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平成仮面ライダーバトルロワイアルスレ5
90
:
Chain of Destiny♮スーパー・ノヴァ
◆JOKER/0r3g
:2020/01/23(木) 14:10:24 ID:gXcg.M4c0
「だから今度は、お前にも絶対に負けない。俺達は今……一人じゃないからな」
「お前……一体何者だ」
顔を見合わせ頷き合った二人に対し、アルティメットUDは問いを投げる。
だがそれは、とどのつまり彼が待ち侘びていたものだ。
自身の存在の証明、そして自身が生きる限り紡ぎ続ける世界を巡る旅の記録。
許されざる悪を前に、彼が名乗り続けるその名前は――!
「通りすがりの仮面ライダーだ……覚えておけ!」
士の高らかなる宣言を受けて、アルティメットUDは吠える。
それこそ丁度、かつて渡が激情を露わにしたのと同じように。
しかしその程度の威圧に、今更彼らが怯むはずもない。
亡き父に、亡き友に受け継いだ力をそれぞれ手に抱いて、彼らは強く叫んだ。
「変身!」
――KAMEN RIDE……DIEND!
士のディエンドライバーが、戦いの幕開けを合図するように高く銃声を響かせる。
それによって纏われるシアンの鎧に、しかし士は特別の感慨を抱く事もない。
ただ少しだけ、自分にはやはりこの鎧は似合わないなと、何の意味も持たない愚痴を漏らしたくなった、それだけだった。
一方で、ダークキバの鎧を纏う渡の心には、この鎧に先ほどまではいなかったはずの父が一層強く感じられた。
紅渡の名を誇り続ける覚悟をしたからなのか、或いは士を通じて彼の言葉を聞いたからなのか。
そのどちらにせよ、もうこれまでのように負けはしないと、渡は確信していた。
「グオオ!」
獣の如き唸りを上げて、アルティメットUDが大地を蹴りつけ駆け抜ける。
剛脚を轟かせ迫る彼を前にして、ダークキバはその懐からザンバットソードを取り出して応じた。
オールオーバーとザンバットが、火花を散らし拮抗する。
実力は同格、剣としての格も、剣士としての才覚も互角程度。
なればその勝敗を決めるのは残されたフィジカルの差だと、アルティメットUDが力を込めるが、ダークキバの狙いは決して鍔迫り合いによる勝利ではなかった。
剣同士での戦いの決着を待つこともせず放たれたディエンドの弾丸が、アルティメットUDの腕から大剣をはたき落とす。
意識外からの攻撃に得物を失い呻いたアルティメットUDへ、ダークキバは躊躇なくザンバットを振るった。
勢いを盾で凌ぎきれず後退する彼を前にして、間髪入れずディエンドは次なる攻撃の手として二枚のカードをドライバーへ滑り込ませる。
――KAMEN RIDE……HIBIKI! KABUKI!
続けざま放たれた電子音声が、虚空に二つの像を結ぶ。
並び立った二体の傀儡は、本来共に戦うはずなどなかった異形の鬼たちだ。
だがそんな経緯など、今の彼らには関係ない。
ただ自身らを呼び出したディエンドの意のままに、彼らは同時にアルティメットUDへと己の腰に備え付けられた音撃鼓を装着した。
かつてキングに通用したソリッドシールド攻略の音撃打が、今また二重奏となって奏でられる。
だが、二人に増えたとは言え所詮彼らは分身に過ぎない。
アルティメットUDの豪腕を以てすれば、この程度の拘束を解くことなど時間の問題。
だが、そんな事はディエンドも先刻承知の上である。
攻撃を完成させる為の最後のピースに向けて、彼は勢いよく呼びかけた。
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