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複数ジャンルバトルロワアルR2

52 ◆AOioqVcMTw:2016/07/19(火) 23:26:16 ID:DIDKuHMw0

「ヴェルザーめ…魔界で石になりながら横たわる膨大な時間に何をしていたかと思えば、こんな蠱毒の計画を進めていたとはな」

雲の切れ目に浮かぶ月に照らされながら、独りの偉丈夫が立ち尽くしていた。
高貴さを示すような洗練されたローブに身を包み、鬼すら慄く二本の角を生やした銀髪の美青年。
大魔王バーンと呼ばれた魔族の、全盛期の姿がそこに在った。

「元よりヤツが余の首と地上を狙っているのは知っていたが、ダイ達とこういった形で共倒れを狙うとは、まったくもって喰えぬ竜よ
………あるいは、それに留まらぬ別の目的があるのか」

バーンの脳裏に浮かぶは石の彫像になってなお畏れられ、魔界に置いて唯一自分と並びうる実力者。
この殺し合いの裏に居るであろう冥竜王ヴェルザーの姿だった。

「まるで狗の如く余に首輪などを嵌めたのは業腹ではあるが……
この大魔王すらチェスの駒としようとするその野心は流石余と魔界の覇権を争った者と言わざるを得んな」 

二度、三度と、朽ちたはずの自分の躰の感触を確かめるように掌を握りしめる。
その手からは暗黒闘気が漏れ出し、彼の力の強大さを表していた。
だが、

「鬼眼に力を感じぬ…余の力を制限するために不完全な復活にしたのはこのためか」


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