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梓「澪先輩、誕生日に私の家に来てくれませんか?」
-
澪「え、梓の家に?」
梓「はい、今度の11日私の誕生日の日なんですけどお父さんが出張で家を空けていて…」
梓「お母さんと二人だけになるので、そうなるとちょっと寂しい誕生日になりそうなので」
澪「うーん、私でなくても憂ちゃんや鈴木さんの方がいいんじゃないか?」
澪「同じ学年で仲のいい子の方が…」
梓「私は澪先輩に来ていただきたいんです!」
澪「そ、それはその…///」ドキッ
梓「え、えっとその、前からお母さんも一度、澪先輩に会ってみたいと言ってるので///」
澪「あ、ああそうなんだ、それなら一度おじゃまさせてもらってもいいかな?」
梓「はい!」パァァ
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"
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__
〜誕生日当日!
澪「えーっと、梓の家はこの辺りのはず…梓が家の前で待ってるって言ってたけど」
梓「澪せんぱーい!こっちですよー!」
澪「あ、いたいたあの家か」
澪(大きい声で呼ばれるとちょっと恥ずかしいな///)
澪「お待たせあず…」
梓「澪先輩っ!」ダキッ
澪「わわっ、梓!?」
梓「はっ、す、すいません! 嬉しくてつい抱きついちゃったというか…///」
澪「そ、そうか…なんか照れくさいな///」
梓「た、立ち話もなんですからどうぞ入ってください」
澪「う、うん」
梓「ところで澪先輩、その持っている袋は?」
澪「ああ、これはあとで」
梓「?」
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__
梓「ただいまー」
澪「おじゃまします」
梓母「いらっしゃい澪さん、はじめまして」
澪「は、はじめまして、秋山澪です」
梓母「まあ、梓から聞いていたけど本当にスラッとしてて綺麗な方ね」
澪「あ、ありがとうございます///」
梓母「梓が慕ってるって言うからどんな方なのかと思っていたけど…一目でなんとなく理由が分かったような気がするわ」
梓「えへへ…でしょ?」ニコニコ
澪「梓ったら…もう///」
-
__
梓「私ちょっとお手洗い行ってくるね」ガチャ
梓母「はいはい」
パタン
梓母「澪さん、粗茶だけどどうぞ」コトッ
澪「ありがとうございます、お母さん」
梓母「梓ったら貴女のことよく私に話してくるのよ、ほんとに」
澪「そ、そうなんですか?」
梓母「ええ、今日は澪先輩に頭撫でてもらっちゃったとか…」
梓母「今日はたまたま澪先輩と目が合ってドキドキしちゃったとか、嬉しそうに話してくるんだから」
澪「梓…///」
梓母「音楽の事に関しても色々話せて嬉しいって言うし…貴女が梓のお姉さんなら良かったって思っちゃうぐらい」
澪「そんな、お世辞が過ぎますお母さん///」
梓母「謙遜するわね、うふふ」
梓「ただいまー」ガチャ
梓母「おかえり、大きいほうだった?」
梓「」ガクッ
澪「ぶふっ」
梓「もう、小さいほうよ!だいたい大して時間経ってないでしょ!?」
梓母「そうでしたそうでした」
澪(お、お母さん…)
梓「澪先輩がいるんだから変な事言わないでよね、まったく」
梓母「はいはい、じゃあもうしばらく待っててくださいね澪さん」
梓「澪先輩、お茶飲んだら私の部屋に行きましょう?」
澪「ん、うん」
-
__
梓「どうぞ澪先輩、入ってください」ガチャ
澪「綺麗で整った部屋だな、こっちの棚には音楽のCDがいっぱいで…梓らしい」
梓「えへへ」
澪「あ、これは猫耳カチューシャ」ヒョイ
梓「そ、それは!その、唯先輩から前にいただいたものですけど」
梓「さすがに捨てるわけにはいかないので、部屋にずっと置いているというか…」
澪「なるほど、でも埃をかぶったりしてないし綺麗に置かれてるな」
梓「べ、別に時々手入れしたり身に付けたりとかしてませんよ!?」
澪「私、梓は人からもらったものを大事にするいい子だなって思っただけなんだけど…」
澪「そっか、時々身に付けたりもしてるんだな」
梓「!///」
澪「ふふっ、ねえ梓、試しに付けてみてくれるかな」
梓「えっ、えっと…澪先輩にならいいですけど///」
澪「よし、じゃあ私が付けてあげるね」
梓「は、はい///」
"
"
-
スチャッ
梓「ど、どうですか?」
澪「……」
梓「あの、澪先輩?何か言っていただけないかと…」
澪「……可愛い」
梓「えっ///」
澪「可愛いぞ梓っ!」ギュッ
梓「むぐっ!?」
澪「久しぶりに猫耳を付けた梓を見たけど、改めて見るとやっぱり可愛いなあ」ギュー
梓「み、澪先輩くるひいです、大きいです///」
澪「ふふっ、抱きしめながら猫可愛いがりしちゃおっと」ナデナデギュー
梓「ふにゃあ…///」ゴロゴロ
梓母「梓ー、澪さーん、そろそろ下りてきてー」
澪梓「「!!」」パッ
梓「す、すいません、ずいぶん澪先輩に抱かれっぱなしで///」
澪「いや、私もずいぶん梓を抱きしめっぱなしでごめん///」
梓「いえっ、迷惑なんかじゃないです、むしろすごく嬉しかったので」
澪「そ、そう?」
梓「さっ、早く下に行きましょう」
澪「待った待った、猫耳は外したほうがいいんじゃないか?」
梓「そ、そうですね」スチャ
-
__
梓母&澪「「ハッピーバースデートゥーユー♪」」
梓「ふーっ」
梓母「おめでとう梓!」パチパチ
澪「おめでとう!」パチパチ
梓「ありがとうお母さん、ありがとうございます澪先輩!」
梓母「梓ももう17歳だなんて月日が経つのも早いわね、昔はあんなに…」
梓母「いや、昔から小さかったけど最近ますます小さく…」
梓「ちょっとお母さん!?昔より小さくなったりはしてないでしょ!?」
梓母「ごめんごめん、でも今年は澪さんに来ていただいて本当によかったじゃない」
梓「もう、話をそらして」
澪「まあまあ」
梓母「そういえば澪さんは誕生日はいつなの?」
澪「私は1月の15日です」
梓母「1月となると…じゃあ今は梓と同じ17歳なのね」
澪「そうですね、今日から二ヶ月ちょっとの間は」
梓「なんだかちょっとの間でも澪先輩と同い年というのは嬉しいです」
澪「私もだよ、梓」
梓母「同い年と見ると、ますますこの格差はいかんとも…」ボソッ
梓「おーかーあーさーん?」ギロッ
梓母「さ、さてと!ケーキ切り分けなくっちゃね!」アセアセ
澪「あはは…」
-
__
澪「そうだ梓、これ誕生日プレゼント」スッ
梓「この袋、今日澪先輩が持ってきてた…」
澪「うん、中に入ってるから取り出してみて」
梓「は、はいっ」
梓母「なんだか謎めいてるわね…何かしら?」
梓「んしょっと…これってもしかして、ぬいぐるみ?それも髪を下ろした私…ですか?」
澪「うん、デフォルメした制服姿の梓のぬいぐるみ。私が作ったんだ」
梓母「まあ、可愛くてよく似てるわ!」
澪「髪をいつものツインテールにすると強度に問題があったから髪は下ろした状態にしたけど…どうかな?」
梓「は、はい!すごく嬉しいです!」
澪「そっかよかった、それともう一つその袋に入ってから出してみて」
梓「はい、んしょっと…」
梓「あっ、今度はもしかして…こちらは澪先輩ですか?」
澪「うん、こっちはデフォルメした制服姿の私のぬいぐるみ」
梓母「すごい、澪さんの方も可愛くてよく似てる!」
梓「もしかしてこれも手作りですか?」
澪「ああ」
梓母「こんなに可愛いぬいぐるみを二つも手作りで…すごい大変だったでしょう?」
澪「私、少しは裁縫など得意な方なので大丈夫ですよ」
梓「すごいです澪先輩…ありがとうございます!どちらもずっと大事にしますね!」
澪「ありがとう梓、よかったら部屋に隣同士にして飾っておいてほしい…かな」
梓「はい、私達いつでも一緒です」
澪「梓…」
梓「澪先輩…」
梓母「あ、あつーい!今年の誕生日は暖房なんていらないわね!」
梓「も、もうっ!お母さんたら!///」
澪「///」
-
__
澪「今日はありがとうございました、夕ごはんもいただいてしまって」
梓母「いいのよ、私も一度澪さんと会ってゆっくり話してみたかったし」
澪「じゃあ、私そろそろ帰りますね」
梓「ほんとに帰っちゃうんですか?よかったら泊まっていっても…」
梓母「梓、澪さんを困らせるんじゃないの」
澪「後輩のわがままに付き合うのも悪くないけど…帰ってすぐ受験勉強しないといけないし、また今度な」
梓「そう、ですね…すいません」シュン
梓母「受験が終わったらまた来てね澪さん、泊まりに来た時のために胸元に余裕のあるパジャマぐらい用意しますから」
澪「はは…ありがとうございます」
梓「……」
澪(うーん…梓にこんな寂しそうな顔させたまま帰るわけにはいかないな)
澪「お母さん、ちょっと席を…」
-
梓母「了解しました、私は居間に引っ込んでますね」ガチャ
パタン
澪「梓」ギュッ
梓「んっ…澪先輩」
澪「また来るから、元気出して」ナデナデ
梓「澪先輩…すいません、でも急に寂しくなってしまって」
澪「うーん、まだちょっと元気にならないかな…しょうがない」
澪「梓、横向いて」
梓「は、はい」クル
澪「うん、そのままで」スッ
チュ
梓「!澪先輩、いま…」
澪「これでちょっとは元気になったかな?」
-
梓「す、すごく嬉しいですけど…もっとちゃんと」
澪「?」
梓「ちゃんとした形で…元気にしてほしいです///」
澪「えっと、それはその…やっぱり唇に、かな///」
梓「…///」コクリ
澪「…まあ、後輩のわがままに付き合うのも悪くないと言ったばかりだしな」
澪「じゃあ梓、目を閉じて」
梓「はい」
澪「失礼するね…」スッ
チュッ
梓「ん…」
澪「ん…む…」
梓「はあ…澪先輩、私…」
澪「梓…大好きだよ」ギュッ
梓「私も、私も大好きです…澪先輩」ギュ
-
__
ガチャ
梓母「あら梓、澪さん帰ったの?」
梓「うん、お母さんにもよろしくって」パタン
梓母「そう、それは嬉しいけど梓は大丈夫?」
梓「何が?」
梓母「澪さんが帰ろうとしたら寂しそうにしてたじゃない」
梓「む…」
梓母「あとで泣き寝入りとかしそうで心配なのよ」
梓「…心配おかけしました、でももう大丈夫です」
梓「澪先輩から元気にしていただいたから…うん、もう大丈夫!」
梓母「ふうむ、澪先輩にどんな事していただいて元気になったのかしら?」
梓「ひーみーつ、さて私と澪先輩のぬいぐるみを部屋に飾らなくっちゃ!」
梓母「えー気になるー!」バタバタ
梓「もうお母さん、子供じゃないんだから…」
おしまい!
-
おつおつ
遅れたけどハピバやで
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