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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3

523殺し合いやめますか?人間やめますか? ◆J/0wGHN.4E:2015/02/21(土) 18:04:59 ID:Mw.JsC7A0



「水…水…」


森の中を水を求めて彷徨う幽鬼が一人。
世紀末の吸水主こと、ケンシロウである。


ロックオンの水を奪い、血を吸い、それでもなおケンシロウは水を貪欲に求め続けていた。
これほどの飽くこと無き渇望と、屍人化によるどこかおぼつかない足取り。
それが先ほどケンシロウを幽鬼と著した拠り所である。



しかしながらその屍人化も大分息を潜めてきたようだった。
すでに堕辰子が元の世界に帰ってから6時間近く経過している。
少しずつ、赤い水を飲む前の記憶とこのロワに参加する前の記憶を取り戻していた。



水。


ボウガン。


水。


ジャッカル。


水。


そして水。



…結局屍人化時とそれ程思考に差がないように思えるのは仕様である。


ケンシロウにとって殺し合いなどには毛頭興味はなかった。
誰が誰を殺そうが誰が主催に歯向かおうが知ったことではない。
目の前に水さえあればそれでいい。
だが、水を横領するような者がいるならばたとえ幼女であろうと北斗懺悔拳も辞さない。





徐々にケンシロウは思考が回り始め、ただ森を徘徊していても、水や血と出会える可能性は低いことに気がつき始めていた。
行き当たりばったりでは満足に水は得られない。
何か人の集まりそうな場所は無いかと森の少し開けた場所を探し、そこで辺りを見回す。


「…あれは…街…」

ケンシロウが目を付けたのは西南西の方角の市街、ゲキド街である。
幸いこの場所より標高の低い場所にあり、西向きの斜面のようなので夕日のお陰でギリギリ全容を見渡せる。
見る限りそれ也の規模はあるようだ。

街ならば水には事欠かないだろう。
早速ケンシロウは街へゆっくりと足を運ぶことにした。


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