したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

パラレルワールド・バトルロワイアル part2

89闇の実験室 ◆Z9iNYeY9a2:2011/10/23(日) 18:42:58 ID:mfS682sw
「いいんですか?真理さんの知り合いがここに来るってことも考えられますけど」
「あ、そういえばそっか」

タケシに言われてその可能性を考える。
しかしもし巧や啓太郎との合流を考えるのならばここからは遠いがH-3のクリーニング店の方が向いている。
長田結花や海堂直也のような者達などこの場の存在も知っていないはずだ。彼らならむしろ居住区に行くだろう。
ここに来るとすれば雅人くらいしかいない。
ならばこの場にいる意味は薄いと思える。
一応何か書置きくらいはしておこう。一緒に居たくないとはいえあんな奴でも仲間なのだから。


「まあ大丈夫よ。ここに来そうな仲間はあんまりいないと思うし。
 ただもしものために伝言残して行くからあの絵のあった教室に寄らせて」

そう、あそこなら雅人への伝言を残しておく場所としては適しているだろう。

通る場所は来た道と同じ場所だ。
何箇所か鍵の掛かった部屋もあったが真理の記憶の中では特に何かあった場所でもないらしいのでそこは通り過ぎることにしていた。
あの謎の染みも今となっては気にするものではない。そのまま三人と一匹は通り過ぎる。
ただ、タケシには、そこを通り過ぎるときにその染みを気にかけるグレッグルが気になっていた。




「にしてもここ洞窟の中じゃない!
 なんでこんな所に流星塾があるのよ…!」
(ああ、やっぱりそうだったんだな)

その後最初の教室から出てきた真理は出口へ戻ろうと来た道を戻った。
しかし来た時のようにエレベーターの扉が開かずしばらく立ち往生するはめになってしまった。
だがナナリーの入ってきた場所からなら出られるだろうということで普通の入り口から出たのであった。
洞窟に埋まっているという事実に真理が怒ったのは出口から洞穴に入ってすぐのことだ。

流星塾を出たところでどこへ向かうのかまだ決まっていなかったことに気付く。

「タケシ、ここから近くに休めそうなところってない?」
「それならちょうどいいところが。この滝の下にあるポケモンセンターなんですけど。
 ここなら俺の仲間も立ち寄る可能性があるんです」
「あー、じゃあそこでいっか。ナナリーはどうするの?」
「滝の下、ですか…。分かりました。私もご一緒させてください」

タケシはもしナナリーが行きたい場所があるのなら優先するつもりではあったのだが大丈夫だったようだ。
そこについてから色々と情報交換すればいいだろう。
真っ暗であった夜も明ける時間は近い。
この深夜に移動詰めだった三人はとりあえずの目的地に向けて出発した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板