したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

カオスロワ避難所スレ2

185地獄の太陽:2013/11/23(土) 12:27:56 ID:x8ozE1As0
 
「皇帝たち、大丈夫かな……」
「……大丈夫じゃないかな……」

 二人で周囲を警戒しながら、響子たちが戻ってくるのを待つ。
 そんな時であった。
 一人の男が二人に近づいてきた。
 右腕の袖がない黒いロングコートに何か金属の装飾品を沢山付けた男。
 ブーツの踵に付けた金属から変な音が響く。
 
 男の名は矢車想。
 矢車は一歩また一歩と二人に近づいていく。
 そして……

「俺は矢車……お前ら、俺の弟と妹になれ……」
「なに……?」
「……?」
「お前らの目から地獄の闇を感じる……大切なものを失ったんだろ?」

 シャドームーン……いや、かつての親友・秋月信彦を失った光太郎。
 そして、先ほど自分の飼い主を失った空。
 その瞳に矢車は地獄を見たのだった。

「俺は……」
「貴様、何者だ?」
「怪しい人ね……」

 捜索を終え、二人が戻ってきた。
 沢山の資料を抱えて……

「仲間がいたのか……いいよなぁ、お前らは悲しでくれる仲間がいて……どうせ俺なんか……」
「なんだこのやさぐれた男は?」
「矢車さんです」
「ふむ、矢車とやら……貴様は殺し合いに乗っているのか?」
「俺みたいな奴が、殺し合いに乗るわけ無いだろ……?」
「……そうか(この男、地獄を見た眼をしているな)」
 
 一先ず、矢車は光太郎たちに同行することにした。
 特に危害を与えるつもりはないが、特に何もしない。
 ただ見極めるためだけについていくのだ。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板