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中学生バトルロワイアル part6
96
:
最良の選択肢
◆jN9It4nQEM
:2014/03/27(木) 00:02:22 ID:iIJxFi3Q0
浦飯達は、宗屋ヒデヨシの目的を“自分以外を殺して回るマーダー”だと誤解したままだった。
彼の方針は全てをチャラにすることであり、殺して回ることはあくまで手段だ。
そして、その願いを託す事ができる仲間がいるなら、ここで自分が礎になっても構わない。
『植木が攻撃を食らって倒れちまう。血反吐を吐いて、今にも死にそうだ!』
無差別日記から読み取った未来を変える為にはこの方法しかなかった。
自分と植木のどちらか一方しか生き残れないならば、ヒデヨシは身体を張って植木を護るしかない。
いつだって前を向いて、願いを叶える強さを持っている植木が生き残る方が願いを叶えるにはベストな選択だろう。
加えて、浦飯達は知らなかった。
本来の彼は仲間思いだという事実も、彼が未来日記により植木の危機を予想したらどのような行動に出るのかも――何にも知りやしない。
「ヒデヨシィィィィィィィィイイイイイイイ!!!!!!!」
決着は、“彼”の願った通り、最良の結末だった。
浦飯の放った霊丸が、ヒデヨシに突き刺さり、血反吐を撒き散らしながらふっ飛ばした。
植木と違い、あくまで肉体的には一般人のヒデヨシに霊丸が直撃したらどうなるか。
想像するまでもないことだ。ヒデヨシの負った傷は、致命傷である。
(違う)
植木の絶叫が、響く。涙を混じらせた声が、自分のやった最良を突きつける。
これが自分が選んだ最良の選択肢。
そうであるはずなのに。
(違うんだ)
何故、こんなにも呆然としているのだろう。
遠くから駆け寄ってくる常磐の姿も、今は霞んで見える。
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