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変身ロワイアルその6
362
:
崩壊─ゲームオーバー─(10)
◆gry038wOvE
:2015/07/12(日) 13:57:08 ID:OT9PV3kg0
涼邑零が鎧を召喚し、銀牙の背に乗って、ダークザギの足を垂直に駆けている。──直後、その体は振り払われた。
高く飛び上がったキュアブロッサムが、ピンクフォルテウェイブをダークザギに向かって放つ。──しかし、その体は、ダークザギが片手でハエ叩きのように地面に叩きつけてしまった。
体の大きさを利用し、我々を玩具のように弄んでいるわけだ。
「────らぁッッ!!!!!!!!」
ひときわ気合いのかかった声で、血祭ドウコクが剣を振るう。
剣圧が巨大な鎌鼬となり、ダークザギのエナジーコアに向かっていく。──しかし、それはダークザギの身体に当たっても、それは全く効果を成さなかったようだ。
ダークザギへの策は、ない。
沖一也にはとうにそれがわかっていた。しかし、認めるわけにはいかなかった。
「……くっ」
仮面ライダーには戦いを捨てる道は彼にはない。
彼らのように、無謀に──決して効かないかもしれない技を使って、戦うしかない。
持てる限りの戦力は全て使い、たとえ、蚊が食うような一撃でもダークザギに与えていく……それ以外の戦法は浮かばなかった。
それは即ち、敗北を意味していると思う。
しかし、そんな中で万が一の確率で起こる勝機や奇跡が時にある。──奇跡が起こる時には、必ず一定の条件がある。
そう──奇跡が起こるのは、誠実に目の前の苦難に立ち向かった時だけだ。
──覚悟を決める、のみだった。
「────無謀だが、力ずく、か」
仮面ライダースーパー1は、目の前で戦う仲間たちの姿を見て、理論を捨てる事にした。
やれやれ、と、肩を竦めるしかなかった。
何か弱点があるはずだ、とも言えないのが悔しい。──彼は間違いなく、スーパー1が出会った中で最悪の敵なのである。
彼に弱点はない。結局のところ、力と運に任せる以外の術はない。
全力は尽くす。それがこの場合、最も誠実な戦い方。
「────ならば……それしか方法がないならば……他の誰でもない……この俺が、この手で迎え撃とう……!! こっちだ、ダークザギッ!!」
スーパー1は重力低減装置を作動する。そのまま地を蹴ると、だんだんと、星々と蒼穹は近づいていく。
彼はダークザギの文字通り目の前まで飛び上がると、空で赤心少林拳の構えを魅せた。
──スーパー1とダークザギの目が合う。
「いくぞ──スーパーライダー!! 月面キィィィィィック!!!!!!!!!」
そこで放たれる、仮面ライダースーパー1の魂の蹴り。
この場にいる誰も、こんな目立つようなやり方で攻撃はしていなかった。この高さまで飛び、確実に敵の視界の中で無茶をしている──。
そこには、自らが囮となって周囲を惹きつけようとする意志もあった。
スーパー1の足が、ダークザギの目と目の間に激突する──。
「──チェンジ!! パワーハンド!! ハァッ!!!!!!!!」
反転キックにより、再度空中でダークザギの顔面に向けて、パワーハンドの拳を叩きつけた。ダークザギの顔が微かに揺れた。
スーパー1の拳から、激しい波が全身に駆け巡る。
惑星開発用改造人間になって以来、これほど全身に衝撃が伝る事はなかったかもしれない。──玄海老師や弁慶たちと共に、一人の人間として戦って以来だ。
彼もまた、その頃は、稽古の厳しさに独り泣いていた少年だったと、──誰が想像しているだろう。
また、彼はダークザギの顔面を蹴り、空中で反転する。
「────そしてこれが最後だ……ッ!!! スーパーライダー、魂キィィィィィィィィックッッッッッ……!!!!!!」
彼は、先ほどの一度、二度の攻撃と共に、全身のエネルギーを一点を集中させていた。
右腕、左腕、左足の機能は通常の人間のそれと大差ないほど低下する。
──全身のエネルギーは、ただ一点、右足へ。
全ては、この一撃の為の布石だ。
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