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唯「和ちゃんっていつも生徒会室で何してるの?」
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和「生徒会」
唯「それなんだけど」
和「解決したわね」
唯「騙されないよ」
和「なにがよ」
唯「生徒会でそんな頻繁に話し合うことなんかないでしょ」
和「いろいろあるんだけど」
唯「ほんとに?」
和「頻繁って漢字で書ける?」
唯「話をそらさないで」
和「書けるの?」
唯「書けないけど」
"
"
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唯「和ちゃん、都合が悪くなるとすぐ生徒会室に行きたがるでしょ?」
唯「本当は何してるの?えろいこと?」
和「言うようになったわね」
唯「そんなに都合よく生徒会室に行く用事があるとは思えないんだけど」
和「私の都合が悪いときばかり話しかけてくるからよ」
唯「辛辣すぎる」
和「辛辣って漢字で書ける?」
唯「ムチャ言わないで」
和「じゃあ逆に聞くけど、あなたは軽音部で毎日毎日遅くまで何やってるの?」
和「さぞかしギターも上達したんでしょ?」
唯「話をそらさないで」
和「私の目を見なさい」
-
唯「じゃあ私、軽音部いってくるね」
和「そう」
唯「どう?」
和「なにが?」
唯「いつも私がされてるやつをやり返してみたよ」
和「そう」
唯「部活に行っちゃうよ?」
和「まだ昼休みだけど」
唯「ちょっと嫉妬した?」
和「うーん……」
唯「考え込むほどなの?」
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唯「本当はちょっとやきもち焼いてるんでしょ?」
和「よくわからないわ」
和「唯の言うことは昔からよくわからないわ」
和「なんなの?毎日なに考えて生きてるの?」
唯「そこまでなの?」
和「唯の言ってることはいつも話半分に聞いてるもの」
唯「なんでそんな真似をするの」
和「小学生の時、将来の夢って作文があったでしょ?一人ずつ発表してったやつ」
唯「あったね」
和「あの時もエリマキトカゲになりたいとか言ってたじゃない」
唯「幼稚園の先生だよ!!」
-
和「イチゴ食べる?」
唯「今それどころじゃないんだよ」
和「いらないの?」
唯「いるけど」
唯「それより生徒会室の秘密を教えてもらわないと」
唯「ていうかなんでイチゴ持ち歩いてるの」
和「まだおあずけよ」
唯「はっはっ」
和「ほら、取ってきなさい」 ブンッ
唯「あっ!?」
"
"
-
唯「イチゴは!?」
和「投げたフリよ」 モグモグ
唯「また食べられた!?」
和「いや、これ私のデザートだし」
唯「食べ物で遊んじゃダメだよ」
和「高校生にもなってイチゴごときで遊ばれないでよ」
唯「この間のお詫び的なやつじゃなかったの?」
和「私、こういう犬を飼ってみたかったの」
唯「犬の話はいいから」
和「唯、この前ちょっと髪型変えて犬みたいな恰好してたじゃない」
唯「私の分のイチゴは?」
和「あの時の唯、犬みたいですごく可愛かったわ」 モグモグ
唯「私の分は?」
-
唯「私は別にイチゴが大好物ってわけじゃなくてね」 モグモグ
和「この前私を殺しかねない勢いで泣き叫んでたじゃない」
唯「ケーキの魂を奪われたからね」
和「ほら、ヘタをちゃんと取りなさい」
唯「もがもが」
和「私ね、犬を飼うなら唯みたいな人懐っこい子がいいなって思ってて」
唯「うん」
和「でも唯みたいな犬なんてそう見つかるものじゃないでしょ?」
唯「うん」
唯「いや、わかんないけど」
和「買うと高くつくし」
唯「みたいだね」
和「でも、犬みたいな唯ならすぐに準備できるじゃない」
唯「ちょっと待って」
和「ちょっと犬の真似して四つん這いになってみてくれる?」
唯「待って」
和「裸にさせて、首輪をつけて歩かせるの」
和「きっと可愛いわ」
唯「いやいやいや」
和「髪結んであげるから」
唯「近寄るな!!」
-
唯「幼なじみを犬扱いしないでください」
和「あんただって後輩をネコ扱いしてるんでしょ?」
唯「してたけども」
和「一緒じゃない」
唯「一緒じゃない!」
和「ネコ扱いっていやらしい意味じゃないわよね?」
唯「いやらしい意味ってどういうこと?」
和「いま唯が想像してるようなこと」
唯「………」
和「………」
唯「和ちゃんのエッチ!!」
和「ちょっ、ちょっと何を想像してたのか言ってみなさいよ」
和「マジで」
和「マジで」
-
唯「部活の後輩として可愛がってただけだよ」
和「私だって幼なじみとして可愛がるわよ」
和「ベットの上でね」
唯「………」
和「冗談よ」
和「うちはフトン派だから」
唯「今日は用事があるんだった」
和「待ちなさい」
和「自分がペット扱いされるのは嫌だって言うの?」
唯「うん」
和「わん!」
唯「わん!」
和「お手」
ベチッ
和「いたっ」
-
唯「そんなことより生徒会ってどういう話してるの?」
和「そうね、やる気のない部活の部費についてとか」
唯「そういえば軽音部の新歓ライブって評判よかったみたいだよ」
和「活動実績の少ない部の処遇についてとか」
唯「澪ちゃんファンクラブのお茶会も大盛況だったし」
和「吹奏楽部もジャズ研も部室が狭いって要望があってね」
唯「学祭のライブもすごい盛り上がってたよね、軽音部の」
和「ペットまで持ち込んでくっちゃべってる連中に音楽準備室を与えていいのかって」
唯「ああいうライブって、やっぱり入念なミーティングがあってこそだよね」
和「とにかく軽音部をなんとかしてくれって」
唯「議題がピンポイントすぎると思います」
和「冗談よ」
唯「ですよね」
和「うまくはぐらかしといてあげたから」
唯「えっ」
和「それよりファンクラブのあれは活動実績にカウントしていいの?」
唯「軽音部プロデュースだし」
和「発案は生徒会なんだけど」
唯「新曲も披露したし」
和「まあいいわ」
唯「なんで不満そうなの」
-
和「あとペット持ち込みの件なんだけど」
唯「部員にカウントしてくれていいよ」
和「あの亀、唯たちが卒業したらどうするつもりなの?」
唯「あずにゃんが育てるって」
和「梓ちゃんが卒業したら?」
唯「その後輩たちが」
和「後輩ができなかったら?」
唯「さわちゃんがいるから」
和「何かやらかしてクビになったら?」
唯「なんでそういうネガティブなことばっか考えるの?」
和「あんたが楽観的すぎるのよ」
唯「トンちゃんのこと嫌いなの?」
和「水棲生物は苦手なの」
唯「へえ」
和「小さい時にトラウマがあってね」
唯「大変だったね」
和「特にザリガニは見たくもないわ」
唯「よっぽど嫌なことがあったんだね」
和「後始末が大変だったのよ、生臭くって」
唯「すいませんでした」
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和「考えてみたら、唯との付き合いも長いわね」
唯「幼稚園のころからだもんね」
和「なんか、知らないうちにくっついてきてたわね」
唯「和ちゃん、一人でいることが多かったから」
和「私が?」
唯「私が一緒にいてあげなきゃって思ったんだよ、たぶん」
和「そうなんだ……」
和「私、小さいころに一度だけ唯を頼もしいと思った時があるのよ」
唯「少なすぎない?」
和「ほら、私ちょっと方向オンチ気味なところがあるでしょ?」
唯「ちょっと?」
和「二人で遠くまで遊びに行ったら、いつの間にか知らない所にいて」
唯「うん」
和「どこをどう歩いても知ってる道が見当たらなくて」
和「泣きそうになってた時、こっちだよって手を引いてくれたのが唯だった」
和「手を繋いで帰った頃にはすっかり陽が暮れちゃってて」
和「唯と一緒に怒られたっけ……」
和「あの時の唯、本当に心強かったわ」
唯「それ、たぶん憂だよ」
和「ああ、どうりで……」
唯「どうりでって何」
和「じゃあ私、生徒会行くね」
唯「そっち音楽室だよ」
和「冗談よ」
唯「そっか」
和「でも、ありがとう」
唯「?」
私と、ずっと一緒にいてくれて。
おわれ
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手を尽くしたけど
オチがまったく思い浮かびませんでした
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乙
ええんやで、良い話や
"
"
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