずは無かった。

「さあ、次は俺だ。くだらない魔球なんか捨ててかかってこい」

 続く第二打席、バッターの北島に対して6/が投げたのは130km/h程度のストレートだった。
打球がヒットして北島が走りだし、何かを踏んで転倒した。
転倒したまま動かない北島を見て、同じ野獣先輩捜索組でもあった萃香と霊夢が彼に駆け寄った。

「北島!……って、こいつは……!!」
「嘘……死んでる……どういう事!?」

 そう、北島は転倒した際に頭を強打してしまい、死亡していた。
その足元には胡桃が一つ転がっていた。

「これがクルミボール1号……打たせて殺す魔球だ。」

 笑みを浮かべながら宣言する6/。

「あと二人の打者を殺せばそちらのチームは応援団を入れても8人で守備をすることになりますよ。ゴルドーボールや僕のPSIクオリアを封じたくらいで調子に乗らないでくださいね」

 イチローチームの苦境は続く。


 そのころ、ポッチャマは大正義巨人軍のベンチから逃げ出していた。。
ハラサンだけが相手なら、ポケモンの力を使って逃げ出すのは容易だった。
ポッチャマは廊下からイチローチームのベンチに向かって歩いていき、その頭が弾け飛んだ。

「まずは一匹っと……」

 ポッチャマを射殺したのはヴァイジャヤだ。
イチローチームのベンチを目指していた彼だったが、追手の存在に気づき、逃げたり隠れたりしながらとにかくグラウンドを目指す事に作戦を変更していた。
シックスの死を知った彼は、シックスへの手向けとして一人でも多くの命を殺す事にしたのだった。

 そして、からくりドームの別の場所で、ゴロリとテラが戦っていた。
強化細胞の力で筋骨隆々の大男になって両刃斧を振り回すテラだったが、仮面ライダーGとなったゴロリのほうがパワーは上だった。
何合にもよる打ち合いの末、ゴロリの剣によって両刃斧が砕かれた。

「ば、化物め……」
「お前達にそれを言う資格は無い!スワリング・ライダーキック!!」

 そして、仮面ライダーGの必殺キックがテラに炸裂した。




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