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パラレルワールド・バトルロワイアル part2

375hollow ◆Z9iNYeY9a2:2012/06/06(水) 00:31:53 ID:cIIvhIGs
一方投げつけられた机の近くにいた巧は態勢を立て直していた。
投げられた机の影に隠れたせいかバゼットの姿は見えない。
見ると、キリカと言った魔法少女が士郎を吹き飛ばしてイリヤに肉薄する瞬間が目につく。
急いでオルフェノクへと変身して助けに行こうとする。
だが、

「…!!くそ、こんな時に…!!」

これまでの戦いでのダメージが回復しきっていなかったのだろう。
体の痛みが変身を遅らせてしまう。そして相手の動きはその一瞬を命取りとするほどのものであった。
腕を斬られて動けないイリヤとそんな彼女に迫る黒い魔法少女。
変身している暇すらもない。急いでイリヤの元に飛び出し、抱きかかえた態勢で倒す。

「あ……、乾さ――」
「ぼーっとしてんじゃねえよ」

イリヤは庇うことができたものの、巧の肩からは血が流れていた。
それでもキリカの攻撃は終わっていない。起き上がろうとする巧の後ろで爪を振り上げて肉薄し――

「―――お?」

そんな彼女の横から高速の拳が叩きつけられた。

「んぎゃっ?!」

悲鳴を上げて吹き飛ばされるキリカ。
壁を突き抜け廊下の外まで飛んでいったようだ。

「大丈夫だったん――っておい!」

近くまで寄ってきたバゼットはイリヤの足、そして起き上がって近くにいた士郎の腕を掴み、キリカの入ってきた窓があったはずの穴に放り投げた。

「うおっ?!」
「きゃ!」

士郎はどうにか態勢を立て直すが、足を掴まれたイリヤにはそのようなことができるはずもなく。
慌てて飛び出した巧がどうにか受け止めることで地面に激突することは避けられた。

「この場は私に任せてください」

そう言い残してバゼットは窓の前に棚やソファを倒してバリケードを作った。
バゼットの姿は見えなくなるが中からの何かが壊れる音は外まで聞こえてくる。


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