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【R-18】雇われサマナーキル夫

1 ◆x0SRSoJXe.:2017/10/22(日) 01:33:33 ID:H96YQWOo0
【真・女神転生デビルサマナー】雇われサマナーキル夫

                     真 ・ 女 神   生
          ャ-、    、               転
    __    .ヾゝ`'゙ ャ、,ィ ',\   ,-ァ         ∧   .∧
    ヽニニつ iヽ    > ヽヽノ  ( {  _|ヘ---┘゙-─‐┘゙─ヘ              |`i
ャー────‐.} ゙l_,ィ彡'゙⌒''゙    } .|   ¨弋弋 ̄{ l ̄ ̄.] .i二二 --─'"`L____ノ .i___
.`´ ̄ ̄フ厂¨¨`i ィ'´     ',\  | .|    > > ヽ」   └i .j──一' ̄`! 「 ̄¨¨''┐ r-、_ノ'´   _, -―--、
     } }   | |、_     .,j } | │  //    _, - ',ノ __,ィヘ_,,-'''´ノ     {  )   -==ニ二_, --、_ノ
  , -‐'゙ノ    ` ‐ 二 - _/,ィ j 「  ',__//    ,-‐' , -'"   ̄ヽ ヤ´    __//
  `''"´         ¨ ー ' .レ゙ .`ヽ'"⌒'゛     `'"´       `ヽ)   ヾニ_r‐'′

       /\       /\       /\       /\       /\
      < 悪 >     < 魔 >     < 召 >     < 喚 >     < 師 >
       \/       \/       \/       \/       \/



●この作品は株式会社ATLUSによって平成七年十二月二十五日に発売された、『真・女神転生デビルサマナー』の二次創作作品です

●原作との相違点も多く、作者の知識の至らない点は自己解釈によって補われています。あらかじめご了承ください

●この作品はフィクションであり、実在する人物・地名・団体とは一切関係ありません

216 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:31:17 ID:lL0Te3P20

                           _/           ))\    {
                        ((r'ヘ      /./ :! ! !...i \  |:   ヽ
           // ̄}}\        廻}〕^    :i |::| : | | |:i:|   ヽ:|:    :.
          /}}/ ̄¨∨ヽ\     〈(( :/ ::i | | | |::| : | | |:|:|  /..::|:!\.   \
        _/ }}´ |: /.   \ヽ     〉))|  | | | | 、」_才个|:|:|: / :| :| \     \
\        /}} ̄  l/Y      :.    |  | l :| | | | | |l 笊芯刈/}/ ! :!  \     \
  \   r┴   / .ノ      |     ∨:| l :l:;r((‐、  ’之タ.}}o∧ |ヽ\           \
 ̄ ̄ ><}l_   / /-―-、    |     |八:.ヽ|〔{廻}〕   〃   |/彡―― -、 .     ヽ
:  /   ∠}_/  {    `ー― 乂     | /\i:ミ=彡<     し丿!      ∨        ::.
/   /        |        |>}   /::| : `⌒)人  <フ  く /         ∨ .       |
:    /        ノ        |´  /  :|  /: / rノヘ> ._//!         ∨       |
ヽ  /    _. イ          |  |   / // /そ└へヘr∧//          ∨    |
::|  />、                |  |:  / /   | (ノ∨><| :|〈             〉   ./
/\__/ >‐--‐/          |// /./  _ノ)⌒Yヽ<ニ! :|rУ          /    :|
|  i  /     ./        し | / イ   ノ i     i⌒Y 八 ヽ.  二>     { ヽ :   :.
|  |/     /              !    |    〕丿厂(_ノ)ノ./つ /i`┐ ―--  _ 〉 :〉.  ヽ
|  ∧.     /              ,ヘ_,へ、__ノ<ノ乂  ///(__ノ⌒´: ̄〉/  ̄\〈 |\  \
 /  :.       u           |厂}}_}}  } }   }|:.`⌒Y /!:{       \     ヽ:| : \
 |:  }   :|      ___ノ  __l_/⌒iヽ.ヽ\ }乂乂人( 乂彡     /ヽ     | :| |   i\
 |:  /     |     し⌒Y ノ_/¨|{ ̄ヽ__\〉〉 /: `) ヽミ彡'     / \ヽ     ∨ |   |
   |\    |八 __    /  |{ ̄ヽl{_/|{\}} \ \(        /|  | | |:     ∨ !   !
/   / :}  八 )(⌒ハ/┌― |{、  :|{/ヽ{: .:}__/⌒ヽv⌒)     イ  /  | | |:     ∨ /  |
    ∧ ̄ ̄ ̄ ̄/__|{   |{ \_|{   / /  rt_ノ  (___/  | /  .// :〉\    ∨  |
    / :. :: : : : :/ |{ ̄ |{\__|{/ ̄  / :〈\ .乂ノ⌒) \ノヽ /    //  \ \\.  \ : |
:   /  }:: : :/ l{ ̄|{\ l{/ ̄   /   _|\\ (_   人∧ |  //   / | \       〉/
  /  _/ ̄´l{ ̄|{\|{/ヽ!    <_// ハ  〉 \   ̄)〉 〉.乂 〈〈   / :|  ヽ     〈/
へ/ ̄ ./\_|{  |{/ \    '´     ///| l/   .)  ( \ \ `) 〉 /  |:  ∧     ∨ /
_/ ̄/\   :|{\|{    イ  u    イ ./ :| |   ( ノ⌒i\乂 | ∧./    | / .∧     ∨

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下着を脱ぎ、女陰を晒す。自分でも気づかないうちに、濡れていた。
薄桃色の割れ目はぬらりと艶を帯び、小陰唇がひくついていた。

「あっ」

喜留夫のそれもまた、メイヴ同様に昂っていた。
血管が浮き出て、亀頭は赤黒くなっている。
それを、膣の入口へと突き立てていた。

ゆっくりと喜留夫が腰を沈める。
ずぶずぶと肉をかき分け侵入してくるそれを、メイヴは愛おしげに見つめた。

「あうっ、あ、あっ」

陰茎と膣壁が擦れ合い、その摩擦がメイヴの脳髄を痺れさせた。
無意識に喜留夫の手を握る。

優しい挿入だった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

217 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:33:51 ID:lL0Te3P20


        \ー'       ! r'"  /,' / |i `  ,      ~´ !:|ヽ:.  :. :. ト、
  J       \      !/   /,' / 八 ""  _  ""  | i-゙、  :.  :iヽ
              ヽ.    | ノ,' //⌒ \   、.)  /i :.:.:_、    :i、ヽ
  ,.イ         ヽ、  l/,:' ノ/     r{、>、__... ィ"´,クi :!´ ヽ:.  、 :.i.ヾ:、
'´~`ー-、.         ヽ.ノ__..∠=-─一;/ .:.`'`_...二ニ='~´ i. ゙!  ヾ、 :.゙:.:.、ヾ:.}
     ``ヽ、.     ヽソ.:     / .:.:./´ .:c:::.   、 ヾミ:、 u  `ヽ: ゙、リ リ
          `` ー-─-゙--、 ,.イ" .:.:,:'          ! 、`ヾヽ、   ヾ:.゙、
                  ̄`¨`ー、.:.:i            i  ヽ `ヾ:、  ゙i:、゙、
             、      ̄`¨゙ヽ!゙、          ,!   ハ  }:ヽ  !:ヾ:゙、
  ̄_フT''''   ー─-- 、:`       ` 、;| ゙:、 、   J /   /:.:i ヽリ)i  /,: Kミ:、
  .:.:.:.:.:i.         \     ヽ.:;;〉:、゙:、` ー-‐"´   /:.:,_iノ"'yノ ノ〃 .:!ヽリ
   " ィi.           `ヽ、.____.:;;:{  ヽ         / ((´ ̄川メ、ノノ.:ノ  ヽ:、
 " . "/ i.                  ツ   、      〃´"'ゝ、 ノ彡=='" `ヽ .〉ミ:、
   〃   i.                ゙        /"   ,. (:.:((       ,.:≦ミ、リ
  ,イ'、______ i.               u        . /     ,.-'"´  ヾミミヽ. -<三ミ:、彡
  |:j `````゙iハ.                       : /    /    ,: -‐ ''")))  `ヾ)))
   .}     !i                 ._ 〃´    !/      /  ー=''" r'"三彡'
   j  ,.,.,:;:;:シ:;                   ,イ`ヾ    | i ,  / `ヽ    〃(´
    、"~ ̄  :;               /:l  リ    ':l !/ r' :!  ヽ   ゞ、ゝ
     \ー- 、.._,.:        :    ,.イ : l /    `ヽ、∨/ :     ヽ
 ヽ,    \    `ヽ.._    J_,,...イ :/  : ゞ、.__   _」 V       ヽ
 ` :..、    \       ̄ ̄     /  :.  :!   ̄´,!  /____:.   /
     `:...   \              /   :.  i   /  ´   ゙〜'´

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やがて喜留夫のリズムが早くなりだした。
射精が近いのだろう。太ももをがっしりと掴み、獣のように息を荒げ、
打ち付けるように腰を振っていた。

「ひあ、あ、ああっ」

その速いペースにつられるようにして、メイヴも腹の奥から何かが沸き上がる
感覚を覚えた。

先に絶頂したのはメイヴの方だった。
体全体を震わせ、びりびりと伝わる快感の波を受け入れる。
絶頂の影響で膣が収縮し、喜留夫を呻かせた。
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218 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:34:06 ID:lL0Te3P20

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                       //////////;/
                  っ/:::::::::::::::::::::://///;//
            ゙ヽ、   ゙  "  _l.(::::テ==≪:::////;///
        l    \   _、i_   /〃::::::::::::::::::::::::///;////
        ノ!      ‘, >(´ / ((::::::::::::::::::::)):::://;/////
       (ノ        ‘、  ゙./:::::::ヾ:::::::::::::::((::::::/;//////
                ι/::ノ)::::::::::o:::::::::::lj;;;;;;//////
                 Y:::(/::::::/):::::::::::;;;;'''::::::://///
              ん)::)):::〃:::::;;;;'':::::::::::::::////
             /゜ '::::;_:/::::::;;'::::::::::::::::::::::///
             /′  .i:(ノ::::;;'::::::::::::::/:::::::::::::::::/っ
          ι'      l(ヘ;:::::::::::::::::/:::::::::::::::/    __
                  ,' ヽヽ、;::::::/:://,-‐ヘ二二二__)
                 ,'  Y  ``ヽ<_二―-、}___   。
                  /   .li   ii  ヾ)   ̄ん〜、つ o
               '  ゙ヾ、l(.   ij   ゛  /
                 ノト、っ     , '
                 U ‘,.    /
                        ‘,.u   /
                      ‘, ノ

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「ふあ、あ、はあっ……」

熱を感じた。生命の熱だ。
喜留夫はメイヴを抱きしめたまま、膣内に精を放っていた。
男根が跳ね、脈打っていた。
だくだくと熱い液体が腹の奥へと流し込まれていくのが分かる。

それからどれほどの時間が経過しただろう。
メイヴと喜留夫は結合したまま、抱きしめ合って時を過ごした。
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219 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:34:23 ID:lL0Te3P20

   ┌──────────────────────────────── ── ─
   └────────────────────────── ── ─
   ┌──────────────────── ── ─
   └──────────── ── ─
   ┌──────── ── ─
   └── ── ─


                   , -┐_rュ     ,-v- 、 _, -z__,
                   _ / ,ィ´ ..斗-z―r-l f:! __r'_ィ7、 __ト、
                  {!」_/ / _ ノ  、_ヾ=' l !`ヽi__ノ } ヽ
               ,ィレi  ´ /   、_  ̄ ヽ:!_ー<-'´ヽ i!
                  (/ レ′ ,     i    ヽ ̄、_ノ´i`iLィ´  l
                /  〃    |     l  ヽ r' (」_    |
                   ′ /    , = 、_ノ  |  }  「`iノ    !
                  l i l _{_>-、{{ ! -――!‐i !  l ´   |
                  Lハ,イ_r'_ヘ.! 'r'└'ィチ孑z ル'l  l      l        なによ、この女、私より胸が大きいじゃないの。
                {iY ゞ'_ノ_ノ   辷シ /  l  l     |
                  7ト仟'´ '       ;  r'  、      ト、
                /  iT>、  ^   ,. イ  l:    i      l ヽ
                  /   く  t>-r__7-l l   !、   l     ヽ
                    /  /`:、_) ヽ (_   〈ヽ._ 、j   !
              / __,ゝヘ  _ノ 「 、 r< :! ノ、 }  ′ ;'
              / く‐-L.. _ 7 !>ニ<`l 厂__ ; / ,イ
.           /  , --'_ ート rヽ」>ニ<ノ_」'´ ( ル′ / l
       _ . ´ r‐' ィ- { z'Y´ト、ヽ.辷'⌒Lz'´ _r‐y┴z,  {  、   :、
  ―- '´    , ヘム 、ノヽr'__}_},ィ ヽ.厂`Yヾ. /r'⌒Y_ーュ  ヽ  ヽ
            レ ´  ! } _.「 rくiL../´フv'´f'ヽ Yi/ ,r' ノ `Yヾ!  〉  \
         /    レ´!ノ_ノfレハi L.L、ト、v'_j`ヽ._リイK`Vリハ {
  ,      〈    ' ハ _.ノ L.ム-v !l ヽト、`Y ! レ'_r‐ ' r )ヽ `ヽ.
         ∧r- 、  〈 !r-「(_  >リ ` ̄`ヽ=≧、>、__rに`!_.ノ    \

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それからというもの、喜留夫とは機会があれば肌を重ねている。
辛いことを忘れたい時、人肌恋しい時、二人で過ごしていてそういう雰囲気に
なった時、と、まあ色々だ。

アダルトビデオ鑑賞を終え、いそいそと片づけを始める。
さすがに可哀想なので、アダルトビデオの山は元に戻しておくことにした。
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220 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:37:27 ID:lL0Te3P20

、         ..イ- フi‐-/ィ γァ_へ____
  l.ゝ 、_    .イ    --- {川r-、Yi  ̄`ヘ`i
.  />r‐-i ヘ´   i    '´ |_i <ユヽノ_   リ
. 《.f .C > ト、.|イ  l!  i l ヾ  ゝイイヾ へ ∥
 f i κシイ/ノ   l  l lヘ ヘ. |!   ヾ i∥
 ゞーiト-彳i | __ l ))i! .l ヘi マ|! l  l il .{i|
.  ヘ l  l i |rイニⅤヘヾ.i  _z--、! .l  l l y.l!
  \.ヘl リ マi/fニ r\}   弋:少i! l  l. l ll...ヘ         ま、いいけれど。
   ヾl /i 人、 ニノ .}ノ         l! l  l.7∥!、.ヘ
   /.// /i lーイ(イ          ト7r、//ノ .| \ヽ
 / /i./ / i .ヘ     `.´    .イ r f´ 7`|   ヽヘ
.   / i /  iノ`ー` - 、 _   イ l />⌒ ゝ-、   i i}
 /  l i イ´  r }ヽ_ノ  ii  トイl(__     i!   i.∥
. i!  l`'} {i    >-f i_ノ⌒い⌒ rイ   i> i}   i l
 i  l! !ll マ   .) .-.||≫≪、ノ  i     l /  //
 l  li   ヘ ノ、 /ゝ′'′ゝ′とノ/     /-|.   //
 l  li    ヘ ∨         ./  r---イ   |   i l

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次は洗濯だ。
洗濯籠に溜まった洗濯物を、洗剤と一緒に洗濯機に放り込んでスイッチを押す。
次々と放り込んでいく中で、喜留夫のズボンが出てきた。

深い理由はないが、匂いを嗅いでみる。
汗の匂いはほとんどしなかったが、代わりに不思議な匂いがした。
生き物の匂いとしか言いようのない匂いだ。まあ、臭くはないのでよしとしよう。

すると、ズボンのポケットの中に重みを感じた。
何かと思い取り出してみると、スマートフォンが入っていた。
なんとも危ないことをするものだ。
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221 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:39:28 ID:lL0Te3P20

         !´Y⌒ー一'((⌒' , - ´ ̄    __  VR 〕
        ! ! ノ   fノ/二 ̄  -一ニ-‐   !ヾニ
        j  /  fヲ^レ'´ ̄             !
      . / r'===(./    /         !  l   l
      / { }_  //    /      /   !!  !ヽ   l
        ノ!‐ニ/ /!    /   l  /! .  ll   ! `、 !
      . / l / //  //!    l !!l  l ll  l ! ! ヽ !
      / l l  ! ! _._ l ll !    ! ll l  ! lll ! !  ! !
        l !  !! l'^,))l l! l 〃´ l !! l  ! f l /  !/
        ! ! l ! l// ! !! { ,f,==、ヽ、 l/ l/   /!
         |ヽ: :.ハェア┐  jf 込イ 〉>  / //
           ヽハヾ=)>   弋_.ン '´  / //!
            〉 弋/ノ}   "¨´  .// /{l i
      .     |: : }ン     xxx /´/ / .{l
            !l:.f          /  / l ll ト
            lト、ゝ  /^ヽi⌒l .i /  l ll ト、
  _y⌒ヽ-一ッ     ヽ{ r‐ |   !  ヽ! ヽ  ヾ l ! 丶
 ´      <´ .f ̄二 ヽl  }   ヽ   \`ー、ヽ、ヾ
(        }ヽ l {  イハ  !    \   ヽ   >、! \,
 ヽ   _,,ノ   | |  l } l          Y"´ !lリ.   \
  ゝ一''     { ′ ヘl !          ノ,  /
          `丶、 ',        , ィ ´ \ l  i
           ヽ `´ゝ、  , - f ´  i   ∨`丶

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これまた深い理由はないのだが、スマートフォンを起動してみた。
プライバシーを侵害しようというわけではない。ちょっと、待ち受け画面が
何なのかな、くらいに思っただけなのだ。メイヴの名誉のために言っておくと、
そのあたりの分別はつく女性である。

起動してみると、スリープ状態だったのかすぐに画面が明るくなった。
次の瞬間、メイヴは自分の顔が赤くなるのを感じた。

いつか喜留夫が、いいからいいからと無理やり撮影した、自分の顔写真だった。
正面を向いて、柔らかい微笑みを浮かべている。
あの時は意味が分からなかったが、こういうことだったのか。

メイヴは喜留夫の帰りが待ち遠しくなった。
一人で過ごすには、この事務所は少々広すぎる。
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222 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:39:49 ID:lL0Te3P20

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                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

223 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:42:46 ID:lL0Te3P20

         ____
        /ノ   ヽ、_\
      /( ○)}liil{(○)\     ちげーんだよ!メディアなんかいらねえの! デスカウンターと食いしばりのセットが
     /u (トェェェェェェェェイ)  \
     |   ヽ!!il|!|!l|!!ii|i/. u |    欲しいんだって! あー今出てた!
     \u  ヽェェェェェ/   /
     /            ヽ





               /.::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::.`ヽ
                .::::::::::::::::;i_i::::l‐i-i::ハ::::::::::::i
              /.:::::::::::::/[l::|::::|,rッく::::::::::::::::l        _
        . -、ー=彡'.::::::::::ィゞ从:::ゝ ̄ }i:::::::::::::l       { \
ヽ    / /`Y´.:::イ::::::::::(\〈{`ヽ. 从:::::::::::|     { \  \{
 }.  / / /人 i{ |::::::::::::.ヽ_,_-‐=-' ノ}::::::::::::..      ∧  \
 }/ / / , く  ヽ:|::::i::::::::::ト´ -‐'  ハ::::::::::::::..    { ' .  ヽ       素晴らしく運がないな君は。
〃  ' / / ノ  ノ::l::::i::::::::::}ト.、   //::::::::::::::::.\  |、 ヽ
 、    ' /ー=彡::l::::|:::::::::「\>-='/.:::::::∧:::::::::::::`ヽ| \ _ヽノ       また来たまえ。
 : .ヽ  _/      |::l::::|:::::::::lニ厶=‐<イi::::;′:ヽ._:::::::::::人  . : : : :
 : : : : : /     |:::::i:|:::::::::ト^Y^ヽ/ ノリ:::l   ::::::::ト=ニ. __`ヽ : : : :
ー-=r '    ____」::::八:::::::.∨∧.:/彡:::::;リ .::::::::::i , , , , , /∧二ニ
ー-ァ′,.-< , , , , ,〃イ:::::ハ:::::::ハi「:.:.\l::::::i:! .::::::::::::. .:::::::/∧::{7 ノ
:∨  /∧::::::::::::/{ {八:' /}::::::|∧:.:.:.:.:从{八‐- ... _::::::. .::://.::::.Vくo
::::\, /.::::ヽ::/.:::::乂:/ //}::|リ{:.:.\:.:.:.:.)ヽ:.:.:.:.:.:.:/.:::::::∨ ::::::::::|  >'
o::/,'.:::::::/.::::::::::::/ //八l  》、:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:./.::::::::::::V.::::::::::l/o::
:/ /.:::/.:::::::::::::::   .::::{ {:::{  || \:.:.:.\:.:.:.:.:く::::::::::::::::::ヽ::::::〈::::::::::
' .::/.::::::::::::::::::  .:::::::Vl:人 /,=   ).:.:.:.:.)ー-、:.:ヽ-=ニ二_:::::::::.\:::::
:::::::`二ニ=-、::::   ::::::::::(  //  /ー‐‐く    )'⌒::::::::::::/.::::::::::::∧::

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一方その頃、喜留夫は地獄の○×ゲームを強いられていた。
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224 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/06(月) 21:45:34 ID:lL0Te3P20

                ィ≦  ` ´ > 、
            yて必}≦      三K必}ー、
            i /           >シ》  l
            | i              !< l
            | |  :l   lハ   /   !ヽ l  ヾ!
            | l   !   ! |ヽ / ハ l  ! !  l
            | ,!  | 《/!ハ Y从イニ! 、j !   ',
            レ    {必})∨ ´廴ヌ!. l l  ∧
            l  ∧ ハ!ヽ" 、  //フノ. ノ ヽ、  !、
            / / )レ'ヽ、  、 /iイ、 ハ \ ヽ!
.            / //  r'フ i> - '´  l、 tヽ、∨ \V、
           / ( /  !/.ノ      ! ハ ヽ ヽ   !ヽヽ
         〈   /ヽ!/ ̄ヽv'ヽ   /{`ヽ∨!  ハ  l ! |
          〉 ハ ノ/ ノ  !〉      ,' / /    ! i/ /
         l  ( .V '´   |     / ,' /     ',./ /
         ∨  /      {、     r匕! !      ! /
          ヽ/  ブ`ーY: :ヾ、i: r'ニ`ヽ、 /    弋ヽ

〜また次回〜

225名無し-Red-市民-2:2017/11/06(月) 21:47:21 ID:rz0sRlkc0
乙おつ!
超2828した(*´ω`*)

226名無し-Red-市民-2:2017/11/06(月) 21:49:19 ID:82S5.B9I0
乙でした。

227名無し-Red-市民-2:2017/11/07(火) 07:02:37 ID:mWDbWuZY0

良妻してんなぁ

228 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/13(月) 01:05:12 ID:qnJxmHZI0
ああ^〜最近書けてないんじゃ〜

頑張って今月中には投下するから待っててほしいんじゃ〜

229名無し-Red-市民-2:2017/11/13(月) 13:12:42 ID:Pz/m03zA0
ゆっくり待つゾ

230名無し-Red-市民-2:2017/11/29(水) 12:46:57 ID:LK/zTekk0
今追いついた。専ブラアップデートで環境復旧中に迷子になってたぜ
またゆっくりと追いかけるからねー今作も楽しみにしてるよー

231 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/29(水) 21:28:03 ID:62n2Axs.0
なんか月が替わりそうだねえ。

単純に繁忙期なだけだからね、しょうがないね。エターはないからね。

>>230
前作からの人か、今作もすこっていってね。

232 ◆x0SRSoJXe.:2017/11/29(水) 21:28:28 ID:62n2Axs.0
とりあえず、目途が立ち次第連絡するよー

233名無し-Red-市民-2:2017/11/30(木) 04:18:16 ID:WrbfXNK20
今年度中に連絡があればうれしいね

234 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/03(日) 23:37:15 ID:vT6WJBl20
>>233
流石に一年はかからな・・・と思ったけど、今年もあと僅かか。

だいじょーぶ、待ってて。

235 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:36:38 ID:O8oZ4mbo0
メリークリスマス! というわけでクリスマスプレゼントだ、受け取り給え。

236 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:37:02 ID:O8oZ4mbo0

┌───────────────────────┐
│                                  │
│   第五話『マッドセックス〜怒りのメスロード〜』    │
│                                  │
└───────────────────────┘

237 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:37:15 ID:O8oZ4mbo0

.       / _   /.,' ., i | ;' .}  l .l .|  ';    ∧∨
     〈/ フ  .l .l ,' .| .!; /.'; l∧'; l .l、.ヽ
    ー=彡  .|  l /||l.l  ';.:Ⅳハ |N \ヽ.l_
     ト-'   ∨l|l;' ̄l¨、|ニ=ミ lト、 '∧<二、.ト、ト、
      >≠., ;!∨l|! -―tッ‐ ヽ〉.\∧‐tッ―- ヽ
      ⌒フ_,ィ.Ⅳ.|`′            \〉    /
         〈ハⅥ                〈ィ
          ヽハ        、 r‐、      从       どーも、源九郎半官義経、ここに推参いたしましたよっと。
             .};`:;.         |  ',     /-
           〈ハハ、         ';  ∨¨ヽイ⌒        おたくの仲魔ってこれで全部?
           _|.l |:.、    〜 ┤
          イ.;:|ハ .';. `:..、     ';               「いや、もう一匹デカブツがいるぞ」
        .//..::::::从l    >... _..;
     ..//..:::::::::::::::::;}        l
     `ヽ.\:::::::::::::::/|         .';
..     _Ⅹ.ヽ::::::::::| l         .
.  _x<三三ヽ 丶:::::l          ヽ
≦三三三三三ニヽ ∨:;.             \
三三三三三三三∧.∨;::. ̄ ¨>、  , < ̄.∧
三三三三三三三三ヽ∨.           .∧
【猛将ヨシツネ Lv57】
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事務所で新しい仲魔を呼び出し、メイヴとパイモンに顔合わせをさせる。
今回悪魔合体で生み出したのは、猛将ヨシツネだった。

ヨシツネ、といっても、歴史上の人物その人ではない。
英霊として召し上げられたヨシツネ本体からその霊格を借り受け、造魔へ宿す
ことで同じような能力と容姿を持った悪魔を作り出す特殊な合体によって
生み出された悪魔だ。

素材となる悪魔を集めるのには相当苦労させられたが、相応の戦力には
違いない。今後、喜留夫とファフニールと共に前衛を務めてもらうことにしよう。
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238 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:37:28 ID:O8oZ4mbo0

                     イ _ィ
                  _,--j / 厂`二ク    ,
                _,トン"       `―=イ
                シ`                ∠、
                /     __        丶ヽ
              _|〃  √ニ/三ァ'/     マ
              7/ .////,yイテ,ィ      、ヽ
              _∨// ,イ,毛/イ レ ̄メZ,ノノ| ,レ |
                 二ノ /l/ イl '    `ヽ,ノイ/lメ         なんで髪が白いかって?
       _. ―.、   イ: :´、l/l/| l    -‐=T レ |
―‐^ ‐' ̄: : : : : :  ̄ヽy: : : :⌒〉〉 、     ,,丶ヘ`、           あー、大体兄上のせいだよ。
 ̄: : \\: : : : : : : : : : \: : : // /\ ./ /7ヽ \
`丶 l : | |: : : : : : : : : : : : : : // /: : : : >,ヽl ゝヽ_ト '、
   `` : : : : : : : : : : : : : : :丶-、 l //,丶`   l  ヽ
       ` 、: : : : : : : : : : :ヽヽ  ̄lイ l ヽ\ _ ゝ _ ヽ
―― _  ,   丶: : : : : : : : : ヽヽ ll l  ヽ  ̄l   \
      ̄`l    | : : : : : : : : : :ヽヽ ll l  l _ヽ- ヽ   ヽ
.        |     l : : : : : : : : : : : ヽヽll  l  l   \ヽ   \
          ゝ   ヽ : : : : : : : : : : :ヽヾ  l  l  ///|    ヽ
        | ノl i イl : : : : : : : : : : : :ヽ|  l  |/ .// .||、    ヽ

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これが本当に、あの有名な源義経なのか。
疑念はあるが、実物がこれなのだからしょうがない。

ぼさぼさに伸びた白髪、精悍な顔つきに不釣り合いな死んだ魚のような目。
極め付きには人前で鼻糞をほじくるこの態度である。
服装は伝承通り女物の着物を着崩していたが、気色悪かったので
持っていたジャージを一着押し付けた。

そして顔合わせの際、ヨシツネがパイモンに熱い視線を送っていることに
喜留夫は気づいた。そういえば、源義経は女好きでも知られていたな。
喜留夫は一人で納得しながら、パイモンを差し出した。
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239 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:37:45 ID:O8oZ4mbo0

                       _
                  ,.  '"ヘ ` :、 ”ミ 、
               / ̄ィ'ヽ " 、 ヽ. \ _.ィis、
                 /  ,   i   ヽ. ゚:, イ:::゚:,::::ヽ.
.                /  i ,' l  ト:、 Ⅵム l::::::ム::::<
                  ,    l ,   !   ! ゚:, Ⅵム`'''i:::i::::ノ',
                イi l   l i   ト、 ト、 }ヽⅥ} ''""  ,
             `'''i l   l l   l ヽ }ィi佗了i  ',  ', 、
               イ l   l ヽ. !  V _v:iツl   l  }  ト、           ええー? しょうがないなあ……
                ! i;   :ト:、 ヽ,,,   /// リ/  .! V} }、 ゚:,
                V ',.  ト、゚:,"// 'ャ'''v} 〃:リ l  / 》ュ.___        今回だけだよ?
                  ',  l ゚:,}マ''`  `''"/ !}/ ,' ./ ヽ,. '"    )
               ≫、゚:, ゚:,゚: 'vッ ̄i:i:i:i:( l , '’   ノ   / ,'
                 /   vヽ},.-、' }   /l /、  /゚:, }   '’ , '’
               \   {-、ヽ} ゚:,ー‐'",i!  'y'  ノ    ト、
                \  ゚:,ヽ'’ ノ___.>、   .イ  、     \
                   }  /`ー‐'i!、    (  '"  }ー'"`'*:。.   \
                 / ./    !i:i:isャュ:i:i`i:、 .イi:i:i:i:i:i:i:.xi'"“'ャ''7ユ:ュ、
                   / ./ュ    li:i:i:i:`''’i:i:i>'"/:i:i:i:i:i:i:/ ,. --{ i! l ! }`i;
                     / .〈 `''*。,._!i:i:i:i:i:i:i!i:i:i>‐-!i:iト、i:i:i:iト、 ゚:,. λ}リ // /}、
                 / / ゚:,/   i!゚:,:i:i:i:i:i!:i:iノ、-}_i:i:i; \i:i:i≫''’.イ'}ノ*": : : ゚:,

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
パイモンも何だかんだで好みの範疇ではあるらしく、
そのままヨシツネと一緒に寝室へと消えていった。
ちなみにパイモンはバイセクシャルである。
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240 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:38:22 ID:O8oZ4mbo0


アッー!?

       ____
     /     \
   /         \
  /     (ー) (ー)\
  |    (トェェェェェェェェイ) |
  \   \ェェェェェ/ /
  /           |

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
結果は言わずもがな、である。
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241 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:38:34 ID:O8oZ4mbo0

                     . . -‐…―: : : : : :''゛~\__
            _  /:_:_: : : : : : : :''゛ : : : /ヘ : :>、
             {i:i:i:ヽ_:/i:i:i:) : :''゛ : : : : : :/⌒ :∨ : : :\
           >i:i:iJi:i:i:i:/: : : : : : : : /: :/: : : : : : : ',.:|
          //: : {i:i:⌒/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i '. 、
            {i:/: : : |i:i:i:/: : : : : : : : /: .,:__,: : : : : :/ : : :|: :', 、
            {/: : : : |i:i/..: : : : :/: : ,,:.,;_:/|/ | :/: : :/ト、 : | : :', \
         /: : : : : l/: : : : : :/: :.^兀ぅ㍉ミ:/ : : / |/: :| : : '   \
           / : | : : :.//: : : :/: :/ ゝ八ツ   |/笊示ミ: : : : :', 「 ⌒
.   __  /..: :.|: : : : : : |/:// : :| xxxxx     じ几: : : : : : ', |
.     \   // |: /: i : :/ |: : : : : : :|.      ` xxx..Λ: /: :/Λ',|  ___       ふぅ……
.     \/   .|/  |.:/ .|: : : : :../|   ャ… ,ァ   ノ: ∨.|/ : :.「 ̄ /
   ―- 、\     l/   |Λ :/ / \  ― ,. <: /: : : : :|Λ| /く
          /   /|   /   /..:_:.:> <   |/ |: /| : |  |  <⌒
         / /        /イ「ニニ]>      |/ .|: /      >
        ⌒   _        /|'''"´ ̄ ̄ ̄ }    .|/     <
             > ⌒\       ノ|/{_   }        \``〜、、
              ⌒\             <⌒___}_       \ ⌒\
                          \/////Λ /\(⌒ヽ
                     | \ {⌒ ///////VΛ
                     |0)〉\//////////〈 i 〉/
                         \C/^"''*+ + + + *゙∨/





l// ./{  .|  |     /   ノ     {{l//\ //\ 从  !    |/⌒ヽ\////////
i/ / 八  !  !   ∧ /    从\ _\ //\{ハ |  | .!/⌒V  \//////
{/| ,〃  \{  |  //lⅩ      |///// ⌒\/l}/l∨ ∧ l|7  }}  <//////
l//|// |       !  :|///\      .| //V  ●  〉}}//| //l}从L  {{  ///////
///  从 、   V |./⌒ \ 、  八 //ミ __彡´ l/∨//l:/(⌒ || \//////
<_ イ ∧ \  V/{{ ●  _フ \  \≦ニ二斗’      /// \ 7  ム//////
l/////|///\ \ ∨ミニ二彡///| \  ‘,         \ヾ/∧  ,ノ〃  .|///////      けっ、ケツが……
jl/////////人 }\}    // /l|   \ |         ///∧  /  从{///////
////////////∨/{\      ///|     ∨ }    ヾ    /////∧/L 八////////      ケツ穴が若干裂けた……
l//////////////八  //  .///ム_, _ -= }}\      ./////////ハ | \//////
l///////////////∧      .///   _ __   \  .///////////{/{\{ム/////
/////////////////ハ////  .{{  ./二二二 、  .  |//////⌒\ル//////////
jl//////////////////\/////{ /二二二二> V {////    ‘,/////////
/////////////////////\////.´⌒ ̄ ̄ ̄   {{  /      /}\////////
i;//////////////////////∨/// ー==彡¨⌒   .//    //  ∧///////

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
しかもパイモンがタチときた。
知りたくもない事実であった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

242 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:39:14 ID:O8oZ4mbo0

       ____
     /     \
   /         \
  /     (⌒) (⌒)\      どうだった?
  |    (トェェェェェェェェイ) |
  \    \ェェェェェ//
  /          |





    フ´
  <
.  /    ,/     / // /   .
 / /  ./ /./ /}/}/! ′  ./ /
..从/ ./ / /}}/⌒\ |l/    ′ ' ./ ///|
. ∧/  /∧/  〈  ● }}/   /}/}/ / ////
   | (⌒{ ′   ミ三ニ彡   ,ィ⌒ヽ!/ ////
   |  \|//!    ,/ // ミ ● }////       たまらぬ大根であった……。
.   从 /j|/∧  ./{{ - _,/j/`≧彡イ}/′
   /{ {/|//∧ /   _ ,}}/  ,/
    八リ∧///! ∠二¨¨マ |///
  /⌒\/\/  、 _ ̄`.//
厂}      \/\    ̄〆
  |::.       \ ≧==彡
//|::::.   {⌒\`ー=≦{__
//|:::::::::. 八 \}=七{⌒¨ \

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「馬鹿なことしてないで、そろそろ今回の依頼について話して」

メイヴに脇腹を肘で突かれる。
まあ、パイモンは満足げなのでよしとしようではないか。

「おう、お前ら聞け。今回はとあるサキュバスの捜索だ」

「サキュバス? 久々に悪魔退治ってこと?」

「いや、違う」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

243 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:39:44 ID:O8oZ4mbo0

         ____
       /      \
      /         \
    /   (●) (●)  \      そのサキュバスに惚れた男からの依頼だ。
    |   (トェェェェェェェェイ)   |
    \  \ェェェェェ/   /      探し出して、告白の手伝いをしろとよ。
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そう、謂わば愛のキューピッドである。
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244 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:39:56 ID:O8oZ4mbo0

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                               ・

245 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:40:16 ID:O8oZ4mbo0

             <_ _,-‐/
/!   ,-‐, __         / ノ!
〃l./ ' ´ /, -‐'フ      ̄' ´/
      l/  '-‐' ´ ̄>  ‐'一'/
  /./ / ノ , '´    \ 、 、ヽ´
-'_,=彡/l__/! /!/ /\、 !l/ ‐'、
:::::: -‐y::::〃! l:/::〃:ィ:::::::::!/l 、ト、ヽ
:::/(⌒l//::/::/:::l::/l:〃、'1:,::'::ヽ__ヽ ヽl      じゃーんけーんぽい!
:::ヽ ( l:/∧:l/ヾ!l/ド, l':/::ノ、ヽ ヽl
::ハ ´ リ::/ `l_.ノ(.   ソ// ヽl/         あーいこーでしょ!
イ/ 7 ヾ!   '⌒  '一'<
.l'.  '.  `     .ヘ-ノ             あーいこーでしょ!
.         /  ̄
         /
, -‐'´<ヽ、   _ゝ
::::::::::::::ヽヽ 、_/
:::::::::::::::::::ヽヽ
-―一---┘ヽ
┬' ´ ̄ ̄  ̄
.ヽ
 ヽ
  ヽ





          ____
         /     \
       /         \         あ、今後だししただろおめー。
     /     (●) (●)\
      |    (トェェェェェェェェイ) |        もっかいな、もっかい。
     \   \ェェェェェ/ /
      ノ          \
    /´      _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
    |    l  ( l / / / l
     l    l  ヽ       /

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夜の三津井市は混沌としていた。
都会の、たとえば歌舞伎町などには敵わないが、それにしても相応の夜の楽しみと
危険が混在しているのは確かだった。

駅前の商店街の裏通りではホストクラブやキャバクラが看板を光らせ、
アジア系のお世辞にも美女とはいえない女性たちがぼったくりマッサージの客引きを
している。

今回は、そんな夜の闇にヨシツネが潜入することとなった。
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246 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:40:42 ID:O8oZ4mbo0

   |  {    |     ハ   '  乂込りイ、`ヽ
   |   '  |  ミ、 i   |ハ ゞ=彡ノ/z i
   |   ヽ .!   ハ:}|i: ! {  '  i  ゞ=ソ i:!
.i   |   ハ:{.  r=彡|{|ノi  |. | ヽ  八
:|   ! >ー从_}{ i ! |.川 i{ `ヽ |   !  ハ 、  ゙
   |{ / ーヽメ 八ハ!{ !ノj_z_j   |  .'{  ヽ       いいえ、今回はヨシツネ、あなたが行きなさい。
ハ  人ハr=ミ ハ ハ   ノ从 7Zマ.く_ ' | {八
  / }込八irくイ_ノ ノ    i.i゙;;;}j ' ハk , ! i  ヽ       「あー! ヒールで足踏むのは困りますお客様あー!」
 { :{ゞ=ミ_ノ/    ,  ゞー" / ノ/  |i ゝ
.八 ∧   '' j:i ''     ノ   "″,イ./{  八 `ー
.  ヽ∧   八{_ノ、_       ./rーミ八   `ー -
   \ヽ.      ̄ ´  イハ  }vー 、`ー -
 `ヽ  \>     . ィ´,⌒´     ノ `ヽ
ハ  \  ヽハ≧=彡} `ヽ      `ヽ ハ  グリグリグリ
  丶.  \   }、 { /           ノ   }
   \   ヽ ノ iト、∨           \  '

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今回の捜索対象は、依頼人から聞いた話によれば、どうやら普段は
人間に化けて夜の繁華街で立ちんぼ、つまりは個人で客を取っているらしく、
依頼人一人の力ではどうにも探し当てられないとのことだった。

確かに、この町にはそのような女性が少なからず存在する。
もう少し都心寄りの方には小さな売春宿が立ち並ぶソープ街も存在するが、
この近辺にもそういった店はそれなりの数が存在する。

要は、夜の街に出向き、人間に化けて客を取っているサキュバスを見破らなければ
ならないのだ。
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247 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:41:41 ID:O8oZ4mbo0

                   __   >-<  。,,  ./∨
              })h、__/ __>'´_\ヽ∧:i\i{:i:i: ∨
              }:i:i<:i://  ̄ ̄    ' ∧ヽ<〉__:i:i∨_
             .<>''//  /   ∧    ' ∧ ∨\:i:i:i:i:iノ'
              <:i:i:i://  /'     '    ' ∧ ∨:i:i〕iト=イ
            ヽ/' .//   / |      .|,     !. ∧ .\>=‐'
             /' '∥ ./ { i      .| \  .! .∧  .\、
           ./ ノ '  .{ Ⅵ  !   | ィzz、、|   ∧。,,_ \≧=‐
            / {   ∧ィ≠∨  iノ.示笂ア>  .}i 、 ̄`ヽ)〕h、          ん、僕じゃダメなの?
          /  ノヽ  ∧ら斧\ ∧、乂ツ /  / i \~~~''<
         / /ィi〔 / \ 弋ツ  ' ヽ{  ノイ / /{ !   \   ≧=‐       「あなたでは、まず男性と信じてもらうまでに
        ./ ./ /: : :.//: : :.〕iト=-        /./ /:.:.ヽゝ、~''ヽ)    ヽ
        i./i/ {>''7/: : :/: : : )h。  `  ィ(:i,イ ノ!从/∧ Υ      ∨      手間がかかるでしょう? 今回は新人に活躍して
       ./i      i(Ⅵ/(イ´ {/_}!_`_´_∨ノ'Ⅵ{ノ:.:.:.:.} リ          乂
      /ノ         Ⅵ  、彡、ニニニニニゝァ ゝ‐-┤./ヽ       弋      もらうとしましょう」
      7        ヾ   ミ〈ニニニニニニフ  /:.:.У  }         }
        ノ            }==宀宀==ニニニ7  乂 /  ノ         }ヽ!
     /イ {       }   }         7 /:.:.:.)! /!     / ノリ
       Уi        丿  、リ       _,,。ゝ_.: : : :リ  |     ノ、{  ア Υ
      ノ{ 乂}        { |〕iト====≦´  }':.:.{,/  リ     ノ、{: : :}
     / 乂_リ     ヽ, .Иリノ: : : : : : : : >=i} 7__,。イ  /─≦__ノ
    /     イ~\( r┘〔__ノ'7: : : : : : : : :i{  ノイ´  }!/{/    ``〜、、 .\
  /          ` 7_ィ┘≧s。。。。s≦イ /ニ==ー┘             \
/               /、/ニニ}: : : / }ノ__/                   \

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そのためには、男性客として自分かヨシツネのどちらかが夜の街に潜入しなければ
ならないわけなのだが、どうもメイブは自分が行くことが嫌らしい。

二人がかりで行けば妙な噂が立って警戒されかねない。
そのためにも、人間と悪魔を見分けるのには悪魔、
ということでヨシツネが行くことになった。
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248 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:41:55 ID:O8oZ4mbo0

         !´Y⌒ー一'((⌒' , - ´ ̄    __  VR 〕
        ! ! ノ   fノ/二 ̄  -一ニ-‐   !ヾニ
        j  /  fヲ^レ'´ ̄             !
      . / r'===(./    /         !  l   l
      / { }_  //    /      /   !!  !ヽ   l
        ノ!‐ニ/ /!    /   l  /! .  ll   ! `、 !
      . / l / //  //!    l !!l  l ll  l ! ! ヽ !
      / l l  ! ! _._ l ll !    ! ll l  ! lll ! !  ! !
        l !  !! l'^,))l l! l 〃´ l !! l  ! f l /  !/
        ! ! l ! l// ! !! { ,f,==、ヽ、 l/ l/   /!
         |ヽ: :.ハェア┐  jf 込イ 〉>  / //
           ヽハヾ=)>   弋_.ン '´  / //!
            〉 弋/ノ}   "¨´  .// /{l i
      .     |: : }ン     xxx /´/ / .{l
            !l:.f          /  / l ll ト
            lト、ゝ  /^ヽi⌒l .i /  l ll ト、
  _y⌒ヽ-一ッ     ヽ{ r‐ |   !  ヽ! ヽ  ヾ l ! 丶
 ´      <´ .f ̄二 ヽl  }   ヽ   \`ー、ヽ、ヾ
(        }ヽ l {  イハ  !    \   ヽ   >、! \,
 ヽ   _,,ノ   | |  l } l          Y"´ !lリ.   \
  ゝ一''     { ′ ヘl !          ノ,  /
          `丶、 ',        , ィ ´ \ l  i
           ヽ `´ゝ、  , - f ´  i   ∨`丶

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「私じゃ不足?」

作戦会議が終わり、仲魔たちをCOMPに戻した後で、メイヴにそう囁かれた。

「そんなことあるもんか」

思わず、メイヴの両肩を掴んで引き寄せていた。
単純にこれは、近頃の風俗はどうなっているのかな、という知的好奇心からであり、
メイヴを抱いている時に不満を覚えたわけでは決してないのだ。

「あら、そう」

一言いうと、メイヴは俯いてそれ以上は何も言わなかった。
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249 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:42:08 ID:O8oZ4mbo0

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250 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:42:24 ID:O8oZ4mbo0

                  _
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     /::::l::::::::::::::,.-/::::::/ //!:::::::::::::::::::::::::`ヽ``、i
     l::::::::::::::::/./:::\´ // ./::::::::/l:::::::::::::::::::::::`、
      l:::::::::::/  .|::::;./,\ー/,_r '"././!::::::::`、、:::::i
      .\:::::l./.i'";l// ,ゥ  \/ `/____l::::::::::::`、ヽ::i
       /::::/ .〉i;' . i {,'     l_/  .|ヽ!::::::l:::::::l ヽi        みんなに集まってもらったのは他でもない。
      i:::::::l !'.l     ー―    i'..fl   .//:::_;:ノl::::/
      リ.l::.ヽ ヽ'          ゝ゛、. '.'/i´  .l::/
       .',::::i:`:'、           '   ` // .   レ
        `、!、::/`、_   ``ヽ   /'
       ,. -‐==‐r/、      , ィ.'
    .r '´    / i//  ` 、_,., _ ´_,,. -
_ _ _l _ _ ー' _,'_,,.. - ,  ,' ̄ ,rヽ ./
-----、、― '' '' ''.,.r‐ ''"i.l ,r┴、 、_.ノ./
      、、     //   .//,'l  l==ー'-‐,
      ii   / .i.i    i.i l .l  .l   ././ヽ`ヽ、
     ii  /  i.i   .i.i  .!、 l.i  /./  .ヘ``ヽ`-=ヽ
   / ii /   i.i    i.i   ヽ! l  / i  \     `、
【人間 横島忠夫 Lv26 デビルサマナー】
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駅前広場で依頼人と落ち合う。今回は依頼人であるサマナーの男、横島忠夫と
共同で捜索に当たることになっていた。
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251 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:42:36 ID:O8oZ4mbo0

                 . イ
                    /::/>――ァ
              /. : イ. : : : ::/イ
             /. : : : : : : : : : : : : :ア
            ト{: : : : :ィ: ::///∨: : :`ヽ
            {: : : :/爪ハ/イー.∨: : トハ
            ゞヘ'   ・ マソレ-∨ :{
            八rうu≧=- ゝ_ ・_j八:!           俺の夢に出てきてウッフンアッハンした挙句、
          >ー-ミ {ゝ- `ー-ァ /
      > ´ ̄`ヽ  \/{≧::::/.ノ              名前を告げて『会う気があったら探してね(はぁと)』と去っていった
    /ー-  _      / ̄{> '⌒ヽ
    {_      /`ヽ_ / ̄`ヽ  /ー :、          サキュバスたんの捜索であーる! ちち! しり! ふともも!
     \   ./ /     ニけ マ / i \
        ̄ `ヽ/ー―-イ_ノり   ∨ |  \
          }        {     ∨.|   /{
          ∨       }     ∨{    ー.、
              ∨__.ノ   ;  ⌒ー=:∨\     ヽ
            }`ヽ     ,´ ̄     .∨ \    \
             /⌒ー-  /_  _ ー= {   \    \
          /       /{{::::::::{{:::[三三]ハ /⌒ヽ   /く





         ____
        /      \
      /         \        ちち! しり! ふとももーっ!
    /   (●) (●)  \l⌒l
    |   (トェェェェェェェェイ)   | .|     (主に尻が好き)
    \  \ェェェェェ/   //

252 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:42:47 ID:O8oZ4mbo0

              _ , - - ― ´  ̄  ` - 、_
       _ _ γて_,、//       ― 、―yミXヽ_=r= 、
      //| Kr-、|ヾ、           >ロ><ァトミヽ
       / Xヾ彡 //     |    ヽ ヾ|\テソノヘヽ`、
       | | |ト`´ノ/  |..|   .|   |  |  ゛ て‐<ゝ` |
       | | |`、/ | / | |  .ハ|  ヾ  |   ヽ |ヽ ||(`  |
        | | /ヘ/ | /  .| |  | |ヽ  `、_._|_  | li `、\|| |
       / | .ハ .| |  |大-.| | .|、  .|ハ | |  | | |  || |
      ,/ ///  || | ノレハ,、|、\\ハi_, =-、 | | .| |  | |      ……今だけは他人の振りをしていたいわ。
     / / /イ  | | .| Kr/マア冫 ` `´イ::..::ハ | | |  | .|
    / // / | | | ヘ Y`.ヾ斗ソ     弋;;ソ / .| .|  ヽ .|
  / / / /  | | |  ヾ|ト, ゛´゜       ノイ |  |   | .|
 / / //イ .| | |  ヽ) >    _ _ U ノ彡/  /    `、ヽ
../  / /  |  | | | |  |ノ i |>、   ` ´  /イ / ./ /     `、\
/  / イ  / |  | | | |l  y | | r-ノ> - <  |/ / /        ヾ`
|  |  |l ..  || |  | | /| .| | \>_)(⌒)(\ノ/ / /`、,_ /`´ |_ ヾ \
|  |  || |  |ヾ   X .| .| |_ , )、ソ (  ) ( / /テアノ ̄r/./ ヽノ   `、

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時刻は午後十時。既に日は落ち、空には藍色の幕が引かれていた。
もちろん、星は見えない。もしかしたら、喜留夫は本物の星空を見たことが
ないかもしれない。が、それは今はどうでもいいのだ。

今回は星探しではなく、女探しなのだから。

若干引いているメイヴをよそに、横島忠夫の語るサキュバス像に耳を傾ける。

「髪は膝まで伸びたスーパーロング! 色は青みがかった黒!
欧米人じみた顔立ち! ゴスロリ! 名前はストッキングちゃんだ!」

なるほど、これだけ聞けば簡単に思える。
だが、相手はサキュバスだ。姿を変えるのは夢魔の得意技である。
故に、直接本性を現してもらうほかない。どうするかといえば、体を重ねるのだ。
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253 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:43:06 ID:O8oZ4mbo0

                   ヾ:.、!::::::::::::::::::::::l!:::ヽ
             lヽ `ミ:ー─‐‐':::::::::::::::::::::::::::::::::::::Yl!
            ',:::`ー─':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j!:l
            ヽ:::::::::::::::::::::::::_::::::::::_::::::::::::::::::::::::::リ
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             ,ィ:::::::::::::::/l/、=≡=.、,レ´ヽ::!\ }::ヽ
           l/!:::::::::::l!===ヾ}l!{/ ⑪ lノ l`':::::ゝ
             l::::::::::::l! ⑪  Yl!ゝ-=== 、 レ´`iノ
            ',:l!::::::::!_,ィ==<{ .:: _,, イ`゙リヘ !         今回は俺のおごりじゃー! ヤッてヤッてヤりまくれーっ!
             .l∨!:ハll!!''"__ ,, - ´,, v-! /イ /
              ゝ !ヾ ̄,, -.:.i´!:!:!:!:!:l /ー‐'           ただし限度は十万円までな! それ以上は無理っ!
               ヽハ ∨!:!:!:!:!:!:!:!:l:l://:::;リ
                  、',!:!:!:!:!:!:!:!:!://::ノ'             俺の財力と精力的な意味で!
                   、辷_!_!_!_l// |
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      j:⌒ヽ::::::::::::::::>-'ー─‐ :::::::::::::}l  /l | |
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/::::::::::::::::::::::::::::l:::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\   ヽ l!/l::::::::::::::::::::::::::
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費用は依頼人持ちなので、下手な相手は選べない。
そのあたりの目利きは、ヨシツネの目に頼るしかないのが現状だ。

当のヨシツネは準備万端、勝算万全といった様子で、不敵な笑みを浮かべながら
腕組をしている。煩悩が見えざる炎となってめらめらと揺らいでいるかのようだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

254 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:43:27 ID:O8oZ4mbo0

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \     このあたりの相場だと、立ちんぼなら一時間一万五千ってところだな。
  | / .イ '(ー) (ー) u.|
.   /,'才.ミ)トェェェェェェェイ)/     ああ、ホテル別で、だ。デイユースで利用するにしても、総額二万は飛ぶと見ていい。
.   | ≧シ'ヽェェェェェ/ \
 /\ ヽ          ヽ    となると、ホテルだけ取ってとっかえひっかえするとなりゃ……





   |  {    |     ハ   '  乂込りイ、`ヽ
   |   '  |  ミ、 i   |ハ ゞ=彡ノ/z i
   |   ヽ .!   ハ:}|i: ! {  '  i  ゞ=ソ i:!
.i   |   ハ:{.  r=彡|{|ノi  |. | ヽ  八
:|   ! >ー从_}{ i ! |.川 i{ `ヽ |   !  ハ 、  ゙
   |{ / ーヽメ 八ハ!{ !ノj_z_j   |  .'{  ヽ
ハ  人ハr=ミ ハ ハ   ノ从 7Zマ.く_ ' | {八         あら、どうしてそんなに詳しいのかしら?
  / }込八irくイ_ノ ノ    i.i゙;;;}j ' ハk , ! i  ヽ
 { :{ゞ=ミ_ノ/    ,  ゞー" / ノ/  |i ゝ          まさか利用歴でも?
.八 ∧   '' j:i ''     ノ   "″,イ./{  八 `ー
.  ヽ∧   八{_ノ、_       ./rーミ八   `ー -       「ねえって! 客引きで一時間一万五千よーって声かけられたことあんだよ!」
   \ヽ.      ̄ ´  イハ  }vー 、`ー -
 `ヽ  \>     . ィ´,⌒´     ノ `ヽ        ふうん……嘘だったら、後で覚えてなさいよ?
ハ  \  ヽハ≧=彡} `ヽ      `ヽ ハ
  丶.  \   }、 { /           ノ   }
   \   ヽ ノ iト、∨           \  '

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
メイブの目が笑っていない微笑みが腹の奥に刺さる。
無論、利用したことなどない。この十年、自分が抱いた女はメイヴただ一人だ。
それ以外の女に手を出す気など毛頭ない。自分にはメイヴだけいれば十分なのだ。

と、口に出すわけにもいかず、どうどうとメイヴをなだめる。
流石にこんな小恥ずかしい台詞を面と向かって言う度胸は自分にはない。

その時、ふと、喜留夫は思った。
自分もメイヴも、一度でも相手のことを好きだと言ったことがあるだろうか?
いや、ない。苦楽を共にし、体まで重ねたが、それだけは口にしていなかった。

喜留夫はメイヴに惚れていた。
何年も前から、メイヴが心の支えであり、彼女といる時間以上の安らぎなどなかった。
まあ、確かにメイヴは少し恐ろしい女だ。強かで、怒らせると敵わない。
今でも若干尻に敷かれている節すらある。

それでも、メイヴのことは強く愛しているつもりだ。
だが、それを一度でも口にしたことはなかった。

メイヴも同様に、自分の愛情表現に応えてくれてはいるものの、
はっきりと言葉にしてきたことは一度もなかった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

255 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:43:45 ID:O8oZ4mbo0

              >-                  `'´ムィ
             '⌒>                   ´ ノ
             _/ ィ イ  l l、 、   .ト  、     ‐'、
            `y' / l/ .l イ/! l ソ丶 ト、ヽ\ヽ 、 .ト、  「 ヽ
              V  l/∨ l リ ヽ `\ \メ \癶l ヽ,斗‐,
            ト ┘ ,/ !    `、l l`  、 ヽ、` ヽ r-'ヽ 彡'
             ̄7,、::::l∧/l/从 ',ヽ::ヽ\ヽ:::ヽ   l^ヽ::\_
             l' ヽ::::::::N'三从  ! ≦三__ハ /∨リ ソ::::厂
               ムl::::ト `´ \ト`、 `´   .癶ィ/ノ:::::::::ヽ           まあまあ、その辺にしときなさいって。
                /∨ハ.   l         /イ'::::::ヽ ̄
.                   ヽ  ' 、 -  ,、   / !::/`‐- 、__           行こうぜ、横島の旦那。男たちの極楽浄土へとよォ!
                 ___.>、‐ === '   / .l:::l 厂`‐-/
                 l rー- '´レ,、  ̄   イ   ∨ノ:::::::::/
.                 l l::::::::::::::::l `  ´      //:::::::::/
                 l l:::::::::::::::l         //:::::::::::::>⌒  、
                  l l:::::::::::/'        .//::::::::::/     .>‐、_
            _ -‐'::::´:::::l l::::::::::l_   __.//::::::::/     /  ,   `
        , -‐'´::::::::::::::::::::::::ヾ :::::::::l  `  '    //::::::/     /  /
        /:::l::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ ::::::l      ノノ:::/     / /./ /
.       /::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ :::!    //:/     / ./   ./
       l::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ !    /./::/     /  /   /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
少し、ほんの少しだけ、不安になる。
メイヴは自分をどう思っているのか、言葉にされたことはない。
それが何を意味するのか。

不安の種を抱えたまま、喜留夫はヨシツネたちを夜の街へと送り出した。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

256 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:43:59 ID:O8oZ4mbo0

〜二時間後〜
         ,.ィ,.イ ̄::::::`ヽ、
       /::::::::::::::::::::::::::≦..、
ヽ,、   ,ィ ⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
: :';:',_,:'> ´  ̄ >ヽ::::::::::::::::::::::::::\
: : i:} ./   ミil  il 〉::::::::::::::::::::::ヽ
: : l:レ     .ミil ・ il/::ァ::::::::::::::::::::::',
: : i:l      ミil   ilイ7::::::::::::::::;:::::::',
: : `{   /i 、   二レ:::::::::::::::::::',ヽ:::',
ハ: : l,  \| ミil  iトノ::::::::::::::::::::,::', `ヾ、
: :l: :」\    ミil ・ il ̄テ::::::::::::::::',ヾ、
: :l!: ::} . \  ミil  」/:::::::::::::::::::::::'、
 ̄ ̄.     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





i////lフ´                     /////
i//l<                       ////
//j/     ,/     / // /   .       /////
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:l从/ ./ / /}}/⌒\ |l/    ′ ' ./ ///|/////
ムl∧/  /∧/  〈  ● }}/   /}/}/ / //////////
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///l|  \|//!    ,/ // ミ ● }////////////
///从 /j|/∧  ./{{ - _,/j/`≧彡イ}//////////
///l/{ {/|//∧ /   _ ,}}/  ,//////////////
////八リ∧///! ∠二¨¨マ |//////////////////
///⌒\/\/  、 _ ̄`.///////////////////
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  |::.       \ ≧==彡/////////////////////
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//|:::::::::. 八 \}=七{⌒¨ \//////////////////

257 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:44:16 ID:O8oZ4mbo0

                   ..-‐  ¨ ≧ァオ¨_ミ:x.__
             ,ィニjァ='ィ     ⌒´辷彡ス `Y
           r:ヘ.Yツ / /   i l i ヽ  ` ヾ) i |
           トi ,ィ/ ′ i l l l | | l .ハ  ((  | !
                | jヘトN i  | | ィ7从┼l‐-i!  }` !リ
                レ′ l  Vアフ彡ィ/ j」⊥j、! イ  ハ、
           /   八 くヾrjYtリ  ´ヒ:z:ノ;7 /   Y ヽi              死んでるわね。
             /   /  ヽ卜辷r" :   u. { ! ハ    ト-ミ: ____
           √ァ’ /   トミ Ⅵ(   cっ   人ヾ {  , マ≧ レ==ミ`ヽ
          /〃 /イ ャ‐ミxヾ:`へ、_ ..√てハ>"{  ヽノノ     ヽ\
       人{/ /  }   }rリ)  r' `’ ) _/   `ヽУく       )/
  .-一=彡 ハ /r‐ "  ,ィ Yヽ辷彡= _厂Y `う     レ/ \   ー=彡
ィ´   ̄   /ヾく  |  =彡  リ_ / > < 1| {:_  /イ\  丶
 /   /  /\-ィ    「ぇ≧z\_/ィミУ { 〃´  /ヽ   \
/    〃   ′  Y      | " ヾ ̄  ̄ /_  }.:′   /   }     ヽ
    .ィ   i {   Lk、   !         ¨_ノ /=ミ    〉/⌒ヾ    ハ
 / {     ヾ:、  r'¨ ` rァヘ:、   ヽ  しぅ〃 : ヾ ∧     }l   /
く  八     ヽ/   /ソi } ` :.、  }  ソイ}    }  i   〃 /
 ハ   ヽ   r='=<r彡八V_ ==≧<ア/ ¨{/    ト、  v/イ 八





           / ̄ ̄ ̄ \
       ./  u.       \         何があった! 返事をしろ!
      ./    (○)ililil(○)i
      | u.  .(トェェェェェェェェイ)|         ヨシツネェーーーーーッ!
      \   \ェェェェ//
     /  ⌒ヽ      (
    / ,_ \ \ /\ \  て
     と___)_ヽ_つ   ヾ_つ. そ
                 ガバッ!

258 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:44:32 ID:O8oZ4mbo0

         ,.ィ,.イ ̄::::::`ヽ、
       /::::::::::::::::::::::::::≦..、
ヽ,、   ,ィ ⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
: :';:',_,:'> ´  ̄ >ヽ::::::::::::::::::::::::::\
: : i:} ./   ミil  il 〉::::::::::::::::::::::ヽ
: : l:レ     .ミil ・ il/::ァ::::::::::::::::::::::',
: : i:l      ミil   ilイ7::::::::::::::::;:::::::',        えがった……もう出ねえ……
: : `{   /i 、   二レ:::::::::::::::::::',ヽ:::',
ハ: : l,  \| ミil  iトノ::::::::::::::::::::,::', `ヾ、
: :l: :」\    ミil ・ il ̄テ::::::::::::::::',ヾ、
: :l!: ::} . \  ミil  」/:::::::::::::::::::::::'、
 ̄ ̄.     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





i////lフ´                     /////
i//l<                       ////
//j/     ,/     / // /   .       /////
/l/ /  ./ /./ /}/}/! ′  ./ /    /////
:l从/ ./ / /}}/⌒\ |l/    ′ ' ./ ///|/////
ムl∧/  /∧/  〈  ● }}/   /}/}/ / //////////
///l| (⌒{ ′   ミ三ニ彡   ,ィ⌒ヽ!/ ///////////
///l|  \|//!    ,/ // ミ ● }////////////       地雷引いた……
///从 /j|/∧  ./{{ - _,/j/`≧彡イ}//////////
///l/{ {/|//∧ /   _ ,}}/  ,//////////////       顔だけはよかったんだが……
////八リ∧///! ∠二¨¨マ |//////////////////
///⌒\/\/  、 _ ̄`.///////////////////       アソコがめっちゃ臭かった……
厂}      \/\    ̄〆///////////////////
  |::.       \ ≧==彡/////////////////////
//|::::.   {⌒\`ー=≦{__ ///////////////////
//|:::::::::. 八 \}=七{⌒¨ \//////////////////

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そこには馬鹿どもの死体が転がっていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

259 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:44:48 ID:O8oZ4mbo0

     ____
   /     \
  /         \        しかし、二人とも外れか……
/     (●) (●)\
|    (トェェェェェェェェイ) |      横島はともかく、ヨシツネも外すとはな。
.〉     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |        それっぽいのを選んだんだろ?
.\ “  /__|  |
  \ /___ /





 / ./{  .|  |     /   ノ     {{l//\ //\ 从  !    |/⌒ヽ\
./ / 八  !  !   ∧ /    从\ _\ //\{ハ |  | .!/⌒V  \
{/| ,〃  \{  |  //lⅩ      |///// ⌒\/l}/l∨ ∧ l|7  }}  <
.  |// |       !  :|///\      .| //V  ●  〉}}//| //l}从L  {{
  /  从 、   V |./⌒ \ 、  八 //ミ __彡´ l/∨//l:/(⌒ || \
<_ イ ∧ \  V/{{ ●  _フ \  \≦ニ二斗’      /// \ 7  ム
     |/  \ \ ∨ミニ二彡///| \  ‘,         \ヾ/∧  ,ノ〃  .|        いや……それっぽいのがいなかったから
       /人 }\}    // /l|   \ |         ///∧  /  从{
         ∨ {\      ///|     ∨ }    ヾ    /////∧/L 八         とりあえず好みの娘を……
           八  //  .///ム_, _ -= }}\      ./////////ハ | \
               ∧      .///   _ __   \  .///////////{/{\{ム       「もっぺんパイモンにケツ掘らせっぞ」
.              、////  .{{  ./二二二 、  .  |//////⌒\ル
                 \/////{ /二二二二> V {////    ‘,
.               \////.´⌒ ̄ ̄ ̄   {{  /      /}\
                      ∨/// ー==彡¨⌒   .//    //  ∧

260 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:45:05 ID:O8oZ4mbo0

            ____
          /     \
         /         \
       /     (●) (●)\
       |    (トェェェェェェェェイ) |        しっかしどうしたもんかね。
       \    \ェェェェェ//
        /⌒ヽ   ー‐    ィヽ_        予算的にも次がラストだ。
        /  、     、  〆ヾ ̄ `i
      /  /      ゙  lヾ_ ,|ヽ─ヘ     それで引き当てられるかどうか……
      /  /l         `、´/     ヽ
     /  / ヽ  ,____   `  ,ヽ  ヽ
   -─ヽ イ_ ヽ /     ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ Y   ゝ‐-、
  ( _i _i_ト、__)  ヽ、___⊥____ノ 「___ノ





        _ .....  、
    \ -=:::::::::::::::::::::ヽ)\
     >⌒:::::::::::::::::::::::::::::ヽrν
  ,.-=ニz:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
   ,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i,..、
 /i/;'::::;:::::::;'三レ'三二ニコ::::iミヽ\
/   」::::|{::::;'<=二iiiiiiiii⌒;::::::::ト、  >     ……それなんだけどさ。
   / ヾ;{ .>'iiiiiiiiiiiiiiiiiii;' ’j::::::::ト、 ̄
      `ァi_,ji!ii;'ii; 〈:::!`'`
       i! ヽii_ii!i!  ツ.>、
       ji    ) //  ',
          ///, 、  ', ムクリ
           ヒ/. / .ヽ  ',
          }  ./   .ヽ、.',

261名無し-Red-市民-2:2017/12/25(月) 19:45:37 ID:5R/d4qaM0
ハズレをひいたのか…

262 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:46:08 ID:O8oZ4mbo0

/::::::::::::::::::.              :::::::::::::::::::::::::::::::::l/::!
::::::::::::::::::::::/.....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...:::::::::::::::::´::::!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/l:::::::::::::lヽ::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::!
::::::::/::::::::::::::::::::::::::/:.:!:::::::::::::!:.:.\::::::::::::::::::ヽ;:::::::::::::::::::/
../:::::::::::::::::::::::::::::/:.:.:.l:::::::::::::|==-ヽ;::::::::::::::ハ::::::::::::::::ヽ
/::;::::::::::::::::::::/:::::/二ニヽ;::::::::::!二二ニハ:::::::::::l:=i!:::::::::::::::::ハ
::/::::::::::::::::::/l::::/二 - 、\:::::l___.l::::::::/__i!::::::::::::::::ヾ
/:::::::::::::::::::l .l:/ ̄ ̄ ̄ij`  ヽl   ij  |:::::/   |:::::::::::::::::::」
::/l::::::::::::::::|             u      .!::/  ,ノ::;:::::r-xて
 从:::::::::::::!           、   ´   レイ::/ / l       今日はもう、これくらいにしねえ?
   \r 、| 、     ,ィ : : : : : :ヽ ___,  レ',イ ./
     l .ト   ー  ''"   l       l l l l  ソ ./
     ヽ i                     l l l l  //
     ` ァ-,、           _        , ´
    _/  八      r   ´  /    /
   /   /  .>  _    ー  - '  , イ
  ./   /        l   ー  一     .l
  /   ー- 、   .|             |
 f     -亠xr、―'            ーエ= 、_
 i!       l              /: : : /:.:.:.:`ヽ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「どうしたんだよ、急に」

「いや、なんか、俺が追っかけてるのって悪魔なんだなって、人間の女抱いてて
実感してさ。気持ちよさとか段違いだったし。それでそのサキュバスを見っけて、
OKもらえたとしてさ、幸せになれんのかなって思っちってよ。
親とかにも紹介できねえし、一緒に歳も取れねえし、価値観とか全然違うだろうし」

どうやら、横島は賢者タイムに突入してしまったらしい。
性欲を発散して冷静になったということだろうか。

喜留夫は少し考え込んでから、横島に語り掛けた。

「あのさ、人を好きになるのに必要なものってなんだと思うよ?」

「そんなもんあんの?」

「ねえよ。必要ないんだ。けれど、好きになった後はどうするって話だ。
相手を幸せにするために、自分が何をできるか、何を犠牲にできるか、ってな。
時間を犠牲にするのはもちろん、財力や権力も求められてくる。
人を愛するには、勇気と覚悟がいるんだ」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

263 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:46:29 ID:O8oZ4mbo0

            /|  ,-
           /.:.:.:|/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
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        ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:___/.:.:.:_/7.:.:.:.:.:.:.:.:.}.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.\\l
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  _ノ;;;;;;;| /|.:.:.:.:.:.://^l i /  r'/l   /  /.:.:,,イ.:.:..::.:|.:.:.:.:.:/
  ヽー-ァ;;;;;;;j|.:.:.:.:.| i´j i/   ! トj     /,,イ |,〉.:.:.::ス.::.:.:./       勇気と覚悟……
     /;;;;/;;ヽ.:.:.:ヽ、ヽ    ヽレ_   ./i/ / .|.:.:/ l.:.:/
    /;;;;;;;;;;;;;/.:.:.:.:.:.:`T   ""      ヽ_/  .レ   |/
    `ー-=..l /i、.:.:.:.:...>、         ./j
        y  ソ|.:.:.:.:/ \      ⊂ァ ノ
          /`ヽ=/、_  ヽ、    ./
         /      `''7 `7-<7
     r=--=''´  ヽ、   ∥ ./  /
  ,,=-'⌒`''ヽ、_=ニ=<、 ∥_ \./_
../        \   ヽ  \ヽ | >ハ





         ____
         /     \
.     / (ー)  (ー)\       で、どうなんだ? お前は勇気も覚悟も持ち合わせていないってか?
    l^l^ln (トェェェェェェェェイ)\
    ヽ   L \ェェェェェ/  |      このままやめんのか?
     ゝ  ノ         /
   /   /         \
  /   /            \
. /    /         -一'''''''ー-、.
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))

264 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:46:41 ID:O8oZ4mbo0

         >:::::::::::::::::MN::::::::::}
       >:::::::::::::::::::::::::::::::::::i
       {/!:::::::::::::::::::::::::::::::i ̄`=、_
        ノi!ヾ:o:::-'´hフリ: : : : : : :.ヽ、
        i:.:、、iヾ__η,.イ: : : /: : : : : :} i
        i: :.ヾ`  .{ /: : : :{: : : : : : i l
        l: : :`ヽ、 i、\: : :.>/:⌒ヽ.i i          喜留夫さんよお……
        l: : : : : :ヽ ノヽ_ 〕: :.l: : : : : l ヽ
       i i   i: :.f´: : : :.`.、/: : : : : :l  `、
       i !: : : : i: : :`、: : : : :.l: : : : : : :l: : : :〉
       i i: : : :./: :::::::...、: : : : l: : : : : :i l:::::/
       / i: : : i : :::::::/ヽ、: :l: : : : : :i l::イ
       i i: : : i ,:./: : : : : :`ーl: : : : : :i .l:.i
       i i: : : :i´: : : : : : :ヽ、i i: : : : : :i .i:.i
     /l i: : : i: : : : : : : : : :.` -!: : : : : i .i:.:!
   //├-‐-i┘: : : : ;.。-'´ ̄i l: : : : :i i┘
  //: : : :i_;_i _,.。-'´: : : : : : : :i i: : : : :i l
 { {: : : : : :.i  i: : : : : : : : : : :_/ .i_,..。-┼┘
 ヽ ',: : : : : :i  ヽ: : : :_,.。-'"´ 〕__{ ミ彡ヾ’
__ゝ、ヽ: : : i i i rゝ、'"   r'"´ ミ  >ミミ彡 }_________
 ̄ ̄ ̄t==`ー'-'’z ̄ ̄`ー─=≠___ノ//////////〉 ̄ ̄ ̄ ̄
              ̄ ̄ ̄/////////////////////`ー───
___________ ̄`∠//////////////////////////////
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::::::::::::::ヽ/ニi:::::::::::::i!三ニ\::::::::::::::::i/、、::::::::::::〉:::::
:::::::::::::::/.\-ヽ、::::::i!―‐ァ-\:::::::::::i'  ヽV:::::::/::::::::
::::::::::::/~  \ \:::', ./   .>、:::i  ~i!V::/:::::::::::
::::::::::::{    ~\ iヾ{/  /  ヽ:!   il .V::::::::::::::
:::ハ:::::ハ   (:)  V{ (ト ,イ~  (:) '   ~} .}:/⌒ヽ
::i ',::|ii'~,     ’    '        /ii.j/ /⌒ .リ      んなこと言われて引き下がる男がいるかよ……!
`! { `} l|||iiiii≡=-  〉}   -==≡=-iiii~il|!|! {´) /
. ', { ! ||||ii|   //         ii|||ii||| / ) /:!
 ヽ、',      \',       __ 、     .ィ:::::|
   `.ゝ、 '´t‐- ――――=〜/ ' /ー::':::::}iハ/
     \  ー――――‐一≦  //:::∧/ヽ:|

265名無し-Red-市民-2:2017/12/25(月) 19:47:20 ID:5R/d4qaM0
引かないのか

266 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:48:19 ID:O8oZ4mbo0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

267 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:48:33 ID:O8oZ4mbo0

                       ト lヽ ヽ、 、
                  ,  \ー-ゝ`’ `ーゝヽl lノ,
                 __ゞイ´ `        ´⌒ー彡
                 _> ,           、 _ソ
                  ̄,ゝフ´ ̄l/l/l ∧lヽl\ヽヽ \
                 /ィ´  l l /l∨ \l\ヽ 、ヽミリ`
                 /1, i. lW 、ヽ_ 、 ,`\ヽlリ≦
                   彡 l リj、ミ、|.≦..ヾl/l , ト、<-‐-、__
                   从レ.tテ`ヾ. `′  リl〃:)).>‐.7  ヽヽ、
                    コw 〈 ,      ' .)ノy'/:/   / l ` 、        ……いたぜ。
                   /::::::::、 _ _     .厂y/:/  /      ` 、
                  l::::::::::::::::、 ニ`   , ' / :::/  / /        ヽ    人間に化けてる悪魔だ。
                  」:::::::::::l:::/ヘ__,. '、 <<::::::/  /:/
                 l:::::::::::::ヽ`=、::::::::::::lヽ. ゞ::/  /::/               捜してるサキュバスかどうかは知らねえが。
                 /::::::::::ー-ミ、::: ̄`==ヾ '´〈:l  l:::l
.                /::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::ヾ::、l ll  l:::!
                / ̄´:゚ 、^ヽ:::::::/ヽ:::::::::::::::ヾ,ll:!  l:l      /
               y' ̄` ‐-、ミ∨  \::::::::::::::ヽl  リ    /
               /      /'     `‐-、:::::::::l  l_, -'´     /
              /  -‐…‐、/        `ー,:::l/       /
               l       \_        ヽ       /
             /ト        `  ̄_`‐-、,-- 、  l     /
            /:::::::\          `  、::::>:::::`l_ __
           /::::::::::::::`::.....、          ヽ::::::/\

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そのサキュバスは、一時間しないうちに見つかった。
ホテル街の端で、寂しそうに夜空を見上げる若い女性が一人で立っていた。
ヨシツネに言わせれば、悪魔が人間に化けているらしい。

横島が近づいていくと、女性はそれに気づくなり、変身を解除した。
生体マグネタイトの光が体を包み、気づけば横島が言っていたロリータドレスの
女性へと姿を変えていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

268 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:48:50 ID:O8oZ4mbo0

                /¨` <
                 /     \     __
             _,.ム.:::::::: ̄ ̄:::`::<       7
           ,.::'".::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\    /
          /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  /
         /.::::::::::::::/:::::::/::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::マ /
        /.::::::/::::::/::::::::::/:::::::::l::::::l::::::::::::::::::::::::::Y
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      j:::::::j:::::__jL;:::::::::::|:::::::::::::|:::l::::::::::::::::::::::::::::::::l
      |:::::::jハ斧うミ`¨ ''''ミー-、|:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::l         あら、あの時の。
      |:::::7i:i:lヘ,j;;;;)゙    ア゙う心ミj:::::l::::::::|:::::::::::::::::::l
      j:::/i:i:i:i!   ,:    弋ノ イ::: |::::::::!:::::::::::::::::::::.        本当に会いに来てくれたのね。
        |fi:i:i:i从  丶       |:::::|::::::::|:::::::::::::::::::::::.
       |!i:i:i:iji心, 丶 __ ,   j::::::|::::::::|::::::::::::::::::::::::.
      ji:i:i:i:/|i:i:i:i:>、`__   ,.ィf}::::::l:::::::::l:::::::::::::::::::::::::.
      |i:i:i,. '' 二二二>-、 マ゙_''_ノ|::::::l:::::::::ト、::::::::::::::::::::::.
      |/7'"     r、 \ Yj|_ ノ!::::::l:::::::::| `>:::::::::::::::.
       |{ { ーァ´二ヽヽ\ ゙; Vー‐'''|:::::::ト::::::ヽ∠ノ::::::::::::::::::.
        | }, yf'/  \ )}ヽ )ノ Y  l:::::::| \;;;ィ´::::,. -‐‐、:::::::.

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
遠目にメイヴとヨシツネと固まって見ていると、しばらくして、横島忠夫が
後ろ手にサムズアップしてきた。

依頼達成だ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

269 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:49:02 ID:O8oZ4mbo0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         └──────┘


                           ┌───┐
                           │::::::::::::::::│
                           │::::::::::::::::│
                           └───┘


                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

270 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:49:16 ID:O8oZ4mbo0

        ____
      /     \
     /         \
   /    (●) (●) \
   |   (トェェェェェェェェイ)  |      さて、帰るか。
    \  \ェェェェェ/ /
.    ノ    / )ヽ   く
   (  \ /__ノi ) , )
.   \  ゙ / ヽ ヽ/ /
     \_/    \_ノ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
横島忠夫とサキュバスが夜の街へと消えていくのを見届けた後、
ヨシツネをCOMPに戻し、帰宅しようと足を向けたその時だった。

メイヴにくいくいと袖を引かれた。

「どうした?」

「どうしたも何も、やることが残っているでしょう? 早くしないと、今日が終わって
しまうわ」

「なんだよ、やることって」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

271名無し-Red-市民-2:2017/12/25(月) 19:49:19 ID:5R/d4qaM0
やったぜ!

272 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:49:33 ID:O8oZ4mbo0

/ / // /|ノ ゝ/ / / / / / // l ト_l_r/  / / ill / . / /  l  /
;/ / / |- └//_/ / /l /l il/ //yγ|/  l /|/ / // | /l /  /
;;/r ̄´ ̄´   ` `l_、 //l //l // / l/ | || / ;/ : l| / /// / \ /l/  /   /
;:rー´,yー´/l⌒lゞノ l/ l /l//lil / /  i |  / // / /il// |/ /  /   /
l  il 〈l〉//ヾ`\ lーl/ll/ / /l/ l  l |  / | / / /l/ / /l  / / //
l   i Y r´ ♂i  ヾl〉ーll / l l / l_/ll/  l // l ト 、/ / /l  / / l/
\τーl  l / yl  l 〉 l/l l l l /ll  //  / // / l / \ノ/ l / / //
` 〉\ ヾ y_て / l ll ll l i ll / / / /  / / / /l/\l // //
;;ー、_\_/l//ヽll l l l   l / /_,--/- /_// //  l\// //
L_ゞーヽーー´ー)l》〉il l i   l / /´ //彡==ー-/  / / // /
   ヽ l\il_/ ̄/ /´     /i/ ´ /  〃 : : ;;;;;;;;;::;;ミ‐_l/ / / /     /
   ) l `´    (/      /  / / ;∥;;;;:..  ::::::::::::::ノ/ l//      /         馬鹿ね。
   !/       ´      ´ /  ´  ̄\::::::::::....℃/\l /     /
  /                         ゛゛ゞ;;;;;;;;/:://l/  /  ;/l           クリスマスに男と女がすることなんて、
         ヽ_           ―       ゛゛// //   /   / l
                       ―       // / /   / /l           一つに決まってるでしょう?
     、_                  ―     //;/   / l l
     \`  ヽ、                    ;/ /    /  l l  /
       ヾ__ >                ///    /  l l  /
、                           /〃     /   i  l /
\                        / /     /   l  l /
;;;;;;;\             _ -、  _  イ  /     /    l  l /
:::::::::::::\       _ _/    l;;;;;;;;;// /      /     / / l
l  ̄`;;;;;;;`‐‐=-ー ´;;;;;;;;;;;;〈    ヽ/ /       /     /  / li
   「;;;;;;;;;;「  ̄┐;;;;;::::::::::::l   / /       /    /  / /
l  i::::::::::::::)    lーーー´ /  /        /    /   / /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そう言うと、メイヴは歓楽街の方へと喜留夫を引っ張り始めた。

「色々なお店を見て回って、美味しいものでも食べましょう?」

すっかり忘れていた。そういえば、今日はクリスマスだった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

273名無し-Red-市民-2:2017/12/25(月) 19:50:02 ID:5R/d4qaM0
イブじゃなくクリスマスにやるトコロが粋である

274 ◆x0SRSoJXe.:2017/12/25(月) 19:56:26 ID:O8oZ4mbo0
              / ̄rv-ーく,.  -‐…‐-  .
           / ..=くУ''"´,ノ          `
             / ( /   (             ゙Y^ヽ^Y⌒ヽ
          ' //                 (く笏Y   :,
            {/ //    /                 `アフ爪   '
            〃 //    /             ヽ     ハ]ハ  i
            ;  i;      '           }   ハ  / ノ′i  |
.          i  i|  !    i    |,」| _ !   } }    i|  (_;_) |  |
           i| ii|  || ,i|  i| l「丁 T  /|    i|.  //| |  |
         八 八,i人|ミ刈  i| ナナニ八///|    i|: .//, | |  |
          ヽく((笏Y)Y从从 行テミメ、/ ノ    リ:/,   | |  |
            }人`Y´ブ     lr'..::::ノリ刈′  ////,  | |  |
              从 ィ~ ,     ^゚ ー=/    //イイ,  | |  |
            / /八         ::://,  // // | |{  | |  |
.           / /(  i\/)ー    // // 厶=ミ| |{   | |  |
          / //. :i i/ .く ____ // //´     `ヽ   | |  |
.         / // ; / x=、 i((⌒刈//  l/         ':. | |  |
       / ,. / .:/   /`ヽ)) ノノ'   /         ' 八 .|  |
.    / / / .:{    /`Y(((i  ;′          V /\:. |
.   /  ,  /   i|ヽ.    ク ))| l i;゙               \  \人
  ,'   /  ;   i| . ハ     ∨((__| l {           _ ..ヽ  ヽ. \
  !   ;   i  :八,.〜}    }〜ヘ从     ,..    '"~´     |    ヽ \
  人  {   | 〃  \`⌒し〜)   ノ《,.  '"           ∧    ヽ  \
   \ ヽ | i{   /   、/ / /  \ \       , / / }       ヽ.  \
〜また次回〜

275名無し-Red-市民-2:2017/12/25(月) 19:59:39 ID:5R/d4qaM0

忠夫君は幸せになって欲しいネ

276名無し-Red-市民-2:2018/01/01(月) 13:04:29 ID:5l0n2PFo0
あけめ

277名無し-Red-市民-2:2018/01/01(月) 14:58:06 ID:Ue2k4Xtc0
ましでと

278名無し-Red-市民-2:2018/01/02(火) 02:38:30 ID:tZPA.Ofw0
ておう

279 ◆x0SRSoJXe.:2018/01/19(金) 00:34:17 ID:RMXb1o8U0
繁忙期故離れ気味だが、一応次話も製作中だ。

こんな話が見たい、であるとか、マーラ様が見たい、とか、その他もろもろの要望も随時受け付けてるからね。

ドゥンドゥン書いておくれよ。

280名無し-Red-市民-2:2018/01/19(金) 07:43:35 ID:qKttHWxI0
R-18シーン(精子脳

281 ◆x0SRSoJXe.:2018/01/22(月) 22:49:36 ID:8E1PJwoI0
下半身に正直なのね! 嫌いじゃないわ!

282 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/05(月) 19:16:54 ID:wP1jyE920
次回は2/16に投下しようと思う。ところで、一話一話を見てどう思う? 短いかな?

もし短いと感じる人が多いのであれば、もう少し描写を細かくできないか試してみるよ。

まあ>>1の文章力もあまり高くないから、期待はしないでおいてね。

さて、アウラゲートやらなきゃ……

283 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/05(月) 19:18:48 ID:wP1jyE920
ああ、時間を忘れていた。

午後八時ね。

284 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/05(月) 19:19:12 ID:wP1jyE920
間違えた、九時だ九時。

九時だからね。

285名無し-Red-市民-2:2018/02/05(月) 19:45:53 ID:xRaz0ec.0
2/16 21:00了解

286名無し-Red-市民-2:2018/02/05(月) 19:47:01 ID:xRaz0ec.0
一話読み切りで綺麗にまとまってていいと思うよ
長編にも期待してるゾ!

287 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/15(木) 17:33:51 ID:N8fKNbv.0
すまないチミたち。会社の送別会の日にちが急に明日に変更になってしまったのだ。

というわけで、とりあえず投下は明後日の午後九時からに延期させていただきたい。

288名無し-Red-市民-2:2018/02/15(木) 18:40:09 ID:ser0Dab.0
アイサー!
了解だゾ

289 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:00:04 ID:Ubww7uhA0

    /||ミ
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   \ ::::||
    \||

290 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:00:28 ID:Ubww7uhA0

         ,- ‐‐ - 、
       r‐イ: : : : : : : : :`,
      i /○ ○: : : : /   /` 、
       i_ _ _ : : : : : : :{    / : : /       チミたち、バレンタインのチョコはもらえたかい?
       `,_ _`=-: : : :|   ノ : : /
       i: : : : :_: : : : :'y´ : : : /         >>1は義理一個貰えたよ。ゼロ個じゃないのは久々だね。
       `-‐、´: : : : : : : : : /
            ノ : : : : : : : : i´           ま、相手は友達の妹の小学生なんだけどね。女子にカウントしていいのやら。
          / : : : : : : : : : :|
           i: : : : : : : : : : : !            それじゃあ初めていこうか。
.          (`ー‐-  -‐ _}

291名無し-Red-市民-2:2018/02/17(土) 21:04:03 ID:gEV3cVR60
久々ァ!

292 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:05:46 ID:Ubww7uhA0
>>291
ご立派ァ!

293 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:06:23 ID:Ubww7uhA0

┌──────────────┐
│                   .....│
│   第六話『阿修羅の嘆き』   │
│                   .....│
└──────────────┘

294 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:06:42 ID:Ubww7uhA0

            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
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     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
薄暗い路地裏に湿った音が響く。
娼婦のふりをして路地裏に誘い込んだ男は、既に息絶えていた。
最初に首筋に齧り付き、そのまま引きちぎった。
男は悲鳴を上げることもなく痙攣し、しばらくのたうち回った後で動かなくなった。

自分は、動かなくなった男の服を手で破り、その肉を貪り喰らっていた。
普段なら鉄の味としか表現できないような血の味が、なぜかたまらなく甘く感じる。
ぐにぐにとした肉を食いちぎり、口の中で咀嚼するして飲み込む度、
根拠のない多幸感が脳を這いまわる。

なぜ、こんなことをしているのか。
それは四日前のことだった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

295 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:08:55 ID:Ubww7uhA0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                                   □

                               ・

296 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:09:16 ID:Ubww7uhA0

         ____
        /     \
      /         \
    /    (●) (●)\
    |    (トェェェェェェェェイ) |     ___________
    \   \ェェェェェ/ / .  | |             |
__/           `ヽ      | |             |
| | /   ,.            i      | |             |
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| | | ⌒ ーnnn        | |    |_|___________|
 ̄ \__、("二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二  _|_|__|_

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パソコンにこのメールが届いてから、早一日が経っていた。
メールの内容はこうだ。
四日前、東京にあるガイア教団の研究施設で、実験体の脱走事故が発生。
脱走した実験体が撒き散らしたウイルスが近隣住民に感染し、大騒動に発展。
一応の収束は経たものの、感染の容疑がかかっている者のうち十五人が三津井市
方面に逃亡したとのことだ。

近隣のサマナーはこれに対し、事態の収束に当たってほしいというお達しが
DDSNET経由で出されていた。

もちろん、近隣のサマナーには喜留夫も含まれる。
だが、喜留夫は「はいそうですか」と刀と銃を持って出かける気にもなれなかった。
この流出したウイルスというのが問題なのだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

297 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:09:37 ID:Ubww7uhA0

        ____
      /     \
     /         \
   /            \
    |     .(ー)  (ー)  |
   \     r───-、 ,/
   ノ            \
. /´                 ヽ
 |    l             \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
   ┌ ┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐
  ,. - ''"| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ρ ̄`l
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ̄ ̄

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その名はアートマ。詳しい原理は明かされていないが、体内の生体マグネタイト
を活性化、変質させ、人を悪魔へと変貌させる悪魔化ウイルスである。

メールには逃亡したとされる十五人の顔写真と氏名、特徴が載せられていた。

つまるところ、巻き込まれた一般人十五人を皆殺しにしてこいということである。
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298 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:09:50 ID:Ubww7uhA0

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                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                             │ :: │
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                               ・

299 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:12:03 ID:Ubww7uhA0

         ____
         /     \
.     / (ー)  (ー)\        ……だそうだ。既に他の一般人への被害も出ているらしい。
    l^l^ln (トェェェェェェェェイ)\
    ヽ   L \ェェェェェ/  |      なにせ悪魔の実体化には生体マグネタイトが必要だからな。
     ゝ  ノ         /
   /   /         \      そうなれば必然的に、悪魔か人間を襲うことになる。
  /   /            \
. /    /         -一'''''''ー-、.  いくら人間の意識が残っているとはいえ、飢えには勝てん。
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))





            _\                         ヽ _,,,ィ
          -ニ,,__>`    ィ   _,.,  , / .,         ̄ . /
           /ァフ _,-ァ // _,-彡イ/! /イ/ , .ト、 ヽ   ー≦‐ァ
           ./ レ´ /イ .//' ./ /イ ! l .ハ ト、.| ヾ,ハ`<,ィ <_
         __,,, イ   ! i./ .|// ,ィ   ', |./ ',代. 、 !ハ\ _ヱ,,ミ:、`
        \ー--:::::-:ハ.リ  レーァ /;ィ ./ Ⅵ  !' ヽ、',| ⊥,_ヽ彡≧ヽ
          `フ7_ノ:.イ| /:〃!// .| i i/:ヾ .、  ,、ヾヽ.、-イハイ__
          レ1:::;:::::_i::lⅥ:./`|メ.、|ハ/!::ト;:l 代:、トヾ::`ー`::ハ ヽイ
           |;ヘ:::バ::ト、レ ーモテミ`l::!::| Ⅵ_,ゝ:|-Ⅵ::::::::ト、|  .ドヽ         となりゃ、人間を襲うだろうな。
               ∨ ,ト;|    ̄´   ';:!:「´ヾ,,__ヾ .jイ:;:::ハ、  | `
              戈;ヘ!        `ヾ.    ̄ .ノ:イーァ゙  .|           悪魔相手じゃ返り討ちに遭う危険性もある。
              个ミ、                  /イリ   |
              /::::ハ.        、 _        ./イノ    |           力が強い奴なら別だろうが、個体差があるんだろ?
                 厶イ;∧             /イ{     !
           _>ニ二|:!:::|\   ̄ ニ ‐-    ,イ;:/ `       `、          で、被害は。
         /..:´::::::::/イ:::|  \        ,イ/イ\  、:      ヽ
          /イ:::::::::::::::::::l;ヘ|  ミ\  _,..:< : : ハ|::::::ヽ `:      \       「見つかってるだけで六人食い散らかされてる」
         .`>ミ 、::::::::::::::::.|   ミミ`¨´ : : : : : : i ::::::::::::::ゝ,       \=ミ;.、
           ヽ 、::::::::/    : : : : : : : : : : l::::i:::::::::://ヘ        \|:.:\
        _,,..-‐'"´:ヽ '::;::ハ         : : : : : /: : :ヽj::::::://: : ヘ         .!:.:.:./\
  _,,,..-‐''"´:::::::::::::::::::::ハ ';:::::ハ   ,       /: : : : /:::::://: : : : ヽ        |:.イ.  \
"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::::::::l:.   ',    :/: : : : /:::/イ: : : : : : ヽ      |     ヽ

300 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:15:48 ID:Ubww7uhA0

       , へrァォ7フx- ´  ̄ - 、
       /  イゞン7ハ__         ヽrァ7、__
     /   i ゞアン'ー,          vシ}  、
    i    ト、   //  , /      ド'   i
    |     |  、 /./ /, //, /|//  .|  ドミ、  |
    |,ノ ,  .|  V /////r'/ //| | | | \ .|
   //   |   } .. |rァォメヾ/ノ//-ト|、| /ト、ヽ ` 、
  //   , '  /... . トK乃ッリ)  . ,r=ォx'ノイ |  ハ   )       思ったより少ないわね。
//   /,'/ゝi  ... トゞアンツ    弋リ/.| |/ 人メ、
/   / ,','   .,|   \...))  .   ,    / .| |, イ/\  、      人の意識と悪魔の飢えが拮抗してるってことかしら。
///ヽ.//  ,ヘゝ 、   \  ‐-   イ/| |  |   \ \
. (/  // 、ノ ̄ へ⌒ヽ、 )_. 、_ .ィヘ ノノ |,  ゝ、   ) .)     でも、飢えに負けた者がもう出始めているのも事実よね。
ヘ \   | |  )\    \_ソ/ミ,',ニニシ ゝ、 l    \/ /
 \ \ノノ/ く´ _ ., …´/  y>ul--‐‐''¨.ヘ\.  / /
   ) Y  , イニ____,ノ  !乂ゝ__ゞ__! ヽ i ヽ,/ /  \
  ,/  / /  |  しー    io .l > i ,.l ( l  (  (      )
/ , イ  i    、 `ヽ⌒ 、,, .′′'^^_"_^i..  \ \  /
 /  \ ` 、 ゝ ノ  イ  ` ~   ′     )  )'

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
喜留夫は行動を開始する前に、仲魔たちを召喚して話し合いをしていた。
ヨシツネなどは元を辿れば人間だった身だ。もしかしなくとも反対する可能性はある。

しかし、ヨシツネは意外にもすんなりと承諾した。
「確かに、そいつらは哀れだよ。あまりにもな。だからといって、周りの人間を
食っていい理由にはなりゃしねえ。どうしようもない理由があれば、何したって
許されるってのはクソ野郎の言い分だ。そいつらは哀れだが、同時に許されない。
俺は乗るぜ、旦那」

メイヴとパイモンも同様の意見だった。
一応、後でファフニールを人気のない所で召喚して意見を聞いてみたが、
「悪魔が人を喰らうことの何がおかしい? そして、デビルサマナーが悪魔を
討つことの何がおかしい。我は肯定も否定もせぬ」と悪魔然とした答えだった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

301 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:17:17 ID:Ubww7uhA0

       ___
     /      \         既にメシアサマナーも動いている。
    /(● ) (● ) \
  / (トェェェェェェェェイ)   \      今回はそいつの指揮下に入ろうと思う。
  |  l^l^lnェェェェ/     |
  \ヽ   L        /      そんじゃ、準備済ませて合流すんぞ。
     ゝ  ノ
   /   /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
元一般人十五人の皆殺し。
自分が彼らの立場であったなら、と思わずにはいられないが、
それは綺麗事というものだ。

人の命は尊いと言うのは簡単だが、それを理由に、目の前で行われる人食いを
阻止しないわけにはいかない。

自分はデビルサマナーなのだ。人を守り、悪魔を討つ役目がある。
そう、自分に言い聞かせるように、喜留夫は懐の刀を撫でた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

302 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:17:32 ID:Ubww7uhA0

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                               ・

303 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:17:44 ID:Ubww7uhA0

〜Tips〜
『メシア教会』
メシア教。ユダヤ教から派生した宗教団体。
表社会での影響力も強く、悪魔の存在を認知し、専属のデビルサマナーを戦力として保有している。
救世主(メシア)の出現を信じており、その力によって世界が救われることを信じている宗教。「信じるものは皆救われる」と謳う。
秩序を重んじ、すべては法の下に管理されるべきであるとしている。
完全なヒエラルキー階級の下に成り立っており、秩序と平和はあるが個人の主張はないに等しい。

『メシアサマナー』
メシア教会に帰属する悪魔召喚師。
メシア教会からの依頼のみを受託するサマナーたちで、内部ではテンプルナイトとも呼ばれている。
同じメシア教の人間からは英雄視される一方で、他のサマナーたちからは疎ましく思われている。
主要なメシアサマナーは主に天使を使役するが、そうでない裏の仕事を遂行する者はそうとも限らない。
何事も建前と本音があるということである。

『ガイア教団』
ガイア教。土着宗教から派生した宗教団体。
秩序や階級に囚われず、自然と一体化することを重要視している宗教。
「生きる者はいつか死ぬ。形あるものはいつか壊れる」と謳う。
差別も区別もなく、管理を否定し全てのものと共存しようとしている。
そのため現実的かつ実利的で、力のない者に価値を見出さず救いの手を差し伸べない。
基本的に実力至上主義の団体で、自由はあるが秩序は存在していない。
悪魔の存在を許容し共生していくことを考えているため、メシア教とは真っ向から対立している。
教徒の中には暗殺を生業とする者もいる。

現代ではガイア教団に帰属しているヤクザや半グレ集団も多く、しばしばメシア教会との抗争が起こっている。
メシア教の戦力にはデビルサマナーが多く含まれているが、ガイア教はサマナーの戦力が少なく、フリーのサマナーを雇用することが多い。

304 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:27:27 ID:Ubww7uhA0

           \                     l                 , 、,.
             \               i ̄   ´       ,. ヽ       / ./  }
             , -,.∧         、-<_          /  '        / ./ ,. 'ヽ
.、          /::::/ ,ヽ       ,.ノ `' ―.、ヽ.    ./   /     /`, ' '  ./
ニ\       /::::::/./.  ヽ.     /        \\ , ´    , '    ,. ′,.'  /   !
ニニ\    /:::::::::/::..        、   /ヽ        \.>ヽ   ゙/  _... ´  /  .'´ヽ./
二二ニヽ/::::::::::::::;.:::::::::.      ` //         / .;  ;.  ゝ '"__ 丶./  ,./  .'/
ニニニニニヽ:::::::::i::::::::::::   ,.. '"::::/         ;  ; .:. ;.  / //  ̄\ ./ .'   ;
二ニニニニニヽ::::/:::::::::::: /::::::::::::::/        _ ,  i .:::. i  ;  //     !  ,.'   /
ニニニニニニニヽヽ:::::::::/、:::::::::::::;:'ニヽ    「.! ヽ,.= "l ̄ ̄l.! //    ,'  ′ /
ニニニニニニニi >゙}ヽニニ\::::::/ニニニl    ,.-'  .}、ヽ.l l  l liヽ/     /   . '
ニニニニニ! ̄ ̄   ハ: \ニニ\{二ニニl  /    l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l‐-=.._/   '
二二二ニニl     l l:::. \二ニニニl、./    /.l       _ l--、 ,. '´
二二二ニニニl     l !::   \二二ニニV    l.l l ,. -― ´    : \
二二ニニニニl     l .l:   ./二ニニニ/    .. - '",         ,.   }
二二ニニニニl   } ,!  ./ニニニニ,.'   ´    ´   _,.   _,.. ー、 ノ
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時刻は午後八時を回っていた。
既に日は落ち、町にはネオンサインが灯りはじめる頃だ。

そんな中で、一人の背の高い男が駅前広場の喫煙所に立っていた。
黒髪にサングラス、スーツ姿。そして何よりも、とにかく目立つ包帯尽くめの
巨大な十字架。恐らくこの男がメールに記載されていた人間に間違いないだろう。

今回は、メシアサマナーであるこの男の指揮下に入ることになる。
なるのだが、その顔を見て、喜留夫は踵を返しそうになった。
店の扉を開けたらいかにもといった風貌のヤクザたちがたむろしていた時と
似た感覚だった。いや、それ以上かもしれない。

端的に言えば、死の予感だ。
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305 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:27:47 ID:Ubww7uhA0

        ,.'/___
      _ .{i'"州州州州≧ ー 、
     ,:州州州州州州州州州州≧、
.    ,州州州州州州州州州州州州i≧、
.    .i州州州州州州州州州州州州州ili≧、
    ,州州州州州州州州州州州州州州州il
.   i州州州州州州州州州州州州州州州il!
   V州州州州州州州州州州'州i'州'州!i!l}
    l州州州州州/ヾi州州州リ,/レ' l/¬,┐リ.
.    州州州州州/ヽ V州州lil==il//l/,l.'ヽ __
    V州州州州、ヽゝ!州l l!!'   !|//ヾl.l i,' /       よお。話は聞いとるで。
     V州州州州ヽ 〈 V l!       `´ ゙、!/ /
.     V州州州州! ー            , ' / .,イ        あんたが加賀で間違いないな?
    ,-、彡州州州i! ヽ     ,.- 、  =/ ./==
   ,   ̄ ―-lリ._l!.   、   丶. 丶. i./  .{   !        「ああ」
. ,.‐-'__       ‐ .._ > .  ヽ  丶.   、 .}
. !三三三三ニニ=- .._   `  _>_i      ;  ,'.!       さよか。ほんなら話は早いさかい。
/三三三三三三二二二ニ=‐- ._  ` ‐ 、  ゙   ,' !
二二二二二三三三三三二二二=- .._ \    /        早速仕事の説明といこか。
二二二二二二二二二二二二二二二ニ=-ヽ_  {
二二二二二二二二二二二二二二二二二ニニヽ、
【超人ニコラス・D・ウルフウッド Lv74】

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
処刑人ニコラス。ニコラス・ザ・パニッシャーと呼ばれるこの男は、
数いるメシアサマナーでもトップクラスの悪名を持っていた。

たった一人でガイア教団の支部一つを壊滅させたという話もあれば、
連れている悪魔は辺り一帯を焼け野原にする熾天使だという話もある。

まさか日本に来ていたとは。

ウルフウッドは煙草を吹かしながら、淡々と説明を始めた。
なぜ関西弁なのは理解に苦しむが、それは一旦置いておくとしよう。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

306 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:30:51 ID:Ubww7uhA0

.   '//////////////l'///////////////////// //////////////////// !//
.   ,'//////////////!'//////////////////// //////// ,'///'/////// .!//
   l//////////////,!'///////////////////  /,'////// '///,/////// !//
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.  l'/!//////'ヽ////l'/////-////_///'゙ /'   /"/////  ,"// '//////  '//
.  l! l/i////' ヽ \//!'////-////-//'‐-/'_   ,'゙/////   !// !' !////   '//
.  ! !! ゙,//   ,\ ヾl////_////,,.l'/_ ̄"''==ェ///./    l// !.l'///   /'/
   _.l!-Ⅵ_― ''''"" ̄ー ' !//ヽ l/   マ了,示ァl///=z、.__l'/  .!l///  //,.-z=
_.-ニ/        ̄""'''''''' ¬== ヽ ` 、 __゙ー‐'" !'//` 、 ̄l'! ̄ '.!// ヽ/'゙´         顔写真は?
ニ/  _  _         ,..∠______i//__  |!- - !'/_,.  '   __
´  /      ̄ "''''' i―‐/二二二二ニニニニl'/ニニニ‐ 、 _!'___ , '"ニニ      「プリントして持ってきてある」
.,/            ̄ |ニニニニニニニニニニニニニニ二二二二二ニニニ
    _./丁 Ⅵ7T ''''' "´ l二二二二二ニニニニニニニニニニ/ ̄ ̄ヽニニニニ      こいつとこいつ、あとこいつは処理済みや。
  /   ー- _V/,!    .! .l二二二ニニニニニニニニニニニニ! i  ::::!ニニニニ
/       ( _.)   i l二二二ニニニニニニニニニニニニl  |  :::::!ニニニニ      残りは他のサマナーが探しとる。
    , ー- ..,, __ .ノ  ' 、 .!二二二ニニニニニニニニニニニl  l  ::::::!二二二
  /     .:     .{/,ヽ!二ニニニニニニニニニニニニニl   !   :::::::!ニニニ       んで、要注意なんがこいつや。
 ´      ::.     V//lヽニニニニニニニニニニニ=‐"   l  ::::::::ヾニニニ
. '  ヽ      :.      lヾ'∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄        l  ::::::::::::: ̄ ̄
/   、           l l'/∧
      ヽ        l  l//∧

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ウルフウッドが写真の上でバツ印を指で描く。
処理済み、ということは、既に殺害済みということなのだろう。
そして、残る中で要注意だとされたのが、年端もいかぬ少女だった。
歳は中学生くらいだろうか。大きな目と幼い表情が可愛らしかった。

「がさい? ちうんか。我妻由乃。アートマに感染した容疑で確保に向かった
メシアサマナー五人全員が食い殺されとる。ちょっとした魔王くらいには
構えとったほうがええ」

個体差があるとは聞いていたが、まさかこんな少女が。
喜留夫は驚きを隠せなかった。それを見抜いたらしく、ウルフウッドは
こんな質問を投げかけてきた。

「可哀想やと思うか」

「ああ。でも、人食いを許すわけにはいかねえよ。大丈夫だ、そこらへんの
分別はついてる」

「さよか。実はな、ワイもごっつ胸糞悪いねん。せやかて、このまま野放しにする
わけにもいかへん。誰かがやらにゃあかんのや」
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307 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:31:04 ID:Ubww7uhA0

                       /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :、_
                   /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::、ヘ
                       ; :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: トミ 、
                   ':: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ∧ `ヽ
                 /:: :: :: :: :: :,ィて、 ) :: :: :: > ´ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :.
                ,:':: :: :: :: :: :: | r >/;:<ミx、:: :: /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :〉
              ,ヘ  /:: :: :: :: :: :: ::_} l )'/:: / `ヾミx、_:: /. イ:: :: :: :: :: :: /
               / ∨:: ::_::∠::-‐   、 ` ; : /  ´ ヾミィ77ヽイ:: :: .ィ:: ,:: /
          _/   V´           Y |: /      ////,イ> ´/'イ:; '          ……あんたとは馬が合いそうやな。
      _.. ´     、         / !/      ` </|  / 〃   ....,:.:´, .
       >..         \         {  ′             !      ....:.:,,  ..     どや、終わったら一杯やらへんか。
   ..</////`ヽ       \       i、             /     , ):.:.:ノ .
  / ///////////\        \     i,i,ヘ        _ノ ̄`′   (:.:.:ソ: .        「いいぜ。あまり旨い酒にはならなさそうだが」
/////////////////ヽ      \   へ-.、   , ´`ヽゝ     ,ふ´..
///////////////////∧       \/  ヽ\_ /     、 _..ノ:.ノ             飲んで忘れんさいちうことや。
////////////////////∧       ヽ  /|          ` 〜´
/////////////////////∧        ∨  !                          こんな仕事、飲まずやってられるかいな。
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,///////////////////////ハ       / 〈 ∧}

308 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:31:18 ID:Ubww7uhA0

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309 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:31:30 ID:Ubww7uhA0

〜TIPS〜
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    ,州州州州州州州州州州州州州州州il
.   i州州州州州州州州州州州州州州州il!
   V州州州州州州州州州州'州i'州'州!i!l}
    l州州州州州/ヾi州州州リ,/レ' l/¬,┐リ.
.    州州州州州/ヽ V州州lil==il//l/,l.'ヽ __
    V州州州州、ヽゝ!州l l!!'   !|//ヾl.l i,' /
     V州州州州ヽ 〈 V l!       `´ ゙、!/ /
.     V州州州州! ー            , ' / .,イ
    ,-、彡州州州i! ヽ     ,.- 、  =/ ./==
   ,   ̄ ―-lリ._l!.   、   丶. 丶. i./  .{   !
. ,.‐-'__       ‐ .._ > .  ヽ  丶.   、 .}
. !三三三三ニニ=- .._   `  _>_i      ;  ,'.!
/三三三三三三二二二ニ=‐- ._  ` ‐ 、  ゙   ,' !
二二二二二三三三三三二二二=- .._ \    /
二二二二二二二二二二二二二二二ニ=-ヽ_  {
二二二二二二二二二二二二二二二二二ニニヽ、
【名前】
ニコラス・D・ウルフウッド
【種族】
超人
【レベル】
74
【属性】
Neutral-Law
【相性】
精神・神経・魔力・破魔・呪殺無効
【能力】
力-B 魔-E 体-A 速-B 運-E
【スキル】
狙い撃ち 刹那五月雨撃ち ミサイル弾 暴れまくり デスカウンター 大治癒促進 食いしばり
【装備】
『パニッシャー』
十字架型の巨大な鉄塊。地上最強の個人兵装として名高い。
COMPとしての機能も持っているが、武器としての機能に圧迫されているため、使役できる悪魔は一体までとなっている。
ミサイルランチャーと機関砲を内蔵しており、戦車に用いられるような装甲に覆われているため耐久性にも優れ、
凄まじい重量から鈍器としても使用できる。

『白い拳銃』
大口径の改造拳銃。装弾数は十五発。

【備考】
三津井市にて活動するメシアサマナー。海外ではニコラス・ザ・パニッシャー、処刑人ニコラスと呼ばれていた。
普段は牧師を名乗っており、携帯懺悔室といった珍妙なものを持っている。
パニッシャーと呼ばれる十字架型の巨大なミサイルランチャー及び機関砲内蔵のCOMPを所持している。
使役する仲魔は大天使ミカエル。
年齢不明、人種不明、生年月日不明、血液型不明、出身地不明。

310 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:33:19 ID:Ubww7uhA0

              _ , - - ― ´  ̄  ` - 、_
       _ _ γて_,、//       ― 、―yミXヽ_=r= 、
      //| Kr-、|ヾ、           >ロ><ァトミヽ
       / Xヾ彡 //     |    ヽ ヾ|\テソノヘヽ`、
       | | |ト`´ノ/  |..|   .|   |  |  ゛ て‐<ゝ` |
       | | |`、/ | / | |  .ハ|  ヾ  |   ヽ |ヽ ||(`  |
        | | /ヘ/ | /  .| |  | |ヽ  `、_._|_  | li `、\|| |       よくあんなの担いでて職務質問されないわね。
       / | .ハ .| |  |大-.| | .|、  .|ハ | |  | | |  || |
      ,/ ///  || | ノレハ,、|、\\ハi_, =-、 | | .| |  | |       「日本政府はメシア教会にべったりだからな。警察にも手が
     / / /イ  | | .| Kr/マア冫 ` `´イ::..::ハ | | |  | .|
    / // / | | | ヘ Y`.ヾ斗ソ     弋;;ソ / .| .|  ヽ .|       回ってるんだろ。ほら、救世党ってあんだろ? あれのバックも
  / / / /  | | |  ヾ|ト, ゛´゜       ノイ |  |   | .|
 / / //イ .| | |  ヽ) >    _ _ U ノ彡/  /    `、ヽ     メシア教会だ。他にも色々金出してるらしいぜ」
../  / /  |  | | | |  |ノ i |>、   ` ´  /イ / ./ /     `、\
/  / イ  / |  | | | |l  y | | r-ノ> - <  |/ / /        ヾ`   この国、大丈夫?
|  |  |l ..  || |  | | /| .| | \>_)(⌒)(\ノ/ / /`、,_ /`´ |_ ヾ \
|  |  || |  |ヾ   X .| .| |_ , )、ソ (  ) ( / /テアノ ̄r/./ ヽノ   `、

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
メイヴ、ヨシツネ、パイモンを召喚し、周囲を警戒しながら駅前のモールを探索する。
この方向はまだ探していないと、ウルフウッドに指示されたからだ。
当のウルフウッドは「隠れられそうな場所を探してみる」といって姿を消した。

元は東京に住んでいたとなれば、住宅街の家の中とは考えづらい。
となれば、そのあたりをふらふらと彷徨っているか、もしくはどこか物陰にでも
隠れているかのどちらかだろう。

「ねえねえ、それってなあに?」

パイモンが肩に手を置いて、ひょっこりと顔を出してきた。
喜留夫は手元に目を落とす。今回のために作成された、特殊なエネミーソナー
が入ったUSBメモリだった。あの後でウルフウッドに渡されたのだ。

早速スロットに差し込み、エネミーソナーをインストールする。
アプリケーションを起動すると、COMPの画面に表示されているエネミーソナーと
入れ替わる形で表示された。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

311 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:35:07 ID:Ubww7uhA0


   .:.:.:.:.    |.:./  |ノ|.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |   |   |
_ :; :...... _|/   | |.:.:.:.:.:.: ____:;:; |   |   |
 :.:\、/゛⌒.. |:.`   |ノ|.:.: .:イ   イ 〕 |   |   |                        x────────
......./^\____| ,   | |イ   イ _   |..:;|   |   |                          // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ;:;:;...... ::. :. |    :.:|ノ| ̄ ̄| Y´}!ヽ |..:;|   |   |                            / ^────────
.:.:.:.:.:.:.  __   |:.:.:..... | |    |〕|ヽiレ'} |..:;|   |   |                            ̄| ┌──────‐
;;; ' 、 -';;/ : |.;.;...... |ノ|    |〕|ィiト、| |..:;|   |   |                        /| r、 │ |
__/ヽ;;;;;;L.:   |  :.:, . | |    |从 |i^リ |..:;|   |   |                  /  |┤ \| |───────
7、ィ;;;;;/-i|..:.:.:|    ;|ノ{    |    ̄/ |   |   |              r──‐ァ.i  、イ 丶   | |i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|
─‐イ /lil|.:.:.:.|: .: .:. 乂二)  |   // |   |   |               乂__.:.:/::::レ≪ ̄ ̄\ | |i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|
 ̄]lll|/  lil| , . |: .: .: ..:...」___L// / |   |   |       /ハ、   y^.:..く.......|        〈二二二二二二二二二
_〕ll| _/ii|.:;;;''|.:.: : :..:イニニニニニニ」 /-_-|   |   |         〈.:.:.:.:ヽ_ /^ヘ=-{::::::|         | |───────
i!ii!i|ll|i!i!i!i| | : : | .: /:_:〕 ニニニニニ イ _-_-_|,,__|   |_____,」‐‐「^7.:.:.:/ .:.: \|         | |
i!i!ii|ll| 、ィ7i|__|/_:_:_ ヘ三三二/ _‐_-_-|_:_:_:.}   }_:_:_:_:__,/^^^}! /.:./:/.: .:.:.: |         | |───────
 ̄ 「|イN|i!|_:_:_|_:_:_:_/  ̄ ̄ ̄ _-_-_-_- |:_:_:V  ∧:_:_:/.:.:.:./:.:.:l:.:.:.:.`ヽ:.:.:/.:.:..:.:.: :|         | |i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|
ニ〕ll|.   |ll|_:_:_|_:_/:_-_-_-_-_-_-_-_-_-_''|:_:∨ ∧_:_:ノ:.:./:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.∨.:/: :.:.:.|         | |i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|i|
_〕ll|、/.ll|─┘'-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-|_ 7⌒〕_:_:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.ヽ::.:∨.:.\:.:.|        〈二二二二二二二二二
i!ii!i|ll|i!i!i!|l!|_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ ̄ゝイ  ̄{.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:. :.:.:.ヽ:.}:.:.:. :..ヽ|         | |───────
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_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
モールを抜け、住宅街へと入る。
そこで、エネミーソナーに反応があった。

「いたぞ」

ジャケットの裏側で拳銃を抜き、サプレッサーを装着する。
流石に夜の住宅街で、異界化もしていないのに銃声を轟かせるわけにはいかない。

いつでも銃を抜けるように懐に手を突っ込んだまま、反応のある場所へと向かう。

途中で住宅と住宅の隙間というべき細道に入った。
そこに、それはいた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

312 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:35:31 ID:Ubww7uhA0

                        /| !
                        | ! |
                        ∧、 .
                        | Ⅵ ',
                       ノ、─=≧、
                      /  `ヽ/`ヽ
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   r─彡' ー==z__   x< E三≧\/三三少'!__L .レ/ j { /      ヽ.
 -=ノ        >xイ // ヒ三三| |三三 少' レク | /  | L!イ         \
  つ       ≦} レ'  レ'ノ\\三ヨ |三 少'   ノ/   ゝ j/          ヘ
   丶、    |\∨ 厂-'   ≧、   少'    イ          /       ハ

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人の形をしたものがうずくまっていた。

魚人、とでも言うべきだろうか。
体格自体は筋肉質な人間なのだが、ところどころに鰭がついており、
手にはぬらぬらと光る鋭い爪がある。
鋸のような歯を剥き出しにした口に、異様に細い目は、今まで見てきた悪魔の
中でもかなり凶暴な部類だった。

唸り声を上げながら、悪魔がこちらを見やる。
喜留夫たちに気づいた悪魔は、身構えることなどせず、うずくまった姿勢のまま
跳躍し、飛びかかってきた。

狙いは喜留夫だった。躱そうと後ろへ飛び退くが、間に合わない。
腕を前に出し、防御しようとする。が、その防御のための腕に、
悪魔は口を開き齧り付いてきた。

牙が服を引き裂き、肉に突き刺さる。
歯を食いしばり、懐から抜いた銃を悪魔の腹の辺りに突き立て、
引き金を引いた。弾倉が空になるまで撃った。

そこまでしてようやく、悪魔は少しよろめき、喜留夫の腕から口を放した。
悪魔の胸部に蹴りを入れ、その勢いで後ろへと跳ねる。
倒れ込みながら弾倉を交換し、再度構えなおす。

「ヨシツネっ!」
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313 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:35:48 ID:Ubww7uhA0

                        ,ィ /!,/
.                       /l ソ`/ l/彡イ__ _ _
                      トl  /レ / ̄/:::l:::::::::::`、
                      ト-  / ̄:::::::::::l::::::::::::::::ヽ
                      ゝ  //:::::::::::::::::::〈:::::::::::::::='ヽ                あいよ!
                     ' y,ヘ.\:::::::::::::::::::::::\::〃:, '´、
                      .ハヽ.、 `-:、:::\::::::::::::ヽ:/   ヽ
                  __」   ヽ \ ` -、\:::::::::::ヽ  、丶
                <〃ヾ彡:::::l      ` 、  ` 、ヾ::::::::ヾ `  ヽ  _ --─┬─ 、
                 ヾ〃::/´ヽ        `  、.ヽ::::ト、ゝ__,'ユ/:::::::::::l l〃//二 ヽ
                   ` 、.‐-\ヽ   =- 、  \ ヽ.\、\   ̄ 〉:::〃///_三彡
               __    ` 、 `.l    _ コ、 丶.ヽ_ ` ヽl  /:::///´
               /     ̄ ̄` ‐-=!  /三三三ヽ \ `二彡/::::::/
             l            イ`モ三三三ニゝ `    ̄ /;/三ゝ-、
             ヽ 、 、       /  リ ̄`----─'´ ̄`‐---‐'´  `モ/ γ ヽ_
              ヽゝ \     /  l l            !ヽ    ゝ_l__/〃、
               ヽ:〃:癶__       !         / l:::::ヽ        ` ` 、
                ヽ〃/U`ヽ_            // ノ:::::::::ヽ         ` ` 、
                  ヽー彡::/ ̄`‐------_--癶──ニニヽ::!           ` ` 、
                   \:::::/::::::::::::::::丶::::/llll  ̄!lllll|::::リ::::::::::::lソ:/              ` ` 、
                     ` ヽ//:::::::::彡/lllll'   ヽllll|::::::::::::::::::ノ/                 ` ` 、
                        ̄ヽ::::::::|llllll'   /lllll|:::::::>  ̄                     ` ` 、
                          >::::/lll/    ヽllll|:::::::ヽ                        ` ` 、
                         `=─'      `=─'                           ` ` 、

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悪魔の右足に狙いを定め、撃つ。
弾丸が悪魔の脚を抉り、再度飛びかかろうとしていた悪魔の動作を中断させる。
そこへすかさず、ヨシツネが跳んだ。

すれ違いざまに悪魔の顔面に一太刀入れると、宙を蹴るようにして反転し、
さらに横薙ぎに一撃を入れ、そしてまた反転した。
繰り返されること八回。

見えない足場を跳び回り、繰り出されたヨシツネの刀は、正確無比に
悪魔の体を切り刻んでいた。

顔、首、左胸、両腕と両足、それら全てがぶつ切りになっていた。
遅れて血が噴出し、辺り一面を血の海にした。
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314 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:38:08 ID:Ubww7uhA0

          /-‐ィ , -  ._                       ヽ
      /'´/-‐'´_-‐' ´./ .ィ              ヽ、   .ト、  ',
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       lイ/l / /   /レ::/:::l  ィ  l::',     ',\  、 ', ヽヽ \l_....-‐/
         ル' l '    /l ./:/::::::l /::', l:::::',  ト、 ', ヽ ',\!、 .l !  ヽ_::: イ
      /./>┤//:::l//::::::::::`:::l:ヽ!:::::l::\l:::\. 、 ヽ  、\リ、   ',
     <ニ//':::::::l/:::::∧/:l::::::::::l:::::ヽ::::l:::l、::l:::::::::::::ヾ\ト、 l  l:\:、ヽ !
      /〃:::::::::::リ::l:::l  l:::l、::::l:λ::::::\',::l::',:ヽ:::::::',:::::::\:、 ! l::::、::ヘl /
      l〃/リ::l::::::::l:l l:::l ',:::l、l.ヽ:::ト、:::::::::::ヽ:\:::ヽ::::::::ヾ l、ト、::',‐-'...、
      l/'   .yヽト::リ:', l::ト-', ト≦ム',ヽ!::/:,、:',:::::\:ヽ、:::::∨::\ ト 、::::::\
         /'´``ト、:ゝ ',  ` ‐-`´イ// リ /', !l / 、)',::::::::::::/ヽ厂:::::::::::::ヽ        これで何人目だ?
               ', / \!      /'  レ   リ/ヽ //::l:从!l:::::〉::::::::::::::::::::',
              v、 _             仁'イl::::/:://::::::l:::::::::::::::::::::::       「五人目だが、もっと減るな。他のサマナーも
                ヽ  _            /  l::⊥ィ'´/:::::::::::l::::::::::::::::::::::::
               ヽ ー `   _ _ -‐' ´ 二 _ イ:::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::       仕事しているらしい。エネミーソナーの反応が
                ヽ_ -‐'´ _  -‐'::::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
            _ -‐' ´_ -‐'::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::       消えていってる」
         <´ 、...-‐:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::
           \\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
             ヽ ヽ::::::::::::::::-─'  ´  ̄ ̄  ̄` `  ‐-<::::::::::::::::::::::::::
              ヽ ヽ/                      ‐-::::::::::::

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エネミーソナーにあった十五の反応は、五個ほどになっていた。
ウルフウッドたちメシアサマナーが感染者を見つけ、殺害したのだろう。

ヨシツネによってばらばらになった悪魔の死体を見下ろすと、
そこには人の死体があった。

若い男だった。髪を茶髪に染めている。大学生くらいだろうか。
これから将来を考える時期だったろうに、と思いを巡らし、頭を振る。
今からこんなことを考えていては、仕事が続行できなくなる。

「喜留夫、大丈夫?」

メイヴがそっと手を握ってくる。
その体温が、喜留夫の胸の内の波紋を鎮めてくれる。

「ああ。次に行くぞ」

ウルフウッドに連絡を入れると、死体の処理役を寄越すと言われた。
一応、今回の犠牲者は事故死として処理され、きちんと葬儀も行われるらしい。
喜留夫は心の中で手を合わせ、その場を後にした。
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315 ◆x0SRSoJXe.:2018/02/17(土) 21:38:43 ID:Ubww7uhA0

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