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オリロワアース
288
:
こんどの敵は、デカスゴだ。
◆hRdS/lFjKw
:2015/06/18(木) 23:30:47 ID:Ovh/MFRM0
「なんなのあのでっかいモノ…」
片桐花子は酷く混乱していた。
目が覚めたら見知らぬ場所に連れてこられ、首輪を嵌められて殺しあえと言われた―。
これだけでも十二分に現実離れした突拍子もない出来事ではある。しかして、その現実離れした舞台で花子が最初に見た物は吐き気を催す凄惨な殺戮の現場―――
などではなく、×××の生えた同い歳の女の子が女性の形をした不定形のスライム…スライムか?本当に?とにかくそういったものに×××を×××されて×××しそうになっている光景であった。
意味が分からない。
まるで意味が分からない。
何故、殺し合いの場に連れてこられて盛り合いを見せられるのか。何故、女の子に×××が生えているのか。何故、×××を×××するのか。
全てが片桐花子の今までの人生で培われてきた理解の範疇を大幅に超えていた。
例えば、だ。この事を彼女の友人・花巻咲に伝えてみたとしよう。
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「咲!私ふたなりがスライムにシゴかれてアヘってるとこ見ちゃった!」
「花子ちゃん、明日から学校で話しかけないでくれる?」
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なんと想像に難くない光景なのだろう。例え立場が逆だったとしても自分も同じ対応をするだろう。
うん、アウトだこれ。常日頃からフラウ・ザ・リッパーを自称して周りから冷笑を買っている自分でも自覚できるレベルでアウト。
そして彼女は逃げ出した。
だが、離れない。
頭にこびりついて離れない。
あの雄々しく聳え立ったビッグナイフが頭から離れない。
男の象徴が、自身にはない物が、命の源が忘れられない。
そう!チンk
「そこの君!止まって!」
だからだろう。男の声が聞こえた瞬間、自分でもびっくりする程間抜けな声を挙げてしまったのは。
文にすれば「ひへふぇあ!?」とか。そんな感じ。
◆
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