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バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.04
67
:
TRIALS of AI
◆k7RtnnRnf2
:2020/06/12(金) 16:50:51 ID:IVXxf7k.0
「アーチャー!? どういうつもりだ!」
「いい加減にしろよ姫様! 一体、何を考えてやがる!」
「それはこっちの台詞だ! どうして私の邪魔をするんだ!? 私は……私はハルユキ君の仇を取りたいだけなんだ!」
「そんなの俺が知らないとでも思ったか!? あんたの気持ちはわかるけどよ、無謀に決まってるだろ!? 今はユイやジローを連れて、さっさと……」
「ふざけるな! ここでオーヴァンを殺さなければ、また誰かがPKされる!」
頼りになる仲間であるはずのアーチャー……英霊ロビンフッドが疎ましく見えてしまう。
何故、ハルユキ君の敵討ちを邪魔するのか?
何故、この怒りと憎しみを理解してくれないか?
何故、オーヴァンとの戦いに協力してくれないのか?
いくつもの疑問が湧き上がり、その度に苛立ちが強まった。まるで全てのものから拒まれているという疑心すら、ロータスの中で生まれてしまう。
「私のサーヴァントならば、私の邪魔をするな! 私は、オーヴァンをここで殺してみせる!」
「姫様……頼むから俺の話を聞いてくれ! 今の姫様はな――」
『――――――――――ッ!』
その直後、ロビンフッドの言葉と共に煙幕を吹き飛ばす程の叫びが、周囲を震撼させた。
視界が元に戻った瞬間、いつの間にか闇に染まった世界の中で巨大な怪物が顕在している。獅子の如く獰猛な叫びが、肌にピリピリと突き刺さった。
「まさか、フォルテがゴスペルを呼び出すとは……これで俺達は閉じ込められてしまったな」
一方で、オーヴァンはゴスペルと呼ばれた怪物を見上げながら、涼しい表情で口を動かしている。
「どうやら、フォルテは君達を逃がすつもりはないらしい。しかし、俺ならばトライエッジの力でこの空間から脱出することができる……ユイを引き渡してくれれば、君達四人だけでも逃がしてあげよう」
「ふざけるなっ!」
オーヴァンの甘言が迫るが、ロータスは憤怒を込めて真っ向から否定した。
「お前の要求など私が飲むと思ったか!? オーヴァンの次に、フォルテ達をこの手で屠ればいいだけの話だっ!」
アーチャーの煙幕がゴスペルの叫びで晴れて、これで心置きなくオーヴァンとの戦いに集中できる。
後ろからアーチャーとゴスペルの声が聞こえてくるが、振り向かない。この空間を生み出したのがフォルテとゴスペルなら、オーヴァンの後に始末すればいいだけの話。
それにオーヴァンがこの空間を自由に出入りできるなら、いつでも逃げ出せるはず。
「私は絶対にお前を許さないし、ここから逃がすつもりもない! 覚悟しろ、オーヴァンッ!」
「フッ……その意気だ。せっかくだから、君の”力”をもっと俺に見せてくれ」
4◆◆◆◆
「待てよ、姫様! 姫様!」
緑衣のアーチャー/ロビンフッドは必死にブラック・ロータスを呼びかけるが、当の本人は微塵も耳を貸さずに突貫した。
そんな彼女を尻目に、あのゴスペルと呼ばれた巨大なAIDAがロビンフッドを喰らおうと襲いかかる。
『――――――――ッ!』
「うおっ! 狙いは俺かよ!?」
ゴスペルは突貫してくるが、ロビンフッドは跳躍することで軽々と避けた。
生前よりロビンフッドは森林を何度も駆け抜けて、過酷な環境を逃走経路に利用したことが何度もある。例えゴスペルから標的にされても、わざわざ受ける訳がない。
反撃で弓矢を射るが、ゴスペルの硬質感が溢れる体躯によって弾かれてしまった。
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