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カオスロワ避難所スレ2

233最後の力:2014/01/08(水) 11:39:43 ID:dvg1ZBHo0
恐怖極まったベンは一目散に逃げる。
もちろん小町は逃がしはしない。『距離を操る程度の能力』を使おうとする、その時。
小町は全身から力が抜けるような感覚を味わい、そのままがっくりと膝をつく。
彼女の能力には実はパロロワ特有の制限がかかっていた。
それに一回使うごとに体力を消耗するという制限。
復讐心に駆られた小町は消耗に全然気づいていなかった。
何度も能力を使うごとに彼女の身体は確実に限界まで衰弱していたのだ。
これはあまりにも本気を出すのが遅すぎた故の結末なのだろうか。
『そう、貴方は遅すぎた』
誰かの声が聞こえたと様な気がしたと同時に小町の視界はだんだんとぼやけ、小町は完全にうつ伏せに倒れる。

(制限…?はは、多分そんなものじゃないだろうね……。
これはきっと…三途の船頭としてのこの能力を、営業外で殺しに使ったことに対するあたいへの罰なんだよ……。
あぁだめだ目の前が見えなくなってきやがった…あたいはこれでもう死ぬんだろうな……。
丁度いい。あの世での無期限休暇でももらうとするかねぇ…四季様も向こうにいるだろうし……)





小町はぴくりとも動かない死体のようになっていた。
その様に桃子とあかりは涙を浮かべる。

「小野塚さん…」
「死んだのか…?」
「そんな…」
「いいえ、まだ生きています。かろうじて…ね」

小町の左胸に耳をあてていた混沌の騎士はそう答える。
が、その表情は暗い。

「ですが、何とかしなければ彼女はそのまま死んでしまう…」
「こうしちゃいられねぇ…何とかして回復させてやらねぇとな」
「騎士様も手伝ってくださいっす!」
「当然です東横さん。彼女はたった一人で巨大な敵と戦ってくれた。そんな彼女を絶対に死なせはしませんよ」

騎士と影薄達はボロボロの身体に鞭を打って小町の身体を担ぐ。
当てのない回復手段、刻一刻と迫る死へのカウントダウン。
彼らの行く末は一体どうなるのか…?




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