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新西尾維新バトルロワイアルpart6

411変態、変態、また変態 ◆mtws1YvfHQ:2014/09/05(金) 00:03:14 ID:2PP8tqhg0

「部分だけ別の人間に変える。なるほど、やってみりゃ案外なんて事ねえし想ってたほど難しくねえが……出せる力は八割が良い所か?」
「…………」
「笑えよ、宗像。お前のお陰だぜ、こうなれたのは?」
「……その腕に、見覚えがある」
「そうかい。もう少ししたら教えてやるよ」
「必要ない。だから」
「冥土の土産によ!」
「裁いて、殺す!」

同時に、二人が間合いを詰める。
上段に振り上げられた刀が。
構えて繰り出される右腕が。
同時に、

「これは兄貴の言葉なんだが」

止まった。
その動きが止まった。
今まさに振り下ろされようとする刀が。
今まさに貫こうと構えられていた腕が。
おおよそ一メートルほどの距離を置いて、不自然に止まった。
その、二人の間に一人、居た。
唐突に、居た。
最初からその場に居たかのように極自然に。
にやにやと笑って。

「人間の死には『悪』って概念が付き纏うんだとよ」
「な、なななな」
「が、がががが」
「お? 何が言いたいかって? そうだな。派手に暴れ回ってた所為で、外にまで刀吹っ飛ばしてた所為で、出所探して歩き回ってた俺の耳にド派手な騒音が入った所為で、いやそもそも偶然俺がこっちの方に用があった所為で、俺が来ちまったって訳だ。えーっと宗像とか言ったっけ? あと、蝙蝠。まあ要するにだ」

どちらを向くでもなく、ゆっくりと刀を抜き、言い放つ。
奇しくも。
完成形変態刀十二本の内の二本。
千刀。
絶刀。
更に。
一本。
斬刀。
十二本の内の一本を持つその青年は、一言。

「二人ともこれ以上なく、運が『悪』かった――――ってこった」

と。
笑って言った。


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