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新西尾維新バトルロワイアルpart6

222球磨川禊の人間関係――黒神めだかとの関係  ◆xR8DbSLW.w:2013/11/29(金) 16:03:37 ID:ceqeL1pI0
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第−1槽『球磨川禊のままならない忘れ物』



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結局ぼくは何がしたいのだろう。
それは人間未満・『球磨川禊』とスーパーマーケットで遭遇してから、なんだか歪み始めている気がする。
真宵ちゃんとの会話を経ることもなく、ぼくはそう考えた。

主人公になる。
と、あの狐面に対して宣言したはずだ。
かつてぼくがしたように。
正義の味方になると豪語した、あの時のように。
主人公談義、つまりは何が主人公なのかとは真宵ちゃんと散々話を詰めた。
まあ結局、これという定義付けをしたわけではないけれど、しかしどうだ。
今のぼくは主人公――誰かを守れる、何者かに成れているのだろうか。
ぼくは弱い。
七実ちゃんがどう言おうとも、ぼくは弱い。
伊達に人類最弱と謗られている訳でなく、正真正銘、碌でもない人間だ。
人間として成り立たない、欠けている製品としての存在。欠陥製品。

それでも、
そんなぼくでも、
人を守ることは出来るはずである。
誰がどう言おうとも、真宵ちゃんはそう言ってくれた。
ぼくはもう独りじゃない。
これまでたくさん殺してきた。
これまでたくさん壊してきた。
だけど、これからは生かす道を行く――そんな風に考えていた。

果たして。
真宵ちゃんの記憶を消すことは、本当に主人公、そうじゃなくとも彼女の為になるのだろうか。
七実ちゃんにはああ言ったけど。
ぼく自身、散々それでいいと言い聞かせてきたけれど。
未だ、ぼくは人間未満に話を持ちかけられずにいる。

――ずれている。
――揺れている。
ゆらりゆらりと。ぐらりぐらりと。
分からなかった。
何が最適な手段なのか。
ぼくは、――


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