したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

新西尾維新バトルロワイアルpart6

399変態、変態、また変態 ◆mtws1YvfHQ:2014/09/04(木) 23:53:24 ID:DxJa6RA20



まず牽制に一発撃つ。
動いたように見えただけで、気付けば避けられた。
戦闘力も中々悪くない。
そう判断を下す中、何時の間にか手にしていた刀で突きを放ってくる。
避けられない。
分かっていたような調子で蝙蝠が絶刀で防いだ。
横振りをし、互いに距離を置く。
拳銃を構えるがこっちもしっかり目を向けてきている。
まだ冷静だ。
どう乱して隙を突くか。
考えていると、宗像の手が動いたのが見えた。
見えただけだ。
気付いてみれば刀を投げていたらしい。
音を立てて傍へ飛ぶ。
やはり蝙蝠に守られている。

「へぇ」

などと思わず感嘆の声を漏らす。
ぼくが、じゃない。
宗像が、だ。

「守るとは意外だ。だから殺す」

更に手が動いた。
絶刀が煌めき、二本の刀が左右に飛ぶ。
拳銃を構えるが隙があるとは思えない。
舌打ちしていると、僅かに前に出ている蝙蝠の言葉が聞こえた。

「三回だ」
「……三回?」
「おお、三回。あと三回だけ守ってやるからそれまでに逃げな。きゃはきゃは」
「邪魔か」
「邪魔だ」

もう一度舌打ちする。
とは言え動きの一つもまともに見取れてない現状だ。
邪魔なのは事実だろう。
一本の刀を払い落とし、蝙蝠が笑う。
「おれはどちらでも構わない」とでも言うように。
しかし。
しかし蝙蝠に任せる。
それだけが果てしなく心配だ。
どうにも妙な所がある。
裏切る可能性がある。
いや、裏切る可能性がないのはりすか位でそれ以外だったら誰にでもあるが。
だが。
そう思っている間に宗像と蝙蝠がぼくの前で鍔競り合っていた。
二回目。
考えてる時間もない。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板