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90's バトルロイヤル
318
:
それぞれの道
◆uuM9Au7XcM
:2017/05/28(日) 01:17:30 ID:5M7EDqZ20
「蔵馬、お前はそいつを使ってデイパックを探してくれ。俺は幽助を背負って移動する。
そして、俺の知り合いに会ったら手助けをしてやってほしい」
「わかりました。では、軽く情報交換をして、待ち合わせの場所と時間を決めておきましょう」
基本方針が決まると、二人はすぐさまデイパックから地図と名簿、そして筆記用具を取り出し情報交換を始めた。
「まずはドモン、貴方の探し人を聞いておきましょう」
「レイン・ミカムラ、アレンビー・ビアズリーの二人だ。
そしてもう一つ言っておくことがある。東方不敗には手を出すな」
「それは危険だから?それとも何か因縁があって自分が手を下したい相手ということですか?」
「…………両方だ」
「わかりました。こちらも伝えておきますが、戸愚呂兄弟には関わらないようにおススメします。
少なくとも、幽助が目を覚ますまでは」
蔵馬の重苦しい物言いに、ドモンは深く肯いた。
「次に待ち合わせ場所ですが。互いに成果がなくても、二回目の放送頃にD-4地点のプレミアマカロニで落ち合いましょう。
それまでにD-4が禁止区域となっていた場合には、E-3の駅に変更ということで如何でしょう?」
「よし、それでいこう」
蔵馬は見鬼くんが指し示す方角である西へ向かって駆けていく。
彼はドモンに伝えようか迷った結果、確証が持てずに伝えられなかったことがあった。
それは、幻海という名前が名簿に載っていることについて。蔵馬の認識では、彼女は戸愚呂弟によって殺されたはずであった。
幽助のように何らかの事情で生き返っていたのかもしれないが、どうもそう単純な話ではない予感がしたのだ。
(幽助の荷物やドモンの知り合いも大事だが、もう一つ確かめなければいけない事があるみたいだな…………)
◇
ドモンと蔵馬が今後どうするか話し合っている頃、風林館高校から程なく離れた場所を移動していた。
その手には、先ほど風林館高校で寝ていた参加者のデイパックを持って――――
(すまぬッ!シャンプーのためにオラには多くの武器が必要なんじゃ)
暗器使いのムースが本来の力を発揮するためには、手持ちの武器を没収された状態をどうにかしなければならない。
ムースに与えられた支給品のなかにも戦闘に役立ちそうな物があったものの、暗器として用いる類の物ではなかった。
支給品が必要ではあったが、デイパックごと持っていくつもりではなかった。
人が来たため咄嗟にとった行動だったとはいえ、彼に死ねと言っているのと同じようなことをしてしまったことには、罪悪感が拭えない。
「駄目じゃ!駄目じゃ!駄目じゃ!!
支給品を持っていくだけでも十分。よく知りもせん他人に同情しておってはシャンプーを救えんぞムースッ!!!」
ムースは自らの基準で許容範囲とした罪を抱きつつ、愛する女のために、その道をひた走る。
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