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新西尾維新バトルロワイアルpart6

400変態、変態、また変態 ◆mtws1YvfHQ:2014/09/04(木) 23:54:37 ID:DxJa6RA20
「任せる」
「きゃはきゃは!」
「逃げるのかい? 良いよ、逃げても――――だから殺す」

走る。
りすか達のいる部屋に向かって。
宗像の言葉が聞こえ、金属音がした。
蝙蝠の気味の悪い声もする。
一発。
階段が近付いた所で振り返る。
それをまるで狙い澄ましていたかのような、実際狙い澄ましていたんだろう、宗像と、目が、合った。
咄嗟に拳銃を向けようとする。
それより向こうの動きが早いと知っていても。
手を持ち上げている途中、何もなかったはずの宗像の手に刀が握られていた。
やけに。
ゆっくりと時間が過ぎるように感じる。
りすかの魔法の影響か。
末期の集中で生じる思考か。
そんな考えが頭を過ぎる。
中。
その中で、最後に聞こえたのは、

「抱腹絶刀!」

蝙蝠の声だった。



刀が乱れ飛ぶ。
ある刀は窓を突き破り。
ある刀は壁に突き刺さり。
ある刀は本棚を崩壊させる。
宗像形の取った戦法は単純だった。
数打てば当たる。
否。
数投げれば当たる。
既に投擲した刀の数は四百と二十一本。
ネットカフェの内部至る所、刀が突き刺さっている状態だった。
それと同じだけの数の刀の鞘も転がっているような状況だった。
しかしなおも投げる。
苦汁を嘗めるように。
休まずに投げ続ける。
何故か。
簡単だ。
当たらないからだ。


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