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アニメキャラ・バトルロワイアルV

58優勝に懸ける者たち ◆koGa1VV8Rw:2019/05/07(火) 20:57:51 ID:k1z.Nnig0
「ま、待てよ! あんたは殺し合いに積極的なんだろ!」

まさか相手が語りかけてくると思っていなかったキリヤ。
動きを止めて素の反応を返してしまう。
怒りに任せ戦闘を行ったことで、ダークファイブとして願いを叶える方向性に感情が傾いている。

「別に? それがどうかしたんですか?
 これから貴方達は僕に殺されるんだ。優勝して願いを叶えてもらうためにね」

慎二は、相手が最初人間の姿をしていたことから、
人間らしい性質があるか、あるいは人を騙そうとするだけの考えが出来ると信じ対話を試みた。
また、ルーラは一撃目でしばらく動けないダメージとなっているのに、
躊躇なく追撃を入れようとしたことから相手は殺し合いに積極的と読んだ。

「話が通じると信じて言わせてもらう!
 こちらも殺し合いには乗っていて2人でチームを組んでいる!
 参加者の中には自分たちと同格か、それ以上に強い相手もいると考えているからだ」

慎二の考えを理解したルーラが続ける。

「それに……このままだと死闘になって勝った方も大きなダメージを受ける!
 それは今後の殺し合いを戦うには不都合なはず! わかってくれる!?」

「そうだ! だから殺し合いに乗っている者同士、ここは一度戦うのをやめないか!」

「格上の相手を確実に排除できるまで……ね」

慎二はスタングレネードをすぐに投げられるよう信管に手を掛けているが、
真正面から投げれば恐らく今度は通用しないだろう。
二人は相手が話を聞いて戦闘を回避してくれることに賭けた。

キリヤは考えを巡らす。
相手の先制攻撃は発動しなかったようだが、
先程の自分の攻撃のダメージを受けていながら既に動けているところを見るに、
体術もそれなりに強いはずだ。
さらなる隠し玉の必殺技を持っている可能性もある。
もう一方は一般人のようだが武器を使いこなしてきている。
総合すると、このまま戦うと死闘となるのは確かなのだろう。
協力して格上の相手たちと戦い、その後優勝を懸けて戦うというのも理に適ってはいる。

またキリヤは人間の中に、このように理性的に心を通わせながらも、
なおも他人を蹴落として願いを叶えようとする者がいることに感心した。
自分の今まで見てきた人間の姿は一面でしかなかったのだろう。
それを気づかせてくれた相手をここで倒してしまうのもちょっと惜しい。

「いいでしょう。ここは貴方達の提案に乗って戦いはやめましょう」


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