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安価多ジャンルバトルロワイアル

1 ◆jpcI.WE506:2018/10/21(日) 13:18:20 ID:Ywy153EQ0
ここは安価で決められたキャラクター達によるバトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。
この企画は性質上、キャラクターの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。

企画スレ:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1538045567/
地図:ttps://i.imgur.com/E5bljYC.jpg

2 ◆jpcI.WE506:2018/10/21(日) 13:19:08 ID:Ywy153EQ0
参加者名簿

4/4【ガングレイヴ@アニメ】
〇ビヨンド・ザ・グレイヴ/〇ハリー・マクドゥエル/〇ボブ・パウンドマックス/〇バラッドバード・リー
4/4【BANANA FISH@アニメ】
〇アッシュ・リンクス/〇奥村英二/〇ブランカ/〇フレデリック・オーサー
4/4【結城友奈は勇者である@アニメ】
〇結城友奈/〇乃木園子/〇スコーピオン・バーテックス/〇東郷美森
4/4【迷家-マヨイガ-@アニメ】
〇らぶぽん/〇ナンコ/〇ニャンタ/〇運転手
4/4【RWBY@アニメ】
〇ルビー・ローズ/〇ブレイク・ベラドンナ/〇ジョーン・アーク/〇シンダー・フォール
4/4【大魔法峠@漫画】
〇田中ぷにえ/〇パヤたん/〇姉御/〇エリーゼ=フォン=バルバロック
4/4【乙女男子に恋する乙女@漫画】
〇水口まゆ/〇舞阪由季/〇藤枝慧/〇店長
4/4【衛府の七忍@漫画】
〇沖田総司/〇宮本武蔵/〇白怒火典膳/〇犬養幻之介
4/4【焼きたて!! ジャぱん@漫画】
〇河内恭介/〇諏訪原戒/〇霧崎雄一/〇三木のり平
4/4【校舎のうらには天使が埋められている@漫画】
〇光本菜々芽/〇蜂屋あい/〇後堂理花/〇波多部隼人
4/4【侍戦隊シンケンジャー@実写】
〇志葉丈瑠/〇白石茉子/〇腑破十臓/〇血祭ドウコク
4/4【ウルトラマンガイア@実写】
〇高山我夢/〇藤宮博也/〇田端健二/〇キングオブモンス
4/4【SPEC@実写】
〇当麻紗綾/〇瀬文焚流/〇一十一/〇志村美鈴
4/4【デスノート(ドラマ版)@実写】
〇夜神月/〇L/〇リューク/〇夜神総一郎
4/4【Fate/Grand Order@ゲーム】
〇マシュ・キリエライト/〇土方歳三/〇宮本武蔵/〇山の翁
4/4【ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド@ゲーム】
〇リンク/〇ミファー/〇白銀ライネル/〇魔獣ガノン
4/4【ランス@ゲーム】
〇ランス/〇シィル・プライン/〇ケイブリス/〇見当かなみ
4/4【魔法少女育成計画シリーズ@小説】
〇スノーホワイト/〇ミス・マーガリート/〇プキン/〇プク・プック
4/4【泣いちゃいそうだよシリーズ@小説】
〇小川凜/〇小川蘭/〇広瀬崇/〇川上真緒
4/4【Fate/Apocrypha@小説】
〇ジーク/〇赤のセイバー/〇黒のセイバー/〇黒のアサシン
5/5【書き手枠】
〇/〇/〇/〇/〇

85/85

3 ◆jpcI.WE506:2018/10/21(日) 13:21:30 ID:Ywy153EQ0
ルール

・会場にはNPCが存在する
・長期間書かれないキャラはなんらかの理由で退場したことにしてよい
・参加者を一定数殺害するとポイントが溜まり、支給品などの特典を入手できる
・書き手枠5名(第一放送まで)

4 ◆jpcI.WE506:2018/10/21(日) 13:22:26 ID:Ywy153EQ0
OP投下します。

5OP ◆jpcI.WE506:2018/10/21(日) 13:22:53 ID:Ywy153EQ0
「ちょっと皆には殺し合いをしてもらうぽん」

薄暗い闇の中で、雰囲気とは不釣り合いな声が響いた。
複数名が声の主へと目を向ける。
視線の先では、半分黒に半分白のカラーリングに羽のような尻尾を持ったオタマジャクシのような奇妙な生物が浮遊していた。
目を凝らせば、正確には端末のような物から投影される立体映像である事が分かる。
自分達は何故ここにいるのか。どうやって連れてこられたのか。そんな困惑の感情がその場にいた者達を支配していた。

「ファヴ!これは一体どういうことなの!?」

ピンク色の髪のショートヘアの少女が声を上げる。
が、『ファヴ』と呼ばれた生物は無視して話を続ける。

「気付いてるかもしれないけど、皆には首輪をつけてもらったぽん」

そう言い終わった瞬間、何かが破裂する音が轟いた。
その「何か」が人体である事はこの場にいた誰にも分かることであった。
幾人かが悲鳴を上げるが、ファヴは気にも留めずに言葉を続ける。

「もし逆らったり、首輪を外そうとしたりしたら今みたいになってもらうぽん。
あ、あと皆には会場である島に行ってもらうけど、そこで放送で指定された禁止エリアに入っても爆死しちゃうから気を付けるぽん」

その言葉は嘘や冗談ではないのだろう。
先程声を上げたピンク髪の少女もただ沈黙するのみであった。

「沢山殺した人には特典をあげるぽん。最後の一人になったらとってもいい事があるぽん」

ファヴはとても愉しそうに告げる。まるで参加者達の生命など顧みていない様子であった。

「じゃあ皆、頑張るんだぽん♪」

ファヴの言葉を聞き終えると、参加者達は会場へと転送された。

【???@??? 死亡確認】(各登場話で決めてよい)

【主催:ファヴ@魔法少女育成計画シリーズ】

6 ◆jpcI.WE506:2018/10/21(日) 13:23:17 ID:Ywy153EQ0
投下終了します。
予約は今から開始です。

7名無しさん:2018/10/24(水) 07:39:44 ID:rB64OH9E0
スレ立て&OP投下乙です。
当麻紗綾、マシュ・キリエライトで予約します。

8 ◆jpcI.WE506:2018/10/24(水) 09:22:31 ID:dTPk/kbQ0
予約ありがとうございます。
OPの見せしめの部分がちょっと分かりづらいと思ったので、以下のように変更します。
×(各登場話で決めてよい)
○(見せしめが誰で、何人であるかは各登場話で決めてよい)

9名無しさん:2018/10/24(水) 20:47:27 ID:kBP6NYEQ0
自分も高山我夢、志葉丈瑠を予約します。

10 ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:46:27 ID:cNkgOlmo0
投下します。

11 ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:47:34 ID:cNkgOlmo0



I'm one step behind every step you take
 僕は君の歩みを追い続けている


Each time I reach it just seems to fade away
 届くたびにすぐ消えてしまいそうだ


ファヴと呼ばれる生物に脅迫され、バトルロワイヤルの開催を宣言する中。当麻紗綾は、呆気に取られていた。

この殺し合いに参加させられた事に、ではない。

自身の左手が再び動かなくなってる事に、でもない。

死んだはずのニノマエ----弟である陽太や、命を落とした志村美鈴がこの会場に呼ばれていた事に、でもない。

ついでに言うと転送された先で餃子親父ロボが目の前でウィンウィン動いている事もどうでもいい。


「なぜ」

冷泉の予言通り、瀬文に撃ち殺され―――存在ごといなくなった自分が、まだ生きてこんなクソ殺し合いに、巻き込まれてるのか。

詰まるところ、彼女の疑問はただそれ一つだった。




H-4、国会議事堂正面。
まるで悪夢を見ているかのような惨劇が終わり、当麻はようやく我に返った。
あのとき、当麻がこの殺し合いで最初に抱いていた感情は”無関心"だった。
平常であれば、本来の彼女はこの悪趣味すぎるゲームに憤り、あの場でSPECを発動することも辞さなかっただろう。
しかし、あの場で彼女の意識を独占していたのは乾いた感情のみだった。
自分たちが世界の命運を掛けて戦った後、さらに死者となった自分に、殺し合いをしろと。
混乱で考えが追い付かない内に、犠牲者が出た。誰かの頭部が割れ、悲鳴が渡り、転送された。

何もできなかった。左手が動くか、動かないかの話じゃない。刑事であると誓った自分が、自らの状況に引きづられて取るべき行動を取れなかったのだ。

そして現在、自分は爆弾付きの首輪を付けられ、左手のスペックも封じられてここにいる。

野々村係長の遺志、瀬文の運命、そして自らの命を犠牲にした先人類達との対決も、全て置き去りにされて。これほどの喜劇があるだろうか。
 

「……ムカつく、てか....無駄死にってコトかよ」
ファヴと呼ばれる主催者が、自分達の運命を何もかも嘲笑ってるように思えた。

そして。
異様にムカつくのは、それだけではなかった。

「来世で待ってろ、か。無責任すぎんだろ、あのバカ……スペックも持って無い癖に適当、言いやがって」
先人類に警視庁から落下させられても気合いでよじ登り、時が止まった世界にも抗い―――自らを、射殺した相棒。
当麻という人間を認め、自分が一生を巻き込むと誓った相手がこの殺し合いに呼ばれている事が何よりも、苛立たしかった。



「ファヴ。見てろよ。あの野郎が死ぬ前に……この殺し合い、ご破算にさせてやるからよ」
あの筋肉馬鹿がちょっとやそっとのダメージで死ぬはずがない。共に死線を潜り抜けたあの男が致命傷を受けてくたばる前に、この殺し合いを終わらせる。

そうしなければ……自分の最期の頼みを訊いてくれた瀬文の償いにならない。

「私達の運命を狂わせた罪、思い知らせてやるよ」
そう、何処にいるかもしれないゲームマスターに啖呵を切り、当麻はウィンウィン動いてる餃子ロボ親父の受け取り口に手を掛けた。

12 ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:48:40 ID:cNkgOlmo0



「ぐっ……うぅ、ぁあ……!!!」

国会議事堂の階段に、一人の少女がうずくまっていた。
嗚咽を漏らし、抱えきれない感情を絞り切りつつも、少女―――マシュ・キリエライトはその場から崩れ墜ちるような絶望を抱いていた。

何故か。....護れなかったからだ。あの惨劇の中、共に人理復元の旅をしてきた、自らのマスターを。

あの立体映像、ファヴが殺し合いの宣言をした中、マシュの『先輩』はすぐ隣に居たのだ。

唐突に転送され、今迄とは違う首輪による生殺与奪を握られる恐怖の中、お互いの存在を確認できたことにどれほど安堵しただろうか。
きっと、先輩とならいつもと同じようにこの殺し合い、特異点も打開できる―――そう思った直後だった。

マシュにとって唯一の希望は、あっさりと脳漿をまき散らし破壊された。

声すら出なかった。悲鳴すら上げる事が出来なかった。

今迄にも辛すぎる別れは余りにもあったが、今起きていたそれは危機や試練の類ですら無かったのだ。
ファヴはまるで飽きた人形を捨てるように。子供が味のなくなったガムをポイと捨てるように、無頓着に『先輩』の命をスナックのように奪っていったのだ。

マシュの脳内にキャメロットで、ルシュドの母親を護れなかった時の光景がフラッシュバックする。
あの時と同じだ。自分は見ていたのに、何もできなかった。

そして、気が付いた。
今迄自分が、人理復元の為何より立ち向かえていたのは―――マスターが、傍にいたから。

あの人が傍にいてくれたから、喜びも試練も、分かち合う事が出来た。奮い立つことが出来たのだと。

「せんぱ…ぃ、わたし、どうすれば……」
それを無くした今。マシュは、今何をどうすればいいかすら分からない。
人理復元も。この殺し合いのことも。まるで自分を失ったかのような喪失感の中にいた。

もう、どうしようもない、何も戻らない。

わたしじしんには、もうなにもない。だったらいっそ、ここでしんでしまったほうが―――




「暗いな、おみゃーさんは。てか頭、いい香りっすね」
絶望の淵、マシュを引き戻したのは頭頂部に当てられた焼き餃子の匂いと温もりだった。

13意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:50:46 ID:cNkgOlmo0



「ひゃ...うわぁ!?」
「うわびっくりした。あ、警視庁の当麻といいます。てかその盾デカいっすね。コスプレっすか?餃子食べます?」

「え...ぁ、はぃ.......。」

一瞬、当麻と名乗る彼女がダ・ヴィンチちゃんに見えた。よく見たら全然別人だったが。
呆気に取られるマシュをよそに、当麻は自らのペースで会話を進めていく。
「ん、良し。あ、毒は入ってないっすよ。お代わりあっちにあるんでじゃんじゃん食べちゃってください」

「.......。」
そう言って当麻が指差した先には人ともオートマタともとれないおじさんのマシンがウィンウィン動いていた。
よく見たら食券の自販機みたいな見た目をしている。バベッジやダ・ヴィンチちゃんでもあんなものは造らないだろう。



「.....いただき、ます」
そう言いつつ、マシュは恐る恐る当麻の持っていた焼き餃子を口にした。
警戒は別になかった。当麻に悪意があったとしても、対処する気力は今のマシュには無い。
また、毒だったとしても―――別に、それでもいいか、と壊れかけた精神は苦痛から逃れたいが為にささやいていた。



ばり、と油のたっぷり付いた羽根つき餃子を噛み千切る。
たっぷりと入れてあるにんにくと手作りの合せ味噌の味付けだった。
今のマシュには味を感じられる余裕など無かったのだが。さすがに味が濃すぎると思ったのか、当麻は水を差し入れ、そしてこう問う。



「落ち着いた?...で、あんたさんはなぜこんな所に?」
「.....それは.....」

脳内でフラッシュバックが重なり、言いたいことが言い出せず口ごもる。
それでも、当麻は尋ねる。

「....何があったかは分からねーけど....普通じゃねぇでしょ。こっちも周囲も気に留めないくらい絶望してて、知らない人の餃子を食べれるって事は」
「....すみません」

何か事情があるらしき少女の眼、そして――傍に付けてある、彼女と不釣り合いな程の質量を持つ金属製らしき盾をじっ、と凝視しつつ、当麻は全く動かない。
数分の空白の後、流石に当麻の目線に耐えられなくなったのか、マシュは左腕を吊るした女性に再び訪ねる。


「あの....」
「別に。でも悔しくないっすか」
「え....」
「いきなり転送されて、そっちの都合で他人との殺し合いを宣言されて。....しかも、私たちの事情を全部置き去りにされてっすよ。あたし、今相当頭にキてるんすよ」




「.......当麻さん、でしたっけ。あなたは、殺し合いには.....」
「乗らないっすよ。知り合いいるし」

即答で返される。そして、当麻は彼女がまた沈む前に名簿を支給品のキャリーバッグから取り出し。
広げて階段に叩き付けた。

「捜査の途中で勝手に転送されてムカついてるってのもあるけど、更にイライラしてるんすよ。あたしが知ってる仲間が、このファッキン名簿に載ってる事に」



陽太。瀬文。美鈴。
曲がりなりにもそれぞれの信念を持ち、あたしに力を貸してくれた大切な仲間。


「.....当麻さん」

「あたし達刑事には、他人の幸せを守る義務がある。なのに、すよ」

喋る度に当麻の名簿を叩き付ける手が、さらに強くなっていく。

「この名簿の名前一つに、今日まで生きてきた人生があった。経緯はどうあれ、幸福も、絶望も味わってきたはずのそいつらの命を、ファヴとかいうやつはくだらねぇ快楽のために潰し合わせそうとしている。.....それが何より、許せねぇんすよ」

14意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:52:04 ID:cNkgOlmo0


「だからあたしは、このバトルロワイヤルを止める。
何者かによって如何なる真実が消されようと、例え殺し合いに乗っていく犯罪者に対して勝ち目が無かろうと、この犯罪に対する真実を突き止める。
―――心臓が、息の根を止めるまで」
当麻は最後に、何かを思い出すように紙をクシャと握りつぶした。

マシュが視た当麻は、自分の中に自分を救ってくれた英霊がいるように。
誰か大切な英雄の言葉を、胸の中に生かしているようだった。


わたしも、そのはずだった。
いくつもの旅のなかで、助けられて、わたしというじぶんを掴みかけた、はずだった。
でも―――そのわたしは、助けられなかった。



そんな事をサトってかサトらずか、当麻はマシュに向き直り問答をぶつけた。
「はっきり言います。あなたは、どうしたいっすか」
「え....。」



当麻はマシュに、覚吾を持った眼で問いかける。


「その盾で、このバトルロワイヤルであたしを殺して、全員を殺して、ファヴの言う「とってもいい事」を貰いたい?」
「それはっ……!」
数瞬、狼狽えた。
思い出してしまったからだ。最初の特異点で、聖女を殺され狂気の果てに墜ちていった英霊を。

「何だよ」
当麻は依然、あまりにも容赦なく、はっきりと聞きたいことをぶつけてくる。
これまでマシュ・キリエライトという人物は沢山の英霊の眼を見てきた。
覚悟、忠義、憎悪、狂信、愛情―――その表情、彼等の眼からは、その経験した人生がどういった物だったかを物語っていた。

しかし、当麻の眼は、今迄見たどのサーヴァント達の視線よりも。
的確に、余りにも真っ直ぐに―――動揺し、崩壊している少女を呑みこみ捉えていた。



「事情は訊かない。でも、それしかあんたの道が無いのだったら、あたしはあんたを止める。命に代えてでも」

当麻は、殉職した上司、野々村の言葉を思い出していた。


真実が見極められないから人は迷う。
迷うから我を失い、亡者に憑りつかれる。



「生きられないのだったら、私があんたを守る。このバトルロワイヤルを止めて、ファヴに必ず罪は償わせる」



ならば。刑事という職務の、存在意義とは何か。

だからこそ―――心臓が息の根を止めるまで、真実を求めてひた走れ。



「決められないのなら、あたしは、真実に向かう。
この殺し合いに意味があるのか。ファヴは何故あたし達を拉致したのか。殺し合いが終わった先に何があるのか――全てが分かったら、あたしはあんたの答えと向き合う」


溢れ出す感情を抑え込み。
当麻は、マシュ・キリエライトの真実を見極める資質に問いかけた。

15意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:53:05 ID:cNkgOlmo0




「とってもいい事」....恐らくは、願望機である聖杯。
ファヴの手元にあるであろうそれを使えば、ジル・ド・レェみたいに。自らの願望で新しい生命を作る事もできるのだろうか。

だが。
「それは.....できません。それをしたら.....私を助けてくれたマスター.....先輩と、あの人を失望させてしまいますから」
「....そっか」
でも。
「.....殺し合いには、乗りません。でも、わたしは....真実を知りたい」
「この会場が特異点なのか。ファヴは聖杯を使ってバトルロワイヤルを開いたのか....先輩は、何のために、殺されたの、か。.....それが、」

それが、どんなに辛い真実だったとしても、
私は先輩のために、それと闘いたい。

それが、当麻の問いに対するマシュ・キリエライトの精一杯の答えだった。


「だから、当麻さん――力を貸してください。
私が、この盾に代えてもあなたを守りま――!?」



「いいじゃん。あんたの答え」

マシュの頬っぺたをむに、と掴み。
当麻はただ、にかっと笑っていた。

16意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:54:12 ID:cNkgOlmo0



「人間の脳は10%しか使われていません、残り90%にどんな特殊な能力が秘められてるか、まだ誰にも分かってない」

「でもあたしのスペックは今、封じられてる。あたしは今から、残された10%の頭脳で殺し合いの主催者と戦い抜いていかなければならない」


「このバトルロワイヤルは、あたしが命を賭けてでも止めて見せる。だから、力を貸してほしい。......――えっと」
「あ」
そう云えば、名前すらまだ言ってなかった。
「あんた」とか「あなた」とかしか言ってなかったのに、それでも彼女は私を信じてくれていた。
そうだ。私には、確かに名前があったはずだ。
旅の中で、傍で呼ばれ続けてきた名前――


「私の名は―――マシュ・キリエライトです。当麻さん」
「そっか、マシュか。....いい名前じゃん。よろしく」
「..........はい、よろしくお願いします!当麻さ――」
「親父!茹で5、焼き5、ニンニクMAX!」
「え」
『アイー、茹デ五、焼キ5。殺ろサレナイヨウシッカリ食ッテケー!」
「高まるぅぅぅ!見てろよ、顔も出せねぇ待ち受けキャラなんかにゃ負けねーぞ!」

この場所は危険だ。.....私のせいだけど、当麻さんと出会ってからかなりの時間が経過している。
殺し合いに乗った敵は、すぐにここを嗅ぎつけてくるだろう。....いや、既に見つかってるかもしれない。早々にここを移動した方がいいかもしれない。


それでも。この瞬間だけは、願っておきたかった。当麻さんと、彼女の仲間たちの無事を。
――私は、もう.......






世界は一つではない。
スペックホルダーとデミ・サーヴァント。
二人が向かう真実に何が起こるか。

それはまだ、誰にも分からない。










【H-4 国会議事堂正面 深夜】

【当麻紗綾@SPEC】
[状態]:健康、左手の感覚はない
[装備]:書道セット@SPEC
[道具]:当麻のキャリーバッグ@SPEC、茹でミソ餃子丼@SPEC〜結〜
[思考・行動]
基本方針:このバトルロワイヤルを止める。
1:マシュ、にんにくMAX餃子食いなっせ。
2:瀬文とは絶対に再会を果たす。
3:つーか名簿の宮本武蔵って誰だよ二人いるし
4:ニノマエの正体がクローンなのか陽太なのか知りたい。つか警戒。
※参戦時期は「結」終盤、瀬文が当麻を撃った後からの参戦です
※死者を召喚するSPECは使えません



【マシュ・キリエライト@Fate/GrandOrder】
[状態]:精神不安、激しいトラウマ
[装備]:シールダーの盾@Fate/GrandOrder
[道具]:茹でミソ餃子丼@SPEC〜結〜、支給品(未確認)
基本方針:少なくとも殺し合いには乗らない。先輩が殺されたこのバトルロワイヤルの真実を知りたい。
1:....にんにくの匂いで敵に気づかれるのでは!?
2:一先ず情報交換。行く先を決める。
3:当麻さんと行動する。彼女の役に立ちたい。
4:この会場が特異点なのか検証する。
※参戦時期は第一部、第六特異点中盤(東の村からアトラス院に向かう直前)からの参戦です。

17意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:54:55 ID:cNkgOlmo0













I'll get by with a little bit of
 ほんの少しの希望と
Hope and all and maybe just a little
 君の後押しがあれば
Push on my shoulder and yes I'll take my plunge now
 僕はすぐにでも飛び込んでいけるんだ
Cuz all in all it all rests on
 ただそれだけ
The first hand that you can let go
 君が手を離すこと それさえしてくれれば
Then and only then will you see why you've held on
 なぜ君が僕の手を握っていたか わかるはずさ




【見せしめ 藤丸立香(主人公)@Fate/GrandOrder 死亡確認】



【NPC紹介】
餃子親父ロボ@SPEC
元「中部日本餃子のCBC」の店主だったロボ。
R-■D-■みたいな胴体を付けており、中で手作りの餃子をチンして作ってくれる。
「翔」の茹で5、焼き5の十人前餃子や、「結」の茹でミソ餃子丼なども食べれる。
付属調味料もマスタードからはちみつまでなんでもござれ。メシ食ったかー?

現在は国会議事堂正面にて稼働中。

[備考]
見せしめの藤丸立香(主人公)@Fate/GrandOrderの性別、状況など、また正確な見せしめの人数は後続の書き手さんにお任せします。

18意味をなくした ねがいとともに ◆2LRz5hdsTE:2018/11/01(木) 01:56:11 ID:cNkgOlmo0
投下を終了します。
矛盾点、問題点等有りましたら感想で教えていただきますと幸いです。

19名無しさん:2018/11/01(木) 09:21:06 ID:XlA24oPA0
投下乙です。
ぐだ殺されたけどマシュはマーダー化回避出来てよかった。
ファヴを待ち受けキャラ呼ばわりする当麻に不覚にも草。

20 ◆2LRz5hdsTE:2018/12/01(土) 23:18:29 ID:2RlKvy5s0
感想有難うございます。
一十一、スノーホワイトで予約します。


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