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【R-18】雇われサマナーキル夫

1 ◆x0SRSoJXe.:2017/10/22(日) 01:33:33 ID:H96YQWOo0
【真・女神転生デビルサマナー】雇われサマナーキル夫

                     真 ・ 女 神   生
          ャ-、    、               転
    __    .ヾゝ`'゙ ャ、,ィ ',\   ,-ァ         ∧   .∧
    ヽニニつ iヽ    > ヽヽノ  ( {  _|ヘ---┘゙-─‐┘゙─ヘ              |`i
ャー────‐.} ゙l_,ィ彡'゙⌒''゙    } .|   ¨弋弋 ̄{ l ̄ ̄.] .i二二 --─'"`L____ノ .i___
.`´ ̄ ̄フ厂¨¨`i ィ'´     ',\  | .|    > > ヽ」   └i .j──一' ̄`! 「 ̄¨¨''┐ r-、_ノ'´   _, -―--、
     } }   | |、_     .,j } | │  //    _, - ',ノ __,ィヘ_,,-'''´ノ     {  )   -==ニ二_, --、_ノ
  , -‐'゙ノ    ` ‐ 二 - _/,ィ j 「  ',__//    ,-‐' , -'"   ̄ヽ ヤ´    __//
  `''"´         ¨ ー ' .レ゙ .`ヽ'"⌒'゛     `'"´       `ヽ)   ヾニ_r‐'′

       /\       /\       /\       /\       /\
      < 悪 >     < 魔 >     < 召 >     < 喚 >     < 師 >
       \/       \/       \/       \/       \/



●この作品は株式会社ATLUSによって平成七年十二月二十五日に発売された、『真・女神転生デビルサマナー』の二次創作作品です

●原作との相違点も多く、作者の知識の至らない点は自己解釈によって補われています。あらかじめご了承ください

●この作品はフィクションであり、実在する人物・地名・団体とは一切関係ありません

317 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:43:14 ID:Ubww7uhA0

         (( ____ ))
       _√ィ´    ` ヽ\
      ,イ / ,' l  |   } ト、
      j / ,  |  !  / | !
      / ,' /   |  ハ   { 〈 /
      | { /ト、 ノ、/  ,イ   ,ヘ      …………。
      ', ∨ l }丶 l|   {'  ∧ヽ、
     ハ i! ∨ _ノ   ヽ  j! \丶
    ./ l|  |  ヘ    l|ノ   jl }
   / 彳  ゝ  i   /ト、  ハソ
    { 〃 !   《 ヽ ム  j i| ヽ/  \
   \ヽ/   l|    } / リ   l|    }
     ヽ\  //  l! /  '   ハ    ノ
    /}_」ハ/ ヽ  {ト、    }∧  jヽ、


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「お、お願いがあるの」

我妻由乃は悪魔へと変貌することはなかった。
跪き、頭を下げてくる。喜留夫はそこに弾丸を撃ち込むことはできなかった。
仲魔たちも、それを咎めることはなかった。

「好きな人が、会いに来てくれるの。最後に顔が見たくて、連絡して。
もうすぐこの公園に来る筈だから、待っててほしいの。
彼に会えたら、後は大人しく、死ぬから」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

318名無し-Red-市民-2:2018/02/17(土) 21:48:09 ID:vyw4BWkQ0
ほんとぉ?

319 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:50:53 ID:Ubww7uhA0

                    _
                 ,  ⌒ 、/⌒ 、`  、
                /  /ミ‐,‐/`ヽ  、\ \,r≦ミ、
.             ,≦/    /  /      、 、\《三三ノ
              (/     /  /!   l    、 、 \` 、(
.          //    /  ,' !   l  l  、 \ \ ヾ)
        /イ /    / // l |  |ヽ l、   、 \ \≦)ノl
       lヽ// /    / //__,!   l l -ヽ| ヽ  、 . \ ヾ' \ー‐,__
      ヾ/イ//l    /,/l/  l|∨ l||,, ヽ| ヽ  、   \〈\― <
    ヾ  /   |  /, ,ィ笊示 ∨ !l/ ィ 示`ヽ∨  ヽ  l|  ヽ ノ   >
.    ヾノ、/ ,   ! /∧  ヒリ  ヽ|  ヒリ ヽ|  |ヽ |   ヽ    >       ねえ、喜留夫……
   ヾ / イ    |/l/l|∧     、      / l  | ヽ|  ヾ ∨  >
   ヾ  /イ  ∧  | |∧          / ´!   l ! lヽ lヽ|\∨ <        僕、それくらいはいいと思うんだけど。
    /‐‐―ノ /l∧ | l.  、   ー―    イ/ノ.l  /l/l/ lヽ!    __   ヽ
.   /_  //l, ┐,∧ !ヾ  >   _  r≦ ノノ、! / r、/    /   `ヽ}
.   ヽノ ―― 、 /、ヾ|     {≧zzzzzr ィ〈< |/  )   斗≦=―   .l
  , ' /    \ `ー,      ノ三三≧ >'´l l= 、  > '  _        ヽ
  l, ', ≦≧z ./〉&;,‐,―――   '       | | ヾ,,,(, ‐,≦_ `  、____ l
 ,r≦三三三//  / /                 | |イ / / /三三三≧、\>   ヽ
/三三三三 //  / /            / ,/ / / /三三三三三 、  、  > 、
三三三三ニ{ {  { .{            /  / / / / 三三三三三 ノ 、  、    、
、三三三三ヽヽ  ヽヽ       ,  ''   { .{ { .{ 三三三三 イ   、  、    、
   ̄| ̄ ̄ ̄|\\ ヽヽ  _  ≦ .     ヽヽ ヽヽ三三 イ |    、  、   、
    |      |   ̄ ̄ ̄         `  ― ヽ_>‐ヽ_ノ|    |    、  、   、

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ここですぐさま逃亡するならともかく、一応は確保されてくれるというのであれば、
選択の余地はあるかもしれない。それは甘えかもしれないが、喜留夫はそこまで
機械的に物事を判断することができるほど冷め切ってはいなかった。

「……いいだろう。ただし、俺たちがここで見張らせてもらう。
彼氏にはどれくらい説明してあるんだ?」

「全部は説明してないよ。でも、ある程度は知ってもらってる。
私が人を食べたくてしょうがないのも」

「そうか、ならいい」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

320 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:53:19 ID:Ubww7uhA0

   |  {    |     ハ   '  乂込りイ、`ヽ
   |   '  |  ミ、 i   |ハ ゞ=彡ノ/z i
   |   ヽ .!   ハ:}|i: ! {  '  i  ゞ=ソ i:!
.i   |   ハ:{.  r=彡|{|ノi  |. | ヽ  八
:|   ! >ー从_}{ i ! |.川 i{ `ヽ |   !  ハ 、  ゙
   |{ / ーヽメ 八ハ!{ !ノj_z_j   |  .'{  ヽ
ハ  人ハr=ミ ハ ハ   ノ从 7Zマ.く_ ' | {八         いつから付き合ってるの?
  / }込八irくイ_ノ ノ    i.i゙;;;}j ' ハk , ! i  ヽ
 { :{ゞ=ミ_ノ/    ,  ゞー" / ノ/  |i ゝ         「つ、つい最近……」
.八 ∧   '' j:i ''     ノ   "″,イ./{  八 `ー
.  ヽ∧   八{_ノ、_       ./rーミ八   `ー -       へえ……告白はあなたからでしょう?
   \ヽ.      ̄ ´  イハ  }vー 、`ー -
 `ヽ  \>     . ィ´,⌒´     ノ `ヽ        「なんで分かるの?」
ハ  \  ヽハ≧=彡} `ヽ      `ヽ ハ
  丶.  \   }、 { /           ノ   }       あなた、そういう女の子に見えたから。
   \   ヽ ノ iト、∨           \  '





               . . : :  ̄: : : :>――‐ァ
            __/: : : : : :ハヽ:.\ニニ=/
            /}: : : : : : : : : : :‘,‘,: ゞY≧=ー
         ノ=,': : : : : : : : : : : : :. V: 八: : :.>
           `フ: : : : : : :| : : : 从ハ:. Y: : : : : :\
.            `|: : : : : :从: : :/x坏!::. l: : :ハ: : : :\
             |: : : : : :{斗Vハ ゞリ: 1ノ:ィイ≦ィミノ:.)          どこまでしたのー? チューは?
             |: : : : ::爪沙〈   八イ 爻 爻 爻 弐
          八:.:.:.:从.入  ‐ ':./爻イ ̄´ー‐=ミ{           「……手、繋いだだけ」
           /イハ: :}: }  ≧=/:/'_,,,,. ̄ ̄    \
.          / /: :ハ:j:ノゝ=彡ィ(:(<:\= \=-      ハ         人間の女の子って慎重なんだねー。
         (:.:人 ノ'ミ}\ニ r彡'\\:Yニ.} \ヽ\  \j
        r'(: ノ:}Yべシ\:)イ=/ニニ ): :jニ=.Y 、.    \        
       f V⌒ソ-<__}/メ Yニ)ニ/ゞ(ニニ |:iハ    \
     /人:{:_ィ彡: :(: : v-ィ'' V:i:iY/ニニ≧ニニ:i:i:∧    1 ≧=-  ミ
.   / ,.:i:i:i: /ニニ≧=彡へノ´:i:iハ=Y⌒Yニニ.!-、:i∧   |       ヽ
 /  /:i:i:i:ir{ニニ{ニ/V: :}lニ><「{ニV/八ニニ7:/〉_:i∧  人
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結局、喜留夫たちは確保という名目で、我妻由乃と一緒にその恋人を待つことに
なった。

ウルフウッドには連絡していない。連絡すれば、処理しにこちらへ来るだろう。
それは避けたかった。その時点で、確保というのは間違いになってしまうのだが。

待っている間、女子であるメイヴと、女子のようなものであるパイモンが
我妻由乃の話し相手をしていた。男どもは蚊帳の外である。

そして、我妻由乃の恋人は、一時間もせずに公園へやってきた。
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321名無し-Red-市民-2:2018/02/17(土) 21:54:14 ID:vyw4BWkQ0
すげぇ
すっぽかすとばかり…

322 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:56:02 ID:Ubww7uhA0

               --- .
           _. -く:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:...、
.          ..:´:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:、:.:\=-
       /:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.i:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.\:.:.
       //:.:.:.{:.:.ヘ:.:.:..ーl‐j/‐ ∨:.:.:ノ:.:>i
       :'l:.:.:.:l_l_:.}ハ:.:./ ,ィ==ミ1 仆‐':.:リ
.      ノ个:.´トトx=ミレ'   心っ i:.:.:.l|′         ユッキー……!
       |:.:从 { c心     """ |:.l:.:リ 、
        jハトヘ """ `___    .|:.l:.:ト:.:.\
            |:.:.:...    {  V  /|:.i:.:l__ヽ:.:.ヽ
            |:.:. 1>. `... ---彡,|:.:.:.|:く V:.:∧
            l:.:/:| ,.ィ77///////::|:.:.:.|//ト.:.:.∧
            |/:.リ{///////::::///オ:.:.!|///ィ::::`℡ュ.
          /:.:/ 〉////:::イ// ':.:.:.:リ///::::::::::::}//℡ュ、
          .':.:厶イ///ヘ ::::::///:.:.:.:///////////////ハ
        ,i:.:.|/::∨////::::厶/:.:.:.:///////////////:::/i
        l|:.:.|::∧::ヽ::::::/:::::i:.:.:.///∧:::::///:::::V//::://|
        l|:.:.|:///////::::::::::l:. //////〉:::::::://///:::///|
       ノ:|:.:.ハ.V////::::::::::/|:.:{厶/:::::::////////:::////{
        }/r天7:///厶:::::::::[天frイ//////////////////ヽ
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      /イ:.:.:l::::∨//:::::::::::: |:.:.:l:|:://////::::://////∧::::::/:{

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痩せ形で、身長も低い男の子だった。同級生だという話だから、
我妻由乃と同じ中学生程度だろう。

その表情はとても険しいものだったが、我妻由乃を視認した途端、
明るいものへと一変した。

我妻由乃も涙ながらに駆け出し、恋人に抱き着いた。
公園の街灯に照らし出された抱きしめ合う二人の姿に、喜留夫は
目を背けたくなった。これから、この二人を永遠に引き裂くことになるのだ。
それも、この手で直接。
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323 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:56:57 ID:Ubww7uhA0

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             i: : : : : : :</.: .: .: .:.|.:. .: .: .:i:|:i.: .: :|i.: .:. .:.|.:. .:. .: .:|: i⌒ヽ
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             〉、/ : : / ⌒}‐┬.: .: :И \汽苹ミ八/∨| : | : |: : |: |
            /Vハ:.:.:.∧ { 〈  |.: .: : : :|  i{  ん:犲  ノイ : /.: .:|: ト、      っ……。
            /.: .: .:>': : : ∧ ー  |.: .:i.:. .:| i `ヽ 辷ノ    __厶イ:|.:.i.:|: |
          /.: : : : /| ∨.: .:,:ー┐ |: :Λ.: :| し   ヾ   芯i犲リ.:.i.:|: |
       /.: : : : : : l   }´´   l |/.:.Λ :|         {ソ/\.: .:i.:|: |
         |: : : : : : : l  /    ‘. ∨ : ∧|          >{   |/|/ノ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
様子を見守っていると、我妻由乃に変化があった。
恋人から離れ、立ちすくみ、ぶるぶると震えている。
何があったというのか。

拳銃を抜き、声をかけた時には、もう遅かった。
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324 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:57:10 ID:Ubww7uhA0

            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
我妻由乃の体が緑色の、生体マグネタイト特有の光に包まれた後、
腕が、足が、みるみるうちに人間の物ではなくなっていった。

理性をなくしたというのか。それも、このタイミングで。

驚くのもつかの間、次の瞬間には血飛沫が上がっていた。
恋人の腹を、我妻由乃だったものの腕が貫いていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

325名無し-Red-市民-2:2018/02/17(土) 21:57:47 ID:vyw4BWkQ0
oh...

326名無し-Red-市民-2:2018/02/17(土) 21:59:04 ID:3nlpEhns0
分かってた
ハッピーエンドなどありえないと…

327 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:01:30 ID:Ubww7uhA0

         ___
       _,. '´      ̄`、
      /   u.      \

     |  (●)ililili (●) u, |        おい、よせ! やめろ!
     、   トェェェェェェェイ    /
      ,"ヽ、 ヽェェェェェ/  '´ `、       恋人なんだぞ! おいっ!
     /               ゙ヽ、
     |   `-、、            ヽ
     \    ヽ        ハ
       ヽ    l       l

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そしてあろうことか、我妻由乃だったものは抉り取った恋人の臓物を口に運び、
喰らい始めたのだ。

駆け寄り、肩に手をかけるが、凄まじい腕力で跳ね飛ばされる。
最早人の意識は残ってはいないようだった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

328 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:02:41 ID:Ubww7uhA0

              / |  _  ___
           { \_{  V´{ ´ <_   ィ
         _{`              `- '/}
        - 7              く
        _ノ ,              ーイ
        > ,: {  /     | /   、    _ノ
        {/{ \{   从{   、  }l  / r '
        / , { 八 {     | 八}/  ー/
          ̄/ イ、∨\     }/ /  r- ´
          { ∧ \    l { |  | 从         …………。
          V_人 ヽV }/ 八 | /从\
            、}∧ } / イ┴―-く
           _个<ニニニニニニ\
          \\>----<ニニニニ/
           /----- 、  \ニニニ〈
         ,  ´       \   \ニニ}
       /             、    ∧ニニ\
       ,            ∨   / ∧ニニニヽ
        /               }   / ∧ニニニ∧
      ,            | l   / ∧ニニニ∧
       {               |   / ∧ニニニ|
       |               /     / ∧二二|
       |                ∨      / |二二|
       |               ,           |ニニj
      ∨           {           |ニニ{
      }            、       |ニニ|

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起き上がり、拳銃を我妻由乃へと向ける。
そこには、人間の姿に戻った我妻由乃が、血まみれになった自分の手と、
恋人の死体を見下ろしていた。

困惑した表情が、一気に絶望に染まっていく。
口許に滴るその血こそが、我妻由乃自身がしたことを如実に語っていた。

ヨシツネが肩に手を置いてくる。

「やるぜ、旦那」
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329 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:03:33 ID:Ubww7uhA0

:.:.:|.:.:.:.:.|゙、_レ-‐ト:::|.:.:i.:.:.:.:.i.:十‐‐トl=|,;_/l|.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.|
:.:.:.゙、,;,;,;|::゙、从.:.:|::::ヽ.:l、.:.:.:|ヽ|:::::;;|ノ;;|.:/リ|.:.:;イ.:./.:.:.:.:|
.:.:.|.:゙、.:.:゙、ィ="テュ、ヾ リ ゙、.:.|  彳ラ‐"'ヾ、lノ:/:.:.:/.:.:ヽ、_
.:|.:|.:.:ヘ.:|゙f liU::::.il    ヽl   liu::::i| ゙l| 7.:.::/.:.人‐‐''´
、|.:|ヽi.:|゙ヾ 从':::ソ        从゙::ソ ソゞ//ゝ、.:.:.:ヽ、
. ヾ|.:.:リヘ ゚ー ニ。      ゙ >=`‐cつ. /.:.:.:.:.:|` ̄~      ……ねえ、わたし、生きてちゃいけなかったのかな。
  |.:.:.:.:ヘ       <i    j    i! /.:.:.:.:.:.:|
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  |.:.:.:.:.:.:ヘ      _ _      i!/:| .:.:.:.:.:.:.|
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  |.:.:.:.:.:.:.:.:/|.:> 、       x.<l.:.:.:|.:.|.:.:.:.:.:.:.:|
  |.:.:.:.:.:. / |.:.:.:|  > 、_,, <´彡 |.:.:.:|゙、|.:.:.:.:.:.:.|
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  |.:.:.:.:./_=‐''"´          ゞ‐= _|.:.:.:.:.:.:.|





       ____
     /     \
   /         \
  /. u   (ー)ili(ー)\      ッ……。
  |    (トェェェェェェェェイ) |
  \   \ェェェェェ/ /

330 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:03:43 ID:Ubww7uhA0

       ____
     /     \
   /         \      ……こうなったのは、俺の責任だ。
  /           \
  |     (●) (●)   |    俺が、お前の彼氏を殺したようなもんだ。
  \  (トェェェェェェェェイ)/





            ____
          / ::::::::::::::::\
        /  :::::::::::::::::::::::\
       /   ::::::::::::::::::::::::::::::\
       |    (〇)::::(〇):::::::::::|      だから……俺が送ってやる。
       \  (トェェェェェェェェイ)::/
       /   ..:::::::::::::::::::::::::ヽ
.      / /|  ..::::::::::::::::::::::i::::::i
____/ /__| ..:::::::::::::::::::::/|::::::|
___,廴j__ヽ   r::::::::/ ハ::::,) 
         ヽ  |/  
          >__ノ;:::......

331 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:03:58 ID:Ubww7uhA0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

332 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:05:16 ID:Ubww7uhA0

                     ///////////////////////////////////////////////
                    ,.'/  /////////////////////////////////////////////
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                        .////////////////////////////////i'/////////////
                       .//l'///////////////////////////// !'/////////////
                       l/ !l///////l.!///////////// ////// !'/////////////
                       !   l!V/////l-l!_l,!///l.!//,'‐、-、l/ l///  l'|////! ヽ'//////
                          !|ヾ///l. ヽゞ'// ll/    ̄  l//   .l'|.!///l ; !//////      日本酒ってのは不思議な味が
                            ゙、∨∧  .! |/ |!       l/   l'! l///! } !//////
              ,..-―、           ヾ! 、 .!         ,.'    .l! l//l ソ.l'//////      すんのやな。
          ,. -‐ ,.-  _./     _      ヽ!            ,、- _   リV! .ノ///////
        _ ‐     ./ `  、` ヽ   l 、  ̄ ―- └ 、          ! !    ̄ ‐ _  !/////       嫌いじゃあらへんで。
   _  -     - _/ _   _ .〉   ! .!            、_       .!   !          ̄  ‐' V_
  /            ̄`  ̄  ./  .l  .l                  ̄  l   l             _
. /      -‐ 、 _      ` く    !   !              ヽ   !     .l          _ ‐ニ二二
/      _       ‐-  _    ヽ !   l           ` l      l      _-ニニニニニニ


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
全ての感染者の処理が終了した後、喜留夫は約束通り、ウルフウッドと
屋台で熱燗をちびちびと飲んでいた。

「なんや、そんな渋面しおってからに」

「ちょっとな。……相手の一人に、理性が残っていた奴がいてな。
処理はしたが、しばらく忘れられそうにないんだ」

「さよか」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

333 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:12:31 ID:Ubww7uhA0

                ,.イ´_
               //////77‐-、
           _,..-=ヽ!'////////////>、
             ////////////////////ヽ
            /'//////////////////////∧
             ,'/////////////////////////,!
          ;//////////////////////////,!
           i/!////////////////////////!il
          l! l'////////////////// i///〃}!         今回の仕事は、そういうもんや。
              ゙ ∨////////////////.i !//,'′′
            ヽ'/////////////∧: l/!             可哀想には違いあらへん。けど、放っておくわけにもいかへん。
             ∨///////////,' ゛'lリ
              }'////////// : /リ              「だから、俺たちが手を汚す。そうだろ」
              _,.!'"-――-"'、_ i /
            /          ` 、               そういうこっちゃ。
          /__--―――--___丶
     _ -=ニ二二二二二二二二二二二ニニ=-_
  _ -=二二二二二二二二二二二二二二二二二二二=-_
‐二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニ=_
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニ-_
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニニヽ





         ____
       /       \
      /         ヽ
    /     ( ー)  (ー)'       なあ、やっぱり俺たちってさ、ただの薄汚れた人殺しなんだな。
    |     (トェェェェェェェx ,--、
    \    \ェェェ<  ヾ zヽ      「せやな。しっかし、何を今更」
____/          \/| |
| |  /  /            __ノ      
| |  /  /          |
| | (    ̄ ̄ ̄⌒ヽ.   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
人の生きる権利の有り無しなど、誰が決められるわけでもない。
そう考えていた。けれど、今回ばかりは別だったかもしれない。

彼女は生きていてはいけなかったのだろうか?
自分はあの時、有無を言わさずに引き金を引くべきだったのだろうか。
答えは出ない。その答えを出せるのは、神様くらいのものだろう。

喜留夫は記憶のボトルの中身を酒で薄めるように、御猪口を呷った。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

334 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:14:07 ID:Ubww7uhA0

                      ,.-‐、
                  __i'///;、
                     i';;;;;;;;;;;;;;!
                 /;;;;;;;;;;;;;;;;!
                <;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
                    {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
                     l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙、
                 l;;;;;ト .;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
                   l;;;;;l   ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
             ,.._ i;;;;;;l   〈;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!
           /ニニニ!ー、'   l;;;;;;;;ハ;;;;;;;;l
      ,._     /ニニニ/l.!i.i'   !;;;;;;' l;;;;;;;!
    ,ニニ=- _/二ニニ/      .l;;;;;;゙  l;;;;;i
   ,二二二ニニニニニ'_       i;;;;;'   };;;;;l
       ̄'‐=二ニニニニニ=- ._,';;;;;'   .!;;;;;l
            /二二ニニニニ,';;;;;;'=- ._!;;;;;|
           /ニニニ/  ̄''-ニ;;;;;;;;'二ニl;;;;;;|=-._
          /ニニニ/       i;;;;;;;l‐=二l;;;;;;;!二ニニカ
〜また次回〜

335名無し-Red-市民-2:2018/02/17(土) 22:14:30 ID:vyw4BWkQ0
ハイレベルな話やね
低レベルだともっと悩むトコロやで

336名無し-Red-市民-2:2018/02/17(土) 22:15:32 ID:vyw4BWkQ0

人間状態で死ねれば輪廻に戻れるんかねぇ…

337名無し-Red-市民-2:2018/02/17(土) 22:15:54 ID:3nlpEhns0

ビターな話であった

338 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 22:17:37 ID:Ubww7uhA0
今回の話は「バレンタインになんて話書いてるんだ私」って思いながら書いてたよ。ちなみにこれの前にアマゾンズ見てた。後は分かるね。

あと、ウルフウッドの関西弁なんだが、これはネットで調べただけのにわか関西弁だ。

本場の人は気になるだろうが、まあスルーしてくれると嬉しい。

それじゃ、またね。

339名無し-Red-市民-2:2018/02/28(水) 17:34:52 ID:PBiAKa6k0
おつおつ
まいど楽しみね

340 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/06(火) 03:37:00 ID:YsvYf2aI0
夜分遅くにすまないね、投下の予告だ。

3/8の午後九時からだよ。ん? なんで最近投下のペースが落ちてるのかって?

そりゃもちろん仕事が忙しいのとペルソナ5で怪盗やって(ry

341名無し-Red-市民-2:2018/03/06(火) 13:19:46 ID:pVgyjjGw0
リアル大事だからね、多少はね?

342 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:00:36 ID:fgrERJQI0

    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||  、 - ‐‐ -,
 |:::::::::::::::|,´: : : : : : : : :
 |:::::::::::::::|゙i : : : :○ ○゙i        ハロー。今日はちょっと短めだよ。
 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l
 |:::::::::::::::||: : : :-=´_ _,´        スレでも話題に出てたから、早めにあるキャラを顔出しさせたくてね。
 |:::::::::::::::||___ : : :丿
 |::::::::::::::(_____ノ´||          それじゃ、短めだけど見てってプリーズ。
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
   \ ::::||
    \||

343 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:04:02 ID:fgrERJQI0
┌─────────────────┐
│                         .│
│   第七話『レジェンド・リターンズ』  ....│
│                         .│
└─────────────────┘

344 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:06:53 ID:fgrERJQI0

                __
            ,  <      ≧ミ
       /≧=/ _  、 \  \ _ rャ=┐\
        {ニУ /   ヽ  rャ≦Ⅵ}ニニニ}\ ヽ
        7  ./     `、 .マニニニ/}「ニく   \∧
        /  /! r 7i`ヽ! i .\ /ニ{∨ニ ヽ  \!
      ,  / .| |/_ i  i  !  | |ニ | .∨ニニ〉  ∧
       i ./| .| |f:}\、}  }  } |三!   ̄     ∧      この写真のおじさん、誰?
       |/ .!.r ∨ !j  j   ,′       | |ヽ ∧
        V.ハ       ,′ /     /、   | | ∨ i
         | ∧っ   /  /    /i /  Vi  .} }  .Ⅵ
         | /| ヘ __/  /|   / .}/'´ _にv ∧ !‐- 、}
         i′! /  / ./} ,  /    /   }/ i/ /
          .i/Z / }7} //}イ   _}i        >
            7}}  i i/ くV 斗rヤ   r―   _〉
         r'´/ ̄ `y' / 7 〉―― くノ\ ̄}´
         /| {   .{ /\__xく       \}
         ,′V ヽ__/! \ / /            i
        ,  i!   .| { / >
        /   ∧ ___」 く  ィ′          \
        /   |/7//| | / 7 }                \
        /   |{///.L} 71!ヽ}_                }
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
パイモンが護衛対象の写真を指差し、首を捻る。
今回受けた依頼は、ガイア教団への資金援助をしている、それなりの規模を誇る
建築会社の社長の護衛である。
というのも、最近になってガイア教団の支援者が暗殺される騒ぎが起きている
らしく、次の標的になりそうな人物を護衛してほしいとガイア教団直々に依頼が
きたのだ。
以前起きたアートマの件からガイア教団にいい印象はないが、報酬はいい。
背に腹は代えられないのだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

345 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:07:10 ID:fgrERJQI0

       ____
     /     \
   /         \
  /     (ー) (ー)\    今回はお偉いさんの護衛だ。
  |    (トェェェェェェェェイ) |
  \   \ェェェェェ/ /    失礼なこと言うなよ?
  /           |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
しかし、ガイア教団から指名が入るということは、自分の名前も売れてきたという
ことだろうか。
今のところ、自分の評判を他所から聞くことはほとんどなかった。
実際、自分くらいの実力のサマナーであれば、捜せばいる。
だが、十年前の事件からサマナー全体の平均レベルが落ちているのも事実だ。
その生き残りの中で、自分は最古参ともいえる。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

346 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:09:30 ID:fgrERJQI0

       ____
     /     \
   /         \
  /           \
  |     (●) (●)   |
  \  (トェェェェェェェェイ)/
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そう、十年前のことである。
あの時、各地で同時多発的に悪魔が出現し、当時のサマナーたちが
対処に追われた。無論、その頃にはまだ存在していた葛葉たちもだ。
病院や学校、多くの人が集まる施設が悪魔に襲撃される形となった。
喜留夫が通っていた高校もそうだった。
あの時、喜留夫はちょうどCOMPを偶然手に入れ、それによってピクシーであった
メイヴと契約し、当時の災厄を生き延びたのだ。
それ以降、葛葉は壊滅。他の高位のサマナーも軒並み死ぬか、戦闘不能の体に
されてしまったらしい。もっとも、閻魔哀のような例外はいるが。
必然的に、息の長い喜留夫は現在のサマナーの中でもそれなりの実力を
持つに至ったというわけである。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

347 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:12:41 ID:fgrERJQI0

                   ..-‐  ¨ ≧ァオ¨_ミ:x.__
             ,ィニjァ='ィ     ⌒´辷彡ス `Y
           r:ヘ.Yツ / /   i l i ヽ  ` ヾ) i |
           トi ,ィ/ ′ i l l l | | l .ハ  ((  | !
                | jヘトN i  | | ィ7从┼l‐-i!  }` !リ
                レ′ l  Vアフ彡ィ/ j」⊥j、! イ  ハ、
           /   八 くヾrjYtリ  ´ヒ:z:ノ;7 /   Y ヽi
             /   /  ヽ卜辷r" :  "" { ! ハ    ト-ミ: ____       今回の依頼は、何もなければそれでよし、らしいわ。
           √ァ’ /   トミ Ⅵ(  ‐.‐  人ヾ {  , マ≧ レ==ミ`ヽ
          /〃 /イ ャ‐ミxヾ:`へ、_ ..√てハ>"{  ヽノノ     ヽ\   何も起きないことを祈りつつ、最大限の注意を払いましょう。
       人{/ /  }   }rリ)  r' `’ ) _/   `ヽУく       )/
  .-一=彡 ハ /r‐ "  ,ィ Yヽ辷彡= _厂Y `う     レ/ \   ー=彡
ィ´   ̄   /ヾく  |  =彡  リ_ / > < 1| {:_  /イ\  丶
 /   /  /\-ィ    「ぇ≧z\_/ィミУ { 〃´  /ヽ   \
/    〃   ′  Y      | " ヾ ̄  ̄ /_  }.:′   /   }     ヽ
    .ィ   i {   Lk、   !         ¨_ノ /=ミ    〉/⌒ヾ    ハ
 / {     ヾ:、  r'¨ ` rァヘ:、   ヽ  しぅ〃 : ヾ ∧     }l   /
く  八     ヽ/   /ソi } ` :.、  }  ソイ}    }  i   〃 /
 ハ   ヽ   r='=<r彡八V_ ==≧<ア/ ¨{/    ト、  v/イ 八
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
今回の暗殺騒ぎの犯人に挙げられているのはメシア教だ。
ガイア教が被害を受けて一番得をするのが、抗争相手のメシア教だからだ。
恐らく、暗殺の首謀者がメシア教なのであれば、実行者はメシアサマナーだろう。
もしもウルフウッドであれば喜留夫に勝ち目はないが、その情報はない。
あれだけの派手な武装と仲魔だ。ウルフウッドであれば、たちどころに噂が
広まるだろう。つまり、ウルフウッドである可能性は低いということだ。
護衛の開始日時は今日の正午から。時刻は十時を切っていた。
喜留夫は装備を確認した後、護衛対象に会うべく事務所を出た。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

348 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:14:14 ID:fgrERJQI0

                         ┌──────┐
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                               ・

349 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:21:19 ID:fgrERJQI0
〜TIPS〜

        <  r=-、  > ' ´            / /  rァ/ }v'´`i > ゝ
        >イ{r-j}ソ                     トv´ ゝイ.人K i
        廴Y/ ┘      /              ヒ=-ゞ イノ小 |
        ノiヾイ'´        /            i i   ≧三≦ .| ハ
    、 _/ィ //        i              il .il   i  升 ハ .ヘ
      ̄  ノ i .i           il     i.      i  il .il   il  |.i  ii  .ヘ
      / /       i    i  i   il       ハ .il .il   il   Ⅶ   ハ
     /            il i__ ハ.  il     .升 iⅦ   i   i.lハ  ノ ハ
      i     i    ナTl   il    il    -ハナilー -.i  il   ト ソ   i   i
      |       il    il il     il i  il i  /  il .il ilハ/ .イl   il     il {ハ
     人.     il    il ilゥ≦ミ=、 il il il / 行芯及ァイ//  小、 i  .il   ヽ
     ハ.    il     il ノ/<t 」ノ ゝハi .il ハ   {辷t jrリ./イ  / il  il.   il ( ミ;,、
       V>‐  il  i  il人ゞ- 、 _ハノ ハ' ´   弋z_ソ.//  / .il  il  / ハ  ヽ
       } i ハ .il  ハ ト≧_>イ           イ.  /  il  il ./    i   ヽ
      ノ  .|/ Ⅶハ i i i ノ人(    _       -=彡イ   il   // i  人   ',
     , '´ /   /  ヾハ 人 (  `ヽ           /.< ̄ ̄ ̄ ̄ヽ_il / il    ノ
   /   /        }人≧、    ー =-    イ} })    /  (  .il   (
  /ハ   /         il  ゞ >        イ∧_∧ /    /    ∧  il    ヽ
  iハ ゞ. i        ≧}人 K  /> ─ ´i   || | | .| i    .i    / ゝ i ヾ _ ヽ\
   i   .|        彡イ人ゞ  / /∧∨/ /  / / ハ     //  /ソ   \      ヽ
【名前】
クイーンメイブ
【種族】
夜魔
【レベル】
56
【属性】
Neutral-Chaos
【相性】
魔法全般に強い
【能力】
力-D 魔-B 体-D 速-C 運-C
【スキル】
メディアラハン マカラカーン テトラジャ マハジオダイン メギド テンタラフー マリンカリン
【備考】
喜留夫の十年来の仲魔。
ウェーブのかかったプラチナブロンドの髪を腰まで伸ばした、異様な雰囲気の少女。
黄金色の瞳をしているが、右目はアイパッチで覆い隠されている。
雪のような純白のミニドレスを着用しており、西洋人形のような風情すら漂わせている。

大きなチーズの塊を見ると半泣きになる。

350 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:22:31 ID:fgrERJQI0

.〃ィ/|  ./.!ト,   .,イ / /イ |  /  |∧ | ハ ト, ト、 }ヽ  ト、! ハ、<⌒ヾ
/ ./ | / リ ',  / |/ ´  l  /  リ レ′ ' | .| ` .ハ |.  、ヾト.、Y
    ∨   ヽ/      //         レ′  ハ. !  ヽ.\レ′
--,                '´         ,/,  ,  レ′ .ハ、 ∨
`/  ,ィ, ,    ,,,、_i ,   /   ,、  i _,ィ,/ ,イ//!    .ト、 .ハヽハ
. {// . |/{ / /γヾ !  V .∧i / ヽ .l'´_フイ_7イ¨7./,  / / ヽ..| ヾ
_厶イ  i.|/{ ,/{ ゞ:叭 ! i ハ|/. ヾ{  \、 ヾ、==ャ、/// ,イ ,イ  .ハ !
--―ァ  l |. |′∨'´λ、Ⅵ             `¨ ,イ/イ/イ    リ
  /,,..ミヾ、  , ヽ `ーヾ'、           /イ´.ヘ
≦イ:`ー-ミ_</ / \__   `              ∨
 .{:::::::::::::::::::`ー-ミ</ `                   r‐、、ィ
γ`:::::::::::::::::::::::::::::`ーミ丶、            __,∨ ヽ
_ゝ:::ニ二ニ ー-:::::::、:::::`ミ、ー 、        ´ー; ヽ ヽ
'´:::::::::::::::::: ̄`::ー-::::`::::::::::::> 、'<.      /´ /ヽ ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::::、::::::::::::::::>:、ー 、   / /!  l  ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::::、:::::::::::/イミ,‐-:'.,〈  ,l      \
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::才/::::::>>/ ', ′      \
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:/イ _,ハ  ' 、        ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ (_ ヽ   丶       ハ
::::::::::::::::::;/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  >ヽ、            }
:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ.    `丶、           ',
:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ      > 、      .i
【名前】
ヨシツネ
【種族】
猛将
【レベル】
57
【属性】
Light-Chaos
【相性】
破魔・呪殺・精神・神経無効
【能力】
力-C 魔-E 体-C 速-A 運-D
【スキル】
タルカジャ スクカジャ ブレイブザッパー 八艘跳び デスカウンター 食いしばり
【備考】
喜留夫の仲魔。物語中盤で仲魔になる。白髪頭が特徴的な、死んだ魚のような一重瞼の男性の姿をしている。
白髪頭は「大体兄上のせい」とのこと。
最初は女物の着物を着崩していたが、喜留夫が「気色悪いから」と黒いジャージを押し付けた。
三年ぶりにレベルが上がった喜留夫が色々苦労して合体により作成した悪魔。
造魔に源義経の分霊をそのまま宿した形であるため、性格や容姿がそっくり。
乱暴な性格だが、邪悪を嫌い、弱者を甚振るような真似は絶対にしない。
女好きの美男子だが、平安時代であればともかく、現代では「イケメンだが、探せばいるレベル」とのこと。
そのため女性の食いつきが昔に比べて悪く、よく悪態をついている。

351 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:23:34 ID:fgrERJQI0

           /、::::::::::イイ  /:::::::'イ:::::::::弋,ィ´ヾ_
         . イ 〈:::::::::::::了 ./::::::::::::::::::::::::::::::ムゝ:::/
          /:::::::::,、::::::,-'  /::::::⊿:::::::::::::::::::::::_,ィ::|
          |:::::::/ /::::::ーイ/::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::≦彡
          |;;;;/ /;;;;;;;;;;;l/:::o::::::::::::::::::`´::::::∠
          |;;;;レ';;;;;;;;i|;;/:::,-、:::::::::::::::::::::::::::::::7
          |;゚;;/|;;;;;メ |7::l_ノ:::::::::::::::::::::::::::::lニ、  .lヽ
  ハ       ヾムイ ソ:::::::,イ__:::::::::ノコ::::マ   |:.:',
  マム   , ≦ ̄(⊥/彡シ:/7ヤヾ、::::`´::√   /:.:.:|
  マ `ム、 〈:◎ソイメ少ミ:.::l≠゚ / _≧マ´¨´    /:.:.:.:l
.   Y´_∟二ニ、 ./%ミ:.:.:.:l__l ゚ ヘ ̄ソメ、__    /ム7:.:.l
   ∨WレwW )〉Уl":.:.:.:ハ彡ヽシ´寸´:.:.:ト-イ、彡':./
     ,ィイMシヾTイ´;;;;;;」, ―イロヾ>,=、l:.:.:.:.:.人:.:.:.:.:./
     >、_,イ´;-;;,イ´へ、>―-、ムノ:.:.:.:.:.:l゚.pl:::;;/
    /`ー;イ:.:.:.;-',イ7 /|  Y_ l) ノl´:.:.:.:.:.メ、 l/
    レ´レ彡' /..:;/7..::/ ,、ン--'´∨:.:.:.:.:.:.i:.:.:Y´
.         /.;/〉..;//::/;;;;;;;;;;l 〉:.:.:.:.:ノ:;;;〈
        //ー./..:;/7;:../-- -≧/ヽヽム;;;ハ
        ´ ./..:;//;../     ムノ;;l  〉、 |
          .ヽイ lメ          `´ `´
【名前】
ファフニール
【種族】
邪龍
【レベル】
56
【属性】
Dark-Chaos
【相性】
物理攻撃に強い 電撃・氷結に弱い 破魔・呪殺無効
【能力】
力-B 魔-C 体-B 速-C 運-E
【スキル】
地獄の業火 アイアンクロウ メガトンプレス 雄叫び 猛反撃
【備考】
喜留夫の仲魔。機械でできた装甲を全身に纏ったドラゴンの姿をしている。
元は妖獣チンだったが、度重なる合体でここまで強化された。
偉そうな態度で喋るが、単純な性格をしており、食べ物に釣られやすい。
属性が凶悪なのだが、クイーンメイブに散々躾けられているためにそこまではっちゃけられていない。
光物が大好き。金箔を乗せた肉をあげると大変喜ぶ。

352 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:24:35 ID:fgrERJQI0


         ___
       (_ノ  (__) `ヽ
     〃   ’′    ノ
    人ー{‐+-- +‐宀'′
       ≧=┐ /´
        └ァ ア
           //       -=  ¨~ ̄
      --=ミ    r<゛   ト   _
    /,,__  \  }     :, V´:.:.:Yi⌒ヽ _
    〃 、 `ヽ  〉 |{   i   } }:.:.:.:.f{:\:.:∠
    '=-  \ ㌻゙ |ヽ ト、 | l|| └=ァ:| 'ー=ミ:.:.\
   {__  \У    |l { ⊥斗 || ∧}〈:.:{     ̄
  rx「 ̄`ヽ {    ハ ,ハ|f==ミj/  ‘,:.\
.  V} f'Y =r┴ュ,__ x:「´  "xxx|    }`丁⌒
    VU-|  `乙/{圦     |   ハ |l
    Vr┴={_L二ニ=ヘ {    |  / ,'r===
    ヽ  }l  } \`'<丶_,, 斗 /}/ _〕  ニ=-
      Y  ニ{  `¨¨込,ノ  |/Y´ ___
     〔/⌒゙'ヘ     \  |{ }/ ̄
      V     ヽ        /

【名前】
パイモン
【種族】
堕天使
【レベル】
52
【属性】
Neutral-Chaos
【相性】
氷結反射 呪殺無効 火炎に弱い
【能力】
力-D 魔-C 体-D 速-C 運-D
【スキル】
マハブフーラ ディアラマ タルカジャ ラクカジャ スクカジャ アムリタドロップ トラフーリ
【備考】
喜留夫の仲魔。
見た目こそ後ろ髪を三つ編みにした異国の美少女といった出で立ちだが、男性。
序列九番の地獄の王だが、下位分霊のためそれほど強い力は持ち合わせていない。

バイセクシャルではあるが、喜留夫は好みではないらしい。

353 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:27:46 ID:fgrERJQI0
今気づいた

>>1、日付間違えてるやんけ

354 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:28:23 ID:fgrERJQI0
まあいいや

このままイクゾー!デーデーデーデデデッカーンデデデッ

355 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:28:53 ID:fgrERJQI0

.       / _   /.,' ., i | ;' .}  l .l .|  ';    ∧∨
     〈/ フ  .l .l ,' .| .!; /.'; l∧'; l .l、.ヽ
    ー=彡  .|  l /||l.l  ';.:Ⅳハ |N \ヽ.l_
     ト-'   ∨l|l;' ̄l¨、|ニ=ミ lト、 '∧<二、.ト、ト、
      >≠., ;!∨l|! -―tッ‐ ヽ〉.\∧‐tッ―- ヽ
      ⌒フ_,ィ.Ⅳ.|`′            \〉    /       なあ、旦那。
         〈ハⅥ                〈ィ
          ヽハ        、 r‐、      从      「なんだ」
             .};`:;.         |  ',     /-
           〈ハハ、         ';  ∨¨ヽイ⌒       あそこのたい焼き食いてえ。金くれ。
           _|.l |:.、    〜 ┤
          イ.;:|ハ .';. `:..、     ';              「メイヴ、鞭ってあったか?」
        .//..::::::从l    >... _..;
     ..//..:::::::::::::::::;}        l              冗談だっての。
     `ヽ.\:::::::::::::::/|         .';
..     _Ⅹ.ヽ::::::::::| l         .
.  _x<三三ヽ 丶:::::l          ヽ
≦三三三三三ニヽ ∨:;.             \
三三三三三三三∧.∨;::. ̄ ¨>、  , < ̄.∧
三三三三三三三三ヽ∨.           .∧
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空は淀み、灰色に覆われていた。今にも振り出しそうな気配さえある。
護衛対象は眼鏡をかけた中肉中背の男性だった。
ダブルのスーツを着込み、髪を固めたその姿は紳士的で、実際人相も
よかった。悪魔の存在も認知しているらしく、喜留夫のことをサマナーだと分かっていた。

こんな見た目をしておいて、反社会的勢力であるガイア教に
肩入れしているとは、人は見た目に寄らないな、と喜留夫は感じた。

いつでも危険に対応できるように、仲魔たちを召喚しておき、
COMP画面もファフニールをいつでも呼び出せるように操作しておいた。

咄嗟の対応のためというのもあるが、喜留夫は仲魔に頼ることが多いスタンスだ。
何かと意見を出してくれるメイヴたちは、基本的にCOMPの中で待機させておくより
も、こうして召喚しておいた方が助けになってくれる。
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356 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:29:05 ID:fgrERJQI0

 :..   . :.  .. .                        . ... . . .::..  :.   .. . .:.:.. . .   .....  .. .      ....  ::.. . .
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曇天の中で落ち合った一行は、三津井市にあるガイア教団の支部へと
向かった。

今回の依頼は、彼を無事にガイア教の支部まで送り届けることだ。
流石に支部一つに殴り込みをかけるような暗殺者はいないだろう。

ウルフウッドであれば、話は別だが。奴ならやりかねない。

駅前の大通りを抜け、住宅街に入る。
支部はもうすぐ、あと十分もかからないといったところで、異変が起きた。
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357 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:29:26 ID:fgrERJQI0

                   _
                 , . : : : : : : : :>‐…‐-
                 ,. -く: : : : /: /\: : : : : : : : : :\
               /: : : ニ=‐-: : : : : : : :\: : : : : : : : : :\_/:i:i:i:}
           /: : : /: : : : : : ⌒`、\゙\: : : : <i:i:i:i:i[i;〕:i:‐<_
         /: : : : / : : |: : : : : : : : `、 \ \: : : \i:i小:i:i:)、:i:i:i:i:i:丶、
       _/:i/ : : : /: : : :|: : : : : : : : : :`、 \ \: : : : : |:i:i:(: :\¨⌒\(
      ⌒\/ : : : /: : : : : : : : : :\: : : : `、   \ \: : 八:i:i:\: :.\
           /: : : : : : : :..|: Λ : : : : :|\.: .:/、  \ \: : \i:i:i\ : :\
.         /: : : : : : : : : |/丶 : : : : :| _Χ、斗 、    \ \: : : : : : : : :. :.\_        ……ちょっと待った。
.   ___ /: :/: : : : : :芥うぅミ\: : vィ灯Jハ^\{\l\(\⌒ : : : : \"⌒ ̄
   \   //: |: : : : : Λ:| 乂ツ  \: \ゝツ   |\: : : : : : : : :\: : : :.\_          喜留夫。ここ、空気が変だよ。
    \/ |: :|: /Λ/: :Λ     ,::. `⌒     从: : : : : : : : : : : :\⌒ ̄   /
      \ |/:|/: : : :.∨ Λ    _,.  .,   ,:i|: : : : : : : : :|/"'<⌒\ / /(        異界ともちょっと違うけど。
   _ノ⌒ | |: : : : : : : : : :゙:..、 V   ^) / |Λ : : :..|\|: : : :..`、  //
  ⌒\      |: : : : : : |\: : : 〕iト .,  イ _,、rニニ}Λ : |: : : : : : : :.} /
   /       |: : Λ: : |\ ト、/   {ニ=ニ二\ ̄ ̄ 〈: | ̄ ̄´"''</
            |: /  〈: |  )|   ∨ニニ二二二\   〈|
            |/    〈|  ∨/   ̄´"''<ニ<
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
最初に異変に気付いたのはパイモンだった。
喜留夫はといえば、流石に平日の昼は人がほとんどいないな、程度に思っていた
のだが、仲魔たちは敏感に周囲の変化を感じ取っていた。

パイモンが周囲を探っている間、怯える護衛対象を諫めつつ、
懐にある短刀に手をかけた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

358 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:29:38 ID:fgrERJQI0

                ヽ
                 ヾ::、  ト、
           `ー==ニミ、 }::::ヽj::::}
          ,..=::=≧=-::::::ヾ::::V/__
       ,.:":::::::::::::::::::::>::":ソ:::/ハ::::::::::>、
    ー=彡,..イ::::::::,::.:<::::/:::::::/:::I!:::::::::::::`>、
      /::::::::/:::::::::::: /::::::::::/::::/::::}!::::::\:::::\
.      /:::::: /:::::::::::: /:::〃:::::/::::/::::川::::::::::::ヾー`ー
    /:::::イ:::::::::::::/:://:::::〃::::::::,':/小::::::::::ヾハ
     }::/::::/:::::::::/::::イ::::/:::::/::::::::::://Vハ:i:::i::::ヽ:ハ
    Ⅵ /:::::::::/::≧≠=x:/::::::::≠=≦ニ!:::l::::i:::}::ハ
.      八:: r7///{弋zツ./:::::/ 弋zソ,} 川::::l!::!
.       介// / ` ̄ /::/!   ` ̄  从{::/リ        …………。
       川ト }   ″ :|      レ.イV
         }::ハ      `       /:::/
       ,.-=>、  , - ― 、  メイハ:{
      イ{=-  .ト \   ̄  ./,ノ= >、
 ___|::> _.     \__ /三彡 /|ト..._
イ三三三三≧、::::: ̄::`:::ー───==テリ:: ||:::::::::>.、
 ̄ ̄ ̄ ̄\:::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:/::::: |::::::::::::::i::::}
 ̄ ̄\イ:::: ∧::::::}}:::::::::::::::::::\::::::::::::: /::::::::从:::::::::::|::::|ヽ
 ̄ ̄\\::::::::}:::: }ト::、::::::::::::::::::\::::::/::::::::::/::::ヾ:::::/::/:/ヾ}、
:::/::::::::\\/::/ノ::::::\:::::::::::::::::::}/::::::::::: /::::::::::`ー=::::ヽ:/:::ト、
:::\:::::::::::://イ彡::::::::: ハ:::::::::::::::i!::::::::::/::::::::::::::\::::::\\::::i
:::::::: Y //V::/:::::::::::::::::::::::\::::::: i!:::::::/:::::::::::::::::: : | ::::::::} }ニ|
:::\::||{ .|:イハ{::::::::::::::::::::::::::::::::≧::=≦彡::::::::::::::::: |::::::: :} }イ!
\:::::||| .|彡彡}::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ三彡=:::::::::::::::::::::|:::::::/ ./:::人
::::::>/::::::/彡彡}}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 丁:::::::::::::::::::::::::: |::::::{ ヾ::{:::::}
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
目の前に現れたのは、学生服のシャツとスラックスを着た少年だった。
歳は十五程度だろうか、精悍な顔つきをしており、美少年といえなくもなかった。
頬には十字状の傷跡があった。恐らくは切ったものだろう。

追い払おうとしたところで、少年が手にしているものに気が付いた。
右手に短刀を、左手には二本の銀色の管らしきものを握っていた。
その管に、喜留夫は見覚えがあった。
閻魔哀も使用している、封魔管だ。
古来から伝わる悪魔の使役法であり、古くは陰陽師が使用したとされる。
自身の生体マグネタイトで満たした管に悪魔を封印し、必要に応じて召喚するのだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

359 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:29:56 ID:fgrERJQI0

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     /     \
   /         \
  /   (●) (●)  \
  |   (トェェェェェェェェイ)   |       随分と乾いた目つきをしたガキだな。
  \  \ェェェェェ/   /
  |          |         命が惜しければ退け。
  ||        / |
  ||       ./ ||
  (_|   r  /  (_)=|三三ラ
    ヽ  |/
     >__ノ;:::......





                    /| ,//
                 |ヽ、/:::::::::   ̄ ̄フ 、_
               \-ゝ /::::::::::^~|::::::::::::::::<、
              ∠ ̄::/       7::::::::::::::::<
             /::/:::::::::::::::::::::::::::::/,      ヽ、
             フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽD_:::::::......::ヽ
            〃/::::::::::::::::::/l〃::::/|斗< |::,、::::::::::::ミ
             / /::::::::::::::-テ=t| /  (:;::)/l/ヽへ、::|         …………。
            〃|::::::::::/、(::ツ レl    〃  ||> } |r
            / /|:「|「l〃  ヽ         / !|
              l∧ ヽ、   _ _     メr==-、
                 ,- 、ヽ ´ ー `    冫::::/ /i
                /:::ヽ ̄ヽ、   , イ |:::<  \
                /:::::/:::::::::::|`─ ´/ ソ:::::::ヽ /────
                /:::::::ヽ::::, へ──<^\_∨ ̄ ̄/    ヽ、
           ,──//_ ̄イ     /__  ヽ ヽ 、 l       ヽ
          /─、   イ          r.....:::/   ><       |
         ┌┘:: イ           ::::|::::::::|ヽ、/.......
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
少年は答えず、代わりに呪文らしき言葉を口走った。
封魔管の蓋が浮き上がり、中から生体マグネタイトの光があふれ出す。

緑色の燐光を纏って出現したのは、二体の悪魔だった。
一体は白い外套に身を包んだ女性の悪魔。
もう一体は青白い巨大な狼の姿をした悪魔だった。
すかさずデビルアナライズを起動する。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

360 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:30:17 ID:fgrERJQI0

                       _ノlノ(_ _ノ(
                      _)V /:. /⌒^く__
                  /l  /:. /:.:.:.:.:}∨:.:.:.:.:.:.: __>、
                   | | /:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /l:.:.:.:.: _「´:. _彡1
                   ||∨:.:.:.:.:.:. : _/ //:. : :_「´:. _「´:. ⌒し1
      .            /|| `、:.:.:.:.:/´ノ/:. : :_「´:. _「´:. : :_「´( _
                 / ,リ : :_}:: : :{:: {::{:: : :_「´ _「´:: : :_「´ : :`X{          _ノl/L_
              lV:.:.:.:/^´:.:.:.:.:\{_」L彡':: _>:: : :_「´:.:.:.:.:.:.:.:.{          )V::::::::::く
              || : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉:.:.:.:.:.:.: /⌒:: _「´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.乂__     )V:::::::::::::::::::\_
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              リ∧:. \ l / : ://:.:.:.:.:.:.: _」´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:. ∧   〈::::::/⌒ー‐'´
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               八:. / ⌒ト--'7彡:. _xく⌒´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :_l^ : :_「:.:.:.:`、   }::::|
              ∨:.:.:.:.:|-_-//⌒ : :)ノ:. /:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.: l^ : :_」´:.:.:.:.:.:`、 |::::|
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(い ,r‐  ヽ         `X^トvvvv'7l!⌒´)ハ从(:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:. : 「:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨/
 ゞ ,j! (⌒ヾ}! 〃⌒,ー 、    _ _.トイ/|/⌒:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`,
 〉 ヾゞぇ_, ′_ノ'^Y⌒ヾj!   〃⌒`._/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. //:.:.:.:.:.:.: l:. : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.{
.( i{  `ー一'⌒ヾ 人_, vァ' jt/ しv}.V´从(:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l//:.:.:.:.:.:. : 从,/:.:.:.:.:.:.:.:. : :{
 `ヾゞー _,ィ^'~`ソj!ン ヾー'`   ノ′  ,r==一:.:.:.:.:.:.:|/:.:.:.:.:.:. : / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,/
  '、 ノノ ,r´ 〃⌒ヾ)}j! ー= 彡`ぃ,_ノ~ `て, .从从ノl /:.:.:.:.:.:. : /  {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,(
   ヾぃ_ジ⌒ヾじベノ ,.r 、{ j!),ゝく、f⌒ヾ{´..ハハハハ/:.:.:.:.:.:. : / 、 {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./〕
          `ー≠" ゞ'′   _}r' ∨ : :`^l^^^^/:.:.:.:.:.:. : / : :〉 \:.:.:.:.:.: / |
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                          ` |_:/ )__∧:::/:::∧      ´l/l/lノ
                          / / l l^l⌒l |
                            l/   lノ l/レ'
【妖獣フェンリル Lv71】

361 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:30:34 ID:fgrERJQI0

                    /               丶_
                   /     . . . . . . . . . .       ヽ_
                  /  . : : : : : : : : :_:_:_:_:_:_:_:_: : . . .       ヽ
               / . . : : : : : 。s≦ニニニニニ≧s。: : : . .    ヽ
.              / : : : : : rニニニニニニニニニニ≧s。: : : .   ヽ.
            / : : : : : /ニニニr-─────<ニニニ≧: : : : : .   - _
              〈  : : : :./ニ/:i!     {!:.:.:.:.:.:.:|ヽ:.:.:.:.>。ニニ]: : : : : : :. /
           \ : : :.|/i}:.:.|    .|:.:.!:._i|__.ヽ;|:.:.i!:.:.:>ニi!: : : : : : /
             \ : : 〉:.:i!:._i!-‐‐  ∨!:.:.:.:_!_  ヽ`:|:.:.:.:i}ヽ|: : : : :. /
              \i!:.:.:!ハ:|   ‐- .∨:.:.:.:| ,..zz_V:|:.:.:.|!:.:.:ヽ: : : /
                    |ハ:.:.!.i!、yz==x ヽ|:.イら゚v テゞ:.:.:/.:.:.:.:.:.ゝ,´
                /i!∧:.,.く乂゚v_j 、_{N `¨ ´ .ii:.:./!エ}、:.:.:.:.:.:.≧=-イ_
            、__ /:.:.〉:∧:.,!!    _ノ⌒乂_ _ .´|:/:.|:.:.:.:.:|≧=-―― ´       さて、お仕事お仕事。
.          ≧s。:.:.:.>.イi!}ゝ`:. ー ´  ′     /:.:.:|:.:.:.:.:|
             ̄  ./:.:.:|!:.:.:|:.:ゝ    ー-  ´   .イ{:.:.:.|:.:.:.:.:.,               今回は護衛もいるようですね。
           /⌒ー==-:}:!:.:.!-/´≧s。_   </}:.:!:.:..i!.:.:.:.:.:.,
     /⌒> ´. : ::|     /:.:!:.:|/ /:i:/i:i:‐-┐Y¨二iト、:.:.:.ト、:.:.:.:.:.,               どう捌きます?
  _>´      丶. :!    ./:.:.:|:./ /|:i:i:i:i:i:i:ゝ !.//_ノ∧|:.:./、:.:.:.:.:.:.:.,
/     \ \ ∨i!   /:.:.:.:i/ |..|:i:i:i:i:i:ir‐‐‐‐‐┐:i:,i!:.:| ≧s。_:.,              「……正面から行く。それだけだ」
 ‐- ..._     \.ヽ∨  ./:.:.:/|  |..ト:i:i:i:i:i:}|三三] !:i:i:}:.:.!       .〉.,
     ¨ー ..._   ー丶 /:.:./ ∧ !..∨-‐´ ̄ ̄ ̄´ヽ:iハ:.:i      /:.:.:.,             あなたらしくて結構。……あら?
: : : : : :__,   ≧‐- ∨:.:/   ヽ|....>⌒>|   | ヽ  >}:.:.,    イ:.:.:.:.:.:.,
、, ≦     /:.:.:.:.:.:.|/:.:/       |<  ./ーs_ノ⌒y´ ヽ:.:.:,/ /:.:.:.:.:.:.:.:.,
、.      /:.:.:.:.:./:.i.:.:/ / .    |...ヽ//⌒)|/  厂)_ノヽ:.:.,  iト、:.:.:.:.:.:.:.:.,
/    .__/:.:.:.:.:./:.:/:{:.:r i!     !.............ヽ`ー―´⌒´∧ ゝ:.:.:.,イ:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.,
ヽ _/.:.:.:.:.:.::/:.:.:.イ:人:.{ |       ∨............丶i:|||:i:i:i:i:i:/.....}☆.、:.:.丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,
 ∨:.:.:.:.:.:.:.イ:.:.:.:.:.:.|:{:|个ヽ:.      ∨.............|i:川:i:i:/........<_ノ个、:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.,
../:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧i! ./:}: : : .     .∨...........ト-.<................|  i|:.:.:\:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.,
イト、=‐ ___,  ィ⌒¬ノ | ´ ヽ: : : : : : : : :∨................................./  |:.:.:.:.:.):.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.,
【女神スカアハ Lv73】
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呼び出された悪魔たちは、異様な強さを誇っていた。
ウルフウッドと同格、もしくはそれ以上だ。

こんな高位のサマナーがまだ生き残っていたとは。
つくづく自分の運のなさに涙が出そうになる。
世界に数人と残っていないであろう最高位のサマナーたちが、ほいほいと
自分の目の前に現れるのだ。泣きたくもなる。

召喚された悪魔たちが自分たちを見据える。
女神スカアハに関しては、なぜかメイヴをじっと見つめていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

362 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:31:13 ID:fgrERJQI0

   |  {    |     ハ   '  乂込りイ、`ヽ
   |   '  |  ミ、 i   |ハ ゞ=彡ノ/z i
   |   ヽ .!   ハ:}|i: ! {  '  i  ゞ=ソ i:!
.i   |   ハ:{.  r=彡|{|ノi  |. | ヽ  八
:|   ! >ー从_}{ i ! |.川 i{ `ヽ |   !  ハ 、  ゙
   |{ / ーヽメ 八ハ!{ !ノj_z_j   |  .'{  ヽ
ハ  人ハr=ミ ハ ハ   ノ从 7Zマく_, ' | {八
  / }込八irくイ_ノ ノ     i.i゙;;;}j ハk   ! i  ヽ       御機嫌よう、影の国の女王。今度の弟子は随分と不愛想ね。
 { :{ゞ=ミ_ノ/    ,  ゞ彡<././ .|i ゝ
.八 ∧    j:i     ノ    'イ./{  八 `ー       一体どういう教育をなさったのかしら?
.  ヽ∧   八{_ノ , -.、    /rーミ八   `ー -
   \ヽ.      ゝ:::ノ   .イハ  }vー 、`ー -
 `ヽ  \>     /⌒´      ノ `ヽ
ハ  \  ヽハ≧=彡} `ヽ      `ヽ ハ
  丶.  \   }、 { /           ノ   }
   \   ヽ ノ iト、∨           \  '





                     <   ̄ ̄ ̄  >
              /               \
             /     r‐< ̄ ̄>...       ヽ
            /     ,ィ:.|:.:.:.:.ヽ:.:.:.\:.:.:.>、     ヘ
               '     ./:./`ハ:.:.:.:.:.:\:.:.:.\:.:.:.:ヘ     \
              {     /:.::|ミx'ヘ;.:.:.ヽ、:.:ヽ、:.:\:. }ヽ.,、     ヽ
            ヽ  ,.イ:.:.:レ   ト;.:.:ト、\}_\:.:ヽ:ト、:l. γ,    /
            \ j:.|:.:.:.:|, -―;ヽ:ハ` 'ン云x\:}レ、:}ヘ|. ト、/      御機嫌よう、コナハタの女王。
             У:.j:.i:.ハ.   _ 、ヽ} , 辷リ_r┴'ニヽヘ |ー
               /イイ{ l:.:、トz=‐' ヽ,-{   ,,,,,, } ̄|ス_|ヽヘ        そういうあなたの男妾は随分と貧相で醜いこと。
            ー '  ハjヘハ{ヾ'''''_ノ 、` ー‐くヽ:.:|ノ、ヽ{  j
                  /:.:.:.|:.:.:.iヽ __  r   フ r仆`´ `ン ,イ         趣味、変わりました?
               /:.:.:.:.:|:.:.:.l< ト `_ ´イ.|/:.ヘ    /:.:ヘ
               /:./:.:.:|:.:.:.|   |⌒i⌒i⌒/:.:.r┴-x、ム__:.ヘ
          /:.:/:.:.:.:.:.j:.:.:.l-‐‐、ヽ;.|;.;.:|;./:.:rx|;|;.;.i;.;.「〉.  ヽヘ
          /:.;イ:.:.:./ ̄,:.:.:.:j_,.Y/ ̄ ̄7:.:.:| ヽ!;.;.l;.;.|{`ーx .}:ヘ

363 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:31:50 ID:fgrERJQI0

   {   i   ′     {f^   :  !    !  i  i :!.i | i i:  i! !
   {  i :|   :|    _j  乂__  :! :    :!  ! :|: !:| ! !:| i| i
.  八  :!|  :!   {f  i  |:⌒ヾi :l   i  l  i斗‐==ー- ..,_
   ハ !|  :!   {{   :! :|  }} :|i   :!  :l  l !:|/イ从}/Ni{ i
.    } :| :!   :!   乂  ! :| .≠イ  !:  | :! 从斗≠示えメ_,ル
   , } :| :!   :!  {{ :i  :| .イfr「⌒ー=ミル:从ハ! イハィイ.: r=ミ:ハ抃 {
  /,.:} :|八:  |   :八乂_刈ル,.ノ rfゥ^}  }ハ/ ) }/   ,∨乂り.:ノ 从{      ……私のサマナーを、侮辱したわね。
イ ィ  } :|ハ ヽ:!     :\乂_人}气ぇソ__ノ 「       ^冖冖゛   乂
 ノ  , . !{ } リ ! ⌒ヾ ∧ :} 乂r-<⌒Y            f´/ /
.   / , i /イ: , /i  :i   八____廴_彡^    , _       八{  {
  / /: i  // :i  从ハ八(___  -‐=ミ             }乂:{
. / //i | : //  | //:ハ∧ :ト、 ̄   (イ__)   f ヽ       从ハ
 ′ ′:| //.   : /   } ∧ :\         ̄      .ィ"/ ハ {
     八 ′  :|:/    :} : ∧( ≫            イ 乂 ノ 八
:{  i{  ハ:   /     } i ハ}ノ  ⌒ヽf⌒77r-く⌒V「{ {{ (( {

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メイヴ手から閃光が放たれる。それが開戦の合図となった。
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364 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:32:24 ID:fgrERJQI0

       、                      _       _
        iヽ                 ,.ィ:::/  ,.r::´:::ィ    __
      i::ヘ: :.\                  /:::/,.r、_i::::::,ィ´  __r::´:::,:r'´
      ゞ::ヘ!::::::ヾ、!、  r.、   ,、   /::::://::::::::::/ ,..r::´:::::,.r ´
       ソ::::::_:.:.:.:.|.ヘ  .! ヘ  / ! .,r/::::::::./::::::::::::イ /:::::::r=イ
  ヾー=、  ヾ:.:ヘ`ヾリ ヘ .|  i,./ |/ .|::::::::::::;:::::::::イ::::i´,rッ:::::::ゝ     __
   .`ー、::ヽ=、ヾ:ヘ ヾ、 ヘ|  i ./ /  /:!/::::::/:::::/_ノ:::/  ,,..r:::::'´::::::,::r=イ
  .ヾ;,、 .ゝ;::rヾ ̄`ヾ_i._._i  /,イ,ィ.,/_,イ:/::ゝイ:::,:::::::::::::く,..r:::r´ニソ:::::r=イ
    !ヘ`ー`ニ》,イ /     `r==iッ'´i_i_,:ィ,イ=、:::::::::;:::'´:::::::_;_;_;_;_r=イ
    ヾヽーッ::// ̄/    .ヘ_ _,.ィ´_< i. : . : トく:::::::_:_:_,:r´
     ヘ:.\. i´! / ̄`ヽ rッ'∨ヽ、`≧ソ!ゝ=イ! .(`Y  .,r=.、イ
    _ヾ: : ゞ、yイ.   ,沙リ乍! ',ヘリ , |   ヘ ヘ__i,ィッ、/
    ´.ヾ_∧: : : :l` ヽ、 iイソ__|ii  iヾ´ ,ィ====||ゝ=イ/ィi
      /_イ\:/: ./ヾく_/ソ∨!_/ r /二二二||ノ_|::::i三i
           .トイ  .,ィ´.,ツ /!:::r',,ィ.|_|:::::::::::::::!i: : :`ヾ、:ヘ、
.         ,〈 ̄`ー==乍、ツ /:::::::/:::::::::|_;_;_;_;_;_|:::::: ::::::::;ヘ_>、
      /イゝ=イ  ,r`ー ´>=/:ri::: : : : ∧: : :.:.:.: :|ヘ:: :::ヘ二ヘ
          〉,ゝ=イ  ,ィ´ ヘ.|/: : :|::: : : /:i:ヘ: : ::.:.: :!: ヘ:: :::! : _ヘ
        ´    ,ィノ _ _/: : : :|::: :../:::i:..:ヘ: ::::. :.|:: : ヘノ Y .ヘ
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         ,.r'´ヽr='./: : : :.:.:.:/__/`|::::.|: : : :/  \: : : :ヘ / `ヽ_ ヽ
        `∠_,.r' ヽ.i: : : :::.: /     !:::::i: : : |    ヾ; : : トイ、::、 ヘ . ̄
           ´ー´ | :.:.:.:. /     i:::::!: : :.|      ヾ: .リ  `ゝイ
                 | : :./     ヘ:::i : : :!       ヾ
                 |/        ヘ:: : : i
                        \;/

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「ファフニール! あのデカブツを食い止めろ! 残りはスカアハに集中!
サマナーは俺がやる!」

護衛対象に逃げるよう促し、短刀を抜く。護衛をつける余裕はない。
一人でも抜ければ、待っているのは死だ。

ファフニールが召喚され、地面が胎動するかのように揺れる。
フェンリルもファフニールを視認すると同時に飛びかかり、青い炎を浴びせた。
だが、ファフニールも頑丈さでは自分の仲魔の中でも一番だ。
怯むことなく、鋼鉄の鉤爪を飛びかかってきたフェンリルの腹へと叩き込むのが見える。

一方、スカアハは落ち着いた様子で、どこからか取り出した剣を構えていた。
視線の先にはメイヴがいる。
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365 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:32:55 ID:fgrERJQI0

               //    _      / /   |irf}三=ニニ二二二ニニ=-≧x >、三三三ハ \三ニ==一
               }/ /  :/   i     {   {{ハi{\\   \ 三ニニ=-≧xト、 \三三三≧=-ニ二彡'
                { /           {   Ⅵ :V { \≧=一>、≧==-≧xミx ハ三三三ハ ー<
             ー‐=ニ二x'        i   iト、 ヘ Vハ\\\\ :\二ニ=-==\三三三三≧=-'
                // ィ /      | i  {ハ  、ヽ}\ \\>、 :\≧===x\ヽ三三三三\__,
                   i | 〃} i ,  |ij  { Ⅴハ, :{ ト\ Ⅵ\ \_ \≧==--一ヘ\i )Ⅴ三三三八__
                 レ | Ⅵ/   }i| iハ Ⅴハi { Ⅴ\ハ{:\.V≧xハー=-三三三三/ ヽ三三三三{二´
                     { /  ノii| |い Ⅴハ∧iV三≧三ヘ\迅ミ三三ニr='¨¨    :}三三三三ヒミx
                     ーニ __xf ハ {i::ハ Ⅴヘハ }r  ̄ ̄≧x三}三八三三≧    }三三三三三ヘィt_
                   ,--r‐} iハ:Ⅳ }\ 八{ ≧x, :f_) /三ニ/  V三≧x___/三三三三三三三二二ニ=-
                  ,__{  :ハーヘ{ V\ヾ \ \i≧=== '/三/   ヽ三三三三三三三三三三三三三三三
                r-{  \  ヽ_ハ ヾハxヘ\ー=、 ー= ¨¨   }i   }三三三三三三三三三三三三三三三
                 {__ \r‐ヘェr'  Vニ} :\≧ヘ          ノ三ニ='三三三三三三三三三三三三三三三
        __  __   /:::::::Y:::::::/ヽ  、ノ::>x≦ヲ三≧、      /三三三三三三>'  ̄ ̄ー=三三三三三三三
      _/ ` '  ヽく:::::::::::::::::ィ    }   \     ヽハ三≧==='三三三三三>'゚         ー=ァ三三三三三
     __/  ヽ  {   {::::::::::/ ヽ=ニ一     `     Ⅵ三三三三三三三>'゚              \三三三三
    {  }i  }  |i  V::ハ      \ー        }rx三三三三三>'゚                  }三三三三
    i}  }           {i'         \     ーニニニ彡'三三三/                    ノ三三二=-
     }           j{             \     \ヽ三三三/                  ,  ャ<:::7/::::::::::::
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ヨシツネが地面を駆け、スカアハへと斬りかかる。
振り上げられた渾身の一太刀は、吸い込まれるように剣の腹で受け止められた。
続けてもう一撃、更に一撃とヨシツネが追撃を加えるが、その尽くがいなされる。

パイモンが補助魔法を詠唱し、仲魔たちの素早さと筋力が爆発的に強化されるが、
加速したヨシツネの斬撃でも、スカアハの守りは抜けなかった。

鉄と鉄がぶつかり合う音が閑静な住宅街に響き渡るが、騒がれる様子もない。
パイモンが感じていたのは人払いの結界の類か。

メイヴの電撃がスカアハの側面を捉えるが、スカアハの衝撃魔法による
竜巻に阻まれる。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

366 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:35:13 ID:fgrERJQI0

               ‐     ̄ ̄       、
             '            __
          /        -==ニニニ==-        \
         ,:        /: : : : :、 : : : : : : : : _: :\      丶
           i    、-‐=' : : : : : : : \: : : : : : : : : ‐:f、     \
          、  厶: : : : : : 、:: : : : ::\`‐====:_:_:_:_:≧=--   :)
          \ i: i}\ : : : : \\: :`ー≠、: : : : i: : : :l    /
             i: i}: :个、 : : : : :.、ヽ/__ィfi: : : :}_ : ::.i_彡'
             i: i}: : i.__才㍉:: : :.、 弋zリi: : : : i l: : : ::.
             i: i}: ::ム __ \ rf´ ̄ i: : : : {丿 : : : :.
             i: i}: ::圦_弋ッ`ー'、 __ ィi: : : : |: : : : : : ::.
           ノイ: : : : :`ー ' i:.   , |: :_:_::l : : : : : : : :.          あら、欠伸が出るような電撃ですね。
            /: : : : i: : : 、  ‐   i: :厂 ̄ ̄ ̄フ: : ::.
              /: : : : : i: : : : :≧=-   イ: :i    _ヽ: : : :::.         その程度では私には届きませんよ。
           ': : ::.ィ: : | : : :人  マ_「i|/:::_ノ ''"´     、 : ::.
          ,': :/个才''" 、 ヽ 寸}: : i            ` : : ::.
             '.:,   i《/  、 ヽ 、`¨_,: :/             : : : :
          l:'   ム:.i ー 、   、ツ='/i/::/           }: : : :
          il   ,: :}:.i:.:.i:.:`ー'.:-、/i/::/               i: : : :
          l   ' : i.:{:.:.i:.:/ _iY: :/              : : ,'
          ::、 ,': :ハ}: 少'_,ィ劣才: :'              ∨
          ヾア: : `ー'  `=≦i: : |                圦
           ,: : : : \ /:.:./:./:i: : }                ヽ
             ': : : : : :/`i:.:.:.i:.:.i:.:i: ::{                __ヽ
          ,: : : : : :'  i:.:.:i:.:.l.:.i: ::|              _  ‐''"´ ̄`ヽ}

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
次はこちらの番と言わんばかりに、スカアハが構えを変える。
右手の剣でヨシツネと打ち合いつつ、左手を翳して真空の刃を飛ばしてきた。

「危ない!」

パイモンがメイヴを抱え跳躍する。が、それでも間に合わす、パイモンの右足が
ずたずたに引き裂かれていく。悲鳴を上げながらパイモンが転げ落ち、
一緒にメイヴも地面に叩き付けられた。

強い。
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367 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:36:15 ID:fgrERJQI0

                             \、ト、
                          ヽ乂_ノ::}:::〉、__ノ{
                        __ ノ:::::::::::::::/::::::::⌒ヽ
                     ー‐ァチ:::::::::::::::::::::::::::::::::⌒≧x
                      /::/::::/::::::::::::::::::::::::::::く⌒
                          /:::::/:::::::/:::::: /:::::::::/:::::::::::::::\
                   _「_\ /:::::::/:::/::/:::::::::/::::|:::::::::::::l「`
                 ┌¬,’ '尓::/:::イ::/::::::/}八トヘ::::::::|
                ┌ _⌒    犲l  /:: イ 弋zソ :|:从ァ〟, _
              _ =ニ气      {ム.    |:  ` ̄ ,リ_ノ    / "'' ァ〟,
              , 气ョ_㍉从_   /≧- _  i:.   メ /l         ノ   i
           , l| l  ,lx '′x个=ゥ'/    丁T ┬ ∠ノ /    // ≦、  |
        , l| l  , r'′ ,x仝く 〈 l   ,x<二>    丁T =≦仝=≦、⌒ l|
     , l| l  , r'′  ,x仝ェ__   从r≦──‐く           ̄ミ 、 \  ll
    /l  , r'′  ,xく    __  /  r' ̄「 ̄´              〕   ll
     |, '′  ,xく __    __≧rf   ノ/´{⌒}__                 〃
       ,xく( ___≧=干 ̄  从 /  / ̄  ]〕lト ,,           イ
      / x=干 ̄         {  \イ厂       「       〕lト--=====彡ll
        ||                \ 少'll      \\           ll
        ll                \ |l          冫 丶         ll
      从_         ○ ○__,八           〉li|            ll
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    人\          li|:           ll
                     /  \         ,/i|         ||

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喜留夫も仲魔たちのサポートに回っている場合ではなかった。
短刀を構えた少年と対峙し、こちらも短刀を構える。
短い獲物同士の戦いは初めてだった。

最初にこちらから踏み込み、牽制の上段蹴りを入れるが、上体を逸らして避けられる。
それどころか、避ける間際に足を斬りつけられた。
ズボンが裂け、脛に赤い線が走る。

怯むわけにはいかない。怯んだら攻守が逆転する。そうなれば、
勝ちの目はどんどん薄くなる。

そのまま踏み込み、短刀を逆手に持ったまま右手で少年の目を狙うが、
肘で弾かれる。すかさず頭突きを繰り出すが、それも首を逸らされて避けられる。
上半身に意識を集中させたところで、下段蹴りで相手の足元を狙うが、
少年もそれに合わせて蹴りを入れてきた。足が交差し、鈍い痛みが走る。

踏ん張り、短刀を振り回す。一度は短刀で弾かれ、二度目は躱される。
三度目は腕自体を跳ねのけられ、踏み込んできた少年に腹を刺された。
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368 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:38:11 ID:fgrERJQI0

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_,,..-‐‐'`. ゝ:::::ヾ:::::::::::::iメ,---‐‐'":::::::ヾ::::::::::::::::::::::::二=-
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  /:::,y::::::/:::::::::::://,く´`. `jl ,-'"    _,,..丿:::::::::::::
  ///::::/:://::::!lレ'ヘソ _,; .┌'┐       )::::::::::::::::        おおおおっ!
./´ /, '/!/i./::::/!!ヾ "~   l! .!   ^ヽ ;-'^k
   ."|/ .l! |l:/ .リ!  ,.._   l!_,,j  /"~~   `;;ヘ.
     .ヽ|`=7 /  ヽ.  〈   l::::::::::.....     ´\
       リ\`ヘ    .Y  ,`-Y´:::::::::::::::.....    .ミ
    _     .`.、 .ヽ/ユ_,;l .、/ ./ヽ:::::::::::::::::::::::....    \
  /.:::`ヽ/´`\\ `='" /`/ ,;'ゝ,::::::::::::::::::::::::::.....
  \:::::::::\   ;`、`-‐,-ヘ" ._-'";;;;;ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::...
=‐-=:.,-‐=-'"`k-、  y-'.......::|_'";;;;;;;;;;;;;;;}\  |:::::::::::::::::::::::::...
    / , '  ,   {_  |::::.....:::...``‐--┐/::::::ヾ!:::::::::::::::::::::::::::::::....
7=-/ /  ,イ  /   〉 l!`:::::..............::::: l .|;::::::::丿::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
  `=フ // ./   ./:::::..............:::....:::::: l .>::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
    し, '" 、7  ../...,_;;;;;;;;;........,,,,;;;::::::l  |:::::::::::::::く::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
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      (___,/ l` -:',,,,,,,;;;;;;;.....::,_|ヨ  |;':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
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続けざまに二度、三度と腹を刺される。
自分の喉から、自分のものではないようなくぐもった声が漏れる。

短刀を引き抜くと、少年はまた呪文を口にし、構えを変えた。
左手を虚空に添え、右手に持った短刀の刃先を斜めに構える。

「喜留夫っ!」

後ろからメイヴの声がする。メイヴのことだ、すでに回復魔法の準備に
入っているだろう。指示は必要ない。あったとしても、する余裕もないが。

少年の持った短刀が翡翠色の淡い光を帯び、それが棒状に伸びていく。
生体マグネタイトの槍、とでもいうべきか。

少年は槍を構えたまま一度飛び退き、そして突っ込んできた。
狙いは首か。そう直感し、伏せる。無様だが、一番効果的だ。

予想通り、槍の穂先が喜留夫の首があったところを一閃した。
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369 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:39:36 ID:fgrERJQI0

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  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"

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そのまま槍を回しつつ、回転に巻き込むような形で殴打が加えられる。
柄が顔を捉え、惨たらしい音を立てながら喜留夫を吹き飛ばした。
空中に飛ぶ自分の血飛沫を視界の端に移しながら、地面に叩き付けられる。

しめた。この距離は銃の距離だ。
痛みに思考を持っていかれそうになりながらも、必死に冷静さを保ち、
喜留夫は拳銃を抜いた。

ダットサイトを覗き込むこともせず、出鱈目に少年に向けて銃弾を撃ち込む。
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370 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:41:38 ID:fgrERJQI0

         ____
        /ノ   ヽ、_\
      /( ○)}liil{(○)\
     /u (トェェェェェェェェイ)  \
     |   ヽ!!il|!|!l|!!ii|i/. u |
     \u  ヽェェェェェ/   /
     /            ヽ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
発射された銃弾は十五発。弾倉が空になるまで引き金を引いたのだから
間違いはない。

その撃ち出された銃弾のうち、数発は少年の胴体を捉えていた。

筈だった。

なんと少年は槍を前方に構えると、目にもとまらぬ速さでそれを振り回し、
自分に命中する弾丸を弾き落としたのだ。
人間業ではない。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

371 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:42:15 ID:fgrERJQI0

         ___
       _,. '´      ̄`、
      /   u.      \

     |  (●)ililili (●) u, |       メイヴっ! パイモン! ヨシツネ!
     、   トェェェェェェェイ    /
      ,"ヽ、 ヽェェェェェ/  '´ `、
     /               ゙ヽ、
     |   `-、、            ヽ
     \    ヽ        ハ
       ヽ    l       l

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後ろでメイヴの悲鳴が聞こえる。
振り返ると、ヨシツネは膝を突き、パイモンは地に伏せていた。
メイヴは肩を剣で突き刺され、そのまま民家の壁に縫い付けられている。

フェンリルとファフニールの戦いは拮抗しているようだったが、
押し負けるのは時間の問題に思えた。

「畜生! 畜生っ!」

銃を構え、スカアハを撃とうとするが、腕を突き刺されて止められた。
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372 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:42:46 ID:fgrERJQI0

                          \丶、
                 _. -‐::::::: ̄:::\:::\ }ヽ
            --==ニ::-‐::::::::::::::::::::::::::::::_:::ヾ::::}
            ..:::´:::::::::::::::::::::::::::::_:::::::::´::::レ1::ノ――‐-
          /::::::::::::::::::::::_.:.-‐::::´:::::::::::::::::::::|´:::\::::\ー-ヽ
         /:::::::::::::::::::::::/:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::: ノ::::::::::;}\:::ヽ
         /:::/:::::::::::::/:.:.::::::::/:.:::::::::::::::::/:::::::::::〃::::ヽソ
          //:::/::::/:::ノ::::::/:::::::/:::::::/::/:::.:.:::://:ヽ::::::.
         //::::/:::::::::/::/::::/::/::::::/::::::/:.:.:.:.:/:/ヽ:::::;:::i::,       「く……そ……てめえ、何者なんだよ……」
        /::::/::::::/:://:::::/:::::/:://__.ィ/..:..:..:/:/ハ::::';:::i::ト:::、
        l:::/:::::イ/::/ /:::::/::::/´/ャテミ lッ:/:,イ:/jソ l ;::i:::|リ `      …………。
        |∧::::::ヽ/ /:/::/:::::l:::/ 込ソ |::// レ{´  | リソ
     _. -┐ rハ:::::/:\!/:::イ::::/レ'      l〃   ヽ  l
     !   VL Vヽ::::::ヽヘl::/              _.ン/
     ヽゝ `7}   ';:::::i::ハ ヾ            ´_. /
     ヾ:、ヽ {、ヽ ___ハ/ソ }  \      '" 二 /
      _ ̄ \  /    \   丶       /l
   /   ヽ   }∧       丶.__ ` ーr---‐ } |
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          | ハ::ハ::{ ` ̄,::://'   ` ̄ ´  .|/ /⌒ 八j'        ……雷堂。
            '  v!   /´ :/          / r‐' ,.イ!::/
                八    〈            r‐彡/.j/
                、   `          / /:!ハ{、
                ヽ   '  ̄ ヽ    メ .イ :|' } i
               / \  ~´    //  |ノ  |
              /_    iヽ    ,。s≦   /   \
              /⌒v   |   ̄        /ヽ、    v-、
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373 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:43:10 ID:fgrERJQI0

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        |:.:./:.::/V∧ゞzンィ:.:.〃  /ゝ弋zンノ .}:.i:.:.:ハリ }ハ: |
        | /|:./ i    ̄ //.}:       ̄  j:∧/  / ハ!     十六代目、葛葉雷堂。
        |{ !' .ゝ.',   /   :!         i' / ィ1
.              ,      {:.. _        rvイ/
              从               /:.:/
              {}ト.    ´ ̄ ̄`   i/ ..イ://
               |ヽ     ̄   // ,'/
             / ̄リ  \     ., ィ   ハ>.
            /  {!    `ー‐ ''      {::i .∧
         ,.<     \          У.  ∧
【人間 十六代目葛葉雷堂 Lv73】
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「……目的は達した。お前たちにもう用はない」

少年の槍が光を失い、短刀へと戻っていく。
手には無線機が握られていた。護衛対象が別の人間にやられたのか。

「仕留めないのですか?」

「この程度の相手なら問題ない。復讐に来ても退けられる」

「あらあら、案外優しいのね。奪わなくて済む命なら奪いたくない、と。
でも、私は好きですよ?」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

374 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:43:23 ID:fgrERJQI0

           / ̄ ̄ ̄ \
       ./  u.       \
      ./    (○)ililil(○)i
      | u.  .(トェェェェェェェェイ)|      クソッ……
      \   \ェェェェ//
     /  ⌒ヽ      (
    / ,_ \ \ /\ \  て
     と___)_ヽ_つ   ヾ_つ. そ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
情けをかけるというのか。

葛葉雷堂と名乗った少年は悪魔を管へと封印した後、喜留夫に背中を向けた。
撃ってみろ、ということだろう。撃とうとした瞬間、こいつはとどめを刺しに来る。

人間とはいえこの強さだ。銃弾一発程度で倒れるとは思えない。
そもそも弾丸は撃ち尽くしたところだ。再装填をするそぶりを見せた時点で
振り返って殺しに来るだろう。

こうして、喜留夫は一人、血まみれになりながら取り残された。
護衛対象の死体が上がったのは、その一時間後だった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

375 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:43:46 ID:fgrERJQI0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                           └───┘

                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘

                               ┌┐
                               └┘

                                   □

                               ・

376 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:45:27 ID:fgrERJQI0
〜TIPS〜

『葛葉』
平安の世に宮廷に仕えた陰陽師集団の末裔たちによるデビルサマナーの組織。
かつては日本の霊的守護を担い、陰の秩序として機能していたが、十年前の災厄により全滅している。
葛葉の里は焼き払われ、葛葉四天王の四家も全滅、直系の葛葉の召喚師の生存は現在は確認されていない、
と思われている。
今作ではテンプルナイトの前身として扱われる。


『ヤタガラス』
日本の秩序を霊的な側面から守護するための天津神の系譜に連なる機関。
過去に葛葉を傘下に従えていたことがあり、かつては葛葉のサマナーと協力して世界を崩壊の危機から守った。
天使たちの干渉により、十年前の事件よりもっと前にメシア教会に吸収される。

377 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/09(金) 21:46:23 ID:fgrERJQI0

            /                     ` 、
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           |/二二二二二ニ≧ト、\                  ,
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        ∠|: : : |∨: : : ':,: : : : : `<二二ニ\
          /: : |: : : | \: : : ':,: : : : : : ::`<二二\                '
       /: ,: :.|: : : |   ∨: : :':,: : : : : : : : ',`.<二 \              '
     .,ィ/,.イニヽ.i! :.:|芹ぅミ∨: : :':,: : : : : : : :',: : : \二 \:....            |
   .,ィニ /'ニニノ |ト、:.,_.f::心 ∨: : :ト、: : : : :. : ',: : : : ヽ二7\:::::::::::.....       |
,ィニニ二二ニ∧ L__ノ:.乂ノー‐|∨:.「: \: : : : : \: : : :.|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
二二二二ニ/ }   \|     .l: ∨|: : :ト、: : : : : : :\:.:.|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
二二ニ≧ ̄ (          i: : :\: :| ト、     \ヽ_________.. ----‐‐‐.´
二ニ/     l r フ      ∨: : : :.:l.ノ: : :`: :.、   ` 、
ニ/      {          ∨: : : : : : : : : : : :`ヽ、   ` 、
/ |       |         .イi!: : : : |\: : : : : : : : : `ー‐ 、 `ー---
.∨l       `7‐---、 イ________i!: : :.:.|: :.:\: : : : : : : : : : \ `  、\
./        /:ハ: : :〈l「r------∨: : :\: : :\: : : : : : : : : : :\  \l
         l: | \: :|.|@二二ニ∨: : : :\: : :\: : : : : : : : : : :`>- ___
          ヾ_---/ |二二二ニニ\: : : : :\: : :`ー‐‐‐--: : : `ー―----- ̄ ̄ ̄: ̄≧
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≧` ̄/    〈ニ/⌒7二二二二ン"/ / ` 、: \: : : : : : : :\: : : : : :\    \ト、\: : :
  /  ィ=--イ7ハイ二二二ン":/イ   ̄ >、: : : : : : :ト、\: : : : :.∧     \ .\:
   ,--イ ノ  /__ノ二ニ>": : /         .∧: : : : : ∧ ヽ: : : : : : :i!        \
   )--->-=‐)ノ、〉<: : : : イ    /.,ィ       |⌒∨: : :.| l:/: : : : :.|
  ,イ:": : : : : : : : : : : : ,イ☆))S  /イ       ノ  |: : : ノ: /  ∨/ : :|
                                                  〜また次回〜

378名無し-Red-市民-2:2018/03/09(金) 21:48:48 ID:gH4GLV.U0


379名無し-Red-市民-2:2018/03/10(土) 00:55:25 ID:z/bYZRJE0
乙ーライドウかー

380名無し-Red-市民-2:2018/03/10(土) 20:13:15 ID:pT3kYmzo0
ライドウに狙われるレベルの後援者だと背後を洗った方がいいな

381名無し-Red-市民-2:2018/03/10(土) 23:18:04 ID:QMdaXqE20

ライドウこわいなーとづまりすとこ

382名無し-Red-市民-2:2018/03/10(土) 23:54:42 ID:U1Cx7CDc0
ライドウってか、クズノハの逆襲の狼煙みたいな感じか

383 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/11(日) 00:10:39 ID:Tp1iPOv20
>>381
アバドン!(絶望)

>>382
TIPSとしても語った通り、組織としての葛葉はもうないよ。

384 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/11(日) 00:30:01 ID:Tp1iPOv20
そっか、超力やってないとよく分からないよね。

まあ、そこらへんは自分でプレイしてみよう。戦闘システムはアバドン王に比べると快適とは言い難いけどね。

一応、話の中で語ることができないからここで言うとね、

葛葉ライドウ対超力兵団&アバドン王┳(ICBM落ちない・葛葉存続)真女神転生デビルサマナー━ソウルハッカーズ
                       .┣(世界は核の炎に包まれた!)真女神転生1・2
                       .┗今作(ICBM落ちてない&葛葉壊滅&日本政府はメシア教とズブズブ)

っていうのが今作の中での世界線設定だよ。

まあ、ライドウじゃなくて雷堂って名乗らせてるのと、頬の傷で察していただけると思うけれど。

385 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 12:41:04 ID:/g4UstSU0
今日は病院で休みなんだよジョニー。というわけでまことに勝手ながら俺的ミニコーナータイムに入ろうと思う。

リアルタイム投下なので途中で質問やら茶々やら入れてもらえたら答えるよ。

それじゃレディーゴー。

386 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 12:42:35 ID:/g4UstSU0
┌───────────────────┐
│                          ......│
│   『第一回なぜなにデビルサマナー』     │
│                          ......│
└───────────────────┘

387 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 12:45:32 ID:/g4UstSU0
┌──────────┐
│              ..│
│   『種族と属性』    .│
│              ..│
└──────────┘

388 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 12:51:01 ID:/g4UstSU0

   |  {    |     ハ   '  乂込りイ、`ヽ
   |   '  |  ミ、 i   |ハ ゞ=彡ノ/z i
   |   ヽ .!   ハ:}|i: ! {  '  i  ゞ=ソ i:!
.i   |   ハ:{.  r=彡|{|ノi  |. | ヽ  八
:|   ! >ー从_}{ i ! |.川 i{ `ヽ |   !  ハ 、  ゙
   |{ / ーヽメ 八ハ!{ !ノj_z_j   |  .'{  ヽ
ハ  人ハr=ミ ハ ハ   ノ从 7Zマ.く_ ' | {八          ハァイ、喜留夫の仲魔、兼加賀探偵事務所経理係のメイヴよ。
  / }込八irくイ_ノ ノ    i.i゙;;;}j ' ハk , ! i  ヽ
 { :{ゞ=ミ_ノ/    ,  ゞー" / ノ/  |i ゝ          好きな四文字熟語は生殺与奪。
.八 ∧   '' j:i ''     ノ   "″,イ./{  八 `ー
.  ヽ∧   八{_ノ、_       ./rーミ八   `ー -
   \ヽ.      ̄ ´  イハ  }vー 、`ー -
 `ヽ  \>     . ィ´,⌒´     ノ `ヽ
ハ  \  ヽハ≧=彡} `ヽ      `ヽ ハ
  丶.  \   }、 { /           ノ   }
   \   ヽ ノ iト、∨           \  '





                -,ヘ‐/:丶、
              /:/:/ : : : : \:.\ 、__
           /7 ア/: :/ : : : : : : : 丶:.\ |7           n .,7 /7
         _,〈 / }: : : ,: : : |: : : : : : : :ヽ: :',ヽ          | |,ル'/, フ
        <ア/}/: : : :{.: : :.|: : : :.l\: l: :',: :',.、ヽ      r 、|    /
          ./ : : /: : : : 从匕: : : :.匕⌒: : l : |: :Y       ヽヾ- ` {     やっほ、パイモンだよ。好きな四文字熟語は酒池肉林。
        /: : : :|: : l: : {,ィ苳ミ \ | ィ苳ァリ : }: : :.         丶 ` ノ
        /:/ : l\∧: ゞVソ   、 り }: |:./ : }、:.       {ー─}      よろしくね。
         {;' {<^¨^〜、`^ゝ、        ノ:./': : : } ',}        'ー─l
         | {く_   r'   7 ヽ ノ /: : : }^ソ- 、l      /- 、 |
         |   `ヽ<    >ー‐'7乂:.イ z‐ミ }     厶=ミ.、 }
         |     \    ミニニ〈: : :ノ    `ー、__/_  ゙v
           〉      ※。 ミ´ ̄〈: : )          /ニニニヽノ
            〈         ノ ゚`''*。(: : )※    /ニニ丶ニニ}

389 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 12:59:01 ID:/g4UstSU0

 \ ハ,__,.、\\  \ x ´ \  ヽ  \
ヽ //´~ ̄`ヽj 丶 \/ヽ\  \  ヽ  \
 Y:/ 丶 \ \\ ヽ/\   ,ィt  ヽ   \  \
  l:lヽ __ \ \\ \ ヽ,ィ勿ト、ヽ ヽ  \  ヽ
  レ'乏二ミミト、\ \ヽ ィ冬z亥ヾ  \ \  \   ヽ
::Y //r卅ヾ ヽハ ヽ 丶   `    ト、 丶 ヽ  \  ヽ         今回説明するのは悪魔の種族と属性よ。
`l j l lリl リ リ l lヽ ヾ         | ヽ. \ \   \ ヽ
 ! V戈ニ少ン リ           ハ 丶 ヽ \ \  \ ヽ       分かりやすいように、喜留夫を例にするわね。
 ゝ、匁辷k彡''      _      /ト、 \ \ \ \  \ヽ
V  ヽヽ `Y:!      ___ ノ   ,.'__ン /ヽ \ \ \ \  \     以前TIPSで語られた喜留夫のステータス、皆覚えているかしら?
. ヽ   \>l:}、           イ'´  /   \ \ \ \ \
  \  \ゞ= '≧ ─ -- < ̄l   辷=、  \ \ \ \ \      彼の属性はNEUTRAL-CHAOSだったわね。
ヽ\ \  \弋,.イ ̄`ー' V'  !_   r'\  \ \ ヽ  ヽ
. \\ \  \7ヾ  ヽ l    丶 |   \  \ \ヽ  ヽ
 \ ヽ ヽ ヾ   { ハ   V      /ー'     ヽ   ヽ  ヽ ヽ





                   ..-‐  ¨ ≧ァオ¨_ミ:x.__
             ,ィニjァ='ィ     ⌒´辷彡ス `Y
           r:ヘ.Yツ / /   i l i ヽ  ` ヾ) i |
           トi ,ィ/ ′ i l l l | | l .ハ  ((  | !
                | jヘトN i  | | ィ7从┼l‐-i!  }` !リ
                レ′ l  Vアフ彡ィ/ j」⊥j、! イ  ハ、
           /   八 くヾrjYtリ  ´ヒ:z:ノ;7 /   Y ヽi            右のNEUTRALは種族としての性質。
             /   /  ヽ卜辷r" :  "" { ! ハ    ト-ミ: ____
           √ァ’ /   トミ Ⅵ(  ‐.‐  人ヾ {  , マ≧ レ==ミ`ヽ      左のCHAOSは考え方、思想を意味するわ。
          /〃 /イ ャ‐ミxヾ:`へ、_ ..√てハ>"{  ヽノノ     ヽ\
       人{/ /  }   }rリ)  r' `’ ) _/   `ヽУく       )/     性質はLIGHT/NEUTRAL/DARK、
  .-一=彡 ハ /r‐ "  ,ィ Yヽ辷彡= _厂Y `う     レ/ \   ー=彡
ィ´   ̄   /ヾく  |  =彡  リ_ / > < 1| {:_  /イ\  丶         思想はLAW/NEUTRAL/CHAOSに分類されるわ。
 /   /  /\-ィ    「ぇ≧z\_/ィミУ { 〃´  /ヽ   \
/    〃   ′  Y      | " ヾ ̄  ̄ /_  }.:′   /   }     ヽ      それじゃあ、順に説明していきましょうか。
    .ィ   i {   Lk、   !         ¨_ノ /=ミ    〉/⌒ヾ    ハ
 / {     ヾ:、  r'¨ ` rァヘ:、   ヽ  しぅ〃 : ヾ ∧     }l   /       まずは性質からね。
く  八     ヽ/   /ソi } ` :.、  }  ソイ}    }  i   〃 /
 ハ   ヽ   r='=<r彡八V_ ==≧<ア/ ¨{/    ト、  v/イ 八

390 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 12:59:30 ID:/g4UstSU0
右と左が逆だったね。許してクレメンス勘弁してヒヤシンス。

391 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 13:11:12 ID:/g4UstSU0

                !     /!         ,
                 '',    /j       ,ィ/
               ',ヘ   .j .l    ,イ ,イ
                ヤヽ .j-―-< /
              ハ  ヘ X:::   ィヽ__
             j::∧ ヘ .ヘ /^'_ / ./__   ,___
          マ'' 、_,j-‐''ヽ-ハj, ィゞィ / ./イ |ゝ--{:::r ''"´ ̄`ヽ
          ヘ::::::ヽ ./::::r'ヽ{彡Vヽ,ィ  ,ィ   V!::!   , ィ''''"ヽ ̄ `ヽ、__
           /`'''´/:::::r'<::::{lヽ'´{.f´ .j.l  f!イr !::! ヽ/ r'二ヽ∧三三三三三` 、
          r‐‐'-,  /:::::/ヽ!:::::Y::::::j ,ィ:ムヽ/ /::::::!::!  ! { ゝ-' !ハ三三三三三三\
           `ヽ,ノ,ィ' ::l/ヽ:::ヽ{´.j::ィ´:::::::; ィヽ! ::::l:::! ,ィ!ヽ `ー ´_,ィ!三三三三三三三ヽ
           ヽ!  :::j-‐;;ィ ゞY´ィフ´⌒_ }ハ ::!:::!   rァ ̄ 、ァ .!三三三三三三三三ヽ
            \ ::ハ:イ,ィ ノ!   、..`ヽ:::::::j::::V `ヽ::ヽ、____ノ:!三三三三三三三三`ー、
              ヽ:::ヽイ/l-`ヽ ヽ::ヽイ:;イン V`ー `ー r---‐‐'三三三三三三三三三三三ヽ
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       /:::ハイ:::;ィ::::ヽ! /:::::::Y::::::::::l::ィヽ__:::;イ三三三三l///::!三ニ;ィ三三三三三三三三三三三三:::!:::::::::::ヽ
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      f::::j::::;ィ^ヽ::::::j::::j/ハ :::::!   , ィハ-/ ヽ三三!:::::/   /::::/  .}三三三三三三三三三三三三V::::::::::::∧
     }:::j`ヽ:::::::::::::Y::::j!ヽ::!:::::.!  j///イ    〉三三フ:::`::イ::::/    l三三三三三三三三三三三三ヘ:::::::::::::::::!
   , ィ'イ   ∨:::::/:::::ハ! ::::!::::::!  ,j//イ:::   ∨三三/::::イヽ'''"   ::::::ト-''/三三三三三三三三三三三!::::::::::::::∧
  ,イ::/__/ _.,ィヽ/:::;ィ ! :::V::::! ,'/イ:::::   ∨三三j::イ::;イ7_  j--:::、/''三三三三三三三三三三三三 ヘ::::::::::::::::ヘ
  V::/o 「ヽ! ヽ::::;イ三三!  :::ヽ:! /!:::::::::::   ∨三三 {::::::l// .`¨メ   /三イフ三三三三三三三三三三三∨::::::::::::::∧

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LIGHT
神聖なる存在。善なる者。光属性。ワクチン種。
浄化や癒しの力を持つ場合が多く、基本的に人の前には現れることのない悪魔。
多くは信仰によるマグネタイトの収集を行っているため、人を襲うことがないのも
特徴。

大天使や魔神、死神や聖獣、龍神や破壊神などが分類される。
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392 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 13:20:44 ID:/g4UstSU0

                 V',              /〉
                 V',                //
                      ∨',     ||      〈ア}
                    ∨',  ___ ||     //´
                        ',ハ \  {_} `ヽ ./^}
                  /∧  廴n 八__n/ .′
                    /  ∧_   {!  _/、
                  /\.〃: : : : :ヽ o 〃 : : マハ
           x=ミ、 { ー‐{: : : : : : : ', {!,': : : : : l! |
.            {(  )}::}  Ⅵ八: : : : : : : }:‐{: : : : : :} :|
         __  }エ´}}、 ',\_ゝ、: : : :ノ}_八: : : ノc「
      . <//´|Y⌒Yl:::{ ̄}.\┴ノ厂|ー─‐‐7´厂
.   / .xヘ ̄{! |{::C:::}|:八_ノ .「`マ八 :lニニニニ/ /      __
   //./>\\l::>‐<::|:::::7 {三三\ └─‐ ' ∧ \─<    \
   \</ //|:廴..}::l厂Y \\}\ `¨¨マ¨´  } /ハヽ\`マ¨¨¨⌒\
.    {\/./{⌒`}_{´二{⊃_.}  ', ̄\\ \  |//∧| {⌒} |`¨¨¨¨⌒ヽ
.     | :|::: ∧ V{二二{二{⊃  r=ミ. ∨厂}──/三}三ア>─ト{コ.lニ^l 〈∨}
.    Ⅵ:::,} { V}二{二{⊃、\乂ノ 丿r " ̄ ̄ ̄\//⌒\}┐r‐:| ロ 〉 :|
      ∨ |八\  ノ}:::::::ノ:::}:::::`T¨´ | {{         }} {{ rf⌒マ}!」 コ」 〈//
      {廴}  `マ匸:::/:::/::::/:::i|   | .||        || || `乂ノ:|!    //
      \{\  \}::::/::::/ ::::i|   | {{        .|| ||     :|! ̄ ̄ /
       \_ア¨¨´`ヽ:::::::::::::::/  / \、     }} .{{    ./ ̄厂
         {八\::::::::::::\::::::/ / \  \、___/ ∧\、__/_/
        ',  \ `¨¨¨¨¨´/:::\  /}ト.     /  \__/ ̄} }
         ',  } `¨¨¨¨¨´|   / /コ/} ̄ ̄       | \//、
        l⌒l二>=┬──く // /         |__/\\

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NEUTRAL
中立。種族として神聖な要素もなければ邪悪な要素も持たない。
故に神聖なものにも邪悪なものにも変質することがある。
変質しやすい種族としては人間が例に挙げられる。
有名どころだと、エノク書において人間が天使になったとされている。

人間、魔獣や地霊、妖精や鬼女などが分類される。
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393 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 13:25:25 ID:/g4UstSU0

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マ///////|        7/i::::::::::∨////:::::::::::::イ//////∨ リ/////////
. \/////リ__       ノ.ノ//ト 、:∨//::::::イ//////////.| ノ////////./
  .\/////|       イ////.≧∨::イ////////////.ノ.ノ////////

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DARK
邪悪なる者。邪な存在。ウイルス種。
他者を呪い殺したりなど、負の力を宿す悪魔が多い。
他の悪魔や人を積極的に喰らい、その糧とするのが特徴。
基本的に話は通じず、交渉に応じることはない。
大抵のDARK属性の悪魔は人を餌としか見ていないからだ。

邪神や妖獣、外道や幽鬼、魔王などが分類される。
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394 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 13:31:18 ID:/g4UstSU0

                __
            ,  <      ≧ミ
       /≧=/ _  、 \  \ _ rャ=┐\
        {ニУ /   ヽ  rャ≦Ⅵ}ニニニ}\ ヽ
        7  ./     `、 .マニニニ/}「ニく   \∧
        /  /! r 7i`ヽ! i .\ /ニ{∨ニ ヽ  \!
      ,  / .| |/_ i  i  !  | |ニ | .∨ニニ〉  ∧
       i ./| .| |f:}\、}  }  } |三!   ̄     ∧        LIGHT⇔NEUTRAL⇔DARKってわけだね。
       |/ .!.r ∨ !j  j   ,′       | |ヽ ∧
        V.ハ       ,′ /     /、   | | ∨ i       LIGHTの悪魔は人界には来ること自体ほとんどなくて、
         | ∧っ   /  /    /i /  Vi  .} }  .Ⅵ
         | /| ヘ __/  /|   / .}/'´ _にv ∧ !‐- 、}       DARKの悪魔は人間を餌としか見てないから、
         i′! /  / ./} ,  /    /   }/ i/ /
          .i/Z / }7} //}イ   _}i        >        この両者と人間が相容れることは難しい、と。
            7}}  i i/ くV 斗rヤ   r―   _〉
         r'´/ ̄ `y' / 7 〉―― くノ\ ̄}´
         /| {   .{ /\__xく       \}
         ,′V ヽ__/! \ / /            i
        ,  i!   .| { / >
        /   ∧ ___」 く  ィ′          \
        /   |/7//| | / 7 }                \
        /   |{///.L} 71!ヽ}_                }





         , へrァォ7フx- ´  ̄ - 、
       /  イゞン7ハ__         ヽrァ7、__
     /   i ゞアン'ー,          vシ}  、
    i    ト、   //  , /      ド'   i
    |     |  、 /./ /, //, /|//  .|  ドミ、  |
    |,ノ ,  .|  V /////r'/ //| | | | \ .|         そういうことね。逆に、NEUTRALは人間と共存しやすいわ。
   //   |   }|rァォメヾ/ノ //-ト|、| /ト、ヽ ` 、
  //   , '  / トK乃ッリ)   ,r=ォx'ノイ |  ハ   )        人間自体もNEUTRALなわけだし。
//   /,'/ゝi トゞアンツ    J | ノ/.| |/ 人メ、
/   / ,','   .,|  \wx.   , じ' / .| |, イ/\  、       かくいう私たち、夜魔と堕天使もNEUTRALよ。
///ヽ.//  ,ヘゝ 、  \ 、_ , w イ/| |  |   \ \
. (/  // 、ノ ̄ へ⌒ヽ、 )_r 、_ ィヘ ノノ |,  ゝ、   ) .)      口説くならNEUTRAL悪魔にしておきなさい?
ヘ \   | |  )\    \_ソ/ミ,| i / / (/ノ   \/ /
 \ \ノノ/ く´ _ ., …´/  .} !/ /,/ , ヘ\.  / /
   ) Y  , イニ____,ノ   ノ ,'  ' _,∠_ヽ,/ /  \
  ,/  / /  |  しー   /     ,ー-='(  (      )
/ , イ  i    、 `ヽ⌒ 、r^丶    ノ /  / ,\ \  /
 /  \ ` 、 ゝ ノ  イ    ゝ'^y  //  )  )'

395 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 13:35:45 ID:/g4UstSU0

               . . : :  ̄: : : :>――‐ァ
            __/: : : : : :ハヽ:.\ニニ=/
            /}: : : : : : : : : : :‘,‘,: ゞY≧=ー
         ノ=,': : : : : : : : : : : : :. V: 八: : :.>
           `フ: : : : : : :| : : : 从ハ:. Y: : : : : :\
.            `|: : : : : :从: : :/x坏!::. l: : :ハ: : : :\
             |: : : : : :{斗Vハ ゞリ: 1ノ:ィイ≦ィミノ:.)               といっても、僕らはDARK寄りのNEUTRALだけどね。
             |: : : : ::爪沙〈   八イ 爻 爻 爻 弐
          八:.:.:.:从.入  ‐ ':./爻イ ̄´ー‐=ミ{                こういった感じに、NEUTRAL寄りのLIGHTやDARK、
           /イハ: :}: }  ≧=/:/'_,,,,. ̄ ̄    \
.          / /: :ハ:j:ノゝ=彡ィ(:(<:\= \=-      ハ              LIGHT寄りのNEUTRALとかもいるよ。
         (:.:人 ノ'ミ}\ニ r彡'\\:Yニ.} \ヽ\  \j
        r'(: ノ:}Yべシ\:)イ=/ニニ ): :jニ=.Y 、.    \             その場合は、寄ってる性質の側面も若干ある、
       f V⌒ソ-<__}/メ Yニ)ニ/ゞ(ニニ |:iハ    \
     /人:{:_ィ彡: :(: : v-ィ'' V:i:iY/ニニ≧ニニ:i:i:∧    1 ≧=-  ミ      って感じだね。夜魔は人の精を食べ物にするし、
.   / ,.:i:i:i: /ニニ≧=彡へノ´:i:iハ=Y⌒Yニニ.!-、:i∧   |       ヽ
 /  /:i:i:i:ir{ニニ{ニ/V: :}lニ><「{ニV/八ニニ7:/〉_:i∧  人            僕ら堕天使は人を惑わし道を外させる。
'    /:i:i:ir〈ヾVニ人(:/: :.八ニニ}{={`<V_.ソ彡'_// } }∧/   \      }
   人:i:iハ }.}ノミニニ}_{: :/ニニ=.<> ヽイ{_ィ´__ ミ〈_ ハ}.     \  /   .|    でも、魔王とか大天使とかよりは友好的かな。
. /:/ ̄/r≦¨ ̄ ̄ ̄V\ニ/    <>.爻{____ >∧ |       Y    .|
:i:/  从ニニニニニニハ' ヾ{        ヾ{爻≧=-}/  |.       |    |
    / ∧ニニニVニニ i  ‘,        }爻---イ)  .|   ;;    .|    |
.   / / }ニニニ=Vニニ.}.    、      入爻≧≦)7.:|   ;;    .|    |i
  / / .∧ニニニ=}`¨ ' _   \      \爻爻爻=|   ;;    .|    .八
 イヾ/   { ,Vニ辷彡)     ≧ - ヽ   __ `¨ .イ=八        l       \
'  ̄ Y }  Y¨¨¨¨{ {                  /         |       \

396 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 13:38:44 ID:/g4UstSU0

 、   _, .} ,メ    l   ',::   ヽ::::.   ',:  ヽ
   ̄,´/F>`ミi_ i  i    ';::   ' ;:   ';::  ',
  ,⌒Yiー<⌒ハL  i     '::;    ',、   ';::  }
  ,イ冖!/てヾVYjヽ_, l、 ,  ',斗七  '.,ヽ 人,,リ
 从r'弋心ノ',イj从i   l....ヽ/ '; :::\  l ::/イ
.<  ゝ._`フノノハ、 .i  l::::''ゞ从_i⊥、;\j .i
  弋 _、.>√勿/ヽi. ハ   V{ィrャミ <  丶_
  )) /´  `.i`...'.,::、 '、 ハ  `.辻,ィ'}      ̄|       それじゃあ、次は思想について語ってみましょうか。
    l    :::   ::',::\ iヽ   |下乙     /
    l    ::     ;;; ::ヽ| ゞ         /        LAW、NEUTRAL、CHAOSの順に説明するわね。
    ,'  ..::    ,:'::, :::|           (
    ,'   ::    .::  ::: ::|`(  Y ヽ、     /
   ,'  .::  .:: .::..  ::: :| ,ゝ‐イ .ノゝ___,,ノ
  ,'  .:::  ..::: .:::  ::: :::!" `丶、s ̄`)
  ,' .:::/  ::: .::    :: ::/   l  .l ヽ ̄)
 ,' ::; '  .:: :::    ノ,/ ヽ、 ヽ / /、ゝ
.  / ..::: :::   // `丶、`  '彡,廴`;;;;;
  ..,,,_::,,__.:,,,,::://‐-、__   `丶 .ヽ /∧/|
 Y        ̄ -  ,,,, ` ‐ - 、 .Y..∧/|
               `ヽ     ヽ|∧//|

397 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 13:56:50 ID:/g4UstSU0

                   , -――- 、
                /l -―- . 、 /ハ
                j/ , -―-ヽ\|;ヘ
               〈 / ー_、 ∠≧:ト、l
                 jリ ´゚ ソ `゚ ` 川K
               〈il  ` '__` ┐ jリリ
                   N  ' ニニ`ヽ  lイ             俺は正しい……ツイテキナサーイ
                l|卜 /フ寸) ノ川
             _ 」jr―≠v勹  レリー- 、
           _/― 、  | 二 l」Y  l|      \
         /_     / 〈7ー'//   /       い、
           /´  \   /  //ー一'    ヽ\l  ヽ
          /    丶 /  /イ            | l  〉
         /      /  /            , -、/: | ∧
          | _  //  / ___ __  /_,. ト、 v ハ
         l〈: l/ /  / [__ |l  _] ┌' ハ ヽ.ノ'  ヽ
        レ'´  /  /    ☆' / !__ `Y☆/  \     \
       /   ,   /     / /  r‐☆' ∧_/    \    ヽ
       |       / 丶   |_|  丶 --'  /      丶    \
       丶. __/〕    \          |        \    `丶

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
LAW
秩序を重んじる者たち。ルールを守り、規範の枠の中で生きることを幸福とする。
禁欲的であり、保守的。法を守るものには庇護を、破るものには罰を与える。
また、排他的でもあり、自分たちと違う性質や主義主張を受け入れない側面もある。

LIGHT-LAW
大天使などが分類される。
法に基づいた善行を良しとし、そうでないものを排除する。
自らが認めた善性の存在には寛大だが、そうでなければ、たとえ何の罪も
なかろうが排除しにかかる冷徹な一面も併せ持つ。

NEUTRAL-LAW
妖魔や妖鳥などが分類される。
ルールを遵守するが、これといって善行や悪行に勤しむわけでもない。
それゆえに他者に対して、他のLAW属性よりも寛容。

DARK-LAW
邪神などが分類される。
ルールさえ守っていれば何をやっても許されるという考え方。
バレなければ犯罪じゃない主義。早い話が悪代官。
表立って罪を問われることも少ないため、ある意味一番性質の悪い属性。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

398 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 14:16:08 ID:/g4UstSU0

           /  .:.:.:.:.:.:/:.:..:. : : : : : : . . . . .`. 、
        /.:/..:.:/./ .:./ .l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:. : : : :ヽ
        / 7 .:./.:.l . :/l .:.|:.: :l:.:.:、:.:.:.: :|:.:. .:. : : : ',
        / ..:.:| .:.l :/ !.:∧: :ト、:.:|\:.:.|.:.:. l.:.:. : : :ハ
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        |/|.:.:|ハ ´__`   `l ´ __ ` |:.:.:.:.:.|:.l:|          俺は普通の男子高校生。
        l !ハ:.:.:l´ゝzソ` :   ´ゝzソ`  |:.:./l/:.ハ!
            l l!: l     |           | / }l:/           ある日突然空から美少女が降ってきて(ry
           l!:.l     .:        |'ノ/:/
            |ハ    `           r‐' /
              ヘ            /:.:/l'
              ヽ   ´ ̄`     /|:ハ
                \      イ. : :|'
                   r┤ ー七   > ´ ヽ
                 /| ゝ..、  /ヽ.     / : 、    ヘイヘイボンボーン
              /.: .:| / 〉 !   /:、 /: : .: .:l` : .
            . . :´/: : : |.∧0| │//〉: : : : : : .:| : : : ` : . .
   _ . . . : :´ : : : /: : : : |  ゝ⌒ヽく /: : : : : : : .:|: : : : : : : : :` : . 、


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
NEUTRAL
中立。法や秩序の大切さも理解している一方で、自由と混沌の魅力も知っている。
もしくはどちらも知らない。
他者に寛容的で、それぞれの良さを肯定し、共存することができる。

NEUTRAL-NEUTRAL
ど真ん中。ある程度ルールは守るが破りもする。
良心も持ってはいるがそこまで強くはなく、残忍さもあるがそれほどでもない。
八方美人、日和見主義ともいう。ある意味一番平和な属性。
意思がなければただのキョロ充というやつだが、強靭な信念などがある場合は
清濁併せ呑む達観した人、酸いも甘いも知る人となる。

ちなみに、女神転生におけるNEUTRALルートは皆殺しルートとも呼ばれている。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

399 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 14:26:58 ID:/g4UstSU0

 | | |   |   | |  | ,-´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `-、 .|  | |   |   | |  | |
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 | | |  | |    i゙:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙i    .| |  <  言    俺     >
 | | |  | |   .|:|{::::::|{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}|::::::}|:|    | |  <           >
 | | |  | |   |::| {::::| {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} |::::;} |::|   | |  <   っ    の   >
 | | |  | |  i:::| .{:::| {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} |:::}. |:::i  .| |  <           >
 | | |  |  | { |::::| {;;| \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |;;} |::::| }...|  |  <  て   名    >
 | | |  |  | {::::::|    \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,---、;;;;;;;;;;;;;;;;;;/     |::::::}. |  |  <           >
 | | |  |   |\;;l    ________________ l   l ________________    l;;/|    |  <  み   を     >
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 | |  |  |`ー、 ニ    \   ̄ ̄_____}─-{____ ̄ ̄  /    ニ,,―´ |  <            >
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╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
LIGHT-CHAOS
破壊神や地母神が分類される。
自由意思による善行を良しとする。
早い話が心優しい不良。アウトローの中でも強きをくじき弱きを助け、
邪悪を憎む正義の無頼漢。ただしルールは守れないため、
あまりいい目では見られない。

NEUTRAL-CHAOS
妖鬼や堕天使が分類される。
盗んだバイクで走りだす。自由を重んじる快楽主義的な人たち。
その時の気分によって他者を助けたり蹴落としたりする。

DARK-CHAOS
魔王などが分類される。
なんだかとっても世紀末な方々。金! 暴力! SEX!
殺しに略奪なんでもあり。暴力はいいぞ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

400 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 14:41:15 ID:/g4UstSU0

          ,ィ''´_二----`' - 、__
      /, イ_, _, - '´     ```'‐、_
     /7'´// ,   / i|   |     `ヽ、
    // ./7/ / / / l     `、   ,__rfミヽ
    {i'.l // /../ / ./.i |      ゝ、 ト{ ,r‐i 、
     Vr-i ./ / イノ/ ll l  i i  i i  < f 、ニノ_        ちなみに、行動は属性には縛られないわ。
     {薔!i′/ //i'li il  //  / .i    \\彡ン
      __ーi Ⅳ / ノc!l、 l/ /∥ / /      i .l i        善人が犯罪を起こすこともあれば、悪人が気まぐれで
    i'     i'.i' 汐 / イ.ノ ノ /     / /i ! !
    }    ゝ`ー- ナイノ./ .ノ / / i'  l l ! l         誰かを助けることもあるようにね。
     'i、       /イ -彡イ /イ l  l  l l ヽ
    i ′    _,,イ'´_ ィ/  /イ i l  .l  i l l、
   r、!     { i // /イ/l  l l  l  !l ヽヽ 、_
   `i i`ー- 、_ ヾ {./  ィ   l l   l l  l  ヾi  \\ヽ、
     ! 'i i'´ l:::::ノlヽ ヽ< |    ll   l  !  ゝ、  \   \
    | i>_.、_  / i、`i |l    ll   l,     ゝ、__ \   \
    l -'´__r_'f´i i-} l !l    l   lii    、 、 `-i、`-、
     i  ___ノ,.!にニイ lヽ   l    illi    ヽ, i   i ヽ \





                   __
                ノ: : : __: : : : >一┓
                 /: :-=ミ:.\\:/=Y=ミ
                /:/: : : : : : :\:ヽ 辷リi: :ヽ ヽ
            /:/i: : : : : : \: : :ハ Ⅵ{: : : Vノ
            ノ:イ: |: :{、: :.{ヽ:/斗ミ: : 弋}: : :\ _
              |: :|i八_\ヽ 伐zソ: : : :ゞイ: ハ⌒         LIGHT-LAWにも嫌な奴はいるし、DARK-CHAOSにも
              |: :|l: : :x=ミ⌒   }ハ : : |:从: :乂
           _  |:八: : : :ゞ' 、 _ ' / }: 从/ ーァ:.、_        性格のいい奴はいるってこどだね。
         / 7⌒ゝ{  〉: \个=--- '≦:/<    >:i廴_
.        /     vr{ \: {≧=ー{ニノイ<      弌 ⌒〉:}ミ、    まあ、属性に行動が左右されるのも事実だけど、
       /    |  }八   \  Y/´ >     > /⌒: :人
       ,     |  |\  r'V{/\__彳   <  / Y: : : /    必ずしも、「この属性はこういう行為しかしない」ってのは
       /     ;  √ ≧=彡く: :rvYr: : :|}へ从{´ /イ }: : ∧
      ,     ;   |:i:i:i:i:i:i:iヘ\≧=--=<大>  ,/ {  ヘソ: :}    ないってこと。
     /     ;   |:i:i:i:i:i:i:iYニr=r-‐=rへ \ \  } 〉: : :イ
    ,        |   |:__:ノ:i:i:i:i:iニYYニニyゞ /\ 、_,ノく: :Y: r'
     i   |   |   |ニ \:i:i:i:}ニ}ニニ /ニ {:i:i:i}≧=ミ\: ノ:.ソ
     |   |   |   |ニニ=\ノニ{ニニ {ニ彡、:ir{ニニ/ /''\

401 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 15:01:07 ID:/g4UstSU0

   {   i   ′     {f^   :  !    !  i  i :!.i | i i:  i! !
   {  i :|   :|    _j  乂__  :! :    :!  ! :|: !:| ! !:| i| i
.  八  :!|  :!   {f  i  |:⌒ヾi :l   i  l  i斗‐==ー- ..,_
   ハ !|  :!   {{   :! :|  }} :|i   :!  :l  l !:|/イ从}/Ni{ i
.    } :| :!   :!   乂  ! :| .≠イ  !:  | :! 从斗≠示えメ_,ル
   , } :| :!   :!  {{ :i  :| .イfr「⌒ー=ミル:从ハ! イハィイ.: r=ミ:ハ抃 {
  /,.:} :|八:  |   :八乂_刈ル,.ノ rfゥ^}  }ハ/ ) }/   ,∨乂り.:ノ 从{      ちなみに、LAWの代表的な勢力がメシア教。
イ ィ  } :|ハ ヽ:!     :\乂_人}气ぇソ__ノ 「       ^冖冖゛   乂
 ノ  , . !{ } リ ! ⌒ヾ ∧ :} 乂r-<⌒Y            f´/ /     CHAOSの代表的な勢力がガイア教ね。
.   / , i /イ: , /i  :i   八____廴_彡^    , _       八{  {
  / /: i  // :i  从ハ八(___  -‐=ミ             }乂:{      NEUTRALは……特にないわね。
. / //i | : //  | //:ハ∧ :ト、 ̄   (イ__)   f ヽ       从ハ
 ′ ′:| //.   : /   } ∧ :\         ̄      .ィ"/ ハ {
     八 ′  :|:/    :} : ∧( ≫            イ 乂 ノ 八
:{  i{  ハ:   /     } i ハ}ノ  ⌒ヽf⌒77r-く⌒V「{ {{ (( {





                    _
                 ,  ⌒ 、/⌒ 、`  、
                /  /ミ‐,‐/`ヽ  、\ \,r≦ミ、
.             ,≦/    /  /      、 、\《三三ノ
              (/     /  /!   l    、 、 \` 、(
.          //    /  ,' !   l  l  、 \ \ ヾ)
        /イ /    / // l |  |ヽ l、   、 \ \≦)ノl
       lヽ// /    / //__,!   l l -ヽ| ヽ  、 . \ ヾ' \ー‐,__
      ヾ/イ//l    /,/l/  l|∨ l||,, ヽ| ヽ  、   \〈\― <        メシア教とガイア教が潰し合ってるように、
    ヾ  /   |  /, ,ィ笊示 ∨ !l/ ィ 示`ヽ∨  ヽ  l|  ヽ ノ   >
.    ヾノ、/ ,   ! /∧  ヒリ  ヽ|  ヒリ ヽ|  |ヽ |   ヽ    >      基本的にLAWとCHAOS、LIGHTとDARKは仲が悪いよ。
   ヾ / イ    |/l/l|∧     、      / l  | ヽ|  ヾ ∨  >
   ヾ  /イ  ∧  | |∧          / ´!   l ! lヽ lヽ|\∨ <       契約した仲魔同士でさえ、属性が極端に違うと
    /‐‐―ノ /l∧ | l.  、   ー―    イ/ノ.l  /l/l/ lヽ!    __   ヽ
.   /_  //l, ┐,∧ !ヾ  >   _  r≦ ノノ、! / r、/    /   `ヽ}       召喚されたその場で喧嘩になったりね。
.   ヽノ ―― 、 /、ヾ|     {≧zzzzzr ィ〈< |/  )   斗≦=―- .l
  , ' /    \ `ー,      ノ三三≧ >'´l l= 、  > '  _        ヽ       召喚師への忠誠度が凄く高いと、属性の遺恨を
  l, ', ≦≧z ./〉-,‐,―――   '       | | ヾ,,,(, ‐,≦_ `  、____ l
 ,r≦三三三//  / /                 | |イ / / /三三三≧、\>   ヽ      捨てて協力してくれたりすることもあるらしいけど。
/三三三三 //  / /            / ,/ / / /三三三三三 、  、  > 、
三三三三ニ{ {  { .{            /  / / / / 三三三三三 ノ 、  、    、     基本は無理だと思ってくれていいよ。
、三三三三ヽヽ  ヽヽ       ,  ''   { .{ { .{ 三三三三 イ   、  、    、
   ̄| ̄ ̄ ̄|\\ ヽヽ  _  ≦ .     ヽヽ ヽヽ三三 イ |    、  、   、
    |      |   ̄ ̄ ̄         `  ― ヽ_>‐ヽ_ノ|    |    、  、   、

402 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/13(火) 15:05:09 ID:/g4UstSU0

                        i´` 、
                        `  )     _ _
                        i:,// - ´  ̄   ̄` - 、     ,_、
                     __;,.〃y/            \   `´ヾ
                   ,__ >/ノi   /            `\ /´´
                   iしe/フ ̄ /  |  |        ;   /イ>i
                _ 〃´ ̄//  /   |  |   |     | ヽ Y>=レ>
              ,-´ /   /イ/ /   |  |    |     |  | |\fノ,、
             / //    //  ;; ,, , |  |    | ;  ; |  |   | iヽ``ヽ
            / / /    //   i  ` |  ; | i  | l i ll |  | | |` _|ノノ        こんなところかしらね。
           /   /    //  l/ `ー-、_|l l | ヽ ├-- 、l ; l  l l ´(ヽ
           |   l    / /  l | |,、/r、ゞハヘ` |=_ノ |/| i|` / イ/,, | |l |         それじゃ、また次回。
           |   |   / // // |rハヒ妥>y>` `ヘ|イテ〒ノ // /lヽ    |
           ヽ  ヽ / / /  il  |トミ=>ソノ    くゝ'シ_| / / /i     |          質問があれば随時受け付けるわ。
            \/  /  //  l  i"`(ヾ   .    ̄゜ / // /i ヽ    ヽ
            //  /  /ノ  イ -ヽ r´´ 、_ ___,    / / / i il   ヽ  `、
          /  /  /  イ   /l、 ト \、      //,/´ ̄フ __ノ"i      \
        / /   |   | ; il  ,__) ` ン  ミ 、 _ イ / // /y´_-ノ       ヽ
      / // l   /  ノ i /l -つ、-  ヽヾ  `><   l i/ /   ´〃-´        i`、
     /  // il l  /  / l  / \>_`___   ,-、 <il   ヾ  --- 、i´-フ         i ヽ






                               -‐…‐ミ
                          rf/ ./  \  \㍉
                  rマV{   く/  /     刈  ',_>   }V77
                  E__   >、 :′ ト{∧ /{/斗i|: '  ,xく ___ヨ       女神転生好きな君も、知らない君も、
                        `'く  >{、 i{ .≫  ≪. }l }xく__,/
                        `'く__/i:}八' ' r‐‐ヘ ' 八 |iト/           この機会に知識を深めてお話をより楽しもう!
                          八i:i∧{≧= -r:'≦ }/i:iノ  _,.rノ,ノ
                      /: i{〉 ,{ニニニ} _,}i'"\フフフ^’         それじゃ、まったねー!
                      /: : :.八^7:::::::::::::7^八: : :.\
                      / : : : : : : :~|≧zz≦{~: : : : : : : \
                 <:_:_: : : : : : _rfニニI Iニニi_: : : : : : : : : >
                    ): : : : : :{〈..|^〉X〈^|..〉}: : : : :r '"
                     ‐--- /八|\__/|八V--‐'’

403名無し-Red-市民-2:2018/03/13(火) 18:21:12 ID:ai1CYzhY0


404名無し-Red-市民-2:2018/03/15(木) 13:32:47 ID:a4dF9AdQ0
葛葉やライドウの知名度はだいぶ下がってるのかな。
古参位しか知らない?

405 ◆x0SRSoJXe.:2018/03/15(木) 18:52:55 ID:O4mtvR6s0
>>404
十年前に壊滅してそれっきりだからね。

認識としては「葛葉とかいうやべー奴らが昔いた」程度だね。

十四代目葛葉雷堂は「ポン刀で戦艦ぶった切った奴がいた」「昔東京を襲ったでかいイナゴの悪魔を一人で片づけた奴がいた」
「銭湯だろうが温泉だろうが帽子を取るのを拒否した奴がいた」「モミアゲのやべーやつがいた」
くらいの認識だね。

406 ◆x0SRSoJXe.:2018/04/10(火) 13:12:23 ID:IvLTY08Y0
ハロー。生存報告だよ。

病院が早めに終わって執筆中の>>1だよ。

多分来月には投下できるから気長に待っててね。

407名無し-Red-市民-2:2018/04/10(火) 13:27:09 ID:LXrQTZbw0
まってる!

408名無し-Red-市民-2:2018/04/10(火) 18:51:21 ID:GSRekw4Y0
GWあたりかな?

409 ◆x0SRSoJXe.:2018/05/08(火) 21:43:33 ID:PRimjMIw0
ハロー。GW全出勤だった>>1だよ。

そろそろ書き上がるけど、ゲリラ投下、するかい?

410名無し-Red-市民-2:2018/05/08(火) 21:44:34 ID:G6ivraZ60
やろうぜ

411 ◆x0SRSoJXe.:2018/05/08(火) 21:51:32 ID:PRimjMIw0

┌─────────────────┐
│                         .│
│   第八話『Nobody knows hero』   ....│
│                         .│
└─────────────────┘

412 ◆x0SRSoJXe.:2018/05/08(火) 21:54:58 ID:PRimjMIw0

         、、,......,_.,.,,,...                   ,,,.;-;;¨`'ー‐-.,..
        (、 ;;.,.;: ";: ,-'                    .:;,, :::.,,-'゙゚~^´
         "`~`'ー~


                          ( ;;;;(
          .                 ) ;;;;)    ( ;;;;(
 "`''''''ー――---------- ,..................,,,,,,,,,,,,/;;/   __,.,,,,,,,) ;;;;)....................,---------‐―'''''''`"
   . : ..: .:. ::. :..:.. ::.:..: .:.: : .::.:. :....日l;;,´EロェΠュ:: /;;/ .  .: . : . :. . :.  : .  .  .:  .. .. .
  . . .  :. . . .. .  .: . : . :. . :. . :. : . . :. r呂::ロロ::ロュllΠュェ品l;;,´:ロ::Π.: .:  : :: . :. :. .: :.:.  :. :..:  :. . ;:
  :: .: : : :: : : ::  : :: : . ... : :: . :. :. .: :.:.  :. 呂:Π目ェロE| ̄|::Π  ::. :: : :: . :. :. . : :.:. :. :..: :. . ;:. .;: .
  : :  : :: : :: : : :: . :. :. . : :.:. :. :.. .:. :. :..: :. . ;: .| | ::;;: ;:;: ;:;  : :; :;; ::; :;:  ;;: ::;;: ;:;: ;:;  :
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  .','.',.'',.''.,',','.','.',.'',.''.,',','.','.',.'',.''.,',','.','.',','..',','.   ,l   .l, . ... .,;: ;:. .... .,:,.,..... . ..,,,,, .、
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  ... .,;: ;:. .... .,:,.,..... . ..,,,,, .、 ,. ... ... .,;: ;  /     `i、  ,, ;.;" " `:;; :;:" ".'';;;"
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 ,, ;.;" .;. ".'';;;" ~, .;"’ .:.:".'';;;"  ,;'´          `';, ;;: : ; "' ; ~ ;;: ; ; "' ; ~ ;;: ; ; ~


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
十年前、俺の住んでいた町が毒ガスの散布による大混乱に陥った。
ガイア教団とかいう宗教団体のテロだったと聞いたことがあるが、
真偽は分からない。

その時のことはよく覚えていない。
ただ、ぼんやりと覚えているのは、炎の熱さと焦げた匂い、
そして聞き慣れた誰かの悲鳴だけ。

生き残った俺は、ふと思った。
なぜ俺は生きているのか。
なぜ俺の命だけが生きることを許されたのか。

それはきっと、使うためだ。

誰かのために、この命を使う。そうすれば、いつか、きっと――――
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

413 ◆x0SRSoJXe.:2018/05/08(火) 21:55:09 ID:PRimjMIw0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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414 ◆x0SRSoJXe.:2018/05/08(火) 21:56:51 ID:PRimjMIw0

         ,ノ : : : : : : : : : : `ー: : : ::..:::. ::::`、
           レ : : : : : : : : : : : : : ::. ::..::..::::..:::、;!
         l ;i: :.: :i; :ヾ,;,_ヾ-、ヾ`、::..:. ::::::::::i,
         レヾ!::ト、!`ー,r‐'''´   ヾ::;r'´ヾ::i
           `、! _,r' ,ri´ ̄ !   V,ノ ,'.,!:!
              ` 、  ヾi_,ノ     ,,,ノ`、!             ……なんだ、これ。
               .i       u ,/'.,  `、
                  .ノ__  _,.    /  ;   `
                   `ヽ、  ,,/   ;    `.、
                    ̄ _,ゝ  ;    __,,,y'`ヾ
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手紙と共に送られてきた荷物の中身は、おかしな機械だった。
ベルトがついていることから、どうやら腕か足に巻き付けて使用するものらしい。

手紙の内容はこうだ。

「君は僕を覚えていないだろうが、僕は君を覚えている。
僕はとある組織を裏切った。その組織は、僕と接点のある君を狙いに行くかもしれない。
その時は、これを使うといい。これが君の身を守ってくれるはずだ」

全く持って身に覚えのない、不気味な手紙だった。
新手の宗教かと疑いもしたが、その鈍色の機械を見ていると、不思議な気分に
させられた。妙に懐かしいような、そんな気分だ。

そのせいか、捨てるに捨てられず、気が付けばその機械を通学用の鞄に
放り込んでいた。
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415 ◆x0SRSoJXe.:2018/05/08(火) 21:57:08 ID:PRimjMIw0

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416 ◆x0SRSoJXe.:2018/05/08(火) 21:57:54 ID:PRimjMIw0

                       _____
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                !:i:.:./.|:.: . :i. lィ弍朴、 ` リ V左ルイ:/:ノ 'リ
            |:i.:.:{.{ !: . : i.圦''k=i_,.    ´|;'r} }从イ        おはようございます、先輩。
             |:i:.: \!:. .::i: l ` ̄    、┴''‐ハリ |
              |:!.:.:.:.:.:i:.: . : i. l       /  ノ:.リ .}
              リ .:.:.:.:.:!:.:: .:.:i .l    ー ‐   .イ :.リ /
             ,':.:.:.:.:.:/i.:i.:: :.:i.个 、     /: :i: :},/
              /:.:.:.:.:./.:.i.:i: .:.:.i:.:l  ` ーァイ:: i. : .:V
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           '. 必    二,,_⌒゙}ヾ从.:/:.:.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
         |..:丿   ''" ん心、   }イ:.:./:.::.:.ノ:.:.:.:.:.i:.:. }       藤ねえは?
           「       、乂_ソ 〉  }:.:./⌒Y:.:N:.:.:.:从リ
.       ∧        ̄      }/)::: . }:.:.:.:.: /         「昨日やり忘れた仕事があるそうなので、早めに学校に行ってる、
         ∧ヽ、           _.::: /:.:.}从{
                       ,.r一'´:.:.:.:/            だそうですよ」
         人    __,.。 *''":::  }从从ト、
            _  ̄ |:::::::::::::::/       ..ノ:|、__        そっか。じゃ、朝飯作るか。
         |:i:~"''〜、、__ /__,. -‐'' "´:i:i:i}:i:i:i:i:i:i:i
            }:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iノ:i:i:i:i:i:i:i:
          ):i"''〜、、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
       ,.。*'"i:i:i:i:i:i:i:i:i:iうぅo。i:i:i:i:i:i:i‐=≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
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